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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156009
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】接合装置および接合方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/02 20060101AFI20241024BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
H01L21/02 B
H01L21/68 N
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024146205
(22)【出願日】2024-08-28
(62)【分割の表示】P 2020086324の分割
【原出願日】2020-05-15
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菅川 賢治
(72)【発明者】
【氏名】大森 陽介
(57)【要約】
【課題】基板の接合精度を向上させる技術を提供する。
【解決手段】実施形態に係る接合装置は、保持部と、押圧部と、曲率調整部とを備える。保持部は、接合される基板を吸着保持する。押圧部は、保持部に吸着保持された基板の中心部に接触して基板を押圧し、基板の中心部を突出させる。曲率調整部は、押圧部によって押圧された基板の曲率を調整する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接合される基板を吸着保持する保持部と、
前記保持部に吸着保持された前記基板の中心部に接触して前記基板を押圧し、前記基板の中心部を突出させる押圧部と、
前記押圧部によって押圧された前記基板の曲率を調整する曲率調整部と
を備える接合装置。
【請求項2】
前記曲率調整部は、前記押圧部によって押圧された前記基板に向けてガスを供給する
請求項1に記載の接合装置。
【請求項3】
前記ガスの温度を調整する温調部
を備える請求項2に記載の接合装置。
【請求項4】
前記曲率調整部は、前記基板に接触して前記基板を押圧する
請求項1に記載の接合装置。
【請求項5】
前記曲率調整部は、前記保持部の周方向に沿って複数設けられる
請求項1~4のいずれか1つに記載の接合装置。
【請求項6】
前記保持部は、前記保持部の周方向に沿って複数設けられる吸着パッド
を備え、
前記曲率調整部は、前記押圧部と、前記吸着パッドとの間に設けられる
請求項1~5のいずれか1つに記載の接合装置。
【請求項7】
前記押圧部によって押圧された前記基板の非接合面側の空気を吸引する吸引装置
を備える請求項1~6のいずれか1つに記載の接合装置。
【請求項8】
前記保持部の下方に設けられ、前記保持部に吸着保持される前記基板と接合される基板を保持する下方保持部
を備える請求項1~7のいずれか1つに記載の接合装置。
【請求項9】
接合される基板を吸着保持する保持工程と、
吸着保持された前記基板の中心部に接触する押圧部によって前記基板を押圧する押圧工程と、
前記押圧部によって押圧された前記基板の曲率を調整する調整工程と
を有する接合方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、接合装置および接合方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、第1基板の中心部を押動部材によって押圧し、第2基板に向けて中心部を突出させた状態で、第1基板と第2基板との接合を開始させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-153954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、基板の接合精度を向上させる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様による接合装置は、保持部と、押圧部と、曲率調整部とを備える。保持部は、接合される基板を吸着保持する。押圧部は、保持部に吸着保持された基板の中心部に接触して基板を押圧し、基板の中心部を突出させる。曲率調整部は、押圧部によって押圧された基板の曲率を調整する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、基板の接合精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1実施形態に係る接合システムの構成を示す模式図である。
図2図2は、第1実施形態に係る第1基板および第2基板の接合前の状態を示す模式図である。
図3図3は、第1実施形態に係る接合装置の構成を示す模式図である。
図4図4は、第1実施形態に係る接合処理を説明するフローチャートである。
図5図5は、第1実施形態に係る第1基板の中心部付近の変位量を示す図である。
図6図6は、第1実施形態に係る接合処理における第1基板の中心部付近の伸びを示す図である。
図7図7は、第2実施形態に係る接合装置の構成を示す模式図である。
図8図8は、第3実施形態に係る接合装置の構成を示す模式図である。
図9図9は、第4実施形態に係る接合装置の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本開示による接合装置および接合方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示による接合装置および接合方法が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0009】
また、以下に示す実施形態では、「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」といった表現が用いられる場合があるが、これらの表現は、厳密に「一定」、「直交」、「垂直」あるいは「平行」であることを要しない。すなわち、上記した各表現は、例えば製造精度、設置精度などのずれを許容するものとする。
【0010】
また、以下参照する各図面では、説明を分かりやすくするために、互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする直交座標系を示す場合がある。また、鉛直軸を回転中心とする回転方向をθ方向と呼ぶ場合がある。
【0011】
(第1実施形態)
<接合システムの構成>
まず、第1実施形態に係る接合システム1の構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る接合システム1の構成を示す模式図である。また、図2は、第1実施形態に係る第1基板W1および第2基板W2の接合前の状態を示す模式図である。
【0012】
図1に示す接合システム1は、第1基板W1と第2基板W2とを接合することによって重合基板Tを形成する(図2参照)。
【0013】
第1基板W1および第2基板W2は、単結晶シリコンウエハであり、板面には複数の電子回路が形成される。第1基板W1および第2基板W2は、略同径である。なお、第1基板W1および第2基板W2の一方は、たとえば電子回路が形成されていない基板であってもよい。
【0014】
以下では、図2に示すように、第1基板W1の板面のうち、第2基板W2と接合される側の板面を「接合面W1j」と記載し、接合面W1jとは反対側の板面を「非接合面W1n」と記載する。また、第2基板W2の板面のうち、第1基板W1と接合される側の板面を「接合面W2j」と記載し、接合面W2jとは反対側の板面を「非接合面W2n」と記載する。
【0015】
図1に示すように、接合システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2は、処理ステーション3のX軸負方向側に配置され、処理ステーション3と一体的に接続される。
【0016】
搬入出ステーション2は、載置台10と、搬送領域20とを備える。載置台10は、複数の載置板11を備える。各載置板11には、複数枚(たとえば、25枚)の基板を水平状態で収容するカセットC1~C4がそれぞれ載置される。カセットC1は複数枚の第1基板W1を収容可能であり、カセットC2は複数枚の第2基板W2を収容可能であり、カセットC3は複数枚の重合基板Tを収容可能である。カセットC4は、たとえば、不具合が生じた基板を回収するためのカセットである。なお、載置板11に載置されるカセットC1~C4の個数は、図示のものに限定されない。
【0017】
搬送領域20は、載置台10のX軸正方向側に隣接して配置される。搬送領域20には、Y軸方向に延在する搬送路21と、搬送路21に沿って移動可能な搬送装置22とが設けられる。搬送装置22は、Y軸方向だけでなく、X軸方向にも移動可能かつZ軸周りに旋回可能である。搬送装置22は、載置板11に載置されたカセットC1~C4と、後述する処理ステーション3の第3処理ブロックG3との間で、第1基板W1、第2基板W2および重合基板Tの搬送を行う。
【0018】
処理ステーション3には、たとえば3つの処理ブロックG1,G2,G3が設けられる。第1処理ブロックG1は、処理ステーション3の背面側(図1のY軸正方向側)に配置される。また、第2処理ブロックG2は、処理ステーション3の正面側(図1のY軸負方向側)に配置され、第3処理ブロックG3は、処理ステーション3の搬入出ステーション2側(図1のX軸負方向側)に配置される。
【0019】
第1処理ブロックG1には、第1基板W1および第2基板W2の接合面W1j,W2jを改質する表面改質装置30が配置される。表面改質装置30は、第1基板W1および第2基板W2の接合面W1j,W2jにおいてプラズマ照射によって未結合手(ダングリングボンド)を形成し、親水化され易くするように接合面W1j,W2jを改質する。
【0020】
具体的には、表面改質装置30では、たとえば減圧雰囲気下において処理ガスである酸素ガスまたは窒素ガスが励起されてプラズマ化される。そして、かかる酸素イオンまたは窒素イオンが、第1基板W1および第2基板W2の接合面W1j,W2jに照射されることにより、接合面W1j,W2jがプラズマ処理されて改質される。
【0021】
また、第1処理ブロックG1には、表面親水化装置40が配置される。表面親水化装置40は、たとえば純水によって第1基板W1および第2基板W2の接合面W1j,W2jを親水化するとともに、接合面W1j,W2jを洗浄する。具体的には、表面親水化装置40は、たとえばスピンチャックに保持された第1基板W1または第2基板W2を回転させながら、当該第1基板W1または第2基板W2上に純水を供給する。これにより、第1基板W1または第2基板W2上に供給された純水が第1基板W1または第2基板W2の接合面W1j,W2j上を拡散し、接合面W1j,W2jが親水化される。
【0022】
ここでは、表面改質装置30と表面親水化装置40とが横並びで配置される場合の例を示したが、表面親水化装置40は、表面改質装置30の上方または下方に積層されてもよい。
【0023】
第2処理ブロックG2には、接合装置41が配置される。接合装置41は、親水化された第1基板W1と第2基板W2とを分子間力により接合する。接合装置41の具体的な構成については後述する。
【0024】
第1処理ブロックG1、第2処理ブロックG2および第3処理ブロックG3に囲まれた領域には、搬送領域60が形成される。搬送領域60には、搬送装置61が配置される。搬送装置61は、たとえば鉛直方向、水平方向および鉛直軸周りに移動自在な搬送アームを有する。かかる搬送装置61は、搬送領域60内を移動し、搬送領域60に隣接する第1処理ブロックG1、第2処理ブロックG2および第3処理ブロックG3内の所定の装置に第1基板W1、第2基板W2および重合基板Tを搬送する。
【0025】
また、接合システム1は、制御装置70を備える。制御装置70は、接合システム1の動作を制御する。かかる制御装置70は、たとえばコンピュータであり、図示しない制御部および記憶部を備える。制御部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。かかるマイクロコンピュータのCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、後述する制御を実現する。また、記憶部は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0026】
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録されていたものであって、その記録媒体から制御装置70の記憶部にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記録媒体としては、例えばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
【0027】
<接合装置>
次に、第1実施形態に係る接合装置41について図3を参照し説明する。図3は、第1実施形態に係る接合装置41の構成を示す模式図である。
【0028】
接合装置41は、第1チャック部100と、第2チャック部200とを備える。
【0029】
第1チャック部100は、保持部101と、ストライカー102(押圧部の一例)と、空気供給部103(曲率調整部の一例)とを備える。
【0030】
保持部101は、接合される第1基板W1を吸着保持する。保持部101は、第1基板W1を上方から吸着保持する。具体的には、保持部101は、第1基板W1の非接合面W1nを吸着し、第1基板W1を保持する。
【0031】
保持部101は、本体部110と、吸着パッド111と、吸引装置112とを備える。本体部110は、例えば、円形に形成される。本体部110には、挿入孔110aと、収容部110bと、吸引路110cと、吹出孔110dとが形成される。
【0032】
挿入孔110aは、本体部110の中央部に形成される。挿入孔110aは、鉛直方向に沿って形成される。挿入孔110aは、本体部110を貫通する。挿入孔110aには、ストライカー102の押圧ピン120が挿入される。
【0033】
収容部110bは、本体部110の下面に開口するように形成される。収容部110bには、吸着パッド111が収容される。吸引路110cは、収容部110bに収容される吸着パッド111に接続される。具体的には、吸引路110cの一端は、収容部110bに収容される吸着パッド111に接続される。吸引路110cの他端は、吸引管130を介して吸引装置112に接続される。
【0034】
収容部110b、および吸引路110cは、第1基板W1の径方向、すなわち本体部110の径方向において挿入孔110aよりも外側に形成される。収容部110b、および吸引路110cは、複数形成される。
【0035】
収容部110b、および吸引路110cは、本体部110の周方向に沿って複数形成される。また、収容部110b、および吸引路110cは、挿入孔110aと同心円状に2重に配置される。
【0036】
吹出孔110dは、挿入孔110aと、収容部110bおよび吸引路110cとの間に形成される。吹出孔110dは、挿入孔110a寄りに形成される。吹出孔110dは、本体部110を貫通する。吹出孔110dは、吹出管131を介して空気供給部103に接続され、高圧の空気を第1基板W1に向けて供給する。吹出孔110dは、複数形成される。吹出孔110dは、本体部110の周方向に沿って複数形成される。なお、吹出孔110dは、本体部110の径方向に沿って複数形成されてもよい。
【0037】
本体部110の下面には凹部110eが形成される。凹部110eには、複数のピン113が設けられる。複数のピン113は、第1基板W1の上面、すなわち第1基板W1の非接合面W1nに接触する。
【0038】
吸着パッド111は、各収容部110bに収容される。すなわち、吸着パッド111は、本体部110の周方向に沿って複数設けられる。また、吸着パッド111は、挿入孔110aと同心円状に2重に設けられる。吸着パッド111は、第1基板W1の外周部側を吸着する。このように、保持部101は、保持部101の周方向に沿って複数設けられる吸着パッド111を備える。
【0039】
吸引装置112は、例えば、真空ポンプであり、吸着パッド111の内部を真空引きする。吸着パッド111の内部が真空引きされることによって、第1基板W1の非接合面W1nが吸着パッド111に吸着され、第1基板W1は、保持部101によって吸着保持される。
【0040】
ストライカー102は、たとえば本体部110の上面に配置される。ストライカー102は、押圧ピン120と、アクチュエータ部121と、直動機構122とを備える。ストライカー102(押圧部の一例)は、第1基板W1(基板の一例)に接触して第1基板を押圧する。押圧ピン120は、鉛直方向に沿って延在する円柱状の部材であり、アクチュエータ部121によって支持される。
【0041】
アクチュエータ部121は、たとえば電空レギュレータ(図示せず)を介して供給される空気により鉛直下方に一定の圧力を発生させる。アクチュエータ部121は、電空レギュレータを介して供給される空気により、第1基板W1の中心部と当接して第1基板W1の中心部にかかる押圧荷重を制御することができる。また、アクチュエータ部121の先端部は、挿入孔110aを挿通して鉛直方向に昇降自在になっている。
【0042】
アクチュエータ部121は、直動機構122に支持される。直動機構122は、たとえばモータを内蔵した駆動部によってアクチュエータ部121を鉛直方向に沿って移動させる。
【0043】
ストライカー102は、直動機構122によってアクチュエータ部121の移動を制御し、アクチュエータ部121によって押圧ピン120による第1基板W1の押圧荷重を制御する。ストライカー102(押圧部の一例)は、保持部101に吸着保持された第1基板W1(基板の一例)の中心部に接触して第1基板W1を押圧し、第1基板W1の中心部を突出させる。
【0044】
空気供給部103(曲率調整部の一例)は、ストライカー102(押圧部の一例)によって押圧された第1基板W1(基板の一例)の曲率を調整する。空気供給部103は、例えば、電空レギュレータであり、吹出管131を介して吹出孔110d(曲率調整部の一例)から高圧の空気を供給する。具体的には、空気供給部103(曲率調整部の一例)は、ストライカー102によって押圧された第1基板W1(基板の一例)に向けて空気(ガスの一例)を供給する。吹出孔110d(曲率調整部の一例)は、保持部101の周方向に沿って複数設けられる。すなわち、高圧の空気は、複数の吹出孔110dから、第1基板W1に向けて供給される。また、吹出孔110d(曲率調整部の一例)は、ストライカー102(押圧部の一例)と、吸着パッド111との間に設けられる。保持部101によって吸着保持され、ストライカー102によって押圧された第1基板W1に吹出孔110dから高圧の空気が供給されることによって、第1基板W1は、全体的に撓み、曲率が小さくなる。第1基板W1は、ストライカー102によって押圧される中心部の曲率が小さくなる。
【0045】
第2チャック部200は、保持部201(下方保持部の一例)と、移動機構202とを備える。
【0046】
保持部201(下方保持部の一例)は、保持部101の下方に設けられる。保持部201(下方保持部の一例)は、保持部101に吸着保持される第1基板W1(基板の一例)と接合される第2基板W2(基板の一例)を保持する。保持部201は、本体部210と、吸引装置211とを備える。本体部210は、例えば、円形に形成される。
【0047】
本体部210には、複数のピン220と、リブ221とが設けられる。複数のピン220は、第2基板W2の下面、すなわち第2基板W2の非接合面W2nに当接する。リブ221は、複数のピン220の外側に設けられる。リブ221は、複数のピン220を囲むように環状に形成され、第2基板W2の外周部を全周に亘って支持する。
【0048】
また、本体部210には、吸引路210aが形成される。吸引路210aは、複数形成される。吸引路210aは、リブ221によって囲まれた領域内に設けられる。吸引路210aは、吸引管230を介して吸引装置211に接続される。
【0049】
吸引装置211は、例えば、真空ポンプであり、リブ221によって囲まれた吸着領域を複数の吸引路210aから真空引きすることによって吸着領域を減圧する。これにより、リブ221、および複数のピン220に支持される第2基板W2は、保持部201に吸着保持される。
【0050】
移動機構202は、保持部201を水平方向に移動させる。また、移動機構202は、保持部201を鉛直方向に移動自在、且つ鉛直軸周りに回転可能に構成される。
【0051】
ここでは図示を省略するが、接合装置41は、トランジション、反転機構および位置調節機構等を備える。トランジションには、第1基板W1、第2基板W2および重合基板Tが一時的に載置される。位置調節機構は、第1基板W1および第2基板W2の水平方向の向きを調節する。反転機構は、第1基板W1の表裏を反転させる。
【0052】
<接合処理>
次に、第1実施形態に係る接合処理について図4のフローチャートを参照し説明する。図4は、第1実施形態に係る接合処理を説明するフローチャートである。図4に示す各種処理は、制御装置70による制御に基づいて実行される。
【0053】
接合装置41は、保持処理を行う(S100)。具体的には、接合装置41は、第1チャック部100によって第1基板W1を吸着保持し、第2チャック部200によって第2基板W2を吸着保持する。
【0054】
接合装置41は、位置合わせ処理を行う(S101)。具体的には、接合装置41は、第1基板W1と第2基板W2との水平方向における位置合わせを行った後に、保持部201を鉛直方向に移動させて、第2基板W2を第1基板W1に接近させる。
【0055】
接合装置41は、接合処理を行う(S102)。接合装置41は、第1基板W1の中央部を第2基板W2に向けて突出させ、第1基板W1を湾曲させる。具体的には、接合装置41は、ストライカー102によって第1基板W1の中央部を押圧する。また、接合装置41は、空気供給部103によって吹出孔110dから高圧の空気を第1基板W1に向けて供給する。
【0056】
これにより、第1基板W1は、第1基板W1の中心部に応力が集中することが抑制されつつ、第2基板W2に向けて突出するように変形する。第1基板W1は、図5に示すように変形する。図5は、第1実施形態に係る第1基板W1の中心部付近の変位量を示す図である。図5では、ストライカー102によって第1基板W1の中心部を押圧した場合の変位量を破線で示し、さらに空気供給部103によって高圧の空気を第1基板W1に向けて供給した場合の変位量を実線で示す。また、第1基板W1が湾曲していない状態の変位量を「0」とし、下方に向けた第1基板W1の変位量を示す。
【0057】
ストライカー102によって第1基板W1が押圧された場合には、第1基板W1の中心部がストライカー102によって集中的に押圧される。そのため、第1基板W1の中心部に応力が集中し、第1基板W1の径方向に対する第1基板W1の変位量の差が大きくなる。
【0058】
さらに空気供給部103によって高圧の空気を第1基板W1に供給する場合には、第1基板W1は、高圧の空気によって全体的に力がかかるため、第1基板W1の中心部への応力集中が低減される。そのため、第1基板W1の径方向に対する第1基板W1の変位量の差が小さくなる。すなわち、空気供給部103によって高圧の空気を第1基板W1に向けて供給することによって、第1基板W1の曲率が小さくなる。
【0059】
そのため、第1基板W1の中心部付近における第1基板W1の伸びは、第1基板W1の径方向に対し、図6に示すようになる。図6は、第1実施形態に係る接合処理における第1基板W1の中心部付近の伸びを示す図である。図6では、ストライカー102によって第1基板W1の中心部を押圧した場合の伸びを破線で示し、さらに空気供給部103によって高圧の空気を第1基板W1に向けて供給した場合の伸びを実線で示す。また、図6は、第1基板W1の中心に対する伸びを示している。
【0060】
第1基板W1は、空気供給部103によって高圧の空気が供給されることによって、中心部付近の伸びが抑制される。
【0061】
第1基板W1の中心部が、第2基板W2に向けて突出するように湾曲することによって、第1基板の中心部は、第2基板W2の中心部に当接する。これにより第1基板W1の中心部と第2基板W2の中心部との間で接合が開始される。第1基板W1、および第2基板W2は、表面改質処理が行われている。そのため、ファンデルワース力(分子間力)が生じ、各基板W1,W2の接合面W1j,W2j同士が接合される。さらに、第1基板W1、および第2基板W2は、親水化処理が行われている。そのため、各基板W1,W2の接合面W1j,W2jの親水基が水素結合し、各基板W1,W2の接合面W1j,W2j同士が強固に接合される。
【0062】
接合装置41は、吸着パッド111による第1基板W1の吸着を停止する。具体的には、接合装置41は、吸引装置112による吸引を停止する。これにより、第1基板W1は、中央部から外周部にかけて第2基板W2上に落下する。そして、中心部から外周部にかけて第1基板W1、および第2基板W2の接合が進行し、重合基板Tが形成される。
【0063】
<効果>
接合装置41は、保持部101と、ストライカー102(押圧部の一例)と、空気供給部103(曲率調整部の一例)とを備える。保持部101は、接合される第1基板W1(基板の一例)を吸着保持する。ストライカー102は、保持部101に吸着保持された第1基板W1の中心部に接触して第1基板W1を押圧し、第1基板W1の中心部を突出させる。空気供給部103は、ストライカー102によって押圧された第1基板W1の曲率を調整する。
【0064】
これにより、接合装置41は、ストライカー102によって押圧される第1基板W1に歪みが生じることを抑制することができる。具体的には、接合装置41は、第1基板W1の中心部における応力集中を低減し、第1基板W1の歪みの発生を抑制することができる。そのため、接合装置41は、重合基板Tにおける接合精度を向上させることができる。
【0065】
空気供給部103は、ストライカー102(押圧部の一例)によって押圧された第1基板W1(基板の一例)に向けて空気を供給する。具体的には、空気供給部103は、高圧の空気を第1基板W1に供給し、ストライカー102によって押圧された第1基板W1の中心部の曲率を小さくする。
【0066】
これにより、接合装置41は、第1基板W1に対し、応力が集中する箇所を少なくすることができる。そのため、接合装置41は、第1基板W1の歪みの発生を抑制し、重合基板Tにおける接合精度を向上させることができる。
【0067】
また、接合装置41は、接合処理の全体において第1基板W1に応力が集中する箇所を少なくすることができ、第1基板W1に歪みが生じることを抑制することができる。そのため、接合装置41は、重合基板Tにおける接合精度を向上させることができる。
【0068】
吹出孔110d(曲率調整部の一例)は、保持部101の周方向に沿って複数設けられる。
【0069】
これにより、接合装置41は、複数の吹出孔110dから供給される高圧の空気によって第1基板W1の曲率をバランス良く調整することができる。そのため、接合装置41は、第1基板W1の歪みの発生を抑制し、重合基板Tにおける接合精度を向上させることができる。
【0070】
保持部101は、保持部101の周方向に沿って複数設けられる吸着パッド111を備える。吹出孔110dは、ストライカー102(押圧部の一例)と吸着パッド111との間に設けられる。
【0071】
これにより、接合装置41は、吸着パッド111に吸着保持され、中心部がストライカー102によって押圧され、下方に向けて変位した第1基板W1に歪みが生じることを抑制し、重合基板Tにおける接合精度を向上させることができる。
【0072】
接合装置41は、保持部201(下方保持部の一例)を備える。保持部201は、保持部101の下方に設けられる。保持部201は、保持部101に吸着保持された第1基板W1(基板の一例)と接合される第2基板W2(基板の一例)を保持する。
【0073】
これにより、接合装置41は、第1基板W1と第2基板W2とを接合する際に、第1基板W1と第2基板W2との位置ずれが生じることを抑制し、重合基板Tにおける接合精度を向上させることができる。
【0074】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る接合装置80について図7を参照し説明する。図7は、第2実施形態に係る接合装置80の構成を示す模式図である。ここでは、第1実施形態と異なる構成について説明し、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同じ符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0075】
第2実施形態に係る接合装置80の第1チャック部300は、第1基板W1の中心部を押圧するストライカー102に加え、曲率調整用のストライカー301(曲率調整部の一例)を備える。以下では、第1基板W1の中心部を押圧するストライカー102を第1ストライカー102し、曲率調整用のストライカー301を第2ストライカー301として説明する。
【0076】
第2ストライカー301(曲率調整部の一例)は、第1基板W1(基板の一例)に接触して第1基板W1を押圧する。第2ストライカー301は、第1基板W1の径方向において、第1ストライカー102と、吸着パッド111との間に設けられる。第2ストライカー301は、第1基板W1の周方向に沿って複数設けられる。例えば、第2ストライカー301は、第1基板W1の周方向に沿って等間隔に設けられる。
【0077】
なお、第1ストライカー102と、吸着パッド111との間に、複数の第2ストライカー301が設けられてもよい。
【0078】
第2ストライカー301は、第1ストライカー102と同様に、押圧ピン302と、アクチュエータ部303と、直動機構304とを備える。第2ストライカー301は、第1ストライカー102が接触する中心部よりも径方向外側の第1基板W1に接触し、第1基板W1を押圧する。第2ストライカー301は、第1ストライカー102によって押圧される第1基板W1の曲率を小さくする。具体的には、第2ストライカー301は、第1ストライカー102によって押圧される第1基板W1の中心部の曲率を小さくする。
【0079】
接合装置80は、第1ストライカー102、および第2ストライカー301によって第1基板W1を第2基板W2に向けて湾曲させて、第1基板W1と第2基板W2とを接合し、重合基板Tを形成する。
【0080】
<効果>
第2ストライカー301(曲率調整部の一例)は、第1基板W1(基板の一例)に接触して第1基板W1を押圧する。
【0081】
これにより、接合装置80は、中心部付近の曲率を小さくした第1基板W1の形状を容易に維持することができ、第1基板W1と第2基板W2とを接合する際に第1基板W1の歪みのばらつきを抑制することができる。従って、接合装置80は、重合基板Tの接合精度を向上させることができる。
【0082】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る接合装置81について図8を参照し説明する。図8は、第3実施形態に係る接合装置81の構成を示す模式図である。ここでは、第1実施形態と異なる構成について説明し、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同じ符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0083】
第3実施形態に係る接合装置81の第1チャック部310は、保持部101、ストライカー102、空気供給部103に加え、吸引装置311を備える。
【0084】
保持部101の本体部110には、吸引孔101fが形成される。吸引孔101fは、例えば、挿入孔110aと、収容部110bおよび吸引路110cとの間に形成される。吸引孔101fは、複数形成される。吸引孔101fは、本体部110の周方向に沿って複数形成される。なお、吸引孔101fは、本体部110の径方向に沿って複数形成されてもよい。また、吸引孔101fは、本体部110の径方向に2重に設けられた収容部110bの間に形成されてもよい。
【0085】
吸引孔101fは、吸引管315を介して吸引装置311に接続される。以下では、吸着パッド111によって第1基板W1を吸着保持するための吸引装置112を第1吸引装置112とし、吸引孔101fを介して吸引を行う吸引装置311を第2吸引装置311として説明する。
【0086】
第2吸引装置311は、例えば、真空ポンプであり、第1基板W1と保持部101との間の空気を吸引する。具体的には、第2吸引装置311は、第1基板W1と第2基板W2とを接合する場合に、第1基板W1と保持部101との間の空気を吸引する。すなわち、第2吸引装置311は、ストライカー102(押圧部の一例)によって押圧された第1基板W1(基板の一例)の非接合面W1n側の空気を吸引する。
【0087】
接合装置81は、ストライカー102によって第1基板W1を押圧し、第1基板W1と第2基板W2とを接合する場合に、第1基板W1にかかる応力を、空気供給部103、および第2吸引装置311によって調整する。接合装置81は、接合処理において、ストライカー102によって第1基板W1を押圧してから、第1基板W1と第2基板W2との接合が完了するまでの間、空気供給部103、および第2吸引装置311によって第1基板W1にかかる応力を調整する。接合装置81は、接合処理に進行度合いに応じて、第1基板W1にかかる応力を空気供給部103、および第2吸引装置311によって調整する。
【0088】
また、接合装置81は、接合処理において第1基板W1が落下する際の速度を第2吸引装置311によって調整する。具体的には、接合装置81は、第2吸引装置311によって第1基板W1と保持部101との間の空気を吸引することによって、第1基板W1の落下速度を低減させる。
【0089】
<効果>
接合装置81は、第2吸引装置311(吸引部の一例)を備える。第2吸引装置311は、ストライカー102(押圧部の一例)によって押圧された第1基板W1(基板の一例)の非接合面W1n側の空気を吸引する。
【0090】
これにより、接合装置81は、接合処理において、第1基板W1にかかる応力を調整することができ、第1基板W1における歪みの発生を抑制することができる。具体的には、接合装置81は、第1基板W1と第2基板W2との接合の進行度合いに応じて第1基板W1にかかる応力を調整することができる。そのため、接合装置81は、第1基板W1と第2基板W2との接合が開始されてから、接合が完了するまでの接合処理全体において、第1基板W1に歪みが生じることを抑制することができる。従って、接合装置81は、重合基板Tの接合精度を向上させることができる。
【0091】
なお、接合処理において、吸着パッド111による第1基板W1の吸着が停止され、第1基板W1が落下する際には、第1基板W1の外周部において接合速度が速くなる。その結果、第1基板W1の接合面W1jと第2基板W2の接合面W2jとの間の空間に急激な圧力変化が生じて、第1基板W1の接合面W1jおよび第2基板W2の接合面W2jに結露が生じる。そして、この結露によって生じた水分が第1基板W1と第2基板W2との間に閉じ込められることで、接合後の重合基板Tの外周部の全周に亘ってボイド(エッジボイド)が生じるおそれがある。
【0092】
接合装置81は、接合処理において、第2吸引装置311によって第1基板W1と保持部101との間の空気を吸引することによって、接合速度を調整し、重合基板Tの外周部にボイドが生じることを抑制することができる。
【0093】
なお、第2吸引装置311は、複数設けられてもよい。複数の第2吸引装置311は、第1基板W1の場所に応じた異なる吸引力によって第1基板W1と保持部101との間の空気を吸引する。なお、接合装置81は、バルブなどを設け、バルブを調整することによって、第1基板W1の場所に応じた異なる吸引力によって第1基板W1と保持部101との間の空気を吸引してもよい。
【0094】
例えば、第1基板W1の周方向に沿って周期的に歪みが発生する場合に、複数の吸引装置311によって、第1基板W1の歪みの特性に応じて各吸引孔101fから吸引される空気の量を調整してもよい。これにより、接合装置81は、第1基板W1の歪みの特性に応じて、第1基板W1の変位量を調整し、重合基板Tの接合精度を向上させることができる。
【0095】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る接合装置82について図9を参照し説明する。図9は、第4実施形態に係る接合装置82の構成を示す模式図である。ここでは、第1実施形態と異なる構成について説明し、第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同じ符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0096】
第4実施形態に係る接合装置82の第1チャック部320は、保持部101、ストライカー102、空気供給部103に加え、温調部330を備える。
【0097】
温調部330は、空気供給部103によって吹出孔110dから供給される空気(ガスの一例)の温度を調整する。温調部330は、吹出管131に設けられる。温調部330は、例えば、ヒータであり、空気を加熱する。なお、温調部330は、空気を冷却してもよい。なお、温調部330は、複数設けられてもよい。接合装置82は、例えば、複数の温調部330によって、複数の吹出孔110dから、異なる温度の空気を第1基板W1に向けて供給してもよい。
【0098】
接合装置82は、接合処理において吹出孔110dから供給する空気の温度を調整し、第1基板W1の温度を調整する。
【0099】
<効果>
接合装置82は、温調部330を備える。温調部330は、空気供給部103によって吹き出される空気(ガスの一例)の温度を調整する。
【0100】
これにより、接合装置82は、第1基板W1と第2基板W2とを接合する際に、第1基板W1の伸び、および縮みのばらつきを抑制することができる。そのため、接合装置82は、重合基板Tの接合精度を向上させることができる。
【0101】
(変形例)
変形例に係る接合装置41,80,81,82は、第1基板W1の周方向において、吹出孔110dと、吸着パッド111とを交互に配置してもよい。また、変形例に係る接合装置41,80,81,82は、複数の吹出孔110dを1つのグループとし、複数の吸着パッド111を1つのグループとしてもよい。そして、変形例に係る接合装置41,80,81,82は、吹出孔110dのグループと、吸着パッド111のグループとを、第1基板W1の周方向において、交互に配置してもよい。
【0102】
これにより、接合装置41,80,81,82は、第1基板W1における変位量を第1基板W1の場所毎に調整することができる。例えば、第1基板W1の周方向に沿って周期的に歪みが発生する場合に、接合装置41,80,81,82は、第1基板W1で生じる歪みの特性に応じて、第1基板W1の変位量を調整することができる。従って、接合装置41,80,81,82は、重合基板Tの接合精度を向上させることができる。
【0103】
また、上記実施形態に係る接合装置41,80,81,82を組み合わせて適応してもよい。例えば、第2実施形態に係る第2ストライカー301と、第3実施形態に係る第2吸引装置311とを組み合わせて適用してもよい。また、例えば、第2実施形態に係る第2ストライカー301と、第4実施形態に係る温調部330とを組み合わせて適用してもよい。また、第3実施形態に係る第2吸引装置311と、第4実施形態に係る温調部330とを組み合わせて適用してもよい。
【0104】
変形例に係る接合装置41,80,81,82は、第2基板W2の中心部を第1基板W1に向けて突出させて、第1基板W1と第2基板W2とを接合させてもよい。例えば、変形例に係る接合装置41,80,81,82は、第2基板W2の中心部をストライカーによって押圧し、押圧された第2基板W2の曲率を空気供給部によって小さくしてもよい。
【0105】
なお、今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上記した実施形態は多様な形態で具現され得る。また、上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1 接合システム
41、80、81、82 接合装置
100、300、310、320 第1チャック部
101 保持部
102 ストライカー(押圧部)
103 空気供給部(曲率調整部)
110d 吹出孔(曲率調整部)
111 吸着パッド
112 吸引装置
201 保持部(下方保持部)
301 ストライカー(曲率調整部)
311 吸引装置
330 温調部
W1 第1基板(基板の一例)
W2 第2基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9