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特開2024-160449アライメント装置、成膜装置、アライメント方法、成膜方法、及び電子デバイスの製造方法
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  • 特開-アライメント装置、成膜装置、アライメント方法、成膜方法、及び電子デバイスの製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160449
(43)【公開日】2024-11-14
(54)【発明の名称】アライメント装置、成膜装置、アライメント方法、成膜方法、及び電子デバイスの製造方法
(51)【国際特許分類】
   C23C 14/04 20060101AFI20241107BHJP
   C23C 14/24 20060101ALI20241107BHJP
   H10K 71/16 20230101ALI20241107BHJP
【FI】
C23C14/04 A
C23C14/24 G
H10K71/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075439
(22)【出願日】2023-05-01
(71)【出願人】
【識別番号】591065413
【氏名又は名称】キヤノントッキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長沼 義人
【テーマコード(参考)】
3K107
4K029
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC45
3K107GG33
3K107GG54
4K029AA09
4K029AA24
4K029BA62
4K029BB03
4K029CA01
4K029DB06
4K029DB18
4K029HA01
(57)【要約】
【課題】吸引マグネットとマスクとの位置決め精度を高めることのできるアライメント装置、成膜装置、アライメント方法、成膜方法、及び電子デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】マスクMを介してマスク台23とは反対側に配される吸引マグネット24と、マスクMと吸引マグネット24との相対的な位置調整を行う位置調整機構29と、を備え、マスク台23に載置されるマスクM毎に前記位置調整を行った状態でマスクMがマスク台23に載置されることを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスク台に対する位置合わせが行われたマスクと基板との位置合わせを行うアライメント装置であって、
前記マスクを介して前記マスク台とは反対側に配される吸引マグネットと、
前記マスクと前記吸引マグネットとの相対的な位置調整を行う位置調整機構と、
を備え、
前記マスク台に載置される前記マスク毎に前記位置調整を行った状態で前記マスクが前記マスク台に載置されることを特徴とするアライメント装置。
【請求項2】
前記マスクに設けられたアライメント用のマークを撮影するカメラを備え、
前記カメラにより撮影された撮影画像から得られる画像データに基づいて、前記マスク台に載置される前記マスク毎に設定される仮想マークと前記マークとの位置ずれ量が予め定めた閾値以下となるように、前記位置調整機構は前記位置調整を行うことを特徴とする請求項1に記載のアライメント装置。
【請求項3】
前記仮想マークは、前記マスクの製作個体差に応じて、前記マスクの設計寸法に基づく基準位置からオフセットされた位置に設定されることを特徴とする請求項2に記載のアライメント装置。
【請求項4】
前記マスク台に載置された前記マスクに対して位置決めされた状態で前記基板が載置された後に、前記吸引マグネットによって前記マスクが前記基板と共に吸引されることを特徴とする請求項1,2または3に記載のアライメント装置。
【請求項5】
請求項1,2または3に記載のアライメント装置と、
前記基板に対して薄膜を形成する成膜源と、
を備えることを特徴とする成膜装置。
【請求項6】
マスクと基板との位置合わせを行う過程において、マスク台に対する前記マスクのアライメント方法であって、
前記マスクを介して前記マスク台とは反対側には吸引マグネットが配されており、
前記吸引マグネットと前記マスクとの相対的な位置調整が行われるように、位置調整機構を用いて、前記マスク台に載置される前記マスク毎に、前記位置調整を行った状態で前記マスクを前記マスク台に載置することを特徴とするアライメント方法。
【請求項7】
前記マスクに設けられたアライメント用のマークを撮影するカメラを用いて、
前記カメラにより撮影された撮影画像から得られる画像データに基づいて、前記マスク台に載置される前記マスク毎に設定される仮想マークと前記マークとの位置ずれ量が予め定めた閾値以下となるように、前記位置調整機構は前記位置調整を行うことを特徴とする請求項6に記載のアライメント方法。
【請求項8】
前記仮想マークは、前記マスクの製作個体差に応じて、前記マスクの設計寸法に基づく基準位置からオフセットされた位置に設定されることを特徴とする請求項7に記載のアライメント方法。
【請求項9】
請求項6,7または8に記載されたアライメント方法によって前記マスク台に前記マスクが載置された後に、前記マスクに対して位置決めされた状態で前記基板が載置される工程と、
前記吸引マグネットによって、前記基板と共に前記マグネットが吸引される工程と、
成膜源を用いて、前記基板に薄膜が形成される工程と、
を含むことを特徴とする成膜方法。
【請求項10】
請求項9に記載の成膜方法を用いて電子デバイスを製造することを特徴とする電子デバイスの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アライメント装置、成膜装置、アライメント方法、成膜方法、及び電子デバイスの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マスクと基板との位置合わせを行うアライメント装置において、マスクと基板との位置合わせを適切に行うために、マスク台に対してマスクを位置合わせした状態で、マスクを載置する技術が知られている。このような技術において、従来技術に係るマスク台に対するマスクのアライメント方法について、図6を参照して説明する。
【0003】
図6は従来技術に係るマスク台に対するマスクのアライメントについての説明図である。図6(a)はマスクMに設けられたアライメント用のマークM1を撮影するカメラの撮影画像の一例を示している。カメラの視野を基準にして仮想基板マークSXが出現し、この仮想基板マークSXからマスクMの仮想マスクマークMXが算出される。この仮想マスクマークMXの位置は、マスクMの設計寸法により算出される。
【0004】
そして、カメラにより撮影された実際のマークM1と仮想マスクマークMXとの位置ずれ量dが予め定めた閾値以下となるように、マスクMの位置が調整された状態で、マスクMはマスク台に載置される。一般的には、マークM1の図心と仮想マスクマークMXの図心との距離が閾値以下となるようにマスクMの位置が調整される。なお、マークM1はマスクMに複数設けられている。そして、各々のマークM1に対応するように配される各カメラの撮影画像により得られる画像データに基づいて、それぞれのマークM1と仮想マスクマークMXとの位置ずれ量が予め定めた閾値以下となるように、マスクMの位置が調整される。
【0005】
マスク台に対して位置調整がなされた状態でマスクMが載置された後に、このマスクMに対して基板が位置調整された状態で載置される。その後、磁性を有するマスクMが吸引マグネット24により吸引される。これにより、基板SとマスクMが密着された状態で、吸引マグネット24に吸着された状態となる(図6(b)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2021-28419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の従来技術においては、基板SとマスクMとのアライメントが適切に行われても、吸引マグネット24に対するマスクMの吸着位置が所望の位置からずれてしまうことがある。これにより、図6(b)に示すように、基板SとマスクMの端部が吸引マグネット24の外側に大きく離れた状態で、吸引マグネット24に吸着されることがある。このように、マスクMの端部が吸引マグネット24の外側に大きく離れてしまうと、マスクMの端部付近での磁力が弱くなってしまい、基板SとマスクMの密着度が低下して、成膜精度が低下してしまう。マスクMが吸引マグネット24の所望の位置に吸着されない原因については、発明者による鋭意検討の結果、製作されたマスクMの寸法誤差が要因であるとの知見を得ている。
【0008】
本発明の目的は、吸引マグネットとマスクとの位置決め精度を高めることのできるアライメント装置、成膜装置、アライメント方法、成膜方法、及び電子デバイスの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0010】
すなわち、本発明のアライメント装置は、
マスク台に対する位置合わせが行われたマスクと基板との位置合わせを行うアライメント装置であって、
前記マスクを介して前記マスク台とは反対側に配される吸引マグネットと、
前記マスクと前記吸引マグネットとの相対的な位置調整を行う位置調整機構と、
を備え、
前記マスク台に載置される前記マスク毎に前記位置調整を行った状態で前記マスクが前記マスク台に載置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、吸引マグネットとマスクとの位置決め精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は電子デバイスの製造装置の一部の模式図である。
図2図2は本発明の実施例に係る成膜装置の模式図である。
図3図3は本発明の実施例に係るマスク台及びマスク支持ユニットの模式図である。
図4図4は本発明の実施例に係るマスク台に対するマスクのアライメントについての説明図である。
図5図5は電子デバイスを示す模式図である。
図6図6は従来技術に係るマスク台に対するマスクのアライメントについての説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施例を説明する。ただし、以下の実施例は本発明の好ましい構成を例示的に示すものにすぎず、本発明の範囲はそれらの構成に限定されない。また、以下の説明における、装置のハードウェア構成及びソフトウェア構成、処理フロー、製造条件、寸法、材質、形状などは、特に特定的な記載がないかぎりは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
本発明は、基板の表面に真空蒸着によって所望のパターンの薄膜(材料層)を形成する装置に望ましく適用することができる。基板の材料としては、硝子、高分子材料のフィルム、金属などの任意の材料を選択してもよく、また、蒸着材料としても、有機材料、金属性材料(金属、金属酸化物など)などの任意の材料を選択してもよい。本発明の技術は、具体的には、有機電子デバイス(例えば、有機EL表示装置、薄膜太陽電池)、光学部材などの製造装置に適用可能である。その中でも、有機EL表示装置の製造装置においては、蒸着材料を蒸発させてマスクを介して基板に蒸着させることで有機EL表示素子を形成しているので、本発明の好ましい適用例の一つである。
【0015】
<電子デバイスの製造装置>
図1は、電子デバイスの製造装置の一部の構成を模式的に示す平面図である。図1に示す製造装置は、例えば、スマートフォン用の有機EL表示装置の表示パネルの製造に用いられる。スマートフォン用の表示パネルの場合、例えば、4.5世代の基板(約700m
m×約900mm)や6世代のフルサイズ(約1500mm×約1850mm)又はハーフカットサイズ(約1500mm×約925mm)の基板に、有機EL素子の形成のための成膜を行った後、この基板が切断されて複数の小さなサイズのパネルに製作される。
【0016】
電子デバイスの製造装置は、一般的に、複数のクラスタ装置1と、隣り合うクラスタ装置1同士を繋ぐ中継装置とを備えている。クラスタ装置1は、基板Sに対する処理(例えば成膜)を行う複数の成膜装置11と、使用前後のマスクを収納する複数のマスクストック装置12と、その中央に配置される搬送室13とを備えている。
【0017】
搬送室13内には、複数の成膜装置11に対して基板Sを搬送し、成膜装置11とマスクストック装置12に対してマスクを搬送する搬送ロボット14が設置されている。搬送ロボット14は、例えば、多関節アームに、基板S又はマスクMを保持するロボットハンドが取り付けられた構造を有するロボットである。
【0018】
成膜装置11(蒸着装置とも呼ばれる)では、蒸発源に収納された蒸着材料が、ヒータによって加熱されることで蒸発又は昇華されて、マスクMを介して基板上に蒸着される。搬送ロボット14との基板Sの受け渡し、基板SとマスクMの相対位置の調整(アライメント)、マスク上への基板Sの固定、成膜(蒸着)などの一連の成膜プロセスは、成膜装置11によって行われる。
【0019】
マスクストック装置12には、成膜装置11での成膜工程に使われる新しいマスクと、使用済みのマスクとが、二つのカセットに分けて収納されている。搬送ロボット14は、使用済みのマスクを成膜装置11からマスクストック装置12のカセットに搬送し、マスクストック装置12の他のカセットに収納された新しいマスクを成膜装置11に搬送する。
【0020】
クラスタ装置1には、基板Sの流れ方向において上流側からの基板Sを、このクラスタ装置1に搬送するパス室15と、このクラスタ装置1で成膜処理が完了した基板Sを下流側の他のクラスタ装置に搬送するためのバッファー室16とが連結されている。搬送室13の搬送ロボット14は、上流側のパス室15から基板Sを受け取って、このクラスタ装置1内の成膜装置11の一つ(例えば、成膜装置11a)に搬送する。また、搬送ロボット14は、このクラスタ装置1での成膜処理が完了した基板Sを複数の成膜装置11の一つ(例えば、成膜装置11b)から受け取って、下流側に連結されたバッファー室16に搬送する。バッファー室16は、その上流側のクラスタ装置と下流側のクラスタ装置においての処理速度の差がある場合や、下流側でのトラブルの影響で、基板Sを正常に搬送することができない場合などに、複数の基板Sを一時的に収納することができるように構成されると好適である。
【0021】
バッファー室16とパス室15との間には、基板Sの向きを変える旋回室17が設置されている。旋回室17には、バッファー室16から基板Sを受け取って、基板Sを180°回転させ、パス室15に搬送するための搬送ロボット18が設けられている。これにより、上流側のクラスタ装置と下流側のクラスタ装置で基板Sの向きが同じになり、基板処理が容易になる。
【0022】
パス室15、バッファー室16、旋回室17は、クラスタ装置間を連結する、いわゆる中継装置である。クラスタ装置の上流側及び/又は下流側に設置される中継装置は、パス室、バッファー室、旋回室のうち少なくとも1つを備えている。
【0023】
成膜装置11、マスクストック装置12、搬送室13、バッファー室16、旋回室17などは、有機EL表示パネルの製造の過程で、高真空状態に維持される。パス室15は、
通常は低真空状態に維持されるが、必要に応じて高真空状態に維持されてもよい。
【0024】
本実施例では、図1を参照して、電子デバイスの製造装置の構成について説明したが、本発明はこれに限定されず、他の種類の装置やチャンバーを有してもよく、これらの装置やチャンバー間の配置が変わってもよい。例えば、電子デバイス製造装置の一部のクラスタ装置に繋がる中継装置においては、バッファー室を設けず、旋回室17の上流側と下流側にそれぞれパス室を設けてもよい。また、旋回室17を設けずに、パス室15に基板の向きを変える基板回転装置を設けてもよい。以下、成膜装置11の具体的な構成について説明する。
【0025】
<成膜装置>
図2は、本発明の実施例に係る成膜装置11の構成を示す模式図である。以下の説明においては、鉛直方向をZ方向とするXYZ直交座標系を用いる。成膜時に基板S又はマスクMが水平面(XY平面)と平行となるように固定された場合、基板S又はマスクMの短手方向(短辺に平行な方向)をX方向(第1方向)、長手方向(長辺に平行な方向)をY方向(第2方向)とする。また、Z方向(第3方向)を軸とする回転角をθ(回転方向)で表す。
【0026】
成膜装置11は、真空雰囲気又は窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気に維持される真空容器20と、真空容器20内に設けられる、基板支持ユニット21と、マスク支持ユニット22と、マスク台23と、吸引マグネット24と、蒸発源25などを備えている。
【0027】
基板支持ユニット21は、搬送室13に設けられた搬送ロボット14により搬送される基板Sを受け取って支持する手段であり、基板ホルダとも呼ばれる。
【0028】
マスク支持ユニット22は、搬送室13に設けられた搬送ロボット14により搬送されるマスクMを受け取って支持する手段であり、マスクホルダとも呼ばれる。マスク支持ユニット22は、基板支持ユニット21によって支持された基板Sの鉛直方向の下側でマスクMを支持することができるように設けられている。
【0029】
マスク支持ユニット22は、マスクMの長辺側の周縁部を支持する支持具221を備えている。支持具221は、マスクMを安定的に支持することができるように、マスクMの長辺側の周縁部それぞれに沿って、複数個箇所に設置される。
【0030】
マスクMは、基板S上に形成する薄膜パターンに対応する開口パターンを有する。特に、スマートフォン用の有機EL素子を製造するのに使われるマスクは、微細な開口パターンが形成された金属製のマスクであり、FMM(Fine Metal Mask)とも呼ばれる。
【0031】
支持具221の鉛直方向の下側には、フレーム形状のマスク台23が設置されている。マスク支持ユニット22に渡されたマスクMは、後述するマスクのアライメント工程が完了した後、マスク支持ユニット22の下降によってマスク支持ユニット22からマスク台23に渡され、マスク台23上に載置される。
【0032】
マスク台23の長辺側の周縁部には、マスク支持ユニット22の支持具221に対応する位置に支持具収容溝231が設けられている。マスク支持ユニット22が下降して、マスク台23に接近すると、マスク支持ユニット22の支持具221は、マスク台23における支持具収容溝231の開口部を通して支持具収容溝231内に入り、マスク支持ユニット22からマスク台23にマスクMが載置される(図3参照)。なお、本実施例では、マスク台23にマスクMを載置する際に、支持具221がマスク台23に接することのな
いように、マスク台23に支持具221が退避可能な支持具収容溝231を設ける構成を示した。しかしながら、このような構成に限らず、マスク支持ユニット22の支持具221がマスク台23に接しない限り、様々な形状や構造を採用することができる。例えば、マスク台23を貫通する貫通孔を設けることで、マスク台23にマスクMを載置する際に、支持具221を貫通孔内に退避させる構成を採用することもできる。
【0033】
吸引マグネット24は、磁力によって磁性を有するマスクMを引き付けることで、成膜時において、基板SとマスクMとの密着性を高める機能を発揮する。本実施例に係る吸引マグネット24は、基板Sの温度上昇を抑える冷却板も一体的に設けられており、基板Sに成膜された有機材料の変質や劣化を抑制する役割も担っている。ただし、冷却板は吸引マグネット24とは別に設けることもできる。吸引マグネット24は、基板支持ユニット21によって支持された基板Sの鉛直方向の上面側において昇降可能に設置される。
【0034】
また、図2には示していないが、基板支持ユニット21の支持具221の鉛直方向の上側から基板Sの上面を静電引力によって吸着して固定するための静電チャックを設置することも好適である。このような構成を採用すれば、基板Sがその自重によって中央部が撓んでしまうことを抑制することができる。
【0035】
成膜源としての蒸発源25は、基板Sに成膜される蒸着材料が収納されるるつぼ(不図示)と、るつぼを加熱するためのヒータ(不図示)と、蒸発源25からの蒸発レートが一定になるまで蒸着材料が基板Sに飛散することを阻むシャッタ(不図示)などを備えている。蒸発源25は、点蒸発源や線形蒸発源など、用途に従って多様な構成を採用し得る。特に、電極金属層を成膜するための成膜装置の場合、円周上に配置された複数のるつぼそれぞれが蒸発位置に回転移動するリボルバータイプの蒸発源が用いられる。なお、本発明の成膜源としては、上記のように成膜材料としての蒸着材料を蒸発又は昇華させる蒸発源の他、スパッタリングによって成膜を行うためのスパッタリングカソードなどを採用することができる。
【0036】
また、成膜装置11は、基板Sに蒸着された膜の厚さを測定するための膜厚モニタ(不図示)及び膜厚算出ユニット(不図示)も備えている。
【0037】
真空容器20の鉛直方向の上面の外側(大気側)には、基板支持ユニット昇降機構26、マスク支持ユニット昇降機構27、マグネット昇降機構28、位置調整機構29などが設けられている。
【0038】
基板支持ユニット昇降機構26は、基板支持ユニット21を昇降(Z方向移動)させるための駆動手段である。マスク支持ユニット昇降機構27は、マスク支持ユニット22を昇降(Z方向移動)させるための駆動手段である。マグネット昇降機構28は、吸引マグネット24を昇降(Z方向移動)させるための駆動手段である。これらの昇降機構は、例えば、モータとボールねじ、或いはモータとリニアガイドなどで構成される。
【0039】
位置調整機構29は、基板S、マスクM、吸引マグネット24などのアライメントのための駆動手段である。この位置調整機構29は、基板支持ユニット昇降機構26、マスク支持ユニット昇降機構27、マグネット昇降機構28などが搭載されるステージ部と、ステージ部をXYθ方向に駆動させるための駆動部を備えている。なお、本実施例に係る位置調整機構29は、マグネット昇降機構28とは独立して、基板支持ユニット昇降機構26及びマスク支持ユニット昇降機構27をXYθ方向に位置調整することができるように構成されている。また、マグネット昇降機構28については、ステージ部に設けずに真空容器20の天井に固定することで、XYθ方向には移動しない構成を採用することもできる。
【0040】
位置調整機構29の駆動部は、例えば、ステージ部をX方向に水平駆動させることができるX方向サーボモータと、ステージ部をY方向に水平駆動させることができるY方向サーボモータとを含む複数のサーバモーターで構成される。より具体的な例としては、2つのX方向サーボモータと、2つのY方向サーボモータとを備え、これらサーボモータの組み合わせ動作により、ステージ部をX方向及びY方向に水平駆動させたり、θ方向に回転駆動させたりすることができる。サーボモータの駆動力をステージ部に伝達するための動力伝達手段としては、例えば、ボールねじやリニアガイドなどを使用することができる。
【0041】
位置調整機構29により、基板支持ユニット21、マスク支持ユニット22、及び吸引マグネット24を、真空容器20に固定されているマスク台23に対し、X方向移動、Y方向移動、及び/又はθ回転させることで、基板SのマスクMに対するアライメント、マスクMのマスク台23に対するアライメントなどを行うことができる。特に、本実施例では、マスク支持ユニット22に連結されたマスク支持ユニット昇降機構27が位置調整機構29のステージ部に搭載されるので、位置調整機構29の駆動部によってステージ部をXYθ方向に駆動することで、マスク支持ユニット22、及びこのマスク支持ユニット22上に支持されたマスクMをマスク台23に対して相対的に位置調整することができる。このとき、吸引マグネット24を静止させたまま、マスク支持ユニット22をXYθ方向に移動させることで、吸引マグネット24に対してマスクMをXYθ方向に位置調整することができる。
【0042】
真空容器20の鉛直方向の上面の外側(大気側)には、上述した昇降機構及び位置調整機構の他に、真空容器20の上面に設けられた透明の窓を通して、基板S及び/又はマスクMに形成されたアライメントマークを撮影するためのアライメント用のカメラ30が設置されている。アライメント用のカメラ30は、基板S及び/又はマスクMのXYθ方向への位置情報を取得するための位置情報取得手段として機能する。アライメント用のカメラ30は、例えば、基板S及びマスクMにおいて、短辺中央の位置、または、4つのコーナー部に対応する位置に設置させるとよい。
【0043】
位置調整機構29は、アライメント用のカメラ30によって取得した基板S及びマスクMの位置情報に基づいて、マスク台23に対するマスクMの相対位置を調整するマスクアライメント(第1アライメント工程)と、基板SとマスクMとの間の相対位置を調整する基板アライメント(第2アライメント工程)とを行う。
【0044】
成膜装置11は、制御部を備えている。制御部は、基板Sの搬送、基板Sのアライメント、マスクMのアライメント、蒸発源の制御、成膜の制御など、各種の制御を行うの機能を有している。制御部は、例えば、プロセッサ、メモリー、ストレージ、I/Oなどを持つコンピューターによって構成可能である。この場合、制御部の機能は、メモリーまたはストレージに格納されたプログラムをプロセッサが実行することにより実現される。コンピューターとしては、汎用のパーソナルコンピューターを使用してもよく、組込み型のコンピューターまたはPLC(programable logic controller)を使用してもよい。または、制御部の機能の一部または全部をASICやFPGAのような回路で構成してもよい。また、成膜装置ごとに制御部が設置されていてもよく、一つの制御部が複数の成膜装置を制御するように構成してもよい。
【0045】
<マスクアライメント(第1アライメント)>
マスクMをマスク台23に対して相対的に位置調整するマスクアライメント方法及びアライメント装置について説明する。図4(a)は成膜装置11が備えるアライメント装置の主要構成を示す概略図である。本実施例に係るアライメント装置は、マスク台23に対する位置合わせが行われたマスクMと基板Sとの位置合わせを行う装置である。そして、
本実施例に係るアライメント装置は、マスクMを介してマスク台23とは反対側に配される吸引マグネット24と、マスクM等の位置調整を行う位置調整機構29と、アライメント用のカメラ30とを備えている。なお、図4(a)においては、位置調整機構29自体は図示されておらず、位置調整機構29によって、移動するマスク支持ユニット22が図示されている。
【0046】
本実施例においては、マスクMと基板Sとのアライメントに先立って、マスクMとマスク台23とのアライメントが行われる。そして、本実施例においては、マスク台23に載置されるマスクM毎に、マスクMと吸引マグネット24との相対的な位置調整が位置調整機構29により行われた状態でマスクMがマスク台23に載置される。なお、本実施例においては、マスクMの位置を調整することで、マスクMと吸引マグネット24との相対的な位置調整を行う構成が採用されている。しかしながら、本発明においては、吸引マグネットの位置を調整することで、マスクと吸引マグネットとの相対的な位置調整を行う構成、及びマスクと吸引マグネットの両者を移動させることで、マスクと吸引マグネットとの相対的な位置調整を行う構成を採用することもできる。
【0047】
カメラ30は、マスクMに設けられたアライメント用のマークM1を撮影可能に構成されている。制御部は、カメラ30により撮影された撮影画像から得られる画像データに基づいて、マスク台23に載置されるマスクM毎に設定される仮想マークMYと実際のマークM1との位置ずれ量dが予め定めた閾値以下となるように、マスクMの位置を位置調整機構29により調整する。つまり、仮想マークMYの図心とマークM1の図心との位置ずれ量dが予め定めた閾値以下となるように、マスクMの位置が調整される。より具体的には、マスクMは、X方向、Y方向、及びθ方向のうちの少なくともいずれか一つの方向に移動することで、その位置が調整される。このように、マスクMの位置が調整された状態で、マスク支持ユニット昇降機構27によってマスク支持ユニット22が下降して、マスクMはマスク台23に載置される。
【0048】
ここで、図4(b)を参照して、仮想マークMYについて、より詳細に説明する。図4(b)はマスクMに設けられたアライメント用のマークM1を撮影するカメラ30の撮影画像の一例を示している。カメラ30の視野を基準にして仮想基板マークSXが出現し、この仮想基板マークSXからマスクMの仮想マスクマークMXが算出される。この仮想マスクマークMXの位置は、マスクMの設計寸法により算出される。マスクMが設計寸法値通りに製作された場合には、この仮想マスクマークMXとマークM1とを一致させるようにマスクMの位置調整を行えば、マスクMは吸引マグネット24に対して所望の位置に吸着される。
【0049】
しかしながら、マスクMは設計寸法の通りに製作されるとは限らず、それぞれ製作個体差がある。そこで、本実施例においては、マスクMの製作個体差に応じて、マスクMの設計寸法に基づく基準位置(仮想マスクマークMXの位置)からオフセットされた位置に仮想マークMYが設定される。このオフセットの距離及び方向は、製作されたマスクMの寸法の測定結果から算出することもできるし、例えば、大気中において、製作されたマスクMを吸引マグネット24に吸引させるなどの実験データから設定することもできる。
【0050】
なお、本実施例においては、マスクMには複数のマークM1が設けられると共に、これら複数のマークM1をそれぞれ撮影する複数のカメラ30が設けられている。これにより、各箇所において、仮想マークMYとマークM1との位置ずれ量dが予め定めた閾値以下となるように、位置調整機構29によりマスクMの位置が調整される。
【0051】
以上のように構成される本実施例に係るアライメント装置によれば、マスクMの製作個体差に関係なく、マスクMを吸引マグネット24の適正な位置に吸着させることができる
。つまり、吸引マグネット24とマスクMとの位置決め精度を高めることができる。これにより、マスクMの端部付近で磁力が弱くなってしまい、マスクMと基板Sとの密着度が低下してしまう箇所が生じてしまうことを抑制することができる。従って、その後の成膜工程においても、成膜精度の低下を抑制することができる。
【0052】
<基板アライメント(第2アライメント)>
マスクアライメントが完了すると、マスク台23上に載置されたマスクMに対して基板Sのアライメントが行われる。制御部は、基板支持ユニット21によって支持された基板Sを基板支持ユニット昇降機構26によってマスクMの上部の所定の位置まで移動させた状態で、アライメント用のカメラ30によって基板SとマスクM上にそれぞれ形成されたアライメントマークを撮影させる。その後、制御部は、その撮影画像から得られる画像データに基づいて基板SとマスクMの水平面(XY平面)内での相対位置ずれを調整させる。本実施例においては、マスクMをマスク台23に載置させた状態のまま、位置調整機構29により基板支持ユニット昇降機構26を移動させることで基板Sが移動するため、マスクMに対して基板Sの位置を調整することができる。
【0053】
このようなマスクMに対する基板Sのアライメントは、その相対位置を大まかに調整する「ラフアライメント」と、ラフアライメントによって大まかに位置合わせされた基板SをマスクMに対し高精度で位置合わせする「ファインアライメント」の2段階で行うと好適である。この場合、アライメント用のカメラ30は、ラフアライメントに使用される低解像で広視野なカメラと、ファインアライメントに使用される狭視野角で高解像度のカメラの2種類のカメラを設けるとよい。マスクMに対する基板Sのアライメントが完了すると、制御部は、基板支持ユニット21を下降させ、基板S全体がマスクM上に載置されるように制御する。これにより、マスク台23に載置されたマスクMに対して位置決めされた状態で基板Sが載置される。
【0054】
以上の工程により、マスクM上への基板Sの載置処理が完了し、制御部は、吸引マグネット24を基板Sの上面に下降させる。これにより、吸引マグネット24によってマスクMが基板Sと共に吸引され、基板SとマスクMは密着する。このように、基板SとマスクMが密着した後に、成膜工程(蒸着工程)が行われる。
【0055】
<成膜プロセス(成膜方法)>
アライメントが完了した基板SとマスクMとが密着/固定された状態で、制御部は、蒸発源25のシャッタを開け、蒸着材料を、マスクMを介して基板Sに蒸着させるように制御する。そして、制御部は、基板Sに所望の厚さまで成膜を行った後に、蒸発源25のシャッタを閉めるように制御する。次いで、制御部は、吸引マグネット24を上昇させてから、基板支持ユニット21を上昇させ、基板SとマスクMを分離させる。その後、制御部は、搬送ロボット14のハンドを成膜装置11の真空容器20内に入り込ませて、成膜が完了した基板Sを真空容器20から搬出させる。このようにして、所定の枚数の基板Sの成膜工程が行われた後、制御部は、使用済みのマスクMを搬送ロボット14によって真空容器20から搬出させて、マスクストック装置12に搬送させる。
【0056】
<電子デバイスの製造方法>
次に、本実施例に係る成膜装置を用いた電子デバイスの製造方法の一例を説明する。以下、電子デバイスの例として有機EL表示装置の構成及び製造方法を例示する。まず、製造する有機EL表示装置について説明する。図5(a)は有機EL表示装置60の全体図であり、図5(b)は1画素の断面構造を表している。
【0057】
図5(a)に示すように、有機EL表示装置60の表示領域61には、発光素子を複数備える画素62がマトリクス状に複数配置されている。詳細は後述するが、発光素子のそ
れぞれは、一対の電極に挟まれた有機層を備えた構造を有している。なお、ここでいう画素とは、表示領域61において所望の色の表示を可能とする最小単位を指している。本実施形態に係る有機EL表示装置の場合、互いに異なる発光を示す第1発光素子62R、第2発光素子62G、第3発光素子62Bの組合せにより画素62が構成されている。画素62は、赤色発光素子と緑色発光素子と青色発光素子の組合せで構成されることが多いが、黄色発光素子とシアン発光素子と白色発光素子の組み合わせでもよく、少なくとも1色以上であれば特に制限されるものではない。
【0058】
図5(b)は、図5(a)のA-B線における部分断面模式図である。画素62は、基板63上に、陽極64と、正孔輸送層65と、発光層66R、66G、66Bのいずれかと、電子輸送層67と、陰極68と、を備える有機EL素子を有している。これらのうち、正孔輸送層65、発光層66R、66G、66B、電子輸送層67が有機層に当たる。また、本実施形態では、発光層66Rは赤色を発する有機EL層、発光層66Gは緑色を発する有機EL層、発光層66Bは青色を発する有機EL層である。発光層66R、66G、66Bは、それぞれ赤色、緑色、青色を発する発光素子(有機EL素子と記述する場合もある)に対応するパターンに形成されている。また、陽極64は、発光素子ごとに分離して形成されている。正孔輸送層65と電子輸送層67と陰極68は、複数の発光素子62R、62G、62Bと共通で形成されていてもよいし、発光素子毎に形成されていてもよい。なお、陽極64と陰極68とが異物によってショートするのを防ぐために、陽極64間に絶縁層69が設けられている。さらに、有機EL層は水分や酸素によって劣化するため、水分や酸素から有機EL素子を保護するための保護層70が設けられている。
【0059】
図5(b)では正孔輸送層65や電子輸送層67が一つの層で示されているが、有機EL表示素子の構造によって、正孔ブロック層や電子ブロック層を含む複数の層で形成されてもよい。また、陽極64と正孔輸送層65との間には陽極64から正孔輸送層65への正孔の注入が円滑に行われるようにすることのできるエネルギーバンド構造を有する正孔注入層を形成することもできる。同様に、陰極68と電子輸送層67の間にも電子注入層が形成されことができる。
【0060】
次に、有機EL表示装置の製造方法の例について具体的に説明する。まず、有機EL表示装置を駆動するための回路(不図示)および陽極64が形成された基板63が準備される。陽極64が形成された基板63の上にアクリル樹脂がスピンコートで形成され、アクリル樹脂に対して、リソグラフィ法により、陽極64が形成された部分に開口が形成されるようにパターニングされて絶縁層69が形成される。この開口部が、発光素子が実際に発光する発光領域に相当する。
【0061】
絶縁層69がパターニングされた基板63が第1有機材料成膜装置に搬入され、基板支持ユニットにて基板が保持され、正孔輸送層65が、表示領域の陽極64の上に共通する層として成膜される。正孔輸送層65は真空蒸着により成膜される。実際には正孔輸送層65は表示領域61よりも大きなサイズに形成されるため、高精細なマスクは不要である。
【0062】
次に、正孔輸送層65までが形成された基板63が第2有機材料成膜装置に搬入され、基板支持ユニットにて保持される。基板とマスクとのアライメントが行われ、基板がマスクの上に載置されて、基板63の赤色を発する素子を配置する部分に、赤色を発する発光層66Rが成膜される。
【0063】
発光層66Rの成膜と同様に、第3有機材料成膜装置により緑色を発する発光層66Gが成膜され、さらに第4有機材料成膜装置により青色を発する発光層66Bが成膜される。発光層66R、66G、66Bの成膜が完了した後、第5成膜装置により表示領域61
の全体に電子輸送層67が成膜される。電子輸送層67は、3色の発光層66R、66G、66Bに共通の層として形成される。
【0064】
その後、電子輸送層67まで形成された基板が金属性蒸着材料の成膜装置に移動されて陰極68が成膜される。さらに、当該基板は、プラズマCVD装置に移動され、保護層70が成膜されて、有機EL表示装置60が得られる。
【0065】
絶縁層69がパターニングされた基板63が成膜装置に搬入されてから保護層70の成膜が完了するまでは、水分や酸素を含む雰囲気にさらしてしまうと、有機EL材料からなる発光層が水分や酸素によって劣化してしまうおそれがある。そのため、成膜装置間の基板の搬入搬出は、真空雰囲気または不活性ガス雰囲気の下で行われるのが望ましい。
【符号の説明】
【0066】
1:クラスタ装置 11:成膜装置 12:マスクストック装置 13:搬送室 14:搬送ロボット 15:パス室 16:バッファー室 17:旋回室 18:搬送ロボット 20:真空容器 21:基板支持ユニット 22:マスク支持ユニット 23:マスク台 24:吸引マグネット 25:蒸発源 26:基板支持ユニット昇降機構 27:マスク支持ユニット昇降機構 28:マグネット昇降機構 29:位置調整機構 30:カメラ M:マスク M1:マーク MX:仮想マスクマーク MY:仮想マーク S:基板 SX:仮想基板マーク d:位置ずれ量
図1
図2
図3
図4
図5
図6