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特開2024-173775遠隔固体再充填のための方法システム及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024173775
(43)【公開日】2024-12-12
(54)【発明の名称】遠隔固体再充填のための方法システム及び装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/31 20060101AFI20241205BHJP
   C23C 16/448 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
H01L21/31 F
C23C16/448
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024086323
(22)【出願日】2024-05-28
(31)【優先権主張番号】63/470,051
(32)【優先日】2023-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519237203
【氏名又は名称】エーエスエム・アイピー・ホールディング・ベー・フェー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】シュアイディ・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ムスタファ・ムハンマド
(72)【発明者】
【氏名】モアタズ・ベラー・モウサ
(72)【発明者】
【氏名】ポール・マ
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン・バッケ
(72)【発明者】
【氏名】トッド・ロバート・ダン
(72)【発明者】
【氏名】エリック・ジェームズ・シェロ
(72)【発明者】
【氏名】ジェレルド・リー・ウィンクラー
(72)【発明者】
【氏名】ヨンチョル・ビュン
(72)【発明者】
【氏名】シュバム・ガーグ
(72)【発明者】
【氏名】ジャクリーン・レンチ
【テーマコード(参考)】
4K030
5F045
【Fターム(参考)】
4K030EA01
5F045AA06
5F045AA15
5F045AB31
5F045AC11
5F045AC12
5F045AC15
5F045AC16
5F045AC17
5F045AD01
5F045AE01
5F045AF02
5F045AF03
5F045AF04
5F045AF08
5F045BB14
5F045DP03
5F045DP22
5F045DQ10
5F045DQ12
5F045EE02
5F045EE17
5F045EF05
(57)【要約】
【課題】本開示は、概して、半導体処理設備に関し、具体的には、化学的前駆体送達容器を再充填するための方法、システム、及び装置に関する。
【解決手段】本開示は、基材処理プラットフォーム上の第一の位置に配置された送達容器を、第一の化学物質送達ラインを介して、基材処理プラットフォームから離間し第二の位置に配置された遠隔再充填容器に結合するための、例示的な方法、システム、及び装置に関し、化学物質を遠隔再充填容器内に第一の相で貯蔵することと、遠隔再充填容器内の化学物質を第二の相に変化させることと、化学物質を、第二の相で、第一の化学物質送達ラインを介して送達容器へ輸送することと、第一の化学物質送達ラインを、化学物質の相変化温度以上の第一の温度に加熱することと、送達容器を第二の化学物質送達ラインを介してアキュムレータに結合することと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
基材処理プラットフォーム上の第一の位置に配置された送達容器を、前記基材処理プラットフォームから離隔した第二の位置に配置された遠隔再充填容器に、第一の化学物質送達ラインを介して結合することと、
化学物質を前記遠隔再充填容器内に第一の相で貯蔵することと、
前記遠隔再充填容器内の前記化学物質を第二の相に変化させることと、
前記化学物質を前記第二の相で、前記第一の化学物質送達ラインを介して前記送達容器に輸送することと、
前記第一の化学物質送達ラインを、前記化学物質の相変化温度以上の第一の温度に加熱することと、
前記送達容器を、第二の化学物質送達ラインを介してアキュムレータに結合することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第一の相が固体であり、前記第二の相が液体であり、前記化学物質の前記相を前記変化させることが、前記化学物質に熱を印加するか、又は前記化学物質に圧力を印加するか、又はそれらの組合わせによって、前記化学物質を溶融することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の相が固体であり、前記第二の相が気体であり、前記化学物質の前記相を前記変化させることが、前記化学物質に熱を印加するか、又は前記化学物質に印加される圧力を低減するか、又はそれらの組合わせによって、前記化学物質を昇華させることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記遠隔再充填容器をサブファブ内に配置することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記化学物質を前記第二の相で輸送することが、
前記遠隔再充填容器および前記送達容器を、第三の化学物質送達ラインを介して結合して、前記送達容器と前記遠隔再充填容器との間に、前記第一の化学物質送達ラインを有する、閉ループ回路を提供することと、
ガス弁を介して前記第三の化学物質送達ラインに結合された、不活性ガス供給容器を介して不活性ガスの供給を提供し、前記閉ループ回路を前記不活性ガスでプライミングすることと、
前記プライミングの後に前記ガス弁を閉じることと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記送達容器の上流で、前記第三の化学物質送達ラインに結合されたコンプレッサポンプと、前記第一の化学物質送達ラインに結合された制限器との間で、前記遠隔再充填容器内の圧力を維持することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記コンプレッサポンプを用いて、前記不活性ガスを前記遠隔再充填容器に向かってポンプ輸送し、前記化学物質を前記第二の相で前記送達容器に運ぶことを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記不活性ガス及び前記第二の相の前記化学物質を前記送達容器の内部容積に膨張させ、前記送達容器内の結果として生じる圧力降下に応答して、前記送達容器内の前記化学物質を固化することを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記送達容器内の前記化学物質を昇華させることと、
前記昇華された化学物質を、前記第二の化学物質送達ラインを介して前記送達容器から前記アキュムレータに輸送することと、
前記第二の化学物質送達ラインを、前記化学物質を気体状態に維持するのに十分な第二の温度に加熱することと、
前記アキュムレータを反応チャンバに結合することと、
前記化学物質を前記アキュムレータから前記反応チャンバに輸送することと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記送達容器の第一の内部容積と前記遠隔再充填容器の第二の内部容積との間の、温度勾配を維持することと、
前記化学物質を前記第一の内部容積内の前記第一の相に戻すことと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記温度勾配を維持することが、前記第一の内部容積内に配置された複数の低温の部材を介して、前記送達容器を能動的に冷却することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第二の相で前記化学物質を輸送することが、前記第一の化学物質送達ラインに結合されたポンプを介して、前記第一の化学物質送達ラインを通して、前記化学物質をポンプ輸送することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
基材処理システムであって、
基材処理プラットフォーム上の第一の位置に配置された、第一の内部容積を有する送達容器と、
第一の化学物質送達ラインを介して前記送達容器と流体連通する遠隔再充填容器であって、前記第一の内部容積よりも大きい第二の内部容積を備え、前記基材処理プラットフォームから離隔した第二の位置に配置される、遠隔再充填容器と、
第二の化学物質送達ラインを介して、前記送達容器と反応チャンバとの間に結合されたアキュムレータと、
前記遠隔再充填容器の近接にあり、前記遠隔再充填容器内に配置された化学物質を、前記化学物質の相を第一の相から第二の相に変化させるのに十分に加熱するように動作可能な、第一の加熱装置とを備える、基材処理システム。
【請求項14】
前記第一の化学物質送達ラインが、前記第一の化学物質送達ラインを前記化学物質の相変化温度よりも高い輸送温度に維持するように動作可能な第二の加熱装置に結合される、請求項13に記載の基材処理システム。
【請求項15】
前記第一の化学物質送達ラインが、前記化学物質を、前記第二の相で、前記第一の化学物質送達ラインを通して、前記遠隔再充填容器から前記送達容器に向けるように構成された機械式ポンプに結合される、請求項13に記載の基材処理システム。
【請求項16】
前記送達容器が、第三の加熱装置、若しくは冷却装置、又はそれらの組合わせに結合され、前記第一の化学物質送達ラインが、入口弁を介して前記送達容器に結合される、請求項14に記載の基材処理システム。
【請求項17】
前記冷却装置が、前記送達容器の下部に配置された複数の低温の部材を備え、前記低温の部材の温度が、前記化学物質を前記第二の相から前記第一の相に戻すように選択される、請求項16に記載の基材処理システム。
【請求項18】
前記第一の化学物質送達ライン、前記第二の化学物質送達ライン、ポンプ、前記送達容器、若しくは前記遠隔再充填容器、又はそれらの組合わせの中に、又は近傍に配置され、前記化学物質の温度、圧力、若しくはポンプサイクル時間、又はそれらの組合せを監視し、前記監視に基づいてセンサデータを生成する、少なくとも1つのセンサと、
前記少なくとも1つのセンサに通信可能に結合され、前記第一の加熱装置、前記第二の加熱装置、前記第三の加熱装置、前記冷却装置、若しくは前記ポンプ、又はそれらの組合わせに通信可能に結合された、少なくとも1つの制御装置であって、前記少なくとも1つの制御装置が、前記センサデータを受信し、前記センサデータに基づいて、前記第一の加熱装置、前記第二の加熱装置、前記第三の加熱装置、前記ポンプ、若しくは前記冷却装置、又はそれらの組合わせを調整するように構成された、少なくとも1つの制御装置とを備える、請求項16に記載の基材処理システム。
【請求項19】
前記化学物質の前記第一の相が固体であり、前記化学物質の前記第二の相が気体であり、
前記遠隔再充填容器と前記送達容器との間に結合された、第三の化学物質送達ラインと、
前記第三の化学物質送達ラインに結合された不活性ガス源の上流の、前記第三の化学物質送達ラインに結合されたコンプレッサポンプであって、前記不活性ガスを、前記不活性ガス源から前記遠隔再充填容器に少なくとも向けるように動作可能である、コンプレッサポンプと、
制限器であって、前記送達容器の上流の前記第一の化学物質送達ラインに結合され、前記不活性ガス及び前記気体化学物質を、前記コンプレッサポンプと前記制限器との間で、前記送達容器内の第二の圧力よりも高い、第一の圧力に維持する制限器とをさらに含み、前記制限器が、前記不活性ガス及び前記気体化学物質を、前記送達容器内に膨張させて、前記送達容器内の前記化学物質を固化するように開放可能である、請求項16に記載の基材処理システム。
【請求項20】
前記第一の化学物質送達ライン、前記第三の化学物質送達ライン、前記コンプレッサポンプ、前記制限器、前記不活性ガス源、前記送達容器、若しくは前記遠隔再充填容器、又はそれらの組合わせの中に、又は近傍に配置され、前記化学物質の温度、若しくは圧力、又はそれらの組合わせを監視し、前記監視に基づいてセンサデータを生成する、少なくとも1つのセンサと、
前記少なくとも1つのセンサに通信可能に結合され、前記第一の加熱装置、前記第二の加熱装置、前記第三の加熱装置、前記コンプレッサポンプ、前記制限器、又は前記送達容器、前記遠隔再充填容器、若しくは前記不活性ガス源のいずれかに結合された1つ以上の弁、又はそれらの組合わせに通信可能に結合された、少なくとも1つの制御装置とをさらに備え、
前記少なくとも1つの制御装置が、前記センサデータを受信し、前記センサデータに基づいて、前記第一の加熱装置、前記第二の加熱装置、前記第三の加熱装置、前記コンプレッサポンプ、前記制限器、又は前記送達容器、前記遠隔再充填容器、若しくは前記不活性ガス源のいずれかに結合された前記1つ以上の弁、又はそれらの組合わせを調整するように構成された、請求項19に記載の基材処理システム。
【請求項21】
前記第一の相が、固体であり、前記第二の相が、気体又は液体、若しくはそれらの組み合わせである、請求項13に記載の基材処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、半導体処理設備に関し、具体的には、化学的前駆体送達容器を再充填するための方法、システム、及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
化学蒸着(CVD)及び原子層堆積(ALD)などの半導体製造プロセスは、半導体ウエハ(本明細書では「基材」とも呼ばれる)上の薄膜の堆積を伴う。処理中、ウエハは、反応チャンバ内の1つ以上の前駆体に曝露されて、材料の薄い層を堆積させる。前駆体源は、典型的には、処理ツールに搭載された送達容器に貯蔵され、送達容器から反応チャンバに送達される。送達容器の保守及び交換の必要性を低減するために、送達容器は、漸進的に大きくなってきている。しかしながら、大型の送達容器でさえも最終的に空になり、交換する必要があるため、ダウンタイム、及び場合によっては、品質又は安全性からの逸脱が必要となる可能性もある。こうしたシステムは、概して、その意図される目的のために受入れられてきた。しかしながら、送達容器の保守及び交換の必要性を低減するための改善された方法、システム、及び装置に対するニーズが依然として存在する。本開示は、このニーズに対する解決策を提供する。
【発明の概要】
【0003】
この概要は、選択された概念を単純化した形態で紹介する場合があり、これは以下で更に詳細に説明される場合がある。この概要は、特許請求される主題の主要な特徴又は本質的な特徴を特定することを必ずしも意図してはおらず、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図していない。
【0004】
本開示は、例示的方法に関し、方法は、基材処理プラットフォーム上の第一の位置に配置された送達容器を、基材処理プラットフォームから離間した第二の位置に配置された遠隔再充填容器に結合することと、遠隔再充填容器内に第一の相の化学物質を貯蔵することと、遠隔再充填容器内の化学物質を第二の相に変化させることと、第二の相の化学物質を、第一の化学物質送達ラインを介して送達容器に輸送することと、第一の化学物質送達ラインを、化学物質の相変化温度以上の第一の温度に加熱することと、送達容器を、第二の化学物質送達ラインを介して、アキュムレータに結合することと、を含む。様々な実施例では、第一の相は、固体であってもよく、第二の相は、液体であってもよい。化学物質の相を変化させることは、化学物質に熱を印加することによって、又は化学物質に圧力を印加することによって、又はそれらの組合わせによって、化学物質を融解することを更に含んでもよい。一例では、第一の相は、液体であってもよく、第二の相は、固体であってもよい。化学物質の相を変化させることは、化学物質に熱を印加することによって、又は化学物質に印加される圧力を低減することによって、又はそれらの組合わせによって、化学物質を昇華することを更に含んでもよい。遠隔再充填容器は、サブファブ内に配置されてもよい。
【0005】
様々な実施例では、第二の相で化学物質を輸送することは、第三の化学物質送達ラインを介して、遠隔再充填容器と送達容器を結合して、送達容器と遠隔再充填容器との間に、第一の化学物質送達ラインを有する、閉ループ回路を提供することと、ガス弁を介して第三の化学物質送達ラインに結合された、不活性ガス供給容器を介して、不活性ガスの供給を提供し、閉ループ回路を不活性ガスでプライミングすることと、プライミングの後にガス弁を閉じることと、を更に含む。
【0006】
本開示の様々な実施例によれば、本方法は、第三の化学物質送達ラインに結合されたコンプレッサポンプと、送達容器の上流の第一の化学物質送達ラインに結合された制限器との間で、遠隔再充填容器内の圧力を維持することを、含んでもよい。本方法は、コンプレッサポンプを用いて、不活性ガスを遠隔再充填容器に向かってポンプ輸送して、第二の相で化学物質を送達容器に運ぶことを、含んでもよい。
【0007】
本方法は、第二の相で不活性ガス及び化学物質を送達容器の内部容積内に膨張させることと、結果として生じる送達容器内の圧力降下に応答して、送達容器内の化学物質を固化することと、を含んでもよい。更なる態様では、本方法は、送達容器内の化学物質を昇華させることと、昇華した化学物質を、送達容器から第二の化学物質送達ラインを介してアキュムレータに輸送することと、第二の化学物質送達ラインを、化学物質を気体状態に維持するために十分な第二の温度に加熱することと、アキュムレータを反応チャンバに結合することと、化学物質をアキュムレータから反応チャンバに輸送することと、を含んでもよい。
【0008】
本開示の様々な実施例によると、本方法は、送達容器の第一の内部容積と遠隔再充填容器の第二の内部容積との間の温度勾配を維持することと、化学物質を第一の内部容積内の第一の相に戻すことと、を含んでもよい。一実施例では、本方法は、第一の内部容積内に配置された複数の低温の部材を介して、送達容器を能動的に冷却することによって、温度勾配を維持することを含んでもよい。本方法は、第二の相で化学物質を輸送することと、第一の化学物質送達ラインに結合されたポンプを介して、第一の化学物質送達ラインを通して、化学物質をポンプ輸送することと、を含んでもよい。
【0009】
基材処理システムは、基材処理プラットフォーム上の第一の位置に配置された、第一の内部容積を有する送達容器と、第一の化学物質送達ラインを介して送達容器と流体連通する遠隔再充填容器であって、第一の内部容積よりも大きい第二の内部容積を有し、基材処理プラットフォームから離間した第二の位置に配置された遠隔再充填容器と、第二の化学物質送達ライン介して、送達容器と反応チャンバとの間に結合されたアキュムレータと、遠隔再充填容器に近接し、遠隔再充填容器内に配置された化学物質を、第一の相から第二の相に変化させるのに十分な加熱するように動作可能な、第一の加熱装置と、を含む。
【0010】
例示的な基材処理システムは、化学物質送達ラインを化学物質の相変化温度よりも高い輸送温度に維持するように動作可能な、第二の加熱装置に結合された、第一の化学物質送達ラインを含んでもよい。
【0011】
例示的な基材処理システムは、第二の相の化学物質を、第一の化学物質送達ラインを通して、遠隔再充填容器から送達容器へと方向付けるように構成された、機械式ポンプに結合された、第一の化学物質送達ラインを含んでもよい。
【0012】
例示的な基材処理システムは、第三の加熱装置、又は冷却装置、又はそれらの組合わせに結合された、送達容器を含んでもよく、第一の化学物質送達ラインは、入口弁を介して送達容器に結合されてもよい。
【0013】
例示的な基材処理システムは、送達容器の下部に配置された複数の低温の部材を備える、冷却装置を含んでもよく、低温の部材の温度は、化学物質を第二の相から第一の相に戻すように、選択されてもよい。
【0014】
更なる実施例では、基材処理システムは、第一の化学物質送達ライン、第二の化学物質送達ライン、ポンプ、送達容器、若しくは遠隔再充填容器、又はそれらの組合わせ内に、または隣接して配置された、少なくとも1つのセンサであって、化学物質の温度、圧力、若しくはポンプサイクル時間、又はその組合せを監視し、その監視に基づいてセンサデータを生成する、少なくとも1つのセンサと、その少なくとも1つのセンサに通信可能に結合され、第一の加熱装置、第二の加熱装置、第三の加熱装置、冷却装置、若しくはポンプ、又はそれらの組合せに通信可能に結合された、少なくとも1つの制御装置であって、その少なくとも1つの制御装置は、センサデータを受信し、第一の加熱装置、第二の加熱装置、第三の加熱装置、第一の加圧装置、ポンプ、若しくは冷却装置、又はそれらの組合わせを、センサデータに基づいて調整する、少なくとも1つの制御装置と、を含んでもよい。
【0015】
一態様では、化学物質の第一の相は固体であってもよく、化学物質の第二の相は気体状であってもよく、基材処理システムは、遠隔再充填容器と送達容器との間に結合された第三の化学物質送達ライン第三の化学物質送達ラインに結合された不活性ガス源の上流で、前記第三の化学物質送達ラインに結合されたコンプレッサポンプとを含んでもよく、コンプレッサポンプは、不活性ガス源から遠隔再充填容器に及び送達容器の上流の前記第一の化学物質送達ラインに結合された制限器に、不活性ガスを少なくとも方向付けて、不活性ガス及び気体化学物質を、コンプレッサポンプと前記制限器との間で、第一の圧力に維持するように、動作可能であってもよく、第一の圧力は、送達容器内の第二の圧力よりも高くてもよく、制限器は、不活性ガス及び気体化学物質を送達容器内に膨張させて、送達容器内の化学物質を固化するように開放するように、動作可能であってもよい。基材処理システムは、化学物質の温度若しくは圧力又、はそれらの組合わせを監視し、監視に基づいてセンサデータを生成するための、第一の化学物質送達ライン、第三の化学物質送達ライン、コンプレッサポンプ、制限器、不活性ガス源、送達容器、若しくは遠隔再充填容器、又はそれらの組合わせの内に又はそれらに隣接して配置される、少なくとも1つのセンサと、少なくとも1つのセンサに通信可能に結合され、第一の加熱装置、第二の加熱装置、第三の加熱装置、コンプレッサポンプ、制限器、又は送達容器、遠隔再充填容器、若しくは不活性ガス源、若しくはそれらの組合わせのいずれかに結合された1つ以上の弁に、通信可能に結合された制御装置とを備え、少なくとも1つの制御装置が、センサデータを受信し、センサデータに基づいて、第一の加熱装置、第二の加熱装置、第三の加熱装置、コンプレッサポンプ、制限器、又は送達容器、遠隔再充填容器、若しくは前記不活性ガス源、若しくはそれらの組合わせのいずれかを調整するように、構成されてもよい。一態様では、第一の相は、固体であってもよく、第二の相は、気体若しくは液体、又はそれらの組合わせであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本明細書で開示される、本発明のこれらの及び他の特徴、態様、及び利点は、本発明を例示することを意図し、また本発明を限定することを意図しない、特定の実施形態の図面を参照しながら以下で記述される。
【0017】
図1図1は、例示的な基材処理システムを示す概略図である。
図2図2は、図1に示した、基材処理システムの例示的な再充填サブアセンブリを示す概略図である。
図3図3は、例示的な基材処理システムを示す概略図である。
図4図4は、図3に示した、基材処理システムの例示的な再充填サブアセンブリを示す概略図である。
図5図5は、例示的な基材処理システムを示す概略図である。
図6図6は、図5に示した、基材処理システムの例示的な再充填サブアセンブリを示す概略図である。
図7図7は、固体原料再充填プロセスの一例を示す、フローチャートである。
図8図8は、図3~4に示した、固体原料再充填プロセスの一例を示す、フローチャートである。
図9図9は、図5~6に示した、固体原料再充填プロセスの一例を示す、フローチャートである。
図10図10は、図8及び/又は図9に示した、固体原料再充填プロセスの後に続く、例示的な基材処理プロセスを示す、フローチャートである。
【0018】
当然のことながら、図中の要素は、簡潔かつ明瞭にするために示されており、必ずしも縮尺通りに描かれていない。例えば、図内の要素のうちのいくつかの相対的なサイズは、本開示の例示された実施形態の理解の向上を助けるために他の要素に対して相対的に誇張されている場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ある特定の実施形態及び実施例を以下に開示するが、本発明の具体的に開示された実施形態及び/又は使用、並びにその明白な修正及び均等物を超えて本発明が延長することは、当業者によって理解されるであろう。それ故に、開示された本発明の範囲は、以下に記載の特定の開示された実施形態によって限定されるべきではないことが意図されている。
【0020】
本明細書で使用される場合、「基材」という用語は、修飾されてもよい、又はデバイス、回路、若しくは膜がその上に形成されてもよい、単一または複数の任意の下地材料を含む、単一または複数の任意の下地材料を指してもよい。「基材」は、連続的又は非連続的、剛性又は可撓性、中実又は多孔質、及びそれらの組合せであってもよい。基材は、粉末、プレート、又はワークピースなどの、任意の形態であってもよい。プレートの形態の基材は、様々な形状、及びサイズのウエハを含んでもよい。基材は、例えば、ケイ素、シリコンゲルマニウム、酸化ケイ素、ヒ化ガリウム、窒化ガリウム、及び炭化ケイ素を含む、半導体材料から作製されてもよい。
【0021】
連続基材は、堆積プロセスが生じるプロセスチャンバの境界を越えて、延在してもよい。いくつかの工程では、連続基材は、工程が基材の端部に達するまで継続されるように、プロセスチャンバを通して移動してもよい。連続基材は、任意の適切な形態で、連続基材の製造及び生産を可能にするために、連続基材供給システムから供給されてもよい。
【0022】
連続基材の非限定的な例としては、シート、不織布膜、ロール、箔、ウェブ、可撓性材料、連続フィラメント又は繊維(例えば、セラミック繊維、若しくはポリマー繊維)の束が、含まれてもよい。連続基材はまた、非連続基材がその上へと取付けられる、キャリア又はシートを備えてもよい。
【0023】
本明細書に提示された例示は、任意の特定の材料、構造、又は装置の実際の外観であることを意味せず、本開示の実施形態を記述するために使用される、単に理想化された表現にすぎない。
【0024】
示された、かつ記載された特定の実装は、本発明の及び最良の形態の例示であり、態様及び実装の範囲を、いかなる方法でも、他に限定することを意図していない。実際に、簡潔のために、従来の製造、接続、調製、及びシステムの他の機能的態様を詳細に記述していない場合がある。更に、様々な図に示された接続線は、様々な要素間の、例示的な機能的関係、及び/又は物理的連結を表すことが、意図されている。多くの代替的若しくは追加の機能的関係、若しくは物理的接続が実際のシステムに存在してもよく、及び/又はいくつかの実施形態では存在しなくてもよい。
【0025】
化学反応物質又は固体原料の送達システムは、送達容器及びヒータ(例えば、放射加熱ランプ、抵抗ヒータ及び/又は同種のもの)を備えてもよい。容器は、原料前駆体(「化学物質」又は「化学的前駆体」と呼ばれる場合もある)を含み、これは固体(例えば、粉末形態)又は液体であってもよい。ヒータは、容器を加熱し、容器内の反応物質の気化及び/又は昇華を促進させる。容器は、容器を通るキャリアガスの流れのための、入口及び出口を有してもよい。キャリアガスは、不活性、例えば、窒素、アルゴン、又はヘリウムであってもよい。一般的に、キャリアガスは、容器出口を通って、最終的に基材反応チャンバへ反応物質蒸気(例えば、気化又は昇華した化学反応物質)を運ぶ。典型的に、容器は、容器の内容物を容器の外部から流体的に隔離するための隔離弁を備える。1つの隔離弁を容器の入口の上流に設け、別の隔離弁を容器の出口の下流に設けることができる。いくつかの実施形態の送達容器は、昇華器を備える、本質的に昇華器からなる、又は昇華器からなる。つまり、本明細書で「送達容器」が言及される場合は常に、昇華器(例えば、「固体原料の化学物質昇華器」)も明確に企図される。
【0026】
化学蒸着(CVD)は、基材、例えばシリコンウエハ上に材料の薄膜を形成するための、半導体産業において既知のプロセスである。CVDでは、異なる反応物質の化学物質の(「前駆体ガス」を含む)反応物質蒸気が、反応チャンバ内の1つ以上の基材に供給される。多くの場合、反応チャンバは、基材ホルダ(例えば、サセプタ)上に支持される単一の基材のみを備え、基材及び基材ホルダは、所望のプロセス温度に維持される。典型的なCVDプロセスでは、相互反応性の反応物質蒸気が互いに反応して基材上に薄膜を形成し、成長速度は、温度と反応物質ガスの量に関係する。
【0027】
いくつかの用途では、反応物質ガスは、反応物質送達容器内に貯蔵される。このような用途では、反応物質は、多くの場合、約1気圧及び室温の標準圧力及び温度でガス状である。このようなガスの例としては、窒素、酸素、水素、及びアンモニアが挙げられる。ただし、場合によっては、標準圧力及び温度で液体又は固体(例えば、塩化ハフニウム、酸化ハフニウム、二酸化ジルコニウム等)である、原料の化学物質(「前駆体」)の蒸気が使用される。(本明細書で「固体原料前駆体」、「固体化学反応物質」、又は「固体反応物質」と呼ばれる)一部の固体物質の場合、室温での蒸気圧は非常に低いため、通常は非常に低い圧力で、加熱及び/又は保持され、反応プロセスに十分な量の反応物質蒸気を生成する。気化(例えば、昇華又は蒸発)した後、気相反応物質を処理システム全体にわたって気化温度以上に保持することで、弁、フィルタ、導管、及び気相反応物質の、ある場所から別の場所へ、例えば送達容器から反応チャンバへの送達に関連する他の構成要素において、望ましくない凝縮を防止することができる。このような天然の固体又は液体の物質からの気相反応物質は、様々な他の産業における化学反応に有用である。
【0028】
原子層堆積(ALD)は、基材上に薄膜を形成する、別の既知のプロセスである。多くの用途では、ALDは、本明細書に記載の、固体及び/又は液体原料の化学物質を使用する。ALDは、サイクルで実行される自己飽和反応によって膜を堆積させる、蒸着の一種である。膜の厚さは、実行されるサイクルの数によって決定される。ALDプロセスでは、ガス状反応物質が、交互に及び/又は繰り返して、基材又はウエハに供給され、ウエハ上に材料の薄膜を形成する。1つの反応物質は、ウエハ上で、自己制御的プロセスにより吸着する。続いて異なるパルス状の反応物質が吸着された材料と反応して、所望の材料の単一分子層を形成する。分解は、例えば配位子交換又はゲッタリング反応で、吸着種間での、及び適切に選択された試薬との、相互反応によって発生する場合がある。一部のALD反応では、サイクルごとに、僅か1分子の単分子層が形成される。より厚い膜は、目標の厚さが達成されるまで、繰り返し成長サイクルを経て生成される。いくつかのALD反応では、相互反応性の反応物質は、異なる反応物質へ基材を暴露させる間に、除去プロセスを介在させることにより、気相で別々に保持される。
【0029】
遠隔再充填容器及び/又は送達容器は、入口及び出口から延在するガスライン、ライン上の隔離弁、並びに弁上のフィッティングが付属し、フィッティングは、残りの基材処理プラットフォームのガスフローラインに結合するように構成されている。反応物質送達容器と反応チャンバとの間の、様々な弁及びガスフローラインを加熱するために、幾つかの追加ヒータを設けて、反応物質液又は蒸気が、このような構成要素上に固化又は凝縮して堆積するのを防止することが望ましい。したがって、遠隔再充填容器、送達容器、及び反応チャンバとの間の、気体及び/又は液体輸送構成要素は、反応物質の気化/凝縮/昇華温度を超える温度に維持することができる。
【0030】
本明細書に記載されるように、送達容器を原料前駆体で充填するために、複数の遠隔再充填容器が含まれてもよい。従来、送達容器は、基材処理プラットフォームから取除かれて再充填され、それは、ダウンタイム及びウエハ製造の損失につながる可能性がある。遠隔再充填容器は、昇華器を交換又は再充填する必要性を、低減することができる。代わりに、遠隔再充填容器を使用して、送達容器に原料前駆体などの化学物質を、自動及び/又は連続的に供給することができる。遠隔再充填容器システムは、1つ以上の遠隔再充填容器を含んでもよい。更に、本明細書の実施形態による遠隔再充填容器は、基材処理プラットフォームから離間した場所、例えば、サブファブ、又は他の遠隔場所に配置してもよい。したがって、遠隔再充填容器容積は、基材処理プラットフォーム上に配置された容器の、サイズ制限を受けない。
【0031】
いくつかの例では、遠隔再充填容器は、基材処理プラットフォーム(又は「ツール」)から離間した場所に配置されてもよい。例えば、遠隔再充填容器は、基材処理プラットフォームから別の部屋に、基材処理プラットフォームからクリーンルームを横切って、基材処理プラットフォームに隣接して、又はサブファブ内に、配置されてもよい。本開示の目的のために、「サブファブ」は、基材処理プラットフォームの下の領域である。いくつかの例では、これは、基材処理プラットフォームが配置されるレベルよりも低い建築レベルで、クリーンルームの床内に構築されてもよく、又は基材処理プラットフォームの下部を含んでもよい。
【0032】
再充填のために1つ以上の遠隔再充填容器を、基材処理プラットフォームシステムから取外すことにより、遠隔再充填容器は、送達容器の交換に関連する労働力、ダウンタイム、及び安全性の逸脱を低減する。様々な構成を参照して、追加の特徴を本明細書に記載する。
【0033】
図1は、基材処理プラットフォーム110上に配置された送達容器102を含む、例示的な基材処理システム100を示す概略図である。基材処理プラットフォーム110は、各々の反応チャンバ122及び124を含む、1つ以上の反応チャンバ138及び140を含む。反応チャンバ138及び140は、処理中に各々の基材146及び148を保持するための、各々のサセプタ142及び144を含む。基材処理プラットフォーム110は、1つ以上の反応物質を基材146及び148の各々の表面に分配するための、ガス分配システム150及び152を含む。基材処理プラットフォーム110は、反応チャンバ122及び124の1つ以上における真空圧力を制御するための、真空源(図示せず)を含んでもよい。反応物質供給源は、固体前駆体原料送達容器102から生成される気相反応物質を、気相反応チャンバ138及び/又は140に供給してもよい。キャリアガス源120はまた、化学物質送達ライン154、並びに弁158及び160を介して、反応チャンバ122及び124に流体結合されてもよい。
【0034】
固体原料送達容器102は、標準的な条件(すなわち、室温及び大気圧)下では固体の可能性がある、前駆体又は原料化学物質(例えば、化学物質114)を含有してもよい。
【0035】
一例では、送達容器102は、遠隔再充填容器104に結合されてもよい。遠隔再充填容器104は、横方向に、送達容器102及び/又は基材処理プラットフォーム110の、上方又は下方に、離間して配置されてもよい。例えば、遠隔処理容器104は、基材処理プラットフォーム110の下に配置される、サブファブ内に配置されてもよい。遠隔再充填容器104は、バルク再充填容器を備えてもよく、化学物質送達ライン106を介して送達容器102に結合されてもよい。
【0036】
化学物質送達ライン106は、遠隔再充填容器104の出口弁116と送達容器102の入口弁118との間に、延在してもよい。入口弁118は、送達容器102の下部196上に配置されてもよい。出口弁116は、遠隔再充填容器104の下側部分の近く、又は下部112上に配置されてもよい。弁116及び118は、遠隔再充填容器104から送達容器102への、化学物質114の流れを制御するように、構成されてもよい。
【0037】
遠隔再充填容器104は、基材処理プラットフォーム110内のサイズ制限によって制限されない場合があるため、筐体108内の化学物質容量が送達容器102よりも大きい場合がある。例えば、遠隔再充填容器104は、送達容器102の容量の、少なくとも1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、又は20倍を有していてもよい。他の容量も可能であり、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0038】
一例では、遠隔再充填容器104は、標準条件(すなわち、室温及び大気圧)下で固体であり得る、前駆体又は原料化学物質を含む、再充填用化学物質114を含んでもよい。遠隔再充填容器104は、その中の化学物質114を、化学物質送達ライン106を介して送達容器102に移送させてもよい。遠隔再充填容器104は、化学物質送達ライン106を通過する前に、化学物質114を溶融及び/又は液化するように装備されてもよい。一例では、遠隔再充填容器104は、化学物質114を融点を超える温度に加熱して、化学物質ライン106の固化を防止し、ラインを通る流れを促進し、目詰まりを防止してもよい。遠隔再充填容器104は、化学物質114を少なくとも融点温度に加熱するように適合された、1つ以上の加熱装置174及び/又は176(例えば、ヒータ及び/又は弁ポート)を有してもよい。加熱装置174及び/又は176は、遠隔再充填容器102の外部に近接してもよく、又はその外部上に配置されてもよい。加熱装置174及び/又は176は、蓋182及び/又は筐体108と熱連通してもよい。例えば、加熱装置174は、遠隔再充填容器104の下部112に近接して位置付けられてもよく、又は結合されてもよく、加熱装置176は、筐体108の側壁192に近接して位置付けられてもよく、又は結合されてもよい。蓋182及び筐体108は、熱伝導性材料(例えば、ステンレス鋼)で作製されてもよく、また、加熱装置174及び/又は176から、蓋182及び/又は遠隔再充填容器104の内部容積185に熱を伝達するように、構成されてもよい。加熱装置174及び/又は176は、化学物質114を、液化させるのに十分な温度に加熱して、再充填動作中に、蓋182及び側壁192上での固化を防止してもよい。加熱装置174及び/又は176は、化学物質114を、融点を超える温度に加熱して、送達容器102への移送中に、化学物質送達ライン106での固化を更に回避してもよい。これにより、化学物質送達ライン106を介して、最小限の目詰まりで送達容器102への、化学物質114の輸送を促進してもよい。一例では、化学物質送達ライン106出口弁116は、遠隔再充填容器104内の下方、又は容器104の下部112に配置されてもよい。加熱装置174及び/又は176は、当業者に公知の様々な加熱装置(例えば、ヒータ、加熱ジャケット、加熱ブロック、及び/又は放射ヒータ)のいずれかを備えてもよく、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0039】
遠隔再充填容器104は、動作温度で動作するように構成されてもよい。例えば、動作温度は、化学的前駆体/反応物質の、所望の融解/液化速度に基づいて決定されてもよい。いくつかの例では、動作温度は、約10℃~約500度の範囲内である。他の温度範囲が可能であり、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0040】
一例では、送達容器102は、筐体178の外部上に配置された1つ以上の加熱装置172、180、及び/又は186に熱的に結合されてもよい。加熱装置186は、送達容器102の下部196上に配置されてもよい。加熱装置180及び172は、筐体178の側壁上に配置されてもよい。このような加熱装置は、再充填動作、材料処理動作、及び化学物質114の貯蔵中に、化学物質114の温度を、制御又は調整する役割を果たす。
【0041】
一例では、化学物質114は、弁118を介して送達容器102に入ると、融点を超える温度、及び/又は遠隔再充填容器104によって加熱された温度を超える温度に保たれて、再充填動作中の固化を防止することができる。加熱装置172、180及び/又は186は、再充填が完了するまで、送達容器102の少なくとも下部196で、化学物質114を液相に維持するのに十分な熱を連続的に印加するように、構成されてもよい。筐体178及び/又は蓋130は、加熱装置172、180、及び186から、内部容積184に熱を伝達して、化学物質114を加熱するように、構成されてもよい。加熱装置172、180、及び186は、当業者に公知の様々な加熱装置(例えば、ヒータ、加熱ジャケット、加熱ブロック、及び/又は放射ヒータ)のいずれかを備えてもよく、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0042】
送達容器104は、液体状態の、化学的前駆体/反応物質、化学物質114の所望の維持に基づいて、ある動作温度で動作するように、構成されてもよい。いくつかの例では、動作温度は、約10℃~約500度の範囲内である。他の温度範囲が可能であり、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0043】
再充填動作が完了すると、化学物質114は、送達容器102の下部に固体を形成して、材料処理動作までそこに貯蔵されてもよい。化学物質114を、送達容器102に結合された冷却装置188によって固化温度に冷却して、送達容器102の基部の温度を、貯蔵のために化学物質114を固相に維持するのに十分な温度に、維持してもよい。冷却装置188は、冷却プレート、冷却コイル、可変ピッチ冷却コイル、冷却ジャケット、冷却ファン、ペルチェ冷却器、若しくは冷却剤を循環させる統合冷却チャネルなど、又はそれらの任意の組合わせを含むがこれらに限定されない、様々な冷却装置のいずれかを備えてもよい。あるいは、化学物質114は、液体などの異なる形態で貯蔵されてもよい。加熱装置172、180、及び/又は186は、化学物質114を、気化点及び/又は昇華点を下回る温度で液体状態に維持して、材料処理動作の前の化学物質114を貯蔵してもよい。
【0044】
一例では、材料処理動作中、加熱装置172、180、及び/又は186は、例えば、化学物質114を気化及び/又は昇華させることによって、化学物質114の相を液体又は固体から変化させるのに十分な温度に、化学物質114を加熱するように、構成されてもよい。こうした相変化は、化学物質114に印加される圧力を、単独で、又は温度の変化に加えて、変化させることによって、もたらされてもよい。気化又は昇華されると、化学物質114は、化学物質送達ライン105を介して、アキュムレータ101に輸送されてもよい。アキュムレータ101から、化学物質114は、基材処理のために、弁107を介して、化学物質送達ライン128を通って、反応チャンバ122、及び/又は124へと続いてもよい。
【0045】
アキュムレータ101は、再充填パイプライン(例えば、化学物質送達ライン106)が反応チャンバ122、及び/又は124に直接開放されず、固体残渣に対するより高い耐性を有し得るため、粒子の懸念を低減し得る。一実施例では、アキュムレータ101は、化学物質114などの前駆体ガス中の粒子形成を制御するよう設計された、チャンバ又は容器を備えてもよい。アキュムレータ101は、送達容器102の下流、並びに反応チャンバ122、及び/又は124の上流に配置されてもよい。アキュムレータ101チャンバは、化学物質114ガスの流れを調節してもよく、基材の処理全体を通して一貫した、圧力及び流量を維持してもよい。したがって、温度、圧力、又は流量の変動が粒子形成又は他のプロセス不安定性につながる可能性があるため、アキュムレータ101は、制御された温度及び/又は流量に起因して、化学物質114中の粒子を低減してもよい。他の実施例では、アキュムレータ101は、他の機械的及び熱的手段を使用して粒子を減少させて、粒子が化学物質114内に形成されるのを防止、捕捉、及び/又は除去してもよい。アキュムレータ101は、基材処理が高品質かつ一貫していることを確実にするのに役立つ。
【0046】
キャリアガス源120は、化学物質送達ライン136を介して送達容器102に結合されてもよく、キャリアガス198を含有してもよい。送達容器102内に導入される時に、キャリアガス198は、出口弁126を通して、気化及び/又は昇華した化学物質114を、化学物質送達ライン105を通じて、アキュムレータ101に、更に基材反応チャンバ122、及び/又は124上に、輸送するのに役立つ。化学物質送達ライン128は、アキュムレータ101から各々の反応チャンバ122、及び124への、化学物質114及び/又はキャリアガス198の流体連通を制御するための、弁132及び134を備えていてもよい。
【0047】
材料処理中、送達容器102は、化学物質114の化学的前駆体/反応物質の所望の昇華速度に基づいて、動作温度で動作するように、構成されてもよい。いくつかの例では、動作温度は、約10℃~500℃の範囲内である。他の温度範囲も可能であり、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0048】
化学物質114が枯渇したら、送達容器102は、遠隔再充填容器104から再充填してもよく、遠隔再充填容器104が枯渇するまで、上記のプロセスを繰返す。いくつかの例では、遠隔再充填容器104から再充填する前に、化学物質114の送達容器102を、完全に枯渇させる必要はない場合もある。
【0049】
図示した実施例の制御装置156は、デバイスインターフェース162、プロセッサ164、ユーザーインターフェース166、及びメモリ168を含む。デバイスインターフェース162は、プロセッサ164を、有線又は無線リンク170に接続する。プロセッサ164は、(例えば、ユーザー入力を受信し、及び/又はそれを通してユーザー出力を提供するために)ユーザーインターフェース166に動作可能に接続され、メモリ168と通信するように配置されてもよい。メモリ168は、プロセッサ164によって読取られると、プロセッサ164に特定の動作を実行させる命令を含む、その上に記録された複数のプログラムモジュール190を有する、非一時的機械可読媒体を含む。後に記載されるように、動作の中でも、材料層堆積方法、及び送達容器102(図7図8、及び図10に示す)を再充填するための方法の、動作がある。本開示を考慮して当業者によって理解されるように、制御装置156は、他の実施例において異なる配置を有して、なお本開示の範囲内に留まり得る。いくつかの実施形態では、ヒータ、冷却装置、弁、反応チャンバ122、反応チャンバ124、アキュムレータ101、送達容器102、及び/又は遠隔再充填容器104の1つ以上を制御する際に用いる、電子機器及び/又はコンピュータ要素は、システム内の他の場所にあってもよい。例えば、中央制御装置は、1つ以上のチャンバ自体の装置を制御するだけでなく、様々な容器及び任意の関連するヒータに接続する弁を制御することができる。1つ以上の弁を使用して、基材処理システム100全体のガスの流れを制御することができる。
【0050】
図2は、図1に示した基材処理システム100の、例示的な再充填サブアセンブリ200を示す概略図である。再充填サブアセンブリ200は、化学物質送達ライン106を介して、遠隔再充填容器104に結合された、送達容器102を含む。遠隔再充填容器104は、液化、昇華、又は気化される前に、化学物質114(例えば、前駆体)を固体状態で貯蔵するのに十分な温度を、維持するように構成されてもよい。貯蔵中、再充填動作の前に、遠隔再充填容器104の下部112は、比較的低温であってもよい。冷却装置194は、下部112を冷却するように適合されてもよく、冷却プレート、冷却コイル、可変ピッチ冷却コイル、冷却ジャケット、冷却ファン、ペルチェ冷却器、若しくは冷却剤を循環させる統合冷却チャネル、又はそれらの任意の組合わせを含むがこれらに限定されない、様々な冷却装置のいずれかを備えていてもよい。
【0051】
一例では、加熱装置208及び/又は210は、化学物質送達ライン106に結合されて、輸送中の固化を防止するための液化温度であってもよい、「輸送温度」を維持してもよい。こうした輸送温度は、相変化(例えば、液化)温度より高くてもよい。加熱装置208及び/又は210は、化学物質送達ライン106の周囲に巻き付けられてもよく、コイル状であってもよく、化学物質送達ライン106を包み込んでいてもよく、あるいは、化学物質送達ライン106に近接して配置されてもよい。加熱装置208及び/又は210は、当業者に公知のヒータジャケット又は他の加熱装置を備えてもよく、特許請求される主題は、これに関して限定されない。化学物質114の固化を阻止するために、化学物質送達ライン106の角度又は角の数は非常に少なくてもよい。化学物質送達ライン106内の弁、接続点、及び/又は他の遮断は、可能な限り最小化して、遠隔再充填容器104が基材処理プラットフォーム110から遠隔に(すなわち、離間して)配置されているため、化学物質送達ライン106内の固化のより高いリスクを、相殺してもよい(図1を参照)。
【0052】
一例では、再充填プロセスは手動で制御されてもよく、及び/又は再充填動作は、制御装置156による自動フィードバック制御のための様々なセンサを使用して、部分的又は完全に自動化されてもよい(図1を参照)。例えば、センサ222は、送達容器102の内部容積184に隣接して、又はその内部容積184内に配置されてもよく、センサ212は、化学物質送達ライン106内に、又は化学物質送達ライン106に隣接して配置されてもよく、センサ214は、遠隔再充填容器104の内部容積185に隣接して、又はその内部容積185内に配置されてもよい。センサ212、214、及び/又は222は、例えば、音響、振動、化学物質、水分、流れ、光、圧力、力、密度、温度、及び/若しくは存在など、又はそれらの任意の組合わせなどの、様々な物理的現象を監視してもよい。センサ212、214、及び/又は222は、例えば、送達容器102、化学物質送達ライン106、若しくは遠隔再充填容器104、又はそれらの組合わせ内の、化学物質114の温度を監視してもよい。センサ212、214、及び/又は222は、監視に基づいてセンサデータを生成し、センサデータを、通信リンク170を介して制御装置156(図1を参照)に送信して、監視されたパラメーター(例えば、温度)を調整してもよい。例えば、制御装置156は、センサデータに基づいて、加熱装置172、174、176、180、186、208、及び/若しくは210、及び/又は冷却装置188、及び194など、又はそれらの組合わせの1つ以上を調整して、化学物質114を事前設定された温度閾値内にしてもよい。
【0053】
いくつかの例では、キャリアガス源216は、化学物質送達ライン232を介して遠隔再充填容器104に結合されてもよく、キャリアガス220を遠隔再充填容器104に供給してもよい。
【0054】
一例では、1つ以上のバックアップ遠隔再充填容器226は、遠隔再充填容器104として共同設置して、枯渇時に遠隔再充填容器102を交換するために必要な、ダウンタイムを低減してもよい。遠隔再充填容器104を交換する必要がある場合、バックアップ遠隔再充填容器226を、化学物質送達ライン106への弁116を介して(又は異なる化学物質送達ラインを介して)、送達容器102に迅速に結合し、遠隔再充填容器104が取外されて交換されるのを待つ、ダウンタイムを避けてもよい。あるいは、バックアップ遠隔再充填容器226は、他の任意のアイドル時間、例えば、再充填動作同士の間、又は基材処理プラットフォーム110のダウンタイムを必要とする上流イベントの間に、容器226を再充填するために、遠隔再充填容器104に結合されてもよい。弁218及び224は、キャリアガス220の流れを制御してもよい。キャリアガス220は、遠隔再充填容器104内の圧力を増加させて、液化化学物質114の輸送を補助してもよい。
【0055】
図3は、基材処理プラットフォーム310上に配置された送達容器302を含む、例示的な基材処理システム300を示す、概略図である。基材処理プラットフォーム310は、各々の反応チャンバ322及び324を含む、1つ以上の反応チャンバ338及び340を含む。反応チャンバ338及び340は、処理中に各々の基材346及び348を保持するための、各々のサセプタ342及び344を含む。基材処理プラットフォーム310は、1つ以上の反応物質を、基材346及び348の各々の表面に分配するための、ガス分配システム350及び352を含む。基材処理プラットフォーム310は、反応チャンバ322及び324の1つ以上における真空圧力を制御するための、真空源(図示せず)を含んでもよい。アキュムレータ301などの反応物質源は、送達容器302から受取った気相反応物質(例えば、化学物質314)を、気相反応チャンバに供給してもよい。反応チャンバ338及び/又は340は、気相反応チャンバであってもよい。一実施例では、固体原料送達容器302は、固体前駆体から、気相化学物質314を昇華させることができる。化学物質314は、HfCl4、ZrCl4、AlCl3、TaF5、MoF5、SiI4、MoCl5、MoO2Cl2、WCl5など、又はその組合わせを含むがこれらに限定されない、原料化学物質又は前駆体などのような、化学反応物質を含有してもよい。化学物質314は、標準的な条件(即ち、室温、及び大気圧)下で固体であってもよい。
【0056】
キャリアガス源320は、化学物質送達ライン336を介して送達容器302に連結されてもよく、キャリアガスを保持してもよい。キャリアガス源320は、化学物質送達ライン354、並びに弁358及び360を介して、反応チャンバ322及び324に流体結合されてもよい。送達容器302内に導入されると、キャリアガスは、気化及び/又は昇華した化学物質314を、化学物質送達ライン305を通して弁326を介してアキュムレータ301に輸送するのに役立つ。アキュムレータ301では、温度、圧力、及び/又は流量は、化学物質314における粒子形成を低減するように、正確に制御されてもよい。次いで、化学物質314は、出口弁307及び化学物質送達ライン328を介して、基材反応チャンバ322及び/又は324に輸送される。化学物質送達ライン328は、送達容器302から各々の反応チャンバ322及び324への、化学物質314及び/又はキャリアガスの流体連通を制御するための、弁332及び334を備えてもよい。
【0057】
一例では、送達容器302は、化学物質送達ライン306を介して、遠隔再充填容器304に結合されてもよい。送達容器302は、遠隔再充填容器304から、化学物質送達ライン306を介して、気相で化学物質314を受取ってもよい。化学物質送達ライン306は、送達容器302の下側部分392で、送達容器302に結合されてもよい。他の実施例では、化学物質送達ラインは、上部390、例えば、蓋330に配置されてもよい。
【0058】
遠隔再充填容器304は、横方向に、送達容器302及び/又は基材処理プラットフォーム310の上方又は下方に、例えば、基材処理プラットフォーム310の下方に位置するサブファブ内に、配置されてもよい。遠隔再充填容器304は、標準条件(すなわち、室温、及び大気圧)下で固体であり得る、前駆体又は原料化学物質を含む、再充填用化学物質314を含んでもよい。遠隔再充填容器304は、基材処理プラットフォーム310に関連付けられた寸法制限で制限されない場合もあるため、筐体308内で、送達容器302よりも大きな化学的容量を有し得る、バルク再充填容器であってもよい。例えば、遠隔再充填容器304は、送達容器302の容量の、少なくとも1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、又は20倍を有してもよい。他の容量も可能であり、請求される主題は、これに関して限定されない。
【0059】
一例では、化学物質送達ライン306は、遠隔再充填容器304の出口弁316と、送達容器302の入口弁318との間に、延在してもよい。出口弁316及び入口弁318は、遠隔再充填容器304から送達容器302への、化学物質314の流体連通を制御してもよい。遠隔再充填容器304は、再充填動作の間に、化学物質314を貯蔵するように構成されてもよい。冷却装置388は、遠隔再充填容器304の下部に結合されてもよい。冷却装置388は、底面部分396を冷却して、昇華前の化学物質314を固体形態に維持してもよい。冷却装置388は、冷却プレート、冷却コイル、可変ピッチ冷却コイル、冷却ジャケット、冷却ファン、ペルチェ冷却器、若しくは冷却剤を循環させる統合冷却チャネル等、又はそれらの任意の組合わせを備えてもよい。
【0060】
一例では、遠隔再充填容器304は、化学物質314を気化(例えば、昇華、蒸発)するために装備されてもよく、その後、化学物質送達ライン306を介して、気化又は昇華された化学物質314を、送達容器302に移送してもよい。一実施例では、遠隔再充填容器304は、蓋382及び/又は筐体308の外部に配置され、かつ蓋182及び/又は筐体308と熱連通する、加熱装置374に近接してもよい。筐体308は、熱伝導性材料(例えば、ステンレス鋼)で作製されてもよく、加熱装置374から、蓋382及び/又は筐体308の内部容積312に熱を伝達するように、構成されてもよい。加熱装置374は、化学物質314を気化及び/又は昇華させるなど、化学物質314の相を変化させるのに十分な温度に化学物質314を加熱して、化学物質314を、化学物質送達ライン306を介して送達容器302に輸送でするように、構成されてもよい。加熱装置374は、ヒータ、加熱ジャケット、加熱ブロック、及び/又は放射ヒータなどの、当業者に公知の様々な加熱装置のいずれかを備えてもよく、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0061】
一実施例では、遠隔再充填容器304は、選択された温度で動作するように、構成されてもよい。例えば、動作温度は、化学的前駆体/反応物質の所望の昇華速度に基づいて、決定されてもよい。一部の例では、動作温度は、約10℃~約500℃の範囲内である。もちろん、気化又は昇華される化学物質によって、動作温度を選択してもよい。他の温度範囲も可能であり、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0062】
一実施例では、化学物質送達ライン306は、ポンプ309に結合される。ポンプ309は、ハイフロー昇華/機械的ハイブリッドポンプなどの機械式ポンプ、又は高温及び/若しくは高圧条件下で、液体若しくは気体物質をポンプ注入するように動作可能な、当業者に公知の様々なポンプのいずれかであってもよい。遠隔再充填容器302内の化学物質314の昇華後、ポンプ309は、化学物質314を、遠隔再充填容器304から送達容器302に向けてもよい。処理中、冷却装置386及び/又は1つ以上の冷却突出部311は、送達容器302の内部容積380内で、遠隔再充填容器304の内部容積312内よりも低い温度を維持し、2つの容器間の温度勾配を生成してもよい。この勾配は、ポンプ309を用いて、遠隔再充填容器304から送達容器302への、化学物質314の効率的な輸送を容易にする。冷却突出部311は、指様の突出部、フィン、若しくはこれに類するもの、又はそれらの組合わせであってもよい、1つ以上の突出部材を備える冷却装置などの、様々な能動的又は受動的な冷却装置のいずれかを備えてもよい。冷却突出部311は、受動的な熱交換、相変化冷却、液体冷却、熱電冷却、若しくは熱パイプ冷却、若しくはこれに類するもの、又はそれらの組合わせなど、様々な機構のいずれかによって、能動的又は受動的に冷却されるように、構成されてもよい。
【0063】
一実施例では、送達容器302は、筐体378及び/又は蓋330の外部上に配置された、1つ以上の加熱装置376に近接及び/又は熱的に結合されてもよい。このような加熱装置は、再充填動作、材料処理動作、及び化学物質314の貯蔵中に、化学物質314の温度を、制御又は調整する役割を果たす。加熱装置376は、ヒータ、加熱ジャケット、加熱ブロック、及び/又は放射ヒータなどの、当業者に公知の様々な加熱装置のいずれかを備えてもよく、特許請求される主題は、これに関して限定されない。同様に、送達容器302は、筐体378の内部及び/又は外部に配置された、1つ以上の冷却装置386に近接及び/又は熱的に結合されてもよい。冷却装置386は、低温の部材(例えば、コールドフィンガーを参照)、冷却プレート、冷却コイル、可変ピッチ冷却コイル、冷却ジャケット、冷却ファン、ペルチェ冷却器、若しくは冷却剤を循環させる統合冷却チャネルなど、又はそれらの任意の組合わせを含むがこれらに限定されない、様々な冷却装置のいずれかを備えてもよい。
【0064】
送達容器302の下部392の温度は、冷却装置386、及び/又は冷却突出部311によって、流入する化学物質送達ライン306、筐体378の側壁、又は送達容器302の蓋330よりも低い温度に、冷却されてもよい。化学物質314は、送達容器302の下部392の近くで、冷却装置386及び/又は冷却突出部311に接触する、又は近接する領域で、固化してもよい。再充填中、化学物質314は、送達容器302内に固体を形成する。冷却装置386及び/又は冷却突出部311は、材料加工作業の前に化学物質314を固相に維持するために十分な、送達容器302の下部392の温度を維持してもよい。
【0065】
一実施例では、材料処理動作中、加熱装置376は、化学物質314を気化及び/又は昇華させるなど、化学物質314の相を変化させるのに十分な温度に化学物質314を加熱するように、構成されてもよい。気化又は昇華されると、化学物質314は、基材処理のために、化学物質送達ライン305を介して、アキュムレータ301に、並びに反応チャンバ322及び/又は324上に輸送されてもよい。
【0066】
材料処理中、送達容器302は、化学物質314の前駆体/反応物質の所望の昇華速度に基づいて、選択された温度で動作するように、構成されてもよい。いくつかの例では、動作温度は、約10℃~約500度の範囲内である。他の温度範囲が可能であり、特許請求される主題は、これに関して限定されない。化学物質314が枯渇したら、送達容器302は、遠隔再充填容器304から再充填されてもよい。遠隔再充填容器304から再充填する前に、化学物質314の送達容器302を、必ずしも完全に枯渇させる必要はない。
【0067】
図示した例示的な制御装置356は、デバイスインターフェース362、プロセッサ364、ユーザーインターフェース366、及びメモリ368を含む。デバイスインターフェース362は、プロセッサ364を、有線又は無線リンク370に接続する。プロセッサ364は、(例えば、ユーザー入力を受信し、及び/又はそれを通してユーザー出力を提供するために)ユーザーインターフェース366に動作可能に接続され、メモリ368と通信するように配置されてもよい。メモリ368は、プロセッサ364によって読取られると、プロセッサ364に特定の動作を実行させる命令を含む、その上に記録された複数のプログラムモジュール372を有する、非一時的機械可読媒体を含む。後に説明するように、動作の中でも、材料層堆積方法、及び送達容器302(図7図8、及び図10に示す)を再充填するための方法の、動作がある。本開示を考慮して当業者によって理解されるように、制御装置356は、他の例において異なる配置を有して、なお本開示の範囲内に留まり得る。
【0068】
図4は、図3に図示した基材処理システム300の、再充填サブアセンブリ400の一例を示す、概略図である。再充填サブアセンブリ400は、化学物質送達ライン306を介して遠隔再充填容器304に結合された、送達容器302を含む。遠隔再充填容器304は、液化、昇華、又は気化される前に、化学物質314(例えば、前駆体)を固体状態に貯蔵するのに、十分な温度を維持するように、構成されてもよい。遠隔再充填容器304の基部404は、比較的低温(例えば、前駆体を固体として維持するため)であってもよい。キャリアガス源416は、化学物質送達ライン422を介して遠隔再充填容器304に結合されてもよく、キャリアガス420を、遠隔再充填容器304に供給してもよい。弁418は、キャリアガス420の流れを制御してもよい。キャリアガス420は、遠隔再充填容器304から送達容器302への、昇華された化学物質314の輸送を補助してもよい。
【0069】
一実施例では、ヒータ406及び408は、化学物質送達ライン306に結合されて、輸送中の凝縮を防止するための気化温度である、「輸送温度」を維持してもよい。この気化温度は、化学物質314の相変化温度(例えば、昇華温度)を上回ってもよい。ヒータ406及び408は、ヒータジャケット、又は当業者に公知の他の加熱装置を備えてもよく、特許請求される主題は、これに関して限定されない。ヒータ406及び408は、化学物質送達ライン306の周囲に巻付けられてもよく、コイル状であってもよく、化学物質送達ライン306を包み込んでもよく、又はその他化学物質送達ライン306に近接して配置されてもよい。ヒータ406及び408は、ポンプ309に隣接して配置されてもよく、及び/又はポンプ309を包み込んでもよい。凝縮を阻止するために、化学物質送達ライン306は、より少ない角度又は角を有してもよい。化学物質送達ライン306内の弁、接続点、及び/又は他の遮断箇所は、遠隔再充填容器304の配置が基材処理プラットフォーム310から遠隔で(すなわち、離間して)あるため、化学物質送達ライン306内のより高い凝縮のリスクを相殺するために、可能な限り最小化されてもよい(図3に示す)。
【0070】
一実施例では、1つ以上のバックアップ遠隔再充填容器490は、遠隔再充填容器304として共同設置して、枯渇時に遠隔再充填容器304を交換するために必要な、ダウンタイムを低減してもよい。遠隔再充填容器304を交換する必要がある場合、バックアップの遠隔再充填容器490を、化学物質送達ライン306を介して(又は異なる化学物質送達ラインを介して)送達容器302に迅速に結合し、遠隔再充填容器304が取外されて交換されるのを待つ、ダウンタイムを回避してもよい。あるいは、バックアップ遠隔再充填容器490は、遠隔再充填容器304に結合されて、基材処理プラットフォーム310上のダウンタイムを必要とする再充填動作又は上流イベントの間など、他の任意のアイドル時間に、容器304を再充填してもよい。
【0071】
一実施例では、再充填プロセスは手動で制御されてもよく、及び/又は再充填動作は、制御装置356による自動フィードバック制御のための様々なセンサを使用して、部分的又は完全に自動化されてもよい。例えば、センサ410は、送達容器302の内部容積380に隣接して、又はその内部容積380内に配置されてもよく、センサ412は、化学物質送達ライン306内に、又は化学物質送達ライン306に隣接して配置されてもよく、センサ424は、ポンプ309の内部部分426に隣接して、又は内部部分309内に配置されてもよく、センサ414は、遠隔再充填容器304の内部容積428に隣接して、又はその内部容積428内に配置されてもよい。センサ410、412、414、及び/又は424は、例えば、音響、振動、化学物質、水分、流れ、光、圧力、力、密度、温度、及び/若しくは存在など、又はそれらの任意の組合わせなどの、様々な物理的現象を監視してもよい。センサ410、412、414、及び/又は424は、例えば、遠隔再充填容器304と送達容器302との間の温度勾配を監視してもよく、及び/又は化学物質送達ライン306、ポンプ309、送達容器302、若しくは遠隔再充填容器304、又はそれらの組合わせの、少なくとも1つに配置された、化学物質314の温度を監視してもよい。センサ410、412、414、及び/又は424は、代替的に又は追加的に、化学物質送達ライン306、ポンプ309、送達容器302、及び/又は遠隔再充填容器304、又はそれらの組合わせの、又はその内の、温度及び/又は圧力を監視してもよい。センサ410、412、414、及び/又は424は、監視に基づいてセンサデータを生成し、センサデータを制御装置356(図3を参照)に送信して、監視された装置を調整して、監視されたパラメータ(例えば、温度、圧力、及び/又はポンプサイクル時間)を変更してもよい。例えば、制御装置356は、センサデータに基づいて、加熱装置374、376、406、及び/若しくは408、冷却突出部311、冷却装置386、及び388、若しくはポンプ309、又はそれらの組合わせの1つ以上を調整してもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、反応チャンバ322、反応チャンバ324、送達容器302、ポンプ309、及び/又は遠隔再充填容器304の1つ以上を制御する際に用いる、電子機器及び/又はコンピュータ要素は、システム内の他の場所にあってもよい。例えば、中央制御装置は、1つ以上のチャンバ自体の装置を制御するだけでなく、様々な容器及び任意の関連する加熱装置及び冷却装置に接続する弁を制御してもよい。1つ以上の弁を使用して、基材処理システム300全体の気体の流れを、制御してもよい。
【0073】
図5は、基材処理プラットフォーム510上に配置された送達容器502を含む、例示的な基材処理システム500の示す、概略図である。基材処理プラットフォーム510は、各々の反応チャンバ522及び524を含む、1つ以上の反応チャンバ538及び540を含む。反応チャンバ538及び540は、処理中に各々の基材546及び548を保持するための、各々のサセプタ542及び544を含む。基材処理プラットフォーム510は、1つ以上の反応物質を基材546及び548の各々の表面に分配するための、ガス分配システム550及び552を含む。基材処理プラットフォーム510は、反応チャンバ522及び524の1つ以上における真空圧力を制御するための、真空源(図示せず)を含んでもよい。アキュムレータ501などの反応物質源は、送達容器502から受取った気相反応物質(例えば、化学物質514)を、気相反応チャンバに供給してもよい。反応チャンバ538及び/又は540は、気相反応器であってもよい。一実施例では、固体原料送達容器502は、固体前駆体から気相化学物質514を昇華させることができる。化学物質514は、HfCl4、ZrCl4、AlCl3、TaF5、MoF5、SiI4、MoCl5、MoO2Cl2、WCl5など、又はその組合わせを含むがこれらに限定されない、原料化学物質又は前駆体などのような、化学反応物質を含有してもよい。化学物質514は、標準的な条件(即ち、室温、及び大気圧)下で、固体であってもよい。
【0074】
少なくとも1つのキャリアガス源520は、化学物質送達ライン536を介して送達容器502に結合されてもよく、キャリアガスを保持してもよい。キャリアガス源520は、化学物質送達ライン554、並びに弁558及び560を介して、反応チャンバ522及び524に流体結合されてもよい。送達容器502内に導入されると、キャリアガスは、気化及び/又は昇華した化学物質514を、化学物質送達ライン505を通して、弁526を介して、アキュムレータ501に輸送するのに役立つ。アキュムレータ501では、温度、圧力、及び/又は流量は、化学物質514における粒子形成を低減するように、正確に制御されてもよい。次いで、化学物質514は、出口弁507及び化学物質送達ライン528を介して、基材反応チャンバ522及び/又は524に輸送される。化学物質送達ライン528は、送達容器502から各々の反応チャンバ522及び524への、化学物質514及び/又はキャリアガスの流体連通を制御するための、弁532及び534を備えてもよい。アキュムレータ501は、化学物質送達ライン517を介して、ガス源520に更に結合されてもよい。
【0075】
一実施例では、送達容器502は、化学物質送達ライン506を介して、遠隔再充填容器504に結合されてもよい。送達容器502は、遠隔再充填容器504から、化学物質送達ライン506を介して、気相で化学物質514を受取ってもよい。遠隔再充填容器504は、横方向に、送達容器502及び/又は基材処理プラットフォーム510の上方又は下方に、例えば、基材処理プラットフォーム510の下方に位置するサブファブ内に、配置されてもよい。遠隔再充填容器504は、標準条件(すなわち、室温、及び大気圧)下で固体であり得る、前駆体又は原料化学物質を含む、再充填用化学物質514を含んでもよい。遠隔再充填容器504は、基材処理プラットフォーム510に関連付けられた寸法制限で制限されない場合もあるため、送達容器502よりも大きな、筐体508内の化学的容量を有し得る、バルク再充填容器であってもよい。例えば、遠隔再充填容器504は、送達容器502の容量の、少なくとも1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、10倍、又は20倍を有してもよい。他の容量も可能であり、請求される主題は、これに関して限定されない。
【0076】
遠隔再充填容器504は、再充填動作の間に化学物質514を貯蔵するように、構成されてもよい。冷却装置588は、遠隔再充填容器504の下部に結合されてもよい。冷却装置588は、底面部分596を冷却して、昇華前の化学物質514を固体形態に維持してもよい。冷却装置588は、冷却プレート、冷却コイル、可変ピッチ冷却コイル、冷却ジャケット、冷却ファン、ペルチェ冷却器、若しくは冷却剤を循環させる統合冷却チャネル等、又はそれらの任意の組合わせを備えてもよい。
【0077】
一実施例では、遠隔再充填容器504は、化学物質514を気化(例えば、昇華、蒸発)するために装備されてもよく、その後、気化又は昇華された化学物質514を、送達容器502に移送してもよい。化学物質514の輸送は、圧縮サイクル及び膨張サイクルで流体を流すことによって、閉ループにおける不活性キャリアガス流によってもよい。
【0078】
一実施例では、第一の化学物質送達ライン506は、遠隔再充填容器504の出口弁516と、送達容器502の入口弁518との間に、延在してもよい。出口弁516及び入口弁518は、遠隔再充填容器504から、送達容器502への、化学物質514の流体連通を制御してもよい。第三の化学物質送達ライン530はまた、遠隔再充填容器504と送達容器502との間に結合されてもよく、送達容器と遠隔再充填容器との間に第一の化学物質送達ライン506を有する、閉ループ回路を提供する。コンプレッサポンプ509は、第三の化学物質送達ライン530に結合されてもよい。一実施例では、不活性ガス582(例えば、Ar)は、閉ループ回路をプライミングするために使用される、システムに導入されてもよい。一旦導入されると、不活性ガス供給は、コンプレッサポンプ509を用いて、遠隔再充填容器504と送達容器502との間の閉ループ内の、不活性ガスの流れを開始するために、閉止されてもよい。不活性ガス582の初期入力は、プライミングのみを目的としてもよい。一実施例では、不活性ガス582は、ガス源520を介して、アキュムレータ501によって供給されてもよい。制限器511は、送達容器502の上流の第一の化学物質送達ライン506に結合されて、不活性ガス582及び気体化学物質514を、送達容器502内の第二の圧力よりも高い、コンプレッサポンプ509と制限器511との間の第一の圧力に維持してもよい。制限器511は、不活性ガス582及び気体化学物質514を送達容器502内に膨張して、送達容器502内の化学物質514を固化するように、開放するように動作可能であってもよい。
【0079】
ここで図6を参照すると、図5に示す基材処理システムの例示的な再充填サブアセンブリが示されており、アキュムレータ501を介して閉ループ回路503内に不活性ガス582を導入するのではなく、不活性ガス源620は、化学物質送達ライン622を介して、第三の化学物質送達ライン530に直接結合される。この実施例では、コンプレッサポンプ509は、不活性ガス源620の上流の、第三の化学物質送達ライン530に連結されてもよい。コンプレッサポンプ509は、不活性ガス616をガス源620から遠隔再充填容器504に向けてもよい。不活性ガス616は、システムに導入され、閉ループ回路をプライミングするために使用されてもよい。不活性ガス616が閉ループ回路503内に導入されると、不活性ガス供給弁618及び/又は624は、コンプレッサポンプ509を用いて、遠隔再充填容器504と送達容器502との間の閉ループ503内の、不活性ガス616の流れを開始するために、閉じられてもよい。不活性ガス616の初期入力は、プライミングのみを目的としてもよい。化学物質514はまた、初期プライミング後に、第三の化学物質ライン530に存在してもよい。
【0080】
一実施例では、制限器511は、送達容器502の上流の第一の化学物質送達ライン506に結合されて、コンプレッサポンプ509と制限器511との間の第一の圧力P1で、不活性ガス616及び気体化学物質514を維持する。第一の圧力は、送達容器502内の第二の圧力P2よりも高い。制限器511は、不活性ガス616及び気体化学物質514を送達容器502内に膨張して、送達容器502内の化学物質514を固化するように、開放するように動作可能であってもよい。
【0081】
一実施例では、閉ループ回路503における冷却タイプのサイクルを終了するために、送達容器502の出口632は、入口弁518を開いた状態に保ちながら閉じられてもよい。コンプレッサポンプ509動作圧力では、送達容器502内の圧力P2は、遠隔再充填容器504内の圧力P1よりも高いように、増加してもよい。その後、入口弁518及び遠隔再充填容器504の全ての弁(例えば、弁634及び516)は、コンプレッサポンプ509をオフにするために、閉じられてもよい。
【0082】
図5に戻ると、遠隔再充填容器504は、筐体508の外部に配置され、かつ筐体508と熱連通する、加熱装置574に近接してもよい。筐体508は、熱伝導性材料(例えば、ステンレス鋼)で作製されてもよく、加熱装置574から、筐体508の内部容積512に熱を伝達するように、構成されてもよい。加熱装置574は、化学物質514の相を変化させるのに十分な温度に化学物質514を加熱して、化学物質514を気化及び/又は昇華させて、化学物質514を送達容器502に輸送できるように、構成されてもよい。加熱装置574は、ヒータ、加熱ジャケット、加熱ブロック、及び/又は放射ヒータなどの、当業者に公知の様々な加熱装置のいずれかを備えてもよく、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0083】
一実施例では、遠隔再充填容器504は、選択された温度で動作するように構成されてもよい。例えば、動作温度は、化学的前駆体/反応物質の所望の昇華速度に基づいて、決定されてもよい。一部の例では、動作温度は、約10℃~約500℃の範囲内である。もちろん、気化又は昇華される化学物質によって、動作温度を選択してもよい。他の温度範囲も可能であり、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0084】
一実施例では、化学物質送達ライン506は、送達容器502に結合されてもよい。処理中、遠隔再充填容器504の内部容積512内の第一の温度T1は、二つの容器間の温度勾配を作り出す、送達容器502の内部容積580内の第二の温度T2よりも大きくてもよい。この勾配は、遠隔再充填容器504から送達容器502への化学物質514の効率的な輸送、並びに送達容器502内の化学物質514の蒸気トラップを、容易にする。更に、こうした温度勾配を維持するために、送達容器502は、筐体578の内部及び/又は外部に配置された、1つ以上の冷却装置586に、近接及び/又は熱的に結合されてもよい。このような冷却装置586は、冷却部材(図3の冷却突出部311を参照)、冷却プレート、冷却コイル、可変ピッチ冷却コイル、冷却ジャケット、冷却ファン、ペルチェ冷却器、若しくは冷却剤を循環させる統合冷却チャネルなど、又はそれらの任意の組合わせを含むがこれらに限定されない、様々な冷却装置のいずれかを備えてもよく、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0085】
一実施例では、送達容器502は、筐体578の外部上に配置された1つ以上の加熱装置576の近接にあってもよく、及び/又は熱的に結合されてもよい。このような加熱装置は、再充填動作、材料処理動作、及び化学物質514の貯蔵中に、化学物質514の温度を、制御又は調整する役割を果たす。加熱装置576は、ヒータ、加熱ジャケット、加熱ブロック、及び/又は放射ヒータなどの、当業者に公知の様々な加熱装置のいずれかを備えてもよく、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0086】
一実施例では、再充填動作中に、制限器511が開放され、不活性ガス及び化学物質514が送達容器内に膨張することを可能にし、送達容器502の圧力降下を引き起こす。こうした圧力の減少は、化学物質514の蒸気分子を減速及び冷却させて、送達容器502内の蒸気分子の捕捉を容易にし得る。更に、内部容積580の温度は、送達容器502への進入時の化学物質514の固化を更に促進する、進入化学物質514よりも低い温度まで、冷却装置586によって冷却されてもよい。再充填中、化学物質514は、固体を形成する。送達容器502は、材料加工作業の前に、化学物質514を固相に維持するのに十分な温度を、送達容器502の下部592内に維持してもよい。
【0087】
一実施例では、材料処理動作中、加熱装置576は、化学物質514を気化及び/又は昇華させるなど、化学物質514の相を変化させるのに十分な温度に、化学物質514を加熱するように、構成されてもよい。気化又は昇華されると、化学物質514は、基材処理のために、化学物質送達ライン528を介して、アキュムレータ501並びに反応チャンバ522及び/又は524上に輸送されてもよい。
【0088】
材料処理中、送達容器502は、化学物質514の前駆体/反応物質の所望の昇華速度に基づいて、選択された温度で動作するように、構成されてもよい。いくつかの例では、動作温度は、約10℃~約500度の範囲内である。他の温度範囲が可能であり、特許請求される主題は、これに関して限定されない。化学物質514が枯渇したら、送達容器502は、遠隔再充填容器504から再充填されてもよい。遠隔再充填容器504から再充填する前に、化学物質514の送達容器502を、必ずしも完全に枯渇させる必要はない。
【0089】
図示した例示的な制御装置556は、デバイスインターフェース562、プロセッサ564、ユーザーインターフェース566、及びメモリ568を含む。デバイスインターフェース562は、プロセッサ564を、有線又は無線リンク570に接続する。プロセッサ564は、(例えば、ユーザー入力を受信し、及び/又はそれを通してユーザー出力を提供するために)ユーザーインターフェース566に動作可能に接続され、メモリ568と通信するように、配置されてもよい。メモリ568は、プロセッサ564によって読取られると、プロセッサ564に特定の動作を実行させる命令を含む、その上に記録された複数のプログラムモジュール572を有する、非一時的機械可読媒体を含む。後に記載するように、動作の中でも、材料層堆積方法、及び送達容器502(図7図9、及び図10に示す)を再充填するための方法の、動作がある。本開示を考慮して当業者によって理解されるように、制御装置556は、他の例において異なる配置を有して、なお本開示の範囲内に留まり得る。
【0090】
一実施例では、1つ以上のバックアップ遠隔再充填容器690は、遠隔再充填容器504として共同設置して、枯渇時に遠隔再充填容器504を交換するために必要な、ダウンタイムを低減してもよい。遠隔再充填容器504を交換する必要がある場合、バックアップ遠隔再充填容器690を、化学物質送達ライン506及び530を介して(又は異なる化学物質送達ラインを介して)送達容器502に迅速に結合し、遠隔再充填容器504が取外されて交換されるのを待つ、ダウンタイムを回避してもよい。あるいは、バックアップ遠隔再充填容器690は、遠隔再充填容器504に結合されて、基材処理プラットフォーム510上の、ダウンタイムを必要とする再充填動作又は上流イベントの間など、他の任意のアイドル時間に、容器504を再充填してもよい。
【0091】
一実施例では、再充填プロセスは手動で制御されてもよく、及び/又は再充填動作は、制御装置556による自動フィードバック制御のための様々なセンサを使用して、部分的又は完全に自動化されてもよい(図5を参照)。例えば、センサ610は、送達容器502の内部容積580に隣接して、又はその内部容積580内に配置されてもよく、センサ612は、化学物質送達ライン506に隣接して配置されてもよく、センサ614は、化学物質送達ライン530内に、又は化学物質送達ライン530に隣接して配置されてもよく、センサ626は、ポンプ509の内部部分628に隣接して、又は内部部分628内に配置されてもよく、センサ630は、遠隔再充填容器504の内部容積512に隣接して、又はその内部容積512内に配置されてもよい。センサ610、612、614、626、及び/又は630は、例えば、音響、振動、化学物質、水分、流れ、光、圧力、力、密度、温度、及び/若しくは存在など、又はそれらの任意の組合わせなどの、様々な物理的現象を監視してもよい。センサ610、612、614、626、及び/又は630は、例えば、遠隔再充填容器504と送達容器502との間の温度勾配を監視してもよく、及び/又は化学物質送達ライン506、化学物質送達ライン530、ポンプ509、送達容器502、若しくは遠隔再充填容器504、又はそれらの組合わせの、少なくとも1つに配置された、化学物質514の温度を監視してもよい。センサ610、612、614、626、及び/又は630は、代替的に又は追加的に、化学物質送達ライン506、化学物質送達ライン530、ポンプ509、送達容器502、及び/若しくは遠隔再充填容器504、又はそれらの組合わせの、又は組合せ内の、温度及び/又は圧力を監視してもよい。センサ610、612、614、626、及び/又は630は、監視に基づいてセンサデータを生成し、センサデータを制御装置556(図5を参照)に送信して、様々な装置を調整して、監視されたパラメータ(例えば、温度、圧力、及び/又はポンプサイクル時間)を変更してもよい。例えば、制御装置556は、センサデータに基づいて、送達容器502、遠隔再充填容器502、加熱装置574、576、634、冷却装置586及び588、1つ以上の弁(例えば、弁516、弁518、弁526、弁618、弁624)、制限器511、若しくはポンプ509、又はそれらの組合わせの1つ以上を調整してもよい。
【0092】
いくつかの実施例では、送達容器502、遠隔再充填容器502、加熱装置574、576、634、冷却装置586及び588、1つ以上の弁(例えば、弁516、弁518、弁526、弁618、弁624)、制限器511、又はポンプ509の1つ以上を制御する際に使用するための、電子機器及び/又はコンピュータ要素は、システムの他の場所に見出され得る。例えば、中央制御装置は、1つ以上のチャンバ自体の装置を制御するだけでなく、様々な容器及び任意の関連する加熱装置及び冷却装置に接続する弁を制御してもよい。あるいは、1つ以上の弁を使用して、基材処理システム500全体の、気体の流れを制御してもよい。
【0093】
図5は、概して、固体原料再充填プロセス700の一実施形態を示す、フローチャートである。プロセス700について、図1を参照して記載する。プロセス700は、送達容器(例えば、送達容器102、302、又は502)が遠隔再充填容器(例えば、遠隔再充填容器104、304、又は504)に結合され得る、ブロック702で開始してもよい。送達容器は、基材処理プラットフォーム(例えば、基材処理プラットフォーム110、310、又は510)上の第一の位置に配置されてもよく、遠隔再充填容器は、基材処理プラットフォームから離間した第二の位置に配置されてもよい。一実施例では、第一の位置は、約1フィート~約20フィート、20フィート~約100フィート、100フィート~約200フィート、又は200フィート~約500フィートの距離だけ、第二の位置から離隔していてもよい。他の距離も可能であり、特許請求される主題は、これに関して限定されない。
【0094】
送達容器は、化学物質送達ライン(例えば、化学物質送達ライン106、306、506、及び/又は530)を介して、遠隔再充填容器に結合されてもよい。プロセス700は、ブロック704に進み、化学物質(例えば、化学物質114、314、又は514)を、第一の相で、遠隔再充填容器に貯蔵してもよい。一実施例では、第一の相は、固相であってもよい。別の実施例では、第一の相は、液体又は気体であってもよい。ブロック706で、化学物質の相は、遠隔再充填容器の1つ以上の構成要素(例えば、加熱装置176、194、374、若しくは574、冷却装置174、388、若しくは588、又は弁116、316、516、及び/若しくは634)の作用によって、第二の相に変化されてもよい。こうした作用は、化学物質(複数可)の加熱及び/又は加圧を含んでいてもよい。一例では、第一の相と第二の相は、異なる。プロセス700は、ブロック708に進み、化学物質を第二の相で送達容器に輸送して、送達容器を、化学物質で再充填してもよい。化学物質は、化学物質送達ライン上の1つ以上の弁(例えば、弁116、118、316、318、516、及び/又は518)を開くことによって、遠隔再充填容器から送達容器と輸送されてもよく、開放した化学物質送達ラインは、遠隔再充填容器を、送達容器と流体連通させる。再充填が完了した後、化学物質は、送達容器から、アキュムレータ(例えば、アキュムレータ101、301、501)へ、基材(例えば、146、148、346、348、546、及び/又は548)を処理するために、送達容器と流体連通する反応チャンバ(例えば、138、140、338、340、538、及び/又は540)へと、輸送されてもよい。
【0095】
図8は、例示的な固体原料再充填プロセス800を示す、フローチャートである。プロセス800について、図3~4を参照して記載する。プロセス800は、ブロック802で始まり、ここで、送達容器302(図4を参照)が、化学物質送達ライン106を介して、遠隔再充填容器304に結合してもよい。送達容器302は、基材処理プラットフォーム310上の第一の位置に配置されてもよく、遠隔再充填容器304は、基材処理プラットフォーム310から離間した第二の位置に配置されてもよい。プロセス800では、継続して、ブロック804において、固体化学物質314(例えば、前駆体)は、固体としての第一の相で、遠隔再充填容器に保存することができる。
【0096】
ブロック806では、化学物質314は、遠隔再充填容器304内で、第二の相に変換されてもよい。例えば、化学物質314は、化学物質314を加熱及び/又は圧力に曝露して、固体を第二の相、気体に変換することによって、昇華又は気化されて、化学物質314の気体形態を形成してもよい。一例では、熱及び/又は圧力は、化学物質314の沸点又は昇華点より高くてもよい。
【0097】
ブロック808では、気体化学物質314は、加熱された化学物質送達ライン306を介して送達容器302に輸送されて、化学物質314の温度を相変化温度より高く維持してもよく、相変化温度は、化学物質314の沸点又は昇華点である。ブロック810で、ポンプ309は、化学物質314を、化学物質送達ライン306を通してポンプ輸送して、気相で送達容器302への、化学物質314の輸送を支援するように、動作してもよい。ブロック812では、送達容器302の内部容積380と遠隔再充填容器304の内部容積312との間の、温度勾配が確立されてもよい。内部容積312内の温度は、内部容積380の温度より大きくてもよい。一実施例では、温度勾配を維持することは、送達容器302を、第一の内部容積184内に配置された複数の冷却突出部311などの、冷却装置で、能動的に冷却することを含んでもよい。送達容器302内のこうした能動的な冷却は、固化点又は相変化点を下回る、内部容積380内の温度を低下させてもよく、送達容器302の内部容積380に入った後に、化学物質314を第一の相(例えば、固体)に戻すことを容易にしてもよい。ブロック814で、プロセス800は、送達容器302が再充填されるまで、ブロック806に連続的に戻ってもよい。ブロック806~812は、再充填プロセス中に同時に実施してもよい。プロセス800は、化学物質314による送達容器304の再充填の完了時に、ブロック814に移動する。ブロック816で、化学物質314は、送達容器302内で固化されてもよい。化学物質314は、材料処理動作で使用するまで、送達容器302内に保持されてもよい。
【0098】
図9は、例示的な固体原料再充填プロセス900を示す、フローチャートである。プロセス900について、図5~6を参照して記載する。プロセス900は、ブロック902で始まり、ここで、送達容器502(図6を参照)は、第一の化学物質送達ライン506を介して、遠隔再充填容器504に結合されてもよい。送達容器502は、基材処理プラットフォーム510上の第一の位置に配置されてもよく、遠隔再充填容器504は、基材処理プラットフォーム510から離間した第二の位置に配置されてもよい。ブロック904では、送達容器502は、第二の化学物質送達ライン505を介して、アキュムレータ501に結合されてもよい。ブロック906では、遠隔再充填容器504は、第三の化学物質送達ライン530を介して送達容器502に結合されて、送達容器502と遠隔再充填容器504との間に、第一の化学物質送達ライン506を有する、閉ループ回路503を提供してもよい。
【0099】
一実施例では、プロセス900は、不活性ガス616の供給が閉ループ回路503に提供され得る、ブロック908に移動してもよい。不活性ガス616は、アキュムレータ501から、又は第四の化学物質送達ライン622を介して第三の化学物質送達ライン530に結合された不活性ガス源620を介して、システムに進入してもよい。1つ以上のガス弁618及び/又は624は、閉ループ回路503をプライミングするために、不活性ガス616の流れを制御してもよい。
【0100】
プロセス900は、継続して、ブロック910において、化学物質514(例えば、前駆体)は、固体としての第一の相で、遠隔再充填容器に貯蔵されてもよい。ブロック912では、化学物質514は、遠隔再充填容器504内で第二の相に変換されてもよい。例えば、化学物質514は、化学物質514を加熱及び/又は圧力に曝露して、固体を第二の相、気体に変換することによって、昇華又は気化されて、化学物質514の気体形態を形成してもよい。一例では、熱及び/又は圧力は、化学物質514の沸点/昇華点より高くてもよい。
【0101】
ブロック914では、圧力は、第三の化学物質送達ライン530に結合されたコンプレッサポンプ509と、送達容器502の上流の第一の化学物質送達ライン506に結合された制限器511との間で、遠隔再充填容器504内に維持されてもよい。ブロック916では、不活性ガス616は、コンプレッサポンプ509を介して、遠隔再充填容器504に向かってポンプ輸送されて、化学物質514を、気相で、送達容器502に移送してもよい。ブロック918では、不活性ガス616及び第二の相の化学物質514は、送達容器502の内部容積580内に膨張されてもよい。送達容器502内への膨張に伴い、不活性ガス616と気体化学物質514との混合物は、内部容積580内の圧力を低下させ得る。圧力の減少は、蒸気分子を遅くし冷却させ、送達容器502内の化学物質514分子を捕捉するのに役立つ。こうした膨張及び冷却は、送達容器502内の結果として生じる圧力降下に応答して、送達容器502内の化学物質514を固化してもよい。
【0102】
ブロック920では、送達容器502の内部容積580と遠隔再充填容器504の内部容積512との間の、温度勾配が確立されてもよい。内部容積512内の温度は、内部容積580の温度より大きくてもよい。一実施例では、温度勾配を維持することは、送達容器502を冷却装置586で能動的に冷却することを含んでもよい。送達容器502内のこうした能動的な冷却は、内部容積580内の温度を化学物質514の固化点又は相変化点より低くすることができ、送達容器502の内部容積580内の固相に、化学物質514を戻すことを容易にしてもよい。
【0103】
ブロック922では、プロセス800は、送達容器302が再充填されるまで、ブロック912に連続的に戻ってもよい。ブロック912~922は、再充填プロセス中に同時に実施されてもよい。プロセス900は、化学物質514による送達容器504の再充填の完了時に、ブロック924に移動する。ブロック924で、化学物質514は、送達容器502内で固化されてもよい。化学物質514は、図10に関して記載されるように、材料処理動作における使用まで、送達容器502内に保持されてもよい。輸送の終了時に、受取容器504内に捕捉された不活性物質は、任意のプロセス回収の前に、バープアウトされてもよい。
【0104】
図10は、固体原料再充填プロセス800(図8を参照)及び/又はプロセス900(図9を参照)に続いて進行する、基材処理プロセス1000を示す、フローチャートである。プロセス1000は、化学物質(例えば、化学物質314、及び/又は化学物質514)が送達容器(例えば、送達容器302、及び/又は送達容器502)内で昇華され得る、ブロック1002で始まる。
【0105】
一実施例では、ブロック1004では、昇華した化学物質(例えば、化学物質314、及び/又は化学物質514)は、送達容器(例えば、302、及び/又は化学物質502)から、第二の化学物質送達ライン(例えば、第二の化学物質送達ライン305、及び/又は第二の化学物質送達ライン505)を介して、アキュムレータ(例えば、アキュムレータ301、及び/又はアキュムレータ501)に輸送されてもよい。ブロック1006で、第二の化学物質送達ライン(例えば、第二の化学物質送達ライン305、及び/又は第二の化学物質送達ライン505)は、化学物質(例えば、化学物質314、及び/又は化学物質514)を気体状態に維持するために十分な温度に、加熱されてもよい。ブロック1008では、アキュムレータ(例えば、アキュムレータ301、及び/又はアキュムレータ501)は、1つ以上の反応チャンバ(例えば、反応チャンバ338、反応チャンバ340、反応チャンバ538、及び/又は反応チャンバ540)に結合されてもよい。ブロック1010では、化学物質(例えば、化学物質314、及び/又は化学物質514)は、アキュムレータ(例えば、アキュムレータ301、及び/又はアキュムレータ501)から、1つ以上の反応チャンバ(例えば、反応チャンバ338、反応チャンバ340、反応チャンバ538、及び/又は反応チャンバ540)に輸送されて、化学物質(例えば、化学物質314、及び/又は化学物質514)を使用して、各々の基材(例えば、基材346、基材348、基材546、及び/又は基材548)上で、処理作業を実行してもよい。
【0106】
本明細書に記載される構成及び/又は方法は本質的に例示的であり、これらの特定の実施形態又は実施例は、数多くの変形が可能であるので、限定的な意味で考えられるべきではないことが理解されるべきである。本明細書に記載の特定のルーチン又は方法は、任意の数の処理方策のうちの1つ以上を、代表してもよい。それ故に、例示された様々な動作は、例示される順序で実施されてもよく、他の順序で実施されてもよく、又は一部の事例では省略されてもよい。
【0107】
本明細書で提供される見出しがある場合、見出しは便宜上のものにすぎず、必ずしも本明細書で開示される装置及び方法の範囲又は意味に影響を与えない。
【符号の説明】
【0108】
100 基材処理システム
101 アキュムレータ
102 送達容器
104 遠隔処理容器
104 遠隔再充填容器
104 送達容器
104 容器
105 化学物質送達ライン
106 化学物質送達ライン
107 弁
108 筐体
110 基材処理プラットフォーム
114 液化化学物質
114 化学物質
114 再充填用化学物質
116 出口弁
118 入口弁
120 キャリアガス源
122 反応チャンバ
124 反応チャンバ
126 出口弁
128 化学物質送達ライン
130 蓋
132 弁
134 弁
136 化学物質送達ライン
138 気相反応チャンバ
138 反応チャンバ
140 反応チャンバ
142 サセプタ
144 サセプタ
146 基材
148 基材
150 ガス分配システム
152 ガス分配システム
154 化学物質送達ライン
156 制御装置
158 弁
160 弁
162 デバイスインターフェース
164 プロセッサ
166 ユーザーインターフェース
168 メモリ
170 通信リンク
170 無線リンク
172 加熱装置
174 加熱装置
176 加熱装置
178 筐体
180 加熱装置
182 蓋
184 内部容積
185 内部容積
186 加熱装置
188 冷却装置
190 プログラムモジュール
192 側壁
194 加熱装置
194 冷却装置
196 下部
198 キャリアガス
200 再充填サブアセンブリ
208 加熱装置
212 センサ
214 センサ
216 キャリアガス源
218 弁
220 キャリアガス
222 センサ
224 弁
226 容器
226 バックアップ遠隔再充填容器
232 化学物質送達ライン
300 基材処理システム
301 アキュムレータ
302 遠隔再充填容器
302 送達容器
302 固体原料送達容器
304 遠隔再充填容器
304 送達容器
304 容器
305 第二の化学物質送達ライン
305 化学物質送達ライン
306 化学物質送達ライン
306 他化学物質送達ライン
307 出口弁
308 筐体
309 内部部分
309 ポンプ
310 基材処理プラットフォーム
311 冷却突出部
312 内部容積
314 気相化学物質
314 気体化学物質
314 固体化学物質
314 化学物質
314 再充填用化学物質
316 出口弁
318 入口弁
320 キャリアガス源
322 基材反応チャンバ
322 反応チャンバ
324 反応チャンバ
326 弁
328 化学物質送達ライン
330 蓋
332 弁
334 弁
336 化学物質送達ライン
338 反応チャンバ
340 反応チャンバ
342 サセプタ
344 サセプタ
346 基材
348 基材
350 ガス分配システム
352 ガス分配システム
354 化学物質送達ライン
356 制御装置
358 弁
360 弁
362 デバイスインターフェース
364 プロセッサ
366 ユーザーインターフェース
368 メモリ
370 無線リンク
372 プログラムモジュール
374 加熱装置
376 加熱装置
378 筐体
380 内部容積
382 蓋
386 冷却装置
388 冷却装置
390 上部
392 下側部分
396 底面部分
400 再充填サブアセンブリ
404 基部
406 ヒータ
408 ヒータ
410 センサ
412 センサ
414 センサ
416 キャリアガス源
418 弁
420 キャリアガス
422 化学物質送達ライン
424 センサ
426 内部部分
428 内部容積
490 遠隔再充填容器
500 基材処理システム
501 アキュムレータ
502 送達容器
503 閉ループ回路
504 送達容器
504 受取容器
505 第二の化学物質送達ライン
506 第一の化学物質送達ライン
507 出口弁
508 筐体
509 ポンプ
510 基材処理プラットフォーム
511 制限器
512 内部容積
514 化学物質
516 出口弁
517 化学物質送達ライン
518 入口弁
520 ガス源
522 基材反応チャンバ
522 反応チャンバ
524 反応チャンバ
526 弁
528 化学物質送達ライン
530 第三の化学物質送達ライン
530 化学物質送達ライン
532 弁
534 弁
536 化学物質送達ライン
538 反応チャンバ
540 反応チャンバ
542 サセプタ
544 サセプタ
546 基材
548 基材
550 ガス分配システム
552 ガス分配システム
554 化学物質送達ライン
556 制御装置
558 弁
560 弁
562 デバイスインターフェース
564 プロセッサ
566 ユーザーインターフェース
568 メモリ
570 無線リンク
572 プログラムモジュール
574 加熱装置
576 加熱装置
578 筐体
580 内部容積
582 不活性ガス
586 冷却装置
588 冷却装置
592 下部
596 底面部分
610 センサ
612 センサ
614 センサ
616 不活性ガス
618 弁
618 不活性ガス供給弁
618 ガス弁
620 不活性ガス源
620 ガス源
622 化学物質送達ライン
624 弁
626 センサ
628 内部部分
630 センサ
632 出口
634 弁
634 加熱装置
690 バックアップ遠隔再充填容器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【外国語明細書】