(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146232
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供方法及びコンピュータープログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241004BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
G06Q30/0601 312
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023059013
(22)【出願日】2023-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000002093
【氏名又は名称】住友化学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100196058
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100153763
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 広之
(74)【代理人】
【識別番号】100214215
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼梨 航
(72)【発明者】
【氏名】小澤 直也
(72)【発明者】
【氏名】米山 敏広
(72)【発明者】
【氏名】青木 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】楠本 雅典
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L030BB24
5L030BB53
5L049BB08
5L049BB24
5L049BB53
(57)【要約】
【課題】取引される対象物の数をより多くすること。
【解決手段】対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む問い合わせ情報を取得し、前記問い合わせ情報に応じた対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む応答情報を生成する制御部、を備え、前記問い合わせ情報が対象物を含む場合には、前記対象物に含まれる成分に相当する化合物と、前記対象物に含まれる成分が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、前記問い合わせ情報が化合物を含む場合には、前記化合物を含む対象物と、前記化合物が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、前記問い合わせ情報が機能を含む場合には、前記機能を有する化合物と、前記機能を有する化合物を含む対象物と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成する、情報提供装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む問い合わせ情報を取得し、前記問い合わせ情報に応じた対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む応答情報を生成する制御部、を備え、
前記問い合わせ情報が対象物を含む場合には、前記対象物に含まれる成分に相当する化合物と、前記対象物に含まれる成分が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、
前記問い合わせ情報が化合物を含む場合には、前記化合物を含む対象物と、前記化合物が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、
前記問い合わせ情報が機能を含む場合には、前記機能を有する化合物と、前記機能を有する化合物を含む対象物と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成する、情報提供装置。
【請求項2】
対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む問い合わせ情報を取得し、前記問い合わせ情報に応じた対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む応答情報を生成する制御ステップを有し、
前記問い合わせ情報が対象物を含む場合には、前記制御ステップにおいて、前記対象物に含まれる成分に相当する化合物と、前記対象物に含まれる成分が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、
前記問い合わせ情報が化合物を含む場合には、前記制御ステップにおいて、前記化合物を含む対象物と、前記化合物が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、
前記問い合わせ情報が機能を含む場合には、前記制御ステップにおいて、前記機能を有する化合物と、前記機能を有する化合物を含む対象物と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成する、情報提供方法。
【請求項3】
対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む問い合わせ情報を取得し、前記問い合わせ情報に応じた対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む応答情報を生成する制御部、を備え、
前記問い合わせ情報が対象物を含む場合には、前記対象物に含まれる成分に相当する化合物と、前記対象物に含まれる成分が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、
前記問い合わせ情報が化合物を含む場合には、前記化合物を含む対象物と、前記化合物が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、
前記問い合わせ情報が機能を含む場合には、前記機能を有する化合物と、前記機能を有する化合物を含む対象物と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成する、情報提供装置、としてコンピューターを機能させるためのコンピュータープログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供方法及びコンピュータープログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、販売の対象となる物(以下「対象物」という。)の購入者をより多く獲得するためのシステムが提案されている。例えば特許文献1には、野菜や果実等の対象物の生産者と購入者とが、遠隔地から相互にコミュニケーションを図り販売を実現するためのシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、販売者にとってはさらに多くの販路を見いだすことについて要求がある。一方で、購入者にとっても、要望する条件を満たした対象物をより多く見いだすことについても要求がある。このように、取引される対象物の数を増やすことについて要求がある。このような要求は、特許文献1に開示されているような野菜や果実のみに限られた要求ではなく、対象物全般に共通する要求である。
【0005】
上記事情に鑑み、本発明は、取引される対象物の数をより多くすることが可能となる技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む問い合わせ情報を取得し、前記問い合わせ情報に応じた対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む応答情報を生成する制御部、を備え、前記問い合わせ情報が対象物を含む場合には、前記対象物に含まれる成分に相当する化合物と、前記対象物に含まれる成分が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、前記問い合わせ情報が化合物を含む場合には、前記化合物を含む対象物と、前記化合物が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、前記問い合わせ情報が機能を含む場合には、前記機能を有する化合物と、前記機能を有する化合物を含む対象物と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成する、情報提供装置。
【0007】
本発明の一態様は、対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む問い合わせ情報を取得し、前記問い合わせ情報に応じた対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む応答情報を生成する制御ステップを有し、前記問い合わせ情報が対象物を含む場合には、前記制御ステップにおいて、前記対象物に含まれる成分に相当する化合物と、前記対象物に含まれる成分が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、前記問い合わせ情報が化合物を含む場合には、前記制御ステップにおいて、前記化合物を含む対象物と、前記化合物が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、前記問い合わせ情報が機能を含む場合には、前記制御ステップにおいて、前記機能を有する化合物と、前記機能を有する化合物を含む対象物と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成する、情報提供方法。
【0008】
本発明の一態様は、対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む問い合わせ情報を取得し、前記問い合わせ情報に応じた対象物、化合物又は機能のうち少なくとも1つを含む応答情報を生成する制御部、を備え、前記問い合わせ情報が対象物を含む場合には、前記対象物に含まれる成分に相当する化合物と、前記対象物に含まれる成分が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、前記問い合わせ情報が化合物を含む場合には、前記化合物を含む対象物と、前記化合物が有する機能と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成し、前記問い合わせ情報が機能を含む場合には、前記機能を有する化合物と、前記機能を有する化合物を含む対象物と、の少なくともいずれか一方を含む応答情報を生成する、情報提供装置、としてコンピューターを機能させるためのコンピュータープログラム。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、取引される対象物の数をより多くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の情報提供システム100の第一実施形態のシステム構成を示す概略ブロック図である。
【
図2】端末装置10の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
【
図3】情報提供装置20の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
【
図6】情報提供システム100の第一実施形態の処理の具体例を示すシーケンスチャートである。
【
図7】本発明の第二実施形態の情報提供システム100のシステム構成を示す概略ブロック図である。
【
図8】申請端末装置30の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
【
図9】登録装置40の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
【
図10】情報提供システム100の第二実施形態の処理の具体例を示すシーケンスチャートである。
【
図11】本発明の第三実施形態の情報提供システム100のシステム構成を示す概略ブロック図である。
【
図12】仲介装置50の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。
【
図13】情報提供システム100の第三実施形態の処理の具体例を示すシーケンスチャートである。
【
図14】本実施形態に適用される情報処理装置90のハードウェア構成例の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の具体的な構成例について、図面を参照しながら説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の情報提供システム100の第一実施形態のシステム構成を示す概略ブロック図である。なお、本実施形態において『ユーザー』とは、情報提供システム100の一部又は全部を使用する者を指し、特定の契約を交わした者や特定の条件を満たした者に限定されるものではない。第一実施形態では、情報提供装置20に既に登録されている情報に基づいて、端末装置10のユーザーに対して情報が提供される。以下、第一実施形態について詳細に説明する。
【0012】
情報提供システム100は、複数の端末装置10及び情報提供装置20を備える。端末装置10及び情報提供装置20は、ネットワーク80を介して通信する。ネットワーク80は、無線通信を用いたネットワークであってもよいし、有線通信を用いたネットワークであってもよい。ネットワーク80は、複数のネットワークが組み合わされて構成されてもよい。
【0013】
図2は、端末装置10の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。端末装置10は、例えばスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューター、専用機器などの情報機器を用いて構成される。端末装置10は、例えば対象物を販売しようとする者によって操作されてもよいし、対象物を購入しようとする者によって操作されてもよいし、他の目的を持ったものによって操作されてもよい。端末装置10は、通信部11、操作部12、出力部13、記憶部14及び制御部15を備える。
【0014】
通信部11は、通信機器である。通信部11は、例えばネットワークインターフェースとして構成されてもよい。通信部11は、制御部15の制御に応じて、ネットワーク80を介して他の装置とデータ通信する。通信部11は、無線通信を行う装置であってもよいし、有線通信を行う装置であってもよい。
【0015】
操作部12は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。操作部12は、ユーザーの指示を端末装置10に入力する際にユーザーによって操作される。操作部12は、入力装置を端末装置10に接続するためのインターフェースであっても良い。この場合、操作部12は、入力装置においてユーザーの入力に応じ生成された入力信号を端末装置10に入力する。操作部12は、マイク及び音声認識装置を用いて構成されてもよい。この場合、操作部12はユーザーによって発話された文言を音声認識し、認識結果の文字列情報を端末装置10に入力する。音声認識は、操作部12ではなく制御部15によって実行されてもよい。操作部12は、ユーザーの指示を端末装置10に入力可能な構成であればどのように構成されてもよい。
【0016】
出力部13は、端末装置10に接続された不図示の出力装置を介し、端末装置10のユーザーに対してデータの出力を行う。出力装置は、例えば画像や文字を画面に出力する装置を用いて構成されても良い。例えば、出力装置は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescent)ディスプレイ等の画像表示装置を用いて構成できる。出力部13は、画像表示装置を端末装置10に接続するためのインターフェースであっても良い。この場合、出力部13は、画像データを表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。また、出力装置は、画像や文字をシートに印刷(印字)する装置を用いて構成されても良い。例えば、出力装置は、インクジェットプリンタやレーザープリンタ等を用いて構成できる。また、出力装置は、文字を音声に変換して出力する装置を用いて構成されても良い。この場合、出力装置は、音声合成装置及び音声出力装置(スピーカーやヘッドフォン等)を用いて構成できる。音声合成は、出力部13ではなく制御部15によって実行されてもよい。いずれの場合も、出力部13は各装置を端末装置10に接続するためのインターフェースとして構成されてもよい。
【0017】
記憶部14は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。記憶部14は、制御部15によって使用されるデータを記憶する。
【0018】
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーとメモリー(主記憶装置)とを用いて構成される。制御部15は、プロセッサーがプログラムを実行することによって機能する。なお、制御部15の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。上記のプログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピューター読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD:Solid State Drive)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。上記のプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0019】
制御部15は、例えば自装置(端末装置10)にインストールされたアプリケーションを実行してもよい。このようなアプリケーションの具体例として、情報提供システム100の専用アプリケーションとして端末装置10に提供されるアプリケーションがある。このようなアプリケーションの他の具体例として、WEBブラウザーのアプリケーションがある。このようなアプリケーションは、予め端末装置10にインストールされていてもよいし、ユーザーによって操作される際にその都度ダウンロードされてもよい。例えばWEBブラウザーのアプリケーションとして実装される場合には、特定のWEBサーバー(例えば情報提供装置20)に端末装置10が接続することに応じてWEBサーバーによって指定された装置(例えばWEBサーバーそのものでもよいし他のサーバーでもよい)から端末装置10がアプリケーションをダウンロードして実行してもよい。制御部15は、実行中のアプリケーションのプログラムにしたがって動作する。
【0020】
図3は、情報提供装置20の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。情報提供装置20は、例えばパーソナルコンピューターやサーバー装置などの情報処理装置を用いて構成される。情報提供装置20は、通信部21、記憶部22及び制御部23を備える。
【0021】
通信部21は、通信機器である。通信部21は、例えばネットワークインターフェースとして構成されてもよい。通信部21は、制御部23の制御に応じて、ネットワーク80を介して他の装置とデータ通信する。通信部21は、無線通信を行う装置であってもよいし、有線通信を行う装置であってもよい。
【0022】
記憶部22は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。記憶部22は、制御部23によって使用されるデータを記憶する。記憶部22は、例えば対象物DB記憶部221、化合物DB記憶部222及び機能DB記憶部223として機能する。
【0023】
対象物DB記憶部221は、対象物DBを記憶する。
図4は、対象物DBの具体例を示す図である。対象物DBは、複数の対象物レコードを記憶する。対象物レコードは、対象物識別情報、属性情報及び成分情報の各値を有する。対象物識別情報は、対象物を示す識別情報である。属性情報は、対象物の属性情報である。対象物の属性情報は、対象物に関連する情報を含む。属性情報は、例えば対象物の種別、対象物の生産者、対象物の生産者(製造者)、対象物の名称(例えばブランド名)、等の値を含んでもよい。成分情報は、対象物に含まれている成分を示す情報である。成分情報は、例えば対象物を分析することによって得られてもよい。対象物の分析は、例えばLC-MS(Liquid Chromatography-Mass Spectrometry)、GC-MS(Gas Chromatography-Mass Spectrometry)、NMR(Nuclear Magnetic Resonance)分光法等を適用して実施されてもよい。対象物の分析に適用可能な技術の他の具体例としては、例えば、CE-MS(Capillary Electrophoresis-Mass Spectrometry)、LC-UV/Vis(Liquid Chromatography-Ultraviolet-Visible Spectroscopy)、LC-FL(Liquid Chromatography-Fluorescence Spectroscopy)があるが、これに限定されるものではない。成分情報は、成分の含有量を示す情報を含んでもよい。含有量は、例えば“多”、“少”のように含有量を定性的に示す情報であってもよいし、含有量を定量的に示す情報であってもよい。対象物レコードは、例えば対象物DBに登録することを希望する者(以下「登録希望者」という。)による登録要求に応じて生成されてもよい。例えば、登録希望者が登録を希望する対象物と属性情報とを特定の管理者に対して送付すると、管理者は対象物を分析して成分情報を取得し、対象物に対して対象物識別情報を付与して対象物レコードを生成し、対象物DBに登録しても良い。
【0024】
化合物DB記憶部222は、化合物DBを記憶する。
図5は、化合物DBの具体例を示す図である。化合物DBは、複数の成分レコードを記憶する。成分レコードは、化合物識別情報、属性情報及び機能情報の各値を有する。化合物識別情報は、化合物を示す識別情報である。属性情報は、化合物の属性情報である。化合物の属性情報は、化合物に関連する情報を含む。属性情報は、例えば化合物の種別、化合物の名称、等の値を含んでもよい。機能情報は、化合物が有する機能を示す情報である。化合物が有する機能の具体例には、例えば抗菌作用、抗ウイルス作用、植物成長調節作用、抗酸化作用、抗疲労作用などがある。化合物が有する機能の他の具体例としては、例えば、抗糖化作用、血糖上昇抑制、血圧上昇抑制作用、殺虫作用、コレステロール上昇抑制作用、尿酸値上昇抑制作用、記憶力維持、血流改善作用、睡眠サポート、ストレスケア、骨形成促進、脂肪抑制等があるが、これに限定されるものではない。機能情報は、化合物が有する機能の程度を示す情報を含んでもよい。機能の程度は、例えば“強”、“弱”のように程度を定性的に示す情報であってもよいし、程度を定量的に示す情報であってもよい。
【0025】
機能DB記憶部223は、機能DBを記憶する。機能DBは、化合物が有する機能に関する情報を含む。機能DBは、複数の機能レコードを記憶する。機能レコードは、機能を示す識別情報と、機能の内容を示す属性情報とを有する。
【0026】
制御部23は、CPU等のプロセッサーとメモリー(主記憶装置)とを用いて構成される。制御部23は、プロセッサーがプログラムを実行することによって、判定部231及び情報提供部232として機能する。なお、制御部23の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。上記のプログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピューター読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。上記のプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0027】
判定部231は、端末装置10から情報の提供を示す情報(以下「要求情報」という。)を受信すると、受信された要求情報に応じた情報を判定する。判定部231の処理の具体例として、例えば以下に示すような6つの具体的なパターンがあってもよい。なお、以下の説明では、ある対象物に含まれる化合物が有する機能を説明する際に、「対象物に含まれる化合物が有する機能」とは記載せずに、「対象物が有する機能」というように省略して記載する。
【0028】
要求情報には、例えば特定の対象物を示す情報と、その対象物に含まれる化合物に関する情報を要求することを示す情報が含まれていてもよい。この場合、判定部231は、対象物DB記憶部221に記憶される対象物DBを検索することによって、その特定の対象物に含まれる成分に相当する化合物を判定する。
【0029】
要求情報には、例えば特定の対象物を示す情報と、その対象物が有する機能に関する情報を要求することを示す情報が含まれていてもよい。この場合、判定部231は、対象物DB記憶部221に記憶される対象物DBを検索することによって、その特定の対象物に含まれる成分に相当する化合物を判定する。さらに、判定部231は、化合物DB記憶部222に記憶される化合物DBを検索することによって、対象物が有する機能を判定する。
【0030】
要求情報には、例えば特定の化合物を示す情報と、その化合物を含む対象物に関する情報を要求することを示す情報が含まれていてもよい。特定の化合物を示す情報は、例えば名称、CAS番号、化学構造式などであってもよいし、特定の部分構造を持つ化合物、特定の化学構造に類似した化合物、というように指定してもよい。この場合、判定部231は、対象物DB記憶部221に記憶される対象物DBを検索することによって、その特定の化合物を成分として含む対象物を判定する。
【0031】
要求情報には、例えば特定の化合物を示す情報と、その化合物が有する機能に関する情報を要求することを示す情報が含まれていてもよい。特定の化合物を示す情報は、例えば名称、CAS番号、化学構造式などであってもよいし、特定の部分構造を持つ化合物、特定の化学構造に類似した化合物、というように指定してもよい。この場合、判定部231は、化合物DB記憶部222に記憶される化合物DBを検索することによって、その特定の化合物が有する機能を判定する。
【0032】
要求情報には、例えば特定の機能を示す情報と、その機能を有する化合物に関する情報を要求することを示す情報が含まれていてもよい。この場合、判定部231は、化合物DB記憶部222に記憶される化合物DBを検索することによって、その特定の機能を有する化合物を判定する。
【0033】
要求情報には、例えば特定の機能を示す情報と、その機能を有する対象物に関する情報を要求することを示す情報が含まれていてもよい。この場合、判定部231は、化合物DB記憶部222に記憶される化合物DBを検索することによって、その特定の機能を有する化合物を判定する。さらに、判定部231は、対象物DB記憶部221に記憶される対象物DBを検索することによって、その化合物を含む対象物を判定する。
【0034】
情報提供部232は、判定部231によって得られた判定結果を含む情報を生成する。情報提供部232は、判定結果を含む情報を、要求情報の送信元である端末装置10に送信する。
【0035】
図6は、情報提供システム100の第一実施形態の処理の具体例を示すシーケンスチャートである。まず、端末装置10は、ユーザーの入力に応じて要求情報を生成する。端末装置10は、生成された要求情報を情報提供装置20に送信する(ステップS101)。情報提供装置20の判定部231は、要求情報を受信すると、受信された要求情報に応じて判定処理を実行する(ステップS102)。情報提供部232は、判定処理の判定結果を示す情報を生成し、端末装置10に送信する(ステップS103)。端末装置10の制御部15は、判定結果を示す情報を受信すると、判定結果をユーザーが認知可能な態様で出力部13から出力する(ステップS104)。例えば制御部15は、表示装置として構成された出力部13において判定結果を示す情報を表示してもよい。
【0036】
このように構成された情報提供システム100では、ユーザーは端末装置10を使用して特定の対象物、化合物及び機能のうち少なくともいずれか一つを指定して情報提供装置20に問い合わせをすることによって、指定された対象物、化合物又は機能に応じた情報を取得することができる。
【0037】
例えば、ユーザーは特定の対象物に含まれる化合物を問い合わせることによって、情報提供装置20から特定の対象物に含まれる化合物に関する情報を取得することができる。そのため、ユーザーは、特定の対象物の取引において、その対象物が含む化合物に関する情報を用いて取引相手を探すことができる。そのため、例えばその対象物を知らない者であっても、その対象物が含む化合物について興味を有する者を取引相手の候補として扱うことが可能となる。その結果、対象物の取引相手と接する機会を増やすことが可能となり、取引される対象物の数を増やすことが可能となる。
【0038】
例えば、ユーザーは特定の対象物が有する機能を問い合わせることによって、情報提供装置20から特定の対象物が有する機能に関する情報を取得することができる。そのため、ユーザーは、特定の対象物の取引において、その対象物が有する機能に関する情報を用いて取引相手を探すことができる。そのため、例えばその対象物を知らない者であっても、その対象物が有する機能について興味を有する者を取引相手の候補として扱うことが可能となる。その結果、対象物の取引相手と接する機会を増やすことが可能となり、取引される対象物の数を増やすことが可能となる。
【0039】
例えば、ユーザーは特定の化合物を含む対象物を問い合わせることによって、情報提供装置20から特定の化合物を含む対象物に関する情報を取得することができる。そのため、ユーザーは、特定の化合物を含む対象物を探しているときに、これまで知り得なかった新たな対象物を見いだすことができる。その結果、問い合わせを行った者にとっては特定の化合物の取得をより容易にできる可能性が高まり、問い合わせの判定結果として通知された対象物の生産者にとっては、その対象物の取引相手を新たに見いだせる可能性が高まる。その結果、対象物の取引相手と接する機会を増やすことが可能となり、取引される対象物の数を増やすことが可能となる。
【0040】
例えば、ユーザーは特定の化合物が有する機能を問い合わせることによって、情報提供装置20から特定の化合物が有する機能に関する情報を取得することができる。そのため、ユーザーは、特定の化合物を含む対象物の取引において、その対象物が有する機能に関する情報を用いて取引相手を探すことができる。そのため、例えばその対象物を知らない者であっても、その対象物が有する機能について興味を有する者を取引相手の候補として扱うことが可能となる。その結果、対象物の取引相手と接する機会を増やすことが可能となり、取引される対象物の数を増やすことが可能となる。
【0041】
例えば、ユーザーは特定の機能を有する化合物を問い合わせることによって、情報提供装置20から特定の機能を有する化合物に関する情報を取得することができる。そのため、ユーザーは、得られた情報に基づいて、所望の機能を有している化合物を探すことが容易になる。その結果、問い合わせを行った者にとっては所望の機能を有する化合物の取得をより容易にできる可能性が高まり、問い合わせの判定結果として通知された化合物を含む対象物の生産者にとっては、その対象物の取引相手を新たに見いだせる可能性が高まる。その結果、対象物の取引相手と接する機会を増やすことが可能となり、取引される対象物の数を増やすことが可能となる。
【0042】
例えば、ユーザーは特定の機能を有する対象物を問い合わせることによって、情報提供装置20から特定の機能を有する対象物に関する情報を取得することができる。そのため、ユーザーは、特定の機能を有する対象物を探しているときに、これまで知りえなかった新たな対象物を見出すことができる。その結果、問い合わせを行った者にとっては所望の機能を有する対象物の取得をより容易にできる可能性が高まり、問い合わせの判定結果として通知された対象物の生産者にとっては、その対象物の取引相手を新たに見いだせる可能性が高まる。その結果、対象物の取引相手と接する機会を増やすことが可能となり、取引される対象物の数を増やすことが可能となる。
【0043】
(変形例)
ユーザーによる情報提供装置20への要求情報の送信は、上述したような端末装置10によるネットワーク80を介したデータ通信以外の方法によって行われてもよい。例えば、ユーザーは、端末装置10を操作して要求情報を含む電子メールを生成し、情報提供装置20を操作する者(以下「操作者」という。)が操作する端末装置10に送信してもよい。要求情報は、電子メールの本文に含まれてもよいし、添付ファイルに含まれてもよい。情報提供装置20は、操作者に対するユーザーインターフェースを備える。例えば、情報提供装置20は、端末装置10の操作部12及び出力部13に相当する構成をさらに備える。
【0044】
操作者は、ユーザーから送信された電子メールを受信すると、情報提供装置20の操作部を操作することによって、受信された電子メールに含まれる要求情報を情報提供装置20に入力する。情報提供装置20は、入力された要求情報に基づいて判定処理を実行し、判定結果を情報提供装置20の出力部に出力する。判定結果の出力は、例えば画面に表示するように行われてもよい。この場合、操作者は画面に表示された判定結果を自身の端末装置に入力し、電子メールを生成してユーザーに送信してもよい。判定結果の出力は、判定結果を示す文字や画像を示す電子データをUSBメモリー等の情報記録媒体に対して記録するように行われてもよい。この場合、操作者は情報記録媒体に記録された判定結果を自身の端末装置に入力し、電子メールを生成してユーザーに送信してもよい。
【0045】
判定結果の出力は、操作者がユーザーに対して電子メールを作成して送信する際に使用する端末装置に対して上記電子データを送信するように行われてもよい。この場合、操作者は端末装置において受信された電子データを含む電子メールを生成してユーザーに送信してもよい。判定結果の出力は、プリンターや複合機等の印刷装置によって紙等のシートに印刷するように行われてもよい。この場合、操作者やその関係者は、判定結果が印刷されたシートをユーザーに対して発送する。
【0046】
上述した例では、ユーザーによる要求情報の送信が電子メールを用いて行われているが、その他の方法で要求情報が送信されてもよい。例えば、要求情報が記入されたシートを操作者やその所属法人宛てに発送することによって要求情報の送信が行われてもよい。例えば、ファクシミリを用いて行われてもよいし、電話を用いた口頭での伝達で行われてもよい。判定結果の送信も同様である。
【0047】
[第二実施形態]
図7は、本発明の第二実施形態の情報提供システム100のシステム構成を示す概略ブロック図である。第二実施形態の情報提供システム100は、申請端末装置30及び登録装置40をさらに備える点で第一実施形態と異なる。第二実施形態では、申請端末装置30のユーザーは特定の対象物について分析を行い分析結果(対象物に含まれる成分)の情報を情報提供装置20の対象物DBに登録することを申請することができる。申請を受けた登録装置40の管理者は、対象物の分析を実施し、分析結果を含む対象物に関する情報を情報提供装置20に登録する。以下、第二実施形態の情報提供システム100について、第一実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0048】
情報提供システム100は、複数の端末装置10、情報提供装置20、申請端末装置30及び登録装置40を備える。申請端末装置30及び登録装置40は、ネットワーク80を介して通信する。情報提供装置20及び登録装置40は、ネットワーク80を介して通信する。
【0049】
図8は、申請端末装置30の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。申請端末装置30は、例えばスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューター、専用機器などの情報機器を用いて構成される。申請端末装置30は、例えば対象物を販売しようとする者によって操作されてもよいし、他の目的を持ったものによって操作されてもよい。特に、申請端末装置30は、特定の対象物について分析を依頼してその結果(特定の対象物に含まれていると判明した成分)を含む対象物レコードを対象物DBに登録することを希望する者によって操作されてもよい。申請端末装置30は、通信部31、操作部32、出力部33、記憶部34及び制御部35を備える。
【0050】
通信部31は、通信機器である。通信部31は、例えばネットワークインターフェースとして構成されてもよい。通信部31は、制御部35の制御に応じて、ネットワーク80を介して他の装置とデータ通信する。通信部31は、無線通信を行う装置であってもよいし、有線通信を行う装置であってもよい。
【0051】
操作部32は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。操作部32は、ユーザーの指示を申請端末装置30に入力する際にユーザーによって操作される。操作部32は、入力装置を申請端末装置30に接続するためのインターフェースであっても良い。この場合、操作部32は、入力装置においてユーザーの入力に応じ生成された入力信号を申請端末装置30に入力する。操作部32は、マイク及び音声認識装置を用いて構成されてもよい。この場合、操作部32はユーザーによって発話された文言を音声認識し、認識結果の文字列情報を申請端末装置30に入力する。音声認識は、操作部32ではなく制御部35によって実行されてもよい。操作部32は、ユーザーの指示を申請端末装置30に入力可能な構成であればどのように構成されてもよい。
【0052】
出力部33は、申請端末装置30に接続された不図示の出力装置を介し、申請端末装置30のユーザーに対してデータの出力を行う。出力装置は、例えば画像や文字を画面に出力する装置を用いて構成されても良い。例えば、出力装置は、CRTや液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の画像表示装置を用いて構成できる。出力部33は、画像表示装置を申請端末装置30に接続するためのインターフェースであっても良い。この場合、出力部33は、画像データを表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。また、出力装置は、画像や文字をシートに印刷(印字)する装置を用いて構成されても良い。例えば、出力装置は、インクジェットプリンタやレーザープリンタ等を用いて構成できる。また、出力装置は、文字を音声に変換して出力する装置を用いて構成されても良い。この場合、出力装置は、音声合成装置及び音声出力装置(スピーカーやヘッドフォン等)を用いて構成できる。音声合成は、出力部33ではなく制御部35によって実行されてもよい。いずれの場合も、出力部33は各装置を申請端末装置30に接続するためのインターフェースとして構成されてもよい。
【0053】
記憶部34は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。記憶部34は、制御部35によって使用されるデータを記憶する。
【0054】
制御部35は、CPU等のプロセッサーとメモリー(主記憶装置)とを用いて構成される。制御部35は、プロセッサーがプログラムを実行することによって機能する。なお、制御部35の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。上記のプログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピューター読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。上記のプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0055】
制御部35は、ユーザーの操作に応じて特定の対象物を分析して対象物に関する情報を対象物DBに登録することを申請するための情報(以下「登録要求情報」という。)を生成する。制御部35は、生成された登録要求情報を登録装置40へ送信する。このような登録要求情報の送信と並行して、所定の対象物やそのサンプルが登録装置40を運営する者(法人又は自然人)や対象物の分析を行う者に対して発送される。登録要求情報は、対象物の属性情報を含んでもよい。
【0056】
図9は、登録装置40の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。登録装置40は、例えばパーソナルコンピューターやサーバー装置などの情報処理装置を用いて構成される。登録装置40は、通信部41、情報入力部42、記憶部43及び制御部44を備える。
【0057】
通信部41は、通信機器である。通信部41は、例えばネットワークインターフェースとして構成されてもよい。通信部41は、制御部44の制御に応じて、ネットワーク80を介して他の装置とデータ通信する。通信部41は、無線通信を行う装置であってもよいし、有線通信を行う装置であってもよい。
【0058】
情報入力部42は、登録装置40に対して情報を入力する装置である。情報入力部42は、例えば対象物に含まれる成分を分析する分析装置から分析結果を示す情報を入力する通信インターフェースを用いて構成されてもよい。例えばLANを用いて登録装置40と分析装置とが通信する場合には、LANの通信装置として情報入力部42が構成されてもよい。例えばUSBケーブルを用いて登録装置40と分析装置とが通信する場合には、USBインターフェースとして情報入力部42が構成されてもよい。情報入力部42は、例えば分析装置の分析結果を示す情報を操作者が登録装置40に入力するための入力装置を用いて構成されてもよい。例えば、情報入力部42は、キーボード、ポインティングデバイス、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成されてもよい。情報入力部42は、入力装置を登録装置40に接続するためのインターフェースであっても良い。この場合、情報入力部42は、入力装置において操作者の入力に応じ生成された入力信号を登録装置40に入力する。情報入力部42は、マイク及び音声認識装置を用いて構成されてもよい。この場合、情報入力部42は操作者によって発話された文言を音声認識し、認識結果の文字列情報を登録装置40に入力する。音声認識は、情報入力部42ではなく制御部44によって実行されてもよい。情報入力部42は、操作者による登録装置40への分析結果の入力が可能な構成であればどのように構成されてもよい。
【0059】
対象物の分析は、例えばLC-MS、GC-MS、NMR分光法を適用して実施されてもよいし、上述した他の技術が適用されてもよい。登録要求情報の受信に応じて、登録要求情報とともに送付された対象物を分析して成分情報が取得される。
【0060】
記憶部43は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。記憶部43は、制御部44によって使用されるデータを記憶する。記憶部43は、例えば対象物情報記憶部431として機能する。
【0061】
対象物情報記憶部431は、対象物に関する情報を記憶する。対象物に関する情報は、例えば情報入力部42によって入力された分析結果を示す情報を含む。この分析結果を示す情報は、対象物DBの対象物レコードに含まれる成分情報の値として用いられてもよい。対象物に関する情報は、さらに対象物の属性情報を含んでもよい。このような属性情報は、例えば対象物の提供者から提供される情報であってもよい。この場合、操作者は情報入力部42を操作して属性情報を登録装置40に入力してもよい。
【0062】
制御部44は、CPU等のプロセッサーとメモリー(主記憶装置)とを用いて構成される。制御部44は、プロセッサーがプログラムを実行することによって、情報取得部441及び登録制御部442として機能する。なお、制御部44の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。上記のプログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピューター読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。上記のプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0063】
情報取得部441は、情報入力部42を介して登録装置40に入力される情報を取得し、記憶部43に記録する。例えば、情報入力部42を介して対象物の分析結果を示す情報が入力された場合、情報取得部441は、入力された情報を対象物情報記憶部431に記録する。その他にも、通信部41や情報入力部42を介して対象物の属性情報が入力された場合には、情報取得部441は入力された属性情報を対象物情報記憶部431に記録してもよい。
【0064】
登録制御部442は、対象物情報記憶部431に記憶されている情報を対象物レコードの一部として情報提供装置20の対象物DBに登録するための処理を行う。例えば、登録制御部442は、対象物情報記憶部431に記憶されている情報(分析によって得られた情報及び登録要求情報に含まれる情報)を読み出し、読み出された情報を新規の対象物レコードとして登録するための申請処理を行う。
【0065】
図10は、情報提供システム100の第二実施形態の処理の具体例を示すシーケンスチャートである。まず、申請端末装置30は、ユーザーの入力に応じて登録要求情報を生成する。申請端末装置30は、生成された登録要求情報を登録装置40に送信する(ステップS201)。登録要求に応じて、登録要求の対象となる対象物について分析処理が実施される(ステップS202)。このような分析処理は、例えば登録装置40の運営主体によって実施されてもよいし、登録装置40の運営主体から分析の委託等を受けた他者によって実施されてもよい。登録装置40の情報取得部441は、分析結果を示す情報を受けると、対象物情報記憶部431に記録する。登録装置40の登録制御部442は、対象物情報記憶部431に記憶されている情報を対象物レコードの一部として情報提供装置20の対象物DBに登録するための処理を行う。例えば、登録制御部442は、対象物情報記憶部431に記憶されている情報を含む登録情報を生成して情報提供装置20に送信する(ステップS203)。情報提供装置20の制御部23は、対象物情報記憶部431に記憶されている情報を対象物レコードの一部として登録する。例えば、制御部23は、登録装置40から登録情報を受信すると、登録情報に含まれる情報を含む対象物レコードを生成し、対象物DB記憶部221に登録する(ステップS204)。
【0066】
このように構成された第二実施形態の情報提供システム100では、第一実施形態の情報提供システム100と同様の効果が得られる。さらに、第二実施形態の情報提供システム100では、情報提供装置20の対象物DBに対して新たな対象物レコードを登録することを申請することが可能となる。例えば、特定の対象物について取引される数を増やすことを希望する者などが、特定の対象物に関する情報を対象物DB記憶部221に登録することを申請することができる。対象物に関する情報が対象物DB記憶部221に登録されることによって、対象物が特定の成分を有する物や特定の機能を有する物として情報提供装置20から第三者に対して通知される可能性が生じる。そのため、ユーザーは、特定の対象物の取引において、その対象物が含む化合物に関する情報を用いて取引相手を探すことができる。その結果、対象物の取引相手と接する機会を増やすことが可能となり、取引される対象物の数を増やすことが可能となる。
【0067】
(変形例)
第二実施形態の情報提供システム100は、第一実施形態と同様に変形して構成されてもよい。
ユーザーによる登録装置40への登録要求情報の送信は、情報提供装置20への要求情報の送信と同様に、申請端末装置30によるネットワーク80を介したデータ通信以外の方法によって行われてもよい。例えば、ユーザーは、申請端末装置30を操作して登録要求情報を含む電子メールを生成し、登録装置40を操作する者(以下「操作者」という。)が操作する端末装置10に送信してもよい。登録要求情報は、電子メールの本文に含まれてもよいし、添付ファイルに含まれてもよい。登録装置40は、操作者に対するユーザーインターフェースを備える。例えば、登録装置40は、申請端末装置30の操作部32及び出力部33に相当する構成をさらに備える。操作者は、ユーザーから送信された電子メールを受信すると、登録装置40の操作部を操作することによって、受信された電子メールに含まれる登録要求情報を登録装置40に入力する。あとは、上述した通りに登録装置40は動作する。
【0068】
上述した例では、ユーザーによる登録要求情報の送信が電子メールを用いて行われているが、その他の方法で登録要求情報が送信されてもよい。例えば、登録要求情報が記入されたシートを操作者やその所属法人宛てに発送することによって登録要求情報の送信が行われてもよい。例えば、ファクシミリを用いて行われてもよいし、電話を用いた口頭での伝達で行われてもよい。
【0069】
登録装置40から情報提供装置20に対する登録情報の送信は、登録装置40によってネットワーク80を介したデータ通信以外の方法によって行われてもよい。例えば、操作者は、登録装置40を操作して登録情報を含む電子メールを生成し、情報提供装置20の操作者が操作する端末装置10に送信してもよい。登録情報は、電子メールの本文に含まれてもよいし、添付ファイルに含まれてもよい。情報提供装置20は、管理者に対するユーザーインターフェースを備える。例えば、情報提供装置20は、申請端末装置30の操作部32及び出力部33に相当する構成をさらに備える。操作者は、送信された電子メールを受信すると、情報提供装置20の操作部を操作することによって、受信された電子メールに含まれる登録情報を情報提供装置20に入力することで、登録情報を含んだ対象物レコードを生成して対象物DBに登録する。
【0070】
[第三実施形態]
図11は、本発明の第三実施形態の情報提供システム100のシステム構成を示す概略ブロック図である。第三実施形態の情報提供システム100は、情報提供装置20に代えて仲介装置50を備える点で第二実施形態と異なる。以下、第三実施形態の情報提供システム100について、第二実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0071】
情報提供システム100は、複数の端末装置10、申請端末装置30、登録装置40及び仲介装置50を備える。端末装置10申請端末装置30及び登録装置40は、ネットワーク80を介して通信する。複数の端末装置10と仲介装置50とは、ネットワーク80を介して通信する。
【0072】
図12は、仲介装置50の機能構成の具体例を示す概略ブロック図である。仲介装置50は、例えばパーソナルコンピューターやサーバー装置などの情報処理装置を用いて構成される。仲介装置50は、通信部51、記憶部52及び制御部53を備える。
【0073】
通信部51は、通信機器である。通信部51は、例えばネットワークインターフェースとして構成されてもよい。通信部51は、制御部53の制御に応じて、ネットワーク80を介して他の装置とデータ通信する。通信部51は、無線通信を行う装置であってもよいし、有線通信を行う装置であってもよい。
【0074】
記憶部52は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。記憶部52は、制御部53によって使用されるデータを記憶する。記憶部52は、例えば対象物DB記憶部521、化合物DB記憶部522、機能DB記憶部523、登録者情報記憶部524及び仲介情報記憶部525として機能する。対象物DB記憶部521、化合物DB記憶部522及び機能DB記憶部523は、情報提供装置20における対象物DB記憶部221、化合物DB記憶部222及び機能DB記憶部223と同様に構成される。
【0075】
登録者情報記憶部524は、仲介を希望する者に関する情報を記憶する。以下、登録者情報記憶部524に情報が記録されている者を「登録者」という。登録者に関する情報の具体例として、その登録者の連絡先(例えば電子メールアドレス、電話番号、住所)がある。登録者には、対象物を提供する者(供給者)と、対象物の提供を受けたい者(需要者)がいる。登録者が供給者である場合には、登録者情報記憶部524は、供給者が供給を希望する対象物に関する情報(例えば対象物識別情報)と、供給者に関する情報(例えば上記連絡先)と、を記憶する。登録者が需要者である場合には、登録者情報記憶部524は、需要者が提供を受けることを希望する化合物又は機能に関する情報と、需要者に関する情報(例えば上記連絡先)と、を記憶する。
【0076】
仲介情報記憶部525は、仲介制御部533によって行われる仲介処理に関する情報を記憶する。仲介処理に関する情報の具体例として、仲介対象となっている2者(需要者と供給者)に関する情報と、仲介の対象となっている対象物を示す対象物識別情報と、がある。仲介情報記憶部525は、さらに取引に関する情報(例えば、取引される対象物の数量、単価、総額など)を記憶しても良い。
【0077】
制御部53は、CPU等のプロセッサーとメモリー(主記憶装置)とを用いて構成される。制御部44は、プロセッサーがプログラムを実行することによって、判定部531、情報提供部532及び仲介制御部533として機能する。なお、制御部53の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。上記のプログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピューター読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、半導体記憶装置(例えばSSD)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスクや半導体記憶装置等の記憶装置である。上記のプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。判定部531及び情報提供部532は、情報提供装置20の判定部231及び情報提供部232と同様に動作する。
【0078】
仲介制御部533は、端末装置10から交渉要求を受信する。第三実施形態における端末装置10は、判定結果を表示した後に、交渉要求の指示をユーザーから受け付ける。交渉要求には、交渉対象となる対象物を示す情報が含まれる。交渉要求は、対象物を提供する者(供給者)によって開始されてもよいし、対象物の提供を受けたい者(需要者)によって開始されてもよい。交渉要求は、交渉要求を入力した者が需要者であるのか供給者であるのかを示す情報も含む。
【0079】
仲介制御部533は、供給者から交渉要求を受信すると、交渉対象の対象物が含む化合物又は機能を希望している需要者を登録者情報記憶部524から検索する。交渉対象の対象物が含む化合物又は機能は、判定部531の判定結果として得られている。仲介制御部533は、検索された需要者に対し交渉情報を送信する。交渉情報には、需要者が希望する化合物又は機能を有する対象物の供給者から交渉の要求があったことを示す情報とともに、交渉対象となっている対象物の情報(例えば対象物DBに登録されている情報)が含まれる。需要者から交渉に応じる旨の応答が受信されると、仲介制御部533は、需要者に対して交渉を希望している供給者に関する情報を送信するとともに、仲介情報記憶部525に仲介に関する情報を登録する。
【0080】
仲介制御部533は、需要者から交渉要求を受信すると、交渉対象の対象物の供給者を登録者情報記憶部524から検索する。仲介制御部533は、検索された供給者に対し交渉情報を送信する。交渉情報には、対象物の取得を希望する需要者から交渉の要求があったことを示す情報とともに、交渉対象となっている対象物の情報(例えば対象物DBに登録されている情報)が含まれる。供給者から交渉に応じる旨の応答が受信されると、仲介制御部533は、供給者に対して交渉を希望している需要者に関する情報を送信するとともに、仲介情報記憶部525に仲介に関する情報を登録する。
【0081】
仲介制御部533は、所定のタイミングで、仲介情報記憶部525に登録されている仲介に関して課金処理を行う。課金処理は、例えば交渉要求の送信者に対してのみ行われてもよいし、交渉情報を受けた者に対してのみ行われてもよいし、両者に対して行われてもよい。課金処理は、交渉要求の送信及び受信という観点ではなく、対象物の需要者と供給者という観点で行われても追い。課金処理は、例えば需要者に対してのみ行われてもよいし、供給者に対してのみ行われてもよいし、両者に対して行われてもよい。課金される金額は、例えば仲介処理1回に対して固定の金額であってもよいし、仲介された対象物の数量や単価や総額に応じた従量制の金額であってもよい。
【0082】
図13は、情報提供システム100の第三実施形態の処理の具体例を示すシーケンスチャートである。ステップS101~S104の処理は
図6に記載された同符号の処理を同様である。判定結果を見たユーザーは、所望の判定結果が得られた場合には交渉を開始してもよい。具体的には以下の通りである。
【0083】
ユーザーは、得られた判定結果に応じて、交渉に関する情報を端末装置10に入力する。端末装置10は、入力された情報に基づいて交渉要求の情報を生成して仲介装置50に送信する(ステップS301)。仲介装置50の仲介制御部533は、交渉要求の情報を受信すると、受信された交渉要求に基づいて仲介情報を仲介情報記憶部525に記録する(ステップS302)。仲介制御部533は、受信された交渉要求が示す交渉相手を登録者情報記憶部524から検索する。仲介制御部533は、検索された交渉相手の端末装置10に対して交渉情報を送信する(ステップS303)。その後、交渉の状況に応じて仲介制御部533は課金処理を行う(ステップS304)。
【0084】
以下、ユーザーが需要者である場合とユーザーが供給者である場合それぞれについて処理の流れの具体例を説明する。ユーザーが需要者である場合には、ステップS104の処理において、判定結果として所望の化合物又は機能を有する対象物に関する情報を得ている。そのため、その対象物の供給者に対する交渉の情報を端末装置10に入力する。端末装置10は、対象物の供給者に対する交渉情報を仲介装置50に送信する(ステップS301)。仲介装置50の仲介制御部533は、交渉要求の情報を受信すると、交渉対象となっている対象物の情報と、交渉情報の送信元である需要者の情報とを仲介情報として仲介情報記憶部525に記録する(ステップS302)。仲介制御部533は、受信された交渉要求が示す交渉相手として、対象物の供給者を登録者情報記憶部524から検索する。このような情報は、対象物DBから検索されてもよい。仲介制御部533は、検索された交渉相手(対象物の供給者)の端末装置10に対して交渉情報を送信する(ステップS303)。その後、交渉の状況に応じて仲介制御部533は課金処理を行う(ステップS304)。
【0085】
ユーザーが供給者である場合には、ステップS104の処理において、判定結果として所望の対象物が有する化合物又は機能に関する情報を得ている。そのため、その化合物又は機能を希望する需要者に対する交渉の情報を端末装置10に入力する。端末装置10は、需要者に対する交渉情報を仲介装置50に送信する(ステップS301)。仲介装置50の仲介制御部533は、交渉要求の情報を受信すると、交渉対象となっている対象物の情報と、交渉情報の送信元である供給者の情報とを仲介情報として仲介情報記憶部525に記録する(ステップS302)。仲介制御部533は、受信された交渉要求が示す交渉相手として、対象物が有する化合物又は機能を希望する需要者を登録者情報記憶部524から検索する。仲介制御部533は、検索された交渉相手(需要者)の端末装置10に対して交渉情報を送信する(ステップS303)。その後、交渉の状況に応じて仲介制御部533は課金処理を行う(ステップS304)。
【0086】
このように構成された第三実施形態の情報提供システム100では、第一実施形態の情報提供システム100及び第二実施形態の情報提供システム100と同様の効果が得られる。さらに、第三実施形態の情報提供システム100では、仲介装置50により特定の対象物の需要を希望する者と提供を希望する者との間の交渉の仲介が行われる。そのため、対象物を需要者に対して提供する機会が増大し、取引される対象物の数をより多くすることが可能となる。また、そのような機会の提供に対して課金することが可能となる。
【0087】
(変形例)
第三実施形態の情報提供システム100は、第一実施形態又は第二実施形態と同様に変形して構成されてもよい。
供給者による交渉要求の送信は、端末装置10ではなく申請端末装置30を操作することによって行われてもよい。
【0088】
ユーザーによる仲介装置50への交渉要求の送信は、情報提供装置20への要求情報の送信と同様に、端末装置10によるネットワーク80を介したデータ通信以外の方法によって行われてもよい。例えば、ユーザーは、端末装置10を操作して交渉要求の内容を含む電子メールを生成し、仲介装置50を操作する者(以下「操作者」という。)が操作する端末装置10に送信してもよい。交渉要求は、電子メールの本文に含まれてもよいし、添付ファイルに含まれてもよい。仲介装置50は、操作者に対するユーザーインターフェースを備える。例えば、仲介装置50は、端末装置10の操作部12及び出力部13に相当する構成をさらに備える。操作者は、ユーザーから送信された電子メールを受信すると、仲介装置50の操作部を操作することによって、受信された電子メールに含まれる交渉要求を仲介装置50に入力する。あとは、上述した通りに仲介装置50は動作する。
【0089】
上述した例では、ユーザーによる交渉要求の送信が電子メールを用いて行われているが、その他の方法で交渉要求が送信されてもよい。例えば、交渉要求が記入されたシートを操作者やその所属法人宛てに発送することによって交渉要求の送信が行われてもよい。例えば、ファクシミリを用いて行われてもよいし、電話を用いた口頭での伝達で行われてもよい。
【0090】
操作者による交渉相手への交渉要求の送信は、仲介装置50によるネットワーク80を介したデータ通信以外の方法によって行われてもよい。例えば、操作者は、自身の端末装置を操作して交渉要求の内容を含む電子メールを生成し、交渉相手が操作する端末装置10に送信してもよい。交渉要求は、電子メールの本文に含まれてもよいし、添付ファイルに含まれてもよい。交渉相手に相当するユーザーは、操作者から送信された電子メールを受信すると、端末装置10を操作することによって、受信された電子メールに含まれる交渉要求の内容を端末装置10に表示させて確認する。
【0091】
上述した例では、操作者による交渉要求の送信が電子メールを用いて行われているが、その他の方法で交渉要求が送信されてもよい。例えば、交渉要求が記入されたシートを交渉相手やその所属法人宛てに発送することによって交渉要求の送信が行われてもよい。例えば、ファクシミリを用いて行われてもよいし、電話を用いた口頭での伝達で行われてもよい。
【0092】
図14は、本実施形態に適用される情報処理装置90のハードウェア構成例の概略を示す図である。情報処理装置90は、プロセッサー91、主記憶装置92、通信インターフェース93、補助記憶装置94、入出力インターフェース95及び内部バス96を備える。プロセッサー91、主記憶装置92、通信インターフェース93、補助記憶装置94及び入出力インターフェース95は、内部バス96を介して互いに通信可能に接続される。情報処理装置90は、例えば端末装置10、情報提供装置20、申請端末装置30、登録装置40及び仲介装置50に適用されてもよい。この場合、例えば各装置の通信部は通信インターフェース93を用いて構成されてもよい。例えば各装置の記憶部は補助記憶装置94を用いて構成されてもよい。また、各装置の制御部は、プロセッサー91及び主記憶装置92を用いて構成されてもよい。また、各装置の操作部や登録装置40の情報入力部42は、入出力インターフェース95を用いて構成されてもよい。
【0093】
各実施形態において、端末装置10、情報提供装置20、申請端末装置30、登録装置40及び仲介装置50は、それぞれ1台の情報処理装置を用いて構成されてもよいし、複数台の情報処理装置を用いて構成されてもよい。情報提供装置20と登録装置40とは1台の装置として構成されてもよい。仲介装置50と登録装置40とは1台の装置として構成されてもよい。
【0094】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0095】
10…端末装置, 11…通信部, 12…操作部, 13…出力部, 14…記憶部, 15…制御部, 20…情報提供装置, 21…通信部, 22…記憶部, 221…対象物DB記憶部, 222…化合物DB記憶部, 223…機能DB記憶部, 23…制御部, 231…判定部, 232…情報提供部, 30…申請端末装置, 31…通信部, 32…操作部, 33…出力部, 34…記憶部, 35…制御部, 40…登録装置, 41…通信部, 42…情報入力部, 43…記憶部, 431…対象物情報記憶部, 44…制御部, 441…情報取得部, 442…登録制御部, 50…仲介装置, 51…通信部, 52…記憶部, 521…対象物DB記憶部, 522…化合物DB記憶部, 523…機能DB記憶部, 524…登録者情報記憶部, 525…仲介情報記憶部, 53…制御部, 531…判定部, 532…情報提供部, 533…仲介制御部, 80…ネットワーク, 90…情報処理装置, 91…プロセッサー, 92…主記憶装置, 93…通信インターフェース, 94…補助記憶装置, 95…入出力インターフェース, 96…内部バス, 100…情報提供システム