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特開2024-146941光学デバイス構造を製造するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024146941
(43)【公開日】2024-10-15
(54)【発明の名称】光学デバイス構造を製造するための方法
(51)【国際特許分類】
   G02B 27/02 20060101AFI20241004BHJP
   G02B 5/18 20060101ALI20241004BHJP
   H01L 21/302 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
G02B27/02 Z
G02B5/18
H01L21/302 201B
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024062558
(22)【出願日】2024-04-09
(62)【分割の表示】P 2023508561の分割
【原出願日】2021-07-28
(31)【優先権主張番号】16/993,067
(32)【優先日】2020-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】コラック, レヴェント
(72)【発明者】
【氏名】ゴデット, ルドヴィーク
(72)【発明者】
【氏名】ラボンテ, アンドレ ピー.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】光学デバイス構造を形成する方法を提供する。
【解決手段】上に形成された光学デバイス構造102を有する基板101の回転、及び基板の上に配置されたパターニングされたレジストとデバイス層又は基板のうちの一方とのエッチング速度の調整能力を利用して、複数のリソグラフィパターニングステップ及び傾斜エッチングステップなしに、光学デバイス構造102を形成する。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビームの経路内に第1の回転角度φ1で基板を位置決めすることであって、前記ビームは、前記基板の面法線に対してビーム角度θで前記基板の表面に投射されるように構成され、前記基板は、前記基板の上に形成されたパターニングされたレジストを有し、前記パターニングされたレジストは、
2つ以上のレジスト構造であって、前記レジスト構造の各々は幅を有する、2つ以上のレジスト構造、及び
1つ以上の間隙であって、前記間隙の各々は、隣接するレジスト構造によって画定され、前記隣接するレジスト構造によって画定される線幅を有する、1つ以上の間隙を含む、基板を位置決めすること、
前記ビームを用いて前記第1の回転角度φ1で位置決めされた前記基板をエッチングすること、
前記基板を第2の回転角度φ2まで回転させ、前記ビームに向けられた前記レジスト構造の側壁をエッチングすることであって、前記レジスト構造の前記幅が減少し、前記間隙の前記線幅が増加するように、側壁をエッチングすること、
前記基板を前記第1の回転角度φ1まで回転させ、前記ビームを用いて前記第1の回転角度φ1にある前記基板をエッチングすること、並びに
前記基板内に2つ以上の光学デバイス構造を形成することであって、前記光学デバイス構造を形成することは、
前記レジスト構造が除去されるか又は前記間隙の前記線幅が所定の線幅を有するまで、前記基板を前記第2の回転角度φ2まで回転させることと、前記ビームを用いて前記レジスト構造の前記側壁をエッチングすることと、前記基板を前記第1の回転角度φ1まで回転させることと、前記ビームを用いて前記基板をエッチングすることと、を繰り返すことを含む、2つ以上の光学デバイス構造を形成することを含む、方法。
【請求項2】
前記第1の回転角度φにある前記基板をエッチングすることは、前記パターニングされたレジストよりも高い速度で前記基板をエッチングする基板エッチング化学を用いて前記ビームを生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記レジスト構造の前記側壁をエッチングすることは、前記基板よりも高い速度で前記パターニングされたレジストをエッチングするレジストエッチング化学を用いて前記ビームを生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の回転角度φ1は0度である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の回転角度φ2は90度である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ビーム角度θは約10度から約80度である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記レジスト構造は、感光性材料、インプリント可能な材料、光学平坦化材料、又はハードマスク材料を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記光学デバイス構造は少なくとも32個の段差を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ビームは、リボンビーム、スポットビーム、又はフル基板サイズのビームである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ビームは、イオンビーム又は電子ビームである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ビームの経路内に第1の回転角度φ1で基板を位置決めすることであって、前記ビームは、前記基板の面法線に対してビーム角度θで前記基板の表面に投射されるように構成され、前記基板は、前記基板上に配置されたデバイス層及び前記デバイス層上に形成されたパターニングされたレジストを有し、前記パターニングされたレジストは、
2つ以上のレジスト構造であって、前記レジスト構造の各々は幅を有する、2つ以上のレジスト構造、及び
1つ以上の間隙であって、前記間隙の各々は、隣接するレジスト構造によって画定され、前記隣接するレジスト構造によって画定される線幅を有する、1つ以上の間隙を含む、基板を位置決めすること、
前記基板が前記第1の回転角度φ1で位置決めされた状態で、前記ビームを用いて前記デバイス層をエッチングすること、
前記基板を第2の回転角度φ2まで回転させ、前記ビームに向けられた前記レジスト構造の側壁をエッチングすることであって、前記レジスト構造の前記幅が減少し、前記間隙の前記線幅が増加するように、側壁をエッチングすること、
前記基板を前記第1の回転角度φ1まで回転させ、前記ビームを用いて前記第1の回転角度φ1にある前記デバイス層をエッチングすること、並びに
前記デバイス層内に2つ以上の光学デバイス構造を形成することであって、前記光学デバイス構造を形成することは、
前記レジスト構造が除去されるか又は前記間隙の前記線幅が所定の線幅を有するまで、前記基板を前記第2の回転角度φ2まで回転させることと、前記ビームを用いて前記レジスト構造の前記側壁をエッチングすることと、前記基板を第1の回転角度φ1まで回転させることと、前記ビームを用いて前記デバイス層をエッチングすることと、を繰り返すことを含む、2つ以上の光学デバイス構造を形成することを含む、方法。
【請求項12】
前記デバイス層をエッチングすることは、前記パターニングされたレジストよりも高い速度で前記デバイス層をエッチングするデバイス材料エッチング化学を用いて前記ビームを生成することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記デバイス材料と前記パターニングされたレジストとのエッチング選択性は、約5:1以上である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記レジスト構造の前記側壁をエッチングすることは、前記デバイス層よりも高い速度で前記パターニングされたレジストをエッチングするレジストエッチング化学を用いて前記ビームを生成することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記パターニングされたレジストと前記デバイス層とのエッチング選択性は、約10:1以上である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の回転角度φ1は0度であり、前記第2の回転角度φ2は90度である、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記ビームは、リボンビーム、スポットビーム、又はフル基板サイズのビームである、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記光学デバイス構造は少なくとも32個の段差を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記デバイス層は、酸炭化ケイ素(SiOC)、二酸化チタン(TiO2)、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化バナジウム(IV)(VOx)、酸化アルミニウム(Al2O3)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、酸化インジウム錫(ITO)、二酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、五酸化タンタル(Ta2O5)、窒化ケイ素(Si3N4)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ニオブ(Nb2O5)、錫酸カドミウム(Cd2SnO4)、又は炭窒化ケイ素(SiCN)含有材料のうちの1つ以上を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
ビームの経路内に第1の回転角度φ1で基板を位置決めすることであって、前記ビームは、前記基板の面法線に対してビーム角度θで前記基板の表面に投射されるように構成され、前記基板は、前記基板の上に形成されたパターニングされたレジストを有し、前記パターニングされたレジストは、
2つ以上のレジスト構造であって、前記レジスト構造の各々は幅を有する、2つ以上のレジスト構造、及び
1つ以上の間隙であって、前記間隙の各々は、隣接するレジスト構造によって画定され、前記隣接するレジスト構造によって画定される線幅を有する、1つ以上の間隙を含み、
前記基板は、基板エッチング化学によって生成された前記ビームによってエッチングされ、
前記レジスト構造は、前記基板エッチング化学とは異なるレジストエッチング化学によって生成された前記ビームによってエッチングされる、基板を位置決めすること、
前記基板エッチング化学によって生成された前記ビームを用いて、前記第1の回転角度φ1で位置決めされた前記基板をエッチングすること、
前記基板を第2の回転角度φ2まで回転させ、前記ビームを用いて前記ビーム角度θで前記レジスト構造の側壁をエッチングすることであって、前記レジストエッチング化学によって生成された前記ビームが、前記ビームに向けられた前記レジスト構造の前記側壁をエッチングし、前記レジスト構造の前記幅が減少し、前記間隙の前記線幅が増加するように、側壁をエッチングすること、
前記基板を前記第1の回転角度φ1まで回転させ、前記基板エッチング化学によって生成された前記ビームを用いて前記第1の回転角度φ1にある前記基板をエッチングすること、並びに
前記基板内に2つ以上の光学デバイス構造を形成することであって、前記光学デバイス構造を形成することは、
前記レジスト構造が除去されるか又は前記間隙の前記線幅が所定の線幅を有するまで、前記基板を前記第2の回転角度φ2まで回転させることと、前記レジストエッチング化学によって生成された前記ビームを用いて前記レジスト構造の前記側壁をエッチングすることと、前記基板を前記第1の回転角度φ1まで回転させることと、前記基板エッチング化学によって生成された前記ビームを用いて前記基板をエッチングすることと、を繰り返すことを含む、2つ以上の光学デバイス構造を形成することを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本発明の実施形態は、広くは、拡張現実、仮想現実、及び複合現実用の光学デバイスに関する。特に、本明細書で説明される実施形態は、ブレーズド光学デバイス構造を形成することを提供する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 仮想現実は、一般に、ユーザが見かけ上の物理的存在を有する、コンピュータによって生成されるシミュレートされた環境であると考えられている。仮想現実体験は、3Dで生成され、実際の環境を置き替える仮想現実を表示するための、レンズなどのニアアイディスプレイパネルを有するメガネ又は他のウェアラブルディスプレイデバイスなどの、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いて見ることができる。
【0003】
[0003] しかし、拡張現実は、ユーザがメガネ又は他のHMDデバイスのディスプレイレンズを通して周囲環境を依然として見ることができ、更にディスプレイ用に生成され環境の一部として現れる仮想物体の画像も見ることができる体験を可能にする。拡張現実は、音声入力や触覚入力(haptic input)などの任意の種類の入力、ならびにユーザが体験する環境を強化又は増強する仮想画像、グラフィックス、及びビデオを含み得る。拡張現実は新しい技術であるため、多くの課題や設計上の制約がある。
【0004】
[0004] そのような課題の1つは、周囲環境に重ねて仮想画像を表示することである。拡張現実導波路結合器などの導波路結合器、及びメタサーフェスなどの平坦な光学デバイスを含む、光学デバイスが使用されて、複数の画像を重ねる助けとなる。生成された光は、その光が光学デバイスを出るまでその光学デバイスを通って伝搬し、周囲環境に重ねられる。光学デバイスは、光学デバイス基板の表面に対してブレーズド角度(blazed angle)を有する構造を必要とすることがある。従来、1つ以上の傾斜エッチングツールを使用してブレーズド光学デバイスを製造するには、複数のリソグラフィパターニングステップ及び傾斜エッチングステップが必要とされる。複数のリソグラフィパターニングステップ及び傾斜エッチングステップは、製造時間を増加させ、費用を高める。
【0005】
[0005] したがって、傾斜エッチングツールを用いて、ブレーズド光学デバイスを含む光学デバイスを形成する改善された方法が、当該技術分野で必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 一実施形態では、方法が提供される。該方法は、ビームの経路内に第1の回転角度φ1で基板を位置決めすることを含む。ビームは、基板の面法線に対してビーム角度θで基板に表面に投射されるように構成されている。パターニングされたレジストが、基板の上に形成される。その場合、パターニングされたレジストは、2つ以上のレジスト構造及び1つ以上の間隙を含む。レジスト構造の各々は幅を有し、間隙の各々は、隣接するレジスト構造によって画定され、隣接するレジスト構造によって画定される線幅を有する。該方法は、ビームを用いて第1の回転角度φ1で位置決めされた基板をエッチングすることと、基板を第2の回転角度φ2まで回転させることと、ビームに向けられたレジスト構造の側壁をエッチングすることとを含む。それによって、レジスト構造の幅は減少し、間隙の線幅が増加する。該方法は、基板を第1の回転角度φ1まで回転させることと、ビームを用いて第1の回転角度φ1にある基板をエッチングすることと、基板内に2つ以上の光学デバイス構造を形成することとを更に含む。光学デバイス構造を形成することは、レジスト構造が除去されるか又は間隙の線幅が所定の線幅を有するまで、基板を第2の回転角度φ2まで回転させることと、ビームを用いてレジスト構造の側壁をエッチングすることと、基板を第1の回転角度φ1まで回転させることと、ビームを用いて基板をエッチングすることと、を繰り返すことを含む。
【0007】
[0007] 別の一実施形態では、方法が提供される。該方法は、ビームの経路内に第1の回転角度φ1で基板を位置決めすることを含む。ビームは、基板の面法線に対してビーム角度θで基板に表面に投射されるように構成されている。デバイス層が基板の上に形成され、パターニングされたレジストがデバイス層上に形成される。パターニングされたレジストは、2つ以上のレジスト構造及び1つ以上の間隙を含む。レジスト構造の各々は幅を有し、間隙の各々は、隣接するレジスト構造によって画定され、隣接するレジスト構造によって画定される線幅を有する。該方法は、基板が第1の回転角度φ1で位置決めされた状態で、ビームを用いてデバイス層をエッチングすることと、基板を第2の回転角度φ2まで回転させることと、ビームに向けられたレジスト構造の側壁をエッチングすることとを含む。それによって、レジスト構造の幅は減少し、間隙の線幅が増加する。該方法は、基板を第1の回転角度φ1まで回転させることと、ビームを用いて第1の回転角度φ1にあるデバイス層をエッチングすることと、デバイス層内に2つ以上の光学デバイス構造を形成することとを更に含む。光学デバイス構造を形成することは、レジスト構造が除去されるか又は間隙の線幅が所定の線幅を有するまで、基板を第2の回転角度φ2まで回転させることと、ビームを用いてレジスト構造の側壁をエッチングすることと、基板を第1の回転角度φ1まで回転させることと、ビームを用いてデバイス層をエッチングすることと、を繰り返すことを含む。
【0008】
[0008] 更に別の一実施形態では、方法が提供される。該方法は、ビームの経路内に第1の回転角度φ1で基板を位置決めすることを含む。ビームは、基板の面法線に対してビーム角度θで基板に表面に投射されるように構成されている。パターニングされたレジストが、基板の上に形成される。その場合、パターニングされたレジストは、2つ以上のレジスト構造及び1つ以上の間隙を含む。レジスト構造の各々は幅を有し、間隙の各々は、隣接するレジスト構造によって画定され、隣接するレジスト構造によって画定される線幅を有する。基板は、基板エッチング化学によって生成されたビームによってエッチングされ、レジスト構造は、基板エッチング化学とは異なるレジストエッチング化学によって生成されたビームによってエッチングされる。該方法は、基板エッチング化学によって生成されたビームを用いて第1の回転角度φ1に位置決めされた基板をエッチングすることと、基板を第2の回転角度φ2まで回転させることと、ビームを用いてビーム角度θでレジスト構造の側壁をエッチングすることとを更に含む。レジストエッチング化学によって生成されたビームは、ビームに向けられたレジスト構造の側壁をエッチングする。それによって、レジスト構造の幅は減少し、間隙の線幅が増加する。該方法は、基板を第1の回転角度φ1まで回転させることと、基板エッチング化学によって生成されたビームを用いて第1の回転角度φ1にある基板をエッチングすることと、基板内に2つ以上の光学デバイスを形成することとを更に含む。光学デバイス構造を形成することは、レジスト構造が除去されるか又は間隙の線幅が所定の線幅を有するまで、基板を第2の回転角度φ2まで回転させることと、レジストエッチング化学によって生成されたビームを用いてレジスト構造の側壁をエッチングすることと、基板を第1の回転角度φ1まで回転させることと、基板エッチング化学によって生成されたビームを用いて基板をエッチングすることと、を繰り返すことを含む。
【0009】
[0009] 本開示の上述の特徴が詳細に理解されるように、上記で簡潔に要約された本開示のより具体的な説明は、実施形態を参照することによって行われ、その一部は添付の図面に示されている。しかし、添付の図面は例示的な複数の実施形態を示しているに過ぎず、したがって、その範囲を限定するものとみなされるべきではなく、他の同等に有効な複数の実施形態を許容してよいことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】[0010] 本明細書で説明される複数の実施形態による光学デバイスの透視正面図である。
図1B】[0011] 図1B及び図1Cは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のデバイス構造の概略的断面図である。
図1C図1B及び図1Cは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のデバイス構造の概略的断面図である。
図2】[0012] 本明細書で説明される複数の実施形態による傾斜エッチングシステムの概略側面図である。
図3】[0013] 本明細書で説明される複数の実施形態による傾斜エッチングシステムの概略断面図である。
図4】[0014] 本明細書で説明される複数の実施形態による光学デバイス構造の複数のブレーズドデバイス構造を形成するための方法のフロー図である。
図5A】[0015] 図5A図5Eは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のブレーズドデバイス構造を形成するための方法の最中の基板の一部分の概略断面図である。
図5B図5A図5Eは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のブレーズドデバイス構造を形成するための方法の最中の基板の一部分の概略断面図である。
図5C図5A図5Eは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のブレーズドデバイス構造を形成するための方法の最中の基板の一部分の概略断面図である。
図5D図5A図5Eは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のブレーズドデバイス構造を形成するための方法の最中の基板の一部分の概略断面図である。
図5E図5A図5Eは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のブレーズドデバイス構造を形成するための方法の最中の基板の一部分の概略断面図である。
図5F】[0016] 図5F図5Jは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のブレーズドデバイス構造を形成するための方法の最中の基板の一部分の概略上面図である。
図5G図5F図5Jは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のブレーズドデバイス構造を形成するための方法の最中の基板の一部分の概略上面図である。
図5H図5F図5Jは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のブレーズドデバイス構造を形成するための方法の最中の基板の一部分の概略上面図である。
図5I図5F図5Jは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のブレーズドデバイス構造を形成するための方法の最中の基板の一部分の概略上面図である。
図5J図5F図5Jは、本明細書で説明される複数の実施形態による複数のブレーズドデバイス構造を形成するための方法の最中の基板の一部分の概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0017] 理解し易くするために、可能な場合には、図に共通する同一の要素を指し示すのに同一の参照番号を使用した。一実施形態の要素及び特徴は、更なる説明なしに他の実施形態に有利に組み込むことができると考えられる。
【0012】
[0018] 本発明の実施形態は、広くは、拡張現実、仮想現実、及び複合現実用の光学デバイスに関する。特に、本明細書で説明される実施形態は、ブレーズド光学デバイス構造を形成する方法を提供する。該方法は、上に形成された光学デバイス構造を有する基板の回転、及び基板の上に配置されたパターニングされたレジストとデバイス層又は基板のうちの一方とのエッチング速度の調整能力を利用して、複数のリソグラフィパターニングステップ及び傾斜エッチングステップなしに、光学デバイス構造を形成する。
【0013】
[0019] 一実施形態では、方法が、ビームの経路内に第1の回転角度φ1で基板を位置決めすることを含み、ビームは、基板の面法線に対してビーム角度θで基板の表面に投射されるように構成される。基板は、その上に形成されたパターニングされたレジストを有する。パターニングされたレジストは、2つ以上のレジスト構造を含む。レジスト構造の各々は、幅及び1つ以上の間隙を有する。間隙の各々は、隣接するレジスト構造によって画定され、隣接するレジスト構造によって画定される線幅を有する。第1の回転角度φ1に位置決めされた基板が、ビームを用いてエッチングされる。基板は第2の回転角度φ2まで回転され、レジスト構造の側壁はビームを用いてビーム角度θでエッチングされる。それによって、レジスト構造の幅は減少し、間隙の線幅が増加する。基板は第1の回転角度φ1まで回転され、基板はビームを用いて第1の回転角度φ1においてエッチングされる。2つ以上の光学デバイス構造が、基板内に形成される。光学デバイス構造を形成することは、レジスト構造が除去されるか又は間隙の線幅が所定の線幅を有するまで、基板を第2の回転角度φ2まで回転させることと、ビームを用いてレジスト構造の側壁をエッチングすることと、基板を第1の回転角度φ1まで回転させることと、ビームを用いて基板をエッチングすることと、を繰り返すことを含む。
【0014】
[0020] 図1Aは、光学デバイス100の透視正面図を示している。以下で説明される光学デバイス100は、例示的な光学デバイスであることを理解されたい。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、光学デバイス100が、拡張現実導波路結合器などの導波路結合器である。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る別の一実施形態では、光学デバイス100が、メタサーフェスなどの平坦な光学デバイスである。光学デバイス100は、基板101内に(図1Bで示されているように)又は基板101上に(図1Cで示されているように)配置された複数のデバイス構造102を含む。図1Cで示されているように、デバイス構造102は、基板101上に形成されたデバイス層114内に形成される。デバイス構造102は、サブミクロンの寸法、例えば、1μm未満の限界寸法などのナノサイズの寸法を有するナノ構造であってよい。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、デバイス構造102の領域が、第1の回折格子104a、第2の回折格子104b、及び第3の回折格子104cなどの、1つ以上の回折格子104に対応する。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、光学デバイス100が、少なくとも入力結合回折格子に対応する第1の回折格子104a及び出力結合回折格子に対応する第3の回折格子104cを含む、導波路結合器である。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態による導波路結合器は、中間回折格子に対応する第2の回折格子104bを含んでもよい。
【0015】
[0021] 図1B及び図1Cは、複数のデバイス構造102の概略的断面図である。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、デバイス構造102が、メタサーフェスなどの平坦な光学デバイスのブレーズド光学デバイス106である。本明細書で説明される方法400が、ブレーズド光学デバイス106を形成する。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る別一実施形態では、デバイス構造102が、拡張現実導波路結合器などの導波路結合器のブレーズド光学デバイス構造106である。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態による導波路結合器は、回折格子104のうちの少なくとも1つ内にブレーズド光学デバイス構造106を含んでよい。ブレーズドデバイス構造106の各々は、ブレーズド面108、側壁112、深さh、及び線幅dを含む。ブレーズド面108は、複数の段差110を有する。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、ブレーズド面108が、少なくとも16個の段差110、例えば32個を超える数の段差110、例えば64個の段差110を含む。ブレーズド面108は、ブレーズ角度γを有する。ブレーズ角度γは、ブレーズド面108と基板101の表面平行線pとの間の角度であり、基板101の面法線とブレーズド面108のファセット法線fとの間の角度である。深さhは、側壁112の高さに相当し、線幅dは、隣接するブレーズド構造106の側壁112間の距離に相当する。
【0016】
[0022] 本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、2つ以上のブレーズドデバイス構造106のブレーズ角度γが異なる。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る別の一実施形態では、2つ以上のブレーズドデバイス構造106のブレーズ角度γが同じである。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、2つ以上のブレーズドデバイス構造106の深さhが異なる。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る別の一実施形態では、2つ以上のブレーズドデバイス構造106の深さhが同じである。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、2つ以上のブレーズドデバイス構造106の線幅dが異なる。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る別の一実施形態では、2つ以上のブレーズドデバイス構造106の線幅dが同じである。
【0017】
[0023] 基板101はまた、約100から約3000ナノメートルの1つ以上の波長などの、所望の波長又は波長範囲の適切な量の光を伝送するように選択されてもよい。限定されないが、幾つか実施形態では、基板101が、光スペクトルのIRからUV領域の約50%から約100%以上を伝送するように構成される。基板101は、基板101が所望の波長又は波長範囲内の光を適切に伝送し得、本明細書で説明されるブレーズドデバイス構造106の適切な支持体として働き得る(ブレーズドデバイス構造106がデバイス層114内に形成されたときに)ことを条件として、任意の適切な材料から形成されてよい。基板の選択は、非限定的に、アモルファス誘電体、非アモルファス誘電体、結晶性の誘電体、酸化ケイ素、ポリマー、及びこれらの組み合わせなどの、任意の適切な材料の基板を含んでよい。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る幾つかの実施形態では、基板101が透明な材料を含む。適切な複数の実施例は、酸化物、硫化物、リン化物、テルル化物、又はそれらの組み合わせを含んでよい。一実施例では、基板101が、シリコン(Si)、二酸化ケイ素(SiO2)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、サファイア、及び高屈折率ガラスなどのハイインデックス透明材料(high-index transparent material)を含む。
【0018】
[0024] 本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る幾つかの実施形態では、デバイス層114が、非限定的に、酸炭化ケイ素(SiOC)、二酸化チタン(TiO2)、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化バナジウム(IV)(VOx)、酸化アルミニウム(Al2O3)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、酸化インジウム錫(ITO)、二酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、五酸化タンタル(Ta2O5)、窒化ケイ素(Si3N4)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ニオブ(Nb2O5)、錫酸カドミウム(Cd2SnO4)、又は炭窒化ケイ素(SiCN)含有材料を含む。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る幾つかの実施形態では、デバイス層114の材料が、約1.5と約2.65との間の屈折率を有してよい。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る他の実施形態では、デバイス層114の材料が、約3.5と約4.0との間の屈折率を有してもよい。
【0019】
[0025] 図2は、傾斜エッチングシステム200の概略側面図である。以下で説明される傾斜エッチングシステム200は、例示的な傾斜エッチングシステムであり、他の傾斜エッチングシステムが、本開示の複数の実施形態によるブレーズドデバイス構造106を有する光学デバイス100を製造するために使用され又は修正されてもよいことを理解されたい。
【0020】
[0026] 傾斜エッチングシステム200は、イオンビームチャンバ202を含む。電源204、第1のガス源206、及び第2のガス源が、イオンビームチャンバ202に結合されている。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、電源204が、高周波(RF)電源である。第1のガス源206は、イオンビームチャンバ202の内部空間205と流体連通している。第1のガス源206は、アルゴン、水素、又はヘリウムなどの不活性ガスをイオンビームチャンバ202に供給する不活性ガス源である。第2のガス源208は、イオンビームチャンバ202の内部空間205と流体連通している。第2のガス源208は、プロセスガスをイオンビームチャンバ202に供給するプロセスガス源である。プロセスガスは、非限定的に、塩素含有ガス、フッ素含有ガス、臭素含有ガス、酸素含有ガス、ケイ素含有ガス、窒素含有ガス、水素含有ガスなどのうちの1種類以上を含む。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る、本明細書で説明される方法400の実施形態では、2種類以上のプロセスガスが利用されてよい。
【0021】
[0027] 第1のプロセスガスは、レジスト材料に対して選択的な基板エッチング化学を有してよい。基板エッチング化学を有する第1のプロセスガスのエッチング選択性は、約5:1以上の基板材料とレジスト材料(以下で説明される)との選択性を提供する。デバイス材料エッチング化学を有する第1のプロセスガスのエッチング選択制は、約5:1以上のデバイス材料とレジスト材料との選択性を提供する。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、基板エッチング化学が、塩素含有ガス、フッ素含有ガス、又はそれらの組み合わせを含む。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る別の一実施形態では、デバイス材料エッチング化学が、塩素含有ガス、フッ素含有ガス、又はそれらの組み合わせを含む。
【0022】
[0028] 第2のプロセスガスは、基板材料又はデバイス材料に対して選択的なレジストエッチング化学を有してよい。レジスト材料エッチング化学を有する第2のプロセスガスのエッチング選択性は、約10:1以上のレジスト材料と基板材料との選択性、又は約10:1以上のレジスト材料とデバイス材料との選択性を提供する。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、レジストエッチング化学が、、酸素ガス(O2)及び四フッ化炭素(CF4)を含む。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る別の一実施形態では、レジストエッチング化学が、アルゴンガス(Ar)、窒素ガス(N2)、及び水素ガス(H2)を含む。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る更に別の一実施形態では、レジストエッチング化学が、窒素ガス(N2)及び水素ガス(H2)を含む。
【0023】
[0029] 動作では、プラズマを生成するためにイオンビームチャンバ202の内部空間205に提供される不活性ガス及びプロセスガスに、電源204を介してRF電力を印加することによって、プラズマがイオンビームチャンバ202内で生成される。不活性ガス及びプロセスガスのプラズマのイオンは、抽出プレート212の開孔210を通して抽出されて、イオンビーム216を生成する。イオンビームチャンバ202の開孔210は、基板101に対して垂直(すなわち、面法線)に方向付けられた基準面218に対して角度αでイオンビーム216を導くように動作可能である。イオンビーム216は、非限定的に、スポットビーム、リボンビーム、又はフル基板サイズのビームを含む。生成されるイオンビーム216は、利用されるプロセスガスに応じて、基板エッチング化学、デバイス材料エッチング化学、又はレジストエッチング化学のうちの1つを含む。
【0024】
[0030] 基板101は、第1のアクチュエータ219に結合されたプラテン214上に保持される。線形アクチュエータ、回転アクチュエータ、ステッピングモータなどであってもよい第1のアクチュエータ219は、プラテン214をy方向及び/又はz方向に沿って走査運動で移動させるように構成されている。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、基板101がイオンビームチャンバ202のx軸に対して傾斜角βで位置決めされるように、第1のアクチュエータ219がプラテン214を傾斜させるように更に構成されている。角度α及び傾斜角度βは、基板101に対して垂直な基準面218に対するビーム角度θをもたらす。第2のアクチュエータ220もまた、プラテン214に結合されてよく、基板101をプラテン214のx軸の周りで回転させる。
【0025】
[0031] 図3は、傾斜エッチングシステム300の概略的断面図である。以下で説明される傾斜エッチングシステム300は、例示的な傾斜エッチングシステムであり、他の傾斜エッチングシステムが、本開示の複数の実施形態によるブレーズドデバイス構造106を有する光学デバイス100を製造するために使用され又は修正されてもよいことを理解されたい。
【0026】
[0032] 傾斜エッチングシステム300は、電子ビームチャンバ302を含む。電源304、第1のガス源306、及び第2のガス源308が、電子ビームチャンバ302に結合されている。第1のガス源306及び第2のガス源308は、電子ビームチャンバ302の内部空間305と流体連通している。例えば、第1のガス源306及び第2のガス源308は電極322を通って延びていてもよいし、又は電極322が複数の開孔を含んでガス供給シャワーヘッドとして機能するようにしてもよい。第1のガス源306は、不活性ガス(上述されたような)を電子ビームチャンバ302に供給する不活性ガス源である。第2のガス源308は、プロセスガスを電子ビームチャンバ302に供給するプロセスガス源(上述されたような)である。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る、本明細書で説明される方法400の実施形態では、2種類以上のプロセスガスが利用されてよい。2種類以上のプロセスガスは、本明細書で説明される基板エッチング化学、デバイス材料エッチング化学、及びレジストエッチング化学を含む。
【0027】
[0033] 基板101は、第1のアクチュエータ321に結合されたプラテン314上に保持される。線形アクチュエータ、回転アクチュエータ、ステッピングモータなどであってもよい第1のアクチュエータ321は、電子ビームチャンバ302内でプラテン314を上げ下げするように構成されている。第2のアクチュエータ320もまた、プラテン314に結合されてよく、基板101をプラテン314の垂直軸の周りで回転させる。プラテン314は、内部に配置された電極324を含む。一実施形態では、電極324が、基板101の処理中に基板101を電極324に固定するための、静電チャックなどのチャッキング装置である。電源304からの電力は、基板101を電極324にチャックするか又は基板101への電子の衝突に影響を与えるかのいずれかのために、電極324をバイアスするように利用されてよい。
【0028】
[0034] 動作では、様々なバルク及び表面プロセスによって、例えば誘導結合によって、電子ビームチャンバ302内でプラズマが生成される。
誘導結合プラズマによって生成されたイオンは、不活性ガス及びプロセスガスのプラズマから生成されたイオンが電極322に衝突することを促す電場によって影響を受けると考えられている。容量結合構成、中空カソード構成、直流電極バイアス、又は電子ビームプラズマ生成プロセスなどの、他のプラズマ生成プロセスが、本明細書で説明される複数の実施形態に従って利用されてよい。
【0029】
[0035] 電極322のイオン衝突は、電極322に二次電子を放出させると考えられている。負の電荷を有するエネルギッシュな二次電子が、電極322から放出される。したがって、電子ビーム316は、基板101に対して垂直(すなわち、面法線)に方向付けられた基準面318に対してビーム角度θで電極322から加速される。電子ビーム316は、非限定的に、スポットビーム、リボンビーム、又はフル基板サイズのビームを含む。生成される電子ビーム316は、利用されるプロセスガスに応じて、基板エッチング化学、デバイス材料エッチング化学、又はレジストエッチング化学のうちの1つを含む。
【0030】
[0036] 本明細書で説明されるように、傾斜エッチングシステム200(例えば、イオンエッチングシステム)から生成されたイオンビーム216、及び傾斜エッチングシステム300(例えば、電子ビームエッチングシステム)から生成された電子ビーム316は、集合的にビーム516として説明される(図5A図5Jにおいて示されるように)。その場合、ビーム516は、イオンビーム又は電子ビームのうちの一方である。説明される他の実施形態と組み合わされ得る方法400の複数の実施形態では、ビーム516が、本明細書で説明される方法400の動作において、基板エッチング化学、デバイス材料エッチング化学、又はレジストエッチング化学のうちの1つを有する。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る幾つかの実施形態では、少なくとも基板エッチング化学とレジストエッチング化学とが異なる。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る他の実施形態では、少なくともデバイス材料エッチング化学とレジストエッチング化学とが異なる。本明細書で説明されるように、レジスト材料506とデバイス層114又は基板101のうちの一方とのエッチング速度の調整能力、及び基板101の回転は、複数のリソグラフィパターニングステップ及びエッチングステップなしに、ブレーズド光学デバイス構造を形成する。
【0031】
[0037] 図4は、図5A図5E及び図5F図5Jで示されているような、光学デバイス構造100の複数のブレーズド光学デバイス構造106を形成するための方法400のフロー図である。図5A図5Eは、方法400の最中の基板101の一部分501の概略側面図である。図5F図5Jは、方法400の最中の基板101の一部分501の概略上面図である。
【0032】
[0038] 説明を容易にするために、方法400は、図2の傾斜エッチングシステム200及び図3の傾斜エッチングシステム300を参照しながら説明される。しかし、傾斜エッチングシステム200、300以外の傾斜エッチングシステムも、方法400と併せて利用されてよいことに留意されたい。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、一部分501が、上に形成される複数のブレーズド光学デバイス構造106を有する平坦な光学デバイスの基板101の一部分又は表面全体に対応してよい。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る別の一実施形態では、一部分501が、上に形成される複数のブレーズド光学デバイス構造106を有する導波路結合器の基板101の一部分又は表面全体に対応してよい。一部分501は、1つ以上の回折格子104に対応してよい。図5A図5E及び図5F~図5Jは、ブレーズド光学デバイス構造106が基板内に配置されるように基板101をエッチングすることを描いているが、ブレーズド光学デバイス構造106がデバイス層114内に配置されるように、デバイス層114が(上述されたように)表面103上に配置されてもよい。
【0033】
[0039] 動作401では、図5A及び図5Fで示されているように、基板101は、図5Fで示されているように、基準線502によって規定されるような第1の回転角度φ1に位置決めされている。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、第1の回転角度φ1が、基準線502によって規定される0度である。基板101又はデバイス層114(図示せず)は、その上に配置されたパターニングされたレジスト504を含む。パターニングされたレジスト504は、基板101の表面103の上に配置された複数のレジスト構造508にパターニングされたレジスト材料506を含む。パターニングされたレジスト504のレジスト材料506は、基板エッチング化学(基板101がエッチングされてブレーズド光学デバイス構造106を形成する複数の実施形態において)、又はデバイス材料エッチング化学(デバイス材料層114がエッチングされてブレーズド光学デバイス構造106を形成する複数の実施形態において)に基いて選択される。一実施形態では、レジスト材料506が、感光性材料である。それによって、パターニングされたレジスト504は、フォトリソグラフィ又はデジタルリソグラフィなどのリソグラフィプロセスによって、又はレーザーアブレーションプロセスによってパターニングされてよく、複数のレジスト構造508を形成する。一実施形態では、レジスト材料506が、インプリント可能(imprintable)な材料である。それによって、パターニングされたレジスト504は、ナノインプリントプロセスによってパターニングされてよく、複数のレジスト構造508を形成する。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る別の一実施形態では、レジスト材料506がハードマスク材料であり、パターニングされたレジスト504が、1つ以上のエッチングプロセスを介してパターニングされてよく、複数のレジスト構造508を形成する。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る更に別の一実施形態では、パターニングされたレジスト504が、光学平坦化(optical planarization)層である。
【0034】
[0040] 各レジスト構造508は、下面509、第1の側壁510、第2の側壁512、及び上面514を含む。各レジスト構造508は、下面509から上面514までの高さ515を有する。各レジスト構造508は、レジスト構造508の第1の側壁510から第2の側壁512までの幅522を有する。複数の間隙518が、隣接するレジスト構造508によって画定される。間隙518の各々は、隣接するレジスト構造508の第1の側壁510と第2の側壁512との間の線幅520を有する。高さ515、線幅520、及び幅522は、複数のブレーズドデバイス構造106のブレーズド面108の段差110の数及び線幅dを調整するように選択される。例えば、高さ515を増加させると、基板101(又はデバイス層114)及びレジスト構造508をエッチングする繰り返し間隔の数が増加し、それによって、段差110の数が増加する。
【0035】
[0041] 動作402では、基板101が、基板101の面法線に対してビーム角度θでビーム516に曝露される。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、ビーム角度θが、基板101の面法線に対して約10度から約80度である。ビーム516は、レジスト材料506に対して選択的な基板エッチング化学又はデバイスエッチング化学を有する。すなわち、基板101の曝露された部分517又はデバイス層114(図示せず)の曝露された部分は、レジスト材料506よりも高い速度で除去される。ビーム516が、基板101の曝露された部分をエッチングした後で、動作402では(図5Bで示されているように)、ブレーズドデバイス構造106に対応する曝露された部分517の深さhが形成される。
【0036】
[0042] 動作403では、図5Hで示されているように、基板101が、基準線502によって規定される第2の回転角度φ2まで回転される。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、基板101を保持するプラテン214、314が、第2の回転角度φ2まで回転される。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る別一実施形態では、第2の回転角度φ2が、基準線502に対して90度に対応する。基板101の回転は、90度に対応する回転角度φに限定されず、任意の所定角度φに対応してよい。この回転により、ビーム516は、シャドウイング効果によりレジスト構造508に接触することが可能である。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、ビーム516が、方法400全体を通して、基板101に対して垂直(すなわち、面法線)に方向付けられた基準面218、318に対してビーム角度θで留まることになる。ビーム角度が一定であれば、スループットが向上し得る。というのも、ビーム角度θを再設定する必要がないからである。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、本明細書で説明される方法400が、1つの傾斜エッチングシステム200、300のみを使用し、レジスト材料506を一回だけパターニングすることを要求して、大量生産能力を提供する。
【0037】
[0043] 動作404では、レジスト構造が、ビーム角度θでビーム516に曝露される。ビーム516は、どちらの側壁510、512がビーム516に曝露されるかに対応して、第1の側壁510又は第2の側壁512のいずれか一方をエッチングする。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、第1の側壁510がビーム516に曝露される。ビーム516は、レジストエッチング化学に相当する化学を有する。それによって、イオン又は電子が、レジストエッチングプロセス中にレジスト構造508のみを実質的にエッチングすることになる。レジストエッチング化学は、基板101又はデバイス層114に対して選択的である。すなわち、レジスト構造508は、デバイス層114又は基板101よりも高い速度で除去される。ビーム516が、レジスト構造508をエッチングした後で、レジスト構造508の幅522は、図5A及び図5Bで示されている幅に対して減少する。第1の側壁と第2の側壁との間の線幅520は、図5A及び図5Bで示されている線幅に対して増加する。
【0038】
[0044] 図5Cで示されているように、複数の段差110のうちの第1の段差が形成される。複数の段差110は、図1B及び図1Cで示されているブレーズド面108を形成する。ブレーズ角度γは、ブレーズ面108と基板101の表面平行線pとの間の角度である。ブレーズ角度γは、ビーム516のエッチング速度を増加させること又は低減させることによって実現されてよい。ブレーズ角度γの調整は、種々の速度でエッチングすることによって実現されてよい。それによって、深さh、線幅520、及び幅522が、ブレーズド面108上で形成される段差110の異なる数に対応する所定の値になる。したがって、ブレーズ角度γが調整されてよく、回折格子104のブレーズドデバイス構造106などのブレーズドデバイス構造106が、光学デバイス100を通って伝搬する光を所望に変調してよい。
【0039】
[0045] 動作405では、光学デバイス100上に所定の数の段差110(図1B及び図1Cで示されているような)が形成されるまで、動作401~404が繰り返される。本明細書で説明される他の実施形態と組み合わされ得る一実施形態では、レジスト構造508が除去されるか又は間隙518の線幅520が所定の線幅を有するまで、基板101が第1の回転角度φ1まで回転され、ビーム516を用いて基板101又はデバイス層114がエッチングされる。図5Iで示されているように、基板101が上に位置決めされているプラテン214、314が、第1の回転角度φ1まで回転される。図5で示されているように、ブレーズドデバイス構造106に対応する曝露された部分517の深さhは、図5A図5Cで示されている深さhに対して増加する。図5Jで示されているように、基板101が上に位置決めされているプラテン214、314は、基準線502によって規定された第2の回転角度φ2まで回転される。ビーム516が、レジスト構造508をエッチングした後で、レジスト構造508の幅522は、図5A図5Dで示されている幅に対して減少する。第1の側壁510と第2の側壁512との間の線幅520は、図5A図5Dで示されている線幅520に対して増加する。任意選択的な動作406では、デバイス層114又は基板101上に配置されている残留レジスト材料506が除去される。4つのレジスト構造508及び3つの間隙518のみが図示されているが、パターニングされたレジスト504全体がエッチングされてもよい。それによって、所望の数のブレーズドデバイス構造106が、光学デバイス100の所定の設計に応じて形成される。
【0040】
[0046] まとめると、光学デバイス構造を形成する方法が本明細書で説明される。該方法は、上に形成されたブレーズド光学デバイス構造を有する基板の回転、及び基板の上に配置されたパターニングされたレジストとデバイス層又は基板のうちの一方とのエッチング速度の調整能力を利用して、複数のリソグラフィパターニングステップ及び傾斜エッチングステップなしに、光学デバイス構造を形成する。ビーム角度が一定であれば、スループットが向上し得る。というのも、ビーム角度θを再設定する必要がないからである。1つの傾斜エッチングシステムのみが使用されてよく、レジスト材料は、1回だけパターニングされることが必要であり、大量生産能力を提供し得る。
【0041】
[0047] 以上の説明は、本開示の複数の実施形態を対象としているが、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく、本開示の他の実施形態及び更なる実施形態を考案してもよく、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって規定される。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図5I
図5J
【手続補正書】
【提出日】2024-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板材料を含む光学デバイス基板と、
前記光学デバイス基板の上に配置された入力結合回折格子であって、前記入力結合回折格子は前記基板材料とは異なるデバイス材料を含み、前記入力結合回折格子は複数のブレーズドデバイス構造を有し、前記複数のブレーズドデバイス構造の各ブレーズドデバイス構造はブレーズド面を含み、前記ブレーズド面は、
複数の段差、
前記光学デバイス基板の主面に平行な前記段差の各々のファセット法線、及び
前記ブレーズド面と前記ファセット法線により定義されるブレーズ角度、
を有する、入力結合回折格子と、
前記光学デバイス基板の上に配置された前記デバイス材料を含み且つ前記入力結合回折格子に隣接する出力結合回折格子であって、複数のデバイス構造を有する出力結合回折格子と、
を備える拡張現実導波路結合器。
【請求項2】
前記ブレーズド面は少なくとも32個の段差を有する、請求項1に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項3】
前記ブレーズド面は少なくとも64個の段差を有する、請求項1に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項4】
前記複数のブレーズドデバイス構造のうちの2つのブレーズドデバイス構造の前記ブレーズ角度は、異なっている、請求項1に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項5】
前記複数のブレーズドデバイス構造のうちの2つのブレーズドデバイス構造の前記ブレーズ角度は、同じである、請求項1に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項6】
前記複数のブレーズドデバイス構造のうちの2つのブレーズドデバイス構造は、異なる深さを有する、請求項1に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項7】
前記入力結合回折格子の前記デバイス材料は、酸炭化ケイ素(SiOC)、二酸化チタン(TiO)、二酸化ケイ素(SiO)、酸化バナジウム(IV)(VOx)、酸化アルミニウム(Al)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、酸化インジウム錫(ITO)、二酸化錫(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、五酸化タンタル(Ta)、窒化ケイ素(Si)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化ニオブ(Nb)、錫酸カドミウム(CdSnO)、又は炭窒化ケイ素(SiCN)含有材料のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項8】
前記光学デバイス基板の前記基板材料は、非アモルファス誘電体、結晶性の誘電体、酸化ケイ素、ポリマー、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項9】
前記光学デバイス基板の前記基板材料は、シリコン(Si)、二酸化ケイ素(SiO)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、サファイア、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項10】
前記光学デバイス基板は、100から3000ナノメートルの波長を伝送するように構成されている、請求項1に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項11】
前記複数のブレーズドデバイス構造の各ブレーズドデバイス構造は、1.5と2.65の間の屈折率を有する、請求項1に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項12】
前記複数のブレーズドデバイス構造の各ブレーズドデバイス構造は、3.5と4.0の間の屈折率を有する、請求項1に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項13】
基板材料を含む光学デバイス基板と、
前記光学デバイス基板の上に配置された入力結合回折格子であって、前記入力結合回折格子は前記基板材料とは異なるデバイス材料を含み、前記入力結合回折格子は複数のブレーズドデバイス構造を有し、前記複数のブレーズドデバイス構造の各ブレーズドデバイス構造はブレーズド面を含み、前記ブレーズド面は、
複数の段差、
前記光学デバイス基板の主面に平行な前記段差の各々のファセット法線、及び
前記ブレーズド面と前記ファセット法線により定義されるブレーズ角度であって、前記複数のブレーズドデバイス構造のうちの2つのブレーズドデバイス構造の前記ブレーズ角度は異なる、ブレーズ角度、
を有する、入力結合回折格子と、
前記光学デバイス基板の上に配置された前記デバイス材料を含み且つ前記入力結合回折格子に隣接する出力結合回折格子であって、複数のデバイス構造を有する出力結合回折格子と、
を備える拡張現実導波路結合器。
【請求項14】
前記複数のブレーズドデバイス構造のうちの前記2つのブレーズドデバイス構造は、異なる深さを有する、請求項13に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項15】
前記入力結合回折格子の前記デバイス材料は、酸炭化ケイ素(SiOC)、二酸化チタン(TiO)、二酸化ケイ素(SiO)、酸化バナジウム(IV)(VOx)、酸化アルミニウム(Al)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、酸化インジウム錫(ITO)、二酸化錫(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、五酸化タンタル(Ta)、窒化ケイ素(Si)、二酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化ニオブ(Nb)、錫酸カドミウム(CdSnO)、又は炭窒化ケイ素(SiCN)含有材料のうちの1つ以上を含む、請求項13に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項16】
前記光学デバイス基板の前記基板材料は、非アモルファス誘電体、結晶性の誘電体、酸化ケイ素、ポリマー、又はこれらの組み合わせを含む、請求項13に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項17】
前記光学デバイス基板の前記基板材料は、シリコン(Si)、二酸化ケイ素(SiO)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、サファイア、又はこれらの組み合わせを含む、請求項13に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項18】
前記光学デバイス基板は、100から3000ナノメートルの波長を伝送するように構成されている、請求項13に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項19】
前記複数のブレーズドデバイス構造の各ブレーズドデバイス構造は、1.5と2.65の間の屈折率を有する、請求項13に記載の拡張現実導波路結合器。
【請求項20】
基板材料を含み、100から3000ナノメートルの波長を伝送するように構成された光学デバイス基板と、
前記光学デバイス基板の上に配置された入力結合回折格子であって、前記入力結合回折格子は前記基板材料とは異なるデバイス材料を含み、前記入力結合回折格子は複数のブレーズドデバイス構造を有し、前記複数のブレーズドデバイス構造の各ブレーズドデバイス構造は、1.5と2.65の間の屈折率を有し、ブレーズド面を含み、前記ブレーズド面は、
複数の段差、
前記光学デバイス基板の主面に平行な前記段差の各々のファセット法線、及び
前記ブレーズド面と前記ファセット法線により定義されるブレーズ角度であって、前記複数のブレーズドデバイス構造のうちの2つのブレーズドデバイス構造の前記ブレーズ角度は異なる、ブレーズ角度、
を有する、入力結合回折格子と、
前記光学デバイス基板の上に配置された前記デバイス材料を含み且つ前記入力結合回折格子に隣接する出力結合回折格子であって、複数のデバイス構造を有する出力結合回折格子と、
を備える拡張現実導波路結合器。
【外国語明細書】