(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024153798
(43)【公開日】2024-10-29
(54)【発明の名称】可動エッジリング設計
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3065 20060101AFI20241022BHJP
H01L 21/31 20060101ALN20241022BHJP
H05H 1/46 20060101ALN20241022BHJP
【FI】
H01L21/302 101G
H01L21/302 101B
H01L21/31 F
H05H1/46 A
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024122938
(22)【出願日】2024-07-30
(62)【分割の表示】P 2023129731の分割
【原出願日】2017-07-24
(71)【出願人】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラスナシンゲ・ヒラン・ラジータ
(72)【発明者】
【氏名】マケズニー・ジョン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】プラズマによって引き起こされる侵食から基板支持体を保護するプラズマを基板上の体積に閉じ込めるためのエッジリングを提供する。
【解決手段】基板処理システムにおいて、エッジリング324は、1つまたは複数のリフトピンを介して、基板支持体300に対して上昇及び下降される。エッジリングはさらに、エッジリングの調整中、基板支持体のボトムリング320および/またはミドルリング336から上方に延びるガイド機能348と相互作用する。エッジリングは、上面と、環状内径と、環状外径と、下面と、ガイド機能と相互作用するためにエッジリングの下面に配置された環状溝356とを備える。環状溝の壁は、実質的に垂直である。
【選択図】
図3B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理システムにおいて1つまたは複数のリフトピンを介して、基板支持体に対して上昇および下降されるように構成されたエッジリングであって、前記エッジリングはさらに、前記エッジリングの調整中、前記基板支持体のボトムリングおよび/またはミドルリングから上方に延びるガイド機能と相互作用するように構成され、前記エッジリングは、
上面と、
環状内径と、
環状外径と、
下面と、
前記ガイド機能と相互作用するために、前記エッジリングの前記下面に配置された環状溝とを備え、前記環状溝の壁は、実質的に垂直である、エッジリング。
【請求項2】
請求項1に記載のエッジリングであって、「U」字形である、エッジリング。
【請求項3】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記溝の深さは、前記エッジリングの厚さの少なくとも50%である、エッジリング。
【請求項4】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記溝の深さが、前記エッジリングの調整可能な範囲にしたがって選択される、エッジリング。
【請求項5】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記溝の深さが、7.7mmと8.3mmとの間である、エッジリング。
【請求項6】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面における第1のコーナが、面取りされている、エッジリング。
【請求項7】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記環状溝内の第1のコーナが、面取りされている、エッジリング。
【請求項8】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記エッジリングの外径の上部コーナが、面取りされている、エッジリング。
【請求項9】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面が、少なくとも4つの方向変化を含む、エッジリング。
【請求項10】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面が、少なくとも5つの交互する垂直経路と水平経路とを含む、エッジリング。
【請求項11】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面における第1のコーナが、面取りされている、エッジリング。
【請求項12】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記環状溝内の第1のコーナが、面取りされている、エッジリング。
【請求項13】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記エッジリングの外径は、約327.228mm(約12.883インチ)未満であり、前記エッジリングの前記環状内径は、約294.64mm(約11.6インチ)よりも大きい、エッジリング。
【請求項14】
請求項1に記載のエッジリングであって、前記環状内径における前記エッジリングの厚さが、約11.659mm(約0.459インチ)と約15.037mm(約0.592インチ)との間である、エッジリング。
【請求項15】
基板処理システムにおいて基板支持体に対して、1つまたは複数のリフトピンを介して、上昇および下降されるように構成されたエッジリングであって、前記エッジリングは、
上面と、
環状内径と、
環状外径と、
下面と、を備え、
前記上面と前記外径との間の界面における前記エッジリングの外側の上部コーナは面取りされている、エッジリング。
【請求項16】
請求項15に記載のエッジリングであって、前記面取りされた上部コーナは、約1.524mm(約0.060インチ)の高さ、約1.016mm(約0.040インチ)の幅、および約30°の角度を有する、エッジリング。
【請求項17】
請求項15に記載のエッジリングであって、前記下面と前記内径との間の界面における前記エッジリングの、内側の下部コーナは面取りされている、エッジリング。
【請求項18】
請求項17に記載のエッジリングであって、前記面取りされた下部コーナは、約0.381mm(約0.015インチ)の高さ、約0.381mm(約0.015インチ)の幅、および約30°の角度を有する、エッジリング。
【請求項19】
請求項17に記載のエッジリングであって、前記面取りされた下部コーナは、約0.635mm(約0.025インチ)の高さ、約0.381mm(約0.015インチ)の幅、および約60°の角度を有する、エッジリング。
【請求項20】
請求項15に記載のエッジリングであって、前記エッジリングの前記環状外径は、約327.228mm(約12.883インチ)未満であり、前記エッジリングの前記環状内径は、約294.64mm(約11.6インチ)よりも大きい、エッジリング。
【請求項21】
請求項15に記載のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面に配置された環状溝をさらに備え、前記環状溝の壁は実質的に垂直である、エッジリング。
【請求項22】
請求項21に記載のエッジリングであって、「U」字形である、エッジリング。
【請求項23】
請求項21に記載のエッジリングであって、前記溝の深さは、前記エッジリングの厚さの少なくとも50%である、エッジリング。
【請求項24】
請求項21に記載のエッジリングであって、前記溝の深さは、前記エッジリングの調整可能な範囲にしたがって選択される、エッジリング。
【請求項25】
請求項21に記載のエッジリングであって、前記溝の深さは、7.7mmと8.3mmとの間である、エッジリング。
【請求項26】
請求項21に記載のエッジリングであって、前記環状溝に隣接する前記エッジリングの前記下面におけるコーナが面取りされている、エッジリング。
【請求項27】
請求項21に記載のエッジリングであって、前記下面と前記外径との間の界面における前記エッジリングの下部コーナが面取りされている、エッジリング。
【請求項28】
請求項21に記載のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面は、少なくとも4つの方向変化を含む、エッジリング。
【請求項29】
請求項21に記載のエッジリングであって、前記エッジリングの前記環状内径は、段差を含む、エッジリング。
【請求項30】
請求項15に記載のエッジリングであって、前記環状内径における前記エッジリングの厚さは、約6.807mm(約0.268インチ)である、エッジリング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板処理システムにおける可動エッジリングに関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で提供される背景の説明は、本開示の状況を一般的に提示する目的のためである。現発明者の成果は、この背景セクションに記載されている限り、出願時に先行技術として認められない可能性のある説明の態様と同様に、本開示に対する先行技術として明示的にも、または黙示的にも認められていない。
【0003】
基板処理システムは、半導体ウェーハのような基板を処理するために使用されてよい。基板上で実行されてよい処理の例には、化学蒸着(CVD)、原子層堆積(ALD)、導体エッチング、および/または、他のエッチング、堆積、または洗浄処理が含まれるが、これらに限定されない。基板は、基板処理システムの処理チャンバ内のペデスタル、静電チャック(ESC)等の基板支持体上に配置されてよい。エッチング中、1つまたは複数の前駆体を含むガス混合物が、処理チャンバに導入されてよく、化学反応を開始するために、プラズマが使用されてよい。
【0004】
基板支持体は、ウェーハを支持するために配置されたセラミック層を含んでよい。たとえば、処理中にウェーハがセラミック層に固定されてよい。基板支持体は、基板支持体の外側部分の周りに配置された(たとえば、周囲の外側の、および/または、周囲に隣接した)エッジリングを含んでよい。エッジリングは、プラズマを基板上の体積に閉じ込め、プラズマによって引き起こされる侵食から基板支持体を保護する等のために提供されてよい。
【発明の概要】
【0005】
エッジリングは、基板処理システムにおいて1つまたは複数のリフトピンを介して、基板支持体に対して上昇および下降されるように構成される。エッジリングはさらに、エッジリングの調整中、基板支持体のボトムリングおよび/またはミドルリングから上方に延びるガイド機能と相互作用するように構成される。エッジリングは、上面と、環状内径と、環状外径と、下面と、ガイド機能と相互作用するためにエッジリングの下面に配置された環状溝とを含む。環状溝の壁は、実質的に垂直である。
【0006】
エッジリングは、基板処理システムにおいて基板支持体に対して、1つまたは複数のリフトピンを介して上昇および下降されるように構成される。エッジリングは、上面と、環状内径と、環状外径と、下面とを含む。上面と外径との間の界面におけるエッジリングの外側の上部コーナは面取りされている。
【0007】
本開示の適用性のさらなる領域は、詳細説明、特許請求の範囲、および図面から明らかになるであろう。詳細説明および特定の例は、例示のみの目的のために意図されており、本開示の範囲を限定することは意図されていない。
【0008】
本開示は、詳細説明および添付の図面からより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本開示による例示的な処理チャンバの機能ブロック図である。
【0010】
【
図2A】
図2Aは、本開示による、下降位置にある例示的な可動エッジリングを示す図である。
【0011】
【
図2B】
図2Bは、本開示による、上昇位置にある例示的な可動エッジリングを示す図である。
【0012】
【
図3A】
図3Aは、本開示による可動エッジリングを含む第1の例示的な基板支持体を示す図である。
【0013】
【
図3B】
図3Bは、本開示による可動エッジリングを含む第2の例示的な基板支持体を示す図である。
【0014】
【
図4A】
図4Aは、本開示による可動エッジリングを含む第3の例示的な基板支持体を示す図である。
【0015】
【
図4B】
図4Bは、本開示による可動エッジリングを含む第4の例示的な基板支持体を示す図である。
【0016】
【
図4C】
図4Cは、本開示による可動エッジリングを含む第5の例示的な基板支持体を示す図である。
【0017】
【
図5A】
図5Aは、本開示による可動エッジリングを含む第6の例示的な基板支持体を示す図である。
【0018】
【
図5B】
図5Bは、本開示による可動エッジリングを含む第7の例示的な基板支持体を示す図である。
【0019】
【
図6A】
図6Aは、本開示による基板支持体の例示的なボトムリングの底面図である。
【0020】
【
図6B】
図6Bは、本開示による基板支持体のボトムリングのクロッキング機能を示す図である。
【0021】
図面において、類似および/または同一の要素を識別するために参照番号が再使用されてよい。
【発明を実施するための形態】
【0022】
基板処理システム内の基板支持体は、エッジリングを含んでよい。エッジリングの上面は、基板支持体の上面より上に延びて、基板支持体の上面(および、いくつかの例では、基板支持体上に配置された基板の上面)をエッジリングに対して凹ませる。この凹部は、ポケットと称されてよい。エッジリングの上面と、基板の上面との間の距離は、「ポケット深さ」と称されてよい。一般的に、ポケット深さは、基板の上面に対するエッジリングの高さにしたがって固定される。
【0023】
エッチング処理のいくつかの態様は、基板処理システム、基板、ガス混合物等の特性に応じて変化してよい。たとえば、フローパターン、したがってエッチング速度とエッチング均一性は、エッジリングのポケット深さ、エッジリングの幾何学的形状(すなわち、形状)、およびガスフロー速度、ガス種、注入角度、注入位置等を含むがこれらに限定されない他の変数にしたがって変化してよい。したがって、(たとえば、エッジリングの高さおよび/または幾何学的形状を含む)エッジリングの構成を変化させることは、基板の表面全体のガス速度プロファイルを変更してよい。
【0024】
いくつかの基板処理システムは、可動(たとえば、調整可能な)エッジリングおよび/または交換可能なエッジリングを実装してよい。一例では、エッチングの均一性を制御するために、可動エッジの高さが、処理中に調整されてよい。エッジリングは、コントローラ、ユーザインターフェース等に応じてエッジリングを上昇および下降させるように構成されたアクチュエータに結合されてよい。一例では、基板処理システムのコントローラは、実行中の特定のレシピおよび関連付けられたガス注入パラメータにしたがって、処理中、処理ステップ間等において、エッジリングの高さを制御する。さらに、エッジリングおよび他の構成要素は、時間とともに摩耗/腐食する消耗材料を備えてよい。したがって、侵食を補償するために、エッジリングの高さが調整されてよい。他の例では、エッジリングは(たとえば、侵食または損傷したエッジリングを交換するため、エッジリングを、異なる形状を有するエッジリングと交換する等のために)取り外し可能および交換可能であってよい。可動および交換可能なエッジリングを実装する基板処理システムの例は、2015年5月6日に出願された米国特許出願第14/705,430号に見出すことができ、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0025】
本開示の原理による基板処理システムおよび方法は、調整または交換を容易にする様々な機能を有する可動エッジリングを含む。
【0026】
ここで
図1を参照すると、例示的な基板処理システム100が示されている。単なる例として、基板処理システム100は、RFプラズマおよび/または他の適切な基板処理を使用してエッチングを実行するために使用されてよい。基板処理システム100は、基板処理システム100の他の構成要素を囲み、RFプラズマを含む処理チャンバ102を含む。基板処理チャンバ102は、上部電極104と、静電チャック(ESC)のような基板支持体106とを含む。動作中、基板108は基板支持体106上に配置される。特定の基板処理システム100およびチャンバ102が例として示されているが、本開示の原理は、(たとえば、プラズマチューブ、マイクロ波チューブを使用して)遠隔プラズマの生成と分配等を実施する、その場でプラズマを生成する基板処理システムのような他のタイプの基板処理システムおよびチャンバに適用されてよい。
【0027】
単なる例として、上部電極104は、処理ガスを導入および分配するシャワーヘッド109のようなガス分配デバイスを含んでよい。シャワーヘッド109は、処理チャンバのトップ面に接続された一端を含むステム部を含んでよい。基部は、一般的に、円筒形であり、処理チャンバのトップ面から間隔を空けた位置でステム部の反対端から半径方向外向きに延びている。シャワーヘッドの基部の基板に面する表面またはフェースプレートは、処理ガスまたはパージガスが流れる複数の穴を含む。あるいは、上部電極104は導電板を含んでよく、処理ガスは別の方式で導入されてよい。
【0028】
基板支持体106は、下部電極として作用する導電性ベースプレート110を含む。ベースプレート110は、セラミック層112を支持する。いくつかの例では、セラミック層112は、セラミックマルチゾーン加熱プレートのような加熱層を備えてよい。熱抵抗層114(たとえば、結合層)が、セラミック層112とベースプレート110との間に配置されてよい。ベースプレート110は、ベースプレート110を通して冷却剤を流すための1つまたは複数の冷却剤チャネル116を含んでよい。
【0029】
RF生成システム120は、RF電圧を生成し、上部電極104および下部電極(たとえば、基板支持体106のベースプレート110)の一方に出力する。上部電極104およびベースプレート110の他方は、DC接地、AC接地、または浮遊であってよい。単なる例として、RF生成システム120は、マッチングおよび分配ネットワーク124によって上部電極104またはベースプレート110に供給されるRF電圧を生成するRF電圧生成器122を含んでよい。他の例では、プラズマは、誘導的または遠隔的に生成されてよい。例示の目的のために示されるように、RF生成システム120は、容量結合プラズマ(CCP)システムに対応するが、本開示の原理は、単なる例として、変圧器結合プラズマ(TCP)システム、CCPカソードシステム、遠隔マイクロ波プラズマ生成および配信システム等のような他の適切なシステムにおいても実施されてよい。
【0030】
ガス分配システム130は、1つまたは複数のガス源132-1、132-2、・・・、132-N(集合的に、ガス源132)を含み、ここで、Nはゼロより大きい整数である。ガス源は、1つまたは複数の前駆体およびそれらの混合物を供給する。ガス源は、パージガスをも供給してよい。蒸発した前駆体を使用してもよい。ガス源132は、バルブ134-1、134-2、・・・、134-N(集合的にバルブ134)およびマスフローコントローラ136-1、136-2、・・・、136-N(集合的にマスフローコントローラ136)によって、マニホールド140へ接続される。マニホールド140の出力は、処理チャンバ102に供給される。単なる例として、マニホールド140の出力は、シャワーヘッド109へ供給される。
【0031】
温度コントローラ142は、セラミック層112に配置された熱制御素子(TCE)144のような複数の加熱素子に接続されてよい。たとえば、加熱素子144は、マルチゾーン加熱プレートにおける各ゾーンに対応するマクロ加熱素子、および/または、マルチゾーン加熱プレートの複数のゾーンにわたって配置されたマイクロ加熱素子のアレイを含んでよいが、これらに限定されない。複数の加熱素子144を制御し、基板支持体106および基板108の温度を制御するために、温度コントローラ142が使用されてよい。本開示の原理による加熱素子144のおのおのは、以下により詳細に説明されるように、正のTCRを有する第1の材料と、負のTCRを有する第2の材料とを含む。
【0032】
温度コントローラ142は、チャネル116を通る冷却剤の流れを制御するために、冷却剤アセンブリ146と通信してよい。たとえば、冷却剤アセンブリ146は、冷却剤ポンプおよびリザーバを含んでよい。温度コントローラ142は、冷却剤をチャネル116に選択的に流し、基板支持体106を冷却するために、冷却剤アセンブリ146を作動させる。
【0033】
処理チャンバ102から反応物を排出するために、バルブ150およびポンプ152が使用されてよい。基板処理システム100の構成要素を制御するために、システムコントローラ160が使用されてよい。基板支持体106上に基板を送り、基板支持体106から基板を除去するために、ロボット170が使用されてよい。たとえば、ロボット170は、基板支持体106とロードロック172との間で基板を移送してよい。別個のコントローラとして示されているが、温度コントローラ142は、システムコントローラ160内に実装されてよい。いくつかの例では、セラミック層112とベースプレート110との間の結合層114の周囲に、保護シール176が提供されてよい。
【0034】
基板支持体106は、エッジリング180を含む。エッジリング180は、トップリングに対応してよく、ボトムリング184によって支持されてよい。いくつかの例において、エッジリング180は、以下により詳細に説明されるように、ミドルリング(
図1には図示せず)、セラミック層112の段差部分等のうちの1つまたは複数によってさらに支持されてよい。本開示の原理によるエッジリング180は、基板108に対して移動可能(たとえば、垂直方向上方および下方に移動可能)である。たとえば、エッジリング180は、コントローラ176に応答するアクチュエータを介して制御されてよい。いくつかの例では、基板処理中にエッジリング180が調整されてよい(すなわち、エッジリング180は、調整可能なエッジリングであってよい)。他の例では、エッジリング180は(たとえば、処理チャンバ102が真空下にある間に、エアロックを介してロボット170を使用して)取り外し可能であってよい。さらに他の例では、エッジリング180は、調整可能および取り外し可能の両方であってよい。
【0035】
図2Aおよび
図2Bを参照すると、その上に配置された本開示の原理による基板204を有する例示的な基板支持体200が示されている。基板支持体200は、(たとえば、ESCに対応する)内側部分208および外側部分212を有する基部またはペデスタルを含んでよい。例では、外側部分212は、内側部分208から独立し、内側部分208に対して移動可能であってよい。たとえば、外側部分212は、ボトムリング216およびトップエッジリング220を含んでよい。基板204は、処理のために内側部分208上(たとえば、セラミック層224上)に配置される。コントローラ228は、エッジリング220を選択的に上昇および下降させるために、1つまたは複数のアクチュエータ232と通信してよい。たとえば、処理中に支持体200のポケット深さを調整するために、エッジリング220が上昇および/または下降されてよい。別の例では、エッジリング220の取り外しおよび交換を容易にするために、エッジリング220が上昇されてよい。
【0036】
単なる例として、エッジリング220は、
図2Aにおいて完全に下降した位置で、
図2Bにおいて完全に上昇した位置で示されている。図示されるように、アクチュエータ232は、垂直方向にピン236を選択的に伸長および収縮させるように構成されたピンアクチュエータに対応する。他の例では、他の適切なタイプのアクチュエータが使用されてよい。単なる例として、エッジリング220は、セラミックまたはクオーツエッジリングに対応するが、他の適切な材料(たとえば、炭化ケイ素、イットリア等)が使用されてよい。
図2Aにおいて、コントローラ228は、ピン236を介してエッジリング220を直接的に上昇および下降させるために、アクチュエータ232と通信する。いくつかの例では、内側部分208は、外側部分212に対して移動可能である。
【0037】
本開示の原理による例示的な基板支持体300の特徴は、
図3Aおよび
図3Bにより詳細に示されている。基板支持体300は、絶縁体リングまたはプレート304と、絶縁体プレート304上に配置された(たとえば、ESCの)ベースプレート308とを含む。ベースプレート308は、処理のために上に配置された基板316を支持するように構成されたセラミック層312を支持する。
図3Aにおいて、セラミック層312は、非段差状の構成を有する。
図3Bにおいて、セラミック層312は、段差状の構成を有する。基板支持体300は、上部(「トップ」)エッジリング324を支持するボトムリング320を含む。1つまたは複数のビアまたはガイドチャネル328は、エッジリング324を選択的に上昇または下降させるように配置されたそれぞれのリフトピン332を収容するために、絶縁体プレート304、ボトムリング320、および/またはベースプレート308によって形成されてよい。たとえば、ガイドチャネル328は、リフトピン332のそれぞれのためのピン整列穴として機能する。
図3Bに示すように、基板支持体300は、ボトムリング320とエッジリング324との間に配置されたミドルリング336をさらに含んでよい。段差状の構成では、ミドルリング336は、セラミック層312と重なり、基板316の外側エッジを支持するように配置される。
【0038】
リフトピン332は、耐浸食性材料(たとえば、サファイア)を備えてよい。リフトピン332の外側面は、リフトピン332と、ボトムリング320の構造的機能との間の摩擦を減らして動きを容易にするために、滑らかに研磨されてよい。いくつかの例では、1つまたは複数のセラミックスリーブ340が、リフトピン332の周りのチャネル328に配置されてよい。リフトピン332のおのおのは、上端344とエッジリング324との間の接触面積を最小化するために、丸い上端344を含んでよい。滑らかな外側面、丸い上端344、ガイドチャネル328、および/またはセラミックスリーブ340は、エッジリング324の上昇および下降を容易とし、移動中のリフトピン332の拘束を防止する。
【0039】
図3Aに示されるように、ボトムリング320は、ガイド機能348を含む。
図3Bにおいてミドルリング336は、ガイド機能348を含む。たとえば、ガイド機能348は、ボトムリング320/ミドルリング336から上方に延びる上昇した環状リム352に対応する。
図3Aにおいて、ガイドチャネル328およびリフトピン332は、エッジリング324と係合するためにガイド機能348を通って延びる。逆に、
図3Bにおいて、ガイドチャネル328およびリフトピン332は、ボトムリング320を通って延び、ミドルリング336を通過することなくエッジリング324と係合する。
【0040】
エッジリング324は、ガイド機能348を受け入れるように配置された環状の底部溝356を含む。たとえば、エッジリング324のプロファイル(すなわち、断面)形状は、一般的に、ガイド機能348を受け入れるように構成された「U」形状に対応してよいが、他の適切な形状が使用されてよい。さらに、エッジリング324の上面は、一般的に水平(すなわち、基板支持体300の上面に平行)として示されているが、エッジリング324の上面は、他の例では異なるプロファイルを有してよい。たとえば、エッジリング324の上面は、傾斜または偏向し、丸みを帯びていてもよい。いくつかの例では、内径の侵食を補償するために、エッジリング324の内径の厚さが、エッジリング324の外径の厚さよりも大きくなるように、エッジリング324の上面が傾斜されている。
【0041】
したがって、エッジリング324の底面は、
図3Aのボトムリング320の上面、または、
図3Bのボトムリング320およびミドルリング336のそれぞれの表面を補完するように構成される。さらに、エッジリング324とボトムリング320/ミドルリング336との間の界面360は迷路状である。言い換えれば、エッジリング324の下面と、相応して界面360とは、基板支持体300の内部構造へのエッジリング324とボトムリング320/ミドルリング336との間の直接的な経路を提供するのではなく、むしろ多数の方向の変化(たとえば、90度の方向の変化、上方および下方への段差、水平および垂直の交互の直交経路等)を含む。典型的には、プラズマおよび処理材料の漏れの可能性は、多数の界面リング(たとえば、トップエッジリング324と、ミドルリング336およびボトムリング320のうちの1つまたは複数との両方)を含む基板支持体において高められてよい。この可能性は、可動エッジリング324が、処理中に上昇されるとさらに高められてよい。したがって、界面360(および、特に、エッジリング324のプロファイル)は、処理材料、プラズマ等が、基板支持体300の内部構造に到達することを防止するように構成される。
【0042】
たとえば、
図3Aに示すように、界面360は、ガイドチャネル328およびピン332、セラミック層312、基板316の裏側およびエッジ等へのアクセスを制限するための5つの方向の変化を含む。逆に、
図3Bに示すように、界面360は、ガイドチャネル328およびピン332、セラミック層312、基板316の裏側およびエッジ、接着層372、シール376等へのアクセスを制限するために、第1の経路364に7つの方向の変化、および第2の経路368に5つの方向の変化を含む。したがって、界面360は、基板支持体300の内部構造に影響を及ぼすプラズマ漏れおよび点灯、侵食等の可能性を低下させる。
【0043】
エッジリング324のプロファイル(すなわち、断面)形状(ならびに、ボトムリング320、ミドルリング336等の界面)は、製造を容易にし、製造コストを低減するように設計されている。たとえば、溝356の壁380、384およびガイド機能340は、プラズマおよび処理材料の漏れを防止しながら製造を容易にするために、(たとえば、放物線、台形、三角形等とは対照的に)実質的に垂直であってよい。単なる例として、実質的に垂直は、エッジリング324の上面および/または下面の法線の1°以内で、エッジリング324の上面および/または下面に垂直であり、エッジリング324の移動の方向に対して平行である等と定義されてよい。さらに、垂直壁380、384は、エッジリング324の移動中にガイド機能340に対するエッジリング324の整列を維持する。対照的に、溝356およびガイド機能340のそれぞれのプロファイルが放物線、台形、三角形等である場合、エッジリング324の上方への移動により、壁380と壁384との間の著しい分離を引き起こす。
【0044】
界面360内(および特に溝356内)のエッジリング324、ボトムリング320、およびミドルリング336の表面は、比較的滑らかで連続的であり、エッジリング324の移動中のエッジリング324とガイド機能340との間の摩擦を最小化する。所望の表面平滑性を達成するために、たとえば、界面360内のエッジリング324、ボトムリング320、およびミドルリング336のそれぞれの表面は、追加の研磨がなされてよい。他の例では、界面360内のエッジリング324、ボトムリング320、およびミドルリング336の表面は、摩擦をさらに低減する材料でコーティングされてよい。さらに他の例では、界面360内のエッジリング324、ボトムリング320、およびミドルリング336(および、特に、エッジリング324)の表面には、ネジ穴および/または同様のアセンブリ機能がない場合がある。このようにして、(たとえば、エッジリング324の移動中の)表面間の接触による粒子の生成が最小化されてよい。
【0045】
上述のように処理中にエッジリング324がチューニングのために上昇されると、
図2Aおよび
図2Bで説明されたように、コントローラ228は、ガイド機能348の高さHにしたがって、エッジリング324の調整可能な範囲を制限するように構成される。たとえば、調整可能な範囲は、ガイド機能348の高さH未満に制限されてよい。たとえば、ガイド機能348が、約8mm(たとえば、7.7mmから8.3mm)の高さHを有する場合、エッジリング324の調整可能な範囲は6mmであってよい。言い換えると、エッジリング324における溝356から、ガイド機能348を完全に除去することなく、エッジリング324は、完全に下降された位置(たとえば0mm)から、完全に上昇した位置(たとえば6mm)まで上昇されてよい。したがって、完全に上昇された位置であっても、エッジリング324は、ガイド機能348の少なくとも一部と依然として重なる。このようにエッジリング324の範囲の制限は、上述したような迷路状の界面360を保持し、エッジリング324の横方向の位置ずれを防止する。溝356の深さは、ガイド機能348の高さHにほぼ等しく(たとえば、5%以内)てよい。溝356の深さは、エッジリングの厚さの少なくとも50%であってよい。単なる例として、
図3Aのエッジリング324の調整可能な範囲は、6mmであり、
図3Bのエッジリング324の調整可能な範囲は、1mmである。たとえば、エッジリング324の全体厚さ(すなわち、高さ)は、約0.459インチ(11.659mm)(たとえば、0.450インチ(11.43mm)から0.469インチ(11.9126mm))と、約0.592インチ(15.037mm)(たとえば、0.582インチ(14.7828mm)から0.602インチ(15.2908mm))との間であってよく、溝356の深さは、約0.308インチ(7.8232mm)(たとえば、0.298インチ(7.5692mm)から0.318インチ(8.0772mm))であってよい。
【0046】
たとえば、エッジリング324の「全体厚さ」は、エッジリング324の内径におけるエッジリング324の厚さ(たとえば、内壁388におけるエッジリング324の厚さ/高さ)に対応してよい。いくつかの例では、エッジリング324の厚さは、エッジリング324の上面にわたって均一ではなくてよく(たとえば、エッジリング324の上面は、内壁388における厚さが、エッジリング324の外径の厚さより大きくなるように、上述したように傾斜されてよい)。しかしながら、プラズマへの曝露による侵食は、エッジリング324の外径に対して内壁388において増加されてよいので、内壁388において増加した侵食を補償するために、エッジリング324は、内壁388が少なくとも所定の厚さを有するように形成されてよい。単なる例として、内壁388は、エッジリング324の移動中に基板316との接触を避けるために実質的に垂直である。
【0047】
図4A、
図4B、および
図4Cを参照すると、本開示の原理による別の例示的な基板支持体400がより詳細に示されている。基板支持体400は、絶縁体リングまたはプレート404と、絶縁体プレート404上に配置されたベースプレート408とを含む。ベースプレート408は、処理のために上に配置された基板416を支持するように構成されたセラミック層412を支持する。
図4Aにおいて、セラミック層412は、非段差状の構成を有する。
図4Bおよび
図4Cにおいて、セラミック層412は段差状の構成を有する。基板支持体400は、上部エッジリング424を支持するボトムリング420を含む。段差状の構成では、エッジリング424は、セラミック層412と重なる。エッジリング424を選択的に上昇および下降させるように配置されたそれぞれのリフトピン432を収容するために、絶縁体プレート404、ボトムリング420、および/またはベースプレート408を介して、1つまたは複数のビアまたはガイドチャネル428が形成されてよい。たとえば、ガイドチャネル428は、リフトピン432のそれぞれのピン整列穴として機能する。
【0048】
図4A、
図4B、および
図4Cの例では、エッジリング424は、セラミック層412上に配置された基板416の外側エッジを支持するように構成される。たとえば、エッジリング424の内径は、基板416の外側エッジを支持するように配置された段差434を含む。したがって、エッジリング424は、エッジリング424の取り外しおよび交換を容易にするために上昇および下降されてよいが、処理中は上昇および下降はできない(すなわち、エッジリング424は調整可能ではない)。たとえば、エッジリング424は、取り外しおよび交換のためにリフトピン432を使用して(たとえば、ロボット170を使用して)上昇されてよい。
【0049】
例では、基板支持体400上のエッジリング424の位置合わせ(すなわち、センタリング)を容易にするために、エッジリング424の下側の内側コーナ436が面取りされてよい。逆に、セラミック層412の上部の外側コーナ444および/または下部の内側コーナ448は、コーナ436と補完的に面取りされてよい。したがって、エッジリング424が基板支持体400上に下降されると、面取りされたコーナ436は、面取りされたコーナ444/448と相互作用して、エッジリング424を、基板支持体400上で自立させる。
【0050】
エッジリング424の上部の外側コーナ456は、処理チャンバ102からのエッジリング424の取り外しを容易にするために面取りされてよい。たとえば、基板支持体400は、エッジリング424のその場での除去のために(すなわち、処理チャンバ102を完全に開放および通気することなく)構成されるため、エッジリング424は、エアロックを介して除去されるように構成される。典型的に、エアロックは、所定のサイズ(たとえば、300mm)の基板を収容できるサイズとされる。しかしながら、エッジリング424は、基板416よりも著しく大きい直径を有しており、典型的なエッジリング424は、エアロックを通って適合しない場合がある。したがって、エッジリング424の直径は(たとえば、
図3Aおよび
図3Bに示されるエッジリング324と比較して)低減される。たとえば、エッジリング324の外径は、ボトムリング320の外径と同等である。逆に、エッジリング424の外径は、ボトムリング420の外径よりも著しく小さい。単なる例として、エッジリング424の外径は、約12.833インチ(325.9582mm)(たとえば、12.823インチ(325.7042mm)から12.843インチ(326.2122mm))以下である。エッジリング424の内径は、約11.6インチ(294.64mm)よりも大きい(たとえば、11.5インチ(292.1mm)よりも大きい)。外側コーナ356を面取りすることは、エアロックを通るエッジリング424の移動をさらに容易にする。
【0051】
単なる例として、外側コーナの面取りは、約0.060インチ(1.524mm)(たとえば、0.050インチ(1.27mm)から0.070インチ(1.778mm))の高さ、約0.040インチ(1.016mm)(たとえば、0.030インチ(0.762mm)から0.050インチ(1.27mm))の幅、および約30°(たとえば、25から35°)の角度を有してよい。いくつかの例では、エッジリング424の他の外側コーナが、外側コーナ356に加えて、または、外側コーナ356の代わりに面取りされてよい。いくつかの例では、下部コーナ436の面取りは、約0.025インチ(0.635mm)(たとえば、0.015インチ(0.381mm)から0.040インチ(1.016mm))の高さ、約0.015インチ(0.381mm)(たとえば、0.005インチ(0.0127mm)から0.030インチ(0.762mm))の幅、および約60°(50~70°)の角度を有してよい。単なる例として、エッジリング424の全体厚さ(すなわち、高さ)は、約0.268インチ(6.8072mm)(たとえば、0.258インチ(6.5532mm)から0.268インチ(6.8072mm))であるが、それを上回ることはない。たとえば、エッジリング424の厚さは、エッジリング424の除去を可能にするために、処理チャンバ102のエアロックの高さを超えないであろう。単なる例として、エッジリング424の「全体厚さ」は、
図3Aおよび
図3Bに関して上述したように、エッジリング424の内径におけるエッジリング424の厚さ(たとえば、内壁458におけるエッジリング424の厚さ/高さ)を対応してよい。
【0052】
図4Cに示されるように、ボトムリング420は、ガイド機能460を含む。たとえば、ガイド機能460は、ボトムリング420から上方に延びる上昇した環状リム464に対応する。ガイドチャネル428およびリフトピン432は、ボトムリング420を通って延び、エッジリング424と係合する。エッジリング424は、ガイド機能460を受け入れるように配置された環状の底部溝468を含む。たとえば、エッジリング424のプロファイルは、一般的に、ガイド機能460を受け入れるように構成された「U」字形に対応してよい。
【0053】
したがって、
図3Aおよび
図3Bの例と同様に、エッジリング424の底面は、迷路状の界面472を形成するために、ボトムリング420およびセラミック層412のそれぞれの上面に補完的であるように構成される。言い換えれば、界面472は、基板支持体400の内部構造へのエッジリング424とボトムリング420との間の直接的な経路を提供するのではなく、むしろ多数の方向の変化(たとえば、90度の方向の変化)を含む。いくつかの例では、界面360内のガイド機能460、エッジリング424、ボトムリング420、および/またはセラミック層412の一部は、基板支持体400上のエッジリング424の整列(すなわち、センタリング)を容易にするために面取りされてよい。たとえば、エッジリング424の内径の下部の内側コーナ476と、セラミック層412の対応する下部の内側コーナ480および/または上部の外側コーナ484は、面取りされる。他の例では、溝468内のガイド機能460の機械的な整列が、エッジリング324を中心にする。いくつかの例では、下部コーナ476の面取りは、約0.025インチ(0.635mm)(たとえば、0.015インチ(0.381mm)から0.040インチ(1.016mm))の高さ、約0.015インチ(0.381mm)(たとえば、0.005インチ(0.0127mm)から0.030インチ(0.762mm))の幅、および約60°(たとえば、50~60°)の角度を有してよい。
【0054】
図5Aおよび
図5Bを参照すると、本開示の原理による別の例示的な基板支持体500がより詳細に示される。基板支持体500は、絶縁体リングまたはプレート504と、絶縁体プレート504上に配置されたベースプレート508とを含む。ベースプレート508は、処理のために上に配置された基板516を支持するように構成されたセラミック層512を支持する。
図5Aにおいて、セラミック層512は、非段差状の構成を有する。
図5Bにおいて、セラミック層512は、段差状の構成を有する。基板支持体500は、(
図5Aに示すように)上部エッジリング524または(
図5Bに示すように)上部エッジリング526を支持するボトムリング520を含む。エッジリング524/526を選択的に上昇および下降させるように配置されたそれぞれのリフトピン532を収容するために、1つまたは複数のビアまたはガイドチャネル528が、絶縁体プレート504、ボトムリング520、および/またはベースプレート508を通して形成されてよい。たとえば、ガイドチャネル528は、リフトピン532のそれぞれのピン整列穴として機能する。
図5Bに示すように、基板支持体500はさらに、ボトムリング520とエッジリング524/526との間に配置されたミドルリング536を含んでよい。段差状の構成では、ミドルリング536はセラミック層512と重なり、基板516の外側エッジを支持するように配置される。
【0055】
図5Aおよび
図5Bの例は、
図3Aおよび
図3Bの調整可能なエッジリング324と、
図4A、
図4B、および
図4Cの取り外し可能/交換可能なエッジリングとの両方の機能を組み合わせている。たとえば、
図5Bの段差状の構成においても、エッジリング526は、基板516の下に延びず、基板516を支持しない。したがって、処理中にエッジリング524/526が上昇および下降されてよい。単なる例として、
図5Aのエッジリング524の調整可能な範囲は、2.75mmであり、
図5Bのエッジリング526の調整可能な範囲は、1mmである。さらに、エッジリング524/526の外径は、エアロックを介したエッジリング524/526の移動を容易にするために、
図4A、
図4B、および
図4Cに関して説明したように低減される。したがって、エッジリング524/526は、上述のようにその場で取り外して交換されてよい。
【0056】
図5Aに示されるように、ボトムリング520は、ガイド機能540を含む。
図5Bにおいて、ミドルリング536は、ガイド機能540を含む。たとえば、ガイド機能540は、ボトムリング520/ミドルリング536から上方に延びる上昇した環状リム544に対応する。
図5Aおよび
図5Bのおのおのにおいて、ガイドチャネル528およびリフトピン532は、ボトムリング520を通って延び、エッジリング524/526と係合する。たとえば、エッジリング524/526は、ガイド機能540を受け入れるように配置された環状の底部溝548を含む。たとえば、エッジリング524/526のプロファイルは、一般的に、ガイド機能540を受け入れるように構成された「U」字形に対応してよい。
【0057】
したがって、
図3A、
図3B、および
図4Cと同様に、エッジリング524/526の底面は、ボトムリング520およびミドルリング536のそれぞれの上面に補完的であるように構成され、迷路状の界面552を形成する。言い換えれば、界面552は、基板支持体500の内部構造へのエッジリング524/526とボトムリング520との間の直接的な経路を提供するのではなく、むしろ多数の方向の変化(たとえば、90度の方向の変化)を含む。いくつかの例では、界面552内のガイド機能540、エッジリング524/526、ボトムリング520、および/またはミドルリング536の一部は、基板支持体500上のエッジリング524/526の整列(すなわち、センタリング)を容易にするために面取りされてよい。たとえば、
図5Aにおいて、エッジリング524のコーナ556、558と、ボトムリング520のガイド機能540、562の補完的なコーナ560とが面取りされている。逆に、
図5Bにおいて、エッジリング526のコーナ556と、ボトムリング520のコーナ560のみが面取りされている。エッジリング524の上部の外側コーナ564は、
図4A、
図4B、および
図4Cに関して上述したように、処理チャンバ102からのエッジリング524の取り外しを容易にするために面取りされてよい。
【0058】
単なる例として、下部コーナ556、558の面取りは、約0.015インチ(0.381mm)(たとえば、0.005インチ(0.0127mm)から0.030インチ(0.762mm))の高さおよび幅、ならびに約30°(たとえば、25から35°)の角度を有してよい。たとえば、エッジリング524/526の全体厚さ(すなわち、高さ)は、約0.268インチ(6.8072mm)以下(たとえば、0.258インチ(6.5532mm)より大)であり、溝548の深さは、約0.210インチ(5.334mm)(たとえば、0.200インチ(5.08mm)から0.220インチ(5.588mm))であってよい。エッジリング524/526の厚さと、溝548の深さとの差は、0.058インチ(1.4732mm)以上であってよい。たとえば、エッジリング524/526の厚さは、エッジリング524/526の除去を可能にするために、処理チャンバ102のエアロックの高さを超えない。しかしながら、エッジリング524/526の調整可能性を最適化するために、エアロックの高さを超えることなく、エッジリング524/526の厚さが最大化されてよい。言い換えれば、エッジリング524/526が時間とともに侵食されると、交換する必要なくエッジリング524/526が上昇されてよい量は、エッジリング524/526の厚さに比例して増加する。単なる例として、エッジリング524/526の「全体厚さ」は、
図3A、
図3B、
図4A、
図4B、および
図4Cに関して上述したように、エッジリング524/526の内径におけるエッジリング524/526の厚さ(たとえば、内壁568におけるエッジリング524/526の厚さ/高さ)に対応してよい。
【0059】
図6Aおよび
図6Bを参照すると、(たとえば、ボトムリング320、420、または520のいずれかに対応する)例示的なボトムリング600は、ボトムリング600の絶縁体リング604との位置合わせを容易にするために、クロッキング機能を実装してよい。ボトムリング600は、絶縁体リング604を通って延びるそれぞれのリフトピン612を受け入れるように配置された複数のガイドチャネル608を含む。ボトムリング600はさらに、ノッチ616のような1つまたは複数のクロッキング機能を含む。ノッチ616は、絶縁体リング604から上方に延びる突起620のような補完的な構造を受け入れるように構成される。したがって、ボトムリング600は、ガイドチャネル608がリフトピン612のそれぞれと確実に整列するように、ノッチ616が突起620と整列し、突起620を受け入れるように設置されてよい。
【0060】
前述した説明は、本質的に単なる例示であり、開示、その適用、または使用を限定することは決して意図されていない。本開示の広範な教示は、様々な形態で実施されてよい。したがって、本開示は特定の例を含むが、本開示の真の範囲はそのように限定されるべきではない。なぜなら、図面、明細書、および添付の特許請求の範囲を検討すると他の修正が明らかになるからである。方法内の1つまたは複数のステップは、本開示の原理を変更することなく、異なる順序で(または同時に)実行されてよいことを理解されたい。さらに、特定の機能を有するものとして実施形態のおのおのが上記で説明されたが、本開示の任意の実施形態に関して説明されたこれらの特徴の1つまたは複数は、たとえその組合せが明示的に説明されていなくても、他の実施形態のいずれかの特徴で実施および/または組み合わされてよい。言い換えれば、説明された実施形態は相互に排他的ではなく、1つまたは複数の実施形態の相互の置換が、本開示の範囲内に留まる。
【0061】
要素間(たとえば、モジュール、回路要素、半導体層等の間)の空間的および機能的関係は、「接続された」、「係合された」、「結合された」、「隣接する」、「次の」、「の先頭」、「上側」、「下側」、および「配置された」を含む様々な用語を使用して説明される。「直接的」であると明示的に記載されていない限り、上記の開示で第1の要素と第2の要素との関係が説明されている場合、この関係は、第1の要素と第2の要素との間に他の介在要素が存在しない直接的な関係である場合があってよいが、第1の要素と第2の要素との間に1つまたは複数の介在要素が(空間的または機能的に)存在する間接的な関係であってもよい。本明細書で使用される場合、A、B、およびCの少なくとも1つという句は、非排他的な論理的ORを使用する論理(A OR B OR C)を意味すると解釈されるべきであり、「Aのうちの少なくとも1つ、Bのうちの少なくとも1つ、および、Cのうちの少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきではない。
【0062】
いくつかの実施では、コントローラは、システムの一部であり、これは上記の例の一部であってよい。そのようなシステムは、1つまたは複数の処理ツール、1つまたは複数のチャンバ、処理のための1つまたは複数のプラットフォーム、および/または特定の処理構成要素(ウェーハペデスタル、ガスフローシステム等)を含む半導体処理機器を備えてよい。これらのシステムは、半導体ウェーハまたは基板の処理前、処理中、処理後の動作を制御するための電子機器と統合されてよい。電子機器は、「コントローラ」と称されてよく、1つまたは複数のシステムの様々な構成要素またはサブパートを制御してよい。コントローラは、処理要件および/またはシステムのタイプに応じて、処理ガスの供給、温度設定(たとえば、加熱および/または冷却)、圧力設定、真空設定、電力設定、無線周波数(RF)発生器設定、RFマッチング回路設定、周波数設定、流量設定、流体供給設定、位置および動作設定、ツールおよび他の移送ツールへの、およびこれらからのウェーハの移送、および/または、特定のシステムに接続または接するロードロックを含む、本明細書で開示する処理のいずれかを制御するようにプログラムされてよい。
【0063】
概して、コントローラは、命令を受信し、命令を発行し、動作を制御し、クリーニング動作を有効にし、エンドポイント測定を有効にする等、様々な集積回路、ロジック、メモリ、および/またはソフトウェアを有する電子機器として定義されてよい。集積回路は、プログラム命令を記憶したファームウェアの形式のチップ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)として定義されたチップ、および/または、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、またはプログラム命令(たとえば、ソフトウェア)を実行するマイクロプロセッサを含んでよい。プログラム命令は、半導体ウェーハ上または半導体ウェーハのため、または、システムへの特定の処理を実行するための動作パラメータを定義する様々な個別設定(またはプログラムファイル)の形式でコントローラに通信される命令であってよい。いくつかの実施形態では、動作パラメータは、1つまたは複数の層、材料、金属、酸化物、ケイ素、二酸化ケイ素、表面、回路、および/または、ウェーハのダイの製造中に、1つまたは複数の処理ステップを達成するために処理エンジニアによって定義されるレシピの一部であってよい。
【0064】
いくつかの実施では、コントローラは、システムに統合された、システムに結合された、さもなければシステムにネットワーク化された、またはこれらの組合せであるコンピュータの一部であってよいか、またはこのようなコンピュータに結合されてよい。たとえば、コントローラは、「クラウド」または工場ホストコンピューターシステムのすべてまたは一部にあってもよく、これによりウェーハ処理の遠隔アクセスが可能であってよい。コンピュータは、現在の処理のパラメータを変更し、現在の処理をフォローする処理ステップを設定し、または、新たな処理を開始するために、システムへの遠隔アクセスを可能にして、製造動作の現在の進行状況を監視し、過去の製造動作の履歴を調べ、複数の製造動作から、傾向または性能指標を調べてよい。いくつかの例では、遠隔コンピュータ(たとえば、サーバ)は、ローカルネットワークまたはインターネットを含んでよいネットワークを介してシステムに処理レシピを提供してよい。遠隔コンピュータは、その後遠隔コンピュータからシステムに通信されるパラメータおよび/または設定の入力またはプログラミングを可能にするユーザインターフェースを含んでよい。いくつかの例では、コントローラは、データの形式で命令を受信する。この命令は、1つまたは複数の動作中に実行されるべき処理ステップのおのおののパラメータを指定する。パラメータは、実行されるべき処理のタイプと、コントローラがインターフェースまたは制御するように構成されているツールのタイプに固有のものであってよいことを理解されたい。したがって、上記のように、コントローラは、ともにネットワーク化され、本明細書で説明される処理および制御のような共通の目的に向かって動作する1つまたは複数の別個のコントローラを備えること等により分散されてよい。このような目的のための分散コントローラの例は、チャンバにおける処理を制御するために組み合わされる、(プラットフォームレベルにおけるような、または遠隔コンピュータの一部として)遠隔に配置された1つまたは複数の集積回路と通信するチャンバ上の1つまたは複数の集積回路であってよい。
【0065】
限定することなく、例示的なシステムは、プラズマエッチングチャンバまたはモジュール、堆積チャンバまたはモジュール、スピンリンスチャンバまたはモジュール、金属めっきチャンバまたはモジュール、クリーンチャンバまたはモジュール、ベベルエッジエッチングチャンバまたはモジュール、物理蒸着(PVD)チャンバまたはモジュール、化学蒸着(CVD)チャンバまたはモジュール、原子層堆積(ALD)チャンバまたはモジュール、原子層エッチング(ALE)チャンバまたはモジュール、イオン注入チャンバまたはモジュール、トラックチャンバまたはモジュール、および半導体ウェーハの製造および/または製作に関連付けられてよい、または使用されてよい他の任意の半導体処理システムを含んでよい。
【0066】
上述のように、ツールによって実行されるべき処理ステップに応じて、コントローラは、他のツール回路またはモジュール、他のツール構成要素、クラスタツール、他のツールインターフェース、隣接ツール、近隣ツール、工場全体に配置されたツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、または半導体製造工場内のツール場所および/またはロードポートとの間でウェーハのコンテナをやり取りする材料搬送で使用されるツールのうちの1つまたは複数と通信してよい。
【0067】
前述した説明は、本質的に単なる例示であり、開示、その適用、または使用を限定することは決して意図されていない。本開示の広範な教示は、様々な形態で実施されてよい。したがって、本開示は特定の例を含むが、本開示の真の範囲はそのように限定されるべきではない。なぜなら、図面、明細書、および以下の特許請求の範囲を検討すると他の修正が明らかになるからである。方法内の1つまたは複数のステップは、本開示の原理を変更することなく、異なる順序で(または同時に)実行されてよいことを理解されたい。さらに、特定の機能を有するものとして実施形態のおのおのが上記で説明されたが、本開示の任意の実施形態に関して説明されたこれらの特徴の任意の1つまたは複数は、たとえその組合せが明示的に説明されていなくても、他の実施形態のいずれかの特徴で実施および/または組み合わされてよい。言い換えれば、説明された実施形態は相互に排他的ではなく、1つまたは複数の実施形態の相互の置換が、本開示の範囲内に留まる。
【0068】
要素間(たとえば、モジュール、回路要素、半導体層等の間)の空間的および機能的関係は、「接続された」、「係合された」、「結合された」、「隣接する」、「次の」、「の先頭」、「上側」、「下側」、および「配置された」を含む様々な用語を使用して説明される。「直接的」であると明示的に記載されていない限り、上記の開示で第1の要素と第2の要素との関係が説明されている場合、この関係は、第1の要素と第2の要素との間に他の介在要素が存在しない直接的な関係である場合があってよいが、第1の要素と第2の要素との間に1つまたは複数の介在要素が(空間的または機能的に)存在する間接的な関係であってもよい。本明細書で使用される場合、A、B、およびCの少なくとも1つという句は、非排他的な論理的ORを使用する論理(A OR B OR C)を意味すると解釈されるべきであり、「Aのうちの少なくとも1つ、Bのうちの少なくとも1つ、および、Cのうちの少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきではない。
【0069】
いくつかの実施では、コントローラは、システムの一部であり、これは上記の例の一部であってよい。そのようなシステムは、1つまたは複数の処理ツール、1つまたは複数のチャンバ、処理のための1つまたは複数のプラットフォーム、および/または特定の処理構成要素(ウェーハペデスタル、ガスフローシステム等)を含む半導体処理機器を備えてよい。これらのシステムは、半導体ウェーハまたは基板の処理前、処理中、処理後の動作を制御するための電子機器と統合されてよい。電子機器は、「コントローラ」と称されてよく、1つまたは複数のシステムの様々な構成要素またはサブパートを制御してよい。コントローラは、処理要件および/またはシステムのタイプに応じて、処理ガスの供給、温度設定(たとえば、加熱および/または冷却)、圧力設定、真空設定、電力設定、無線周波数(RF)発生器設定、RFマッチング回路設定、周波数設定、流量設定、流体供給設定、位置および動作設定、ツールおよび他の移送ツールへの、およびこれらからのウェーハの移送、および/または、特定のシステムに接続または接するロードロックを含む、本明細書で開示する処理のいずれかを制御するようにプログラムされてよい。
【0070】
概して、コントローラは、命令を受信し、命令を発行し、動作を制御し、クリーニング動作を有効にし、エンドポイント測定を有効にする等、様々な集積回路、ロジック、メモリ、および/またはソフトウェアを有する電子機器として定義されてよい。集積回路は、プログラム命令を記憶したファームウェアの形式のチップ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)として定義されたチップ、および/または、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、またはプログラム命令(たとえば、ソフトウェア)を実行するマイクロコントローラを含んでよい。プログラム命令は、半導体ウェーハ上または半導体ウェーハのため、または、システムへの特定の処理を実行するための動作パラメータを定義する様々な個別設定(またはプログラムファイル)の形式でコントローラに通信される命令であってよい。いくつかの実施形態では、動作パラメータは、1つまたは複数の層、材料、金属、酸化物、ケイ素、二酸化ケイ素、表面、回路、および/または、ウェーハのダイの製造中に、1つまたは複数の処理ステップを達成するために処理エンジニアによって定義されるレシピの一部であってよい。
【0071】
いくつかの実施では、コントローラは、システムに統合された、システムに結合された、さもなければシステムにネットワーク化された、またはこれらの組合せであるコンピュータの一部であってよいか、またはこのようなコンピュータに結合されてよい。たとえば、コントローラは、「クラウド」または工場ホストコンピューターシステムのすべてまたは一部にあってもよく、これによりウェーハ処理の遠隔アクセスが可能であってよい。コンピュータは、現在の処理のパラメータを変更し、現在の処理をフォローする処理ステップを設定し、または、新たな処理を開始するために、システムへの遠隔アクセスを可能にして、製造動作の現在の進行状況を監視し、過去の製造動作の履歴を調べ、複数の製造動作から、傾向または性能指標を調べてよい。いくつかの例では、遠隔コンピュータ(たとえば、サーバ)は、ローカルネットワークまたはインターネットを含んでよいネットワークを介してシステムに処理レシピを提供してよい。遠隔コンピュータは、その後遠隔コンピュータからシステムに通信されるパラメータおよび/または設定の入力またはプログラミングを可能にするユーザインターフェースを含んでよい。いくつかの例では、コントローラは、データの形式で命令を受信する。この命令は、1つまたは複数の動作中に実行されるべき処理ステップのおのおののパラメータを指定する。パラメータは、実行されるべき処理のタイプと、コントローラがインターフェースまたは制御するように構成されているツールのタイプに固有のものであってよいことを理解されたい。したがって、上記のように、コントローラは、ともにネットワーク化され、本明細書で説明される処理および制御のような共通の目的に向かって動作する1つまたは複数の別個のコントローラを備えること等により分散されてよい。このような目的のための分散コントローラの例は、チャンバにおける処理を制御するために組み合わされる、(プラットフォームレベルにおけるような、または遠隔コンピュータの一部として)遠隔に配置された1つまたは複数の集積回路と通信するチャンバ上の1つまたは複数の集積回路であってよい。
【0072】
限定することなく、例示的なシステムは、プラズマエッチングチャンバまたはモジュール、堆積チャンバまたはモジュール、スピンリンスチャンバまたはモジュール、金属めっきチャンバまたはモジュール、クリーンチャンバまたはモジュール、ベベルエッジエッチングチャンバまたはモジュール、物理蒸着(PVD)チャンバまたはモジュール、化学蒸着(CVD)チャンバまたはモジュール、原子層堆積(ALD)チャンバまたはモジュール、原子層エッチング(ALE)チャンバまたはモジュール、イオン注入チャンバまたはモジュール、トラックチャンバまたはモジュール、および半導体ウェーハの製造および/または製作に関連付けられてよい、または使用されてよい他の任意の半導体処理システムを含んでよい。
【0073】
上述のように、ツールによって実行されるべき処理ステップに応じて、コントローラは、他のツール回路またはモジュール、他のツール構成要素、クラスタツール、他のツールインターフェース、隣接ツール、近隣ツール、工場全体に配置されたツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、または半導体製造工場内のツールの場所および/またはロードポートとの間でウェーハのコンテナをやり取りする材料搬送で使用されるツールのうちの1つまたは複数と通信してよい。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理システムのためのエッジリングであって、
上面と、
処理されるべき基板の外径よりも大きい環状内径と、
環状外径と、
下面と、
前記エッジリングの前記下面に配置された環状溝と、を備え、
前記環状溝の深さは、前記エッジリングの調整可能な範囲にしたがって選択される、エッジリング。
【請求項2】
請求項1に記載のエッジリングであって、
前記環状溝は、前記エッジリングの前記環状内径よりも前記エッジリングの前記環状外径の近くに配置されている、エッジリング。
【請求項3】
請求項1に記載のエッジリングであって、
前記エッジリングは、「U」字形である、エッジリング。
【請求項4】
請求項1に記載のエッジリングであって、
前記エッジリングの前記上面の上部の外側コーナは、面取りされている、エッジリング。
【請求項5】
請求項1に記載のエッジリングであって、
前記エッジリングの前記下面の下部の外側コーナは、面取りされている、エッジリング。
【請求項6】
請求項1に記載のエッジリングであって、
前記環状溝のコーナは面取りされている、エッジリング。
【請求項7】
請求項1に記載のエッジリングであって、
前記環状内径における前記エッジリングの厚さは、少なくとも前記エッジリングの前記環状外径における前記エッジリングの厚さである、エッジリング。
【請求項8】
請求項1に記載のエッジリングであって、
前記環状溝は、前記エッジリングの調整中に、基板支持体のボトムリングまたはミドルリングから上方に延びるガイド機能と相互作用するように構成されている、エッジリング。
【請求項9】
請求項8に記載のエッジリングであって、
前記環状溝の前記深さは、前記ガイド機能の高さの約5%である、エッジリング。
【請求項10】
請求項1に記載のエッジリングであって、
前記環状溝は、前記エッジリングの前記環状外径よりも前記エッジリングの前記環状内径の近くに配置されている、エッジリング。
【請求項11】
基板処理システムのためのエッジリングであって、
環状平面部と、
前記環状平面部の内端から下方に延びる環状内側側壁であって、前記環状内側側壁は、第1の径方向厚さを有し、処理されるべき基板の外径よりも大きい前記エッジリングの内径を定義する、環状内側側壁と、 y
前記環状平面部の外端から下方に延びる環状外側側壁であって、前記第1の径方向厚さとは異なる第2の径方向厚さを有する環状外側側壁と、
前記環状平面部ならびに前記環状内側側壁および前記環状外側側壁によって定義された環状溝であって、前記環状溝は、前記環状平面部の中心から前記環状外側側壁に向かってオフセットされ、前記環状溝の深さは、前記エッジリングの調整可能な範囲と相関する、環状溝と、
を備える、エッジリング。
【請求項12】
請求項11に記載のエッジリングであって、
前記エッジリングの前記環状外側側壁の上部の外側コーナは、面取りされている、エッジリング。
【請求項13】
請求項11に記載のエッジリングであって、
前記エッジリングの前記環状外側側壁の下部の外側コーナは、面取りされている、エッジリング。
【請求項14】
請求項11に記載のエッジリングであって、
前記環状溝のコーナは面取りされている、エッジリング。
【請求項15】
請求項11に記載のエッジリングであって、
前記環状溝は、前記エッジリングの調整中に、基板支持体のボトムリングまたはミドルリングから上方に延びるガイド機能と相互作用するように構成されている、エッジリング。
【請求項16】
請求項15に記載のエッジリングであって、
前記環状溝の前記深さは、前記ガイド機能の高さの約5%である、エッジリング。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0073】
上述のように、ツールによって実行されるべき処理ステップに応じて、コントローラは、他のツール回路またはモジュール、他のツール構成要素、クラスタツール、他のツールインターフェース、隣接ツール、近隣ツール、工場全体に配置されたツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、または半導体製造工場内のツールの場所および/またはロードポートとの間でウェーハのコンテナをやり取りする材料搬送で使用されるツールのうちの1つまたは複数と通信してよい。
本発明は、たとえば、以下のような態様で実現することもできる。
適用例1:
基板処理システムにおいて1つまたは複数のリフトピンを介して、基板支持体に対して上昇および下降されるように構成されたエッジリングであって、前記エッジリングはさらに、前記エッジリングの調整中、前記基板支持体のボトムリングおよび/またはミドルリングから上方に延びるガイド機能と相互作用するように構成され、前記エッジリングは、
上面と、
環状内径と、
環状外径と、
下面と、
前記ガイド機能と相互作用するために、前記エッジリングの前記下面に配置された環状溝とを備え、前記環状溝の壁は、実質的に垂直である、エッジリング。
適用例2:
適用例1のエッジリングであって、「U」字形である、エッジリング。
適用例3:
適用例1のエッジリングであって、前記溝の深さは、前記エッジリングの厚さの少なくとも50%である、エッジリング。
適用例4:
適用例1のエッジリングであって、前記溝の深さが、前記エッジリングの調整可能な範囲にしたがって選択される、エッジリング。
適用例5:
適用例1のエッジリングであって、前記溝の深さが、7.7mmと8.3mmとの間である、エッジリング。
適用例6:
適用例1のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面における第1のコーナが、面取りされている、エッジリング。
適用例7:
適用例1のエッジリングであって、前記環状溝内の第1のコーナが、面取りされている、エッジリング。
適用例8:
適用例1のエッジリングであって、前記エッジリングの外径の上部コーナが、面取りされている、エッジリング。
適用例9:
適用例1のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面が、少なくとも4つの方向変化を含む、エッジリング。
適用例10:
適用例1のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面が、少なくとも5つの交互する垂直経路と水平経路とを含む、エッジリング。
適用例11:
適用例1のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面における第1のコーナが、面取りされている、エッジリング。
適用例12:
適用例1のエッジリングであって、前記環状溝内の第1のコーナが、面取りされている、エッジリング。
適用例13:
適用例1のエッジリングであって、前記エッジリングの外径は、約327.228mm(約12.883インチ)未満であり、前記エッジリングの前記環状内径は、約294.64mm(約11.6インチ)よりも大きい、エッジリング。
適用例14:
適用例1のエッジリングであって、前記環状内径における前記エッジリングの厚さが、約11.659mm(約0.459インチ)と約15.037mm(約0.592インチ)との間である、エッジリング。
適用例15:
基板処理システムにおいて基板支持体に対して、1つまたは複数のリフトピンを介して、上昇および下降されるように構成されたエッジリングであって、前記エッジリングは、
上面と、
環状内径と、
環状外径と、
下面と、を備え、
前記上面と前記外径との間の界面における前記エッジリングの外側の上部コーナは面取りされている、エッジリング。
適用例16:
適用例15のエッジリングであって、前記面取りされた上部コーナは、約1.524mm(約0.060インチ)の高さ、約1.016mm(約0.040インチ)の幅、および約30°の角度を有する、エッジリング。
適用例17:
適用例15のエッジリングであって、前記下面と前記内径との間の界面における前記エッジリングの、内側の下部コーナは面取りされている、エッジリング。
適用例18:
適用例17のエッジリングであって、前記面取りされた下部コーナは、約0.381mm(約0.015インチ)の高さ、約0.381mm(約0.015インチ)の幅、および約30°の角度を有する、エッジリング。
適用例19:
適用例17のエッジリングであって、前記面取りされた下部コーナは、約0.635mm(約0.025インチ)の高さ、約0.381mm(約0.015インチ)の幅、および約60°の角度を有する、エッジリング。
適用例20:
適用例15のエッジリングであって、前記エッジリングの前記環状外径は、約327.228mm(約12.883インチ)未満であり、前記エッジリングの前記環状内径は、約294.64mm(約11.6インチ)よりも大きい、エッジリング。
適用例21:
適用例15のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面に配置された環状溝をさらに備え、前記環状溝の壁は実質的に垂直である、エッジリング。
適用例22:
適用例21のエッジリングであって、「U」字形である、エッジリング。
適用例23:
適用例21のエッジリングであって、前記溝の深さは、前記エッジリングの厚さの少なくとも50%である、エッジリング。
適用例24:
適用例21のエッジリングであって、前記溝の深さは、前記エッジリングの調整可能な範囲にしたがって選択される、エッジリング。
適用例25:
適用例21のエッジリングであって、前記溝の深さは、7.7mmと8.3mmとの間である、エッジリング。
適用例26:
適用例21のエッジリングであって、前記環状溝に隣接する前記エッジリングの前記下面におけるコーナが面取りされている、エッジリング。
適用例27:
適用例21のエッジリングであって、前記下面と前記外径との間の界面における前記エッジリングの下部コーナが面取りされている、エッジリング。
適用例28:
適用例21のエッジリングであって、前記エッジリングの前記下面は、少なくとも4つの方向変化を含む、エッジリング。
適用例29:
適用例21のエッジリングであって、前記エッジリングの前記環状内径は、段差を含む、エッジリング。
適用例30:
適用例15のエッジリングであって、前記環状内径における前記エッジリングの厚さは、約6.807mm(約0.268インチ)である、エッジリング。
【外国語明細書】