IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日亜化学工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図1
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図2
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図3
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図4
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図5
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図6
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図7
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図8
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図9
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図10
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図11
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図12
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図13
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図14
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図15
  • 特開-光学部材、光源モジュール 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024172159
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】光学部材、光源モジュール
(51)【国際特許分類】
   G02B 3/00 20060101AFI20241205BHJP
   H01L 33/58 20100101ALI20241205BHJP
   G02B 13/00 20060101ALI20241205BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20241205BHJP
   F21V 5/04 20060101ALI20241205BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241205BHJP
【FI】
G02B3/00 A
H01L33/58
G02B13/00
F21S2/00 250
F21V5/04 350
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023089702
(22)【出願日】2023-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】▲吉▼田 典正
【テーマコード(参考)】
2H087
5F142
【Fターム(参考)】
2H087KA29
2H087LA24
2H087PA01
2H087PA17
2H087PB01
2H087RA45
5F142AA54
5F142BA24
5F142BA32
5F142CA03
5F142CA13
5F142CB23
5F142CC26
5F142CD02
5F142CD13
5F142CD17
5F142CD18
5F142CD25
5F142CE02
5F142CE03
5F142CE06
5F142CE16
5F142CG03
5F142CG04
5F142CG05
5F142CG43
5F142DA02
5F142DA12
5F142DA73
5F142DB12
5F142DB17
5F142HA03
(57)【要約】
【課題】光制御部を有する光学部材において、光制御部が光源の上方に配置された場合に、光源と光制御部との位置ずれに起因する光軸ずれを低減する。
【解決手段】本光学部材は、複数の光制御部を有し、各々の前記光制御部は、第1面と、前記第1面とは反対側に位置し、前記第1面から離れる方向に湾曲する凸面と、前記第1面に開口し、前記第1面から前記凸面に向かって湾曲する凹面と、を備え、前記凹面の曲率半径は、前記凸面の曲率半径よりも小さく、平面視において、前記凹面の中心は、前記凸面の中心と一致し、前記第1面から前記凸面の最先端までの第1距離は、前記第1面から前記凹面の最深部までの第2距離の4.5倍以上である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光制御部を有し、
各々の前記光制御部は、
第1面と、
前記第1面とは反対側に位置し、前記第1面から離れる方向に湾曲する凸面と、
前記第1面に開口し、前記第1面から前記凸面に向かって湾曲する凹面と、を備え、
前記凹面の曲率半径は、前記凸面の曲率半径よりも小さく、
平面視において、前記凹面の中心は、前記凸面の中心と一致し、
前記第1面から前記凸面の最先端までの第1距離は、前記第1面から前記凹面の最深部までの第2距離の4.5倍以上である、光学部材。
【請求項2】
前記第1距離は、前記第2距離の6倍以下である、請求項1に記載の光学部材。
【請求項3】
前記凹面の曲率半径は、前記凸面の曲率半径の2/7倍以上1/2倍以下である、請求項1又は2に記載の光学部材。
【請求項4】
平面視において、前記凹面は前記凸面と重なる、請求項1又は2に記載の光学部材。
【請求項5】
隣接する前記光制御部の間に、前記第1面から離れる方向に延びる凸部を備える、請求項1又は2に記載の光学部材。
【請求項6】
前記第1面から前記凸部の最先端までの第3距離は、前記第1距離よりも長い、請求項5に記載の光学部材。
【請求項7】
隣接する前記光制御部の間に、前記第1面に近づく方向に窪む凹部を備える、請求項1又は2に記載の光学部材。
【請求項8】
基板と、前記基板に配置された複数の光源と、を備えた面状光源と、
前記光源の上方に配置された請求項1又は2に記載の光学部材と、を有する、光源モジュール。
【請求項9】
平面視において、前記光源は前記凹面と重なる、請求項8に記載の光源モジュール。
【請求項10】
前記光源のピッチは、前記光制御部のピッチと等しい、請求項8に記載の光源モジュール。
【請求項11】
平面視において、前記凹面の開口は直径がAの円形であり、
前記光源から出射される光の半値角/2をθとしたときに、
前記基板の上面と前記第1面との最短距離は、A/2tanθ以下である、請求項8に記載の光源モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光学部材、及び光源モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオードが二次元配列されて実装される基板と、発光ダイオードと一対一で形成され、発光ダイオードからの光束を収束させるレンズとを備えた表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-118925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、光制御部を有する光学部材において、光制御部が光源の上方に配置された場合に、光源と光制御部との位置ずれに起因する光軸ずれを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態に係る光学部材は、複数の光制御部を有し、各々の前記光制御部は、第1面と、前記第1面とは反対側に位置し、前記第1面から離れる方向に湾曲する凸面と、前記第1面に開口し、前記第1面から前記凸面に向かって湾曲する凹面と、を備え、前記凹面の曲率半径は、前記凸面の曲率半径よりも小さく、平面視において、前記凹面の中心は、前記凸面の中心と一致し、前記第1面から前記凸面の最先端までの第1距離は、前記第1面から前記凹面の最深部までの第2距離の4.5倍以上である。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一実施形態によれば、光制御部を有する光学部材において、光制御部が光源の上方に配置された場合に、光源と光制御部との位置ずれに起因する光軸ずれを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る光学部材を例示する模式斜視図である。
図2】第1実施形態に係る光学部材を例示する模式上面図である。
図3】第1実施形態に係る光学部材を例示する模式下面図である。
図4図2のIV-IV線における模式断面図である。
図5】第1実施形態に係る光学部材を例示する模式部分断面図である。
図6】光制御部に入射する光の光路のシミュレーション結果である。
図7】凸面から出射する光の角度分布を例示する図(その1)である。
図8】凸面から出射する光の角度分布を例示する図(その2)である。
図9】第1実施形態の変形例1に係る光学部材を例示する模式断面図である。
図10】第1実施形態の変形例2に係る光学部材を例示する模式断面図である。
図11】面状光源を例示する模式平面図である。
図12】面状光源と光学部材とを備えた光源モジュールを例示する模式平面図である。
図13図12のXIII-XIII線における模式断面図である。
図14】基板の上面と光制御部の第1面との好ましい距離について説明する図である。
図15】面状光源に搭載される光源を例示する模式断面図である。
図16】面状光源と光学部材とを備えた光源モジュールを例示する模式部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。又、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
【0009】
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための光学部材等を例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。又、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。又、一の実施形態において説明する内容は、他の実施形態や変形例にも適用可能である。又、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。さらに、図面が過度に複雑になることを避けるために、一部の要素の図示を省略した模式図を用いたり、断面図として切断面のみを示す端面図を用いたりすることがある。
【0010】
〈第1実施形態〉
(光学部材1)
図1は、第1実施形態に係る光学部材を例示する模式斜視図である。図2は、第1実施形態に係る光学部材を例示する模式平面図である。図3は、第1実施形態に係る光学部材を例示する模式底面図である。図4は、第1実施形態に係る光学部材を例示する、図2のIV-IV線における模式断面図である。図5は、第1実施形態に係る光学部材を例示する模式部分断面図である。図1から図5には、参考のため、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。
【0011】
図1図5に示すように、光学部材1は、複数の光制御部10を有している。図1~5の例では、光制御部10は、5行5列の行列状に2次元に配置されている。言い換えれば、四角格子点状に配置されている。光制御部10は、例えば、X軸方向及びY軸方向に一定のピッチで配置されている。光制御部10の配置は、図1図5の例には限定されない。光制御部10は、例えば、六方格子点状に配置されていてもよい。
【0012】
各々の光制御部10は、例えば、平面視で四角形である。各々の光制御部10は、平面視で正方形であってもよいし、長方形であってもよい。各々の光制御部10は、第1面11と、第1面11とは反対側に位置し、第1面11から離れる方向に湾曲する凸面12と、第1面11に開口し、第1面11から凸面12に向かって湾曲する凹面13と、を備えている。
【0013】
図1図5の例では、光学部材1は、平面視で複数の光制御部10の外側を囲む枠部20を有している。枠部20は、Z軸方向において、光制御部10の第1面11側に設けられている。枠部20の下面は、光制御部10の第1面11と同一平面上にあってもよいし、同一平面上になくてもよい。光学部材1は、枠部20を有していなくてもよい。
【0014】
各々の光制御部10において、第1面11は、平面である。図1図5の例では、第1面11は、XY平面と平行である。凸面12は、球面の一部である。凹面13は、球面の一部である。凹面13の曲率半径は、凸面12の曲率半径よりも小さい。凹面13の曲率半径に対する凸面12の曲率半径の比は、例えば、2以上、3.5以下である。
【0015】
平面視において、例えば、凸面12は四角形である。平面視において、凸面12は正方形であってもよいし、長方形であってもよい。平面視において、凸面12の一辺の長さは、例えば、1mm以上20mm以下である。平面視において、例えば、凹面13の開口は直径がAの円形である。直径Aは、例えば、0.5mm以上10mm以下である。平面視において、凹面13は凸面12と重なることが好ましい。
【0016】
図5において、Cは、平面視における凹面13の中心と凸面12の中心とを結ぶ直線であり、光制御部10の光軸を示している。この直線は、Z軸に平行であり、第1面11を含むXY平面と垂直に交わる。すなわち、平面視において、凹面13の中心は、凸面12の中心と一致している。凹面13の中心及び凸面12の中心は、平面視において光制御部10の中心に位置する。なお、平面視において中心が一致するとは、平面視において凸面12の中心と凹面13の中心との距離が0.1mm以下である場合を指すものとする。
【0017】
第1面11から凸面12の最先端までの第1距離L1は、第1面11から凹面13の最深部までの第2距離L2の4.5倍以上である。第1距離L1は、例えば、0.8mm以上1.6mm以下である。また、第2距離L2は、例えば、0.17mm以上3.4mm以下である。
【0018】
光制御部10としては、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、シクロオレフィンポリマー(COP)、シリコーン樹脂等を用いることができる。光制御部10において、光制御部10のピッチは、例えば、0.5mm以上1.5mm以下とすることができる。ここでピッチとは、隣り合う2つの光制御部10のそれぞれの中心を結んだ距離のことである。光制御部10は、例えば、樹脂成型により作製することができる。光学部材1が枠部20を有する場合、例えば、枠部20は光制御部10と同一材料を用いて一体に作製することができる。
【0019】
このように、光学部材1の各々の光制御部10において、凹面13の曲率半径は凸面12の曲率半径よりも小さく、平面視において凹面13の中心は凸面12の中心と一致し、さらに第1距離L1は第2距離の4.5倍以上である。これにより、光学部材1が光源と組み合わせて使用され、光制御部10が光源の上方に配置された場合(例えば、後述の図12参照)に、光源と光制御部10との位置ずれに起因する光軸ずれを低減することができる。
【0020】
ここで、光源と光制御部10との位置ずれに起因する光軸ずれとは、光源の光軸と光制御部10の中心との位置ずれに対する光制御部10の出射光のピーク角度の変化である。すなわち、光学部材1では、光源の光軸と光制御部10の中心との位置ずれに対する光制御部10の出射光のピーク角度の変化量を低減できる。これに関し、図6を参照しながら、さらに説明する。なお、ピーク角度とは、光制御部10の凸面12から出射する光の強度の角度分布において、輝度が最も高くなる角度である。ピーク角度は、光制御部10の光軸(光制御部10の中心)を基準(0°)として示す。
【0021】
図6は、光制御部に入射する光の光路のシミュレーション結果である。ここでは、光制御部の形状が異なる6個のサンプルについて、第1面側から光源の光が入射したときに、凸面から出射される光のピーク角度の変化量と半値全幅FWHMを、平面視で光源の光軸を通る光が光制御部の中心に入射する場合と、中心からX軸正方向に0.4mmずれた位置に入射する場合について解析した。
【0022】
サンプル1~6において、平面視で光制御部のX軸方向及びY軸方向の幅は、各7mmとした。サンプル1、3~6において、凸面の最先端と凹面の最深部は、平面視で光制御部の中心に位置する。サンプル2において、凸面の最先端は、平面視で光制御部の中心に位置する。また、光源は、平面視で1mm角の発光装置であって、ランバート配光の発光装置を想定した。なお、半値全幅FWHMの設計ターゲットは、35°以下である。
【0023】
サンプル1~6において、凸面の曲率半径は全て同じである。第1実施形態において、サンプル1は、一実施例である。サンプル2は、比較例であって、サンプル1よりも第1距離L1が短く、かつ凹面を備えていない。サンプル3は、サンプル1よりも第1距離L1が2mm短い。サンプル4は、サンプル1よりも第1距離L1が1mm短い。サンプル5は、サンプル1よりも凹面の曲率半径が大きい。サンプル6は、サンプル1よりも第1距離L1が短く、かつサンプル1よりも凹面の曲率半径が大きい。
【0024】
図7及び図8に、代表としてサンプル1及び2について、凸面から出射する光の角度分布を示す。図7は、サンプル1の凸面から出射する光の角度分布を示している。図7の上側は光源のずれ量が0mmの場合、下側は光源のずれ量がX軸正方向に0.4mmの場合を示している。図8は、サンプル2の凸面から出射する光の角度分布を示している。図8の上側は光源のずれ量が0mmの場合、下側は光源のずれ量がX軸正方向に0.4mmの場合を示している。図7及び図8において、横軸はピーク角度であり、縦軸は正規化された輝度である。
【0025】
図6及び図7に示すように、サンプル1では、ピーク角度の変化量の絶対値は0.1°であり、非常に小さく、好ましい。これに対して、図6及び図8より、サンプル2~6では、ピーク角度の変化量の絶対値は3.2°以上であり、サンプル1と比べて大きい。
【0026】
具体的には、サンプル1とサンプル2とを比較すると、光制御部が凹面を備えていないと、半値全幅FWHMに大きな変化はないものの、ピーク角度の変化量の絶対値が大きくなる。
【0027】
また、サンプル1とサンプル3及び4とを比較すると、第1距離L1が短くなると半値全幅FWHMが大きくなり光線が集光されにくくなっていることがわかる。また、サンプル1とサンプル4とを比較すると、サンプル4は、第1距離L1が1mm短くなるだけで、ピーク角度の変化量の絶対値がサンプル1よりも非常に大きくなることがわかる。
【0028】
また、サンプル1とサンプル5とを比較すると、サンプル5は、第1距離L1が変わらなくても、凹面の曲率半径が凸面の曲率半径より大きく、かつ第2距離L2が短くなると、ピーク角度の変化量の絶対値が非常に大きくなることがわかる。また、サンプル6によれば、サンプル5に対して第1距離L1を短くしても、サンプル1よりもピーク角度の変化量の絶対値は非常に大きく、小さくは改善されないことがわかる。第2距離L2に対する第1距離L1の値を大きくすることで、レンズ内部を進む光線の軌道が延長され、出射面との交点位置を可変でき、その結果、ピーク角度の変化量を小さくすることができる。
【0029】
このように、光源の光軸と光制御部の中心との位置ずれに対する光制御部の出射光のピーク角度の変化量は、凹面の曲率半径が凸面の曲率半径よりも小さく、かつ第1距離L1が第2距離Lの4.5倍以上である場合に低減できる。
【0030】
また、別のシミュレーション結果より、第1距離L1は、第2距離L2の6倍以下であることが好ましい。また、別のシミュレーション結果より、凹面の曲率半径は、凸面の曲率半径の2/7倍以上1/2倍以下であることが好ましい。このような範囲であれば、ピーク角度の変化量を実用上十分な値である1.0°以下に低減することができる。
【0031】
(光学部材の変形例)
図9は、第1実施形態の変形例1に係る光学部材を例示する模式断面図である。図9に示すように、光学部材1Aは、隣接する光制御部10の間に、第1面11から離れる方向に延びる凸部15を備える点が、光学部材1と相違する。
【0032】
凸部15は、例えば、X軸方向に隣接する光制御部10の間に配置された、Y軸方向に延びる壁とすることができる。凸部15は、Y軸方向に隣接する光制御部10の間に配置された、X軸方向に延びる壁であってもよい。凸部15は、X軸方向及びY軸方向に隣接する光制御部10の間に配置された、格子状の壁であってもよい。あるいは、凸部15は、壁ではなく、X軸方向及び/又はY軸方向に互いに離隔して配置された複数の柱であってもよい。
【0033】
隣接する光制御部10の間では、隣接する光制御部10の両方からの光が合わさるため、輝線が生じやすい。光学部材1Aでは、隣接する光制御部10の間に凸部15を備えることで、隣接する光制御部10の両方からの光が合わさりにくくなるため、隣接する光制御部10の間に生じる輝線の輝度を低減できる。
【0034】
光学部材1Aにおいて、第1面11から凸部15の最先端までの第3距離L3は、第1距離L1よりも長いことが好ましい。また第3距離L3は、第1距離L1と同じか短くすることができる。第3距離L3が第1距離L1よりも大きく、第3距離L3から第1距離L1を引いた大きさが、第1距離L1の10分の1以下となる範囲とすることで、輝線の輝度を低減する効果がより大きくなる。
【0035】
図10は、第1実施形態の変形例2に係る光学部材を例示する模式断面図である。図10に示すように、光学部材1Bは、隣接する光制御部10の間に、第1面11に近づく方向に窪む凹部16を備える点が、光学部材1と相違する。
【0036】
凹部16は、例えば、X軸方向に隣接する光制御部10の間に配置された、Y軸方向に延びる溝とすることができる。凹部16は、Y軸方向に隣接する光制御部10の間に配置された、X軸方向に延びる溝であってもよい。凹部16は、X軸方向及びY軸方向に隣接する光制御部10の間に配置された、格子状の溝であってもよい。あるいは、凹部16は、X軸方向及び/又はY軸方向に連続する溝ではなく、X軸方向及び/又はY軸方向に互いに離隔して配置された複数の溝であってもよい。
【0037】
隣接する光制御部10の間では、隣接する光制御部10の両方からの光が合わさるため、輝線が生じやすい。光学部材1Bでは、隣接する光制御部10の間に凹部16を備えることで、隣接する光制御部10の両方からの光が合わさりにくくなるため、隣接する光制御部10の間に生じる輝線の輝度を低減できる。隣接する光制御部10のそれぞれから凹部16に当たる光は、凹部16で光が散乱されることで、光が合わさることを低減することができる。
【0038】
光学部材1Bにおいて、第1面11から凹部16の最深部までの第4距離L4は、第1距離L1より短い。
【0039】
(光源モジュール300)
ここでは、面状光源と光学部材とを備えた光源モジュールについて説明する。まず、面状光源について説明する。図11は、面状光源を例示する模式平面図である。図11に示す面状光源200は、基板210と、基板210に配置された複数の光源280とを備えている。複数の光源280は、例えば、基板210上に行列状に2次元に配置されている。
【0040】
図12は、面状光源と光学部材とを備えた光源モジュールを例示する模式平面図である。図13は、面状光源と光学部材とを備えた光源モジュールを例示する、図12のXIII-XIII線における模式断面図である。
【0041】
図12及び図13に示すように、光源モジュール300は、面状光源200と、面状光源200の光源280の上方に配置された光学部材1とを有する。面状光源200と光学部材1とは、例えば、所定の位置関係となるように筐体に保持されている。
【0042】
図12及び図13の例では、光源モジュール300において、光源280の個数は、光制御部10の個数と等しい。平面視において、各光源280は、光源280の上方に位置する光制御部10の凹面13と重なることが好ましい。なお、平面視において、光源280が光制御部10の凹面13と重なるとは、平面視において、光源280の発光面が光制御部10の凹面13と重なることを意味する。
【0043】
図13において、ピッチP1は、平面視で隣り合う2つの光源280のそれぞれの中心を結んだX軸方向の距離である。ピッチP2は、平面視で隣り合う2つの光制御部10のそれぞれの中心を結んだX軸方向の距離である。光源モジュール300のX軸方向において、光源280のピッチP1は、光制御部10のピッチP2と等しいことが好ましい。また、光源モジュール300のY軸方向において、光源280のピッチは、光制御部10のピッチと等しいことが好ましい。これにより、光源280から出射された光の全体が、凹面13に照射されやすくなるため、光の利用効率を向上できる。
【0044】
光源モジュール300において、光源280の個数は、光制御部10の個数より少なくてもよい。例えば、光源280は、複数の領域に区分された発光面を有する光源であってもよい。この場合も、平面視において、光源280が光制御部10の凹面13と重なることが好ましい。すなわち、平面視において、光源280の各々の発光面が光制御部10の凹面13と重なることが好ましい。
【0045】
また、光源モジュール300において、光源280の個数は、光制御部10の個数より多くてもよい。例えば、平面視において、1つの凹面13と重なる位置に、2以上の光源280が配置されてもよい。
【0046】
光源モジュール300において、光源280から出射した光は、光源280から垂直方向及び斜め上方向に進み、光源280の上方に位置する光制御部10の凹面13に入射する。凹面13に入射した光は、光制御部10により集光されて凸面12から光源モジュール300の外部に出射される。
【0047】
光学部材1は、前述のように、光源280の光軸と光制御部10の中心との位置ずれが生じた場合でも、光制御部10からの出射光のピーク角度の変化量を非常に小さくすることができる。そのため、光源モジュール300において、光源280の光軸と光制御部10の中心との位置ずれが生じた場合でも、凸面12からの出射光のピーク角度の変化量を低減できる。
【0048】
図14の例では、平面視において、凹面13の開口は直径がAの円形である。この場合、基板210の上面と光制御部10の第1面11との最短距離L4は、A/2tanθ以下であることが好ましい。ここで、θは、光源280から出射される光の半値角の半分の角度である。光源280がランバート配光の場合、半値角は120度であるから、θは60度となる。基板210の上面と光制御部10の第1面11との最短距離L4がこのような関係であると、光源280からの光の略全体が凹面13に入射するため、光の利用効率を向上することができる。なお、最短距離L4は、ゼロでもよい。また、光源280の厚さ方向の一部又は全部が、第1面11を含む平面より上側に配置されてもよい。
【0049】
ここで、面状光源200に含まれる部材について詳説する。
【0050】
(基板210)
基板210は、複数の光源280を載置するための部材である。基板210の上面には、光源280に電力を供給するための導体配線が配置されている。
【0051】
基板210の材料としては、例えば、セラミックス、樹脂、複合材料等が挙げられる。樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BTレジン、ポリフタルアミド(PPA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。複合材料としては、上述した樹脂に、ガラス繊維、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム等を混合したもの、金属部材に絶縁層を被覆した金属基板等が挙げられる。
【0052】
基板210の厚さは適宜選択できる。基板210は、ロール・ツー・ロール方式で製造可能なフレキシブル基板またはリジット基板の何れであってもよい。リジット基板は湾曲可能な薄型リジット基板であってもよい。
【0053】
基板210の上面において、光源280の周囲に、光反射性部材220が設けられることが好ましい。光反射性部材220は、絶縁性の材料によって構成されていることが好ましい。光反射性部材220の材料としては、例えば、基板210の材料として例示した樹脂にチタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛等のフィラーを混合したもの、基板210の材料として例示した樹脂に微細な気泡を複数含有させたもののうち、少なくとも一方を有するものを用いることができる。
【0054】
基板210の上面に光反射性部材220が設けられることにより、面状光源200と光学部材1で光源モジュール300を構成する場合、光源280から上方に出射されて光学部材1で下方に反射した光は、光反射性部材220で再び上方に反射されて光学部材1に入射する。その結果、光源モジュール300の光取り出し効率を向上させることができる。
【0055】
(光源280)
図15は、面状光源に搭載される光源を例示する模式断面図である。光源280は、例えば、平面視において四角形であるが、円形等であってもよい。光源280は、上面が発光面である。
【0056】
図15の例では、光源280は、リードと樹脂成形体と発光素子とを含む発光装置である。発光装置では、例えば、一対の板状のリード281の一部は、樹脂成形体283に埋め込まれている。樹脂成形体283は、底面と側面とで規定された凹部を有しており、凹部を規定する底面は、一対のリード281の一部で構成され、側面は所定の傾斜角度を有する反射面を有している。
【0057】
一対のリード281の間は、樹脂成形体283によって埋め込まれ、凹部を規定する底面の一部を構成する。樹脂成形体283は、例えば、平面視において四角形である。樹脂成形体283の下面には、一対のリード281の一部が外部端子部として露出している。発光装置において、発光素子282が凹部に載置され、封止部材285により発光素子282が被覆されてもよい。
【0058】
リード281を構成する母材としては、例えば、銅、アルミニウム、金、銀、タングステン、鉄及びニッケルから選ばれる少なくとも1種の金属、又は、鉄-ニッケル合金、燐青銅などの合金やクラッド材を含む板状体を用いることができる。リード281の表面には、発光素子282からの光を効率よく取り出すために、銀、アルミニウム、金及びこれらの合金を含む膜(例えばめっきによる膜)が形成されていてもよい。リード281の表面に形成される金属の膜は、単層膜でもよく、多層膜でもよい。
【0059】
樹脂成形体283は、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂を含む樹脂を用いることができる。特に、熱硬化性樹脂を用いるのが好ましい。熱硬化性樹脂は、封止部材285に用いられる樹脂に比してガス透過性の低い樹脂が好ましく、具体的にはエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂などの変性エポキシ樹脂、エポキシ変性シリコーン樹脂などの変性シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、変性ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、変性ウレタン樹脂などを挙げることができる。樹脂成形体283には、ガラス繊維、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等を含有してもよい。
【0060】
発光素子282は、例えば凹部を規定する底面に載置されている。発光素子282は、例えば、接合部材により、リード281に固定されている。発光素子282は一対の正負の電極を有しており、一対の正負の電極は一対のリード281とそれぞれワイヤを介して電気的に接続されている。一対のリード281を介して、外部からの電力の供給を受けて光源280を発光させることができる。
【0061】
発光素子282としては、例えば、発光ダイオードを用いることが好ましい。発光素子282は、任意の波長のものを選択できる。発光素子282は、例えば、青色、緑色、赤色の光を発する。発光素子282は、半導体積層体を有する。半導体積層体は、n型半導体層およびp型半導体層と、これらに挟まれた発光層とを含む。発光層は、ダブルヘテロ接合または単一量子井戸(SQW)などの構造を有していてもよいし、多重量子井戸(MQW)のようにひとかたまりの活性層群をもつ構造を有していてもよい。半導体積層体は、複数の発光層を含んでいてもよい。例えば、半導体積層体は、n型半導体層とp型半導体層との間に2以上の発光層を含む構造を有していてもよいし、n型半導体層と発光層とp型半導体層とを順に含む構造が複数回繰り返された構造を有していてもよい。半導体積層体が複数の発光層を含む場合、複数の発光層の間で発光ピーク波長が異っていてもよいし、発光ピーク波長が同じ発光層が半導体積層体に含まれていてもよい。発光素子282としては、GaN、InGaN、AlGaN、AlInGaN等の窒化物系半導体を用いたものを用いることができる。また、赤色の発光素子としては、GaAlAs、AlInGaP等を用いることができる。更に、これ以外の材料からなる半導体発光素子を用いてもよい。用いる発光素子の組成及び発光色、大きさ、個数等は目的に応じて適宜選択できる。
【0062】
発光素子282は、透光性の封止部材285により被覆されている。封止部材285としては、耐熱性、耐候性、及び耐光性に優れた樹脂を用いることが好ましい。このような樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ユリア樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂もしくはフッ素樹脂、又は、これらの樹脂の2種以上を含む樹脂が挙げられる。
【0063】
封止部材285には、所定の機能を持たせるため、フィラー、顔料、蛍光体からなる群から選択される少なくとも1種を混合することができる。フィラーとしては、チタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛等を好適に用いることができる。また、封止部材285は、所望の波長範囲を透過させる目的で、有機や無機の着色染料や着色顔料を含有してもよい。さらに、封止部材285は、蛍光体を含有してもよい。
【0064】
封止部材285は、蛍光体を含有する場合、波長変換部材として機能する。波長変換部材は、発光素子282から出射された光の少なくとも一部を吸収し、発光素子282からの光の波長とは異なる波長の光を発する。例えば、波長変換部材は、発光素子282からの青色光の一部を波長変換して黄色光を発する。このような構成によれば、波長変換部材を通過した青色光と、波長変換部材から発せられた黄色光との混色によって、白色光が得られる。
【0065】
光源280は、図15に示すような発光装置に替えて、発光素子282でもよい。ここで、発光素子282は、上面に光反射膜を有してもよい。光反射膜は、例えば、銀、アルミニウム等の金属膜、誘電体多層膜、樹脂にチタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛等のフィラーを含有させたもの、これらの組み合わせ等の何れでもよい。また、基板210の上面に、発光素子282を覆う透光性の封止部材を設けてもよい。封止部材の材料としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂またはそれらを混合した樹脂等の透光性樹脂、ガラス等を用いることができる。これらのうち、耐光性及び成形のしやすさを考慮して、シリコーン樹脂を用いることが好ましい。封止部材には、発光素子282からの光を拡散させるための拡散剤、発光素子282の発光色に対応した着色剤等を含んでもよい。拡散剤及び着色剤等は、当該分野で公知のものを使用できる。
【0066】
図16は、面状光源と光学部材とを備えた光源モジュールを例示する模式部分断面図である。図16に示すように、光源モジュール300は、面状光源200に代えて面状光源200Aを備えてもよい。面状光源200Aは、区画部材230を有する点が、面状光源200と相違する。
【0067】
区画部材230は、基板210の光源280と同一側に配置されている。区画部材230は、平面視において格子状に配置された頂部231と、平面視において光源280のそれぞれを取り囲む壁部232と、壁部232の下端と繋がる底部233とを含み、光源280を取り囲んだ領域を複数有する。区画部材230の壁部232は、例えば、頂部231から基板210側に延伸し、断面視において、対向する壁部232で囲まれた領域の幅は基板210側ほど狭くなる。壁部232で囲まれた1つの区画に1つの光源280が配置されている。但し、1つの区画に、2つ以上の光源280が配置されてもよい。区画部材230は、光学部材1と離れていてよく、また区画部材230の頂部231が光学部材1と接していてもよい。
【0068】
区画部材230は、光反射性を有していることが好ましい。これにより、光源280から出射される光を区画部材230によって効率よく光学部材1の方向に反射させることができる。この場合、区画部材230は、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等の反射性物質を含有する樹脂等を用いて成形してもよいし、反射材を含有しない樹脂を用いて成形した後、表面に反射材を設けてもよい。あるいは、微細な気泡を複数含んだ樹脂を用いてもよい。この場合、気泡と樹脂との界面で光が反射する。また、区画部材230に用いる樹脂としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート若しくはポリエステル等の熱可塑性樹脂、または、エポキシ樹脂若しくはシリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。区画部材230は、光源280からの出射光に対する反射率が70%以上となるように設定されることが好ましい。
【0069】
なお、上記の例では、光源モジュール300に用いる面状光源について、基板を備えたものについて説明したが、基板は必要に応じて設けられ、省略可能である。例えば、光源モジュール300において、複数の発光素子が、一体の透光性の樹脂などで保持された面状光源を用いることができる。
【0070】
また、光源モジュール300は、光学部材1の上方に、第2の光学部材を備えてもよい。第2の光学部材としては、例えば、拡散シートが挙げられる。光源モジュール300が拡散シートを備えることで、光源モジュール300から外部に取り出される光の均一性を向上できる。なお、拡散シートは、面状光源200や面状光源200Aと光学部材1との間に配置してもよい。
【0071】
また、第2の光学部材の他の例としては、偏角プリズムが挙げられる。光源モジュール300が偏角プリズムを備えることで、光源モジュール300から外部に取り出される光の光軸を所定の方向に偏角させることができる。なお、光源モジュール300は、Z軸方向の異なる位置に、偏角プリズムと拡散シートの両方を備えてもよい。
【0072】
以上、好ましい実施形態等について詳説したが、上述した実施形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0073】
以上の実施形態に加えて、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の光制御部を有し、
各々の前記光制御部は、
第1面と、
前記第1面とは反対側に位置し、前記第1面から離れる方向に湾曲する凸面と、
前記第1面に開口し、前記第1面から前記凸面に向かって湾曲する凹面と、を備え、
前記凹面の曲率半径は、前記凸面の曲率半径よりも小さく、
平面視において、前記凹面の中心は、前記凸面の中心と一致し、
前記第1面から前記凸面の最先端までの第1距離は、前記第1面から前記凹面の最深部までの第2距離の4.5倍以上である、光学部材。
(付記2)
前記第1距離は、前記第2距離の6倍以下である、付記1に記載の光学部材。
(付記3)
前記凹面の曲率半径は、前記凸面の曲率半径の2/7倍以上1/2倍以下である、付記1又は2に記載の光学部材。
(付記4)
平面視において、前記凹面は前記凸面と重なる、付記1から3のいずれか1に記載の光学部材。
(付記5)
隣接する前記光制御部の間に、前記第1面から離れる方向に延びる凸部を備える、付記1から4のいずれか1に記載の光学部材。
(付記6)
前記第1面から前記凸部の最先端までの第3距離は、前記第1距離よりも長い、付記5に記載の光学部材。
(付記7)
隣接する前記光制御部の間に、前記第1面に近づく方向に窪む凹部を備える、付記1から4のいずれか1に記載の光学部材。
(付記8)
基板と、前記基板に配置された複数の光源と、を備えた面状光源と、
前記光源の上方に配置された付記1から7のいずれか1に記載の光学部材と、を有する、光源モジュール。
(付記9)
平面視において、前記光源は前記凹面と重なる、付記8に記載の光源モジュール。
(付記10)
前記光源のピッチは、前記光制御部のピッチと等しい、付記8又は9に記載の光源モジュール。
(付記11)
平面視において、前記凹面の開口は直径がAの円形であり、
前記光源から出射される光の半値角/2をθとしたときに、
前記基板の上面と前記第1面との最短距離は、A/2tanθ以下である、付記8から10のいずれか1に記載の光源モジュール。
【符号の説明】
【0074】
1,1A,1B 光学部材
10 光制御部
11 第1面
12 凸面
13 凹面
15 凸部
16 凹部
20 枠部
200,200A 面状光源
210 基板
220 光反射性部材
230 区画部材
231 頂部
232 壁部
233 底部
280 光源
281 リード
282 発光素子
283 樹脂成形体
285 封止部材
300 光源モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16