(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024142904
(43)【公開日】2024-10-11
(54)【発明の名称】基板処理装置および処理液生成方法
(51)【国際特許分類】
C25D 17/00 20060101AFI20241003BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
C25D17/00 B
H01L21/304 648K
H01L21/304 647Z
H01L21/304 643A
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023055300
(22)【出願日】2023-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金子 聡
【テーマコード(参考)】
5F157
【Fターム(参考)】
5F157AB02
5F157AB16
5F157AB33
5F157AB90
5F157BB22
5F157BB44
5F157BB66
5F157BE12
5F157CF14
5F157CF34
5F157CF42
5F157CF44
5F157CF60
5F157CF99
5F157DB12
(57)【要約】
【課題】熱による処理液の劣化を抑制すること。
【解決手段】基板処理装置は、基板処理部と、処理液生成部とを備える。基板処理部は、第1液体と第2液体とを含有する処理液を用いて基板を処理する。処理液生成部は、基板処理部に供給される処理液を生成する。処理液生成部は、第1液体供給部と、蒸気供給部と、貯留部とを有する。第1液体供給部は、第1液体を供給する。蒸気供給部は、第2液体の蒸気を供給する。貯留部は、第1液体供給部および蒸気供給部に接続され、第1液体と第2液体の蒸気とを混合して生成される処理液を貯留する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1液体と第2液体とを含有する処理液を用いて基板を処理する基板処理部と、
前記基板処理部に供給される前記処理液を生成する処理液生成部と
を備え、
前記処理液生成部は、
前記第1液体を供給する第1液体供給部と、
前記第2液体の蒸気を供給する蒸気供給部と、
前記第1液体供給部および前記蒸気供給部に接続され、前記第1液体と前記第2液体の蒸気とを混合して生成される前記処理液を貯留する貯留部と
を有する、基板処理装置。
【請求項2】
各部を制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、
前記蒸気供給部から前記貯留部に前記第2液体の蒸気を供給して前記貯留部を加熱する
加熱処理と、
前記加熱処理の後、前記蒸気供給部から前記貯留部に前記第2液体の蒸気を供給しながら前記第1液体供給部から前記貯留部に前記第1液体を供給し、前記貯留部において前記第1液体と前記第2液体の蒸気とを混合して前記処理液を生成する混合処理と
を実行する、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記基板処理部での一枚の前記基板に対する処理ごとに、前記加熱処理および前記混合処理を実行する、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記処理液生成部は、
前記貯留部に洗浄液を供給する洗浄液供給部をさらに有し、
前記制御部は、
前記基板処理部での前記基板の処理枚数が予め定められた枚数に到達した場合に、前記洗浄液供給部から前記貯留部に前記洗浄液を供給して前記貯留部を洗浄する洗浄処理を実行する、請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記処理液生成部は、
前記貯留部から液体を排出する排出部をさらに有する、請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記貯留部に貯留される前記処理液の温度を検出する温度検出部をさらに備え、
前記処理液生成部は、
前記貯留部に前記第2液体を供給する第2液体供給部をさらに有し、
前記制御部は、
前記混合処理において、前記第1液体および前記第2液体の蒸気とともに、前記第2液体供給部から前記貯留部に前記第2液体を供給し、
前記温度検出部の検出結果に基づいて、前記処理液の温度を規定範囲内に保つように前記第2液体の蒸気の供給流量と前記第2液体の供給流量との比率を制御する、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記貯留部に貯留される前記処理液の温度を検出する温度検出部をさらに備え、
前記処理液生成部は、
前記貯留部に前記第2液体を供給する第2液体供給部をさらに有し、
前記制御部は、
1回目の前記混合処理において、前記第1液体および前記第2液体の蒸気とともに、前記第2液体供給部から前記貯留部に前記第2液体を供給し、
前記温度検出部によって検出された前記処理液の温度と予め定められた目標温度との差分に基づいて、前記第2液体の蒸気の供給流量と前記第2液体の供給流量との比率の補正値を算出し、
2回目以降の前記混合処理において、前記比率の補正値に基づく供給流量で前記蒸気供給部および前記第2液体供給部から前記貯留部に前記第2液体の蒸気および前記第2液体を供給する、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記処理液生成部は、
前記貯留部から前記基板処理部に前記処理液を送る送液路と
前記貯留部に送液用ガスを供給する送液用ガス供給部と
をさらに有し、
前記制御部は、
前記混合処理の後、前記送液用ガス供給部から前記貯留部に前記送液用ガスを供給して、前記貯留部から前記送液路を介して前記基板処理部に前記処理液を供給する送液処理を実行する、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記基板処理部は、
前記送液路を介して供給される前記処理液を前記基板に吐出するノズルと、
前記ノズルを収容して待機させる収容部と
を有し、
前記処理液生成部は、
前記蒸気供給部から供給される前記第2液体の蒸気を前記送液路に供給する蒸気供給路をさらに有し、
前記制御部は、
前記送液処理の前に、前記ノズルを前記収容部において待機させ、前記蒸気供給部から前記蒸気供給路を介して前記送液路に前記第2液体の蒸気を供給して前記ノズルから前記収容部へ前記第2液体の蒸気を吐出するとともに前記送液路を加熱する送液路加熱処理を実行する、請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記蒸気供給部は、
前記蒸気供給部と前記貯留部とを接続する蒸気供給路を有し、
前記蒸気供給路から前記貯留部に前記第2液体の蒸気を供給する蒸気供給口は、
前記貯留部の下部に配置され、前記第2液体の蒸気を前記貯留部に貯留される前記処理液の液中に吐出して前記処理液をバブリングする、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記蒸気供給部は、
前記蒸気供給部と前記貯留部とを接続する蒸気供給路を有し、
前記蒸気供給路から前記貯留部に前記第2液体の蒸気を供給する蒸気供給口は、
前記第2液体の蒸気をミスト状に吐出する、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記第1液体は、めっき液であり、
前記第2液体は、純水である、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項13】
各部を制御する制御部をさらに備え、
前記処理液生成部は、
前記貯留部に前記第2液体を供給する第2液体供給部をさらに有し、
前記制御部は、
前記蒸気供給部から前記貯留部に前記第2液体の蒸気を供給しながら前記第2液体供給部から前記貯留部に前記第2液体を供給し、前記貯留部において前記第2液体の蒸気と前記第2液体とを混合して加熱された前記第2液体を生成する第1混合処理と、
前記第1混合処理の後、前記第1液体供給部から前記貯留部に前記第1液体を供給し、前記貯留部において前記第1液体と加熱された前記第2液体とを混合して前記処理液を生成する第2混合処理と
を実行する、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項14】
第1液体と第2液体とを含有する処理液を用いて基板を処理する基板処理部に供給される前記処理液に含有される前記第2液体の蒸気を貯留部に供給して前記貯留部を加熱する加熱工程と、
前記貯留部に前記第2液体の蒸気を供給しながら前記貯留部に前記第1液体を供給し、前記貯留部において前記第1液体と前記第2液体の蒸気とを混合して前記処理液を生成する混合工程と
を含む、処理液生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板処理装置および処理液生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、基板処理システムにおいて、たとえばめっき液等を含有する処理液を熱交換器によって加熱し、加熱された処理液を用いて基板を処理することが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、熱による処理液の劣化を抑制することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様による基板処理装置は、基板処理部と、処理液生成部とを備える。基板処理部は、第1液体と第2液体とを含有する処理液を用いて基板を処理する。処理液生成部は、基板処理部に供給される処理液を生成する。処理液生成部は、第1液体供給部と、蒸気供給部と、貯留部とを有する。第1液体供給部は、第1液体を供給する。蒸気供給部は、第2液体の蒸気を供給する。貯留部は、第1液体供給部および蒸気供給部に接続され、第1液体と第2液体の蒸気とを混合して生成される処理液を貯留する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、熱による処理液の劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、実施形態に係る基板処理システムの構成を示す概略ブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る基板処理システムにおける処理動作の一例を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、実施形態の変形例1に係る混合装置の構成を示す概略ブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態の変形例2に係る混合装置の構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本開示による基板処理装置における処理液の流量推定方法および基板処理装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではない。
【0009】
また、以下に示す実施形態では、「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」といった表現が用いられる場合があるが、これらの表現は、厳密に「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」であることを要しない。すなわち、上記した各表現は、例えば製造精度、設置精度などのずれを許容するものとする。
【0010】
また、以下参照する各図面では、説明を分かりやすくするために、互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする直交座標系を示す場合がある。
【0011】
従来、基板処理システムにおいて、たとえばめっき液等を含有する処理液を熱交換器によって加熱し、加熱された処理液を用いて基板を処理することが知られている。
【0012】
しかしながら、処理液を熱交換器によって加熱する場合、熱交換器からの熱の影響を比較的に長い時間受けて処理液が劣化するおそれがある。たとえば、熱交換器によって加熱される処理液がめっき液を含有する処理液である場合、熱交換器からの熱によってめっき液中のめっき成分が析出するなどの不具合が生じるおそれがある。
【0013】
そこで、熱による処理液の劣化を抑制することができる技術が期待されている。
【0014】
<基板処理システムの構成>
まず、実施形態に係る基板処理システム1の構成について
図1を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る基板処理システム1の構成を示す概略ブロック図である。基板処理システム1は、基板処理装置の一例である。
【0015】
基板処理システム1は、混合装置(処理液生成部の一例)10と、基板処理部30とを備える。混合装置10は、めっき液(第1液体の一例)と、純水(第2液体の一例)の蒸気とを混合して、混合液M(処理液の一例)を生成する。すなわち、実施形態に係る混合液Mは、めっき液と、純水とを含有する。
【0016】
基板処理部30は、混合装置10で生成された混合液Mをウェハ(基板の一例)Wに供給することによってウェハWをめっき処理する。
【0017】
(混合装置について)
混合装置10は、めっき液供給部(第1液体供給部の一例)11と、水蒸気供給部(蒸気供給部の一例)12と、純水供給部(第2液体供給部の一例)13と、送液用ガス供給部14と、タンク(貯留部の一例)15と、送液路16と、排出部17とを備える。
【0018】
めっき液供給部11は、めっき液をタンク15に供給する。めっき液供給部11は、めっき液供給源11aと、めっき液供給路11bと、流量調整器11cとを有する。
【0019】
めっき液供給源11aは、たとえば、めっき液を貯留するタンクである。めっき液供給路11bは、めっき液供給源11aとタンク15とを接続し、めっき液供給源11aからタンク15にめっき液を供給する。流量調整器11cは、めっき液供給路11bに設けられ、タンク15に供給されるめっき液の流量を調整する。流量調整器11cは、開閉弁や、流量制御弁や、流量計などから構成される。
【0020】
水蒸気供給部12は、純水の蒸気(以下、「水蒸気」と呼ぶ。)をタンク15に供給する。水蒸気供給部12は、水蒸気発生器12aと、水蒸気供給路12bと、流量調整器12cとを有する。
【0021】
水蒸気発生器12aは、たとえば、純水を気化させることにより、水蒸気を発生させる。水蒸気供給路12bは、水蒸気発生器12aとタンク15とを接続し、水蒸気発生器12aからタンク15に水蒸気を供給する。
【0022】
また、水蒸気供給路12bは、出口に水蒸気供給口12eを有する。そして、水蒸気供給口12eからタンク15に水蒸気が吐出される。
【0023】
流量調整器12cは、水蒸気供給路12bに設けられ、タンク15に供給される水蒸気の流量を調整する。流量調整器12cは、開閉弁や、流量制御弁や、流量計などから構成される。
【0024】
水蒸気供給路12bにおける流量調整器12cの上流側には、分岐部12dが設けられる。また、分岐部12dからは、送液路16に水蒸気を供給する水蒸気供給路(蒸気供給路の一例)18が分岐している。
【0025】
水蒸気供給路18は、分岐部12dから分岐して、送液路16に設けられる合流部16cに接続される。水蒸気供給路18には、流量調整器19が設けられる。流量調整器19は、送液路16に供給される水蒸気の流量を調整する。流量調整器19は、開閉弁や、流量制御弁や、流量計などから構成される。
【0026】
純水供給部13は、純水をタンク15に供給する。純水供給部13は、純水供給源13aと、純水供給路13bと、流量調整器13cとを有する。
【0027】
純水供給源13aは、たとえば、純水を貯留するタンクである。純水供給路13bは、純水供給源13aとタンク15とを接続し、純水供給源13aからタンク15に純水を供給する。流量調整器13cは、純水供給路13bに設けられ、タンク15に供給される純水の流量を調整する。流量調整器13cは、開閉弁や、流量制御弁や、流量計などから構成される。
【0028】
送液用ガス供給部14は、送液用ガスをタンク15に供給する。送液用ガスは、たとえば、窒素ガスなどの不活性ガスである。送液用ガス供給部14は、送液用ガス供給源14aと、送液用ガス供給路14bと、流量調整器14cとを有する。
【0029】
送液用ガス供給源14aは、たとえば、送液用ガスを貯留するタンクである。送液用ガス供給路14bは、送液用ガス供給源14aとタンク15とを接続し、送液用ガス供給源14aからタンク15に送液用ガスを供給する。流量調整器14cは、タンク15に供給される送液用ガスの流量を調整する。流量調整器14cは、開閉弁や、流量制御弁や、流量計などから構成される。
【0030】
タンク15は、めっき液供給部11、水蒸気供給部12、純水供給部13および送液用ガス供給部14に接続される。タンク15は、めっき液供給部11から供給されるめっき液と、水蒸気供給部12から供給される水蒸気とが混合されて生成される混合液Mを貯留する。また、タンク15は、めっき液供給部11から供給されるめっき液と、水蒸気供給部12から供給される水蒸気と、純水供給部13から供給される純水とが混合されて生成される混合液Mを貯留する。
【0031】
タンク15は、閉塞された箱状を有する。タンク15には、温度センサ(温度検出部の一例)20が設けられる。温度センサ20は、タンク15に貯留される混合液Mの温度を検出する。温度センサ20によって検出された混合液Mの温度を示す信号は、検出結果として後述の制御部に送信される。
【0032】
ここで、実施形態では、熱による混合液Mの劣化を抑制するため、タンク15においてめっき液と水蒸気とを混合して加熱された混合液Mを生成する。すなわち、実施形態では、タンク15においてめっき液と水蒸気とを混合する際に水蒸気の液化に伴って発生する潜熱を用いて、加熱された混合液Mを生成する。
【0033】
このように、タンク15においてめっき液と水蒸気とを混合して加熱された混合液Mを生成することにより、熱交換器によって混合液を加熱する場合と比べて、混合液Mに対する熱の影響を低減することができる。したがって、実施形態によれば、熱による混合液Mの劣化を抑制することができる。
【0034】
送液路16は、タンク15と基板処理部30とを接続し、タンク15から基板処理部30に混合液Mを送る。送液路16には、上流側であるタンク15側から順に、分岐部16aと、流量調整器16bと、合流部16cとが設けられる。流量調整器16bは、基板処理部30に供給される混合液Mの流量を調整する。流量調整器16bは、開閉弁や、流量制御弁や、流量計などから構成される。
【0035】
排出部17は、基板処理部30におけるめっき処理で使用されなかった余分な混合液Mなどの液体をドレインDRに排出する。排出部17は、排出路17aと、バルブ17bとを有する。
【0036】
排出路17aは、送液路16の分岐部16aに接続される。バルブ17bは、排出路17aに設けられ、排出路17aの開閉を行う。
【0037】
(基板処理部について)
基板処理部30は、基板保持部31と、回転機構32と、ノズル33とを有する。
【0038】
基板保持部31は、ウェハWを水平に保持する。回転機構32は、基板保持部31および基板保持部31に保持されるウェハWを回転させる。ノズル33は、送液路16に接続される。そして、基板処理部30は、基板保持部31に保持されるウェハWの上面に、タンク15から送液路16を介して供給される混合液Mをノズル33から吐出することにより、めっき処理をウェハWに施すことができる。
【0039】
また、基板処理部30は、ノズル移動機構(不図示)と、収容部(不図示)とを有する。ノズル移動機構は、たとえばノズル33を支持するアームを有し、ウェハWの上方における処理位置と、基板保持部31よりも外側の待機位置との間で、ノズル33を移動させることができる。収容部は、ノズル33の待機位置に配置され、ノズル33を収容して待機させることができる。収容部の底部には排出口が設けられ、排出口は、ノズル33から吐出される流体を収容部から排出することができる。
【0040】
(制御部について)
ここでは図示を省略するが、基板処理システム1は、制御部をさらに備える。制御部は、制御部は、スイッチや各種センサなどからの信号に基づいて、基板処理システム1の各部の動作を制御する。
【0041】
この制御部は、たとえばコンピュータであり、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体(図示せず)を有する。かかる記憶媒体には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。
【0042】
制御部は、記憶媒体に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。なお、プログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されていたものであって、他の記憶媒体から制御部の記憶媒体にインストールされたものであってもよい。
【0043】
コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
【0044】
次に、実施形態に係る基板処理システム1における処理動作について、
図2を参照しながら説明する。
図2は、実施形態に係る基板処理システム1における処理動作の一例を示すフローチャートである。
図2においては、タンク15において混合液Mを生成し、タンク15から基板処理部30に混合液Mを供給する処理動作が示されている。
【0045】
図2に示すように、基板処理システム1では、まず、加熱処理が行われる(ステップS101)。加熱処理は、タンク15において混合液Mを生成する前に、タンク15を加熱する処理である。
【0046】
具体的には、制御部は、水蒸気供給部12を所定時間動作させて、水蒸気発生器12aからタンク15に水蒸気を供給する。これにより、タンク15が水蒸気で満たされるとともに、水蒸気の熱によってタンク15の内壁が加熱される。
【0047】
このように、制御部は、タンク15において混合液Mを生成する前に、水蒸気供給部12を動作させる。これにより、タンク15において混合液Mが生成される前に、水蒸気の熱によってタンク15を事前に加熱することができることから、タンク15において生成される混合液Mの温度低下を抑制することができる。
【0048】
なお、ステップS101の加熱処理は、必要に応じて省略されてもよい。
【0049】
つづいて、基板処理システム1では、混合処理が行われる(ステップS102)。混合処理は、タンク15にめっき液と水蒸気とを供給して混合液Mを生成する処理である。
【0050】
具体的には、制御部は、水蒸気供給部12を動作させて、水蒸気発生器12aからタンク15に水蒸気を供給する。制御部は、水蒸気発生器12aからタンク15に水蒸気を供給しながら、めっき液供給部11を動作させて、めっき液供給源11aからタンク15にめっき液を供給する。これにより、タンク15においてめっき液と水蒸気とが混合されて混合液Mが生成される。このとき、混合液Mは、水蒸気の液化に伴って発生する潜熱を吸収することによって、迅速に加熱される。
【0051】
このように、タンク15においてめっき液と水蒸気とを混合して加熱された混合液Mを生成することにより、熱交換器によって混合液Mを加熱する場合と比べて、混合液Mに対する熱の影響を低減することができる。したがって、実施形態によれば、熱による混合液Mの劣化を抑制することができる。
【0052】
また、制御部は、基板処理部30での一枚のウェハWに対するめっき処理ごとに、ステップS101の加熱処理およびステップS102の混合処理を実行してもよい。これにより、めっき処理ごとにタンク15において加熱された混合液Mを新規に生成することができることから、たとえばタンク15に保温のためのヒータを追加する場合と比べて、熱による混合液Mの劣化をより抑制することができる。
【0053】
また、制御部は、混合処理において、めっき液および水蒸気とともに、純水供給部13からタンク15に純水を供給してもよい。この場合、制御部は、温度センサ20(
図1参照)の検出結果に基づいて、混合液Mの温度を規定範囲内に保つように水蒸気の供給流量と純水の供給流量との比率を制御してもよい。
【0054】
たとえば、制御部は、温度センサ20による検出温度、つまり、タンク15に貯留される混合液Mの温度が、規定範囲の上限値を上回るか否かを判定する。そして、温度センサ20による検出温度が規定範囲の上限値を上回る場合、制御部は、水蒸気供給部12および純水供給部13を制御して、純水の供給流量に対する水蒸気の供給流量の比率を低下させる。これにより、タンク15における水蒸気の液化に伴って発生する潜熱が減少することから、タンク15に貯留される混合液Mの温度を下げることができる。
【0055】
一方、温度センサ20による検出温度が規定範囲の上限値を上回っていない場合、制御部は、温度センサ20による検出温度が規定範囲の下限値を下回るか否かを判定する。そして、温度センサ20による検出温度が規定範囲の下限値を下回る場合、制御部は、水蒸気供給部12および純水供給部13を制御して、純水の供給流量に対する水蒸気の供給流量の比率を増加させる。これにより、タンク15における水蒸気の液化に伴って発生する潜熱が増加することから、タンク15に貯留される混合液Mの温度を上げることができる。
【0056】
このように、制御部は、混合液Mの温度を規定範囲内に保つように水蒸気の供給流量と純水の供給流量との比率を制御してもい。これにより、混合液Mの温度を所望の温度に保つことができる。
【0057】
また、制御部は、1回目の混合処理において、めっき液および水蒸気とともに、純水供給部13からタンク15に純水を供給してもよい、この場合、制御部は、温度センサ20による検出温度と予め定められた目標温度との差分に基づいて、水蒸気の供給流量と純水の供給流量との比率の補正値を算出してもよい。たとえば、制御部、温度センサ20による検出温度と目標温度との差分と、水蒸気の供給流量と純水の供給流量との比率の補正値との対応関係に関する情報(以下「補正値情報」と呼ぶ。)を不図示の記憶部から読み出す。そして、制御部は、温度センサ20による検出温度と補正値情報とを用いて、水蒸気の供給流量と純水の供給流量との比率の補正値を算出する。その後、制御部は、2回目以降の混合処理において、かかる比率の補正値に基づく供給流量で水蒸気供給部12および純水供給部13からタンク15に水蒸気および純水を供給してもよい。
【0058】
このように、制御部は、1回目の混合処理において、水蒸気の供給流量と純水の供給流量との比率を補正し、2回目以降の前記混合処理において、補正後の比率に基づく供給流量で水蒸気および純水をタンク15に供給してもよい。これにより、混合液Mの温度を所望の温度に補正することができる。
【0059】
つづいて、基板処理システム1では、送液路加熱処理が行われる(ステップS103)。送経路加熱処理は、タンク15から送液路16を介して基板処理部30に混合液Mを供給する前に、送液路16を加熱する処理である。
【0060】
具体的には、制御部は、ノズル移動機構(不図示)を制御して、ノズル33を収容部(不図示)において待機させる。そして、制御部は、流量調整器19(
図1参照)の開閉弁を所定時間開くことにより、水蒸気発生器12aから水蒸気供給路18を介して送液路16に水蒸気を供給する。
【0061】
これにより、制御部は、ノズル33から収容部(不図示)へ水蒸気を吐出するとともに送液路16を加熱する。
【0062】
このように、制御部は、タンク15から送液路16を介して基板処理部30に混合液Mを供給する前に、送液路16を加熱する。これにより、タンク15から送液路16を介して基板処理部30に混合液Mを供給する前に、水蒸気の熱によって送液路16を事前に加熱することができることから、送液路16を通過する際の混合液Mの温度低下を抑制することができる。
【0063】
なお、ステップS103の送液路加熱処理は、必要に応じて省略されてもよい。
【0064】
つづいて、基板処理システム1では、送液処理が行われる(ステップS104)。
【0065】
送液処理において、制御部は、送液用ガス供給部14を動作させて、送液用ガス供給源14aからタンク15に送液用ガスを供給する。このとき、制御部は、流量調整器16b(
図1参照)の開閉弁を開くことにより、タンク15から送液路16を介して基板処理部30のノズル33に混合液Mを供給する。
【0066】
このように、制御部は、送液用ガスを用いてタンク15から送液路16を介して基板処理部30のノズル33に混合液Mを供給する。これにより、加熱された混合液Mをタンク15から送液路16を介して基板処理部30のノズル33に迅速に供給することができる。
【0067】
なお、ここでは、送液用ガスを用いて基板処理部30のノズル33に混合液Mを供給する場合を例に示したが、送液路16にポンプを設け、ポンプによる圧送によって基板処理部30のノズル33に混合液Mを供給してもよい。
【0068】
ステップS104の処理が終わると、基板処理システム1における処理動作が完了する。
【0069】
<変形例>
つづいて、実施形態に係る混合装置10の各種変形例について、
図3および
図4を参照しながら説明する。
図3は、実施形態の変形例1に係る混合装置10の構成を示す概略ブロック図である。
【0070】
なお、以下の各種変形例では、実施形態と同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。また、以降の図面では、混合処理に対する理解の容易のため、タンク15に混合液Mが貯留される状態について示す。
【0071】
図3に示すように、変形例1に係る混合装置10では、水蒸気供給部12における水蒸気供給口12eの構成が実施形態と異なる。具体的には、変形例1では、水蒸気供給口12eがタンク15の下部に配置される。
【0072】
なお、ここで、「タンク15の下部」とは、タンク15の高さ方向における中央から下側を指し、「タンク15の上部」とは、タンク15の高さ方向における中央から上側を指す。
【0073】
この変形例1では、水蒸気供給部12が、水蒸気供給口12eを用いて、水蒸気をタンク15に貯留される混合液Mの液中に吐出して混合液Mをバブリングする。これにより、混合液Mを撹拌することができる。したがって、変形例1によれば、混合液Mの温度の均一性を向上することができる。
【0074】
図4は、実施形態の変形例2に係る混合装置10の構成を示す概略ブロック図である。
図4に示すように、変形例2に係る混合装置10では、水蒸気供給口12eにシャワーノズル12fが設けられる。シャワーノズル12fは、タンク15の上部に設けられる。
【0075】
この変形例2では、水蒸気供給口12eが、シャワーノズル12fを用いて、水蒸気をミスト状に吐出する。これにより、タンク15においてめっき液と水蒸気とを混合して加熱された混合液Mを生成する際に、めっき液と水蒸気との接触面積を増やすことができ、水蒸気の液化に伴う潜熱を混合液Mに効率的に吸収させることができる。したがって、変形例2によれば、混合液Mの加熱効率を向上することができる。
【0076】
<その他の変形例>
上述した実施形態では、混合装置10の構成例として、タンク15に対してめっき液と純水とを個別に供給する場合の例を示したが、混合装置10は、めっき液と純水とをミキサーなどで予め混合してタンク15に供給してもよい。
【0077】
また、上述した実施形態では、基板処理システム1が、1つの混合装置10と1つの基板処理部30とを備える場合の例、すなわち、1つの混合装置10から1つの基板処理部30に対して混合液Mが供給される場合の例について説明した。これに限らず、1つの混合装置10から複数の基板処理部30に対して混合液Mが供給されてもよい。すなわち、基板処理システム1は、1つ以上の混合装置10と、混合装置10よりも多くの基板処理部30とを備える構成であってもよい。
【0078】
また、上述した実施形態では、混合装置10がめっき液と純水とを含有する混合液Mを生成する場合の例を示したが、混合装置10において生成される混合液はこれに限られない。たとえば、混合装置10は、フッ酸および純水の混合液であるDHF(希フッ酸)を生成してもよい。また、たとえば、混合装置10は、アンモニア、過酸化水素および純水の混合液であるSC-1を生成してもよい。
【0079】
また、上述した実施形態において、混合装置10は、タンク15に洗浄液を供給する洗浄液供給部(不図示)をさらに有していてもよい。そして、制御部は、基板処理部30でのウェハWの処理枚数が予め定められた枚数に到達した場合に、洗浄液供給部からタンク15に洗浄液を供給してタンク15を洗浄する洗浄処理を実行してもよい。これにより、タンク15内の付着物を除去することができる。
【0080】
また、純水供給部13に洗浄液供給部として機能を担わせてもよい。この場合、制御部は、洗浄処理において、基板処理部30でのウェハWの処理枚数が予め定められた枚数に到達した場合に、純水供給部13からタンク15に洗浄液である純水を供給してタンク15を洗浄してもよい。
【0081】
上述してきたように、実施形態に係る基板処理装置(一例として、基板処理システム1)は、基板処理部(一例として、基板処理部30)と、処理液生成部(一例として、混合装置10)とを備える。基板処理部は、第1液体(一例として、めっき液)と第2液体(一例として、純水)とを含有する処理液(一例として、混合液M)を用いて基板(一例として、ウェハW)を処理する。処理液生成部は、基板処理部に供給される処理液を生成する。処理液生成部は、第1液体供給部(一例として、めっき液供給部11)と、蒸気供給部(一例として、水蒸気供給部12)と、貯留部(一例として、タンク15)とを有する。第1液体供給部は、第1液体を供給する。蒸気供給部は、第2液体の蒸気を供給する。貯留部は、第1液体供給部および蒸気供給部に接続され、第1液体と第2液体の蒸気とを混合して生成される処理液を貯留する。これにより、熱による処理液の劣化を抑制することができる。
【0082】
また、基板処理装置は、各部を制御する制御部をさらに備えていてもよい。制御部は、加熱処理と、混合処理とを実行してもよい。加熱処理は、蒸気供給部から貯留部に第2液体の蒸気を供給して貯留部を加熱してもよい。混合処理は、加熱処理の後、蒸気供給部から貯留部に第2液体の蒸気を供給しながら第1液体供給部から貯留部に第1液体を供給し、貯留部において第1液体と第2液体の蒸気とを混合して処理液を生成してもよい。これにより、熱による処理液の劣化を抑制しつつ、貯留部において生成される処理液の温度低下を抑制することができる。
【0083】
また、制御部は、基板処理部での一枚の基板に対する処理ごとに、加熱処理および混合処理を実行してもよい。これにより、熱による処理液の劣化をより抑制することができる。
【0084】
また、処理液生成部は、貯留部に洗浄液を供給する洗浄液供給部(一例として、純水供給部13)をさらに有していてもよい。制御部は、洗浄処理を実行してもよい。洗浄処理は、基板処理部での基板の処理枚数が予め定められた枚数に到達した場合に、洗浄液供給部から貯留部に洗浄液(一例として、純水)を供給して貯留部を洗浄してもよい。これにより、貯留部内の付着物を除去することができる。
【0085】
また、処理液生成部は、貯留部から液体を排出する排出部(一例として、排出部17)をさらに有していてもよい。これにより、基板処理部における処理で使用されなかった余分な処理液を排出することができる。
【0086】
また、基板処理装置は、貯留部に貯留される処理液の温度を検出する温度検出部(一例として、温度センサ20)をさらに備えていてもよい。処理液生成部は、貯留部に第2液体を供給する第2液体供給部(一例として、純水供給部13)をさらに有していてもよい。制御部は、混合処理において、第1液体および第2液体の蒸気とともに、第2液体供給部から貯留部に第2液体を供給してもよい。制御部は、温度検出部の検出結果に基づいて、処理液の温度を規定範囲内に保つように第2液体の蒸気の供給流量と第2液体の供給流量との比率を制御してもよい。これにより、処理液の温度を所望の温度に保つことができる。
【0087】
また、制御部は、1回目の混合処理において、第1液体および第2液体の蒸気とともに、第2液体供給部から貯留部に第2液体を供給してもよい。また、制御部は、温度検出部によって検出された処理液の温度と予め定められた目標温度との差分に基づいて、第2液体の蒸気の供給流量と第2液体の供給流量との比率の補正値を算出してもよい。そして、制御部は、2回目以降の混合処理において、比率の補正値に基づく供給流量で蒸気供給部および第2液体供給部から貯留部に第2液体の蒸気および第2液体を供給してもよい。これにより、処理液の温度を所望の温度に保つことができる。
【0088】
また、処理液生成部は、貯留部から基板処理部に処理液を送る送液路(一例として、送液路16)と貯留部に送液用ガスを供給する送液用ガス供給部(一例として、送液用ガス供給部14)とをさらに有していてもよい。制御部は、送液処理を実行してもよい。送液処理は、混合処理の後、送液用ガス供給部から貯留部に送液用ガスを供給して、貯留部から送液路を介して基板処理部に処理液を供給してもよい。これにより、加熱された処理液を貯留部から送液路を介して基板処理部のノズルに迅速に供給することができる。
【0089】
また、基板処理部は、送液路を介して供給される処理液を基板に吐出するノズル(一例として、ノズル33)と、ノズルを収容して待機させる収容部とを有していてもよい。処理液生成部は、蒸気供給部から供給される第2液体の蒸気を送液路に供給する蒸気供給路(一例として、水蒸気供給路18)をさらに有していてもい。制御部は、送液処理の前に、送液路加熱処理を実行してもよい。送液路加熱処理は、ノズルを収容部において待機させ、蒸気供給部から蒸気供給路を介して送液路に第2液体の蒸気を供給してノズルから収容部へ第2液体の蒸気を吐出するとともに送液路を加熱してもよい。これにより、送液路を通過する際の処理液の温度低下を抑制することができる。
【0090】
また、蒸気供給部は、蒸気供給部と貯留部とを接続する蒸気供給路(一例として、水蒸気供給路12b)を有していてもよい。蒸気供給路から貯留部に第2液体の蒸気を供給する蒸気供給口(一例として、水蒸気供給口12e)は、貯留部の下部に配置され、第2液体の蒸気を貯留部に貯留される処理液の液中に吐出して処理液をバブリングしてもよい。これにより、処理液の温度の均一性を向上することができる。
【0091】
また、蒸気供給路から貯留部に第2液体の蒸気を供給する蒸気供給口は、第2液体の蒸気をミスト状に吐出してもよい。これにより、処理液の加熱効率を向上することができる。
【0092】
また、第1液体は、めっき液であり、第2液体は、純水であってもよい。これにより、めっき液と純水との混合液である処理液の劣化を抑制することができる。
【0093】
また、制御部は、第1混合処理と、第2混合処理とを実行してもよい。第1混合処理は、蒸気供給部から貯留部に第2液体の蒸気を供給しながら第2液体供給部から貯留部に第2液体を供給し、貯留部において第2液体の蒸気と第2液体とを混合して加熱された第2液体を生成してもよい。第2混合処理は、第1混合処理の後、第1液体供給部から貯留部に第1液体を供給し、貯留部において第1液体と加熱された第2液体とを混合して処理液を生成してもよい。たとえば、第1液体であるめっき液が劣化しやすい場合は、第2液体の蒸気(一例として、水蒸気)と第2液体(一例として、純水)とを混合した後に、めっき液を供給して所望の温度の処理液を生成してもよい。これにより、めっき液と純水との混合液である処理液の劣化をより抑制することができる。
【0094】
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上記した実施形態は多様な形態で具現され得る。また、上記の実施形態は、添付の請求の範囲およびその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
【符号の説明】
【0095】
1 基板処理システム
10 混合装置
11 めっき液供給部
12 水蒸気供給部
12b 水蒸気供給路
12e 水蒸気供給口
13 純水供給部
14 送液用ガス供給部
15 タンク
16 送液路
17 排出部
18 水蒸気供給路
20 温度センサ
30 基板処理部
33 ノズル
M 混合液
W ウェハ