(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142813
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】ハーネス導出口構造
(51)【国際特許分類】
H02G 3/04 20060101AFI20241003BHJP
F16L 3/10 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
H02G3/04 087
F16L3/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055151
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 航
(72)【発明者】
【氏名】猪飼 護文
(72)【発明者】
【氏名】エズラ マリア メイ サツライ
(72)【発明者】
【氏名】棚橋 典彦
【テーマコード(参考)】
3H023
5G357
【Fターム(参考)】
3H023AA04
3H023AC08
3H023AC11
3H023AD19
3H023AD22
3H023AD38
3H023AD40
5G357DA06
5G357DB03
5G357DC12
5G357DC20
5G357DD02
5G357DD06
5G357DD20
5G357DE03
5G357DE08
5G357DG01
(57)【要約】
【課題】ハーネス収容体から導出されるワイヤーハーネスを容易に固定できるハーネス導出口構造を提供することを目的とする。
【解決手段】ハーネス収容体10からワイヤーハーネス100を導出する導出口20におけるハーネス導出口構造2は、ベース体30と、ベース体30に装着する規制部材40とが備えられ、ベース体30には、ワイヤーハーネス100を載置する載置部31と、幅方向Wに所定の間隔を隔てて、載置部31から立設する一対の側壁部32とが備えられ、側壁部32には、幅方向Wの内側に向けて突出する内向突出部322が高さ方向Hに沿って複数設けられ、規制部材40には、高さ方向Hに曲がる連結部42と、幅方向Wの外側に向けて突出するとともに、内向突出部322に係止する外向凸部43とが備えられ、連結部42の曲げ状態に応じて、外向凸部43と内向突出部322との係止状態と係止解除状態とが切り替わる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤーハーネスの一部分を収容するハーネス収容体から前記ワイヤーハーネスを外部に導出する導出口におけるハーネス導出口構造であって、
前記導出口は、
前記ワイヤーハーネスを収容するベース体と、
前記ベース体に装着して、前記ワイヤーハーネスを規制する規制部とが備えられ、
前記ベース体には、
前記ワイヤーハーネスを載置する載置部と、
前記載置部に載置された前記ワイヤーハーネスの長手方向と直交する幅方向に所定の間隔を隔てて、前記載置部から立設する一対の側壁部とが備えられ、
前記側壁部には、前記幅方向の一方側に向けて突出する側壁突出部が、前記側壁部の立設する立設方向に沿って複数設けられ、
前記規制部には、
前記立設方向に曲がる曲げ部と、
前記幅方向の他方側に向けて突出するとともに、前記側壁突出部に係止する係止突部とが備えられ、
前記曲げ部の曲げ状態に応じて、前記係止突部と前記側壁突出部との係止状態と、係止解除状態とが切り替わる
ハーネス導出口構造。
【請求項2】
前記側壁突出部は、前記側壁部から前記幅方向の内側に向けて突出する
請求項1に記載のハーネス導出口構造。
【請求項3】
前記側壁突出部よりも前記幅方向の内側に、前記ワイヤーハーネスの前記幅方向への移動を規制する幅方向規制部が設けられた
請求項2に記載のハーネス導出口構造。
【請求項4】
前記幅方向規制部は、
前記側壁突出部よりも前記幅方向の内側において、可撓性を有し、前記載置部から前記立設方向に立設する一対の立設部で構成された
請求項3に記載のハーネス導出口構造。
【請求項5】
前記幅方向規制部は、
前記側壁部から前記幅方向の内側に突出するリブで構成され、
前記リブの先端は、前記側壁突出部の先端よりも前記幅方向の内側に配置された
請求項3に記載のハーネス導出口構造。
【請求項6】
前記リブが、前記側壁部における前記長手方向の両端部分において、前記立設方向の上端まで延設された
請求項5に記載のハーネス導出口構造。
【請求項7】
前記側壁突出部は、前記側壁部から前記幅方向の外側に向けて突出し、
前記規制部には、前記側壁部を挿通する挿通部が備えられた
請求項1に記載のハーネス導出口構造。
【請求項8】
前記係止突部と前記側壁突出部との前記係止状態において、前記曲げ部は、前記載置部の側に向けて曲げられた
請求項1に記載のハーネス導出口構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、プロテクタなどのハーネス収容体からワイヤーハーネスを導出する導出口におけるハーネス導出口構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に配索されているワイヤーハーネスは、外部機器との接触による損傷を防止するために、例えば、特許文献1に開示されているように、プロテクタなどの保護部材に収容されている。
【0003】
ところで、プロテクタの端部に設けられた導出口から外部に導出されているワイヤーハーネスは、特許文献1に開示されているように、結束バンドを介して導出口に固定されている。これにより、プロテクタの内部での移動や、外部に導出されるワイヤーハーネスの位置を規制できるとされている。
しかしながら、プロテクタは狭隘な場所に配置されることもあり、ワイヤーハーネスに結束バンドを巻き付けて、ワイヤーハーネスを導出口に固定するのが非常に煩雑であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、ハーネス収容体から導出されるワイヤーハーネスを容易に固定できるハーネス導出口構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、ワイヤーハーネスの一部分を収容するハーネス収容体から前記ワイヤーハーネスを外部に導出する導出口におけるハーネス導出口構造であって、前記ワイヤーハーネスを収容するベース体と、前記ベース体に装着して、前記ワイヤーハーネスを規制する規制部とが備えられ、前記ベース体には、前記ワイヤーハーネスを載置する載置部と、前記載置部に載置された前記ワイヤーハーネスの長手方向と直交する幅方向に所定の間隔を隔てて、前記載置部から立設する一対の側壁部とが備えられ、前記側壁部には、前記幅方向の一方側に向けて突出する側壁突出部が、前記側壁部の立設する立設方向に沿って複数設けられ、前記規制部には、前記立設方向に曲がる曲げ部と、前記幅方向の他方側に向けて突出するとともに、前記側壁突出部に係止する係止突部とが備えられ、前記曲げ部の曲げ状態に応じて、前記係止突部と前記側壁突出部との係止状態と、係止解除状態とが切り替わることを特徴とする。
【0007】
前記ハーネス収容体とは、前記ワイヤーハーネスの一部を収容できるとともに、外部に前記ワイヤーハーネスを導出する前記導出口を有していればその形状に限定はなく、例えば、前記ワイヤーハーネスを保護するプロテクタや、前記ワイヤーハーネスと電気的に接続される電子部品が内部に収容された電気接続箱などを含む。
【0008】
前記曲げ部は、湾曲する場合や屈曲する場合を含む。
また前記曲げ部は、前記立設方向に向けて凸状となる構成の他、前記立設方向と反対方向に向けて凸状となる構成を含む。なお、前記曲げ部は、複数備えられていてもよい。
【0009】
前記規制部は、前記ベース体に対して装着されていない未装着状態、及び、前記ベース体に対して装着された装着状態の少なくとも一方において前記曲げ部が曲がっている構成を含む。すなわち、前記規制部は、未装着状態及び装着状態の双方において前記曲げ部が曲がっている場合を含む。
【0010】
この発明によると、曲げ部の曲げ状態を変更することで、係止突部の幅方向の位置を変化させ、側壁突出部との係止状態及び係止解除状態とを容易に切り替えることができる。すなわち、曲げ部の曲げ状態を変化させるだけの簡易な構造で、ワイヤーハーネスの外径に合わせて、側壁部における所望の側壁突出部に規制部を係止させることができる。したがって、容易かつ確実にワイヤーハーネスの位置を規制でき、ハーネス収容体から導出されるワイヤーハーネスを外径に合わせて容易かつ確実に固定できる。
【0011】
このように、曲げ状態を変更できる曲げ部を備え、曲げ状態を変更しながら立設方向に沿って移動させるだけの簡易な構成で、規制部を側壁部に容易かつ確実に係止できるため、結束バンドを巻き回す場合と比べて、作業性を向上させることができる。
【0012】
この発明の態様として、前記側壁突出部は、前記側壁部から前記幅方向の内側に向けて突出してもよい。
この発明により、一対の側壁部同士の間に、曲げ部の曲げ状態を変更した規制部を配置するだけで、側壁部における所望の側壁突出部に規制部を容易に係止することができる。すなわち、より簡易な構造で、ワイヤーハーネスを確実に固定することができる。
【0013】
また、側壁突出部は幅方向の内側に向けて突出しているため、立設方向に沿って規制部を移動させて装着する際に、側壁突出部を目視で確認することができる。これにより、側壁突出部に対して係止突部の位置合わせを容易に行うことができる。
【0014】
またこの発明の態様として、前記側壁突出部よりも前記幅方向の内側に、前記ワイヤーハーネスの前記幅方向への移動を規制する幅方向規制部が設けられてもよい。
前記幅方向規制部は、前記ワイヤーハーネスを構成する電線の噛み込みを防止するように、前記側壁部に向けて接近できないように、前記ワイヤーハーネスの移動を規制する構造であり、例えば、前記載置部に載置された前記ワイヤーハーネスと前記側壁部との間で前記載置部から突出する凸部や、前記側壁部から前記幅方向の内側に向けて突出するリブなどを含む。
【0015】
この発明によると、ワイヤーハーネスが側壁部に向けて幅方向に移動することを規制できるため、側壁部に対して規制部を装着する際に、側壁突出部と係止突部との間にワイヤーハーネスが噛み込まれることを防止できる。
【0016】
またこの発明の態様として、前記幅方向規制部は、前記側壁突出部よりも前記幅方向の内側において、可撓性を有し、前記載置部から前記立設方向に立設する一対の立設部で構成されてもよい。
この発明によると、ワイヤーハーネスの幅方向の移動を一対の立設部同士の間で規制することができるため、ワイヤーハーネスが側壁部に接近することをより確実に規制できる。また、立設部は可撓性を有するため、ワイヤーハーネスが立設部と干渉することにより損傷することを抑制できる。
【0017】
また、立設部の立設方向に沿った高さが、ワイヤーハーネスの外径よりも大きい場合には、規制部を載置部の側に移動させることにより、規制部が立設部と干渉して、立設部をワイヤーハーネスの外周に沿うように湾曲させることができる。これにより、ワイヤーハーネスの位置をより確実に規制できるとともに、ワイヤーハーネスを載置部に固定できる。
【0018】
またこの発明の態様として、前記幅方向規制部は、前記側壁部から前記幅方向の内側に突出するリブで構成され、前記リブの先端は、前記側壁突出部の先端よりも前記幅方向の内側に配置されてもよい。
【0019】
前記リブは、前記立設方向に沿って延設していてもよい。なお、前記リブが前記立設方向に沿って延設している場合、前記リブは、前記立設方向に所定の間隔を隔てて複数設けられていてもよい。
なお、前記リブは、前記側壁部における前記長手方向の端部に設けられている場合や、前記長手方向の中央部分に設けられている場合を含む。
【0020】
この発明により、側壁突出部の先端よりも幅方向の内側に先端が配置されたリブで、ワイヤーハーネスが側壁部に接近することを抑制できる。したがって、側壁部から幅方向の内側に向けてリブが突出するといった簡易な構造で、ワイヤーハーネスの噛み込みを抑制できる。
【0021】
またこの発明の態様として、前記リブが、前記側壁部における前記長手方向の両端部分において、前記立設方向の上端まで延設されてもよい。
この発明により、前記側壁部における前記長手方向の両端部分に設けられたリブ同士の間に、規制部を配置することで、規制部を側壁部に案内することができる。これにより、ワイヤーハーネスの噛み込みを抑制できるとともに、規制部をより容易に側壁部に装着することができる。
【0022】
またこの発明の態様として、前記側壁突出部は、前記側壁部から前記幅方向の外側に向けて突出し、前記規制部には、前記側壁部を挿通する挿通部が備えられてもよい。
この発明により、係止突部と側壁突出部との間にワイヤーハーネスが噛み込まれることなく、規制部を側壁部に装着することができる。また、挿通部に対して側壁部を挿通させることにより、より容易に規制部を側壁部に装着することができる。
【0023】
またこの発明の態様として、前記係止突部と前記側壁突出部との前記係止状態において、前記曲げ部は、前記載置部の側に向けて曲げられてもよい。
この発明により、係止状態において、曲げ部と対向する位置にワイヤーハーネスが配置されるため、曲げ部が載置部の側に向けて曲がり、係止が解除されることを防止できる。
【0024】
また、載置部の側と反対側に向けて曲げ部が曲がろうとすると、規制部が係止状態から幅方向に延びて側壁部と干渉することとなる。したがって、曲げ部が載置部の側と反対側に向けて曲がり、係止が解除されることも防止できる。
【0025】
このように、曲げ部が、載置部の側及び載置部の側と反対側に向けて曲がることを防止できるため、側壁突出部と係止突部との係止が意図せずに解除されることを抑制できる。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、ハーネス収容体から導出されるワイヤーハーネスを容易に固定できるハーネス導出口構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】プロテクタにおけるハーネス導出口構造の概略斜視図。
【
図5】規制部材をベース体に装着させる途中の説明図。
【
図6】規制部材をベース体に装着させる途中の説明図。
【
図9】他の実施形態にかかるハーネス導出口構造の概略斜視図。
【
図12】他の実施形態にかかる規制部材をベース体に装着させる方法の説明図。
【
図13】他の実施形態にかかる規制部材をベース体に装着させる方法の説明図。
【
図14】他の実施形態にかかるハーネス導出口構造の概略断面図。
【
図15】他の実施形態にかかるハーネス導出口構造の概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
この発明の一実施形態を以下図面とともに説明する。
プロテクタ1は、ワイヤーハーネス100を保護する保護部材であり、ハーネス収容体10の一端に設けられた導出口20からワイヤーハーネス100が導出されている。以下、導出口20におけるハーネス導出口構造2ついて、
図1から
図6に基づいて説明する。
【0029】
図1はワイヤーハーネス100を収容するプロテクタ1の先端部分の概略斜視図を示し、
図2はプロテクタ1の先端部分の概略分解斜視図を示す。
図3はベース体30の説明図を示し、
図4は規制部材40の説明図を示す。
図5及び
図6はベース体30に対して規制部材40を装着させる装着方法の説明図を示す。
【0030】
図3乃至
図6について詳述する。
図3(a)はベース体30の平面図を示し、
図3(b)は
図3(a)におけるA-A矢視断面図を示す。
図4(a)は規制部材40の平面図を示し、
図4(b)は
図4(a)におけるB-B矢視断面図を示し、
図4(c)は湾曲した状態における規制部材40の概略断面図を示す。なお、
図4(c)はB-B矢視断面に対応する断面図を示す。
【0031】
図5(a)はベース体30に対して規制部材40を装着させる前の状態の概略断面図を示し、
図5(b)は内向突出部322に対して外向凸部43が当接した状態の概略断面図を示し、
図6(a)はベース体30に対して規制部材40をさらに下方側HDに移動させた状態の概略断面図を示し、
図6(b)はベース体30に対して規制部材40を装着させた状態の概略断面図を示す。なお、
図5及び
図6はA-A矢視断面に対応する断面図を示す。
【0032】
ここで、
図1中におけるワイヤーハーネス100に沿った方向を長手方向Lとし、長手方向Lと直交するとともに、
図1中における上下方向を高さ方向Hとする。そして、長手方向L及び高さ方向Hと直交する方向を幅方向Wとする。また、
図1において、長手方向Lに沿って左方を先端側LAとし、右方を基端側LBとし、高さ方向Hに沿って下方を下方側HDとし、上方を上方側HUとする。上述の方向は、
図2乃至
図15において対応する方向を同様とする。
【0033】
プロテクタ1は、
図1及び
図2に示すように、複数の被覆電線110を束ねたワイヤーハーネス100の一部分を収容するハーネス収容体10と、ハーネス収容体10の先端側FAから導出されたワイヤーハーネス100を固定する導出口20とで構成されている。
【0034】
ハーネス収容体10は、上方側HUに開口Dを有する断面凹状の収容本体11と、収容本体11の開口Dを塞ぐカバー体12とで構成されており、収容本体11の内部にワイヤーハーネス100を収容するとともに、収容本体11の開口Dをカバー体12で塞ぐことによりワイヤーハーネス100を保護することができる。
【0035】
収容本体11は、
図1、
図2及び
図3(a)に示すように、ワイヤーハーネス100を載置する底面部111と、底面部111の両端部分から立設する一対の側面部112とを備えている。
底面部111は、フラット形状に形成された平板であり、ワイヤーハーネス100の配索方向と同方向の長手方向Lに延びている。
【0036】
側面部112は、底面部111の幅方向Wの両端部分から上方側HUに延びた側面視略長方形状の平板である。このように幅方向Wに所定の間隔を隔てて立設する一対の側面部112の間には、上方が開放した開口Dが形成されている(
図2参照)。
このように構成された側面部112における先端側LAには、収容本体11とカバー体12とを係止固定するための係止枠113が設けられている。
【0037】
カバー体12は、
図2に示すように、開口Dを上方から塞ぐ上面部121と、上面部121の幅方向Wの両端部分から下方側HDに延びる一対の縦壁部122とを備えている。
【0038】
上面部121は、底面部111と同様に、フラット形状に形成されて、ワイヤーハーネス100の配索方向と同方向である長手方向Lに延びている。なお、上面部121の幅方向Wの長さは、一対の側面部112の板厚分だけ底面部111よりも長い。
【0039】
一対の縦壁部122は、収容本体11に対してカバー体12を係止固定した状態において、側面部112の外側に位置するように、上面部121の幅方向Wの両端部分から下方側HDに向けて延びている。
このように構成された縦壁部122における先端側LAには、下方側HDに向けて突出する係止フック123が設けられている。この係止フック123は、係止枠113に対して挿入して係止することで収容本体11とカバー体12とを係止固定できる。
【0040】
導出口20は、ハーネス収容体10の先端側LAに設けられており、ハーネス収容体10から導出されたワイヤーハーネス100を外部に導出するとともに、固定することができる。
この導出口20は、
図2に示すように、収容本体11と一体に構成されたベース体30と、ベース体30に対して装着できる規制部材40とで構成されている。
【0041】
ベース体30は、
図2及び
図3に示すように、ハーネス収容体10から導出されたワイヤーハーネス100を載置する載置部31と、載置部31における幅方向Wの両端から立設する一対の側壁部32とで構成されている。
載置部31は、底面部111の一端から延出されたフラット形状の平板であり、ワイヤーハーネス100の配索方向と同方向の長手方向Lに延びている。
【0042】
側壁部32は、
図3(a)及び
図3(b)に示すように、載置部31における長手方向Lの中央部分から上方側HUに向けて立設された略板状体の側壁部本体321と、側壁部本体321から幅方向Wの内側に向けて突出する内向突出部322と、側壁部本体321の長手方向Lの両端から突出する規制リブ323とで構成されている。
【0043】
側壁部本体321は、載置部31における幅方向Wの両端部分から上方側HUに向けて立設する平板であり、側面部112と略同じ板厚及び高さを有する。なお、側壁部本体321は、側面部112の先端から先端側LAに所定の間隔を隔てて設けられている(
図3(a)参照)。
【0044】
内向突出部322は、側壁部本体321から幅方向Wの内側に向けて所定の長さだけ突出する断面略直角三角形状の凸片であり、
図3(b)に示すように、幅方向Wの内側に向かうに伴い下方側HDに向けて傾斜する内向上面324と、載置部31と平行な内向下面325とを有する。
【0045】
このように構成された内向突出部322は、
図3(b)に示すように、高さ方向Hに沿って複数設けられている。ここで、最も上方側HUに設けられた内向突出部322の上端は、側壁部本体321の上端から突出しており、最も下方側HDに設けられた内向突出部322は、載置部31から高さ方向Hに所定の間隔を隔てて設けられている。
【0046】
規制リブ323は、
図3(a)及び
図3(b)に示すように、側壁部本体321における長手方向Lの両端から幅方向Wの内側に向けて突出しているリブであり、側壁部本体321における下方側HDから上方側HUの端部にわたって設けられている。この規制リブ323の幅方向Wに沿った長さは、側壁部本体321から幅方向Wに突出する内向突出部322の突出長さよりもわずかに長くなっている。これにより、側壁部32が幅方向Wに倒れることがないように補強することができる。
【0047】
規制部材40は、
図4に示すように、幅方向Wに延出する一対の規制部本体41と、規制部本体41の基端同士を連結する連結部42とが備えられている。
規制部本体41は、側壁部本体321同士の間隔のおよそ半分の長さで構成された長辺と、規制リブ323同士の間隔のおよそ半分の長さで構成された短辺とを有する平面視略長方形状の平板である。
【0048】
この規制部本体41には、先端から幅方向Wの外側に向けて突出する外向凸部43が設けられている。この外向凸部43は、幅方向Wの外側に向かうに伴い上方側HUに向けて傾斜する傾斜下面431と、幅方向Wの外側に向かうに伴い下方側HDに向けて傾斜する傾斜上面432を有する。なお、傾斜下面431に対する傾斜上面432の傾斜角度は、内向上面324に対する内向下面325の傾斜角度と同じである。
【0049】
連結部42は、
図4(b)及び
図4(c)に示すように、弾性部材で構成された断面直線状の板状体であり、一対の規制部本体41の基端部分を連結している。すなわち、連結部42は、高さ方向Hに向けて曲げることができる。
【0050】
このように構成された連結部42で規制部本体41同士を連結する規制部材40は、
図4(b)及び
図4(c)に示すように、高さ方向Hに向けて凸状となるように連結部42を湾曲させることで、幅方向Wに沿った長さを短くすることができる。これにより、規制部材40を下方側HDに向けて移動させるだけで、ベース体30に規制部材40を係止固定できる。
【0051】
以下、ベース体30に規制部材40を係止固定する方法について、
図5及び
図6に基づいて説明する。
はじめに、ワイヤーハーネス100を収容本体11及びベース体30に収容するとともに、収容本体11における開口Dをカバー体12で覆うように、収容本体11に対してカバー体12を係止固定する。これにより、ワイヤーハーネス100をハーネス収容体10に収容して保護することができる。このようにハーネス収容体10に収容されたワイヤーハーネス100は、ハーネス収容体10の先端側LAから導出されているとともに、一対の側壁部本体321同士の間に収容された状態で、載置部31に載置されている(
図5(a)参照)。
【0052】
次に、ワイヤーハーネス100が収容されたベース体30の上方側HUに規制部材40を配置するとともに、規制部材40を下方側HDに移動させて、ベース体30と規制部材40とを係止固定する。
詳述すると、規制リブ323同士の間に外向凸部43が配置されるように規制部材40をベース体30の上方側HUに配置し、規制部材40を下方側HDに移動させる。これにより、
図5(b)に示すように、傾斜下面431が最も上方側HUに配置された内向突出部322における内向上面324と当接し、連結部42が下方側HDに向けて凸状となるように湾曲する。
【0053】
このように連結部42が湾曲することにより、幅方向Wに沿った規制部材40の長さが短くなる。このため、規制部材40は、側壁部本体321と側壁部本体321との間に配置される。また、傾斜下面431が内向上面324と当接した状態で、規制部材40をさらに下方側HDに移動させることにより、外向凸部43が内向上面324によって幅方向Wの内側に案内され、連結部42がさらに湾曲することとなる(
図6(a)参照)。これにより、幅方向Wに沿った規制部材40の長さがさらに短くなる。
【0054】
このように規制部材40を下方側HDにさらに移動させることにより、連結部42が湾曲して外向凸部43の先端部分(幅方向Wの外側端部)が内向上面324の先端(幅方向Wの内側端部)を超えることとなる。これにより、弾性部材で構成された連結部42に復元力が作用して、連結部42の曲げ半径が大きくなる。そのため、規制部材40が幅方向Wの外側に拡がり、内向下面325と傾斜上面432とが係止される。
【0055】
なお、内向下面325と傾斜上面432とが係止された状態において、連結部42が下方側HDに向けて凸状となって湾曲しており、傾斜上面432と係止された内向突出部322の下方側HDに配置された内向突出部322における内向上面324と傾斜下面431とは互いに当接している。
【0056】
この状態で、さらに規制部材40を下方側HDに移動させることにより、傾斜下面431が下方側HDに向かうに伴い幅方向Wの内側に傾斜する内向上面324に沿って案内される。このため、連結部42の曲げ半径が再度小さくなり、内向下面325と傾斜上面432との係止が解除されることとなる。
【0057】
上述のような規制部材40の下方側HDへの移動により、内向下面325と傾斜上面432との係止と係止解除とを容易に繰り返すことができる。そして、ワイヤーハーネス100の外径に合わせた内向突出部322における所定の位置まで規制部材40を下方側HDに向けて移動させることで、ワイヤーハーネス100の外径に合わせた内向突出部322に外向凸部43を係止させることができる(
図6(b)参照)。したがって、規制部材40で容易にワイヤーハーネス100を所定の位置に固定でき、ワイヤーハーネス100の移動を規制できる。これにより、ベース体30における所望の位置に規制部材40を係止固定したハーネス導出口構造2を製造することができる。
【0058】
なお、規制部材40を下方側HDに移動させる過程、及び、規制部材40とベース体30とが係止固定された状態において、規制部材40は、長手方向Lに対となる規制リブ323同士の間に外向凸部43が配置されている。これにより、規制リブ323は規制部材40の長手方向Lへの移動を規制できる。
【0059】
また、規制部材40を下方側HDに移動させる際に、ワイヤーハーネス100を構成する被覆電線110が幅方向Wの外側に移動したとしても、幅方向Wの内側に向けて内向突出部322の突出量よりも突出している規制リブ323とワイヤーハーネス100とが当接するため、ワイヤーハーネス100が幅方向Wの外側に向けて過度に移動することを規制できる。これにより、ワイヤーハーネス100が外向凸部43と内向上面324とに噛み込まれることを防止できる。
【0060】
このように、ワイヤーハーネス100の一部分を収容するハーネス収容体10からワイヤーハーネス100を外部に導出する導出口20におけるハーネス導出口構造2は、ワイヤーハーネス100を載置するベース体30と、ベース体30に装着して、ワイヤーハーネス100を規制する規制部材40とが備えられている。ベース体30には、ワイヤーハーネス100を載置する載置部31と、載置部31に載置されたワイヤーハーネス100の長手方向Lと直交する幅方向Wに所定の間隔を隔てて、載置部31から立設する一対の側壁部32とが備えられ、側壁部32には、幅方向Wの一方側(内側)に向けて突出する内向突出部322が、側壁部32の立設する高さ方向Hに沿って複数設けられている。また、規制部材40には、高さ方向Hに曲がる連結部42と、幅方向Wの他方側(外側)に向けて突出するとともに、内向突出部322に係止する外向凸部43とが備えられている。このように構成された導出口20は、連結部42の曲げ状態に応じて、外向凸部43と内向突出部322との係止状態と、係止解除状態とが切り替わることを特徴とする。
【0061】
このように構成されたハーネス導出口構造2は、規制部材40における連結部42の曲げ状態を変更することで、外向凸部43の幅方向Wの位置を変化させ、内向突出部322と外向凸部43との係止状態及び係止解除状態を容易に切り替えることができる。すなわち、連結部42の曲げ状態を変化させるだけの簡易な構造で、ワイヤーハーネス100の外径に合わせて、側壁部32における所望の内向突出部322に規制部材40を係止させることができる。したがって、容易かつ確実にワイヤーハーネス100の位置を規制でき、ハーネス収容体10から導出されるワイヤーハーネス100を外径に合わせて容易かつ確実に固定できる。
【0062】
このように、曲げ状態を変更できる連結部42を備え、曲げ状態を変更しながら高さ方向Hに沿って移動させるだけの簡易な構成で、規制部材40を側壁部32に容易かつ確実に係止できるため、結束バンドを巻き回す場合と比べて、作業性を向上させることができる。
【0063】
また、内向突出部322は、側壁部32から幅方向Wの内側に向けて突出していることにより、一対の側壁部32同士の間に、連結部42の曲げ状態を変更した規制部材40を配置するだけで、側壁部32における所望の内向突出部322に規制部材40を容易に係止することができる。すなわち、より簡易な構造で、ワイヤーハーネス100を確実に固定することができる。
【0064】
さらにまた、内向突出部322は幅方向Wの内側に向けて突出しているため、高さ方向Hに沿って規制部材40を移動させて装着する際に、内向突出部322を目視で確認することができる。これにより、内向突出部322に対して外向凸部43の位置合わせを容易に行うことができる。
【0065】
また、内向突出部322よりも幅方向Wの内側に、ワイヤーハーネス100の幅方向Wへの移動を規制する規制リブ323が設けられている。これにより、ワイヤーハーネス100が側壁部32に向けて幅方向Wに移動することを規制できるため、側壁部32に対して規制部材40を装着する際に、内向突出部322と外向凸部43との間にワイヤーハーネス100が噛み込まれることを防止できる。
【0066】
ここで、規制リブ323は、側壁部32から幅方向Wの内側に突出するとともに、規制リブ323の先端は、内向突出部322の先端よりも幅方向Wの内側に配置されている。これにより、内向突出部322の先端よりも幅方向Wの内側に先端が配置された規制リブ323で、側壁部32にワイヤーハーネス100が接近することを抑制できる。したがって、側壁部32から幅方向Wの内側に向けて規制リブ323が突出するといった簡易な構造で、ワイヤーハーネス100の噛み込みを抑制できる。
【0067】
また、規制リブ323が、側壁部32における長手方向Lの両端部分において、高さ方向Hの上端まで延設されている。これにより、側壁部32における長手方向Lの両端部分に設けられた規制リブ323同士の間に、規制部材40を配置することで、規制部材40を側壁部32に案内することができる。これにより、ワイヤーハーネス100の噛み込みを抑制できるとともに、規制部材40をより容易に側壁部32に装着することができる。
【0068】
また、規制リブ323は、側壁部本体321における下方側HDから上方側HUにわたって設けられているため、側壁部本体321を補強することができる。これにより、内向突出部322と外向凸部43とを係止させた状態において、側壁部本体321が意図せずに変形することを抑制できるため、安定した係止状態を維持できる。
【0069】
さらにまた、外向凸部43と内向突出部322との係止状態において、連結部42は、載置部31の側(下方側HD)に向けて曲げられていることにより、係止状態において、連結部42と対向する位置にワイヤーハーネス100が配置されるため、連結部42が載置部31の側に向けて曲がり、係止が解除されることを防止できる。
【0070】
また、載置部31の側と反対側(上方側HU)に向けて連結部42が曲がろうとすると、規制部材40が係止状態から幅方向Wの外側に延びて側壁部32と干渉することとなる。したがって、載置部31の側と反対側に向けて連結部42が曲がり、係止が解除されることも防止できる。
【0071】
このように、連結部42が、載置部31の側、及び、載置部31の側と反対側に向けて曲がることを防止できるため、内向突出部322と外向凸部43との係止が意図せずに解除されることを抑制できる。
【0072】
上述の実施形態において、規制リブ323は、下方側HDから上方側HUにわたって高さ方向Hに延設しているが、必ずしも下方側HDから上方側HUにわたって設けられている必要はなく、例えば、高さ方向Hに沿って所定の間隔を隔てて設けられていてもよい。
【0073】
また、規制リブ323は側壁部本体321における長手方向Lの両端に設けられているが、側壁部本体321における長手方向Lの中央部分に設けてもよい。この場合、外向凸部43における長手方向Lの中央部分に規制リブ323を挿通できる構造を設けることが好ましい。
【0074】
さらにまた、上述の実施形態では、ワイヤーハーネス100を構成する電線の噛み込みを防止するために、側壁部32に向けて接近できないように、ワイヤーハーネス100の移動を規制するように規制リブ323を設けているが、この構成に限らず、例えば、載置部31に載置されたワイヤーハーネス100と側壁部32との間で載置部31から突出する立設部50を設けてもよい。
【0075】
以下、立設部50を設けた実施形態について、
図7及び
図8に基づいて説明する。
ここで、
図7(a)は立設部50を有するベース体30aの概略平面図を示し、
図7(b)は
図7(a)におけるC-C矢視断面図を示す。
図8(a)はベース体30aに規制部材40を挿入させている過程の概略断面図を示し、
図8(b)はベース体30aに対して規制部材40を装着させた状態の概略断面図を示す。なお、
図8はC-C矢視断面に対応する断面図を示す。ここで、
図7及び
図8において、プロテクタ1と同じ構成については、同じ付番を付し、その説明を省略する。
【0076】
導出口20と同様に、ハーネス収容体10の先端側LAに設けられており、ハーネス収容体10から導出されたワイヤーハーネス100を固定することができる導出口20aは、収容本体11と一体に構成されたベース体30aと、ベース体30に対して係止固定できる規制部材40とで構成されている。
【0077】
ベース体30aは、
図7(a)に示すように、ハーネス収容体10から導出されたワイヤーハーネス100を載置する載置部31と、載置部31における幅方向Wの両端から立設する一対の側壁部32と、側壁部32の幅方向Wの内側において、載置部31から上方側HUに向けて立設する一対の立設部50とで構成されている。
【0078】
立設部50は、側壁部本体321と対向する位置に設けられた可撓性を有する略平板であり、内向突出部322の先端よりも幅方向Wの内側において、載置部31から幅方向Wの内側にわずかに倒れるように上方側HUに向けて立設している。立設部50は、ワイヤーハーネス100の外径よりも長い高さを有しており、先端部分が幅方向Wの内側に向けて湾曲しながら突出している。なお、幅方向Wの一方側に設けられた立設部50は、
図7(b)に示すように、他方側に設けられた立設部50と比べてわずかに高い。
【0079】
このように構成されたベース体30aでは、
図8に示すように、一対の立設部50の間にワイヤーハーネス100を収納するとともに、規制部材40を上方側HUから側壁部32に係止させることにより、ワイヤーハーネス100を固定することができる。これにより、一対の立設部50で、ワイヤーハーネス100の幅方向Wへの移動を規制できる。
【0080】
詳述すると、規制リブ323同士の間に外向凸部43が配置されるように規制部材40をベース体30aの上方側HUに配置し、規制部材40を下方側HDに移動させる。これにより、傾斜下面431が内向上面324と当接し、連結部42が下方側HDに向けて凸状となるように湾曲する。
【0081】
このように連結部42が湾曲することにより、幅方向Wに沿った規制部材40の長さが短くなる。このため、規制部材40を側壁部本体321と側壁部本体321との間に配置することができる。また、傾斜下面431が内向上面324と当接した状態で規制部材40をさらに下方側HDに移動させることにより、連結部42がさらに湾曲し、外向凸部43がさらに幅方向Wの内側に配置される。
【0082】
そして、規制部材40を下方側HDにさらに移動させることにより、連結部42が湾曲して外向凸部43の先端部分(幅方向Wの外側端部)が内向上面324の先端(幅方向Wの内側端部)を超えることとなる。これにより、弾性部材で構成された連結部42に復元力が作用して、連結部42の曲げ半径が大きくなる。そのため、規制部材40が幅方向Wの外側に拡がり、内向下面325と傾斜上面432とが係止される。なお、内向下面325と傾斜上面432とが係止された状態において、内向上面324と傾斜下面431とは互いに当接している。
【0083】
また、さらに規制部材40を下方側HDに移動させることにより、下方側HDに向かうに伴い幅方向Wの内側に傾斜する内向上面324に沿って傾斜下面431が案内される。このため、連結部42の曲げ半径が小さくなり、内向下面325と傾斜上面432との係止が解除されることとなる。
【0084】
上述のような規制部材40の下方側HDへの移動により、内向下面325と傾斜上面432との係止と係止解除とを容易に繰り返すことができる。そして、規制部材40を下方側HDに移動させることにより、
図8(a)に示すように、規制部本体41が立設部50における先端部分と当接する。これにより、立設部50が幅方向Wの内側に倒れるように変形させることができる。
【0085】
このようにワイヤーハーネス100の外径に合わせて規制部材40を所定の内向突出部322位置まで下方側HDに移動させ、外向凸部43と内向突出部322とを係止することにより、
図8(a)に示すように、ワイヤーハーネス100の外周に沿うように立設部50を湾曲させるとともに、ワイヤーハーネス100を規制部材40で固定することができる。これにより、ベース体30aにおける所望の位置に規制部材40を係止固定した導出口20aにおけるハーネス導出口構造2aを製造することができる。
【0086】
なお、規制部材40を下方側HDに移動させる過程、及び、規制部材40とベース体30aとが係止固定された状態において、規制部材40は、長手方向Lに対となる規制リブ323同士の間に外向凸部43が配置されている。これにより、規制リブ323は規制部材40の長手方向Lへの移動を規制できる。
【0087】
このように、内向突出部322よりも幅方向Wの内側において、可撓性を有し、載置部31から高さ方向Hに立設する一対の立設部50を備えることにより、ワイヤーハーネス100の幅方向Wの移動を一対の立設部50同士の間で規制することができるため、ワイヤーハーネス100が側壁部32に接近することをより確実に規制できる。したがって、側壁部32に対して規制部材40を装着する際に、内向突出部322と外向凸部43との間にワイヤーハーネス100が噛み込まれることを防止できる。また、立設部50は可撓性を有するため、ワイヤーハーネス100が立設部50と干渉することにより損傷することも抑制できる。
【0088】
さらにまた、立設部50の高さ方向Hに沿った高さが、ワイヤーハーネス100の外径よりも大きいため、規制部材40を載置部31の側に移動させることにより、規制部材40が立設部50と干渉して、立設部50をワイヤーハーネス100の外周に沿うように湾曲させることができる。これにより、ワイヤーハーネス100の位置をより確実に規制できるとともに、ワイヤーハーネス100を載置部31に固定できる。
【0089】
また、上述の実施形態において、外向凸部43が幅方向Wの内側に向けて突出している内向突出部322と係止されているが、この構成に限定されない。例えば、幅方向Wの外側に向けて突出する外向突出部332が備えられたベース体30bに対して挿通規制部60を係止固定してもよい。
【0090】
以下、ベース体30bに対して挿通規制部60を係止固定する導出口20bについて、
図9乃至
図13に基づいて説明する。
ここで、
図9はプロテクタ1bの先端部分の概略斜視図を示し、
図10はベース体30bの説明図を示し、
図11は挿通規制部60の説明図を示す。
図12及び
図13はベース体30bに対して挿通規制部60を装着させる装着方法の説明図を示す。
【0091】
図10乃至
図13について詳述する。
図10(a)はベース体30bの平面図を示し、
図3(b)は
図3(a)におけるD-D矢視断面図を示す。
図11(a)は挿通規制部60の平面図を示し、
図11(b)は
図11(a)におけるE-E矢視断面図を示し、
図11(c)は
図11(b)におけるa部の拡大断面図を示す。
【0092】
図12(a)はベース体30bに挿通規制部60を装着する前の状態の概略断面図を示し、
図12(b)は外向突出部332に対して挿通部63が当接した状態の概略断面図を示し、
図13(a)はベース体30bに対して挿通規制部60が挿通している状態の概略断面図を示し、
図13(b)はベース体30bに対して挿通規制部60を装着させた状態の概略断面図を示す。なお、
図12及び
図13はD-D矢視断面に対応する断面図を示す。
ここで、
図9及び
図13において、プロテクタ1と同じ構成については、同じ付番を付し、その説明を省略する。
【0093】
プロテクタ1bは、
図9に示すように、ワイヤーハーネス100の一部分を収容するハーネス収容体10と、ハーネス収容体10の一端側においてワイヤーハーネス100を導出する導出口20bとで構成されている。
【0094】
導出口20bは、ハーネス収容体10の先端側LAに設けられており、ハーネス収容体10から導出されたワイヤーハーネス100を固定することができる。
この導出口20bは、
図9に示すように、収容本体11と一体に構成されたベース体30bと、ベース体30bに対して係止固定できる挿通規制部60とで構成されている。
【0095】
ベース体30bは、
図10に示すように、ハーネス収容体10から導出されたワイヤーハーネス100を載置する載置部31と、載置部31における幅方向Wの両端から立設する一対の外向側壁部33とで構成されている。
【0096】
外向側壁部33は、
図10(a)及び
図10(b)に示すように、載置部31における長手方向Lの中央部分から上方側HUに向けて立設された略板状体の側壁部本体321と、側壁部本体321から幅方向Wの内側に向けて突出する外向突出部332とで構成されている。
【0097】
外向突出部332は、側壁部本体321から幅方向Wの内側に向けて所定の長さだけ突出する断面略直角三角形状の凸片であり、幅方向Wの外側に向かうに伴い下方側HDに向けて傾斜する外向上面334と、載置部31と平行な外向下面335とを有する。
【0098】
このように構成された外向突出部332は、
図10(b)に示すように、高さ方向Hに沿って複数設けられている。そして、最も上方側HUに設けられた外向突出部332は、側壁部本体321の上端から突出しており、最も下方側HDに設けられた外向突出部332は、載置部31から高さ方向Hに所定の間隔を隔てて設けられている。
【0099】
挿通規制部60は、
図11に示すように、幅方向Wに延出する一対の挿通規制体61と、挿通規制体61の基端同士を連結する湾曲連結部62とが備えられている。
挿通規制体61は、側壁部本体321同士の間隔の半分強の長さで構成された長辺と、長手方向Lに沿った側壁部本体321の長さよりも一回り長い短辺とを有する平面視略長方形状の平板である。
【0100】
この挿通規制体61の先端部分には、板厚方向に沿って貫通させた貫通孔を形成する挿通部63が設けられている。
詳述すると、挿通部63は、挿通規制体61の長辺に沿った方向に対して外向側壁部33の幅方向Wの長さ(側壁部本体321から外向突出部332の先端までの長さ)のおよそ1.5倍の長さを有するとともに、長手方向Lに沿った側壁部本体321の長さと同じ幅を有する略長方形状の貫通孔を形成する。すなわち、挿通部63は、外向側壁部33を挿通できる貫通孔を形成している。
【0101】
このように構成された挿通部63の幅方向Wの外側には、幅方向Wの内側に向けて突出する内向凸部64が備えられている。
詳述すると、内向凸部64は、
図11(c)に示すように、挿通部63における上端よりも下方側HDから幅方向Wの内側に向けて突出している突片であり、上面(傾斜凹面641)が、幅方向Wの内側に向かうに伴い上方側HUに向けて傾斜している。
【0102】
一方で、内向凸部64の底面は傾斜凹面641と比べてわずかに突出量が短い。すなわち、内向凸部64における幅方向Wの内側の面(挿通傾斜面642)は、幅方向Wの内側に向かうに伴い上方側HUに傾斜している。なお、傾斜凹面641と挿通傾斜面642とが形成する角度は、外向上面334と外向下面335とが形成する角度と同じである。
【0103】
湾曲連結部62は、
図11(b)に示すように、弾性部材で構成された挿通規制体61の基端部分を連結する板状体であり、下方側HDに向けて凸状に湾曲している。このように構成された湾曲連結部62は、曲げ半径が大きくなるように弾性変形することができる。すなわち、湾曲連結部62は、挿通規制体61の両端が拡がるように弾性変形できる。
【0104】
次に、ベース体30bに挿通規制部60を係止固定する方法について、
図12及び
図13に基づき説明する。
はじめに、ワイヤーハーネス100を収容本体11及びベース体30bに収容するとともに、収容本体11における開口Dをカバー体12で覆うように、収容本体11とカバー体12とを係止固定する。これにより、ワイヤーハーネス100をハーネス収容体10に収容して保護することができる。このようにハーネス収容体10に収容されたワイヤーハーネス100は、ハーネス収容体10の先端側LAから導出されているとともに、一対の側壁部本体321同士の間に収容された状態で、載置部31に載置されている(
図12(a)参照)。
【0105】
次に、ワイヤーハーネス100が収容されたベース体30bの上方側HUに挿通規制部60を配置するとともに、挿通規制部60を下方側HDに移動させて、ベース体30bと挿通規制部60とを係止固定する。
詳述すると、外向側壁部33の上方側HUに挿通部63が配置されるように挿通規制部60をベース体30bの上方側HUに配置し、挿通規制部60を下方側HDに移動させる。これにより、
図12(b)に示すように、挿通傾斜面642が外向上面334と当接し、湾曲連結部62の曲げ半径が大きくなる。これにより、挿通規制部60の湾曲が緩和されるため、挿通規制体61の先端部分を幅方向Wの外側に配置されるように、挿通規制部60が幅方向Wに長くなる。
【0106】
このように湾曲連結部62の湾曲が緩和されて、幅方向Wに沿った挿通規制部60の長さが長くなるため、挿通部63に外向側壁部33を挿入することができる(
図12(b)参照)。また、挿通傾斜面642が内向上面324と当接した状態で挿通規制部60をさらに下方側HDに移動させることにより、湾曲連結部62の湾曲がさらに緩和され、挿通規制部60が幅方向Wに長くなる(
図13(b)参照)。
【0107】
そして、挿通規制部60を下方側HDにさらに移動させることにより、
図13(a)に示すように、挿通傾斜面642の先端部分(幅方向Wの内側端部)が外向上面334の先端(幅方向Wの外側端部)を超えることとなる。これにより、弾性部材で構成された湾曲連結部62に復元力が作用して曲げ半径が小さくなる。したがって、挿通規制部60が幅方向Wの内側に縮まって、外向下面335と傾斜凹面641とが当接し、外向突出部332と内向凸部64とが係止される。
【0108】
この状態で、さらに挿通規制部60を下方側HDに移動させることにより、下方側HDの外向上面334に挿通傾斜面642が当接し、湾曲連結部62の曲げ半径が再度大きくなる。これにより、外向突出部332と傾斜凹面641との係止が解除されることとなる。
【0109】
このような挿通規制部60の下方側HDへの移動により、外向突出部332と内向凸部64との係止と係止解除とを容易に繰り返すことができる。そして、ワイヤーハーネス100の外径に合わせた外向突出部332における所定の位置まで挿通規制部60を下方側HDに向けて移動させることで、ワイヤーハーネス100の外径に合わせた外向突出部332に内向凸部64を係止させることができる(
図13(b)参照)。したがって、容易にワイヤーハーネス100を所定の位置に固定でき、ワイヤーハーネス100の移動を規制できる。これにより、ベース体30bにおける所望の位置に挿通規制部60を係止固定したハーネス導出口構造2bを製造することができる。
【0110】
このように、ワイヤーハーネス100の一部分を収容するハーネス収容体10からワイヤーハーネス100を外部に導出する導出口20bにおけるハーネス導出口構造2bは、ワイヤーハーネス100を載置するベース体30bと、ベース体30bに装着して、ワイヤーハーネス100を規制する挿通規制部60とが備えられている。ベース体30bには、ワイヤーハーネス100を載置する載置部31と、長手方向Lと直交する幅方向Wに所定の間隔を隔てて、載置部31から立設する一対の外向側壁部33とが備えられ、外向側壁部33には、幅方向Wの一方側(外側)に向けて突出する外向突出部332が、外向側壁部33の立設する高さ方向Hに沿って複数設けられている。また、挿通規制部60には、高さ方向Hに曲がる湾曲連結部62と、幅方向Wの他方側(内側)に向けて突出するとともに、外向突出部332に係止する内向凸部64とが備えられている。そして、このように構成された導出口20bは、湾曲連結部62の曲げ状態に応じて、内向凸部64と外向突出部332との係止状態と、係止解除状態とが切り替わることを特徴とする。
【0111】
これにより、挿通規制部60における湾曲連結部62の曲げ状態を変更することで、挿通規制体61の幅方向Wの位置を変化させ、外向突出部332と内向凸部64との係止状態及び係止解除状態を容易に切り替えることができる。すなわち、湾曲連結部62の曲げ状態を変化させるだけの簡易な構造で、ワイヤーハーネス100の外径に合わせて、外向側壁部33における所望の外向突出部332に挿通規制部60を係止させることができる。したがって、容易かつ確実にワイヤーハーネス100の位置を規制でき、ハーネス収容体10から導出されるワイヤーハーネス100を外径に合わせて容易かつ確実に固定できる。
【0112】
このように、曲げ状態を変更できる湾曲連結部62を備え、曲げ状態を変更しながら高さ方向Hに沿って移動させるだけの簡易な構成で、挿通規制部60を外向側壁部33に容易かつ確実に係止できるため、結束バンドを巻き回す場合と比べて、作業性を向上させることができる。
【0113】
また、外向突出部332は、外向側壁部33から幅方向Wの外側に向けて突出し、挿通規制部60には、外向側壁部33を挿通する挿通部63が備えられているため、内向凸部64と外向突出部332との間にワイヤーハーネス100が噛み込まれることなく、挿通規制部60を外向側壁部33に装着することができる。また、挿通部63に対して外向側壁部33を挿通させることにより、より容易に挿通規制部60を外向側壁部33に装着することができる。
【0114】
さらにまた、内向凸部64と外向突出部332との係止状態において、湾曲連結部62は、載置部31の側(下方側HD)に向けて曲げられていることにより、係止状態において、湾曲連結部62と対向する位置にワイヤーハーネス100が配置されるため、載置部31の側に湾曲連結部62が曲がることを防止できる。
【0115】
また、載置部31の側と反対側(上方側HU)に向けて湾曲連結部62が曲がろうとすると、挿通規制部60が係止状態から幅方向Wの外側に延びて外向側壁部33と干渉することとなる。したがって、載置部31の側と反対側に向けて湾曲連結部62が曲がることも防止できる。
【0116】
このように、載置部31の側に湾曲連結部62が曲がること、及び、載置部31の側と反対側に向けて湾曲連結部62が曲がることを防止できるため、外向突出部332と内向凸部64との係止が意図せずに解除されることを抑制できる。
【0117】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、この発明のワイヤーハーネスは、ワイヤーハーネス100に対応し、
以下同様に、
ハーネス収容体は、ハーネス収容体10に対応し、
ハーネス導出口は、導出口20,20a,20bに対応し、
ハーネス導出口構造は、ハーネス導出口構造2,2a、2bに対応し、
ベース体は、ベース体30、30a、30bに対応し、
規制部は、規制部材40及び挿通規制部60に対応し、
載置部は、載置部31に対応し、
長手方向は、長手方向Lに対応し、
幅方向は、幅方向Wに対応し、
側壁部は、側壁部32及び外向側壁部33に対応し、
側壁突出部は、内向突出部322及び外向突出部332に対応し、
立設方向は、高さ方向Hに対応し、
曲げ部は、連結部42及び湾曲連結部62に対応し、
係止突部は、外向凸部43及び内向凸部64に対応し、
幅方向規制部は、規制リブ323に対応し、
リブは、規制リブ323に対応し、
挿通部は、挿通部63に対応するが、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
【0118】
例えば、上述の実施形態において、ワイヤーハーネス100を保護するプロテクタ1に導出口20が設けられているが、プロテクタ1に限らず、例えば、ワイヤーハーネス100と電気的に接続される電子部品が内部に収容された電気接続箱など、ワイヤーハーネス100を導出する導出口20,20a,20bを有していれば、他の部材に用いることができる。
【0119】
また、ベース体30は収容本体11と別部材としているが、側壁部32を側面部112の先端部分に設けてもよい。この場合、収容本体11とカバー体12との係止状態において、収容本体11はカバー体12よりも先端側LAに突出していてもよいし、側壁部32の上方側HUをカバー体12で塞いだ構成としてもよい。すなわち、規制部材40がハーネス収容体10の内部に収容されていてもよい。
【0120】
さらにまた、本実施形態において、連結部42は下方側HDに向けて凸状となるように湾曲させることにより、内向突出部322と外向凸部43とを係止しているが、必ずしも下方側HDに向けて凸状となる必要はなく、連結部42は上方側HUに向けて凸状となるように湾曲させてもよい(
図14参照)。
【0121】
この場合において、規制部本体41の先端から幅方向Wの外側に向けて先細り形状である外向凸部43が突出しているが、例えば、
図14(a)及び
図14(b)に示すように、上面と下面とが平行な凸条の外向凸部43cが規制部本体41の先端から突出していてもよい。
【0122】
このような外向凸部43cを有する規制部材40cは、
図14(a)に示すように、上方側HUに向けて凸状となるように連結部42を湾曲させて、規制部材40cと側壁部32とが係止した状態において、外向凸部43cの上面が内向下面325と係止しているとともに、外向凸部43cの下面の一部が内向上面324と当接している。このため、意図しない外力により、係止が解除されることを抑制できる。
【0123】
また、外向凸部43cを有する規制部材40cは、
図14(b)に示すように、外向凸部43cの上面と底面とが平行な凸状となっているため、連結部42を下方側HDに向けて凸状となるように湾曲させた場合であっても、規制部材40cと側壁部32とを係止できる。すなわち、同一の規制部材40を用いて、連結部42の湾曲方向が異なる係止状態のハーネス導出口構造2とすることができるため、汎用性を向上させることができる。
【0124】
さらにまた、
図15(a)及び
図15(b)に示すように、規制部本体41の先端から突出する外向凸部43cと嵌合可能な嵌合部326を内向突出部322に設けてもよい。これにより、規制部材40cと側壁部32とをより確実に係止できるため、意図しない外力により、係止が解除されることをより確実に抑制できる。
【0125】
なお、上述の実施形態において、内向上面324は、幅方向Wの内側に向かうに伴い下方側HDに向けて傾斜するように構成されているが、幅方向Wの内側に向かうに伴い上方側HUに向けて傾斜してもよい。
【0126】
また、本実施形態において、連結部42や湾曲連結部62は一つとしているが、複数の連結部42や湾曲連結部62を有していてもよい。具体的には、規制部材40や挿通規制部60が断面視略M字状などで構成されていてもよい。
【0127】
さらにまた、規制部材40は側壁部32に係止させる前の状態として、連結部42が載置部31と平行な形状となっているが、連結部42が湾曲していてもよい。この場合、連結部42をさらに湾曲させて外向凸部43と内向突出部322とを係止させる場合のみならず、連結部42の湾曲を緩和して外向凸部43と内向突出部322とを係止させてもよい。
【符号の説明】
【0128】
2,2a、2b…ハーネス導出口構造
10…ハーネス収容体
20,20a,20b…導出口
30,30a,30b…ベース体
31…載置部
32…側壁部
33…外向側壁部
40,40c…規制部材
42…連結部
43,43c…外向凸部
60…挿通規制部
62…湾曲連結部
63…挿通部
64…内向凸部
100…ワイヤーハーネス
322…内向突出部
323…規制リブ
332…外向突出部
L…長手方向
H…高さ方向
W…幅方向