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特開2024-166764制御装置、半導体製造システム、半導体製造装置の制御方法及びコンピュータ記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024166764
(43)【公開日】2024-11-29
(54)【発明の名称】制御装置、半導体製造システム、半導体製造装置の制御方法及びコンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/02 20060101AFI20241122BHJP
【FI】
H01L21/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083091
(22)【出願日】2023-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096389
【弁理士】
【氏名又は名称】金本 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100101557
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100167634
【弁理士】
【氏名又は名称】扇田 尚紀
(74)【代理人】
【識別番号】100187849
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 隆史
(74)【代理人】
【識別番号】100212059
【弁理士】
【氏名又は名称】三根 卓也
(72)【発明者】
【氏名】坂口 公也
(72)【発明者】
【氏名】真▲崎▼ 貴幸
(72)【発明者】
【氏名】江藤 博文
(72)【発明者】
【氏名】岡村 幸治
(72)【発明者】
【氏名】船越 亘
(72)【発明者】
【氏名】村島 祐成
(57)【要約】      (修正有)
【課題】操作端末に対する作業者の操作に基づいて半導体製造装置を制御する場合の安全性を向上させる制御装置、その制御方法及び記憶媒体及び半導体製造システムを提供する。
【解決手段】半導体製造システム500において、複数のモジュールを有する半導体製造装置を制御する制御装置301は、端末接続口120に接続された操作端末201を検知するための検知部を複数有する。検知部は、端末接続口が兼ねるか又は端末接続口の周囲に設けられる。制御装置は、モジュール制限情報を記憶する。モジュール制限情報は、検知部に対応する制御可能なモジュールを、検知部単位で示し、いずれかの端末接続口に操作端末が接続され、対応する検知部を介して操作端末を検知した場合、モジュール制限情報に基づいて、操作画面に関する画面情報を、接続された操作端末に送信する。画面情報は、検知に用いられた検知部に対応する制御可能なモジュールを示す情報を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のモジュールを有する半導体製造装置を制御する制御装置であって、
前記半導体製造装置の操作画面を表示した操作端末に対するユーザからの操作に基づいて前記半導体製造装置を制御する装置であり、
前記半導体製造装置は、
前記操作端末が接続される端末接続口を複数有し、
前記端末接続口に接続された前記操作端末を検知するための検知部を複数有し、
前記検知部は、前記端末接続口が兼ね、または、前記端末接続口の周囲に設けられ、
当該制御装置は、モジュール制限情報を記憶し、
前記モジュール制限情報は、前記検知部に対応する制御可能なモジュールを、前記検知部単位で示し、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記操作端末が検知された場合、
前記モジュール制限情報に基づいて、前記操作画面に関する画面情報を、接続された操作端末に送信し、
前記画面情報は、検知に用いられた前記検知部に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む、制御装置。
【請求項2】
前記検知部は、前記端末接続口が兼ね、
前記モジュール制限情報は、前記端末接続口に対応する制御可能なモジュールが、前記端末接続口単位で記録され、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続された場合、
前記モジュール制限情報に基づいて、前記操作端末が接続された前記端末接続口に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む前記画面情報を、前記接続された操作端末に送信する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記端末接続口に接続された前記操作端末と中継装置を介して接続され、
前記中継装置は、前記端末接続口と接続される中継接続口を複数有し、
前記モジュール制限情報は、前記中継接続口に対応する制御可能なモジュールを、前記中継接続口毎に示し、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続された場合、前記モジュール制限情報に基づいて、前記操作端末が前記端末接続口を介して接続された前記中継接続口に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む前記画面情報を、前記中継装置を介して、前記接続された操作端末に送信する、請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
項目制限情報を記憶し、
前記項目制限情報は、前記モジュールの制御項目のうち、前記ユーザの権限に対応する制御可能な項目を、前記ユーザの権限毎に示し、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記操作端末が検知された場合、前記接続された操作端末を使用している前記ユーザの権限の情報の取得結果と前記項目制限情報とに基づいて、当該ユーザの権限に対応する前記制御可能な項目を示す情報を含む前記画面情報を、前記接続された操作端末に送信する、請求項1~3のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記複数の前記中継接続口は、専用中継接続口を含み、
当該制御装置は、特定項目情報を記憶し、
前記特定項目情報は、前記専用中継接続口について、前記半導体製造装置の制御項目のうち、前記端末接続口を介して当該専用中継接続口に接続された前記操作端末を用いてのみ制御可能な項目である特定項目を示し、
前記端末接続口を介して前記専用中継接続口に前記操作端末が接続された場合、前記特定項目情報に基づいて、前記特定項目を示す別の画面情報を、前記中継装置を介して、前記専用中継接続口に接続された前記操作端末に送信する、請求項3に記載の制御装置。
【請求項6】
複数の前記操作端末が前記端末接続口に接続されている場合、前記モジュール制限情報に基づいて、前記画面情報を、後から接続された前記操作端末に送信する際、前記画面情報に含まれる前記制御可能なモジュールの情報から、先に接続された前記操作端末を介して制御されている前記モジュールを除外する、請求項1または2に記載の制御装置。
【請求項7】
複数の前記操作端末が前記端末接続口に接続されている場合、先に接続された前記操作端末を介して制御されている前記モジュールに関する、後から接続された前記操作端末に対する操作を無効にする、請求項1または2に記載の制御装置。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか1項に記載の制御装置と、
前記半導体製造装置と、を備える、半導体製造システム。
【請求項9】
前記操作端末をさらに備え、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記操作端末が検知された場合、前記接続された操作端末が、前記画面情報に基づいて、前記操作画面を表示する、請求項8に記載の半導体製造システム。
【請求項10】
複数のモジュールを有する半導体製造装置の操作画面を表示した操作端末に対するユーザからの操作に基づいて制御装置により前記半導体製造装置を制御する制御方法であって、
前記半導体製造装置は、
前記操作端末が接続される端末接続口を複数有し、
前記端末接続口に接続された前記操作端末を検知するための検知部を複数有し、
前記検知部は、前記端末接続口が兼ね、または、前記端末接続口の周囲に設けられ、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記操作端末が検知された場合、
前記制御装置が、前記検知部に対応する制御可能なモジュールを前記検知部単位で示すモジュール制限情報に基づいて、前記操作画面に関する画面情報を、接続された操作端末に送信する工程と、
前記接続された操作端末が、前記画面情報に基づいて、前記操作画面を表示する工程と、を行い、
前記画面情報は、検知に用いられた前記検知部に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む、制御方法。
【請求項11】
前記検知部は、前記端末接続口が兼ね、
前記モジュール制限情報は、前記端末接続口に対応する制御可能なモジュールが、前記端末接続口単位で記録され、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続された場合における、前記送信する工程において、前記接続された操作端末に前記制御装置が送信する前記画面情報は、前記操作端末が接続された前記端末接続口に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む、請求項10に記載の制御方法。
【請求項12】
前記端末接続口に接続された前記操作端末と前記制御装置とが、中継装置を介して接続され、
前記中継装置は、前記端末接続口と接続される中継接続口を複数有し、
前記モジュール制限情報は、前記中継接続口に対応する制御可能なモジュールを、前記中継接続口毎に示し、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続された場合、
前記送信する工程において、前記制御装置が、前記モジュール制限情報に基づいて、前記操作端末が前記端末接続口を介して接続された前記中継接続口に対応する前記制御可能なモジュールに対応する前記画面情報を、前記中継装置を介して、前記接続された操作端末に送信する、請求項11に記載の制御方法。
【請求項13】
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記操作端末が検知された場合における、前記送信する工程において、
前記制御装置が、前記接続された操作端末を使用している前記ユーザの権限の情報の取得結果と、前記モジュールの制御項目のうち前記ユーザの権限に対応する制御可能な項目を前記ユーザの権限毎に示す項目制限情報とに基づいて、当該ユーザの権限に対応する前記制御可能な項目を示す情報を含む前記画面情報を、前記接続された操作端末に送信する、請求項10~12のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項14】
前記複数の前記中継接続口は、専用中継接続口を含み、
前記端末接続口を介して前記専用中継接続口に前記操作端末が接続された場合、
前記制御装置が、前記専用中継接続口について前記半導体製造装置の制御項目のうち前記端末接続口を介して当該専用中継接続口に接続された前記操作端末を用いてのみ制御可能な項目である特定項目を示す特定項目情報に基づいて、前記特定項目を示す別の画面情報を、前記中継装置を介して、前記専用中継接続口に接続された前記操作端末に送信する工程と、
前記専用中継接続口に接続された前記操作端末が、前記別の画面情報に基づいて、前記操作画面を表示する工程と、を行う、請求項12に記載の制御方法。
【請求項15】
複数のモジュールを有する半導体製造装置の操作画面を表示した操作端末に対するユーザからの操作に基づいて前記半導体製造装置を制御する制御方法を制御装置によって実行させるように、当該制御装置のコンピュータ上で動作するプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体であって、
前記半導体製造装置は、
前記操作端末が接続される端末接続口を複数有し、
前記端末接続口に接続された前記操作端末を検知するための検知部を複数有し、
前記検知部は、前記端末接続口が兼ね、または、前記端末接続口の周囲に設けられ、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記操作端末が検知された場合、
前記制御装置が、前記検知部に対応する制御可能なモジュールを前記検知部単位で示すモジュール制限情報に基づいて、前記操作画面に関する画面情報を、接続された操作端末に送信する工程を行い、
前記画面情報は、検知に用いられた前記検知部に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む、コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置、半導体製造システム、半導体製造装置の制御方法及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、半導体製造装置の装置画面を表示するローカル操作端末と、半導体製造装置とネットワークを介して接続されており、装置画面を表示する1台以上のリモート操作端末と、装置画面を表示するローカル操作端末及びリモート操作端末がユーザから受け付けた操作に基づいて半導体製造装置を制御する制御装置と、を有する半導体製造システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-41233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示にかかる技術は、操作端末に対する作業者の操作に基づいて半導体製造装置を制御する場合の安全性を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、複数のモジュールを有する半導体製造装置を制御する制御装置であって、前記半導体製造装置の操作画面を表示した操作端末に対するユーザからの操作に基づいて前記半導体製造装置を制御する装置であり、前記半導体製造装置は、前記操作端末が接続される端末接続口を複数有し、前記端末接続口に接続された前記操作端末を検知するための検知部を複数有し、前記検知部は、前記端末接続口が兼ね、または、前記端末接続口の周囲に設けられ、当該制御装置は、モジュール制限情報を記憶し、前記モジュール制限情報は、前記検知部に対応する制御可能なモジュールを、前記検知部単位で示し、いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記操作端末が検知された場合、前記モジュール制限情報に基づいて、前記操作画面に関する画面情報を、接続された操作端末に送信し、前記画面情報は、検知に用いられた前記検知部に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、操作端末に対する作業者の操作に基づいて半導体製造装置を制御する場合の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態にかかる半導体製造システムの構成の概略を示す説明図である。
図2図1の半導体製造システムが備える半導体製造装置としての塗布現像処理装置の正面側の構成の概略を示す説明図である。
図3図1の半導体製造システムが備える半導体製造装置としての塗布現像処理装置の背面側の構成の概略を示す説明図である。
図4】操作端末の制御部の機能ブロック図である。
図5】制御装置の制御部の機能ブロック図である。
図6】モジュール制限情報の一例を示す図である。
図7】項目制限情報の一例を示す図である。
図8】特定項目情報の一例を示す図である。
図9】操作端末の表示部に操作画面が表示される際のフローの一例を説明するためのフローチャートである。
図10】操作画面の一例を示す図である。
図11】操作端末の表示部に操作画面が表示される際のフローの他の例を説明するためのフローチャートである。
図12】操作画面の一例を示す図である。
図13】半導体製造装置としての洗浄装置の内部構成の概略を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
半導体製造装置が備える各種モジュールのメンテナンス等を、タブレット端末等の操作端末を介して行うことがある。例えば、半導体製造装置の操作画面を表示した操作端末に対する作業者の操作に基づいて、制御装置が半導体製造装置のモジュールを制御することがある。
【0009】
しかし、この方法は、安全性の点で改善の余地がある。具体的には、例えば、半導体製造装置の正面側にいる作業者は、半導体製造装置の背面側にいる作業者に気づけないことがある。そのため、半導体製造装置の正面側にいる作業者が、半導体製造装置の背面側のモジュールが動作するよう、操作端末を操作する場合がある。背面側のモジュールが予期せず動作すると、当該モジュールの構成部材や当該モジュールが用いる液体が、背面側にいた作業者に接触してしまうおそれ等がある。
【0010】
そこで、本開示にかかる技術は、操作端末に対する作業者の操作に基づいて半導体製造装置を制御する場合の安全性を向上させる。
【0011】
以下、本実施形態にかかる現像装置、基板処理システム及び現像方法を、図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
<半導体製造システム>
図1は、本実施形態にかかる半導体製造システムの構成の概略を示す説明図である。図2及び図3はそれぞれ、図1の半導体製造システムが備える半導体製造装置としての塗布現像処理装置1の正面側及び背面側の構成の概略を示す説明図である。
【0013】
図1の半導体製造システム500は、塗布現像処理装置1と、操作端末201と、制御装置301と、を備える。
【0014】
塗布現像処理装置1は、モジュールを複数有する。具体的には、塗布現像処理装置1は、図1図3に示すように、基板としてのウェハWを複数収容可能な容器であるカセットCが搬入出され後述の搬送モジュール20等を備えるカセットステーション2と、レジスト塗布処理等の所定の処理を施す各種処理モジュールを複数備えた処理ステーション3と、を有する。そして、塗布現像処理装置1は、カセットステーション2と、処理ステーション3と、処理ステーション3に隣接する露光装置4との間でウェハWの受け渡しを行うインターフェイスステーション5とを一体に接続した構成を有している。
【0015】
カセットステーション2は、例えばカセット搬入出部10とウェハ搬送部11に分かれている。例えばカセット搬入出部10は、塗布現像処理装置1のY方向負方向側の端部に設けられている。カセット搬入出部10には、カセット載置台12が設けられている。カセット載置台12上には、複数、例えば4つの載置板13が設けられている。載置板13は、水平方向のX方向(図1の上下方向)に一列に並べて設けられている。これらの載置板13には、塗布現像処理装置1の外部に対してカセットCを搬入出する際に、カセットCを載置することができる。
【0016】
ウェハ搬送部11には、ウェハを搬送する搬送モジュール20が設けられている。搬送モジュール20は、X方向に延びる搬送路21を移動自在に構成されている。搬送モジュール20は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各載置板13上のカセットCと、後述する処理ステーション3の第3のブロックG3の受け渡し装置との間でウェハを搬送できる。
【0017】
処理ステーション3には、各種モジュールを備えた複数、例えば第1~第4の4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば処理ステーション3の正面側(図1のX方向負方向側)には、第1のブロックG1が設けられ、処理ステーション3の背面側(図1のX方向正方向側)には、第2のブロックG2が設けられている。また、処理ステーション3のカセットステーション2側(図1のY方向負方向側)には、第3のブロックG3が設けられ、処理ステーション3のインターフェイスステーション5側(図1のY方向正方向側)には、第4のブロックG4が設けられている。
【0018】
第1のブロックG1には、図2に示すように複数の液処理モジュール、例えば現像処理モジュール30とレジスト塗布モジュール31が下からこの順で配置されている。また、現像処理モジュール30、レジスト塗布モジュール31は、それぞれ水平方向に3つ並べて配置されている。なお、これら現像処理モジュール30、レジスト塗布モジュール31の数や配置は、任意に選択できる。
【0019】
現像処理モジュール30は、ウェハWに現像処理を施す。具体的には、現像処理モジュール30は、PEB処理が施されたウェハWのレジスト膜に現像処理を施す。レジスト塗布モジュール31は、ウェハWにレジストを塗布してレジスト膜を形成する。
【0020】
現像処理モジュール30、レジスト塗布モジュール31では、例えばスピン塗布法でウェハW上に所定の処理液を塗布する。スピン塗布法では、例えば吐出ノズルからウェハW上に処理液を吐出すると共に、ウェハWを回転させて、処理液をウェハWの表面に拡散させる。
【0021】
第2のブロックG2には、図3に示すようにウェハWの加熱や冷却といった熱処理を施す熱処理モジュール40が上下方向と水平方向に並べて設けられている。なお、熱処理モジュール40の数や配置は、任意に選択できる。
【0022】
熱処理モジュール40では、PAB処理、PEB処理、現像処理後のウェハWを加熱処理するポストベーキング処理等を行う。
【0023】
第3のブロックG3には、複数の受け渡しモジュール50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。第3のブロックG3には、イオナイザ(図示せず)が設けられていてもよい。イオナイザは、ウェハWに対し除電処理を施すモジュールである。イオナイザによる除電処理は、処理ステーション3内で処理される前や、処理ステーション3内で処理された後且つカセットCに戻される前すなわち他の半導体製造装置への搬送のためにカセットC戻される前に、施される。
また、第4のブロックG4には、複数の受け渡しモジュール60、61、62、63が下から順に設けられている。
【0024】
図1に示すように、第1のブロックG1~第4のブロックG4に囲まれた領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、例えばウェハWを搬送する搬送モジュール70が配置されている。
【0025】
搬送モジュール70は、例えばY方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アーム70aを有している。搬送モジュール70は、ウェハWを保持した搬送アーム70aをウェハ搬送領域D内で移動させ、周囲の第1のブロックG1、第2のブロックG2、第3のブロックG3及び第4のブロックG4内の所定のモジュールに、ウェハWを搬送できる。搬送モジュール70は、例えば図3に示すように上下に複数台配置され、例えば各ブロックG1~G4の同程度の高さの所定のモジュールにウェハWを搬送できる。
【0026】
また、ウェハ搬送領域Dには、第3のブロックG3と第4のブロックG4との間で直線的にウェハを搬送するシャトル搬送モジュール80が設けられている。
【0027】
シャトル搬送モジュール80は、支持したウェハWをY方向に直線的に移動させ、同程度の高さの第3のブロックG3の受け渡しモジュール52と第4のブロックG4の受け渡しモジュール62との間でウェハWを搬送できる。
【0028】
図1に示すように第3のブロックG3のX方向正方向側には、搬送モジュール90が設けられている。搬送モジュール90は、例えばX方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アーム90aを有している。搬送モジュール90は、ウェハWを保持した搬送アーム90aを上下に移動させ、第3のブロックG3内の各受け渡しモジュール50~56にウェハWを搬送できる。
【0029】
インターフェイスステーション5には、搬送モジュール100と受け渡しモジュール101が設けられている。搬送モジュール100は、例えばθ方向及び上下方向に移動自在な搬送アーム100aを有している。搬送モジュール100は、搬送アーム100aにウェハWを保持して、第4のブロックG4内の各受け渡しモジュール60~63及び露光装置4との間でウェハWを搬送できる。
【0030】
また、塗布現像処理装置1はキャビネット110を有する。
キャビネット110は、例えば、レジスト塗布モジュール31等の液処理モジュールに供給される処理液を貯留する液貯留部としてのボトル(図示せず)を収容する。また、キャビネット110は、ボトル内の処理液を対応する液処理モジュールに供給する液供給モジュールの一部を収容する。
キャビネット110は、例えば、キャビネット110、カセットステーション2、処理ステーション3、インターフェイスステーション5の順で、装置幅方向(図1等のY方向)に並ぶように、設置される。また、カセットステーション2、処理ステーション3及びインターフェイスステーション5が床上に設置され、キャビネット110が、床下に設置されてもよい。
【0031】
この塗布現像処理装置1は、操作端末201が接続される複数の端末接続口120を有する。各端末接続口120には、操作端末201がLANケーブル202を介して接続され得る。塗布現像処理装置1の複数の端末接続口120に接続される操作端末201の台数は例えば1台である。
【0032】
端末接続口120は、例えば、処理ステーション3の正面側、処理ステーション3の背面側、キャビネット110の正面側に設けられる。端末接続口120はそれぞれ、後述のインテリジェントハブ401のポート(図示せず)に接続される。具体的には、端末接続口120は、塗布現像処理装置1内における当該端末接続口120に応じたポートに、LANケーブル(図示せず)を介して接続される。なお、以下では、処理ステーション3の正面側の端末接続口120に接続されるポートを正面側用ポート、処理ステーションの背面側の端末接続口120に接続されるポートを背面側用ポート、キャビネット110の正面側の端末接続口120に接続されるポートをキャビネット用ポートということがある。
【0033】
図示は省略するが、端末接続口120は、さらにカセットステーション2の側面側に設けられてもよい。カセットステーション2の側面側に設けられた端末接続口120は、例えば、後述の専用ポートにLANケーブル(図示せず)を介して接続される。
【0034】
なお、端末接続口120は、露出しないようにカバー(図示せず)で覆われていてもよい。
また、本実施形態において、端末接続口120は、当該端末接続口120に接続された操作端末201を検知するための検知部を兼ねる。
【0035】
図1に示すように、操作端末201は、例えばタブレット端末等の操作端末であり、制御部211、表示部212及び入力部213を有する。
【0036】
制御部211は、例えばCPU等のプロセッサやメモリ等を備えたコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、塗布現像処理装置1の操作画面を表示部212に表示させると共に上記操作画面に対するユーザすなわち作業者の操作に基づいて塗布現像処理装置1を制御するための指令を含むプログラムが格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、当該記憶媒体Hから制御部211にインストールされたものであってもよい。記憶媒体Hは、一時的なものであっても、非一時的なものであってもよい。プログラムの一部または全ては専用ハードウェア(回路基板)で実現してもよい。また、上記プログラムは、制御装置301からダウンロードしたものであってもよい。
【0037】
表示部212は、塗布現像処理装置1の操作画面等の画面を表示するものであって、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等から構成されている。
【0038】
入力部213は、ユーザの入力すなわち操作を受け付けるものであり、例えば、表示部212と一体化されたタッチパネル含む。
【0039】
上述の各部を有する操作端末201は、LANケーブル202を介して端末接続口120に接続される。操作端末201に対するユーザの操作は、操作端末201が塗布現像処理装置1から1~4m以内(すなわち目視可能範囲内)に位置するときにのみ行われるようにしてもよい。
【0040】
制御装置301は、例えばCPU等のプロセッサやメモリ等を備えたコンピュータであり、記憶部301aと、制御部301bとを有する。
記憶部301aは、各種情報を記憶するものであり、RAM等のメモリやHDD等のストレージデバイスを有する。記憶部301aには、塗布現像処理装置1の上述の各種処理モジュールや各種搬送モジュールの動作等を制御するための指令を含むプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、操作端末201に対するユーザからの操作に基づいて塗布現像処理装置1(具体的には上述の各種処理モジュールや各種搬送ジュールの動作等)を制御するためのプログラムが格納されている。なお、これらのプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体Mに記録されていたものであって、当該記憶媒体Mから制御部Uにインストールされたものであってもよい。記憶媒体Mは、一時的なものであっても、非一時的なものであってもよい。これらのプログラムの一部または全ては専用ハードウェア(回路基板)で実現してもよい。
【0041】
本実施形態において、半導体製造システム500は、さらに、中継装置としてのインテリジェントハブ401を備える。
インテリジェントハブ401は、端末接続口120に接続された操作端末201と制御装置301とを通信可能に接続する。インテリジェントハブ401は、中継接続口としてのポート(図示せず)を有する。ポートは、端末接続口120に接続された操作端末201とインテリジェントハブ401とが通信可能に、端末接続口120とLANケーブルを介して接続される。一実施形態において、インテリジェントハブ401が有するポートには、専用中継口としての専用ポートを含まれる。専用ポートは、塗布現像処理装置1の制御項目のうちの特定の制御項目について制御を行う際に用いられる。
【0042】
インテリジェントハブ401は、操作端末201からの後述の画面情報送信要求を制御装置301に転送する際に、画面情報送信要求の送信元の操作端末201が接続されたポートの識別情報も制御装置301に送信する。
【0043】
<操作端末201の制御部211>
図4は、操作端末201の制御部211の機能ブロック図である。
制御部211は、図4に示すように、CPU等のプロセッサがプログラム格納部(図示せず)に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される、表示制御部221、送信部222及び受信部223を有する。
【0044】
表示制御部221は、各種画面を表示部212に表示させる。表示制御部221により表示部212に表示される画面には、制御装置301から受信した画面情報に基づく塗布現像処理装置1の操作画面が含まれる。上記画面情報は塗布現像処理装置1の操作画面に関する情報である。
【0045】
送信部222は、各種情報を制御装置301に送信する。具体的には、送信部222が制御装置301に送信する情報には、画面情報の送信を要求する画面情報送信要求や、塗布現像処理装置1の操作画面に対するユーザの操作に基づく操作情報が含まれる。
【0046】
受信部223は、各種情報を制御装置301から受信する。具体的には、受信部223は、画面情報を制御装置301から受信する。
【0047】
<制御装置301の制御部301b>
図5は、制御装置301の制御部301bの機能ブロック図である。図6は、モジュール制限情報の一例を示す図である。図7は、項目制限情報の一例を示す図である。図8は、特定項目情報の一例を示す図である。
【0048】
図5に示すように、制御装置301の制御部301bは、CPU等のプロセッサが記憶部301aに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される、受信部311、送信部312及び構成要素制御部313を有する。
【0049】
また、制御装置301において、記憶部301aは前述のように各種情報を記憶する。記憶部301aに記憶される情報には、モジュール制限情報が含まれる。モジュール制限情報は、塗布現像処理装置1が有するモジュールであって、端末接続口120に対応する制御可能なモジュールを、検知部単位すなわち端末接続口120単位で示すものである。具体的には、図6に示すように、モジュール制限情報IF1は、端末接続口120が接続されたインテリジェントハブ401のポートに対応する制御可能なモジュールを、ポート毎に示す。モジュール制限情報は、制御可能なモジュールを、モジュールが属するモジュール群で示してもよい。
【0050】
図6のモジュール制限情報IF1は、背面側用ポートに対応する制御可能なモジュールとして、以下を示している。
・「カセット」の「搬送」すなわちカセットステーション2の搬送モジュール20
・「プロセス」の「背面」すなわち処理ステーション3の背面側のモジュール群
・「プロセス」の「搬送」すなわち処理ステーション3の搬送モジュール群
背面側のモジュール群には、例えば、熱処理モジュール40が含まれる。
【0051】
また、図6のモジュール制限情報IF1は、正面側用ポートに対応する制御可能なモジュールとして、以下を示している。
・「カセット」の「搬送」すなわちカセットステーション2の搬送モジュール20
・「プロセス」の「正面」すなわち処理ステーション3の正面側のモジュール群
・「プロセス」の「搬送」すなわち処理ステーション3の搬送モジュール群
正面側のモジュール群には、例えば、現像処理モジュール30、レジスト塗布モジュール31等が含まれる。
【0052】
さらに、図6のモジュール制限情報IF1は、キャビネット用ポートに対応する制御可能なモジュールとして、「キャビネット」の「液供給」すなわちキャビネット110の液供給モジュール(の一部)を示している。
【0053】
また、記憶部301aに記憶される情報には、項目制限情報が含まれてもよい。項目制限情報は、塗布現像処理装置1が有するモジュールにかかる制御項目のうち、ユーザの権限に対応する制御可能な項目を、ユーザの権限毎に示す。例えば、図7に示すように、項目制限情報IF2は、塗布現像処理装置1が有するモジュールにかかる制御項目のうち、一般ユーザの権限を有するユーザが制御できずオペレータすなわちフィールドエンジニアの権限を有するユーザのみが制御可能な項目を示す。図7の項目制限情報IF2は、オペレータの権限のユーザが制御可能な項目として、以下を示している。
・「チャンバ自動給排気調整」すなわち該当するモジュールが有するチャンバに対する給気量及び排気量を手動で調整する項目
・「給排気調整」すなわち該当するモジュールのチャンバ内が規定圧力になるように排気量を自動調整する項目
・「初期開度自動調整」すなわち液供給モジュールが有する流量調整弁の開度を処理液の供給流量域毎に自動で調整する項目
・「イオナイザ」すなわちイオナイザによるウェハWの除電時の当該イオナイザが有ずるチャンバ内の除電時のイオン濃度を調整する項目。
【0054】
さらに、記憶部301aに記憶される情報には、特定項目情報が含まれてもよい。特定項目情報は、塗布現像処理装置1の制御項目のうち、端末接続口120を介してインテリジェントハブ401の専用ポートに接続された操作端末201を用いてのみ制御可能な項目である特定項目を示す。図8の特定項目情報I3は、特定項目として、以下を示している。
・「ジョブ実行」すなわち塗布現像処理装置1にジョブを実行させる項目
・「電源」すなわち塗布現像処理装置1の電源(図示せず)をON/OFFする項目
【0055】
受信部311は、各種情報を操作端末201から受信する。受信部311が操作端末201から受信する情報には、前述の画面情報送信要求や操作情報が含まれる。受信部311は、具体的には、各種情報を、インテリジェントハブ401を介して操作端末201から受信する。受信部311がインテリジェントハブ401を介して操作端末201から受信する情報のうち、少なくとも、画面情報送信要求には、当該情報の送信元の操作端末201が端末接続口120を介して接続されたインテリジェントハブ401のポートの情報が含まれる。
【0056】
送信部312は、各種情報を操作端末201に送信する。受信部311が操作端末201に送信する情報には、モジュール制限情報に基づく画面情報が含まれる。画面情報は、画面情報送信要求に応じて、当該要求の送信元の操作端末201に送信される。
【0057】
いずれかの端末接続口120に操作端末201が接続され、対応する上記検知部を介して操作端末201が検知された場合、送信部312は、モジュール制限情報に基づいて、検知に用いられた上記検知部に対応する制御可能なモジュールを示す情報を含む画面情報を、接続された操作端末201に送信する。
本実施形態のように、端末接続口120が上記検知部を兼ねる形態では、いずれかの端末接続口120に操作端末201が接続された場合、送信部312は、モジュール制限情報に基づいて、以下の画面情報を、接続された操作端末201に送信する。すなわち、送信部312は、操作端末201が接続された端末接続口120に対応する制御可能なモジュールを示す情報を含む画面情報を、接続された操作端末201に送信する。具体的には、受信部320は、モジュール制限情報に基づいて、操作端末201が端末接続口120を介して接続されたインテリジェントハブ401のポートに対応する制御可能なモジュールの情報を含む画面情報を、接続された操作端末201に送信する。
【0058】
構成要素制御部313は、受信部311が受信した操作情報に基づいて、塗布現像処理装置1の各構成要素(各モジュールを含む)を制御すると共に処理条件等の設定を調整する。すなわち、構成要素制御部313は、受信部311が受信した操作情報に基づいて、塗布現像処理装置1の各構成要素(各モジュールを含む)のメンテナンス等を行う。
【0059】
<表示フローの例>
図9は、操作端末201の表示部212に操作画面が表示される際のフローの一例を説明するためのフローチャートである。図10は、操作画面の一例を示す図である。
【0060】
操作端末201の表示部212へ操作画面が表示される際は、図9に示すように、端末接続口120に操作端末201が接続された後(ステップS1後)、操作端末201の送信部222が、画面情報送信要求を、制御装置301に送信する(ステップS2)。
具体的には、操作端末201の送信部222が、画面情報送信要求を、インテリジェントハブ401を介して、制御装置301に送信する。この際、インテリジェントハブ401は、画面情報送信要求の送信元の操作端末201が端末接続口120を介して接続されたインテリジェントハブ401のポートの情報を、操作端末201から制御装置301へ中継する画面情報送信要求に含める。
【0061】
画面情報送信要求を制御装置301の受信部311が受信すると、送信部312は、画面情報送信要求の送信元の操作端末201に、モジュール制限情報に基づいて、以下の画面情報を送信する(ステップS3)。具体的には、画面情報送信要求を制御装置301の受信部311が受信すると、送信部312は、モジュール制限情報に基づいて、インテリジェントハブ401を介して、以下の情報を含む画面情報を送信する。すなわち、この際送信される画面情報には、モジュール制限情報が示す制御可能なモジュールの情報であって画面情報送信要求の送信元の操作端末201が端末接続口120を介して接続されたインテリジェントハブ401のポートに対応する制御可能なモジュールを示す情報が含まれる。
【0062】
画面情報送信要求の送信元の操作端末201の受信部223が画面情報を受信すると、当該画面情報に基づく操作画面の表示を、表示部212が、表示制御部221の制御の下、行う(ステップS4)。
【0063】
図10に示すように、これにより表示される操作画面U1には、例えば、操作画面U1に対するユーザの操作に応じて、制御可能なモジュールの一覧L1が表示される。上記一覧L1には、モジュール制限情報に示された、操作端末201が端末接続口120を介して接続されたインテリジェントハブ401のポートに対応する制御可能なモジュールのみが表示される。操作画面U1には、モジュールの制御項目の一覧L2が表示されてもよい。モジュールの制御項目の一覧L2に含まれる一の制御項目をユーザが選択したときに、制御可能なモジュールの一覧L1が表示されてもよい。この場合、制御可能なモジュールの一覧L1には、モジュール制限情報に示された、操作端末201が端末接続口120を介して接続されたインテリジェントハブ401のポートに対応する制御可能なモジュールのうち、ユーザに選択された制御項目に対応するもののみが表示されてもよい。また、モジュールの制御項目の一覧L2は、操作画面U1に表示される特定のメニュー(例えば「メンテンナンス」メニュー)をユーザが選択したときに表示されてもよい。
【0064】
図10の操作画面U1は、操作端末201が端末接続口120を介してインテリジェントハブ401の正面側用ポートに接続された場合に表示される画面である。上記一覧L1には、正面側用ポートに対応する制御可能なモジュールであって、ユーザに選択された「プロセスモジュールメンテナンス」とうい制御項目に対応する処理モジュールに相当するものがツリー表示されている。なお、例えば制御可能なモジュールの一覧L1の「現像モジュール」をユーザが選択したときに、塗布現像処理装置1が有する現像処理モジュール30の一覧が表示されてもよい。
【0065】
<本実施形態の主な作用効果>
以上のように、本実施形態では、端末接続口120に操作端末201が接続され、画面情報送信要求が操作端末201から送信された場合、制御装置301の送信部312は、以下の画面情報を、上記要求の送信元の操作端末201に送信する。送信部312が画面情報送信要求の送信元の操作端末201に送信する画面情報は、モジュール制限情報に示された制御可能なモジュールすなわち予め登録された制御可能なモジュールであって操作端末201が接続された端末接続口120に対応するモジュールを示す情報を含むものである。具体的には、送信部312は、送信部312が画面情報送信要求の送信元の操作端末201に送信する画面情報は、モジュール制限情報に示されすなわち予め登録された制御可能なモジュールであって、操作端末201が端末接続口120を介して接続されたインテリジェントハブ401のポートに対応する制御可能なモジュールの情報を含むものである。
そのため、画面情報送信要求の送信元の操作端末201が、受信した画面情報に基づいて表示する操作画面には、モジュール制限情報に示されすなわち予め登録された制御可能なモジュールであって操作端末201が接続された端末接続口120に対応するモジュールが示される。具体的には、モジュール制限情報に示されすなわち予め登録された制御可能なモジュールであって、操作端末201が端末接続口120を介して接続されたインテリジェントハブ401のポートに対応する制御可能なモジュールが示される。
したがって、モジュール制限情報に、端末接続口120単位で、端末接続口120の位置に応じた適切なモジュールを予め登録しておくことで、具体的には、ポート毎に、ポートに接続された端末接続口120の位置に応じた適切なモジュールを予め登録しておくことで、例えば、以下を抑制することができる。すなわち、端末接続口120に接続された操作端末201を介してユーザすなわち作業者が塗布現像処理装置1のモジュールを制御したときに、作業者から見えない位置にいる他の作業者に危険が及ぶのを抑制することができる。上述の「端末接続口120の位置に応じた適切なモジュール」とは、例えば、当該端末接続口120にLANケーブル202を介して接続された操作端末201を操作するユーザの視界に入るモジュールである。
【0066】
<表示フローの他の例>
図11は、操作端末201の表示部212に操作画面が表示される際のフローの他の例を説明するためのフローチャートである。図12は、操作画面の一例を示す図である。
【0067】
図11に示すように、端末接続口120に操作端末201が接続された後(ステップS1後)、操作端末201の送信部222は、画面情報送信要求に加えて、当該操作端末201のユーザの権限の情報(例えばログイン情報)も、制御装置301に送信してもよい(ステップS12)。
なお、画面情報送信要求に操作端末201のユーザの権限の情報を含めてもよいし、画面情報送信要求の前後に、操作端末201の送信部222が、上記権限の情報を送信してもよい。
【0068】
画面情報送信要求及びユーザの権限の情報を制御装置301の受信部311が受信すなわち取得すると、送信部312は、上記ユーザの権限の情報の取得結果と項目制限情報とに基づいて、当該ユーザの権限に対応する制御可能な項目を示す情報を含む画面情報を、画面情報送信要求の送信元の操作端末201に送信する。
具体的には、まず、制御部301bが取得したユーザの権限の情報に基づいて、当該ユーザの権限がオペレータであるか否か判定する(ステップS12)。
【0069】
オペレータである場合(YESの場合)、送信部312は、項目制限情報に基づいて、オペレータの権限に対応する制御可能な項目を示す情報と前述の制御可能なモジュールを示す情報とを含む画面情報を、画面情報送信要求の送信元の操作端末201に送信する(ステップS13)。
オペレータでない場合(NOの場合)、前述のステップS3が行われる。
【0070】
その後、画面情報送信要求の送信元の操作端末201の受信部223が画面情報を受信すると、当該画面情報に基づいて、ユーザの権限に応じた操作画面の表示を、表示部212が、表示制御部221の制御の下、行う(ステップS14)。
【0071】
ユーザの権限が一般ユーザである場合、例えば、前述の図10の操作画面U1が表示される。
一方、ユーザの権限が一般ユーザである場合、例えば、図12の操作画面U2が表示される。操作画面U2のモジュールの制御項目の一覧L2Aには、オペレータの権限に対応する制御可能な項目(「チャンバ自動給排気調整」等)が含まれる。
【0072】
これにより、ユーザに権限に応じて制御可能な項目を適切に表示することができる。
【0073】
<専用ポートに接続された場合の処理>
端末接続口120を介して専用ポートに操作端末201が接続された場合も、操作端末201は画面情報送信要求を制御装置301に送信する。
制御装置301では、送信部312が、前述した特定項目制限情報に基づいて、端末接続口120を介して専用ポートに接続された操作端末を用いてのみ制御可能な項目である特定項目を示す別の画面情報を、画面情報送信要求の送信元の操作端末201に送信する。
そして、専用ポートに接続された操作端末201は、上記別の画面情報に基づいて、操作画面を表示する。具体的には、当該操作端末201の表示部212が表示制御部221の制御の下、上記別の画面情報に基づいた操作画面の表示を行う。
【0074】
<操作端末201の接続形態の他の例>
以上の例では、塗布現像処理装置1の端末接続口120に複数の操作端末201が同時に接続されていなかったが、接続されてもよい。
同時に接続される場合、制御装置301の送信部312から、モジュール制限情報に基づく画面情報を、後から接続された操作端末201に送信する際、以下のようにしてもよい。すなわち、モジュール制限情報に基づく画面情報に含まれる制御可能なモジュールの情報から、先に接続された操作端末201を介して制御されているモジュールが除外されてもよい。
また、同時に接続される場合、これに代えて、構成要素制御部313が、先に接続された操作端末201を介して制御されているモジュールに関する、後から接続された操作端末201に対する操作を無効にしてもよく、すなわち、無視するようにしてもよい。
【0075】
<端末接続口120の設置位置の他の例>
以上の例では、端末接続口120は、インターフェイスステーション5に設けられていなかったが、設けられてもよい。この場合、インターフェイスステーション5の正面側と背面側の両方に設けられてもよい。
また、塗布現像処理装置1の正面側または背面側の装置幅方向における同等の領域の、高さ方向の位置が互いに異なる複数個所それぞれに、端末接続口120が設けられてもよい。、
塗布現像処理装置1に処理ステーション3が装置幅方向に複数ブロックに分割される場合がある。この場合は、端末接続口120に接続された操作端末201のユーザの死角となる範囲が生じにくいよう、各ブロックの正面側及び背面側というように、ブロックごとに端末接続口120を設けてもよい。
【0076】
<半導体製造装置の他の例>
以上の例では、半導体製造装置として塗布現像処理装置1が用いられていた。これに代えて、半導体製造装置として、洗浄装置が用いられてもよい。
【0077】
図13は、半導体製造装置としての洗浄装置600の内部構成の概略を示す説明図である。図13に示すように、洗浄装置600は、搬入出ステーション601と、処理ステーション602とを備える。搬入出ステーション601と処理ステーション602とは隣接して設けられる。
【0078】
搬入出ステーション601は、カセット載置部611と、搬送部612とを備える。カセット載置部611には、複数枚のウェハWを収容する複数のカセットCが載置される。
【0079】
搬送部612は、カセット載置部611に隣接して設けられ、内部に搬送モジュール613と、受渡部614とを備える。搬送モジュール613は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、搬送モジュール613は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてカセットCと受渡部614との間でウェハWの搬送を行う。
【0080】
処理ステーション602は、搬送部612に隣接して設けられる。処理ステーション602は、搬送部315と、複数の洗浄モジュール616とを備える。複数の洗浄モジュール616は、搬送部615の両側に並べて設けられる。
【0081】
搬送部615は、内部に搬送モジュール617を備える。搬送モジュール617は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、搬送モジュール617は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部614と洗浄モジュール616との間でウェハWの搬送を行う。
【0082】
洗浄モジュール616は、搬送モジュール617によって搬送されるウェハWに対して洗浄処理を行う。
【0083】
半導体製造装置として洗浄装置600が用いられる場合、図示は省略するが、端末接続口は、例えば、処理ステーション602の正面側及び背面側の両方に設けられる。
【0084】
<変形例>
モジュール制限情報に示される情報すなわち登録される情報は、端末接続口120が設けられるキャビネット110の設置位置によって異なってもよい。例えば、キャビネット110が床上に設置されている場合、当該端末接続口120に対応する調整可能なモジュールとして搬送モジュール70等の搬送モジュールがモジュール制限情報に登録されるが、キャビネット110が床下に設置されている場合は、上記調整可能なモジュールとして搬送モジュールがモジュール制限情報に登録されないようにしてもよい。
【0085】
モジュール制限情報IF1は、以下の読み取り専用モジュール情報を含んでもよい。読み取り専用モジュール情報は、塗布現像処理装置1が有するモジュールであって、制御はできないが端末接続口120に対応する設定条件の確認すなわち閲覧のみが可能なモジュールを、検知部単位すなわち端末接続口120単位で示すものである。具体的には、読み取り専用モジュール情報は、端末接続口120が接続されたインテリジェントハブ401のポートに対応する設定条件の閲覧のみが可能なモジュール(以下、読み取り専用モジュールという。)を、ポート毎に示す。そして、例えば、いずれかの端末接続口120に操作端末201が接続された場合、送信部312が、読み取り専用モジュール情報に基づいて、操作端末201が接続された端末接続口201に対応する読み取り専用モジュールを示す情報を含む画面情報を、接続された操作端末201に送信してもよい。具体的には、送信部312が、操作端末201が端末接続口201を介して接続されたインテリジェントハブ401のポートに対応する読み取り専用モジュールを示す情報を含む画面情報を、接続された操作端末210に送信してもよい。これに加えて、接続された操作端末201では、操作端末201が接続された端末接続口201に対応する制御可能なモジュールの表示だけではなく当該端末接続口201に対応する(具体的には上記ポートに対応する)読み取り専用モジュールの表示を可能としてもよい。
これにより、例えば、正面側用ポートに対する端末接続口120に操作端末201が接続された場合に、以下のようにすることができる。すなわち、当該操作端末201を介してメンテナンス可能なモジュールを、処理ステーション3の正面側の処理モジュールや搬送モジュールに安全上制限しつつ、当該操作端末201を介して処理ステーション3の背面側の処理モジュールについて設定条件の確認のみを行うことができる。したがって、操作端末201を介して、制御不可能なモジュールの設定条件を確認しながら、制御可能なモジュールに対する操作を行うことができる。
【0086】
端末接続口120が、当該端末接続口120に接続された操作端末201を検知するための検知部を兼ねていた。これに代えて、上記検知部を、端末接続口120と別に、端末接続口120の周囲に設けてもよい。上記検知部は例えばRFIDリーダである。また、上記検知部は、操作端末201が無線を検知するものであってもよく、この場合、検知された無線の強度で、端末接続口120に接続された操作端末を検知してもよい。また、検知部としてシリアル通信用の端末接続口をLAN用の端末接続口120とは別に当該端末接続口120の周囲に設けてもよい。
なお、いずれの場合も、モジュール制限情報には、検知部に対応する制御可能なモジュールが、検知部単位で示される。
【0087】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。例えば、上記実施形態の構成要件は任意に組み合わせることができる。当該任意の組み合せからは、組み合わせにかかるそれぞれの構成要件についての作用及び効果が当然に得られるとともに、本明細書の記載から当業者には明らかな他の作用及び他の効果が得られる。
【0088】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、又は、上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0089】
なお、以下のような構成例も本開示の技術的範囲に属する。
(1)複数のモジュールを有する半導体製造装置を制御する制御装置であって、
前記半導体製造装置の操作画面を表示した操作端末に対するユーザからの操作に基づいて前記半導体製造装置を制御する装置であり、
前記半導体製造装置は、
前記操作端末が接続される端末接続口を複数有し、
前記端末接続口に接続された前記操作端末を検知するための検知部を複数有し、
前記検知部は、前記端末接続口が兼ね、または、前記端末接続口の周囲に設けられ、
当該制御装置は、モジュール制限情報を記憶し、
前記モジュール制限情報は、前記検知部に対応する制御可能なモジュールを、前記検知部単位で示し、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記操作端末が検知された場合、
前記モジュール制限情報に基づいて、前記操作画面に関する画面情報を、接続された操作端末に送信し、
前記画面情報は、検知に用いられた前記検知部に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む、制御装置。
(2)前記検知部は、前記端末接続口が兼ね、
前記モジュール制限情報は、前記端末接続口に対応する制御可能なモジュールが、前記端末接続口単位で記録され、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続された場合、
前記モジュール制限情報に基づいて、前記操作端末が接続された前記端末接続口に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む前記画面情報を、前記接続された操作端末に送信する、前記(1)に記載の制御装置。
(3)前記端末接続口に接続された前記操作端末と中継装置を介して接続され、
前記中継装置は、前記端末接続口と接続される中継接続口を複数有し、
前記モジュール制限情報は、前記中継接続口に対応する制御可能なモジュールを、前記中継接続口毎に示し、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続された場合、前記モジュール制限情報に基づいて、前記操作端末が前記端末接続口を介して接続された前記中継接続口に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む前記画面情報を、前記中継装置を介して、前記接続された操作端末に送信する、前記(2)に記載の制御装置。
(4)項目制限情報を記憶し、
前記項目制限情報は、前記モジュールの制御項目のうち、前記ユーザの権限に対応する制御可能な項目を、前記ユーザの権限毎に示し、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記操作端末が検知された場合、前記接続された操作端末を使用している前記ユーザの権限の情報の取得結果と前記項目制限情報とに基づいて、当該ユーザの権限に対応する前記制御可能な項目を示す情報を含む前記画面情報を、前記接続された操作端末に送信する、前記(1)~(3)のいずれか1に記載の制御装置。
(5)前記複数の前記中継接続口は、専用中継接続口を含み、
当該制御装置は、特定項目情報を記憶し、
前記特定項目情報は、前記専用中継接続口について、前記半導体製造装置の制御項目のうち、前記端末接続口を介して当該専用中継接続口に接続された前記操作端末を用いてのみ制御可能な項目である特定項目を示し、
前記端末接続口を介して前記専用中継接続口に前記操作端末が接続された場合、前記特定項目情報に基づいて、前記特定項目を示す別の画面情報を、前記中継装置を介して、前記専用中継接続口に接続された前記操作端末に送信する、前記(3)または(4)に記載の制御装置。
(6)複数の前記操作端末が前記端末接続口に接続されている場合、前記モジュール制限情報に基づいて、前記画面情報を、後から接続された前記操作端末に送信する際、前記画面情報に含まれる前記制御可能なモジュールの情報から、先に接続された前記操作端末を介して制御されている前記モジュールを除外する、前記(1)~(5)のいずれか1に記載の制御装置。
(7)複数の前記操作端末が前記端末接続口に接続されている場合、先に接続された前記操作端末を介して制御されている前記モジュールに関する、後から接続された前記操作端末に対する操作を無効にする、前記(1)~(5)のいずれか1に記載の制御装置。
(8)前記(1)~(7)のいずれか1に記載の制御装置と、
前記半導体製造装置と、を備える、半導体製造システム。
(9)前記操作端末をさらに備え、
いずれかの前記端末接続口に前記操作端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記操作端末が検知された場合、前記接続された操作端末が、前記画面情報に基づいて、前記操作画面を表示する、前記(8)に記載の半導体製造システム。
(10)複数のモジュールを有する半導体製造装置の操作画面を表示した携帯端末に対するユーザからの操作に基づいて制御装置により前記半導体製造装置を制御する制御方法であって、
前記半導体製造装置は、
前記携帯端末が接続される端末接続口を複数有し、
前記端末接続口に接続された前記携帯端末を検知するための検知部を複数有し、
前記検知部は、前記端末接続口が兼ね、または、前記端末接続口の周囲に設けられ、
いずれかの前記端末接続口に前記携帯端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記携帯端末が検知された場合、
前記制御装置が、前記検知部に対応する制御可能なモジュールを前記検知部単位で示すモジュール制限情報に基づいて、前記操作画面に関する画面情報を、接続された携帯端末に送信する工程と、
前記接続された携帯端末が、前記画面情報に基づいて、前記操作画面を表示する工程と、を行い、
前記画面情報は、検知に用いられた前記検知部に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む、制御方法。
(11)前記検知部は、前記端末接続口が兼ね、
前記モジュール制限情報は、前記端末接続口に対応する制御可能なモジュールが、前記端末接続口単位で記録され、
いずれかの前記端末接続口に前記携帯端末が接続された場合における、前記送信する工程において、前記接続された携帯端末に前記制御装置が送信する前記画面情報は、前記携帯端末が接続された前記端末接続口に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む、前記(10)に記載の制御方法。
(12)前記端末接続口に接続された前記携帯端末と前記制御装置とが、中継装置を介して接続され、
前記中継装置は、前記端末接続口と接続される中継接続口を複数有し、
前記モジュール制限情報は、前記中継接続口に対応する制御可能なモジュールを、前記中継接続口毎に示し、
いずれかの前記端末接続口に前記携帯端末が接続された場合、
前記送信する工程において、前記制御装置が、前記モジュール制限情報に基づいて、前記携帯端末が前記端末接続口を介して接続された前記中継接続口に対応する前記制御可能なモジュールに対応する前記画面情報を、前記中継装置を介して、前記接続された携帯端末に送信する、前記(11)に記載の制御方法。
(13)いずれかの前記端末接続口に前記携帯端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記携帯端末が検知された場合における、前記送信する工程において、
前記制御装置が、前記接続された携帯端末を使用している前記ユーザの権限の情報の取得結果と、前記モジュールの制御項目のうち前記ユーザの権限に対応する制御可能な項目を前記ユーザの権限毎に示す項目制限情報とに基づいて、当該ユーザの権限に対応する前記制御可能な項目を示す情報を含む前記画面情報を、前記接続された携帯端末に送信する、前記(10)~(12)のいずれか1に記載の制御方法。
(14)前記複数の前記中継接続口は、専用中継接続口を含み、
前記端末接続口を介して前記専用中継接続口に前記携帯端末が接続された場合、
前記制御装置が、前記専用中継接続口について前記半導体製造装置の制御項目のうち前記端末接続口を介して当該専用中継接続口に接続された前記携帯端末を用いてのみ制御可能な項目である特定項目を示す特定項目情報に基づいて、前記特定項目を示す別の画面情報を、前記中継装置を介して、前記専用中継接続口に接続された前記携帯端末に送信する工程と、
前記専用中継接続口に接続された前記携帯端末が、前記別の画面情報に基づいて、前記操作画面を表示する工程と、を行う、前記(12)または(13)に記載の制御方法。
(15)複数のモジュールを有する半導体製造装置の操作画面を表示した携帯端末に対するユーザからの操作に基づいて前記半導体製造装置を制御する制御方法を制御装置によって実行させるように、当該制御装置のコンピュータ上で動作するプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体であって、
前記半導体製造装置は、
前記携帯端末が接続される端末接続口を複数有し、
前記端末接続口に接続された前記携帯端末を検知するための検知部を複数有し、
前記検知部は、前記端末接続口が兼ね、または、前記端末接続口の周囲に設けられ、
いずれかの前記端末接続口に前記携帯端末が接続され、対応する前記検知部を介して前記携帯端末が検知された場合、
前記制御装置が、前記検知部に対応する制御可能なモジュールを前記検知部単位で示すモジュール制限情報に基づいて、前記操作画面に関する画面情報を、接続された携帯端末に送信する工程を行い、
前記画面情報は、検知に用いられた前記検知部に対応する前記制御可能なモジュールを示す情報を含む、コンピュータ記憶媒体。
【符号の説明】
【0090】
1 塗布現像処理装置
20 搬送モジュール
30 現像処理モジュール
31 レジスト塗布モジュール
40 熱処理モジュール
70 搬送モジュール
80 シャトル搬送モジュール
90 搬送モジュール
301 制御装置
500 半導体製造システム
600 洗浄装置
613 搬送モジュール
616 洗浄モジュール
617 搬送モジュール
IF1 モジュール制限情報
M 記憶媒体
U1 操作画面
U2 操作画面
W ウェハ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13