(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015962
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】イメージセンサの性能を向上させる複数の部品を有する分離構造
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20240130BHJP
【FI】
H01L27/146 A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023080485
(22)【出願日】2023-05-16
(31)【優先権主張番号】63/391,902
(32)【優先日】2022-07-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/417,351
(32)【優先日】2022-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/150,247
(32)【優先日】2023-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500262038
【氏名又は名称】台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8, Li-Hsin Rd.6, Hsinchu Science Park, Hsinchu, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100164448
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 雄輔
(72)【発明者】
【氏名】許 文義
(72)【発明者】
【氏名】郭 文昌
(72)【発明者】
【氏名】楊 敦年
(72)【発明者】
【氏名】洪 豐基
(72)【発明者】
【氏名】陳 信宏
(72)【発明者】
【氏名】劉 人誠
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA06
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA03
4M118CA22
4M118CB01
4M118DD04
4M118EA14
4M118FA27
4M118GC07
4M118GD04
4M118HA25
4M118HA33
(57)【要約】
【目的】基板内に配置された複数の光検出器を含むイメージセンサを提供する。
【解決手段】光検出器は、それぞれ複数の画素領域内に配置される。フローティング拡散ノードは、複数の画素領域の中間領域において基板の前面に沿って配置される。複数のウェル領域は、複数の画素領域の角部において基板内に配置される。分離構造は、基板の裏面に延伸する。分離構造は、隣接する画素領域の間に配置された複数の長尺状分離部品と、フローティング拡散ノードに合わせて配置された中間分離部品と、複数のウェル領域に合わせて配置された複数の周辺分離部品と、を含む。長尺状分離部品は、第1高さを有し、中間および周辺分離部品は、第1高さよりも低い第2高さを有する。
【選択図】
図19B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板内に配置され、それぞれが複数の画素領域内に配置された複数の光検出器と、
前記複数の画素領域の中間領域において前記基板の前面に沿って配置されたフローティング拡散ノードと、
前記複数の画素領域の角部において前記基板内に配置された複数のウェル領域と、
前記基板の裏面に延伸する分離構造と、
を含み、前記分離構造が、隣接する画素領域の間に配置された複数の長尺状分離部品と、フローティング拡散ノードに合わせて配置された中間分離部品と、前記複数のウェル領域に合わせて配置された複数の周辺分離部品と、を含み、前記長尺状分離部品が、第1高さを有し、前記中間および周辺分離部品が、前記第1高さよりも低い第2高さを有するイメージセンサ。
【請求項2】
前記ウェル領域が、前記複数の光検出器のうちの対応する光検出器によって前記フローティング拡散ノードからそれぞれ分離された請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記ウェル領域を直接覆い、且つ電気的に結合された複数の導電性グラウンドビアをさらに含む請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記分離構造、前記フローティング拡散ノード、および前記複数のウェル領域が、少なくとも4回の回転対称性を有する請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
上面図から見ると、前記中間分離部品および前記周辺分離部品が、それぞれ十字形を有し、断面図から見ると、前記中間分離部品および前記周辺分離部品が、それぞれ矩形を有する請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記ウェル領域が、第1ドーピング型を有し、前記光検出器が、第2ドーピング型を有し、前記フローティング拡散ノードが、前記第2ドーピング型を有し、前記第1ドーピング型が、前記第2ドーピング型とは反対であり、前記フローティング拡散ノードおよび前記ウェル領域のドーピング濃度が、前記光検出器のドーピング濃度よりも高い請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記画素領域を覆う複数のゲート構造をさらに含み、
前記フローティング拡散ノードと前記複数のウェル領域のうち最も近いウェル領域の間の最小距離が、前記複数のゲート構造における個々のゲート構造の幅よりも大きい請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記複数のゲート構造が、それぞれ前記前面に配置されたゲート本体と、前記前面に延伸するゲート突起と、を含み、前記ゲート突起が、前記フローティング拡散ノードと前記複数のウェル領域の間に直接横方向に配置された請求項7に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記基板の前記前面と前記中間分離部品の間の距離が、前記フローティング拡散ノードの高さよりも大きい請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記中間分離部品の幅および長さが、前記複数の周辺分離部品における個々の周辺分離部品の幅および長さよりも大きい請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
基板内に配置された複数の画素領域と、
前記基板の前面に配置され、それぞれが前記複数の画素領域内に配置された複数の転送ゲート構造と、
前記複数の画素領域の交差部分において前記基板内に配置されたフローティング拡散ノードと、
基板内に配置され、それぞれが前記フローティング拡散ノードの対応する辺縁の対角線上に配置された複数のウェル領域と、
前記基板の裏面に延伸し、且つ前記複数の画素領域の間に横方向に延伸する分離構造と、
を含み、前記分離構造が、前記フローティング拡散ノードと配置された中間分離部品と、前記ウェル領域と配置された複数の周辺分離部品と、前記中間分離部品と前記周辺分離部品の間に横方向に延伸する複数の長尺分離部品と、を含み、前記長尺分離部品の第1深さが、前記中間および周辺分離部品の第2深さよりも深いイメージセンサ。
【請求項12】
前記フローティング拡散ノードとウェル領域の間の最小距離が、前記フローティング拡散ノードの対角線長よりも大きい請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記基板の前記前面に配置されたエッチストップ層をさらに含み、
前記長尺分離部品が、前記エッチストップ層に直接接触し、前記中間および周辺分離部品が、前記エッチストップ層から垂直にオフセットされた請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記中間分離部品の長さが、前記フローティング拡散ノードの長さと実質的に等しく、前記中間分離部品の幅が、前記フローティング拡散ノードの幅と実質的に等しい請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記複数の長尺状分離部品のうちの第1長尺状分離部品が、前記複数の周辺分離部品のうちの第1周辺分離部品の側壁と揃えられた第1側壁を含み、前記第1長尺状分離部品が、前記中間分離部品の側壁と揃えられ、且つ前記第1側壁と直交する第2側壁を含む請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
基板内に複数の光検出器を形成し、前記光検出器が、それぞれ複数の画素領域内に配置されることと、
前記基板をドーピングして、前記複数の画素領域の交差部分にフローティング拡散ノードを形成し、前記フローティング拡散ノードの辺縁の対角線上に複数のウェル領域を形成することと、
前記基板の裏面にハードマスク構造を形成し、前記ハードマスク構造が、前記フローティング拡散ノードに合わせて配置された第1ハードマスク部品と、前記ウェル領域に合わせて配置された複数の第2ハードマスク部品と、を含むことと、
前記ハードマスク構造が設置された前記基板に対してエッチングプロセスを行って、前記基板内に分離構造トレンチを形成し、前記分離構造トレンチが、第1深さを有する複数の第1部品と、第1深さよりも深い第2深さを有する複数の第2部品と、を含み、前記第1部品が、前記フローティング拡散ノードおよび前記ウェル領域に合わせて配置されることと、
前記分離構造を分離構造トレンチ内に形成し、前記分離構造が、第1深さを有する中間分離部品および複数の周辺分離部品と、第2深さを有する複数の長尺状分離部品と、を含むことと、
を含むイメージセンサの形成方法。
【請求項17】
前記分離構造を形成することが、
前記分離構造トレンチ内にトレンチ充填層を堆積させ、前記トレンチ充填層が、前記ハードマスク構造の側壁に接触することと、
前記トレンチ充填層および前記ハードマスク構造に対して平坦化プロセスを行うことと、
を含む請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1ハードマスク部品の幅が、前記第2ハードマスク部品の幅よりも大きい請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第2ハードマスク部品が、それぞれ前記複数の光検出器のうちの対応する光検出器によって前記第1ハードマスク部品から横方向にオフセットされた請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記ハードマスク構造が、第1ハードマスク層と、前記第1ハードマスク層を覆う第2ハードマスク層と、を含む請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
現代の電子機器(例えば、デジタルカメラ、光学撮像装置等)の多くは、イメージセンサを含む。イメージセンサは、画素領域のアレイを含み、各画素領域は、光信号(例えば、光)を取得して、デジタルデータ(例えば、デジタル画像)に変換するよう構成されたフォトダイオードを含む。相補型金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide-semiconductor, CMOS)イメージセンサは、低電力消費、高速データ処理、および低製造コスト等の多くの利点を有するため、電荷結合素子(charge-coupled device, CCD)イメージセンサよりもよく使用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
イメージセンサは、アレイ状に配置された複数の画素領域を含む。各画素領域は、基板内に配置され、入射放射線(例えば、可視光)を電荷担体に変換するように構成された光検出器(例えば、フォトダイオード)を含む。転送ゲート構造は、基板の前面に配置され、変換された電荷担体の流れを前面に沿って配置されたフローティング拡散ノードに制御するよう構成される。フローティング拡散ノードは、複数の画素デバイス(例えば、リセットトランジスタ、ソースフォロワートランジスタ等)に結合され、変換された入射放射線のデジタル読み出しを容易にする。複数の画素領域は、1つのフローティング拡散ノードを共有することができ、フローティング拡散ノードは、隣接する画素領域の交差部分に配置される。例えば、2×2の共有画素レイアウトにおいて、フローティング拡散ノードは、隣接する4つの光検出器の中間領域に配置される。
【0003】
複数の画素領域に対して1つのフローティング拡散ノードを利用することによって、隣接する画素領域が互いにより近接して配置されるため、イメージセンサの横方向の占有面積(lateral footprint)を減らすことができる。しかしながら、画素領域間の距離を縮小することによって、隣接する光検出器間の電気的および光学的絶縁が低下する可能性がある。光学的クロストークの例としては、入射放射線(例えば、光)が角度を付けて画素領域に入り、隣接する画素領域を交差して渡る場合である。電気的クロストークの例としては、光検出器内の電荷担体が隣接する光検出器に移動する場合である。電気的および光学的絶縁を向上させるために、隣接する画素領域の間の基板内にディープトレンチアイソレーション(deep trench isolation, DTI)構造を配置する。DTI構造は、フローティング拡散ノードに向かって垂直に延伸する中央分離セグメントおよび中央分離セグメントから延伸し、且つ隣接する画素領域を分離する外側分離セグメントを含むことができる。
【0004】
フローティング拡散ノードの損傷を防ぐため、中央分離セグメントの高さは、外側分離セグメントの高さよりも低い。これにより、DTI構造の開口またはトレンチを形成するために使用されるエッチングプロセス中のフローティング拡散ノードへの損傷が軽減される。さらに、ウェル領域は、基板内のフローティング拡散ノードの対向する側に配置される。ウェル領域は、イメージセンサのレイアウトが非対称的または低回の回転対称性(すなわち、2回の回転対称性)を有するように、フローティング拡散ノードの2つの側だけに配置される。また、ウェル領域は、フローティング拡散ノードの第2ドーピング型(例えば、n型)とは反対の第1ドーピング型(例えば、p型)を有する。ウェル領域は、基準電圧(例えば、グラウンドまたは0ボルト)に結合され、イメージセンサ全体でノイズを低減するように構成される。イメージセンサの特徴は、縮小することによってイメージセンサのデバイス密度を増やすことができる。イメージセンサの非対称または低回の回転対称性レイアウトにより、デバイス特徴が縮小されるにつれて、フローティング拡散ノードとウェル領域の間の最小距離が実質的に短くなる可能性がある(例えば、対応する光検出器の長さまたは幅より小さい)ため、フローティング拡散ノードとウェル領域の間で接合リークが発生する。その結果、電気的絶縁が低下して、イメージセンサ全体で光応答不均一性(photo response non-uniformity, PRNU)およびダーク画像不均一性(dark image non-uniformity, DINU)が増加するため、それにより、イメージセンサの全体的な性能が低下する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、いくつかの実施形態において、イメージセンサを提供する。イメージセンサは、基板内に配置された複数の光検出器を含み、光検出器は、複数の画素領域内にそれぞれ配置される。また、複数の画素領域の中間領域において基板の前面に沿って配置されたフローティング拡散ノードと、複数の画素領域の角部において基板内に配置された複数のウェル領域と、基板の裏面に延伸する分離構造と、を含み、分離構造は、隣接する画素領域の間に配置された複数の長尺状分離部品と、フローティング拡散ノードに合わせて配置された中間分離部品と、複数のウェル領域に合わせて配置された複数の周辺分離部品と、を含み、長尺状分離部品は、第1高さを有し、中間および周辺分離部品は、第1高さよりも低い第2高さを有する。
【0006】
本発明は、いくつかの実施形態において、イメージセンサを提供する。イメージセンサは、基板内に配置された複数の画素領域と、基板の前面に配置された複数の転送ゲート構造と、を含み、転送ゲート構造は、それぞれ複数の画素領域内に配置される。また、複数の画素領域の交差部分において基板内に配置されたフローティング拡散ノードと、基板内に配置された複数のウェル領域と、を含み、ウェル領域は、それぞれフローティング拡散ノードの対応する辺縁の対角線上に配置される。さらに、基板の裏面に延伸し、且つ複数の画素領域の間に横方向に延伸する分離構造を含み、分離構造は、フローティング拡散ノードと配置された中間分離部品と、複数のウェル領域と配置された複数の周辺分離部品と、中間分離部品と周辺分離部品の間に横方向に延伸する複数の長尺状分離部品と、を含み、長尺状分離部品の第1深さは、中間分離部品および周辺分離部品の第2深さよりも深い。
【0007】
本発明は、いくつかの実施形態において、イメージセンサの形成方法を提供する。この方法は、基板内に複数の光検出器を形成し、光検出器が、それぞれ複数の画素領域内に配置されることと、基板をドーピングして、複数の画素領域の交差部分にフローティング拡散ノードを形成し、フローティング拡散ノードの辺縁の対角線上に複数のウェル領域を形成することと、基板の裏面にハードマスク構造を形成し、ハードマスク構造がフローティング拡散ノードに合わせて配置された第1ハードマスク部品と、ウェル領域に合わせて配置された第2ハードマスク部品と、を含むことと、ハードマスク構造が設置された基板に対してエッチングプロセスを行い、基板内に分離構造トレンチを形成し、分離構造トレンチが、第1深さを有する複数の第1部品と、第1深さよりも深い第2深さを有する複数の第2部品と、を含み、第1部品が、フローティング拡散ノードおよびウェル領域に合わせて配置されることと、分離構造トレンチ内に分離構造を形成し、分離構造が、第1深さを有する中間分離部品および複数の周辺分離部品と、第2深さを有する複数の長尺状分離部品と、を含むことと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、イメージセンサのレイアウトは、高回の対称性を有し(例えば、4回の回転対称性を有し)、フローティング拡散ノードとウェル領域の間の最小距離が増加する。その結果、イメージセンサ全体で電気的および光学的絶縁を向上させながら、同時に、イメージセンサのデバイス特徴を縮小することができる。これにより、デバイス密度が増加して、光応答不均一性(PRNU)およびダーク画像不均一性(DINU)が減少するため、それにより、イメージセンサの全体的な性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の態様は、添付の図面とともに読む場合に、以下の詳細な説明から最も良く理解される。言及すべきこととして、本産業の標準技法に従って、様々な特徴は、縮尺通りではない。実際に、様々な特徴の寸法は、説明をわかりやすくするため、任意に増減させてもよい。
【0010】
【
図1A】異なる高さを有する複数の分離部品を有する分離構造によって分離された複数のウェル領域および複数の画素領域を含むイメージセンサのいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図1B】異なる高さを有する複数の分離部品を有する分離構造によって分離された複数のウェル領域および複数の画素領域を含むイメージセンサのいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図1C】異なる高さを有する複数の分離部品を有する分離構造によって分離された複数のウェル領域および複数の画素領域を含むイメージセンサのいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図4A】第2チップに接合された第1チップおよび第2チップに接合された画素チップを含み、画素チップが、異なる高さを有する複数の分離部品を有する分離構造によって分離された複数の画素領域を含む集積チップ(integrated chip, IC)のいくつかの実施形態の断面図を示したものである。
【
図4B】第2チップに接合された第1チップおよび第2チップに接合された画素チップを含み、画素チップが、異なる高さを有する複数の分離部品を有する分離構造によって分離された複数の画素領域を含む集積チップ(IC)のいくつかの実施形態の断面図を示したものである。
【
図5】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図6】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図7】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図8】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図9】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図10】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図11】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図12】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図13A】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図13B】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図13C】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図14A】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図14B】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図14C】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図15A】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図15B】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図15C】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図16A】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図16B】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図16C】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図17A】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図17B】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図17C】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図18A】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図18B】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図18C】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図19A】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図19B】複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の図を示したものである。
【
図20】複数の分離部品を有する分離構造によって分離された複数のウェル領域および複数の画素領域を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態に係るフローチャートを示したものである。
【
図21】複数の分離部品を有する分離構造によって分離された複数のウェル領域および複数の画素領域を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の断面図を示したものである。
【
図22】複数の分離部品を有する分離構造によって分離された複数のウェル領域および複数の画素領域を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の断面図を示したものである。
【
図23】複数の分離部品を有する分離構造によって分離された複数のウェル領域および複数の画素領域を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の断面図を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、本発明の異なる特徴を実施するための多くの異なる実施形態または実例を提供する。本発明を簡易化するために、構成要素および配置の具体例を以下に記載する。これらはもちろん単なる例であり、限定することを意図しない。例えば、以下の説明において、第2の特徴の上に(over)、または第2の特徴上に(on)第1の特徴を形成することは、第1および第2の特徴が直接接触するように形成される実施形態を含んでもよく、また、第1と第2の特徴が直接接触せずに、第1の特徴と第2の特徴との間に追加の特徴が形成される実施形態を含んでもよい。さらに、本発明は、様々な例において参照番号および/または文字を繰り返すことがある。この繰り返しは、単純さと明瞭さの目的のためであって、それ自体は、議論された様々な実施形態間および/または構成間の関係を指示するものではない。
【0012】
さらに、「下に」、「下方に」、「下位に」、「上方に」、「上位に」などの空間的に相対的な用語は、図に示されるような1つの要素または特徴の別の要素または特徴に対する関係を記載するために、説明を容易にするためにここでは使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示されている方向に加えて、使用中または動作中の装置の異なる向きを包含することを意図している。装置は、他の方向を向いて(90度または他の方向に回転されて)いてもよく、本明細書で使用される空間的に相対的な記述は、それに応じて同様に解釈され得る。
【0013】
様々な実施形態において、本発明は、フローティング拡散ノードの周囲に配置された複数のウェル領域と、複数の長尺状分離部品および複数の短尺状分離部品を含む分離構造と、を有するイメージセンサに関するものである。イメージセンサは、複数の光検出器の交差部分に配置されたフローティング拡散ノードを含む共有画素レイアウト構造(例えば、2×2共有画素レイアウト)を含むことができる。分離構造の短尺状分離部品は、共有画素レイアウト構造の交差部分に配置された中間分離部品と、角部に配置された複数の周辺分離部品と、を含む。長尺状分離部品は、共有画素レイアウト構造の各側に配置され、短尺状分離部品の間に横方向に延伸する。さらに、ウェル領域は、共有画素レイアウト構造の角部に配置されるため、周辺分離部品は、ウェル領域に向かって垂直に延伸する。ウェル領域は、フローティング拡散ノードとは反対のドーピング型を含み、基準電圧(例えば、グラウンドまたは0ボルト)に電気的に結合される。周辺分離部品およびウェル領域が共有画素レイアウト構造の角部に配置されることによって、イメージセンサのレイアウトが高回の対称性を有し(例えば、4回の回転対称性を有し)、フローティング拡散ノードとウェル領域の間の最小距離が増加する。その結果、イメージセンサ全体で電気的および光学的絶縁を向上させながら、同時に、イメージセンサのデバイス特徴を縮小することができる。これにより、デバイス密度が増加して、光応答不均一性(PRNU)およびダーク画像不均一性(DINU)が減少するため、それにより、イメージセンサの全体的な性能が向上する。
【0014】
また、長尺状分離部品は、第1高さを有し、中間および周辺分離部品は、第1高さよりも低い第2高さを有する。中間および周辺分離部品が第2高さを有することによって、フローティング拡散ノードおよびウェル領域の損傷が減少する。例えば、イメージセンサを製造している間、基板に対してエッチングプロセスを行い、分離構造の開口またはトレンチを形成する。エッチングプロセスを行うことによって、長尺状分離部品の開口が中間および周辺分離部品の開口より深くなる。これにより、エッチングプロセス中のフローティング拡散ノードおよび/またはウェル領域への損傷が軽減されるため、それにより、デバイスの収率および耐久性が向上する。
【0015】
図1A~
図1Cは、複数の分離部品114、116m、116pを含む分離構造112によって分離された複数のウェル領域110および複数の画素領域103を有するイメージセンサのいくつかの実施形態の様々な
図100a~100cを示したものである。
図1Aは、基板102の前面102fから見たイメージセンサの上面
図100aを示したものである。
図1Bは、
図1Aの上面
図100aの線A-A’に沿って作成された断面
図100bを示したものである。
図1Cは、
図1Aの上面
図100aの線B-B’に沿って作成された断面
図100cを示したものである。簡潔かつ容易に示すため、
図1Aの上面
図100aからは、断面
図100b、100cの構造(例えば、相互接続誘電体構造120)が省略され、断面
図100b、100cのイメージセンサの構造または領域(例えば、光検出器106、分離部品116m、116p)は、
図1Aの上面
図100aにおいて、破線の多角形で示され、および/または少なくとも部分的に透明である。
【0016】
図1Aの上面
図100aに示すように、イメージセンサは、複数の画素領域103a~103dの交差部分に配置されたフローティング拡散ノード108を含む共有画素レイアウト構造を含む。複数の光検出器106は、基板102内に配置され、各画素領域103a~103dは、個々の光検出器106を含む。複数の画素領域103a~103dは、第1画素領域103a、第2画素領域103b、第3画素領域103c、および第4画素領域103dを含み、第1画素領域103aは、第2画素領域103bの対角線上に配置される。基板102は、半導体本体(例えば、単結晶シリコン、CMOSバルク、シリコン-ゲルマニウム、シリコン・オン・インシュレーター(silicon-on-insulator, SOI)等)を含むことができる。様々な実施形態において、基板102は、第1ドーピング型(例えば、p型)を有する。光検出器106およびフローティング拡散ノード108は、第1ドーピング型とは反対の第2ドーピング型(例えば、n型)を有することができる。いくつかの実施形態において、第1ドーピング型は、p型であり、第2ドーピング型は、n型であるが、その逆であってもよい。フローティング拡散ノード108は、共有画素レイアウト構造の中央および/または交差部分に(例えば、複数の画素領域103a~103dの中央および/または交差部分に)配置される。
【0017】
さらに、複数のウェル領域110は、基板102内に配置され、第1ドーピング型(例えば、p型)を有する。ウェル領域110は、共有画素レイアウト構造の角部に配置されるため、ウェル領域110は、フローティング拡散ノード108の角部または辺縁の対角線上に配置される。ウェル領域110は、フローティング拡散ノード108および光検出器106の第2ドーピング型(例えば、n型)とは反対の第1ドーピング型(例えば、p型)を有する。
【0018】
複数の転送ゲート構造118は、基板102上に配置され、転送ゲート構造118は、対応する光検出器106に合わせて配置される。光検出器106は、入射光(例えば、光子)を吸収し、入射光に対応する各電気信号を生成するように構成される。例えば、光検出器106は、入射光から電子・正孔対を生成することができる。いくつかの実施形態において、転送ゲート構造118は、フローティング拡散ノード108と対応する光検出器106の間の電流フローを制御するように構成される。例えば、転送ゲート構造118は、フローティング拡散ノード108と隣接する光検出器106の間で、基板102内に導電性チャネルを選択的に形成して、光検出器106に蓄積された電荷をフローティング拡散ノード108に転送するように構成されてもよい。
【0019】
分離構造112は、基板102に配置され、隣接する光検出器106の間に配置される。いくつかの実施形態において、分離構造112は、複数の長尺状分離部品114と、複数の短尺状分離部品116m、116pと、を含む。様々な実施形態において、複数の短尺状分離部品116m、116pは、交差部分に配置された中間分離部品116mと、複数のウェル領域110に合わせて配置された複数の周辺分離部品116pと、を含む。いくつかの実施形態において、長尺状分離部品114を第1分離部品と称してもよく、周辺分離部品116pを第2分離部品と称してもよく、中間分離部品116mを中央第2分離部品または中間第2分離部品と称してもよい。様々な実施形態において、長尺状分離部品114は、第1高さ(例えば、
図1Cのh1)を有し、短尺状分離部品116m、116pは、第1高さよりも低い第2高さ(例えば、
図1Bおよび
図1Cのh2)を有する(例えば、
図1Cを参照)。分離構造112は、各画素領域103を横方向に取り囲み、イメージセンサ全体で光学的および電気的絶縁を向上させるように構成される。
【0020】
ウェル領域110が共有画素レイアウト構造の角部に配置されることによって、共有画素レイアウト構造のレイアウトが高度に対称的になり(例えば、少なくとも4回の回転対称性を有し)、ウェル領域110とフローティング拡散ノード108の間の最小距離が増加する。その結果、ウェル領域110は、フローティング拡散ノード108とウェル領域110の間で接合リークを緩和しながら、同時に、基板102全体で隣接する画素領域の間(例えば、隣接する共有画素レイアウト構造内の画素領域の間)の電気的絶縁を向上させることができる。これにより、イメージセンサ全体で電気的および光学的絶縁を向上させながら、同時に、イメージセンサのデバイス特徴を縮小することが容易になる。さらなる実施形態において、
図1Aの共有画素レイアウト構造は、フローティング拡散ノード108に関して少なくとも4回の回転対称性を有するため、入射放射線の相互作用がイメージセンサ全体で均一になる。その結果、イメージセンサ全体で光応答不均一性(PRNU)およびダーク画像不均一性(DINU)が減少するため、イメージセンサの全体的な性能が向上する。
【0021】
様々な実施形態において、中間分離部品116mの長さおよび幅は、フローティング拡散ノード108の長さおよび幅よりも大きい。さらなる実施形態において、中間分離部品116mの長さおよび幅は、各周辺分離部品116pの長さおよび幅よりも大きい。
【0022】
図1Aの線A-A’および線B-B’に沿ってそれぞれ作成された
図1B~
図1Cの断面
図100bおよび100cに示すように、相互接続構造104は、基板102の前面102fを覆う。いくつかの実施形態において、相互接続構造104は、相互接続誘電体構造120内に配置された複数の導電性ビア122および複数の導電性ワイヤ124を含む。いくつかの実施形態において、複数の導電性ビア122は、ウェル領域110を直接覆い、且つそれに結合された複数の導電性グラウンドビアを含み、導電性グラウンドビアは、ウェル領域110をグラウンド(例えば、0ボルト)に直接電気的に結合するように構成される。さらに、複数の転送ゲート構造118は、転送ゲート電極と、基板102と転送ゲート電極の間に配置された転送ゲート誘電体と、を含むことができる。転送ゲート電極は、例えば、アルミニウム、チタン、タンタル、ポリシリコン、別の導電性材料、またはこれらの任意の組み合わせであってもよく、または含んでもよい。転送ゲート誘電体は、例えば、二酸化ケイ素、高k誘電体材料(例えば、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム)、別の誘電体材料、またはこれらの任意の組み合わせであってもよく、または含んでもよい。
【0023】
様々な実施形態において、中間分離部品116mおよび周辺分離部品116pは、基板102の裏面102bから前面102fに向かって連続的に延伸する。中間分離部品116mは、フローティング拡散ノード108の下方に配置され、第1距離d1によって前面102fから分離される。いくつかの実施形態において、第1距離d1は、フローティング拡散ノード108の高さと等しいため、中間分離部品116mの上面は、フローティング拡散ノード108の底部に接触する。さらなる実施形態において、周辺分離部品116pは、対応するウェル領域110の下方に配置され、第1距離d1によって前面102fから分離される。中間分離部品116mは、第1画素領域103aと第2画素領域103bの間に配置される。さらに、基板102の前面102fにエッチストップ層126が配置される。いくつかの実施形態において、エッチストップ層126は、長尺状分離部品114の上面に沿って配置される。
【0024】
いくつかの実施形態において、複数の長尺状分離部品114は、第1高さh1を有し、複数の短尺状分離部品116m、116pは、第1高さh1よりも低い第2高さh2を有する。第1高さh1が第2高さh2よりも高いことによって、長尺状分離部品114は、隣接する画素領域103の間の光学的および電気的絶縁を向上させる。また、短尺状分離部品116m、116pの第2高さh2が比較的小さいことによって、イメージセンサのドープ領域(例えば、フローティング拡散ノード108、ウェル領域110等)への損傷を軽減しながら、同時に、画素領域103の間の電気的および光学的絶縁を促進する。例えば、イメージセンサを製造している間、基板102の裏面102bにエッチングプロセスを行って、分離構造112のための開口を形成することができる。エッチングプロセスを行うことによって、長尺状分離部品114のための開口が短尺状分離部品116m、116pのための開口よりも深くなる。これにより、エッチングプロセス中のフローティング拡散ノード108および/またはウェル領域110への損傷が軽減される。そのため、異なる高さを有する長尺状分離部品114および短尺状分離部品116m、116pを含むイメージセンサは、デバイスの安定性および耐久性を向上させながら、イメージセンサ全体で光学的および電気的絶縁を向上させることができる。
【0025】
図2A~
図2Cは、複数の分離部品114、116m、116pを含む分離構造112によって分離された複数のウェル領域110および複数の画素領域103を有するイメージセンサのいくつかの実施形態の様々な200a~200cを示したものである。
図2Aは、基板102の前面102fから見たイメージセンサの上面
図200aを示したものである。
図2Bは、
図2Aの上面
図200aの線A-A’に沿って作成された断面
図200bを示したものである。
図2Cは、
図2Aの上面
図200aの線B-B’に沿って作成された断面
図200cを示したものである。簡潔かつ容易に示すため、
図2Aの上面
図200aからは、断面
図200b、200cの構造(例えば、相互接続誘電体構造120)が省略され、断面
図200b、200cのイメージセンサの構造または領域(例えば、光検出器106、分離部品116m、116p)は、
図2Aの上面
図200aにおいて、破線の多角形で示され、および/または少なくとも部分的に透明である。
【0026】
イメージセンサは、基板102の前面102fに配置された相互接続構造104を含む。複数の画素領域103は、基板102全体に配置される。各画素領域103は、基板102内に配置された光検出器106を含む。分離構造112は、基板102の裏面102bに延伸し、各光検出器106を横方向に包囲する。分離構造112は、隣接する画素領域103間の絶縁を提供するよう構成される。いくつかの実施形態において、分離構造112は、複数の長尺状分離部品114、中間分離部品116m、および複数の周辺分離部品116pを含む。基板102は、例えば、シリコン、単結晶シリコン、エピタキシャルシリコン、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウム、III-V材料(例えば、窒化ガリウム等)、別の半導体材料等であってもよく、または含んでもよい。いくつかの実施形態において、基板102は、第1ドーピング型(例えば、p型)を有する。
【0027】
相互接続構造104は、相互接続誘電体構造120、複数の導電性ビア122、および複数の導電性ワイヤ124を含む。相互接続誘電体構造120は、例えば、それぞれ二酸化ケイ素、低k誘電体材料、窒化ケイ素、炭化ケイ素、別の誘電体材料、またはこれらの任意の組み合わせを含む1つまたはそれ以上の誘電体層であってもよく、または含んでもよい。ここで使用される低k誘電体材料は、比誘電率が3.9未満の誘電体材料である。導電性ビア122および導電性ワイヤ124は、例えば、アルミニウム、銅、ルテニウム、タングステン、別の導電性材料、またはこれらの任意の組み合わせであってもよく、または含んでもよい。
【0028】
光検出器106は、基板102内に配置され、第1ドーピング型(例えば、p型)とは反対の第2ドーピング型(例えば、n型)を含む。いくつかの実施形態において、光検出器106のドーピング濃度は、約5×1011から5×1014atom/cm3または他の適切な値の範囲内にある。様々な実施形態において、イメージセンサは、フローティング拡散ノード108の周囲に配置された複数の画素領域103a~103dを含む共有画素レイアウト構造を含む。フローティング拡散ノード108は、基板102内に配置され、第2ドーピング型(例えば、n型)を含む。いくつかの実施形態において、フローティング拡散ノード108のドーピング濃度は、約1013から1016atom/cm3または他の適切な値の範囲内である。さらなる実施形態において、光検出器106のドーピング濃度は、フローティング拡散ノード108のドーピング濃度よりも低い。中間分離部品116mは、基板102の裏面102bから浮遊拡散ノード108に向かって連続的に延伸される。
【0029】
複数のウェル領域110は、基板102の前面102f内に配置される。いくつかの実施形態において、ウェル領域110は、第1ドーピング型(例えば、p型)を有し、約1013~1016atom/cm3または他の適切な値の範囲内のドーピング濃度を有する。様々な実施形態において、ウェル領域110のドーピング濃度は、フローティング拡散ノード108のドーピング濃度と等しい。さらなる実施形態において、ウェル領域110は、共有画素レイアウト構造の角部または辺縁に配置され、それぞれフローティング拡散ノード108の対応する辺縁の対角線上に配置される。いくつかの実施形態において、ウェル領域110は、基準電圧、例えば、グラウンド(例えば、0ボルト)に直接電気的に結合され、基準電圧で基板102にバイアスをかけるように構成される。さらなる実施形態において、ウェル領域110は、グラウンドウェル領域と称される。ウェル領域110が共有画素レイアウト構造の角部または辺縁に配置されることによって、イメージセンサのレイアウトが高度に対称的になる(例えば、複数の画素領域103a~103dの中心領域に関して少なくとも4回の回転対称性を有する)ため、イメージセンサ全体で光応答不均一性(PRNU)およびダーク画像不均一性(DINU)が減少する。さらに、ウェル領域110を共有画素レイアウト構造の角部または辺縁に配置することによって、ウェル領域110とフローティング拡散ノード108の間の最小距離が増加するため、それにより、イメージセンサ全体で接合リークが低減される。
【0030】
複数の転送ゲート構造118は、基板102上に配置され、対応する光検出器106と配置されてもよい。転送ゲート構造118は、フローティング拡散ノード108と対応する光検出器106の間の電流フローを制御するように構成される。さらに、複数の転送ゲート構造118は、転送ゲート電極と、基板102と転送ゲート電極の間に配置された転送ゲート誘電体と、を含むことができる。いくつかの実施形態において、
図2Bの断面
図200bに示すように、転送ゲート構造118は、それぞれ基板102の前面102fに配置されたゲート本体118aと、前面102fに延伸するゲート突起118bと、を含む。このような実施形態において、転送ゲート構造118は、垂直ゲート構造として構成され、転送ゲート構造118のフローティング拡散ノード108と光検出器106の間の電流フローを制御する能力を高めることができる。
【0031】
様々な実施形態において、中間分離部品116mは、複数の画素領域103a~103dの交差部分に配置され、周辺分離部品116pは、共有画素レイアウト構造の角部または辺縁に配置される。周辺分離部品116pは、基板102の裏面102bからウェル領域110に向かって連続的に延伸する。長尺状分離部品114は、隣接する周辺分離部品116pの間に連続して横方向に延伸し、中間分離部品116mと周辺分離部品116pの両方に直接接触する。長尺状分離部品114は、第1高さh1を有し、中間分離部品116mおよび周辺分離部品116pは、第1高さh1よりも低い第2高さh2を有する。第1高さh1が第2高さh2よりも高いことによって、イメージセンサのドープされた領域(例えば、フローティング拡散ノード108、ウェル領域110等)を損傷することなく、隣接する画素領域103間の絶縁が向上する。
【0032】
いくつかの実施形態において、分離構造112は、誘電体材料(例えば、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等)、導電性材料(例えば、銅、アルミニウム、窒化チタン、タングステン等)、他の材料、またはこれらの任意の組み合わせを含む。さらなる実施形態において、分離構造112は、ライナー層およびトレンチ充填構造(図示せず)を含んでもよく、トレンチ充填構造は、基板102の裏面102bに延伸し、ライナー層は、トレンチ充填構造と基板102の表面の間に配置される。このような実施形態において、ライナー層は、誘電体材料(例えば、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化ケイ素等)を含んでもよく、トレンチ充填構造は、金属材料(例えば、アルミニウム、銅、タングステン等)を含んでもよい。様々な実施形態において、金属材料からなる分離構造112は、隣接する画素領域間の光学的クロストークを減少させることで、イメージセンサ全体で光学的絶縁をさらに向上させることができる。
【0033】
図2Bの断面
図200bに示すように、隣接する転送ゲート構造118のゲート突起118bは、フローティング拡散ノード108と隣接するウェル領域110の間に配置される。様々な実施形態において、中間分離部品116mは、フローティング拡散ノード108に直接接触し、周辺分離部品116pは、対応するウェル領域110に直接接触する。さらなる実施形態において、
図2Cの断面
図200cに示すように、中間分離部品116mの第1幅w1は、フローティング拡散ノード108の第2幅w2と等しい。いくつかの実施形態において、長尺状分離部品は、フローティング拡散ノード108の対向する側に配置され、接触する。
【0034】
図3Aおよび3Bは、
図1A~
図1Cのイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応するイメージセンサのいくつかの実施形態の断面
図300aおよび300bを示したものであり、フローティング拡散ノード108およびウェル領域110は、中間および周辺分離部品116m、116pから垂直に分離される。いくつかの実施形態において、
図3Aおよび3Bの断面
図300aおよび300bは、
図1Aの上面
図100aの線A-A’および線B-B’に沿ってそれぞれ作成される。様々な実施形態において、コンタクトエッチストップ層(contact etch stop layer, CESL)302は、基板102の前面102fに沿って連続的に延伸する。いくつかの実施形態において、コンタクトエッチストップ層(CESL)302は、ウェル領域110の上部から転送ゲート構造118の側壁に連続的に延伸する。
【0035】
図4Aおよび4Bは、複数の分離部品114、116m、116pを含む分離構造112によって分離された複数のウェル領域110および複数の画素領域103を有する画素チップ406を含む集積回路(integrated chip, IC)のいくつかの実施形態の断面
図400aおよび400bを示したものである。いくつかの実施形態において、
図4Aおよび4Bの断面
図400aおよび400bは、
図1Aの上面
図100aの線A-A’および線B-B’に沿って作成される。
【0036】
図4Aに示すように、集積回路(IC)は、第1チップ402、第2チップ404、および画素チップ406を含む。画素チップ406は、本発明のイメージセンサ(例えば、
図1A~
図1Cのイメージセンサ、
図2A~
図2Cのイメージセンサ、または
図3A~
図3Bのイメージセンサ)を含む。例えば、画素チップ406は、複数の画素領域103、複数の光検出器106、分離構造112、フローティング拡散ノード108、ウェル領域110等を含む。理解すべきこととして、容易に示すため、
図4Bの断面
図400bからは、第1チップ402、第2チップ404、および相互接続構造104の一部が省略されている。
【0037】
第1チップ402は、第1基板408、第1相互接続構造410、および第1の複数の半導体デバイス412(例えば、金属酸化物半導体界面効果トランジスタ(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor, MOSFET))を含む。様々な実施形態において、第1相互接続構造410は、誘電体構造414、複数の導電性ワイヤ416、および複数の導電性ビア418を含む。第1相互接続構造410は、第1の複数の半導体デバイス412を他の半導体デバイスおよび/または構造物(例えば、第2チップ404および/または画素チップ406のデバイスおよび/または構造物)に電気的に結合するように構成される。いくつかの実施形態において、第1チップ402は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)として構成されてもよい。
【0038】
第2チップ404は、裏面接合構造420、第2基板422、第2相互接続構造430、および第2の複数の半導体デバイス428(例えば、MOSFET)を含む。第2相互接続構造430は、誘電体構造414、複数の導電性ワイヤ416、および複数の導電性ビア418を含むことができる。第2相互接続構造430は、第2の複数の半導体デバイス428を他の半導体デバイスおよび/または構造物(例えば、第1チップ402および/または画素チップ406のデバイスおよび/または構造物)に電気的に結合するように構成される。裏面接合構造420は、第2基板422の裏面422bに配置され、第2相互接続構造430は、第2基板422の前面422fに配置される。いくつかの実施形態において、裏面接合構造420は、接合誘電体構造424および導電性ワイヤ416を含む。様々な実施形態において、複数の貫通基板ビア(through-substrate via, TSV)426は、裏面接合構造420から第2基板422を貫通して第2相互接続構造430に連続的に延伸する。複数の貫通基板ビア(TSV)426は、裏面接合構造420を第2相互接続構造430に電気的に結合する。様々な実施形態において、第2の複数の半導体デバイス428は、例えば、1つまたはそれ以上のリセットトランジスタ、1つまたはそれ以上のソースフォロワートランジスタ、他の適切な画素デバイス、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。このような実施形態において、第2の複数の半導体デバイス428は、複数の光検出器106のデジタル読み出しを行うように構成されてもよい。
【0039】
様々な実施形態において、複数の光フィルタ432は、基板102の裏面102bに配置される。光フィルタ432は、光検出器106を直接覆う。格子構造434は、分離構造112を直接覆い、光検出器106間の光学的クロストークを低減するように構成される。さらに、複数のマイクロレンズ436は、光フィルタ432の上に配置される。マイクロレンズ436は、入射する電磁放射を光検出器106に向かって誘導するように構成される。
【0040】
図5~
図19Bは、複数の分離部品および複数の対称的なレイアウトを有するウェル領域を有する分離構造を含むイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の様々な
図500~1900bを示したものである。
図5~
図19Bに示した様々な
図500~1900bは、方法に関して説明されたものであるが、
図5~
図19Bに示した構造は、方法に限定されるものではなく、方法から独立して存在してもよい。さらに、
図5~
図19Bは、一連の動作として説明されているが、これらの動作の順序は、別の実施形態において変更される可能性があり、開示された方法は、他の構造にも適用可能である。別の実施形態において、図示および/または説明されるいくつかの動作は、全体的に、または部分的に省略されてもよい。
【0041】
図5の断面
図500に示すように、複数の光検出器106は、基板102内に形成される。基板102は、例えば、シリコン、単結晶シリコン、エピタキシャルシリコン、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウム、III-V材料(例えば、窒化ガリウム等)、他の半導体材料等であってもよく、または含むことができ、第1ドーピング型(例えば、p型)を有することができる。いくつかの実施形態において、光検出器106を形成するプロセスは、基板102の前面102fにマスキング層(図示せず)を選択的に形成することと、マスキング層が設置された基板102に対して選択的なイオン注入プロセスを行い、それにより、基板102内に1つまたはそれ以上のドーパントを注入することと、除去プロセスを行って、マスキング層を除去することと、を含む。各光検出器106は、対応する画素領域103内に配置され、例えば、第1画素領域103aおよび第2画素領域103bは、それぞれ光検出器106を含む。様々な実施形態において、光検出器106は、第1ドーピング型(例えば、p型)とは反対の第2ドーピング型(例えば、n型)を含む。いくつかの実施形態において、光検出器106のドーピング濃度は、基板102に隣接する領域、および/またはその周囲の領域のドーピング濃度よりも高い。
【0042】
図6の断面
図600に示すように、フローティング拡散ノード108および複数のウェル領域110は、基板102内に形成される。いくつかの実施形態において、フローティング拡散ノード108は、第2ドーピング型(例えば、n型)を含み、ウェル領域110は、第1ドーピング型(p型)を含む。様々な実施形態において、フローティング拡散ノード108のドーピング濃度およびウェル領域110のドーピング濃度は、いずれも光検出器106のドーピング濃度よりも高い。さらなる実施形態において、ウェル領域110は、グラウンドウェル領域とも称される。さらなる実施形態において、フローティング拡散ノード108および複数のウェル領域110は、基板102の上にマスキング層(図示せず)を形成することと、マスキング層を設置してイオン注入プロセスを行い、それにより、基板102内に1つまたはそれ以上のドーパントを注入することと、除去プロセスを行って、マスキング層を除去することと、を含む個々のドーピングプロセスによって、それぞれ形成することができる。さらに、フローティング拡散ノード108、ウェル領域110、および光検出器106は、
図1Aの上面
図100aまたは
図2Aの上面
図200aに図示および/または説明されるように、上述したドープされた領域が同じレイアウト有するように形成されてもよい。
【0043】
図7の断面
図700に示すように、複数の転送ゲート構造118は、基板102の前面102fに形成される。いくつかの実施形態において、転送ゲート構造118は、それぞれ基板102の上に配置された転送ゲート電極と、転送ゲート電極と基板102の間に配置された転送ゲート誘電体と、を含む。様々な実施形態において、転送ゲート構造118を形成するプロセスは、基板102の上に転送ゲート誘電体を堆積させる(例えば、物理蒸着法(physical vapor deposition, PVD)、化学気相堆積法(chemical vapor deposition, CVD)、原子層堆積法(atomic layer deposition, ALD)等によって)ことと、転送ゲート誘電体上に転送ゲート電極を堆積させる(例えば、PVD、CVD、スパッタリング、電気めっき等によって)ことと、転送ゲート電極および転送ゲート誘電体に対してパターニングプロセスを行うことと、を含む。様々な実施形態において、転送ゲート構造118は、
図2A~
図2Cに図示および/または説明されるように、各転送ゲート構造がゲート突起を覆うゲート本体を含むように形成され、ゲート突起は、ゲート本体から基板102の前面102fに連続的に延伸する。
【0044】
図8の断面
図800に示すように、相互接続構造104は、基板102の前面102fに形成される。相互接続構造104は、コンタクトエッチストップ層(CESL)302、相互接続誘電体構造120、複数の導電性ビア122、および複数の導電性ワイヤ124を含む。様々な実施形態において、コンタクトエッチストップ層(CESL)302および相互接続誘電体構造120は、PVDプロセス、CVDプロセス、ALDプロセス、他適切な成長または堆積プロセス、またはこれらの任意の組み合わせ等の1つまたはそれ以上の堆積プロセスによって形成することができる。さらなる実施形態において、複数の導電性ビア122および複数の導電性ワイヤ124は、1つまたはそれ以上の堆積プロセス、1つまたはそれ以上のパターニングプロセス、1つまたはそれ以上の平坦化プロセス、他の適切な製造プロセス、またはこれらの任意の組み合わせによって形成することができる。
【0045】
図9の断面
図900に示すように、相互接続構造104に接合された第2チップ404を提供する。様々な実施形態において、第2チップ404は、第2基板422の前面422fに沿って配置された第2相互接続構造430と、第2基板422内に、および/または上に配置された第2の複数の半導体デバイス428と、を含む。様々な実施形態において、第2チップ404は、共晶接合(eutectic bonding)プロセス、融着接合(fusion bonding)プロセス、ハイブリッド接合(hybrid bonding)プロセス、または他の適切な接合プロセスによって、相互接続構造104に接合される。
【0046】
図10の断面
図1000に示すように、裏面接合構造420および複数の貫通基板ビア(TSV)426は、第2基板422の上に、および/または中に形成される。いくつかの実施形態において、裏面接合構造420および複数の貫通基板ビア(TSV)は、1つまたはそれ以上の堆積プロセス、1つまたはそれ以上のパターニングプロセス、1つまたはそれ以上の平坦化プロセス、1つまたはそれ以上のイオン注入プロセス、他の適切な製造プロセス、またはこれらの任意の組み合わせによって形成することができる。
【0047】
図11の断面
図1100に示すように、第2チップ404に接合された第1チップ402を提供する。いくつかの実施形態において、第1チップ402は、第1基板408、第1相互接続構造410、および第1基板408内に、および/または上に配置された第1の複数の半導体デバイス412を含む。様々な実施形態において、第1チップ402は、共晶接合プロセス、融着接合プロセス、ハイブリッド接合プロセス、または他の適切な接合プロセスによって、第2チップ404に接合される。
【0048】
図12の断面
図1200に示すように、基板102に対して薄化プロセスを行って、基板102の初期の厚さTiを厚さTsまで減らす。様々な実施形態において、薄化プロセスは、機械的研削プロセス、化学機械的平坦化(chemical mechanical planarization, CMP)プロセス、エッチングプロセス、他の薄化プロセス、またはこれらの任意の組み合わせを実行することを含む。
【0049】
上面
図1300aの線A-A’および線B-B’に沿ってそれぞれ作成された
図13Aの上面視
図1300aおよび
図13B~
図13Cの断面
図1300b~1300cに示すように、いくつかの実施形態において、基板102の裏面102bの上にハードマスク構造1302が形成される。注意すべきこととして、容易に示すために、
図13A~
図13Bおよび
図5~
図19Bの方法における他の後続の図からは、第1チップ(
図12の402)、第2チップ(
図12の404)、および相互接続構造(
図12の104)の一部が省略されている。様々な実施形態において、ハードマスク構造1302は、複数の部品を含み、第1ハードマスク部品は、フローティング拡散ノード108の上に合わせて配置され、複数の周辺ハードマスク部品は、対応するウェル領域110に合わせて配置される。いくつかの実施形態において、第1ハードマスク部品は、各個々の周辺ハードマスク部品よりも大きい。
【0050】
上面
図1400aの線A-A’および線B-B’に沿ってそれぞれ作成された
図14Aの上面
図1400aおよび
図14B~
図14Cの断面
図1400b~1400cに示すように、いくつかの実施形態において、ハードマスク構造1302の上に上部誘電体構造1402が形成される。いくつかの実施形態において、上部誘電体構造1402は、第1誘電体層1404、第2誘電体層1406、および第3誘電体層1408を含む。
【0051】
上面
図1500aの線A-A’および線B-B’に沿ってそれぞれ作成された
図15Aの上面
図1500aおよび
図15B~
図15Cの断面
図1500b~1500cに示すように、いくつかの実施形態において、上部誘電体構造1402の上にフォトレジスト1502が形成される。様々な実施形態において、フォトレジスト1502は、上部誘電体構造1402の上に複数の開口1504を定義する側壁を含むように形成される。様々な実施形態において、
図15Bの断面
図1500bに示すように、開口1504の1つまたはそれ以上の幅は、ハードマスク構造1302の対応する下部ハードマスク部品の幅よりも小さい。
【0052】
上面
図1600aの線A-A’および線B-B’に沿ってそれぞれ作成された
図16Aの上面
図1600aおよび
図16B~
図16Cの断面
図1600b~1600cに示すように、いくつかの実施形態において、基板102に対してエッチングプロセスを行い、第1深さdp1を有する複数の第1部品1602および第2深さdp2を有する複数の第2部品1604を含む分離構造トレンチを形成する。様々な実施形態において、基板102は、エッチングプロセス中にハードマスク構造1302よりも速くエッチングされるため、第1深さdp1は、第2深さdp2よりも浅い。いくつかの実施形態において、基板102とハードマスク構造1302のエッチング速度比は、約2:1から15:1、または他の適切な値の範囲内である。さらなる実施形態において、ハードマスク構造1302の厚さは、分離構造トレンチを形成するために使用されるエッチングプロセス中の基板102とハードマスク構造1302のエッチング速度比に基づいて決定することができる。様々な実施形態において、エッチングプロセスは、ドライエッチプロセス、ウェットエッチプロセス、またはその組み合わせであってもよい。ハードマスク構造1302がエッチングプロセス中に基板102よりも遅くエッチングされることにより、分離構造トレンチの第1部品1602の深さは、ハードマスク構造1302により減少する。これにより、第1深さdp1が第2深さdp2よりもある程度浅くなるため、それにより、エッチングプロセス中のフローティング拡散ノード108および/またはウェル領域110の損傷を防ぐことができる。
【0053】
上面
図1700aの線A-A’および線B-B’に沿ってそれぞれ作成された
図17Aの上面
図1700aおよび
図17B~
図17Cの断面
図1700b~1700cに示すように、いくつかの実施形態において、基板102の上に、および/または中に、トレンチ充填材料1702が形成される。様々な実施形態において、トレンチ充填材料1702は、CVDプロセス、PVDプロセス、ALDプロセス、スパッタリングプロセス、電気めっきプロセス、または他適切な成長または堆積プロセスによって形成される。
【0054】
上面
図1800aの線A-A’および線B-B’に沿ってそれぞれ作成された
図18Aの上面
図1800aおよび
図18B~
図18Cの断面
図1800b~1800cに示すように、いくつかの実施形態において、トレンチ充填材料(
図17A~
図17Cの1702)に対して平坦化プロセスを行い、それにより、複数の長尺状分離部品114、中間分離部品116m、および複数の周辺分離部品116pを含む分離構造112を定義する。様々な実施形態において、複数の短尺状分離部品116m、116pは、画素領域103a~103dの交差部分に配置された中間分離部品116mと、複数のウェル領域110に合わせて配置された複数の周辺分離部品116pと、を含む。様々な実施形態において、フォトレジスト(
図17A~
図17Cの1502)を形成する前にハードマスク構造(
図17A~
図17Cの1302)を配置することによって、分離構造112の長尺状分離部品114、中間分離部品116m、および周辺分離部品116pを単一のフォトリソグラフィプロセスによって形成することができる。その結果、重複や誤差の問題が軽減され、フローティング拡散ノード108およびウェル領域110への損傷が減少する。
【0055】
上面
図1900aの線A-A’に沿って作成された
図19Aの上面
図1900aおよび
図19Bの断面
図1900bに示すように、いくつかの実施形態において、基板102の裏面102bの上に、格子構造434、複数の光フィルタ432、および複数のマイクロレンズ436が形成される。容易に示すため、
図19Aの画素領域103a~103dの上に光フィルタ432、格子構造434、およびマイクロレンズ436を示し、基板102の上の他の領域からは、これらを省略する。格子構造434は、分離構造112を直接覆い、基板102の上に格子材料を堆積させて、格子材料をパターン化して格子構造434を形成することにより形成することができる。光フィルタ432は、複数の光フィルタ432に対応する各カラーフィルタ層を堆積させて、パターン化することにより形成することができる。様々な実施形態において、マイクロレンズ436は、光フィルタ432の上にマイクロレンズ材料を堆積させて、マイクロレンズ材料をパターン化して複数のマイクロレンズ436を形成することにより形成することができる。
【0056】
図20は、複数の分離部品を有する分離構造によって分離された複数のウェル領域および複数の画素領域を含むイメージセンサを形成するための方法2000のいくつかの実施形態を示したものである。方法2000は、一連の動作または事象として図示および/または説明されるが、注意すべきこととして、方法は、示された順序または動作に限定されるものではない。したがって、いくつかの実施形態において、動作は、示された順序とは異なる順序で実行されてもよく、および/または同時に実行されてもよい。さらに、いくつかの実施形態において、示された動作または事象は、複数の行為または事象に細分化されてもよく、これらは別々の時間に、または他の動作またはサブ動作と同時に実行してもよい。いくつかの実施形態において、いくつかの示された動作または事象を省略してもよく、他の示されていない動作または事象を含んでもよい。
【0057】
動作2002において、基板内に複数の光検出器を形成する。光検出器は、複数の画素領域内に配置される。
図5は、動作2002のいくつかの実施形態に対応する断面
図500を示したものである。
【0058】
動作2004において、複数の画素領域の交差部分にフローティング拡散ノードを形成し、複数の画素領域の角部に複数のウェル領域を形成する。
図6は、動作2004のいくつかの実施形態に対応する断面
図600を示したものである。
【0059】
動作2006において、基板の前面に複数の転送ゲート構造を形成する。
図7は、動作2006のいくつかの実施形態に対応する断面
図700を示したものである。
【0060】
動作2008において、基板の前面の上に相互接続構造を形成する。
図8は、動作2008のいくつかの実施形態に対応する断面
図800を示したものである。
【0061】
動作2010において、第1チップおよび第2チップを相互接続構造に接合する。
図9~11は、動作2010のいくつかの実施形態に対応する断面
図900~1100を示したものである。
【0062】
動作2012において、基板に対して薄化プロセスを行う。
図12は、動作2012のいくつかの実施形態に対応する断面
図1200を示したものである。
【0063】
動作2014において、基板の裏面にハードマスク構造を形成する。ハードマスク構造は、フローティング拡散ノードおよびウェル領域に合わせて配置されたハードマスク部品を含む。
図13A~
図13Cは、動作2014のいくつかの実施形態に対応する様々な図を示したものである。
【0064】
動作2016において、ハードマスク構造の上にフォトレジストを形成する。フォトレジストは、ハードマスク構造の上にあり、且つ複数の画素領域の周辺を取り囲む開口を定義する側壁を含む。
図15A~
図15Cは、動作2016のいくつかの実施形態に対応する様々な図を示したものである。
【0065】
動作2018において、基板に対してエッチングプロセスを行い、基板内に第1深さを有する複数の第1部品および第1深さよりも深い第2深さを有する複数の第2部品を含む分離構造トレンチを形成する。第1部品は、ハードマスク部品に合わせて配置される。
図16A~
図16Cは、動作2018のいくつかの実施形態に対応する様々な図を示したものである。
【0066】
動作2020において、分離構造トレンチ内に分離構造を形成し、分離構造は、複数の長尺状分離部品、中間分離部品、および複数の周辺分離部品を含む。長尺状分離部品は、第1高さを有し、中間および周辺分離部品は、第1高さよりも低い第2高さを有する。
図17A~
図17Cおよび
図18A~
図18Cは、動作2020のいくつかの実施形態に対応する様々な図を示したものである。
【0067】
動作2022において、裏面の上に複数の光フィルタを形成し、複数の光フィルタの上に複数のマイクロレンズを形成する。
図19A~
図19Bは、動作2022のいくつかの実施形態に対応する様々な図を示したものである。
【0068】
いくつかの実施形態において、注意すべきこととして、
図5~
図19Bの方法は、
図5~
図8から
図12~
図19Bへ代わりに進む(つまり、
図9~
図11をスキップする)ことができる。このような実施形態において、第1チップ(
図12の402)と第2チップ(
図12の404)を省略し、基板(
図8の102)の上に相互接続構造(
図8の104)を形成した直後に、
図12の薄化プロセスを行ってもよい。
【0069】
【0070】
図21の断面
図2100に示すように、基板102の裏面102bにハードマスク構造1302および上部誘電体構造1402が形成される。様々な実施形態において、ハードマスク構造1302は、ハードマスク層の多層スタックを含む。例えば、ハードマスク構造1302は、第1ハードマスク層2102、第2ハードマスク層2104、および第3ハードマスク層2106を含むことができる。第1ハードマスク層2102は、基板102上に配置され、第2ハードマスク層2104は、第1ハードマスク層2102上に配置され、第3ハードマスク層2106は、第2ハードマスク層2104上に配置される。様々な実施形態において、第1、第2、および第3ハードマスク層2102~2106は、同じ材料(例えば、酸化物、窒化物等)を含む。さらなる実施形態において、第1ハードマスク層2102は、第1材料(例えば、二酸化ケイ素)、第2ハードマスク層2104は、第2材料(例えば、窒化ケイ素)、および第3ハードマスク層2106は、第3材料(例えば、炭化ケイ素)を含み、第1材料、第2材料、および第3材料は、互いに異なる。ハードマスク構造1302が多層スタックから構成されることによって、
図16A~16Cのエッチングプロセスにおいてハードマスク構造1302のエッチング速度を適切に設定し、第1部品(
図16A~
図16Cの1602)が第1深さdp1を有するようにすることができる。様々な実施形態において、ハードマスク構造1302は、フローティング拡散ノード108およびウェル領域110をそれぞれ覆うハードマスク部品(例えば、
図13Aの上面
図1300aに示す)を含む。
【0071】
図22の断面
図2200に示すように、基板102の裏面102bにハードマスク構造1302および上部誘電体構造1402が形成される。いくつかの実施形態において、ハードマスク構造1302は、単一のハードマスク層を含む。さらに、上部誘電体構造1402は、第1誘電体層1404、第2誘電体層1406、および第3誘電体層1408を含み、ハードマスク構造1302は、第1誘電体層1404に埋め込まれ、基板102の裏面102bから垂直にオフセットされる。様々な実施形態において、ハードマスク構造1302は、フローティング拡散ノード108およびウェル領域110をそれぞれ覆うハードマスク部品(例えば、
図13Aの上面
図1300aに示す)を含む。
【0072】
図23の断面
図2300に示すように、基板102の裏面102bにハードマスク構造1302および上部誘電体構造1402が形成される。様々な実施形態において、ハードマスク構造1302は、ハードマスク層の多層スタックを含む。例えば、ハードマスク構造1302は、第1のハードマスク層2302および第2のハードマスク層2304を含むことができる。様々な実施形態において、第1および第2ハードマスク層2302~2304は、同じ材料(例えば、酸化物、窒化物等)を含む。さらなる実施形態において、第1ハードマスク層2302は、第1材料(例えば、二酸化ケイ素)を含み、第2ハードマスク層2304は、第1の材料とは異なる第2材料(例えば、窒化ケイ素)を含む。ハードマスク構造1302が多層スタックで構成されることによって、
図16A~
図16Cのエッチングプロセスにおいてハードマスク構造1302のエッチング速度を適切に設定し、第1部品(
図16A~
図16Cの1602)が第1深さdp1を有するようにすることができる。様々な実施形態において、ハードマスク構造1302は、フローティング拡散ノード108およびウェル領域110をそれぞれ覆うハードマスク部品(例えば、
図13Aの上面
図1300aに示す)を含む。さらに、上部誘電体構造1402は、第1誘電体層1404、第2誘電体層1406、および第3誘電体層1408を含み、ハードマスク構造1302は、第1の誘電体層1404に埋め込まれ、基板102の裏面102bに垂直にオフセットされる。
【0073】
したがって、いくつかの実施形態において、本発明は、基板内に配置された複数の画素領域と、複数の画素領域の交差部分に配置されたフローティング拡散ノードと、フローティング拡散ノードの辺縁の対角線上に配置された複数のウェル領域と、を含むイメージセンサに関するものである。さらに、分離構造は、基板内に配置され、複数の長尺状分離部品と、交差部分に配置された中間分離部品と、ウェル領域に合わせて配置された周辺分離部品と、を含む。長尺状分離部品は、第1高さを有し、中間および周辺分離部品は、第1高さよりも低い第2高さを有する。
【0074】
いくつかの実施形態において、本発明は、イメージセンサを提供する。イメージセンサは、基板内に配置された複数の光検出器を含み、光検出器は、複数の画素領域内にそれぞれ配置される。また、複数の画素領域の中間領域において基板の前面に沿って配置されたフローティング拡散ノードと、複数の画素領域の角部において基板内に配置された複数のウェル領域と、基板の裏面に延伸する分離構造と、を含み、分離構造は、隣接する画素領域の間に配置された複数の長尺状分離部品と、フローティング拡散ノードに合わせて配置された中間分離部品と、複数のウェル領域に合わせて配置された複数の周辺分離部品と、を含み、長尺状分離部品は、第1高さを有し、中間および周辺分離部品は、第1高さよりも低い第2高さを有する。1つの実施形態において、ウェル領域は、複数の光検出器のうちの対応する光検出器によってフローティング拡散ノードからそれぞれ分離される。1つの実施形態において、イメージセンサは、さらに、ウェル領域を直接覆い、且つ電気的に結合された複数の導電性グランドビアを含む。1つの実施形態において、分離構造、フローティング拡散ノード、および複数のウェル領域は、少なくとも4回の回転対称性を有する。1つの実施形態において、上面図から見ると、中間分離部品および周辺分離部品は、それぞれ十字形を有し、断面図から見ると、中間分離部品および周辺分離部品は、それぞれ矩形を有する。1つの実施形態において、ウェル領域は、第1ドーピング型を有し、光検出器は、第2ドーピング型を有し、フローティング拡散ノードは、第2ドーピング型を有し、第1ドーピング型は、第2ドーピング型とは反対であり、フローティング拡散ノードおよびウェル領域のドーピング濃度は、光検出器のドーピング濃度よりも高い。1つの実施形態において、イメージセンサは、さらに、画素領域を覆う複数のゲート構造を含み、フローティング拡散ノードと複数のウェル領域のうち最も近いウェル領域の間の最小距離は、複数のゲート構造における個別ゲート構造の幅よりも大きい。1つの実施形態において、複数のゲート構造は、それぞれ前面に配置されたゲート本体と、前面に延伸するゲート突起と、を含み、ゲート突起は、フローティング拡散ノードと複数のウェル領域の間に直接横方向に配置される。1つの実施形態において、基板の前面と中間分離部品の間の距離は、フローティング拡散ノードの高さよりも大きい。1つの実施形態において、中間分離部品の幅および長さは、複数の周辺分離部品における個々の周辺分離部品の幅および長さよりも大きい。
【0075】
いくつかの実施形態において、本発明は、イメージセンサを提供する。イメージセンサは、基板内に配置された複数の画素領域と、基板の前面に配置された複数の転送ゲート構造と、を含み、転送ゲート構造は、それぞれ複数の画素領域内に配置される。また、複数の画素領域の交差部分において基板内に配置されたフローティング拡散ノードと、基板内に配置された複数のウェル領域と、を含み、ウェル領域は、それぞれフローティング拡散ノードの対応する辺縁の対角線上に位置する。また、基板の裏面に延伸し、且つ複数の画素領域の間に横方向に延伸する分離構造を含み、分離構造は、フローティング拡散ノードと配置された中間分離部品と、ウェル領域と配置された複数の周辺分離部品と、中間分離部品と周辺分離部品の間に横方向に延伸する複数の長尺状分離部品と、を含み、長尺状分離部品の第1の深さは、中間および周辺分離部品の第2の深さよりも深い。1つの実施形態において、フローティング拡散ノードとウェル領域の間の最小距離は、フローティング拡散ノードの対角線長よりも大きい。1つの実施形態において、イメージセンサは、さらに、基板の前面に配置されたエッチストップ層を含み、長尺状分離部品は、エッチストップ層に直接接触し、中間および周辺分離部品は、エッチストップ層から垂直方向にオフセットされる。1つの実施形態において、中間分離部品の長さは、フローティング拡散ノードの長さと等しく、中間分離部品の幅は、フローティング拡散ノードの幅と等しい。1つの実施形態において、複数の長尺状分離部品のうちの第1長尺状分離部品は、複数の周辺分離部品のうちの第1周辺分離部品の側壁と揃えられた第1側壁を含み、第1長尺状分離部品は、中間分離部品の側壁と揃えられ、且つ第1側壁と直交する第2側壁を含む。
【0076】
いくつかの実施形態において、本発明は、イメージセンサの形成方法を提供する。この方法は、基板内に複数の光検出器を形成し、光検出器が、それぞれ複数の画素領域内に配置されることと、基板をドーピングして、複数の画素領域の交差部分にフローティング拡散ノードを形成し、フローティング拡散ノードの辺縁の対角線上に複数のウェル領域を形成することと、基板の裏面にハードマスク構造を形成し、ハードマスク構造が、フローティング拡散ノードに合わせて配置された第1ハードマスク部品と、ウェル領域に合わせて配置された複数の第2のハードマスク部品と、を含むことと、ハードマスク構造が設置された基板に対してエッチングプロセスを行って、基板内に分離構造トレンチを形成し、分離構造トレンチが、第1深さを有する複数の第1部品と、第1深さよりも深い第2深さを有する複数の第2部品と、を含み、第1部品が、フローティング拡散ノードおよびウェル領域に合わせて配置されることと、分離構造トレンチ内に分離構造を形成し、分離構造が、第1深さを有する中間分離部品および複数の周辺分離部品と、第2深さを有する複数の長尺状分離部品と、を含むことと、を含む。1つの実施形態において、分離構造を形成することは、分離構造トレンチ内にトレンチ充填層を堆積させ、トレンチ充填層が、ハードマスク構造の側壁に接触することと、トレンチ充填層およびハードマスク構造に対して平坦化プロセスを行うことと、を含む。1つの実施形態において、第1ハードマスク部品の幅は、第2ハードマスク部品の幅よりも大きい。1つの実施形態において、第2ハードマスク部品は、それぞれ複数の光検出器のうちの対応する光検出器によって、第1ハードマスク部品から横方向にオフセットされる。1つの実施形態において、ハードマスク構造は、第1のハードマスク層と、第1ハードマスク層を覆う第2ハードマスク層と、を含む。
【0077】
上記の内容は、当業者が本発明の態様をより理解できるようにするために、いくつかの実施形態の特徴を概説したものである。本発明を基礎として、ここで説明した実施形態の同じ目的を実行する、および/または同じ利点を達成するために、他のプロセスおよび構造を設計または修正することができることを、当業者は理解すべきである。また、このような同等の構造が本発明の精神および範囲から逸脱しないこと、そして、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、ここで様々な変更、置換、および代替を行うことができることを、当業者は認識すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、新しいイメージセンサおよびイメージセンサの形成方法を提供する。
【符号の説明】
【0079】
100a、200a、1300a、1400a、1500a、1600a、1700a、1800a、1900a 上面図
100b、100c、200b、200c、300a、300b、400a、400b、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300b、1300c、1400b、1400c、1500b、1500c、1600b、1600c、1700b、1700c、1800b、1800c、1900b、2100、2200、2300 断面図
102 基板
102b、422b 裏面
102f、422f 前面
103 画素領域
103a 第1画素領域
103b 第2画素領域
103c 第3画素領域
103d 第4画素領域
104 相互接続構造
106 光検出器
108 フローティング拡散ノード
110 ウェル領域
112 分離構造
114 分離部品/長尺状分離部品
116m 分離部品/短尺状分離部品/中間分離部品
116p 分離部品/短尺状分離部品/周辺分離部品
118 転送ゲート構造
118a ゲート本体
118b ゲート突起
120 相互接続誘電体構造
122、418 導電性ビア
124、416 導電性ワイヤ
126 エッチストップ層
302 コンタクトエッチストップ層(CESL)
402 第1チップ
404 第2チップ
406 画素チップ
408 第1基板
410 第1相互接続構造
412、428 半導体デバイス
414 誘電体構造
420 裏面接合構造
422 第2基板
424 接合誘電体構造
426 貫通基板ビア(TSV)
430 第2相互接続構造
432 光フィルタ
434 格子構造
436 マイクロレンズ
1302 ハードマスク構造
1402 上部誘電体構造
1404 第1誘電体層
1406 第2誘電体層
1408 第3誘電体層
1502 フォトレジスト
1504 開口
1602 第1部品
1604 第2部品
1702 トレンチ充填材料
2000 方法
2002、2004、2006、2008、2010、2012、2014、2016、2018、2020、2022 動作
2102、2302 第1ハードマスク層
2104、2304 第2ハードマスク層
2106 第3ハードマスク層
d1 第1距離
dp1 第1深さ
dp2 第2深さ
h1 第1高さ
h2 第2高さ
Ti、Ts 厚さ
w1 第1幅
w2 第2幅
【手続補正書】
【提出日】2023-05-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板内に配置され、それぞれが複数の画素領域内に配置された複数の光検出器と、
前記複数の画素領域の中間領域において前記基板の前面に沿って配置されたフローティング拡散ノードと、
前記複数の画素領域の角部において前記基板内に配置された複数のウェル領域と、
前記基板の裏面に延伸する分離構造と、
を含み、前記分離構造が、隣接する画素領域の間に配置された複数の長尺状分離部品と、フローティング拡散ノードに合わせて配置された中間分離部品と、前記複数のウェル領域に合わせて配置された複数の周辺分離部品と、を含み、前記長尺状分離部品が、第1高さを有し、前記中間および周辺分離部品が、前記第1高さよりも低い第2高さを有するイメージセンサ。
【請求項2】
前記ウェル領域が、前記複数の光検出器のうちの対応する光検出器によって前記フローティング拡散ノードからそれぞれ分離された請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
上面図から見ると、前記中間分離部品および前記周辺分離部品が、それぞれ十字形を有し、断面図から見ると、前記中間分離部品および前記周辺分離部品が、それぞれ矩形を有する請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記画素領域を覆う複数のゲート構造をさらに含み、
前記フローティング拡散ノードと前記複数のウェル領域のうち最も近いウェル領域の間の最小距離が、前記複数のゲート構造における個々のゲート構造の幅よりも大きい請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記基板の前記前面と前記中間分離部品の間の距離が、前記フローティング拡散ノードの高さよりも大きい請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
基板内に配置された複数の画素領域と、
前記基板の前面に配置され、それぞれが前記複数の画素領域内に配置された複数の転送ゲート構造と、
前記複数の画素領域の交差部分において前記基板内に配置されたフローティング拡散ノードと、
基板内に配置され、それぞれが前記フローティング拡散ノードの対応する辺縁の対角線上に配置された複数のウェル領域と、
前記基板の裏面に延伸し、且つ前記複数の画素領域の間に横方向に延伸する分離構造と、
を含み、前記分離構造が、前記フローティング拡散ノードと配置された中間分離部品と、前記ウェル領域と配置された複数の周辺分離部品と、前記中間分離部品と前記周辺分離部品の間に横方向に延伸する複数の長尺分離部品と、を含み、前記長尺分離部品の第1深さが、前記中間および周辺分離部品の第2深さよりも深いイメージセンサ。
【請求項7】
前記フローティング拡散ノードとウェル領域の間の最小距離が、前記フローティング拡散ノードの対角線長よりも大きい請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記中間分離部品の長さが、前記フローティング拡散ノードの長さと実質的に等しく、前記中間分離部品の幅が、前記フローティング拡散ノードの幅と実質的に等しい請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
基板内に複数の光検出器を形成し、前記光検出器が、それぞれ複数の画素領域内に配置されることと、
前記基板をドーピングして、前記複数の画素領域の交差部分にフローティング拡散ノードを形成し、前記フローティング拡散ノードの辺縁の対角線上に複数のウェル領域を形成することと、
前記基板の裏面にハードマスク構造を形成し、前記ハードマスク構造が、前記フローティング拡散ノードに合わせて配置された第1ハードマスク部品と、前記ウェル領域に合わせて配置された複数の第2ハードマスク部品と、を含むことと、
前記ハードマスク構造が設置された前記基板に対してエッチングプロセスを行って、前記基板内に分離構造トレンチを形成し、前記分離構造トレンチが、第1深さを有する複数の第1部品と、第1深さよりも深い第2深さを有する複数の第2部品と、を含み、前記第1部品が、前記フローティング拡散ノードおよび前記ウェル領域に合わせて配置されることと、
前記分離構造を分離構造トレンチ内に形成し、前記分離構造が、第1深さを有する中間分離部品および複数の周辺分離部品と、第2深さを有する複数の長尺状分離部品と、を含むことと、
を含むイメージセンサの形成方法。
【請求項10】
前記分離構造を形成することが、
前記分離構造トレンチ内にトレンチ充填層を堆積させ、前記トレンチ充填層が、前記ハードマスク構造の側壁に接触することと、
前記トレンチ充填層および前記ハードマスク構造に対して平坦化プロセスを行うことと、
を含む請求項9に記載の方法。
【外国語明細書】