(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024159303
(43)【公開日】2024-11-08
(54)【発明の名称】光照射装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/16 20060101AFI20241031BHJP
G03G 15/04 20060101ALI20241031BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20241031BHJP
【FI】
G03G21/16 152
G03G15/04
G03G21/00 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075208
(22)【出願日】2023-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100098626
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 壽
(72)【発明者】
【氏名】野田 信
【テーマコード(参考)】
2H134
2H171
【Fターム(参考)】
2H134GB02
2H134KF02
2H134KG02
2H134KG08
2H171FA05
2H171FA12
2H171GA25
2H171HA23
2H171JA23
2H171JA27
2H171JA29
2H171JA31
2H171KA05
2H171QA02
2H171QA08
2H171QB03
2H171QB16
2H171QB32
2H171QC03
2H171QC36
2H171SA10
2H171SA12
2H171SA22
2H171SA26
(57)【要約】
【課題】アース部材に邪魔されることなく光照射部材の位置決めを適切に行う。
【解決手段】潜像担持体に対する近接位置と離間位置との間で移動可能に構成され、近接位置で潜像担持体に光を照射する光照射装置60であって、近接位置で潜像担持体との間隔を決める当接部材64c2、及び、互いに対向する一対の導電部材64c1を備える光照射部材64と、光照射部材を当接部材の当接方向に沿って移動可能に保持する保持部65a、及び、一対の導電部材の間に配置されて導電部材に接触するアース部材61を備える保持部材65と、を有し、アース部材は、接触突起部61cと支持部61bとを備え、導電部材は、接触突起部が隙間をもって入り込む入込部64dを備え、離間位置から近接位置までの移動途中の期間、接触突起部が入込部に入り込んだ状態になり、近接位置までの移動を完了した時点では、接触突起部が入込部の前方縁部64d2に接触する状態になる。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の潜像担持体に近接する近接位置と該潜像担持体から離間する離間位置との間で移動可能に構成され、前記近接位置で前記潜像担持体に光を照射する光照射装置であって、
前記近接位置で前記画像形成装置の被当接部材に当接して前記潜像担持体との間隔を決める当接部材、及び、互いに対向する一対の導電部材を備える光照射部材と、
前記光照射部材を前記被当接部材に対する当接部材の当接方向に沿って移動可能に保持する保持部、及び、前記一対の導電部材の間に配置されて該導電部材に接触するアース部材を備える保持部材と、を有し、
前記アース部材は、前記導電部材に接触する接触突起部と、前記一対の導電部材との間に隙間をもって配置され、前記接触突起部を支持する支持部とを備え、
前記導電部材は、前記接触突起部が隙間をもって入り込む入込部を備え、
前記離間位置から前記近接位置までの移動途中で前記当接部材が前記被当接部材に接触してから前記近接位置までの移動を完了する前の期間には、前記接触突起部が前記入込部に入り込んだ状態になり、
前記近接位置までの移動を完了した時点では、前記接触突起部が、前記当接方向における前記入込部の前方縁部、又は、前記入込部よりも前記当接方向の前方に位置する前記導電部材の内壁部、に接触する状態になることを特徴とする光照射装置。
【請求項2】
請求項1に記載の光照射装置において、
前記アース部材は、導電性の板状部材を曲げ加工して前記接触突起部及び前記支持部を形成したものであることを特徴とする光照射装置。
【請求項3】
請求項2に記載の光照射装置において、
前記接触突起部の先端は、尖った状態になるように形成されていることを特徴とする光照射装置。
【請求項4】
請求項2に記載の光照射装置において、
前記接触突起部の先端は、湾曲した状態になるように形成されていることを特徴とする光照射装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置において、
前記接触突起部は、前記支持部における前記当接方向の前方端部に形成されていることを特徴とする光照射装置。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置において、
前記離間位置から前記近接位置までの移動途中で前記画像形成装置の被嵌合部と嵌合して前記潜像担持体の表面方向位置を決める嵌合部を備え、
前記嵌合部が前記被嵌合部に嵌合し始めてから当該嵌合が完了する前の期間も、前記接触突起部が前記入込部に入り込んだ状態になることを特徴とする光照射装置。
【請求項7】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置において、
前記保持部材は、前記当接方向に向かう付勢力を前記光照射部材へ付与する付勢力付与部材を備え、
前記接触突起部は、前記離間位置では前記当接方向における前記入込部の後方縁部に接触する状態になり、前記近接位置では前記当接方向における前記入込部の前方縁部に接触する状態になることを特徴とする光照射装置。
【請求項8】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置において、
前記支持部は、前記一対の導電部材が対向する方向及び前記当接方向の両方に直交する方向に分岐され、分岐した各支持部にそれぞれ前記接触突起部が支持されていることを特徴とする光照射装置。
【請求項9】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置において、
前記当接方向における前記入込部の前方縁部又は後方縁部は、面取り加工されていることを特徴とする光照射装置。
【請求項10】
潜像担持体の表面に光を照射する光照射装置を有する画像形成装置であって、
前記光照射装置として、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光照射装置及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置の潜像担持体に近接する近接位置と該潜像担持体から離間する離間位置との間で移動可能に構成され、前記近接位置で潜像担持体に光を照射する光照射装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、潜像担持体に近接した露光位置(近接位置)と潜像担持体から離間した退避位置(離間位置)との間で移動可能に構成された露光装置(光照射装置)が開示されている。この露光装置は、潜像担持体を含むプロセスカートリッジの交換時に開閉カバーを開く動作に連動して露光位置から退避位置へと移動し、また、開閉カバーを閉じる動作に連動して退避位置から露光位置へと移動する。露光装置が退避位置から露光位置へ移動する際、プロセスカートリッジに設けられる位置決めボスに露光装置の書込ヘッド(光照射部材)に設けられる位置決め穴が嵌り込んで、潜像担持体の表面方向位置における書込ヘッドの位置決めがなされるとともに、書込ヘッドが画像形成装置のスペーサ部材に突き当たって書込ヘッドと潜像担持体との間隔が決められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の光照射装置では、光照射部材のアース(接地)をとるためのアース部材を設置すると、潜像担持体に対する光照射部材の位置決めが阻害される場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、画像形成装置の潜像担持体に近接する近接位置と該潜像担持体から離間する離間位置との間で移動可能に構成され、前記近接位置で前記潜像担持体に光を照射する光照射装置であって、前記近接位置で前記画像形成装置の被当接部材に当接して前記潜像担持体との間隔を決める当接部材、及び、互いに対向する一対の導電部材を備える光照射部材と、前記光照射部材を前記被当接部材に対する当接部材の当接方向に沿って移動可能に保持する保持部材、及び、前記一対の導電部材の間に配置されて該導電部材に接触するアース部材を備える保持部材と、を有し、前記アース部材は、前記導電部材に接触する接触突起部と、前記一対の導電部材との間に隙間をもって配置され、前記接触突起部を支持する支持部とを備え、前記導電部材は、前記接触突起部が隙間をもって入り込む入込部を備え、前記離間位置から前記近接位置までの移動途中で前記当接部材が前記被当接部材に接触してから前記近接位置までの移動を完了する前の期間には、前記接触突起部が前記入込部に入り込んだ状態になり、前記近接位置までの移動を完了した時点では、前記接触突起部が、前記当接方向における前記入込部の前方縁部、又は、前記入込部よりも前記当接方向の前方に位置する前記導電部材の内壁部、に接触する状態になることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、光照射部材のアース(接地)をとるためのアース部材に邪魔されることなく、潜像担持体に対する光照射部材の位置決めを適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】(a)は、同プリンタにおける露光装置がプロセスカートリッジの感光体ドラムに対して位置決めされる前の状態において、同露光装置周辺の概略構成を示す正面図。(b)は、同側面図。
【
図3】(a)は、同露光装置が同感光体ドラムに対して位置決めされた状態において、同露光装置周辺の概略構成を示す正面図。(b)は、同側面図。
【
図4】同プリンタにおける退避装置と露光装置と感光体ドラムとを示す斜視図。
【
図6】同プリンタにおける装置本体側板とカバー部材で覆われた退避機構の概略構成斜視図。
【
図7】同露光装置を露光位置から退避位置への移動途中の退避機構を示す説明図。
【
図8】同露光装置が退避位置にあるときの退避機構を示す説明図。
【
図11】同露光装置のホルダに設けられるアース用板バネをヘッド長手方向から見たときの説明図。
【
図12】(a)は、露光装置が退避位置に位置する時において、アース用板バネと板金フレームとの位置関係を示す説明図。(b)は、退避位置から露光位置までの移動途中における同位置関係を示す説明図。(c)は、露光装置が露光位置に位置する時における同位置関係を示す説明図。
【
図13】書込ヘッドのフレーム側面部における穴部の上側縁部及び下側縁部を面取り加工した例を示す説明図。
【
図14】変形例1におけるアース用板バネを備えた露光装置を示す断面図。
【
図15】実施形態の例においてアース用板バネの接触突起部が書込ヘッドの板金フレームの穴部の下側縁部に接触した状態のときに、同アース用板バネの先端部が同下側縁部よりも更に下側まで進入する様子を示す説明図。
【
図16】(a)は、実施形態の例におけるアース用板バネを用いる場合において、書込ヘッドの板金フレームに形成される穴部の寸法の一例を示す説明図。(b)は、変形例1におけるアース用板バネを用いる場合において、書込ヘッドの板金フレームに形成される穴部の寸法の一例を示す説明図。
【
図17】変形例2におけるアース用板バネを備えた露光装置の内部構成を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る光照射装置を、画像形成装置であるレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)の露光装置に適用した実施形態について説明する。
なお、本発明は、潜像担持体に光を照射する光照射装置であれば、画像形成装置の露光装置に限らず、例えば光除電装置などにも適用可能である。
【0009】
図1は、本実施形態に係るプリンタ1の概略構成図である。
本プリンタ1は、装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジ50、潜像形成手段としての光照射装置である露光装置60、転写ローラ70、給紙カセット10、定着装置80などを備えている。
【0010】
プロセスカートリッジ50は、潜像担持体としての感光体ドラム3、帯電手段としての帯電ローラ4、現像手段としての現像装置2、クリーニング手段としてのクリーニング装置5などを有している。
【0011】
感光体ドラム3は、図中反時計回りに回転駆動されながら、帯電手段としての帯電ローラ4により、その表面を一様に帯電される。その後、潜像形成手段としての露光装置60により画像情報に基づき露光されて、感光体ドラム3の表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム3上に形成された静電潜像は、現像装置2により現像され、感光体ドラム3上にトナー像が形成される。感光体ドラム3上に形成されたトナー像は、転写ローラ70を備えた転写手段としての転写ユニットにより、給紙カセット10から給紙ローラ12及びレジストローラ対14を経て搬送される記録材としての用紙上に転写される。
【0012】
転写終了後の用紙は、定着手段としての定着装置80によりトナー像が定着され、排紙ローラ15により機外に排出される。転写されずに感光体ドラム3上に残留した転写残トナーは、クリーニング手段としてのクリーニング装置5により感光体ドラム3の表面から除去される。また、感光体ドラム3上の残留電荷は、除電手段としての光除電装置である除電ランプで除去される。
【0013】
感光体ドラム3や現像装置2の経時劣化等によりプロセスカートリッジ50の交換が必要な場合には、プリンタ本体の図中左側側面部に設けられた開閉部材である開閉カバー91を開けることができる構成となっている。開閉カバー91を開けることにより、プロセスカートリッジ50を図中左側面部から取り出すことができる。なお、本実施形態では、感光体ドラム3と現像装置2とを一体に支持するプロセスカートリッジ50としたが、感光体ドラム3と現像装置2とを個別に着脱可能な構成にしてもよい。
【0014】
図2は、露光装置60周辺の概略構成図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
図2に示すように、露光装置60は、光照射部材としての書込ヘッド(LEDアレイ)64を備えている。書込ヘッド64は、画像情報に基づいて所定の位置の発光素子を発光させ、レンズを介して感光体ドラム3に書込光を照射することで、感光体ドラム3を露光し、感光体ドラム3に静電潜像が形成される。書込ヘッド64は、主に、感光体ドラム3の長手方向に配列されたLEDや有機EL素子などの複数の発光素子を備える光源基板(LED基板)64aと、感光体ドラム3と発光素子との間に配置される複数のレンズを含むレンズ部64bと、書込ヘッド64のフレームを構成する板金部品からなる導電部材としての板金フレーム64cとから構成されている。
【0015】
また、露光装置60は、書込ヘッド64を保持する保持部材としてのホルダ65を有している。書込ヘッド64は、付勢力付与部材としてのバネ部材66によって感光体ドラム3に向かう方向への付勢力が付与された状態で、ホルダ65に保持される。詳しくは、書込ヘッド64には、バネ部材66の付勢力による書込ヘッド64の移動を阻止する移動阻止部材としての移動規制部68が、板金フレーム64cの軸方向両端部に設けられている。バネ部材66の付勢力により移動規制部68がホルダ65の引っ掛りに押し付けられることで、移動規制部68がホルダ65に引っ掛かった状態となり、
図2に示すように、書込ヘッド64はホルダ65から離脱せずに保持される。また、ホルダ65の長手方向両端には、後述する退避機構に支持される支持突起62と、案内突起63とが上下方向に並べて設けられている。
【0016】
感光体ドラム3と書込ヘッド64との間には、両者の間隔を決めるための被当接部材としてのスペーサ部材21が配置される。スペーサ部材21は、感光体ドラム3の軸方向両端付近の非画像形成領域において感光体ドラム3に対して摺動可能に設けられ、書込ヘッド64の板金フレーム64c(当接部材)の当接面64c2と対向するように設けられている。
【0017】
また、プロセスカートリッジ50のケース50aの軸方向両端には、被嵌合部としての位置決めボス22が設けられている。書込ヘッド64の板金フレーム64cの当接面64c2の軸方向一端(図中右側)には、感光体ドラム3の面方向における位置決めの主基準となる嵌合部としての丸穴状の位置決め穴67aが設けられている。また、書込ヘッド64の板金フレーム64cの当接面64c2の軸方向他端(図中左側)には、感光体ドラム3の面方向における位置決めの従基準となる嵌合部としての長穴状の位置決め穴67bが設けられている。
【0018】
図3は、露光装置60がプロセスカートリッジ50の感光体ドラム3に対して位置決めされた状態(書込ヘッド64が感光体ドラム3に対して位置決めされた状態)を示した図であり、
図3(a)は、正面図であり、
図3(b)は、側面図である。
図3に示すように、各位置決めボス22が書込ヘッド64の位置決め穴67a,67bに嵌ることで、書込ヘッド64について、感光体ドラム3の表面方向すなわち図中Y方向(軸方向:主走査方向)及び図中X方向(副走査方向)の位置決めがなされる。また、スペーサ部材21に書込ヘッド64が当接することにより、書込ヘッド64について、図中Z方向(感光体ドラム3の表面法線方向)の位置決めがなされる。
【0019】
露光装置60が後述する退避装置により退避位置(離間位置)から露光位置(近接位置)へ移動する途中で、各位置決めボス22が書込ヘッド64の位置決め穴67a,67bに嵌る。そして更に移動すると、書込ヘッド64がスペーサ部材21に突き当たる。その後、更に移動することで、ホルダ65のバネ部材66が圧縮し、書込ヘッド64の移動規制部68がホルダ65の引っ掛かりから離間する。その結果、書込ヘッド64は、バネ部材66の付勢力によりスペーサ部材21に押し付けられる。
【0020】
書込ヘッド64は、焦点距離が短いため、露光装置60を感光体ドラム3に近接配置する必要がある。このように、露光装置60を感光体ドラム3に近接配置するため、プロセスカートリッジ50を装置本体に対して着脱するときには、露光装置60が邪魔になる。そのため、本実施形態においては、感光体ドラム3に近接した露光位置と、感光体ドラム3から離間した退避位置との間で露光装置60を移動させる退避装置を備えている。
【0021】
図4は、退避装置20と、露光装置60と、感光体ドラム3とを示す斜視図である。
図5は、退避装置20の概略構成を示す説明図である。
退避装置20は、
図4に示すように、露光装置60の長手方向一端側と他端側とに同一構成の退避機構100a,100bをそれぞれ設けている。以下の説明では、一端側と他端側とで退避機構を区別しない場合は、「退避機構100」として説明する。
【0022】
退避機構100は、装置本体に回動自在に支持された第一リンク部材101と、露光装置60を保持し、装置本体に回動自在に支持された第二リンク部材102とを備えている。また、第一リンク部材101と第二リンク部材102とを連結する連結機構103を備えている。
【0023】
連結機構103は、第一連結部材103aと、第二連結部材103bとを有している。第一連結部材103aは、一端が第一リンク部材101に設けられた支持軸101bに回動自在に支持され、他端が、連結軸103cに回動自在に支持されている。また、第二連結部材103bは、一端が連結軸103cに回動自在に支持され、他端が第二リンク部材102に回動自在に支持されている。連結軸103cは、カバー部材105に設けられた
図5中左右に延びる連結案内孔105aを貫通している。
【0024】
第二リンク部材102は、露光装置60のホルダ65の長手方向両端部に設けられた支持突起62が貫通し、第二リンク部材102の回動の支点A1に向かって延びる長孔状の支持孔102aが設けられている。露光装置60の支持突起62がこの支持孔102aを貫通するように取り付けられることで、露光装置60が退避機構100に支持される。また、支持突起62は、
図5に示すように、カバー部材105に設けられたガイド部たる露光案内孔105bを貫通している。また、露光装置60のホルダ65には、案内突起63が設けられており、この案内突起63も、露光案内孔105bを貫通している。
【0025】
第一リンク部材101は、中心角が略90°の扇形状をしており、第一リンク部材101の円周方向一端に第一連結部材103aを回動自在に支持する支持軸101bが設けられている。また、第一リンク部材101の円周方向他端には、ボス部101aが設けられている。
【0026】
第二連結部材103bの一端側(連結軸103cに回動自在に支持された側)には、付勢手段として引っ張りスプリング104の一端を引っ掛けるための引っ掛け部113が設けられている。引っ張りスプリング104は、一端がこの引っ掛け部113に引っ掛けられて、第二連結部材103bを図中矢印S方向に付勢している。このとき、第一リンク部材101の回動の支点A2と連結軸103cとを結んだ線分Aよりも第一連結部材103aの第一連結部材支持位置A3(支持軸101b)が図中下側にある場合は、第一連結部材支持位置A3に矢印T1方向に移動させようとする力が生じる。これにより、第一リンク部材101が、図中反時計回りに回動させようとする力が生じる。
【0027】
また、本実施形態では、
図4に示すように、露光装置60の両端に退避機構を設けている。本実施形態のように、露光装置60の両端に退避機構100を設けることで、露光装置60両端の動きの偏差を抑制することができる。また、露光装置60の一端側と他端側のいずれかに退避機構100を設けてもよい。この場合、露光装置60の一端側と他端側とで動作のズレが大きくなるが、装置を安価にすることができる。
【0028】
また、
図4に示すように、一端側の退避機構100aと、他端側の退避機構100bとは、退避機構連結部材107により連結されている。具体的には、退避機構連結部材107は、一端側の退避機構の第二リンク部材102と、他端側の退避機構の第二リンク部材102とを連結している。これにより、一端側の退避機構100aと他端側の退避機構100bとを一体的に動作させることができ、一端側の退避機構100aと他端側の退避機構100bとの間で動作のズレが生じるのを抑制することができる。この退避機構連結部材107は第二リンク部材102と同一部材であっても良い。
【0029】
図6は、装置本体側板111とカバー部材105で覆われた退避機構の概略構成斜視図である。
図6に示すように、第一リンク部材101、第一連結部材103a、第二連結部材103bを、装置本体側板111とカバー部材105とで覆っている。これにより、開閉カバー91を開いたとき、ユーザーが第一リンク部材101、第一連結部材103aや第二連結部材103bに触れるのを抑制することができる。したがって、ユーザーが露光装置60を退避位置から露光位置へ移動させてしまうのを抑制することができる。これにより、プロセスカートリッジ装着時に、露光装置60が露光位置にあり、露光装置60がプロセスカートリッジ50とぶつかるのを抑制することができる。
【0030】
次に、露光装置60の露光位置と退避位置との間の移動について説明する。
図7は、露光装置60を露光位置から退避位置への移動途中の退避機構100を示す図である。
図8は、露光装置60が退避位置にあるときの退避機構100を示す図である。
【0031】
開閉カバー91を開いていくと、第一リンク部材101が
図5に示す露光位置の状態から図中反時計回りに回動する。このときは、第一リンク部材101は、連結機構103を介して引っ張りスプリング104により露光装置60を退避位置へ移動させる回動方向(図中反時計回り方向)とは反対方向に付勢されている。したがって、このときは、第一リンク部材101を引っ張りスプリング104の付勢力に抗して回動させることになる。
【0032】
引っ張りスプリング104の付勢力に抗して第一リンク部材101を
図7に示す状態まで回転させると、第一リンク部材101の回転の支点A2と連結軸103cとを結ぶ線分A上に第一リンク部材101の第一連結部材支持位置A3がくる。この線分A上に第一連結部材支持位置A3(支持軸101b)がくるまでの間は、連結軸103cが第一リンク部材101から遠ざかる方向へ移動する。
【0033】
上記線分A上に第一連結部材支持位置A3がきた状態から第一リンク部材101がさらに反時計回りに回動すると、第一連結部材支持位置A3が、線分Aよりも
図7の上側に移動する。すると、連結軸103cを第一リンク部材101側(図中左側)へ移動させる引っ張りスプリング104の力により、上側方向に移動させようとする力が第一連結部材支持位置A3に生じる。これにより、連結機構103を介して引っ張りスプリング104により露光装置60を退避位置へ移動させる回動方向(図中反時計回り)に、第一リンク部材101が付勢される。その結果、第一リンク部材101が、引っ張りスプリング104の付勢力により露光装置60を退避位置へ移動させる回動方向(図中反時計回り)に自動的に回転し、露光装置60を退避位置へ移動させる。
【0034】
すなわち、第一リンク部材101が反時計回りに回動することで、連結軸103cがカバー部材105の連結案内孔105aに案内されて、開閉カバー91側(
図7の左側)へと移動する。すると、第二連結部材103bも開閉カバー側(
図7の左側)へと移動し、第二リンク部材102が支点A1を支点にして反時計回りに回動する。これにより、第二リンク部材102の支持孔102aを貫通している露光装置60の支持突起62と案内突起63とが、露光案内孔105bに案内されながら、感光体ドラム3から離間する方向に持ち上げられる。その結果、露光装置60は、
図8に示すように退避位置へと移動する。
【0035】
プロセスカートリッジ50を交換するなどの作業を終えて、開位置にある開閉カバー91を閉めていくと、
図8に示す状態から、支持軸101bが押されて引っ張りスプリング104の付勢力に抗して第一リンク部材101が図中時計回りに回動する。そして、
図7に示す状態よりも更に第一リンク部材101が図中時計回りに回動されると、第一連結部材支持位置A3(支持軸101b)が線分Aよりも下側に位置し、引っ張りスプリング104の付勢力による第一リンク部材101の回動方向が切り替わる。これにより、第一リンク部材101が引っ張りスプリング104の付勢力により図中時計回りに自動で回動し、
図5に示すように露光装置60が露光位置へと移動する。
【0036】
図9は、本実施形態における露光装置60を示す断面図である。
図10は、露光装置60の内部構成を示す説明図である。
図11は、露光装置60のホルダ65に設けられるアース用板バネ61をヘッド長手方向から見たときの説明図である。
【0037】
本実施形態の露光装置60には、書込ヘッド64におけるLED基板64aなどの電子部品等のアース(接地)をとるため、書込ヘッド64を保持するホルダ65に、書込ヘッド64の板金フレーム64cに接触するアース部材としての板金加工部品であるアース用板バネ61が設けられている。
【0038】
アース用板バネ61は、
図11に示すように、導電性の板状部材である金属板を曲げ加工して、ベース面部61aと、ベース面部61aのヘッド短手方向(図中左右方向)の両端から略90°曲げられた2つの側面部61bと、各側面部61bの先端付近に形成される2つの接触突起部61cと、から構成されている。本実施形態の接触突起部61cは、金属板を曲げ加工して、側面部61bの先端側を外側へおおよそ45°程度だけ屈曲させた後、その先端側を内側へおおよそ90°屈曲させることにより形成されている。
【0039】
アース用板バネ61は、
図9に示すように、2つの側面部61bの間にホルダ65のホルダ本体部65aがはめ込まれるように取り付けられ、その外方はホルダ65のホルダケース65bによって覆われる。
【0040】
本実施形態においては、
図9に示すように、書込ヘッド64の板金フレーム64cにはヘッド短手方向で互いに対向する一対のフレーム側面部64c1が存在し、この一対のフレーム側面部64c1の間にアース用板バネ61が入り込んで配置される。したがって、アース用板バネ61は、書込ヘッド64の板金フレーム64cのフレーム側面部64c1の内側から接触するように構成される。
【0041】
仮に、アース用板バネ61を板金フレーム64cのフレーム側面部64c1の外側から接触するように配置した場合、アース用板バネ61が外部に露出した状態になるため、プロセスカートリッジの交換時などにプロセスカートリッジや作業者の手あるいは衣服などがアース用板バネ61の先端に引っ掛かるおそれがある。このような引っ掛かりが発生すると、アース用板バネ61が塑性変形してしまうなど、アース用板バネ61の破損が発生してしまう。本実施形態によれば、書込ヘッド64の板金フレーム64cにおける一対のフレーム側面部64c1の間にアース用板バネ61の先端が入り込むように構成されるため、アース用板バネ61の先端が外部に露出した状態にはならず、アース用板バネ61の破損を抑制できる。
【0042】
なお、本実施形態においても、アース用板バネ61の接触突起部61cが書込ヘッド64の板金フレーム64cのフレーム側面部64c1に形成される後述の穴部64dから外部に吐出する構成もとり得る。しかしながら、このような構成であっても、接触突起部61cがプロセスカートリッジや作業者の手あるいは衣服などに引っ掛かったとき、アース用板バネ61の撓みによって接触突起部61cがフレーム側面部64c1の内側へ逃げることができる。したがって、アース用板バネ61の破損は抑制される。
【0043】
ただし、一対のフレーム側面部64c1の間にアース用板バネ61が入り込む構成を採用すると、アース用板バネ61によって感光体ドラム3に対する露光装置60の書込ヘッド64の位置合わせが阻害されるおそれがある。
【0044】
詳しく説明すると、露光装置60が感光体ドラム3に近接する露光位置では、書込ヘッド64の板金フレーム64cの当接面64c2がスペーサ部材21に当接することで、露光装置60と感光体ドラム3とが所定間隔となるように位置決めされる。この位置決めを適切に行うためには、書込ヘッド64の板金フレーム64cがスペーサ部材21に当接する際に、書込ヘッド64がホルダ65に対してスムーズに相対移動できるようにホルダ65に保持されている必要がある。なぜなら、ホルダ65に対する書込ヘッド64の相対移動がスムーズでないと、スペーサ部材21に追従して書込ヘッド64がスムーズに移動できず、スペーサ部材21と書込ヘッド64の当接面64c2とが適切な当接状態になることができない結果、露光装置60と感光体ドラム3とが所定間隔とならないおそれがあるからである。
【0045】
そして、書込ヘッド64の板金フレーム64cとアース用板バネ61との確実な接触を確保する観点から、アース用板バネ61は比較的強い接触圧で書込ヘッド64の板金フレーム64cに接触される。そのため、ホルダ65のアース用板バネ61と書込ヘッド64の板金フレーム64cとの間で発生する摩擦力は大きく、ホルダ65に対する書込ヘッド64のスムーズな相対移動が阻害される。
【0046】
また、アース用板バネ61が書込ヘッド64の一対のフレーム側面部64c1の間にほとんど隙間なくぴったりと嵌り込むように配置されると、ホルダ65に対して書込ヘッド64が傾くときにアース用板バネ61が書込ヘッド64の一対のフレーム側面部64c1に引っ掛かってしまう。これにより、ホルダ65に対して書込ヘッド64がほとんど傾けず(揺動できず)、スペーサ部材21に追従して書込ヘッド64が移動できないおそれがある。
【0047】
そこで、本実施形態においては、書込ヘッド64の板金フレーム64cに接触する接触突起部61cをアース用板バネ61に設けるとともに、アース用板バネ61の2つの側面部61b(支持部)が板金フレーム64cの一対のフレーム側面部64c1との間に隙間をもって配置されるように構成している。そして、書込ヘッド64の板金フレーム64cのフレーム側面部64c1には、アース用板バネ61の接触突起部61cが隙間をもって入り込むことのできる入込部としての穴部64dを設けている。
【0048】
図12は、アース用板バネ61と板金フレーム64cとの位置関係を示す説明図であり、
図12(a)は露光装置60が退避位置に位置する時の位置関係を示し、
図12(b)は退避位置から露光位置までの移動途中の位置関係を示し、
図12(c)は露光装置60が露光位置に位置する時の位置関係を示す。
【0049】
露光装置60が退避位置に位置する時、バネ部材66によって付勢されている書込ヘッド64は、スペーサ部材21から離間した状態であるため、板金フレーム64cの移動規制部68がホルダ65に引っ掛かるまでホルダ65から遠ざかる位置で、ホルダ65に保持される。この時、ホルダ65に取り付けられているアース用板バネ61の接触突起部61cは、
図12(a)に示すように、書込ヘッド64のフレーム側面部64c1に形成された穴部64dの上側縁部(露光位置で書込ヘッド64がスペーサ部材21へ当接する当接方向すなわちバネ部材66の付勢方向(
図12中下方向)における穴部64dの後方縁部)64d1に当接した状態になる。したがって、露光装置60が退避位置に位置する時、書込ヘッド64の板金フレーム64cとアース用板バネ61とは接触状態になり、書込ヘッド64のアースが確保される。
【0050】
露光装置60が退避位置から露光位置に向けて移動すると、その移動途中で、書込ヘッド64の位置決め穴67a,67bに、プロセスカートリッジ50の位置決めボス22が入り込もうとする。このとき、退避装置20などの部品等の寸法及び公差の積み上がりによる誤差等によって、プロセスカートリッジ50の位置決めボス22が書込ヘッド64の位置決め穴67a,67bからずれて、位置決め穴67a,67bの縁が位置決めボス22に衝突する場合がある。
【0051】
この場合、ホルダ65に対する書込ヘッド64の相対移動がスムーズでないと、位置決め穴67a,67bの縁が位置決めボス22に衝突するときの衝撃を、書込ヘッド64の移動によって十分に逃がすことができない。そのため、この衝突が繰り返されることで、位置決め穴67a,67bの縁が変形したり、位置決めボス22が変形したりしてしまう。その結果、位置決め穴67a,67bに位置決めボス22が嵌り込んでも、適切な位置決めがなされない状態になってしまう。
【0052】
本実施形態においては、位置決め穴67a,67bの縁が位置決めボス22に衝突した時、書込ヘッド64がバネ部材66の付勢力に抗して位置決めボス22に押されることで、ホルダ65のアース用板バネ61の接触突起部61cが書込ヘッド64の穴部64dの上側縁部64d1から離れる。これにより、
図12(b)に示すように、接触突起部61cが穴部64dの縁と隙間をもった状態で穴部64d内に位置することになる。このとき、アース用板バネ61の他の部分(側面部61bなど)も、書込ヘッド64の板金フレーム64cとの間で隙間をもって配置されている。したがって、これらの隙間の分だけ、書込ヘッド64はアース用板バネ61(ホルダ65)に対して自由に相対移動(揺動)することが可能となる。
【0053】
よって、位置決め穴67a,67bの縁が位置決めボス22に衝突すると、すぐに、ホルダ65に対する書込ヘッド64のスムーズな相対移動(揺動)が可能な状態になる。その結果、その衝突による衝撃を書込ヘッド64の移動によって十分に逃しつつ、書込ヘッド64の移動によって位置決めボス22に対する位置決め穴67a,67bのずれが修正され、位置決めボス22が位置決め穴67a,67bに入り込むことができる。
【0054】
したがって、本実施形態によれば、一対のフレーム側面部64c1の間にアース用板バネ61が入り込む構成であっても、位置決め穴67a,67bの縁や位置決めボス22の変形が抑制され、適切な位置決めがなされない状態になってしまうのを抑制することができる。
【0055】
また、位置決め穴67a,67bに位置決めボス22が入り込んだ後、書込ヘッド64の板金フレーム64cの当接面64c2は、スペーサ部材21の被当接面に接触することになる。この時も、ホルダ65に対する書込ヘッド64の相対移動がスムーズでないと、書込ヘッド64がスペーサ部材21の被当接面に追従して移動することが阻害され、板金フレーム64cの当接面64c2とスペーサ部材21の被当接面との適切な当接状態を実現することが困難となる。
【0056】
本実施形態においては、書込ヘッド64の板金フレーム64cがスペーサ部材21に接触した時も、書込ヘッド64がバネ部材66の付勢力に抗してスペーサ部材21に押されることで、
図12(b)に示すように、接触突起部61cが穴部64dの縁と隙間をもった状態で穴部64d内に位置することになる。このとき、アース用板バネ61の他の部分(側面部61bなど)も、書込ヘッド64の板金フレーム64cとの間で隙間をもって配置されている。したがって、これらの隙間の分だけ、書込ヘッド64はアース用板バネ61(ホルダ65)に対して自由に相対移動(揺動)することが可能となる。
【0057】
よって、書込ヘッド64の板金フレーム64cがスペーサ部材21に接触すると、すぐに、ホルダ65に対する書込ヘッド64のスムーズな相対移動(揺動)が可能な状態になる。その結果、書込ヘッド64の板金フレーム64cの当接面64c2がスペーサ部材21の被当接面に追従するように書込ヘッド64が移動し、板金フレーム64cの当接面64c2とスペーサ部材21の被当接面とが適切な当接状態になる。
【0058】
したがって、本実施形態によれば、一対のフレーム側面部64c1の間にアース用板バネ61が入り込む構成であっても、書込ヘッド64の板金フレーム64cの当接面64c2とスペーサ部材21の被当接面とが適切な当接状態になる。よって、露光位置において露光装置60と感光体ドラム3とが所定間隔となるように適切に位置決めすることができる。
【0059】
また、書込ヘッド64の板金フレーム64cの当接面64c2がスペーサ部材21の被当接面に当接した後、更に露光装置60が退避位置から露光位置に向けて移動すると、書込ヘッド64は停止した状態でホルダ65だけが更に感光体ドラム3に向けて移動する。これにより、ホルダ65のバネ部材66が圧縮し、露光位置では、書込ヘッド64はバネ部材66の付勢力によりスペーサ部材21に押し付けられる。
【0060】
この時、ホルダ65に取り付けられているアース用板バネ61の接触突起部61cは、
図12(c)に示すように、書込ヘッド64のフレーム側面部64c1に形成された穴部64dの下側縁部(露光位置で書込ヘッド64がスペーサ部材21へ当接する当接方向すなわちバネ部材66の付勢方向(
図12中下方向)における穴部64dの前方縁部)64d2に押し付けられる。そして、アース用板バネ61の撓み(接触突起部61cを形成する折れ曲がり部の撓み、側面部61bの撓み)による撓み弾性力も発生して、接触突起部61cは、穴部64dの下側縁部64d2に当接した状態になる。したがって、露光装置60が露光位置に位置する時、書込ヘッド64の板金フレーム64cとアース用板バネ61とは接触状態になり、書込ヘッド64のアースが確保される。
【0061】
なお、書込ヘッド64のフレーム側面部64c1に形成される穴部64dの上側縁部64d1や下側縁部64d2は、アース用板バネ61の接触突起部61cが接触することになるため、
図13に示すように、面取り加工してC面又はR面となるようにすることが好ましい。上側縁部64d1や下側縁部64d2を面取り加工することで、アース用板バネ61の接触突起部61cが上側縁部64d1や下側縁部64d2に接触する際、角部で接触突起部61cを傷つけて塑性変形や破断が発生することを抑制することができる。
【0062】
なお、本実施形態では、露光装置60が露光位置に位置する時、アース用板バネ61の接触突起部61cが、書込ヘッド64における穴部64dの下側縁部64d2に接触する状態になるが、書込ヘッド64の板金フレーム64cとアース用板バネ61の接触状態が確保されれば、これに限られない。例えば、露光装置60が露光位置に位置する時、アース用板バネ61の接触突起部61cが書込ヘッド64における穴部64dの下側縁部64d2を乗り越えるまで移動し、接触突起部61cが穴部64dよりも前記当接方向の前方に位置するフレーム側面部64c1の内壁に接触する状態になるようにしてもよい。
【0063】
また、本実施形態においては、露光装置60が退避位置に位置する時のホルダ65に対する書込ヘッド64の位置は、板金フレーム64cの移動規制部68がホルダ65に引っ掛かることによって規制されているが、これに限られない。例えば、アース用板バネ61の接触突起部61cが書込ヘッド64の板金フレーム64cの穴部64dの上側縁部64d1に引っ掛かることによって、露光装置60が退避位置に位置する時のホルダ65に対する書込ヘッド64の位置を規制してもよい。
【0064】
これによれば、ホルダ65に対する書込ヘッド64の可動範囲を、アース用板バネ61の接触突起部61cと板金フレーム64cの穴部64dとによって制限することができる。すなわち、板金フレーム64cの移動規制部68をホルダ65に引っ掛けて位置規制する構成では、退避位置と露光位置との間におけるホルダ65に対する書込ヘッド64の可動範囲は、書込ヘッド64、ホルダ65、スペーサ部材21、退避装置20の構成部品等の寸法及び公差が積み上って決まり、大きなばらつきがある。
【0065】
これに対し、本実施形態では、退避位置では、
図12(a)に示すように、アース用板バネ61の接触突起部61cが板金フレーム64cの穴部64dの上側縁部64d1に接触して位置規制され、露光位置では、
図12(c)に示すように、アース用板バネ61の接触突起部61cが板金フレーム64cの穴部64dの下側縁部64d2に接触して位置規制される。この構成であれば、露光位置において板金フレーム64cが弾性的に撓む結果、退避位置ではホルダ65に対する書込ヘッド64の図中上方向(当接方向とは逆方向)への移動、露光位置ではホルダ65に対する書込ヘッド64の図中下方向図中上方向(当接方向)への移動が規制される。そのため、板金フレーム64cの穴部64dの寸法(上側縁部64d1と下側縁部64d2との長さ)を所望の値に設定することで、ホルダ65に対する書込ヘッド64の可動範囲の中央値を制御することができる。また、穴部64dの寸法公差を上述した積み上がりの公差よりも小さく設定することで、ホルダ65に対する書込ヘッド64の可動範囲のばらつきも小さくすることができる。
【0066】
〔変形例1〕
次に、本実施形態におけるアース用板バネ61の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
図14は、本変形例1におけるアース用板バネ61を備えた露光装置60を示す断面図である。
上述した実施形態のアース用板バネ61の接触突起部61cは、先端が尖った状態になるように曲げ加工されて形成されていたが、本変形例1のアース用板バネ61の接触突起部61cは、
図14に示すように、先端が湾曲した状態になるように曲げ加工されて形成されている。具体的には、本変形例1の接触突起部61cは、金属板を曲げ加工して、側面部61bの先端側を外側へおおよそ90°程度だけ屈曲させた後、その先端側を内側へおおよそ180°湾曲させる折り返し加工により形成されている。
【0067】
上述した実施形態のアース用板バネ61の先端部61dは、接触突起部61cの突起先端からおおよそ45°程度の方向へ延びて配置される。そのため、アース用板バネ61の先端部61dは、接触突起部61cが書込ヘッド64の板金フレーム64cの穴部64dの下側縁部64d2に接触した状態のとき、
図15に示すように、下側縁部64d2よりも更に下側(書込ヘッド64のLED基板64a側)に近づいた位置まで進入する。
【0068】
このとき、書込ヘッド64のLED基板64aは、埃などが内部に侵入することを防ぐ目的等で板金64eによって覆われているため、アース用板バネ61の先端部61dが書込ヘッド64のLED基板64aに直接接触することはない。しかしながら、アース用板バネ61の先端部61dが板金64eに接触すると、板金64eとともにその下側のLED基板64aを押してしまい、LED基板64aの位置ずれによる露光位置ずれを生じさせるおそれがある。したがって、アース用板バネ61の先端部61dがLED基板64aはもとより板金64eに接触することも避ける必要がある。そのため、板金フレーム64cに形成する穴部64dをLED基板64a側から遠ざけて形成する必要が生じ、設計の自由度が阻害される。
【0069】
これに対し、本変形例1のアース用板バネ61は、側面部61bから外側へおおよそ直角に突出するように接触突起部61cを形成し、その接触突起部61cよりも先端側は内側へおおよそ直角に延びている。そのため、本変形例1のアース用板バネ61の先端部61dは、接触突起部61cが書込ヘッド64の穴部64dの下側縁部64d2に接触した状態のとき、
図14に示すように、下側縁部64d2とほぼ同位置に位置し、下側縁部64d2よりも更に下側へ進入しない。この場合、板金フレーム64cに形成する穴部64dをLED基板64a側に近づけても、アース用板バネ61の先端部61dが書込ヘッド64のLED基板64aや板金64eには接触しないので、設計の自由度が向上する。
【0070】
本変形例1においては、板金フレーム64cに形成する穴部64dの下側縁部64d2をより下側へ位置させることができることから、例えば、上述した実施形態のアース用板バネ61の場合と同じ寸法の穴部64dを板金フレーム64cに形成する場合、その穴部64dの上側縁部64d1をより下側へ位置させることができる。その結果、板金フレーム64cの上下方向長さをより短いものとすることが可能となり、露光装置60の小型化を図ることができる。
【0071】
また、例えば、本変形例1においては、
図16(b)に示すように、上述した実施形態のアース用板バネ61よりも(
図16(a))、板金フレーム64cに形成する穴部64dの下側縁部64d2を下側まで広げることも可能である。これによれば、ホルダ65に対する書込ヘッド64の可動範囲を拡げることができるので、アース用板バネ61の接触突起部61cが隙間をもって穴部64dに入り込む状態(すなわち、ホルダ65に対する書込ヘッド64のスムーズな移動が可能な状態)をより長く確保することができる。これにより、例えば、プロセスカートリッジ50の位置決めボス22の先端に形成するテーパ部をより長くかつ急勾配に形成することが可能となり、位置決め穴67a,67bの縁が位置決めボス22のテーパ部に衝突するときの衝撃を緩和できる。
【0072】
〔変形例2〕
次に、本実施形態におけるアース用板バネ61の他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
図17は、本変形例2におけるアース用板バネ61を備えた露光装置60の内部構成を示す説明図である。
本変形例2のアース用板バネ61の基本構成は、上述した実施形態と同様であるが、
図17に示すように、アース用板バネ61における各側面部61bにスリット61eが形成されている点で異なっている。すなわち、本変形例2のアース用板バネ61における各側面部61bは、書込ヘッド64の板金フレーム64cの一対のフレーム側面部64c1が互いに対向する方向(
図17中紙面垂直方向)と、露光位置で書込ヘッド64がスペーサ部材21へ当接する当接方向(
図17中上下方向)との両方に直交する方向(
図17中左右方向)に分岐され、分岐した各側面部61b1,61b2にそれぞれ接触突起部61c1,61c2が支持されている構成となっている。
【0073】
上述した実施形態では、何らかの原因でアース用板バネ61の側面部61bや接触突起部61cが破損すると、書込ヘッド64の板金フレーム64cとアース用板バネ61とが非接触状態になって、書込ヘッド64のアースが確保されない状況に陥る。これに対し、本変形例2によれば、例えば、何らかの原因で一方の側面部61b1や一方の接触突起部61c1が破損しても、他方の側面部61b2や他方の接触突起部61c2が書込ヘッド64の板金フレーム64cとの接触状態を維持することで、書込ヘッド64のアースを確保し続けることができる。
【0074】
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[第1態様]
第1態様は、画像形成装置(例えばプリンタ1)の潜像担持体(例えば感光体ドラム3)に近接する近接位置(例えば露光位置)と該潜像担持体から離間する離間位置(例えば退避位置)との間で移動可能に構成され、前記近接位置で前記潜像担持体に光を照射する光照射装置(例えば露光装置60)であって、前記近接位置で前記画像形成装置の被当接部材(例えばスペーサ部材21)に当接して前記潜像担持体との間隔を決める当接部材(例えば板金フレーム64cの当接面64c2)、及び、互いに対向する一対の導電部材(板金フレーム64cの一対のフレーム側面部64c1)を備える光照射部材(例えば書込ヘッド64)と、前記光照射部材を前記被当接部材に対する当接部材の当接方向に沿って移動可能に保持する保持部(例えばホルダ本体部65a)、及び、前記一対の導電部材の間に配置されて該導電部材に接触するアース部材(例えばアース用板バネ61)を備える保持部材(例えばホルダ65)と、を有し、前記アース部材は、前記導電部材に接触する接触突起部61cと、前記一対の導電部材との間に隙間をもって配置され、前記接触突起部を支持する支持部(例えば側面部61b)とを備え、前記導電部材は、前記接触突起部が隙間をもって入り込む入込部(例えば穴部64d)を備え、前記離間位置から前記近接位置までの移動途中で前記当接部材が前記被当接部材に接触してから前記近接位置までの移動を完了する前の期間には、前記接触突起部が前記入込部に入り込んだ状態になり、前記近接位置までの移動を完了した時点では、前記接触突起部が、前記当接方向における前記入込部の前方縁部(例えば下側縁部64d2)、又は、前記入込部よりも前記当接方向の前方に位置する前記導電部材の内壁部、に接触する状態になることを特徴とするものである。
一般に、光照射装置においては、光照射部材における光源基板などの電子部品等のアース(接地)をとるため、光照射部材を保持する保持部材には、光照射部材の導電部材(板金など)に接触するアース部材が備わっている。このアース部材は、光照射部材の導電部材との接触圧を確保するために、導電性の板バネなどにより構成されていることが多い。このようなアース部材を光照射部材の導電部材の外側から接触させるように配置すると、アース部材が外部に露出した状態になって、作業者の手や衣服あるいは何かの部品などがアース部材に引っ掛かるおそれがある。このような引っ掛かりが発生すると、アース部材が塑性変形するなどの破損を引き起こしてしまう。
このようなアース部材の破損を防止するため、本態様では、互いに対向する一対の導電部材を光照射部材に配置し、一対の導電部材の間に保持部材のアース部材が配置される構成を採用している。この構成によれば、光照射部材の一対の導電部材の間にアース部材が収容され、アース部材が外部に露出した状態にはならず、何かがアース部材に引っ掛かることによってアース部材が破損してしまうのを抑制することができる。
ところが、この構成では、一対の導電部材の間に配置されるアース部材が、潜像担持体に対する光照射部材の位置合わせを阻害する場合がある。
すなわち、光照射装置が潜像担持体に近接する近接位置では、光照射部材に備わった当接部材が画像形成装置の被当接部材に当接することで、光照射装置と潜像担持体とが所定間隔となるように位置決めされる。この位置決めを適切に行うためには、光照射装置が離間位置から近接位置へ移動する途中で光照射部材の当接部材が画像形成装置の被当接部材に当接する際に、光照射部材が保持部材に対してスムーズに相対移動できるように保持部材に保持されている必要がある。なぜなら、保持部材に対する光照射部材の相対移動がスムーズでないと、画像形成装置の被当接部材に追従して光照射部材の当接部材がスムーズに移動できないため、被当接部材と当接部材とが適切な当接状態にならず、光照射装置と潜像担持体とが所定間隔にならないおそれがあるからである。このとき、光照射部材における一対の導電部材の間に保持部材のアース部材が配置される構成においては、導電部材とアース部材との確実な接触を確保するために比較的強い接触圧でアース部材を導電部材に接触させようとすると、アース部材と導電部材との間の摩擦力が増大し、保持部材に対する光照射部材のスムーズな相対移動が阻害される。
そこで、本態様においては、アース部材は、導電部材に接触する接触突起部を備え、この接触突起部を支持する支持部が一対の導電部材との間に隙間をもって配置されるように構成する一方、導電部材は、この接触突起部が隙間をもって入り込む入込部を備えるようにしている。本態様では、近接位置までの移動を完了した時点では、アース部材の接触突起部が、当接方向(近接位置で当接部材が被当接部材に当接する方向)における導電部材の入込部の前方縁部に接触する状態になるか、又は、入込部よりも当該当接方向の前方に位置する導電部材の内壁部に接触する状態になる。したがって、少なくとも光照射装置が近接位置に位置する時には、アース部材が導電部材に接触し、光照射部材のアースが確保される。
そして、本態様においては、離間位置から近接位置までの移動途中において当接部材が被当接部材に接触してから近接位置までの移動を完了する前の期間(当接期間)では、アース部材の接触突起部が導電部材の入込部に入り込んだ状態になる。アース部材の接触突起部が導電部材の入込部に入り込んだ状態になることで、アース部材を構成する接触突起部も支持部も、一対の導電部材との間に隙間をもった状態になる。その結果、本態様では、当接部材が被当接部材に当接する当接期間、その隙間の分だけ、摩擦力を生じさせること無くアース部材と導電部材とがスムーズに相対移動することができる。よって、アース部材に邪魔されることなく被当接部材と当接部材との適切な当接状態を実現でき、光照射装置と潜像担持体との間隔が所定間隔となるように適切に位置決めにすることができる。
【0075】
[第2態様]
第2態様は、第1態様において、前記アース部材は、導電性の板状部材(例えば金属板)を曲げ加工して前記接触突起部及び前記支持部を形成したものであることを特徴とするものである。
これによれば、アース部材を簡易に製造することができる。
【0076】
[第3態様]
第3態様は、第2態様において、前記接触突起部の先端は、尖った状態になるように形成されていることを特徴とするものである。
これによれば、アース部材を簡易に製造することができる。
【0077】
[第4態様]
第4態様は、第2に記載態様において、前記接触突起部の先端は、湾曲した状態になるように形成されていることを特徴とするものである。
これによれば、アース部材を簡易に製造することができる。
【0078】
[第5態様]
第5態様は、第1乃至第4態様のいずれかにおいて、前記接触突起部は、前記支持部における前記当接方向の前方端部に形成されていることを特徴とするものである。
これによれば、近接位置において、アース部材の先端部が導電部材の入込部よりも下側へ進入することを抑制でき、設計の自由度を向上させることが可能である。
【0079】
[第6態様]
第6態様は、第1乃至第5態様のいずれかにおいて、前記離間位置から前記近接位置までの移動途中で前記画像形成装置の被嵌合部(例えば位置決めボス22)と嵌合して前記潜像担持体の表面方向位置を決める嵌合部(例えば位置決め穴67a)を備え、前記嵌合部が前記被嵌合部に嵌合し始めてから当該嵌合が完了する前の期間も、前記接触突起部が前記入込部に入り込んだ状態になることを特徴とするものである。
これによれば、嵌合部が被嵌合部に嵌合し始めてから当該嵌合が完了する前の期間、アース部材を構成する接触突起部及び支持部と一対の導電部材との間の隙間の分だけ、アース部材と導電部材とがスムーズに相対移動することができる。よって、アース部材に邪魔されることなく嵌合部と被嵌合部との適切な嵌合を実現でき、光照射装置と潜像担持体との面方向における適切な位置決めが可能となる。
【0080】
[第7態様]
第7態様は、第1乃至第6態様のいずれかにおいて、前記保持部材は、前記当接方向に向かう付勢力を前記光照射部材へ付与する付勢力付与部材(例えばバネ部材66)を備え、前記接触突起部は、前記離間位置では前記当接方向における前記入込部の後方縁部(上側縁部64d1)に接触する状態になり、前記近接位置では前記当接方向における前記入込部の前方縁部(下側縁部64d2)に接触する状態になることを特徴とするものである。
これによれば、保持部材に対する光照射部材の可動範囲を、アース部材の接触突起部と導電部材の入込部とによって制限することができる。これにより、保持部材に対する光照射部材の可動範囲をより高精度に制御することができる。
【0081】
[第8態様]
第8態様は、第1乃至第7態様のいずれかにおいて、前記支持部は、前記一対の導電部材が対向する方向及び前記当接方向の両方に直交する方向に分岐され、分岐した各支持部(例えば各側面部61b1,61b2)にそれぞれ前記接触突起部(各接触突起部61c1,61c2)が支持されていることを特徴とするものである。
これによれば、何らかの原因で一部の支持部や一部の接触突起部が破損しても、残りの支持部及び接触突起部によりアース部材と光照射部材の導電部材との接触状態を維持することができる。よって、光照射部材のアースをより確実に確保することが可能となる。
【0082】
[第9態様]
第9態様は、第1乃至第8態様のいずれかにおいて、前記当接方向における前記入込部の前方縁部又は後方縁部は、面取り加工されていることを特徴とするものである。
これによれば、アース部材の接触突起部が入込部の前方縁部又は後方縁部に接触する際、角部で接触突起部を傷つけてアース部材の塑性変形や破断が発生することを抑制することができる。
【0083】
[第10態様]
第10態様は、潜像担持体の表面に光を照射する光照射装置を有する画像形成装置(例えばプリンタ1)であって、前記光照射装置として、第1乃至第9態様のいずれかの光照射装置を用いることを特徴とするものである。
本態様によれば、光照射部材のアース(接地)をとるためのアース部材に邪魔されることなく、潜像担持体に対する光照射部材の位置決めを適切に行うことができる画像形成装置を提供できる。
【符号の説明】
【0084】
1 :プリンタ
2 :現像装置
3 :感光体ドラム
4 :帯電ローラ
5 :クリーニング装置
20 :退避装置
21 :スペーサ部材
22 :位置決めボス
50 :プロセスカートリッジ
60 :露光装置
61 :アース用板バネ
61a :ベース面部
61b :側面部
61c :接触突起部
61d :先端部
61e :スリット
62 :支持突起
63 :案内突起
64 :書込ヘッド
64a :LED基板
64b :レンズ部
64c :板金フレーム
64c1 :フレーム側面部
64c2 :当接面
64d :穴部
64d1 :上側縁部
64d2 :下側縁部
64e :板金
65 :ホルダ
65a :ホルダ本体部
65b :ホルダケース
66 :バネ部材
67a,67b:位置決め穴
68 :移動規制部
70 :転写ローラ
80 :定着装置
91 :開閉カバー
100 :退避機構
101 :第一リンク部材
102 :第二リンク部材
103 :連結機構
104 :引っ張りスプリング
105 :カバー部材
107 :退避機構連結部材
111 :装置本体側板
【先行技術文献】
【特許文献】
【0085】