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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024168799
(43)【公開日】2024-12-05
(54)【発明の名称】処理液供給装置及び処理液供給方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20241128BHJP
   B05C 11/10 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
H01L21/30 562
B05C11/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023085749
(22)【出願日】2023-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096389
【弁理士】
【氏名又は名称】金本 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100101557
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100167634
【弁理士】
【氏名又は名称】扇田 尚紀
(74)【代理人】
【識別番号】100187849
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 隆史
(74)【代理人】
【識別番号】100212059
【弁理士】
【氏名又は名称】三根 卓也
(72)【発明者】
【氏名】橋本 和也
(72)【発明者】
【氏名】赤田 光
【テーマコード(参考)】
4F042
5F146
【Fターム(参考)】
4F042AA07
4F042AB00
4F042CA03
4F042CB02
4F042CB19
5F146JA01
5F146JA27
5F146LA03
5F146LA19
(57)【要約】
【課題】基板処理装置へ処理液を供給する際の利便性を向上させる。
【解決手段】処理液を用いて基板に処理を行う液処理モジュールを有する基板処理装置に対して前記処理液を供給する処理液供給装置であって、処理液が貯留されている容器を保持して搬送する搬送機構が設けられた搬送領域と、前記搬送領域を間に挟んで対向する一対の供給領域と、を有し、前記供給領域はそれぞれ、当該処理液供給装置の外部から搬入された前記容器を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記容器に接続される接続管と、が設けられ、前記支持部に支持された前記容器内の前記処理液を前記接続管を介して前記基板処理装置へ供給する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理液を用いて基板に処理を行う液処理モジュールを有する基板処理装置に対して前記処理液を供給する処理液供給装置であって、
処理液が貯留されている容器を保持して搬送する搬送機構が設けられた搬送領域と、
前記搬送領域を間に挟んで対向する一対の供給領域と、を有し、
前記供給領域はそれぞれ、
当該処理液供給装置の外部から搬入された前記容器を支持する支持部と、
前記支持部に支持された前記容器に接続される接続管と、が設けられ、
前記支持部に支持された前記容器内の前記処理液を前記接続管を介して前記基板処理装置へ供給する、処理液供給装置。
【請求項2】
前記基板処理装置とは別に床上に設けられ、
処理液流路で前記基板処理装置と接続されている、請求項1に記載の処理液供給装置。
【請求項3】
前記搬送機構は、少なくとも前記容器を保持する保持部と、前記保持部を移動可能に構成されたアームを有する、請求項1に記載の処理液供給装置。
【請求項4】
制御部をさらに備え、
当該制御部は、前記保持部により前記容器の蓋を保持して当該蓋を開閉するよう制御を行う、請求項3に記載の処理液供給装置。
【請求項5】
前記供給領域は、回転可能に構成された回転軸部と、前記接続管を支持した前記容器の別の蓋と、がさらに設けられ、
前記別の蓋は、
当該別の蓋が前記容器に取り付けられることにより前記接続管が前記容器に接続されるように構成され、
前記回転軸部の回転に従って回転することにより開閉され、
制御部をさらに備え、
当該制御部は、前記保持部により前記回転軸部を保持して回転させることによって前記別の蓋を開閉するよう制御を行う、請求項3または4に記載の処理液供給装置。
【請求項6】
当該処理液供給装置の外部から搬入され且つ前記供給領域に搬送する前の前記容器が待機する待機領域を、前記供給領域とは別にさらに含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の処理液供給装置。
【請求項7】
前記供給領域から前記搬送機構により搬出された前記容器が当該処理液供給装置の外部に搬出されるまで待機する回収領域を、前記供給領域とは別にさらに備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の処理液供給装置。
【請求項8】
前記搬送領域から前記搬送機構により搬出された前記容器を受け取り前記回収領域へ搬送する回収ラインをさらに備える、請求項7に記載の処理液供給装置。
【請求項9】
処理液を用いて基板に処理を行う液処理モジュールを有する基板処理装置に対して前記処理液を供給する処理液供給方法であって、
平面視で搬送領域を間に挟んで対向する一対の供給領域内の、処理液が貯留されている容器を、前記搬送領域に設けられた前記一対の供給領域の間で共通の搬送機構を用いて交換する工程を含む、処理液供給方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、処理液供給装置及び処理液供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、処理液を用いて基板の液処理を行う液処理部を備えた複数の基板処理システムに対して、複数の容器内に貯留された複数種の処理液を、基板処理システムの外部から供給する処理液供給装置が開示されている。この処理液供給装置は、処理液が貯留されている容器を載置する複数の容器載置部と、容器載置部に配置された容器と、複数の基板処理システムとを接続する複数の処理液流路と、を有する。さらに、処理液供給装置は、容器内の処理液を、処理液流路を介して複数の前記処理システムに対して圧送する処理液供給部と、基板処理システムに接続する複数の処理液流路を、基板処理システム毎に一括して囲繞する複数の配管ダクトと、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-76670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示にかかる技術は、基板処理装置へ処理液を供給する際の利便性を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、処理液を用いて基板に処理を行う液処理モジュールを有する基板処理装置に対して前記処理液を供給する処理液供給装置であって、処理液が貯留されている容器を保持して搬送する搬送機構が設けられた搬送領域と、前記搬送領域を間に挟んで対向する一対の供給領域と、を有し、前記供給領域はそれぞれ、当該処理液供給装置の外部から搬入された前記容器を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記容器に接続される接続管と、が設けられ、前記支持部に支持された前記容器内の前記処理液を前記接続管を介して前記基板処理装置へ供給する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、基板処理装置へ処理液を供給する際の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態にかかる処理液供給装置の内部構成の概略を示すための平面図である。
図2図1の処理液供給装置の内部構成の概略を示す側面図である。
図3図1の処理液供給装置の内部構成の概略を示す正面図である。
図4】供給領域及び待機領域の部分拡大平面図である。
図5】供給領域及び待機領域の部分拡大側面図である。
図6】供給領域及び待機領域の部分拡大正面図である。
図7】接続管ユニットの斜視図であり、カバーが取り付けられた状態の接続管ユニットを示している。
図8】接続管ユニットの斜視図であり、カバーが取り外された状態の接続管ユニットを示している。
図9】ボトル交換時の図1の処理液供給装置内の状態を示す図である。
図10】ボトル交換時の図1の処理液供給装置内の状態を示す図である。
図11】ボトル交換時の図1の処理液供給装置内の状態を示す図である。
図12】ボトル交換時の図1の処理液供給装置内の状態を示す図である。
図13】ボトル交換時の図1の処理液供給装置内の状態を示す図である。
図14】ボトル交換時の図1の処理液供給装置内の状態を示す図である。
図15】ボトル交換時の図1の処理液供給装置内の状態を示す図である。
図16】ボトル交換時の図1の処理液供給装置内の状態を示す図である。
図17】第2実施形態にかかる処理液供給装置の内部構成の概略を示すための平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
半導体デバイス等の製造プロセスでは、半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)等の基板上にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成したり、現像液を供給してレジスト膜を現像したりするために、様々な液処理が行われる。これら一連の液処理は、各種液処理モジュールやモジュール間で基板を搬送する搬送機構等を搭載した基板処理装置により行われる。
【0009】
このような基板処理装置で用いられる各種処理液の一部は、例えば、当該基板処理装置内に配置された、処理液を貯留する容器から、各液処理モジュールに供給される。これに代えて、基板処理装置の外部の処理液供給装置に処理液の容器が収容され、この外部の処理液供給装置から基板処理装置に処理液が供給される場合がある(特許文献1参照)。しかし、このように外部の処理液供給装置から処理液を供給する場合、利便性の点で改善の余地がある。
【0010】
そこで、本開示にかかる技術は、外部から基板処理装置へ処理液を供給する際の利便性を向上させる。
【0011】
以下、本実施形態にかかる処理液供給装置及び処理液供給方法を、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
(第1実施形態)
<処理液供給装置>
図1は、第1実施形態にかかる処理液供給装置の内部構成の概略を示すための平面図である。図2は、図1の処理液供給装置の内部構成の概略を示す側面図である。図3は、図1の処理液供給装置の内部構成の概略を示す正面図である。
【0013】
図1の処理液供給装置1は、基板処理装置としてのウェハ処理装置WTに対して処理液を供給する。具体的には、例えば、処理液供給装置1は、ウェハ処理装置WTの外部から、中継装置Tを介して、ウェハ処理装置WTに処理液を供給する。処理液供給装置1は、1台の処理液供給装置1から複数台のウェハ処理装置WTに処理液を供給してもよい。なお、処理液供給装置1が供給する処理液は、半導体製造用の処理液であり、具体的には、例えば、レジスト液や、現像液、レジスト膜以外の膜を形成するための処理液等である。
【0014】
ウェハ処理装置WTは、半導体製造装置であり、具体的には、例えば塗布現像装置や、塗布または現像の一方のみを処理する装置、洗浄装置等である。ウェハ処理装置WTは、処理液を用いてウェハWに処理を行う液処理モジュールWT1を有する。具体的には、ウェハ処理装置WTは液処理モジュールWT1を複数有する。また、ウェハ処理装置WTは、ウェハWを複数収容可能に構成された収容容器であるカセットCが載置されるカセット載置台WT2を有する。
【0015】
中継装置Tは、例えば、処理液供給装置1とウェハ処理装置WTとを接続する処理液流路(図示せず)を有する。処理液流路は複数設けられていてもよい。また、処理液流路には、処理液供給装置1から圧送された処理液を一旦貯留するバッファタンク(図示せず)や、バッファタンクに貯留された処理液をウェハ処理装置WTに圧送するポンプ(図示せず)が設けられていてもよい。。
一実施形態において、中継装置Tは、処理液供給装置1に隣接して配置され且つ接続され、また、中継装置Tにおける処理液供給装置1側とは反対側に隣接してウェハ処理装置WTが配置され且つ接続される。ウェハ処理装置WTにおける中継装置Tが接続される部分は、例えば、カセット載置台WT2である。
中継装置Tは、ウェハ処理装置WT内に設けられていてもよい。
【0016】
処理液供給装置1は、図1で示される本実施形態のように、ウェハ処理装置WTにおけるウェハWの搬送空間および液処理モジュールを内包する筐体(ウェハ処理装置WTの外輪郭に相当)とは異なる筐体(処理液供給装置1の外輪郭に相当)で設けられうる。すなわち、処理液供給装置1は、ウェハ処理装置WTと合せて上下に積層されずに、ウェハ処理装置WTとは別の装置として設けられうる。また、図1の例は、中継装置Tによって処理液供給装置1とウェハ処理装置WTが接続されているので、処理液供給装置1はウェハ処理装置WTに対し処理液流路により接続されているとも言える。処理液供給装置1はウェハ処理装置WTが設置される設置空間(クリーンルーム)の床上に、設けられてもよいし、中継装置Tの代わりとなる処理液流路を用いることでウェハ処理装置WTとは異なる設置空間(例えば、クリーンルーム下部のサブファブ空間)に設けられてもよい。
【0017】
処理液供給装置1は、搬送領域R1と、一対の供給領域R2と、を有する。
搬送領域R1は、処理液が貯留されている容器としてのボトルBを保持して搬送する搬送機構10が1台設けられている。この搬送領域R1は、装置幅方向(図のY方向)に延びるように設けられている。
【0018】
搬送機構10は、多関節ロボット11と台座部12と、を有する。多関節ロボット11は例えば垂直多関節ロボットである。
多関節ロボット11は、図2に示すように、ハンド11aと多関節アーム11bを有する。
【0019】
ハンド11aは、少なくともボトルBを保持する保持部である。
多関節アーム11bは、ハンド11aが延在するハンド11aの中心軸を中心としてハンド11aを回転可能且つハンド11aを移動可能に構成されたアームである。例えば多関節アーム11bの先端にハンド11aが接続される。多関節アーム11bは、複数(図の例では2つ)のリンク11cと複(図の例では3つ)の関節部11dを有する。
【0020】
多関節アーム11bによりハンド11aの中心軸を中心としてハンド11aが回転し且つハンド11aが3次元的に移動するよう、ハンド11aと先端側のリンク11c、リンク11c同士及び基端側のリンク11cと台座部12が、関節部11dを介して所定の軸を中心に相対的に回転または回動可能に接続されている。上記所定の軸を中心とした相対的な回転を駆動するアクチュエータは例えば関節部11dまたは台座部12内に設けられる。
【0021】
台座部12は装置幅方向に移動自在に構成されている。具体的には、台座部12は、例えば、装置幅方向に延びるレール(図示せず)に沿って移動自在に構成されている。台座部12の移動を駆動するアクチュエータは例えば台座部12内に設けられている。
【0022】
搬送機構10は、ボトルBを多関節ロボット11のハンド11aで保持して搬送する。また、多関節ロボット11は、ボトルBの蓋すなわちキャップCをハンド11aで保持して開閉してもよい。具体的には、多関節ロボット11は、ボトルBのキャップCを、ハンド11aで保持して、鉛直軸と平行にされたハンド11aの中心軸を中心として回転させて開閉してもよい。キャップCは例えばネジ式のものであり、キャップCが閉じられると、ボトルBの開口部が気密に塞がれ、すなわち、封止される。
【0023】
さらに、多関節ロボット11は、ハンド11aを用いて、後述の接続管22aをボトルBに着脱させてもよい。また、多関節ロボット11は、ハンド11aを用いて、後述の管付きキャップ22bを回転させて開閉してもよい。
【0024】
なお、搬送機構10は後述の制御部Mにより制御される。具体的には搬送機構10の動作を駆動するアクチュエータは制御部Mにより制御される。
【0025】
一対の供給領域R2は、図1に示すように、平面視で搬送領域R1を間に挟んで対向する。
供給領域R2それぞれには、処理液供給装置1の外部から搬入されたボトルBを支持する支持部としての供給ステージ20が設けられている。供給ステージ20は、例えば、供給領域R2毎に、装置奥行き方向(図1のY方向)に沿って複数並ぶように設けられる。また、供給ステージ20は、図2及び図3に示すように、装置高さ方向(図2及び図3の上下方向)に沿って複数並ぶように設けられ、すなわち、多段に積層されていてもよい。
【0026】
また、処理液供給装置1は、図1及び図2に示すように、当該処理液供給装置1の外部から搬入され供給領域R2に搬送する前のボトルBが待機する待機領域R3を、供給領域R2とは別に、さらに有する。
一実施形態において待機領域R3は供給領域R2毎に設けられる。待機領域R3それぞれは、供給領域R2の搬送領域R1側とは反対側に隣接して設けられる。
【0027】
待機領域R3それぞれには、処理液供給装置1の外部から搬入されたボトルBを支持する別の支持部としての搬入ステージ30が設けられている。搬入ステージ30は供給ステージ20毎に設けられる。処理液供給装置1内に搬入され搬入ステージ30に載置され支持されたボトルBは、例えばハンド11aに把持され多関節ロボット11により対応する供給ステージ20に搬送される。また、処理液供給装置1の外部から搬入ステージ30へのボトルBの搬送は、処理液供給装置1の外部の装置または作業者により行われる。処理液供給装置1の外部から待機領域R3へのボトルBの搬入は、供給領域R2側とは反対側から行われる。
【0028】
図の例では、搬入ステージ30それぞれにはボトルBが1本のみ載置されているが、複数本載置されていてもよい。
【0029】
さらに、処理液供給装置1は、図1及び図3に示すように、供給領域R2から搬送機構10により搬出されたボトルBが処理液供給装置1の外部に搬出されるまで待機する回収領域R4を、供給領域R2とは別に有する。具体的には、処理液供給装置1は、回収領域R4を、供給領域R2及び待機領域R3とは別に有する。
【0030】
一実施形態において、回収領域R4は、供給領域R2毎に設けられ、すなわち、処理液供給装置1は一対の回収領域R4を有する。
一対の回収領域R4は、例えば、平面視で搬送領域R1を間に挟んで対向する。
また、回収領域R4それぞれは、例えば、処理液供給装置1におけるウェハ処理装置WT側とは反対側の端部に設けられる。これにより、処理液供給装置1の近くに配設されたウェハ処理装置WTのメンテナンス性が、回収領域R4によって損なわれるのを抑制することができる。すなわち、回収領域R4それぞれを、処理液供給装置1におけるウェハ処理装置WT側とは反対側の端部に設けると、処理液供給装置1におけるウェハ処理装置WT側の端部に設けた場合に比べて、運用がしやすい。
【0031】
回収領域R4それぞれには、供給領域R2から搬送機構10によって搬出されたボトルBを支持する他の支持部としての回収ステージ40が設けられている。回収ステージ40それぞれは、例えば装置奥行き方向(図のX方向)に延びるように設けられる。回収領域R4内において、回収ステージ40が装置幅方向(図のY方向)に並ぶ数は例えば1つである。また、回収ステージ40は、供給ステージ20と同様、多段に積層されていてもよい。この場合、回収ステージ40の積層数と供給ステージ20の積層数とを等しくしてもよい。
回収ステージ40に載置され支持されたボトルBは、処理液供給装置1の外部の装置または作業者により搬出され回収される。
【0032】
回収ステージ40は、当該回収ステージ40上をボトルBが移動するよう構成されていてもよい。具体的には、回収ステージ40に設けられた搬送ローラ(図示せず)により、ボトルBが搬送領域R1から遠ざかるよう移動するようにしてもよい。また、回収ステージ40を水平に対し傾斜させ、ボトルBに作用する重力により、当該ボトルBが回収ステージ40上を搬送領域R1から遠ざかるよう移動するようにしてもよい。
【0033】
さらに、処理液供給装置1は、当該処理液供給装置1の制御を行う制御部Mをさらに有している。制御部Mは、例えばCPU等のプロセッサやメモリを備えたコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、処理液供給装置1による処理液の供給を実行するための指令を含むプログラムや、処理液供給装置1によるボトル交換を実行するための指令を含むプログラムが格納されている。なお、上記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能な記憶媒体Hに記憶されていたものであって、当該記憶媒体Hから制御部Mにインストールされたものであってもよい。記憶媒体Hは、一時的なものであっても、非一時的なものであってもよい。
【0034】
なお、図の例では、処理液供給装置1の搬送領域R1より手前側(図のX方向負側)の部分から回収領域R4を除いた部分が、装置高さ方向及び装置幅方向に分割され、小ブロック化され各小ブロックが枠体により区画され、各小ブロック内に供給ステージ20及び搬入ステージ30が設けられている。同様に、処理液供給装置1の搬送領域R1より奥側(図のX方向正側)の部分から回収領域R4を除いた部分が、装置高さ方向及び装置幅方向に分割され、小ブロック化され各小ブロックが枠体により区画され、各小ブロック内に供給ステージ20及び搬入ステージ30が設けられている。
【0035】
<供給領域R2>
次に、供給領域R2内のより詳細な構成について、図4図8を用いて説明する。図4図6はそれぞれ、供給領域R2及び待機領域R3の部分拡大平面図、部分拡大側面図及び部分拡大正面図である。図7及び図8は、後述の接続管ユニット22の斜視図であり、図7は、後述のカバー22hが取り付けられた状態の接続管ユニット22を示し、図8は、カバー22hが取り外された状態の接続管ユニット22を示している。
【0036】
各供給領域R2には、図4図6に示すように、供給ステージ20毎に、キャップ置き21及び接続管ユニット22が設けられている。
【0037】
キャップ置き21には、ボトルBから外されたキャップCが元のボトルBに戻されるまで載置される。
【0038】
接続管ユニット22は、図7及び図8に示すように、供給ステージ20に載置され支持されたボトルBに接続される接続管22aを有する。具体的には、接続管ユニット22は、接続管22aを支持した別の蓋としての管付きキャップ22bを有する。管付きキャップ22bをキャップCに代えてボトルBに取り付けることにより、接続管22aがボトルBに接続される。
管付きキャップ22bは、接続管22aの他、接続管22aが挿通されボトルBに取り付けられるキャップ本体22cを有する。キャップ本体22cは、接続管22aとは独立して回転可能に、当該接続管22aが挿通され、当該接続管22aを支持する。管付きキャップ22bは例えばネジ式のものであり、管付きキャップ22bが閉じられると、ボトルBの開口部が封止される。
【0039】
接続管ユニット22は、さらに、第1ローラ22dと、第2ローラ22eと、ベルト22fとを有する。
【0040】
第1ローラ22dは、回転可能に構成され、具体的には、当該第1ローラ22dの中心を通る鉛直軸を中心として回転可能に構成されている。第1ローラ22dの中心には、回転軸部としてのスティック22gが、鉛直方向に延びるように取り付けられている。スティック22gは、第1ローラ22dを貫通するように当該第1ローラ22dに取り付けられる。スティック22gがハンド11aにより当該スティック22gの中心軸を中心として回転されることにより、第1ローラ22dが当該第1ローラ22dの中心を通る鉛直軸を中心として回転する。
スティック22gは、例えば、柱状に形成され、具体的には、例えば、ハンド11aにより把持される上部が角柱状に形成され、第1ローラ22dを貫通する下部が円柱状に形成されている。
【0041】
第2ローラ22eは、第1ローラ22dの回転に従って、同様に、当該第2ローラ22eの中心を通る鉛直軸を中心として回転する。第2ローラ22eは管付きキャップ22bに対して固定されている。そのため、第2ローラ22eの回転に従って、管付きキャップ22b(具体的にはキャップ本体22c)が第2ローラ22eの中心を通る鉛直軸を中心として回転し、これにより、管付きキャップ22bが開閉される。
【0042】
ベルト22fは、第1ローラ22dの回転運動を第2ローラ22eに伝達し、当該第2ローラ22eを回転させる。ベルト22fの内周面、第1ローラ22dの外周面及び第2ローラ22eの外周面には、動力伝達のための歯(図示せず)が形成されていてもよい。
【0043】
さらに、接続管ユニット22は、カバー22hと、把持部22jとを有する。
カバー22hは、キャップ本体22c、第1ローラ22d、第2ローラ22e及びベルトをまとめて覆い、パッケージ化すなわちユニット化する。
把持部22jは、多関節ロボット11により接続管ユニット22が移動されるときにハンド11aにより把持される部分である。把持部22jは、カバー22hに固定され、具体的には、カバー22hと一体形成されていてもよい。
【0044】
また、各供給領域R2には、図4図6に示すように、供給ステージ20毎に、タンク23、配管24及び液受け25が設けられている。
【0045】
タンク23は、ボトルBから接続管22aを介して圧送された処理液を一時的に貯留する。タンク23内の処理液は、例えば、中継装置Tに圧送される。具体的には、タンク23内の処理液は、例えば、タンク23に接続された配管26を介して、中継装置Tに搬送される。
【0046】
配管24は、接続管22aとタンク23とを接続する。
【0047】
液受け25は、ボトルBに接続されていない状態の接続管22aから垂れた処理液を受ける。
【0048】
<処理液供給>
次に、処理液供給装置1からの処理液の供給の一例について説明する。なお、以下の各工程は、制御部Mの制御の下、行われる。
【0049】
例えば、まず、加圧気体供給源(図示せず)から気体が供給ステージ20上のボトルB内に供給される。これにより、ボトルB内の処理液がタンク23に圧送される。
なお、加圧気体供給源からの気体をボトルB内に供給するめの給気官(図示せず)は管付きキャップ22bに取り付けられていてもよい。
【0050】
その後、加圧気体供給源(図示せず)から気体がタンク23に供給される。これにより、タンク23内の処理液が、配管26を介して、中継装置Tに圧送され、または、処理液供給装置1に圧送される。
【0051】
<ボトル交換>
続いて、処理液供給装置1による当該処理液供給装置1が用いるボトルBの交換の一例について図9図16を用いて説明する。図9図16は、上記交換時の処理液供給装置内の状態を示す図である。なお、以下の各工程は、制御部Mの制御の下、行われる。
【0052】
(ステップS1)
例えば、まず、供給領域R2内の空のボトルBに取り付けられた管付きキャップ22bが、搬送機構10の多関節ロボット11により開けられる。
具体的には、接続管ユニット22のスティック22gが、ハンド11aにより保持されて回転されることによって、管付きキャップ22bが開けられる。
より具体的には、図9に示すように、供給領域R2内の空のボトルBに取り付けられた接続管ユニット22のスティック22gが、ハンド11aにより上方から把持される。その後、ハンド11aが、鉛直軸と平行にされた当該ハンド11aの中心軸を中心として回転される。これにより、第1ローラ22dが当該第1ローラ22dの中心を通る鉛直軸を中心に回転する。その結果、第2ローラ22e及びキャップ本体22cが第2ローラ22eの中心を通る鉛直軸を中心に回転し、空のボトルBの管付きキャップ22bが開けられる。
【0053】
(ステップS2)
次に、空のボトルBに取り付けられていた接続管22aが、当該空のボトルBから抜き出される。
具体的には、図10に示すように、接続管ユニット22の把持部22jが、ハンド11aにより上方から把持される。次いで、図11に示すように、ハンド11aが、多関節アーム11bにより上昇される。これにより、接続管22aが空のボトルBから抜き出される。その後、図12に示すように液受け部25の上方に接続管22aが位置するよう、ハンド11aが移動され接続管ユニット22が移動される。移動後、接続管ユニット22は支持部材(図示せず)に支持される。
【0054】
(ステップS3)
続いて、キャップCが、多関節ロボット11により、空のボトルBに対して閉められる。
具体的には、キャップCが、ハンド11aにより保持され回転され、空のボトルBに対して閉められる。
より具体的には、まず、キャップ置き21に載置されていたキャップCがハンド11aにより上方から把持される。次に、図13に示すように、空のボトルBの開口部にキャップCが被さるよう、キャップCを把持したハンド11aが移動される。そして、ハンド11aが、鉛直軸と平行にされた当該ハンド11aの中心軸を中心として回転される。これにより、キャップCがハンド11aと同様に回転される。その結果、図14に示すように、キャップ置き21に載置されていたキャップCが空のボトルBに対し閉められる。
【0055】
(ステップS4)
その後、空のボトルBが、多関節ロボット11により、供給領域R2から回収領域R4へ搬送される。
具体的には、まず、供給ステージ20上の空のボトルBの首部分が、図15に示すように、ハンド11aにより側方から把持される。その状態で、ハンド11aが移動され、供給ステージ20に載置されていた空のボトルBが、回収ステージ40上に載置される。
【0056】
(ステップS5)
次いで、新たなボトルBが、多関節ロボット11により、待機領域R3から供給領域R2へ搬送される。
具体的には、まず、搬入ステージ30上の新たなボトルBの首部分が、ハンド11aにより側方から把持される。その状態で、ハンド11aが移動され、図16に示すように、搬入ステージ30に載置されていた新たなボトルBが、供給ステージ20上に載置される。
【0057】
(ステップS6)
その後、新たなボトルBのキャップCが、多関節ロボット11により、開けられる。
具体的には、新たなボトルBのキャップCが、ハンド11aにより保持され回転され、開けられる。
より具体的には、まず、新たなボトルBのキャップCがハンド11aにより上方から把持される。次に、ハンド11aが、鉛直軸と平行にされた当該ハンド11aの中心軸を中心として回転される。これにより、キャップCがハンド11aと同様に回転される。その結果、新たなボトルBのキャップCが開けられる。その後、キャップCを把持したハンド11aが移動され、キャップCがキャップ置き21に載置される。
【0058】
(ステップS7)
続いて、接続管22aが、新たなボトルBに差し込まれる。
具体的には、液受け25の上方近傍に位置する接続管ユニット22の把持部22jが、ハンド11aにより上方から把持される。次いで、液受け部25の上方に接続管22aが位置するよう、接続管ユニット22を把持したハンド11aが移動される。その後、ハンド11aが下降される。これにより、接続管22aが新たなボトルBに差し込まれると共に、管付きキャップ22bが新たなボトルBの開口部に被さる。
【0059】
(ステップS8)
そして、管付きキャップ22bが、搬送機構10の多関節ロボット11により、新たなボトルBに対し閉められる。
具体的には、接続管ユニット22のスティック22gが、ハンド11aにより保持されて回転されることによって、管付きキャップ22bが新たなボトルBに対し閉められる。
より具体的には、供給領域R2内の新たなボトルBに管付きキャップ22bが被さった
接続管ユニット22のスティック22gが、ハンド11aにより上方から把持される。その後、ハンド11aが、鉛直軸と平行にされた当該ハンド11aの中心軸を中心として回転される。これにより、第1ローラ22dが当該第1ローラ22dの中心を通る鉛直軸を中心に回転する。その結果、第2ローラ22e及びキャップ本体22cが第2ローラ22eの中心を通る鉛直軸を中心に回転し、新たなボトルBに対し管付きキャップ22bが閉められる。
【0060】
(ステップS9)
また、待機領域R3へのボトルBの補充も行われる。
待機領域R3へのボトルBの補充は例えば上記ステップS6~ステップS8と平行して行われる。処理液供給装置1の外部から待機領域R3の搬入ステージ30へのボトルBの搬送は例えば処理液供給装置1の外部の装置により行われる。
【0061】
(ステップS10)
さらに、回収領域R4からの使用済のボトルBの回収も行われる。
回収領域R4からの使用済のボトルBの回収は例えば上記ステップS6~ステップS8と平行して行われる。回収領域R4からの使用済のボトルBの回収は例えば処理液供給装置1の外部の装置により行われる。
【0062】
<主な効果>
上述のように、本実施形態にかかる処理液供給装置1は、ボトルBを保持して搬送する搬送機構10が設けられた搬送領域R1と、平面視で搬送領域R1を間に挟んで対向する一対の供給領域R2と、を備える。そのため、供給領域R2内のボトルBの交換を作業員によらず、搬送機構10により自動で行うことができるため、利便性が高い。
また、平面視で搬送領域R1を間に挟んで対向するように一対の供給領域R2が設けられているため、供給領域R2間で、ボトルBの交換に用いる搬送機構10を共通にすることができ、供給領域R2毎に搬送機構10を設ける必要がない。すなわち、限られた数の搬送機構10で供給領域R2内のボトルBを交換することができる。この観点でも利便性が高い。
さらに、本実施形態では、供給領域R2が一対設けられているため、供給領域R2が1つの場合に比べて、多数のボトルBを供給領域R2に収容することができる。そのため、多数のボトルBから処理液を同時供給したり、多数のボトルBの中から選択されたボトルBから特定種の処理液を供給したりすることができる。また、1つの処理液供給装置1から複数のウェハ処理装置WTに処理液を供給し得る。この観点でも利便性が高い。加えて、供給領域R2間で搬送領域R1が共通であるため、搬送領域R1を供給領域R2毎に個別に設ける場合に比べて、フットプリントを抑制することができる。すなわち、本実施形態によれば、多数のボトルBから処理液を同時供給したり、多数のボトルBの中から選択されたボトルBから特定種の処理液を供給したり、1つの処理液供給装置1から複数のウェハ処理装置WTに処理液を供給したりすることを、フットプリントの増加を抑えながら実現することができる。なお、多数のボトルBから処理液を同時供給する技術は、ウェハ処理装置WTに搭載する液処理モジュール数が多くなってきている昨今では、必要な技術である。
【0063】
また、本実施形態では、多関節ロボット11のハンド11aによりボトルBのキャップCを保持して回転させキャップCを開閉している。そのため、ボトルBのキャップCを回転させて開閉するための構成を供給領域R2に設ける必要がない。したがって、平面視での供給領域R2の面積を小さくすることができ、処理液供給装置1の小フットプリント化をさらに図ることができる。さらに、高コスト化につながるボトルBのキャップCの回転を駆動するアクチュエータを供給領域に設ける必要がないため、処理液供給装置1の高コスト化を抑制しながら、処理液供給装置1の利便性を向上させることができる。
【0064】
本実施形態では、接続管22aが設けられた管付きキャップ22bを多関節ロボット11のハンド11aによりにより回転させ、当該管付きキャップ22bを開閉している。そのため、管付きキャップ22bを回転させて開閉するための構成のうち、少なくとも管付きキャップ22bの回転を駆動するアクチュエータを供給領域に設ける必要がない。したがって、この観点でも、処理液供給装置1の高コスト化を抑制しながら、処理液供給装置1の利便性を向上させることができる。
【0065】
さらに、本実施形態では、管付きキャップ22bがスティック22gの回転に従って回転することにより開閉されるように構成されている。そして、本実施形態では、管付きキャップ22bをハンド11aによりスティック22gを保持して回転させることによって開閉している。したがって、管付きキャップ22bを回転させることにより、管付きキャップ22bに取り付けられた接続管22a及び接続管22aに接続された配管24と多関節ロボット11とが干渉することを抑制することができる。
【0066】
(第2実施形態)
<処理液供給装置>
図17は、第2実施形態にかかる処理液供給装置の内部構成の概略を示すための平面図である。
図17に示すように、処理液供給装置1Aは、回収ラインRLをさらに有していてもよい。回収ラインRLは、搬送領域R1から搬送機構10により搬出されたボトルBが載置され、すなわち、上記ボトルBを受け取る。そして、回収ラインRLは、受け取ったボトルBを回収領域R4へ搬送する。回収ラインRLによるボトルBの搬送は、例えば、回収ラインRLにおいて当該ボトルBが載置される搬送ローラ等のコンベア(図示せず)により行われる。
この回収ラインRLは、例えば、平面視で搬送領域R1と供給領域R2との間の位置に設けられる。
【0067】
本実施形態のように、回収ラインRLを設けることにより、搬送機構10が使用済みのボトルBの搬送に供される時間を減らすことができる。したがって、使用済のボトルBの搬送機構10による搬送中に当該搬送機構10による他の搬送が中断されるのを抑制することができる。
【0068】
なお、供給領域R2の供給ステージ20を多段に設け搬送機構10を一台のみ設ける場合、回収ラインRLを1段のみ設けるようにしてもよい。具体的には、供給領域R2の供給ステージ20が多段に設ける場合に、最下段の供給ステージ20と同じ高さ位置にのみ、回収ラインRLを設けるようにしてもよい。これによりコストの増加を抑制することができる。また、搬送機構10の多関節ロボット11が、上段の供給ステージ20に載置されたボトルBに対する動作を行う場合に、回収ラインRLと多関節ロボット11が干渉するのを抑制することができる。
【0069】
<変形例>
以上の例では、搬送領域R1に設けられていた搬送機構10は1台であったが、複数台設けられていてもよい。例えば、図2等の例のように、供給ステージ20が複数段に積層されている場合、段毎に搬送機構10が設けられていてもよい。
【0070】
以上の例では、接続管ユニット22に把持部22jが設けられていたが、把持部22jは省略してもよい。この場合、接続管ユニット22の移動の際は、例えば、多関節ロボット11のハンド11aによりスティック22gが把持される。
【0071】
以上の例では、搬入ステージ30から供給ステージ20へのボトルBの搬送を、多関節ロボット11により行っていたが、以下のようにしてもよい。すなわち、搬入ステージ30から供給ステージ20へのボトルBの搬送が、搬入ステージ30に設けられた搬送ローラ(図示せず)により行われてもよい。また、搬入ステージ30を水平に対し傾斜させ、ボトルBに作用する重力により、搬入ステージ30から供給ステージ20へのボトルBの搬送が行われてもよい。
【0072】
また、以上の例では、キャップCの着脱及び管付きキャップ22bの両方が多関節ロボット11により行われていたが、いずれか一方のみが多関節ロボット11により行われてもよい。一方のみが行われる場合は、キャップCの着脱のみが多関節ロボット11により行われることが好ましい。
【0073】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。例えば、上記実施形態の構成要件は任意に組み合わせることができる。当該任意の組み合せからは、組み合わせにかかるそれぞれの構成要件についての作用及び効果が当然に得られるとともに、本明細書の記載から当業者には明らかな他の作用及び他の効果が得られる。
【0074】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、又は、上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0075】
なお、以下のような構成例も本開示の技術的範囲に属する。
(1)処理液を用いて基板に処理を行う液処理モジュールを有する基板処理装置に対して前記処理液を供給する処理液供給装置であって、
処理液が貯留されている容器を保持して搬送する搬送機構が設けられた搬送領域と、
前記搬送領域を間に挟んで対向する一対の供給領域と、を有し、
前記供給領域はそれぞれ、
当該処理液供給装置の外部から搬入された前記容器を支持する支持部と、
前記支持部に支持された前記容器に接続される接続管と、が設けられ、
前記支持部に支持された前記容器内の前記処理液を前記接続管を介して前記基板処理装置へ供給する、処理液供給装置。
(2)前記基板処理装置とは別に床上に設けられ、
処理液流路で前記基板処理装置と接続されている、前記(1)に記載の処理液供給装置。
(3)前記搬送機構は、少なくとも前記容器を保持する保持部と、前記保持部を移動可能に構成されたアームを有する、前記(1)に記載の処理液供給装置。
(4)制御部をさらに備え、
当該制御部は、前記保持部により前記容器の蓋を保持して当該蓋を開閉するよう制御を行う、前記(3)に記載の処理液供給装置。
(5)前記供給領域は、回転可能に構成された回転軸部と、前記接続管を支持した前記容器の別の蓋と、がさらに設けられ、
前記別の蓋は、
当該別の蓋が前記容器に取り付けられることにより前記接続管が前記容器に接続されるように構成され、
前記回転軸部の回転に従って回転することにより開閉され、
制御部をさらに備え、
当該制御部は、前記保持部により前記回転軸部を保持して回転させることによって前記別の蓋を開閉するよう制御を行う、前記(3)または(4)に記載の処理液供給装置。
(6)当該処理液供給装置の外部から搬入され且つ前記供給領域に搬送する前の前記容器が待機する待機領域を、前記供給領域とは別にさらに含む、前記(1)~(5)のいずれか1に記載の処理液供給装置。
(7)前記供給領域から前記搬送機構により搬出された前記容器が当該処理液供給装置の外部に搬出されるまで待機する回収領域を、前記供給領域とは別にさらに備える、前記(1)~(6)のいずれか1に記載の処理液供給装置。
(8)前記搬送領域から前記搬送機構により搬出された前記容器を受け取り前記回収領域へ搬送する回収ラインをさらに備える、前記(7)に記載の処理液供給装置。
(8)処理液を用いて基板に処理を行う液処理モジュールを有する基板処理装置に対して前記処理液を供給する処理液供給方法であって、
平面視で搬送領域を間に挟んで対向する一対の供給領域内の、処理液が貯留されている容器を、前記搬送領域に設けられた前記一対の供給領域の間で共通の搬送機構を用いて交換する工程を含む、処理液供給方法。
【符号の説明】
【0076】
1、1A 処理液供給装置
10 搬送機構
11 多関節ロボット
20 供給ステージ
22a 接続管
B ボトル
R1 搬送領域
R2 供給領域
W ウェハ
WT ウェハ処理装置
WT1 液処理モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17