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特開2024-157765決済端末、決済システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024157765
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】決済端末、決済システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20241031BHJP
【FI】
G06Q20/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023072318
(22)【出願日】2023-04-26
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】岡村 隆生
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA22
5L055AA22
(57)【要約】
【課題】ユーザ端末と決済端末とを用いて商品に対する支払を決済する決済システムにおいて、決済を行った後に発生した問題等についてユーザに通知できるようにする。
【解決手段】決済端末は、ユーザ端末から取得する第1の識別情報、及び商品から取得する第2の識別情報に基づいて、前記商品に対する支払の決済を制御する決済制御部と、前記第1の識別情報に基づいて、前記ユーザ端末、又は前記ユーザ端末を利用するユーザへの情報の通知を制御する通知制御部と、を有する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末から取得する第1の識別情報、及び商品に対応する第2の識別情報に基づいて、前記商品に対する支払の決済を制御する決済制御部と、
前記第1の識別情報に基づいて、前記ユーザ端末、又は前記ユーザ端末を利用するユーザへの情報の通知を制御する通知制御部と、
を有する、決済端末。
【請求項2】
前記ユーザ端末、又は前記ユーザに前記情報を通知するための設定画面を表示部に表示させる表示制御部を有する、請求項1に記載の決済端末。
【請求項3】
前記設定画面は、前記第1の識別情報の指定を受け付け、
前記通知制御部は、指定された前記第1の識別情報を用いて、前記情報の通知を制御する、
請求項2に記載の決済端末。
【請求項4】
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを対応付けて管理する情報管理部を有し、
前記設定画面は、前記第2の識別情報、又は前記第2の識別情報に対応する前記商品の指定を受け付けし、
前記通知制御部は、前記第2の識別情報に対応する前記第1の識別情報を用いて、前記情報の通知を制御する、
請求項2に記載の決済端末。
【請求項5】
前記設定画面は、1つ以上の定型メッセージを選択可能に表示し、
前記通知制御部は、前記設定画面で選択された定型メッセージを、前記ユーザ端末、又は前記ユーザに通知するように制御する、
請求項3又は4に記載の決済端末。
【請求項6】
前記設定画面は、メッセージの入力欄を有し、
前記通知制御部は、前記入力欄に入力されたメッセージを、前記ユーザ端末、又は前記ユーザに通知するように制御する、
請求項3又は4に記載の決済端末。
【請求項7】
前記決済制御部は、通信ネットワークを介して前記決済端末と通信可能な決済サーバに前記決済を要求し、
前記通知制御部は、前記決済サーバに前記情報の通知を要求する、
請求項1に記載の決済端末。
【請求項8】
請求項7に記載の決済端末と、通信ネットワークを介して前記決済端末と通信可能な決済サーバとを含む決済システムであって、
前記決済サーバは、
前記決済端末からの決済要求に含まれる前記第1の識別情報、及び前記第2の識別情報に基づいて、支払を決済する決済部と、
前記決済端末からの通知要求に含まれる前記第1の識別情報に基づいて、前記ユーザ端末、又は前記ユーザに前記情報を通知する通知部と、
を有する、決済システム。
【請求項9】
ユーザ端末から取得する第1の識別情報、及び商品から取得する第2の識別情報に基づいて、前記商品に対する支払の決済を制御する処理と、
前記第1の識別情報に基づいて、前記ユーザ端末、又は前記ユーザ端末を利用するユーザへの情報の通知を制御する処理と、
をコンピュータが実行する、情報処理方法。
【請求項10】
ユーザ端末から取得する第1の識別情報、及び商品から取得する第2の識別情報に基づいて、前記商品に対する支払の決済を制御する処理と、
前記第1の識別情報に基づいて、前記ユーザ端末、又は前記ユーザ端末を利用するユーザへの情報の通知を制御する処理と、
をコンピュータに実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済端末、決済システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン等のユーザ端末と店等に設置された決済端末とを用いて、商品又はサービス(以下、単に商品という)に対する支払を決済する決済システムがある。
【0003】
また、商品の購入に伴う決済履歴情報を、ユーザが指定した端末へ送信する決済履歴配信システム、及び決済端末装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような決済システムで、商品に対する支払の決済を行ったユーザに対して、例えば、忘れ物、又は決済時に生じた問題等を知らせるメッセージを通知したいという要求がある。
【0005】
しかし、例えば、特許文献1に示されるような従来の技術では、商品の購入に伴う決済履歴情報等をユーザに通知することはできるが、決済を行った後に発生した問題等についてユーザに通知することができないという問題がある。
【0006】
本発明の一実施形態は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、ユーザ端末と決済端末とを用いて商品に対する支払を決済する決済システムにおいて、決済を行った後に発生した問題等についてユーザに通知できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る決済端末は、ユーザ端末から取得する第1の識別情報、及び商品から取得する第2の識別情報に基づいて、前記商品に対する支払の決済を制御する決済制御部と、前記第1の識別情報に基づいて、前記ユーザ端末、又は前記ユーザ端末を利用するユーザへの情報の通知を制御する通知制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施形態によれば、ユーザ端末と決済端末とを用いて商品に対する支払を決済する決済システムにおいて、決済を行った後に発生した問題等についてユーザに通知できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る決済システムのシステム構成の例を示す図である。
図2】一実施形態に係る処理の概要について説明するための図(1)である。
図3】一実施形態に係る処理の概要について説明するための図(2)である。
図4】一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
図5】一実施形態に係るユーザ端末のハードウェア構成の例を示す図である。
図6】一実施形態に係る決済システムの機能構成の例を示す図である。
図7】一実施形態に係る決済システムの処理の例を示すシーケンス図である。
図8】一実施形態に係る決済システムが管理する情報のイメージを示す図である。
図9】一実施形態に係る設定画面の例を示す図(1)である。
図10】一実施形態に係る設定画面の例を示す図(2)である。
図11】一実施形態に係る設定画面の例を示す図(3)である。
図12】一実施形態に係る設定画面の例を示す図(4)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態(本実施形態)について、添付の図面を参照して説明する。
【0011】
<システム構成>
図1は、一実施形態に係る決済システムのシステム構成の例を示す図である。決済システム1は、例えば、図1に示すように、決済端末100、決済サーバ10、及びユーザ端末20等を含む。決済端末100、決済サーバ10、及びユーザ端末20は、例えば、インターネット、又はLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介して、互いに通信可能に接続されている。
【0012】
ユーザ端末20は、ユーザ21が利用する、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はウェアラブル端末等の情報端末である。ユーザ端末20は、例えば、無線LAN、又は無線WAN(Wide Area Network)の無線通信2により、通信ネットワークNに接続し、例えば、決済サーバ10、又は決済端末100等の他の装置と通信することができる。また、ユーザ端末20には、例えば、決済システム1に対応する決済用のアプリケーションプログラム(以下、アプリと呼ぶ)がインストールされている。ユーザ21は、ユーザ端末20にインストールされたアプリを利用して、決済端末100による電子決済を行うことができる。
【0013】
決済サーバ10は、例えば、コンピュータの構成を有する情報処理装置、又は複数のコンピュータを含むシステムである。決済サーバ10は、決済サーバ10用の所定のプログラムを実行することにより、決済端末100から受信した決済要求に応じて決済処理を行う。
【0014】
決済端末100は、例えば、物品、又はサービス等の商品を販売する店舗等に設置される、例えば、POS(Point Of Sales)レジスタなどのPOS端末である。決済端末100は、コンピュータの構成を備え、決済端末100用のプログラムを実行することにより、ユーザ端末20による決済を決済サーバ10に要求することができる。なお、決済端末100は、POS端末に限られず、コンピュータの構成を備え、決済端末100用のプログラムを実行するタブレット端末、PC(Personal Computer)、又はスマートフォン等であってもよい。
【0015】
(処理の概要)
図2、3は、一実施形態に係る処理の概要について説明するための図である。ここでは、一例として、ユーザ21が、購入する商品210の代金を、ユーザ端末20を用いてQRコード(登録商標)決済するものとして、以下の説明を行う。
【0016】
図2のステップS1において、店員202は、決済端末100のコードリーダ101を用いて、商品210に表示された商品コード211を読み取る。これにより、決済端末100は、商品210を識別する識別情報(以下、商品IDと呼ぶ)を取得することができる。なお、商品IDは、商品210に対応する第2の識別情報の一例である。なお、商品コード211の読み取り操作は、ユーザ21が行ってもよい。
【0017】
ステップS2において、ユーザ21は、ユーザ端末20にインストールされている決済システム1に対応するアプリを起動して、決済を識別する識別情報(以下、決済IDと呼ぶ)を含む2次元コード201(例えばQRコード)を、ユーザ端末20の表示部に表示する。
【0018】
ステップS3において、店員202は、決済端末100のコードリーダ101を用いて、ユーザ端末20の表示部に表示された2次元コード201を読み取る。これにより、決済端末100は、決済IDを取得することができる。なお、決済IDは、決済端末100が、ユーザ端末20から取得する第1の識別情報の一例である。また、2次元コード201の読み取り操作は、ユーザ21が行ってもよい。
【0019】
ここで、2次元コード201には、例えば、ユーザ21を識別する識別情報(以下、ユーザIDと呼ぶ)、ユーザ21のメールアドレス、又はユーザ端末20の電話番号等の決済ID以外の情報が含まれていてもよい(含まれていなくてもよい)。また、決済IDには、ユーザ21を特定するための情報が含まれていてもよい。
【0020】
ステップS4において、決済端末100は、決済要求を送信する。この決済要求には、例えば、決済端末100が2次元コード201から読み取った情報(決済ID等)、及びユーザ21が購入する商品210の情報(金額等)が含まれる。
【0021】
ステップS5において、決済サーバ10は、決済端末100から決済要求を受信すると、所定の決済処理を行い、決済結果を決済端末100に送信する。これにより、決済端末100は、ユーザ21による商品210の代金の支払いを受領することができる。
【0022】
なお、ステップS1~S5の処理は、決済処理の一例である。例えば、決済端末100は、2次元コードに限られず、NFC(登録商標)(Near Field Communication)、又はBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信で、ユーザ端末20から決済ID等の情報を取得してもよい。また、決済端末100は、音波(又は超音波)を用いた通信で、ユーザ端末20から決済ID等の情報を取得してもよい。
【0023】
さらに、決済システム1は、ユーザ21が、ユーザ端末10を用いて、決済端末100が表示する2次元コードを読み取って会計金額を入力し、店員202等が、ユーザ端末10の表示画面を確認すること等により、決済処理が行われるものであってもよい。同様に、決済システム1は、ユーザ21が、ユーザ端末10を用いて、店内に紙等で掲示されている2次元コードを読み取って合計金額を入力し、店員202等が、ユーザ端末10の表示画面を確認すること等により、決済処理が行われるものであってもよい。これらの場合、決済端末100は、決済サーバ10から決済IDを取得してもよい。
【0024】
また、本実施形態に係る決済システム1は、例えば、図2で説明した決済処理の後に、店側でユーザ21に連絡が必要な事態が発生した場合、図3に示すように、店員202等が、決済端末100を用いて、ユーザ21にメッセージを通知することができる。
【0025】
例えば、図3のステップS11において、店員202等は、決済端末100に対して、決済処理で取得した決済IDを指定して、メッセージを入力(又は選択)する。
【0026】
ステップS12において、決済端末100は、設定された決済IDとメッセージとを含む通知要求を、決済サーバ10に送信する。
【0027】
ステップS13において、決済サーバ10は、ユーザ端末20に対して、店員202が入力(又は選択)したメッセージを通知する。ここで、メッセージの通知方法は、例えば、ユーザのメールアドレス宛の電子メールであってもよいし、ユーザ端末20の電話番号宛のSMS(Short Message Service)であってもよいし、ユーザ端末20のアプリ宛のプッシュ通知等であってもよい。
【0028】
ステップS14において、ユーザ端末20は、店員202が入力(又は選択)したメッセージ301を、ユーザ端末20の表示部等に表示する。
【0029】
このように、本実施形態によれば、ユーザ端末20と決済端末100とを用いて商品に対する支払を決済する決済システム1において、決済を行った後に発生した問題等についてユーザに通知できるようになる。
【0030】
<ハードウェア構成>
続いて、本実施形態に係る各装置のハードウェア構成の例について説明する。
【0031】
(決済端末、及び決済サーバのハードウェア構成)
決済端末100、及び決済サーバ10は、例えば、図4に示すようなコンピュータ400のハードウェア構成を備えている。なお、決済サーバ10は、複数のコンピュータ400によって構成されるものであってもよい。さらに、決済サーバ10は、物理マシン(コンピュータ400)に限られず、例えば、クラウド上の仮想マシン等によって実現されるものであってもよい。
【0032】
図4は、一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。コンピュータ400は、例えば、図4に示されるように、CPU(Central Processing Unit)401、ROM(Read Only Memory)402、RAM(Random Access Memory)403、HD(Hard Disk)404、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ405、ディスプレイ406、機器接続I/F(Interface)407、ネットワークI/F408、キーボード409、ポインティングデバイス410、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ412、メディアI/F414、及びバスライン415等を備えている。
【0033】
また、コンピュータ400が決済端末100である場合、コンピュータ400は、コードリーダ101、及びプリンタ416等をさらに備えている。
【0034】
これらのうち、CPU401は、コンピュータ400全体の動作を制御する。ROM402は、例えば、IPL(Initial Program Loader)等のコンピュータ400の起動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、例えば、CPU401のワークエリア等として使用される。HD404は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーション、デバイスドライバ等のプログラムや、各種データを記憶する。HDDコントローラ405は、例えば、CPU401の制御に従ってHD404に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、HDD404、及びHDDコントローラ405は、コンピュータ400が備えるストレージデバイスの一例である。
【0035】
ディスプレイ406は、例えば、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。なお、ディスプレイ406は、コンピュータ400の外部に設けられていてもよい。機器接続I/F407は、例えば、コードリーダ101、及びプリンタ等の機器をバスライン415に接続するためのインタフェースである。ネットワークI/F408は、コンピュータ400を通信ネットワークNに接続するためのインタフェースである。
【0036】
キーボード409は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力デバイスの一例である。ポインティングデバイス410は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行なう入力デバイスの一例である。なお、キーボード409、及びポインティングデバイス410は、コンピュータ400の外部に設けられていてもよい。また、入力デバイスは、タッチパネル等であってもよい。
【0037】
DVD-RWドライブ412は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW411に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RW411は、DVD-RWに限らず、他の着脱可能な記録媒体であってもよい。メディアI/F414は、フラッシュメモリ等のメディア413に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。バスライン415は、上記の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバス、データバス及び各種の制御信号等を含む。
【0038】
コードリーダ101は、例えば、2次元コード201、及び商品コード211等を読み取る読み取り装置である。なお、コードリーダ101は、決済方法に応じて、近距離無線通信デバイス、又は音波通信デバイス等であってもよい。プリンタ416は、レシート等を印刷する印刷デバイスである。
【0039】
なお、図2に示したコンピュータ400のハードウェア構成は一例である。コンピュータ400は、例えば、CPU401、ROM402、RAM403、ネットワークI/F408、及びバスライン415を有していれば、他は様々な構成であってよい。
【0040】
(ユーザ端末のハードウェア構成)
図5は、一実施形態に係るユーザ端末のハードウェア構成の例を示す図である。図5に示されているように、ユーザ端末20は、CPU501、ROM502、RAM503、ストレージデバイス504、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ505、撮像素子I/F506、加速度・方位センサ507、メディアI/F509、GPS(Global Positioning System)受信部510を備えている。
【0041】
これらのうち、CPU501は、所定のプログラムを実行することによりユーザ端末20全体の動作を制御する。ROM502は、例えば、IPL等のCPU501の起動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリア等として使用される。ストレージデバイス504は、OS、アプリ等のプログラム、及び各種のデータ等を記憶する不揮発性で大容量の記憶装置である。
【0042】
CMOSセンサ505は、CPU501の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、ユーザ端末20は、CMOSセンサ505に代えて、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段を有していてもよい。撮像素子I/F506は、CMOSセンサ505の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ507は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F509は、フラッシュメモリ等のメディア(記憶メディア)508に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部510は、GPS衛星からGPS信号(測位信号)を受信する測位デバイスである。
【0043】
また、ユーザ端末20は、遠距離通信回路511、遠距離通信回路511のアンテナ511a、CMOSセンサ512、撮像素子I/F513、マイク514、スピーカ515、音入出力I/F516、ディスプレイ517、外部機器接続I/F518、近距離通信回路519、近距離通信回路519のアンテナ519a、及びタッチパネル520等を備えている。
【0044】
これらのうち、遠距離通信回路511は、例えば、通信ネットワークNを介して、他の装置と通信する回路である。CMOSセンサ512は、CPU501の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F513は、CMOSセンサ512の駆動を制御する回路である。マイク514は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ515は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F516は、CPU501の制御に従ってマイク514及びスピーカ515との間で音波信号の入出力を処理する回路である。
【0045】
ディスプレイ517は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)等の表示手段の一種である。外部機器接続I/F518は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。近距離通信回路519は、近距離無線通信を行う回路を含む。タッチパネル520は、ユーザがディスプレイ517を押下することで、ユーザ端末20を操作する入力デバイスの一例である。
【0046】
また、ユーザ端末20は、バスライン521を備えている。バスライン521は、図3に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバス、データバス、及び各種の制御信号等を含む。
【0047】
なお、決済端末100は、図5で説明したユーザ端末20と同様のハードウェア構成を有していてもよい。
【0048】
<機能構成>
図6は、一実施形態に係る決済システムの機能構成の例を示す図である。
【0049】
(決済端末の機能構成)
決済端末100は、例えば、HD404等の記憶媒体に記憶したプログラムをCPU401が実行することにより、通信部601、取得部602、決済制御部603、通知制御部604、表示制御部605、操作受付部606、及び情報管理部607等を実現している。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであってよい。
【0050】
また、決済端末100は、例えば、CPU401が実行するプログラム、HD404、及びHDDコントローラ405等によって実現される記憶部608を有している。
【0051】
通信部601は、例えば、ネットワークI/F408等を用いて、決済端末100を通信ネットワークNに接続し、決済サーバ10、又はユーザ端末20等の他の装置と通信する通信処理を実行する。
【0052】
取得部602は、例えば、コードリーダ101等を用いて、ユーザ端末20から第1の識別情報を取得する取得処理、及び商品210に対応する第2の識別情報を取得する取得処理を実行する。例えば、取得部602は、ユーザ端末20が表示する2次元コード201から決済ID(第1の識別情報の一例)を取得し、商品210に表示された商品コード211から商品ID(第2の識別情報の一例)を取得する。なお、取得部602は、コードリーダ101に限られず、例えば、近距離無線通信、又は音波通信等により、第1の識別情報、又は第2の識別情報を取得するものであってもよい。
【0053】
決済制御部603は、ユーザ端末20から取得する第1の識別情報、及び商品に対応する第2の識別情報に基づいて、前記商品に対する支払の決済を制御する決済制御処理を実行する。例えば、決済制御部603は、ユーザ端末20から取得した決済ID、及びユーザ21が購入する商品210の情報(金額等)を含む決済要求を決済サーバ10に送信する。
【0054】
通知制御部604は、決済制御部603が制御する決済処理の後に、第1の識別情報に基づいて、ユーザ端末20、又はユーザ21への情報の通知を制御する通知制御処理を実行する。例えば、通知制御部604は、表示制御部605を用いて、決済ID、及びメッセージを設定する設定画面を、決済端末100の表示部に表示し、設定画面に設定された決済ID、及びメッセージを含む通知要求を決済サーバ10に送信する。
【0055】
表示制御部605は、例えば、ディスプレイ406等の表示部に、様々な表示画面を表示させる表示制御処理を実行する。例えば、表示制御部605は、通知制御部604からの制御に従って、決済ID、及びメッセージを設定する設定画面を表示部に表示させる。
【0056】
操作受付部606は、例えば、表示制御部605が表示させた表示画面に対する店員202等の操作を受け付ける操作受付処理を実行する。なお、操作受付部606は、表示制御部605に含まれていてもよい。
【0057】
情報管理部607は、取得部602が取得した第1の識別情報と第2の識別情報とを対応付けて管理する情報管理処理を実行する。例えば、情報管理部607は、決済制御部603による決済が行われた日時である決済日時、当該決済を識別する決済ID、及び当該決済で販売した商品を識別する商品ID等を対応付けた履歴情報800を、記憶部608等に記憶して管理する。記憶部608は、例えば、情報管理部607が管理する履歴情報800を含む、様々な情報、又はデータ等を記憶する。
【0058】
(決済サーバの機能構成)
ここでは、決済サーバ10が、図4で説明したコンピュータ400のハードウェア構成を有しているものとして、以下の説明を行う。
【0059】
決済サーバ10は、例えば、HD404等の記憶媒体に記憶したプログラムをCPU401が実行することにより、通信部611、決済部612、通知部613、及び情報管理部614等を実現している。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであってよい。
【0060】
また、決済サーバ10は、例えば、CPU401が実行するプログラム、HD404、及びHDDコントローラ405等によって実現される記憶部615を有している。
【0061】
通信部611は、例えば、ネットワークI/F408等を用いて、決済サーバ10を通信ネットワークNに接続し、決済端末100、及びユーザ端末20等の他の装置と通信する通信処理を実行する。
【0062】
決済部612は、決済端末100からの決済要求に含まれる第1の識別情報、及び第2の識別情報に基づいて、支払を決済する決済処理を実行する。例えば、決済部612は、決済端末100から受信した決済要求に含まれる決済IDを発行したユーザ端末20を利用するユーザ21が、決済システム1に登録されたユーザであり、かつ支払能力に問題がない場合、ユーザ21による支払を承認する。なお、決済部612による決済処理は、公知の様々な決済処理を適用することができる。
【0063】
通知部613は、決済端末100からの通知要求に含まれる第1の識別情報に基づいて、ユーザ端末20、又はユーザ端末20を利用するユーザ21に情報を通知する通知処理を実行する。なお、通知処理の具体的な処理内容については後述する。
【0064】
情報管理部614は、例えば、決済システム1に登録されたユーザの情報であるユーザ情報616、及び決済部612が決済した決済の情報である決済情報617等を、記憶部615等に記憶して、管理する。
【0065】
記憶部615は、情報管理部614が管理するユーザ情報616、及び決済情報617を含む、様々な情報、又はデータを記憶する。
【0066】
(ユーザ端末の機能構成)
ユーザ端末20は、例えば、ストレージデバイス504等の記憶媒体に記憶したプログラムをCPU501が実行することにより、通信部621、表示制御部622、及び操作受付部623等を実現している。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであってよい。
【0067】
また、ユーザ端末20は、例えば、CPU501が実行するプログラム、及びストレージデバイス504等によって実現される記憶部624を有している。
【0068】
通信部621は、例えば、遠距離通信回路511等を用いて、ユーザ端末20を通信ネットワークNに接続し、決済サーバ10、又は決済端末100等の他の装置と通信する通信処理を実行する。
【0069】
表示制御部622は、例えば、CPU501が、決済システム1に対応するアプリを実行することによって実現され、ディスプレイ517等の表示部に、当該アプリの表示画面を表示させる表示制御処理を実行する。例えば、表示制御部622は、図2で説明した、決済ID(第1の識別情報の一例)を含む2次元コード201、及び図3で説明した、店員202が入力(又は選択)したメッセージ301等を、ユーザ端末20の表示部等に表示させる。
【0070】
操作受付部623は、例えば、タッチパネル520等を用いて、ユーザ21によるユーザ端末20への操作を受け付ける操作受付処理を実行する。記憶部624は、例えば、決済システム1に対応するアプリ等のプログラム、及び様々な情報等を記憶する。
【0071】
なお、図6に示した決済システムの機能構成は一例である。例えば、図6において、決済サーバ10が有する各機能構成のうち、少なくとも一部は、決済端末100が有していてもよい。また、決済端末100が有する各機能構成のうち、少なくとも一部は、決済サーバ10が有していてもよい。さらに、決済サーバ10が有する各機能構成は、複数のサーバに分散して設けられていてもよい。
【0072】
また、決済サーバ10が有する各機能構成のうち、少なくとも一部は、外部のシステムによって実現されるものであってもよい。例えば、決済部612は、外部の決済サービス等を利用して、決済処理を実現してもよい。また、記憶部615は、外部のストレージサーバ、又はクラウドサービス等によって実現されるものであってもよい。同様に、ユーザ端末20の記憶部624、及び決済端末100の記憶部608は、外部のストレージサーバ、又はクラウドサービス等によって実現されるものであってもよい。
【0073】
<処理の流れ>
続いて、本実施形態に係る情報処理方法の処理の流れについて説明する。
【0074】
図7は、一実施形態に係る決済システムの処理の例を示すシーケンス図である。この処理は、例えば、図3で説明したように、決済処理の後に、店側でユーザ21に連絡が必要な事態が発生した場合に、店員202等が、決済端末100を用いてユーザ21にメッセージを通知する処理の例を示している。
【0075】
ステップS701において、決済システム1は、例えば、図2のステップS1~S5で説明した決済処理を実行するものとする。
【0076】
ステップS702、S703において、決済端末100の決済制御部603は、ステップS701の決済処理で支払を受領すると、例えば、図8(A)に示すような履歴情報800に、当該決済処理に関する決済IDと商品IDとを対応付けて記憶する。
【0077】
図8(A)は、決済端末100が管理する履歴情報の一例のイメージを示している。図8(A)の例では、履歴情報800には、項目として、「決済日時」、「決済ID」、及び「商品ID」等の情報が含まれる。例えば、決済制御部603は、ステップS701の決済処理が行われた日時を、「決済日時」に記憶する。また、決済制御部603は、ステップS701の決済処理を識別する決済IDを「決済ID」に記憶し、当該決済処理で販売した商品を識別する商品IDを「商品ID」に記憶する。
【0078】
ステップS704において、決済サーバ10の情報管理部614は、ステップS701の決済処理が完了すると、例えば、図8(B)に示すような決済情報617に、当該決済処理に関する決済IDとユーザIDとを対応付けて記憶する。
【0079】
図8(B)は、決済サーバ10が管理する決済情報617の一例のイメージを示している。図8(B)の例では、決済情報617には、項目として、「決済日時」、「決済ID」、及び「ユーザID」等の情報が含まれる。例えば、情報管理部614は、ステップS701の決済処理が行われた日時を、「決済日時」に記憶する。また、情報管理部614は、ステップS701の決済処理を識別する決済IDを「決済ID」に記憶し、当該決済処理を行ったユーザ21を識別するユーザIDを「ユーザID」に記憶する。
【0080】
また、決済端末100が、ユーザ端末20、又はユーザ21に通知するメッセージの設定画面の表示操作を受け付けた場合、決済システム1は、ステップS711~S716に示すような、メッセージの通知処理710を実行する。
【0081】
ステップS711において、決済端末100の表示制御部605は、決済を識別する決済ID、及びユーザ端末20(又はユーザ21)に通知するメッセージを設定する設定画面を、ディスプレイ406等の表示部に表示させる。なお、表示制御部605が表示させる設定画面の例については後述する。
【0082】
ステップS712、S713において、通知制御部604は、設定画面に対する決済ID、及びメッセージの設定を受け付けると、受け付けた決済ID、及びメッセージを含む通知要求を決済サーバ10に送信する。
【0083】
ステップ714において、決済サーバ10の通知部613は、決済端末100から通知要求を受け付けると、通知要求に含まれる決済IDに基づいて、ユーザ端末20、又はユーザ21の通知先を取得する。例えば、決済サーバ10の情報管理部614は、図8(C)に示すようなユーザ情報616を、記憶部615に記憶して、管理している。
【0084】
図8(C)は、決済サーバが管理するユーザ情報616の一例のイメージを示している。図8(C)の例では、ユーザ情報616には、項目として、「ユーザID」、「ユーザ名」、「パスワード」、「メールアドレス」、「携帯電話番号」等の情報が含まれる。「ユーザID」は、決済システム1に登録されたユーザを識別する識別情報である。「ユーザ名」は、ユーザの名前を示す情報である。「パスワード」は、ユーザが決済システム1にログインするとき等に用いる認証情報の一例である。「メールアドレス」は、ユーザに電子メールを送信するためのメールアドレスである。「携帯電話番号」は、ユーザ端末20の電話番号である。
【0085】
決済サーバ10の通知部613は、図8(B)に示すような決済情報617から、通知要求に含まれる決済IDに対応するユーザIDを取得する。また、通知部613は、図8C)に示すようなユーザ情報616から、取得したユーザIDに対応する通知先(メールアドレス、又は携帯電話番号等)を取得する。
【0086】
ステップS715において、決済サーバ10の通知部613は、取得した通知先に、通知要求に含まれるメッセージを通知する。例えば、通知部613は、ステップS714で取得した、ユーザのメールアドレス宛に電子メールを送信してもよい。或いは、通知部613は、ステップS714で取得した、ユーザの携帯電話番号宛にSMSを送信してもよい。或いは、通知部613は、ユーザ端末20が実行する、決済システム1用のアプリに対して、メッセージをプッシュ通知するもの等であってもよい。
【0087】
ステップS716において、ユーザ端末20の表示制御部622は、決済サーバ10から通知されたメッセージを、ディスプレイ517等の表示部に表示させる。
【0088】
図7の処理により、決済システム1は、例えば、図3で説明したように、店員202等が設定したメッセージを、ユーザ端末20に表示させることができる。なお、決済サーバ10の通知部613が、ユーザのメールアドレス宛に電子メールを送信した場合、ユーザ21は、ユーザ端末20以外の情報処理装置で、メッセージを見ることもできる。
【0089】
(設定画面の例)
図9は、一実施形態に係る設定画面の例(1)を示す図である。この設定画面900は、図7のステップS711において、決済端末100が表示する設定画面の一例を示している。図9の例では、設定画面900は、決済IDの入力欄901、メッセージの入力欄902、及び「通知」ボタン903等を含む。また、設定画面900は、例えば、図8(A)の履歴情報800に基づいて、登録済の決済IDの一覧を表示する「一覧表示」ボタン904を、さらに表示してもよい。
【0090】
店員202等は、決済IDの入力欄901に決済IDを入力し、メッセージの入力欄902にメッセージを入力し、「通知」ボタン903を選択することにより、決済IDに対応する決済を行ったユーザ端末20に、メッセージを通知することができる。
【0091】
図10は、一実施形態に係る設定画面の例(2)を示す図である。この設定画面1000は、図7のステップS711において、決済端末100が表示する設定画面の別の一例を示している。図10の例では、設定画面1000は、図9で説明した設定画面900の決済IDの入力欄901に代えて、登録済の決済IDの一覧を選択可能に表示する決済IDの選択欄1001を含む。
【0092】
決済IDの選択欄1001は、一例として、スクロールバー1002、及びラジオボタン1003等を有する。店員202等は、例えば、スクロールバー1002を用いて、登録済の決済IDの一覧をスクロールし、ラジオボタン1003を用いて、メッセージを通知する決済IDを選択することができる。ただし、これは一例であり、決済IDの選択欄1001は、例えば、ドロップダウンリスト等の他の選択手段により、メッセージを通知する決済IDを選択するものであってもよい。
【0093】
なお、決済IDの選択欄1001には、商品IDに代えて(又は加えて)商品名等を表示してもよい。これにより、店員202等は、例えば、決済日時、及び商品名を参照しながら、通知対象となる決済IDを容易に選択できるようになる。
【0094】
図11は、一実施形態に係る設定画面の例(3)を示す図である。この設定画面1100は、図7のステップS711において、決済端末100が表示する設定画面の別の一例を示している。図11の例では、設定画面1100は、図10で説明した設定画面1000のメッセージの入力欄902に代えて、定型メッセージの一覧を選択可能に表示するメッセージの選択欄1101を含む。
【0095】
メッセージの選択欄1101は、一例として、スクロールバー1102、及びラジオボタン1103等を有する。店員202等は、例えば、スクロールバー1102を用いて、定型メッセージの一覧をスクロールし、ラジオボタン1103を用いて、通知する定型メッセージを選択することができる。ただし、これは一例であり、メッセージの選択欄1101は、例えば、ドロップダウンリスト等の他の選択手段により、メッセージを選択するものであってもよい。これにより、店員202等は、メッセージの選択欄1101を用いて、ユーザ端末20等に通知するメッセージを容易に設定できるようになる。
【0096】
なお、設定画面1100は、メッセージの選択欄1101に加えて、図9で説明したメッセージの入力欄902をさらに表示してもよい。
【0097】
図12は、一実施形態に係る設定画面の例(4)を示す図である。この設定画面1200は、図7のステップS711において、決済端末100が表示する設定画面の別の一例を示している。図12の例では、設定画面1100は、図11の設定画面1100の決済IDの選択欄1001に代えて、登録済の決済IDに対応する商品IDの一覧を選択可能に表示する商品IDの選択欄1201を含む。
【0098】
商品IDの選択欄1201は、一例として、スクロールバー1202、及びラジオボタン1203等を有する。店員202等は、例えば、スクロールバー1202を用いて、商品IDの一覧をスクロールし、ラジオボタン1203を用いて、メッセージを通知する決済IDに対応する商品IDを選択することができる。ただし、これは一例であり、商品IDの選択欄1201は、例えば、ドロップダウンリスト等の他の選択手段により、メッセージを通知する決済IDに対応する商品IDを選択するものであってもよい。
【0099】
なお、決済端末100は、選択された商品IDと、商品IDに対応する決済日時とを用いて、例えば、図8(A)に示すような履歴情報800から、選択された商品IDに対応する決済IDを特定することができる。
【0100】
以上、本発明の各実施形態によれば、ユーザ端末20と決済端末100とを用いて商品に対する支払を決済する決済システム1において、決済を行った後に発生した問題等についてユーザに通知できるようになる。
【0101】
<補足>
上記で説明した各実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0102】
また、実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、決済サーバ10は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
【0103】
さらに、決済サーバ10、及び決済端末100は、開示された処理ステップ、例えば図7を様々な組み合わせで共有するように構成できる。また、決済サーバ10の各要素は、1つのサーバ装置にまとめられていてもよいし、複数の装置に分けられていてもよい。
【0104】
<付記>
本明細書には、下記の各項の決済端末、決済システム、情報処理方法、及びプログラムが開示されている。
(第1項)
ユーザ端末から取得する第1の識別情報、及び商品に対応する第2の識別情報に基づいて、前記商品に対する支払の決済を制御する決済制御部と、
前記第1の識別情報に基づいて、前記ユーザ端末、又は前記ユーザ端末を利用するユーザへの情報の通知を制御する通知制御部と、
を有する、決済端末。
(第2項)
前記ユーザ端末、又は前記ユーザに前記情報を通知するための設定画面を表示部に表示させる表示制御部を有する、第1項に記載の決済端末。
(第3項)
前記設定画面は、前記第1の識別情報の指定を受け付け、
前記通知制御部は、指定された前記第1の識別情報を用いて、前記情報の通知を制御する、
第2項に記載の決済端末。
(第4項)
前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを対応付けて管理する情報管理部を有し、
前記設定画面は、前記第2の識別情報、又は前記第2の識別情報に対応する前記商品の指定を受け付けし、
前記通知制御部は、前記第2の識別情報に対応する前記第1の識別情報を用いて、前記情報の通知を制御する、
第2項又は第3項に記載の決済端末。
(第5項)
前記設定画面は、1つ以上の定型メッセージを選択可能に表示し、
前記通知制御部は、前記設定画面で選択された定型メッセージを、前記ユーザ端末、又は前記ユーザに通知するように制御する、
第2項~第4項のいずれかに記載の決済端末。
(第6項)
前記設定画面は、メッセージの入力欄を有し、
前記通知制御部は、前記入力欄に入力されたメッセージを、前記ユーザ端末、又は前記ユーザに通知するように制御する、
第2項~第4項のいずれかに記載の決済端末。
(第7項)
前記決済制御部は、通信ネットワークを介して前記決済端末と通信可能な決済サーバに前記決済を要求し、
前記通知制御部は、前記決済サーバに前記情報の通知を要求する、
第1項~第6項のいずれかに記載の決済端末。
(第8項)
第1項~第7のいずれかに記載の決済端末と、通信ネットワークを介して前記決済端末と通信可能な決済サーバとを含む決済システムであって、
前記決済サーバは、
前記決済端末からの決済要求に含まれる前記第1の識別情報、及び前記第2の識別情報に基づいて、支払を決済する決済部と、
前記決済端末からの通知要求に含まれる前記第1の識別情報に基づいて、前記ユーザ端末、又は前記ユーザに前記情報を通知する通知部と、
を有する、決済システム。
(第9項)
ユーザ端末から取得する第1の識別情報、及び商品から取得する第2の識別情報に基づいて、前記商品に対する支払の決済を制御する処理と、
前記第1の識別情報に基づいて、前記ユーザ端末、又は前記ユーザ端末を利用するユーザへの情報の通知を制御する処理と、
をコンピュータが実行する、情報処理方法。
(第10項)
ユーザ端末から取得する第1の識別情報、及び商品から取得する第2の識別情報に基づいて、前記商品に対する支払の決済を制御する処理と、
前記第1の識別情報に基づいて、前記ユーザ端末、又は前記ユーザ端末を利用するユーザへの情報の通知を制御する処理と、
をコンピュータに実行させる、プログラム。
【0105】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、及び応用が可能である。
【符号の説明】
【0106】
1 決済システム
10 決済サーバ
20 ユーザ端末
21 ユーザ
100 決済端末
400 コンピュータ
603 決済制御部
604 通知制御部
605 表示制御部
607 情報管理部
900、1000、1100、1200 設定画面
612 決済部
613 通知部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0107】
【特許文献1】特開2009-169806号公報
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図2
図3
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図5
図6
図7
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図10
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