(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024170986
(43)【公開日】2024-12-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241204BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023087795
(22)【出願日】2023-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】000004352
【氏名又は名称】日本放送協会
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100171446
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 尚幸
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(74)【代理人】
【識別番号】100171930
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 郁一郎
(72)【発明者】
【氏名】毛利 拓海
(72)【発明者】
【氏名】袴田 千草
(72)【発明者】
【氏名】松村 欣司
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザが利用した複数のサービスに関するデータを見やすく提示する。
【解決手段】記憶部は、構造化データとテンプレートデータを記憶する。構造化データは、ユーザが利用したサービスの情報種別とその利用の履歴に関する情報である第一要素とを含む。テンプレートデータは、情報種別に対応したサービスの利用に関する情報である第二要素の描画スタイルを示す。構造化データ読出部は、ユーザが利用したサービス毎の構造化データを読み出す。表示制御部は、読み出された複数のサービスの構造化データそれぞれについて、情報種別に対応したテンプレートデータを読み出し、テンプレートデータが示す第二要素の描画スタイルに従って、第二要素に対応して構造化データから取得した第一要素、又は、取得した第一要素に基づいて得られる情報である第三要素を提示するサービス別提示情報を生成する処理を行い、複数のサービス別提示情報を並べた画面を生成する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用したサービスの情報種別と前記ユーザが前記サービスを利用した履歴に関する情報である1以上の第一要素とを含む構造化データ、及び、前記情報種別に対応した前記サービスの利用に関する情報である1以上の第二要素それぞれの提示に用いられる描画スタイルを示すテンプレートデータを記憶する記憶部から、ユーザが利用したサービス毎の前記構造化データを読み出す構造化データ読出部と、
前記構造化データ読出部が読み出した複数のサービスの前記構造化データそれぞれについて、前記構造化データの情報種別に対応した前記テンプレートデータを前記記憶部から読み出し、読み出した前記テンプレートデータが示す前記第二要素それぞれの前記描画スタイルに従って、前記第二要素に対応して前記構造化データから取得した前記第一要素、又は、前記第二要素に対応して前記構造化データから取得した前記第一要素に基づいて得られる情報である第三要素を提示するサービス別提示情報を生成する処理を行い、生成された複数の前記サービス別提示情報を並べて表示させる画面を生成する表示制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記構造化データに含まれる前記情報種別、前記構造化データに含まれる前記第一要素の情報の種類、及び、前記テンプレートデータに含まれる前記第二要素の情報の種類は、情報の意味を一意に識別可能なテキストデータである意味的語彙により記述され、
前記表示制御部は、前記テンプレートデータが示す前記第二要素に対応して前記構造化データから取得する前記第一要素を、前記第二要素の意味的語彙と前記第一要素の意味的語彙とに基づいて選択する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、複数の前記サービス別提示情報を、前記サービス別提示情報に含まれる所定の種類の前記第二要素が示す情報に基づいて並べて表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、サービス横断提示テンプレートが示す複数のサービス別提示情報それぞれの配置位置に、生成した複数の前記サービス別提示情報それぞれを配置して前記画面を生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ユーザが利用したサービスの情報種別と前記ユーザが前記サービスを利用した履歴に関する情報である1以上の第一要素とを含む構造化データ、及び、前記情報種別に対応した前記サービスの利用に関する情報である1以上の第二要素それぞれの提示に用いられる描画スタイルを示すテンプレートデータを記憶する記憶部と、
ユーザが利用したサービス毎の前記構造化データを前記記憶部から読み出す構造化データ読出部と、
前記構造化データ読出部が読み出した複数のサービスの前記構造化データそれぞれについて、前記構造化データの情報種別に対応した前記テンプレートデータを前記記憶部から読み出し、読み出した前記テンプレートデータが示す前記第二要素それぞれの前記描画スタイルに従って、前記第二要素に対応して前記構造化データから取得した前記第一要素、又は、前記第二要素に対応して前記構造化データから取得した前記第一要素に基づいて得られる情報である第三要素を提示するサービス別提示情報を生成する処理を行い、生成された複数の前記サービス別提示情報を並べて表示させる画面を生成する表示制御部と、
を備える情報処理システム。
【請求項6】
コンピュータを、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザがインターネット上のサービスを利用すると、サービス事業者のサーバにユーザの様々なパーソナルデータが保存される。近年、ユーザが自分の情報であるそのパーソナルデータを自分自身の手元で保存・管理して活用するパーソナルデータストア(PDS)が注目されている。
【0003】
PDSを活用した従来技術には、個人の情報の提示に関するものとして、公開範囲の設定を行うものがある。このような従来技術には、収集したデータを第三者へ公開する方法(例えば、特許文献1参照)や、ポリシーの個人設定などが含まれる(例えば、特許文献2参照)。また、確定申告のための医療関連情報収集と申告可否の判定といった、特定の分野に閉じた情報の提示に関する技術もある(例えば、特許文献3参照)。加えて、従来技術には、サービスの利用履歴(パーソナルデータ)の提示方法に関するものがある。このような従来技術には、例えば、一つの事業者が提供する動画配信サービスにおける視聴履歴を可視化するものがある(例えば、非特許文献1参照)。この技術では、ユーザの視聴傾向をサムネイルの空間配置によって表現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-72480号公報
【特許文献2】国際公開第2022/234734号
【特許文献3】特開2019-74877号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】菅 琢哉、中山 雅紀、藤代 一成、「rewind : 内省を目的としたWeb動画視聴履歴の可視化」、情報処理学会、第81回全国大会講演論文集(4)、p. 143-144(4ZC-08)、2019年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ユーザは、自分のパーソナルデータを確認したい場合がある。しかし、従来技術は、ユーザが利用した複数のサービスに関するパーソナルデータを見やすく提示するものではなかった。例えば、特許文献1の技術では、インターネットに接続可能なテレビで利用したVOD(Video On Demand)サービスの視聴率をカテゴリ毎に分けて提示する。提示される情報には、各サービスの利用時間が含まれる。しかしながら、これは事業者向けの情報提示であるため、ユーザは、コンテンツ情報や個別活用のための詳細には関与できない。
【0007】
また、特許文献2の技術では、あらゆるデータ種別のパーソナルデータを記録しておき、記録したデータをサービス事業者に提供するためのポリシーをユーザ自身で設定できる。しかしながら、ユーザにはポリシー設定を提示するのみであり、利用したサービスの詳細を提示するものではない。
【0008】
また、特許文献3の技術は、医療費控除などに関する医療情報や個人情報を収集するシステムである。このシステムは、治療費、入院の部屋代、通院のための交通費などを収集し、申請条件を満たすかを解析する。しかしながら、情報収集の目的や、収集された情報の用途は医療費控除という特定のものであるため、情報の活用範囲は狭い。
【0009】
また、非特許文献1の技術は、動画配信サービスにおける視聴履歴を可視するため、過去の視聴傾向をサムネイルの空間配置で表現している。しかし、可視化の対象はある一つの事業者が提供する動画配信サービスに関する情報に限られており、異なるサービス及び異なる事業者を横断して情報を提供するものではない。
【0010】
上記事情に鑑み、本発明は、ユーザが利用した複数のサービスのそれぞれの利用履歴などのデータをサービス間で横断的に提示することができる情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
[1]本発明の一態様は、ユーザが利用したサービスの情報種別と前記ユーザが前記サービスを利用した履歴に関する情報である1以上の第一要素とを含む構造化データ、及び、前記情報種別に対応した前記サービスの利用に関する情報である1以上の第二要素それぞれの提示に用いられる描画スタイルを示すテンプレートデータを記憶する記憶部から、ユーザが利用したサービス毎の前記構造化データを読み出す構造化データ読出部と、前記構造化データ読出部が読み出した複数のサービスの前記構造化データそれぞれについて、前記構造化データの情報種別に対応した前記テンプレートデータを前記記憶部から読み出し、読み出した前記テンプレートデータが示す前記第二要素それぞれの前記描画スタイルに従って、前記第二要素に対応して前記構造化データから取得した前記第一要素、又は、前記第二要素に対応して前記構造化データから取得した前記第一要素に基づいて得られる情報である第三要素を提示するサービス別提示情報を生成する処理を行い、生成された複数の前記サービス別提示情報を並べて表示させる画面を生成する表示制御部と、を備える情報処理装置である。
【0012】
[2]本発明の一態様は、上述の情報処理装置であって、前記構造化データに含まれる前記情報種別、前記構造化データに含まれる前記第一要素の情報の種類、及び、前記テンプレートデータに含まれる前記第二要素の情報の種類は、情報の意味を一意に識別可能なテキストデータである意味的語彙により記述され、前記表示制御部は、前記テンプレートデータが示す前記第二要素に対応して前記構造化データから取得する前記第一要素を、前記第二要素の意味的語彙と前記第一要素の意味的語彙とに基づいて選択する。
【0013】
[3]本発明の一態様は、上述の情報処理装置であって、前記表示制御部は、複数の前記サービス別提示情報を、前記サービス別提示情報に含まれる所定の種類の前記第二要素が示す情報に基づいて並べて表示させる。
【0014】
[4]本発明の一態様は、上述の情報処理装置であって、前記表示制御部は、サービス横断提示テンプレートが示す複数のサービス別提示情報それぞれの配置位置に、生成した複数の前記サービス別提示情報それぞれを配置して前記画面を生成する。
【0015】
[5]本発明の一態様は、ユーザが利用したサービスの情報種別と前記ユーザが前記サービスを利用した履歴に関する情報である1以上の第一要素とを含む構造化データ、及び、前記情報種別に対応した前記サービスの利用に関する情報である1以上の第二要素それぞれの提示に用いられる描画スタイルを示すテンプレートデータを記憶する記憶部と、ユーザが利用したサービス毎の前記構造化データを前記記憶部から読み出す構造化データ読出部と、前記構造化データ読出部が読み出した複数のサービスの前記構造化データそれぞれについて、前記構造化データの情報種別に対応した前記テンプレートデータを前記記憶部から読み出し、読み出した前記テンプレートデータが示す前記第二要素それぞれの前記描画スタイルに従って、前記第二要素に対応して前記構造化データから取得した前記第一要素、又は、前記第二要素に対応して前記構造化データから取得した前記第一要素に基づいて得られる情報である第三要素を提示するサービス別提示情報を生成する処理を行い、生成された複数の前記サービス別提示情報を並べて表示させる画面を生成する表示制御部と、を備える情報処理システムである。
【0016】
[6]本発明の一態様は、コンピュータを、上述した情報処理装置として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ユーザが利用した複数のサービスのそれぞれの利用履歴などのデータをサービス間で横断的に提示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態による情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】同実施形態による情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図3】同実施形態による利用者装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図4】同実施形態による動画視聴構造化データの例を示す概略図である。
【
図5】同実施形態によるSNS投稿構造化データの例を示す概略図である。
【
図6】同実施形態による提示テンプレートの例を示す概略図である。
【
図7】同実施形態による提示テンプレートの例を示す概略図である。
【
図8】同実施形態による対応情報の例を示す図である。
【
図9】同実施形態による対応情報の例を示す図である。
【
図10】同実施形態によるサービス横断提示テンプレートを示す図である。
【
図11】同実施形態による情報処理装置の動作手順を示すフローチャートである。
【
図12】同実施形態による表示画面の例を示す図である。
【
図13】同実施形態による提示テンプレートの作成例を示す図である。
【
図14】同実施形態の変形例による利用者装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図15】同実施形態による情報処理装置及び利用者装置のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態の情報処理装置は、ユーザが利用した複数のサービスに関する多様なサービス利用情報を横断的に提示する。サービス利用情報は、例えば、ユーザがインターネットなどのネットワークを介して提供されるサービスを利用したことにより生成されるパーソナルデータである。以下では、サービスとは、ネットワークを介して提供されるサービスを指すものとする。サービス利用情報を構成する各要素は、ユーザがサービスを利用した履歴に関する詳細な情報を示す。サービス利用情報は、サービスの種類や利用形態によってデータ形式も取り扱う情報の種類も異なる。
【0020】
本実施形態の情報処理装置は、各サービスのサービス利用情報の情報種別を判別し、判別した情報種別に対応する提示テンプレートを用いてサービス利用情報を横断的に提示する。サービス利用情報に含まれる情報種別は、ユーザが利用したサービスの種類や形態を表す意味的語彙により特定される。また、サービス利用情報を構成する各要素の種類も意味的語彙により特定される。提示テンプレートは、提示対象の要素の種類を表す意味的語彙と、その要素の描画スタイルとを規定する。本実施形態の情報処理装置は、サービス利用情報別に、サービス利用情報を構成する要素の意味的語彙と、サービス利用情報の情報種別に応じて選択した提示テンプレートに含まれる意味的語彙とをマッチングさせることにより情報種別に沿ってサービス利用情報をレイアウトし、複数のサービス利用情報をサービス横断的に可視化する。これにより、本実施形態の情報処理装置は、一人のユーザが2つ以上のサービスを利用した履歴に関するデータをユーザが見やすいように横断的に提示することができる。
【0021】
なお、意味的語彙は、ある語彙に対する意味を一意に定め、かつ、データの意味を装置やシステムによらず理解できる語彙である。意味的語彙には、例えば、Schema.orgを使用できる。上述したように、本実施形態において、意味的語彙は、情報種別を識別する情報や、サービス利用情報及び提示テンプレートのそれぞれに含まれる各要素の種類を表すタグとして使用される。例えば、Schema.orgでは、WatchActionは動画視聴、nameは名前、のように一意に意味が決められている。
【0022】
図1は、本実施形態の実施形態による情報処理システム100の構成例を示す図である。情報処理システム100は、PDSを提供する事業者の情報処理装置1と、各ユーザの利用者装置2とを有する。情報処理装置1と利用者装置2とは、インターネットなどのネットワークNを介して接続される。なお、同一のユーザが複数の利用者装置2を使用してもよい。
【0023】
ネットワークNには、各ユーザの利用者装置2へ各種サービスを提供するサービス提供装置3が接続される。
図1では、複数のサービス提供装置3を、サービス提供装置3-1、3-2、…と記載している。例えば、サービス提供装置3-1は、利用者装置2へ動画を配信する動画サービスを提供し、サービス提供装置3-2は、利用者装置2へSNS(Social Networking Service)を提供する。なお、サービス提供装置3が利用者装置2へ提供するサービスはこれらに限定されない。サービス提供装置3は、ユーザがサービスを利用した際に、サービス利用情報を生成する。
【0024】
ネットワークNには、第三者機関のサービス利用情報提供装置4が接続され得る。サービス利用情報提供装置4は、ユーザがサービス提供装置3により提供されるサービスを利用した際に生成されるサービス利用情報を蓄積する。サービス利用情報は、例えば、サービス提供装置3から通知されてもよく、サービス提供装置3から通知された情報を用いてサービス利用情報提供装置4が生成してもよい。
【0025】
サービス利用情報は、ユーザがサービス提供装置3により提供されるサービスを利用した履歴に関する情報を含む。サービス利用情報は、各サービス又はサービス提供装置3によって、含まれる情報の種類やデータ形式が異なる。サービス提供装置3及びサービス利用情報提供装置4は、サービス利用情報をサービスの種類又はサービスの利用形態ごとに規定されたデータ構造の構造化データに変換し、情報処理装置1に送信する。あるいは、情報処理装置1が、サービス提供装置3及びサービス利用情報提供装置4から構造化データを読み出してもよい。この場合、構造化データとサービス利用情報との変換規則を、例えば、情報処理装置1又はPDSを提供する事業者の図示しない装置からサービス提供装置3やサービス利用情報提供装置4に通知してもよい。
【0026】
情報処理装置1は、構造化データに代えて、サービス利用情報をサービス提供装置3及びサービス利用情報提供装置4から取得してもよい。この場合、情報処理装置1は、取得したサービス利用情報をサービスの種類又はサービスの利用形態ごとに規定されたデータ構造の構造化データに変換する。なお、同一のサービスについては、サービス提供装置3とサービス利用情報提供装置4とのいずれから、構造化データ又はサービス利用情報のいずれかが提供される。情報処理装置1は、ユーザが利用した複数のサービスに関する情報を、それら各サービスの構造化データに基づいて、サービス間で横断的にユーザの利用者装置2に提示する。ユーザが複数の利用者装置2を使用する場合、サービスを利用する利用者装置2と、サービスに関する情報を提示する対象の利用者装置2とが異なってもよい。
【0027】
図2は、情報処理装置1の概略構成を示す機能ブロック図である。情報処理装置1は、例えば、1台以上のコンピュータ装置により実現される。
図2では、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。
図2に示すように、情報処理装置1は、情報処理部10を備える。情報処理部10は、ユーザ情報記憶部11と、構造化データ取得部12と、データ変換部13と、判別部14と、表示制御部15と、テンプレート作成部16とを含んで構成される。情報処理部10を構成する各部の機能は次に説明するとおりである。
【0028】
ユーザ情報記憶部11は、データの記憶媒体である。ユーザ情報記憶部11は、例えば、ハードディスク装置や半導体メモリなどの不揮発性記憶媒体で構成することができる。なお、ユーザ情報記憶部11は、情報処理装置1と接続される外部の装置に備えられてもよい。例えば、ユーザ情報記憶部11は、第三者が提供するクラウドストレージサービスにより実現されてもよい。ユーザ情報記憶部11は、構造化データ格納部111と、提示テンプレート格納部112とを有する。
【0029】
構造化データ格納部111は、サービス利用情報の構造化データを記憶する。構造化データは、情報種別と、情報種別に対応した要素(第一要素)を含む。構造化データには、ユーザを特定する情報が付加されているか、ユーザを特定する要素が含まれる。情報種別は、サービスの種類や利用形態を表し、意味的語彙により記述される。構造化データに含まれる要素の種類は、情報種別ごとに異なり、意味的語彙により表される。構造化データの各要素は、その要素がどのような種類の情報であるかを表す意味的語彙と、その要素の値とにより表される。情報種別は、例えば、schema.orgのように、ある事象に対して一意で判別可能な意味的語彙で記述される。情報種別には、動画視聴を示す「WatchAction」や、SNSへの投稿を示す「SocialMediaPosting」などがある。また、構造化データの各要素の種類も意味的語彙で記述され、要素の値にも意味的語彙が用いられうる。構造化データの具体例については、
図4及び
図5を参照しながら後述する。
【0030】
提示テンプレート格納部112は、情報種別ごとの提示テンプレートを格納する。提示テンプレートは、提示対象の要素(第二要素)と、その要素の描画に用いられる描画スタイルとが記述されたテンプレートデータである。提示対象の要素は、例えば、ユーザがサービスを利用した日時の情報である。描画スタイルは、例えば、提示位置の情報や文字スタイル情報を含む。提示位置の情報は、要素を描画する位置を示す。また、提示位置の情報は、要素を描画する領域である提示領域の大きさの情報を含んでもよい。文字スタイル情報は、要素をテキストで表示する際の文字のサイズ、フォントの種類、色等を示す。提示対象の要素は、提示テンプレートに対応する情報種別の構造化データに基づいて得られる情報である。提示対象の要素は、その要素がどのような種類の情報であるかを表す意味的語彙により表される。提示テンプレートの具体例については、
図6及び
図7を参照しながら後述する。
【0031】
提示テンプレートは、情報種別ごとの汎用テンプレートでもよく、全ての情報種別に共通の共通汎用テンプレートでもよく、ユーザ別に規定されたユーザ別テンプレートでもよい。情報種別ごとの汎用テンプレートは、各情報種別についての基本的な情報の提示方法を示す。共通汎用テンプレートは、情報種別によらない基本的な情報の提示方法を示す。ユーザ別テンプレートは、ユーザがカスタマイズした情報種別ごとのテンプレートであり、ユーザ個人の趣向に沿った情報提示をすることができる。
【0032】
構造化データ取得部12は、サービス提供装置3又はサービス利用情報提供装置4からサービス利用情報の構造化データを取得し、構造化データ格納部111に書き込む。データ変換部13は、サービス利用情報取得部131と、データ解析構造化部132とを有する。サービス利用情報取得部131は、サービス提供装置3又はサービス利用情報提供装置4からサービス利用情報を取得する。データ解析構造化部132は、サービス利用情報取得部131が取得したサービス利用情報を解析して、ユーザによるサービスの利用履歴を解釈し、情報処理装置1が理解可能なように構造化されたデータ形式へ変換する。データ解析構造化部132は、サービス利用情報のデータ形式を変換して得られた構造化データを構造化データ格納部111に格納する。
【0033】
判別部14は、表示要求受信部141と、構造化データ読出部142と、情報種別判別部143とを有する。表示要求受信部141は、利用者装置2からサービス利用情報の表示要求を受信する。表示要求には、ユーザ識別情報が含まれる。ユーザ識別情報は、ユーザを一意に特定する情報であり、例えばメールアドレスやIPアドレスである。構造化データ読出部142は、表示要求に含まれるユーザ識別情報のユーザの構造化データをユーザ情報記憶部11から読み出す。情報種別判別部143は、構造化データ読出部142が読み出した構造化データから情報種別に関するデータを抽出し、情報種別を判別する。構造化データがRDF(Resource Description Framework)で記述されている場合、情報種別判別部143は、SPARQL(SPARQL Protocol and RDF Query Language)等で記述された検索クエリを発行することにより、情報種別を抽出することができる。
【0034】
表示制御部15は、情報種別対応テンプレート読出部151と、表示画面応答部152とを有する。情報種別対応テンプレート読出部151は、判別部14から構造化データとその情報種別を取得する。情報種別対応テンプレート読出部151は、取得した情報種別にマッチングする提示テンプレートをユーザ情報記憶部11から読み出す。表示画面応答部152は、情報種別対応テンプレート読出部151が読み出した提示テンプレート上に構造化データから得られる情報を描画した画面表示用のデータであるサービス別提示情報を生成する。すなわち、情報種別対応テンプレート読出部151により情報種別にマッチングする提示テンプレートが取得されており、提示テンプレートには情報種別に対応したサービス利用情報の要素の種類と、その種類の要素の値を描画する際に用いられる描画スタイルとの指示の集合が示されている。表示画面応答部152は、その指示に基づき、構造化データからサービス利用情報の要素を抽出し、抽出した要素の値又は抽出した要素の値に基づいて得られた他の要素(第三要素)の値を提示テンプレートに合わせて描画することにより、サービス別提示情報を生成する。表示画面応答部152は、サービス別提示情報の生成を、判別部14から取得した複数のサービスそれぞれの構造化データについて行い、それら描画結果のサービス別提示情報を一つの画面に並べて提示することによって、2つ以上のサービスを利用した情報を横断的に提示する。例えば、表示画面応答部152は、複数のサービス別提示情報それぞれの配置位置を規定したサービス横断提示テンプレートに、生成したサービス別提示情報を規定された配置位置に従って配置することにより画像データを生成する。表示画面応答部152は、生成した画像データを利用者装置2に送信し、利用者装置2にこの画像データの画像が表示される。
【0035】
テンプレート作成部16は、テンプレート編集部161と、テンプレート管理部162と、提示素材格納部163とを有する。テンプレート編集部161は、受信した指示に応じて提示テンプレートを作成する。テンプレート管理部162は、テンプレート編集部161が作成した提示テンプレートの保存や編集などを管理する。提示素材格納部163は、提示テンプレート作成用の提示素材を格納する。
【0036】
図3は、利用者装置2の概略構成を示す機能ブロック図である。
図3では、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。利用者装置2は、ネットワークNを介して他の装置と通信可能な情報端末である。利用者装置2は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、テレビジョン受信機などの各種端末である。例えば、利用者装置2は、ユーザが動画サービスやSNSなどの各種サービスを利用するときに用いられる。利用者装置2は、通信部21と、入力部22と、表示部23と、処理部24とを備える。通信部21は、ネットワークNを介したデータの送受信を行う。入力部22は、ユーザ操作を入力するデバイスであり、例えば、タッチパネルに配されたタッチセンサや、ボタン、キーボード、マウスなどである。表示部23は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置であり、画像を表示する。
【0037】
処理部24は、入力部22によるユーザ操作に従って各種処理を行う。また、処理部24は、表示部23に画像データの画像を表示する。処理部24は、ユーザが入力部22により入力した情報や指示を、ネットワークNを介して接続される装置に送信する。また、処理部24は、ネットワークNを介して接続される装置から受信したデータや指示に従って表示部23に画面を表示する。例えば、処理部24は、ユーザが入力部22により入力したサービス利用のための情報や指示をサービス提供装置3に送信し、サービス提供装置3から受信したサービスのデータを保存したり、サービス提供装置3から送信される画像データを表示部23に表示したりする。また、処理部24は、ユーザが入力部22により入力した指示に従い、サービス利用情報の表示要求を情報処理装置1に送信し、情報処理装置1から受信した画像データを表示部23に表示する。
【0038】
図4及び
図5は、情報処理装置1のユーザ情報記憶部11に記憶される構造化データの例を示す図である。これらの構造化データは、ユーザがサービスを利用したことを示す。
図4は、動画配信サービスなどにおいてユーザが動画を視聴した履歴を表す動画視聴構造化データの例を示す概略図である。1行目は、動画視聴履歴の識別IDである。2行目は、情報種別であり、サービスの利用形態を示す。「a schema:WatchAction」は、情報種別が動画視聴行動であることを示す。3行目の「schema:agent」は、ユーザの識別子を示す。また、4行目から10行目までの「schema:object」は、WatchActionの要素を示す。6行目の「a schema:VideoObject」は、動画の要素であることを示す。7、8行目は、視聴した動画の詳細を示す。7行目の「schema:creator」は、ユーザが視聴した動画の投稿者を示し、8行目の「schema:name」は、ユーザが視聴した動画のタイトルを示す。11行目の「schema:provider」は、動画配信サービスの提供者を示す。12行目の「schema:startTime」はユーザが動画の視聴を開始した時刻を示す。このように、
図4に示す動画視聴構造化データは、ユーザの一動画視聴履歴を表すデータであり、視聴した動画のタイトルや作成者、動画配信サービス提供者、視聴時間などの情報を含む。また、これに限らず、動画視聴構造化データは、その他の情報を含んでもよい。
【0039】
図5は、SNSにおいてユーザが投稿した履歴を表すSNS投稿構造化データの例を示す概略図である。1行目は、SNS投稿の識別IDと、情報種別とを示す。1行目の「a schema:SocialMediaPosting」は、情報種別がSNS投稿であることを示す。2行目の「schema:articleBody」は、投稿の内容を示す。3行目の「schema:author」は、投稿者の識別子を示す。4行目の「schema:dateCreated」は、投稿した日時を示す。5行目の「schema:identifier」は、投稿を識別する情報である投稿識別子を示す。6行目の「schema:publisher」は、SNSの版元(提供者)を示す。このように、
図5に示すSNS投稿構造化データは、ユーザがSNSに投稿したことを表すデータであり、投稿の内容、投稿者、投稿日時、投稿識別子、SNS提供者などの情報を含む。また、これに限らず、SNS投稿構造化データは、その他の情報を含んでもよい。
【0040】
図4及び
図5を参照しながら説明したように、構造化データは、ユーザに関するサービス利用情報の各要素の値を、要素の種類を一意に判別可能な意味的語彙と関連付けて記述したデータである。
【0041】
図6及び
図7は、情報種別対応テンプレート格納部82に格納される提示テンプレートの例を示す図である。
図6は、動画視聴の情報種別に対応する提示テンプレートの例を示す概略図である。
図6に示すWatchAction用テンプレートは、サービス横断的に提示される画面のうち、動画視聴のサービス利用情報の詳細を提示する部分を規定する提示テンプレートである。図示するように、WatchAction用テンプレートには、
図4で説明した「schema:VideoObject.creator」といった、動画視聴構造化データの要素の種類を一意に識別できる意味的語彙と、その意味的語彙により表される要素の描画スタイルとが記述されている。WatchAction用テンプレートにおいて要素の種類の意味的語彙が記述されている位置は、その意味的語彙により表される要素の提示位置を表す。一部、吹き出しに意味的語彙が記述されているものについては、その吹き出しの先の位置が要素の提示位置である。提示位置は、提示領域により表される場合もある。また、テキストで情報が表示される要素については、WatchAction用テンプレートにおいてその要素の意味的語彙の記述に用いられている文字の大きさ、フォント、色等により、提示に用いられる文字の大きさ、フォント、色等の文字スタイル情報が示される。表示画面応答部152は、WatchAction用テンプレートに記述されている意味的語彙に対応する要素の値を
図4に示す動画視聴構造化データから抽出し、その意味的語彙が記述されているWatchAction用テンプレート内の提示位置に表示させる。さらに、表示画面応答部152は、テキストで値が表示される要素については、WatchAction用テンプレートにより指定されるその要素の文字スタイル情報に従った文字により情報を提示する。
【0042】
WatchAction用テンプレートは、動画視聴構造化データに含まれない意味的語彙も含みうる。WatchAction用テンプレートに含まれる意味的語彙のうち、
図4の動画視聴構造化データに記述されていない意味的語彙について説明する。「schema:provider.logo」は、サービス提供者のロゴを示す。「schema:VideoObject.creator.logo」は、サービス内のコンテンツ作成者(動画投稿者)のロゴを示す。「schema:VideoObject.duration」は、動画の視聴時間を示す。「schema:VideoObject.thumbnail」は、動画の切り抜き画像(サムネイル)を示す。「schema:VideoObject.keywords」は、動画の特徴を表すキーワードを示す。表示画面応答部152は、
図4に示す動画視聴構造化データに含まれない意味的語彙の要素についても識別できるものとして扱う。
【0043】
図7は、SNS投稿の情報種別に対応する提示テンプレートの例を示す概略図である。
図7に示すSocialMediaPosting用テンプレートは、サービス横断的に提示される画面のうち、SNS投稿のサービス利用情報の詳細を提示する部分を規定する提示テンプレートである。図示するように、SocialMediaPosting用テンプレートには、
図5で説明した「schema:articleBody」といった、SNS投稿構造化データの要素の種類を一意に識別できる意味的語彙と、その意味的語彙により表される要素の提示位置とが記述されている。すなわち、
図6と同様に、SocialMediaPosting用テンプレートにおいてその要素の種類の意味的語彙が記述されている位置は、その意味的語彙により表される要素の提示位置を表す。一部、吹き出しに意味的語彙が記述されているものについては、その吹き出しの先の位置が提示位置である。提示位置は、提示領域により表される場合がある。また、テキストで情報が表示される要素については、SocialMediaPosting用テンプレートにおいてその要素の意味的語彙の記述に用いられている文字の大きさ、フォント、色等により、提示に用いられる文字の大きさ、フォント、色等の文字スタイル情報が示される。表示画面応答部152は、SocialMediaPosting用テンプレートに記述されている意味的語彙に対応する要素の値を
図5に示すSNS投稿構造化データから抽出し、その意味的語彙が記述されている提示テンプレート内の提示位置に表示させる。さらに、表示画面応答部152は、テキストで値が表示される要素については、SocialMediaPosting用テンプレートにより指定されるその要素の文字スタイル情報に従った文字により情報を提示する。
【0044】
SocialMediaPosting用テンプレートは、SNS投稿構造化データに含まれない意味的語彙を含みうる。SocialMediaPosting用テンプレートに含まれる意味的語彙のうち、
図5のSNS投稿構造化データに記述されていない意味的語彙について説明する。「schema:publisher.logo」は、サービス版元のロゴを示す。「schema:Person.logo」は、投稿者のロゴを示す。「schema:Person.name」は、投稿者の名前を示す。表示画面応答部152は、
図5に示すSNS投稿構造化データに含まれない意味的語彙の要素についても識別できるものとして扱う。
【0045】
情報処理装置1の表示画面応答部152は、提示テンプレートに含まれるが、構造化データに含まれない意味的語彙の要素を、構造化データに含まれる要素に基づいて作成又は取得する。提示テンプレートに含まれる要素が、構造化データのいずれの要素に対応するか、あるいは、構造化データのいずれの要素に基づいてどのように作成又は取得されるかを示す対応情報は、提示テンプレートに対応付けて記述されてもよく、表示画面応答部152内に記憶されてもよく、表示画面応答部152の処理として記述されてもよい。例えば、ロゴなどの画像ファイルは、提示テンプレートに含まれてもよく、必要に応じて各サービスのサービス提供装置3などのサーバコンピュータ等から取得してもよい。提示テンプレートの要素と、対応する構造化データの要素とに同じ意味的語彙が用いられる場合、その意味的語彙については対応情報に設定されなくてもよい。
【0046】
図8及び
図9は、対応情報の例を示す図である。
図8に示す対応情報は、
図6に示すWatchAction用テンプレートに記述される要素と、その要素に対応する情報とを示す。WatchAction用テンプレートの要素については意味的語彙により記述している。WatchAction用テンプレートの要素に対応する情報は、
図4に示す動画視聴構造化データの意味的語彙により特定される要素、又は、動画視聴構造化データの意味的語彙により特定される要素に基づいて取得又は生成される情報である。
【0047】
WatchAction用テンプレートの「provider.logo」はコンテンツ提供サービスのロゴであり、WatchAction用テンプレートに付加されているサービス提供者のロゴデータの一覧から動画視聴構造化データの「provider」に応じて選択されるか、動画視聴構造化データの「provider」により特定されるサービス提供装置3などのサーバコンピュータから読み出される。
【0048】
WatchAction用テンプレートの「VideoObject.creator.logo」はサービス内のコンテンツ作成者のロゴであり、動画視聴構造化データの「provider」により特定されるサービス提供装置3などのサーバコンピュータの動画投稿者ロゴデータの記憶場所から読み出される。WatchAction用テンプレートの「VideoObject.creator」は動画作成者の名前であり、動画視聴構造化データの動画の「creator」から読み出される。
【0049】
WatchAction用テンプレートの「VideoObject.duration」、「VideoObject.keywords」はそれぞれ、動画視聴構造化データの対応する意味的語彙の要素(
図4には図示せず)から読み出される。WatchAction用テンプレートの「VideoObject.thumbnail」は、動画視聴構造化データの「provider」により特定されるサービス提供装置3などのサーバコンピュータから、動画視聴構造化データの動画の要素(
図4には図示せず)に応じて読み出される。
【0050】
図9に示す対応情報は、
図7に示すSocialMediaPosting用テンプレートの要素と、その要素に対応する情報とを示す。SocialMediaPosting用テンプレートの要素については意味的語彙により記述している。SocialMediaPosting用テンプレートの要素に対応する要素は、
図5に示すSNS投稿構造化データの意味的語彙により特定される要素、又は、SNS投稿構造化データの意味的語彙により特定される要素に基づいて取得又は生成される情報である。
【0051】
SocialMediaPosting用テンプレートの「publisher.logo」はSNS事業者のロゴであり、SocialMediaPosting用テンプレートに付加されているSNS提供者のロゴデータの一覧からSNS投稿構造化データの「publisher」に応じて選択されるか、SNS投稿構造化データの「publisher」により特定されるサービス提供装置3などのサーバコンピュータから読み出される。
【0052】
SocialMediaPosting用テンプレートの「Person.logo」は、SNS投稿構造化データの「publisher」により特定されるサービス提供装置3などのサーバコンピュータから、SNS投稿構造化データの「author」に応じて読み出されるロゴデータである。SocialMediaPosting用テンプレートの「Preson.name」は、SNS投稿構造化データの「publisher」により特定されるサービス提供装置3などのサーバコンピュータから、SNS投稿構造化データの「author」に応じて読み出される投稿者の名前である。SocialMediaPosting用テンプレートの「dateCreated」、「articleBody」はそれぞれ、SNS投稿構造化データの「dateCreated」、「articleBody」から読み出される。
【0053】
図10は、サービス横断提示テンプレートの例を示す図である。サービス横断提示テンプレートは、サービス別提示情報を表示させる複数の提示領域A1、A2、A3、A4、A5、…の配置位置を規定するデータである。表示画面応答部152は、構造化データ別提示情報を日付順などの所定の条件に基づいて順に並べた場合、n番目(n=1、2、…)のサービス別提示情報を提示領域Anに配置した画像データを生成する。
【0054】
続いて、情報処理システム100の動作について説明する。
図11は、情報処理装置1の動作手順を示すフローチャートである。情報処理装置1は、ユーザ別に
図11の処理を行う。まず、ステップS11において、情報処理装置1は、サービス利用情報の構造化データを取得して格納する。この構造化データは、ユーザのサービスの利用情報を含み、情報処理装置1がユーザの利用者装置2に対して提示する可能性のある情報である。
【0055】
具体的には、情報処理装置1は、ユーザが利用してきた任意のサービス事業者から構造化データを、構造化データ取得部12により取得し、構造化データ格納部111に格納する。例えば、ユーザが利用者装置2を用いて、サービス提供装置3により提供されるサービスを利用する都度、又は、サービス利用後の任意のタイミングで、サービス提供装置3又はサービス利用情報提供装置4から、情報処理装置1へ構造化データが送信される。あるいは、情報処理装置1の構造化データ取得部12は、所定の決められた時間にサービス提供装置3又はサービス利用情報提供装置4から、構造化データを読み出してもよい。また、サービス利用期間の指定があってもよく、なくてもよい。サービス利用期間の指定がある場合、構造化データ取得部12は、指定されたサービス利用期間の構造化データを取得する。
【0056】
ステップS11において、情報処理装置1は、構造化データに加えて、又は、構造化データに代えて、サービス利用情報を取得してもよい。この場合、情報処理装置1のサービス利用情報取得部131は、各サービス提供装置3からサービス利用情報を取得する。例えば、ユーザが利用者装置2を用いて、サービス提供装置3により提供されるサービスを利用する都度、又は、サービス利用後の任意のタイミングで、サービス提供装置3又はサービス利用情報提供装置4から、情報処理装置1へサービス利用情報が送信される。あるいは、情報処理装置1のサービス利用情報取得部131は、所定の決められた時間にサービス提供装置3又はサービス利用情報提供装置4から、サービス利用情報を読み出してもよい。また、サービス利用期間の指定があってもよく、なくてもよい。サービス利用期間の指定がある場合、サービス利用情報取得部131は、指定されたサービス利用期間のサービス利用情報を取得する。データ解析構造化部132は、サービス利用情報取得部131が取得したサービス利用情報のデータ形式を変換して構造化データを生成し、生成した構造化データを構造化データ格納部111に書き込む。または、情報処理装置1は、構造化データ取得部12が取得した構造化データとサービス利用情報取得部131が取得したサービス利用情報とから、データ解析構造化部132がデータ形式を変換した構造化データを生成してもよい。
【0057】
次に、ステップS12において、情報処理装置1は、特定の構造化データを読み出す。例えば、利用者装置2の処理部24は、入力部22により入力された指示に基づいて、サービスデータ表示要求を情報処理装置1に送信する。サービスデータ表示要求には、ユーザ識別情報が設定される。情報処理装置1の表示要求受信部141は、利用者装置2からサービスデータ表示要求を受信し、構造化データ読出部142は、サービスデータ表示要求に設定されているユーザ識別情報のユーザの構造化データを構造化データ格納部111から読み出す。なお、情報処理装置1は、利用者装置2からサービスデータ表示要求を受信した場合に、サービス提供装置3又はサービス利用情報提供装置4から構造化データ又はサービス利用情報を読み出してステップS11の処理を行ったのち、構造化データ読出部142が構造化データ格納部111から構造化データを読み出すステップS12の処理を行ってもよい。
【0058】
次に、ステップS13において、情報処理装置1の判別部14に含まれる情報種別判別部143は、ステップS12において読み出された構造化データについて、その情報種別を判別する。構造化データの例は、
図4、
図5を参照しながら説明した通りである。情報種別判別部143は、構造化データ読出部142が読み出した構造化データからサービスの利用形態が「schema:WatchAction」や「schema:SocialMediaPosting」などの要素を抽出することで、情報種別を判別する。
【0059】
次に、ステップS14において、情報処理装置1の表示制御部15に含まれる情報種別対応テンプレート読出部151は、ステップS13において判別された情報種別に応じた提示テンプレートを、ユーザ情報記憶部11に含まれる提示テンプレート格納部112から取得する。提示テンプレートは、情報種別に応じた汎用テンプレートでもよく、情報種別に共通の共通テンプレートでもよく、サービスデータ表示要求に設定されているユーザ識別情報のユーザ及び情報種別に対応したユーザ別テンプレートでもよい。
【0060】
次に、ステップS15において、情報処理装置1の表示制御部15に含まれる表示画面応答部152は、ステップS12において読み出された構造化データのサービス別提示情報を描画する。すなわち、表示画面応答部152は、ステップS14において構造化データの情報種別に応じて取得された提示テンプレートから、各要素の種別を表す意味的語彙を読み出す。表示画面応答部152は、
図8及び
図9に示すような対応情報に従って、提示テンプレートから読み出した意味的語彙が表すサービス利用情報の詳細な情報を、対応する意味的語彙により特定される構造化データの要素を抽出することにより、あるいは、意味的語彙により特定される構造化データの要素に基づいて読み出す又は生成することにより取得する。表示画面応答部152は、提示テンプレートの各要素の提示スタイルに従って、その要素に対応する情報を提示するサービス別提示情報を描画する。
【0061】
次に、ステップS16において、情報処理装置1の表示制御部15に含まれる表示画面応答部152は、提示テンプレートを用いて構造化データごとに描画した複数のサービス別提示情報を、それらサービス別提示情報に共通して含まれる所定の種類の要素が示す情報に基づいて並べる。表示画面応答部152は、例えば、サービス別提示情報を、時刻順に並べる。この場合、サービス別提示情報が提示する要素にはサービスを利用した時刻又はサービス利用情報が生成された時刻の情報が含まれており、表示画面応答部152は、この時刻の情報を用いてサービス別提示情報を並べる。表示画面応答部152は、並べたサービス別提示情報を、サービス横断提示テンプレートが示す複数のサービス別提示情報それぞれの配置位置に配置することにより一つの画面に組み合わせ、サービス利用情報を横断的に提示する画像データを生成する。表示画面応答部152は、生成した画像データを、サービス利用情報表示要求の送信元の利用者装置2に送信する。利用者装置2の処理部24は、情報処理装置1から受信した画像データの画像を表示部23に表示する。
【0062】
情報処理装置1は、ステップS16の処理が終了すると、本フローチャート全体の処理を終了する。
【0063】
次に、
図5、
図6および
図12を参照しながら、情報処理装置1によるサービス利用情報の提示方法について説明する。
図12は、情報処理装置1が生成する画像データGの表示例を示す図である。情報処理装置1の表示画面応答部152は、構造化データごとに、提示テンプレートに沿ってサービス利用情報を提示するサービス別提示情報を描画し(
図11のステップS15)、サービス横断的にそれらのサービス別提示情報を並べて画像データGを生成する(
図11のステップS16)。
図12は、
図6、
図7の提示テンプレートに沿って描画されたサービス別提示情報を時系列順に並べて画像データGを生成した例である。
【0064】
提示領域A1は、画像データGにおいて提示されているなかで一番古いサービス利用情報を提示している。提示領域A1には、
図6に示すWatchAction用テンプレートを用いて生成されたサービス別提示情報が提示されている。提示領域A1に提示される各要素の情報から、ユーザが「△△大臣○○」の動画を視聴していたことが分かる。また、2時間15分ある動画のうち、ユーザは1時間53分視聴していることがわかる。
【0065】
次の提示領域A2は、ユーザ本人がSNSの投稿をしたことを示すサービス利用情報を提示している。提示領域A2には、
図7に示すSocialMediaPosting用テンプレートを用いて生成されたサービス別提示情報が提示されている。提示領域A2に提示される各要素の情報から、ユーザは、△△大臣の○○さんに関するコメントを投稿していることがわかる。
【0066】
次の提示領域A3は、
図7に示すSocialMediaPosting用テンプレートを用いて表示されたサービス別提示情報であり、ユーザの友人である○△□さんがSNSの投稿をしたことを示すサービス利用情報を提示している。この提示からは、○△□さんが****××××さんという動画投稿者に対するコメントをしていることが分かる。
【0067】
次の提示領域A4は、
図6に示すWatchAction用テンプレートを用いて生成されたサービス別提示情報であり、ユーザが投稿者「****××××」の動画を視聴したことを示すサービス利用情報を提示している。この動画は約15分間の動画であるが、ユーザの視聴時間は4分弱であることがわかる。また、提示領域A5から、その後ユーザは、「△△大臣○○」の動画を再び視聴していることがわかる。
【0068】
以上の各提示領域A1から提示領域A5までのサービス別提示情報により提示されるサービス利用情報により、ユーザは、△△大臣○○の動画を視聴し、SNSアプリを開き、その感想を投稿した。その間に友だちの○△□さんの投稿を見て、****××××に興味を持ち、動画視聴サービスで****××××の動画を視聴したが、途中で視聴をやめ、先ほどまで見ていた△△大臣○○の動画を再び視聴していることがわかる。SNSを利用したことによって、動画視聴サービスで新たな視聴行動が発生したことは各サービスが独自にサービス利用履歴を提供していても把握することができず、サービスを横断してサービス利用履歴を提示することによってわかる提示例である。
【0069】
図13を用いて、提示テンプレートの作成について説明する。
図13は、提示テンプレートの作成例を示す図である。作成する提示テンプレートは、情報種別ごとの汎用テンプレートでもよく、情報種別に共通の共通汎用テンプレートでもよく、ユーザの好みに沿って個別にカスタマイズしたユーザ別テンプレートでもよい。情報処理装置1のテンプレート作成部16は、このような提示テンプレートの作成の機能を提供する。ここでは、利用者装置2からの指示を受け、ユーザ別テンプレートを生成する場合の例を説明する。
【0070】
情報処理装置1のテンプレート編集部161は、利用者装置2から情報種別を受信すると、その情報種別に対応して提示素材格納部163から読み出したツールボックスB1と、レイアウト領域Lとを利用者装置2の表示部23に表示させる。すでに作成したユーザ別テンプレートがある場合、テンプレート編集部161は、テンプレート管理部162が提示テンプレート格納部112から読出したそのユーザ別テンプレートをレイアウト領域Lにデフォルトで表示してもよい。ツールボックスB1は、受信した情報種別のサービス利用情報に基づいて提示が可能な要素の一覧を選択するためのボタンB2が含まれる。ユーザは、利用者装置2の入力部22により提示対象の要素に対応したボタンB2を選択し、レイアウト領域Lにおけるその要素の提示領域を指定する。提示領域として、位置と大きさを指定可能である。また、ユーザは、利用者装置2の入力部22により、レイアウト領域Lに配置済みの要素の削除を指示してもよく、配置済みの要素の提示領域の変更を指示してもよい。これを繰り返すことにより、レイアウト領域Lには、ユーザが選択した提示対象の要素と、その要素の提示領域が設定される。さらに、ユーザは、利用者装置2の入力部22により、テキストで情報が表示される要素に対する文字の大きさ、フォント、色などの文字スタイル情報を入力する。例えば、ユーザが要素の種類が記述されているテキストを入力部22により選択すると、設定可能な文字スタイル情報を選択するためのツールボックスが表示される。ユーザは、そのツールボックスから入力部22により、文字の大きさ、フォント、色などを選択する。
【0071】
ユーザが入力部22によりテンプレートの保存を入力すると、処理部24は、レイアウト領域Lに配置された提示対象の要素と、その要素の提示領域の情報と、テキストで情報を表示する要素については文字スタイル情報とを含むテンプレート作成情報を情報処理装置1に送信する。テンプレート作成情報には、ユーザ識別情報と、情報種別とが付加される。情報処理装置1のテンプレート編集部161は、受信したテンプレート作成情報に基づいてユーザ別テンプレートを生成する。テンプレート管理部162は、テンプレート編集部161が生成したユーザ別テンプレートに、ユーザ識別情報と情報種別とを対応付けて提示テンプレート格納部112に書き込む。
【0072】
なお、PDSを提供する事業者等が、利用者装置2に代えて、情報処理装置1が備える図示しない入力部及び表示部を用いて、あるいは、情報処理装置1と接続される図示しない情報端末を用いて、上記と同様の処理により汎用テンプレート、共通テンプレート、又は、ユーザ別テンプレートを生成してもよい。また、情報処理装置1がテンプレート作成部16を備えず、PDSを提供する事業者等が作成した提示テンプレートを外部の装置から受信し、提示テンプレート格納部112に保存してもよい。
【0073】
以上、実施形態を説明したが、本発明はさらに次のような変形例でも実施することが可能である。
【0074】
前記したように、情報処理装置1は、構造化データを取得せず、サービス提供装置3又はサービス利用情報提供装置4から取得したサービス利用情報を構造化データに変換してもよい。このような情報処理装置1は、構造化データ取得部12を備えなくてもよい。また、情報処理装置1は、サービス利用情報を受信しない場合、データ変換部13を備えなくてもよい。また、情報処理装置1は、提示テンプレートの編集を行わない場合、テンプレート作成部16を備えなくてもよい。
【0075】
本実施形態の変形例について説明する。上述した実施形態では、情報処理装置1と利用者装置2とが異なる装置として構成されているが、情報処理装置1と利用者装置2とが一体の装置として構成されてもよい。
図14は、このように構成された利用者装置2aの概要構成を示すブロック図である。
図1に示す情報処理システム100は、一部の利用者装置2に代えて利用者装置2aを有する。なお、
図1に示す情報処理システム100のすべての利用者装置2に代えて利用者装置2aを備える場合、情報処理システム100は、情報処理装置1を備えなくてもよい。
【0076】
図14に示す利用者装置2aにおいて、
図2に示す情報処理装置1、及び、
図3に示す利用者装置2と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図14に示す利用者装置2aが、
図3に示す利用者装置2と異なる点は、
図2に示す情報処理装置1が有する情報処理部10をさらに備える点である。利用者装置2aが備える情報処理部10の表示要求受信部141は、入力部22により入力された表示要求を受信する。また、情報処理部10の表示画面応答部152は、画像データの画像を表示部23に表示する。テンプレート作成部16は、入力部22により入力されたユーザの指示を入力する。また、テンプレート作成部16は、ツールボックスB1やレイアウト領域Lを表示部23に表示する。
【0077】
図15は、情報処理装置1及び利用者装置2aのハードウェア構成例を示す図である。情報処理装置1及び利用者装置2aは、プロセッサ71と、記憶部72と、通信インタフェース73と、ユーザインタフェース74とを備える。プロセッサ71は、演算や制御を行う中央演算装置である。プロセッサ71は、例えば、CPU(central processing unit)やGPU(Graphics Processing Unit)である。プロセッサ71は、記憶部72からプログラムを読み出して実行する。記憶部72は、さらに、プロセッサ71が各種プログラムを実行する際のワークエリアなどを有する。通信インタフェース73は、他装置と通信可能に接続するものである。ユーザインタフェース74は、ボタン、キーボード、ポインティングデバイスなどの入力装置や、ディスプレイなどの表示装置や、スピーカなどの音声出力装置である。
【0078】
構造化データ取得部12、データ変換部13、判別部14、表示制御部15、テンプレート作成部16及び処理部24の機能の全て又は一部は、プロセッサ71が記憶部72からプログラムを読み出して実行することより実現される。なお、これらの機能の全て又は一部は、ASICやPLD等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
【0079】
なお、情報処理装置1を、ネットワークに接続される複数のコンピュータ装置により実現する場合、情報処理装置1の各機能部を、これら複数のコンピュータ装置のいずれにより実現するかは任意とすることができる。例えば、ユーザ情報記憶部11と、構造化データ取得部12、データ変換部13、判別部14、表示制御部15及びテンプレート作成部16とをそれぞれ異なるコンピュータ装置により実現してもよく、ユーザ情報記憶部11、構造化データ取得部12、データ変換部13及びテンプレート作成部16と、判別部14及び表示制御部15とをそれぞれ異なるコンピュータ装置により実現してもよく、ユーザ情報記憶部11、構造化データ取得部12及びデータ変換部13と、判別部14及び表示制御部15と、テンプレート作成部16とをそれぞれ異なるコンピュータ装置により実現してもよい。また、情報処理装置1の同一の機能部を複数のコンピュータ装置により実現してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部11を複数のコンピュータ装置により実現してもよい。
【0080】
以上説明した実施形態によれば、情報処理装置は、構造化データ読出部と、表示制御部とを有する。構造化データ読出部は、構造化データ及びテンプレートデータを記憶する記憶部から、ユーザが利用したサービス毎の構造化データを読み出す。記憶部は、例えば、実施形態のユーザ情報記憶部11に対応する。構造化データは、ユーザが利用したサービスの情報種別と、1以上の第一要素とを含む。第一要素は、ユーザがサービスを利用した履歴に関する情報である。テンプレートデータは、1以上の第二要素それぞれの描画スタイルとを示す。第二要素は、情報種別に対応したサービスの利用に関する情報である。表示制御部は、構造化データ読出部が読み出した複数のサービスの構造化データそれぞれについて、構造化データの情報種別に対応したテンプレートデータを記憶部から読み出し、読み出したテンプレートデータが示す第二要素それぞれの描画スタイルに従って、その第二要素に対応して構造化データから取得した第一要素、又は、その第二要素に対応して構造化データから取得した第一要素に基づいて得られる情報である第三要素を提示するサービス別提示情報を生成する処理を行う。表示制御部は、生成された複数のサービス別提示情報を並べて表示させる画面を生成する。
【0081】
構造化データに含まれる情報種別、構造化データに含まれる第一要素の情報の種類、及び、テンプレートデータに含まれる第二要素の情報の種類は、情報の意味を一意に識別可能なテキストデータである意味的語彙により記述される。表示制御部は、テンプレートデータが示す第二要素に対応して構造化データから取得する第一要素を、第二要素の意味的語彙と第一要素の意味的語彙とに基づいて選択する。
【0082】
表示制御部は、複数のサービス別提示情報を、サービス別提示情報に含まれる所定の種類の第二要素が示す情報に基づいて並べて表示させる。
【0083】
表示制御部は、サービス横断提示テンプレートが示す複数のサービス別提示情報それぞれの配置位置に、生成した複数のサービス別提示情報それぞれを配置して画面を生成する。
【0084】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、例えば、パーソナルデータを蓄積し、サービス横断的に提示する事業等で利用することができる。
【符号の説明】
【0086】
1 情報処理装置
2、2a 利用者装置
3 サービス提供装置
4 サービス利用情報提供装置
10 情報処理部
11 ユーザ情報記憶部
12 構造化データ取得部
13 データ変換部
14 判別部
15 表示制御部
16 テンプレート作成部
21 通信部
22 入力部
23 表示部
24 処理部
111 構造化データ格納部
112 提示テンプレート格納部
131 サービス利用情報取得部
132 データ解析構造化部
141 表示要求受信部
142 構造化データ読出部
143 情報種別判別部
151 情報種別対応テンプレート読出部
152 表示画面応答部
161 テンプレート編集部
162 テンプレート管理部
163 提示素材格納部