(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024158856
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】流体制御弁、流体制御装置、及び、材料供給システム
(51)【国際特許分類】
F16K 31/02 20060101AFI20241031BHJP
【FI】
F16K31/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023074429
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000127961
【氏名又は名称】株式会社堀場エステック
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100206151
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 惇志
(74)【代理人】
【識別番号】100218187
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 治子
(74)【代理人】
【識別番号】100227673
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 光起
(72)【発明者】
【氏名】花田 和郎
(72)【発明者】
【氏名】田口 明広
(72)【発明者】
【氏名】田山 健太
【テーマコード(参考)】
3H062
【Fターム(参考)】
3H062BB14
3H062CC05
3H062HH10
(57)【要約】
【課題】高温の流体を制御する場合においても、ピエゾアクチュエータの寿命を延ばし、交換頻度を減らす。
【解決手段】ケーシング321と、ケーシング321に収容されるとともに、ケーシング321の一端側に保持されてケーシング321の他端側に伸長するピエゾアクチュエータ322とを備え、ケーシング321に通気孔H1が形成されているようにした。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングと、
前記ケーシングに収容されるとともに、前記ケーシングの一端側に保持されて前記ケーシングの他端側に伸長するピエゾアクチュエータとを備え、
前記ケーシングに通気孔が形成されていることを特徴とする流体制御弁。
【請求項2】
前記通気孔が、前記ケーシングの複数箇所に形成されている、請求項1記載の流体制御弁。
【請求項3】
前記通気孔が、前記ケーシングの周方向に沿った複数箇所に形成されている、請求項2記載の流体制御弁。
【請求項4】
前記通気孔が、前記ケーシングの軸方向に沿った複数箇所に形成れている、請求項2又は3記載の流体制御弁。
【請求項5】
複数の前記通気孔のうちの一部が、その他の前記通気孔とはサイズ又は形状が異なる、請求項2乃至4のうち何れか一項に記載の流体制御弁。
【請求項6】
前記通気孔が、前記ケーシングの一端側及び他端側それぞれに形成されており、前記ケーシングの他端側に形成された前記通気孔に流れ込んだ気体が、前記ケーシング内を通過して、前記ケーシングの一端側に形成された前記通気孔から流れ出る、請求項2乃至5のうち何れか一項に記載の流体制御弁。
【請求項7】
請求項1乃至6のうち何れか一項に記載の流体制御弁と、
前記流体制御弁を収容する本体ケースとを備える、流体制御装置。
【請求項8】
前記流体制御弁の一部が、前記本体ケースから飛び出している、請求項7記載の流体制御装置。
【請求項9】
前記本体ケースに第2の通気孔が形成されている、請求項7又は8記載の流体制御装置。
【請求項10】
前記本体ケースの互いに反対を向く面のそれぞれに前記第2の通気孔が形成されている、請求項9記載の流体制御装置。
【請求項11】
前記互いに反対を向く面が、鉛直下向きの面と鉛直上向きの面とであり、前記鉛直下向きの面に形成された前記第2の通気孔に流れ込んだ気体が、前記本体ケース内を通過して、前記鉛直上向きの面に形成された前記通気孔から流れ出る、請求項10記載の流体制御装置。
【請求項12】
前記本体ケースに収容されるとともに、前記流体制御弁により制御される流体を検知する流体検知機器をさらに備え、
前記第2の通気孔から前記本体ケースに流れ込んだ気体の流路が、前記流体検知機器を避けるように形成されている、請求項9乃至11のうち何れか一項に記載の流体制御装置。
【請求項13】
前記本体ケースに収容されるとともに、前記第2の通気孔から前記本体ケースに流れ込んだ気体から前記流体検知機器を遮蔽する遮蔽部材をさらに備える、請求項12記載の流体制御装置。
【請求項14】
請求項7乃至13のうち何れか一項に記載の流体制御装置を備え、
液体材料又は液体材料を気化してなる材料ガスを所定の供給先に供給する、材料供給システム。
【請求項15】
前記流体制御装置を収容するとともに、パージガス導入ポートが設けられた外側ケースをさらに備え、
前記パージガス導入ポートから導入されたパージガスが、前記本体ケースに形成された前記第2の通気孔を介して前記本体ケース内を通過する、請求項9を引用する請求項14記載の材料供給システム。
【請求項16】
ケーシングと、
ピエゾ素子が伸縮可能な被覆部材に被覆されてなり、前記ケーシングに収容されたピエゾアクチュエータとを備え、
前記ケーシングに通気孔が形成されていることを特徴とする流体制御弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体制御弁、流体制御装置、及び、材料供給システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の流体制御弁としては、特許文献1に示すように、ピエゾ素子を積層してなるピエゾアクチュエータに駆動電圧を印加して、ピエゾアクチュエータを伸縮させることで、弁体が弁座に対して接離するように構成されたものがある。
【0003】
ところで、例えば近年の半導体製造プロセスの多様化などにより、気化温度の高い材料ガスが用いられる場合があり、かかる材料ガスを液化させることなく供給しようとすると、上述した流体制御弁を備えるマスフローコントローラを加熱しながら使用しなければならない場合がある。
【0004】
ところが、高温条件ではピエゾ素子の寿命が著しく短くなり、その結果、マスフローコントローラを短期間で交換する必要が生じる。マスフローコントローラの交換には、材料ガスの供給ラインを開放する必要があり、そのためには、半導体製造装置を停止させる必要があるので、半導体製造プロセスの生産性の低下を招来する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、上記の問題点を解決すべくなされたものであり、高温の流体を制御する場合においても、ピエゾアクチュエータの寿命を延ばし、交換頻度を減らすことをその主たる課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明に係る流体制御弁は、ケーシングと、前記ケーシングに収容されるとともに、前記ケーシングの一端側に保持されて前記ケーシングの他端側に伸長するピエゾアクチュエータとを備え、前記ケーシングに通気孔が形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
このような流体制御弁であれば、ケーシングに通気孔が形成されているので、ケーシング内の熱をケーシングの外に逃がすことがで、ピエゾアクチュエータの温度を低下させることが可能となる。これにより、高温の流体を制御する場合においても、ピエゾアクチュエータの寿命を延ばすことができ、マスフローコントローラの交換頻度を減らすことが可能となり、ひいては、半導体製造プロセスにおける生産性の向上を図れる。
【0009】
前記通気孔が、前記ケーシングの複数箇所に形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、ケーシング内の熱気をより多く逃がすことができ、ピエゾアクチュエータの温度をより確実に低下させることが可能となる。
【0010】
具体的な実施態様としては、前記通気孔が、前記ケーシングの周方向に沿った複数箇所に形成されている態様や前記通気孔が、前記ケーシングの軸方向に沿った複数箇所に形成れている態様を挙げることができる。
【0011】
複数の前記通気孔のうちの一部が、その他の前記通気孔とはサイズ又は形状が異なることが好ましい。
このような構成であれば、例えばケーシングの機械的強度が必要とされる箇所には小さい通気孔を形成し、そうではない箇所には大きい通気孔を形成するなど、複数の通気孔を種々の目的に応じた適切なものにすることができる。
【0012】
前記通気孔が、前記ケーシングの一端側及び他端側それぞれに形成されており、前記ケーシングの他端側に形成された前記通気孔に流れ込んだ気体が、前記ケーシング内を通過して、前記ケーシングの一端側に形成された前記通気孔から流れ出ることが好ましい。
このような構成であれば、外部からの送風などに頼ることなく、自然対流を利用してケーシング内に気体を通過させることができる。
【0013】
本発明に係る流体制御装置は、上述した流体制御弁と、前記流体制御弁により制御される流体を検知する流体検知機器と、前記流体制御弁及び前記流体検知機器を収容する本体ケースとを備えることを特徴とするものである。
このように構成された流体制御装置によれば、上述した流体制御弁と同様の作用効果を奏し得る。
【0014】
前記流体制御弁の一部が、前記本体ケースから飛び出していることが好ましい。
このような構成であれば、ケーシング内の熱気を本体ケース外に逃がして本体ケース内にこもることを防ぐことができ、ピエゾアクチュエータの温度をより確実に低下させることができる。
【0015】
前記本体ケースに第2の通気孔が形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、本体ケース内の熱気を外に逃がすことができ、本体ケース内の熱のこもりをより抑えることができる。
【0016】
前記本体ケースの互いに反対を向く面のそれぞれに前記第2の通気孔が形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、本体ケース内の通気性の向上を図れる。
【0017】
前記互いに反対を向く面が、鉛直下向きの面と鉛直上向きの面とであり、前記鉛直下向きの面に形成された前記第2の通気孔に流れ込んだ気体が、前記本体ケース内を通過して、前記鉛直上向きの面に形成された前記通気孔から流れ出ることが好ましい。
このような構成であれば、外部からの送風などに頼ることなく、自然対流を利用して本体ケース内に気体を通過させることができる。
【0018】
本体ケースに流れ込んだ気体が流体検知機器に導かれて流体検知機器が冷やされてしまうと、流量計測に誤差が生じる恐れがある。
そこで、前記第2の通気孔から前記本体ケースに流れ込んだ気体の流路が、前記流体検知機器を避けるように形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、流体検知機器への熱影響を防ぐことができる。
【0019】
前記本体ケースに収容されるとともに、前記第2の通気孔から前記本体ケースに流れ込んだ気体から前記流体検知機器を遮蔽する遮蔽部材をさらに備えることが好ましい。
このような構成であれば、気体が流体検知機器に導かれてしまうことをより確実に防ぐことができる。
【0020】
本発明に係る材料供給システムは、上述した流体制御装置を備え、液体材料又は液体材料を気化してなる材料ガスを所定の供給先に供給することを特徴とするものである。
このように構成された材料供給システムによれば、上述した流体制御弁及び流体制御装置と同様の作用効果を奏し得る。
【0021】
前記流体制御装置を収容するとともに、パージガス導入ポートが設けられた外側ケースをさらに備え、前記パージガス導入ポートから導入されたパージガスが、前記本体ケースに形成された前記第2の通気孔を介して前記本体ケース内を通過することが好ましい。
このような構成であれば、既存のパージガスを利用して本体ケース内に熱気の対流を生じさせることができる。
【0022】
また、本発明に係る流体制御弁は、ケーシングと、ピエゾ素子が伸縮可能な被覆部材に被覆されてなり、前記ケーシングに収容されたピエゾアクチュエータとを備え、前記ケーシングに通気孔が形成されていることを特徴とするものである。
このような流体制御弁であれば、ケーシングに通気孔が形成されているので、ケーシング内の熱をケーシングの外に逃がすことがで、ピエゾアクチュエータの温度を低下させることが可能となる。これにより、高温の流体を制御する場合においても、ピエゾアクチュエータの寿命を延ばすことができ、マスフローコントローラの交換頻度を減らすことが可能となり、ひいては、半導体製造プロセスにおける生産性の向上を図れる。
【0023】
ところで、従来の流体制御装置は、流体制御弁が本体ケースに収容されており、例えばピエゾアクチュエータが寿命を迎えるなどして流体制御弁の交換が必要となった場合には、流体制御装置そのものを新しいものに交換しているので、使用可能なその他の構成部品にとっては不要な交換となってしまう。
【0024】
そこで、本発明は、流体制御装置そのものを交換することなく、流体制御弁を新しいものに交換できるようにすることを課題とするものである。
【0025】
すなわち、本発明に係る流体制御装置は、内部流路が形成されたブロック体と、前記内部流路を流れる流体を制御する流体制御弁と、前記ブロック体に取り付けられるとともに、前記流体制御弁を収容する本体ケースと、を備え、前記ブロック体から前記本体ケースを取り外すことなく、前記流体制御弁にアクセス可能であることを特徴とするものである。
【0026】
このように構成された流体制御装置によれば、本体ケースを取り外すことなく流体制御弁にアクセス可能であるので、流体制御装置そのものを交換することなく、流体制御弁を新しいものに交換することができる。
【0027】
前記流体制御弁が、ケーシングにピエゾアクチュエータが収容されたものであり、前記ケーシングの前記ブロック体とは反対側の一部が着脱可能な蓋体であり、少なくとも前記蓋体が、前記本体ケースから飛び出していることが好ましい。
これならば、本体ケースを取り外すことなく蓋体に簡単にアクセスすることができるので、本体ケースを取り外すことなく流体制御弁を簡単に新しいものに交換することができる。
【0028】
前記本体ケースの前記流体制御弁に臨む位置に開口が形成されており、前記開口を介して前記流体制御弁にアクセス可能であることが好ましい。
これならば、流体制御弁の全体を本体ケースに収容しつつ、上述した作用効果を発揮させることができる。
【0029】
前記開口を開閉する開閉機構を備えることが好ましい。
これならば、本体ケースを取り外すことなく流体制御弁にアクセスできるようにしつつ、本体ケース内の気密状態を担保することができる。
【0030】
前記本体ケースにおける前記流体制御弁の周囲が着脱可能に構成されていることが好ましい。
これならば、流体制御弁の周囲を取り外すことで、流体制御弁に簡単にアクセスすることができる。
【発明の効果】
【0031】
以上に述べた本発明によれば、高温の流体を制御する場合においても、ピエゾアクチュエータの寿命を延ばし、マスフローコントローラの交換頻度を減らすことが可能となり、ひいては、半導体製造プロセスにおける生産性の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る材料供給システムの全体構成を示す模式図。
【
図2】同実施形態の流体制御装置の構成を示す模式図。
【
図3】第1実施形態の変形例における流体制御装置の構成を示す模式図。
【
図4】第1実施形態の変形例における流体制御装置の構成を示す模式図。
【
図5】第1実施形態の変形例における流体制御装置の構成を示す模式図。
【
図6】第1実施形態の変形例における流体制御装置の構成を示す模式図。
【
図7】第1実施形態の変形例における流体制御装置の構成を示す模式図。
【
図8】第1実施形態の変形例における流体制御装置の構成を示す模式図。
【
図9】第1実施形態の変形例における流体制御装置の構成を示す模式図。
【
図10】第2実施形態の流体制御装置の構成を示す模式図。
【
図11】第2実施形態の変形例における流体制御装置の構成を示す模式図。
【
図12】第2実施形態の変形例における流体制御装置の構成を示す模式図。
【
図13】第2実施形態の変形例における流体制御装置の構成を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0033】
[第1実施形態]
以下に、本発明の第1実施形態に係る流体制御弁、該流体制御弁を備える流体制御装置、及び、該流体制御装置を備える材料供給システムについて、図面を参照して説明する。
【0034】
<装置構成>
本実施形態の材料供給システム100は、
図1に示すように、液体材料又は液体材料を気化してなる材料ガスを所定の供給先に供給するためのものであり、ここでは、例えば半導体製造ライン等に組み込まれて半導体製造プロセスを行うチャンバに所定流量の材料ガスを供給するための気化システムである。
【0035】
具体的にこの気化システム100は、液体原料を気化する気化部2と、当該気化部2により気化されたガスの流量を制御する流体制御装置たるマスフローコントローラ3と、気化部2やマスフローコントローラ3の動作を制御する制御装置4とを具備している。なお、気化部2及びマスフローコントローラ3は、長手方向を有する概略柱形状(具体的には概略直方体形状)を成す外側ケースCに収容されている。
【0036】
外側ケースCの長手方向の一端側には液体材料を導入する導入ポートP1が設けられ、長手方向の他端側には、材料ガスを導出する導出ポートP2が設けられている。また、本実施形態の外側ケースCには、長手方向の一端側にパージガス導入ポートP3が設けられるとともに、長手方向の他端側にはパージガス導出ポートP4が設けられており、例えば窒素ガス等のパージガスが外側ケースC内を通過するようにしてある。
【0037】
気化部2は、液体材料をベーキング方式により気化する気化器21と、当該気化器21への液体材料の供給量を制御する供給量制御機器22と、気化器21に供給される液体材料を所定の温度に予熱する予熱器23とを備えている。
【0038】
これらの気化器21、供給量制御機器22、及び予熱器23は、内部流路が形成されたマニホールドブロックたる本体ブロックBの一面に取り付けられている。この本体ブロックBは、例えばステンレス鋼等の金属製であり、長手方向を有する概略柱形状(具体的には概略直方体形状)をなすものであり、機器取付け面Bxは、長手方向を有する矩形状をなす面である。なお、本体ブロックBは、その長手方向が上下方向(鉛直方向)を向くように半導体製造ライン等に設置される。
【0039】
以上のように構成した気化部2により、導入ポートP1から導入された液体材料は、予熱器23内の流路を流れることにより、所定温度まで予熱される。この予熱器23により予熱された液体材料は、供給量制御機器22たる電磁開閉弁の制御により、気化器21に間欠的に導入される。そして、気化器21内で液体材料を気化してなる材料ガスが連続的に生成されて、マスフローコントローラ3に導出される。なお、この実施形態の液体材料は、例えば気化温度が100℃以上のものである。
【0040】
次に、マスフローコントローラ3について説明する。
マスフローコントローラ3は、
図1に示すように、上述した気化部2の下流に設けられて、気化部2により液体材料が気化されてなる材料ガスの流量又は圧力を制御するものであり、具体的には流路を流れる材料ガスを検知する流体検知機器31と、流路を流れる材料ガスの流量又は圧力を制御する流体制御弁32と、流体検知器31及び流体制御弁を収容する本体ケース33とを備えている。なお、本実施形態では、マスフローコントローラ3の上流側に、上流側圧力センサ5、開閉弁6、及びパージ用開閉弁7が設けられているが、具体的な実施態様はこれに限らず適宜変更して構わない。
【0041】
流体検知機器31は、本体ブロックBの内部流路に並列接続された細管に設けられたヒータ(不図示)、及び、その前後に設けられた一対の温度センサ(不図示)を具備した熱式のものである。ただし、流体検知器31としては、熱式のものに限らず、差圧式のものであっても良い。
【0042】
流体制御弁32は、気化器21により生成された材料ガスの流量を制御するものであり、所謂ピエゾバルブと称されるものである。本実施形態では、この流体制御弁32やその周辺構造に特徴があるので、詳細は後述する。
【0043】
これらの流体検知機器31及び流体制御弁32は、
図1に示すように、機器取付け面Bxに取り付けられとともに、これらの構成部品の全部又は一部が、ブロック体Bに取り付けられた本体ケース33に収容されてパッケージ化されている。
【0044】
本実施形態では、上述した材料ガスの液化を防ぐべく、マスフローコントローラ3及び/又は本体ブロックBを加熱するヒータが設けられており、マスフローコントローラ3の少なくとも本体ブロックB側が例えば材料ガスの気化温度よりも高い温度に調温されている。
【0045】
制御装置4は、上述した供給量制御機器22たる電磁開閉弁を制御することにより、気化運転時において、液体材料を気化器21に供給するものである。
【0046】
また、この制御装置4は、上述した流体検知機器31からの出力信号を取得して材料ガスの流量を算出するとともに、算出された測定流量が予め設定された設定流量となるように流体制御弁32に駆動電圧を印加して弁開度をフィードバック制御する。
【0047】
ここで、本実施形態の流体制御弁32は、上述した通りピエゾバルブと称されるものであり、具体的には
図2に示すように、ケーシング321と、ケーシング321に収容されたピエゾアクチュエータ322とを備え、ピエゾアクチュエータ322が伸縮することにより、弁体(不図示)が弁座(不図示)に対して接離するように構成されたものである。
【0048】
より具体的に説明すると、ピエゾアクチュエータ322は、ピエゾ素子が伸縮可能な例えば蛇腹状の被覆部材(不図示)に被覆されてなるものであり、ケーシング321の一端側に保持されて、ケーシング321の他端側に伸長するものである。なお、ケーシング321の一端側は駆動電圧が印加される端子323が設けられている側であり、ケーシング321の他端側は内部流路が形成された本体ブロックBが設けられている側(言い換えれば、図示しない弁体及び弁座が設けられている側)である。ただし、ケーシング321の一端側は、本体ブロックBが設けられている側であり、ケーシング321の他端側は、端子322が設けられている側であっても良い。
【0049】
ケーシング321は、ピエゾアクチュエータ322を内包するとともに、該ピエゾアクチュエータ322の一端側を保持しながら押さえることにより、ピエゾアクチュエータ322を他端側に伸長させて、その機能を発揮させるものであり、具体的には、例えば円筒状などの筒状をなすものである。
【0050】
そして、このケーシング321には、
図2に示すように、通気孔H1が形成されている。なお、通気孔H1は、ケーシング321内の熱気をケーシング321外に逃がすためのものであり、言い換えれば、ケーシング321外の気体をケーシング321内に取り込むとともに、ケーシング321内の気体をケーシング321外に送り出すためのものである。つまり、ここでの通気とは、ケーシング321の外部と内部とに気体を通わせることである。
【0051】
この通気孔H1は、ケーシング321の外周面を貫通して形成されたものであり、ケーシング321に収容されているピエゾアクチュエータ322の外周面に臨む位置に設けられている。
【0052】
本実施形態では、
図2に示すように、通気孔H1が、ケーシング321の外周面における複数個所に形成されており、具体的には、ケーシング321の外周面における周方向に沿った複数箇所に形成されるとともに、ケーシング321の外周面における軸方向に沿った複数箇所に形成されている。
【0053】
これらの通気孔H1は、この実施形態では、いずれも互いに同じサイズで同じ形状であるが、複数の通気孔H1のうちの一部が、その他の通気孔H1とはサイズ又は形状が異なっていても良い。
【0054】
本実施形態のケーシング321は、上述したヒータにより加熱されることで、一端側よりも他端側の方が高温になるところ、通気孔H1が、ケーシング321の少なくとも一端側及び他端側それぞれに形成されている。
【0055】
これにより、高温の気体が低温側に流れることを利用して、ケーシング321の一端側に形成されている通気孔H1と他端側に形成されている通気孔H1との間で、ケーシング321内に自然対流を生じさせることができ、その結果、ケーシング321の他端側に形成された通気孔H1に流れ込んだ気体は、ケーシング321内を通過して、ケーシング321の他端側に形成された通気孔H1から流れ出る。
【0056】
また、本実施形態のケーシング321は、
図1に示すように、鉛直方向に交差する方向(ここでは水平方向)に沿った姿勢で用いられるところ、この姿勢において、少なくとも鉛直下向きの通気孔H1と鉛直上向きの通気孔H1とが形成されていても良い。これにより、高温の気体が上昇することを利用して、鉛直下向きの通気孔H1と鉛直上向きの通気孔H1との間で自然対流(上昇気流)を生じさせることができ、その結果、鉛直下向きの通気孔H1に流れ込んだ気体は、ケーシング321内を通過して、鉛直上向きの通気孔H1から流れ出る。
【0057】
上述した自然対流を効果的に生じさせるより好ましい態様としては、ケーシング321の一端側に鉛直上向きの通気孔H1が形成されており、ケーシング321の他端側に鉛直下向きの通気孔H1が形成されている態様を挙げることができる。
【0058】
ところで、本実施形態の流体制御弁32は、
図2に示すように、上述した本体ケース33から少なくとも一部が飛び出しており、具体的には流体制御弁32を構成するケーシング321も少なくとも一部が本体ケース33から飛び出している。
【0059】
かかる構成において、ケーシング321の本体ケース33から飛び出している箇所には、1又は複数の通気孔H1が形成されており、これらの通気孔H1を介してケーシング321内の熱気が本体ケース33外に流れ出るようにしてある。
【0060】
また、本体ケース33には、
図1及び
図2に示すように、第2の通気孔H2が形成されている。なお、第2の通気孔H2は、本体ケース33内の熱気を本体ケース33外に逃がすためのものであり、言い換えれば、本体ケース33外の気体を本体ケース33内に取り込むとともに、本体ケース33内の気体を本体ケース33外に送り出すためのものである。つまり、ここでの通気とは、本体ケース33の外部と内部とに気体を通わせることである。
【0061】
この第2の通気孔H2は、本体ケース33の外周面を貫通して形成されたものであり、ここでは本体ケース33の外周面における複数個所に形成されており、具体的には、流体制御弁32を構成するケーシング321の外周面に臨む位置に少なくとも1つの第2の通気孔H2が形成されている。
【0062】
本実施形態では、本体ケース33の互いに反対を向く面のそれぞれに第2の通気孔H2が形成されており、ここでの互いに反対を向く面は、
図2に示すように、流体制御弁32が鉛直方向と交差する方向に沿った使用時の姿勢において、鉛直下向きの面と鉛直上向きの面とである。
【0063】
かかる構成により、高温の気体が上昇することを利用して、鉛直下向きの面に形成された第2の通気孔H2と鉛直上向きの面に形成された第2の通気孔H2との間で、本体ケース33内に自然対流(上昇気流)を生じさせることができ、その結果、鉛直下向きの面に形成された第2の通気孔H2に流れ込んだ気体は、本体ケース33内を通過して、鉛直上向きの面に形成された第2の通気孔H2から流れ出る。
【0064】
本実施形態では、上述した自然対流に加えて、外側ケースCに設けられているパージガス導入ポートから導入されたパージガスが、鉛直下向きの面に形成された第2の通気孔H2から本体ケース33内に流れ込み、そのパージガスが鉛直上向きの面に形成された第2の通気孔H2から本体ケース33外に流れ出る。
【0065】
すなわち、本体ケース33内の熱気は、自然対流(上昇気流)によっても本体ケース33外に流れ出るし、パージガスとともに運ばれることによっても本体ケース33外に流れ出る。
【0066】
<本実施形態の効果>
このように構成された流体制御弁32によれば、ケーシング321に通気孔H1が形成されているので、ケーシング321内の熱気をケーシング321外に逃がすことがで、ピエゾアクチュエータ322の温度を低下させることが可能となる。これにより、高温の流体を制御する場合においても、ピエゾアクチュエータ322の寿命を延ばすことができ、マスフローコントローラ3の交換頻度を減らすことが可能となり、ひいては、半導体製造プロセスにおける生産性の向上を図れる。
【0067】
また、ケーシング321に複数の通気孔H1が形成されているので、ケーシング321内の熱気をより多く逃がすことができ、ピエゾアクチュエータ322の温度をより確実に低下させることが可能となる。
【0068】
さらに、通気孔H1が、ケーシング321の一端側及び他端側それぞれに形成されているので、自然対流を利用して、外部からの送風などに頼ることなく、ケーシング321の他端側に形成された通気孔H1に流れ込んだ気体を、ケーシング321内を通過して、ケーシング321の一端側に形成された通気孔H1から流し出すことができる。
【0069】
そのうえ、流体制御弁32の一部が、本体ケース33から飛び出しているので、ケーシング321内の熱気を本体ケース33外に逃がして本体ケース33内にこもることを防ぐことができ、ピエゾアクチュエータ322の温度をより確実に低下させることができる。
【0070】
加えて、本体ケース33に第2の通気孔H2が形成されているので、本体ケース33内の熱気を外に逃がして、本体ケース33内にこもることを抑えることができる。
【0071】
さらに加えて、本体ケース33の互いに反対を向く面のそれぞれに第2の通気孔H2が形成されているので、本体ケース33内の通気性の向上を図れる。
【0072】
なおかつ、上述した互いに反対を向く面が、鉛直下向きの面と鉛直上向きの面とであるので、外部からの送風などに頼ることなく、自然対流を利用して、鉛直下向きの面に形成された第2の通気孔H2に流れ込んだ気体を、本体ケース33内を通過して、鉛直上向きの面に形成された第2の通気孔H2から流し出すことができる。
【0073】
しかも、本体ケース33にパージガスを流通させているので、上述した自然対流のみならず、本体ケース33内の熱気をパージガスとともに本体ケース33外に運び出すことができる。
【0074】
<第1実施形態の変形例>
例えば、前記実施形態では、複数の通気孔H1がいずれも同じサイズの同じ形状のものであったが、
図3に示すように、複数の通気孔H1のうちの一部が、その他の通気孔H1とはサイズ又は形状が異なっていても良い。ここでの通気孔H1は、いずれも円形状をなしており、一端側に形成された通気孔H1が、他端側に形成された通気孔H1よりも小さいが、形状やサイズはこれに限らず適宜変更して構わない。なお、
図3においては、本体ケース33を省略してある。
【0075】
また、複数の通気孔H1は、
図4に示すように、軸方向に沿って千鳥状に配置されていても良い。つまり、周方向に隣り合う通気孔H1の軸方向に沿った高さ位置が、異なっていても良い。さらに、通気孔H1の配置は、規則的である必要はなく、不規則であっても良い。なお、
図4においては、本体ケース33を省略してある。
【0076】
そのうえ、ケーシング321には、必ずしも複数の通気孔H1が形成されている必要はなく、単一の通気孔H1が形成されていても良い。また、ケーシング321としては、前記実施形態では円筒状をなすものであったが、強度の向上を図るべく、断面多角形状をなすものであっても良く、この場合、その断面の辺部分又は頂点部分に通気孔H1が形成されていれば良い。
【0077】
通気孔H1は、円形状である必要はなく、例えばスリット状、三角形状、矩形状、又は、多角形状であっても構わない。
【0078】
第2の通気孔H2は、必ずしも鉛直下向きの面や鉛直上向きの面に形成されている必要はなく、これらの面に替えて或いはこれらの面に加えて、これらの面と直交する面に形成されていても良い。
【0079】
さらに、本体ケース33には、必ずしも複数の第2の通気孔H2が形成されている必要はなく、単一の第2の通気孔H2が形成されていても良いし、第2の通気孔H2が形成されていなくても良い。
【0080】
第2の通気孔H2は、円形状である必要はなく、例えばスリット状、三角形状、矩形状、又は、多角形状であっても構わない。
【0081】
前記実施形態では、ケーシング321の上部のみが本体ケース33から飛び出していたが、
図5に示すように、ケーシング321の半分以上が飛び出しており、ケーシング321に形成されている通気孔H1の半数以上或いは全てが本体ケース33外に位置していても良い。
【0082】
さらに、第2の通気孔H2から本体ケース33に流れ込んだ気体の流路が、流体検知機器31を避けるように形成されていても良く、具体的には
図6に示すように、流体制御装置3が、本体ケース33に収容されるとともに、第2の通気孔H2から本体ケース33に流れ込んだ気体から流体検知機器31を遮蔽する遮蔽部材5を備えている態様を挙げることができる。
【0083】
このような遮蔽部材5としては、気体が流れこむ第2の通気孔H2と流体検知機器31との間に介在する平板状の又は湾曲した部材や、図示していないが流体検知機器31を取り囲む部材などを挙げることができる。
このような構成であれば、流体検知機器31への熱影響を防ぐことができ、流体検知機器31による流量又は圧力の測定精度を担保することができる。
【0084】
また、上述した流路が流体検知機器31を避けるように形成される別の態様としては、例えば
図7に示すように、本体ケース33の幅方向に対向する側面331(すなわち、本体ケース33の長手方向に沿った側面331)それぞれにおいて、流体制御弁32に臨む位置に第2の通気孔H2が形成されている態様を挙げることができる。
【0085】
さらに、前記実施形態では、流体検知機器31及び流体制御弁32の双方が本体ケース33に収容されていたが、流体検知機器31は本体ケース33に収容されていなくても構わない。
【0086】
加えて、流体制御弁32としては、
図8に示すように、ケーシング321のブロック体Bとは反対側の一部が着脱可能な蓋体324(例えば、ナット等)であり、この蓋体324の例えば先端部に1又は複数の通気孔H1が形成されていても良い。
このような構成であれば、少なくとも蓋体324の先端部さえ本体ケース33から飛び出させておけば、ケーシング321内の熱気を本体ケース33外に逃がすことができるので、流体制御弁32のうちの本体ケース33から飛び出させる部分を少なくすることができる。
【0087】
さらに加えて、流体制御装置3としては、
図9に示すように、流体制御弁3の全体が本体ケース33に収容されていても良い。
【0088】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る流体制御弁、該流体制御弁を備える流体制御装置、及び、該流体制御装置を備える材料供給システムについて、図面を参照して説明する。
【0089】
<装置構成>
本実施形態の材料供給システム100は、前記第1実施形態と比較して、流体制御装置3の構成が相違するので、この相違点及びその周辺構造について説明し、その他の構成の説明は省略する。
【0090】
本実施形態の流体制御装置3は、前記第1実施形態と同様に、流体検知機器31、流体制御弁32、及び、本体ケース33を備えるマスフローコントローラであり、流体検知機器31及び流体制御弁32が、内部流路が形成されたブロック体Bの機器取付け面Bxに取り付けられるとともに、そのブロック体Bに取り付けられた本体ケース33に収容されている。なお、本実施形態の流体制御弁32は、
図10に示すように、ケーシング321に通気孔H1が形成されていない点において、前記第1実施形態とは相違する。
【0091】
そして、この流体制御装置3は、
図10に示すように、ブロック体Bから本体ケース33を取り外すことなく、流体制御弁32にアクセス可能に構成されている。
【0092】
なお、ここでいう流体制御弁32にアクセス可能とは、流体制御弁32を構成する少なくとも一部の部品を交換可能或いはメンテナンス可能であること意味しており、この実施形態では、少なくともピエゾアクチュエータ322を新しいものに交換可能であることを意味している。
【0093】
本実施形態では、
図10に示すように、流体制御弁32の一部が本体ケース33から飛び出している。より具体的には、ケーシング321の端部を構成する蓋体324が本体ケース33から飛び出しており、言い換えれば、蓋体324が本体ケース33外に配置されている。
【0094】
<本実施形態の効果>
このように構成された流体制御装置3によれば、流体制御装置3そのものを交換することなく、流体制御弁32を新しいものに交換することができ、使用可能な流体検知機器31等のその他の構成部品を不要に取り替えずに済む。
【0095】
また、蓋体324が本体ケース33外に配置されているので、蓋体324へのアクセスが容易であり、流体制御装置3そのものを交換することなく、流体制御弁32を簡単に新しいものに交換することができる。
【0096】
<第2実施形態の変形例>
例えば、前記実施形態では、流体制御弁32の一部が本体ケース33から飛び出していたが、
図11に示すように、本体ケース33の流体制御弁32に臨む位置に開口33Hが形成されており、この開口33Hを介して流体制御弁32にアクセス可能であれば、流体制御弁32の全体が本体ケース33に収容されていても良い。
【0097】
具体的にこの開口33Hは、本体ケース33の側面のうち、上述した蓋体324の先端面(端子323が設けられている面)に対向する位置に形成せれており、平面視において蓋体324の全体が収まる大きさに形成されている。なお、この開口33Hの形状は、例えば矩形状又は円形状など適宜変更して構わない。
【0098】
このような構成であれば、流体制御弁32の全体を本体ケース33に収容しつつも、流体制御装置3そのものを交換することなく、流体制御弁32を簡単に新しいものに交換することができる。
【0099】
また、流体制御装置3としては、
図12に示すように、上述した開口33Hを開閉する開閉機構34を備えていても良い。
【0100】
このような開閉機構34としては、開口33Hを塞ぐ閉塞部材と、開口を閉塞する閉塞位置及び開口を開放する開放位置との間で閉塞部材を移動可能に保持する移動機構とを備える態様を挙げることができる。
【0101】
このような構成であれば、本体ケース33を取り外すことなく流体制御弁32にアクセスできるようにしつつ、本体ケース33内の気密状態を担保することができる。
【0102】
さらに、流体制御装置としては、
図13に示すように、本体ケース33における流体制御弁32の周囲が着脱可能に構成されていても良い。より具体的には、本体ケース33のうち、少なくとも蓋体324を取り囲む箇所が着脱可能であることが好ましい。
これならば、本体ケース33のうちの流体制御弁32の周囲を取り外すことで、流体制御弁32に簡単にアクセスすることができる。
【0103】
[その他の実施形態]
本発明に係る流体制御装置3は、必ずしも気化システム100に用いられるものである必要はなく、高温の流体を制御する種々のシステムに適用して構わない。
【0104】
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の変形や組み合わせを行っても構わない。
【符号の説明】
【0105】
100・・・気化システム(材料供給システム)
B ・・・ブロック体
C ・・・外側ケース
2 ・・・気化部
3 ・・・マスフローコントローラ
31 ・・・流体検知機器
32 ・・・流体制御弁
33 ・・・本体ケース
33H・・・開口
321・・・ケーシング
322・・・ピエゾアクチュエータ
323・・・端子
324・・・蓋体
H1 ・・・通気孔
H2 ・・・第2の通気孔
4 ・・・制御装置
5 ・・・遮蔽部材