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特開2024-141914廃棄物処理システム及び廃棄物処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141914
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】廃棄物処理システム及び廃棄物処理方法
(51)【国際特許分類】
   B09B 3/35 20220101AFI20241003BHJP
   B02C 23/02 20060101ALI20241003BHJP
   B02C 25/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B09B3/35 ZAB
B02C23/02
B02C25/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053793
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】521297587
【氏名又は名称】UBE三菱セメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100145012
【弁理士】
【氏名又は名称】石坂 泰紀
(74)【代理人】
【識別番号】100211052
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 大輔
(72)【発明者】
【氏名】藤井 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】藤田 侑亮
(72)【発明者】
【氏名】天雲 勇佑
(72)【発明者】
【氏名】宮下 裕之
(72)【発明者】
【氏名】松井 洋高
(72)【発明者】
【氏名】表 誠治
【テーマコード(参考)】
4D004
4D067
【Fターム(参考)】
4D004AA01
4D004CA04
4D004CB13
4D004CB42
4D004CB45
4D067EE02
4D067EE38
4D067FF04
4D067FF14
4D067GB03
(57)【要約】
【課題】廃棄物を安定的に処理する。
【解決手段】
一側面に係る廃棄物処理システムは、可燃物を含む廃棄物を粗破砕する第1破砕機と、粗破砕された廃棄物を搬送方向に搬送する搬送装置と、搬送装置から受けた廃棄物を細破砕する第2破砕機と、制御装置と、を備え、第2破砕機は、廃棄物を破砕する破砕具と、破砕具を駆動する駆動源と、駆動源の負荷を検出する負荷検出装置とを含み、制御装置は、駆動源の負荷が基準値よりも大きいときに、第2破砕機へ供給される廃棄物の量が減少するように第1破砕機又は搬送装置を制御する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可燃物を含む廃棄物を粗破砕する第1破砕機と、
粗破砕された前記廃棄物を搬送方向に搬送する搬送装置と、
前記搬送装置から受けた前記廃棄物を細破砕する第2破砕機と、
制御装置と、
を備え、
前記第2破砕機は、前記廃棄物を破砕する破砕具と、前記破砕具を駆動する駆動源と、前記駆動源の負荷を検出する負荷検出装置とを含み、
前記制御装置は、前記駆動源の負荷が基準値よりも大きいときに、前記第2破砕機へ供給される前記廃棄物の量が減少するように前記第1破砕機又は前記搬送装置を制御する、廃棄物処理システム。
【請求項2】
前記第2破砕機は、
前記搬送装置から受けた前記廃棄物を一時的に貯留するホッパと、
前記ホッパ内に貯留された前記廃棄物の高さに関する情報を取得する第1レベル計と、
を更に備え、
前記制御装置は、前記ホッパ内の前記廃棄物の高さが第1基準レベルよりも高いときに、前記第2破砕機へ供給される前記廃棄物の量が減少するように前記第1破砕機又は前記搬送装置を制御する、請求項1に記載の廃棄物処理システム。
【請求項3】
風力によって粗破砕された前記廃棄物から異物を選別する風力選別装置を更に備える、請求項1又は2に記載の廃棄物処理システム。
【請求項4】
粗破砕された前記廃棄物を一時的に貯留するバッファタンクを更に備える、請求項1又は2に記載の廃棄物処理システム。
【請求項5】
前記バッファタンクは、前記バッファタンク内に貯留された前記廃棄物の高さに関する情報を取得する第2レベル計を更に備え、
前記制御装置は、前記バッファタンク内の前記廃棄物の高さが第2基準レベルよりも高いときに前記第1破砕機を停止させる、請求項4に記載の廃棄物処理システム。
【請求項6】
前記第2破砕機は、一軸式の破砕機である、請求項1又は2に記載の廃棄物処理システム。
【請求項7】
可燃物を含む廃棄物を第1破砕機で粗破砕する工程と、
粗破砕された前記廃棄物を第2破砕機で細破砕する工程と、
前記第2破砕機の駆動源の負荷を検出する工程と、
前記駆動源の負荷が基準値よりも高いときに、前記第2破砕機へ供給される前記廃棄物の量を減少させる工程と、
を含む、廃棄物処理方法。
【請求項8】
前記第2破砕機に供給された前記廃棄物を一時的に貯留するホッパ内の前記廃棄物の高さに関する情報を取得する工程と、
前記ホッパ内の前記廃棄物の高さが第1基準レベルよりも高いときに、前記第2破砕機に供給される前記廃棄物の量を減少させる工程と、
を更に含む、請求項7に記載の廃棄物処理方法。
【請求項9】
前記第1破砕機によって粗破砕された前記廃棄物を一時的に貯留するバッファタンク内の前記廃棄物の高さに関する情報を取得する工程と、
前記バッファタンク内の前記廃棄物の高さが第2基準レベルよりも高いときに、前記第1破砕機を停止させる工程と、
を更に含む、請求項7又は8に記載の廃棄物処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、廃棄物処理システム及び廃棄物処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
環境負荷を低減するために、廃棄物中の可燃物を破砕して代替燃料として利用する試みが行われている。例えば、特許文献1は、衣服を加熱する加熱装置と、加熱により脆化した衣服を破砕する破砕装置と、燃料として利用可能な低比重物と金属を含む高比重物に破砕物を選別する第1選別装置と、第1選別装置により選別された高比重物をさらに金属種毎に選別する第2選別装置と、を備えるリサイクル装置について記載されている。選別された低比重物は、サーマルリサイクル用の燃料として使用され、選別された高比重物中は有価金属としてリサイクルされる。
【0003】
また、特許文献2には、回転により被破砕物を破砕する破砕装置と、この破砕装置を回転駆動させる可変容量型の流体圧モータと、流体圧モータの負荷圧の大きさに対応して流体圧モータに供給される流体の流量を制御する電磁比例弁と、流体圧モータの負荷圧の大きさに応じて流体圧モータの容量の大小を切替える電磁切替弁と、を備える破砕機について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-140329号公報
【特許文献2】特開2010-69388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
廃棄物を所望の寸法に破砕するために、複数の破砕機を用いて廃棄物を段階的に破砕することが考えられる。一般的に、廃棄物を細破砕する細破砕機は、廃棄物を粗破砕する粗破砕機よりも処理能力が低いため、粗破砕機から細破砕機に多量の廃棄物が供給され、細破砕機に過剰な負荷がかかることがある。特に、廃棄物に破砕しにくい難破砕物が混入している場合には、細破砕機の負荷が増大しやすい。細破砕機に過剰な負荷がかかると、当該細破砕機の稼働が停止し、廃棄物の連続的な処理が困難になる恐れがある。
【0006】
そこで本開示は、廃棄物を安定的に処理することができる廃棄物処理システム及び廃棄物処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一側面に係る廃棄物処理システムは、可燃物を含む廃棄物を粗破砕する第1破砕機と、粗破砕された廃棄物を搬送方向に搬送する搬送装置と、搬送装置から受けた廃棄物を細破砕する第2破砕機と、制御装置と、を備え、第2破砕機は、廃棄物を破砕する破砕具と、破砕具を駆動する駆動源と、駆動源の負荷を検出する負荷検出装置とを含み、制御装置は、駆動源の負荷が基準値よりも大きいときに、第2破砕機へ供給される廃棄物の量が減少するように第1破砕機又は搬送装置を制御する。
【0008】
本態様では、第2破砕機の駆動源の負荷が基準値よりも大きいときに、第2破砕機へ供給される廃棄物の量が減少するので、第2破砕機の負荷が抑制される。したがって、第2破砕機を連続稼動させることが可能となり、廃棄物を安定的に処理することができる。
【0009】
一態様では、第2破砕機は、搬送装置から受けた廃棄物を一時的に貯留するホッパと、ホッパ内に貯留された廃棄物の高さに関する情報を取得する第1レベル計と、を更に備え、制御装置は、ホッパ内の廃棄物の高さが第1基準レベルよりも高いときに、第2破砕機へ供給される廃棄物の量が減少するように第1破砕機又は搬送装置を制御してもよい。ホッパ内の廃棄物の高さが第1基準レベルよりも高い場合には、第2破砕機に供給される廃棄物の量が過剰であると考えられる。本態様では、ホッパ内の廃棄物の高さが第1基準レベルよりも高い場合に第2破砕機へ供給される廃棄物の量が減少するので、第2破砕機の負荷が抑制される。
【0010】
一態様では、風力によって粗破砕された廃棄物から異物を選別する風力選別装置を更に備えていてもよい。本態様では、風力選別装置によって廃棄物から異物が除去されるので、第2破砕機の負荷を抑制することができる。
【0011】
一態様では、廃棄物処理システムは、粗破砕された廃棄物を一時的に貯留するバッファタンクを更に備えていてもよい。バッファタンクにより廃棄物が一時的に貯留されることにより、第2破砕機に対する単位時間当たりの廃棄物の供給量が平準化される。したがって、第2破砕機を安定的に稼動させることができる。
【0012】
一態様では、バッファタンクは、バッファタンク内に貯留された廃棄物の高さに関する情報を取得する第2レベル計を更に備え、制御装置は、バッファタンク内の廃棄物の高さが第2基準レベルよりも高いときに第1破砕機を停止させてもよい。バッファタンク内の廃棄物の高さが第2基準レベルよりも高い場合には、第1破砕機から第2破砕機へ廃棄物が過剰に供給されていると考えられる。本態様では、バッファタンク内の廃棄物の高さが第2基準レベルよりも高い場合に、第1破砕機を停止させるので、第2破砕機に過剰な廃棄物が供給されることが防止される。したがって、廃棄物を安定的に処理することができる。なお、細破砕機は、一軸式の破砕機であってもよい。
【0013】
一側面に係る廃棄物処理方法は、可燃物を含む廃棄物を第1破砕機で粗破砕する工程と、粗破砕された廃棄物を第2破砕機で細破砕する工程と、第2破砕機の駆動源の負荷を検出する工程と、駆動源の負荷が基準値よりも高いときに、第2破砕機へ供給される廃棄物の量を減少させる工程と、を含む。上述したように、この廃棄物処理方法によれば、廃棄物を安定的に処理することができる。
【0014】
一態様では、廃棄物処理方法は、第2破砕機に供給された廃棄物を一時的に貯留するホッパ内の廃棄物の高さに関する情報を取得する工程と、ホッパ内の廃棄物の高さが第1基準レベルよりも高いときに、第2破砕機に供給される廃棄物の量を減少させる工程と、を更に含んでもよい。本態様では、ホッパ内の廃棄物の高さが第1基準レベルよりも高いときに第2破砕機へ供給される廃棄物の量が減少するので、第2破砕機の負荷が抑制される。
【0015】
一態様では、廃棄物処理方法は、第1破砕機によって粗破砕された廃棄物を一時的に貯留するバッファタンク内の廃棄物の高さに関する情報を取得する工程と、バッファタンク内の廃棄物の高さが第2基準レベルよりも高いときに、第1破砕機を停止させる工程と、を更に含んでもよい。本態様では、バッファタンク内の廃棄物の高さが第2基準レベルよりも高いときに、第1破砕機を停止させているので、第2破砕機に過剰な廃棄物が供給されることが防止される。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、廃棄物を安定的に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一実施形態に係る廃棄物処理システムを概略的に示す図である。
図2】例示的なバッファタンクの断面図である。
図3】例示的な第2破砕機の断面図である。
図4】排出装置を部分的に破断して示す図である。
図5】一実施形態に係る廃棄物処理方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[本開示の実施形態の例示]
以下、図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において同一要素には同一符号が付され、重複する説明は省略される。図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率及び角度等は図面に記載のものに限定されない。なお、本明細書中の「上流」又は「下流」との用語は、廃棄物の搬送方向を基準としたものである。
【0019】
図1を参照して、一実施形態に係る廃棄物処理システムについて説明する。図1は、一実施形態に係る廃棄物処理システム1を概略的に示す図である。なお、図1中の矢印は、廃棄物Wの搬送方向を表している。
【0020】
廃棄物処理システム1は、廃棄物Wを処理して当該廃棄物Wから可燃物Cを回収する。廃棄物Wは、シュレッダーダスト、家庭廃棄物又は産業廃棄物等である。可燃物Cは、廃プラスチック、廃棄物固形燃料(RDF)、木材又は紙材等であり、廃棄物Wに含まれている。可燃物Cは、難破砕物を含むことがある。難破砕物は、通常の可燃物Cと比べて粉砕に時間がかかる繊維性の可燃物である。難破砕物としては、フレキシブルコンテナバッグ(フレコン)、ブルーシート、衣類等が例示される。廃棄物Wは、可燃物Cだけでなく、異物Fを含むことがある。異物Fは、金属片、土石等の非可燃性の重量物である。
【0021】
図1に示すように、廃棄物処理システム1は、第1破砕機2、第2破砕機3、貯蔵タンク4、搬送装置Cv1,Cv2,Cv3,Cv4、及び、制御装置10を備えている。第1破砕機2は、圧縮梱包された廃棄物Wを粗破砕する粗破砕機である。第1破砕機2は、廃棄物Wを比較的に大きな粒径(例えば、粒径300mm)に破砕する。第1破砕機2は、例えば二軸式の破砕機である。二軸式の破砕機は、互いに平行に延在する一対の回転軸を有し、当該一対の回転軸に取り付けられたカッターにより、廃棄物Wを引き裂いて破砕する。
【0022】
搬送装置Cv1,Cv2は、第1破砕機2と第2破砕機3との間に配置され、第1破砕機2によって粗破砕された廃棄物Wを第2破砕機3に向けて搬送する。搬送装置Cv1,Cv2は、例えばベルトコンベアである。搬送装置Cv1は、第1破砕機2から排出された廃棄物Wを受けて搬送方向に搬送する。搬送装置Cv1によって搬送された廃棄物Wは、搬送装置Cv2に移載される。搬送装置Cv2は、搬送装置Cv1から移載された廃棄物Wをフィーダ5に移載する。フィーダ5は、例えば振動フィーダであり、搬送装置Cv2によって搬送された廃棄物Wを第2破砕機3に投入する。
【0023】
図1に示すように、廃棄物Wには、可燃物Cだけでなく、異物Fが混入していることがある。一実施形態では、廃棄物処理システム1は、廃棄物W中の異物Fを除去するために、風力選別装置6及び金属選別装置7を更に備えていてもよい。風力選別装置6は、搬送装置Cv1と搬送装置Cv2との間に設けられ、風力によって廃棄物Wを可燃物Cを主体とする軽産物と、異物Fを主体とする重産物とに選別する。風力選別装置6は、廃棄物Wの軽産物を排出する排出口6aと、廃棄物Wの重産物を排出する排出口6bを有している。廃棄物Wの軽産物は排出口6aから搬送装置Cv2に移載される。一方、廃棄物Wの重産物は、排出口6bから回収タンク6cに排出される。
【0024】
なお、廃棄物処理システム1は、第1破砕機2によって粗破砕された廃棄物Wを一時的に貯留するバッファタンク9を更に備えていてもよい。図2は、例示的なバッファタンク9を示す断面図である。図2に示すように、バッファタンク9は、風力選別装置6に一体化されている。バッファタンク9は、排出口6aを有し、排出口6aに近づくにつれて窄まる形状を呈している。風力選別装置6によって選別された廃棄物Wの軽産物は、バッファタンク9内に投入される。バッファタンク9内の廃棄物Wは、排出口6aから排出される。
【0025】
バッファタンク9からの単位時間当たりの廃棄物Wの排出量は、第2破砕機3の単位時間当たりの最大処理量に対応している。バッファタンク9への単位時間の投入量がバッファタンク9からの単位時間当たりの排出量よりも大きい場合には、バッファタンク9内に貯留される廃棄物Wが増加する。
【0026】
バッファタンク9は、当該バッファタンク9内に貯留された廃棄物Wの高さに関する情報を取得するレベル計(第2レベル計)17を有している。レベル計17は、例えば光学式のレベル計であり、バッファタンク9内で互いに対向して配置された投光素子17aと受光素子17bとを含んでいる。レベル計17は、受光素子17bで受光された光の強度に基づいて、廃棄物Wの高さを検出する。
【0027】
バッファタンク9内の廃棄物Wの高さが基準レベル(第2基準レベル)よりも高くなると、投光素子17aから投光された光が廃棄物Wによって遮られ、受光素子17bで受光される光の強度が小さくなる。レベル計17は、受光素子17bで受光される光の強度が閾値よりも小さくなると、バッファタンク9内の廃棄物Wの高さが基準レベルよりも高くなったことを示す情報を制御装置10に送信する。
【0028】
図1に示すように、金属選別装置7は、搬送装置Cv1上の廃棄物Wから金属製の異物Fを選別して、回収タンク7aに回収する。金属選別装置7としては、磁力によって廃棄物Wに含まれる金属を分離する磁力選別機が用いられる。なお、金属選別装置7は、渦電流を利用して金属を分離する過電流選別機であってもよい。風力選別装置6及び金属選別装置7によって異物Fが除去された廃棄物Wは、搬送装置Cv2及びフィーダ5を介して第2破砕機3に供給される。
【0029】
第2破砕機3は、フィーダ5から投入された廃棄物Wを細破砕する細破砕機である。第2破砕機3は、例えば一軸式の破砕機である。すなわち、第2破砕機3は、第1破砕機2とは異なる方式で廃棄物Wを破砕する破砕機である。
【0030】
図3は、例示的な第2破砕機3を示す断面図である。図3に示すように、第2破砕機3は、筐体11、破砕具12、固定刃13、プッシャー14、スクリーン15及びホッパ16を備えている。筐体11は、その内部に破砕室21を画成する。破砕室21は、廃棄物Wを破砕するための空間である。
【0031】
筐体11は、排出口21aを有している。排出口21aは、破砕室21に連通するように、破砕室21の下部に設けられている。第2破砕機3によって破砕された廃棄物Wは、排出口21aを通して排出される。
【0032】
破砕具12は、破砕室21内に配置され、破砕室21内で廃棄物Wを破砕する。破砕具12は、回転軸25、ロータ26及び複数の回転刃27を含んでいる。回転軸25は、破砕室21内で回転可能に支持されている。ロータ26は、円筒形状を有し、回転軸25の外周を覆うように回転軸25の軸線方向に延在している。ロータ26は、回転軸25に固定され、回転軸25と一体的に回転する。
【0033】
複数の回転刃27は、ロータ26の外周面から径方向に突出している。複数の回転刃27は、ロータ26の周方向及び回転軸25の軸線方向に所定の間隔で配列されている。複数の回転刃27は、ロータ26と一体的に回転軸25周りに回転する。
【0034】
回転軸25には、駆動源28が接続されている。駆動源28は、例えば電動モータであり、回転軸25を軸線周りに回転させる駆動力を当該回転軸25に供給する。駆動源28が駆動すると、複数の回転刃27が回転軸25周りに回転する。
【0035】
固定刃13は、破砕室21内に固定されている。固定刃13は、当該固定刃13と隣接する回転刃27との間に配置された廃棄物Wをせん断して破砕する。プッシャー14は、破砕室21内でロータ26に対して近づく方向及び離れる方向に往復運動し、破砕室21内に投入された廃棄物Wをロータ26に押し当てる。ロータ26に押し当てられた廃棄物Wは、固定刃13と回転刃27との間で破砕される。
【0036】
スクリーン15は、破砕室21内で破砕具12と排出口21aとの間に配置されている。スクリーン15は、例えばロータ26の外周面に沿って湾曲する金網である。スクリーン15は、複数の貫通孔15aを有している。破砕具12によって破砕された廃棄物Wのうち複数の貫通孔15aの寸法よりも小さな廃棄物Wは、複数の貫通孔15aを通過して排出口21aから排出される。排出口21aから排出された廃棄物Wは、搬送装置Cv3に向けて落下する。
【0037】
ホッパ16は、投入口16aと排出口16bを有し、排出口16bに近づくにつれて窄まる形状を有している。フィーダ5からの廃棄物Wは、投入口16aからホッパ16内に投入され、ホッパ16内に一時的に貯留される。ホッパ16内に貯留された廃棄物Wは、排出口16bを通して破砕室21に供給される。
【0038】
ホッパ16への単位時間当たりの投入量が、排出口21aからの単位時間当たりの排出量よりも大きい場合には、ホッパ16に貯留される廃棄物Wが増加する。
【0039】
第2破砕機3は、ホッパ16内に貯留された廃棄物Wの高さに関する情報を取得するレベル計(第1レベル計)18を備えている。レベル計18は、例えば光学式のレベル計であり、ホッパ16内で互いに対向して配置された投光素子18aと受光素子18bとを含んでいる。レベル計18は、受光素子18bで受光された光の強度に基づいて、廃棄物Wの高さを検出する。
【0040】
ホッパ16内の廃棄物Wの高さが基準レベル(第1基準レベル)よりも高くなると、投光素子18aから投光された光が廃棄物Wによって遮られ、受光素子18bで受光される光の強度が小さくなる。レベル計18は、受光素子18bで受光される光の強度が閾値よりも小さくなると、ホッパ16内の廃棄物Wの高さが基準レベルよりも高くなったことを示す情報を制御装置10に送信する。
【0041】
第2破砕機3は、破砕具12の駆動源28の負荷を検出する負荷検出装置29を更に備えている。廃棄物Wに多量の異物Fが混入している場合や、廃棄物Wの投入量が多い場合には、破砕具12の回転抵抗力が大きくなり、第2破砕機3の負荷が増加する。負荷検出装置29は、駆動源28の負荷を検出して、検出した負荷を示す情報を制御装置10に送信する。駆動源28が電動モータである場合には、負荷検出装置29は、駆動源28の負荷電流を駆動源28の負荷として検出する。
【0042】
再び図1を参照する。搬送装置Cv3は、第2破砕機3から排出された廃棄物Wを搬送する。搬送装置Cv3は、例えばベルトコンベアであり、第2破砕機3の排出口21aから排出された廃棄物Wを受け、貯蔵タンク4へ搬送する。
【0043】
貯蔵タンク4は、搬送装置Cv3によって搬送された廃棄物Wを貯留する。貯蔵タンク4に貯留される廃棄物Wは、可燃物Cを主体とし、所定の寸法に破砕された燃料として使用可能な廃棄物である。貯蔵タンク4の上部には廃棄物Wを投入するための上部開口が形成され、貯蔵タンク4の底部には廃棄物Wを排出するための下部開口が形成されている。
【0044】
貯蔵タンク4内には、廃棄物Wを貯蔵タンク4から排出する排出装置8が設けられている。図4は、排出装置8を部分的に破断して示す図である。図4に示すように、排出装置8は、ケーシング41、垂直回転軸42及びスクリュコンベア43を備えている。ケーシング41は、垂直軸線Zに沿って延在する筒形状を有し、その内部に排出通路50を画成している。排出通路50は、垂直軸線Zに沿って延在している。
【0045】
ケーシング41は、貯蔵タンク4の内部に配置された上部ケーシング41aと、貯蔵タンク4の外部に配置された下部ケーシング41bとを含んでいる。上部ケーシング41aは、垂直軸線Z周りに回転可能に下部ケーシング41bに支持されている。上部ケーシング41aの側面には、排出通路50に連通する投入口50aが形成されている。下部ケーシング41bの下端には、排出通路50に連通する排出口50bが形成されている。
【0046】
垂直回転軸42は、排出通路50内に配置され、垂直軸線Zに沿って延在している。垂直回転軸42は、垂直軸線Z周りに回転可能に支持されている。垂直回転軸42の上端は、連結部材48を介して上部ケーシング41aに連結されている。
【0047】
垂直回転軸42には、駆動源51が接続されている。駆動源51は、例えば電動モータであり、垂直軸線Z周りに回転させる駆動力を垂直回転軸42に供給する。駆動源51の駆動によって垂直回転軸42が垂直軸線Z周りに回転すると、上部ケーシング41aが垂直軸線Z周りに回転する。
【0048】
スクリュコンベア43は、貯蔵タンク4の内部で垂直軸線Zに垂直な水平軸線AXに沿って延在している。図4に示すように、スクリュコンベア43は、軸部44及び羽根部45を含んでいる。軸部44は、鋼、ステンレス、アルミニウム等の金属によって構成され、水平軸線AXに沿って延在している。軸部44の基端部は、投入口50aから上部ケーシング41aの内部に挿入され、一対の軸受によって水平軸線AX周りに回転可能なように上部ケーシング41aに支持されている。軸部44の先端部は、上部ケーシング41aの外側に配置されている。
【0049】
羽根部45は、軸部44の周囲に螺旋状に設けられている。羽根部45は、鋼、ステンレス、アルミニウム等の金属によって構成され、軸部44の外周面に固定されている。羽根部45は、軸部44の回転に伴って軸部44と一体的に回転する。図4に示すように、羽根部45は、表面45a及び裏面45bを有している。表面45aは、軸部44の基端部側に向けられた面であり、スクリュコンベア43が水平軸線AX周りに回転したときに貯蔵タンク4内の廃棄物Wを投入口50aに向けて搬送する搬送面である。裏面45bは、軸部44の先端部側に向けられた面であり、表面45aの反対側に設けられている。
【0050】
スクリュコンベア43の軸部44には、駆動源52が接続されている。駆動源52は、例えば電動モータであり、スクリュコンベア43を水平軸線AX周りに回転させる駆動力を軸部44に供給する。駆動源52の駆動によって軸部44が水平軸線AX周りに回転すると、スクリュコンベア43が水平軸線AX周りに回転し、貯蔵タンク4内の廃棄物Wが羽根部45の表面45aによって投入口50aに向けて押圧される。
【0051】
貯蔵タンク4内から廃棄物Wを排出する場合には、駆動源51及び駆動源52が作動される。駆動源51が作動され、垂直回転軸42が垂直軸線Z周りに回転すると、上部ケーシング41aが垂直軸線Z周りに回転する。それに伴い、スクリュコンベア43は垂直軸線Z周りの周方向に旋回する。また、駆動源52の作動によって、スクリュコンベア43は、水平軸線AX周りに回転する。
【0052】
スクリュコンベア43が水平軸線AX周りに回転すると、貯蔵タンク4内の廃棄物Wは、羽根部45の表面45aに押圧され、上部ケーシング41aの投入口50aへ移動する。上部ケーシング41aの投入口50aから排出通路50に流入した廃棄物Wは、排出通路50を通って下部ケーシング41bの排出口50bから排出される。このとき、スクリュコンベア43が、垂直軸線Z周りの周方向に旋回しながら貯蔵タンク4内の廃棄物Wを水平軸線AXに沿って搬送することにより、貯蔵タンク4内の廃棄物Wが偏りなく排出される。
【0053】
図1を再び参照する。搬送装置Cv4は、貯蔵タンク4から排出された廃棄物Wを受け、廃棄物処理システム1の外部の設備である焼成炉100に供給する。焼成炉100は、例えばセメント製造装置のキルンであり、廃棄物W中の可燃物Cを化石燃料の代替燃料として利用してセメント原料を製造する。
【0054】
制御装置10は、プロセッサ、記憶部、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり、廃棄物処理システム1の全体の動作を制御する機能を有する。制御装置10の記憶部には、制御装置10で実行される各種処理をプロセッサにより制御するための制御プログラムが格納されている。制御装置10は、第1破砕機2、第2破砕機3、風力選別装置6、排出装置8、及び、搬送装置Cv1,Cv2,Cv3,Cv4と通信可能に接続されている。制御装置10は、第1破砕機2、第2破砕機3、風力選別装置6、排出装置8、及び、搬送装置Cv1,Cv2,Cv3,Cv4に制御信号を送出して、これらの装置の動作を制御する。
【0055】
例えば、制御装置10は、負荷検出装置29から第2破砕機3の駆動源28の負荷を示す情報を取得し、駆動源28の負荷が基準値を超えたときに、第2破砕機3に対する廃棄物Wの投入量を減少させる制御を行う。例えば、制御装置10は、駆動源28の負荷電流が基準値を超えたときに、搬送装置Cv1,Cv2の搬送速度を低下させ、第2破砕機3へ供給される廃棄物Wの量を減少させる。なお、制御装置10は、第1破砕機2を停止させ、或いは、第1破砕機2の処理速度を低下させることにより、第2破砕機3への廃棄物Wの投入量を減少させてもよい。第2破砕機3へ供給される廃棄物Wの量が減少することにより、駆動源28の負荷が抑制される。その結果、第2破砕機3を安定的に稼動させることが可能となり、第2破砕機3の稼働率を向上させることができる。
【0056】
また、制御装置10は、レベル計17からバッファタンク9内の廃棄物Wの高さが基準レベルよりも大きいことを示す情報を受けたときに、第1破砕機2を停止させる制御を行う。第1破砕機2を一時的に停止することにより、第2破砕機3への廃棄物Wの供給が停止され、第2破砕機3の負荷が抑制される。
【0057】
また、制御装置10は、レベル計18によってホッパ16内の廃棄物Wの高さが基準レベルよりも大きいことを示す情報を受けたときに、第2破砕機3へ供給される廃棄物Wの量が減少するように第1破砕機2又は搬送装置Cv1,Cv2を制御する。例えば、制御装置10は、ホッパ16内の廃棄物Wの高さが基準レベルよりも大きい場合には、搬送装置Cv1,Cv2の廃棄物Wの搬送速度を低下させる。これにより、第2破砕機3への廃棄物Wの供給量が減少し、第2破砕機3の負荷が抑制される。なお、制御装置10は、第1破砕機2の動作を停止させてもよい。第2破砕機3へ供給される廃棄物Wの量を減少させることにより、第2破砕機3を安定的に稼動させることが可能となる。
【0058】
さらに、制御装置10は、排出装置8を制御して、貯蔵タンク4内の廃棄物Wを排出する制御を行う。例えば、制御装置10は、焼成炉100に代替燃料として供給すべき廃棄物Wの量に応じて、垂直回転軸42及びスクリュコンベア43の回転速度を制御し、貯蔵タンク4から排出される廃棄物Wの量を調整する。
【0059】
次に、図5を参照して、一実施形態に係る廃棄物処理方法について説明する。図5は、一実施形態に係る廃棄物処理方法を示すフローチャートである。廃棄物処理方法は、制御装置10が廃棄物処理システム1の各部を制御することによって実行される。なお、図5に示す工程ST1~工程ST14は、所定の周期で繰り返し実行される。
【0060】
一実施形態に係る廃棄物処理方法では、まず圧縮梱包された廃棄物Wが第1破砕機2に投入される(工程ST1)。第1破砕機2に投入された廃棄物Wは、第1破砕機2によってせん断され、粗破砕される(工程ST2)。第1破砕機2によって破砕された廃棄物Wは、搬送装置Cv1上に排出され、風力選別装置6に向けて搬送される。
【0061】
次に、風力選別装置6及び金属選別装置7によって廃棄物Wから異物Fが選別され、除去される(工程ST3)。異物Fが除去された廃棄物Wは、バッファタンク9内に一時的に貯留されてから搬送装置Cv2に排出される。搬送装置Cv2上に排出された廃棄物Wは、フィーダ5を介して第2破砕機3のホッパ16に投入される。
【0062】
ホッパ16に投入された廃棄物Wは、破砕室21に移動し、破砕具12によって細破砕される(工程ST4)。破砕具12によって所定の寸法よりも小さく破砕された廃棄物Wは、スクリーン15の貫通孔15aを通過して排出口21aから搬送装置Cv3に排出される。
【0063】
第2破砕機3の稼働中に、負荷検出装置29によって第2破砕機3の駆動源28の負荷が検出される(工程ST5)。次に、検出された第2破砕機3の負荷が基準値以上であるか否かが判定される(工程ST6)。第2破砕機3の負荷が基準値以下である場合には、ホッパ16内の廃棄物Wの高さが第1基準レベル以下であるか否かが判定される(工程ST7)。
【0064】
第2破砕機3の負荷が基準値以下であり、且つ、ホッパ16内の廃棄物Wの高さが第1基準レベル以下である場合には、第2破砕機3へ投入される廃棄物Wの量が維持される(工程ST8)。一方、第2破砕機3の負荷が基準値よりも大きい場合、又は、ホッパ16内の廃棄物Wの高さが第1基準レベルよりも高い場合には、第1破砕機2の運転を停止し、或いは、搬送装置Cv1,Cv2の搬送速度を低下させることにより、第2破砕機3への廃棄物Wの投入量が減少される(工程ST9)。
【0065】
次に、バッファタンク9内の廃棄物Wの高さが第2基準レベル以下であるか否かが判定される(工程ST10)。バッファタンク9内の廃棄物Wの高さが第2基準レベルよりも高い場合には、第1破砕機2の運転を停止する(工程ST11)。次に、第2破砕機3によって破砕された廃棄物Wが、搬送装置Cv3によって貯蔵タンク4へ搬送され、貯蔵タンク4内に投入される(工程ST12)。
【0066】
次に、排出装置8によって必要量の廃棄物Wが貯蔵タンク4から排出される(工程ST13)。廃棄物Wを貯蔵タンク4から排出するために、制御装置10は、駆動源51及び駆動源52を制御して、スクリュコンベア43を垂直軸線Z周りに旋回させると共に、スクリュコンベア43を水平軸線AX周りに回転させる。これにより、貯蔵タンク4内の廃棄物Wが貯蔵タンク4から排出される。
【0067】
次に、貯蔵タンク4から排出された廃棄物Wが搬送装置Cv4によって搬送され、焼成炉100に供給される(工程ST14)。このようにして、廃棄物W中の可燃物Cが代替燃料として利用される。
【0068】
以上説明したように、廃棄物処理システム1では、第2破砕機3の駆動源の負荷が基準値よりも大きいときに、第2破砕機3へ供給される廃棄物の量を減少させるので、第2破砕機3の負荷が過剰になることが抑制される。したがって、第2破砕機3が過負荷になることが抑制され、第2破砕機3の稼動率を向上させることができる。その結果、廃棄物Wを安定的に処理することができる。また、第2破砕機3が過負荷にならないように、オペレータが手動で第1破砕機2及び搬送装置Cv1,Cv2を操作する必要がなくなるので、廃棄物Wの処理効率を向上させることができる。
【0069】
以上、種々の実施形態に係る廃棄物処理システム及び廃棄物処理方法について説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形態様を構成可能である。すなわち、上述した実施形態は例示説明を目的とするものであり、本発明の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。
【0070】
例えば、図1に示す廃棄物処理システム1では、バッファタンク9が風力選別装置6に一体化されているが、バッファタンク9は、第1破砕機2によって粗破砕された廃棄物Wを一時的に貯留することができれば、風力選別装置6とは別体として構成されていてもよい。また、廃棄物Wに含まれる異物Fが少ない場合には、廃棄物処理システム1は、風力選別装置6を備えなくてもよい。
【0071】
なお、上述した種々の実施形態は、矛盾のない範囲で組み合わせることが可能である。
【0072】
本開示は以下の内容を含む。
[1] 可燃物を含む廃棄物を粗破砕する第1破砕機と、
粗破砕された前記廃棄物を搬送方向に搬送する搬送装置と、
前記搬送装置から受けた前記廃棄物を細破砕する第2破砕機と、
制御装置と、
を備え、
前記第2破砕機は、前記廃棄物を破砕する破砕具と、前記破砕具を駆動する駆動源と、前記駆動源の負荷を検出する負荷検出装置とを含み、
前記制御装置は、前記駆動源の負荷が基準値よりも大きいときに、前記第2破砕機へ供給される前記廃棄物の量が減少するように前記第1破砕機又は前記搬送装置を制御する、廃棄物処理システム。
[2] 前記第2破砕機は、
前記搬送装置から受けた前記廃棄物を一時的に貯留するホッパと、
前記ホッパ内に貯留された前記廃棄物の高さに関する情報を取得する第1レベル計と、
を更に備え、
前記制御装置は、前記ホッパ内の前記廃棄物の高さが第1基準レベルよりも高いときに、前記第2破砕機へ供給される前記廃棄物の量が減少するように前記第1破砕機又は前記搬送装置を制御する、[1]に記載の廃棄物処理システム。
[3] 風力によって粗破砕された前記廃棄物から異物を選別する風力選別装置を更に備える、[1]又は[2]に記載の廃棄物処理システム。
[4] 粗破砕された前記廃棄物を一時的に貯留するバッファタンクを更に備える、[1]~[3]の何れか一項に記載の廃棄物処理システム。
[5] 前記バッファタンクは、前記バッファタンク内に貯留された前記廃棄物の高さに関する情報を取得する第2レベル計を更に備え、
前記制御装置は、前記バッファタンク内の前記廃棄物の高さが第2基準レベルよりも高いときに前記第1破砕機を停止させる、[4]に記載の廃棄物処理システム。
[6] 前記第2破砕機は、一軸式の破砕機である、[1]~[5]の何れか一項に記載の廃棄物処理システム。
[7] 可燃物を含む廃棄物を第1破砕機で粗破砕する工程と、
粗破砕された前記廃棄物を第2破砕機で細破砕する工程と、
前記第2破砕機の駆動源の負荷を検出する工程と、
前記駆動源の負荷が基準値よりも高いときに、前記第2破砕機へ供給される前記廃棄物の量を減少させる工程と、
を含む、廃棄物処理方法。
[8] 前記第2破砕機に供給された前記廃棄物を一時的に貯留するホッパ内の前記廃棄物の高さに関する情報を取得する工程と、
前記ホッパ内の前記廃棄物の高さが第1基準レベルよりも高いときに、前記第2破砕機に供給される前記廃棄物の量を減少させる工程と、
を更に含む、[7]に記載の廃棄物処理方法。
[9] 前記第1破砕機によって粗破砕された前記廃棄物を一時的に貯留するバッファタンク内の前記廃棄物の高さに関する情報を取得する工程と、
前記バッファタンク内の前記廃棄物の高さが第2基準レベルよりも高いときに、前記第1破砕機を停止させる工程と、
を更に含む、[7]又は[8]に記載の廃棄物処理方法。
【符号の説明】
【0073】
1…廃棄物処理システム、2…第1破砕機、3…第2破砕機、6…風力選別装置、9…バッファタンク、10…制御装置、12…破砕具、16…ホッパ、17…レベル計(第2レベル計)、18…レベル計(第1レベル計)、28,51,52…駆動源、29…負荷検出装置、C…可燃物、Cv1,Cv2,Cv3,Cv4…搬送装置、F…異物、W…廃棄物。

図1
図2
図3
図4
図5