(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017545
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20240201BHJP
【FI】
G06Q10/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022120259
(22)【出願日】2022-07-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLU―RAY DISC
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 竜一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】利用者による利用が登録された利用対象が存在する場所を示す情報を共有することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置5、利用者端末7、登録者端末8及びスケジュール情報管理装置が、通信ネットワークを介してそれぞれ互いに接続されている情報処理システム3において、情報処理装置5は、利用対象を利用する利用者の識別情報及び利用対象の所在を示すロケーション情報を取得する取得部52と、利用対象の利用操作に基づいて、利用者に関連付けられた特定の宛先を設定する登録設定部58と、取得した識別情報及びロケーション情報を、設定した特定の宛先へ送信する送受信部51と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用対象を利用する利用者の識別情報及び前記利用対象が存在する場所を示す情報を取得する取得手段と、
利用対象の利用操作に基づいて、前記利用者に関連付けられた特定の宛先を設定する設定手段と、
前記識別情報及び前記利用対象が存在する場所を示す情報を、前記設定手段により設定された前記特定の宛先へ送信する送信手段と、を有する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記設定手段は、前記特定の宛先として、前記利用対象を利用することを予定されている者の利用者端末を示す宛先を設定すること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記利用することを予定されている者は、前記利用することを予定されている者のスケジュール情報に基づいて特定されること、
を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記特定の宛先として、前記利用者と組織上関連するメンバーの利用者端末示す宛先を設定すること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記利用者と組織上関連するメンバーは、前記利用者の組織上の上司の利用者端末示す宛先を含むこと、
を特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記利用対象の前記利用操作は、二次元コードの読み込み操作であること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記利用対象の前記利用操作は、カードリーダーによる読み込み操作であること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記利用者が前記利用対象の利用を開始する場合、前記送信手段は、前記識別情報及び前記利用対象が存在する場所を示す情報を、前記設定手段により設定された前記特定の宛先へ送信すること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8に記載の情報処理装置と、
前記利用対象を利用する利用者の識別情報及び前記利用対象の所在を示す利用対象が存在する場所を示す情報を取得する利用者端末と、を有する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記利用者のスケジュール情報を管理するスケジュール情報管理装置と前記情報処理装置との間で前記スケジュール情報を共有すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項11】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
利用対象を利用する利用者の識別情報及び前記利用対象の所在を示す利用対象が存在する場所を示す情報を取得する取得ステップと、
利用対象の利用操作に基づいて、前記利用者に関連付けられた特定の者を設定する設定ステップと、
前記識別情報及び前記利用対象が存在する場所を示す情報を、前記設定手段により設定された特定の者へ送信する送信ステップと、
を実行すること、
を特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
請求項11に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議室などの設備の利用予約を管理する予約管理システムは、近年のテレワーク等の傾向を受け、テレワーカーのスケジュール情報等に基づいた利便性を向上させるものが多くなってきている。
【0003】
このような傾向において、会議が開始または終了した旨を知りたいものを登録しておき、会議の開始時と終了時に通知する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005-222477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、利用者による利用が登録された利用対象が存在する場所を示す情報を共有できないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、請求項1に係る発明は利用対象を利用する利用者の識別情報及び前記利用対象が存在する場所を示す情報を取得する取得手段と、利用対象の利用操作に基づいて、前記利用者に関連付けられた特定の宛先を設定する設定手段と、前記識別情報及び前記利用対象が存在する場所を示す情報を、前記設定手段により設定された前記特定の宛先へ送信する送信手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、利用者による利用が登録された利用対象が存在する場所を示す情報を共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】情報処理装置、スケジュール情報管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図3】利用者端末、登録者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図4】情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図5】登録者管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図6】ログイン管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図7】ロケーション情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図8】スケジュール情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図9】利用実績管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図10】通知先情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図11】登録者情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図12】ロケーション情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図13】ログイン時の処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図14】ログイン時の利用者端末の画面表示例である。
【
図15】利用対象を特定する処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図16】QRコードの読み込み処理時の利用者端末の画面表示例
【
図17】スケジュール情報の参照処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図18】通知先情報の特定処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図19】特定の通知先への送信処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図20】通知内容の画面表示(入室時)の一例である。
【
図21】通知内容の画面表示(入室時)の別の一例である。
【
図22】第二の実施形態における情報処理システムの全体構成図の一例である。
【
図23】第二の実施形態における情報処理システムの機能構成の一例である。
【
図24】第二の実施形態における入室時の通知内容の画面表示の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があれば、その説明を省略する。
【0009】
〔第一の実施形態〕
図1乃至
図21用いて、第一の実施形態について説明する。
【0010】
〔情報処理システムの全体構成〕
<システム構成例>
図1は、情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示されているように、情報処理システム3は、スケジュール情報管理装置9、情報処理装置5、利用者端末7及び登録者端末8を含む各装置を有している。情報処理装置5、利用者端末7及び登録者端末8は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。ここで、通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。
【0011】
<情報処理装置>
情報処理装置5は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。情報処理装置5は、通信ネットワーク100を介して、利用者端末7及び登録者端末8と通信が可能である。情報処理システム3において情報処理装置5は、所定の利用対象を利用するために登録された登録者に係る登録者情報を管理する機能を有する。
【0012】
また、情報処理装置5は、登録者が登録した利用対象に係る予定を管理するスケジュール情報を管理するシステムとして機能してもよい。更に、情報処理装置5は、スケジュール情報管理装置9との間で、利用対象を利用する利用者のスケジュール情報、及び利用者に関連付けられた者のスケジュール情報を共有する。なお、情報処理装置5は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の通信機能を有する通信装置であり、例えば、一つのサーバ装置で構成されるものであってもよいし、所定の機能ごとに分割された複数のサーバ装置で構成されるものであってもよい。更に情報処理装置5は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0013】
更に情報処理装置5は、登録者端末8に対して所定の通知を送信する際、プッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、情報処理装置5は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を利用して登録者端末8に対してプッシュ通知することで、登録者端末8に対する通知機能を実現することが可能である。
【0014】
他方、情報処理装置5は登録者端末8に対する通知方法として、上述した通知方法以外にも、チャットアプリ等を利用した登録者端末8との双方向通信を利用してもよい。
【0015】
<利用者端末>
利用者端末7は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。利用者端末7は、通信ネットワーク100を介して、情報処理装置5及び登録者端末8と通信が可能である。情報処理システム3において利用者端末7は、所定の利用対象を利用する利用者によって所定の利用対象に備えられたQRコード(登録商標。以下省略)等を読み取り、読み取ったQRコードに含まれる所定の利用対象を示す利用対象ID(リソースID)、利用対象を利用する利用者の利用者識別情報及び利用対象の所在を示すロケーション情報を取得する。また、利用者端末7は、取得した利用対象ID(リソースID)、利用者識別情報及びロケーション情報等を情報処理装置5に送信する機能を有する。但し、所定の利用対象を示すための情報源はQRコードに限らない。なお、利用者端末7は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。更に利用者端末7は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0016】
<登録者端末>
登録者端末8は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。登録者端末8は、通信ネットワーク100を介して、情報処理装置5及び利用者端末7と通信が可能である。情報処理システム3において登録者端末8は、利用対象を利用するための利用者を登録する機能を有し、利用者を識別する利用者識別情報、利用者名、利用者の連絡先、利用者の所属部署、利用者の役職を含む各種情報の入力を受け付けて、それらの情報を情報処理装置5に送信する。なお、登録者端末8は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。更に登録者端末8は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0017】
なお、利用者の連絡先には、電子メール、ID、電話番号など、利用者を一意に識別できる情報が含まれる。この場合、利用者は、最初に他の予定管理サーバにログイン認証を行い、その後、利用者はアクセス用のトークン等を利用してWebサイトへのアクセスを行うようにしてもよい。このように他の予定管理サーバが、フリースペース、会議室を含む各種の利用対象を予約した予約情報及び利用者の予定を管理するようにしてもよい。なお、他の予定管理サーバのような予定管理システムとしては、G Suite(登録商標)、Office365(登録商標)等が知られているが、これらに限らない。
【0018】
●用語について●
本実施形態において利用対象とは、ある会社、団体及び組織等が保有、貸借、又は管理している資源を示すものとして扱う。その資源としての利用対象には、例えば、会議室、フリーアドレスを有するフリースペース(以下、「フリースペース」という)、ブース、レンタルオフィス、座席、レンタルスタジオ、ホテル等の宿泊施設、催物会場等の場所、空間が挙げられる。これらの利用対象は移動しにくいものであり、設備ともいう。更に、各種備品、各種電子機器、机、椅子、ロッカー、社用車、レンタカー(シェアリングカー)、駐車場、レンタルサイクル、駐輪場、遠隔会議システム、印刷サービスや仕組み、人(受付グループ)等も利用対象となり得る。
【0019】
また、本実施形態において利用者とは、以下に該当する者をいう。例えば、利用者には、利用対象を予約する(予約した)予約者、予約した利用対象を使用(利用)する使用者、予約した利用対象で実行(実施)されるイベントに参加する参加者、及び上述した各者に招待されて参加するゲスト参加者が含まれる。本実施形態では、説明の便宜上、利用者という用語を使用する。
【0020】
また、本実施形態においてイベントとは、上述した利用対象で行われる各種行事、催し物などをいう。例えば、イベントには、会議、打合せ、講義、講演、レクチャー、競技大会などが含まれる。
【0021】
また、本実施形態において利用操作とは、利用対象に関連付けて設けられたQRコードの読取操作及びカードリーダーによるカードの読込操作を含む。なお、本実施形態において、利用対象に関連付けて設けられたものとして、バーコード等の一次元コード、QRコード等の二次元コード及び三次元コードが含まれてもよい。そして、それらの各種コードには、利用対象を識別するための利用対象IDが埋め込まれていてもよい。
【0022】
〔ハードウエア構成〕
続いて、
図2及び
図3を用いて、実施形態に係る情報処理システムを構成する装置又は端末のハードウエア構成について説明する。なお、
図2及び
図3に示されている装置又は端末のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加又は削除されてもよい。
【0023】
<情報処理装置、スケジュール情報管理装置のハードウエア構成>
図2は、情報処理装置、スケジュール情報管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図2に示されているように、情報処理装置5は、例えばコンピュータによって構築されている。
情報処理装置5は、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、HD505、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ506、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ509、撮像素子I/F(Interface)510、ネットワークI/F511、キーボード512、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、DVD-RW516、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ517、外部機器接続I/F518、音入出力I/F519、マイク520、スピーカ521及びバスライン530を備えている。
【0024】
これらのうち、CPU501は、情報処理装置5の全体の動作を制御する。ROM502は、CPU501の処理に用いられる処理用プログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。EEPROM504は、CPU501の制御にしたがって、アプリケーション用プログラム等の各種データの読出し又は書込みを行う。HD505は、上述した各種プログラム等のデータを記憶する。HDDコントローラ506は、CPU501の制御にしたがってHD505に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ディスプレイ507は、被写体の画像、文字、各種アイコン、カーソル、メニューなどの各種情報を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)等の表示手段の一種である。近距離通信I/F508は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置、又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。なお、近距離通信I/F508には近距離通信のためのアンテナが備わっていてもよい。CMOSセンサ509は、CPU501の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F510は、CMOSセンサ509の駆動を制御する回路である。バスライン530は、
図2に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0025】
ネットワークI/F511は、通信ネットワーク100を介して他の機器と各種データ(情報)通信するための通信インターフェイスである。キーボード512は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス513は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う
入力手段の一種である。メディアI/F515は、フラッシュメモリ等の記録メディア514に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。DVD-RWドライブ517は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW516に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。なお、記録媒体は、DVD-RWに限らずDVD-R等であってもよい。外部機器接続I/F518は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F519は、CPU501の制御にしたがってマイク520及びスピーカ521との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク520は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ521は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。
【0026】
スケジュール情報管理装置9は、例えばコンピュータによって構築されている。スケジュール情報管理装置9は、CPU901、ROM902、RAM903、EEPROM904、HD905、HDDコントローラ906、ディスプレイ907、近距離通信I/F908、CMOSセンサ909、撮像素子I/F910、ネットワークI/F911、キーボード912、ポインティングデバイス913、メディアI/F915、DVD-RWドライブ917、外部機器接続I/F918、音入出力I/F919、マイク920、スピーカ921及びバスライン930を備えている。これらの各ハードウエア資源は、情報処理装置5におけるCPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、HD505、HDDコントローラ506、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOSセンサ509、撮像素子I/F510、ネットワークI/F511、キーボード512、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、DVD-RW516、DVD-RWドライブ517、外部機器接続I/F518、音入出力I/F519、マイク520、スピーカ521及びバスライン530と同様のため、説明を省略する。なお、スケジュール情報管理装置9は、上述した情報処理装置5に組み込まれていてもよい。
【0027】
<利用者端末、登録者端末のハードウエア構成>
図3は、利用者端末、登録者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図3に示されているように、利用者端末7は、例えばコンピュータによって構築されている。利用者端末7は、CPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ709、撮像素子I/F(Interface)710、ネットワークI/F711、タッチパネル712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F718、音入出力I/F719、マイク720、スピーカ721及びバスライン730を備えている。これらの各ハードウエア資源は、
図2で示した情報処理装置5におけるCPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、HD505、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ506、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ509、撮像素子I/F(Interface)510、ネットワークI/F511、キーボード512、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、DVD-RW516、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ517、外部機器接続I/F518、音入出力I/F519、マイク520、スピーカ521及びバスライン530と同様のため、説明を省略する。
【0028】
登録者端末8は、例えばコンピュータによって構築されている。登録者端末8は、CPU801、ROM802、RAM803、EEPROM804、ディスプレイ807、近距離通信I/F808、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ809、撮像素子I/F(Interface)810、ネットワークI/F811、タッチパネル812、ポインティングデバイス813、メディアI/F815、外部機器接続I/F818、音入出力I/F819、マイク820、スピーカ821及びバスライン830を備えている。これらの各ハードウエア資源は、利用者端末7におけるCPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ709、撮像素子I/F(Interface)710、ネットワークI/F711、タッチパネル712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F718、音入出力I/F719、マイク720、スピーカ721及びバスライン730と同様のため、説明を省略する。
【0029】
なお、上述した各種プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、情報処理装置5は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係る情報処理方法を実現する。
【0030】
〔情報処理システムの機能構成〕
次に、
図4を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。
図4は、情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。なお、
図4は、
図1に示されている端末又は装置のうち、後述する処理又は動作に関連するものを示す。また、情報処理システム3に含まれるスケジュール情報管理装置9については、一般的なカレンダーサービスを提供するクラウドサーバを利用するものであってもよい。そのため、本実施形態においてはその説明を省略する。
【0031】
<情報処理装置の機能構成>
図4に示されているように、情報処理装置5は、送受信部51、取得部52、参照部53、判断部55、認証部56、生成部57、登録設定部58及び記憶読出部59を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つからRAM503に展開された情報処理装置5用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、情報処理装置5は、
図2に示されているROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つにより構築される記憶部5000を有している。更に、記憶部5000には、利用者端末7及び登録者端末8と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、Webブラウザによる処理を実行するためのプログラム(ブラウザアプリ)等が記憶されている。
【0032】
<<情報処理装置の各機能構成>>
次に、情報処理装置5の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている情報処理装置5の送受信部51は、主に、
図2に示されている近距離通信I/F508及びネットワークI/F511に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して利用者端末7及び登録者端末8との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部51は、利用対象を利用する利用者の識別情報及び利用対象が存在する場所を示すロケーション情報を、後述する登録設定部58により設定された特定の宛先へ送信する。なお、本実施形態における特定の宛先とは、例えば、利用対象を利用することを予定されている者の利用者端末、利用者と組織上関連するメンバーの利用者端末を示す宛先である。また、特定の宛先とは、例えば、利用者と組織上関連するメンバーのうち、利用者の組織上の上司の利用者端末を示す宛先である。更に、利用することを予定されている者は、例えば、所定の利用対象を利用することを予定されている者(利用者)のスケジュール情報に基づいて特定される。本実施形態において、送受信部51は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0033】
取得部52は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され、利用者端末7によって撮影されたQRコードに含まれる各種情報を取得する。また、取得部52は、利用対象を利用する利用者の識別情報及び利用対象の所在を示すロケーション情報を取得する。本実施形態において、取得部52は、取得手段の一例として機能する。
【0034】
参照部53は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され、記憶部4000の各種DBに記憶されている各種データを参照する。また、これら記憶部4000の各種DBに記憶されている各種データと、利用者端末など通信ネットワーク100を介して情報処理装置5送られてくる各種データを参照する。また、参照部53は、特定の利用対象を識別する識別情報及び利用対象のロケーション情報を通知する宛先としての通知先を特定する。本実施形態において、参照部53は、参照手段の一例、又は特定手段の一例として機能する。
【0035】
判断部55は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され情報処理装置5における各種判断を行う。本実施形態において、判断部55は、判断手段の一例として機能する。
【0036】
認証部56は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され、例えば、利用者端末7から要求された認証要求に基づいて、利用者端末7の認証処理を行う。本実施形態において、認証部56は、認証手段の一例として機能する。
【0037】
生成部57は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され、利用者端末7に対する各種メッセージ及び画面データを生成する。本実施形態において、生成部57は、生成手段の一例として機能する。
【0038】
登録設定部58は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され、登録者端末8が送信した所定の利用対象を利用するための登録者及び登録者に係る各種情報である登録者管理テーブルを登録する。また、登録設定部58は、登録者端末8が送信した所定の利用対象の利用対象名及び利用対象名に係る各種情報であるロケーション情報管理テーブルを登録する。また、登録設定部58は、利用者による利用対象の利用操作に基づいて、利用者に関連付けられた特定の宛先として、利用対象を利用することを予定されている者の利用者端末を示す宛先を設定する。また、登録設定部58は、特定の宛先として、利用者と組織上関連するメンバーの利用者端末を示す宛先を設定する。本実施形態において、登録設定部58は、登録手段の一例、又は設定手段の一例として機能する。
【0039】
記憶読出部59は、主に、
図2に示されているROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つに対するCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部59は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0040】
●登録者管理テーブル●
図5は、登録者管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図5に示されているような登録者管理テーブルによって構成された登録者管理DB5001が構築されている。
図5に示すように、登録者管理テーブルでは、利用者識別情報(ログインID)ごとに、利用者パスワード、利用者名、利用者連絡先(メールアドレス等)、利用者所属部署、役職が関連付けられて記憶、管理されている。これらの記憶、管理されている情報は、登録者が登録者端末8を介し、情報処理装置5の登録者管理DB5001へ登録する(
図4参照)。
【0041】
これらのうち利用者識別情報(ログインID)は、利用対象を利用するための利用者を識別する識別情報である。利用者パスワードは、情報処理システム3を利用する際のログイン時の利用者識別情報に関連付けられた識別情報であり、初回の起動時(ログイン時)等に利用者が設定する。なお、パスワードは、任意の文字列、数字、記号をランダムに含む複数文字(桁)の情報又はコードである。利用者名は利用対象を利用するための人物の名称であり、利用者連絡先の一例は、利用者に割り振られたメールアドレスである。なお、利用者メールアドレスは、ログイン管理DB5001(
図6参照)で管理される利用者メールアドレスと同じ内容が管理されるのが一般的である。利用者所属部署は、利用者が所属する会社、組織等において所属する部署名を表す。役職は、その所属部署において与えられた役職を表す。
【0042】
●ログイン管理テーブル●
図6は、ログイン管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図6に示されているようなログイン管理テーブルによって構成されたログイン管理DB5002が構築されている。
図6に示すように、ログイン管理テーブルでは、利用者識別情報 (ログインID)ごとに、利用者パスワード、利用者名、利用者連絡先(メールアドレス等)、利用者所属部署、役職、ログイン状態が関連付けられて記憶、管理されている。
【0043】
これらのうちログイン状態フラグは、利用者がログインしていない状態では「0」、ログインした状態になると「1」になる状態フラグである。なお、ログイン状態フラグは、上述した「0」、「1」を入れ替えた状態でログイン状態を管理してもよい。つまり、利用者がログインしていない状態では「1」、ログインした状態になると「0」として管理してもよい。例えば
図6においては、利用者名「海老名らら子」(以下、「海老名らら子」と記載)と利用者名「馬込花子」(以下、「馬込花子」と記載)が、それぞれ各自の利用者端末7から各自の利用者パスワードaa0123及びbc4321を入力することでログインした様子を示している。ログインすることにより、利用者は利用者端末7にて、情報処理装置5または情報処理システム3の利用をすることができる状態となる。
【0044】
これらのログイン管理テーブルに記憶、管理されている情報は、登録者が登録者端末8を介し、情報処理装置5の登録者管理DB5001へ登録した情報として活用されてもよい。
【0045】
●ロケーション情報管理テーブル●
図7は、ロケーション情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図7に示されているようなロケーション情報管理テーブルによって構成されたロケーション情報管理DB5005が構築されている。
図7に示すように、ロケーション情報管理テーブルでは、利用対象名(リソース名)ごとに、利用対象ID(リソースID)、利用対象ロケーション情報、利用対象フロア名、利用状態フラグが関連付けられて管理されている。利用対象名(リソース名)は、第6会議室などの具体的な利用対象名(リソース名)である。利用対象ID(リソースID)は、利用対象に付けられた固有のIDである。このため、利用対象ID(リソースID)を指定すれば利用対象は特定できる。利用対象フロア名は利用対象が存在する場所を具体的に表している。利用対象ロケーション情報は、利用対象が存在する場所(所在)を示す情報である。例えば、利用対象ロケーション情報(RL00001)には、利用対象名(例えば第6会議室)や利用対象フロア名(B棟21F)だけでなく、その建物の名称(例えば海老名事業所)や海老名事業所の住所も含めることができる。利用対象が存在する場所(所在)を示す情報であるため、例えば座席を利用する場合には座席の場所を示す情報でもよい。また、必要に応じて、GPS(Global Positioning System)の情報なども含めることができる。利用者対象フロア名は、登録者が利用予定の利用対象が存在するフロアの名称、又は、登録者が参加予定の参加イベントが行われるフロアの名称を表す。
【0046】
このロケーション情報管理テーブルは、管理者によって情報処理装置に事前に登録される。登録処理の詳細については、後述する。
【0047】
また、ロケーション管理テーブルでは利用状態フラグが記憶、管理されている。利用状態フラグは、利用者が利用対象を利用していない状態では「0」であるが、利用対象を利用した状態になると「1」になる。例えば
図7においては、B棟21Fにある第6会議室がいずれかの利用者により利用されたことを示している。利用者がQRコードなどを読み込むなどにより利用対象を利用した際、ロケーション情報管理テーブル(
図7)は利用状態フラグを「1」とする。詳細な動作については後述する。
【0048】
●スケジュール情報管理テーブル●
図8は、スケジュール情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図8に示されているようなスケジュール情報管理テーブルによって構成されたスケジュール情報管理DB5004が構築されている。
図8に示すように、スケジュール情報管理テーブルでは、利用者識別情報(ログインID)ごとに、利用者名、参加イベント名、利用対象名(リソース名)、利用対象ID(リソースID)、利用対象フロア名、開始期間、終了時間が関連付けられて管理されている。
【0049】
これらのうち参加イベント名は、登録者が利用又は参加予定のイベントの名称を表す。利用対象フロア名は、登録者が利用予定の利用対象が存在するフロアの名称、又は、登録者が参加予定の参加イベントが行われるフロアの名称を表す。開始予定日時及び終了予定日時は、予定されている参加イベントが行われる開始予定及び終了予定の日時を表す。
【0050】
スケジュール情報管理テーブルが情報処理装置5内にある場合には、登録者端末8に対して入力された各種利用対象に対する予約又は利用予定情報を受信して管理する機能を有している。一方で、情報処理装置5が通信ネットワーク100を介し、スケジュール情報を管理する他のサーバに予約又は予約情報を要求することで、上述した他のサーバから利用対象の予約又は利用情報を取得するようにしてもよい。あるいは、他のサーバが、予め登録しておいたアカウント(ドメイン)の予約又は利用情報を情報処理装置5に送信してもよい。
【0051】
一般に会議スケジュールを設定する場合には、このような利用者のスケジュール情報に基づいて、会議参加予定者の共通の空き時間に社内会議のスケジュールを設定するようになる。
【0052】
また利用対象は、この会議参加予定者の共通の空き時間に予約されていない会議室を予約し利用対象として設定することになる。このようにして会議スケジュールは設定されることになる。
【0053】
このように設定された会議スケジュールである
図8のスケジュール情報管理テーブルの情報からは、利用対象をキーにしてスケジュール情報を参照することで、同一の会議に参加予定の会議参加者の情報を知ることができる。例えば、「海老名らら子」、「馬込花子」、利用者名「仲町研太」(以下、「仲町研太」と記載)の3人は、同時刻にB棟21Fの第6会議室で開催される戦略会議に参加することがスケジュール情報管理テーブルからわかる。この情報から、「海老名らら子」、「馬込花子」、「仲町研太」の3人は戦略会議に同時に出席する会議参加者であることがわかる。
【0054】
このようなスケジュール情報は社内のデータベースに記憶することが多いが、社外のデータベースにできる。その場合には社外のデータベースであるスケジュール管理装置と社内のデータベースとの間でスケジュール情報を共有できるように随時最新のスケジュール情報に更新するようにすれば、社内外問わず、会議参加者間のスケジュールをタイムラグなく調べることが可能となる。
【0055】
また上記のスケジュール管理装置は、社内にあってもよい。情報処理装置5とは別の装置でもよい。
【0056】
●利用実績管理テーブル●
図9は、利用実績管理テーブルの一例を示す概念図である。
【0057】
図4の情報処理装置5の記憶部5000には、
図9に示されているような利用実績管理テーブルによって構成された利用実績管理DB5003が構築されている。利用実績管理テーブルでは、利用者識別情報(ログインID)ごとに、利用者パスワード、利用者名、利用者連絡先(メールアドレス等)、利用者所属部署、役職、参加イベント名、利用対象名(リソース名)、利用対象ID(リソースID)、利用対象ロケーション情報(リソースロケーション情報)、利用対象フロア名、開始期間、終了時間、会議参加者(本人)フラグ、会議参加者(本人以外)フラグ、同所属(本人)フラグ、同所属(本人以外)フラグ、同所属(上司)フラグが関連付けられて記憶、管理されている。
【0058】
これらのうち会議参加者(本人)フラグ、会議参加者(本人以外)フラグ、同所属(本人)フラグ、同所属(本人以外)フラグ、同所属(上司)フラグは、利用者が利用者端末7により利用者識別情報(ログインID)と利用対象ID(リソースID)を情報処理装置5へ送付し、情報処理装置5にて利用対象のロケーション情報が特定できた後、情報処理装置5において付与される。
【0059】
また利用実績管理テーブルでは、会議参加者(本人)フラグ、会議参加者(本人以外)フラグ、所属(本人)フラグ、所属(本人以外)フラグ、所属(上司)フラグが記憶、管理されている。
【0060】
なお、本実施形態では、すでに登録されているロケーション情報管理テーブル及びスケジュール情報管理テーブルを参照し、利用実績管理テーブルで管理されている項目へそれぞれ反映する。
【0061】
次に
図8の例を使って以下、各フラグを説明していく。
【0062】
まずは会議参加者(本人)フラグ、会議参加者(本人以外)フラグについて説明をする。
【0063】
会議参加者(本人)フラグは、「海老名らら子」本人が利用対象である第6会議室の利用を開始したことにより「0」から「1」へ変更される(なお、フラグは「〇」、「×」等を使用してもよい)。
【0064】
次に、「海老名らら子」が利用するB棟21Fの第6会議室では、7月1日の10:30から12:30まで戦略会議が開催されている。この「海老名らら子」で示される利用対象名(リソース名)である第6会議室または利用対象名(リソース名)であるRS0102をキーにして調べることで、同会議に参加予定の会議参加者は、「海老名らら子」、「馬込花子」、「仲町研太」の3人だとわかる。この結果、「馬込花子」と「仲町研太」の会議参加者(本人以外)フラグは「0」から「1」へ変更される。
【0065】
次に所属(本人)フラグ、所属(本人以外)フラグ、所属(上司)フラグについて説明をする。
【0066】
所属(本人)フラグは、「海老名らら子」本人が利用対象である第6会議室の利用を開始したことにより「0」から「1」へ変更される。
【0067】
ここで「海老名らら子」の利用者所属部署を参照すると、A本部A開発部1Gである。同じく所属がA本部A開発部1Gであるのは、「理光太郎」と「三愛一郎」である。このため、利用者名「理光太郎」(以下、「理光太郎」と記載)と利用者名「三愛一郎」(以下、「三愛一郎」と記載)の所属(本人)フラグは「0」から「1」へ変更される。
【0068】
また、「三愛一郎」は課長であるため、「理光太郎」の所属(上司)フラグは「0」から「1」へ変更される。
【0069】
●通知先情報管理テーブル●
図10は、通知先情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図9に示されているような通知先情報管理テーブルによって構成された通知先情報管理DB5006が構築されている。通知先情報管理テーブルでは、利用者識別情報(ログインID)、利用者パスワード、利用者名、利用者連絡先(メールアドレス等)、利用者所属部署、役職、参加イベント名(会議名)、利用対象名(会議室名、リソース名)、リソースID、リソース(利用対象)ロケーション情報、利用対象フロア名(フロア名)、開始期間、終了時間が関連付けられて記憶、管理されている。
【0070】
通知先情報管理テーブルは、利用実績管理テーブルのうち、会議参加者(本人)フラグ、会議参加者(本人以外)フラグ、所属(本人)フラグ、所属(本人以外)フラグ又は所属(上司)フラグに「1」が付与されたものを抜き出したテーブルになる。
【0071】
通知先情報管理テーブル(a)は、会議参加者(本人)フラグ、会議参加者(本人以外)フラグに「1」が付与されたものを抜き出したテーブルであり、利用者と同じ会議参加者を通知先として特定する場合の通知先情報管理テーブルである。本テーブルの利用者連絡先が具体的な通知先となる。
【0072】
通知先情報管理テーブル(b)は、所属(本人)フラグ、所属(本人以外)フラグ又は所属(上司)フラグに「1」が付与されたものを抜き出したテーブルであり、利用者と同じ所属の者を通知先として特定する場合の通知先情報管理テーブルである。本テーブルの利用者連絡先が具体的な通知先となる。
【0073】
前述のように、会議に参加した「海老名らら子」本人のフラグである会議参加者(本人)フラグが「0」から「1」へ変更され、同じ利用対象である第6会議室での会議に参加予定の会議参加者である「馬込花子」、「仲町研太」の会議参加者(本人以外)フラグは「0」から「1」へ変更される。これは利用実績管理テーブルと同様に、通知先情報管理テーブルでも記憶、管理される。
【0074】
この会議参加者(本人以外)フラグが付与されている「馬込花子」、「仲町研太」は利用対象である第6会議室を利用することを予定されている者に相当する。このため、情報処理装置5が、「海老名らら子」が第6会議室に入室した情報を送信する先は、会議参加者(本人以外)フラグが付与されている「馬込花子」、「仲町研太」となる。
【0075】
また、会議に参加した「海老名らら子」本人のフラグである会議参加者(本人)フラグが「0」から「1」へ変更されたことにより、「海老名らら子」と同じ所属の「理光太郎」と「三愛一郎」の所属(本人)フラグは「0」から「1」へ変更される。さらに「三愛一郎」は課長であるため、「三愛一郎」の所属(上司)フラグは「0」から「1」へ変更される。これらは利用実績管理テーブルと同様に、通知先情報管理テーブルでも記憶、管理される。
【0076】
所属(本人以外)フラグが付与されている「理光太郎」と「三愛一郎」はA本部A開発部1Gのメンバーであり、組織上関連するメンバーに相当する。このため、情報処理装置5が、「海老名らら子」が第6会議室に入室した旨を示す情報を送信する宛先は、所属(本人以外)フラグが付与されている「理光太郎」と「三愛一郎」となる。
【0077】
所属(上司)フラグが付与されている「三愛一郎」はA本部A開発部1Gの課長であり「海老名らら子」及び「理光太郎」の上司であるため、組織上の上司に相当する。このため、情報処理装置5が、「海老名らら子」が第6会議室に入室した情報を送信する宛先は、所属(上司)フラグが付与されている「三愛一郎」となる。
【0078】
<利用者端末の機能構成>
図4に戻り、利用者端末7は、送受信部71、操作受付部72、撮影取得部73、表示制御部74、アプリ起動部76、登録部78及び記憶読出部79を有する。これら各機能部は、
図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM702及びEEPROM704のうち少なくとも一つからRAM703に展開された利用者端末7用のプログラムに従ったCPU701からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、利用者端末7は、
図3に示されているROM702及びEEPROM704のうち少なくとも一つにより構築される記憶部7000を有している。更に、記憶部7000には、情報処理装置5及び登録者端末8と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、Webブラウザによる処理を実行するためのプログラム(ブラウザアプリ)等が記憶されている。更に記憶部7000には、利用対象を予約するための利用対象予約プログラム(利用対象予約アプリ)が記憶されている。
【0079】
<<利用者端末の各機能構成>>
次に、利用者端末7の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている利用者端末7の送受信部71は、主に、
図3に示されている近距離通信I/F708及びネットワークI/F711に対するCPU701の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して情報処理装置5及び登録者端末8との間でそれぞれ各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部71は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0080】
操作受付部72は、主に、
図3に示されているCPU701の処理によって実現され、タッチパネル712及びポインティングデバイス713のうち少なくとも一方に対する操作を受け付ける。本実施形態において、操作受付部72は、受付手段の一例として機能する。
【0081】
撮影取得部73は、主に、
図3に示されているCMOSセンサ709及び撮像素子I/F710に対するCPU701の処理によって実現され、利用者端末7によって撮影された所定の利用対象に設けられたQRコード等を撮影することにより、QRコードに含まれる所定の利用対象を示す利用対象ID等を取得する。本実施形態において、撮影取得部73は、取得手段の一例として機能する。
【0082】
表示制御部74は、主に、
図3に示されているディスプレイ707に対するCPU701の処理によって実現され、利用者端末7における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。本実施形態において、表示制御部74は、表示制御手段の一例として機能する。
【0083】
アプリ起動部76は、主に、
図3に示されているCPU701の処理によって実現され、主に情報処理装置5との間で通信ネットワーク100を介した通信を行うための通信アプリの起動を行う。また、アプリ起動部36は、通信アプリをRAM703の所定の作業領域上で動作させる。本実施形態において、アプリ起動部76は、起動手段の一例として機能する。
【0084】
登録部78は、
図3に示されているCPU701の処理によって実現され、情報処理装置5に対して認証処理を行った後、認証に成功した利用者のログインID(利用者識別情報)、利用者名、パスワード等を記憶部7000に登録する。本実施形態において、登録部78は、登録手段の一例として機能する。
【0085】
記憶読出部79は、主に、
図3に示されているROM702及びEEPROM704のうち少なくとも一つに対するCPU701の処理によって実現され、記憶部7000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部79は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0086】
<登録者端末の機能構成>
図4に示されているように、登録者端末8は、送受信部81、操作受付部82、表示制御部84、アプリ起動部86、登録部88及び記憶読出部89を有する。これら各機能部は、
図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM802及びEEPROM804のうち少なくとも一つからRAM803に展開された登録者端末8用のプログラムに従ったCPU801からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、登録者端末8は、
図3に示されているROM802及びEEPROM804のうち少なくとも一つにより構築される記憶部8000を有している。更に、記憶部8000には、情報処理装置5及び利用者端末7と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、Webブラウザによる処理を実行するためのプログラム(ブラウザアプリ)等が記憶されている。
【0087】
<<登録者端末の各機能構成>>
次に、登録者端末8の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている登録者端末8の送受信部81は、主に、
図3に示されている近距離通信I/F808及びネットワークI/F811に対するCPU801の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して情報処理装置5及び利用者端末7との間でそれぞれ各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部81は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0088】
操作受付部82は、主に、
図3に示されているCPU801の処理によって実現され、タッチパネル812及びポインティングデバイス813のうち少なくとも一方に対する操作を受け付ける。本実施形態において、操作受付部82は、受付手段の一例として機能する。
【0089】
表示制御部84は、主に、
図3に示されているディスプレイ807に対するCPU801の処理によって実現され、登録者端末8における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。本実施形態において、表示制御部84は、表示制御手段の一例として機能する。
【0090】
アプリ起動部86は、主に、
図3に示されているCPU801の処理によって実現され、主に情報処理装置5との間で通信ネットワーク100を介した通信を行うための通信アプリの起動を行う。また、アプリ起動部86は、通信アプリをRAM803の所定の作業領域上で動作させる。本実施形態において、アプリ起動部86は、起動手段の一例として機能する。
【0091】
登録部88は、
図3に示されているCPU801の処理によって実現され、登録者を識別する利用者識別情報、利用者名、利用者連絡先(メールアドレス等)、利用者所属部署、利用者の役職などを登録する。また、登録部88は、利用対象名(リソース名)、利用対象ID(リソースID)、利用対象フロア名などを登録する。本実施形態において、登録部88は、登録手段の一例として機能する。
【0092】
記憶読出部89は、主に、
図3に示されているROM802及びEEPROM804のうち少なくとも一つに対するCPU801の処理によって実現され、記憶部8000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部8000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部89は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0093】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、
図11乃至
図21を用いて、第一の実施形態に係る情報処理装置における各処理又は動作を説明する。
【0094】
<登録者端末における登録処理>
図11は、登録者情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。
【0095】
図11に示されているように、登録者端末8の操作受付部82は、ディスプレイ807に、利用対象を利用する者の登録者情報の入力を受け付ける(ステップS31)。このときに受け付けられる登録者情報は、例えば、登録者を識別する利用者識別情報、利用者名、利用者連絡先(メールアドレス等)、利用者所属部署、役職の情報である。
【0096】
次に、記憶読出部89は、受け付けた登録者情報を記憶部8000の所定領域に記憶する(ステップS32)。
【0097】
登録者情報の入力と記憶処理が行われている状態、若しくはそれらの処理の後、情報処理装置5の送受信部51は、登録者端末8に対して登録者情報取得要求を送信する(ステップS35)。これにより、登録者端末8の送受信部81は、情報処理装置5が送信した登録者情報取得要求を受信する。このとき、登録者情報取得要求には、現在時刻を示す現在時刻情報が含まれる。但し、現在時刻情報は、登録者端末8が管理する現在時刻情報を用いてもよく、登録者端末8は、登録者情報取得要求の受信に基づいて以降の処理を実行するようにしてもよい。
【0098】
次に、登録者端末8の記憶読出部89は、ステップS32で記憶した登録者情報を記憶部8000の所定領域から読み出す(ステップS36)。
【0099】
次に、送受信部81は、情報処理装置5に対して、登録者情報取得応答を送信する(ステップS37)。これにより、情報処理装置5の送受信部51は、登録者端末8が送信した登録者情報取得応答を受信する。このとき、登録者情報取得応答には、読み出された登録者情報が含まれる。
【0100】
次に、情報処理装置5の登録設定部58は、受信した登録者情報を登録者管理DB5001(
図4参照)で管理されている対応する項目に登録する(ステップS38)。
【0101】
図11に示した登録者情報の登録処理は、登録者端末の数だけ繰り返し実行される。つまり、ステップS35-S38までの処理はループ処理として実行される。
【0102】
なお、他の形態において情報処理装置5は、通信ネットワーク100を介して接続された他の管理サーバで管理されている登録者の情報を、一定期間ごとに取得するようにしてもよい。
【0103】
本実施形態に係る情報処理装置では、例えば、上述したステップS35及びS37の処理が実行される場合、情報処理装置5と登録者端末8との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、情報処理装置5と登録者端末8との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、情報処理装置5と登録者端末8との間に他の処理ステップが存在しても適用可能である。
【0104】
<ロケーション情報の登録処理>
図12は、ロケーション情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。
【0105】
図12に示されているように、登録者端末8の操作受付部82は、ディスプレイ807に、利用対象を利用する者のロケーション情報の入力を受け付ける(ステップS41)。このときに受け付けられる登録処理用のロケーション情報は、例えば、ロケーションを識別するための利用対象名(リソース名)、利用対象ID(リソースID)、利用対象ロケーション情報、利用対象フロア名の情報である。また、必ずしもこれらの情報に限られるものではなく、利用対象が存在する場所を示すロケーションに関連する情報は、ロケーション情報の登録処理の対象となる。
【0106】
次に、記憶読出部89は、受け付けたロケーション情報を記憶部8000の所定領域に記憶する(ステップS42)。
【0107】
ロケーション情報の入力と記憶処理が行われている状態、若しくはそれらの処理の後、情報処理装置5の送受信部51は、登録者端末8に対してロケーション情報取得要求を送信する(ステップS45)。これにより、登録者端末8の送受信部81は、情報処理装置5が送信したロケーション情報取得要求を受信する。このとき、ロケーション情報取得要求には、現在時刻情報が含まれる。但し、現在時刻情報は、登録者端末8が管理する現在時刻情報を用いてもよく、登録者端末8は、登録者情報取得要求の受信に基づいて以降の処理を実行するようにしてもよい。
【0108】
次に、登録者端末8の記憶読出部89は、ステップS42で記憶したロケーション情報を記憶部8000の所定領域から読み出す(ステップS46)。
【0109】
次に、送受信部81は、情報処理装置5に対して、ロケーション情報取得応答を送信する(ステップS47)。これにより、情報処理装置5の送受信部51は、登録者端末8が送信したロケーション情報取得応答を受信する。このとき、ロケーション情報取得応答には、読み出されたロケーション情報が含まれる。
【0110】
次に、情報処理装置5の登録設定部58は、受信したロケーション情報をロケーション情報管理DB5005(
図4参照)に登録する(ステップS48)。
【0111】
図12に示したロケーション情報の登録処理は、ロケーションの数だけ繰り返し実行される。つまり、ステップS45-S48までの処理はループ処理として実行される。
【0112】
なお、他の形態において情報処理装置5は、通信ネットワーク100を介して接続された他の管理サーバで管理されているロケーション情報を、一定期間ごとに取得するようにしてもよい。
【0113】
本実施形態に係る情報処理装置では、例えば、上述したステップS45及びS47の処理が実行される場合、情報処理装置5と登録者端末8との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、情報処理装置5と登録者端末8との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、情報処理装置5と登録者端末8との間に他の処理ステップが存在しても適用可能である。
【0114】
<ログイン時の処理>
上述の登録者端末における登録処理及びロケーション情報の登録処理を行なった後、利用者は情報処理装置5または情報処理システム3にログインすることとなる。
【0115】
図13は、ログイン時の処理の一例を示すシーケンス図である。
【0116】
まず、利用者端末7を利用する利用者は、利用者端末7で動作する通信アプリ及びWebアプリの起動操作を行う。これにより、利用者端末7の操作受付部72は、利用者による通信アプリ及びWebアプリの起動操作を受け付ける(ステップS11)。
【0117】
次に、アプリ起動部76は、予め記憶部7000にインストールされている情報処理装置5との間で通信を行うための通信アプリ及びWebアプリを起動する(ステップS12)。なお、ステップS11及びS12において、Webアプリを起動せずに、通信アプリのみを起動して情報処理装置5との通信セッションを確立するような仕組みにしてもよい。
【0118】
次に、利用者は、管理装置4に対する認証処理(サインイン)を行う。このとき、認証処理を行うために、表示制御部74は、ディスプレイ707に
図14に示したような認証画面(サインイン画面)を表示する(ステップS21)。
【0119】
次に、操作受付部72は、利用者による認証情報の入力を受け付ける(ステップS22)。
【0120】
●画面表示例●
図14は、利用者端末における認証時の画面表示例である。
図14において、表示制御部74は、利用者端末7のディスプレイ707に認証画面7101を表示させる。このとき、認証画面7101には、利用者ID(ログイン入力部7102及びパスワード入力部7103、並びに、ログインボタン7501が表示される。この状態で、操作受付部72は、認証情報として、利用者によって利用者識別情報(ログインID)及び利用者パスワードの入力を受け付けた後、ログインボタン7501に対する操作(押下、タップ等)を受け付ける。
【0121】
図13に戻り、送受信部71は、情報処理装置5に対して認証処理の要求を送信する(ステップS23)。これにより、情報処理装置5の送受信部51は、利用者端末7が送信した認証処理の要求を受信する。このとき、認証処理の要求には、利用者(登録者)を識別するための利用者識別情報(ログインID)及びパスワードが含まれる。
【0122】
認証要求を受信した情報処理装置5の認証部56は、受信された利用者識別情報及びパスワードを検索キーとしてログイン管理DB5002(
図4参照)を検索することにより、受信された利用者識別情報に対応するパスワードが登録されているか否かを検索する。
検索した結果、利用者識別情報に対応するパスワードが登録されていれば、認証部56は、利用者に対してログイン認証処理を行う(ステップS24)。ここでは、利用者による情報処理装置5に対するログイン認証処理が成功しているものとする。
【0123】
利用者によるログイン認証処理が成功すると、送受信部51は、利用者端末7に対して認証処理の応答を送信する(ステップS25)。これにより、利用者端末7の送受信部71は、情報処理装置5が送信した認証処理の応答を受信する。
【0124】
認証処理の応答を受信した利用者端末7の登録部78は、次回以降のログイン処理の簡略化のために、記憶部7000の所定領域に、利用者識別情報とパスワードとを組にして記憶させて登録する(ステップS26)。なお、ステップS26の処理は省略されてもよい。
【0125】
上記のログイン認証処理が成功した後、情報処理装置5は登録者管理DB5001を参照することにより、利用者の特定をおこなう(ステップS27)。
【0126】
その後、情報処理装置5の記憶読出部59は、記憶部5000の利用実績管理DB5003内の利用実績管理テーブル(
図8)に、利用者識別情報、利用者名、利用者連絡先(メールアドレス等)、利用者所属部署、役職が記憶する(ステップS28)。
【0127】
情報処理装置5の記憶読出部59は、登録者管理DB5001に管理されている登録者管理テーブルを参照し、特定の利用者がログインしている状態を記録してもよい。例えば、「海老名らら子」、「馬込花子」等がログイン状態であれば、
図6のログイン状態フラグを「1」として記憶する。
【0128】
本実施形態に係る情報処理装置では、例えば、上述したステップS23及びS25の処理が実行される場合、情報処理装置5と利用者端末7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、情報処理装置5と利用者端末7との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、情報処理装置5と利用者端末7との間に他の処理ステップが存在しても適用可能である。
【0129】
<利用対象を特定する処理>
利用者は上述のログイン処理を行なった後、利用しようとする利用対象を特定することとなる。
【0130】
図15は、利用対象を特定する処理の一例を示すシーケンス図である。
【0131】
まず、利用者端末7を利用する利用者は、利用者端末7で動作する通信アプリ及びWebアプリの起動操作を行う。これにより、利用者端末7の操作受付部72は、利用者による通信アプリ及びWebアプリの起動操作を受け付ける(ステップS51)。
【0132】
次に、アプリ起動部76は、予め記憶部7000にインストールされている情報処理装置5との間で通信を行うための通信アプリ及びWebアプリを起動する(ステップS52)。なお、ステップS11及びS12において、Webアプリを起動せずに、通信アプリのみを起動して情報処理装置5との通信セッションを確立するような仕組みにしてもよい。
【0133】
次に、利用者は利用者端末7を用いて利用しようとする利用対象に設けられているQRコードを撮影する(ステップS53)。これにより、利用者端末7の撮影取得部73は、撮影されたQRコードに含まれる(埋め込まれた)の利用対象を示す利用対象ID(リソースID)を取得する(ステップS54)。
【0134】
●画面表示例●
図16は、利用者端末における利用対象利用開始時の画面表示例である。
図15において、表示制御部74は、利用者端末7のディスプレイ707にQRコード撮影画面7111を表示させる。このとき、QRコード撮影画面7111には、QRコードを撮影する際にQRコードを収める矩形状の枠7112と撮影ボタン7511が表示される。これにより、利用者端末7を使用する利用者は、利用を開始したい利用対象に出向いて、その利用対象に貼付等で設けられたQRコードを撮影することができる。
【0135】
図15に再び戻り、所定の利用対象を利用する利用者によってQRコードが撮影された後、送受信部71は、情報処理装置5に対して、利用対象の利用要求を送信する(ステップS55)。これにより、情報処理装置5の送受信部51は、利用者端末7が送信した利用要求を受信する。このとき、利用開始要求には、利用者識別情報(ログインID)、利用対象ID(リソースID)が含まれる。
【0136】
利用対象の利用要求を受信した情報処理装置5の参照部53は、ステップS55で受信した利用者識別情報(ログインID)、利用対象ID(リソースID)を検索キーとしてロケーション情報管理DB5005を検索することにより、対応する利用対象に係るロケーション情報を参照する(ステップS56)。
【0137】
参照により利用対象が確認できると、送受信部51は、利用者端末7に対して利用対象を利用可能とする応答を送信する。これにより、利用者端末7の送受信部71は、情報処理装置5が送信した利用対象を利用可能とする応答を受信する(ステップS57)。
【0138】
利用者端末7の登録部78は、利用可能とする応答を受信した後、利用者端末7の画面上に利用対象の利用を開始した旨を表示する。また次回以降のログイン処理の簡略化のために、記憶部7000の所定領域に、利用者識別情報とパスワードとを組にして記憶させて登録する(ステップS58)。
【0139】
次に、情報処理装置5は、ステップS56で参照した利用対象の特定をおこなう(ステップS59)。
【0140】
その後、情報処理装置5の記憶読出部59は、利用実績を記憶(記録)する(ステップS60)。具体的には、記憶読出部59は、利用実績管理DB5003(
図9参照)で管理されている特定された利用対象に関連付けられた利用状態(各種フラグ)を使用状態(例えば「1」)にして管理する。例えば、第6会議室が利用状態であれば、記憶読出部59は、利用フラグを「1」として管理する。
【0141】
このように利用対象を利用していることを、利用実績管理DB5003へ記憶する際には、
図9の利用実績管理テーブルの利用対象名(リソース名、リソースID)、利用対象ロケーション情報、利用対象フロア名が記録される。
【0142】
本実施形態に係る情報処理装置では、例えば、上述したステップS23及びS25の処理が実行される場合、情報処理装置5と利用者端末7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、情報処理装置5と利用者端末7との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、情報処理装置5と利用者端末7との間に他の処理ステップが存在しても適用可能である。
【0143】
<スケジュール情報の参照処理>
上述の利用対象を特定する処理を行なった後、情報処理装置はスケジュール情報を参照する。
【0144】
図17は、スケジュール情報の参照処理の一例を示すシーケンス図である。
【0145】
図17内で、
図13及び
図15として破線で囲んだ部分は、それぞれ利用者及び知用対象の特定処理であり、上述しているため省略する。
【0146】
利用者及び利用対象を特定した後、スケジュール情報を参照する。(ステップS61)。具体的には、情報処理装置5の参照部53は、記憶部5000のスケジュール情報管理DB5004内のスケジュール情報管理テーブル(
図8参照)を記憶読出部59を介して参照する。
【0147】
上述のようにスケジュール情報管理DB5004では、利用者識別情報(ログインID)、利用者名、参加イベント名、利用対象名(リソース名)、利用対象ID(リソースID)、利用対象フロア名、開始期間、終了時間が管理されている(
図8参照)。またこのスケジュール情報管理DB5004では情報処理装置5に利用者として登録された複数のスケジュール情報が管理されている。これにより、参照部53は、例えば利用者端末7が送信した特定の情報を検索キーとしてスケジュール情報管理DB5004を検索することにより、有効な情報が抽出することができる。
【0148】
例えば、ステップS27で利用者が「海老名らら子」であり、かつ、ステップS59で利用対象が第6会議室であると特定された場合について説明する。
【0149】
「海老名らら子」と同時刻に第6会議室を使うのは、「馬込花子」、「仲町研太」である。そこで上述のように、利用実績管理テーブル(
図9参照)の「海老名らら子」の会議参加者(本人)フラグには、「1」が入力される。また「馬込花子」、「仲町研太」の会議参加者(本人以外)フラグには、「1」が入力される。
【0150】
これにより情報処理装置5の参照部53は、「海老名らら子」が参加している会議には、「馬込花子」と「仲町研太」も参加していると参照することができる。
【0151】
例えば、ステップS27で利用者が「海老名らら子」であると特定された場合について説明する。
【0152】
「海老名らら子」の所属であるA本部A開発部1Gと同じ所属なのは、「理光太郎」と「三愛一郎」である。このため利用実績管理テーブル(
図9参照)の「海老名らら子」の所属(本人)フラグには、「1」が入力される。また「理光太郎」と「三愛一郎」の同所属(本人以外)フラグには、「1」が入力される。これにより情報処理装置5の参照部53は、「海老名らら子」と同じ所属のメンバーは「理光太郎」と「三愛一郎」であることが参照できる。
【0153】
さらに検索キーとして役職を使った場合には、A本部A開発部1Gの課長である「三愛一郎」が「海老名らら子」の上司であることがわかる。このため利用実績管理テーブル(
図9参照)の「三愛一郎」の所属(上司)フラグには、「1」が入力される。
【0154】
これにより情報処理装置5の参照部53は、「海老名らら子」と同じ所属のメンバーは「理光太郎」と「三愛一郎」であり、「三愛一郎」が上司であることが参照できる。
【0155】
次に、情報処理装置5の記憶読出部59は、利用実績を記憶(記録)する(ステップS62)。具体的には、記憶読出部59は、記憶部5000の利用実績管理DB5003内の利用実績管理テーブル(
図8参照)に、開始時間、終了時間、会議参加者(本人)フラグ、会議参加者(本人以外)フラグ、所属(本人)フラグ、所属(本人以外)フラグ、所属(上司)フラグを記憶する。
【0156】
<通知先情報を特定する処理>
上述の処理を行なった後、情報処理装置5は通知先情報を特定する処理を行う。
【0157】
図18は、通知先情報を特定する処理の一例を示すシーケンス図である。
【0158】
図18内で、
図13として破線で囲んだ部分は、それぞれ利用者の特定処理であり、上述しているため省略する。
【0159】
利用者の特定処理後、情報処理装置5の参照部53は、利用実績管理テーブルを参照する(ステップS71)。具体的には、参照部53は、記憶部5000の利用実績管理DB5003内の利用実績管理テーブル(
図9参照)を記憶読出部59を介して参照する。なお、本ステップでは、目的に応じて参照するデータが異なってくる。例えば、利用者と同じ会議に参加していた会議参加者を通知先としたい場合には、参照部53は、会議参加者(本人)フラグ及び会議参加者(本人以外)フラグを参照すればよい。また、自分以外の会議参加者へ通知をする場合には、参照部53は、会議参加者(本人以外)フラグを参照すればよい。
【0160】
更に、利用者と同じ所属の者を通知先としたい場合には、参照部53は、所属(本人)フラグ、所属(本人以外)フラグ及び所属(上司)フラグを参照する。自分以外の同じ所属の者を通知先としたい場合には、参照部53は、所属(本人以外)フラグを参照すればよい。また、自分の上司を通知先としたい場合には、所属(上司)フラグを参照すればよい。
【0161】
次に、生成部57は、通知先情報テーブルを生成(作成)する(ステップS72)。具体的には、通知先情報DB5006(
図10参照)では、利用者識別情報ごとに、利用者名、利用者連絡先(メールアドレス等)、利用者所属部署、役職、参加イベント名、利用対象名(リソース名)、利用対象ID(リソースID)、利用対象ロケーション情報、利用対象フロア名、開始期間、終了時間が関連付けられて記憶、管理されている。この通知先情報DB5006は、利用実績管理DB5003(
図9参照)のうち、会議参加者(本人)フラグ、会議参加者(本人以外)フラグ、所属(本人)フラグ、所属(本人以外)フラグ又は所属(上司)フラグに「1」が付与されたものを抜き出したテーブルになる。
【0162】
通知先情報管理DB5006に管理されている通知先情報テーブル(a)は、利用実績管理DB5003に管理されている利用実績管理テーブルの会議参加者(本人)フラグ、会議参加者(本人以外)フラグに「1」が付与されたものを抜き出したテーブルである。ステップS72において、生成部57は利用実績管理DBに管理されている利用実績管理テーブルを利用して、利用者と同じ会議参加者を通知先として特定する場合の通知先情報管理テーブルを生成(作成)する。
【0163】
また、通知先情報管理DB5006に管理されている通知先情報テーブル(b)は、利用実績管理DB5003に管理されている利用実績管理テーブルの所属(本人)フラグ、所属(本人以外)フラグ又は所属(上司)フラグに「1」が付与されたものを抜き出したテーブルである。ステップS72において、生成部57は利用実績管理DBに管理されている利用実績管理テーブルを利用して、利用者と同じ会議参加者を通知先として特定する場合の通知先情報管理テーブルを生成(作成)する。
【0164】
<特定の通知先への送信処理>
上述の通知先情報を特定する処理を行なった後、情報処理装置5は特定の通知先への送信処理を行う。
【0165】
図19は、特定の通知先への送信処理の一例を示すシーケンス図である。
【0166】
図19内で、
図13及び
図15として破線で囲んだ部分については、上述しているため省略する。また、ステップS61、S62、S71及びS72も上述しているため省略する。
【0167】
次に、情報処理装置5の参照部53は、記憶部5000の通知先情報管理DB5006内の通知先情報管理テーブル(
図10参照)を記憶読出部59を介して参照する(ステップS81)。
【0168】
次に、参照部53は、通知先の特定を行う(ステップS82)。具体的には、利用者と同じ会議参加者へ通知する場合には、参照部53は、通知先情報管理テーブル(
図10(a))を参照し、テーブル内の利用者連絡先を通知先として特定する。また利用者と同じ所属の者へ通知したい場合には、参照部53は、通知先情報管理テーブル(
図10(b))を参照し、テーブル内の利用者連絡先を通知先として特定する(ステップS82)。
【0169】
次に、生成部57は、特定の通知先に送信するメッセージを生成(選択)する(ステップS83)。ステップS83では、生成部57は、予め情報処理装置5に用意されている複数の送信用メッセージを、利用対象の利用状態、通知先の宛先の状態等に基づいて、最適な送信用メッセージを選択するようにしてもよい。ここで選択するメッセージについて、
図20及び
図21にてメッセージの一例について詳細に説明する。
【0170】
次に、送受信部51は、選択したメッセージを利用者以外の特定の通知先に送信する(ステップS84)。これにより、利用者端末7の送受信部71は、情報処理装置5が送信したメッセージ画面を受信する。具体的には、情報処理装置5の送受信部51は、特定の通知先の利用者端末7に対して選択したメッセージ画面を示すメッセージ画面情報を送信する。
【0171】
次に、利用対象を利用する利用者以外の利用者端末7の表示制御部74は、ステップS84で受信したメッセージ画面情報をディスプレイ707へ表示する(ステップS85)。なお、メッセージ画面は情報処理装置5側で作成せず、あらかじめ定めたメッセージ画面に関するコード等を情報処理装置5から利用者端末7へ送信し、利用者端末7側でメッセージ画面を作成し表示するのでもよい。
【0172】
図20は、利用者端末における通知内容の画面表示(入室時)の一例である。
図20において、表示制御部74は、利用者端末7のディスプレイ707に通知内容を表示する画面8111を表示させる。
図20は、「海老名らら子」が第6会議室へ入室した際の通知画面の一例である。その通知には、利用者名である「海老名らら子」及び利用対象名(リソース名)である第6会議室の情報も含まれる。
【0173】
また、通知の宛先は、同じ会議の参加者である「馬込花子」である。この宛先は、情報処理装置5の参照部53が、ロケーション情報管理DB5005に記憶された通知先を参照した後、情報処理装置5の生成部57は、この取得した利用者以外の会議参加者のロケーション情報を埋め込んだ画面情報を生成し、情報処理装置5の送受信部51が通信ネットワーク100を介して利用者端末7へ送信する。
【0174】
図21は、利用者端末における通知内容の画面表示(入室時)の別の一例である。
【0175】
図20と異なるのは、会議参加者(参加予定者)に、利用対象名(リソース名)が付加さている点である。この場合には情報処理装置5の参照部53が、ロケーション情報管理DB5005に記憶されたロケーション情報管理テーブルを参照する(ステップS56)ことにより、利用者以外の会議参加者のロケーション情報を取得できる。情報処理装置5の生成部57は、この取得した利用者以外の会議参加者のロケーション情報を埋め込んだ画面情報を生成し、情報処理装置5の送受信部51が通信ネットワーク100を介して利用者端末7へ送信する。
【0176】
また、送信の宛先を会議参加者全員とする同報送信とすることもできる。
【0177】
〔第一の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、情報処理装置5は、利用対象を利用する利用者の識別情報及び利用対象の所在を示すロケーション情報を取得し(S55)、利用対象の利用操作に基づいて、利用者に関連付けられた特定の宛先を設定し(S82)、取得した識別情報及びロケーション情報を、設定した特定の宛先へ送信する(S84)。これにより、利用者による利用が登録された利用対象のロケーションを示す情報を共有することができるという効果を奏する。
【0178】
〔第二の実施形態〕
続いて、
図22乃至
図24を用いて、第二の実施形態について説明する。
【0179】
〔第二の実施形態である情報処理システムの全体構成〕
<第二の実施形態におけるシステム構成例>
図22は、第二の実施形態である情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【0180】
第一の実施形態におけるシステム構成図である
図1との違いは、利用者が利用対象であるレンタルブースを一例とする遠隔スペース6に対して、カードリーダーなどの開錠キーの操作により利用者が利用対象に対する利用操作を行う点である。つまり、この開錠キーの役割は、上述のQRコードと同様である。つまり、ある利用者が利用対象である遠隔スペース6を利用する際に、利用操作を行う対象が開錠キーとなっている。もっとも開錠キーに限られず、QRコードでもよいし、その他の利用対象を認識する手段でもよい。
【0181】
また、遠隔スペース6の所在地が、情報処理装置5から遠隔の地にあることも違いである。この遠隔スペース6が存在する場所からパブリックネットワークを介し、その後社内LANなどのプライベートネットワークを介して、情報処理装置5に接続してリモート会議に参加するような場合も含まれる。しかしながらVPN(Virtual Private Network)などパブリックネットワーク内にプライベートネットワークを構築してセキュアに接続する等、現在は安全性の高いネットワークの構築は簡易であるため、遠隔スペース6から社内会議に参加するのにネットワーク技術上の問題は少ない。
【0182】
例えば情報処理装置5が接続されている社内LANに接続後の、ログイン処理や利用対象を特定する処理などは、上述と同様であるため説明を省略する。
【0183】
図23は第二の実施形態における情報処理システムの機能構成の一例である。
【0184】
<第二の実施形態におけるシステムの機能構成例>
図23には、第二の実施形態における情報処理システムの機能構成が記載されている。
【0185】
第二の実施形態においては、利用対象(リソース)は情報処理装置5とは遠隔に設置されており、利用者端末7によりロケーション情報が取得されることを示すため、利用者端末7に接続するものとして明記した。 もっとも利用対象(リソース)は、第一の実施形態においても存在し、社内設備である利用対象(会議室など)に設置されているものである。利用対象(リソース)は、利用者端末7により利用対象を特定するQRコードその他のコードを読み込む対象である。
【0186】
図24は第二の実施形態における入室時の通知内容の画面表示の一例である。
【0187】
図21との違いは、遠隔スペース6などリモートから会議に参加した場合でも、その会議参加者の所在地のロケーション情報が、画面に表示される点である。
【0188】
具体的には、馬込花子さんが銀座のサテライトオフィスから会議に参加している旨が表示されている。遠隔から会議に参加している場合であっても、VPN(Virtual Private Network)などを介して利用対象の所在を示すロケーション情報を取得することができるのは、上述の通りである。
【0189】
〔第二の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、レンタルブース等、利用者が所属する会社等の外部施設における利用対象を利用する場合であっても、その利用対象のロケーションを示す情報を共有することができるという効果を奏する。
【0190】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【0191】
更に、上述した実施形態により得られる予約可能な利用対象の情報は、人工知能(AI)を利用した機械学習の学習効果によって他のデータベース等から取得されたものでもよい。ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり、コンピュータが、データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを事前に取り込まれる学習データから自律的に作成、新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよい、更に、機械学習のための学習方法は、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
【0192】
これまで本発明の一実施形態に係る情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
●まとめ
【0193】
本発明の一実施形態にかかる情報処理装置5は、利用対象を利用する利用者の識別情報及び前記利用対象の所在を示すロケーション情報を取得する取得手段と、利用対象の利用操作に基づいて、前記利用者に関連付けられた特定の宛先を設定する設定手段と、前記識別情報及び前記ロケーション情報を、前記設定手段により設定された前記特定の宛先へ送信する送信手段を備えている。
【0194】
これにより利用者が利用対象を利用した事実及び利用した利用対象の所在を示すロケーション情報を利用者の利用操作に基づいて特定の宛先に送信することができるため、特定の宛先において利用者の情報及びその利用する利用対象の場所を容易に知ることができる。
【0195】
本発明の一実施形態にかかる情報処理装置5は、特定の宛先は利用対象を利用することを予定されている者の利用者端末である。
【0196】
これにより利用者が利用対象を利用した事実及び利用した利用対象の所在を示すロケーション情報を、利用者の利用操作に基づいて特定の宛先に送信することができるため、
利用対象を利用することを予定されている者は利用者の情報及びその利用する利用対象の場所を容易に知ることができる。
【0197】
本発明の一実施形態にかかる情報処理装置5は、利用することを予定されている者がスケジュール情報に基づいて特定される。
【0198】
これにより利用者が利用対象を利用した事実及び利用した利用対象の所在を示すロケーション情報を、利用者の利用操作に基づいて特定の宛先に送信することができるため、
利用対象を利用することを予定されている者は、スケジュール情報により決定された利用者の情報及びその利用する利用対象の場所を容易に知ることができる。
【0199】
本発明の一実施形態にかかる情報処理装置5は、特定の宛先が利用者と組織上関連するメンバーの利用者端末である。
【0200】
これにより利用者が利用対象を利用した事実及び利用した利用対象の所在を示すロケーション情報を、利用者の利用操作に基づいて特定の宛先に送信することができるため、
利用者と組織上関連するメンバーは、利用者の情報及びその利用する利用対象の場所を容易に知ることができる。
【0201】
本発明の一実施形態にかかる情報処理装置5は、特定の宛先は利用者の組織上の上司の利用者端末である。
【0202】
これにより利用者が利用対象を利用した事実及び利用した利用対象の所在を示すロケーション情報を、利用者の利用操作に基づいて特定の宛先に送信することができるため、
利用者の上司は、利用者の情報及びその利用する利用対象の場所を容易に知ることができる。
【0203】
本発明の一実施形態にかかる情報処理装置5は、利用対象の利用操作は二次元コードの読み込み操作である。
【0204】
これにより利用者が利用対象を利用した事実及び利用した利用対象の所在を示すロケーション情報を、利用者が二次元コードを読み込む動作に基づいて特定の宛先に送信することができるため、特定の宛先において利用者の情報及びその利用する利用対象の場所を容易に知ることができる。
【0205】
本発明の一実施形態にかかる情報処理装置5は、利用対象の利用操作は、カードリーダーによる読み込み操作である。
【0206】
これにより利用者が利用対象を利用した事実及び利用した利用対象の所在を示すロケーション情報を、利用者がカードリーダーを読み込む動作に基づいて特定の宛先に送信することができるため、特定の宛先において利用者の情報及びその利用する利用対象の場所を容易に知ることができる。
【0207】
本発明の一実施形態にかかる情報処理装置5は、識別情報及び前記ロケーション情報を設定手段により設定された前記特定の宛先へ前記送信するタイミングは、前記利用者が前記利用対象の利用を開始する時である。
【0208】
これにより利用者が利用対象を利用した事実及び利用した利用対象の所在を示すロケーション情報を、利用者の利用操作に基づいて利用対象の利用を開始するタイミングで特定の宛先に送信することができるため、特定の宛先において利用者の情報及びその利用する利用対象の場所を容易に知ることができる。
【0209】
本発明の一実施形態にかかる情報処理システム3は、利用対象を利用する利用者の識別情報及び前記利用対象の所在を示すロケーション情報を取得する利用者端末を有する。
【0210】
これにより利用対象の所在を示すロケーション情報が情報処理装置の外部にある場合でも、
利用者が利用対象を利用した事実及び利用した利用対象のロケーション情報を、利用者の利用操作に基づいて特定の宛先に送信することができるため、
特定の宛先において利用者の情報及びその利用する利用対象の場所を容易に知ることができる。
【0211】
本発明の一実施形態にかかる情報処理システム3は、利用者のスケジュール情報を管理するスケジュール情報管理装置と前記情報処理装置との間で前記スケジュール情報を共有する。
【0212】
これにより利用者のスケジュール情報が情報処理装置の外部にある場合でも、利用者が利用対象を利用した事実及び利用した利用対象のロケーション情報を、利用者の利用操作に基づいて
特定の宛先に送信することができるため、特定の宛先において利用者の情報及びその利用する利用対象の場所を容易に知ることができる。
【符号の説明】
【0213】
3 情報処理システム
5 情報処理装置
6 遠隔スペース
7 利用者端末
8 登録者端末
9 スケジュール情報管理装置
41 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
51 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
52 取得部(取得手段の一例)
53 参照部(参照手段の一例)
55 判断部(判断手段の一例)
56 認証部(認証手段の一例)
57 生成部(生成手段の一例)
58 登録設定部(登録手段の一例、設定手段の一例)
59 記憶読出部(記憶読出手段の一例)
71 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
72 走査受付部(走査受付手段の一例)
73 撮像取得部(撮像手段の一例、取得手段の一例)
74 表示制御部(表示制御手段の一例)
76 アプリ起動部(起動手段の一例)
78 登録部(登録手段の一例)
79 記憶読出部(記憶読出手段の一例)
81 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
82 受付部(受付手段の一例)
84 表示制御部(表示制御手段の一例)
86 アプリ起動部(起動手段の一例)
88 登録部(登録手段の一例)
89 記憶読出部(記憶手読出段の一例)
91 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
5000 記憶部(記憶手段の一例)
5001 登録者情報管理DB(情報管理手段の一例)
5002 ログイン情報管理DB(情報管理手段の一例)
5003 利用実績管理DB(情報管理手段の一例)
5004 スケジュール情報管理DB(情報管理手段の一例)
5005 ロケーション情報管理DB(情報管理手段の一例)
5006 通知先情報管理DB(情報管理手段の一例)
7000 記憶部(記憶手段の一例)
8000 記憶部(記憶手段の一例)
8111 利用状況通知画面(表示手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0214】