IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社トクヤマの特許一覧

<>
  • 特開-電解槽ユニット 図1
  • 特開-電解槽ユニット 図2
  • 特開-電解槽ユニット 図3
  • 特開-電解槽ユニット 図4
  • 特開-電解槽ユニット 図5
  • 特開-電解槽ユニット 図6
  • 特開-電解槽ユニット 図7
  • 特開-電解槽ユニット 図8
  • 特開-電解槽ユニット 図9
  • 特開-電解槽ユニット 図10
  • 特開-電解槽ユニット 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166085
(43)【公開日】2024-11-28
(54)【発明の名称】電解槽ユニット
(51)【国際特許分類】
   C25B 15/08 20060101AFI20241121BHJP
   C25B 1/04 20210101ALI20241121BHJP
   C25B 1/34 20060101ALI20241121BHJP
   C25B 9/00 20210101ALI20241121BHJP
【FI】
C25B15/08 302
C25B1/04
C25B1/34
C25B9/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024045548
(22)【出願日】2024-03-21
(31)【優先権主張番号】P 2023082518
(32)【優先日】2023-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000003182
【氏名又は名称】株式会社トクヤマ
(74)【代理人】
【識別番号】110003524
【氏名又は名称】弁理士法人愛宕綜合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松井 仁司
(72)【発明者】
【氏名】梅林 良太
【テーマコード(参考)】
4K021
【Fターム(参考)】
4K021AA01
4K021AA03
4K021BA02
4K021BA03
4K021CA01
4K021CA11
4K021DC01
4K021DC03
4K021DC15
(57)【要約】
【課題】気液分離を促進することができる電解槽ユニットを提供する。
【解決手段】電解槽ユニット2は、電極室4(陽極室8、陰極室10)と、陽極室8の上方に配置された陽極側気液分離室30と、陰極室10の上方に配置された陰極側気液分離室32とを備える。陽極室8と陽極側気液分離室30とを区画する区画部材40は、下板42と、下板42の上方に間隔を空けて配置された上板46とを含む。下板42および上板46のそれぞれには、幅方向に間隔をおいて複数の開口42a、46aが形成されている。陰極室10と陰極側気液分離室32とを区画する区画部材64は、下板66と、下板66の上方に間隔を空けて配置された上板70とを含む。下板66および上板70のそれぞれには、幅方向に間隔をおいて複数の開口66a、70aが形成されている。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極室と、前記電極室の上方に配置された気液分離室とを備える電解槽ユニットであって、
前記電極室と前記気液分離室とを区画する区画部材は、下板と、前記下板の上方に間隔を空けて配置された上板とを含み、
前記下板および前記上板のそれぞれには、前記電極室の幅方向に間隔をおいて複数の開口が形成されている電解槽ユニット。
【請求項2】
前記区画部材は、さらに、前記下板と前記上板との間に配置された中間シートを含み、
前記中間シートは、前記電極室から前記気液分離室に向かう電解液の流れを許容する、請求項1に記載の電解槽ユニット。
【請求項3】
前記中間シートは網状である、請求項2に記載の電解槽ユニット。
【請求項4】
前記区画部材は、前記下板、前記中間シートおよび前記上板が下から順に積層された積層構造体である、請求項2に記載の電解槽ユニット。
【請求項5】
前記下板の開口および前記上板の開口は、前記幅方向において互い違いに配置されている、請求項1に記載の電解槽ユニット。
【請求項6】
前記上板の開口のサイズは、前記下板の開口のサイズよりも小さい、請求項1に記載の電解槽ユニット。
【請求項7】
前記上板の開口の数量は、前記下板の開口の数量よりも少ない、請求項1に記載の電解槽ユニット。
【請求項8】
前記中間シートは、前記電極室から前記気液分離室に向かう電解液の流れに対して抵抗を付与する、請求項1に記載の電解槽ユニット。
【請求項9】
前記区画部材には、前記気液分離室内の電解液を回収して前記電極室に戻すための電解液回収手段が設けられている、請求項1に記載の電解槽ユニット。
【請求項10】
前記区画部材には回収穴が形成されており、前記電解液回収手段は、前記回収穴から流出した電解液を回収して前記電極室に戻す、請求項9に記載の電解槽ユニット。
【請求項11】
前記下板の開口および前記上板の開口は、前記電極室の奥行方向において電極側に配置され、前記回収穴は、前記奥行方向において前記電極の反対側に配置されている、請求項10に記載の電解槽ユニット。
【請求項12】
前記電解液回収手段は、前記気液分離室内から回収した電解液を前記幅方向の一端側に送るための横管路と、前記幅方向の一端側に送られた電解液を下方に送るための縦管路とを有する、請求項9に記載の電解槽ユニット。
【請求項13】
前記電極室の下部には、原料液体の供給ノズルが設けられており、
前記電解液回収手段は、前記気液分離室内から回収した電解液を、前記電極室の下部に戻して前記供給ノズルから前記電極室に流入した原料液体と混合させる、請求項9に記載の電解槽ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食塩電解等のアルカリ金属塩化物水溶液の電解、あるいは、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物水溶液の電解のいずれにも適用することができる電解槽ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、アルカリ金属塩化物水溶液を電解して、塩素とアルカリ金属水酸化物を生成するための複極式電解槽の構成要素である電解槽ユニットが開示されている。この電解槽ユニットは、電極室と、電極室の上方に配置された気液分離室とを備える。
【0003】
気液分離室は、電極室枠の電極板(陽極ないし陰極)より上の背板の上方部分が逆U字形になるように外側に曲げられ、その逆U字形部分内にU字形の樋状部材が背板との間に通路となる隙間が設けられるように配置され、逆U字形部分とU字形の樋状部材で区画されている。
【0004】
そして、上記電解槽ユニットによれば、電極室内を上昇してきた気液混相流が、気液分離室の側部に設けられた通路からサイホン現象により吸い上げられるように気液分離室に入るので、気液分離室の外側下部にガスだまりができにくく、また、気液混相流が狭い通路を通ることにより、小さい気泡が分散された気泡流となり気液分離がスムースに行なわれる旨が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8-100286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、小さすぎる気泡は液体から分離しがたいため、上記電解槽ユニットにおいては、気液分離性の点で改善の余地がある。気体と液体との分離が不十分である場合には、電解槽内の圧力変動による振動が生じやすくなり、このような振動に起因して膜(食塩電解等のアルカリ金属塩化物水溶液の電解の場合にはイオン交換膜、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物水溶液の電解の場合には隔膜)が損傷するおそれがある。
【0007】
本発明の課題は、気液分離を促進することができる電解槽ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、上記課題を解決する以下の電解槽ユニットが提供される。すなわち、
「電極室と、前記電極室の上方に配置された気液分離室とを備える電解槽ユニットであって、
前記電極室と前記気液分離室とを区画する区画部材は、下板と、前記下板の上方に間隔を空けて配置された上板とを含み、
前記下板および前記上板のそれぞれには、前記電極室の幅方向に間隔をおいて複数の開口が形成されている電解槽ユニット」が提供される。
【0009】
前記区画部材は、さらに、前記下板と前記上板との間に配置された中間シートを含み、前記中間シートは、前記電極室から前記気液分離室に向かう電解液の流れを許容し得る。前記中間シートは網状でよい。前記区画部材は、前記下板、前記中間シートおよび前記上板が下から順に積層された積層構造体であるのが好都合である。
【0010】
好ましくは、前記下板の開口および前記上板の開口は、前記幅方向において互い違いに配置されている。前記上板の開口のサイズは、前記下板の開口のサイズよりも小さいのが望ましい。前記上板の開口の数量は、前記下板の開口の数量よりも少ないのがよい。
【0011】
前記中間シートは、前記電極室から前記気液分離室に向かう電解液の流れに対して抵抗を付与するのが好適である。
【0012】
前記区画部材には、前記気液分離室内の電解液を回収して前記電極室に戻すための電解液回収手段が設けられているのが望ましい。
【0013】
前記区画部材には回収穴が形成されており、前記電解液回収手段は、前記回収穴から流出した電解液を回収して前記電極室に戻すのがよい。前記下板の開口および前記上板の開口は、前記電極室の奥行方向において電極側に配置され、前記回収穴は、前記奥行方向において前記電極の反対側に配置され得る。
【0014】
前記電解液回収手段は、前記気液分離室内から回収した電解液を前記幅方向の一端側に送るための横管路と、前記幅方向の一端側に送られた電解液を下方に送るための縦管路とを有するのが好都合である。
【0015】
前記電極室の下部には、原料液体の供給ノズルが設けられており、前記電解液回収手段は、前記気液分離室内から回収した電解液を、前記電極室の下部に戻して前記供給ノズルから前記電極室に流入した原料液体と混合させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の電解槽ユニットにおいては、電極室において生じた気泡が区画部材を通過する際に、気泡の合体・分裂が生じて気泡のサイズ分布が狭まり、気液分離室において破裂しやすいサイズの気泡の割合が増加するので、気液分離を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る電解槽ユニットの平面図。
図2図1におけるII-II線断面図。
図3】クラッド板が介在されない場合における断面図(図2の断面に相当する断面)。
図4図2に示す気液分離室の拡大図。
図5】区画部材の下板が、フランジの天面板および側壁とともに、ひとつの板材が折り曲げられて形成されている場合の断面図(図4の断面に相当する断面)。
図6図4におけるVI方向から見た分解斜視図(陽極、第1リブおよび横管路は省略)。
図7図4におけるVII-VII線断面図。
図8】上板の開口のサイズが下板の開口のサイズよりも小さい場合の断面図(図7の断面に相当する断面)。
図9】陽極側の電解液回収手段の斜視図。
図10図4におけるX方向から見た分解斜視図(陰極、クッション材、集電体、第2リブおよび横管路は省略)。
図11】陰極側の電解液回収手段の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の電解槽ユニットの好適実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
(電解槽ユニット2)
図1および図2を参照して説明すると、電解槽ユニット2は、液体の電気分解が行われる電極室4と、電気分解により生じた気体を電解液から分離させるための気液分離室6(図2参照)とを備える。
【0020】
(電極室4)
図2に示すとおり、電極室4は、第1材料から形成された陽極室8と、第2材料から形成された陰極室10とを含む。図示の実施形態においては、陽極室8と陰極室10とはクラッド板12を介して接続されている。クラッド板12は、第1材料の層12aおよび炭素鋼12bを有する。
【0021】
第1・第2材料については、電解槽ユニット2がアルカリ金属塩化物水溶液の電解に適用される場合には、たとえば、第1材料はチタン(Ti)、第2材料はニッケル(Ni)でよい。一方、電解槽ユニット2がアルカリ金属水酸化物水溶液の電解に適用される場合には、第1・第2材料は同一でよく、第1・第2材料として、たとえばニッケル(Ni)が採用され得る。なお、第1・第2材料が同一の場合には、クラッド板12は不要である。
【0022】
(陽極室8)
図2に示すとおり、陽極室8は、陽極14と、陽極14と間隔をおいて配置された第1隔壁16と、陽極14と第1隔壁16との間に配置された複数の第1リブ18とを含む。
【0023】
(陽極14)
矩形板状の陽極14には、図示していないが、多数の開口が設けられている。開口の形状は任意であり、たとえば、菱形状、扁平な扇形状、スリット状などが挙げられる。多数の開口は千鳥状に配置され得る。
【0024】
(第1隔壁16)
第1隔壁16は、図2に矢印Dで示す電極室4の奥行方向(D方向)において、陽極14と間隔をおいて配置されている。第1隔壁16は、図2に矢印Vで示す上下方向(V方向)に延びる主部16aと、主部16aの下端から陽極14に向かって奥行方向に延びる底面部16bと、底面部16bの先端から下方に延びるフランジ部16cと、フランジ部16cの下端から主部16a側に向かって奥行方向に突出する突出部16dとを有する。
【0025】
図示していないが、第1隔壁16の幅方向(図1に矢印Wで示す電極室4の幅方向)両側部分にも、主部16aの幅方向端部から陽極14に向かって奥行方向に延びる側面部と、側面部の先端から幅方向外側に延びるフランジ部と、フランジ部の外側端部から主部16a側に向かって奥行方向に突出する突出部とが設けられている。
【0026】
(第1リブ18)
図1に示すとおり、第1リブ18は、幅方向に間隔をおいて複数個設けられている。それぞれの第1リブ18は、上下方向(V方向)に沿って延びている。図2を参照して説明すると、第1リブ18は、陽極14から第1隔壁16に向かって奥行方向に延びる主部18aと、主部18aの第1隔壁16側の端部から幅方向に突出する複数の接合片18bとを有する。陽極14側の主部18aの端部は陽極14に接合され、各接合片18bは第1隔壁16の主部16aに接合されている。
【0027】
図2に示すとおり、主部18aの第1隔壁16側の端部には、上下方向に間隔をおいて複数の切り欠き18cが設けられている。切り欠き18cは、隣接する接合片18b同士の間に位置している。複数の切り欠き18cにより、陽極室8内において、液体および気体の幅方向への流通が確保されている。
【0028】
(陰極室10)
図2に示すとおり、陰極室10は、集電体20と、集電体20と間隔をおいて配置された第2隔壁22と、集電体20と第2隔壁22との間に配置された複数の第2リブ24とを含む。
【0029】
(集電体20)
矩形板状の集電体20には、陽極14と同様に、多数の開口(図示していない。)が設けられている。開口の形状は任意であり、たとえば、菱形状、扁平な扇形状、スリット状などが採用され得る。多数の開口の配置は千鳥状でよい。
【0030】
多数の電解槽ユニット2が奥行方向に並べられ、かつ奥行方向両側からプレスされて電解槽が組み立てられる際、集電体20の外面には、金属製のクッション材26を介して陰極28が装着される。
【0031】
(第2隔壁22)
図2に示すとおり、第2隔壁22は、奥行方向(D方向)において、集電体20と間隔をおいて配置されている。第2隔壁22は、第1隔壁16と同様に、上下方向(V方向)に延びる主部22aと、主部22aの下端から集電体20に向かって奥行方向に延びる底面部22bと、底面部22bの先端から下方に延びるフランジ部22cと、フランジ部22cの下端から主部22a側に向かって奥行方向に突出する突出部22dとを有する。
【0032】
図示していないが、第2隔壁22の幅方向(W方向)両側部分にも、主部22aの幅方向端部から集電体20に向かって奥行方向に延びる側面部と、側面部の先端から幅方向外側に延びるフランジ部と、フランジ部の外側端部から主部22a側に向かって奥行方向に突出する突出部とが設けられている。
【0033】
(第2リブ24)
第2リブ24は、第1リブ18と同じように、幅方向に間隔をおいて複数個設けられており、上下方向(V方向)に沿って延びている。複数の第2リブ24は、幅方向において、複数の第1リブ18の位置に対応する位置に配置されている。第2リブ24は、集電体20から第2隔壁22に向かって奥行方向に延びる主部24aと、主部24aの第2隔壁22側の端部から幅方向に突出する複数の接合片24bとを有する。集電体20側の主部24aの端部は集電体20に接合され、各接合片24bは第2隔壁22の主部22aに接合されている。
【0034】
図2に示すとおり、主部24aの第2隔壁22の端部には、上下方向に間隔をおいて複数の切り欠き24cが設けられている。切り欠き24cは、隣接する接合片24b同士の間に位置している。複数の切り欠き24cにより、陰極室10内において、液体および気体の幅方向への流通が確保されている。
【0035】
(クラッド板12)
クラッド板12は、幅方向に間隔をおいて複数個設けられており、上下方向に沿って延びている。クラッド板12は、第1隔壁16の裏面と第2隔壁22の裏面との間であって、第1リブ18の接合片18bと第2リブ24の接合片24bとに対応する位置に配置されている。
【0036】
図示の実施形態のクラッド板12は、第1材料の層12a(たとえばチタン層)と、炭素鋼12bとが爆発圧着により接合された二層構造の板材である。第1材料の層12aは、第1材料製の第1隔壁16の裏面に接合され、炭素鋼12bは、第2材料製の第2隔壁22の裏面に接合されている。
【0037】
上記のとおり、電解槽ユニット2がアルカリ金属水酸化物水溶液の電解に適用される場合には、第1・第2材料は同一でよく、たとえばニッケル(Ni)が採用され得るとともに、クラッド板12は不要である。クラッド板12が介在されない場合、陽極室8と陰極室10とが直接的に接続される。具体的には、第1隔壁16の主部16aと第2隔壁22の主部22aとが接合され得る。
【0038】
あるいは、クラッド板12が介在されない場合、第2隔壁22の主部22aが設けられていなくてもよい。すなわち、図3に示すように、陽極室8と陰極室10とが第1隔壁16の主部16aによって仕切られていてもよい。
【0039】
このとき、第2隔壁22の主部22aは設けられないが、第1隔壁16の下部には、第2隔壁22の底面部22b、フランジ部22cおよび突出部22dに相当する部材が接続される(図3参照)。また、図示していないが、第1隔壁16の幅方向両側部分には、第2隔壁22の側面部、フランジ部および突出部に相当する部材が接続される。
【0040】
なお、クラッド板12が介在されない場合には、図3に示す形態とは反対に、第1隔壁16の主部16aが設けられておらず、陽極室8と陰極室10とが第2隔壁22の主部22aによって仕切られていてもよい。
【0041】
このとき、第1隔壁16の主部16aは設けられないが、第2隔壁22の下部には、第1隔壁16の底面部16b、フランジ部16cおよび突出部16dに相当する部材が接続される。また、第2隔壁22の幅方向両側部分に、第1隔壁16の側面部、フランジ部および突出部に相当する部材が接続される。
【0042】
以下、クラッド板12が介在される場合について説明するが、クラッド板12および第2隔壁22の主部22aが設けられない形態(たとえば図3に示す形態)の場合には、第2隔壁22を第1隔壁16と読み替えるものとする。また、クラッド板12および第1隔壁16の主部16aが設けられない形態(図示していない。)の場合には、第1隔壁16を第2隔壁22と読み替えるものとする。
【0043】
(気液分離室6)
気液分離室6は、陽極室8の上方に配置された陽極側気液分離室30と、陰極室10の上方に配置された陰極側気液分離室32とを有する。陽極側気液分離室30は、チタンなどの第1材料から形成され、陰極側気液分離室32は、ニッケルなどの第2材料から形成されている。
【0044】
(陽極側気液分離室30)
図2および図4を参照して説明すると、陽極側気液分離室30は、第1隔壁16の上端側部分と、第1材料製の第1フランジ34とによって形成されている。
【0045】
第1フランジ34は、第1隔壁16の上端から奥行方向に延びる天面板36と、天面板36の先端から下方に延びる側壁38と、側壁38の下端から第1隔壁16に向かって奥行方向に延びる区画部材40とを含む。なお、図示していないが、天面板36の基端(第1隔壁16側の端部)には、上方に突出する突出片が設けられていてもよい。
【0046】
(区画部材40)
区画部材40は、陽極室8と陽極側気液分離室30とを区画する部材である。区画部材40は、下板42と、下板42の上方に間隔を空けて配置された上板46とを含む。図示の実施形態の区画部材40は、さらに、下板42と上板46との間に配置された中間シート44を含んでいる。ただし、区画部材40は、中間シート44を含んでいなくてもよい。
【0047】
図4に示す区画部材40は、下板42、中間シート44および上板46が下から順に積層された積層構造体であるが、下板42、中間シート44および上板46は、互いに上下方向に間隔をおいて設けられていてもよい。なお、下板42、中間シート44および上板46は、いずれも矩形状である。
【0048】
図示の実施形態の上板46は、第1フランジ34の天面板36および側壁38とともに一体的に形成されている。すなわち、ひとつの板材が折り曲げられることにより、天面板36、側壁38、上板46が形成されている。そして、上板46の下面に中間シート44が接合され、中間シート44の下面に下板42が接合されている。
【0049】
図4に示すとおり、奥行方向(D方向)において、上板46は、側壁38の下端から第1隔壁16まで延びている。他方、下板42および中間シート44の奥行方向寸法は、上板46の奥行方向寸法よりも短い。
【0050】
なお、下板42が、第1フランジ34の天面板36および側壁38とともに一体的に形成されていてもよい。この場合には、図5に示すように、奥行方向において下板42が側壁38の下端から第1隔壁16まで延びることになる。また、図5に示す形態では、上板46および中間シート44の奥行方向寸法が、下板42の奥行方向寸法よりも短い。
【0051】
図6を参照して説明すると、下板42には、幅方向(W方向)に間隔をおいて複数の開口42aが形成されている。上板46にも、幅方向(W方向)に間隔をおいて複数の開口46aが形成されている。
【0052】
開口42a、46aの形状は、図示の実施形態では円形状であるが、矩形状などの他の形状であってもよい。図4および図6を参照することによって理解されるとおり、下板42の開口42aおよび上板46の開口46aは、奥行方向(D方向)において陽極14側に配置されている。
【0053】
また、下板42の開口42aおよび上板46の開口46aについては、下記(a)から(c)までの条件のうち、1個以上の条件を充足するのが好ましい。
【0054】
(a)下板42の開口42aおよび上板46の開口46aは、幅方向において互い違いに
配置されていること(図6図7参照)。
(b)上板46の開口46aのサイズは、下板42の開口42aのサイズよりも小さいこ
と(図8参照)。
(c)上板46の開口46aの数量は、下板42の開口42aの数量よりも少ないこと(
図示していない)。
【0055】
中間シート44は、陽極室8から陽極側気液分離室30に向かう電解液の流れを許容するようになっている。たとえば、エキスパンドメタルなどの網状シートから中間シート44が形成され得る。
【0056】
(第1電解液回収手段48)
図1および図4に示すとおり、図示の実施形態の区画部材40には、陽極側気液分離室30内の電解液を回収して陽極室8に戻すための第1電解液回収手段48が設けられている。また、区画部材40には、幅方向に間隔をおいて複数の回収穴50が形成されている(図4ないし図6参照)。複数の回収穴50は、図4に示す形態では上板46に形成され、図5に示す形態では下板42に形成されている。また、複数の回収穴50は、奥行方向において陽極14の反対側に配置されている。
【0057】
図1および図9に示すように、第1電解液回収手段48は、陽極側気液分離室30内から回収した電解液を幅方向の一端側(図1における左側)に送るための横管路52と、幅方向の一端側に送られた電解液を下方に送るための縦管路54とを有する。なお、第1電解液回収手段48の横管路52および縦管路54は、第1隔壁16に接していてもよく、離れていてもよい。
【0058】
横管路52は、幅方向(W方向)に延びるチャンネル状の部材であり、横管路52の上面は開放されている。そして、図4に示すとおり、横管路52は、複数の回収穴50の下方に位置づけられて、区画部材40の下面に接続されている。
【0059】
図9に示すように、縦管路54は、上下方向(V方向)に延びる管状部材の部材である。縦管路54の入口54aは、縦管路54の上端に設けられていて、横管路52につながっている。縦管路54の出口54bは、縦管路54の下端に設けられている。図1に示すように、出口54bは、後述する第1供給ノズル84の上方に配置されている。
【0060】
第1電解液回収手段48においては、複数の回収穴50を通って陽極側気液分離室30から流出した電解液を横管路52で回収する。そして、第1電解液回収手段48は、回収した電解液を、縦管路54の出口54bから陽極室8の下部に戻し、第1供給ノズル84から陽極室8に流入した原料液体と混合させる。
【0061】
原料液体濃度の高い所では、電解による膜のダメージが比較的大きくなってしまうところ、回収された電解液と原料液体とが混合されることにより、陽極室8内における原料液体濃度の不均一性が緩和されるため、膜の局所的な損傷が防止され得る。
【0062】
(第1排出ノズル56)
図示していないが、陽極側気液分離室30の幅方向両側端部には、第1隔壁16の側面部によって閉塞されている。第1隔壁16の側面部の一方には、陽極側気液分離室30から液体および気体を排出するための第1排出ノズル56(図1参照)が付設されている。
【0063】
(陰極側気液分離室32)
図2および図4に示すとおり、陰極側気液分離室32は、第2隔壁22の上端側部分と、第2材料製の第2フランジ58とによって形成されている。
【0064】
第2フランジ58は、第2隔壁22の上端から奥行方向に延びる天面板60と、天面板60の先端から下方に延びる側壁62と、側壁62の下端から第2隔壁22に向かって奥行方向に延びる区画部材64とを含む。なお、図示していないが、天面板60の基端(第2隔壁22側の端部)には、上方に突出する突出片が設けられていてもよい。
【0065】
(区画部材64)
区画部材64は、陰極室10と陰極側気液分離室32とを区画する部材である。区画部材64は、下板66と、下板66の上方に間隔を空けて配置された上板70とを含む。図示の実施形態の区画部材64は、さらに、下板66と上板70との間に配置された中間シート68を含んでいる。ただし、区画部材64は、中間シート68を含んでいなくてもよい。
【0066】
図4に示す区画部材64は、下板66、中間シート68および上板70が下から順に積層された積層構造体であるが、下板66、中間シート68および上板70は、互いに上下方向に間隔をおいて設けられていてもよい。なお、下板66、中間シート68および上板70は、いずれも矩形状である。
【0067】
図示の実施形態の上板70は、第2フランジ58の天面板60および側壁62とともに一体的に形成されている。すなわち、ひとつの板材が折り曲げられることにより、天面板60、側壁62、上板70が形成されている。そして、上板70の下面に中間シート68が接合され、中間シート68の下面に下板66が接合されている。
【0068】
図4に示すとおり、奥行方向(D方向)において、上板70は、側壁62の下端から第2隔壁22まで延びている。他方、下板66および中間シート68の奥行方向寸法は、上板70の奥行方向寸法よりも短い。
【0069】
なお、下板66が、第2フランジ58の天面板60および側壁62とともに一体的に形成されていてもよい。この場合には、図5に示すように、奥行方向において下板66が側壁62の下端から第2隔壁22まで延びることになる。また、図5に示す形態では、上板70および中間シート68の奥行方向寸法が、下板66の奥行方向寸法よりも短い。
【0070】
図10を参照して説明すると、下板66には、幅方向(W方向)に間隔をおいて複数の開口66aが形成されている。上板70にも、幅方向(W方向)に間隔をおいて複数の開口70aが形成されている。
【0071】
開口66a、70aの形状は、図示の実施形態では円形状であるが、矩形状などの他の形状であってもよい。図4および図10を参照することによって理解されるとおり、下板66の開口66aおよび上板70の開口70aは、奥行方向(D方向)において陰極28側に配置されている。
【0072】
また、下板66の開口66aおよび上板70の開口70aについては、下記(d)から(f)までの条件のうち、1個以上の条件を充足するのが好ましい。
【0073】
(d)下板66の開口66aおよび上板70の開口70aは、幅方向において互い違いに
配置されていること(図10参照)。
(e)上板70の開口70aのサイズは、下板66の開口66aのサイズよりも小さいこ
と(図示していない)。
(f)上板70の開口70aの数量は、下板66の開口66aの数量よりも少ないこと(
図示していない)。
【0074】
中間シート68は、陰極室10から陰極側気液分離室32に向かう電解液の流れを許容するようになっている。たとえば、エキスパンドメタルなどの網状シートから中間シート68が形成され得る。
【0075】
(第2電解液回収手段72)
図4に示すとおり、図示の実施形態の区画部材64には、陰極側気液分離室32内の電解液を回収して陰極室10に戻すための第2電解液回収手段72が設けられている。また、区画部材64には、幅方向に間隔をおいて複数の回収穴74が形成されている(図4図5および図10参照)。複数の回収穴74は、図4に示す形態では上板70に形成され、図5に示す形態では下板66に形成されている。また、複数の回収穴74は、奥行方向において陰極28の反対側に配置されている。
【0076】
図11に示すように、第2電解液回収手段72は、陰極側気液分離室32内から回収した電解液を幅方向の一端側に送るための横管路76と、幅方向の一端側に送られた電解液を下方に送るための縦管路78とを有する。なお、第2電解液回収手段72の横管路76および縦管路78は、第2隔壁22に接していてもよく、離れていてもよい。
【0077】
横管路76は、幅方向(W方向)に延びるチャンネル状の部材であり、横管路76の上面は開放されている。そして、図4に示すとおり、横管路76は、複数の回収穴74の下方に位置づけられて、区画部材64の下面に接続されている。
【0078】
図11に示すように、縦管路78は、上下方向(V方向)に延びる管状部材の部材である。縦管路78の入口78aは、縦管路78の上端に設けられていて、横管路76につながっている。縦管路78の出口78bは、縦管路78の下端に設けられている。図示していないが、出口78bは、後述する第2供給ノズル86の上方に配置されている。
【0079】
第2電解液回収手段72においては、複数の回収穴74を通って陰極側気液分離室32から流出した電解液を横管路76で回収する。そして、第2電解液回収手段72は、回収した電解液を、縦管路78の出口78bから陰極室10の下部に戻し、第2供給ノズル86から陰極室10に流入した原料液体と混合させる。これによって、陰極室10内における原料液体濃度の不均一性が緩和されるため、膜の局所的な損傷が防止され得る。
【0080】
(第2排出ノズル80)
図示していないが、陰極側気液分離室32の幅方向両側端部は、第2隔壁22の側面部によって閉塞されている。第2隔壁22の側面部の一方には、陰極側気液分離室32から液体および気体を排出するための第2排出ノズル80(図1参照)が付設されている。
【0081】
(下部フレーム82)
図2に示すように、電解槽ユニット2の下部には、中空の断面角形の下部フレーム82が設けられている。下部フレーム82は、ステンレス鋼等の適宜の金属材料から形成され得る。下部フレーム82には、上下方向に貫通する2個の貫通穴(図示していない。)が設けられている。
【0082】
(第1供給ノズル84、第2供給ノズル86)
下部フレーム82の一方の貫通穴には、陽極室8に原料液体を供給するための第1供給ノズル84(図1および図2参照)が装着されている。また、下部フレーム82の他方の貫通穴には、陰極室10に原料液体を供給するための第2供給ノズル86(図1参照)が装着されている。
【0083】
なお、図示していないが、電解槽ユニット2の幅方向両側端部には、サイドフレームが設けられている。幅方向片側のサイドフレームの下部に貫通穴が形成され、この貫通穴に第1供給ノズル84が装着されていてもよい。また、幅方向他側のサイドフレームの下部に貫通穴が形成され、この貫通穴に第2供給ノズル86が装着されていてもよい。すなわち、供給ノズルの位置は、電極室4の下部であれば、電極室4の底面であっても、電極室4の側面の下部であってもよい。
【0084】
(電解槽)
電解槽を組み立てる際は、上述の電解槽ユニット2を多数準備し、陽極14と陰極28とが向かい合うように多数の電解槽ユニット2を奥行方向に並べるとともに、陽極14と陰極28との間に、イオン交換膜または隔膜(図示していない。)を配置する。そして、油圧プレス装置などによって、奥行方向両側から多数の電解槽ユニット2をプレスする。また、第1・第2供給ノズル84、86および第1・第2排出ノズル56、80に、ホースなどの流路部材を接続する。
【0085】
(電気分解)
電解槽において電気分解を行う際は、第1供給ノズル84を介して陽極室8に原料液体を供給する。また、第2供給ノズル86を介して陰極室10に原料液体を供給する。そして、陽極14および陰極28に電圧を印可する。そうすると、陽極14および陰極28において気体が発生し、多数の気泡を含む電解液が生成される。
【0086】
上記のとおり、図示の実施形態では、下板42の開口42aが奥行方向において陽極14側に配置され、また、下板66の開口66aが奥行方向において陰極28側に配置されている。このため、陽極14において発生した気体は、区画部材40の下板42の開口42aに向かって円滑に上昇していく。同じように、陰極28において発生した気体は、区画部材64の下板66の開口66aに向かって円滑に上昇していく。
【0087】
陽極室8で生成された気泡含有電解液は、図7に示すように、区画部材40の下板42の開口42aを通過した後、中間シート44および上板46の開口46aを順に通って、陽極側気液分離室30へと上昇する。
【0088】
同様に、陰極室10で生成された気泡含有電解液も、区画部材64の下板66の開口66aを通過した後、中間シート68および上板70の開口70aを順に通って、陰極側気液分離室32へと上昇する。
【0089】
気泡含有電解液が区画部材40、64を通過する際には、下板42、66、中間シート44、68、上板46、70によって気泡の上昇が一時的に阻害されるため、気泡同士の衝突や、区画部材40、64と気泡との衝突により、気泡の合体・分裂が生じる。
【0090】
なお、陽極室8ないし陰極室10において気泡が上昇する際にも、気泡同士の衝突が起こり、気泡の合体・分裂が生じるが、区画部材40、64においては、陽極室8ないし陰極室10において気泡が上昇する際よりも激しく気泡同士が衝突するとともに、気泡が区画部材40、64に衝突するため、気泡の合体・分裂が促進される。
【0091】
陽極室8および陰極室10においては、大小さまざまなサイズの気泡が発生する。このような気泡群が区画部材40、64を通過する際には、気液分離性の悪化につながる比較的小さな気泡は他の気泡と合体する。また、破裂するとイオン交換膜または隔膜の損傷につながる圧力変動を引き起こす比較的大きな気泡は、小さな気泡へと分裂する。このようにして、比較的小さい気泡および比較的大きな気泡が減り、気泡のサイズ分布が狭まるので、破裂しやすく、かつ破裂してもイオン交換膜または隔膜の損傷につながる圧力変動を引き起こさないサイズの気泡の割合が増加する。
【0092】
したがって、区画部材40、64を通過し、陽極側・陰極側の気液分離室30、32に流入した気泡含有電解液にあっては、破裂しやすいサイズの気泡の割合が増加しているので、気液分離室30、32において気液分離が促進される。
【0093】
図7に示すように、陽極14側の下板42の開口42aおよび上板46の開口46aが幅方向において互い違いに配置されていると(すなわち、上記条件(a)が充足されていると)、気泡の合体・分裂が一層促進され、気液分離性が向上する。また、陰極28側の下板66の開口66aおよび上板70の開口70aが幅方向において互い違いに配置されている場合にも、上記同様に気液分離性が向上する。
【0094】
上板46の開口46aのサイズが、下板42の開口42aのサイズよりも小さく、上板70の開口70aのサイズが、下板66の開口66aのサイズよりも小さい場合(上記条件(b)・(e)が充足される場合)においても、気泡の合体・分裂が一層促進され、気液分離性が向上する。
【0095】
さらに、上板46の開口46aの数量が、下板42の開口42aの数量よりも少なく、上板70の開口70aの数量が、下板66の開口66aの数量よりも少ない場合(上記条件(c)・(f)が充足される場合)においても、気液分離性が向上する。
【0096】
中間シート44、68が、電極室4(陽極室8・陰極室10)から気液分離室6(陽極側気液分離室30・陰極側気液分離室32)に向かう電解液の流れに対して抵抗を付与するようになっていると、中間シート44、68を電解液が通過する際に、気泡の合体・分裂がより一層促進され得る。
【0097】
たとえば、中間シート44、68がエキスパンドメタルから構成されている場合には、中間シート44、68によって、上昇する電解液の流れが奥行方向ないし幅方向に向かって局所的に変わるため、電解液の流れに対して抵抗が付与され得る。
【0098】
そして、気液分離室30、32に流入した気泡含有電解液は、気体と液体に分離されて第1・第2排出ノズル56、80から排出される。ただし、陽極側気液分離室30に流入した電解液の一部は、複数の回収穴50から流出し、第1電解液回収手段48によって陽極室8に戻される。同様に、陰極側気液分離室32に流入した電解液の一部は、複数の回収穴74から流出し、第2電解液回収手段72によって陰極室10に戻される。
【0099】
以上のとおりであり、電解槽ユニット2においては、陽極室8および陰極室10において生じた気泡が区画部材40、64を通過する際に、気泡の合体・分裂が生じて気泡のサイズ分布が狭まり、破裂しやすいサイズの気泡の割合が増加するので、気液分離を促進することができる。
【符号の説明】
【0100】
2:電解槽ユニット
4:電極室
6:気液分離室
8:陽極室
10:陰極室
14:陽極
28:陰極
30:陽極側気液分離室
32:陰極側気液分離室
38:側壁
40:区画部材(陽極側)
42:下板
42a:開口
44:中間シート
46:上板
46a:開口
48:電解液回収手段(陽極側)
50:回収穴
52:横管路
54:縦管路
62:側壁
64:区画部材(陰極側)
66:下板
66a:開口
68:中間シート
70:上板
70a:開口
72:電解液回収手段(陰極側)
74:回収穴
76:横管路
78:縦管路
84:供給ノズル(陽極側)
86:供給ノズル(陰極側)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11