(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157321
(43)【公開日】2024-11-07
(54)【発明の名称】加工方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/301 20060101AFI20241030BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20241030BHJP
【FI】
H01L21/78 L
H01L21/78 Q
H01L21/304 631
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071618
(22)【出願日】2023-04-25
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】下谷 誠
【テーマコード(参考)】
5F057
5F063
【Fターム(参考)】
5F057AA07
5F057BA11
5F057BB03
5F057BB06
5F057BB12
5F057BC03
5F057BC06
5F057CA14
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5F057EC14
5F057FA28
5F057FA30
5F063AA07
5F063BA05
5F063BA33
5F063BA34
5F063BA43
5F063BA47
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5F063CB05
5F063CB06
5F063CB07
5F063CB24
5F063CC11
5F063CC23
5F063DD46
5F063DD48
5F063DD51
5F063DD85
5F063DE02
5F063DE33
5F063DF01
5F063DF04
5F063DF06
5F063DF11
5F063DF21
5F063EE07
5F063EE09
5F063EE43
5F063EE44
5F063EE75
(57)【要約】
【課題】加工による保護膜の剥離を抑制することができる加工方法を提供すること。
【解決手段】加工方法は、加工予定ラインが設定されたワークの加工方法であって、ワークの表面に非重合樹脂からなる保護膜を形成する保護膜形成ステップ101と、保護膜の形成後、加工予定ラインに沿ってワークを保護膜ごとダイシングするダイシングステップ102と、ダイシングステップ102の後、外的刺激で硬化する液状樹脂を保護膜上に供給し、次いで外的刺激を液状樹脂に付与することで液状樹脂を硬化させるとともに液状樹脂を保護膜に固定する液状樹脂供給ステップ103と、液状樹脂供給ステップ103の後、硬化した液状樹脂とともに保護膜をワークの表面から除去する除去ステップ105と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工予定ラインが設定されたワークの加工方法であって、
ワークの表面に非重合樹脂からなる保護膜を形成する保護膜形成ステップと、
該保護膜の形成後、該加工予定ラインに沿ってワークを該保護膜ごとダイシングするダイシングステップと、を備えた加工方法。
【請求項2】
該ダイシングステップの後、外的刺激で硬化する液状樹脂を該保護膜上に供給し、次いで該外的刺激を該液状樹脂に付与することで該液状樹脂を硬化させるとともに該液状樹脂を該保護膜に固定する液状樹脂供給ステップと、
該液状樹脂供給ステップの後、硬化した該液状樹脂とともに該保護膜をワークの表面から除去する除去ステップと、を備えた請求項1に記載の加工方法。
【請求項3】
ワークは交差する複数の加工予定ラインが設定され、
該ダイシングステップでは、複数の該加工予定ラインに沿ってワークに溝を形成するとともに該溝の下方にワークの切り残し部を形成し、
該液状樹脂供給ステップの後、該除去ステップを実施する前に、該保護膜を介してワークを保持テーブルで保持しワークの裏面を露出させ、露出した該裏面を研削して該溝に至る厚みへとワークを薄化することでワークを分割する分割ステップと、を備える、請求項2に記載の加工方法。
【請求項4】
該液状樹脂供給ステップでは、該液状樹脂の上にフィルムを配設し、該液状樹脂を該保護膜に固定するとともに該フィルムを該液状樹脂に固定する、請求項2または請求項3に記載の加工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークの加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェーハのダイシングに際し、ウェーハ表面を樹脂で覆い保護することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、ウェーハの表面に樹脂層を形成した後、樹脂層にレーザビームを照射して加工予定ラインに沿った開口を形成することでプラズマダイシングのマスクを形成することが行われている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-062958号公報
【特許文献2】特開2021-100074号公報
【特許文献3】特開2006-140311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、切削ブレードやレーザビームを利用したダイシングやレーザビームの照射などの加工によって保護膜がウェーハ表面との界面から大きくはがれてしまうことがあるため、改善が切望されていた。
【0006】
本発明の目的は、加工による保護膜の剥離を抑制することができる加工方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加工方法は、加工予定ラインが設定されたワークの加工方法であって、ワークの表面に非重合樹脂からなる保護膜を形成する保護膜形成ステップと、該保護膜の形成後、該加工予定ラインに沿ってワークを該保護膜ごとダイシングするダイシングステップと、を備えたことを特徴とする。
【0008】
前記加工方法において、該ダイシングステップの後、外的刺激で硬化する液状樹脂を該保護膜上に供給し、次いで該外的刺激を該液状樹脂に付与することで該液状樹脂を硬化させるとともに該液状樹脂を該保護膜に固定する液状樹脂供給ステップと、該液状樹脂供給ステップの後、硬化した該液状樹脂とともに該保護膜をワークの表面から除去する除去ステップと、を備えても良い。
【0009】
前記加工方法において、ワークは交差する複数の加工予定ラインが設定され、該ダイシングステップでは、複数の該加工予定ラインに沿ってワークに溝を形成するとともに該溝の下方にワークの切り残し部を形成し、該液状樹脂供給ステップの後、該除去ステップを実施する前に、該保護膜を介してワークを保持テーブルで保持しワークの裏面を露出させ、露出した該裏面を研削して該溝に至る厚みへとワークを薄化することでワークを分割する分割ステップと、を備えても良い。
【0010】
前記加工方法において、該液状樹脂供給ステップでは、該液状樹脂の上にフィルムを配設し、該液状樹脂を該保護膜に固定するとともに該フィルムを該液状樹脂に固定しても良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、加工による保護膜の剥離を抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る加工方法の加工対象のワークの一例を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態1に係る加工方法の流れを示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、
図2に示された加工方法の保護膜形成ステップにおいて、ワークの裏面にテープを貼着し、テープの外縁部にフレームを貼着した状態を模式的に示す斜視図である。
【
図4】
図4は、
図2に示された加工方法の保護膜形成ステップにおいて、ワークの表面全体に保護膜剤を塗布する状態を一部断面で模式的に示す側面図である。
【
図5】
図5は、
図2に示された加工方法の保護膜形成ステップにおいて、表面に保護膜が形成されたワークを示す斜視図である。
【
図6】
図6は、
図2に示された加工方法のダイシングステップを一部断面で模式的に示す側面図である。
【
図7】
図7は、
図2に示された加工方法のダイシングステップ後のワークの要部を模式的に示す断面図である。
【
図8】
図8は、
図2に示された加工方法の液状樹脂供給ステップにおいて液状樹脂を保護膜上に供給する状態を模式的に示す断面図である。
【
図9】
図9は、
図2に示された加工方法の液状樹脂供給ステップにおいて液状樹脂を保護膜上に供給した後のワークの要部を模式的に示す断面図である。
【
図10】
図10は、
図9に示された液状樹脂を硬化させる状態を模式的に示す断面図である。
【
図11】
図11は、
図2に示された加工方法の分割ステップを一部断面で模式的に示す側面図である。
【
図12】
図12は、
図2に示された加工方法の分割ステップ後のワークを模式的に示す断面図である。
【
図13】
図13は、
図2に示された加工方法の除去ステップを模式的に示す断面図である。
【
図14】
図14は、実施形態2に係る加工方法のダイシングステップにおいて保護膜に加工予定ラインを露出させる開口を形成する状態を一部断面で模式的に示す断面図である。
【
図15】
図15は、実施形態2に係る加工方法のダイシングステップでワークに溝を形成するエッチング装置の構成例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0014】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る加工方法を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態1に係る加工方法の加工対象のワークの一例を示す斜視図である。
図2は、実施形態1に係る加工方法の流れを示すフローチャートである。
【0015】
(ワーク)
実施形態1に係る加工方法は、
図1に示すワーク1の加工方法である。実施形態1では、ワーク1は、シリコン、サファイア、ガリウムなどを基板2とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハ等のウェーハである。ワーク1は、
図1に示すように、表面4に互いに交差する加工予定ライン5が複数設定され、加工予定ライン5によって区画された領域にデバイス6が形成されている。
【0016】
デバイス6は、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、又はメモリ(半導体記憶装置)である。
【0017】
なお、本発明では、ワーク1は、円板状のウェーハ以外のものでもよく、表面4にデバイス6が形成されていなくても良い。
【0018】
(加工方法)
実施形態1に係る加工方法は、ワーク1を加工予定ライン5に沿って個々のチップ10に分割する方法である。なお、チップ10は、基板2の一部と、基板2上のデバイス6とを含む。実施形態1に係る加工方法は、
図2に示すように、保護膜形成ステップ101と、ダイシングステップ102と、液状樹脂供給ステップ103と、分割ステップ104と、除去ステップ105とを備える。
【0019】
(保護膜形成ステップ)
図3は、
図2に示された加工方法の保護膜形成ステップにおいて、ワークの裏面にテープを貼着し、テープの外縁部にフレームを貼着した状態を模式的に示す斜視図である。
図4は、
図2に示された加工方法の保護膜形成ステップにおいて、ワークの表面全体に保護膜剤を塗布する状態を一部断面で模式的に示す側面図である。
図5は、
図2に示された加工方法の保護膜形成ステップにおいて、表面に保護膜が形成されたワークを示す斜視図である。
【0020】
保護膜形成ステップ101は、ワーク1の表面4全体を非重合樹脂で被覆し、ワーク1の表面4全体上に非重合樹脂からなる保護膜12を形成するステップである。実施形態1において、保護膜形成ステップ101では、まず、
図3に示すように、ワーク1の裏面7にワーク1よりも大径な円板状のテープ8の中央部を貼着し、テープ8の外縁部に内径がワーク1の外径よりも大径な環状のフレーム9を貼着する。
【0021】
なお、実施形態1では、テープ8は、非粘着性と可撓性を有する樹脂により構成された基材と、基材に積層されかつ粘着性と可撓性を有する樹脂により構成された糊層とを備え、糊層がワーク1及びフレーム9に貼着される粘着テープ、又は、糊層を備えずに熱可塑性樹脂により構成されかつワーク1及びフレーム9に熱圧着される基材のみから構成されるシートである。
【0022】
実施形態1において、保護膜形成ステップ101では、
図4に示す保護膜被覆装置20が、スピンナテーブル21の保持面22にワーク1の裏面7側がテープ8を介して載置され、保持面22にワーク1の裏面7側をテープ8を介して吸引保持し、フレーム9をスピンナテーブル21の周囲に設けられたクランプ部23で挟持する。実施形態1において、保護膜形成ステップ101では、保護膜被覆装置20が、
図4に示すように、スピンナテーブル21を軸心回りに回転させながら、ワーク1の上方の塗布ノズル24からワーク1の表面4の中央に液状の保護膜剤11を塗布する。すると、ワーク1の表面4に塗布された保護膜剤11は、スピンナテーブル21の回転により生じる遠心力によりワーク1の外縁側に拡げられて、ワーク1の表面4全体を被覆する。
【0023】
こうして、実施形態1において、保護膜形成ステップ101では、軸心回りに回転するスピンナテーブル21に保持されたワーク1に保護膜剤11を供給して塗布する、所謂スピンコートで塗布する。実施形態1において、保護膜形成ステップ101では、保護膜剤11を乾燥させて、
図5に示すように、ワーク1の表面4全体を被覆する保護膜12を形成する。
【0024】
なお、実施形態1では、保護膜剤11は、非重合樹脂と、この非重合樹脂を溶かす溶剤とからなる。非重合樹脂は、例えば、テルペン樹脂又はロジン系樹脂等の非重合(即ち、分子同士が結合していない状態)の単一の樹脂により構成される。溶剤は、保護膜剤11の粘度を調整するためのものであり、保護膜剤11を塗布できる粘度に形成するために添加している。
【0025】
実施形態1では、保護膜剤11は、非重合樹脂としてテルペン樹脂と、溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート:通称PGMEAとからなる。また、保護膜剤11が乾燥してワーク1の表面4全体上に形成される保護膜12は、一様な厚みに形成されている。
【0026】
なお、本発明では、保護膜形成ステップ101において、保護膜12をワーク1の表面4上に形成した後に、ワーク1の裏面7にテープ8の中央部を貼着し、テープ8の外縁部にフレーム9を貼着しても良い。
【0027】
(ダイシングステップ)
図6は、
図2に示された加工方法のダイシングステップを一部断面で模式的に示す側面図である。
図7は、
図2に示された加工方法のダイシングステップ後のワークの要部を模式的に示す断面図である。ダイシングステップ102は、保護膜12の形成後、加工予定ライン5に沿ってワーク1を保護膜12ごとダイシングするステップである。
【0028】
実施形態1において、ダイシングステップ102では、
図6に示すように、切削装置30が、保持テーブル31の保持面32にワーク1の裏面7側をテープ8を介して吸引保持し、保持テーブル31の周囲に設けられたクランプ部33でフレーム9を挟持する。実施形態1において、ダイシングステップ102では、切削装置30が図示しない撮像ユニットでワーク1の表面4を撮像して加工予定ライン5を検出し、ワーク1と切削ユニット34の切削ブレード35との位置合わせを行なうアライメントを遂行する。
【0029】
実施形態1において、ダイシングステップ102では、切削装置30は、ワーク1とスピンドルにより軸心回りに回転された切削ブレード35とを加工予定ライン5に沿って相対的に移動させながら切削ブレード35をワーク1の厚み方向の中央まで加工予定ライン5に切り込ませて、ワーク1の裏面7側に至らない深さの溝13を形成する。実施形態1において、ダイシングステップ102では、ワーク1の全ての加工予定ライン5に切削ブレード35を切り込ませて溝13を形成する。
【0030】
こうして、実施形態1において、ダイシングステップ102では、
図7に示すように、複数の加工予定ライン5に沿ってワーク1に溝13を形成するとともに、溝13の下方にワーク1の切り残し部14を形成する。なお、実施形態1において、ダイシングステップ102では、外縁が軸心に沿って平坦な切削ブレード35を加工予定ライン5に切り込ませて、底が平坦な溝13を加工予定ライン5に形成する。
【0031】
(液状樹脂供給ステップ)
図8は、
図2に示された加工方法の液状樹脂供給ステップにおいて液状樹脂を保護膜上に供給する状態を模式的に示す断面図である。
図9は、
図2に示された加工方法の液状樹脂供給ステップにおいて液状樹脂を保護膜上に供給した後のワークの要部を模式的に示す断面図である。
図10は、
図9に示された液状樹脂を硬化させる状態を模式的に示す断面図である。
【0032】
液状樹脂供給ステップ103は、ダイシングステップ102の後、外的刺激で硬化する液状樹脂15を保護膜12上に供給し、次いで外的刺激を液状樹脂15に付与することで液状樹脂15を硬化させるとともに液状樹脂15を保護膜12に固定するステップである。実施形態1において、液状樹脂供給ステップ103では、
図8に示すように、樹脂供給装置40が、平坦なガラスから構成された支持台41の上面42にフィルム16を載置し、フィルム16上に液状樹脂15を供給する。
【0033】
なお、実施形態1では、フィルム16は、PET(Polyethylene terephthalate)樹脂などの樹脂により構成され、ワーク1よりも大径な円板状に形成されている。液状樹脂15は、外的刺激が付与される前では液状であり、外的刺激が付与されることが硬化する樹脂により構成される。液状樹脂15は、実施形態1では、外的刺激である紫外線17(
図10に示す)が照射されることで硬化するが、本発明では、外的刺激である加熱されることで硬化しても良い。
【0034】
実施形態1において、液状樹脂供給ステップ103では、
図8に示すように、ワーク1の裏面7からテープ8を剥離し、ワーク1の裏面7を開閉弁43を介して吸引源44により吸引される吸引テーブル45の保持面46に吸引保持する。実施形態1において、液状樹脂供給ステップ103では、吸引テーブル45の保持面46に吸引保持したワーク1の表面4を支持台41の上面42に相対させた後、吸引テーブル45を支持台41の上面42に近づけて、フィルム16上の液状樹脂15をワーク1の表面4側で押し広げて、
図9に示すように、保護膜12間に液状樹脂15を塗布するとともに、溝13内を液状樹脂15で埋める。保護膜12は非重合樹脂から構成され、分子同士が結合していない状態であるため、
図9の矢印で示すように、保護膜12に液状樹脂15が浸透する。
【0035】
実施形態1において、液状樹脂供給ステップ103では、
図10に示すように、支持台41の下方から紫外線照射手段18から紫外線17を支持台41を通して液状樹脂15に照射して、ワーク1の表面4側に塗布された液状樹脂15を硬化させて、液状樹脂15を保護膜12に固定するとともに、硬化後の液状樹脂15をフィルム16に密着させる。こうして、実施形態1において、液状樹脂供給ステップ103では、液状樹脂15の上にフィルム16を配設し、液状樹脂15を保護膜12に固定するとともにフィルム16を液状樹脂15に固定する。
【0036】
(分割ステップ)
図11は、
図2に示された加工方法の分割ステップを一部断面で模式的に示す側面図である。
図12は、
図2に示された加工方法の分割ステップ後のワークを模式的に示す断面図である。分割ステップ104は、液状樹脂供給ステップ103の後、除去ステップ105を実施する前に、保護膜12を介してワーク1を保持テーブル61で保持し、ワーク1の裏面7を露出させ、露出した裏面7を研削して、溝13に至る厚みへとワーク1を薄化することでワーク1を個々のチップ10に分割するステップである。
【0037】
実施形態1において、分割ステップ104では、研削装置60が、
図11に示すように、フィルム16、硬化した液状樹脂15及び保護膜12を介してワーク1の表面4側をフィルム16等を介して保持テーブル61の保持面62に載置し、開閉弁63を開いて吸引源64により保持面62を吸引して、保持面62にワーク1を吸引保持して、ワーク1の裏面7を露出させる。実施形態1において、分割ステップ104では、
図11に示すように、研削装置60がスピンドル65により研削ホイール66を軸心回りに回転しかつ保持テーブル61を軸心回りに回転して、研削ホイール66の研削砥石67をワーク1の裏面7に当接させて保持テーブル61に所定の送り速度で近づけて、研削砥石67でワーク1の裏面7を研削する。
【0038】
実施形態1において、分割ステップ104では、研削装置60がワーク1の厚みが所定の厚み(裏面7に溝13が露出する厚み)になるまで、ワーク1の裏面7を研削する。実施形態1において、分割ステップ104では、研削装置60がワーク1の厚みが所定の厚みになると、
図12に示すように、研削ホイール94をワーク1の裏面7から遠ざけて、保持テーブル61の軸心回りに回転を停止する。すると、ワーク1の裏面7に溝13が露出して、ワーク1が個々のチップ10に分割される。
【0039】
なお、本発明において、ダイシングステップ102ではワーク1に対して吸収性を有する波長のレーザビームを照射して溝13形成した後、分割ステップ104では、ワーク1の裏面7を研削してもよいし、ダイシングステップ102で切削ブレード35やレーザビームの照射によって、ワーク1を分割ずる分割溝を形成することで、ダイシングステップ102でワーク1を分割して、分割ステップ104においてワーク1の裏面7を研削しても良い。
【0040】
また、本発明では、ダイシングステップ102では、ワーク1に対して透過性を有する波長のレーザビームを照射してワーク1に改質層を形成するステルスダイシング加工を行ってもよく、この場合は、加工予定ライン5に沿った改質層と、改質層から保護膜12に至り、保護膜12を分割するクラックとを形成するのが好ましい。なお、改質層とは、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲のそれとは異なる状態になった領域のことを意味し、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域、及びこれらの領域が混在した領域等を例示できる。
【0041】
(除去ステップ)
図13は、
図2に示された加工方法の除去ステップを模式的に示す断面図である。除去ステップ105は、液状樹脂供給ステップ103の後、硬化した液状樹脂15とともに保護膜12をワーク1の表面4から除去するステップである。実施形態1において、除去ステップ105では、剥離装置70がワーク1の裏面7側を保持テーブル71の保持面72に載置し、開閉弁73を開いて吸引源74により保持面72を吸引して、保持面72にワーク1を吸引保持する。
【0042】
実施形態1において、除去ステップ105では、
図13に示すように、剥離装置70がフィルム16の一端部をチャック75で保持し、チャック75を保持面72に沿って他端部に向かうように移動させて、フィルム16毎フィルム16にn固定された液状樹脂15及び保護膜12をワーク1の表面4から剥離する。開閉弁73が閉じた後、保持テーブル71の保持面72からチップ10が、ピックアップされる。
【0043】
以上説明した実施形態1に係る加工方法は、非重合樹脂で保護膜12を形成する。保護膜12を構成する非重合樹脂が分子同士が結合していない状態であるため、ダイシングステップ102における切削加工による衝撃を受けても保護膜12全体が剥離しようとせず、切削加工による負荷を受けたところが局所的に剥離する。よって、実施形態1に係る加工方法は、切削加工による保護膜12の剥離を抑制することができるという効果を奏する。
【0044】
また、保護膜12を剥離する際に保護膜12に非重合樹脂を積層して、保護膜12を剥離しようとしても、保護膜12が負荷を受けたところが局所的に剥離してしまうので、保護膜12を剥離することが困難である。しかしながら、実施形態1に係る加工方法は、保護膜12を剥離する前に、液状樹脂15を保護膜12上に供給して、液状樹脂15を非重合樹脂からなる保護膜12に浸透させる。このために、実施形態1に係る加工方法は、液状樹脂15を硬化させることで、保護膜12と液状樹脂15とが強固に固定することができる。
【0045】
その結果、実施形態1に係る加工方法は、保護膜12を硬化した液状樹脂15毎剥離することで、保護膜12をワーク1から剥離することができる。
【0046】
〔実施形態2〕
実施形態2に係る加工方法を図面に基づいて説明する。
図14は、実施形態2に係る加工方法のダイシングステップにおいて保護膜に加工予定ラインを露出させる開口を形成する状態を一部断面で模式的に示す断面図である。
図15は、実施形態2に係る加工方法のダイシングステップでワークに溝を形成するエッチング装置の構成例を模式的に示す断面図である。なお、
図14は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
実施形態2に係る加工方法は、実施形態1と同様に、保護膜形成ステップ101と、ダイシングステップ102と、液状樹脂供給ステップ103と、分割ステップ104と、除去ステップ105とを備え、ダイシングステップ102が異なること以外、実施形態1と同じである。実施形態2に係る加工方法では、保護膜剤11が、非重合樹脂と、この非重合樹脂を溶かす溶剤と、
図14に示すレーザビーム86の波長に対して吸収性を有する吸光材とからなる。
【0048】
なお、保護膜剤11を構成する非重合樹脂は、ダイシングステップ102で用いられるプラズマ化したエッチングガスに対して耐性を有する樹脂である。吸光材は、波長が例えば355nmのレーザビーム86に対して吸収性を有するものであって、例えば、カーボンブラックやフタロシアニンが用いられる。また、保護膜剤11が乾燥してワーク1の表面4全体上に形成される保護膜12は、前述した樹脂を含むので、ダイシングステップ102で用いられるプラズマ化したエッチングガスに対して耐性を有する材質から構成されることとなり、エッチングガスに対する耐性を有する一様な厚みに形成され、波長が例えば355nmのレーザビーム86に対して吸収性を有する。
【0049】
実施形態2において、ダイシングステップ102では、
図14に示すレーザー加工装置80が、ワーク1の裏面7をテープ8を介してチャックテーブル81の保持面82に吸引保持し、フレーム9をチャックテーブル81の周囲に設けられたクランプ部87で挟持する。実施形態2において、ダイシングステップ102では、レーザー加工装置80が、撮像カメラでワーク1の表面4を撮像し、ワーク1とレーザー光線照射ユニット83の集光レンズ84との位置合わせを行なうアライメントを遂行する。
【0050】
実施形態1において、ダイシングステップ102では、レーザー加工装置80が、
図14に示すように、チャックテーブル81とレーザー光線照射ユニット83とを加工予定ライン5に沿って相対的に移動させながら、発振器85が発振した保護膜12に対して吸収性を有する波長(例えば、355nm)のレーザビーム86を各加工予定ライン5上の保護膜12に向かって照射して、アブレーション加工により加工予定ライン5上の保護膜12を除去する。実施形態2において、ダイシングステップ102では、レーザー加工装置80が、加工予定ライン5に沿った開口を各加工予定ライン5の全長に亘って形成する。なお、開口は、底に加工予定ライン5を露出させている。
【0051】
(エッチング装置)
次に、実施形態2に係る加工方法のダイシングステップ102を実施するエッチング装置50を図面に基づいて説明する。エッチング装置50は、
図15に示すように、直方体状のチャンバー51と、保持ユニット52と、上部電極53と、制御ユニット55とを備える。
【0052】
チャンバー51は、内側にプラズマエッチングが実施される処理空間511が形成されている。チャンバー51は、一つの側壁512に、ワーク1を搬入及び搬出するための開口513と、開口513を開閉する開閉扉514が設けられている。開閉扉514は、エアシリンダ等で構成される開閉機構515によって昇降することで、開口513を開閉する。
【0053】
また、チャンバー51は、底壁516にチャンバー51の内部と外部とを連通させる排気口517が形成されている。排気口517は、真空ポンプ等の排気機構510が接続されている。
【0054】
保持ユニット52と上部電極53とは、チャンバー51の処理空間511に、互いに対向して配置されている。保持ユニット52の上面は、テープ8を介してワーク1を保持する保持面524である。また、保持ユニット52は、導電性の材料により構成され、下部電極としても機能する。
【0055】
保持ユニット52は、円盤状の保持部521と、保持部521の下面の中央部から下方に突出する円柱状の支持部520とを含む。支持部520は、チャンバー51の底壁516に形成された開口522に挿入されている。開口522内において、底壁516と支持部520との間には環状の絶縁部材523が配置されており、チャンバー51と保持ユニット52とは電気的に絶縁されている。また、保持ユニット52は、チャンバー51の外部で高周波電源56と接続されている。
【0056】
保持ユニット52の保持部521には、図示しない高周波電源に接続された電極526が設けられている。保持ユニット52は、電極526に高周波電源から電力が印加されて、保持面524とワーク1との間に誘電分極現象を発生させ、電荷の分極による静電吸着力によってワーク1を保持面524上に吸着保持する。
【0057】
また、保持ユニット52の保持部521の内部及び支持部520の内部には、保持ユニット52を冷却するための冷却流体が流れる冷却流路527が形成されている。冷却流路527の両端は、冷媒循環機構528に接続されている。冷媒循環機構528を作動させると、水等の冷却流体が、冷却流路527内を循環して流れ、保持ユニット52が冷却される。
【0058】
上部電極53は、導電性の材料でなり、円盤状のガス噴出部531と、ガス噴出部531の上面の中央部から上方に突出する円柱状の支持部530とを含む。支持部530は、チャンバー51の上壁518に形成された開口532に挿入されている。開口532内において、上壁518と支持部530との間には環状の絶縁部材533が配置されており、チャンバー51と上部電極53とは電気的に絶縁されている。
【0059】
上部電極53は、チャンバー51の外部で高周波電源57と接続されている。また、支持部530の上端部には、昇降機構534の支持アームが取り付けられている。上部電極53は、昇降機構534により昇降する。
【0060】
ガス噴出部531の下面側には、複数の噴出口535が設けられている。噴出口535は、ガス噴出部531及び支持部530に形成された流路536を介して、第1エッチングガス供給源58及び第2エッチングガス供給源59に接続されている。第1エッチングガス供給源58は、第1エッチングガスを流路536を通して噴出口535からチャンバー51内に供給する。実施形態1では、第1エッチングガス供給源58は、ワーク1の基板2がシリコンにより構成される場合、第1エッチングガスとして、フッ素系ガスをチャンバー51内に供給する。第2エッチングガス供給源59は、第2エッチングガスを流路536を通して噴出口535からチャンバー51内に供給する。実施形態1では、第2エッチングガス供給源59は、第2エッチングガスとして、酸素系ガスをチャンバー51内に供給する。
【0061】
制御ユニット55は、エッチング装置50の各構成要素を制御して、エッチング装置50にワーク1に対するプラズマエッチングを実施させるものである。なお、制御ユニット55は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット55の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、エッチング装置50を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介してエッチング装置50の各構成要素に出力する。
【0062】
また、制御ユニット55は、各種の情報や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニットと、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニットとが接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。
【0063】
実施形態2において、ダイシングステップ102では、エッチング装置50が、昇降機構534により上部電極53を上昇させた状態で、開閉機構515により開閉扉514を下降させて開口513を開放する。
【0064】
実施形態2において、ダイシングステップ102では、エッチング装置50は、図示しない搬送ユニットにより保護膜12に開口が形成されたワーク1が処理空間511内に搬入され、テープ8を介してワーク1が保持ユニット52の保持面524に載置される。実施形態2において、ダイシングステップ102では、エッチング装置50は、高周波電源から電力を電極526に印加して、保持面524にテープ8を介してワーク1の裏面7を吸着保持する。
【0065】
実施形態2において、ダイシングステップ102では、エッチング装置50は、開閉機構515により開閉扉514を上昇させて開口513を閉じ、排気機構510を作動させてチャンバー51内を減圧し、処理空間511を真空状態(低圧状態)とし、冷媒循環機構528を作動させて、水等の冷却流体を冷却流路527内で循環し、保持ユニット52の異常昇温を抑制する。実施形態2において、ダイシングステップ102では、エッチング装置50は、昇降機構534により上部電極53を下降させ、上部電極53の下面と、下部電極を構成する保持ユニット52に保持されたワーク1との間の距離をプラズマエッチングに適した所定の電極間距離に位置付ける。
【0066】
実施形態2において、ダイシングステップ102では、エッチング装置50は、第1エッチングガス供給源58から第1エッチングガスを所定の流量で供給してガス噴出部531の複数の噴出口535から保持ユニット52上に保持されたワーク1に向けて噴出する。実施形態2において、ダイシングステップ102では、エッチング装置50は、第1エッチングガス供給源58から第1エッチングガスを供給した状態で、高周波電源57から上部電極53にプラズマを作り維持する高周波電力を印加し、高周波電源56から下部電極である保持ユニット52にイオンを引き込むための高周波電力を印加する。
【0067】
実施形態2において、ダイシングステップ102では、エッチング装置50は、保持ユニット52と上部電極53との間の空間の第1エッチングガスがプラズマ化され、このプラズマ化された第1エッチングガスがワーク1側に引き込まれて、ワーク1の保護膜12の開口から露出した加工予定ライン5の表面4をエッチング(所謂プラズマエッチング)して、加工予定ライン5の表面4に溝13を形成し、溝13をワーク1の裏面7に向かって進行させる。このように、実施形態2において、ダイシングステップ102では、保護膜12を介してワーク1にプラズマエッチングを施す、所謂プラズマダイシングによりワーク1に溝13を裏面7に向かって進行させる。
【0068】
なお、実施形態2では、基板2がシリコンで構成される場合、第1エッチングガスとして、SF6、C4F8又はCF4等のフッ素系ガスを用いるが、第1エッチングガスは、これらに限定されない。また、実施形態2において、ダイシングステップ102では、エッチング装置50は、SF6を供給することにプラズマエッチングとC4F8を供給することによる溝13の内側面等に対する保護膜堆積(デポジション)とを交互に繰り返すボッシュ法によりワーク1をプラズマエッチングするが、本発明では、単一のエッチングガスを供給することでプラズマエッチングしても良い。
【0069】
実施形態2において、ダイシングステップ102では、エッチング装置50は、ワーク1の基板2の厚さに応じて、ワーク1の基板2をプラズマエッチングする所定時間が予め設定されている。実施形態2において、ダイシングステップ102では、エッチング装置50は、所定時間、第1エッチングガスを供給しながら保持ユニット52及び上部電極53に高周波電力を印加して、保護膜12の開口から露出した加工予定ライン5を完全に除去して、ワーク1を個々のチップ10に分割しても良く、実施形態1と同様にワーク1に溝13を形成しても良い。
【0070】
実施形態2に係る加工方法は、非重合樹脂で保護膜12を形成し、保護膜12を構成する非重合樹脂が分子同士が結合していない状態であるため、ダイシングステップ102におけるアブレーション加工による衝撃を受けても保護膜12全体が剥離しようとせず、アブレーション加工による負荷を受けたところが局所的に剥離する。よって、実施形態2に係る加工方法は、アブレーション加工による保護膜12の剥離を抑制することができるという効果を奏する。
【0071】
次に、本発明の発明者は、本発明の効果を確認した。確認にあたっては、本発明品と、比較例の保護膜12が形成されたワーク1を切削加工して溝13を形成した後の保護膜12のワーク1の表面4からの剥離状況を確認した。結果を以下の表1に示す。
【0072】
【0073】
なお、本発明品は、非重合樹脂からなる保護膜12が形成されたワーク1を切削加工して、ワーク1に溝13を形成した。比較例1は、アクリレート、光重合剤、溶剤からなる紫外線硬化樹脂を被覆し、紫外線を照射して硬化(重合)させた保護膜が形成されたワーク1に切削加工して、ワーク1に溝13を形成した。比較例2は、重合された樹脂であるポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol:PVA)からなる水溶性の液状の樹脂をスピンコートにより被覆し、乾燥させて硬化させた保護膜が形成されたワーク1に切削加工して、ワーク1に溝13を形成した。
【0074】
表1によれば、比較例1及び比較例2は、溝13の縁において保護膜がワーク1の表面4から剥離したのに対し、本発明品は、溝13の縁において保護膜12がワーク1の表面4から剥離しなかった。よって、表1によれば、非重合樹脂で保護膜12を形成することにより、切削加工等の加工による保護膜12の剥離を重合された樹脂で保護膜を形成する場合よりも抑制することができることが明らかとなった。
【0075】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0076】
1 ワーク
4 表面
5 加工予定ライン
6 デバイス
7 裏面
11 保護膜剤
12 保護膜
13 溝
14 切り残し部
15 液状樹脂
16 フィルム
17 紫外線(外的刺激)
61 保持テーブル
101 保護膜形成ステップ
102 ダイシングステップ
103 液状樹脂供給ステップ
104 分割ステップ
105 除去ステップ