IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社リコーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024161210
(43)【公開日】2024-11-15
(54)【発明の名称】画像投影装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/14 20060101AFI20241108BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20241108BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20241108BHJP
   F21S 9/02 20060101ALI20241108BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241108BHJP
【FI】
G03B21/14 E
G03B21/00 D
F21S2/00 300
F21S9/02 100
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】30
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024152171
(22)【出願日】2024-09-04
(62)【分割の表示】P 2020206690の分割
【原出願日】2020-12-14
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】緑川 瑠樹
(72)【発明者】
【氏名】和田 雄二
(72)【発明者】
【氏名】高橋 朋子
(72)【発明者】
【氏名】米田 優
(72)【発明者】
【氏名】浜村 寿宏
(57)【要約】
【課題】画像投影装置において手持ちしやすい小型化を実現する。
【解決手段】画像投影装置1は、光を照射して画像を投影する投影部3と、投影部3の動作を制御する制御基板6と、投影部3と制御基板6に電力を供給するバッテリ7と、投影部3と制御基板6とバッテリ7とが内部に配置される本体2と、を有する画像投影装置1において、本体2は光の光軸L1の方向に突出した凸部2Dを有し、投影部3の少なくとも一部は凸部2Dに配置され、投影部3と制御基板6とバッテリ7のうちいずれか2つは光の光軸L1の方向に並列して本体2内に配置され、投影部3と制御基板6とバッテリ7のうちいずれか2つは上下方向に並んで本体2内に配置される。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を照射して画像を投影する投影部と、
前記投影部の動作を制御する制御部と、
前記投影部と前記制御部に電力を供給するバッテリと、
前記投影部と前記制御部と前記バッテリとが内部に配置される本体と、
を有する画像投影装置において、
前記本体は前記光の光軸方向に突出した凸部を有し、
前記投影部の少なくとも一部は前記凸部に配置され、
前記投影部と前記制御部と前記バッテリのうちいずれか2つは前記光の光軸の方向に並列して前記本体内に配置され、
前記投影部と前記制御部と前記バッテリのうちいずれか2つは上下方向に並んで前記本体内に配置される、
画像投影装置。
【請求項2】
前記本体の内部に配置される仕切り部材を備え、
前記仕切り部材は、少なくとも前記バッテリを前記投影部及び前記制御部から区分する、
請求項1に記載の画像投影装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記投影部に対して前記投影部の投影方向の反対側に配置され、
前記バッテリは、前記制御部に対して前記上下方向の下側に配置される、
請求項2に記載の画像投影装置。
【請求項4】
前記仕切り部材の第1の面側に前記バッテリが配置され、前記第1の面と反対側の第2の面側に前記制御部および前記投影部が配置される、
請求項3に記載の画像投影装置。
【請求項5】
前記仕切り部材は、前記バッテリ、前記投影部、前記制御部を前記本体の内部で個別に区分する、
請求項2~4のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項6】
前記本体は、三脚ネジ用雌ネジ部を有し、
前記三脚ネジ用雌ネジ部は、前記バッテリと、前記バッテリと前記光の光軸の方向に沿って並列に配置される前記投影部または前記制御部と、のなす隙間に対して前記上下方向から視たときに重なる領域に配置される、
請求項1~5のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項7】
前記本体は、三脚ネジ用雌ネジ部を有し、
前記三脚ネジ用雌ネジ部は、前記バッテリと、前記バッテリと前記光の光軸の方向に沿って並列に配置される前記投影部または前記制御部と、の間に配置される、
請求項1~5のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項8】
前記投影部によって投影された前記画像の焦点を調整するダイヤルを有し、
前記ダイヤルは前記凸部の側面に配置され、
前記本体を片手で保持するための指かけ部が、前記凸部に配置され、
前記ダイヤルと前記指かけ部は、前記上下方向から視たときに、少なくとも一部が重なるように配置され、
前記ダイヤルの操作方向は前記上下方向である、
請求項1~7のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項9】
前記本体は、前記ダイヤルが設けられる第1側面と、前記第1側面の下方に配置され、前記第1側面に対して窪んで形成される第2側面とを有する、
請求項8に記載の画像投影装置。
【請求項10】
前記投影部は、前記三脚ネジ用雌ネジ部の軸方向上に、前記投影部の少なくとも一部が重なるように配置され、前記三脚ネジ用雌ネジ部の前記軸方向と前記投影部の光軸方向とのなす角は鋭角である、
請求項6または7に記載の画像投影装置。
【請求項11】
前記本体の内部で仕切り部材により区画された前記バッテリが収容される領域に、前記三脚ネジ用雌ネジ部の一部が進入して配置される、
請求項10に記載の画像投影装置。
【請求項12】
前記三脚ネジ用雌ネジ部の軸方向と前記投影部の光軸方向とのなす角は直角である、
請求項6または7に記載の画像投影装置。
【請求項13】
前記三脚ネジ用雌ネジ部の始点位置と、前記本体の外面との間に段差が設けられる、
請求項6、7、10~12のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項14】
前記投影部の投影状態と非投影状態とを切り替える操作を入力するための投影ボタンが前記本体の表面上に設けられ、
前記投影ボタンの外縁部が前記表面より突出している、
請求項1~13のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項15】
前記投影ボタンの中央部が前記表面より窪んでいる、
請求項14に記載の画像投影装置。
【請求項16】
電源供給有無を切り替える操作を入力するための電源ボタンが前記本体の表面上に設けられ、
前記電源ボタンは、その外縁に沿って形成される環状の支持部材によって保持されており、前記支持部材の外側の端面は、環状の中心側に進むほど前記本体の内部側に窪むように傾斜する傾斜状に形成される、
請求項1~15のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項17】
前記電源ボタンは、前記本体の前記表面に対して凹んで配置される、
請求項16に記載の画像投影装置。
【請求項18】
ボタン群が前記本体の前記表面上に設けられ、前記ボタン群と前記電源ボタンとが単一の一体成型部品である、
請求項16または17に記載の画像投影装置。
【請求項19】
前記電源ボタンにより押圧される電源スイッチと、前記ボタン群により押圧されるスイッチ群とが設けられるスイッチ基板を有し、
前記スイッチ基板は、前記本体の内部側から篏合された前記一体成型部品を押圧して前記本体に取り付けられる、
請求項18に記載の画像投影装置。
【請求項20】
前記本体は、前記上下方向の上側に配置される上カバーと、下側に配置される下カバーとが篏合して形成され、
前記本体の内部に配置される仕切り部材を備え、
前記投影部、前記制御部、及び前記バッテリは、前記仕切り部材に固定されて前記上カバーに取り付けられる、
請求項1~19のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項21】
前記本体の内部に配置される仕切り部材を備え、
前記バッテリは、前記上下方向に直交する幅方向の側面が弾性部材を介して前記仕切り部材に固定される、
請求項1~20のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項22】
前記バッテリは、前記上下方向の上側の上面または下側の下面と、該上面または該下面と対向する前記仕切り板または前記本体との間に弾性部材を介在させて設置される、
請求項21に記載の画像投影装置。
【請求項23】
前記本体は、前記投影部によって投影された前記画像の焦点を調整するダイヤルを有し、
前記ダイヤルの回転操作に用いられる外周面には前記ダイヤルの回転軸側に凹むスリットが形成され、
前記スリットの形状は、菱形、円形、楕円形、線形を含む、
請求項1~22のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項24】
前記本体は、前記投影部によって投影された前記画像の焦点を調整するダイヤルを有し、
前記ダイヤルの回転軸は、前記本体の外面に対し内側に収容されている、
請求項1~23のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項25】
前記本体の内部に配置されるスピーカを備え、
前記スピーカは仕切り部材に固定される、
請求項1~24のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項26】
前記スピーカは、弾性体によって周囲を覆われ、前記仕切り部材に前記弾性体を介して押圧して固定される、
請求項25に記載の画像投影装置。
【請求項27】
前記本体は、前記上下方向の上側に配置される上カバーと、下側に配置される下カバーとが篏合して形成され、
前記上カバーと前記下カバーとの篏合部では、前記上カバーの上側篏合面に沿って延在し前記上側篏合面から突出する上側凸部と、前記下カバーの下側篏合面に沿って延在し前記下側篏合面から突出する下側凸部とが、前記上側篏合面及び前記下側篏合面の延在方向に沿って重畳する、
請求項1~26のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項28】
電源供給有無を切り替える操作を入力するための電源ボタンが前記本体の表面上に設けられ、
前記電源ボタンは、その外縁に沿って形成される環状の支持部材によって保持されており、
前記支持部材が導光材料で形成され、前記支持部材を発光させる光源が前記本体の内部に配置される、
請求項27に記載の画像投影装置。
【請求項29】
前記本体は、前記上下方向の上側に配置される上カバーと、下側に配置される下カバーとが篏合して形成され、
前記投影部は、前記下カバーに設けられる開口部から外部に画像を投影するよう配置され、
前記開口部には、前記投影部のレンズを保護するカバー部材が前記下カバーに押圧して固定され、
前記カバー部材は、前記レンズよりも前記投影部の投影方向に離れた位置に配置される、
請求項1~28のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項30】
前記カバー部材は、透明または半透明であって、前記投影部から投射される光を透過する、
請求項29に記載の画像投影装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像投影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
手持ちの画像投影装置を用いて、任意の投影面に対し画像を投影する技術が知られている。
【0003】
特許文献1には、片手で持って投影を行うプロジェクタにおいて、筐体内に、被投射面に画像を投射する光学ユニット、光学ユニットを駆動する駆動回路、バッテリが収容されていることが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1には、光学ユニット、駆動回路、バッテリの配置についての記載がなく、装置の小型化の配慮がされていない。
【0005】
本発明は、画像投影装置において手持ちしやすい小型化を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一観点に係る画像投影装置は、光を照射して画像を投影する投影部と、前記投影部の動作を制御する制御部と、前記投影部と前記制御部に電力を供給するバッテリと、前記投影部と前記制御部と前記バッテリとが内部に配置される本体と、を有する画像投影装置において、前記本体は前記光の光軸方向に突出した凸部を有し、前記投影部の少なくとも一部は前記凸部に配置され、前記投影部と前記制御部と前記バッテリのうちいずれか2つは前記光の光軸の方向に並列して前記本体内に配置され、前記投影部と前記制御部と前記バッテリのうちいずれか2つは上下方向に並んで前記本体内に配置される。
【発明の効果】
【0007】
画像投影装置において手持ちしやすい小型化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る画像投影装置のz正方向側から視た斜視図
図2】実施形態に係る画像投影装置のz負方向側から視た斜視図
図3】実施形態に係る画像投影装置のx負方向側から視た斜視図
図4】実施形態に係る画像投影装置のx正方向側から視た正面図
図5】画像投影装置の分解斜視図
図6】画像投影装置の把持状態を示す斜視図
図7】画像投影装置の把持状態を示す側面図
図8】画像投影装置のブロック図
図9】画像投影装置の変形例のブロック図
図10】画像投影装置の縦断面図
図11】三脚取付孔近傍の拡大断面図
図12】三脚取付孔の変形例を示す縦断面図
図13】投影ボタン近傍の斜視断面図
図14】電源ボタン近傍の側面断面図
図15】電源ボタン及びボタン群の一体成型部品の斜視図
図16】一体成型部品の取り付け方法を説明する図
図17】バッテリの取り付け方法を説明する図
図18】バッテリの取り付け状態を示す断面図
図19】ダイヤルの操作面の模様の変形例を示す図
図20】ダイヤルの取り付け位置を示す斜視断面図
図21】凸部の先端部近傍の断面図
図22】カバー部材の取り付け方法を説明する図
図23】内部配置の第1変形例を示す縦断面図
図24】内部配置の第2変形例を示す縦断面図
図25】内部配置の第3変形例を示す縦断面図
図26】内部配置の第4変形例を示す縦断面図
図27】内部配置の第5変形例を示す縦断面図
図28】内部配置の第6変形例を示す縦断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0010】
なお、以下の説明において、x方向、y方向、z方向は互いに垂直な方向である。x方向は、画像投影装置1の投影方向である。y方向は、画像投影装置1の投影画像の左右方向であり、典型的には水平方向である。z方向は、画像投影装置1の投影画像の上下方向であり、典型的には鉛直方向である。
【0011】
図1は、実施形態に係る画像投影装置1のz正方向側から視た斜視図である。図2は、実施形態に係る画像投影装置1のz負方向側から視た斜視図である。図3は、実施形態に係る画像投影装置1のx負方向側から視た斜視図である。図4は、実施形態に係る画像投影装置1のx正方向側から視た正面図である。図5は、画像投影装置1の分解斜視図である。図6は、画像投影装置1の把持状態を示す斜視図である。図7は、画像投影装置1の把持状態を示す側面図である。
【0012】
図1図7に示す画像投影装置1は、操作者が片手で把持しながら画像を投影させることができる、所謂ハンディタイプの画像投影装置である。
【0013】
画像投影装置1は、本体2と、投影部3と、第1のボタンとしての投影ボタン4と、を備える。本体2は、片手で把持可能な形状で形成される。投影部3は、外部に光を照射して画像を投影する。この光を投射光、この画像を投影画像と呼ぶ。投影ボタン4は、操作入力に応じて投影部3の投影状態、非投影状態を切り替える。本体2は中空状であり、本体2の内部に投影部3や他の部品が収容されている。投影ボタン4は、投影状態、非投影状態を切り替える機能に加えて他の機能を有していてもよく、画像投影装置1の状態によっては投影状態、非投影状態を切り替える機能の替わりに他の機能を実施してもよい。
【0014】
投影ボタン4は、本体2の表面に配置されている。なお、投影ボタン4は、ユーザが指等を物理的に接触させることで押下などの操作を入力するための要素であり、以降の説明で投影ボタン4を「操作部4」や「スイッチ4」とも表記する場合がある。つまり、投影ボタン4は操作者の操作を受け付ける。また、投影ボタン4は電気回路上に設けられる切替部18(図8など参照)に連結されている。投影ボタン4に入力されるユーザ操作に応じて切替部18が作動することによって、電気回路上で回線14(図8参照)の通電と非通電とが切り替えられ、これにより投影部3の投影状態、非投影状態が切り替えられる。操作部4と切替部18は、1個のスイッチ部品として一体的に形成される構成でもよいし、離間して配置されて電気的に接続される構成でもよい。
【0015】
なお、操作部4に入力されるユーザ操作とは、例えば押圧操作を含む。押圧操作とは、ボタンを押し込む操作、押して滑らせる操作、タッチパネルの接触操作等を含み、また、操作者が操作部4を押圧したことを認識した操作を含む。
【0016】
投影ボタン4の操作に応じて操作者の所望のタイミングで投影部3から光Lを照射させることが可能となり、また、光Lの照射を停止させることが可能となる。
【0017】
投影部3は、投影方向が本体2の長手方向(x方向)に沿うよう本体2のx正方向先端の凸部2Dに設置される。凸部2Dは、本体2の長手方向(x方向)に沿うように突出している。凸部2Dは、本体2と一体的に形成され、内部空間は連通されている。なお、本体2と凸部2Dとの関係は、本体2が凸部2Dを有している、ということもできる。また、投影部3は、レンズ部3Aを備え、凸部2Dのx正方向の先端部2Aに設けられる開口部2Cからレンズ部3Aが露出するよう設置され、かつ、レンズ部3Aから投影された画像の上下方向がz方向に沿い、画像の左右方向がy方向に沿うように本体2に設置されている。外部へ光を投影する際に、レンズ部3Aのレンズ中心を通る軸を光軸L1と定義する。投影部3はレンズ等の光学素子を有しており、「投影部3の光軸」とは一例としてこれら光学素子の光軸中心である。凸部2Dは、この投影部3の光軸に沿うように突出しているということもできる。
【0018】
また、投影部3はピント調整用のダイヤル15を備え、凸部2Dの一部に設けられた開口から外部に露出されている。操作者は、ダイヤル15を操作することで、投影画像のピントを調整できる。
【0019】
次に、図5を参照して、画像投影装置1の内部構造について説明する。
【0020】
図5に示すように、画像投影装置1は、本体2の内部に収容される上述の投影部3と、制御基板6(制御部)と、バッテリ7(電源)とを備える。制御基板6及びバッテリ7は、略直方体形状をしており、それぞれ上下方向に高さが低くなる向きに本体2内部に配置される。
【0021】
制御基板6は、投影部3の動作を制御する。制御基板6は、物理的には、CPU、RAM、ROM、記憶装置、インタフェース等がバスを介して接続されるコンピュータシステムとして構成することができる。制御基板6の各種機能は、CPU、RAM等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPUの制御のもとで、RAMや記憶装置におけるデータの読み出し及び書き込みを行うと共に、インタフェースを介して投影部3などの他部品や外部機器を動作させることで実現される。
【0022】
バッテリ7は、投影部3及び制御基板6に電力を供給する電源であり板状の二次電池である。
【0023】
図1などに示すように、本体2のz正方向側の表面には、投影ボタン4の他に、第2のボタンとしての電源ボタン11と、ボタン群12とが設けられる。電源ボタン11は、画像投影装置1の電力供給の有無を切り替え、主電源の機能を操作するためのボタンである。電源ボタン11は、主電源の機能に加えて他の機能を有していてもよく、画像投影装置1の状態によっては主電源の機能の替わりに他の機能を実施してもよい。
【0024】
ボタン群12は、その他の投影装置の各機能を操作するための複数のボタンを含む。電源ボタン11は、投影ボタン4よりx負方向側に配置され、ボタン群12は、電源ボタン11よりx負方向側に配置され、各ボタンはy方向に沿って配列されている。ボタン群12は複数のボタンからなる群であり、本実施形態では3つのボタンからなる。
【0025】
図3に示すように、本体2のX負方向側の端面2Bには、USBコネクタやHDMI(登録商標)などのコネクタ類13が露出するよう配置され、外部の各種機器と配線接続可能に構成されている。コネクタ類13は、例えば制御基板6上に設置されている。
【0026】
図1図4図6図7に示すように、本体2には上テーパ部21Aと下テーパ部22Aとが設けられる。上テーパ部21Aは、本体2の上面から側面に向かうテーパ部である。下テーパ部22Bは、本体2の下面Bや凸部2Dの下面2Eから本体2の側面に向かうテーパ部である。
【0027】
このように上テーパ部21A及び下テーパ部22Bを本体2に設けることにより、ユーザが本体2を持ちやすくなる。またハンディプロジェクタ(画像投影装置1)はカバンや服のポケットに入れて持ち歩くことが多い。上テーパ部21A及び下テーパ部22Bのようなテーパによって、出し入れの際にカバンやポケット等に装置の角部などをひっかかりにくくできる。
【0028】
なお、本実施形態では、図1などに示すように、上テーパ部21A及び下テーパ部22Bの各テーパは、プロジェクタ(画像投影装置1)の周囲全体に設けられているが、一部に設けられる構成でもよい。
【0029】
図8は、画像投影装置1のブロック図である。図8に示すように、投影部3は、発光部31と、表示デバイス32とを有する。発光部31は、LED31R、31G、31Bを有する。LED31R、31G、31Bは、それぞれ赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光源である。表示デバイス32は、発光部31から出力された光を通して投影画像を形成して外部に出力する画像形成部である。本実施形態では、表示デバイス32としてDLP(Digital Light Processing)を用いる。以降の説明では、「表示デバイス32」を「DLP32」とも表記する場合がある。なお、発光部31やDLP32は、それぞれの機能を発揮できる他の要素に置き換えてもよい。つまり発光部31としてLEDを用いているが、ハロゲンランプ等を用いてもよい。また表示デバイスとしてDLPを用いているが、液晶表示デバイスを用いてもよい。
【0030】
図8では、画像投影装置1の情報伝達系を実線で示し、電力供給系を太い実線で示し、光学系を点線で示している。図8に示すように、画像投影装置1の情報伝達系は、制御基板6から投影部3の発光部31と表示デバイス32(DLP)とに制御信号を出力する。また、画像投影装置1の電力供給系は、まずバッテリ7から制御基板6に電力が供給され、さらに制御基板6から配線14を介して、投影部3の発光部31とDLP32とに電力が供給される。そして、特に本実施形態では、制御基板6と投影部3との間の配線14上に切替部18が配置されている。切替部18は、操作部としてのスイッチ4の操作入力によって、オン状態とオフ状態に切り替わることができる。図8は切替部18がオフの状態を示している。
【0031】
切替部18は、オン状態のとき、投影部3の発光部31とDLP32とに電力を供給し、オフ状態のとき、投影部3の発光部31とDLP32への電力供給を停止する。一方、切替部18のオン、オフに関係なく、制御基板6にはバッテリ7から常に電力が供給される。これにより、切替部18は、操作部4への操作入力に応じて、制御基板6の起動状態を維持しつつ、投影部3の投影状態と非投影状態、すなわち発光部31の点灯/消灯と、DLP32の作動状態/停止状態とを切り替えることができる。
【0032】
このように、操作者によるスイッチ4(投影ボタン4)への操作に応じた切替部18のオン状態、オフ状態の切り替えに応じて、投影部3の投影状態と非投影状態を切り替えることができる。したがって、本実施形態の画像投影装置1は、作動中であっても画像の投影が不要な場合には適宜非投影状態にでき、この結果、消費電力の抑制、投影部3の長寿命化、発熱量の低減を図れる。また、投影部3が非投影状態でも制御基板6の起動状態が維持されるので、例えば従来のスタンバイモードのように投影部3と制御基板6の両方を停止させる構成と比較して、再度投影状態に切り替える際に投影部3の立ち上がりを早くできる。これにより、操作者のスイッチ操作により機敏に応じて画像を投影することが可能となり、装置の操作性を向上できる。
【0033】
投影ボタン4は押しボタン式のスイッチである。したがって、操作者が投影ボタン4を押している間(すなわち操作部4が押圧操作されている間)は、投影部3が投影状態(発光部31が点灯、かつ、DLP32が作動状態)となり、操作者の手がスイッチ4から離れると(すなわち操作部4が押圧操作されていないとき)、投影部3が非投影状態(発光部31が消灯、かつ、DLP32が停止状態)となる。これにより、操作者が画像を投影したいタイミングと、スイッチ4を押しつづけるタイミングとを一致させることができ、操作者にとって、いわゆるモーメンタリスイッチを用いた、より直感的な操作感を提供できる。またスイッチ4は操作者にとって投影と非投影を切り替えるボタンであり、投影ボタンということもできる。
【0034】
なお、図8の例では、切替部18が制御基板6から発光部31及びDLP32の両方への電力供給有無を切り替える構成を例示したが、発光部31またはDLP32のいずれか一方のみの電力供給有無を切り替えることができる配線14上の位置に切替部18を配置してもよい。切替部18は、少なくとも投影状態として投影部3から外部に画像が投影される状態と、非投影状態として投影部3から外部へ画像が投影されない状態とを切り替えることができればよい。
【0035】
図9は、画像投影装置1の変形例のブロック図である。図9に示すブロック図の概略は、図5と同様である。
【0036】
切替部18の他の構成例としては、図9に示すように、スイッチ4の押圧を検知するMCU18Aを有し、スイッチ4の押圧を検知している間は、投影状態となるように、一例として発光部31及び表示デバイス32への電力供給を行う。そして、押圧を検知していない間は、非投影状態となるように、発光部31及び表示デバイス32への電力供給が行わない。この場合は、制御基板6が投影状態と非投影状態を切り替える切替部として機能する。
【0037】
言い換えると、図9に示す構成では、操作部としてのスイッチ4の操作入力によって、制御基板6と投影部3との間の回線14の通電(オン状態)と非通電(オフ状態)とを切り替える切替部として、図8では回線14上に設けられ物理的な切替を行っていた切替部18の代わりに、制御基板6が電気的に切り替えを行う。
【0038】
制御基板6は投影部3の投影状態と投影オフ状態を制御することができる。制御基板6は、MCU18A(Micro Controller Unit)を内蔵する。MCU18Aは、制御基板6に電気的に接続されているスイッチ4の押下げ/非押下げ状態を検知することができる。
【0039】
さらに、制御基板6は、モーメンタリモードの際には、MCU18Aにより検出されるスイッチ4の押下げ/非押下げ状態の情報に基づいて、スイッチ4が押下されている間には回線14を介して投影部3に電力供給を行って投影状態とする。
【0040】
つまり図9に示す変形例の場合、制御基板6が、スイッチ4(操作部)の押圧操作に応じて、投影部3への電力供給有無を切り替える切替部として機能する。
【0041】
なお図9においては、スイッチ4をグランド(GND)に接続して基準電圧からの変化によりスイッチ4の押下げ/非押下げ状態を検知しているが、スイッチ4の押下げ/非押下げ状態が検知できればこれに限られない。
【0042】
図10は、画像投影装置1の縦断面図である。実施形態に係る画像投影装置1では、本体2に収容される投影部3と制御基板6と、バッテリ7との位置関係は、端的には以下のように表すことができる。すなわち、投影部3は、本体2から投影部3の投影方向(x正方向、光の)に突出して設けられる凸部2Dに設置される(投影部3の先端側の少なくとも一部が凸部2Dに配置される構成も含む)。そして、投影部3と制御基板6とバッテリ7のうち、いずれか2つは光の光軸の方向(x方向)に並列して本体2内に配置され、投影部3と制御基板6とバッテリ7のうち、いずれか2つは、投影部3の投影画像の上下方向(z方向)に沿って並んで本体2内に配置される。そしてこのような位置関係のうち、特に本実施形態では、図10に示すように、制御基板6は、投影部3に対して投影方向の反対側(x負方向側)に配置され、バッテリ7は、制御基板6に対して上下方向の下側に配置される。つまり、バッテリ7も、制御基板6と同様に、投影部3に対して投影方向の反対側(x負方向側)に配置されている。
【0043】
このような投影部3、制御基板6、バッテリ7の位置関係とすることで、光学ユニット(投影部3)、制御基板6(制御部)、バッテリ7のうち、二つは水平(x方向)に並んで配置され、残りの一つは水平な二つに対して垂直方向(z方向)に重なって配置される構成となる。このような構成にすることで、画像投影装置1を手持ちしやすいコンパクトなサイズに小型化できる。
【0044】
また、本体2の内部には、仕切り部材8が配置される。仕切り部材8は、少なくともバッテリ7を投影部3及び制御基板6から区分する。特に本実施形態では、図10に示すように、仕切り部材8は板状部材であり、一対の主面のうちz負方向側に第1の面85、z負方向側に第2の面86が向くよう配置されている。そして、仕切り部材8の第1の面85側にバッテリ7が配置され、第1の面85と反対側の第2の面86側に制御基板6および投影部3が配置される。
【0045】
このように、バッテリ7のみを仕切り部材8で本体2の内部空間で別の部屋に収容されるように区分することにより、投影部3の光学ユニットのLEDや、制御基板6の半導体などをバッテリ7から発せられる熱から遠ざけ、遮熱をすることができる。
【0046】
また、図10に示すように、本体2の上面は、投影方向(x方向)に沿って底面B側に湾曲する曲面であるのが好ましい。この曲面の形状は、「y方向から視た断面形状ではx軸方向から底面Bに近づくように湾曲する」や、「y方向から視た断面の曲面形状では曲率中心が上面の位置よりも底面Bの方向にある」などとも表現できる。さらに、凸部2Dの上面も、本体2の上面と同様の曲面であり、本体2の上面の曲面と、凸部2Dの上面の曲面とは、連続的に接続しているのが好ましい。「連続的に接続」とは、接続している箇所の両曲面の曲率が略一致しているということもできる。これらの構成によっても、把持をしやすくできる。これらの構成を言い換えると、本体2の上面は底面B側と反対側(z正方向側)に突出するように湾曲し、凸部2Dの上面も底面B側と反対側に突出するように湾曲する。そして、本体2の上面と凸部2Dの上面とが連続した面が、底面B側と反対側に突出するように湾曲する。
【0047】
また、図10に示すように、本体2には、三脚を本体2に取り付けるための、三脚ネジ用雌ネジ部17がz負方向側の下面に開口して設けられている。三脚ネジ用雌ネジ部17(めねじ穴)は、、バッテリ7と投影部3(もしくは制御基板6)との間に配置される。これにより、本体2に三脚ねじ固定機能を付与できると共に、本体2のサイズを大きくすることなく省スペース化を図ることができる。
【0048】
さらに、図10について説明すると、三脚ネジ用雌ネジ部17は、バッテリ7と、バッテリ7と投影方向に沿って並列に配置される投影部3または制御基板6(図10の例では投影部3)とのなすx方向の隙間fに対して、上下方向(z方向)から視たときにこの隙間fと重なる領域に配置されている。
【0049】
つまり図10の例では、バッテリ7と投影方向(x方向)に沿って並列に配置される投影部3との隙間f(丸印の空間)と、三脚ネジ用雌ネジ部17の軸線L2よりx負方向側の部分とが、上下方向(z方向)から視たときに重なって配置される。別な例として、例えば前述の隙間fが三脚ネジ用雌ネジ部17の直径以上あれば、三脚ネジ用雌ネジ部17全体を、上下方向(z方向)から視たときにこの隙間fと重なる領域に配置できる。
【0050】
さらに、図10に示されるように、投影部3は、三脚ネジ用雌ネジ部17の軸方向L2上に、投影部3の少なくとも一部が重なるように配置される。三脚ネジ用雌ネジ部17の軸方向L2と投影部3の光軸方向L1とのなす角αは鋭角である。投影部3の一部に三脚ネジ用雌ネジ部17が重畳して配置されることで、三脚ネジ用雌ネジ部17を設けても投影方向(x方向)の本体寸法の延長をさらに抑制でき、省スペース化を図ることができる。
【0051】
図11は、三脚取付孔(三脚ネジ用雌ネジ部17)近傍の拡大断面図である。図11に示すように、三脚ネジ用雌ネジ部17の始点位置と、本体2の外面との間には段差gが設けられる。言い換えると、三脚ネジ用雌ネジ部17の挿入面は本体2の外面に対して本体内部側(z正方向側)に凹んだ位置に配置され、本体2の外面となる取付部は三脚側と面接触する。このように、三脚取付穴を一段凹ませることで、三脚ホルダ(雄ネジ側)を取り付ける際に、三脚取付穴に先当たりすることなく、本体外装面(底面)のフラット面でバランスよく三脚ホルダを受けることができる。
【0052】
図12は、三脚取付孔の変形例を示す縦断面図である。図12に示すように、本体2の内部で仕切り部材8により区画されたバッテリ7が収容される領域に、三脚ネジ用雌ネジ部17の一部hが進入して配置される構成でもよい。このような構成を実現する一例としては、三脚ネジ用雌ネジ部17の軸方向L2と、投影部3の光軸方向L1とのなす角αが直角となるように、三脚ネジ用雌ネジ部17が配置される。このように、バッテリ7の部屋に三脚ネジ用雌ネジ部17の一部hがオーバーラップして配置されることで、本体2の長手方向(x方向)の省スペース化を図ることができる。さらに、図12に示すような三脚ネジ用雌ネジ部17の軸方向L2と、投影部3の光軸方向L1とが直交する構成であると、本体2を三脚に設置する際も、片手把持で投影する場合と同じ角度で本体2を支持できるので、三脚を使用しても片手操作時に近い投影が可能となる。これにより、三脚を使いやすくでき、ユーザが把持しながら投影を行うときより長時間の投影も可能となるので、画像投影装置1の使い勝手がよくなる。
【0053】
また、図12に示すように、投影部3の一部に三脚ネジ用雌ネジ部17が貫通して(言い換えると、投影部3の内部側にめり込むように)配置される構成でもよい。これにより、三脚ネジ用雌ネジ部17のz正方向側の先端部が投影部3と重なる配置となっても、上下方向の本体寸法の延長を抑制でき、省スペース化を図ることができる。
【0054】
図1図6図7などに示すように、本体2には、投影部3によって投影された投影画像の焦点を調整するダイヤル15が設けられる。ダイヤル15は、本体2の凸部2Dのy負方向側の側面2Hからy負方向側に凸状に盛り上がって形成される突出部2Fに配置されている。また、図2図7にハッチング領域として示すように、凸部2Dには、本体2を片手で保持するための指かけ部2Iが配置されている。この指かけ部2Iは、凸部2Dのz負方向側の面2Eにおいて、x方向に所定幅をとってy方向に沿って配置される。例えば図6図7に示すように、本体2を片手Hで把持するときに中指がこの指かけ部2Iに沿って配置される。そして、図7に示すように、ダイヤル15と指かけ部2Iは、上下方向(z方向)から視たときに、少なくとも一部が重なるように配置される。ダイヤル15の操作方向は上下方向である。ダイヤル15をこのような配置とすることで、例えば図6に示すように、片手把持時に指かけ部2Iに配置される中指の指先で操作しやすい位置にダイヤル15が配置され、かつ、操作しやすい方向に回転するようにダイヤル15が配置される。これにより、指かけ部2Iに中指をかけている姿勢で、そのまま中指の指先でダイヤル15を操作することが可能となり、本体2の把持とダイヤル15の操作とを両立できる。
【0055】
また、図4に示すように、本体2は、ダイヤル15が設けられる第1側面(すなわち突出部2Fの端面2G)と、第1側面2Gの下方に配置され、第1側面2Gに対して窪んで形成される第2側面(すなわち本体2の凸部2Dのy負方向側の側面2H)とを有する。言い換えると、ダイヤル15が配置された本体2の側面方向における短手方向の第1側面2Gと、第1側面2Gの下方に段差を構成する異なる他方の第2側面2Hを有し、第1側面2Gの下端部は、光軸中心L1よりも下方に配置され、かつ光軸中心L1から第2側面2Hまでの距離d2は、第1側面2Gまでの距離d1に比べ短い。この構成により、ダイヤル15の下の面2Hが一段くぼんでいるため、ダイヤル15に触れやすく、調整しやすくできる。
【0056】
図13は、投影ボタン4近傍の斜視断面図である。図13に示すように、投影部3の投影状態と非投影状態とを切り替える操作を入力するための投影ボタン4が本体2の表面上に設けられる。この投影ボタン4は、押圧されると下方に可動する可動部材である。下方に可動したとき、ボタンの下面に設けられる突出部が制御基板6に設けられるスイッチを押圧することで、制御基板6が投影ボタン4の押圧操作を検知できる。
【0057】
図13に示すように、投影ボタン4の外縁部4Aが、本体2の表面より外側(図13ではz正方向側、上側)に突出している。このように投影ボタン4が外装面(上カバー21)よりも凸のため、投影ボタン4を押しやすい。なお、外縁部4Aの全体が本体2表面より上方に突出する必要はなく、少なくとも一部が突出する構成でもよい。
【0058】
また、図13に示すように、投影ボタン4の中央部4Bが本体2の表面より窪んでいる。言い換えると、投影ボタン4の押圧部の上面が、外周に対して中央部に向かうにつれて凹形状となる。このように、投影ボタン4の中央が凹形状であることで、押すときに親指がフィットして押しやすい。投影ボタン4は、画像投影装置1において一番押す頻度の高いボタンであるので、他のボタンと差別化を図っている。
【0059】
図14は、電源ボタン11近傍の側面断面図である。図14に示すように、電源供給有無を切り替える操作を入力するための電源ボタン11が本体2の表面上に設けられる。この電源ボタン11は、押圧されると下方に可動する可動部材である。下方に可動したとき、ボタンの下面に設けられる突出部がスイッチ基板23に設けられるスイッチを押圧することで、スイッチ基板23が電源ボタン11の押圧操作を検知できる。
【0060】
図14に示すように、電源ボタン11は、その外縁に沿って形成される環状の支持部材19によって保持されており、支持部材19の外側(z正方向側)の端面19Aは、環状の中心側に進むほど本体2の内部側に窪むように傾斜する傾斜状に形成される。これにより、電源ボタン11は斜面形状の支持部材19によって保持され、ボタンのみが可動してスイッチ基板23上の電源スイッチを押すことができる。
【0061】
また、電源ボタン11は、本体2の表面に対して本体2の内部側(z負方向側)に凹んで配置される。投影ボタン4よりも電源ボタン11は凹であり、かつ支持部材19が斜面形状であるため、投影ボタン4との間でボタンの高さと形状の差別化を図り、ボタンを押す際の誤操作を防止できる。また、支持部材19の外縁端の全体または一部が、本体2の表面より外側(上側)に突出する構成でもよい。
【0062】
図15は、電源ボタン11及びボタン群12の一体成型部品20の斜視図である。図1図14などに示すように、ボタン群12が本体2の表面上に設けられる。ボタン群12の各ボタンも、押圧されると下方に可動する可動部材である。下方に可動したとき、ボタンの下面に設けられる突出部がスイッチ基板23に設けられるスイッチを押圧することで、スイッチ基板23がボタン群12の任意のボタンの押圧操作を検知できる。
【0063】
図15に示すように、ボタン群12と電源ボタン11とが単一の一体成型部品20で一体的に形成される。一体成型部品20は、電源ボタン11及びボタン群12に該当する部分と、これらの部分を繋ぐ連結部20Aとを有する。連結部20Aが上カバー21に固定されることによって、電源ボタン11及びボタン群12を個別に可動させることができる。
【0064】
一体成型部品20は、例えば全体が弾性部材で形成される。または、連結部を樹脂で成形し、ボタン部分をゴムなどの弾性部材で成形するなど、連結部20Aとボタン部分とを別材料で成形してもよい。要は、電源ボタン11及びボタン群12を個別に可動させることができれば、任意の材料を用いてよい。
【0065】
図16は、一体成型部品20の取り付け方法を説明する図である。図16に示すように、一体成型部品20は、スイッチ基板23により本体2の上カバー21に押圧されて取り付けられる。スイッチ基板23は、電源ボタン11より押圧される電源スイッチと、ボタン群12により押圧されるスイッチ群とが設けられる。スイッチ基板23は、本体2の上カバー21の内部側から篏合された一体成型部品20を押圧して、本体2の上カバー21に取り付けられる。また、図16に示すように、一体成型部品20と上カバー21との間には支持部材19が配置され、一体成型部品20の電源ボタン11の部分は、支持部材19の中央の穴部分に篏合される。このように、上カバー21に、電源ボタン11と、ボタン群12と、スイッチ基板23とが一体で取りつけられ、また、一体で取り外せる構成となるので、メンテナンス性を向上できる。
【0066】
図5に示すように、投影部3、制御基板6、及びバッテリ7は、仕切り部材8に固定されて一体的に纏まった状態で本体2の上カバー21に取り付けられる。投影部3は、仕切り部材8のうち、x正方向側かつz正方向側に配置される投影部設置部81に固定される。制御基板6は、仕切り部材8のうち、x負方向側かつz正方向側に配置される制御基板設置部82に固定される。バッテリ7は、仕切り部材8のうち、x負方向側かつz負方向側に配置されるバッテリ設置部83に固定される。そして、投影部3、制御基板6、及びバッテリ7がそれぞれ投影部設置部81、制御基板設置部82、バッテリ設置部83に固定された状態の仕切り部材8が、上カバー21に連結固定される。
【0067】
この構成により、投影部3と制御基板6とバッテリ7は、仕切り部材8に押圧して固定されることで一体に構成され、本体2の上カバー21に対して鉛直方向(z方向)に着脱が可能となる。また、本体2から下カバー22を外せば、上カバー21に仕切り部材8を介して投影部3、制御基板6、及びバッテリ7が一体的に連結された状態で画像投影装置1を分解できる。このように一体で取り外せることで、メンテナンス性(交換作業性)を良くできる。例えばバッテリ7の交換や一旦取り外して行うメンテナンス作業などを容易にできる。
【0068】
図17は、バッテリ7の取り付け方法を説明する図である。図18は、バッテリ7の取り付け状態を示す断面図である。図17図18に示すように、バッテリ7は、上下方向(z方向)に直交する幅方向(y方向)の側面が弾性部材24Aを介して仕切り部材8に固定される。例えば、仕切り部材8のバッテリ設置部83の内壁のうちバッテリ7の設置時にバッテリ7の側壁と当接する面に、所定厚さのシート状の弾性部材24Aを配置する。弾性部材24Aは例えばゴムである。
【0069】
図18に示すように、バッテリ7の設置時に、バッテリ7の側壁とバッテリ設置部83の内壁との隙間に弾性部材24Aが介在し、バッテリ7の側面が弾性部材24Aを内壁側に押圧することによって、弾性部材24Aの付勢力がバッテリ7に付加される。これにより、バッテリ7がバッテリ設置部83の内壁によってより強固に挟持されるので、バッテリ7を仕切り部材8のバッテリ設置部83により強固に固定できる。また、弾性部材24Aを挟みこむ構成とすることで、ねじなどによる固定ではないため、バッテリ交換の際に仕切り部材8のバッテリ設置部83からバッテリ7を取り外しやすい。
【0070】
また、バッテリ7は、上下方向(z方向)の上側の上面または下側の下面と、当該面と対向する仕切り部材8または本体2との間に弾性部材24Bを介在させて設置される。図17図18の例では、バッテリ7の上面と、この上面と対向する仕切り部材8のバッテリ設置部83との隙間に弾性部材24Bを介在させて設置される。また、図18に示すように、バッテリ7の下面と、この下面と対向する本体2の下カバー22の内壁との隙間にも弾性部材24Bを介在させて設置される。このようにバッテリ7を上下方向の両側から弾性部材24Bで挟持することにより、本体2に対するバッテリ7の振動発生や移動を防止できる。なお、バッテリ7の上面または下面のいずれか一方のみに弾性部材24Bを配置する構成でもよい。
【0071】
図19は、ダイヤル15の操作面の模様の変形例を示す図である。図7などを参照して説明したように、本実施形態では、ダイヤル15の回転操作に用いられる外周面にはダイヤル15の回転軸L3側に凹むスリットが形成され、そのスリットの形状は軸方向に沿って形成される線形状である。しかしこのスリットの形状は線形以外でもよい。例えば図19の(A)、(B)、(C)に示す操作面15A、15B、15C(円柱形状のダイヤルの外周面)のように、スリットの形状は、菱形、楕円形、円形など線形以外の形状でもよい。ダイヤル15にスリットを有することにより、指をひっかけやすくでき、ダイヤル15を回す際にグリップ力を向上させ、回しやすくすることができる。
【0072】
図20は、ダイヤル15の取り付け位置を示す斜視断面図である。図20に示すように、ダイヤル15の回転軸L3は、本体2の外面に対し内側(図20の例では側面2Gより本体2内部側のy正方向側)に収容されている。この構成により、ダイヤル15による外径方向への出っ張りが少なくなり、省スペース化が可能となる。
【0073】
図5に示すように、本体2の内部に配置されるスピーカ16を備える。スピーカ16は仕切り部材8に固定される。例えば図5に示すように、スピーカ16はバッテリ7の側面に沿って配置され、仕切り部材8のバッテリ設置部83に隣接するスピーカ設置部84に押圧して固定される。例えば、スピーカ16は一対であり、バッテリ7の対向する一対の側面にそれぞれ配置される。これらの一対のスピーカ16は、本体2内部の設置時には、投影部3の光軸方向(x方向)に対して直交する方向(y方向両側)に音を発するように配置される。
【0074】
また、スピーカ16は、仕切り部材8のスピーカ設置部84に弾性体16Aを介して押圧して固定されている。スピーカ16は、少なくとも仕切り部材8のスピーカ設置部84と弾性体16Aを介して接するように、その周囲を弾性体16Aで覆われている。スピーカ16は全周を弾性体16Aで覆われていてもよい。これにより、外部からの振動を弾性体16Aが吸収できるので、スピーカ16が振動の影響を受けにくくできる。また、ねじ固定でなく弾性体16Aを介して仕切り部材8に押圧篏合されるので、スピーカ16を仕切り部材8から着脱しやすい。
【0075】
図21は、本体2の凸部2Dの先端部2A近傍の断面図である。図22は、カバー部材25の取り付け方法を説明する図である。図21に示すように、投影部3は、本体2の下カバー22に設けられる開口部2Cから外部に画像を投影するよう配置される。開口部2Cには、投影部3のレンズ部3Aを保護するカバー部材25が設けられる。図22に示すように、カバー部材25は、下カバー22の内壁に開口部2Cを挟んで立設される一対の垂直壁部26の間に挿入され、これらの一対の垂直壁部26の最下部にてx負方向側端面からy方向に沿って中央の開口部2C側に進出して形成される支持部27と下カバー22の内壁との隙間に押圧して固定される。これにより、図21に示すように、カバー部材25は、レンズ部3Aよりも投影方向(x正方向側)に離れた位置に配置される。この構成により、投影部3のレンズ部3Aの傷や汚れを防止できる。カバー部材25によって投影部3が画像を投影するための開口部2Cを塞ぐことにより、外部から使用者の指や細い棒状の物などが挿入されるのを防止でき、投影部3のレンズ部3Aに外部から直接触れることができなくなる。
【0076】
また、カバー部材25は、透明または半透明であって、投影部3から投射される光を透過する。これにより、投影部3のレンズ部3Aから投影された光が、カバー部材25によって遮断されずに投影することが可能となる。カバー部材25の材料は、例えばアクリル、ポリカーボネート、ポリスチレンなどの樹脂や、ガラスなどを適用できる。
【0077】
図20などに示すように、本体2は、上下方向の上側に配置される上カバー21と、下側に配置される下カバー22とが篏合して形成される。上カバー21と下カバー22との篏合部28では、上カバー21の上側篏合面に沿って延在し上側篏合面から突出する上側凸部29と、下カバー22の下側篏合面に沿って延在し下側篏合面から突出する下側凸部30とが、上側篏合面及び下側篏合面の延在方向(すなわちx方向またはy方向)に沿って重畳する。図20の例では、上側凸部29は上側篏合面からz負方向側に突出し、下側凸部30は下側篏合面からz正方向側に突出して形成され、y方向(本体2の側面において内側と外側とを結ぶ方向)から視ると重畳するように配置される。この構成により、上カバー21と下カバー22とが確実に篏合できるので、本体2を把持して操作している際にx方向やy方向に上カバー21や下カバー22がずれることを好適に防止でき、より安定した操作が可能となる。
【0078】
また、図14などを参照して説明したように、電源ボタン11は、その外縁に沿って形成される環状の支持部材19によって保持されている。この支持部材19が導光材料で形成され、支持部材19を発光させる光源が本体2の内部に配置される構成としてもよい。これにより、電源ボタン11の位置をより明確に使用者に知らせることができる。また、上述のとおり、図20に示すように、上カバー21と下カバー22の篏合部28に上側凸部29と下側凸部30とが重畳する構成のため、篏合部28の隙間からの光漏れを防止できる。
【0079】
図23図28を参照して、画像投影装置1の本体2の内部配置の変形例を説明する。図23は、内部配置の第1変形例を示す縦断面図である。図23に示す第1変形例では、仕切り部材8Aは、バッテリ7、投影部3、制御基板6を、本体2の内部で個別に区分する。図10などに示した実施形態の構成では、バッテリ7が熱源となりうるため、バッテリ7のみを他の要素と別室に区分する構成を示した。しかし、投影部3と制御基板6も別の熱源となり得る。したがって、図23に示すようにバッテリ7、投影部3、制御基板6を本体2の内部で別室に配置されるように内部空間を区切ることによって、一の要素の発熱による他の要素への影響をさらに低減できる。
【0080】
また、投影部3と制御基板6とバッテリ7のうち、いずれか2つが投影部3の光の光軸の方向に並列して構成され、いずれか2つは、投影部3の投影画像の上下方向に沿って並んでいる構成であればよい。したがって、図10などに示した投影部3のみが前方(x正方向側)にあって、制御基板6が後方(x負方向側)の上部、バッテリ7が後方の下部に配置される構成以外の配置としてもよい。以下にその具体的な配置を例示する。
【0081】
図24は、内部配置の第2変形例を示す縦断面図である。図24に示す第2変形例では、仕切り部材8Bは、投影部3のみを本体2の前方の凸部2Dに収容し、バッテリ7を投影部3に対して本体2の後方の上部、制御基板6をバッテリ7に対して下方に配置する。
【0082】
図25は、内部配置の第3変形例を示す縦断面図である。図25に示す第3変形例では、仕切り部材8Cは、投影部3及び制御基板6を本体2の前方の凸部2Dに収容し、制御基板6を投影部3の上方に配置し、バッテリ7を投影部3に対して本体2の後方に配置する。
【0083】
図26は、内部配置の第4変形例を示す縦断面図である。図26に示す第4変形例では、仕切り部材8Dは、投影部3及び制御基板6を本体2の前方の凸部2Dに収容し、制御基板6を投影部3の下方に配置し、バッテリ7を投影部3に対して本体2の後方に配置する。
【0084】
図27は、内部配置の第5変形例を示す縦断面図である。図27に示す第5変形例では、仕切り部材8Eは、投影部3及びバッテリ7を本体2の前方の凸部2Dに収容し、バッテリ7を投影部3の下方に配置し、制御基板6を投影部3に対して本体2の後方に配置する。
【0085】
図28は、内部配置の第6変形例を示す縦断面図である。図28に示す第6変形例では、仕切り部材8Fは、投影部3及びバッテリ7を本体2の前方の凸部2Dに収容し、バッテリ7を投影部3の上方に配置し、制御基板6を投影部3に対して本体2の後方に配置する。
【0086】
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
【符号の説明】
【0087】
1 画像投影装置
2 本体
2D 凸部
21 上カバー
22 下カバー
3 投影部
4 投影ボタン
4A 外縁部
4B 中央部
6 制御基板(制御部)
7 バッテリ
8、8A~8F 仕切り部材
11 電源ボタン
12 ボタン群
15 ダイヤル
16 スピーカ
16A 弾性体
17 三脚ネジ用雌ネジ部
19 支持部材
20 一体成型部品
23 スイッチ基板
24A、24B 弾性部材
25 カバー部材
L 光
L1 光軸
L2 三脚取付孔の軸
L3 ダイヤルの軸
d1 突出部と光軸との距離
d2 本体側面と光軸との距離
【先行技術文献】
【特許文献】
【0088】
【特許文献1】特許4994744号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
【手続補正書】
【提出日】2024-10-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を照射して画像を投影する投影部と、
前記投影部の動作を制御する制御部と、
前記投影部と前記制御部に電力を供給するバッテリと、
前記投影部と前記制御部と前記バッテリとが内部に配置される本体と、
を有する画像投影装置において、
前記本体は前記光の光軸方向に突出した凸部を有し、
前記投影部の少なくとも一部は前記凸部に配置され
前記本体は、上下方向の下方向を向く底面と、前記上下方向の上方向を向く上面と、を有し、
前記凸部は、前記上下方向の上方向を向く上面を有し、
前記本体の前記上面と、前記凸部の前記上面とは、接続している箇所の曲率が一致するよう連続的に接続しており、
前記本体の前記上面と前記凸部の前記上面とが連続した面は、前記底面側と反対側に突出するように湾曲して形成される、
画像投影装置。
【請求項2】
前記本体の内部に配置される仕切り部材を備え、
前記仕切り部材は、少なくとも前記バッテリを前記投影部及び前記制御部から区分する、
請求項1に記載の画像投影装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記投影部に対して前記投影部の投影方向の反対側に配置され、
前記バッテリは、前記制御部に対して前記上下方向の下側に配置される、
請求項2に記載の画像投影装置。
【請求項4】
前記仕切り部材の第1の面側に前記バッテリが配置され、前記第1の面と反対側の第2の面側に前記制御部および前記投影部が配置される、
請求項3に記載の画像投影装置。
【請求項5】
前記仕切り部材は、前記バッテリ、前記投影部、前記制御部を前記本体の内部で個別に区分する、
請求項2~4のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項6】
前記本体は、三脚ネジ用雌ネジ部を有し、
前記三脚ネジ用雌ネジ部は、前記バッテリと、前記バッテリと前記光の光軸の方向に沿って並列に配置される前記投影部または前記制御部と、のなす隙間に対して前記上下方向から視たときに重なる領域に配置される、
請求項1~5のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項7】
前記本体は、三脚ネジ用雌ネジ部を有し、
前記三脚ネジ用雌ネジ部は、前記バッテリと、前記バッテリと前記光の光軸の方向に沿って並列に配置される前記投影部または前記制御部と、の間に配置される、
請求項1~5のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項8】
前記投影部によって投影された前記画像の焦点を調整するダイヤルを有し、
前記ダイヤルは前記凸部の側面に配置され、
前記本体を片手で保持するための指かけ部が、前記凸部に配置され、
前記ダイヤルと前記指かけ部は、前記上下方向から視たときに、少なくとも一部が重なるように配置され、
前記ダイヤルの操作方向は前記上下方向である、
請求項1~7のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項9】
前記本体は、前記ダイヤルが設けられる第1側面と、前記第1側面の下方に配置され、前記第1側面に対して窪んで形成される第2側面とを有する、
請求項8に記載の画像投影装置。
【請求項10】
前記投影部は、前記三脚ネジ用雌ネジ部の軸方向上に、前記投影部の少なくとも一部が重なるように配置され、前記三脚ネジ用雌ネジ部の前記軸方向と前記投影部の光軸方向とのなす角は鋭角である、
請求項6または7に記載の画像投影装置。
【請求項11】
前記本体の内部で仕切り部材により区画された前記バッテリが収容される領域に、前記三脚ネジ用雌ネジ部の一部が進入して配置される、
請求項10に記載の画像投影装置。
【請求項12】
前記三脚ネジ用雌ネジ部の軸方向と前記投影部の光軸方向とのなす角は直角である、
請求項6または7に記載の画像投影装置。
【請求項13】
前記三脚ネジ用雌ネジ部の始点位置と、前記本体の外面との間に段差が設けられる、
請求項6、7、10~12のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項14】
前記投影部の投影状態と非投影状態とを切り替える操作を入力するための投影ボタンが前記本体の表面上に設けられ、
前記投影ボタンの外縁部が前記表面より突出している、
請求項1~13のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項15】
前記投影ボタンの中央部が前記表面より窪んでいる、
請求項14に記載の画像投影装置。
【請求項16】
電源供給有無を切り替える操作を入力するための電源ボタンが前記本体の表面上に設けられ、
前記電源ボタンは、その外縁に沿って形成される環状の支持部材によって保持されており、前記支持部材の外側の端面は、環状の中心側に進むほど前記本体の内部側に窪むように傾斜する傾斜状に形成される、
請求項1~15のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項17】
前記電源ボタンは、前記本体の前記表面に対して凹んで配置される、
請求項16に記載の画像投影装置。
【請求項18】
ボタン群が前記本体の前記表面上に設けられ、前記ボタン群と前記電源ボタンとが単一の一体成型部品である、
請求項16または17に記載の画像投影装置。
【請求項19】
前記電源ボタンにより押圧される電源スイッチと、前記ボタン群により押圧されるスイッチ群とが設けられるスイッチ基板を有し、
前記スイッチ基板は、前記本体の内部側から篏合された前記一体成型部品を押圧して前記本体に取り付けられる、
請求項18に記載の画像投影装置。
【請求項20】
前記本体は、前記上下方向の上側に配置される上カバーと、下側に配置される下カバーとが篏合して形成され、
前記本体の内部に配置される仕切り部材を備え、
前記投影部、前記制御部、及び前記バッテリは、前記仕切り部材に固定されて前記上カバーに取り付けられる、
請求項1~19のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項21】
前記本体の内部に配置される仕切り部材を備え、
前記バッテリは、前記上下方向に直交する幅方向の側面が弾性部材を介して前記仕切り部材に固定される、
請求項1~20のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項22】
前記バッテリは、前記上下方向の上側の上面または下側の下面と、該上面または該下面と対向する前記仕切り板または前記本体との間に弾性部材を介在させて設置される、
請求項21に記載の画像投影装置。
【請求項23】
前記本体は、前記投影部によって投影された前記画像の焦点を調整するダイヤルを有し、
前記ダイヤルの回転操作に用いられる外周面には前記ダイヤルの回転軸側に凹むスリットが形成され、
前記スリットの形状は、菱形、円形、楕円形、線形を含む、
請求項1~22のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項24】
前記本体は、前記投影部によって投影された前記画像の焦点を調整するダイヤルを有し、
前記ダイヤルの回転軸は、前記本体の外面に対し内側に収容されている、
請求項1~23のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項25】
前記本体の内部に配置されるスピーカを備え、
前記スピーカは仕切り部材に固定される、
請求項1~24のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項26】
前記スピーカは、弾性体によって周囲を覆われ、前記仕切り部材に前記弾性体を介して押圧して固定される、
請求項25に記載の画像投影装置。
【請求項27】
前記本体は、前記上下方向の上側に配置される上カバーと、下側に配置される下カバーとが篏合して形成され、
前記上カバーと前記下カバーとの篏合部では、前記上カバーの上側篏合面に沿って延在し前記上側篏合面から突出する上側凸部と、前記下カバーの下側篏合面に沿って延在し前記下側篏合面から突出する下側凸部とが、前記上側篏合面及び前記下側篏合面の延在方向に沿って重畳する、
請求項1~26のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項28】
電源供給有無を切り替える操作を入力するための電源ボタンが前記本体の表面上に設けられ、
前記電源ボタンは、その外縁に沿って形成される環状の支持部材によって保持されており、
前記支持部材が導光材料で形成され、前記支持部材を発光させる光源が前記本体の内部に配置される、
請求項27に記載の画像投影装置。
【請求項29】
前記本体は、前記上下方向の上側に配置される上カバーと、下側に配置される下カバーとが篏合して形成され、
前記投影部は、前記下カバーに設けられる開口部から外部に画像を投影するよう配置され、
前記開口部には、前記投影部のレンズを保護するカバー部材が前記下カバーに押圧して固定され、
前記カバー部材は、前記レンズよりも前記投影部の投影方向に離れた位置に配置される、
請求項1~28のいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項30】
前記カバー部材は、透明または半透明であって、前記投影部から投射される光を透過する、
請求項29に記載の画像投影装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一観点に係る画像投影装置は、光を照射して画像を投影する投影部と、前記投影部の動作を制御する制御部と、前記投影部と前記制御部に電力を供給するバッテリと、前記投影部と前記制御部と前記バッテリとが内部に配置される本体と、を有する画像投影装置において、前記本体は前記光の光軸方向に突出した凸部を有し、前記投影部の少なくとも一部は前記凸部に配置され、前記本体は、上下方向の下方向を向く底面と、前記上下方向の上方向を向く上面と、を有し、前記凸部は、前記上下方向の上方向を向く上面を有し、前記本体の前記上面と、前記凸部の前記上面とは、接続している箇所の曲率が一致するよう連続的に接続しており、前記本体の前記上面と前記凸部の前記上面とが連続した面は、前記底面側と反対側に突出するように湾曲して形成される。