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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166568
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】カセット
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/673 20060101AFI20241122BHJP
   H01L 21/301 20060101ALI20241122BHJP
   B65D 85/30 20060101ALI20241122BHJP
   B23Q 7/10 20060101ALI20241122BHJP
【FI】
H01L21/68 V
H01L21/78 N
B65D85/30 500
B23Q7/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023082750
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】100075384
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 昂
(74)【代理人】
【識別番号】100172281
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100206553
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 崇廣
(74)【代理人】
【識別番号】100189773
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 英哲
(74)【代理人】
【識別番号】100184055
【弁理士】
【氏名又は名称】岡野 貴之
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【弁理士】
【氏名又は名称】今藤 敏和
(72)【発明者】
【氏名】庄司 啓一
【テーマコード(参考)】
3C033
3E096
5F063
5F131
【Fターム(参考)】
3C033BB04
3C033MM02
3E096AA06
3E096BA16
3E096BB04
3E096CA09
3E096DA01
3E096EA06X
5F063AA25
5F063BA48
5F063DD01
5F063EE22
5F063EE43
5F063EE44
5F063FF01
5F063FF33
5F063FF42
5F063FF43
5F063FF44
5F131AA02
5F131BA52
5F131CA24
5F131DA13
5F131GA03
5F131GA52
5F131GA53
5F131GA63
5F131GA99
(57)【要約】
【課題】被収容物のサイズに応じて、収容空間のサイズを変更可能なカセットを提供する。
【解決手段】それぞれ円盤形状を有する複数の被収容物を収容可能なカセットであって、該カセットの幅方向における該複数の被収容物の移動を規制する一対の側板であり、該複数の被収容物の外周部をそれぞれ支持する複数の支持板が該カセットの高さ方向に沿って各側板の内壁面にそれぞれ配置されている該一対の側板と、該幅方向において該一対の側板が互いに接近又は離隔できる様に該一対の側板が連結された連結部材と、を備えるカセットを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ円盤形状を有する複数の被収容物を収容可能なカセットであって、
該カセットの幅方向における該複数の被収容物の移動を規制する一対の側板であり、該複数の被収容物の外周部をそれぞれ支持する複数の支持板が該カセットの高さ方向に沿って各側板の内壁面にそれぞれ配置されている該一対の側板と、
該幅方向において該一対の側板が互いに接近又は離隔できる様に該一対の側板が連結された連結部材と、
を備えることを特徴とするカセット。
【請求項2】
該連結部材は、
それぞれ1つの側板の底部又は頂部に位置し、且つ、それぞれ該1つの側板の移動を案内するための溝部を有する一対の案内領域と、
該幅方向において該一対の案内領域を連結するための連結領域と、
を有することを特徴とする請求項1に記載のカセット。
【請求項3】
該連結部材は、1つのベース板を有し、該1つのベース板は、該一対の案内領域と該連結領域とを有することを特徴とする請求項2に記載のカセット。
【請求項4】
該連結部材は、該カセットの奥行方向で離間して配置された一対のベース板を有し、該一対のベース板は、該一対の案内領域と該連結領域とをそれぞれ有することを特徴とする請求項2に記載のカセット。
【請求項5】
該連結部材は、該カセットの該幅方向及び奥行方向で規定される所定平面上において互いに交差する様に配置された一対のロッドを有し、
該一対のロッドは、該一対のロッドが互いに交差する位置で該高さ方向に沿う回転軸の周りに回転可能に結合されている該連結領域と、該連結領域を挟む様に配置された該一対の案内領域と、をそれぞれ有することを特徴とする請求項2に記載のカセット。
【請求項6】
該一対の側板の各内壁面から突出し、且つ、該高さ方向に沿って配置されており、該カセットの奥行方向と平行な第1方向において各被収容物の移動を規制するための一対の凸部を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のカセット。
【請求項7】
該一対の凸部は、該カセットの奥行方向において移動可能であることを特徴とする請求項6に記載のカセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、それぞれ円盤形状を有する複数の被収容物を収容可能なカセットに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、PC(Personal Computer)等の電子機器にはデバイスチップが搭載されている。デバイスチップは、例えば、IC(Integrated Circuit)等の複数のデバイスが表面側に形成されているウェーハの裏面側を研削してウェーハを薄化した後、ウェーハを切削してデバイス単位に分割することで形成される。
【0003】
研削装置、切削装置等の加工装置でウェーハを加工する際には、ウェーハが粘着テープを介して環状フレームで支持されたウェーハユニットを作成した上で、複数のウェーハユニットをカセットに収容した状態で加工装置へ搬送する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ウェーハの径は、例えば、SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)規格で定められている。当該規格で定められているウェーハの径には、6インチ(約150mm)、8インチ(約200mm)、12インチ(約300mm)等の複数の種類がある。
【0005】
ウェーハの径に応じて、異なるサイズの環状フレームが用いられる。例えば、6インチのウェーハには、内径194mm、外径228mm、及び、直線部の幅212mmを有する環状フレームが用いられる。
【0006】
また、8インチのウェーハには、内径250mm、外径296mm、及び、直線部の幅276mmを有する環状フレームが用いられ、12インチのウェーハには、内径350mm、外径400mm、及び、直線部の幅380mmを有する環状フレームが用いられる。なお、1つのカセットには、同じサイズのウェーハユニットが収容される。
【0007】
それゆえ、異なるサイズのウェーハユニットに応じて、適切なサイズのカセット用意する必要があり、その分だけ経済的負担が大きくなる。ウェーハを粘着テープ及び環状フレームを用いて一体化せずに、ウェーハ単独でカセットに収容する際にも、同様の問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平8-80989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、被収容物のサイズに応じて、収容空間のサイズを変更可能なカセットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によれば、それぞれ円盤形状を有する複数の被収容物を収容可能なカセットであって、該カセットの幅方向における該複数の被収容物の移動を規制する一対の側板であり、該複数の被収容物の外周部をそれぞれ支持する複数の支持板が該カセットの高さ方向に沿って各側板の内壁面にそれぞれ配置されている該一対の側板と、該幅方向において該一対の側板が互いに接近又は離隔できる様に該一対の側板が連結された連結部材と、を備えるカセットが提供される。
【0011】
好ましくは、該連結部材は、それぞれ1つの側板の底部又は頂部に位置し、且つ、それぞれ該1つの側板の移動を案内するための溝部を有する一対の案内領域と、該幅方向において該一対の案内領域を連結するための連結領域と、を有する。
【0012】
また、好ましくは、該連結部材は、1つのベース板を有し、該1つのベース板は、該一対の案内領域と該連結領域とを有する。
【0013】
また、好ましくは、該連結部材は、該カセットの奥行方向で離間して配置された一対のベース板を有し、該一対のベース板は、該一対の案内領域と該連結領域とをそれぞれ有する。
【0014】
また、好ましくは、該連結部材は、該カセットの該幅方向及び奥行方向で規定される所定平面上において互いに交差する様に配置された一対のロッドを有し、該一対のロッドは、該一対のロッドが互いに交差する位置で該高さ方向に沿う回転軸の周りに回転可能に結合されている該連結領域と、該連結領域を挟む様に配置された該一対の案内領域と、をそれぞれ有する。
【0015】
また、好ましくは、該一対の側板の各内壁面から突出し、且つ、該高さ方向に沿って配置されており、該カセットの奥行方向と平行な第1方向において各被収容物の移動を規制するための一対の凸部を更に備える。
【0016】
また、好ましくは、該一対の凸部は、該カセットの奥行方向において移動可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一態様に係るカセットでは、一対の側板が、カセットの幅方向において互いに接近又は離隔できる様に連結部材に連結されている。カセットの幅方向において一対の側板を移動させることで、側板間の幅を変更できるので、被収容物のサイズに応じて、カセットの収容空間のサイズを変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1の実施形態に係るカセットの斜視図である。
図2図2(A)は側板及び移動板がベース板に固定されているときのC‐C断面図であり、図2(B)は側板及び移動板のベース板に対する固定が解除されたときのC‐C断面図である。
図3】移動板の拡大斜視図である。
図4図4(A)は図3のD‐D断面図であり、図4(B)はピンが位置決め穴から外れたときのD‐D断面図であり、図4(C)は側板及び移動板を幅方向に沿って移動させた後のD‐D断面図である。
図5図5(A)は一対の側板が最も離隔されたときのカセットの平面図であり、図5(B)は一対の側板が接近したときのカセットの平面図である。
図6】切削装置の斜視図である。
図7図7(A)は第1の幅を有するウェーハユニットを収容したカセットの平面図であり、図7(B)は第2の幅を有するウェーハユニットを収容したカセットの平面図である。
図8図8(A)は第1変形例に係るカセットの平面図であり、図8(B)は第2変形例に係るカセットの平面図である。
図9図9(A)は第2の実施形態に係るカセットの斜視図であり、図9(B)は一対の側板が接近したときの第2の実施形態に係るカセットの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係るカセット2の斜視図である。図1にそれぞれ示すカセット2の幅方向A1、奥行方向A2、及び、高さ方向A3は、互いに直交する。
【0020】
カセット2は、それぞれ矩形板状の一対の側板4を有する。一対の側板4は、略同じ形状及び厚さを有する。各側板4の内壁面4aには、高さ方向A3に沿って6.35mm、10mm等の所定の間隔で複数の支持板6が配置されている。
【0021】
本実施形態の側板4及び支持板6は、アルミニウム合金等の金属で形成されている。側板4及び支持板6の表面には、アルマイト加工処理が施されていてもよい。なお、側板4及び支持板6は、合成樹脂で形成されてもよい。
【0022】
図1のカセット2では、1つの側板4に11個の支持板6が設けられているが、支持板6の数は、11個に限定されない。各支持板6は、長手方向が奥行方向A2に沿って配置されており、側板4の内壁面4aから幅方向A1に沿って所定長さ(例えば、10mm)だけ突出している。
【0023】
支持板6の頂面6aは、ウェーハ11又はウェーハユニット17(図6参照)等の被収容物の外周部を支持する(図7(A)、図7(B)等参照)。一対の支持板6で支持された各被収容物は、一対の側板4の各内壁面4aにより幅方向A1における移動が規制される。
【0024】
奥行方向A2における支持板6の一端部6bは、奥行方向A2における側板4の一端部4bと略面一となっている。これに対して、奥行方向A2における支持板6の他端部6cは、奥行方向A2における側板4の他端部4cにまで達しておらず、奥行方向A2における側板4の半分よりも先で終端している。
【0025】
奥行方向A2において、支持板6の他端部6cと側板4の他端部4cとの間には、三角柱状の凸部8が設けられている。各凸部8は、各側板4の内壁面4aから突出している。凸部8の長手方向は、高さ方向A3に沿って配置されている。
【0026】
本実施形態の凸部8は、頂面及び底面が直角三角形であり、平面視において直角三角形の斜辺がカセット2の中心部に面する様に配置されている。なお、凸部8の形状は、三角柱状に限定されず他の形状を有してもよい。
【0027】
一対の凸部8は、カセット2の奥行方向A2と平行な第1方向B(即ち、一端部4bから他端部4cへ進む方向)において各被収容物の移動を規制する。例えば、第1方向Bを重力方向と略平行にしても、各被収容物は、一対の凸部8で支持され、カセット2から脱落しない。
【0028】
また、カセット2に対する被収容物の搬入及び搬出は、奥行方向A2に沿って一対の凸部8とは反対側に位置するカセット2の開口領域を通じて行われる。つまり、被収容物の搬入及び搬出は、奥行方向A2において第1方向Bとは逆向きの第2方向B(即ち、他端部4cから一端部4bへ進む方向)に位置する開口領域を通じて行われる。
【0029】
一対の凸部8は、カセット2の奥行方向A2において移動可能である。各凸部8の高さ方向A3の中央部には、円盤形状の摘み部8aが固定されている。摘み部8aには、スライドピン(不図示)の一端部が固定されている。
【0030】
摘み部8aに固定されているスライドピンは、側板4に形成されているスリット4dに挿入されている。スリット4dは、複数の支持板6と凸部8との間において、奥行方向A2に沿って形成されている。
【0031】
なお、図1に示す例では、1つの側板4に1つのスリット4dが形成されているが、1つの側板4には高さ方向A3に沿って複数のスリット4dが形成されてもよい。この場合、各スリット4dにスライドピンが挿入される。
【0032】
一端部が摘み部8aに固定されているスライドピンの他端部は、凸部8に固定されている。より具体的には、スライドピンの他端部は雄ねじを有し、凸部8に形成されている雌ねじ(不図示)に、この雄ねじが締結されることで、摘み部8aは凸部8に固定されている。
【0033】
スライドピンと凸部8との締結を緩めた状態で摘み部8aを奥行方向A2に沿って移動させれば、凸部8を奥行方向A2に沿って移動させることができる。また、移動後には、スライドピンの雄ねじを凸部8の雌ねじに締め付けることで、凸部8と摘み部8aとで側板4を挟み、凸部8を側板4に対して固定できる。
【0034】
各側板4の頂部には、ヒンジ10を介して把手12が固定されている。一対の把手12は、作業者がカセット2を手で持ち運ぶ際に利用される。ヒンジ10は、図1に示す様に、A1‐A2平面と略平行(即ち、寝た状態)にも、A2‐A3平面と略平行(即ち、立った状態)にも配置される。
【0035】
側板4の底部には、ボルト等の固定部材14(図3参照)により、矩形板状の移動板16が固定されている。より具体的には、側板4の底部には、移動板16の幅方向A1の端部が固定されている。
【0036】
一組の側板4及び移動板16は、カセット2を平面視した場合に(図5(A)、図5(B)参照)、奥行方向A2と平行な所定の直線(不図示)に対して線対称に配置されている。また、移動板16は、側板4の内壁面4aよりもカセット2の幅方向A1の中央部側に突出する様に配置されている。
【0037】
移動板16の奥行方向A2の中央部には、1以上のガイドピン18が固定されている。本実施形態では、2つのガイドピン18が、幅方向A1に沿って離れる態様で移動板16の奥行方向A2の中央部に固定されている。
【0038】
ガイドピン18は、カセット2の底部を構成する矩形板状の1つのベース板(連結部材)20に形成されたスリット(溝部)20aに挿入されている。つまり、ガイドピン18は、スリット20aの奥行方向A2の幅よりも小径の軸部を含み、この軸部がスリット20aに挿入されている。
【0039】
ガイドピン18は、スリット20aの奥行方向A2の幅よりも大径の円盤状の底部を有する。ガイドピン18の底部は、側板4及び移動板16がベース板20から外れることを防止する。
【0040】
移動板16には、奥行方向A2において2つのガイドピン18を挟む様に、2つのスリット16aが幅方向A1に沿って形成されている。各スリット16a上には、ボルト22の頭部22a(図2(A)参照)が露出している。
【0041】
ボルト22の頭部22aの径は、各スリット16aの幅(即ち、奥行方向A2の長さ)よりも大きい。これに対して、ボルト22の円筒部22b及び軸部22c(図2(A)参照)は、奥行方向A2におけるスリット16aの幅よりも僅かに小さい径を有し、スリット16aに挿入されている。
【0042】
ここで、図2(A)及び図2(B)を参照し、側板4及び移動板16をベース板20に固定する場合と、両者の固定を解除する場合と、について説明する。図2(A)は、側板4及び移動板16がベース板20に固定されているときのC‐C断面図である。
【0043】
ベース板20は、アルミニウム合金等の金属で形成されている。ベース板20の底面側には、円柱状の凸領域20bが設けられており、この凸領域20bには、ねじ穴20cが形成されている。
【0044】
側板4及び移動板16を互いに固定するときには、ワッシャ22dを頭部22aで押圧する様に、ボルト22の軸部22cを凸領域20bのねじ穴20cに締結する。これにより、側板4、移動板16及びベース板20が一体化される。
【0045】
図2(B)は、側板4及び移動板16のベース板20に対する固定が解除されたときのC‐C断面図である。解除時には、軸部22c及びねじ穴20cの締結を緩める。このとき、例えば、ワッシャ22dの下面が、移動板16の上面から微小距離δだけ離れる。なお、解除時には、ワッシャ22dの下面が移動板16の上面に接触したままでもよい。
【0046】
固定を解除すれば、側板4及び移動板16は、ベース板20に対して相対的に幅方向A1に沿って移動可能となる。ベース板20に対する側板4及び移動板16の位置は、プランジャ24(図3図4(A)から図4(C)参照)を利用して決定可能である。
【0047】
本実施形態のプランジャ24は、所謂レバータイプのインデックスプランジャであり、レバー24aを所定位置に配置すると、ピン24bがばね(不図示)で押し出され(図4(A)及び図4(C)参照)、レバー24aを所定位置から所定角度だけ回転させると、ピン24bの全部又は少なくとも一部が円筒状の本体内に収容される(図4(B)参照)。
【0048】
レバー24aの回転は、例えば、作業者の手作業により行われる。但し、プランジャ24は、レバータイプに限定されない。また、プランジャ24は、ボールの進退をばねで付勢するボールプランジャー又は他のメカニズムを有するプランジャであってもよい。
【0049】
ベース板20の上面側には、一対の側板4の距離(即ち、内壁面4a間の距離)が被収容物のサイズに応じた値となる様に、複数の位置決め穴20d(図3参照)が予め形成されている。
【0050】
図3は、移動板16の拡大斜視図である。1つのピン24bの先端部が1つの位置決め穴20dに挿入されることで、ベース板20に対して、側板4及び移動板16の位置が自動的に決定される。
【0051】
図4(A)は、図3のD‐D断面図である。側板4及び移動板16の位置を変更する際には、図4(B)に示す様に、レバー24aを所定角度回転させてピン24bを位置決め穴20dから外す。
【0052】
図4(B)は、ピン24bが位置決め穴20dから外れたときのD‐D断面図である。各ピン24bを位置決め穴20dから抜いた後、側板4及び移動板16を幅方向A1に沿って移動させる。
【0053】
側板4及び移動板16が幅方向A1において目標位置に到達したら、レバー24aを元の位置に戻して、ピン24bを位置決め穴20dへ挿入する。図4(C)は、側板4及び移動板16を幅方向A1に沿って移動させた後のD‐D断面図である。
【0054】
側板4及び移動板16は、ベース板20の幅方向A1の中心部側に移動できるし、ベース板20の幅方向A1の端部側にも移動できる。つまり、ベース板20には、一対の側板4が、幅方向A1において互いに接近又は離隔できる様に連結されている。
【0055】
それゆえ、被収容物のサイズに応じて、カセット2の幅方向A1において一対の側板4を移動させることで、側板4間の幅を変更できる。勿論、一対の側板4の移動後にボルト22を締結すれば、幅方向A1における側板4間の幅を固定できる。この様に、被収容物のサイズに応じて、カセット2の収容空間のサイズを変更できる。
【0056】
図5(A)は、一対の側板4が最も離隔されたときのカセット2の平面図である。これに対して、図5(B)は、図5(A)に示す場合に比べて一対の側板4が接近したときのカセット2の平面図である。
【0057】
図5(A)に示す側板4間の距離26aは、図5(B)に示す側板4間の距離26bよりも大きい。図5(A)及び図5(B)に示す様に、ベース板20は、矩形板状であり、それぞれ1つの側板4の底部に位置する一対の案内領域20Aを有する。
【0058】
1つの案内領域20Aは、1つの側板4を支持しており、更に、当該側板4の移動を案内するためのスリット20aを有する。本実施形態のカセット2は、一対の側板4を有するので、ベース板20の幅方向A1の両側部の各々に案内領域20Aが形成されている。
【0059】
ベース板20は、幅方向A1において一対の案内領域20Aを連結する連結領域20Bを更に含む。連結領域20Bは、スリット20aを有さず、それゆえに側板4を案内しない。また、連結領域20Bは、直接的に何らかの構造物を支持しない。
【0060】
なお、図5(A)及び図5(B)では、説明の便宜上、案内領域20Aと連結領域20Bとの境界を破線で示す。図1から図5(B)で説明したカセット2は、切削装置30(図6参照)、研削装置等の加工装置で使用される。
【0061】
図6は、切削装置30の斜視図である。図6にそれぞれ示す、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は互いに直交する。X軸方向は、加工送りと略平行であり、Y軸方向は、割り出し送り方向と略平行であり、Z軸方向は、重力方向と略平行である。
【0062】
図1に示す様に、切削装置30は、各構成要素を支持する基台32を備える。基台32の前方の角部には、開口32aが設けられている。開口32a内には、Z軸方向に沿って昇降可能なエレベータ34が設けられている。エレベータ34の上面には、複数の被収容物を収容可能な上述のカセット2が載置される。
【0063】
被収容物は、例えば、シリコン等の半導体材料でなる円盤形状を有するウェーハ11を含む。ウェーハ11の表面側は、互いに交差する複数の分割予定ライン(ストリート)によって複数の領域に区画されており、各領域には、IC(Integrated Circuit)等のデバイスが形成されている。
【0064】
なお、ウェーハ11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。例えば、他の半導体、セラミックス、樹脂、金属等の材料でなる基板等をウェーハ11として用いることもできる。同様に、デバイスの種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。ウェーハ11には、デバイスが形成されていなくてもよい。
【0065】
ウェーハ11の裏面側には、ウェーハ11よりも面積の大きい略円形の粘着テープ(即ち、ダイシングテープ)13が貼り付けられている。粘着テープ13の外周部分は、環状フレーム15に固定されている。環状フレーム15の開口を塞ぐ様に、環状フレーム15の一面には粘着テープ13が貼り付けられている。
【0066】
粘着テープ13は、例えば、紫外線硬化型の樹脂を含む粘着層を有する。この粘着層は、紫外線が照射される前にはウェーハ11及び環状フレーム15に対して強力な粘着力を発揮する一方で、紫外線が照射されると硬化して粘着力が低下する。
【0067】
粘着テープ13を介して環状フレーム15でウェーハ11が支持されることで、円盤形状を有するウェーハユニット17が形成される。ウェーハ11は、このウェーハユニット17の状態でカセット2に収容される。
【0068】
つまり、本実施形態の被収容物は、ウェーハユニット17である。しかし、研削装置(不図示)等の他の加工装置では、ウェーハユニット17に代えて、表面側にウェーハ11と略同径の粘着テープ13が貼り付けられたウェーハ11が、カセット2に収容されることもある。
【0069】
また、カセット2には、粘着テープ13すら貼り付けられていないウェーハ11そのものが収容されることもある。この様に、被収容物としては、ウェーハユニット17、ウェーハ11及び粘着テープ13の積層体、ウェーハ11単体等があり得る。
【0070】
エレベータ34の後方には、長手部がX軸方向に沿って配置された開口32bが形成されている。開口32b内には、矩形板状のテーブルカバー36a及びX軸方向で伸縮可能な蛇腹状のカバー部材36bが配置されている。
【0071】
テーブルカバー36a及びカバー部材36bの下方には、ボールねじ式のX軸方向移動機構38が配置されている。なお、図6では、X軸方向移動機構38の大まかな位置のみを示し、詳細な構造を省略している。テーブルカバー36a上には、円盤形状を有するチャックテーブル40が設けられている。
【0072】
チャックテーブル40は、金属製の枠体と、枠体の中央凹部に固定された多孔質セラミックス製のポーラス板と、を有する。ポーラス板には、真空ポンプ等の吸引部(不図示)から負圧が伝達される。枠体及び多孔質板の上面は、X‐Y平面に対して略平行に配置された略平坦な保持面40aを構成している。
【0073】
開口32bの上方には、カセット2から一対の位置決めレール(不図示)へウェーハユニット17を搬出するためのプッシュプルアーム42が設けられている。なお、プッシュプルアーム42は、切削及び洗浄後のウェーハユニット17を一対の位置決めレールからカセット2へ搬入する。
【0074】
開口32bに隣接する位置には、片持ち梁状の支持構造44が配置されている。支持構造44の表面の上部側には、Y軸Z軸方向移動機構46が設けられている。Y軸Z軸方向移動機構46は、Y軸方向に略平行に配置された一対のY軸ガイドレール48を備える。
【0075】
Y軸ガイドレール48には、Y軸移動板50がY軸方向に沿ってスライド可能に取り付けられている。Y軸移動板50の裏面側(即ち、支持構造44側)には、ナット部(不図示)が設けられている。
【0076】
このナット部には、Y軸方向と略平行に配置されたねじ軸52が回転可能に連結されている。ねじ軸52の一端部には、ステッピングモータ(不図示)が連結されている。ステッピングモータでねじ軸52を回転させれば、Y軸移動板50は、Y軸方向に移動する。
【0077】
Y軸移動板50の表面側には、Z軸方向に略平行に配置された一対のZ軸ガイドレール54が設けられている。一対のZ軸ガイドレール54には、Z軸移動板56がZ軸方向に沿ってスライド可能に取り付けられている。
【0078】
Z軸移動板56の裏面側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸方向と略平行に配置されたねじ軸58が回転可能に連結されている。ねじ軸58の上端部には、ステッピングモータ60が連結されている。
【0079】
ステッピングモータ60でねじ軸58を回転させれば、Z軸移動板56は、Z軸方向に沿って移動する。Z軸移動板56の下部には、ウェーハ11を切削する切削ユニット62が設けられている。
【0080】
切削ユニット62は、長手部がY軸方向に沿って配置された角筒状のスピンドルハウジング64を有する。スピンドルハウジング64には、エアベアリングにより、円柱状のスピンドル(不図示)が回転可能に収容されている。
【0081】
スピンドルは、Y軸方向に沿って配置されており、スピンドルの基端部には、サーボモータ(不図示)が設けられている。スピンドルの先端部には、円環状の切り刃を有する切削ブレード66が装着されている。
【0082】
スピンドルハウジング64に隣接する位置には、Z軸移動板56の下部に固定された顕微鏡カメラユニット68が設けられている。顕微鏡カメラユニット68は、ウェーハ11を撮像する。得られる画像は、アライメント、カーフチェック等に利用される。
【0083】
Y軸方向において開口32bに対して開口32aと反対側には、スピンナ洗浄ユニット70が設けられている。切削後のウェーハ11は、スピンナ洗浄ユニット70で洗浄及び乾燥された後、カセット2へ戻される。
【0084】
上述の様に、カセット2の幅方向A1の長さは可変であるので、異なるサイズのウェーハユニット17をカセット2に収容できる。図7(A)は、第1の幅を有するウェーハユニット17を収容したカセット2の平面図である。
【0085】
側板4間の距離26aは、図5(A)と同じであり、例えば、380mmである。380mmは、12インチのウェーハ11用の環状フレーム15における直線部の幅に対応する。
【0086】
図7(B)は、第1の幅よりも小さい第2の幅を有するウェーハユニット17を収容したカセット2の平面図である。側板4間の距離26bは、図5(B)と同じであり、例えば、276mmである。276mmは、8インチのウェーハ11用の環状フレーム15における直線部の幅に対応する。
【0087】
なお、図7(B)では、より小さいサイズのウェーハユニット17の脱落を防ぐために、図7(A)に比べて支持板6の他端部6cに近い位置に、凸部8が配置されている。
【0088】
この様に、被収容物であるウェーハユニット17(又はウェーハ11)のサイズに応じて、カセット2の幅方向A1において一対の側板4を移動させることで、側板4間の幅を変更できる。それゆえ、被収容物のサイズに応じて、カセット2の収容空間のサイズを変更できる。
【0089】
これにより、所定の幅をそれぞれ有する複数の被収容物を1つのカセット2に収容することができるし、より小さい所定の幅をそれぞれ有する複数の被収容物を1つのカセット2に収容することもできる。
【0090】
(第1変形例)図8(A)を参照して、第1の実施形態の第1変形例に係るカセット72について説明する。図8(A)は、第1変形例に係るカセット72の平面図である。カセット72は、カセット2と同様に1つのベース板20を有する。
【0091】
但し、第1変形例のベース板20は、平面視において矩形形状ではなく、略H字形状を有する。つまり、連結領域20Bの奥行方向A2の幅が、案内領域20Aの奥行方向A2の幅に比べて狭い。
【0092】
係る点において、カセット72のベース板20は、カセット2のベース板20と異なる。しかし、他の構成は同じであるので、図8(A)では、カセット2と同じ構成については同じ符号を付している。
【0093】
(第2変形例)次に、図8(B)を参照して、第1の実施形態の第2変形例に係るカセット74について説明する。図8(B)は、第2変形例に係るカセット74の平面図である。カセット74は、一対のベース板20-1,20-2(連結部材)を有する。
【0094】
一対のベース板20-1,20-2は、長手方向が幅方向A1に沿う様に配置された同じサイズの横長形状を有する。一対のベース板20-1,20-2は、奥行方向A2で離間する様に配置されている。
【0095】
一対のベース板20-1,20-2は、カセット2を平面視した場合に、幅方向A1と平行な所定の直線(不図示)に対して線対称に配置されている。一対のベース板20-1,20-2は、一対の案内領域20Aと、連結領域20Bと、をそれぞれ有する。
【0096】
また、ベース板20-1は、各案内領域20Aにガイドピン18用のスリット20aを有する。同様に、ベース板20-2も、各案内領域20Aにガイドピン18用のスリット20aを有する。
【0097】
第1変形例及び第2変形例においても、被収容物のサイズに応じて、カセット72,74の幅方向A1において一対の側板4を移動させることで、側板4間の幅を変更できるので、被収容物のサイズに応じて、カセット72,74の収容空間のサイズを変更できる。
【0098】
(第2の実施形態)次に、図9(A)及び図9(B)を参照して、第2の実施形態に係るカセット76について説明する。なお、図9(A)及び図9(B)において、カセット2と同じ構成については同じ符号を付している。
【0099】
図9(A)は、第2の実施形態に係るカセット76の斜視図である。カセット76は、ベース板20又は一対のベース板20-1,20-2を有さない。代わりに、カセット76は、一対のロッド78-1,78-2(連結部材)を、カセット76の頂部に有する。
【0100】
一対のロッド78-1,78-2は、細長い平板形状を有し、アルミニウム合金等の金属で形成されている。一対のロッド78-1,78-2は、A1‐A2平面(即ち、幅方向A1及び奥行方向A2で規定される所定平面)上において、互いに交差する様に配置されている。
【0101】
一対のロッド78-1,78-2の各々には、その長手方向の中心部に円形の貫通孔(不図示)が形成されている。一対のロッド78-1,78-2は、各貫通孔が重なる様に互いに交差して配置されている。
【0102】
各ロッド78-1,78-2の貫通孔は、内周面に雌ねじが形成されていない所謂通し穴である。貫通孔は、高さ方向A3に沿って配置されており、貫通孔には、高さ方向A3に沿う様にボルト80が挿入されている。
【0103】
ボルト80の軸部には、ナット(不図示)が固定されている。ボルト80及びナットにより高さ方向A3で一対のロッド78-1,78-2を挟み込むと、一対のロッド78-1,78-2は互いに固定される。
【0104】
これに対して、ボルト80及びナットの締結を緩めると、一対のロッド78-1,78-2を、ボルト80の周りで比較的弱い力で回転させることができる。この様に、一対のロッド78-1,78-2は、互いに交差する位置で、ボルト80を回転軸としてその周りに回転可能に結合されている。
【0105】
図9(A)の平面視において、一対のロッド78-1,78-2は角度αを成す。しかし、ボルト80の周りでの回転により、一対のロッド78-1,78-2が成す角度は、変更可能である。
【0106】
各ロッド78-1,78-2の長手方向の中心部は、一対のロッド78-1,78-2の連結領域78Bとして機能する。ロッド78-1の長手方向の両端部には、所定長さのスリット(溝部)82が形成されている。
【0107】
スリット82の長さは、例えば、1つの側板4の移動距離に応じて予め定められている。各スリット82には、1つのボルト84の軸部(不図示)が挿入されている。ボルト84の軸部は、側板4の頂部に形成されているねじ穴(不図示)に締結されている。
【0108】
側板4の頂部には、このねじ穴が2つ形成されている。2つのねじ穴は、奥行方向A2において把手12を挟むように配置されている。ボルト84は、第1の実施形態において移動板16及びベース板20を固定可能なボルト22(図2(A)及び図2(B)参照)と同様の機能を有する。
【0109】
つまり、一対の側板4が互いに接近又は離隔する際には、図2(B)のボルト22と同様に、ボルト84の締結を緩めることで、例えば、ワッシャ(不図示)の下面を各ロッド78-1,78-2の上面から微小距離だけ離す。
【0110】
これに対して、一対の側板4と、一対のロッド78-1,78-2と、を固定するときには、ボルト84の頭部84aでワッシャを押圧する様に、ボルト84を側板4のねじ穴に締結する。
【0111】
連結領域78Bを挟むロッド78-1の両側部は、側板4の移動を案内するための案内領域78Aとして機能する。一対の案内領域78Aは、それぞれ1つの側板4の頂部に位置し、当該1つの側板4を吊り下げる機能を有する。ロッド78-2も、同様に、連結領域78Bを挟む一対の案内領域78Aを有し、ロッド78-1と同じ機能を有する。
【0112】
図9(B)は、図9(A)に比べて一対の側板4が接近したときの第2の実施形態に係るカセット76の平面図である。一対の側板4を接近させるときには、各ボルト84の締結を緩めた後、一対の側板4を作業者が手で近づける。
【0113】
なお、一対の側板4の距離が近づくことで、平面視において一対のロッド78-1,78-2が成す角度βは、角度αよりも大きくなる。一対の側板4を距離26bまで近づけた後、各ボルト84を再度締結する。また、一対の側板4の距離26bに応じて、奥行方向A2における凸部8の位置も適宜修正する。
【0114】
第2の実施形態においても、被収容物のサイズに応じて、カセット76の幅方向A1において一対の側板4を移動させることで、側板4間の幅を変更できるので、被収容物のサイズに応じて、カセット76の収容空間のサイズを変更できる。
【0115】
その他、上述の実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。ベース板20、一対のベース板20-1,20-2、一対の側板4の底面には、カセット2,72,74,76の足として機能する突起、レベリングエレメント等(いずれも不図示)が設けられてもよい。
【0116】
第1の実施形態及び変形例では、ベース板20、一対のベース板20-1,20-2を側板4の底部に配置したが、側板4の頂部に配置してもよい。また、第2の実施形態では、ロッド78-1,78-2を側板4の頂部に配置したが、側板4の底部に配置してもよい。
【0117】
上述の実施形態及び変形例では、ヒンジ10を介して把手12を側板4に固定したが、ヒンジ10を省略して把手12がA2‐A3平面と略平行に配置された状態(即ち、立った状態)で固定してもよい。
【0118】
ところで、上述のカセット2,72,74,76は、切削装置30、研削装置等の加工装置において、テスト加工後における1つ又は複数のウェーハユニット17を取り出すためのインスペクションカセットとして利用することもできる。
【符号の説明】
【0119】
2,72,74,76:カセット
4:側板、4a:内壁面、4b:一端部、4c:他端部、4d:スリット
6:支持板、6a:頂面、6b:一端部、6c:他端部
8:凸部、8a:摘み部
10:ヒンジ、12:把手、14:固定部材
11:ウェーハ、13:粘着テープ、15:環状フレーム、17:ウェーハユニット
16:移動板、16a:スリット、18:ガイドピン
20,20-1,20-2:ベース板(連結部材)
20A:案内領域
20B:連結領域
20a,20a,20a:スリット(溝部)
20b:凸領域、20c:ねじ穴、20d:位置決め穴
22:ボルト、22a:頭部、22b:円筒部、22c:軸部、22d:ワッシャ
24:プランジャ、24a:レバー、24b:ピン
26a,26b:距離
30:切削装置、32:基台、32a,32b:開口、34:エレベータ
36a:テーブルカバー、36b:カバー部材、38:X軸方向移動機構
40:チャックテーブル、40a:保持面、42:プッシュプルアーム
44:支持構造、46:Y軸Z軸方向移動機構、48:Y軸ガイドレール
50:Y軸移動板、52:ねじ軸
54:Z軸ガイドレール、56:Z軸移動板、58:ねじ軸、60:ステッピングモータ
62:切削ユニット、64:スピンドルハウジング、66:切削ブレード
68:顕微鏡カメラユニット、70:スピンナ洗浄ユニット
78-1,78-2:ロッド(連結部材)
78A:案内領域、78B:連結領域
80:ボルト、82:スリット(溝部)
84:ボルト、84a:頭部
A1:幅方向、A2:奥行方向、A3:高さ方向、B:第1方向、B:第2方向
α,β:角度、δ:微小距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9