(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024150280
(43)【公開日】2024-10-23
(54)【発明の名称】センサ付きケーブル
(51)【国際特許分類】
H01R 4/18 20060101AFI20241016BHJP
【FI】
H01R4/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023063623
(22)【出願日】2023-04-10
(71)【出願人】
【識別番号】000005083
【氏名又は名称】株式会社プロテリアル
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】冨田 和彦
【テーマコード(参考)】
5E085
【Fターム(参考)】
5E085BB02
5E085BB12
5E085BB27
5E085CC03
5E085CC09
5E085DD14
5E085FF01
5E085HH06
5E085HH08
5E085HH15
5E085JJ38
(57)【要約】
【課題】必ずしも大掛かりな装置を用いなくても、導体とセンサリードとを電気的に接続することができるセンサ付きケーブルを提供すること。
【解決手段】センサ付きケーブルは、複数のセンサリードを備えるセンサ部品と、前記複数のセンサリードのそれぞれに対応して設けられた複数の電線と、前記複数のセンサリードのそれぞれに対応して設けられた複数の端子と、を含む。前記複数の電線は、それぞれ、導体が絶縁体で被覆された被覆部と、前記電線の端部に設けられ、前記導体が露出した露出部と、を備える。前記複数の端子は、それぞれ、前記露出部にある前記導体と、前記導体に重ねられた前記センサリードとをまとめて加締める第1加締め部と、前記被覆部を加締める第2加締め部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のセンサリードを備えるセンサ部品と、
前記複数のセンサリードのそれぞれに対応して設けられた複数の電線と、
前記複数のセンサリードのそれぞれに対応して設けられた複数の端子と、
を含むセンサ付きケーブルであって、
前記複数の電線は、それぞれ、
導体が絶縁体で被覆された被覆部と、
前記電線の端部に設けられ、前記導体が露出した露出部と、
を備え、
前記複数の端子は、それぞれ、
前記露出部にある前記導体と、前記導体に重ねられた前記センサリードとをまとめて加締める第1加締め部と、
前記被覆部を加締める第2加締め部と、
を備える、
センサ付きケーブル。
【請求項2】
請求項1に記載のセンサ付きケーブルであって、
前記センサ部品は、
センサ本体部と、
前記センサ本体部から同一方向に延びる2つの前記センサリードと、を備え、
2つの前記センサリードは、
先端部と、
前記先端部よりも前記センサ本体部の側に位置し、2つの前記センサリードの間の距離が、前記先端部における前記距離よりも小さい根元部と、を備え、
前記第1加締め部は、前記センサリードのうち、前記先端部にある部分を加締める、
センサ付きケーブル。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のセンサ付きケーブルであって、
前記端子は、本体部、及び、前記本体部から延びる1以上の第1爪部を備え、
前記第1加締め部は、前記本体部及び前記第1爪部により、前記導体及び前記センサリードを囲むように構成され、
前記第1加締め部において、前記センサリードは、前記導体よりも、前記本体部の側に位置する、
センサ付きケーブル。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のセンサ付きケーブルであって、
前記端子は、本体部、及び、前記本体部から延びる2以上の第2爪部を備え、
前記第2加締め部は、前記本体部及び前記第2爪部により、前記被覆部を囲むように構成された、
センサ付きケーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はセンサ付きケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1にセンサ付きケーブルが開示されている。センサ付きケーブルは、センサ部品を備える。センサ部品は、複数のセンサリードを備える。センサ付きケーブルは、ケーブルを備える。ケーブルは、複数の電線を備える。複数の電線は、複数のセンサリードのそれぞれに対応して設けられている。
【0003】
それぞれの電線は、導体が絶縁体で被覆された被覆部と、導体が露出した露出部とを備える。複数のセンサリードは、それぞれ、対応する電線の露出部にある導体と、抵抗溶接により接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
抵抗溶接を行うためには、大掛かりな装置が必要になる。本開示の1つの局面では、必ずしも大掛かりな装置を用いなくても、導体とセンサリードとを電気的に接続することができるセンサ付きケーブルを提供することが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの局面は、複数のセンサリードを備えるセンサ部品と、前記複数のセンサリードのそれぞれに対応して設けられた複数の電線と、前記複数のセンサリードのそれぞれに対応して設けられた複数の端子と、を含むセンサ付きケーブルである。
【0007】
前記複数の電線は、それぞれ、導体が絶縁体で被覆された被覆部と、前記電線の端部に設けられ、前記導体が露出した露出部と、を備える。
前記複数の端子は、それぞれ、前記露出部にある前記導体と、前記導体に重ねられた前記センサリードとをまとめて加締める第1加締め部と、前記被覆部を加締める第2加締め部と、を備える。
【0008】
本開示の1つの局面であるセンサ付きケーブルでは、必ずしも大掛かりな装置を用いなくても、導体とセンサリードとを電気的に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1加締め部及び第2加締め部を加締めた後のセンサ付きケーブルの構成を表す平面図である。
【
図2】第1加締め部及び第2加締め部を加締めた後のセンサ付きケーブルの構成を表す側面図である。
【
図3】
図1におけるIII-III断面での断面図である。
【
図4】
図2におけるIV-IV断面での断面図である。
【
図5】第1加締め部及び第2加締め部を加締める前のセンサ付きケーブルの構成を表す平面図である。
【
図6】第1加締め部及び第2加締め部を加締める前のセンサ付きケーブルの構成を表す側面図である。
【
図7】
図5におけるVII-VII断面での断面図である。
【
図8】
図6におけるVIII-VIII断面での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
1.センサ付きケーブル1の構成
センサ付きケーブル1の構成を、
図1~
図8に基づき説明する。センサ付きケーブル1は、例えば、車両に使用される。
図1~
図3に示すように、センサ付きケーブル1は、センサ部品3を備える。センサ部品3は、例えば、磁気センサである。磁気センサは、例えば、車輪の回転速度を測定する回転検出装置に用いられる。
【0011】
センサ部品3は、センサ本体部5と、2本のセンサリード7A、7Bとを備える。センサ本体部5は、例えば、集積回路を備える。集積回路として、例えば、IC等が挙げられる。
【0012】
センサリード7A、7Bは、細長い板状の部材である。センサリード7A、7Bの材質は導電性の金属である。導電性の金属として、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等が挙げられる。センサ本体部5がICである場合、センサリード7A、7BはICリードである。
【0013】
センサリード7A、7Bは、いずれも、センサ本体部5から、
図1~
図3に示す方向Xに延びている。すなわち、センサリード7A、7Bは、センサ本体部5から、同一方向に延びている。センサリード7A、7Bの長手方向は方向Xと平行である。センサリード7Aとセンサリード7Bとの間には隙間がある。
【0014】
センサリード7A、7Bのうち、
図1に示す仮想的な境界線9よりも方向Xの側の部分を先端部11とする。境界線9は方向Xと直交し、センサリード7A、7Bを横切っている。先端部11は、境界線9から、センサリード7A、7Bの先端までの部分である。
【0015】
センサリード7A、7Bのうち、境界線9よりも方向Yの側の部分を根元部13とする。方向Yは方向Xの反対方向である。根元部13は、先端部11よりも、センサ本体部5の側に位置する。根元部13における、センサリード7Aとセンサリード7Bとの距離をd1とする。先端部11における、センサリード7Aとセンサリード7Bとの距離をd2とする。距離d1、d2は、方向X、方向Yと直交する方向での距離である。
図1に示すように、距離d2は距離d1より大きい。
【0016】
図1~
図3に示すように、センサ付きケーブル1は、センサリード7A、7Bのそれぞれに対応して設けられた2本の電線21を備える。すなわち、センサリード7Aに対応する1本の電線21と、センサリード7Bに対応する1本の電線21とが存在する。ただし、
図1、
図2、
図5、
図6では、センサリード7Bに対応する電線21の記載は省略している。2本の電線21は、それぞれ、方向X及び方向Yと平行に延びている。2本の電線21は、例えば、1本のケーブルから引き出されたものである。
【0017】
2本の電線21は同様の構成を有する。電線21は、被覆部23と、露出部25とを備える。被覆部23は、導体27が絶縁体29で被覆された部分である。露出部25は、導体27が絶縁体29で被覆されず、露出している部分である。露出部25は、方向Yの側にある電線21の端部である。電線21のうち、露出部25よりも方向Xの側にある部分は被覆部23である。
【0018】
導体27の材質として、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等が挙げられる。絶縁体29の材質として、例えば、樹脂、ゴム等が挙げられる。
図1~
図3に示すように、センサ付きケーブル1は、センサリード7A、7Bのそれぞれに対応して設けられた2つの端子31を備える。すなわち、センサリード7Aに対応する1つの端子31と、センサリード7Bに対応する1つの端子31とが存在する。ただし、
図1、
図2、
図5、
図6では、センサリード7Bに対応する端子31の記載は省略している。端子31の材質は導電性の金属である。導電性の金属として、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等が挙げられる。端子31の表面はめっき層により被覆されていてもよい。
【0019】
2つの端子31は同様の構成を有する。
図2~
図4に示すように、端子31は、方向X及び方向Yと平行に延びる板状の本体部33を備える。
図1~
図4に示すように、端子31は、第1加締め部35を備える。第1加締め部35は、端子31のうち、方向Yの側に位置する。第1加締め部35は、2つの第1爪部37を備える。
図4に示すように、方向Yの側の視点から第1加締め部35を見たとき、2つの第1爪部37は、本体部33の両側に設けられ、それぞれ、本体部33から延びている。方向Yの側の視点から第1加締め部35を見たとき、本体部33と2つの第1爪部37とは、環状の形態を有する。
【0020】
図1~
図4に示すように、センサリード7Aに対応して設けられた端子31の第1加締め部35は、露出部25にある導体27と、先端部11にあるセンサリード7Aとをまとめて加締めている。
【0021】
図4に示すように、第1加締め部35において、導体27とセンサリード7Aとは、本体部33の厚み方向において重ねられている。本体部33の厚み方向とは、
図2~
図4における上下方向であり、方向X及び方向Yと直交する方向である。方向Yの側の視点から第1加締め部35を見たとき、本体部33と、2つの第1爪部37とは、導体27及びセンサリード7Aを囲んでいる。2つの第1爪部37の先端は接している。2つの第1爪部37の先端は、それぞれ、導体27に食い込んでいる。方向Yの側の視点から第1加締め部35を見たとき、センサリード7Aと、その外周側に位置する本体部33とは円弧状の形態を有する。
【0022】
第1加締め部35において、センサリード7Aは、導体27よりも、本体部33の側に位置する。そのため、
図4に示すように、第1加締め部35において、導体27の外周面の多くは、2つの第1爪部37により覆われている。第1加締め部35において、導体27とセンサリード7Aとは電気的に接続する。
【0023】
第1加締め部35が導体27とセンサリード7Aとをまとめて加締める構造は、以下のようにして形成することができる。
図5~
図8は、第1加締め部35を加締める前の時点でのセンサ付きケーブル1を表す。
図8に示すように、第1加締め部35を加締める前の時点において、方向Yの側の視点から見て、第1加締め部35を構成する本体部33及び2つの第1爪部37は、U字形状を有する。
【0024】
この状態で、
図8に示すように、U字形状の中に、センサリード7A及び導体27を収容する。第1加締め部35において、本体部33の上にセンサリード7Aが置かれ、さらにその上に、露出部25にある導体27が置かれる。次に、第1加締め部35を加締めることで、第1加締め部35は、
図4に示す形態となる。
【0025】
センサリード7Bにおいても、センサリード7Aの場合と同様に、第1加締め部35が、露出部25にある導体27と、先端部11にあるセンサリード7Bとをまとめて加締めている。ただし、
図1、
図2、
図5、
図6では、上述したとおり、センサリード7Bに対応する端子31及び電線21の記載は省略している。
【0026】
図1~
図4に示すように、端子31は、第2加締め部41を備える。第2加締め部41は、端子31のうち、方向Xの側にある。第2加締め部41は、第1加締め部35よりも、方向Xの側にある。
【0027】
図1、
図2、
図4に示すように、第2加締め部41は、2つの第2爪部43を備える。
図4に示すように、方向Yの側の視点から見たとき、2つの第2爪部43は、本体部33の両側に設けられ、それぞれ、本体部33から延びている。
図1に示すように、2つの第2爪部43の位置は、方向X及び方向Yにおいてずれている。一方の第2爪部43と、他方の第2爪部43とは、方向X及び方向Yに沿って並んでいる。
【0028】
図1に示すように、本体部33の厚み方向から見たとき、2つの第2爪部43の基本的な形状は、それぞれ、直角三角形である。第2爪部43のうち、本体部33との接続部43Aは、直角三角形の1辺である。任意の第2爪部43において、他方の第2爪部43と対向する端部43Bは、直角三角形の他の1辺である。それぞれの第2爪部43において、接続部43Aと端部43Bとが成す角度は鋭角である。
【0029】
それぞれの第2爪部43において、端部43Bは、方向X及び方向Yに対し傾斜している。一方の第2爪部43における端部43Bと、他方の第2爪部43における端部43Bとは、狭く一定の幅の隙間を挟んで対向している。2つの第2爪部43の先端部43Cは、それぞれ、円弧状の形状を有する。先端部43Cは、直角三角形の頂点に対応する。
【0030】
2つの第2爪部43が上記の形状を有し、上記のように配置されていることにより、方向X及び方向Yにおいて、第2加締め部41の長さに対し、接続部43Aの長さを大きくすることができる。接続部43Aが長いほど、接続部43Aと電線21の被覆部23とが接触する長さが大きくなり、第2加締め部41による加締めの効果が高い。よって、2つの第2爪部43が上記の形状を有し、上記のように配置されていることにより、方向X及び方向Yにおいて、第2加締め部41の長さを抑制しながら、第2加締め部41による加締めの効果を高めることができる。
図2~
図4に示すように、第2加締め部41にある本体部33は、第1加締め部35にある本体部33に比べて、電線21の径方向外側に拡径している。
【0031】
図1~
図3に示すように、センサリード7Aに対応して設けられた端子31の第2加締め部41は、被覆部23のうち、方向Yの側にある部分を加締めている。ただし、
図1~
図3に示すように、2つの第2爪部43よりも方向Yの側に、被覆部23の一部が存在する。すなわち、2つの第2爪部43は、被覆部23における方向Y側の端部よりも、方向Xの側にある。
【0032】
図1、
図2、
図4に示すように、第2加締め部41において、本体部33と、2つの第2爪部43とは、被覆部23を囲んでいる。第2加締め部41において、絶縁体29は、2つの第2爪部43により、内周方向に押し込まれている。
【0033】
第2加締め部41が被覆部23を加締める構造は、以下のようにして形成することができる。
図8に示すように、第2加締め部41を加締める前の時点において、方向Yの側の視点から見て、第2加締め部41を構成する本体部33及び2つの第2爪部43は、U字形状を有する。被覆部23は、U字形状の中に収容される。次に、第2加締め部41を加締めることで、第2加締め部41は、
図1~
図4に示す形態となる。
【0034】
センサリード7Bにおいても、センサリード7Aの場合と同様に、第2加締め部41が被覆部23を加締めている。ただし、
図1、
図2、
図5、
図6では、上述したとおり、センサリード7Bに対応する端子31及び電線21の記載は省略している。
【0035】
図1~
図4に示すように、センサ付きケーブル1は、モールド樹脂成形体51を備える。モールド樹脂成形体51は、根元部13のうち、方向X側の部分で、センサリード7A、7Bをまとめて覆っている。
【0036】
2.センサ付きケーブル1が奏する効果
(1A)第1加締め部35は、導体27とセンサリード7Aとをまとめて加締める。第1加締め部35において、導体27とセンサリード7Aとは電気的に接続する。第1加締め部35を加締める工程は、一般的な工具や装置により行うことができる。そのため、大掛かりな装置を用いなくても、導体27とセンサリード7Aとを電気的に接続することができる。同様に、大掛かりな装置を用いなくても、導体27とセンサリード7Bとを電気的に接続することができる。
【0037】
(1B)センサリード7Aに対応する端子31の第1加締め部35は、センサリード7Aのうち、先端部11にある部分を加締める。また、センサリード7Bに対応する端子31の第1加締め部35も、センサリード7Bのうち、先端部11にある部分を加締める。先端部11における距離d2は大きいので、センサリード7Aに対応する端子31と、センサリード7Bに対応する端子31とが接触することを抑制できる。
【0038】
(1C)根元部13における距離d1は小さい。そのため、根元部13にあるセンサリード7A、7Bは幅が広く、剛性が高い。その結果、例えば、センサ付きケーブル1を製造する工程等で、センサ付きケーブル1を何かにぶつけても、センサリード7A、7Bが損傷し難い。
【0039】
(1D)
図4に示すように、第1加締め部35において、センサリード7Aは、導体27よりも、本体部33の側に位置する。そのため、第1加締め部35において、導体27の外周面の多くは、2つの第1爪部37により覆われている。2つの第1爪部37は、導体27の形状に応じて変形し易く、導体27との密着性が高い。その結果、第1加締め部35は、導体27を一層強固に固定することができる。
【0040】
(1E)端子31は第2加締め部41を備える。第2加締め部41は、本体部33及び2つの第2爪部43により、被覆部23を囲むように構成されている。そのため、端子31は、電線21を一層強固に固定することができる。
【0041】
(1F)
図1~
図3に示すように、2つの第2爪部43よりも方向Yの側に、被覆部23の一部が存在する。そのため、2つの第2爪部43は、絶縁体29の内周方向に一層食い込み易い。その結果、端子31は、電線21を一層強固に固定することができる。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0042】
(1)センサ部品3が備えるセンサリードの数は3以上であってもよい。例えば、3以上のセンサリードのそれぞれに対応して、1本の電線21及び1つの端子31が設けられる。3以上のセンサリードのそれぞれにおいて、端子31の第1加締め部35が、導体27とセンサリードとをまとめて加締める。
【0043】
(2)第1加締め部35の形態は他の形態であってもよい。例えば、1つの第1加締め部35に設けられた第1爪部37の数は2つ以外であってもよく、例えば、1つ、3つ、4つ等であってもよい。また、第1加締め部35は、中空の円筒の形状を有していてもよい。この円筒の中に、導体27とセンサリード7Aとを差し込み、円筒を加締めることができる。同様に、第2加締め部41の形態も、他の形態であってもよい。
(3)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
【0044】
(4)上述したセンサ付きケーブル1の他、当該センサ付きケーブル1を構成要素とするシステム、センサ付きケーブル1の製造方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【符号の説明】
【0045】
1…センサ付きケーブル、3…センサ部品、5…センサ本体部、7A、7B…センサリード、9…境界線、11…先端部、13…根元部、21…電線、23…被覆部、25…露出部、27…導体、29…絶縁体、31…端子、33…本体部、35…第1加締め部、37…第1爪部、41…第2加締め部、43…第2爪部、43A…接続部、43B…端部、43C…先端部、51…モールド樹脂成形体