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特開2024-156730フルウエハレーザ加熱式EPIチャンバ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156730
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】フルウエハレーザ加熱式EPIチャンバ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/268 20060101AFI20241029BHJP
   C23C 16/46 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
H01L21/268 J
C23C16/46
H01L21/268 G
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024117747
(22)【出願日】2024-07-23
(62)【分割の表示】P 2022563145の分割
【原出願日】2021-08-11
(31)【優先権主張番号】17/011,781
(32)【優先日】2020-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ラウ, シュー-クワン
(72)【発明者】
【氏名】タヌス, アデル ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】ゲニス, パトリック シー.
(72)【発明者】
【氏名】イェー, ジーユエン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】冷却板を通して配置され、熱プロセスチャンバ内の基板を加熱するように配向された1又は複数のレーザを有するチャンバを提供する
【解決手段】処理チャンバ100aは、チャンバ本体106、プロセスガス入口132、ガス出口136、上部窓110、下部窓112、基板支持体124及び上部加熱デバイス175を含む。上部加熱デバイスは、レーザ加熱デバイスであり、1又は複数のレーザアセンブリを含む。レーザアセンブリは、上部光源162、冷却板155、光ファイバ160及び照射窓を含む。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理用チャンバであって、
チャンバ本体と、
前記チャンバ本体の側壁を貫通して配置されたガス入口と、
前記チャンバ本体の側壁を貫通し、前記ガス入口の反対側に配置されたガス出口と、
上部窓と、
下部窓と、
上部加熱デバイスであって、更に、
上部冷却板と、
前記上部冷却板に配置された1又は複数の上部ベース部材と、
1又は複数の上部光源と、
第1の端部において前記1又は複数の上部光源に接続され、第2の端部において前記上部ベース部材に接続された1又は複数の光ファイバと、
前記上部ベース部材内及び前記1又は複数の光ファイバと前記上部窓との間に配置された照射窓と
を含む、上部加熱デバイスと
を備える、チャンバ。
【請求項2】
下部加熱デバイスを更に備え、前記下部加熱デバイスは、
下部冷却板と、
前記下部冷却板に配置された1又は複数の下部ベース部材と、
1又は複数の下部光源と、
第1の端部において前記1又は複数の下部光源に接続され、第2の端部において前記下部ベース部材に接続される1又は複数の光ファイバと、
前記下部ベース部材内及び前記1又は複数の光ファイバと前記下部窓との間に配置された照射窓と
を含む、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項3】
前記1又は複数の上部光源は10以上の光源を含む、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項4】
前記照射窓は更に、前記1又は複数の光ファイバによって放射されたレーザビームを円錐形ビームに発散させるためのレンズを含む、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項5】
前記上部冷却板は、前記上部冷却板中に配置された1又は複数の冷却水チャネルを含む、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項6】
前記上部窓は石英窓である、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項7】
前記石英窓は、前記石英窓を貫通して配置された1又は複数の窓開口部を有する反射型石英窓である、請求項6に記載のチャンバ。
【請求項8】
前記上部窓はドーム状の窓である、請求項6に記載のチャンバ。
【請求項9】
前記上部冷却板は更に、前記上部冷却板を貫通して配置された1又は複数の開口部を含む、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項10】
前記1又は複数の開口部は円錐台形状を有する、請求項9に記載のチャンバ。
【請求項11】
基板処理用チャンバであって、
チャンバ本体と、
前記チャンバ本体の側壁を貫通して配置されたガス入口と、
前記チャンバ本体の側壁を貫通し、前記ガス入口の反対側に配置されたガス出口と、
上部窓と、
下部窓と、
上部加熱デバイスであって、更に、
上部冷却板であって、上部冷却板を貫通して配置された1又は複数の開口部を有する上部冷却板と、
前記上部冷却板に配置された1又は複数の上部ベース部材と、
1又は複数の上部光源と、
前記1又は複数の上部光源と前記上部ベース部材とに接続された1又は複数の光ファイバと、
前記上部ベース部材内及び前記1又は複数の光ファイバと前記上部窓との間に配置された照射窓と
を含む、上部加熱デバイスと、
下部加熱デバイスと
を備える、チャンバ。
【請求項12】
前記上部窓は上部石英ドームであり、前記下部窓は下部石英ドームである、請求項11に記載のチャンバ。
【請求項13】
前記上部窓は上部反射型石英ライナであり、前記下部窓は下部反射型石英ライナである、請求項11に記載のチャンバ。
【請求項14】
チャンバ本体の内面に配置された不透明な石英体ライナを更に備える、請求項13に記載のチャンバ。
【請求項15】
上部窓は更に、前記上部窓を貫通して配置された1又は複数の窓開口部を含み、下部窓は更に、それを貫通して配置された1又は複数の窓開口部を含む、請求項14に記載のチャンバ。
【請求項16】
前記1又は複数の開口部は円錐台形状を有し、前記円錐台の狭い部分は1又は複数の上部ベース部材に隣接している、請求項15に記載のチャンバ。
【請求項17】
前記円錐台の広い部分は上部窓に隣接し、前記上部窓を貫通して配置された1又は複数の窓開口部にアライメントされている、請求項16に記載のチャンバ。
【請求項18】
基板処理用チャンバであって、
チャンバ本体と、
前記チャンバ本体の側壁を貫通して配置されたガス入口と、
前記チャンバ本体の側壁を貫通し、前記ガス入口の反対側に配置されたガス出口と、
上部窓と、
下部窓と、
前記上部窓と前記下部窓との間に配置された基板支持体と、
上部加熱デバイスであって、更に、
上部冷却板であって、上部冷却板を貫通して配置された1又は複数の開口部を有する上部冷却板と、
前記上部冷却板に配置された1又は複数の上部ベース部材と、
1又は複数の上部光源と、
前記1又は複数の上部光源と前記上部ベース部材とに接続された1又は複数の光ファイバであって、前記1又は複数の上部光源によって前記光ファイバに発散型レーザが供給される、1又は複数の光ファイバと、
前記上部ベース部材内及び前記1又は複数の光ファイバと前記上部窓との間に配置された照射窓と
を含む、上部加熱デバイスと、
下部加熱デバイスと
を備える、チャンバ。
【請求項19】
前記照射窓は同軸レンズを含む、請求項18に記載のチャンバ。
【請求項20】
前記上部窓は前記上部冷却板の底面に配置され、前記上部冷却板は前記チャンバ本体の上部に配置される、請求項18に記載のチャンバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本明細書に記載の実施形態は、概して、熱プロセスチャンバ内のレーザ加熱システムに関する。より具体的には、本明細書に記載の実施形態は、冷却板を通して配置され、熱プロセスチャンバ内の基板を加熱するように配向された1又は複数のレーザを有するレーザ加熱アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]半導体基板は、集積デバイス及びマイクロデバイスの製造を含む様々な用途で処理される。しかしながら、基板を処理するための従来のハードウェアは、大型であり、多種多様なチャンバ構成要素を必要とする。更に、従来のハードウェアは、プロセスばらつきのプロセス不足に悩まされている。
【0003】
[0003]エピタキシャル処理におけるチャンバの複雑さを軽減し、プロセスの柔軟性を高める従来の試みは、チャンバ加熱の主要な源としてランプを使用することによる限界に遭遇した。更に、従来の試みは、コストが高く、作業空間内の広い面積を占める大きい設置面積を有する。したがって、半導体処理における改良された熱プロセスチャンバに対するニーズが存在する。
【発明の概要】
【0004】
[0004]本開示は、概して、熱処理チャンバで半導体処理を行うための装置及び方法に関する。一実施形態では、基板処理用チャンバは、チャンバ本体と、チャンバ本体の側壁を貫通して配置されたガス入口と、チャンバ本体の側壁を貫通し、ガス入口の反対側に配置されたガス出口と、上部窓と、下部窓と、上部加熱デバイスとを含む。上部加熱デバイスは、上部冷却板と、上部冷却板に配置された1又は複数の上部ベース部材と、1又は複数の上部光源と、第1の端部において1又は複数の上部光源に接続され、第2の端部において上部ベース部材に接続された1又は複数の光ファイバと、上部ベース部材内及び1又は複数の光ファイバと上部窓との間に配置された照射窓とを含む。
【0005】
[0005]別の実施形態では、基板処理用チャンバは、チャンバ本体と、チャンバ本体の側壁を貫通して配置されたガス入口と、チャンバ本体の側壁を貫通し、ガス入口の反対側に配置されたガス出口と、上部窓と、下部窓と、上部加熱デバイスと、下部加熱デバイスとを含む。上部加熱デバイスは、それを貫通して配置された1又は複数の開口部を有する上部冷却板と、上部冷却板に配置された1又は複数の上部ベース部材と、1又は複数の上部光源と、1又は複数の上部光源と上部ベース部材とに接続された1又は複数の光ファイバと、上部ベース部材内及び1又は複数の光ファイバと上部窓との間に配置された照射窓とを含む。
【0006】
[0006]更に別の実施形態では、基板処理用チャンバは、チャンバ本体と、チャンバ本体の側壁を貫通して配置されたガス入口と、チャンバ本体の側壁を貫通し、ガス入口の反対側に配置されたガス出口と、上部窓と、下部窓と、上部窓と下部窓との間に配置された基板支持体と、上部加熱デバイスと、下部加熱デバイスとを含む。上部加熱デバイスは、それを貫通して配置された1又は複数の開口部を有する上部冷却板と、上部冷却板に配置された1又は複数の上部ベース部材と、1又は複数の上部光源と、1又は複数の上部光源と上部ベース部材とに接続された1又は複数の光ファイバと、上部ベース部材内及び1又は複数の光ファイバと上部窓との間に配置された照射窓とを含む。1又は複数の上部光源によって光ファイバに発散型レーザが供給される。
【0007】
[0007]上述した本開示の特徴を詳細に理解できるように、一部が添付の図面に例示されている実施形態を参照しながら、上記に要約した本開示をより具体的に説明する。しかし、添付の図面は例示的な実施形態を単に示すものであり、したがって、範囲を限定するものと見なすべきではなく、本開示は他の等しく有効な実施形態も許容しうることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】本明細書に記載の第1の実施形態に係る処理チャンバを示す概略断面図である。
図1B】本明細書に記載の第2の実施形態に係る処理チャンバを示す概略断面図である。
図2A】本明細書に記載の第3の実施形態に係る処理チャンバを示す概略断面図である。
図2B】本明細書に記載の第4の実施形態に係る処理チャンバを示す概略断面図である。
図3図1A図1B又は図2A図2Bのいずれかに含まれるものと同様のレーザアセンブリを示す概略断面図である。
図4】Aは、第1の実施形態に係る、基板上の加熱分布の概略平面図であり、Bは、第2の実施形態に係る、基板上の加熱分布の概略平面図である。
図5A】第5の実施形態に係る処理チャンバを示す概略断面図である。
図5B】第6の実施形態に係る処理チャンバを示す概略断面図である。
図5C】第7の実施形態に係る処理チャンバを示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0014]理解を容易にするために、可能な限り、図に共通の同一要素を示すのに同一の参照番号を使用している。一実施形態の要素及び特徴は、更に詳述することなく、他の実施形態に有益に組み込まれ得ると考えられる。
【0010】
[0015]本開示の実施形態は、概して、半導体処理のための装置及び方法に関し、より具体的には、熱プロセスチャンバに関する。熱処理チャンバは、エピタキシャル堆積チャンバである。熱処理チャンバは、チャンバ本体と、チャンバ本体の側壁を貫通して配置されたガス入口と、チャンバ本体の側壁を貫通し、ガス入口に対向するように配置されたガス出口と、上部窓と、下部窓と、上部加熱デバイスとを含む。上部加熱デバイスは、上部冷却板と、上部冷却板に配置された1又は複数の上部ベース部材と、1又は複数の上部光源と、第1の端部において1又は複数の上部光源に接続され、第2の端部において上部ベース部材に接続された1又は複数の光ファイバと、上部ベース部材内及び1又は複数の光ファイバと上部窓との間に配置された照射窓とを含む。
【0011】
[0016]本明細書に記載の実施形態は、基板を加熱するように設計されたレーザ加熱装置を用いる。レーザ加熱装置は、エピタキシャル堆積チャンバ内に配置される基板の表面の全体を加熱するように設計される。レーザ加熱装置を用いることにより、基板の加熱をより直接的に制御することが可能になる。本明細書で説明するように、レーザ加熱装置を上部及び下部石英窓を含むチャンバで使用するように、既存のエピタキシャル堆積チャンバにレーザ加熱装置を事後設置することが可能である。レーザ加熱装置は、代替的に、異なるエピタキシャル堆積構造を形成することを可能し、これにより、ランプアセンブリの代わりにレーザ加熱装置を用いるように、処理チャンバを劇的に簡略化して構築することができる。
【0012】
[0017]図1A図1Bは、本明細書に記載の第1の実施形態及び第2の実施形態に係る処理チャンバ100a、100bを示す概略断面図である。図1Aの処理チャンバ100aは、チャンバ本体106、プロセスガス入口132、ガス出口136、上部窓110、下部窓112、上部加熱デバイス175、及び基板支持体124を含む。第1の処理チャンバ100a及び第2の処理チャンバ100bの両方は、下部加熱アセンブリを有する。第1の処理チャンバ100aは更に、下部ランプアセンブリ144を含む。
【0013】
[0018]チャンバ本体106は、第1の処理チャンバ100aの外郭体である。チャンバ本体106は、処理領域102を取り囲み、処理領域102の側壁を形成する。チャンバ本体106は、リッド108と、リッド108に配置された上部加熱デバイス175とを支持する。チャンバ本体106は、アルミニウムチャンバ本体であってよい。幾つかの実施形態では、チャンバ本体106は、複数の構成要素を含む。処理領域102は、チャンバ本体106、上部窓110、及び下部窓112によって画定される。基板支持体124は、処理領域102内に配置される。
【0014】
[0019]ライナ130は、チャンバ本体106の内面に配置される。ライナ130は、チャンバ本体106を、基板処理の副生成物による損傷及び汚染から保護する。ライナ130は、アルミニウム又は酸化アルミニウムのライナであってよく、保護コーティングを含んでいてよい。ライナ130は、容易に取り外し可能であり、予防メンテナンス中に定期的に交換される。
【0015】
[0020]プロセスガス入口132及びガス出口136は、チャンバ本体106を貫通して配置される。プロセスガス入口132は、プロセスガス供給源138と処理領域102とを流体的に接続する。プロセスガス入口132は、複数のガス入口を含み、例えば、プロセスガス入口132は、チャンバ本体106の第1の側面に沿って等間隔に配置された5つ以上のガス入口(図示せず)を含む。各プロセスガス入口132は、プロセスガス供給源138から処理領域102内にプロセスガスを流すように構成される。プロセスガス供給源138は、基板処理用の処理ガスを処理領域102に供給することができる任意の適切なガス供給源であってよい。好適なガスには、特に、シリコン含有前駆体、窒素含有前駆体、及び酸素含有前駆体が含まれる。
【0016】
[0021]ガス出口136は、ガス出口136がガス排気口136であって処理領域102からプロセスガスを排気するように、プロセスガス入口132の反対側に配置される。ガス出口136は、プロセスガス入口132の真向かいに配置される。ガス出口136は、3つ以上のガス出口136を含み得る。ガス出口136は、真空ポンプ等のポンプ142に接続される。ガス出口136は、処理領域102とポンプ142とを流体的に接続する。
【0017】
[0022]パージガス入口134は、プロセスガス入口132の下方に、チャンバ本体106を貫通して配置される。パージガス入口134は、処理領域102をパージガス供給源140に流体的に接続する。パージガス入口134は、処理ガス入口132と平行である。パージガス入口134は、基板支持体124が処理位置にあるとき、基板支持面126の垂直下方の面内に配置される。パージガス入口134及びパージガス供給源140によって供給されるパージガスは、アルゴン、窒素、又はヘリウム等の任意の適切なパージガスであってよい。
【0018】
[0023]上部窓110は、基板支持体124の上方及びチャンバ本体106内に配置される。上部窓110は、中央窓114及び周辺支持体118を含む。中央窓114は、ドーム形状を有し、処理領域102及び基板支持体124から外向きに弓なりになっている。中央窓114は、石英ドームであり、光学的に透明であるため、加熱アセンブリによって生成される放射エネルギーがそこを通過することができる。中央窓114は、中央窓114の外側エッジに沿って配置された周辺支持体118によって支持される。周辺支持体118は、中央窓114に接続し、これもまた、石英材料であってよい。周辺支持体118は、周辺支持体118がチャンバ本体106によって支持されるように、チャンバ本体106の一部の上部に配置される。ドームとして図示したが、上部窓110は代替的に平面であってよいと考えられる。
【0019】
[0024]下部窓112は、基板支持体114の支持体171の下方及び上部窓110の下方に配置される。下部窓は、チャンバ本体106内に位置し、中央窓116及び周辺支持体120を含む。中央窓116は、ドーム形状を有し、処理領域102及び基板支持体124から外向きに弓なりになっている。中央窓116は、基板支持体124の支持軸150の周囲に配置される。中央窓116は、石英ドームであり、光学的に透明であるため、加熱アセンブリによって生成される放射エネルギーがそこを通過することができる。中央窓116は、中央窓116の外側エッジに沿って配置された周辺支持体120によって支持される。周辺支持体120は、中央窓116に接続し、これもまた、石英であってよい。周辺支持体120は、周辺支持体118がチャンバ本体106によって支持されるように、チャンバ本体106内のレッジの上部に配置される。ドームとして図示したが、下部窓112は代替的に平面であってよいと考えられる。
【0020】
[0025]下部ランプアセンブリ144は、下部窓112の下方に配置される。下部ランプアセンブリ144は、複数の加熱ランプ146を介して支持体171の下面170を加熱するように構成される。加熱ランプ146は、下部窓112の下方に所定の分布で配置され得る。下部ランプアセンブリ144は、チャンバ底部148の上方に配置され得る。
【0021】
[0026]基板支持体124は、基板支持体124が処理領域102内にあるように、チャンバ本体106内に配置される。基板支持体124は、支持軸150と、支持体171と、基板支持面126と、下面170とを含む。支持体171は、支持軸150の上部に配置される。支持軸150は、下面170から下向きに、下部窓112の開口部を貫通して延在する。基板支持面126は、支持体171の上面であり、下面170と平行である。基板支持面126には、基板104が配置され得る。
【0022】
[0027]上部加熱デバイス175は、上部冷却板155と、上部冷却板155に配置された1又は複数の上部ベース部材158と、1又は複数の上部光源162と、1又は複数の上部光源162と1又は複数の上部ベース部材158とに接続された1又は複数の光ファイバ160とを含む。上部加熱デバイス175は、リッド108の上部及び上部窓110の上方に配置される。上部加熱デバイス175は、基板104の上面128を加熱するように構成される。
【0023】
[0028]第1の処理チャンバ100aには、上部冷却板155を貫通する10以上の開口部156が存在する。10以上の開口部156は各々、垂直に対して鋭角に配置された側壁を含む。リッド108は、複数のリッド開口部109を含む。複数のリッド開口部109は、上部冷却板155を貫通して形成された開口部156にアライメントされる。上部ベース部材158は、各開口部156に隣接して配置される。1又は複数の上部ベース部材158の各々は、それに接続された1つの光ファイバ160を有する。各光ファイバ160は、1又は複数の上部光源162に接続される。1又は複数の上部光源162は、格納ブロックの内部にあってよい。1又は複数の上部光源162は、光ファイバ160を通し、上部冷却板155内の開口部156を通してレーザを投射する。レーザは、光ファイバ160を出た後に発散し、基板104の上面128上に投射される。上部加熱デバイス175は、基板104に制御された加熱を提供し、下部ランプアセンブリ144で使用される加熱ランプ等の加熱ランプの代わりに使用可能である。
【0024】
[0029]下部ランプアセンブリ144と上部加熱デバイス175の両方に、コントローラ164が接続される。コントローラ164は、上部光源162及び加熱ランプ146の各々の設定を制御する。コントローラ164は、下部ランプアセンブリ144及び上部加熱デバイス175の各々に電力を供給する。コントローラ164は、基板104の温度を測定するために用いられる1又は複数のセンサ(図示せず)から入力を受信することができ、必要に応じて下部ランプアセンブリ144又は上部加熱デバイス175のいずれかの設定を調節し得る。
【0025】
[0030]図1Bは、第2の処理チャンバ100bの概略断面図である。第2の処理チャンバ100bは、第1の処理チャンバ100aと同様であるが、下部ランプアセンブリ144ではなく、下部加熱デバイス145を含む。
【0026】
[0031]下部加熱デバイス145は、下部冷却板182と、下部冷却板182に配置された1又は複数の下部ベース部材180と、1又は複数の下部光源176と、1又は複数の下部光源176と1又は複数の下部ベース部材180とに接続された1又は複数の光ファイバ178とを含む。下部加熱デバイス145は、チャンバ底部148の下方及び下部窓112の下方に配置される。下部加熱デバイス145は、支持チャック下面170を加熱するように構成される。
【0027】
[0032]第2の処理チャンバ100bには、上部冷却板155を貫通する10以上の開口部156と、下部冷却板182を貫通する10以上の開口部184とが存在する。10以上の開口部184の各々は傾斜した開口部であり、垂直に対して鋭角に配置された側壁を含む。下部冷却板182を貫通する10以上の開口部184は、図1Aに関して説明した10以上の開口部156と同様である。チャンバ底部148は、複数の底部開口部111を含む。複数の底部開口部111は、下部冷却板182を貫通して形成された開口部184にアライメントされる。下部ベース部材180は、各開口部184に隣接して配置される。1又は複数の下部ベース部材180の各々は、それに接続された1つの光ファイバ178を有する。各光ファイバ178は、1又は複数の下部光源176に接続され得る。1又は複数の下部光源176は、格納ブロックの内部にあってよい。1又は複数の下部光源176は、光ファイバ178を通して、及び下部冷却板182内の開口部184を通してレーザを投射する。レーザは、光ファイバ178を出た後に発散し、支持体171の支持チャック下面170上に投射される。下部加熱デバイス145は、支持チャック下面170に制御された加熱を提供し、下部ランプアセンブリ144で使用される加熱ランプ等の加熱ランプの代わりに使用することが可能である。
【0028】
[0033]上部加熱デバイス175及び下部加熱デバイス145の両方に、コントローラ164が接続される。コントローラ164は、上部光源162及び下部光源176の各々の設定を制御する。コントローラ164は、下部加熱デバイス145及び上部加熱デバイス175の各々に電力を供給し得る。コントローラ164は、基板104の温度を測定するために用いられる1又は複数のセンサ(図示せず)から入力を受信することができ、必要に応じて下部ランプアセンブリ144又は上部加熱デバイス175のいずれかの設定を調節し得る。基板104の温度を測定するために、第2の処理チャンバ100b内のランプアセンブリを用いずに、高温度計(図示せず)を用いることもできる。
【0029】
[0034]図2A図2Bは、本明細書に記載の第3の実施形態及び第4の実施形態に係る処理チャンバ200a、200bを示す概略断面図である。処理チャンバ200aは、熱処理チャンバである。処理チャンバ200aは、チャンバ本体201、ガス入口132、ガス出口142、基板支持体124、上部窓204、下部窓206、上部加熱デバイス175、下部加熱デバイス145、及びコントローラ164を含む。ガス入口132、ガス出口142、基板支持体124、上部加熱デバイス175、下部加熱デバイス145、及びコントローラ164は、図1A及び図1Bに関して上述したものと同様である。
【0030】
[0035]チャンバ本体201は、処理領域202を取り囲む。チャンバ本体201は、処理領域202の少なくとも一部を囲み、そこに装備される加熱システムのための少なくとも2つの開口部を有する。上部加熱デバイス175は、チャンバ本体201の上部開口部等の第1の開口部を覆い、下部加熱デバイス145は、チャンバ本体201の底部開口部等の第2の開口部を覆っている。チャンバ本体201は、プロセスガス入口132、パージガス入口134、及びチャンバ本体201を貫通して配置されたガス出口136を含む。プロセスガス入口132及びパージガス入口134は、チャンバ本体201の第1の側面に沿って配置されている。ガス出口136は、ガス出口136がプロセスガス入口132及び/又はパージガス入口134と約180度の角度をなすように、プロセスガス入口132及びパージガス入口134の反対側に配置され、チャンバ本体201の第2の側面に沿って配置される。
【0031】
[0036]チャンバ本体201の内側面に、チャンバ側面ライナ210が配置される。チャンバ側面ライナ210は、チャンバ本体201の内面を覆い、上部加熱デバイス175及び下部加熱デバイス145を用いた基板104の加熱によって引き起こされるダメージからチャンバ本体201を保護する。チャンバ側面ライナ210は、石英ライナであり、例えば、不透明石英ライナである。チャンバ側面ライナ210が不透明であることにより、チャンバ本体201全体に発散した放射エネルギーが、チャンバ本体201に衝突する前にチャンバ側面ライナ210に吸収され得る。チャンバ側面ライナ210は、チャンバ本体201内でヒートシンクとして機能し、チャンバ側面ライナ210が放射エネルギーを吸収し、処理領域202内の温度を一定に保つことを支援し得る。
【0032】
[0037]上部窓204は、上部加熱デバイス175に隣接して、上部加熱デバイス175の上部冷却板155の底面に沿って上部ベース部材158の反対側に配置される。上部窓204は、フラット窓であり、石英でできている。上部窓204は、その下面に反射コーティングを有する石英であり、上部窓204に衝突する放射エネルギーが反射されるようになっている。反射石英材料の使用は、処理領域202内のプロセスガス及び放射エネルギーから上部冷却板155を保護する。上部窓204の反射コーティングは、その上に形成された保護酸化物又は窒化物層を有する金層等の多層誘電体コーティングであってよい。また、反射コーティングは、反射率を向上させるために強化された改質石英材料であってよい。反射コーティングは、赤外線領域での反射を強化するために使用される。上部窓204は、その中に配置された複数の窓開口部212を含む。窓開口部212は、上部冷却板155の各開口部156にアライメントされる。窓開口部212の数は、上部冷却板155の開口部156の数に等しい。開口部156及び窓開口部212は、上部加熱デバイス175からのレーザを基板104上に放射するために配置される。開口部156及び窓開口部212は、同心円状に配置され得る、アレイ状に配置され得る、又は螺旋状に配置され得る。
【0033】
[0038]下部窓206は、下部加熱デバイス145に隣接して、下部加熱デバイス145の下部冷却板182の上面に沿って下部ベース部材180の反対側に配置される。下部窓206は、フラット窓であり、石英でできていてよい。下部窓206は、その下面に反射コーティングを有する石英であり、下部窓206に衝突する放射エネルギーが反射されるようになっている。反射石英材料の使用は、処理領域202内のプロセスガス及び放射エネルギーから下部冷却板182を保護する。下部窓206の反射コーティングは、その上に形成された保護酸化物又は窒化物層を有する金層等の多層誘電体コーティングであってよい。また、反射コーティングは、反射率を向上させるために強化された改質石英材料であってよい。反射コーティングは、赤外線領域での反射を強化するために使用される。下部窓206は、その中に配置された複数の窓開口部214を含む。窓開口部214は、下部冷却板182の各開口部184にアライメントされる。窓開口部214の数は、下部冷却板182の開口部184の数に等しい。
【0034】
[0039]処理チャンバ200aは、図1Bの第2の処理チャンバ100bから大幅に簡略化されている。処理チャンバ200aは、平面的な上部冷却板155及び上部窓204と、平面的な下部冷却板182及び下部窓206とを有する。上部冷却板155、上部窓204、下部冷却板182、及び下部窓206の平面性により、チャンバサイズを縮小し、全体の設置面積を縮小することができる。
【0035】
[0040]図2Bは、処理チャンバ200bを示す図である。処理チャンバ200bは、図2Aの処理チャンバ200aと同様であるが、上部加熱デバイス220及び下部加熱デバイス230は、上部加熱デバイス175及び下部加熱デバイス145に取って代わるものである。上部窓204及び下部窓206は、上部窓開口部240及び下部窓開口部250がそれぞれ開口部238及び開口部248にアライメントされるように、変更される。
【0036】
[0041]上部加熱デバイス220は、上部冷却板155と、上部冷却板155に配置された1又は複数の上部ベース部材236と、1又は複数の上部光源232と、1又は複数の上部光源232と1又は複数の上部ベース部材236とに接続された1又は複数の光ファイバ234とを含む。上部加熱デバイス220は、上部窓204の上部に配置される。上部加熱デバイス220は、基板104の上面128を加熱するように構成される。
【0037】
[0042]処理チャンバ200bには、上部冷却板155を貫通する1又は複数の開口部238が存在する。図2Bに示す実施形態では、上部冷却板155を貫通する1つの開口部238が形成されている。1つの開口部238は、基板104の上方の中心にあり、基板支持体124の基板支持面126の上方の中心にある。各開口部238は、傾斜した開口部であり、垂直に対して鋭角に配置された側壁を含む。上部ベース部材236は、各開口部238に隣接して配置される。1又は複数の上部ベース部材236の各々は、それに接続された1つの光ファイバ234を有する。各光ファイバ234は、1又は複数の上部光源232に接続される。1又は複数の上部光源232は、格納ブロックの内部にあってよい。1又は複数の上部光源232は、光ファイバ234を通して、及び上部冷却板155内の開口部238を通してレーザを投射する。レーザは、光ファイバ234を出た後に発散し、基板104の上面128上に投射される。
【0038】
[0043]下部加熱デバイス230は、下部冷却板182と、下部冷却板182に配置された1又は複数の下部ベース部材246と、1又は複数の下部光源242と、1又は複数の下部光源242と1又は複数の下部ベース部材246とに接続された1又は複数の光ファイバ244とを含む。下部加熱デバイス230は、下部窓206の下方に配置される。下部加熱デバイス230は、位置決めされた基板支持体170及び/又は基板104を加熱するように構成される。
【0039】
[0044]処理チャンバ200bには、下部冷却板182を貫通する1又は複数の開口部248が存在する。1又は複数の開口部248の各々は、傾斜した開口部であり、垂直に対して鋭角に配置された側壁を含む。下部冷却板182を貫通する1又は複数の開口部248は、図1Bに関して説明した開口部184と同様である。幾つかの実施形態では、1又は複数の開口部248は、下部冷却板182を貫通する2つの開口部を含む。2つの開口部248の各々は、2つの開口部の各々が基板支持体124の支持軸150の対向する側にあるように、基板支持面126の中心から水平にオフセットされていてよい。他の実施形態では、下部冷却板182を貫通する1つの開口部等の単一の開口部があり、単一の開口部は基板支持面126の中心から水平にオフセットされていてよい。単一の開口部はレンズアセンブリを含んでいてよく、これにより、オフセットされた単一の開口部は、放射エネルギーの均一なリングを支持体171の支持チャック下面170上に投射することができ、放射エネルギーの均一なリングは支持軸150を中心としている。
【0040】
[0045]下部ベース部材246は、各開口部248に隣接して配置される。1又は複数の下部ベース部材246の各々は、それに接続された1つの光ファイバ244を有する。各光ファイバ244は、1又は複数の下部光源242に接続され得る。1又は複数の下部光源242は、格納ブロックの内部にあってよい。1又は複数の下部光源242は、光ファイバ244を通して、及び下部冷却板182内の開口部248を通してレーザを投射する。レーザは、光ファイバ244を出た後に発散し、支持体171の支持チャック下面170に投射される。下部加熱デバイス242は、支持チャック下面170に制御された加熱を提供し、下部ランプアセンブリ144で使用される加熱ランプ等の加熱ランプの代わりに使用可能である。
【0041】
[0046]上部窓204は、上部加熱デバイス220に隣接して、上部加熱デバイス175の底面に沿って上部ベース部材158の反対側に配置される。上部窓204は、処理チャンバ200bの上部を覆い、全体的なリッドアセンブリの一部である。上部窓204は、図2Aで説明した上部窓204と同様の材料である。上部窓204は、その中に配置された少なくとも1つの窓開口部240を含む。窓開口部240は、上部冷却板155の開口部238にアライメントされる。窓開口部240の数は、上部冷却板155の開口部238の数に等しい。
【0042】
[0047]下部窓206は、下部加熱デバイス230に隣接して、下部加熱デバイス230の下部冷却板182の上面に沿って下部ベース部材246の反対側に配置される。下部窓206は、フラット窓であり、図2Aの下部窓206と同様の材料であってよい。下部窓206は、その中に配置された1又は複数の窓開口部250を含む。窓開口部250は、下部冷却板182の各開口部248にアライメントされる。窓開口部250の数は、下部冷却板182の開口部248の数に等しい。幾つかの実施形態では、1つの開口部248のみが冷却板182を貫通して形成され、1つの下部ベース部材246が開口部248に隣接している。この実施形態では、下部窓206は、開口部248に隣接する1つの窓開口部250を含む。幾つかの実施形態では、2つの開口部248が冷却板182を貫通して形成され、2つの開口部248に隣接し、それにアライメントされるように形成された2つの窓開口部250が存在する。
【0043】
[0048]処理チャンバ200bは、図1Bの第2の処理チャンバ100bから大幅に簡略化されている。処理チャンバ200bは、平面的な上部冷却板155及び上部窓204と、平面的な下部冷却板182及び下部窓206とを有する。上部冷却板155、上部窓204、下部冷却板182、及び下部窓206の平面性により、チャンバサイズを縮小し、全体の設置面積を縮小することができる。
【0044】
[0049]図3は、図1A図1B又は図2A図2Bのいずれかに含まれるのと同様のレーザアセンブリ300を示す概略断面図である。レーザアセンブリ300は、上部冷却板155の一部と、上部窓204の一部と、上部ベース部材158と、光ファイバ160と、光源162と、照射窓308とを含む。上部冷却板155、上部窓204、上部ベース部材158、光ファイバ160、及び光源162は、上述した通りである。レーザアセンブリ300は、上部加熱デバイス175、220及び下部加熱デバイス145、230に用いられるレーザアセンブリのいずれかと同様であり、これらに代えて用いられ得る。レーザアセンブリ300の要素は、上部加熱デバイス175、220、又は下部加熱デバイス145、230の中に組み込まれ得る。
【0045】
[0050]上部冷却板155は、上面332と下面334とを含む。上面332及び下面334の両方は、平面である。上面332は、下面334の反対側である。上部冷却板155は、その中に配置された冷却チャネル306を含む。冷却チャネル306は、上部冷却板155を貫通して形成され、上部冷却板155を通して水又は他の冷却流体を循環させるために使用され得る。冷却チャネル306は、任意の適切な方法で配置することができ、上部冷却板155を、約200℃未満、約150℃未満、100℃未満等、約250℃未満の温度に維持するように構成される。幾つかの実施形態では、上部冷却板155の温度は、約25℃から約100℃、例えば、約25℃から約70℃である。上部冷却板155の上面は、一般に、上部冷却板155の底面よりも低温である。上部冷却板155は、アルミニウム材料又はニッケルメッキを有するステンレス鋼等の金属材料を含む。また、上部冷却板155は、銅材料も含み得る。また、高い熱伝導率を有する他の耐食性合金も用いることができる。
【0046】
[0051]幾つかの実施形態では、冷却チャネル306は、上部冷却板155の上面332に配置されたパイプであり、したがって、上部冷却板155自体を貫通して配置されない。上部冷却板155は、上部冷却板155の上面332内に配置された少なくとも1つのOリング溝312を有する。Oリング溝312は、円形であり、照射窓308の下に形成される。Oリング溝312には、流体密封真空シールを形成することを容易にするために、Oリング、又は他のシールが配置される。
【0047】
[0052]上部冷却板155を貫通して形成された開口部156は、円錐台であり、部分的に円錐形である。開口部156は、上部冷却板155の上面332で狭く、上部冷却板155の下面334で広くなっている。光ファイバ160と開口部156との間に光学素子が配置される実施形態では、上面332における開口部156の直径は、約0.1mmから約15mm、例えば約1mmから約10mm、例えば約2mmから約7mmである。光ファイバ160と開口部156との間に光学素子が配置されている間の下面334における開口部156の直径は、約2mmから約25mm、例えば、約5mmから約20mmである。ファイバレーザが光ファイバ160として用いられる実施形態では、上面332における開口部156の直径は、約10μm~約200μm、例えば、約50μmから約150μm、例えば、約100μmである。ファイバレーザが光ファイバ160として用いられる実施形態では、下面334における開口部156の直径は、約50μmから約250μm、例えば、約75μmから約150μm、例えば、約100μmである。冷却板開口壁302は、上部冷却板155の下面334に対して、約45度から約85度の角度をなしていてよく、開口部156を貫通し、上部冷却板155の下面334に垂直な垂線に対して例えば約5度から約55度、例えば約5度から約45度、例えば約10度から約35度の角度をなしていてよい。
【0048】
[0053]上部窓204は、上部冷却板155の下面334に隣接して配置される。上部窓204は、上面336及び底面338を含む。上面336及び底面338は、平面であり、互いに平行である。上部窓204の上面336は、上部冷却板155の下面334に接触する。上部窓204は、それを貫通して配置された窓開口部212を含む。窓開口部212は、上部冷却板155を貫通する開口部156にアライメントされる。
【0049】
[0054]開口部156が部分的に円錐形であるように、窓開口部212は円錐台である。窓開口部212は、上部窓204の上面336で狭く、上部窓204の底面338で広くなっている。上面336における窓開口部212の直径は、上部冷却板155の下面334における開口部156の直径と等しい。底面338における窓開口部212の直径は、約0.1mmから約20mm、例えば、約2mmから約20mm、例えば、約5mmから約10mmである。窓開口部壁304は、上部窓204の底面338に対して約45度から85度の角度、例えば上部窓204の下面338に対して約55度から約80度の角度をなしていてよい。窓開口部壁304の角度は、冷却板開口部壁302の角度と等しい。
【0050】
[0055]上部窓204の材料は、石英材料である。幾つかの実施形態では、上部窓204は、反射石英材料である。反射石英材料は、上部窓204に衝突する放射エネルギーの40%を超える、例えば放射エネルギーの50%を超える、例えば放射エネルギーの60%を超える放射エネルギーを反射し得る。上部窓204は、約1mmから約30mm、例えば約2mmから約25mm、例えば約5mmから約20mmの厚さ330を有する。
【0051】
[0056]上部ベース部材158は、円筒形部品であってよい。上部ベース部材158は、レーザヘッドホルダ、ねじ取付部、又は光ファイバ160を上部冷却板155に隣接して保持するための他の任意の装置であってよい。上部ベース部材158は、アルミニウム、ステンレス鋼、又は銅材料でできている。幾つかの実施形態では、上部ベース部材158は、上部冷却板155と同じ材料でできている。同様の材料を用いることで、同様の熱膨張を得ることができる。上部ベース部材158は、上部冷却板155の上面332に配置される。上部ベース部材158は、その中に配置された照射窓308を含む。上部ベース部材158は更に、その中に配置された光ファイバ160の一方の端部の少なくとも一部を含む。上部ベース部材158は、その中に配置された中央通路350を含む。中央通路350は、垂直通路であり、上部ベース部材158の中央を通過している。照射窓308及び光ファイバ160の少なくとも一部は、中央通路350内に配置される。
【0052】
[0057]上部ベース部材158は更に、その中に配置されたOリング溝310を含む。Oリング溝310は、照射窓308に隣接して配置される。Oリング溝310は、Oリング、又は他のシールを受け入れる大きさであり、上部冷却板155のOリング溝312の反対側に配置され得る。照射窓308は、上部冷却板155のOリング溝312と上部ベース部材158のOリング溝310との間に配置される。上部ベース部材158は、上部冷却板155の上面332に固定される。上部ベース部材158は、糊等の接着剤、又はボルト等の締め具によって上面332に固定され得る。
【0053】
[0058]光ファイバ160は、光源162から上部ベース部材158及び照射窓308にレーザ照射を輸送するために用いられる。光ファイバ160は、内側ファイバ340と外側クラッディング344とを含む。内側ファイバ340は、レーザ照射の輸送に用いられる光ファイバケーブルである。外側クラッディング344は、内側ファイバ340の周囲に配置され、内側ファイバ340を保護するためのクラッディングである。内側ファイバ340の外径342は、約300μmから約1000μm、例えば、約400μmから約900μm、例えば、約500μmから約800μmである。幾つかの実施形態では、内側ファイバ340の外径は、約600μmである。幾つかの実施形態では、外側クラッディング344の外径320は、約5mmから約12mm、例えば、約6mmから約10mm、例えば、約8mmである。光ファイバ160は、光ファイバ160内の全ての光が完全に反射され、光ファイバ160の長さに沿って逃げない、ほぼ完全な内部反射を有し得る。
【0054】
[0059]レーザ322は、光ファイバ160の端部から出力される。レーザ322は、発散型レーザであってよい。レーザ322は、赤外線レーザ又は可視光レーザであり、約400ナノメートル(nm)から1ミリメートル(mm)、例えば約400nmから約1700nm、例えば約400nmから約1100nm、例えば約700nmから約1100nmの波長を有する放射エネルギーを出力する。レーザ322は、約10Wから約10000W、例えば約100Wから約5000W、例えば約200Wから約1000Wの電力を有するビームを出力する。レーザ322は、照射窓308の方に方向づけされる。レーザ322は、照射窓308内の光学部品によって操作され、約2mmから約10mm、例えば約4mmから約7mmの上部直径316を有する円錐形ビーム324として出力される。円錐形ビーム324は発散型であり、円錐形ビーム324が基板104の上面128に近づくにつれ広がる。円錐形ビーム324は広がり、基板104の上面128で約50mmから約100mm、例えば約70mmから約80mmの底部直径318を有する。円錐形ビーム324は、照射窓308から基板104の上面128まで、約50mmから約150mm、例えば約75mmから約125mmの垂直距離314を移動する。移動した垂直距離314と底部直径318との比は、約2:1から約1:1.5、例えば約1.5:1から約1:1である。
【0055】
[0060]本明細書に記載の実施形態では、光ファイバ160及び照射窓308は、光ファイバ160によって放射されたエネルギーの1%未満、例えば約0.5%未満、例えば約0.25%未満、例えば約0.15%未満が、光ファイバ160によって放射された後に窓、上部ベース部材158又は光ファイバ160自体によって吸収されるように構成される。幾つかの実施形態では、照射窓308は、レーザ322を円錐形ビーム324として放射する前に、レーザ322から約1.6Wの電力を吸収する。
【0056】
[0061]光源162は、単一のレーザダイオードであってよい、又は複数のレーザダイオードであってよい。光源162が単一のレーザダイオードである実施形態では、光源162は高出力レーザダイオードであり、各光ファイバ160を通して流れるように、光学部品を用いて分割され得る。複数の光源162が利用される実施形態では、光源162は、単一の光ファイバ160に直接結合される。幾つかの実施形態では、光源162の数は、10以上の光源162等、上部冷却板155を貫通して形成される開口部156の数に等しい。
【0057】
[0062]照射窓308は、光学部品である、又はその中に配置された1又は複数の光学部品を含む。照射窓308は、レーザ322を発散させ、円錐形ビーム324を形成するように構成される。照射窓308は、発散レンズ又は同軸レンズ等のレンズであってよい、又はそれを含み得る。幾つかの実施形態では、照射窓308は、単一又は複数のリング状ビームを形成し得る。
【0058】
[0063]レーザ322及び円錐形ビーム324は、赤外線(IR)又は可視光線を含み、幾つかの実施形態では、約1um以上の波長を有する。レーザ322の波長は、本明細書でより詳細に説明する。
【0059】
[0064]上部加熱デバイス220、下部加熱デバイス145、及び下部加熱デバイス230の各々は、図3に関連して説明したような要素を含む。下部加熱デバイス145及び下部加熱デバイス230のレーザアセンブリ300が記載される実施形態では、上部(upper)/上部(top)及び下部/底部記述子の各々は、逆もあり得る。
【0060】
[0065]図4Aは、第1の実施形態に係る基板104の上面128の加熱分布の概略平面図である。加熱分布は、複数のホットスポット401を含む。ホットスポット401は、単一の円錐形ビーム324が複数のホットスポット401の各ホットスポット401を形成するように、レーザアセンブリ300によって放射される円錐形ビーム324によって形成される。図4Aのホットスポット401は、螺旋パターン403で示されている。螺旋パターン403は更に、コイルとして表され得る。各円錐形ビーム324によって形成されたホットスポット401は、約800℃から約1500℃、例えば約900℃から約1300℃、例えば約1000℃から約1200℃の温度に到達し得る。
【0061】
[0066]10を超えるレーザアセンブリ300及びホットスポット401、例えば15を超えるレーザアセンブリ300及びホットスポット401、例えば20を超えるレーザアセンブリ300及びホットスポット401が存在し得る。各ホットスポット401は、他のホットスポット401と重なっていてよい。図4Aに示すホットスポット401は、例示的なものである。ホットスポット401は、直径が約50mm、例えば約60mmを超えていてよい、例えば直径約50mmから約100mm、例えば直径約60mmから約80mmであってよい。一実施例では、ホットスポット401は、基板104が回転したときに基板104の均一な加熱が達成されるように、基板104の中心から異なる半径距離に位置決めされる。上記実施例では、ホットスポット401は互いに角度的にオフセットしていてよいが、ホットスポット401の半径距離は重なっていてよい。
【0062】
[0067]図4Bは、第2の実施形態に係る基板104の加熱分布の概略平面図である。基板104の上面128に沿った加熱分布の第2の実施形態は、複数の同心円状の加熱ゾーン402を含む。同心円状の加熱ゾーン402は、中央ゾーン410と、複数の環状ゾーン412とを含む。加熱ゾーン402の間には、環状間隙404があってよい。環状間隙404は、各加熱ゾーン402の厚さ408を変更することによって、大きさを調節することができる。加熱ゾーン402の厚さ408は、幾つかの実施形態では、環状間隙404がなく、基板104の上面128全体が加熱ゾーン402で覆われるように、調節される。
【0063】
[0068]幾つかの実施形態では、7以上の加熱ゾーン402、例えば10以上の加熱ゾーン402、例えば14以上の加熱ゾーンがあってよい。中央ゾーン410の直径は、各環状ゾーン412の厚さ408と同じであってよい。各環状ゾーン412の厚さ408は、約5mmから約50mm、例えば、約10mmから約40mmであってよい。環状間隙402の厚さ406は、環状間隙402の厚さ406が無視できるように、約0mmであってよい。
【0064】
[0069]各加熱ゾーン402は、単一のレーザアセンブリ300によって形成されていてよい、又は全ての加熱ゾーン402が単一のレーザアセンブリ300によって形成されていてよい。各加熱ゾーン402が単一のレーザアセンブリ300によって形成される実施形態では、少なくとも1つのレーザアセンブリ300は、基板104の上面128の中心から水平にオフセットしている。全ての加熱ゾーン402が単一のレーザアセンブリ300として形成される実施形態では、単一のレーザアセンブリ300が利用され得る。単一のレーザアセンブリ300は、照射窓内に1又は複数の同軸レンズを含み得る。
【0065】
[0070]図5A図5Cは、第5の実施形態、第6の実施形態、及び第7の実施形態に係る処理チャンバ500a、500b、500cを示す概略断面図である。処理チャンバ500a、500b、500cは、上部ベース部材236及び1又は複数の下部ベース部材242内に配置された1又は複数のデジタル光処理アセンブリ522、524を含む。図5Aの処理チャンバ500aは、図2Bの処理チャンバ200bと同様であるが、上部加熱デバイス520及び下部加熱デバイス530が、上部加熱デバイス220及び下部加熱デバイス230に取って代わるものである。上部加熱デバイス520は更に、上部デジタル光処理(DLP)アセンブリ522を含み、下部加熱デバイス530は更に、下部DLPアセンブリ524を含む。上部DLPアセンブリ522及び下部DLPアセンブリ524は、コントローラ164に接続される。コントローラ164は、DLPアセンブリ522、524を制御して、処理領域202内の放射エネルギーの分布を制御し得る。
【0066】
[0071]上部加熱デバイス520は、上部冷却板155の上部に配置され、1又は複数の上部ベース部材236は、上部冷却板155に配置される。1又は複数の光ファイバ234は、1又は複数の上部光源232及び1又は複数の上部ベース部材236に接続される。上部DLPアセンブリ522は、上部ベース部材236内に配置され、デジタルマイクロミラーディスプレイ(DMD)を使用して、1又は複数の光ファイバ234によって放射された光を基板104の上面128全体に方向づけする。上部加熱デバイス520は、上部窓204の上部に配置される。上部加熱デバイス520は、基板104の上面128を加熱するように構成される。
【0067】
[0072]下部加熱デバイス530は、下部冷却板182の底部に配置され、1又は複数の下部ベース部材246は、下部冷却板182に配置される。1又は複数の光ファイバ244は、1又は複数の下部光源242及び1又は複数の下部ベース部材246に接続される。下部DLPアセンブリ524は、下部ベース部材246内に配置され、DMDを用いて、1又は複数の光ファイバ244によって放射される光を支持体171の下面170全体に散乱させる。下部加熱デバイス530は、下部窓206の底部に配置される。
【0068】
[0073]上部加熱デバイス520によって放射される放射エネルギーは、基板104の異なる領域に向かって散乱する光ビーム526として示される。1又は複数の光ファイバ234は、複数の光ファイバ234の束であってよい。各光ファイバ234は、別個の上部光源232等の別個の放射エネルギー源を含む。下部加熱デバイス530によって放射される放射エネルギーは、光ビーム528として示され、基板104の異なる領域に向かって散乱する。1又は複数の光ファイバ244は、各光ファイバ244が別個の下部光源242等の別個の放射エネルギー源を含むような、光ファイバ244の束であってよい。
【0069】
[0074]DLPアセンブリの代替として、上部DLPアセンブリ522及び下部DLPアセンブリ524の各々を、液晶ディスプレイ(LCD)アセンブリに置き換えることができる。LCDアセンブリは、DLPアセンブリと同様の目的を果たし、光ファイバ234によって供給される放射エネルギーを散乱させ、制御するために使用され得る。
【0070】
[0075]図5Bの処理チャンバ500bは、図5Aの処理チャンバ500aと同様であるが、上部加熱デバイス540及び下部加熱デバイス550は、上部加熱デバイス520及び下部加熱デバイス530に取って代わるものである。上部加熱デバイス540は、開口部238の上に配置された上部DLPアセンブリ522を含む。処理チャンバ500bでは、上部光源232は、上部DLPアセンブリ522に隣接し、集中光ビーム552が光ビーム554に方向転換して基板104全体に発散される前に、集中光ビーム552を上部DLPアセンブリ522に供給するように構成される。集中光ビーム552は、上部光源232内の光源によって生成された複数の光ビームであってよく、制御及び調節性の向上を促進する。下部加熱デバイス530はまた、開口部248に隣接し、その下方に配置された下部DLPアセンブリ524も含む。下部光源242は、下部DLPアセンブリ524に集中光ビーム556を供給するように構成される。集中光ビーム556は、下部DLPアセンブリ524に接触した後、光ビーム558に方向転換し、支持体171の下面170全体に発散される。集中光ビーム556は、下部光源242内のレーザダイオードによって生成された複数の光ビームであってよい。
【0071】
[0076]図5Cの処理チャンバ500cは、図5Aの処理チャンバ500a及び図5Bの処理チャンバ500bと同様であるが、上部加熱デバイス520、540及び下部加熱デバイス530、550が、上部加熱デバイス560及び下部加熱デバイス570に置き換えられている。上部加熱デバイス560は、開口部238の上に配置された上部DLPアセンブリ522と、レーザ源562がチャンバ側面ライナ210を貫通して配置されるようにチャンバ本体201の側壁を貫通して配置されたレーザ源562とを含む。処理チャンバ500cでは、レーザ源562は、集中光ビーム552が光ビーム554に方向転換して基板104全体に発散される前に、集中光ビーム552を上部DLPアセンブリ522に供給するように構成される。集中光ビーム552は、レーザ源562内のレーザダイオードによって生成された複数の光ビームであってよい。下部加熱デバイス570はまた、開口部248に隣接し、その下方に配置された下部DLPアセンブリ524と、レーザ源566がチャンバ側面ライナ210を貫通して配置されるようにチャンバ本体201の側壁を貫通して配置された(又は取り付けられた)レーザ源566とを含む。幾つかの実施形態では、複数のレーザ源566があってよい。レーザ源566は、集中光ビーム556を下部DLPアセンブリ524に供給するように構成される。集中光ビーム556は、下部DLPアセンブリ524に接触した後、光ビーム558に方向転換し、支持体171の下面170全体に発散される。集中光ビーム556は、下部光源242内のレーザダイオードによって生成された複数の光ビームであってよい。
【0072】
[0077]レーザ源562、566は、集中光ビーム552、556を処理領域202内に放射する。上部DLPアセンブリ522は、集中光ビーム552を光ビーム554に反射させるためのDMDアセンブリ564を含む。下部DLPアセンブリ524は、集中光ビーム556を光ビーム558に反射させるためのDMDアセンブリ568を含む。
【0073】
[0078]図1A及び図1Bに示す実施形態を使用している間、レーザアセンブリ300によって放射されるエネルギーの約10%が上部窓110及び下部窓112によって吸収されると推定される。したがって、図2A図2Bに示す上部窓204及び下部窓206の使用は、円錐形ビーム324が窓を貫通する開口部を遮られずに通過できるようにすることによって、本明細書に記載のレーザ加熱システムの効率を向上させる。各窓開口部212は、窓開口部壁304に配置された反射防止コーティングを含む。反射防止コーティングは、窓開口部212をほぼ99%透明にする。
【0074】
[0079]基板104の加熱にレーザアセンブリ300を使用することで、システムの全体的なコストを削減し、加熱に対する制御を高める。レーザの使用は、適用方向の制御を高め、加熱プロセスの可変性を改善し、チャンバの重要なパッケージング及び保護の必要性を低下させる。レーザアセンブリ300の使用はまた、処理チャンバ200a、200b内の高温計の精度を向上させる。高温計の精度は、レーザの加熱放射波長が、高温計によって測定される波長と著しく異なる波長となるように選択されるため、改善される。したがって、高温計は、狭帯域フィルタを用いて、レーザによって生じるノイズを除去できる。ランプによって生じる放射は波長が広いため、高温計の測定において大きなノイズを発生させる。
【0075】
[0080]本明細書に記載の光源は、光ファイバに接続されたレーザダイオード以外の光源を含み得る。幾つかの実施形態では、光源は、ファイバレーザに結合されたランプ又はレーザダイオードである。ファイバレーザは、光源の位置の柔軟性を提供するため、光源は、処理チャンバのリッドに配置される必要がなく、代わりに処理チャンバに隣接して配置され得る。これにより、処理チャンバのリッドの上部に他の機器を配置することが可能になる。
【0076】
[0081]前述の内容は本開示の実施形態を対象としているが、以下の特許請求の範囲によって決定されるその基本的な範囲から逸脱することなく、本開示の他のさらなる実施形態を考案することが可能である。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図5C
【手続補正書】
【提出日】2024-08-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理用チャンバであって、
チャンバ本体と、
加熱デバイスであって、
1又は複数の開口部を有する冷却板と、
前記冷却板に配置された1又は複数のベース部材と、
1又は複数の照射窓であって、各照射窓が、前記冷却板、又は前記1又は複数のベース部材に含まれるベース部材のうちの少なくとも1つに結合される、1又は複数の照射窓と、
1又は複数の光源であって、各光源が、前記1又は複数の照射窓に含まれる少なくとも1つの照射窓に向けて、及び前記1又は複数の開口部に含まれる少なくとも1つの開口部を通して光を照射するように構成される、1又は複数の光源と、
を含む、加熱デバイスと
を備える、チャンバ。
【請求項2】
1又は複数の光ファイバを更に備え、前記1又は複数の光ファイバに含まれる各光ファイバは、該光ファイバの第1の端部において前記1又は複数の光源のうちの少なくとも1つの光源に接続され、かつ、該光ファイバの第2の端部において前記1又は複数のベース部材のうちの少なくとも1つのベース部材に接続される、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項3】
前記1又は複数の光源は、複数の光源を含み、前記1又は複数の光ファイバは、複数の光ファイバを含む、請求項2に記載のチャンバ。
【請求項4】
前記1又は複数の照射窓に含まれる各照射窓は、前記1又は複数のベース部材のうちの少なくとも1つのベース部材内に配置される、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項5】
窓を更に備え、前記冷却板は、前記窓と前記1又は複数の光源の間に配置される、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項6】
前記窓は石英窓を有する、請求項5に記載のチャンバ。
【請求項7】
前記石英窓は、前記石英窓を貫通して配置された1又は複数の窓開口部を有する反射型石英窓である、請求項6に記載のチャンバ。
【請求項8】
前記窓はドーム状の窓である、請求項5に記載のチャンバ。
【請求項9】
前記1又は複数の照射窓に含まれる少なくとも1つの照射窓は、前記1又は複数の光源によって放射された光を円錐形ビームに発散させるためのレンズを含む、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項10】
前記冷却板は、内部に配置された1又は複数の冷却水チャネルを含む、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項11】
前記1又は複数の開口部は、円錐台形状を有する、請求項1に記載のチャンバ。
【請求項12】
基板処理用チャンバであって、
チャンバ本体と、
上部窓と、
下部窓と、
前記上部窓の上方に配置された上部加熱デバイスであって、
1又は複数の開口部を有する冷却板と、
前記冷却板に配置された1又は複数のベース部材と、
1又は複数の照射窓であって、各照射窓が、前記冷却板、又は前記1又は複数のベース部材に含まれるベース部材のうちの少なくとも1つに結合される、1又は複数の照射窓と、
1又は複数の光源であって、各光源が、前記1又は複数の照射窓に含まれる少なくとも1つの照射窓に向けて、及び前記1又は複数の開口部に含まれる少なくとも1つの開口部を通して光を照射するように構成される、1又は複数の光源と、
を含む、上部加熱デバイスと、
前記下部窓の下方に配置された下部加熱デバイスと
を備える、チャンバ。
【請求項13】
1又は複数の光ファイバを更に備え、前記1又は複数の光ファイバに含まれる各光ファイバは、該光ファイバの第1の端部において前記1又は複数の光源のうちの少なくとも1つの光源に接続され、該光ファイバの第2の端部において前記1又は複数のベース部材のうちの少なくとも1つのベース部材に接続される、請求項12に記載のチャンバ。
【請求項14】
前記1又は複数の光源は、複数の光源を含み、前記1又は複数の光ファイバは、複数の光ファイバを含む、請求項13に記載のチャンバ。
【請求項15】
前記上部窓は上部石英ドームであり、前記下部窓は下部石英ドームである、請求項12に記載のチャンバ。
【請求項16】
前記上部窓は上部反射型石英ライナであり、前記下部窓は下部反射型石英ライナである、請求項12に記載のチャンバ。
【請求項17】
前記チャンバ本体の内面に配置された不透明な石英体ライナを更に備える、請求項12に記載のチャンバ。
【請求項18】
基板処理用チャンバであって、
チャンバ本体と、
上部窓と、
下部窓と、
前記上部窓と前記下部窓との間に配置された基板支持体と、
前記上部窓の上方に配置された上部加熱デバイスであって、
1又は複数の開口部を有する冷却板と、
前記冷却板に配置された1又は複数のベース部材と、
1又は複数の照射窓であって、各照射窓が、前記冷却板、又は前記1又は複数のベース部材に含まれるベース部材のうちの少なくとも1つに結合される、1又は複数の照射窓と、
1又は複数の光源であって、各光源が、前記1又は複数の照射窓に含まれる少なくとも1つの照射窓に向けて、及び前記1又は複数の開口部に含まれる少なくとも1つの開口部を通して光を照射するように構成される、1又は複数の光源と、
を含む、上部加熱デバイスと、
前記下部窓の下方に配置された下部加熱デバイスと
を備える、チャンバ。
【請求項19】
前記照射窓は同軸レンズを含む、請求項18に記載のチャンバ。
【請求項20】
1又は複数の光ファイバを更に備え、前記1又は複数の光ファイバに含まれる各光ファイバは、該光ファイバの第1の端部において前記1又は複数の光源のうちの少なくとも1つの光源に接続され、該光ファイバの第2の端部において前記1又は複数のベース部材のうちの少なくとも1つのベース部材に接続される、請求項18に記載のチャンバ。
【外国語明細書】