(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024160579
(43)【公開日】2024-11-14
(54)【発明の名称】画像形成装置、及び、画像形成方法
(51)【国際特許分類】
G03G 21/00 20060101AFI20241107BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20241107BHJP
B65H 7/06 20060101ALI20241107BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20241107BHJP
【FI】
G03G21/00 500
G03G15/00 446
B65H7/06
G03G21/00 370
B41J29/38 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075734
(22)【出願日】2023-05-01
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宇治 賢太郎
【テーマコード(参考)】
2C061
2H072
2H270
3F048
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061AQ06
2C061AS02
2C061HJ03
2C061HK06
2C061HK19
2C061HK23
2C061HV09
2C061HV18
2C061HV32
2H072AA02
2H072AA03
2H072AA05
2H072CA01
2H072CB07
2H072EA11
2H270KA04
2H270KA32
2H270LC04
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2H270LC13
2H270LC22
2H270LD03
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2H270MC56
2H270MC59
2H270MD12
2H270MD14
2H270ME03
2H270MH06
2H270NB15
2H270NE01
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2H270ZC03
2H270ZC04
3F048AA05
3F048BA05
3F048BA12
3F048BB03
3F048BB04
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3F048DA04
3F048DA06
3F048DC05
3F048DC12
3F048EA03
3F048EA15
3F048EB02
3F048EB22
(57)【要約】
【課題】画像形成における生産性を向上させる。
【解決手段】画像形成装置は、記録媒体に対して画像形成を行う画像形成部と、前記記録媒体に対して前記画像形成部が画像形成を行う画像形成位置へ前記記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部による搬送が失敗すると、前記搬送部による前記記録媒体の再送を行う再送部と、前記再送部が再送する際に画像形成を再度行うと判断すると、前記画像形成部に画像形成を再度行わせる再画像形成部と、前記記録媒体の搬送開始よりも前記画像形成部による画像形成開始を先行して開始させる第1制御、又は、前記画像形成部による画像形成開始よりも前記記録媒体の搬送開始を先行して開始させる第2制御のどちらかに制御可能な制御部とを備え、前記制御部は、前記再送部が前記記録媒体の再送、かつ、前記再画像形成部による画像形成を行う場合、前記第1制御から前記第2制御に切替制御を行う。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に対して画像形成を行う画像形成部と、
前記記録媒体に対して前記画像形成部が画像形成を行う画像形成位置へ前記記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部による搬送が失敗すると、前記搬送部による前記記録媒体の再送を行う再送部と、
前記再送部が再送する際に画像形成を再度行うと判断すると、前記画像形成部に画像形成を再度行わせる再画像形成部と、
前記記録媒体の搬送開始よりも前記画像形成部による画像形成開始を先行して開始させる第1制御、又は、前記画像形成部による画像形成開始よりも前記記録媒体の搬送開始を先行して開始させる第2制御のどちらかに制御可能な制御部とを備え、
前記制御部は、
前記再送部が前記記録媒体の再送、かつ、前記再画像形成部による画像形成を行う場合、前記第1制御から前記第2制御に切替制御を行う
画像形成装置。
【請求項2】
前記搬送部が前記記録媒体を所定区間搬送するのにかかる搬送時間を計測する計測部と、
前記搬送時間に基づいて前記搬送部が劣化しているかを判断する判断部と、
前記判断部による判断結果を出力する出力部とを更に備える
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判断部は、
前記所定区間を搬送するのに、前記搬送時間が閾値を超えるか否かを判断条件にする
請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記所定区間は、
前記記録媒体の搬送開始する搬送開始位置から、前記計測部が前記記録媒体を検知する検知位置までの区間であり、
前記判断条件は、
前記搬送時間が前記閾値を超えるか否かの判断が含まれ、
前記閾値は、
前記搬送時間の平均値に基づいて設定され、
前記制御部は、
前記搬送時間が前記閾値を超える場合に、前記搬送部が劣化していると判断する
請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記閾値は、
前記記録媒体の種類ごと、又は、前記記録媒体の厚みごとに定まる
請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記搬送部を複数備え、
前記制御部は、
前記第1制御を行うか、又は、前記第2制御を行うかの決定は、
前記搬送部ごとに行う
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記出力部は、
前記搬送部が劣化していると連続して判断すると、前記搬送部の劣化を外部に知らせる通知を行う
請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記記録媒体は、
用紙であり、
再送を行う場合には、クリーニング処理を含む前記画像形成部が画像形成を行う準備がされ、
前記搬送部は、
前記用紙が複数枚収納される収納部から前記画像形成部まで前記記録媒体を搬送し、かつ、前記用紙を1枚ずつ分離させてから搬送する
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記判断部が前記閾値に基づいて前記搬送部が劣化していないと判断すると、
前記制御部は、
前記第1制御を行うと決定する
請求項3に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、及び、画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
記録媒体に対して画像形成を行う技術が知られている。そして、画像形成において、記録媒体を搬送する上で不具合が生じると、再度、記録媒体を搬送(以下、不具合発生により記録媒体を再度搬送することを「再送」という。)して、搬送の不具合、いわゆるジャム(jam)を減らす技術が知られている。
【0003】
また、記録媒体が画像形成を行う位置に搬送されたのを確認した後、感光体(「感光体ドラム」又は「ドラム」という場合もある。)上に画像形成を開始する順序で行う「用紙先行方式」がある。一方、画像形成の開始を、記録媒体の搬送より先行して行う「画像先行方式」がある。記録媒体に再送を行うときに、「画像先行方式」による画像形成を行うように制御することでジャムの発生を抑制する技術が知られている(例えば、特許文献1等である)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術は、再送が生じた場合に、「画像先行方式」による画像形成を行うので、転写ベルト上に作像されたトナー画像が記録媒体に転写される転写位置に移動するまでに、記録媒体の搬送が転写位置に間に合わず、記録媒体への画像形成が失敗する場合がある。記録媒体への転写(画像形成)が失敗となったときに、その画像形成のやり直しを行うには、転写ベルトにあるトナー像を除去するクリーニング処理が必要となる。その後、再度、トナー像を転写ベルト上に作像するプロセスを実行する必要があるので、再送によって、画像形成の生産性が低下する。また、記録媒体の転写を失敗したとしても、トナーは消費されているので、再送の頻度が多くなるとトナーの補給頻度が高くなり、その都度、画像形成を停止させる必要が生ずる。さらに、再送により画像形成を失敗した場合でも、作像に用いる感光体ドラムなどの構成も使用されるので、これらの寿命が低下し、メンテナンスの頻度が高くなることがある。すなわち、再送が生じると、トナーの補給頻度の上昇、及びメンテナンスの頻度の上昇により、画像形成の生産性が低下する課題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像形成における生産性の向上を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、画像形成装置は、
記録媒体に対して画像形成を行う画像形成部と、
前記記録媒体に対して前記画像形成部が画像形成を行う画像形成位置へ前記記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部による搬送が失敗すると、前記搬送部による前記記録媒体の再送を行う再送部と、
前記再送部が再送する際に画像形成を再度行うと判断すると、前記画像形成部に画像形成を再度行わせる再画像形成部と、
前記記録媒体の搬送開始よりも前記画像形成部による画像形成開始を先行して開始させる第1制御、又は、前記画像形成部による画像形成開始よりも前記記録媒体の搬送開始を先行して開始させる第2制御のどちらかに制御可能な制御部とを備え、
前記制御部は、
前記再送部が前記記録媒体の再送、かつ、前記再画像形成部による画像形成を行う場合、前記第1制御から前記第2制御に切替制御を行う。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像形成における生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図10】第1制御下における搬送の失敗例(その1)を示す図である。
【
図11】第1制御下における搬送の失敗例(その2)を示す図である。
【
図13】再送において搬送が間に合わない場合の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付する図面を参照し、具体例を説明する。なお、実施形態は、以下に説明する具体例に限られない。
【0010】
[第1実施形態]
例えば、画像形成装置は、以下のようなMultiFunction Peripheral(MFP)等である。また、以下の例では、媒体は用紙Wである。以下、重力方向を「Z軸方向」とする。Z軸方向に対し、直交する方向を「X軸方向」及び「Y軸方向」とする。
【0011】
[画像形成装置の構成例]
図1は、画像形成装置の例を示す図である。以下に説明する画像形成装置1は、入力される画像データに基づき、用紙Wにカラー画像を形成するものであって、4色のトナーを用いて用紙Wの表面にカラー画像の形成することができるものであるから、トナーは各色に対応するものが備えられている。なお、白黒画像のみを形成する画像形成装置1ではれば、トナーは単数でもよい。
【0012】
画像形成装置1は、複数の用紙W(「用紙束」等ともいう。)を収納し、給紙を行う給紙装置を備える。例えば、第1給紙トレイ101、第2給紙トレイ102に収容されている用紙Wを、第1給紙コロ111、第2給紙コロ121によって給紙する。本実施形態に係る画像形成装置1が備える給紙装置は、複数のトレイを備える構成が望ましい。以下、第1給紙トレイ101、及び、第2給紙トレイ102の2つの給紙トレイを備える例を用いて説明する。なお、給紙トレイは3つ以上でもよいし、給紙トレイが1つでもよい。
【0013】
第1給紙トレイ101、及び第2給紙トレイ102には、ユーザが事前に用紙Wを収容する。用紙Wが収容さて画像形成装置1において正常な状態にセットされた第1給紙トレイ101及び第2給紙トレイ102を、用紙Wの搬送の開始地点とする。
【0014】
なお、用紙Wの搬送の開始地点は、第1給紙トレイ101、第2給紙トレイ102以外でもよく、手差トレイ170を搬送の開始地点にしてもよい。また、以下の説明において、用紙Wが搬送される経路を「搬送路108」と表記するが、搬送路108の具体的な位置は、搬送の開始地点によって異なる。すなわち、以下の説明において、搬送路108は、上記に列挙したいずれかの開始地点から転写位置に用紙Wが搬送される経路を例示するものの例である。例えば、両面に印刷を行う設定であって、おもて面の後に裏面に画像形成を行う場合には、用紙Wは、両面印刷搬送路109等で搬送される。
【0015】
第1給紙コロ111、及び、第2給紙コロ121は、給紙トレイごとに備えられる用紙Wを搬送する。また、第1給紙コロ111、及び、第2給紙コロ121は、回転して、第1給紙トレイ101、又は、第2給紙トレイ102から用紙Wを1枚ずつ搬送する。なお、画像形成装置1は、搬送に、第1給紙コロ111、及び、第2給紙コロ121以外のアクチュエータ、及び、機構部品を用いる構成でもよい。
【0016】
また、第1給紙コロ111、及び、第2給紙コロ121は、用紙Wを搬送するにおいて、複数収納されている用紙Wのうち、1枚を分離させる処理を行うのが望ましい。すなわち、第1給紙コロ111、及び、第2給紙コロ121は、用紙Wが複数枚一緒に搬送されないように、用紙束から、1枚ずつ用紙Wを分離させつつ、給紙を行う装置であるのが望ましい。
【0017】
画像形成装置1は、用紙Wに対して画像形成を行う装置を備える。具体的には、画像形成装置1は、トナーボトル103、転写ユニット104、現像ユニット105、書込装置106、及び、二次転写ローラ107等を備える。なお、これらの装置は、色数等によって構成が異なる。
【0018】
トナーボトル103は、各色のトナーを供給する装置である。したがって、トナーボトル103は、画像形成する色によって取り換えが可能であってもよい。
【0019】
転写ユニット104、現像ユニット105、書込装置106、及び、二次転写ローラ107は、トナーによって作像を行い、用紙Wに画像を転写する装置である。具体的には、入力される画像データに基づき、転写ユニット104上にトナー像が形成される。このトナー像は、搬送路108で搬送される用紙Wに対してタイミングを合わせて、二次転写ローラ107等によって転写される。
【0020】
転写ユニット104は、例えば、転写ベルト、及び、転写ローラ等で構成される。
【0021】
現像ユニット105は、例えば、感光体、及び、現像機等で構成される。
【0022】
以下、用紙Wは、第1給紙トレイ101を「搬送開始位置」とし、まずレジストローラ112に搬送されるとする。ただし、搬送開始位置は、給紙トレイが複数ある場合には、どの給紙トレイに収納されている用紙Wを用いるかの設定等によって異なってもよい。
【0023】
ほかにも、画像形成装置1は、定着ユニット110等を備える。具体的には、定着ユニット110は、定着処理を行う。なお、画像形成装置1は、前処理、又は、後処理を行う装置を備えてもよい。
【0024】
画像形成装置1は、用紙Wを検知するセンサを備える。例えば、画像形成装置1は、第1センサ131、第2センサ132、及び、第3センサ133等を備える。具体的には、第1センサ131、第2センサ132、及び、第3センサ133は、光センサである。なお、センサは、用紙Wを検知できるのであれば、種類を問わない。また、センサは、検知を行う位置に設置される。したがって、センサは、
図1に示す以外の位置に設置されてもよい。また、画像形成装置1が備えるセンサの数は問わない。
【0025】
また、各センサによる検知によって、所定区間を搬送するのにかかる搬送時間が計測できる。例えば、所定区間を搬送開始位置からレジストローラ112の位置までの区間とすると、搬送時間は、第1給紙コロ111で用紙Wの搬送が開始された時点から、第1センサ131で用紙Wを検知する時点までの時間を計測して取得される。
【0026】
なお、所定区間は、処理の開始時点、及び、センサの設置位置等によって任意に設定される。
【0027】
画像形成装置1は、転写ユニット104上をクリーニングする装置を備える。具体的には、画像形成装置1は、クリーニング装置140を備える。クリーニング装置140は、転写ユニット104上に形成される画像を除去する処理を行う。
【0028】
画像形成装置1は、画像形成を終了すると、排紙トレイ150に用紙Wを排出する。
【0029】
画像形成装置1は、制御ユニット160を備える。例えば、制御ユニット160は、演算装置、制御装置、記憶装置、入力装置、及び、出力装置等を有するハードウェア構成である。したがって、制御ユニット160は、画像形成装置1の備える装置の制御、及び、各処理を実行する。なお、制御ユニット160は、1つでなく、複数の装置であってもよい。
【0030】
[画像形成先行開始の制御例]
画像形成装置1は、画像形成開始を搬送開始より先行して開始させる制御(以下「第1制御」という場合がある。)を、例えば以下のように行う。
【0031】
図2は、第1制御例(その1)を示す図である。
図1と比較すると、
図2は、トナー画像201が形成され始めた状態である点が異なる。トナー画像201が形成されているのに対し、用紙Wが搬送される前の状態である。このように、第1制御下では、搬送開始より、画像形成開始の方が先行する。
【0032】
具体的には、トナー画像201は、カラーの場合には、転写位置(図では、二次転写ローラ107の位置である。)から遠い色から順に、用紙Wに対するトナーの吐出が開始される。
【0033】
図3は、第1制御例(その2)を示す図である。
図2と比較すると、
図3は、トナー画像201が移動して二次転写ローラ107に近づいており、かつ、用紙Wの搬送が開始された状態である点が異なる。
【0034】
図4は、第1制御例(その3)を示す図である。
図3と比較すると、
図4は、トナー画像201が更に移動して二次転写ローラ107に近づいており、かつ、用紙Wがレジストローラ112の位置まで搬送された点が異なる。
【0035】
図4に示すように、レジストローラ112が用紙Wを把持して回転すると、トナー画像201を転写する位置(図では、二次転写ローラ107の位置である。)に、用紙Wを搬送できる。
【0036】
図5は、第1制御例(その4)を示す図である。
図4と比較すると、
図5は、トナー画像201が更に移動して、二次転写ローラ107によって用紙Wに転写されている状態である点が異なる。一方で、用紙Wも、トナー画像201を転写する位置へレジストローラ112によって搬送された状態となっている点が異なる。
【0037】
このように、第1制御は、画像形成開始(
図2に示す処理である。)が、搬送開始(
図3に示す処理である。)より先行する制御である。
【0038】
[搬送先行開始の制御例]
画像形成装置1は、搬送開始を画像形成開始より先行して開始させる制御(以下「第2制御」という場合がある。)を例えば以下のように行う。
【0039】
図6は、第2制御例(その1)を示す図である。第1制御における
図2と比較すると、
図6は、用紙Wの搬送が開始された状態であるが、トナー画像201の形成がまだ開始されていない点が異なる。このように、第2制御下では、画像形成開始より、搬送開始の方が先行する。
【0040】
また、搬送開始の成功は、第2センサ132による用紙Wの検知によって判断される。そして、搬送開始が成功であると、以下のように、画像形成を開始する。
【0041】
図7は、第2制御例(その2)を示す図である。
図6と比較すると、
図7は、トナー画像201が形成され始めた状態であり、かつ、用紙Wがレジストローラ112の位置まで搬送されて待機している状態である点が異なる。
【0042】
図7のように、レジストローラ112の位置で待機した状態であると、トナー画像201が転写位置に移動すれば、タイミングを合わせて用紙Wを転写位置に搬送して、用紙Wにトナー画像201を転写する処理が可能な状態である。
【0043】
以下、転写位置へ用紙Wが搬送できる位置を「待機位置」という。上記の例では、待機位置は、レジストローラ112が用紙Wを把持できる位置である。なお、待機位置は、レジストローラ112が用紙Wを把持できる位置に限られない。例えば、レジストローラ112以外の装置で搬送する場合等には、待機位置は、レジストローラ112が用紙Wを把持できる位置以外でもよい。
【0044】
図8は、第2制御例(その3)を示す図である。
図8は、第1制御における
図4と同様である。
【0045】
図9は、第2制御例(その4)を示す図である。
図9は、第1制御における
図5と同様である。
【0046】
このように、第2制御は、搬送開始(
図6に示す処理である。)が、画像形成開始(
図7に示す処理である。)より先行する制御である。
【0047】
[搬送の失敗例、及び、再送の例]
第1制御下では、例えば、以下のような搬送の失敗が発生する。
【0048】
図10は、第1制御下における搬送の失敗例(その1)を示す図である。
図10は、
図2と同様である。次に、第1制御下では、搬送が開始される。そして、搬送開始が成功であると、
図3に示すような状態となるが、失敗すると、
図11乃至
図13のような状態となる。
【0049】
図11は、第1制御下における搬送の失敗例(その2)を示す図である。
図11は、搬送開始が成功である場合、すなわち、
図3と比較すると、トナー画像201が移動しているのに対し、用紙Wが搬送されていない状態である点が異なる。
【0050】
例えば、第1給紙コロ111等の搬送装置が劣化した状態であると、
図11に示すような状態となって搬送の失敗が発生する。また、搬送の失敗は、例えば、第2センサ132が用紙Wを検知できない等で判断される。
【0051】
搬送が失敗すると、以下のように、画像形成装置1は、再送を行う。
【0052】
図12は、再送の例を示す図である。
図11と比較すると、
図12は、再送により、用紙Wの搬送が開始された状態である点が異なる。なお、この例は、再送では搬送開始が成功した状態である。ただし、再送でも搬送が失敗した場合(再送でも
図11のような状態である。)、更に再送が行われてもよい。
【0053】
再送を行う場合、以下のように、用紙Wの搬送が間に合わない場合がある。
【0054】
図13は、再送において搬送が間に合わない場合の例を示す図である。
図12と比較すると、
図13は、再送によって搬送開始がされた後、用紙Wが更に搬送されて、レジストローラ112の位置に到達した状態である。一方で、トナー画像201は、
図12に示す位置から移動し、既に転写位置に達している状態である。
【0055】
この状態では、レジストローラ112が待機位置にある用紙Wを二次転写ローラ107の位置に搬送しても、用紙Wの搬送が間に合わない。このように、再送を行う場合、用紙Wの搬送が間に合わない場合がある。
【0056】
また、搬送の失敗は、第1給紙コロ111等の劣化が原因で発生する。したがって、再送は、第1給紙コロ111等が劣化していると実行される場合が多い。ゆえに、再送の場合には、第1給紙コロ111等の劣化が判断されるのが望ましい。
【0057】
[搬送部の劣化判断例]
劣化の判断は、例えば、以下のように所定区間の搬送時間で判断されるのが望ましい。
【0058】
図14は、搬送時間の計測結果例を示す図である。例えば、搬送時間は、複数回計測されて、平均値303、及び、分散値等の統計値が算出される。以下、平均値303に対して、分散値から計算する標準偏差を平均値303に加算して算出される値(つまり、平均値303+σで計算される値である。)を「上限値301」という。一方で、平均値303に対して、分散値から計算する標準偏差を平均値303に減算して算出される値(つまり、平均値303-σで計算される値である。)を「下限値302」という。したがって、搬送時間は、上限値301、及び、下限値302の間をばらつく結果となる。平均値303、及び、分散値等は、一定期間(例えば、1か月、又は、2か月等である。)ごとに算出される。
【0059】
なお、上限値301、及び、下限値302は、「±σ」で算出するに限られない。例えば、上限値301、及び、下限値302は、「±2σ」、又は、「±3σ」で算出する等でもよい。また、平均値303は、移動平均、又は、中央値等でもよい。
【0060】
また、閾値304を事前に設定する。又は、閾値304は、平均値303等が設定される。そして、搬送時間が閾値304を超えるか否かを判断条件とする。つまり、搬送時間が閾値304を超え、用紙Wを搬送するのに要する時間が長くなってきた場合には、画像形成装置1は、「搬送部が劣化している。」と判断する。
【0061】
なお、閾値304は、記録媒体の種類ごと、又は、記録媒体の厚みごとに定まるのが望ましい。例えば、搬送時間は、記録媒体の種類(種類によって搬送のしやすさ等が異なる。)が異なると、同じ区間を搬送する場合であっても、変化する場合がある。同様に、搬送時間は、厚みが異なると、同じ区間を搬送する場合であっても、変化する場合がある。したがって、閾値304は、記録媒体の種類、及び、記録媒体の厚みを考慮して設定されるのが望ましい。具体的には、搬送時間が長くなる種類、又は、厚みの場合には、閾値は、値が高くなるように設定される。
【0062】
このように、記録媒体の種類、及び、記録媒体の厚みを考慮して閾値304が設定されると、搬送部の劣化が精度良く判断できる。
【0063】
なお、搬送部の劣化判断は、搬送時間と閾値304の比較結果に限られない。例えば、搬送部が劣化すると、ばらつき、すなわち、上限値301、及び、下限値302の差(分散値でもよい。)も大きくなる。したがって、判断条件は、分散値等が閾値に用いられるでもよい。
【0064】
さらに、判断条件は、搬送時間以外の条件があってもよい。例えば、搬送部の使用回数、又は、使用期間等を用いる判断条件があってもよい。具体的には、第1給紙コロ111は、50万枚程度を搬送するのに使用された場合、又は、数か月程度の使用期間になった場合には劣化している可能性がある。したがって、使用回数、又は、使用期間等も劣化判断に用いられると、搬送部の劣化が精度良く判断できる。
【0065】
使用回数は、例えば、搬送した用紙Wの枚数をカウントして特定される。使用期間は、第1給紙コロ111の設置した時点から経過時間を計測して特定される。
【0066】
なお、劣化と判断する基準となる回数、又は、期間は、搬送部の種類、又は、使用環境等によって異なってもよい。
【0067】
所定区間は、センサの設置位置等によって事前に設定される。特に、第1給紙コロ111の劣化を判断できるように所定区間が設定されるのが望ましい。具体的には、所定区間は、搬送開始位置から第1センサ131による検知位置までの区間のように設定されるのが望ましい。
【0068】
第1給紙コロ111のように、用紙Wを複数枚収納されている状態から1枚ずつ分離させ、かつ、用紙Wの搬送を行う装置は劣化しやすい場合が多い。したがって、第1給紙コロ111等のように用紙Wの分離、かつ、搬送を担う装置が劣化していないかを判断するように所定区間が設定されると、搬送部の劣化が精度良く判断できる。
【0069】
また、搬送部が劣化していると判断された場合には、判断結果等を外部に通知する出力を行ってもよい。通知は、ネットワーク等を介してメッセージを送信する、又は、ディスプレイ等に警告表示を出力する等の形式で行う。ほかにも、劣化しているという判断結果の出力に基づき、エラー処理、又は、画像形成を停止させる制御等が行われてもよい。
【0070】
特に、劣化していると連続して判断される場合は、搬送部の劣化が特に進んでいる可能性が高く、早急に部品交換等のメンテナンスを行うのが望ましい場合が多い。したがって、劣化していると連続して判断される場合には、劣化が進んでいる、又は、メンテナンス等を外部に知らせると、画像形成装置1を適切な時期にメンテナンスでき、より生産性を向上させることができる。
【0071】
一方で、劣化していない場合には、第1制御とするのが望ましい。第1制御にすることで生産性を高めることができる。
【0072】
[全体処理例]
図15は、全体処理例を示す図である。
【0073】
ステップS1501では、画像形成装置1は、画像形成を開始する。
【0074】
ステップS1502では、画像形成装置1は、搬送を開始する。
【0075】
以上のように、ステップS1501がステップS1502より先行して行われる第1制御が行われる。
【0076】
ステップS1503では、画像形成装置1は、再送かつ再画像形成を行う否かを判断する。そして、再送、及び、再画像形成がいずれも行われる(AND)と判断されると、再送かつ再画像形成を行うと判断(ステップS1503でYES)と判断される。一方で、再送、又は、再画像形成の少なくともどちらか一方でも行わないと判断されると、再送かつ再画像形成を行わないと判断(ステップS1503でNO)と判断される。
【0077】
次に、再送かつ再画像形成を行わないと判断(ステップS1503でNO)と判断すると、画像形成装置1は、全体処理を終了する。すなわち、用紙Wに対する画像形成をそのまま継続する。一方で、再送かつ再画像形成を行うと判断(ステップS1503でYES)と判断すると、画像形成装置1は、ステップS1504に進む。
【0078】
なお、再送かつ再画像形成を行う場合には、クリーニング処理等の準備を行う処理が実行されてもよい。
【0079】
ステップS1504では、画像形成装置1は、第1制御から第2制御に切り替える。このような切り替えがされると、以下のような処理の順序となる。
【0080】
ステップS1505では、画像形成装置1は、搬送を開始する。
【0081】
ステップS1506では、画像形成装置1は、搬送が成功であるか否かを判断する。次に、搬送が成功であると(ステップS1506でYES)、画像形成装置1は、ステップS1507に進む。一方で、搬送が失敗であると(ステップS1506でNO)、画像形成装置1は、ステップS1505に進む。すなわち、搬送が失敗した場合には、画像形成装置1は、搬送を再度行う。
【0082】
ステップS1507では、画像形成装置1は、画像形成を開始する。
【0083】
なお、制御は、第1制御に戻してもよいし、第2制御のまま維持してもよい。
【0084】
第2制御下では、ステップS1505がステップS1507より先行して行われる。このように、搬送部の劣化等により、搬送が失敗しやすい再送の場合であっても、搬送開始を画像形成開始より先行させると、搬送が成功したのを確認して画像形成が開始できるため、画像形成の処理、及び、クリーニング処理等が無駄になるのを防げる。ゆえに、画像形成における生産性を向上させることができる。
【0085】
なお、第1制御とするか、又は、第2制御とするかの決定は、複数の搬送部がある場合には、搬送部ごとに別々に行われるのが望ましい。例えば、第1給紙コロ111と第2給紙コロ121は、別々に、第1制御とするか、又は、第2制御とするかの決定が行われるのが望ましい。
【0086】
[機能構成例]
図16は、機能構成例を示す図である。例えば、画像形成装置1は、画像形成部1F1、搬送部1F2、再送部1F3、制御部1F4、及び、再画像形成部1F9を備える。また、画像形成装置1は、計測部1F5、判断部1F6、出力部1F7、及び、収納部1F8を更に備えるのが望ましい。
【0087】
画像形成部1F1は、用紙Wに対して、画像形成位置において画像形成を行う。例えば、画像形成部1F1は、トナーボトル103、転写ユニット104、現像ユニット105、書込装置106、及び、二次転写ローラ107等で実現する。
【0088】
搬送部1F2は、画像形成部1F1が画像形成を行う画像形成位置へ用紙Wを搬送する搬送手順を行う。例えば、搬送部1F2は、第1給紙コロ111等で実現する。
【0089】
再送部1F3は、搬送部1F2による搬送が失敗すると、再送を行う再送手順を行う。例えば、再送部1F3は、第1給紙コロ111等で実現する。
【0090】
制御部1F4は、再送かつ再画像形成を行う場合、第1制御から、第2制御に切り替える切替制御を行う制御手順を行う。例えば、制御部1F4は、制御ユニット160等で実現する。
【0091】
計測部1F5は、所定区間搬送するのにかかる搬送時間を計測する計測手順を行う。例えば、計測部1F5は、第1センサ131、第2センサ132、及び、第3センサ133等で実現する。
【0092】
判断部1F6は、搬送時間に基づいて搬送部1F2が劣化しているかを判断する判断手順を行う。例えば、判断部1F6は、制御ユニット160等で実現する。
【0093】
出力部1F7は、判断部1F6による判断結果を出力する出力手順を行う。
【0094】
収納部1F8は、用紙Wを複数枚収納する。例えば、収納部1F8は、第1給紙トレイ101、及び、第2給紙トレイ102等で実現する。
【0095】
再画像形成部1F9は、再送部1F3が再送する際に画像形成を再度行うと判断すると、画像形成部1F1に画像形成を再度行わせる。例えば、再画像形成部1F9は、トナーボトル103、転写ユニット104、現像ユニット105、書込装置106、及び、二次転写ローラ107等で実現する。
【0096】
再送の場合に、第1制御下で画像形成を行うと、作像されるトナー画像に対して、記録媒体の搬送が間に合わず、画像形成を失敗する場合が多い。このように、画像形成を失敗すると、クリーニング処理等を含む準備が無駄となる。また、トナー等も無駄に消費する。ほかにも、トナー画像201を作るのに装置が稼動したのも無駄になる。このように使用頻度が高くなると、メンテナンスも多くなる。また、メンテナンスが行われると、ダウンタイムが増え、生産性が低下する。
【0097】
そこで、再送の場合において、第1制御から第2制御に切り替え、搬送開始が先行するように制御する。このように制御すると、搬送の成功を確認した後に画像形成を開始できるため、準備を含む画像形成における無駄を少なくできる。そのため、画像形成の生産性を向上できる。
【0098】
[その他の実施形態]
記録媒体は、例えば、普通紙等である。なお、記録媒体は、用紙束でもよい。ただし、記録媒体は、用紙W以外のコート紙、ラベル紙等の他、オーバヘッドプロジェクタシート、フィルム、又は、可撓性を持つ薄板等でもよい。
【0099】
すなわち、記録媒体の素材は、トナーが付着可能、一時的に付着可能、付着して固着、又は、付着して浸透する材質等であればよい。具体的には、記録媒体は、用紙、フィルム、若しくは、布等の被記録媒体、電子基板、圧電素子(「圧電部材」等ともいう。)等の電子部品、粉体層(「粉末層」等ともいう。)、臓器モデル、又は、検査用セル等である。
【0100】
上記手順による制御方法は、例えば、コンピュータに処理を実行させて実現させる。なお、本発明に係る制御方法は、上記に示す以外の処理が含まれてもよい。また、制御方法は、一部の処理を外部装置による処理又は操作等で実行される方法を含む。
【0101】
上記の制御方法は、上記に例示する処理、又は、上記に示す処理と等価な処理を実行する制御プログラム(ファームウェア、及び、プログラムに準ずるものを含む。以下単に「プログラム」という。)で実現されてもよい。
【0102】
すなわち、上記の制御方法は、コンピュータに対して指令を行って所定の結果が得られるように、プログラミング言語等で記載されたプログラム等で実現されてもよい。なお、プログラムは、処理の一部をIC(集積回路、Integrated Circuit)等のハードウェア等で実行する構成であってもよい。
【0103】
プログラムは、コンピュータが有する演算装置、制御装置、及び、記憶装置等を協働させて上記に示す処理等をコンピュータに実行させる。すなわち、プログラムは、主記憶装置等にロードされて、演算装置に命令を発して演算を行わせてコンピュータを動作させる。
【0104】
また、プログラムは、コンピュータが読み込み可能な記録媒体、又は、ネットワーク等の電気通信回線を介して提供されてもよい。
【0105】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
【0106】
<1>記録媒体に対して画像形成を行う画像形成部と、
前記記録媒体に対して前記画像形成部が画像形成を行う画像形成位置へ前記記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部による搬送が失敗すると、前記搬送部による前記記録媒体の再送を行う再送部と、
前記再送部が再送する際に画像形成を再度行うと判断すると、前記画像形成部に画像形成を再度行わせる再画像形成部と、
前記再送部によって前記記録媒体の再送、かつ、前記再画像形成部による画像形成を行う場合、前記記録媒体の搬送開始より、前記画像形成部による画像形成開始を先行して開始させる第1制御から、前記画像形成部による画像形成開始より、前記記録媒体の搬送開始を先行して開始させる第2制御に切り替えを行う制御部と
を備える画像形成装置である。
【0107】
<2>前記搬送部が前記記録媒体を所定区間搬送するのにかかる搬送時間を計測する計測部と、
前記搬送時間に基づいて前記搬送部が劣化しているかを判断する判断部と、
前記判断部による判断結果を出力する出力部とを更に備える
上記<1>に記載の画像形成装置である。
【0108】
<3>前記判断部は、
前記所定区間を搬送するのに、前記搬送時間が閾値を超えるか否かを判断条件にする
上記<2>に記載の画像形成装置である。
【0109】
<4>前記所定区間は、
前記記録媒体の搬送開始する搬送開始位置から、前記計測部が前記記録媒体を検知する検知位置までの区間であり、
前記判断条件は、
前記搬送時間が前記閾値を超えるか否かの判断が含まれ、
前記閾値は、
前記搬送時間の平均値に基づいて設定され、
前記制御部は、
前記搬送時間が前記閾値を超える場合に、前記搬送部が劣化していると判断する
上記<3>に記載の画像形成装置である。
【0110】
<5>前記閾値は、
前記記録媒体の種類ごと、又は、前記記録媒体の厚みごとに定まる
上記<3>又は<4>に記載の画像形成装置である。
【0111】
<6>前記搬送部を複数備え、
前記制御部は、
前記第1制御を行うか、又は、前記第2制御を行うかの決定は、
前記搬送部ごとに行う
上記<1>乃至<5>のうちいずれか1つに記載の画像形成装置である。
【0112】
<7>前記出力部は、
前記搬送部が劣化していると連続して判断すると、前記搬送部の劣化を外部に 知らせる通知を行う
上記<2>乃至<5>のうちいずれか1つに記載の画像形成装置である。
【0113】
<8>前記記録媒体は、
用紙であり、
再送を行う場合には、クリーニング処理を含む前記画像形成部が画像形成を行う準備がされ、
前記搬送部は、
前記用紙が複数枚収納される収納部から前記画像形成部まで前記記録媒体を搬送し、かつ、前記用紙を1枚ずつ分離させてから搬送する
上記<1>乃至<7>のうちいずれか1つに記載の画像形成装置である。
【0114】
<9>前記判断部が前記閾値に基づいて前記搬送部が劣化していないと判断すると、
前記制御部は、
前記第1制御を行うと決定する
上記<3>に記載の画像形成装置である。
【0115】
なお、本発明は、上記に例示する各実施形態に限定されない。したがって、本発明は、技術的な要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の追加、又は、変形が可能である。ゆえに、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項のすべてが本発明の対象となる。なお、上記に例示する実施形態は、実施において好適な具体例である。そして、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現で可能であって、このような変形例は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0116】
1 :画像形成装置
1F1 :画像形成部
1F2 :搬送部
1F3 :再送部
1F4 :制御部
1F5 :計測部
1F6 :判断部
1F7 :出力部
1F8 :収納部
1F9 :再画像形成部1F9
101 :第1給紙トレイ
102 :第2給紙トレイ
111 :第1給紙コロ
112 :レジストローラ
121 :第2給紙コロ
131 :第1センサ
132 :第2センサ
133 :第3センサ
201 :トナー画像
301 :上限値
302 :下限値
303 :平均値
304 :閾値
W :用紙
【先行技術文献】
【特許文献】
【0117】