(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024174722
(43)【公開日】2024-12-17
(54)【発明の名称】加工工具の管理方法
(51)【国際特許分類】
B24B 45/00 20060101AFI20241210BHJP
B24B 27/06 20060101ALI20241210BHJP
B23Q 3/155 20060101ALI20241210BHJP
H01L 21/301 20060101ALI20241210BHJP
【FI】
B24B45/00 A
B24B27/06 J
B23Q3/155 K
B23Q3/155 F
H01L21/78 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023092706
(22)【出願日】2023-06-05
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】女屋 拓土
(72)【発明者】
【氏名】松岡 伸太郎
(72)【発明者】
【氏名】近藤 凌
【テーマコード(参考)】
3C002
3C034
3C158
5F063
【Fターム(参考)】
3C002AA04
3C002HH01
3C002KK04
3C002LL08
3C034AA13
3C034AA19
3C034DD10
3C034DD20
3C158AA03
3C158AA14
3C158AA15
3C158AA18
3C158CB03
3C158CB04
3C158DA17
5F063AA23
5F063DD03
(57)【要約】
【課題】ストッカーに保持される加工工具の種類を管理する際のミスを抑制することができる加工工具の管理方法を提供すること。
【解決手段】加工工具の管理方法は、制御ユニットが第1保持部に保持する切削ブレードの種類を記憶する記憶ステップと、読み取りユニットによってコードを読み取る読み取りステップ1012と、読み取りステップ1012で読み取った切削ブレードの種類と、記憶ステップで記憶した切削ブレードの種類と、が一致するかを判定する判定ステップ1013と、一致する場合、搬送アームによって切削ブレードを第1保持部で保持し、一致しない場合、搬送アームによって切削ブレードを対象外の切削ブレードを保持する第2保持部に搬出する移動ステップ1014と、を備え、第1保持部に所望する種類の切削ブレードのみが保持されるように管理する。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストッカーに所定種類の加工工具のみが保持されるように管理する加工工具の管理方法であって、
該ストッカーは、
加工工具を保持する保持部と、
加工工具に形成されたコードまたはRFIDタグを読み取る読み取り部と、
該保持部に対して該加工工具を搬入及び搬出する搬送アームと、
制御ユニットと、を備え、
該制御ユニットが該保持部に保持する該加工工具の種類を記憶する記憶ステップと、
該読み取り部によって該コードまたは該RFIDタグを読み取る読み取りステップと、
該読み取りステップで読み取られた情報から、該保持部と該保持部に保持される加工工具の種類と、を紐付けた加工工具の保管データを作成する保管データ作成ステップと、
該読み取りステップで読み取った該加工工具の種類と、該記憶ステップで記憶した該加工工具の種類と、が一致するかを判定する判定ステップと、
一致する場合、該搬送アームによって該加工工具を該保持部で保持し、一致しない場合、該搬送アームによって該加工工具を対象外の加工工具を保持する第2保持部に搬出する移動ステップと、を備え、
該保持部に所望する種類の該加工工具のみが保持されるように管理する加工工具の管理方法。
【請求項2】
該移動ステップ後に、該保管データを更新する請求項1に記載の加工工具の管理方法。
【請求項3】
該ストッカーは該加工工具を使用する加工装置に隣接して設置され、
該搬送アームによって該ストッカーと該加工装置との間で該加工工具を搬送する搬送ステップをさらに備える請求項1に記載の加工工具の管理方法。
【請求項4】
該読み取りステップと、該判定ステップと、該移動ステップと、は該搬送ステップが実施されていないタイミングで実施することを特徴とする請求項3に記載の加工工具の管理方法。
【請求項5】
該加工装置は、
被加工物を保持する保持テーブルと、
該加工工具を装着されるマウントと、該マウントを先端に固定するスピンドルと、を有し、
該加工工具は切削ブレードである請求項3又は請求項4に記載の加工工具の管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加工工具を保持するストッカーを用いた加工工具の管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の加工工具を保持するストッカーを使用する場合(例えば、特許文献1参照)、従来は、保持する加工工具の品種を手入力や加工工具に形成されたコードを読み取るなどして手動登録をしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1等に示されたストッカーのように加工工具の品種を手動登録すると、加工工具の登録作業にミスが発生する恐れや工数がかかる問題があった。
【0005】
本発明の目的は、ストッカーに保持される加工工具の種類を管理する際のミスを抑制することができる加工工具の管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加工工具の管理方法は、ストッカーに所定種類の加工工具のみが保持されるように管理する加工工具の管理方法であって、該ストッカーは、加工工具を保持する保持部と、加工工具に形成されたコードまたはRFIDタグを読み取る読み取り部と、該保持部に対して該加工工具を搬入及び搬出する搬送アームと、制御ユニットと、を備え、該制御ユニットが該保持部に保持する該加工工具の種類を記憶する記憶ステップと、該読み取り部によって該コードまたは該RFIDタグを読み取る読み取りステップと、該読み取りステップで読み取られた情報から、該保持部と該保持部に保持される加工工具の種類と、を紐付けた加工工具の保管データを作成する保管データ作成ステップと、該読み取りステップで読み取った該加工工具の種類と、該記憶ステップで記憶した該加工工具の種類と、が一致するかを判定する判定ステップと、一致する場合、該搬送アームによって該加工工具を該保持部で保持し、一致しない場合、該搬送アームによって該加工工具を対象外の加工工具を保持する第2保持部に搬出する移動ステップと、を備え、該保持部に所望する種類の該加工工具のみが保持されるように管理することを特徴とする。
【0007】
前記加工工具の管理方法では、該移動ステップ後に、該保管データを更新しても良い。
【0008】
前記加工工具の管理方法では、該ストッカーは該加工工具を使用する加工装置に隣接して設置され、該搬送アームによって該ストッカーと該加工装置との間で該加工工具を搬送する搬送ステップをさらに備えても良い。
【0009】
前記加工工具の管理方法では、該読み取りステップと、該判定ステップと、該移動ステップと、は該搬送ステップが実施されていないタイミングで実施しても良い。
【0010】
前記加工工具の管理方法では、該加工装置は、被加工物を保持する保持テーブルと、該加工工具を装着されるマウントと、該マウントを先端に固定するスピンドルと、を有し、該加工工具は切削ブレードでも良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、ストッカーに保持される加工工具の種類を管理する際のミスを抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る加工工具の管理方法を実施する加工装置および補助装置の構成例を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示された切削装置の加工ユニットを分解して示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2に示された加工工具である切削ブレードの背面図である。
【
図4】
図4は、
図1に示された補助装置の構成例を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、
図1に示された補助装置の構成例を示す他の斜視図である。
【
図6】
図6は、
図4に示された補助装置の保管ユニットの保持部を模式的に示す斜視図である。
【
図7】
図7は、
図4に示された補助装置の交換ユニットの交換ヘッドを模式的に示す斜視図である。
【
図8】
図8は、
図7に示された交換ヘッドのブレード保持部の構成を模式的に示す斜視図である。
【
図9】
図9は、
図7に示された交換ヘッドのナット保持部の構成を模式的に示す斜視図である。
【
図10】
図10は、
図1に示された加工装置の制御ユニットのデータ生成部が生成し、データ記憶部が記憶する第1加工条件データの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、
図1に示された加工装置の制御ユニットのデータ生成部が生成し、データ記憶部が記憶する第2加工条件データの一例を示す図である。
【
図12】
図12は、
図1に示された加工装置の制御ユニットのデータ生成部が生成し、データ記憶部が記憶するブレード保管データの一例を示す図である。
【
図13】
図13は、実施形態1に係る加工工具の管理方法の一部の流れを示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、実施形態1に係る加工工具の管理方法の残りの流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0014】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る加工工具の管理方法を図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態1に係る加工工具の管理方法を実施する加工装置および補助装置の構成例を示す斜視図である。
図2は、
図1に示された切削装置の加工ユニットを分解して示す斜視図である。
図3は、
図2に示された加工工具である切削ブレードの背面図である。
【0015】
(加工装置)
実施形態1に係る加工工具の管理方法は、
図1に示された加工装置1に隣接して設置されるストッカーである補助装置5が実施する。
図1に示す加工装置1は、加工工具である切削ブレード21を使用して被加工物200を切削加工する加工装置である。実施形態1では、被加工物200は、シリコン、サファイア、窒化ガリウムやガリウムヒ素などを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハである。被加工物200は、表面201に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって格子状に区画された領域にデバイスが形成されている。
【0016】
デバイスは、例えば、IC(Integrated Circuit)、又はLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、又はメモリ(半導体記憶装置)である。
【0017】
また、本発明の被加工物200は、中央部が薄化され、外周部に厚肉部が形成された所謂TAIKO(登録商標)ウエーハでもよく、ウエーハの他に、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のパッケージ基板、セラミックス基板、フェライト基板、又はニッケル及び鉄の少なくとも一方を含む基板等でも良い。実施形態1において、被加工物200は、裏面202が外周縁に環状フレーム205が装着された粘着テープ204に貼着されて、環状フレーム205に支持されている。
【0018】
図1に示された加工装置1は、被加工物200を保持テーブル10で保持し分割予定ラインに沿って切削ブレード21で切削加工(加工に相当)して、個々のデバイスに分割する切削装置である。加工装置1は、
図1に示すように、被加工物200を保持面11で吸引保持する保持テーブル10と、保持テーブル10が保持する被加工物200を切削ブレード21で切削加工する加工ユニット20と、保持テーブル10に保持された被加工物200を撮像する撮像ユニット30とを備える。実施形態1に係る加工装置1は、
図1に示すように、加工ユニット20を2つ備えた、即ち、2スピンドルのダイサ、いわゆるフェイシングデュアルタイプの切削装置である。なお、以下、加工ユニット20同士を区別する際、一方を第1加工ユニット20-1と記し、他方を第2加工ユニット20-2と記す。
【0019】
また、加工装置1は、
図1に示すように、保持テーブル10と加工ユニット20とを相対的に移動させる移動ユニット40を備える。移動ユニット40は、保持テーブル10を水平方向と平行なX軸方向に加工送りするX軸移動ユニット41と、加工ユニット20を水平方向と平行でかつX軸方向に直交するY軸方向に割り出し送りするY軸移動ユニット42と、加工ユニット20をX軸方向とY軸方向との双方と直交する鉛直方向に平行なZ軸方向に切り込み送りするZ軸移動ユニット43と、保持テーブル10をZ軸方向と平行な軸心回りに回転する回転移動ユニット44とを備える。
【0020】
X軸移動ユニット41は、保持テーブル10を加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、保持テーブル10と加工ユニット20とを相対的にX軸方向に沿って加工送りするものである。X軸移動ユニット41は、装置本体2に設置され、保持テーブル を被加工物200が搬入出される搬入出領域と、被加工物200が切削加工される加工領域とに亘って移動させる。
【0021】
Y軸移動ユニット42は、加工ユニット20を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、保持テーブル10と加工ユニット20とを相対的にY軸方向に沿って割り出し送りするものである。Y軸移動ユニット42は、装置本体2から立設した門型の支持フレーム3に設置されている。実施形態1では、Y軸移動ユニット42は、支持フレーム3の加工領域側の一方の表面に設置されている。
【0022】
Z軸移動ユニット43は、加工ユニット20を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、保持テーブル10と加工ユニット20とを相対的にZ軸方向に沿って切り込み送りするものである。Z軸移動ユニット43は、Y軸移動ユニット42によりY軸方向に移動される移動フレーム4に設置されている。回転移動ユニット44は、X軸移動ユニット41に支持され、保持テーブル10を支持して、保持テーブル10とともにX軸方向に移動自在に配設されている。
【0023】
X軸移動ユニット41、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及び保持テーブル10又は加工ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。回転移動ユニット44は、保持テーブル10を軸心回りに回転するモータ等を備えている。
【0024】
保持テーブル10は、円盤形状であり、被加工物200を保持する保持面11がポーラスセラミック等から形成されている。また、保持テーブル10は、X軸移動ユニット41により加工ユニット20の下方の加工領域と、加工ユニット20の下方から離間して被加工物200が搬入出される搬入出領域とに亘ってX軸方向に移動自在に設けられ、かつ回転移動ユニット44によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。
【0025】
保持テーブル10は、図示しない真空吸引源と接続され、真空吸引源により吸引されることで、保持面11に載置された被加工物200を吸引、保持する。実施形態1では、保持テーブル10は、粘着テープ204を介して被加工物200の裏面202側を吸引、保持する。また、保持テーブル10の周囲には、
図1に示すように、環状フレーム205をクランプするクランプ部12が複数設けられている。
【0026】
加工ユニット20は、保持テーブル10で保持された被加工物200を切削する切削ブレード21が着脱自在に装着されるスピンドル23を有した切削手段である。加工ユニット20は、それぞれ、保持テーブル10に保持された被加工物200に対して、Y軸移動ユニット42によりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット43によりZ軸方向に移動自在に設けられている。
【0027】
加工ユニット20は、それぞれ、Y軸移動ユニット42、Z軸移動ユニット43などを介して、装置本体2から立設した門型の支持フレーム3に設けられている。加工ユニット20は、それぞれ、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43により、保持テーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。
【0028】
加工ユニット20は、
図1及び
図2に示すように、切削ブレード21と、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング22と、スピンドルハウジング22に軸心回りに回転自在に設けられたスピンドル23と、スピンドル23を軸心回りに回転する図示しないスピンドルモータと、スピンドル23の先端部に装着されたマウント24(
図2のみに示す)と、スピンドル23の先端部に螺合してマウント24との間に切削ブレード21を挟み込んで固定するナット25と、切削ブレード21等に切削水を供給する切削水供給ノズル26とを備える。
【0029】
切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。実施形態1において、切削ブレード21は、被加工物200を切削する円環状の切り刃211と、切り刃211を外縁に支持しかつスピンドル23に着脱自在に装着される円環状の環状基台212とを備えている。切り刃211は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。なお、本発明では、切削ブレード21は、切り刃211のみからなる所謂ワッシャーブレードでも良い。
【0030】
また、切削ブレード21は、
図3に示すように、環状基台212のスピンドル23に装着されるとスピンドルハウジング22に対する表面にコード27が形成されている。実施形態1では、コード27は、切削ブレード21の種類を示す情報を格納している。なお、実施形態1では、コード27は、所謂2次元コードであるが、本発明では、バーコード、文字列、記号、凹凸など、個体を識別できる識別コードや識別マークであれば種類は問わない。
【0031】
スピンドルハウジング22は、Z軸移動ユニット43によりZ軸方向に移動自在に支持され、Z軸移動ユニット43を介してY軸移動ユニット42によりY軸方向に移動自在に支持されている。スピンドルハウジング22は、スピンドル23の先端部を除く部分及び図示しないスピンドルモータ等を収容し、スピンドル23を軸心回りに回転可能に支持する。
【0032】
スピンドル23は、切削ブレード21を先端にマウント24を介して固定するものである。スピンドル23は、先端にマウント24を固定し、図示しないスピンドルモータにより回転されるとともに、先端部がスピンドルハウジング22の先端面より突出している。スピンドル23の先端部は、ナット25が螺合するねじ溝231が形成されている。マウント24は、切削ブレード21を装着するものである。マウント24は、円環状に形成され、スピンドル23の先端部に固定される。ナット25は、円環状に形成され、内周面にねじ溝251に螺合するねじ溝が形成されている。また、ナット25は、スピンドル23のねじ溝231に螺合してスピンドル23の先端部に取り付けられると。露出する表面に複数(実施形態1では、4つ)の孔252が周方向に間隔をあけて配置されている。切削水供給ノズル26は、切削加工において切削ブレード21に切削水を供給する。
【0033】
加工ユニット20のスピンドル23及び切削ブレード21の軸心は、Y軸方向と平行に設定されている。
【0034】
実施形態1では、撮像ユニット30は、支持フレーム3の搬入出領域側の他方の表面に設置された第2Y軸移動ユニット45によりY軸方向に移動自在に支持フレーム に支持されている。撮像ユニット30は、保持テーブル10に保持された切削前の被加工物200の分割すべき領域を撮像する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット30は、保持テーブル10に保持された被加工物200を撮像して、被加工物200と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット100に出力する。
【0035】
また、加工装置1は、保持テーブル10のX軸方向の位置を検出するため図示しないX軸方向位置検出ユニットと、加工ユニット20のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、加工ユニット20のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、Z軸移動ユニット43のモータのパルスで加工ユニット20のZ軸方向の位置を検出するものにより構成することができる。
【0036】
X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、保持テーブル10のX軸方向、加工ユニット20の切削ブレード21の切り刃211の下端のY軸方向又はZ軸方向の位置を検出して、検出結果を制御ユニット100に出力する。なお、実施形態1では、加工装置1の各構成要素のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、予め定められた図示しない基準位置を基準とした位置で定められる。なお、Z軸方向の基準位置は、切削ブレード21の切り刃211の下端が保持面11と同一平面上に位置する加工ユニット20の位置である。
【0037】
(補助装置)
次に、補助装置5を説明する。
図4は、
図1に示された補助装置の構成例を示す斜視図である。
図5は、
図1に示された補助装置の構成例を示す他の斜視図である。
図6は、
図4に示された補助装置の保管ユニットの保持部を模式的に示す斜視図である。
図7は、
図4に示された補助装置の交換ユニットの交換ヘッドを模式的に示す斜視図である。
図8は、
図7に示された交換ヘッドのブレード保持部の構成を模式的に示す斜視図である。
図9は、
図7に示された交換ヘッドのナット保持部の構成を模式的に示す斜視図である。
【0038】
補助装置5は、加工ユニット20の交換用の切削ブレード21を保管し、加工ユニット20の切削ブレード21を交換するとともに、加工ユニット20から取り外された使用済みの切削ブレード21を保管する装置である。補助装置5は、切削ブレード21を使用する加工装置1に隣接して設置され、実施形態1では、加工装置1の加工領域側に設置されている。
【0039】
補助装置5は、
図4及び
図5に示すように、装置本体6と、保管ユニット50と、交換ユニット60と、読み取り部である読み取りユニット70と、制御ユニット100と、を備える。装置本体6は、加工装置1の装置本体2の加工領域側に設置される。実施形態1では、平板状のベース板7と、架台状の架台8とを備える。
【0040】
保管ユニット50は、加工ユニット20の交換用の切削ブレード21を保管し、加工ユニット20から取り外された使用済みの切削ブレード21を保管するユニットである。保管ユニット50は、装置本体6のベース板7から立設した支持柱9に設置され、支持柱9の長手方向の中央部に取り付けられたモータ51によりY軸方向と平行な軸心回りに回転される駆動歯車52と、支持柱9の上端部にY軸方向と平行な軸心回りに回転自在に支持された従動歯車53と、駆動歯車52と、従動歯車53との外周にかけ渡された輪状の無限軌道54と、無限軌道54に設置された複数の保持部55と、を備える。従動歯車53は、支持柱9の上端部に図示しない昇降手段によりZ軸方向に昇降自在に支持されている。
【0041】
無限軌道54は、相互に連結された多数のリンク片(符号省略)から構成されており、駆動歯車52と従動歯車53との外周に巻き掛けられている。無限軌道54は、モータ51によって駆動歯車52が回転するのに応じて、駆動歯車52及び従動歯車53の外周を循環走行(無端走行ともいう)する。また、無限軌道54は、リンク片の数が調整されることで、従動歯車53の昇降によって変化する駆動歯車52と従動歯車53との間隔に応じて、長さが調整される。
【0042】
保持部55は、無限軌道54の交換ユニット60とY軸方向に沿って対向する表面に無限軌道54の長手方向に沿って間隔(実施形態1では、等間隔)をあけて複数設けられている。実施形態1では、保持部55は、無限軌道54の全周に亘って設けられている。
【0043】
保持部55は、切削ブレード21を保持するものである。保持部55は、
図6に示すように、保持部55は、無限軌道54に連結された厚手の円盤状の基部56と、基部56の端面からY軸方向に延びる円柱状の軸部57とを有する。軸部57の外径は基部56の外径よりも小さく、切削ブレード21の環状基台212の中央の孔の内径よりも若干小さく形成されている。
【0044】
保持部55においては、切削ブレード21の環状基台212の中央の孔に軸部57が挿入されて、複数(実施形態1では、5個)の切削ブレード21を軸部57で保持するようになっている。実施形態1では、
図4及び
図5を参照することによって理解されるとおり、複数の保持部55のうち半数の保持部55は、交換用の切削ブレード21を保持する。なお、保持部55同士を区別する場合、交換用の切削ブレード21を保持する保持部55を第1保持部55-1と記し、残りの保持部55を第2保持部55-2と記す。また、保持部55は、
図6に示すように、軸部57の先端側には、軸部57で支持した切削ブレード21の飛び出しを防止するための複数のボールプランジャー58が周方向に間隔をおいて装着されている。
【0045】
また、保持部55は、
図6に示すように、基部56の内部に流路59が形成されており、各流路59の一端部は、無限軌道54側の基部56の端面に開口している。各流路59の他端部は、軸部57よりも径方向外側の基部56の切削ブレード21側の端面に開口している。また、実施形態1では、無限軌道54の回転に伴う保持部55の軌道において最下端に位置する保持部55は、基部56の流路59が、支持柱9に設置されかつ高圧エアー供給手段(図示せず)に接続された図示しないエアーノズルの先端と対面する。
【0046】
保持部55は、最下側の位置で切削ブレード21が搬出された場合に、エアーノズルから基部56の流路59に高圧エアーが供給されることにより、軸部57に残された切削ブレード21を軸部57の先端側に押し出すことができるようになっている。ただし、ボールプランジャー58の作用によって切削ブレード21が軸部57から落下することはない。
【0047】
交換ユニット60は、保管ユニット50に保管された交換用の切削ブレード21を保持し、加工ユニット20のスピンドル23からナット25及び切削ブレード21を取り外して、交換用の切削ブレード21及びナット25を加工ユニット20のスピンドル23に装着し、交換された使用済みの切削ブレード21を保管ユニット50に搬送するものである。交換ユニット60は、架台8上に設置された昇降テーブル61と、昇降テーブル61にY軸移動ユニット62によりY軸方向に移動支持された枠体63と、枠体63に支持された搬送アーム64と、を備える。
【0048】
昇降テーブル61は、架台8上等に設置された昇降ユニット611によりZ軸方向に昇降自在に設けられている。また、昇降テーブル61は、下面の四隅に架台8の四隅に設けられた孔内に挿入された円柱状の脚部612が取り付けられている。
【0049】
枠体63は、平板状でかつY軸移動ユニット62により昇降テーブル61にY軸方向に移動自在に設けられた平板状の底板631と、底板631の上方に配置された平板状の天井板632と、底板631の四隅と天井板632の四隅とを連結した支柱633とを備えている。
【0050】
搬送アーム64は、保持部55に対して切削ブレード21を搬入及び搬出するものである。搬送アーム64は、ロボットアーム65と、ロボットアーム65の先端に設けられた交換ヘッド66とを備える。
【0051】
ロボットアーム65は、
図5等に示すように、天井板632に取り付けられたモータ651により基端部がZ軸方向と平行な軸心回りに回転される第1アーム652と、基端部が第1アーム652の先端部にZ軸方向と平行な軸心回りに回転されかつ基端部に取り付けられたモータ653により基端部が第1アーム652の先端部にZ軸方向と平行な軸心回りに回転される第2アーム654と、第2アーム654の先端部に取り付けられた交換ヘッド66とを備えている。ロボットアーム65が、モータ651,653によりアーム652,654の基端部が軸心回りに回転することで、交換ヘッド66を任意の位置に位置づけることができる。
【0052】
交換ヘッド66は、
図7に示すように、ケーシング661と、ブレード保持部67と、ナット保持部68とを備えている。実施形態1において、ケーシング661は、正六角形状の天板662と、天板662の周縁から垂下する矩形板状の6個の側壁663とを有する。天板662は、上面から軸心がZ軸方向と平行でかつ第2アーム654の先端部に取り付けられたZ回転軸664が突出している。ケーシング661は、内部にZ回転軸664を軸心回りに回転するモータ(図示せず)を収容している。
【0053】
ブレード保持部67は、ケーシング661の6個の側壁663のうち4個の側壁663に装着され、ナット保持部68は、ケーシング661の6個の側壁663のうち残りの2個の側壁663に装着されており、2個のナット保持部68は、対向する一対の側壁663に設けられている。このように、交換ヘッド66は、1個のナット保持部68に対して2個のブレード保持部67を備えている。
【0054】
ブレード保持部67は、
図8に示すように、軸心が水平方向と平行な円筒状に形成されており、端面671に保持部55の軸部57およびスピンドル23の先端部を受け入れ可能な円形の中央開口部672と、中央開口部672の周囲に周方向に等間隔をおいて配置された複数個の吸引孔673とが設けられている。各吸引孔673は、吸引手段(図示せず)に接続されている。
【0055】
ブレード保持部67は、保管ユニット50に保管されている切削ブレード21、又はスピンドル23の先端部に装着された切削ブレード21の環状基台212に端面671が接触する位置に位置づけられた状態において、吸引手段によって各吸引孔673に吸引力を生成することにより切削ブレード21を吸引保持するようになっている。
【0056】
ナット保持部68は、
図9に示すように、ケーシング661の側壁663に固定されかつ軸心が水平方向と平行な円筒状のハウジング681と、ハウジング681の内側に回転自在に収容された環状の回転体682と、回転体682を回転させるモータ(図示せず)とを備えている。
【0057】
回転体682は、端面683の中央にスピンドル23の先端部を受け入れ可能な中央開口部684が形成されている。回転体682は、端面683の中央開口部684の周囲に、複数個の吸引孔685と、複数個のピン686とが交互に周方向に間隔をおいて設けられている。各吸引孔685は、吸引手段(図示せず)に接続されている。ピン686は、回転体682に内蔵されたバネ(図示せず)によって端面683から突出する位置(
図9に示す位置)に位置づけられていると共に、回転体682の内部に向かって押されると、バネが収縮して回転体682の内部に収容される。また、ピン686は、ナット25に形成された孔252の位置に対応して配置されている。
【0058】
ナット保持部68は、吸引手段で各吸引孔685に吸引力を生成してナット25を吸引保持すると共に、ナット25に形成された孔252にピン686を挿入した状態において、モータによって回転体682を軸心回りに回転させることにより、スピンドル23に切削ブレード21を固定するためのナット25をスピンドルの先端に形成されたねじ溝231に螺合および螺脱することができる。
【0059】
ナット保持部68は、ナット25をスピンドル23から螺脱する(取り外す)際に、ピン686の位置がナット25の孔252の位置に対してずれている場合でも、スピンドル23に装着されているナット25に回転体682の端面683を位置づけて、ピン686を回転体682の内部に収容した後に、回転体682によってモータを回転させることで、ピン686の位置が孔252の位置に整合させて、バネによってピン686を押し出して孔252に挿入して、ナット25を回転させることができる。
【0060】
読み取りユニット70は、切削ブレード21のコード27を読み取るユニットである。実施形態1において、読み取りユニット70は、支持柱9の従動歯車53の下方に交換ユニット60に相対して設けられているが、読み取りユニット70の設置位置は実施形態1の位置に限定されない。実施形態1において、読み取りユニット70は、交換ユニット60の交換ヘッド66のブレード保持部67に保持された切削ブレード21のコード27を撮像するCCD撮像素子又はCMOS撮像素子等の撮像素子を備えた撮像ユニットである。読み取りユニット70は、撮像したコード27の画像を制御ユニット100に出力することで、コード27を読み取る。
【0061】
(制御ユニット)
次に、制御ユニット100を説明する。
図10は、
図1に示された加工装置の制御ユニットのデータ生成部が生成し、データ記憶部が記憶する第1加工条件データの一例を示す図である。
図11は、
図1に示された加工装置の制御ユニットのデータ生成部が生成し、データ記憶部が記憶する第2加工条件データの一例を示す図である。
図12は、
図1に示された加工装置の制御ユニットのデータ生成部が生成し、データ記憶部が記憶するブレード保管データの一例を示す図である。
【0062】
制御ユニット100は、加工装置1及び補助装置5の各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作、切削ブレード21の交換動作を加工装置1に実施させるものである。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、加工装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して加工装置1及び補助装置5の各構成要素に出力する。
【0063】
制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示ユニットと、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニットと、報知ユニットとに接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。報知ユニットは、音と光の少なくとも一方を発して、オペレータに報知するものである。
【0064】
また、制御ユニット100は、動作制御部101と、データ生成部102と、データ記憶部103とを備える。動作制御部101は、加工装置1の上述した各構成要素を制御して、被加工物200に対する加工動作、切削ブレード21の交換動作を加工装置1に実施させるものである。データ生成部102は、制御ユニット100に加工条件が登録されると、
図10に示す第1加工条件データ301と、
図11に示す第2加工条件データ302と、
図12に示すブレード保管データ303(加工工具の保管データに相当)を生成するものである。
【0065】
第1加工条件データ301は、各保持部55のIDと、これから加工に使用する切削ブレード21を保持する保持部15(即ち、第1保持部15-1)であるか、これからの加工に使用しない対象外の切削ブレード21を保持する保持部15(即ち、第1保持部15-2)であるかなどを含む各保持部55の種類と、各第1保持部55-1が保持する切削ブレード21の数とを1対1で対応付けたデータである。なお、保持部55のIDは、各保持部55に付与される情報であって、保持部55同士を識別するための情報であり、実施形態1では、互いに異なる自然数である。保持部55の種類は、各保持部55が前述した第1保持部55-1であるか第2保持部55-2であるかを示す。
【0066】
第2加工条件データ302は、各加工ユニット20-1,20-2と、各加工ユニット20のスピンドル23に装着される切削ブレード21の種類とを1対1で対応付けたデータである。即ち、第2加工条件データ302は、各加工ユニット20のスピンドル23に装着される切削ブレード21の種類を示していることで、第1保持部55-1に保持する切削ブレード21の種類を示すこととなる。
【0067】
ブレード保管データ303は、各保持部55のIDと、各保持部55の種類と、各第1保持部55-1が保持する第1切削ブレード21の種類と、第2切削ブレード21の種類と、切削ブレード21の数とを1対1で対応付けたデータである。なお、第1切削ブレード21とは、各第1保持部55-1が保持した保持した複数の切削ブレード21のうち最も交換ユニット60寄りの切削ブレード21であり、第2切削ブレード21とは、各第1保持部55-1が保持した保持した第1切削ブレード21を除く複数の切削ブレード21のうち最も第1切削ブレード21寄りの切削ブレード21である。なお、データ生成部102が生成したブレード保管データ303では、第1切削ブレード21の種類と第2切削ブレード21の種類とが空欄である。
【0068】
また、データ生成部102は、後述する実施形態1に係る加工工具の管理方法の読み取りステップ1012と、判定ステップ1013と、移動ステップ1014、保管データ作成ステップ1015を実施することで、
図12に示すブレード保管データ303を更新する。具体的には、データ生成部102は、読み取りステップ1012と、判定ステップ1013と、移動ステップ1014と、保管データ作成ステップ1015を実施することで、
図12に示すブレード保管データ303の各第1保持部55-1に保持された第1切削ブレード21と第2切削ブレード21の種類を特定する。
【0069】
データ記憶部103は、第1加工条件データ301、第2加工条件データ302及びブレード保管データ303を記憶するものである。なお、動作制御部101及びデータ生成部102の機能は、前述した演算処理装置が記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施することにより実現される。データ記憶部103の機能は、前述した記憶装置により実現される。
【0070】
(加工工具の管理方法)
次に、実施形態1に係る加工工具の管理方法を説明する。
図13は、実施形態1に係る加工工具の管理方法の一部の流れを示すフローチャートである。
図14は、実施形態1に係る加工工具の管理方法の残りの流れを示すフローチャートである。実施形態1に係る加工工具の管理方法は、被加工物200を分割予定ラインに沿って切削加工して、被加工物200を個々のデバイスに分割する加工装置1の加工動作でもある。
【0071】
加工工具の管理方法は、補助装置5の各保持部15に保持されている切削ブレード21の種類を特定し、さらにこれから加工に使用される切削ブレード21を保持する第1保持部55-1に加工ユニット20に装着される所定種類の切削ブレード21のみが保持されるように管理する方法である。加工工具の管理方法は、
図13及び
図14に示すように、記憶ステップ1001と、読み取りステップ1012と、判定ステップ1013と、移動ステップ1014と、保管データ作成ステップ1015と、搬送ステップ1006とを備える。
【0072】
(記憶ステップ)
記憶ステップ1001は、制御ユニット100が、第1保持部55-1に保持する切削ブレード21の種類を記憶するステップである、記憶ステップ1001では、制御ユニット100は、オペレータ等により加工条件が制御ユニット100に登録され、切削加工前の被加工物200が保持テーブル10の保持面11に載置され、補助装置5の保管ユニット50の第1保持部55-1に切削ブレード21が複数保持される。制御ユニット100は、オペレータから加工動作の開始指示を受け付けると動作制御部101が被加工物200の切削加工を開始(ステップ1002)し、データ生成部102は、加工条件データ301,302及びブレード保管データ303を生成して、データ記憶部103に記憶する。
【0073】
なお、加工条件は、各保持部55がこれから加工に使用する切削ブレード21を保持する第1保持部55-1であるか加工に使用しない対象外の切削ブレード21を保持する第2保持部55-2であるかを示す情報、各第1保持部55-1に保持された切削ブレード21の数を示す情報、各加工ユニット20のスピンドル23に装着される切削ブレード21の種類、即ち、第1保持部55-1に保持する切削ブレード21の種類を示す情報を含む。なお、記憶ステップ1001では、データ生成部102が加工条件データ301,302を生成し、データ記憶部103に記憶することで、制御ユニット100が第1保持部55-1に保持する切削ブレード21の種類を記憶する。
【0074】
実施形態1において、切削加工を開始すると、制御ユニット100は、動作制御部101が保持テーブル10の保持面11に粘着テープ204を介して裏面202側を吸引保持するとともに、クランプ部12で環状フレーム205をクランプする。実施形態1において、切削加工では、制御ユニット100は、動作制御部101がスピンドル23を軸心回りに回転するとともに、切削水供給ノズル26から切削水を切削ブレード21に供給する。実施形態1において、切削加工では、制御ユニット100は、動作制御部101が移動ユニット40を制御して保持テーブル10を加工領域に向かって移動して、撮像ユニット30が被加工物200を撮像して、撮像ユニット30が撮像して得た画像に基づいて、アライメントを遂行する。
【0075】
実施形態1において、切削加工では、制御ユニット100は、動作制御部101が移動ユニット40及び加工ユニット20等を制御して、分割予定ラインに沿って被加工物200と加工ユニット20とを相対的に移動させながら、切削ブレード21を各分割予定ラインに切り込ませて被加工物200を個々のデバイスに分割する。
【0076】
実施形態1において、切削加工中に、制御ユニット100は、動作制御部101が所定のタイミングであるか否かを判定する(ステップ1003)。なお、所定のタイミングは、切削ブレード21を交換するタイミングであり、例えば、所定枚数の被加工物200を切削加工する度や、所定数の分割予定ラインを切削加工する度や切削ブレード21の刃先出し量が所定値を下回った場合や、切削ブレード21が破損した場合や、加工対象となる被加工物200が変わり使用する切削ブレードの種類が変更になる場合などである。
【0077】
実施形態1において、切削加工中に、制御ユニット100は、動作制御部101が所定のタイミングであると判定する(ステップ1003:Yes)と、切削ブレード21の交換が可能か否かを判定する(ステップ1004)。実施形態1において、切削加工中に、制御ユニット100は、動作制御部101が第2加工条件データ302とブレード保管データ303とを参照して、切削ブレード21の交換対象の加工ユニット20に装着される種類の切削ブレード21が第1保持部55-1に保持された第1切削ブレード21又は第2切削ブレード21に存在しているか否かを判定して、切削ブレード21の交換が可能か否かを判定する(ステップ1004)。
【0078】
実施形態1において、制御ユニット100は、動作制御部101が第2加工条件データ302とブレード保管データ303とを参照して、切削ブレード21の交換対象の加工ユニット20に装着される種類の切削ブレード21が第1保持部55-1に保持された第1切削ブレード又は第2切削ブレードに存在していないと判定すると、切削ブレード21の交換が不可能であると判定(ステップ1004:No)して、報知ユニットにオペレータに報知させて、切削加工を停止する(ステップ1005)。
【0079】
実施形態1において、切削加工中に、制御ユニット100は、動作制御部101が第2加工条件データ302とブレード保管データ303とを参照して、交換対象の加工ユニット20に装着される種類の切削ブレード21が第1保持部55-1に保持された第1切削ブレード又は第2切削ブレードに存在していると判定すると、切削ブレード21の交換が可能であると判定(ステップ1004:Yes)して、搬送ステップ1006に進む。
【0080】
(搬送ステップ)
搬送ステップ1006は、交換ユニット60の搬送アーム64等によって、補助装置5の保管ユニット50と、加工装置1の加工ユニット20との間で切削ブレード21を搬送するステップである。搬送ステップ1006では、制御ユニット100は、動作制御部101が、切削ブレード21が交換対象の加工ユニット20のスピンドル23の軸心回りの回転を停止し、切削水供給ノズル26からの切削水の供給を停止する。
【0081】
搬送ステップ1006では、制御ユニット100は、動作制御部101が、補助装置5の昇降ユニット611、Y軸移動ユニット62、搬送アーム64、保管ユニット50を制御して、交換対象の加工ユニット20のスピンドル23に装着される種類の第1保持部55-1に保持された切削ブレード21をブレード保持部67に保持する。搬送ステップ1006では、制御ユニット100は、動作制御部101が、補助装置5の昇降ユニット611、Y軸移動ユニット62、搬送アーム64及び加工装置1のY軸移動ユニット42、Z軸移動ユニット43等を制御して、ナット保持部68にナット25を保持してスピンドル23から取り外し、ブレード保持部67でスピンドル23に装着されている交換対象の切削ブレード21を保持する。従来は作業者が補助装置5に切削ブレード21を収容する際に切削ブレード21の情報を制御ユニット100の記憶装置に登録し、その後の搬送ステップ1006において作業者が登録した情報を元に交換ユニット60が加工条件データ301,302で指定された種類の切削ブレード21を補助装置5から取り出し、搬送ステップ1006の途中に切削ブレード21の種類に間違いがないかを読み取りユニット70で切削ブレード21のコード27を読み取り確認していた。そのため作業者の登録ミスがあったとしても、搬送ステップ1006において読み取りユニット70が読み取るまで判明せず、作業者の登録ミスにより誤った切削ブレード21が各保持部55に保持されていると、切削ブレード21を補助装置5に戻して再度切削ブレード21を選んで搬送する工数がかかり生産性の悪化に繋がっていた。本発明は、搬送ステップ1006の前に、交換ユニット60によって自動で切削ブレード21の種類を特定し、誤った種類の切削ブレード21が混入していた場合は、第2保持部55-2に移動させておくので、搬送ステップ1006において誤った切削ブレード21を搬送し処理を中断する恐れがない。
【0082】
搬送ステップ1006では、制御ユニット100は、動作制御部101が、補助装置5の昇降ユニット611、Y軸移動ユニット62、搬送アーム64及び加工装置1のY軸移動ユニット42、Z軸移動ユニット43等を制御して、ブレード保持部67で保持した交換対象の切削ブレード21をスピンドル23から取り外し、ブレード保持部67に保持した交換用の切削ブレード21をスピンドル23に装着して、ナット保持部68に保持したナット25をスピンドル23に装着する。搬送ステップ1006では、制御ユニット100は、動作制御部101が、補助装置5の昇降ユニット611、Y軸移動ユニット62、搬送アーム64等を制御して、使用済みの切削ブレード21を第2保持部55-2に保持させる。こうして、搬送ステップ1006では、切削ブレード21を補助装置5と加工装置1との間で搬送して、加工ユニット20の切削ブレード21を交換する。
【0083】
切削ブレード21の交換後、制御ユニット100は、動作制御部101は、切削ブレード21が交換された加工ユニット20のスピンドル23を軸心回りに回転し、切削水供給ノズル26から切削ブレード21に切削水を供給して、ステップ1002に戻る。なお、切削ブレード21の交換後、制御ユニット100は、データ生成部102が、ブレード保管データ303において加工ユニット20に搬送されてスピンドル23に装着された第1切削ブレード21を保持していた第1保持部55-1の第2切削ブレード21の種類を、第1切削ブレード21の種類とし、第2切削ブレード21の種類を空欄として、ブレード保管データ303を更新する。なお、スピンドル23が二つある装置の場合、交換ユニット60で一度に二つの切削ブレード21を保持する場合がある。そこで読み取りステップ1012と判定ステップ1013は各保持部15の手前側にある第1切削ブレード21と、第1切削ブレード21に隣接した後方にある第2切削ブレード21と、に対して実施されている事が好ましい。また、切削ブレード21の交換後、制御ユニット100は、動作制御部101が加工ユニット20に搬送されてスピンドル23に装着された第1切削ブレード21を保持していた第1保持部55-1を最下端に位置付けて、エアーノズルから高圧エアーを供給して、軸部57に残された切削ブレード21を軸部57の先端側に押し出す。
【0084】
実施形態1において、切削加工中に、制御ユニット100は、動作制御部101が所定のタイミングではないと判定する(ステップ1003:No)と、切削加工が終了したか否かを判定する(ステップ1007)。実施形態1において、制御ユニット100は、動作制御部101が保持テーブル10に保持した被加工物200の全ての分割予定ラインを切削加工していないと、切削加工が終了していないと判定(ステップ1007:No)して、ステップ1002に戻る。実施形態1において、制御ユニット100は、動作制御部101が保持テーブル10に保持した被加工物200の全ての分割予定ラインを切削加工していると、切削加工が終了したと判定(ステップ1007:Yes)して、保持テーブル10を搬入出領域に移動させて、保持テーブル10の切削加工後の被加工物200の吸引保持を停止し、クランプ部12の環状フレーム205のクランプを解除して、切削加工を終了する。
【0085】
また、制御ユニット100は、切削加工中に、
図14に示されたフローチャートを繰り返し実行する。制御ユニット100は、動作制御部101が、搬送ステップ1006中であるか否かを判定する(ステップ1010)。制御ユニット100は、動作制御部101が、搬送ステップ1006中ではないと判定する(ステップ1010:No)と、ブレード保管データ303の更新が必要か否かを判定する(ステップ1011)。
【0086】
制御ユニット100は、動作制御部101が、ブレード保管データ303の生成前、又は最新のブレード保管データ303を参照して切削ブレード21を保持している第1保持部55-1の第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21の種類が空欄である即ち特定されていない場合、ブレード保管データ303の更新が必要と判定(ステップ1011:Yes)して、読み取りステップ1012に進む。
【0087】
(読み取りステップ)
読み取りステップ1012は、読み取りユニット70によってコード27を読み取るステップである。実施形態1において、読み取りステップ1012では、制御ユニット100は、データ生成部102が、補助装置5の昇降ユニット611、Y軸移動ユニット62、搬送アーム64を制御して、切削ブレード21を保持しかつ第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21の種類が特定されていない第1保持部55-1の第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21をブレード保持部67に保持する。実施形態1において、読み取りステップ1012では、制御ユニット100は、データ生成部102が、補助装置5の昇降ユニット611、Y軸移動ユニット62、搬送アーム64を制御して、ブレード保持部67に保持した種類が特定されていない第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21のコード27を読み取りユニット70にY軸方向に沿って相対させた後、読み取りユニット70で読み取って、判定ステップ1013に進む。
【0088】
(判定ステップ)
判定ステップ1013は、直前の読み取りステップ1012で読み取った第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21の種類と、記憶ステップ1001で記憶し生成した第2加工条件データ302の切削ブレード21の種類とが一致するかを判定するステップである。実施形態1において、判定ステップ1013では、制御ユニット100は、データ生成部102がコード27を読み取った第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21の種類を特定して、特定した第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21の種類が第2加工条件データ302に存在しているか否かを判定し、存在していると一致していると判定し、存在していないと一致していないと判定して、移動ステップ1014に進む。
【0089】
(移動ステップ)
移動ステップ1014は、判定ステップ1013において一致すると判定した場合、搬送アーム64等によって第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21を元の第1保持部55-1で保持し、判定ステップ1013において一致しないと判定した場合、搬送アーム64等によって切削ブレード21を対象外の切削ブレード21を保持する第2保持部55-2に搬出するステップである。実施形態1において、移動ステップ1014では、制御ユニット100は、データ生成部102が判定ステップ1013において一致すると判定した場合、補助装置5の昇降ユニット611、Y軸移動ユニット62、搬送アーム64を制御して、ブレード保持部67に保持した第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21を元の第1保持部55-1に保持させる。
【0090】
実施形態1において、移動ステップ1014では、制御ユニット100は、データ生成部102が判定ステップ1013において一致していないと判定した場合、補助装置5の昇降ユニット611、Y軸移動ユニット62、搬送アーム64を制御して、ブレード保持部67に保持した切削ブレード21を第2保持部55-2に保持させる。
【0091】
(保管データ作成ステップ)
保管データ作成ステップ1015は、読み取りステップ1012で読み取られた情報から、保持部15と保持部15に保持される切削ブレード21の種類とを紐付けたブレード保管データ303を作成、更新するステップである。実施形態1において、保管データ作成ステップ1015では、制御ユニット100は、データ生成部102が判定ステップ1013において一致すると判定した場合、判定ステップ1013において特定した切削ブレード21の種類を、移動ステップ1014において切削ブレード21が戻された第1保持部55-1の第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21の種類として、ブレード保管データ303を生成又は更新して、ステップ1010に戻る。
【0092】
こうして、保管データ作成ステップ1015において、データ生成部102が判定ステップ1013において一致すると判定した場合、判定ステップ1013において特定した切削ブレード21の種類を、移動ステップ1014において切削ブレード21が戻された第1保持部55-1の第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21の種類として、ブレード保管データ303を生成又は更新することで、読み取りステップ1012で読み取られた情報から、保持部15と保持部15に保持される切削ブレード21の種類とを紐付けたブレード保管データ303を作成、更新する。また、保管データ作成ステップ1015において、データ生成部102がブレード保管データ303を作成、更新することで、移動ステップ1014後に、ブレード保管データ303を更新する。
【0093】
また、実施形態1において、制御ユニット100は、動作制御部101が、加工装置1に切削ブレード21を搬送する搬送ステップ1006中であると判定した場合(ステップ1010:Yes)、及びブレード保管データ303の更新が必要ではないと判定した場合(ステップ1011:No)、ステップ1010に戻る。制御ユニット100は、動作制御部101が、最新のブレード保管データ303を参照して切削ブレード21を保持している第1保持部55-1の第1切削ブレード21及び第2切削ブレード21の種類が特定されている場合、ブレード保管データ303の更新が必要ではないと判定(ステップ1011:No)する。こうして、実施形態1に係る加工工具の管理方法は、読み取りステップ1012と、判定ステップ1013と、移動ステップ1014とは、搬送ステップ1006が実施されておらず交換ユニット60が使用されていないタイミングを活用して実施し、第1保持部55-1に所望する種類の切削ブレード21のみが保持されるように管理する。そのため作業者が切削ブレード21の識別コードを読み込んで登録する工数を削減でき、さらに作業者の登録ミスによる搬送ステップ1006の中断を防止することができる。
【0094】
このように、実施形態1に係る加工工具の管理方法では、ブレード保管データ303は、切削ブレード21が交換される度に、更新されることとなる。
【0095】
以上説明したように、実施形態1に係る加工工具の管理方法は、記憶ステップ1001において第1保持部55-1に保持する切削ブレード21の種類即ち加工ユニット20のスピンドル23に装着される切削ブレード21の種類を記憶し、読み取りステップ1012において第1保持部55-1に保持された切削ブレード21の種類を読み取って、判定ステップ1013において記憶ステップ1001で記憶した切削ブレード21の種類と読み取りステップ1012で読み取った切削ブレード21の種類とが一致するか否かを判定する。このために、実施形態1に係る加工工具の管理方法は、第1保持部55-1に保持させた切削ブレード21の種類が加工ユニット20のスピンドル23に装着される種類であるか否かを判定できる。
【0096】
また、実施形態1に係る加工工具の管理方法は、判定ステップ1013で一致すると判定した場合、移動ステップ1014において種類が一致した切削ブレード21を第1保持部55-1に保持させるので、第1保持部55-1に保持された切削ブレード21を加工ユニット20の切削ブレード21の交換に用いることができる。
【0097】
このように、実施形態1に係る加工工具の管理方法は、第1保持部55-1に種々の種類の切削ブレード21を保持させても、読み取りステップ1012、判定ステップ1013及び移動ステップ1014を繰り返すことで、第1保持部55-1には加工ユニット20のスピンドル23に装着される所望する種類の切削ブレード21のみが保持されることとなる。その結果、実施形態1に係る加工工具の管理方法は、補助装置5の第1保持部55-1に保持される切削ブレード21の種類を入力する必要がなくなり、補助装置5の第1保持部55-1に保持される切削ブレード21の種類を管理する際のミスを抑制することができるという効果を奏する。
【0098】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、本発明では、加工工具は、切削ブレード21に限定されることなく、例えば、ドレッサーボード、加工痕を確認するためのワークピー又はマウント24の清掃用具などの加工装置1が使用する各種の消耗品やメンテナンス品であっても良い。
【0099】
また、本発明では、対象外の切削ブレード21を保持する第2保持部55-2が、加工装置1で使用されない種類の切削ブレード21の他、コード27に汚れやコード27にはげなどの異常が発生して、コード27が読み取れない切削ブレード21を保持しても良い。
【0100】
また、実施形態1では、第2保持部55-2が、保管ユニット50に設置されているが、本発明では、保管ユニット50とは別の場所に設置されても良い(例えば、読み取りユニット70の下方に、第2保持部55-2として利用するシャフトを設置しても良い)。
【0101】
また、本発明では、切削ブレード21等の加工工具にコード27に限らず、種類を示す情報を記憶したRFID(Radio Frequency Identification)タグを設置し、読み取りユニット70がRFIDタグの情報を読み取るリーダーであっても良い。要するに、本発明では、コード27やRFIDタグに限らず、切削ブレード21に種類を示すものを設け、読み取りユニット70を切削ブレード21に用いられたものに応じて適宜変更されても良い。
【符号の説明】
【0102】
1 加工装置
5 補助装置(ストッカー)
10 保持テーブル
21 切削ブレード(加工工具)
23 スピンドル
24 マウント
27 コード
55 保持部
55-1 第1保持部(保持部)
55-2 第2保持部
64 搬送アーム
70 読み取りユニット(読み取り部)
100 制御ユニット
303 ブレード保管データ(保管データ)
1001 記憶ステップ
1006 搬送ステップ
1012 読み取りステップ
1013 判定ステップ
1014 移動ステップ
1015 保管データ作成ステップ