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特開2024-146797生産管理システム、プログラムおよび生産管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146797
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】生産管理システム、プログラムおよび生産管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20241004BHJP
【FI】
G06Q50/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024037553
(22)【出願日】2024-03-11
(31)【優先権主張番号】P 2023059540
(32)【優先日】2023-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小幡 雄三
(57)【要約】
【課題】互いに得意/不得意を補完し合う生産事業者間のマッチングサポートを提供することができる生産管理システム、プログラムおよび生産管理方法を提供する。
【解決手段】ネットワーク接続された生産装置を有する生産拠点にかかる生産事業者のプロフィール情報を管理する生産拠点管理部と、前記生産事業者のプロフィール情報を前記生産事業者に対して閲覧可能に表示して、注文情報にかかる生産物の生産依頼先となる前記生産事業者の選択を受け付ける注文仕分け部と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク接続された生産装置を有する生産拠点にかかる生産事業者のプロフィール情報を管理する生産拠点管理部と、
前記生産事業者のプロフィール情報を前記生産事業者に対して閲覧可能に表示して、注文情報にかかる生産物の生産依頼先となる前記生産事業者の選択を受け付ける注文仕分け部と、
を備えることを特徴とする生産管理システム。
【請求項2】
前記生産拠点管理部は、前記生産事業者のプロフィール情報の登録を、ネットワーク接続された情報処理端末より受け付ける、
ことを特徴とする請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項3】
前記生産事業者のプロフィール情報は、前記生産装置で生産可能な生産物情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項4】
前記生産拠点管理部は、前記生産装置の稼働状況情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の生産管理システム。
【請求項5】
コンピュータを、
ネットワーク接続された生産装置を有する生産拠点にかかる生産事業者のプロフィール情報を管理する生産拠点管理部と、
前記生産事業者のプロフィール情報を前記生産装置の利用者に対して閲覧可能に表示して、注文情報にかかる生産物の生産依頼先となる前記生産事業者の選択を受け付ける注文仕分け部と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項6】
生産拠点管理部が、ネットワーク接続された生産装置を有する生産拠点にかかるの生産事業者のプロフィール情報を管理する生産拠点管理ステップと、
注文仕分け部が、前記生産事業者のプロフィール情報を前記生産装置の利用者に対して閲覧可能に表示して、注文情報にかかる生産物の生産依頼先となる前記生産事業者の選択を受け付ける注文仕分けステップと、
を含むことを特徴とする生産管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生産管理システム、プログラムおよび生産管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、Eコマース(電子商取引)などにより注文を受け、Tシャツなどの生産物制作および生産物販売を行う事業者が利用するシステムが知られている。
【0003】
上述のシステムを運用するにあたり、例えばオリジナルコンテンツを有する事業者が、生産物制作という点でリソース(生産装置)が足りない際、または保有する生産装置では制作対応できない生産物を扱う際には、他の事業者とのマッチングを望むことがある。
【0004】
特許文献1には、クリエイターの情報を登録し管理するシステムが開示されている。特許文献2には、クリエイターと顧客に加え、生産事業者への発注を管理するシステムが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術によれば、予め登録された事業者プロファイルに基づいて事業者を機械的に振り分けることで、事業者間を自動でマッチングしている。
【0006】
これに対し、近年、小ロット多品種が需要拡大していく中で、外注を利用する事業者が期待する品質を重視して、他の事業者との安心感および信頼性のあるマッチングが求められている。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、互いに得意/不得意を補完し合う生産事業者間のマッチングサポートを提供することができる生産管理システム、プログラムおよび生産管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ネットワーク接続された生産装置を有する生産拠点にかかる生産事業者のプロフィール情報を管理する生産拠点管理部と、前記生産事業者のプロフィール情報を前記生産事業者に対して閲覧可能に表示して、注文情報にかかる生産物の生産依頼先となる前記生産事業者の選択を受け付ける注文仕分け部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、互いに得意/不得意を補完し合う生産事業者間のマッチングサポートを提供することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1の実施の形態にかかる生産管理システムを含む商品生産販売システムの全体構成を示す図である。
図2図2は、コンピュータのハードウェア構成図である。
図3図3は、DTGプリンターの一例を示すハードウェア構成図である。
図4図4は、商品生産販売システムの機能の一例を示す機能ブロック図である。
図5図5は、注文情報の一例を示す図である。
図6図6は、生産事業者のプロフィール情報のテーブル例を示す図である。
図7図7は、機器情報のテーブル例を示す図である。
図8図8は、発注依頼者が閲覧できる生産管理画面の遷移例を示す図である。
図9図9は、生産依頼の一例を示す図である。
図10図10は、商品生産販売システムの利用例の変形例を示す図である。
図11図11は、商品生産販売システムの利用例の別の変形例を示す図である。
図12図12は、第2の実施の形態にかかる生産管理システムを含む商品生産販売システムの全体構成を示す図である。
図13図13は、第3の実施の形態にかかる商品生産販売システムの構成を部分的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照して、生産管理システム、プログラムおよび生産管理方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる生産管理システムを含む商品生産販売システムの全体構成を示す図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態の商品生産販売システム100は、注文情報を受け付ける受注システム10、生産管理システム20、及び、複数の生産事業者の生産拠点に備えられる生産拠点システム30にそれぞれ配置された情報処理システム40が、ネットワークN1を介して通信可能な構成を有している。概略的には、受注システム10からの注文情報は、生産管理システム20を介して生産事業者の生産拠点システム30へ伝達される。なお、生産事業者には、例えば生産物のデザイン制作を担うクリエイターを含むものとする。
【0014】
ネットワークN1は、インターネット等の広域的なネットワークである。ネットワークN1は、広域イーサネット(登録商標)やVPN(Virtual Private Network)等を含んでよい。ネットワークN1は有線でも無線でも、これらが混在していてもよい。ネットワークN1には、3G、4G,5G等の無線通信が含まれてもよい。また、生産拠点にはLAN、Wi-Fi又はWANなどのネットワークN2が敷設されている。
【0015】
端末装置60は、受注システム10の注文者、および生産管理システム20における発注依頼者となる生産事業者が操作する情報処理端末である。端末装置60は、例えば、Windows(登録商標)、MAC OS(登録商標)、Android(登録商標)、iOS(登録商標)等、一般的なOSで動作するデスクトップPC(パーソナルコンピュータ)、ノート型PC、スマートフォン、タブレット端末等でよい。この他、端末装置60はWebブラウザやネイティブアプリが動作し、受注システム10と通信できる情報処理端末であればよい。
【0016】
受注システム10は、一台以上の情報処理装置によって実現される。受注システム10は例えばECサイトである。注文者が端末装置60を使用してECサイトにアクセスすると、受注システム10は生産物(例えば、アパレル商品)のリストを表示する画面を端末装置60に提供する。受注システム10は注文者が端末装置60を操作して選択したアパレル商品の注文情報を受信する。ECサイトを介した生産物の販売をEコマース(電子商取引)という。なお、受注システム10は1台以上存在してよい。
【0017】
各受注システム10は生産物に対応した生産管理システム20に発注する。本実施形態の生産物は、説明の便宜上、Tシャツなどのアパレル商品などであるが、ボトムズ、トップス、下着、靴、帽子、バッグなどでもよく、これらに限られない。また、受注システム10は平面的な印刷だけでなく3Dプリンターを使用した生産物を受注してもよい。
【0018】
本実施形態の生産管理システム20を利用する発注依頼者となる生産事業者は、生産工場等を有さないか、有していても小規模な生産工場しかないことが想定される。このため、生産管理システム20は他の事業者の生産拠点システム30に対し、生産物であるアパレル商品の生産を依頼する。
【0019】
生産管理システム20は、アパレル商品の注文情報を受け取り、生産事業者が有する生産拠点の生産拠点システム30(情報処理システム40)に発注を行う、一台以上の情報処理装置である。生産管理システム20は、詳細は後述するが、生産拠点の生産事業者のプロフィール情報を発注依頼者に対して閲覧可能に表示して、所望の生産事業者の生産拠点に生産を依頼する構成となっている。
【0020】
なお、生産管理システム20には、各生産事業者のプロフィール情報および機器情報が適宜更新されて登録される。
【0021】
生産拠点にある情報処理システム40を含むシステムを、生産拠点システム30という。生産拠点システム30は、生産管理システム20からの注文情報を受け付ける一台以上の情報処理システム40、及び、各種の生産設備を有している。生産物がアパレル商品の場合、生産設備は、1台以上のDTG(Direct To Garment)プリンター72、裁断機、及び、縫製機等である。図1には、DTGプリンター72を示している。生産拠点システム30には、生産物に対応した生産設備があればよく、これらに限られない。本実施形態においては、それぞれの生産拠点システム30において、1台以上のDTGプリンター72が、情報処理システム40に接続されている。
【0022】
情報処理システム40は、例えば、Windows(登録商標)、MAC OS(登録商標)、Android(登録商標)、iOS(登録商標)等、一般的なOSで動作するデスクトップPC(パーソナルコンピュータ)、ノート型PC、スマートフォン、タブレット端末等でよい。この他、情報処理システム40は、Webブラウザやネイティブアプリが動作し、生産管理システム20と通信できる情報処理端末であればよい。
【0023】
情報処理システム40と生産管理システム20は、例えばクライアント・サーバシステムとして動作する。この場合、生産管理システム20は、Webサーバの機能を有する。Webサーバとは、クライアントであるWebブラウザに指示されたURLに基づいて、Webサーバ内に存在するHTMLドキュメント等の各種情報を、HTTPに則って送信する。WebブラウザとWebサーバとが通信することでWebアプリの実行が可能となる。Webアプリとは、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語(例えばJavaScript(登録商標))によるプログラムとWebサーバ側のプログラムが協調することによって動作するアプリケーションである。これに対し、情報処理システム40にインストールされなければ実行されないアプリケーションをネイティブアプリという。本実施形態に関しても、情報処理システム40で実行されるアプリケーションはネイティブアプリでもよい。
【0024】
DTGプリンター72は、スクリーン印刷又はインクジェット印刷など、生産物であるアパレル商品に図柄を描くために使用される画像形成装置である。DTGプリンター72は、例えばアパレル商品に図柄を描く機能を有していればどのような方式で印刷してもよい。また、DTGプリンター72は、3Dプリンターでもよい。
【0025】
DTGプリンター72は、生産物であるアパレル商品の生地に応じて最適なインク、液滴サイズ、温度、吐出制御等が異なっており、例えば、綿用、ポリエステル用など複数の機種のDTGプリンター72が、各生産拠点に用意される。同じ素材に印刷するDTGプリンター72であっても色やdpi(ドットパーインチ)などアパレル商品に最適なDTGプリンター72が用意されることがあり、また、並行した印刷が可能なように、同機種のDTGプリンター72が複数台、用意されることもある。
【0026】
端末装置60は、生産拠点を管理して生産物制作を担う生産事業者夫々のプロフィール情報を、生産管理システム20に登録する。
【0027】
一方、情報処理システム40は、管理している機器情報を、生産管理システム20に提供する。例えば、情報処理システム40は、生産事業者が使用するDTGプリンター72の稼働状況を、後述する機器モニタリングシステム32(図4参照)等で吸い上げ、機器情報へ反映する。
【0028】
生産管理システム20は、図示する以外に運送管理システムや基幹系情報システムと通信できてよい。運送管理システムは、運送会社のシステムである場合が多い。運送管理システムは、情報処理システム40から入力されたアパレル商品の納品先に基づいて、アパレル商品の配送(集荷と発送)を行う。基幹系情報システムは、注文者、受注、納品、入金、支払いなどを管理する。
【0029】
また、受注システム10、及び、生産管理システム20はクラウド上に存在しても、オンプレミスに存在してもよい。また、図1では、情報処理システム40がオンプレミスに配置されているが、情報処理システム40はクラウド上に配置される場合も多い。また、受注システム10と生産管理システム20が一体でもよい。また、生産管理システム20の機能が分散された複数の情報処理装置で生産管理システム20が構成されてもよいし、複数の情生産管理システム20が存在してもよい。
【0030】
(ハードウェア構成)
(受注システム、生産管理システム、情報処理システム、端末装置)
受注システム10、生産管理システム20、情報処理システム40、及び、端末装置60は、図2に示すように、コンピュータ500としての構成を有する。図2は、コンピュータ500のハードウェア構成図である。図2に示されているように、コンピュータ500は、コンピュータによって構築されており、図2に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、光学ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
【0031】
これらのうち、CPU501は、受注システム10、生産管理システム20、情報処理システム40、及び、端末装置60全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリや各種のプリンター等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図2に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0032】
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力に使用される複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。光学ドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としての光記憶媒体513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、光記憶媒体513は、CD,DVD、Blu-Ray(登録商標)等でよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0033】
(プリンター)
図3は、DTGプリンター72(インクジェットプリンタ)の一例を示すハードウェア構成図である。図3に示されているように、DTGプリンター72は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)304、外部機器接続I/F308、ネットワークI/F309、及びバスライン310を備えている。また、DTGプリンター72は、メディア搬送部311、副走査ドライバ312、主走査ドライバ313、キャリッジ320、及び操作パネル330を備えている。更に、キャリッジ320は、液体吐出ヘッド321、及び液体吐出ヘッドドライバ322を備えている。
【0034】
これらのうち、CPU301は、DTGプリンター72全体の動作を制御する。ROM302は、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。NVRAM304は、プログラム等の各種データを記憶し、DTGプリンター72の電源が遮断されている間も各種データを保持する。外部機器接続I/F306は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により、PC(Personal Computer)に接続され、PCとの間で、制御信号や印刷されるデータの通信を行う。ネットワークI/F309は、インターネット等の通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン310は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0035】
メディア搬送部311は、例えば、ローラ、及びローラを駆動するモータであって、DTGプリンター72内の搬送経路に沿って副走査方向へ出力メディアを搬送する。副走査ドライバ312は、メディア搬送部311の副走査方向への移動を制御する。主走査ドライバ313は、キャリッジ320の主走査方向への移動を制御する。
【0036】
キャリッジ320の液体吐出ヘッド321は、インク等の液体を吐出するための複数のノズルを有しており、その吐出面(ノズル面)が、出力メディア側を向くようにキャリッジ320に搭載されている。液体吐出ヘッド321は、主走査方向に移動しながら、副走査方向に間欠的に搬送される出力メディアに液体を吐出することで、出力メディアの所定位置に液体を吐出して画像を形成する。液体吐出ヘッドドライバ322は、液体吐出ヘッド321の駆動を制御するためのドライバである。
【0037】
操作パネル330は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネルやアラームランプ等により構成されている。
【0038】
なお、液体吐出ヘッドドライバ322は、キャリッジ320に搭載されず、キャリッジ320外で、バスラインに接続されるように構成してもよい。また、主走査ドライバ313、副走査ドライバ312、及び液体吐出ヘッドドライバ322は、それぞれプログラムに従ったCPU301の命令によって実現する機能であってもよい。
【0039】
<機能について>
図4は、商品生産販売システム100の機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0040】
(端末装置)
端末装置60は、第五通信部61、表示制御部62、及び、操作受付部63、を有している。端末装置60が有するこれら各機能は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラム(Webブラウザ又はネイティブアプリ)に従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
【0041】
第五通信部61は、受注システム10と通信して、ECサイトの画面を端末装置60が表示するための画面情報を受信する。また、第五通信部61は、注文者が各画面に入力した注文情報を受注システム10に送信する。
【0042】
また、第五通信部61は、生産管理システム20と通信して、発注依頼者が生産物の発注を依頼する画面を、端末装置60が表示するための画面情報として受信する。
【0043】
表示制御部62は、受注システム10から受信した画面の画面情報、または生産管理システム20から受信した画面の画面情報を解析してディスプレイ506に表示する。操作受付部63は端末装置60に対する注文者の操作(例えば各画面への注文情報の入力)、または発注依頼者の操作(例えば各画面への発注先選択情報の入力)を受け付ける。
【0044】
(受注システム)
受注システム10は、注文受付部11、及び、第一通信部12、を有している。受注システム10が有するこれら各機能は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
【0045】
注文受付部11はECサイトを提供し、注文者が操作する端末装置60で動作するWebブラウザで注文者が購入したアパレル商品の注文情報を受信する。
【0046】
ECサイトは、WebサーバとWebブラウザで実行されるプログラムが協働して実現されるWebアプリにより注文を受け付ける。注文受付部11はWebブラウザが表示する画面の画面情報を作成する。画面情報は、HTML、XML、スクリプト言語、及びCSS(Cascading Style Sheet)等で記述されたプログラムであり、主にHTMLによりWebページの構造が特定され、スクリプト言語によりWebページの動作が規定され、CSSによりWebページのスタイルが特定される。
【0047】
端末装置60ではWebアプリでなく、生産物であるアパレル商品の購入のためのネイティブアプリが動作してもよい。この場合、画面の構成はネイティブアプリが有しており、表示されるコンテンツがXML等で受注システム10から端末装置60に送信される。
【0048】
第一通信部12は注文情報を受注のたびに、外部サーバ70に送信する。したがって、第一通信部12は受注した生産物であるアパレル商品の注文情報を、受注の直後に外部サーバ70に送信できる。
【0049】
外部サーバ70は、受注システム10から送信された注文情報を、API(Application Programming Interface)71を介して、注文蓄積DB72に蓄積する。また、外部サーバ70は、注文蓄積DB72に蓄積された注文情報を、API71を介して、生産管理システム20に送信する。
【0050】
なお、本実施形態において受注システム10は、注文情報を外部サーバ70に蓄積するようにしたが、これに限るものではなく、受注システム10が備えるHD504などに注文情報を蓄積するようにしてもよい。
【0051】
(注文情報)
ここで、注文情報について説明する。
【0052】
図5は、注文情報の一例を示す図である。注文情報とは、生産物であるアパレル商品の注文に関する情報である。図5に示すように、注文情報は、例えば、注文ID、ジョブID、注文日時、注文者ID、配送先、SKU、印刷画像、印刷位置、完成予想図などを含む。注文情報のうち、配送先、SKU、及び印刷位置は、注文者が決定するので、受注システム10から送信される。印刷画像は、識別情報のみが受注システム10から送信される場合と、そのものが受注システム10から送信される場合がある。
【0053】
・注文IDは、注文を一意に識別するための識別情報である。IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。注文受付部11は注文IDを付与する。1つの注文で複数のアパレル商品が注文され、配送先が同じ場合、これらが同梱品となる。この場合、注文IDは1つであるが、生産物であるアパレル商品ごとにジョブIDが付与される。
【0054】
・ジョブIDは、印刷ジョブの識別情報である。印刷ジョブは1つのアパレル商品の生産に必要な印刷の回数分、付与される。1回の印刷で生産物であるアパレル商品が完成する場合、1つのアパレル商品(例えばTシャツ)に1つのジョブIDが付与される。受注部42はジョブIDを付与する。
【0055】
・注文日時は、注文受付部11が注文情報を受け付けた日時である。
【0056】
・注文者IDは、生産物であるアパレル商品を購入した注文者の識別情報である。過去の注文者が記録されており、同じ注文者には同じ注文者IDが割り当てられる。初めての注文者の場合、注文受付部11が注文者IDを付与する。
【0057】
・配送先は、アパレル商品の届け先である。
【0058】
・SKUは、生地の識別番号(様々なシリーズ、色、サイズから1種類を特定するもの)である。つまり、印刷画像が印刷される生地の識別情報である。SKUは、同じ商品でも色、サイズ、パッケージなどが異なる生地を異なるものとして扱うことができる。
【0059】
・印刷画像は、生地に印刷される画像である。
【0060】
・印刷位置は、生地のどの部分に印刷画像が印刷されるかを示す(Front, Back、胸、腕など)。
【0061】
・完成予想図は、資材イメージに印刷画像を重ねて得られる画像である。
【0062】
(生産管理システム)
生産管理システム20は、第二通信部21、注文仕分け部22、第三通信部23、生産拠点管理部25、及び記憶部29を有している。生産管理システム20が有するこれら各機能は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、生産管理システム20は、図2に示されているRAM503、HD504によって構築される記憶部29を有している。記憶部29には、生産拠点情報DB26、機器情報DB27、及び受発注情報DB28が構築される。
【0063】
第二通信部21は、外部サーバ70から注文情報を受信する。注文仕分け部22は、注文情報ごとに、又は、複数の注文情報をまとめて、発注依頼先を複数の生産拠点の中から選定する。
【0064】
また、第二通信部21は、端末装置60との間での情報の送受信を行う。
【0065】
さらに、第二通信部21は、生産管理システム20を管理する管理者が利用する管理者端末73との間での情報の送受信を行う。
【0066】
注文仕分け部22は、生産物であるアパレル商品に応じて生産拠点を選択する際、例えば、生産拠点の生産事業者のプロフィール情報を発注依頼者に対して閲覧可能に表示して、所望の生産事業者の生産拠点を選択する。注文仕分け部22は、注文仕分け部22が選定した生産拠点に対し、生産物であるアパレル商品の生産を依頼する注文情報を送信する。
【0067】
注文仕分け部22は、発注先選択サイトを提供し、発注依頼者が操作する端末装置60で動作するWebブラウザで発注依頼者が選択した生産物であるアパレル商品の発注先選択情報を受信する。
【0068】
発注先選択サイトは、WebサーバとWebブラウザで実行されるプログラムが協働して実現されるWebアプリによりアパレル商品の発注先を受け付ける。注文仕分け部22はWebブラウザが表示する画面の画面情報を作成する。画面情報は、HTML、XML、スクリプト言語、及びCSS(Cascading Style Sheet)等で記述されたプログラムであり、主にHTMLによりWebページの構造が特定され、スクリプト言語によりWebページの動作が規定され、CSSによりWebページのスタイルが特定される。
【0069】
端末装置60ではWebアプリでなく、発注先選択のためのネイティブアプリが動作してもよい。この場合、画面の構成はネイティブアプリが有しており、表示されるコンテンツがXML等で生産管理システム20から端末装置60に送信される。
【0070】
第三通信部23は、注文仕分け部22で選択されたいずれか一つの生産拠点システム30の情報処理システム40に対して、注文情報を送信する。
【0071】
生産拠点管理部25は、生産拠点情報DB26に管理された各種情報を管理する。生産拠点管理部25は、生産拠点情報DB26に登録された生産事業者のプロフィール情報を、発注依頼者となる生産事業者から閲覧可能とする。発注依頼者となる生産事業者は、閲覧した情報から、所望の生産事業者へ生産依頼(発注)を行える。なお、生産拠点情報DB26に登録されたプロフィール情報は、登録した全ての生産事業者から閲覧することができるものである。
【0072】
生産拠点情報DB26は、生産拠点システム30の情報処理システム40から登録された生産事業者夫々のプロフィール情報を管理する。
【0073】
ここで、図6は生産事業者のプロフィール情報のテーブル例を示す図である。図6に示すように、生産拠点情報DB26は、生産事業者を識別する生産事業者IDとともに、各種のプロフィール情報を管理する。図6に示す生産事業者のプロフィール情報には、例えば、以下の内容が含まれる。
・所在地域(生産拠点)
・保有する生産装置
・得意な製作物(事業紹介)
・受注可能な製作物(事業紹介)
・生産能力(1日あたり、1週間あたり)
・事業に対する強み・想い(事業紹介)
・SDGs活動
・生産事業者自身のプロフィール(自己紹介)
【0074】
このように生産事業者のプロフィール情報を管理することで、外注の際、生産事業者の顔が見えるため、発注依頼者となる生産事業者は生産事業者の素性を確認したうえで安心して注文することができる。特に、これまでの生産物、生産実績情報は、発注依頼先の判断材料としても有益となり、生産実績情報をアップデートしていくことで、生産事業者自身が新たな仕事を獲得するためにアピールとなる。
【0075】
特に、生産拠点情報DB26は、生産事業者のプロフィール情報として、生産装置で生産可能な生産物情報を含む。これにより、発注を受ける生産事業者側のメリットとして、生産事業者が通常の事業で生産に慣れている媒体を中心に注文を受けることができる。一方、発注依頼者となる生産事業者側のメリットとして、生産事業者夫々が慣れている生産物に対して依頼ができるため、品質に対する安心感を得ることができる。また、生産管理システム20上で生産事業者それぞれの生産可能な生産物を参照できるため、適宜選択することができる。
【0076】
機器情報DB27は、情報処理システム40から登録された各生産事業者が使用するDTGプリンター72の稼働状況を機器情報として管理する。
【0077】
ここで、図7は機器情報のテーブル例を示す図である。図7に示すように、機器情報DB27は、各生産事業者が使用するDTGプリンター72を識別する機器IDとともに、各種の機器情報を管理する。図7に示す機器情報には、例えば、以下の項目が含まれる。
・ネットワーク情報
・出力メディア
・用途
・機器稼働状況情報
【0078】
ネットワーク情報の内容は、例えば、IPアドレス、MACアドレスなどである。出力メディアの内容は、例えば、ガーメントである。用途の内容は、例えば、Tシャツである。
【0079】
機器稼働状況情報には、例えば、以下の内容が含まれる。
・トータル生産ボリューム
・機器メンテナンス履歴(修復履歴含む)
・機器稼働頻度
【0080】
機器稼働状況は、上述したように、生産事業者が使用するDTGプリンター72の稼働状況を、情報処理システム40の機器モニタリングシステム32(図4参照)で吸い上げて反映する。
【0081】
特に、機器情報DB27は、機器情報として、生産装置の稼働状況情報を含む。これにより、生産装置の稼働状況から、注文への対応納期、生産装置単体の利用頻度、エラー履歴から生産装置の状態を参照でき、適当な時期における他の生産事業者への依頼を実施することができる。
【0082】
このような機器情報DB27で管理される機器情報を用いることにより、発注依頼者となる生産事業者は、他の生産事業者の稼働履歴、利用状態を確認することができ、生産事業者への依頼判定に役立てることができる。
【0083】
そして、生産拠点情報DB26で管理される生産事業者のプロフィール情報、機器情報DB27で管理される機器情報を用いることにより、機械的なマッチングではない、発注依頼者となる生産事業者の要求内容に応じ、発注依頼者自らが生産事業者を選択(マッチング)することができる。
【0084】
受発注情報DB28は、他の生産事業者に対する受発注情報を管理する。
【0085】
なお、図6および図7に記載するプロフィール情報、機器情報の各種項目はあくまで例であり、生産管理システム20を利用する生産事業者により任意に決めるものであってもよい。
【0086】
(情報処理システム)
情報処理システム40は、第四通信部31、機器モニタリングシステム32、及び印刷実行部33を有する。情報処理システム40が有するこれらの機能は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
【0087】
第四通信部31は、生産管理システム20から注文情報を受信して印刷ジョブを生成し、印刷ジョブをDTGプリンター72に対して送出する。すなわち、生産事業者は、生産管理システム20から発注依頼者が自ら生産事業者のプロフィール情報を閲覧した結果として、生産依頼通知を得ることで受注することができる。
【0088】
印刷実行部33は、注文情報を受信すると、注文情報に基づいてDTGプリンター72に対応したRIPデータを作成する。RIPとはラスターイメージプロセッサ(Raster Image Processer)の略で、各種アプリケーションで作成されたデジタルデータである印刷画像を印刷に適したビットマップなどの形式に変換することをいう。
【0089】
なお、DTGプリンター72によって、例えば機種ごとにことなるインク(例えばYMCKであったり、YMCK+Wであったり)が使用されたり、再現する色味の違いによる各色インク量の付与量が違ったり、プリンターが識別可能なデータ形式などが異なったりする。このため、印刷実行部33はDTGプリンター72に対し適切なRIPデータを作成する。
【0090】
印刷実行部33はRIP処理された印刷画像をDTGプリンター72で印刷する。
【0091】
機器モニタリングシステム32は、SNMP(Simple Network Management Protocol)などの通信プロトコルを使用して、DTGプリンター72の機器稼働状況を監視する。より詳細には、機器モニタリングシステム32は、DTGプリンター72のステータスを取得し、遠隔でモニタリング可能とする。機器モニタリングシステム32は、例えば下記に示すようなDTGプリンター72の機器稼働状況を吸い上げる。
・トータル生産ボリューム
・機器メンテナンス履歴(修復履歴含む)
・機器稼働頻度
【0092】
機器モニタリングシステム32は、各DTGプリンター72に付随する専用ソフトウェアと連携、あるいはDTGプリンター72に生産管理システム20を構成するWFSを直接連携させてもよい。機器モニタリングシステム32は、API連携、DTGプリンター72側で公開されるSDKを元に生産管理システム20側でインテグレートしてもよい。
【0093】
第四通信部31は、機器モニタリングシステム32が吸い上げたDTGプリンター72の機器稼働状況を生産管理システム20に送信して、機器情報DB27で管理される機器情報へ反映させる。DTGプリンター72の機器稼働状況は、クラウド上から定期的に生産管理システム20が情報を受け、自動更新される形が好ましい。
【0094】
(画面操作例)
次に、生産管理システム20において発注依頼者となる生産事業者がプリント注文を他の生産事業者に依頼する場合における、注文仕分け部22による画面遷移例について説明する。
【0095】
ここで、図8は発注依頼者が閲覧できる生産管理画面の遷移例を示す図である。ここでは、生産物として所望の画像をプリントしたアパレル商品を例に説明する。
【0096】
図8に示すように、注文仕分け部22は、生産管理画面として、まず利用サービスの選択画面D1を表示する。利用サービスの選択画面D1は、プリント注文依頼、プロフィール登録、プロフィール閲覧の3つの利用サービスが選択可能である。発注依頼者となる生産事業者は、利用サービスの選択画面D1から3項目(プリント注文依頼a、プロフィール登録b、プロフィール閲覧c)の何れかを選択し、所望のサービス利用へ進む。なお、初回登録の発注依頼者となる生産事業者は、利用サービスの選択画面D1からプロフィール登録を行う必要がある。
【0097】
ここでは、利用サービスの選択画面D1からプリント注文依頼aが選択された場合について説明する。利用サービスの選択画面D1からプリント注文依頼aが選択されると、注文仕分け部22は、プリント注文依頼内容の選択画面D2に表示画面を遷移する。
【0098】
既にプロフィール登録済みの生産事業者である発注依頼者がプリント注文を行う際、発注依頼者となる生産事業者は、プリント注文依頼内容の選択画面D2において、まずプリント依頼内容(プリント依頼商品選択d、発注基本情報(希望納期e、納品先f))を入力した後、画像データ登録方法gを選択する。プリント依頼商品選択dは、アパレル商品の種別、サイズ、カラー、数量などの商品情報を選択する。画像データ登録方法gは、自分が保有している画像で発注依頼者が保有する画像で注文、のいずれかをラジオボタンで選択した後、画像データを選択または登録する。
【0099】
発注依頼者となる生産事業者がプリント依頼商品選択dでプリント依頼内容を入力し、画像データ登録方法gを選択すると、注文仕分け部22は、他の生産事業者の候補者リストアップ画面D3に表示画面を遷移する。
【0100】
発注依頼者となる生産事業者は、他の生産事業者の候補者リストアップ画面D3において、どの生産事業者へ依頼するかの候補者一覧を得ることができる。生産事業者の候補者は、各々のプロフィール情報登録内容と、発注依頼者の依頼対象物(商品情報、発注基本情報)から、自動でリストアップされる。生産事業者の候補者リストアップ画面D3は、ここでリストアップされる候補者一覧のそれぞれの候補者のプロフィール概要hをトップ画面に掲載する。なお、候補者一覧から任意の候補者(プリント依頼先)のプロフィール情報および機器情報を詳しく閲覧することができる。任意の候補者のプロフィールの詳細は、各候補者の「プロフィールを見る」iを操作した後、「基本情報」jまたは「機器情報」kを操作することで画面遷移可能である。
【0101】
例えば、発注依頼者となる生産事業者が他の生産事業者の候補者リストアップ画面D3の「機器情報」kを選択操作すると、注文仕分け部22は、機器情報の詳細情報を機器情報閲覧画面D4に表示画面を遷移する。
【0102】
機器情報閲覧画面D4に表示される機器情報mは、グラフ化された情報、リスト化されたテキスト情報、ともに閲覧項目に応じて可視化されている。機器情報mは、プリント制作物比率、DTGプリンター72の機器稼働頻度、DTGプリンター72の前回メンテナンス実施からの経過時間、DTGプリンター72のメンテナンス履歴、などである。発注依頼者となる生産事業者は、当該機器情報を閲覧の上、発注依頼先の選定を行うことができる。なお、機器情報mの可視化(グラフ化など)は、汎用のBI(Business Intelligence)ツールを組み込んでも良い。
【0103】
また、例えば、発注依頼者となる生産事業者は、他の生産事業者の候補者リストアップ画面D3の「プロフィールを見る」iを選択操作すると、注文仕分け部22は、プロフィール情報の詳細情報(生産事業者の名前、生産事業者の紹介動画など)nを閲覧可能なプロフィール画面D5に表示画面を遷移する。
【0104】
これにより、発注依頼者となる生産事業者は、プロフィール画面D5においてプリント依頼先の紹介動画を見ることができ、その結果、この生産事業者へ依頼するのか別の生産事業者へ依頼するのかを決めることができる。ここで、大事なのは、プリント依頼先の顔、特徴を生産管理システム20において確認したうえで、プリント依頼決定に繋げるということである。
【0105】
なお、生産事業者自身のプロフィール(自己紹介)である情報(生産事業者の名前、生産事業者の紹介動画)は、生産管理システム20に登録されている生産事業者が、プロフィール登録と同時または後日に、生産拠点管理DB26登録する。
【0106】
なお、生産事業者自身のプロフィール(自己紹介)である情報(生産事業者の名前、生産事業者の紹介動画)は、やむを得ず情報開示できない場合、プロフィール画面D5上には“情報なし”と表示される。
【0107】
発注依頼者となる生産事業者は、プロフィール画面D5にて、「ほかの生産事業者へ依頼する」o、「この生産事業者への依頼確定」p、「この生産事業者と連絡をとり、詳細整合のうえ依頼確定へ」qの何れかを選択する。
【0108】
発注依頼者となる生産事業者が「ほかの生産事業者へ依頼する」oを選択した場合、注文仕分け部22は、生産事業者の候補者リストアップ画面D3に表示画面を遷移する。
【0109】
発注依頼者となる生産事業者が「この生産事業者への依頼確定」pを選択した場合、注文仕分け部22は、依頼先となる生産事業者を確定する。
【0110】
発注依頼者となる生産事業者が「この生産事業者と連絡をとり、詳細整合のうえ依頼確定へ」qを選択した場合、注文仕分け部22は、詳細の整合画面D6に表示画面を遷移する。
【0111】
詳細の整合画面D6には、依頼候補となる生産事業者と連絡をとる手段として、「電話」r、「Text chat」s、「ビデオコール」tをそれぞれ選択可能に表示される。発注依頼者は、詳細事項の調整を漏れなく行うために、プロフィール登録情報(電話、Text chat、ビデオコール)に基づき、発注依頼者が依頼先となる生産事業者に対して直接連絡することができる。発注依頼者となる生産事業者は、詳細整合のうえ、「確定」uを操作することで、注文確定となる。
【0112】
なお、すべての発注依頼情報をオンライン上で確定できるケースばかりではない。特に、BtoBといわれる法人間の受発注では、細かい整合事項(画像データの配置、納品時期の分納、など)が発生することが予想される。このような場合でも、生産管理システム20の利用者である生産事業者間での直接交渉によって整合を行うことができる。電話、オンラインビデオ通話、オンラインチャットメッセージツールなど、各生産事業者間で使用するツールを任意で活用することで、コミュニケーションの円滑化を図ることができる。
【0113】
次に、生産管理システム20を利用する商品生産販売システム100内の生産事業者Aが発注依頼者となって生産管理システム20を介して生産事業者Bへ生産依頼を行ったケースを例として挙げて詳しく説明する。
【0114】
ここで、図9は生産依頼の一例を示す図である。図9に示すように、生産事業者Aは、例えば、企業からグッズ販売用のTシャツやカタログ、ノベルティなどの注文を、受注システム10を介して受ける(ステップS1)。
【0115】
生産事業者Aは、生産管理システム20を介し、生産事業者B(事前にプロフィール情報を閲覧して最適な生産依頼先と判断して選定)へ依頼する(ステップS2)。生産事業者Aは、依頼の際に、生産管理システム20へ必要情報を登録する。必要情報は、たとえば、プリント注文依頼内容の選択画面D2(図8参照)における、生産依頼内容(生産依頼商品選択、発注基本情報(希望納期など))、画像データなどである。
【0116】
なお、生産事業者Aから提供するもの、生産事業者Bのリソース、コンテンツを活用するもの、依頼内容によって様々であるが、本実施形態の生産管理システム20では詳しく限定せず、生産管理システム20の利用者間で任意に規定できるものとする。
【0117】
このように本実施形態の生産管理システム20は、グッズなどの生産物制作、販売を行う事業者自身が外注という手段のもと、利用をする。当該生産管理システム20を経由して生産物を外注する際、発注依頼者となる生産事業者は、生産管理システム20から生産物制作を担う生産事業者の情報(プロフィール情報、機器情報)、および生産物のデザイン制作を担うクリエイターの情報(プロフィール情報、機器情報)を確認したうえで、好みの組合せで生産物を注文することができる。つまり、発注依頼者となる生産事業者が他の生産事業者(クリエイターを含む)を選ぶことができる。
【0118】
例えば、生産事業者自身がクリエイターであり、デザインに自信を持っていてオリジナルコンテンツを有しているが、グッズプリント制作という点でリソースが足りない、および保有する生産装置では制作対応できない商材を求める際には、他の生産事業者とのマッチングが可能である。
【0119】
例えば、生産事業者がオリジナルコンテンツを保有せず、デザインに自信がないが、各種プリントメディア(素材・媒体)への出力が可能な機器を幅広く保有している生産事業者からすると、新たなグッズビジネスを伸ばす、仕事(需要)を獲得するためにクリエイターである生産事業者とのマッチングが可能である。
【0120】
このように本実施形態によれば、従来は、注文依頼情報をベースにAIなどで機械的に判断できる内容で生産事業者間を自動でマッチングされているのに対し、当該システム利用者は機械的なマッチングではなく、発注依頼者となる生産事業者の要求内容に応じ、発注依頼者自らが他の生産事業者を選択(マッチング)することができる。すなわち、本実施形態によれば、互いに得意/不得意を補完し合う生産事業者間のマッチングサポートを提供することができる。
【0121】
発注依頼者となる生産亊業者は例えばクリエイター、発注依頼者となる生産亊業者が選択した生産亊業者はプリント業者でも良い。この場合、クリエイターは絵をデザインすることは可能だが、物にプリントをすることが難しいため、クリエイターは製品のプリントをプリント業者に依頼することができる。この場合、クリエイターがテスト製品を実際に確認したい場合や、ノベルティ等の配布のためにクリエイター自身が注文者となる場合が存在しうる。
【0122】
ここで、図10は商品生産販売システムの利用例の変形例を示す図である。図10に示すように、発注依頼者となる生産亊業者と、発注依頼者となる生産亊業者が逆でも良い。図10に示す第1の利用例の場合には、プリント業者は印刷をすることは得意だが、印刷するデザインを作ることは難しい。従って、デザインをクリエイターに依頼しても良い。この場合、例えばクリエイターがアナログでのデザイン作成を主としている場合、デザイン自体を発送して貰う必要がある。
【0123】
ここで、図11は商品生産販売システムの利用例の別の変形例を示す図である。図11に示すように、発注依頼者となる生産亊業者は例えばプリント業者、発注依頼者となる生産亊業者が選択した生産亊業者は印刷対象素材を保持している会社でも良い。図11に示す第2の利用例の場合、プリント業者が所持していない印刷対象素材にプリントを行いたい場合、印刷対象素材を保持している会社に発注を依頼することができる。この場合には、印刷対象素材を保持している会社からプリント業者に印刷対象素材を発送して貰う必要がある。
【0124】
このように、生産亊業者間で物のやり取りが発生する場合、より適切な運送業者とマッチングするシステムを取り入れても良い。
【0125】
発注依頼者となる生産事業者が他の生産事業者に依頼する際に、印刷してほしい媒体等を生産事業者に送付する場合や、生産事業者が出来上がった製品を発注依頼者に送付する場合、発送時間の短縮、円滑化のために運送業者とのマッチングサービスを用いても良い。運送業者とのマッチングサービスとは、運送業者と発送者を直接つなぐサービスである。発送者はスマートフォンやコンピュータ等で運送業者を選択することができる。発送者は、実際に運送する配達ドライバー単位で選択が可能であることが好ましい。このような構成とすることで、手が空いている配達ドライバーに直接依頼を行うことができ、運送にかかる時間とコストを削減可能である。運送業者とのマッチングサービスでは、運送業者や配達ドライバーを評価する仕組みがあることが好ましい。評価システムを導入することで、運送業者や配達ドライバーはより丁寧に配送を行うよう心がける事が可能になり、発送者としても各運送業者や配達ドライバーの評価を参考にして依頼を行うことが可能となり、より適切なマッチングが実現する。
【0126】
運送業者とのマッチングサービスは、生産亊業者が発送前連絡を出した際に発注依頼者自身で希望の運送業者を選択しても良いし、生産亊業者が最適な運送業者を選択しても良い。その際には、各運送業者に付与されている評価を参考にしても良い。
【0127】
(第2の実施の形態)
図12は、第2の実施の形態にかかる生産管理システムを含む商品生産販売システムの全体構成を示す図である。
【0128】
生産管理システム20は、第1形態の第二通信部21、注文仕分け部22、第三通信部23、生産拠点管理部25、及び記憶部29に加えて、運送管理部80を有していてもよい。生産管理システム20が有するこれら各機能は、図12に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。また、生産管理システム20は、図2に示されているRAM503、HD504によって構築される記憶部29を有している。記憶部29には、第1形態の生産拠点管理DB26、機器情報DB27、及び受発注情報DB28に加えて、運送情報DB81が構築されていてもよい。以降、特に記載がない部分については第1の実施の形態と同様である。
【0129】
生産亊業者は、生産亊業者が他の生産亊業者に製品を発送する際、例えば、運送業者の稼働状況や待機人員(配達ドライバー)、待機人員場所等を閲覧可能に表示された中から、所望の運送業者を選択可能である。運送業者ではなく、直接配達ドライバーを選択可能にしてもよい。運送管理部80は、生産亊業者が選定した運送業者(配達ドライバー)に対し、集荷及び配送を依頼する配送情報を送信する。
【0130】
運送管理部80は、運送業者選択サイトを提供し、配送依頼者が操作する端末装置60で動作するWebブラウザで配送依頼者が選択した運送業者の選択情報、及び配送先情報を受信する。
【0131】
配送先選択サイトは、WebサーバとWebブラウザで実行されるプログラムが協働して実現されるWebアプリにより運送業者選択、及び配送先情報を受け付ける。注文仕分け部22はWebブラウザが表示する画面の画面情報を作成する。画面情報は、HTML、XML、スクリプト言語、及びCSS(Cascading Style Sheet)等で記述されたプログラムであり、主にHTMLによりWebページの構造が特定され、スクリプト言語によりWebページの動作が規定され、CSSによりWebページのスタイルが特定される。
【0132】
端末装置60ではWebアプリでなく、運送業者選択のためのネイティブアプリが動作してもよい。この場合、画面の構成はネイティブアプリが有しており、表示されるコンテンツがXML等で生産管理システム20から各生産亊業者の端末装置60に送信される。
【0133】
第三通信部23は、注文仕分け部22で選択されたいずれか一つの生産拠点システム30の情報処理システム40に対して、注文情報、及び運送業者情報を送信する。
【0134】
発送先送付先情報DB811は、発注依頼者となる生産亊業者が選択した生産亊業者の所在地情報、及び発注依頼者となる生産亊業者の所在地情報等を管理する。
【0135】
運送業者情報DB812は、利用可能な様々な運送業者の情報が管理されている。運送業者の情報としては、例えば、運送業者の料金体系、各運送業者が主として展開している地域、運送業者の得意な事項(即日配送、丁寧に配送、クール便有り、等)等が挙げられる。前述した以外の情報が管理されていても良い。
【0136】
(第3の実施の形態)
(運送管理システム)
図13は、第3の実施の形態にかかる商品生産販売システムの構成を部分的に示す図である。前述の第2の実施の形態のように、生産管理システム20内に運送を管理する運送管理部80、及び記憶部29に発送先送付先情報DB811や運送業者情報DB812を設けても良いし、生産管理システム20とは別に運送管理システム90および情報処理システム110を設けても良い。
【0137】
運送管理システム90は、運送業者選択情報及び発送先送付先情報を管理する、一台以上の情報処理装置である。
【0138】
情報処理システム110は、例えば運送会社に設置される、一台以上の情報処理装置である。情報処理システム110は、管理している配達ドライバー情報を、運送管理システム90に提供する。例えば、情報処理システム110は、配達ドライバーの稼働状況を、配達ドライバーモニタリングシステム112で吸い上げ、運送管理システム90に提供する。
【0139】
運送管理システム90および情報処理システム110は、例えば、Windows(登録商標)、MAC OS(登録商標)、Android(登録商標)、iOS(登録商標)等、一般的なOSで動作するデスクトップPC(パーソナルコンピュータ)、ノート型PC、スマートフォン、タブレット端末等でよい。
【0140】
運送管理システム90および情報処理システム110は、図2に示す受注システム10などと同様に、コンピュータ500としての構成を有する。
【0141】
運送管理システム90は、第六通信部91、第七通信部92、配達仕分け部93、及び記憶部94を有していてもよい。運送管理システム90が有するこれら各機能は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラム(Webブラウザ又はネイティブアプリ)に従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
【0142】
情報処理システム110は、第八通信部111、配達ドライバーモニタリングシステム112を有していてもよい。情報処理システム110が有するこれら各機能は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラム(Webブラウザ又はネイティブアプリ)に従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
【0143】
生産亊業者は、生産亊業者が他の生産亊業者に製品を発送する際、例えば、運送業者の稼働状況や待機人員(配達ドライバー)、待機人員場所等を閲覧可能に表示された中から、所望の運送業者を選択可能である。運送業者ではなく、直接配達ドライバーを選択可能にしてもよい。端末装置60の第五通信部61は、生産亊業者が選定した運送業者(配達ドライバー)に対し、集荷及び配送を依頼する配送情報を送信する。
【0144】
運送管理システム90は、運送業者選択サイトを提供し、配送依頼者が操作する端末装置60で動作するWebブラウザで配送依頼者が選択した運送業者の選択情報、及び配送先情報を第六通信部91にて受信する。
【0145】
配送先選択サイトは、WebサーバとWebブラウザで実行されるプログラムが協働して実現されるWebアプリにより運送業者選択、及び配送先情報を受け付ける。配達仕分け部93はWebブラウザが表示する画面の画面情報を作成する。画面情報は、HTML、XML、スクリプト言語、及びCSS(Cascading Style Sheet)等で記述されたプログラムであり、主にHTMLによりWebページの構造が特定され、スクリプト言語によりWebページの動作が規定され、CSSによりWebページのスタイルが特定される。
【0146】
端末装置60ではWebアプリでなく、運送業者選択のためのネイティブアプリが動作してもよい。この場合、画面の構成はネイティブアプリが有しており、表示されるコンテンツがXML等で運送管理システム90から各生産亊業者の端末装置60に送信される。
【0147】
第七通信部92は、配達仕分け部93で選択されたいずれか一つの運送会社の情報処理システム110に対して、運送業者選択情報、及び発送先送付先情報を送信する。
【0148】
発送先送付先情報DB811は、発注依頼者となる生産亊業者が選択した生産亊業者の所在地情報、及び発注依頼者となる生産亊業者の所在地情報等を管理する。
【0149】
運送業者情報DB812は、利用可能な様々な運送業者の情報が管理されている。運送業者の情報としては、例えば、運送業者の料金体系、各運送業者が主として展開している地域、運送業者の得意な事項(即日配送、丁寧に配送、クール便有り、等)等が挙げられる。前述した以外の情報が管理されていても良い。
【0150】
運送会社は、第八通信部111にて運送管理システム90の第七通信部92から運送業者選択情報、及び発送先送付先情報を受信する。また、運送会社が抱える配達ドライバーのモニタリング結果(配達ドライバーの稼働待機状況や、稼働地域、等)を第八通信部111に送信し、運送管理システム90に送信する。これにより、運送管理システム90上で各運送業者の配達ドライバーの状況を把握することができる。
【0151】
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0152】
例えば、本実施形態では、アパレル商品の生産に関して説明したが、オンデマンドで画像が素材に印刷され商品ができ上がる生産物に適用できる。
【0153】
また、図4などの構成例は、受注システム10、生産管理システム20、及び、生産拠点システム30による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。受注システム10、生産管理システム20、及び、生産拠点システム30の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
【0154】
また、実施形態に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、生産管理システム20は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
【0155】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【符号の説明】
【0156】
20 生産管理システム
22 注文仕分け部
25 生産拠点管理部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0157】
【特許文献1】特開2002-150033号公報
【特許文献2】特開2013-196249号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13