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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175637
(43)【公開日】2024-12-18
(54)【発明の名称】相互接続技術のための光接続
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/516 20130101AFI20241211BHJP
   H04B 10/80 20130101ALI20241211BHJP
【FI】
H04B10/516
H04B10/80
【審査請求】未請求
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023187441
(22)【出願日】2023-11-01
(31)【優先権主張番号】63/471,338
(32)【優先日】2023-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/240,762
(32)【優先日】2023-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.MIRACAST
3.JAVASCRIPT
4.LoRA
(71)【出願人】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デベンドラ ダス シャルマ
【テーマコード(参考)】
5K102
【Fターム(参考)】
5K102AM02
5K102AM10
5K102RD28
(57)【要約】      (修正有)
【課題】相互接続技術のための光接続の方法を提供する。
【解決手段】方法は、定義された光学モードを光相互接続がサポートしている、と判断する段階と、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続からの電気信号をデコードする段階と、前記光相互接続のために前記電気信号を光信号へ変換する段階と、デコードされた前記ビットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階と、を備える。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
定義された光学モードを光相互接続がサポートしている、と判断する段階;
1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続からの電気信号をデコードする段階;
前記光相互接続のために前記電気信号を光信号へ変換する段階;および
デコードされた前記ビットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階
を備える方法。
【請求項2】
前記電気相互接続は、複数のレーンを含むシステム内の2つのコンポーネントの間のデュアルシンプレックス通信チャネルであり、各レーンは、低電圧差動駆動信号ペアのセットを表し、各信号ペアは、伝送用の1つのペアおよび受信用の1つのペアを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記光相互接続は、光ファイバケーブル、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)、シングルモードファイバ、マルチモードファイバ、導波路、自由空間光相互接続、光プリント回路基板(PCB)、並列光相互接続、コヒーレント光相互接続またはシリコンフォトニクス部品を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のメッセージは、フロー制御ユニット(FLIT)を含み、前記デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致している、と判断する段階;
前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも高い、と判断する段階;および
バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階
を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する段階;
前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルではない、と判断する段階;および
バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階
を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する段階;
前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルである、と判断する段階;および
バイトオーダの修正をしてバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記3の倍数個の光チャネルへマッピングする段階
を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する段階;
前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも低い、と判断する段階;および
物理層クレジットを含むように前記FECビットおよび前記CRCビットを再計算する段階
を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
P1オーダードセットを用いて前記光相互接続を通じてリンク訓練を実行する段階であって、前記P1オーダードセットは、前記P1オーダードセットであることを示すために1bに設定された予約ビットを有する訓練シーケンス1(TS1)オーダードセットを含む、実行する段階を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数のメッセージは、サイドバンドメッセージまたはインターリタイマメッセージを含み、前記方法は、
前記サイドバンドメッセージまたは前記インターリタイマメッセージからのデコードされたビットを表すようにスキップオーダードセットのマージンコマンドフィールドを修正する段階;および
前記スキップオーダードセットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階
を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
電気相互接続のために電気信号を処理するための電子集積回路(EIC);
前記EICに通信可能に結合され、光相互接続のために光信号を処理するフォトニクス集積回路(PIC);および
前記EICおよび前記PICに通信可能に結合された論理回路
を備え、
前記論理回路は、
定義された光学モードを前記光相互接続がサポートしている、と判断すること;
1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、前記電気相互接続からの電気信号をデコードすること;および
前記光相互接続のために前記電気信号を光信号へ変換し、デコードされた前記ビットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングするよう、前記EICおよび前記PICに命令すること
を行う、
光リタイマ。
【請求項12】
前記1つまたは複数のメッセージは、フロー制御ユニット(FLIT)を含み、前記デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含む、請求項11に記載の光リタイマ。
【請求項13】
前記論理回路は、
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致している、と判断すること;
前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも高い、と判断すること;および
バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングすること
を行う、
請求項12に記載の光リタイマ。
【請求項14】
前記論理回路は、
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断すること;
前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルではない、と判断すること;および
バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングすること
を行う、
請求項12に記載の光リタイマ。
【請求項15】
前記論理回路は、
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断すること;
前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルである、と判断すること;および
バイトオーダの修正をしてバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記3の倍数個の光チャネルへマッピングすること
を行う、
請求項12に記載の光リタイマ。
【請求項16】
前記論理回路は、
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断すること;
前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも低い、と判断すること;および
物理層クレジットを含むように前記FECビットおよび前記CRCビットを再計算すること
を行う、
請求項12に記載の光リタイマ。
【請求項17】
前記論理回路は、P1オーダードセットを用いて前記光相互接続を通じてリンク訓練を実行することであって、前記P1オーダードセットは、前記P1オーダードセットであることを示すために1bに設定された予約ビットを有する訓練シーケンス1(TS1)オーダードセットを含む、実行することを行う、請求項11に記載の光リタイマ。
【請求項18】
前記1つまたは複数のメッセージは、サイドバンドメッセージまたはインターリタイマメッセージを含み、前記論理回路は、
前記サイドバンドメッセージまたは前記インターリタイマメッセージからのデコードされたビットを表すようにスキップオーダードセットのマージンコマンドフィールドを修正すること;および
前記スキップオーダードセットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングすること
を行う、
請求項11から17のいずれか一項に記載の光リタイマ。
【請求項19】
第1のシステムオンチップ(SoC);
前記第1のSoCに通信可能に結合された第1の電気相互接続;
光相互接続;および
前記第1の電気相互接続および前記光相互接続に通信可能に結合された第1の光リタイマ
を備え、
前記第1の光リタイマは、定義された光学モードを前記光相互接続がサポートしている、と判断すること、前記第1のSoCからの1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、前記電気相互接続からの電気信号をデコードすること、前記光相互接続のために前記電気信号を光信号へ変換すること、および前記第1の電気相互接続からのデコードされた前記ビットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングすることを行う、
システム。
【請求項20】
第2のシステムオンチップ(SoC);
前記第2のSoCに通信可能に結合された第2の電気相互接続;および
前記第2の電気相互接続および前記光相互接続に通信可能に結合された第2の光リタイマ
を備え、
前記第2の光リタイマは、前記光相互接続を介してトランスポートされる、前記第1の光リタイマからの光信号をデコードすることであって、前記光信号は、前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングされた、前記第1の電気相互接続からの前記1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、デコードすること、前記第2の電気相互接続のために前記光信号を電気信号へ変換すること、および、前記第2のSoCへのトランスポートのために前記デコードされたビットを前記光相互接続から前記第2の電気相互接続の1つまたは複数のレーンへマッピングすることを行う、
請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
電気相互接続のために電気信号を処理するための電子集積回路(EIC);
前記EICに通信可能に結合され、光相互接続のために光信号を処理するフォトニクス集積回路(PIC);および
前記EICおよび前記PICに通信可能に結合された論理回路
を備え、
前記論理回路は、
定義された光学モードを前記光相互接続がサポートしている、と判断するための手段;
1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、前記電気相互接続からの電気信号をデコードするための手段;および
前記光相互接続のために前記電気信号を光信号へ変換し、デコードされた前記ビットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングするよう、前記EICおよび前記PICに命令するための手段
を有する、
光リタイマ。
【請求項22】
前記1つまたは複数のメッセージは、フロー制御ユニット(FLIT)を含み、前記デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含む、請求項21に記載の光リタイマ。
【請求項23】
前記論理回路は、
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致している、と判断するための手段;
前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも高い、と判断するための手段;および
バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングするための手段
を有する、
請求項22に記載の光リタイマ。
【請求項24】
前記論理回路は、
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断するための手段;
前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルではない、と判断するための手段;および
バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングするための手段
を有する、
請求項22に記載の光リタイマ。
【請求項25】
前記論理回路は、
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断するための手段;
前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルである、と判断するための手段;および
バイトオーダの修正をしてバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記3の倍数個の光チャネルへマッピングするための手段
を有する、
請求項22から24のいずれか一項に記載の光リタイマ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2023年6月6日に出願された、「相互接続技術のための光接続」と題する、先願である米国特許仮出願第63/471,338号の利益および優先権を主張する。当該米国特許仮出願は、ここに、参照により、全体が組み込まれる。
【0002】
相互接続技術は、コンピュータおよび通信システムにとって基本的なものである。これは、入力/出力(I/O)デバイスおよびコンピュータシステムまたはネットワークの間でデータがどのように伝送されるかを指す。これは、通信を確立してデータの転送を容易にするために用いられる様々な物理および論理インタフェースを包含する。I/O相互接続技術により、周辺機器、ストレージデバイスおよびネットワークコンポーネントのようなデバイスは、コンピュータシステムの中央処理装置(CPU)およびメモリとインタラクトすることが可能になる。I/O相互接続技術のいくつかの例は、デバイスをコンピュータに接続するための広く用いられている規格であるユニバーサルシリアルバス(USB)、ローカルエリアネットワーク(LAN)を介したコンピュータ間の通信を可能にするネットワーク技術であるイーサネット(登録商標)、および、周辺デバイスをコンピュータのマザーボードに直接接続するために用いられるバス規格であるペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)を含む。これらは、I/O相互接続技術のごくわずかな例に過ぎない。技術の選択は、接続中のデバイスの具体的な要件、および意図されている用途によって決まる。
【図面の簡単な説明】
【0003】
任意の特定の要素または動作の説明を容易に識別できるよう、参照番号における最上位の1つまたは複数の桁は、その要素が最初に紹介される図番号を指す。
【0004】
図1】一実施形態によるシステムオンチップ(SoC)を示す。
【0005】
図2】一実施形態によるシステムを示す。
【0006】
図3】一実施形態によるシステムを示す。
【0007】
図4A】一実施形態によるシグナルフローを示す。
【0008】
図4B】一実施形態によるシグナルフローを示す。
【0009】
図4C】一実施形態によるシグナルフローを示す。
【0010】
図5A】一実施形態によるシグナルフローを示す。
【0011】
図5B】一実施形態によるシグナルフローを示す。
【0012】
図5C】一実施形態によるシグナルフローを示す。
【0013】
図5D】一実施形態によるシグナルフローを示す。
【0014】
図6】一実施形態によるマッピングレイアウトを示す。
【0015】
図7】一実施形態によるマッピングレイアウトを示す。
【0016】
図8】一実施形態によるマッピングレイアウトを示す。
【0017】
図9】一実施形態によるデータ構造を示す。
【0018】
図10】一実施形態によるロジックフローを示す。
【0019】
図11】一実施形態によるロジックフローを示す。
【0020】
図12】一実施形態によるロジックフローを示す。
【0021】
図13】一実施形態によるロジックフローを示す。
【0022】
図14】一実施形態によるロジックフローを示す。
【0023】
図15】一実施形態による主題の一態様を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の説明において、様々な実施形態の十分な理解を提供すべく、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、様々な実施形態が、上記の具体的な詳細を利用することなく実施されてよい。他の例において、特定の実施形態を不明瞭にしないように、周知の方法、手順、コンポーネントおよび回路が、詳細には説明されていない。さらに、実施形態の様々な態様が、集積半導体回路(「ハードウェア」)、1つまたは複数のプログラムへと編成されたコンピュータ可読命令(「ソフトウェア」)、またはハードウェアおよびソフトウェアの何らかの組み合わせなど、様々な手段を用いて実行され得る。本開示の目的で、「ロジック」への言及は、ハードウェア(論理回路、処理回路またはより一般的には回路(circuitry)または回路(circuit)など)、ソフトウェア、ファームウェアまたはそれらの何らかの組み合わせのいずれかを意味するものとする。
【0025】
本開示は概して、エッジコンピューティング、クラウドコンピューティング、ネットワーク通信、データセンタ、ネットワークトポロジ、通信システム実装、ネットワーク/スイッチファブリック、相互接続実装に適した相互接続技術に関する。特に、実施形態は、PCI Express(PCIe)、コンピュートエクスプレスリンク(CXL)および/または他の相互接続技術のような複数の相互接続技術のための光接続を対象にしている。
【0026】
相互接続技術は、コンピュータおよび通信システム内の様々なコンポーネント間でデータを転送するための電気または光相互接続のいずれか用いる。電気および光相互接続の両方を用いる相互接続システムは、ハイブリッド相互接続システムと称される。ハイブリッド相互接続システムでは、電気相互接続が特定の接続のために用いられ、一方、光相互接続が他の接続のために使用される。電気相互接続は、典型的にはプリント回路基板(PCB)上の銅線またはトレースの形態で、電気信号の伝送を処理する。これらの電気相互接続は一般的に、デバイス内または近傍コンポーネント間の短距離高速シグナリングに用いられる。他方で、光相互接続は、光ファイバまたは導波路を利用して、信号を光の形態で伝送する。光相互接続は、高速長距離通信を低信号劣化かつ耐電磁干渉で行うことができる。それらは、互いにある距離を置いて位置するデバイス間の長距離データ伝送または接続に使用されることが多い。ハイブリッド相互接続システムでは、電気および光相互接続の間の選択は、必要とされる速度、距離、帯域幅、電力消費、電磁互換性およびコストなどの要因によって決まる。電気および光相互接続技術の両方を組み合わせることにより、ハイブリッド相互接続システムは、各アプローチの利点を活用することで、性能を最適化して具体的な設計要件を満たすことができる。ハイブリッド相互接続システムは、高性能コンピューティング(HPC)、データセンタ、電気通信、航空宇宙および高速データネットワークなど、様々な用途で見られ得る。それらは、単一のシステムにおける電気および光相互接続の利益のバランスを取った柔軟な解決手段を提供する。
【0027】
PCIeおよびCXLは、電気相互接続を用いる2つの広く採用されているインタフェースである。これらの相互接続は、デバイス内または近傍コンポーネント間の短距離高速シグナリングのための比較的高いデータ転送速度および帯域幅を提供する。例えばHPCまたはデータセンタ内でコンポーネントが互いに物理的に遠くなると、データ転送速度および帯域幅が下がる。光学技術は、これらおよび他の相互接続技術のチャネル到達距離を拡張してHPCおよびデータセンタにおけるラックおよびポッドレベル分割をサポートするために用いられ得る。
【0028】
ハイブリッド相互接続システムにおける1つの課題は、基礎となるプロトコルについての電気仕様および光学仕様へ準拠しつつ、エンドツーエンド(E2E)パスに沿って電気信号を光信号へ変換すること(逆も同様)を伴う。これらのプロトコルは、異なるデータ転送速度、帯域幅、電力要件および他の機能を有し得る。例えば、第1のデバイス上の第1のシステムオンチップ(S0C)が異なるデバイス上の第2のSoCと通信する、と仮定する。第1のSoCは、PCIeにより定義される電気仕様を用いた電気パスに沿ってデータを電気信号として伝送し、イーサネット(登録商標)により定義される光学仕様を用いた第2のデバイスへ光伝送ネットワーク(OTN)を介して光パスに沿って伝送するために、電気信号を光信号へ変換する。第2のデバイスは、光信号を受信し、それらを、第2のSoCにより受信される電気信号へ戻すように変換する。PCIeリンクは、64ギガ転送毎秒(GT/s)のデータレートを有し得るが、OTNリンクは、32GT/sのターゲットデータレートを有し得る(または逆も同様)。PCIeリンクにより搬送される信号を効率的な方式で異なるデータレートでOTNリンクへ変換することが、技術的課題になっている。
【0029】
従来の解決手段は、サイドバンド信号のための完全なPCIeスタックおよび別個の光チャネルを伴うスイッチングタイプアプローチを用いて相互運用性を保証することで、この課題に対処している。これらのアプローチの大きな欠点は、時間、リソース消費および/または物理ハードウェア空間に関してレイテンシ、電力およびコストが高いことを含む。
【0030】
本開示は、これらのおよび他の課題の解決を試みる。実施形態は概して、電気相互接続および光相互接続を組み合わせることで、例えばHPCセンタ、データセンタ、クラウドコンピューティングおよび他の動作環境においてエンドポイント間のE2E通信パスに沿ってデータを通信するハイブリッド相互接続システムを対象にしている。いくつかの実施形態は特に、E2E通信パスに沿って1つまたは複数の光リタイマを用いるハイブリッド相互接続システムを対象にしている。リタイマは、信号完全性を改善してチャネルまたは相互接続を介して伝送される高速信号の到達距離を拡張するために、電気通信およびデータ通信システムにおいて用いられるデバイスである。一実施形態において、例えば、ハイブリッド相互接続システムは、相互接続ポートに最小限の変更を課しつつ電気相互接続および光相互接続の間のタイミング変更動作を実行するように設計された光リタイマを用いる。各光リタイマは、対応する相互接続用電気接続を用いて相互接続ポートとインタフェースするチップとして実装される。光リタイマチップは、光相互接続技術(例えば、光媒体)を用いて互いに通信することにより、ポート間のE2E接続を効果的に提供する。光リタイマチップは、ビットを物理層(PHY)レベルで操作することによりポート間のE2E電気接続が行われる方式で動作する。相互接続PHYの速度が上がり続けているので、光リタイマを用いると、時間、リソース消費および/または物理ハードウェア空間に関してレイテンシ、電力消費およびコストが著しく低減し得る。
【0031】
様々な実施形態は、経時的に進化し得る、かつ、異なる使用モデル毎に異なり得る基礎となる技術をエコシステムが自由に革新できるように、任意のタイプの光学技術(または任意の他の代替的な媒体)を可能にする。さらに、本明細書において説明されるアプローチは、相互接続ポート(例えば、PCIe、CXLおよび/または同様のもの)への最小限の変更を必要とする。光リタイマにはPHY層のみが含まれ、サイドバンドには別個のチャネルが必要とされないので、本明細書において説明されるアプローチはまた、低レイテンシかつ低電力の解決手段を提供する。本明細書において説明される実施形態/実装を用いると、ラック/ポッドレベル分割、構成可能システム、および共有メモリを用いたスケールアウトシステム、のような用途での拡張のためのイノベーションにつながり得る。
【0032】
特定の実施形態は、ペリフェラルコンポーネントインターコネクトスペシャルインタレストグループ(PCI-SIG)により定義される十分に確立された業界標準であるペリフェラルコンポーネントインターコネクトエクスプレス(PCI Express(登録商標)またはPCIe(登録商標))、CXLコンソーシアムにより定義されるコンピュートエクスプレスリンク(登録商標)(CXL(登録商標))または他の業界標準など、1つまたは複数の相互接続規格と相互運用するように設計される。より具体的には、いくつかの実施形態は、2022年1月付のPCI Express基本仕様バージョン6.0(PCIe6.0)、2023年7月12日付のPCI Express6.1基本仕様改訂6.1(PCIe6.1)(総称して、「PCIe規格」)およびあらゆる後継版、改訂版または変形版など、PCI-SIG規格ファミリを改善するように設計される。PCIe規格は、前のバージョンを介して著しい進歩を提供する。それらは、帯域幅の向上、および、1レーン毎に最大で64GT/sに到達するデータ転送速度を提供する。PCIe規格は、高性能コンピューティング、データセンタ、および、人工知能および機械学習のような新興の技術の厳しい要件を満たすように設計されている。実施形態は、PCI-SIG規格による実装に限定されず、CXL規格のような他の相互接続規格に適用可能である。
【0033】
PCIeおよび/またはCXLは、本開示の全体を通じて例示的な相互接続技術として用いられているが、本明細書において説明される様々な実施形態および/または実装は、そのような技術の使用に限定されると解釈されるべきではなく、本明細書において説明される様々な実施形態および/または実装は、本明細書において説明または言及される相互接続技術および/または将来開発されるもののいずれかなど、任意の相互接続技術またはそれらの組み合わせに適用可能であってよい。
【0034】
図1は、システム124の一例を示す。システム124は、システムオンチップ(SoC)実装における半導体ダイ上の1つまたは複数の半導体デバイスを実装する、コンピューティングシステムなどの電子システムであってよい。半導体ダイは、半導体仕様により定義される1つまたは複数の相互接続および関連付けられたリンクプロトコルを実装し得る。一実施形態において、デバイス仕様は、2022年2月17日付のUCIe仕様バージョン1.0ならびにあらゆる後継、改訂および変形(「UCIe仕様」と総称される)など、UCIe Consortiumにより公表されるユニバーサルチップレットインターコネクトエクスプレス(UCIe(登録商標))仕様により定義される。UCIeは、高帯域幅、低レイテンシ、省電力かつ高費用対効果のチップレット間オンパッケージ接続を提供するオープンな業界標準相互接続である。他のデバイス仕様も用いられ得る。実施形態は、この文脈に限定されない。
【0035】
システム124は、SoC142内の複数の半導体デバイスの一例を示す。システム124は、省電力かつ高費用対効果の性能をもたらすためのダイレベルインテグレーションを示す。SoC142は、同じパッケージ上でさえ異なるパッケージオプションを通じて接続された複数のソースからのダイを有するハンドヘルドサーバからハイエンドサーバまでの適用可能性をもって、他の半導体ダイとパッケージレベルで統合され得る。
【0036】
図1に示されるように、SoC142は、SoCファブリック128に結合された、1つまたは複数のプロセッサ126および1つまたは複数のメモリ130を含む。プロセッサ126は、マイクロプロセッサ、ホストプロセッサ、埋め込みプロセッサ、コプロセッサまたは他のプロセッサなど、任意の処理要素を含み得る。各プロセッサ126は、例えばフロントサイドバス(FSB)などのリンク144を通じて、SoCファブリック128に結合されている。一実施形態において、リンク144は、後述されるようなシリアルポイントツーポイント相互接続である。別の実施形態において、リンク144は、異なる相互接続規格に準拠するシリアル差動相互接続アーキテクチャを含む。後述の相互接続プロトコルおよび機能は、本明細書の図1で紹介されるコンポーネントのセットを結合するリンク144を実装するために利用され得る。
【0037】
メモリ130は、システム124内のデバイスによりアクセス可能なランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性(NV)メモリまたは他のメモリなど、任意のメモリデバイスを含む。メモリ130は、例えばメモリインタフェースなどのリンク144を通じてSoCファブリック128に結合されている。メモリインタフェースの例は、ダブルデータレート(DDR)メモリインタフェース、デュアルチャネルDDRメモリインタフェース、低電力(DDR)LPDDR、ダイナミックRAM(DRAM)メモリインタフェースまたは他のタイプのメモリインタフェースを含む。
【0038】
SoCファブリック128は、SoC設計内の相互接続インフラストラクチャである。これは、単一のチップ上に統合された様々なコンポーネントおよびサブシステムの間の通信およびデータ転送を容易にするワイヤ、バスおよび相互接続のネットワークを包含する。SoCファブリック128は、中央処理装置(CPU)コア、メモリコントローラ、入力/出力インタフェース、グラフィックプロセッサ、アクセラレータおよび他の知的財産(IP)ブロックなどの異なる機能ブロックを接続するためのバックボーンとして機能する。これは、これらのコンポーネントがデータを通信、共有し、共に動作して、所望のタスクを効率的に実行することを可能にする。SoCファブリック128は、異なるコンポーネント間でのデータフローの管理、信号のルーティングおよび必要なデータパスの維持を担う。これにより、電力消費および全体的な性能の最適化もしつつ、データが正確に、かつ低レイテンシで伝送されることが保証される。
【0039】
不図示であるが、SoCファブリック128は、オフダイデバイスに結合され得る。インタフェースまたはポートとも称される入力/出力(I/O)モジュールは、半導体パッケージ内の他の半導体ダイ上に実装されたSoCファブリック128および1つまたは複数の半導体デバイスの間の通信を提供するための層プロトコルスタックを実装し得る。
【0040】
SoC142は、1つまたは複数のアクセラレータ132をさらに含み得る。アクセラレータは、ベースプロセッサとは異なる目的セットを用いて設計された別個のアーキテクチャ基礎構造であり、これらの目的は、特別クラスのアプリケーションのニーズから導出される。アクセラレータの例は、グラフィックレンダリング機能を拡張するためのグラフィックアクセラレータ、暗号化または復号に役立つ暗号化アクセラレータ、ウェブアプリケーションを改善するためのウェブアクセラレータおよびウェブ開発を支援するためのハイパーテキストプリプロセッサ(PHP)アクセラレータ等を含む。
【0041】
SoC142は、例えば、無線周波数回路134、モデム136、光デバイス138、アナログデバイス140等、様々な計算または通信機能を実装するための他の半導体デバイスまたはコンポーネントを含み得る。実施形態は、SoC142に実装される半導体デバイスのタイプまたは数に限定されない。
【0042】
図2は、システム204を示す。システム204は、SoC142および光リタイマ216を実装したデバイス202を備える。
【0043】
光リタイマ216は、ノードレベルを超えてラック/ポッドレベルへとロード-ストアセマンティクスを用いたリソースプーリング、リソース共有およびさらにメッセージ渡しを可能にして、エッジおよびデータセンタにおけるより良い省電力かつ高費用対効果の性能を導出するために、異なるタイプの媒体(例えば、光、電気ケーブル、mmWave)を用いて基礎となるプロトコル(例えば、PCIe、CXL)をラックまたはさらにポッドレベルでトランスポートするオフパッケージまたはオフデバイス接続を提供する。光リタイマ216は、プールメモリスレッド206などのサーバラック214の様々なサーバスレッドおよび計算スレッド208、計算スレッド210および計算スレッド212などの1つまたは複数の計算スレッドにより実装される様々なサーバレベルの計算、メモリおよび通信リソースと通信し得る。
【0044】
サーバラック214の計算スレッドのうちの1つまたは複数は、光リタイマ216およびSoC142も含み得る。図2に示されるように、例えば、計算スレッド208は、SoC142に結合された光リタイマ216も備え得る。デバイス202のSoC142は、電気相互接続および光相互接続の両方を含むE2E通信パスに沿って、光リタイマ216を介して、計算スレッド208のSoC142と通信できる。
【0045】
図3は、システム344を示す。システム344は、本明細書において説明される実施形態のための例示的な実装である。より具体的には、システム344は、電気、光および相互接続コンポーネントの組み合わせを備える統一入力/出力(I/O)アーキテクチャの一例を示す。PCIeアーキテクチャおよび重要概念を参照して、いくつかの実施形態を説明する。PCIeは、多種多様な計算および通信プラットフォームについて定義された高性能汎用I/O相互接続である。統一I/Oアーキテクチャは、エッジコンピューティング、クラウドコンピューティング、ネットワーク通信、データセンタ、ネットワークトポロジ、通信システム実装、ネットワーク/スイッチファブリック、相互接続技術および相互接続実装、特に、PCIe、CXLおよび/または他の相互接続技術などの複数の相互接続技術用の光接続をサポートするためのデスクトップ、モバイル、ワークステーション、サーバ、通信プラットフォームおよび埋め込みデバイスに適し得る。統一I/Oアーキテクチャは、コネクタまたはケーブルを介したチップ間または基板間のものなど、複数のプラットフォーム相互接続使用を、多種多様な機械フォームファクタを用いてサポートする。実施形態は、PCIeアーキテクチャに限定されない。
【0046】
図3に示されるように、システム344は、E2E通信パス内のエンドポイントであるSoC302およびSoC304を備える。SoC302およびSoC304は、図1を参照して説明されたSoC142と同様である。SoC302は、第1の通信パス338に沿って、第1の電気相互接続314を介して第1の光リタイマ216に通信可能に結合されている。SoC302は、管理インタフェース330を介してプラットフォーム管理デバイス310に通信可能に結合されている。第1の光リタイマ216も、サイドバンドリンク332を介してプラットフォーム管理デバイス310に通信可能に結合されている。同様に、SoC304は、第2の通信パス340に沿って、第2の電気相互接続314を介して第2の光リタイマ216に通信可能に結合されている。SoC304は、管理インタフェース334を介してプラットフォーム管理デバイス312に通信可能に結合されている。第2の光リタイマ216も、サイドバンドリンク336を介してプラットフォーム管理デバイス312に通信可能に結合されている。第1の光リタイマ216および第2の光リタイマ216は、光相互接続328により通信可能に結合されている。
【0047】
システム344は、電気相互接続314および光相互接続328の両方を用いてSoC302およびSoC304の間のE2E通信を実行するハイブリッド相互接続システムである。システム344は、電気仕様(例えば、PCIe、CXLおよび他のもの)を定義した1つまたは複数の通信プロトコルおよび光学仕様(例えば、光イーサネット(登録商標))を定義した1つまたは複数の通信プロトコルまたは光相互接続技術の間の相互運用性を可能にするように設計された、ピアリタイマと称されることがある光リタイマ216のペアを実装する。光リタイマ216は、電気相互接続314のレーン用の利用可能な帯域幅およびビットエラー率(BER)および光相互接続328の光チャネル用の利用可能な帯域幅およびBERを用いた効率的なトランスポートのために電気信号および光信号の間で情報ビットをマッピングする。また、光リタイマ216は、正常なデータトランスポート動作のために、訓練動作および手順をオーケストレーションして電気相互接続314および光相互接続328を初期化、構成およびそうでなければ準備する。このように、システム344は、典型的にはHPCおよびデータセンタ等において見られる、より長距離にわたって互いに物理的に分離されたデバイスにより実装されている場合でも、SoC302およびSoC304の間の高速で低レイテンシな通信を保証する。
【0048】
一実施形態において、例えば、システム344は、第1のSoC142、第1のSoC142に通信可能に結合された第1の電気相互接続314、光相互接続328、および、第1の電気相互接続314および光相互接続328に通信可能に結合された第1の光リタイマ216を含む。第1の光リタイマ216は、定義された光学モードを光相互接続328がサポートしている、と判断し、第1のSoC302からの1つまたは複数のメッセージからの複数のビットを表す、電気相互接続314からの電気信号をデコードし、光相互接続328のために電気信号を光信号へ変換し、第1の電気相互接続314からのデコードされたビットを光相互接続328の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0049】
一実施形態において、システム344は、第2のSoC304、第2のSoC304に通信可能に結合された第2の電気相互接続314、および、第2の電気相互接続314および光相互接続328に通信可能に結合された第2の光リタイマ216も含む。第2の光リタイマ216は、光相互接続328の1つまたは複数の光チャネルへマッピングされた第1の電気相互接続314からの1つまたは複数のメッセージからの複数のビットを表す、光相互接続328を介してトランスポートされる第1の光リタイマ216からの光信号をデコードし、第2の電気相互接続314のために光信号を電気信号へ変換し、第2のSoC304へのトランスポートのために、デコードされたビットを光相互接続328から第2の電気相互接続314の1つまたは複数のレーンへマッピングする。
【0050】
光リタイマ216は、データ信号が光ファイバを通じて伝送されるときにデータ信号の品質および完全性を改善するために、光通信システムにおいて用いられる。これは主に、データセンタまたは長距離通信ネットワークなど、高速データ伝送用途において利用される。光リタイマ216の主な機能は、光信号を再形成、タイミング変更および拡張して、伝送中に光信号が経た可能性があるあらゆる劣化または歪みを補償する。光ファイバケーブルを通過する光信号は、信号品質を劣化させ、実現可能なデータレートを限定し得る、信号分散、減衰またはノイズのような様々な障害に遭遇し得る。光リタイマ216は、入ってくる光信号を受信して処理し、次に、この信号のクリーンで改善されたバージョンを再伝送する。これは、信号等化、増幅、クロック回復およびタイミング変更などの機能を実行して、光信号をその元の品質へと再生成する。信号を拡張および再形成することにより、光リタイマ216は、より長い伝送距離、より高いデータレートおよび改善された信号完全性を可能にし、光ネットワークにおける全体的な通信性能を最終的に改善する。
【0051】
光リタイマ216は、論理回路350を含む。論理回路350は、光リタイマ216のための動作を制御し得る。論理回路350は、PCIe、CXLまたは代替的プロトコルなどの所与のプロトコルについて光リタイマ216の動作をサポートするために必要な1つまたは複数の定義されたモードを電気相互接続314、光相互接続328および/または光リタイマ216がサポートしているかどうかを判断し得る。定義されたモードの例は、限定されることなく、フロー制御ユニット(FLIT)モード、別個基準独立スプレッド(SRIS)スペクトルクロッキングモード、光学モード、電気モード、管理モード、訓練モード、試験モード、構成モード、PCIe規格により定義されたモードおよび他の定義されたモードを含む。光リタイマ216が1つまたは複数の定義されたノードをサポートしている、と論理回路350が判断した場合、論理回路350は、光リタイマ216が正常な動作を進めてリンク訓練またはデータトランスポートなどの光および/または電気通信をサポートすることを可能にする。光リタイマ216が1つまたは複数の定義されたノードをサポートしていない、と論理回路350が判断した場合、論理回路350は、リンク訓練またはデータトランスポートを終了し、これは、その中間ステータスレジスタのうちの1つにおけるエラーを示す。論理回路350は、定義されたモードについて機能データ構造をチェックする。機能データ構造に格納された1つまたは複数のビットは、所与の定義されたモードに対応する。
【0052】
光リタイマ216は、例えばEIC318など、電子集積回路(EIC)(または電子インタフェース回路)を含む。EIC318は、光リタイマ216へと設計および統合された専用回路である。光リタイマ216は、伝送中に劣化または障害があった電気信号(例えば、アナログまたはデジタル信号)を再生成および拡張する。光リタイマ216内のEIC318は、様々な機能を実行して、入ってくるデジタル信号の品質を復元および改善する。これは、典型的には、デジタル等化、クロック回復、タイミング補正および信号調整など、デジタル信号処理(DSP)機能を含む。EIC318内の回路は、アナログおよびデジタルコンポーネントの組み合わせを備え得る。これらのコンポーネントは、入ってくるデジタル信号を分析、操作および再生成するよう共に動作して、信号劣化、ノイズおよびタイミングの問題を補償する。また、EIC318は、デジタル信号を受信および伝送するためのインタフェースを組み込んでいる。これにより、光リタイマ216は、劣化したデジタル信号を受信し、必要な信号処理動作を実行し、次に、この信号の再生成および拡張されたバージョンを再伝送することが可能になる。
【0053】
光リタイマ216は、例えばPIC320など、フォトニクス集積回路(PIC)(またはフォトニクスインタフェース回路)をさらに含む。PIC320は、単一のチップ上に電子およびフォトニクスコンポーネントの両方を組み込んだ専用回路である。主に電子信号に依存する従来の電子集積回路とは異なり、フォトニクス集積回路は、信号処理および伝送に光子(光)を活用する。光リタイマ216の文脈において、PIC320は、光コンポーネントおよび技術を用いて光信号を再生成および拡張することを可能にする。これは、信号処理および制御のための電子コンポーネントを有するレーザ、変調器、検出器、導波路および他の光要素などのフォトニクスデバイスを統合したものである。PIC320がフォトニクス要素を含んでいることにより、光リタイマ216内で直接、光信号の操作、再生および増幅が可能になる。これにより、純粋に電子ベースのリタイマと比較して、改善された信号品質、より高いデータレートおよびより長い伝送距離が可能になる。光リタイマ216内のPIC320は、信号等化、クロック回復、信号再形成およびタイミング補正を含む、電子リタイマにおいて一般的に見られる様々な機能を実行できる。
【0054】
電気相互接続314は、SoC302およびハイブリッドリタイマ306の間で電気信号をトランスポートする。一実施形態において、例えば、電気相互接続314は、各端部がSoC302および光リタイマ216内のPCIeポートに接続するPCIe相互接続として実装される。PCIe相互接続は、デュアル一方向差動リンクを備える。PCIe相互接続は、レーンベースの構造を使用しており、各レーンは、1つがデータ伝送用でもう1つがデータ受信用という2つの低電圧差動駆動信号ペアから成っている。各レーンは、一度にデータフローの1つの方向をサポートできる。PCIeデバイスは、それらが利用するレーンの数に言及した×1、×4、×8または×16レーンなど、異なるレーン構成を用いて設計され得る。非常に高いデータレートを実現するために、エンコードスキームを用いてデータクロックが埋め込まれている。また、PCIe相互接続は、ホットプラグサポート、動的リンク速度ネゴシエーションおよび電力管理機能など、高度な機能を組み込んでいる。これらの機能により、相互接続の使いやすさ、信頼性およびエネルギー効率が拡張される。
【0055】
プラットフォーム管理デバイス310は、プラットフォームまたはシステムの機能の管理およびモニタリングを担う専用コンポーネントまたは集積回路である。これは、典型的には、システム管理またはシステム制御インフラストラクチャの不可欠な部分として動作する。プラットフォーム管理デバイス310は、システムのハードウェアおよびソフトウェアの様々な態様のモニタリング、報告および制御を含む、システムレベルでの管理および制御機能を可能にする。プラットフォーム管理デバイス310は、管理インタフェース330を介してSoC302と、サイドバンドリンク332を介して光リタイマ216と通信する。電気相互接続314がPCIeリンクとして実装される場合、サイドバンドリンク332は、PCIeサイドバンドリンクとして実装される。
【0056】
サイドバンドリンク332は、電気相互接続314の主なデータレーンと並行して動作する補助通信チャネルを指す。電気相互接続314がPCIeリンクである場合、サイドバンドリンク332は、PCIeインタフェースを介して接続されたデバイスの間の通信を可能にし、様々な制御、管理および構成機能を容易にする。サイドバンドリンク332は、PCIeリンクおよびコネクテッドデバイスの動作および管理に関連するメタデータおよび制御情報を搬送する、サイドバンドメッセージまたはサイドバンドパケットとしても知られるサイドバンド信号を伝送するために用いられる。これらのサイドバンド信号は、主なデータレーン上で行われるプライマリデータ伝送とは別個のものである。サイドバンドリンク332は、デバイスが、電力管理要求、フロー制御、エラー報告、リンクステータス更新、デバイス発見および構成メッセージなど、情報を交換することを可能にする。これは、デバイスがPCIeホストコントローラと互いに通信して、リンク訓練、電力管理移行、エラー処理および他の不可欠な機能を調整することを可能にする。サイドバンドリンク332は、典型的には、主なデータレーンと比較して低いデータレートで動作し、物理PCIeコネクタ内の別個のピンを用いる。サイドバンドリンク332を介して搬送されるメタデータおよび制御情報は、PCIeリンクの効率的かつ信頼できる動作の保証に役立ち、ホットプラグ検出、デバイス列挙およびリンクステータスモニタリングなど、高度な機能を可能にする。サイドバンドリンク332は、主なデータレーンを高速データ転送のために維持しつつ、専用通信チャネルを制御および管理目的で提供する。
【0057】
第1の光リタイマ216および第2の光リタイマ216は、光相互接続328を介して互いに結合されている。光相互接続328は、光を用いて信号を伝送する。光相互接続328は、例えば、光ファイバケーブル、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)、シングルモードファイバ、マルチモードファイバ、導波路、自由空間光相互接続、光プリント回路基板(PCB)、ONT、光電子トランシーバ、並列光相互接続、コヒーレント光相互接続、シリコンフォトニクス部品、および/または、本明細書において説明されるもののいずれかおよび/またはそれらの任意の組み合わせといった任意の他の光相互接続技術など、任意の適した光相互接続技術を用いて実装され得る。光相互接続328は、光リンクを介して展開されるInfiniBand、イーサネット(登録商標)、光イーサネット(登録商標)、10ギガビットイーサネット(登録商標)(10GbE)および100ギガビットイーサネット(登録商標)(100GbE)、ファイバチャネル、シリアルアタッチドSCSI(SAS)など、光相互接続のために一般的に用いられている1つまたは複数の光プロトコルに準拠し得る。プロトコルの選択は、帯域幅、レイテンシ、距離および応用ニーズなど、システムの具体的な要件によって決まる。
【0058】
一実施形態において、例えば、SoC302は、PCIeまたはCXL相互接続階層または他の業界標準においてルートハブ、ルートコンプレックスまたはルートコントローラとして実装され得る、コントローラハブなどのコンポーネントを実装し得る。SoC302は、関連付けられた仮想PCI-PCIブリッジを通じて階層の一部分をマッピングするルートコンプレックス(RC)上のPCIeポートであるルートポート(RP)を含み得る。RCは、少なくとも1つのホストブリッジ、RPまたはRC統合エンドポイントを含む定義されたシステム要素である。ここで、階層は、PCIe I/O相互接続トポロジであり、構成空間アドレス(バス/デバイス/機能番号のタプル、または単に、「バス/機能番号」と称される)は一意である。これらのアドレスは、構成要求ルーティング、完了ルーティング、あるメッセージルーティングに、および他の目的で、用いられる。いくつかの文脈において、階層は、セグメントとも呼ばれ、フロー制御ユニット(FLIT)(またはフロー制御情報ユニット)モードでは、セグメント番号は、機能の識別子(ID)に含まれることもある。いくつかの例において、機能は、デバイス内のアドレス指定可能エンティティ、および/または単一の機能番号に関連付けられた構成空間内のアドレス指定可能エンティティである。
【0059】
相互接続システムにおいて、FLITは、デバイスまたはコンポーネントの間の通信および調整に用いられるデータのフロー制御パケットまたはユニットを指す。FLITは、典型的には、ネットワークオンチップ(NoC)設計、または並列コンピューティングシステムにおいて見られる相互接続など、高速相互接続アーキテクチャにおいて用いられる。FLITは、相互接続にわたる効率的な伝送のために、大きいパケットまたはメッセージをより小さい単位へ分解すべく使用される。各FLITは、ソースおよび宛先アドレスおよびフロー制御メカニズムなどの追加の制御情報と共に、元のメッセージの一部分を含む。FLITを用いる目的は、データフローを管理し、相互接続内の信頼できる効率的な通信を保証することである。これらは、システム内の複数のコンポーネントの間のデータ伝送のタイミングおよびシーケンスの規制に役立ち、輻輳、デッドロックまたはバッファオーバーフローのような問題を回避する。FLITベースの相互接続アーキテクチャは、フロー制御メカニズムを使用して、相互接続を通じたFLITの転送進行を管理することが多い。これらのメカニズムは、受信コンポーネント内に利用可能なバッファ空間が存在する場合にFLITのみが送信されるクレジットベースのフロー制御、または、FLITが独立仮想チャネルを通過することで競合を軽減してより良い性能を提供する仮想チャネルベースのフロー制御を含み得る。FLITおよび適切なフロー制御メカニズムを利用することにより、相互接続システムは、データサイズの変化に対応すると共にコネクテッドデバイス間の適切な調整を保証しつつ、効率的かつ信頼できる通信を実現し得る。
【0060】
SoC302およびSoC304は、エンドポイントおよび/またはスイッチとして動作し得る。エンドポイントは、ソース要素または宛先要素など、定義されたシステム要素である。追加的に、または代替的に、エンドポイントは、「00h」というタイプの構成空間ヘッダを有する機能である。スイッチは、2つまたはそれよりも多くのポートを接続して、パケット、メッセージおよび/またはFLITが1つのポートから別のポートへルーティングされることを可能にする、定義されたシステム要素である。
【0061】
一実施形態において、エンドポイントは、PCIeまたはCXLエンドポイントである。PCIeエンドポイントは、例えばPCIeアタッチドグラフィックコントローラまたはPCIe-USBホストコントローラといった別個の非PCI Expressデバイス(PCIデバイスまたはホストCPU以外)自体の、またはそれに代わる、PCIeトランザクションのリクエスタまたはコンプリータであり得る機能のタイプを指す。PCIeエンドポイントは、レガシPCI Expressまたはルートコンプレックス統合エンドポイント(RCiEP)のいずれかとして分類される。いくつかの例において、第2のSoC304は、RCiEPである。
【0062】
SoC302およびSoC304は、光リタイマ216および関連付けられたI/O相互接続を通じて、E2E通信を互いに実行できる。例えば、SoC302は、電気相互接続314を介して、電気信号を第1の光リタイマ216へ通信する。第1の光リタイマ216のEIC318は、電気信号を受信し、必要に応じて電気信号を拡張し、電気信号を第1の光リタイマ216のPIC320へ渡す。PIC320は、電気信号を受信し、電気信号を光信号へ変換し、必要に応じて光信号を拡張する。PIC320は、光相互接続328を介して、光信号をPIC320から第2の光リタイマ216のPIC324へ伝送する。PIC324は、光信号を受信し、光信号を電気信号へ変換し、電気信号を第2の光リタイマ216のEIC322へ渡す。EIC322は、電気信号を受信し、必要に応じて電気信号を拡張し、電気相互接続314を介して電気信号を第2の光リタイマ216からSoC304へ伝送する。
【0063】
様々な実装において、光リタイマ216は、PHYプロトコルアウェア、ソフトウェアトランスペアレントな拡張デバイス(またはリピータ)であり、電気リンクセグメントおよび光リンクセグメントなど、2つの別個のタイプのリンクセグメントを形成する。各光リタイマ216は、データビットをキャプチャし、その2つの端部の間で電気から光への変換(および逆も同様)を実行し、2つのポートの間のリンク訓練をオーケストレーションし、サイドバンド情報およびローカル管理制御をそのピア光リタイマ216と通信する。
【0064】
追加的に、または代替的に、光リタイマ216は、両方のタイプのリンクセグメントにわたる高速相互接続において生じ得るタイミングスキューを補償するように設計される。タイミングスキューは、相互接続または通信チャネル内の信号の到達時間における差を指す。これは、同じソースから生じる信号が伝搬遅延のばらつきに起因して異なる時刻に宛先へ到達した場合に発生する。相互接続の長さのばらつき、伝送線のトランスポート特性の相違および用いられる製造プロセスまたは材料のばらつきなど、異なる要因により、タイミングスキューが引き起こされ得る。タイミングスキューは、システム性能全体、特に、高速通信またはシンクロナスシステムに有害な影響を及ぼし得る。信号が異なる時刻に到達した場合、これは、タイミングエラー、同期問題を起こすことがあり、またはデータ破損をもたらすことがある。したがって、受信デバイスは、データを正確に解釈しないことがある。これは、受信された情報の不正確な処理または解釈につながり得る。タイミングスキューの管理は、適切な信号タイミングを維持し、データエラーを最小化し、かつ、デバイス間の信頼できる通信を保証するための高速相互接続において重要である。
【0065】
光リタイマ216は、電気相互接続314により搬送される電気信号および光相互接続328により搬送される光信号の間のタイミングスキューの軽減を試みる。光リタイマ216は、入ってくる信号をサンプリングし、次に、それを正確なタイミングで再び発する。これにより、信号が異なるタイプの相互接続を通じて異なる距離だけ進んでいる場合でも、それらが同じ時刻に宛先へ到達することが保証される。
【0066】
様々な実施形態において、光リタイマ216は、電気相互接続314により実装される対応する相互接続用電気接続を用いて相互接続ポート(PCIeまたはCXLポートなど)とインタフェース接続するチップとして実装される。2つの光リタイマ216は、光相互接続328を用いて互いに通信することで、PCIeまたはCXLポート間のE2E接続を効果的に提供する。光リタイマ216は、PHY層レベルでビットを操作することによりそれらの間に電気接続が存在しているかのように動作する。
【0067】
光側(optical side)が、相互接続ポート(例えば、PCIe/CXLポート)と一致した帯域幅であってよく、基礎となる相互接続電気仕様よりも良いビットエラー率(BER)特性を有する場合、光リタイマ216は、前方誤り訂正(FEC)および巡回冗長検査(CRC)ビットを含む各FLITを不変のままで渡す。光側が、相互接続ポート(例えば、PCIe/CXLポート)と一致した帯域幅にはなり得ない場合、各光リタイマ216は、PHY層クレジットでローカルポート伝送側をフロー制御し、転送を変更する。両方の場合において、スキップ(SKP)オーダードセットは、サイドバンドメッセージおよび任意のインターリタイマメッセージ(存在する場合)を伝達するように修正される。SKPオーダードセットは、PCIe規格の第4.2.8.1条、第4.2.8.2条および第4.2.8.3条において定義されるとおりにリンクの2つの端部におけるビットレート間の周波数の差を補償するために用いられる。
【0068】
いくつかの実装において、外部リタイマが、少なくとも2つの通信エンティティに接続し、各通信エンティティ/パーティは、ハードウェアおよびソフトウェアを含む全てのレベルにおける相互運用性のサポートを通知する。これは、他のデバイスと相互運用するためのPCIeであることを通知するPCIeデバイスと同様であってよい。さらに、本明細書において説明される実施形態のいずれも、光相互接続技術(例えば、VCSEL、光システムインパッケージ(OSiP)、波長分割多重化(WDM)、マイクロLED、微小電気機械システム(MEMS)技術、および/または、本明細書において説明されるもののいずれかのような任意の他の光学技術および/または光ネットワーク技術)に依存しない。
【0069】
図3において、個々の光リタイマ216は、データビットをキャプチャし、その2つの端部の間で電気から光/光から電気への変換を実行し、2つのポートの間のリンク訓練をオーケストレーションし、サイドバンドおよびローカル管理制御をそのピアリタイマと通信する。いくつかの実施形態において、両方のポートが、FLITモードをサポートし、別個の基準独立スプレッド(SRIS)スペクトルクロックモードで動作する。この特定の構成は、光リタイマ216の2つの光学モードをサポートする。
【0070】
第1の光学モード1において、光相互接続328は、電気相互接続314と帯域幅が一致しており、より良いBER特性を有する、と仮定する。この場合、光相互接続328の帯域幅は、両方のポートにおける電気相互接続314の帯域幅の倍数である。例えば、2つの光リタイマ216の間の方向毎に、各々が最大で8チャネルをサポートでき、かつ、各々が32GT/sで、全体では4×8×32=1024Gb/s/1方向で動作できる4つの光ファイバが存在する、と仮定する。さらに、電気相互接続314は、64GT/s(1024Gb/s/1方向でもある)で動作する16倍リンクである、と仮定する。この場合、電気相互接続314の各PCIeレーンは、各々が32GT/sで動作する2つの光チャネルへマッピングされる。さらに、基礎となる光相互接続328は10-6よりも良い(例えば、それよりも低い)第1のバーストエラー率(FBER)を有し、FEC訂正後のFLITの再試行確率は3×105未満である、と仮定する。光相互接続328の光リンク特性が電気相互接続314のPCIe電気特性よりも良いので、FLITをそのまま渡すことができ、その基礎となるFECおよびCRCが再使用される。フロー制御は、ポートおよび光リタイマ216によって必要とされない。
【0071】
第2の光学モード2において、光リンクは、電気相互接続314と帯域幅が不一致であり、または電気相互接続314よりも悪いBER特性を有する、と仮定する。この場合、光相互接続328は、ポートからの伝送から光リタイマ216における受信までの間のローカルPHYレベルのフロー制御を実装する必要がある。BERが光相互接続328におけるものよりも悪い場合、光リタイマ216は、独自のFECおよびCRC動作を実装する必要がある。追加的に、または代替的に、光リタイマ216は、後述される追加のフロー制御のためのFECおよびCRCを再計算する。
【0072】
機能構造および初期リンク訓練機能ビットは、各ポートにおける上述の光学モードの一方または両方のサポートを示す。光リタイマ216は、FLITモードのサポートと共に必要とする特定の光学モードを認識しない場合、リンク訓練を終了し、中間ステータスレジスタのうちの1つにエラーを示す。CXL実装では、代替的なプロトコルモードにおける修正されたTS1の使用を例外として、同様のネゴシエーションが行われる。
【0073】
光リタイマ216は、初期データレート(例えば、2.5GT/s)から最高データレートまでリンク訓練をオーケストレーションする。他方の側の訓練の準備がまだできていない場合、光リタイマ216は、そのローカルポートに検出を強制する。これは、それらの間で光リタイマ216のみが用いる、P1と示される特別なオーダードセット(OS)で示される。いくつかの実装において、P1 OS、訓練シーケンス(TS1)OS、訓練シーケンス(TS2)OSおよび/または他のOSなど、特別なオーダードセットが、PCI-SIGにより定義されるPCIe規格の将来の改訂において定義される。例えば、P1は、P1 OSであることを示すために1bに設定された予約ビットのうちの1つを含むTS1 OSとして実装され得る。これは、2つの光リタイマ216の間で情報を搬送するためのP1 OS内のいくつかのフィールドを有し得る。一実施形態において、ポートが異なる周波数で動作する場合でも、光相互接続328は同じ周波数(例えば、32G)で動作する、と仮定し得る。構成状態までのリンク訓練の最初の部分が、図4A図4Bおよび図4Cに示される。
【0074】
光リタイマ216は、いくつの光チャネルを用いる必要があるかを判断し、次に、ポートがその特定の光学モード(例えば、光学モード1または光学モード2)をサポートしていることを初期TS1が示した後、ポーリングへの移動を開始する。各レーンは、光相互接続328の光チャネルへマッピングされる。
【0075】
実施形態は、複数のチャネルへのレーンの分割というオプションをサポートする。例えば、64Gパルス振幅モード-4(PAM-4)電気相互接続314が、2つに非ゼロ復帰(NRZ)ベースの32G光チャネルへマッピングされ得る。EIC318は、図3におけるPIC320と接続している場合、PAM-4シグナリングを2つの32G信号へ変換する。この光部品が周波数を切り替えることができない場合、図4Aに示されるように、光リタイマ216は、TS1情報を2.5Gで収集し、それらを32Gで繰り返し送信する。
【0076】
様々な実施形態において、システム344は、1つまたは複数の訓練手順を実装する。PCIeにおいて、リンク訓練は、信頼できる最適化された通信リンクを2つのデバイスが確立する処理である。リンク訓練中、例えば、伝送デバイス(イニシエータ)および受信デバイス(ターゲット)は、ネゴシエートして様々なパラメータを構成することで、効率的なデータ転送を実現する。これらのデバイスは、PCIeレーンを電気的にプロービングし、適切なシグナリングについてチェックすることにより、リンクの存在を検出する。これらのデバイスは、ネゴシエートし、それらの機能に基づくリンクの適切な幅(レーンの数)および速度(データレート)を確立する。このネゴシエーションは、これらのデバイスの間の「電気的アイドル」および「ポーリング」として知られる、電気信号の交換を通じて行われる。レシーバデバイスは、レシーバ等化を実行して、伝送媒体により引き起こされる信号の歪みを補償する。この処理は、内部レシーバ設定を調節して、信号完全性およびデータ回復を最適化することを伴う。これらのデバイスは、クロックおよびデータ信号を調整して、同期された通信を保証する。この動作は、「回復等化および調整」設定を調節して適切なビット調整を実現することを伴う。レシーバは、等化、タイミング決定および調整のための設定をひとたび成功裏に調節すると、「リンクアップ」または「リンクアクティブ」信号をトランスミッタへ送信することにより、リンク訓練処理が完了しており、かつ、通信リンクが確立されてデータ転送の準備ができていることを確認する。リンク訓練処理により、PCIeデバイス間の安定的で信頼できる最適な接続が保証されることで、様々な伝送条件および特性が調節され、効率的なデータ転送速度が実現する。
【0077】
様々な実施形態が、光相互接続328のPCIeリンクおよび光チャネルを訓練するための特定の訓練手順を修正して、電気相互接続314および光相互接続328の両方にわたって信頼できる最適化された通信リンクを確立する。図4A図4B図4C図5A図5B図5Cおよび図5Dを参照して、これらの訓練手順の例を説明する。
【0078】
図4A図4Bおよび図4Cは、PCIe/CXLのための構成まで行われるリンク訓練手順のためのシグナルフロー498の一例を示す。リンク訓練手順は、L0状態での正常なトラフィック交換を伴うチャネルマッピングを用いた最高データレートへの進行を示す。この例において、電気リンクは、その初期データレート(例えば、2.5G)にあり、一方で、光リンクは、そのターゲットデータレート(例えば、32G)にある。
【0079】
図4Aは、ダウンストリームポート402、第1のEIC318、第1のPIC320、第2のPIC320、第2のEIC318およびアップストリームポート412を示す。ダウンストリームポート402、第1のEIC318および第1のPIC320は、SoC302および第1の光リタイマ216の間の通信パス338の一部である、と仮定する。第2のPIC320、第2のEIC318およびアップストリームポート412は、SoC304および第2の光リタイマ216の間の通信パス340の一部である、と仮定する。シグナルフロー498は、システム344のリンク訓練手順を実装するためのこれら要素の間の様々な信号および/またはメッセージフローを示す。
【0080】
この例において、EIC318は、Power-on Exit Reset(PERST#)が光ハンドシェイクまでそのレシーバが検出されないようにした後、レシーバ検出を実行する。この例におけるP1は、送信側がPCIe側に対してリンク訓練を開始する(検出から出る)準備ができていることを他方の側に通知するために周期的に送信される32Gパターンである(例えば、いくつかの例において、P1はTS1であり得る)。光側のTS1は、PCIe側のものと同様であるが、いくつかの修正が加えられる。TS2は、光側がTS2交換で安定するまで、ポーリングが延期される。32GでのTS1およびTS2は、予約フィールドを用いて、アップストリームポート412からダウンストリームポート402への方向のEIC318上の電気速度を示すことができる。いくつかの例において、レーンに割り当てられる全ての光チャネルがそのレーンのトラフィックを搬送するが、EIC318は、それらのうちの1つからの情報のみをポートへ送信する。
【0081】
図4Aに示されるように、レシーバ検出フェーズにおいて、第1のEIC318は、レシーバ検出信号418をダウンストリームポート402へ送信する。また、第1のEIC318は、信号420を第1のPIC320へ送信する。第1のPIC320は、P1信号422を第2のPIC320へ送信する。第2のPIC320は、信号424を第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、レシーバ検出信号426をアップストリームポート412へ送信する。アップストリームポート412は、レシーバ検出信号430を第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318およびアップストリームポート412は、レシーバ検出フェーズから出て、TS1に入り、リンク訓練を開始する。一方、第2のEIC318は、信号428を第2のPIC320へ送信する。第2のPIC320は、P1信号434を第1のPIC320へ送信する。第1のPIC320は、信号436を第1のEIC318へ送信する。ダウンストリームポート402は、レシーバ検出信号438を送信する。第1のEIC318およびダウンストリームポート402は、レシーバ検出フェーズから出て、TS1に入り、リンク訓練を開始する。ブロック440において、訓練は、2.5Gで動作するPCIeリンクの1つのレーンを、32Gで動作する光チャネルの1つのレーンへマッピングすることを開始する。
【0082】
PCIeにおいて、TS1(訓練シーケンス1)オーダードセットは、リンク初期化処理中に用いられる特定のタイプの制御シンボルである。リンク初期化処理は、PCIeデバイス間の通信を確立し、信頼できるデータ伝送を保証し、リンクの動作パラメータをネゴシエートする段階である。リンク初期化処理中、PCIeデバイスは、特定のオーダードセットを交換して、リンクを初期化および構成する。TS1オーダードセットは、トランスミッタによりレシーバへ伝送される第1のオーダードセットである。これは、訓練情報を搬送すると共に、リンク速度、リンク幅およびタイミング同期などの基本リンクパラメータを確立するのに役立つ。TS1オーダードセットは、予め定義された一連のシンボルから成り、PCIe仕様において定義されている。これは、レシーバがクロックを回復し、受信されたデータを調整し、等化を実行してチャネル障害を補償することを可能にする、特定のビットパターンおよび制御シンボルを含む。TS1オーダードセットの目的は、実際のデータ伝送が始まる前にリンクの適切な初期化および同期を保証することである。これは、トランスミッタおよびレシーバの間のハンドシェイクメカニズムとして機能することにより、それらがリンク特性を正確に確立してチャネル条件に適合することを可能にする。ひとたび、TS1オーダードセットが交換され、リンク初期化処理が成功すると、PCIeデバイスは、例えば、訓練シーケンス2(TS2) OS、訓練シーケンス3(TS3) OS等のリンク訓練シーケンスにおける次のオーダードセットへ移動して、リンク構成をさらに洗練させ、通信パラメータを最適化する。
【0083】
図4Aを再び参照すると、ポーリングフェーズ中、ダウンストリームポート402および第1のEIC318は、TS1およびTS2を信号442および448としてそれぞれ交換する。リンクが信号444として安定的である場合、第1のEIC318および第2のEIC318は、TS1を交換し、次にTS2を交換する。32G(例えば、リンク/レーンPAD)で、第1のEIC318および第2のEIC318は、パーティションリンク毎に速度および幅を交換する。第2のEIC318およびアップストリームポート412は、TS1およびTS2を信号432および信号446としてそれぞれ交換する。
【0084】
図4Bは、シグナルフロー498のより多くの信号を示す。より具体的には、シグナルフロー498は、電気相互接続314のレーンを光相互接続328の光チャネルへマッピングするための構成信号および/またはメッセージのセットを示す。信号および/またはメッセージは、例えば、図4Bに示されるようなConfig.Linkwidth.start、Config.Linkwidth.Accept、Config.Lanenum.Wait、Config.LaneNum.Accept、Config.Lanenum.CompleteおよびConfig.Completeを含み得る。
【0085】
図4Bに示されるように、第1のEIC318は、信号450をTS1リンク番号と共に第1のPIC320へ送信する。第1のPIC320は、信号452を32GでのTS1としてリンク番号と共に第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号460とTS1としてリンク番号と共にアップストリームポート412へ送信する。一方、アップストリームポート412は、信号454をTS1としてPADと共に第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号456を32GでのTS1としてPADと共に第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号458をTS1 PADと共にダウンストリームポート402へ送信する。
【0086】
アップストリームポート412は、信号462をTS1としてリンク番号と共に第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号464を32GでのTS1としてリンク番号と共に第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号466をTS1としてリンク番号と共にダウンストリームポート402へ送信する。ダウンストリームポート402は、信号468をTS1としてレーン番号と共に第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号470を32GでのTS1としてレーン番号と共に第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号472および信号474をTS1としてレーン番号と共にアップストリームポート412へ送信する。アップストリームポート412は、信号476をTS1としてレーン番号と共に第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号478を32GでのTS1としてレーン番号と共に第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号480をTS1としてレーン番号と共にダウンストリームポート402へ送信する。
【0087】
図4Cは、シグナルフロー498のより多くの信号を示す。より具体的には、シグナルフロー498は、電気相互接続314のレーンを光相互接続328の光チャネルへマッピングするための構成信号および/またはメッセージのセットを示す。信号および/またはメッセージは、例えば、図4Cに示されるようなConfig.Linkwidth.start、Config.Linkwidth.Accept、Config.Lanenum.Wait、Config.LaneNum.Accept、Config.Lanenum.CompleteおよびConfig.Completeを含み得る。
【0088】
図4Cに示されるように、第1のEIC318は、信号482をTS1としてレーン番号と共にダウンストリームポート402へ送信する。ダウンストリームポート402は、信号484をTS2として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号486を32GでのTS2としてリンク番号およびレーン番号と共に第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号488をTS2としてリンク番号およびレーン番号と共にアップストリームポート412へ送信する。アップストリームポート412は、信号490をTS2としてリンク番号およびレーン番号と共に第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号492を32GでのTS2としてリンク番号およびレーン番号と共に第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号496をTS2としてリンク番号およびレーン番号と共にダウンストリームポート402へ送信する。アップストリームポート412は、信号494を構成完了信号として第2のEIC318へ送信する。
【0089】
図5A図5B図5Cおよび図5Dは、リンク訓練手順のシグナルフロー552の一例を示す。リンク訓練手順は、最高データレートへの進行および正常なトラフィックでの動作を示す。この例において、電気リンクおよび光リンクの両方が、ターゲットデータレート(例えば、32G)である。
【0090】
図5Aに示されるように、ひとたび構成が完了すると、第1のEIC318は、信号510を32Gでの構成完了信号(Config.Complete)およびTS2としてリンク番号およびレーン番号と共にダウンストリームポート402へ送信する。第1のEIC318は、信号520および信号522を構成アイドル(Config.Idle)としてダウンストリームポート402へ送信する。同様に、第2のEIC318は、信号514を32Gでの構成完了信号(Config.Complete)およびTS2としてリンク番号およびレーン番号と共にアップストリームポート412へ送信する。第2のEIC318は、信号516および信号518を構成アイドル(Config.Idle)としてダウンストリームポート402へ送信する。第1のEIC318および第2のEIC318は、信号512を32GでのTS2としてリンク番号およびレーン番号と共に交換する。このステージにおいて、訓練は、L0状態での正常なトラフィック交換を伴うチャネルマッピングを用いた最高データレートへ進行している。ダウンストリームポート402および第1のEIC318は、信号524をIDL FLITとして交換し、第1のEIC318および第2のEIC318は、信号526を32GでのIDL FLITとして交換し、第2のEIC318およびアップストリームポート412は、信号528および信号530をIDL FLITとして交換する。
【0091】
この時点で、シグナルフロー552は、32Gへのバイパス等化の手順を開始する。これを実現するために、バイパス等化手順は、図5Aに示されるようなRecovery.RcvrLock、Recovery.RcvrCfg、Recovery.Speed、Recovery.EQおよびRecovery.Idleなど、信号および/またはメッセージのセットを利用する。
【0092】
ダウンストリームポート402は、信号532をTS1として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号534を32GでのTS1として第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号536をTS1としてアップストリームポート412へ送信する。アップストリームポート412は、信号538をTS1として第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号540を32GでのTS1として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号542をTS1としてダウンストリームポート402へ送信する。ダウンストリームポート402は、信号544をTS2として第1のEIC318へ送信する。一方、アップストリームポート412は、信号548をTS2として第2のEIC318へ送信する。第1のEIC318および第2のEIC318は、信号546を32GでのTS2として交換する。第1のEIC318は、信号554をTS2としてダウンストリームポート402へ送信する。第2のEIC318は、信号550をTS2としてアップストリームポート412へ送信する。
【0093】
図5Bは、シグナルフロー552のより多くの信号を示す。より具体的には、シグナルフロー552は、図5Bに示されるようなRecovery.RcvrLock、Recovery.RcvrCfg、Recovery.Speed、Recovery.EQおよびRecovery.Idleなど、信号および/またはメッセージのセットを利用するバイパス等化手順のための信号および/またはメッセージのセットを示す。
【0094】
図5Bに示されるように、第1のEIC318および第2のEIC318は、信号556をP1 OSとして交換する。ダウンストリームポート402および第1のEIC318の間の電気相互接続314は、電気的にアイドルである。第2のEIC318およびアップストリームポート412の間の電気相互接続314も、電気的にアイドルである。両側の電気相互接続314は、速度を2.5Gから32Gへ変更している。ブロック558において、電気相互接続314および光相互接続328の両方は、この時点で32Gで動作中である。
【0095】
シグナルフロー552では、続いて、ダウンストリームポート402が信号510をTS1として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号562を等化のためのTS1として第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号564をTS1としてアップストリームポート412へ送信する。アップストリームポート412は、信号566をTS1として第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号568を等化のためのTS1として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号570をTS1としてダウンストリームポート402へ送信する。光リタイマ216を用いて送信されたTS1および受信されたE2Eは、その等化要求をオーバーライドする。ダウンストリームポート402および第1のEIC318は、信号572をTS1として交換し、第1のEIC318および第2のEIC318は、信号574をTS1としてレシーバロックと共に交換し、第2のEIC318およびアップストリームポート412は、信号576をTS1として交換する。
【0096】
ダウンストリームポート402は、信号578をTS2として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318および第2のEIC318は、信号580をTS2として交換する。第1のEIC318は、信号586をTS2としてダウンストリームポート402へ送信する。第2のEIC318は、信号582をTS2としてアップストリームポート412へ送信する。この時点で、ダウンストリームポート402および第1のEIC318は、信号588をIDL FLITとして交換し、第1のEIC318および第2のEIC318は、信号590をIDL FLITとして交換する。また、第2のEIC318およびアップストリームポート412は、信号592をIDL FLITとして交換する。
【0097】
ブロック594において、訓練は、両側について32GにおけるL0状態での正常なトラフィック交換を伴うチャネルマッピングを用いた最高データレートへ進行している。ダウンストリームポート402および第1のEIC318は、信号596を交換し、第1のEIC318および第2のEIC318は、信号598を交換し、第2のEIC318およびアップストリームポート412は、信号5-100を交換する。信号596、信号598および信号5-100は、ノーオペレーション(NOP)およびペイロードFLITを32Gでの周期的SKP OSと共に搬送する。
【0098】
PCIeにおけるNOPは、フロー制御およびリンク訓練の目的で用いられる特別なタイプのシグナリングパケットである。PCIeにおいて、NOPパケットは、入ってくるパケットを処理して同期を維持するための十分な時間をレシーバが有することを保証するために、トランスミッタによりレシーバへ送信される。正常なデータ伝送中、レシーバは、フロー制御クレジット(またはクレジットベースのフロー制御)をトランスミッタへ周期的に送信して、レシーバが追加のパケットをいくつ受信できるかを示す。しかしながら、レシーバは、追加の処理時間を必要とし、またはそれ以上のパケットを一時的に受信できない場合、NOPパケットを発行できる。トランスミッタへのNOPパケット信号は、レシーバがフロー制御クレジット信号を再び受信するまでレシーバがデータパケットの送信を一時停止すべきものである。NOPパケットは、PCIeデバイス間の安定的な高速接続を確立する処理であるリンク訓練中にも使用される。この文脈において、NOPパケットは、PCIeリンクを初期化および構成してその適切な機能を保証するのに役立てるために利用される。NOPパケットを戦略的に利用することにより、PCIeデバイスは、データフローを効果的に管理し、データの損失または破損を防ぎ、信頼できる通信をPCIeリンクにわたって維持することができる。
【0099】
図5Cは、シグナルフロー552のより多くの信号を示す。より具体的には、シグナルフロー552は、図5Cに示されるようなRecovery.RcvrLock、Recovery.RcvrCfg、Recovery.Speed、Recovery.EQおよびRecovery.Idleなど、信号および/またはメッセージのセットを利用するバイパス等化手順のための信号および/またはメッセージのセットを示す。
【0100】
ダウンストリームポート402および第1のEIC318は、信号5-102を交換し、第1のEIC318および第2のEIC318は、信号5-104を交換し、第2のEIC318およびアップストリームポート412は、信号5-106を交換する。信号5-102、信号5-104および信号5-106は、NOPおよびペイロードFLITを32Gでの周期的SKP OSと共に搬送する。これは、ブロック5-108において続く。ブロック5-110において、手順は、64Gへの速度変化および等化について開始する。
【0101】
シグナルフロー552では、続いて、ダウンストリームポート402が信号5-112をTS1として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号5-114を32GでのTS1として第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号5-118をTS1としてアップストリームポート412へ送信する。アップストリームポート412は、信号5-116をIDL FLITとして第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号5-118をTS1としてアップストリームポート412へ送信する。アップストリームポート412が信号5-118を受信した場合、アップストリームポート412は、信号5-120をTS1として第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号5-122を32GでのTS1として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号5-124をTS1としてダウンストリームポート402へ送信する。ダウンストリームポート402は、信号5-126をTS2として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318および第2のEIC318は、信号5-128を32GでのTS1として交換する。また、アップストリームポート412は、信号5-130をTS2として第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号5-132をTS2としてアップストリームポート412へ送信する。第1のEIC318および第2のEIC318は、信号5-134をP1 OSとして交換する。この時点で、両側の電気相互接続314は、電気的にアイドルである。
【0102】
ブロック5-136において、光リタイマ216は、64Gでの1つの電気レーンを32Gでの2つの光チャネルへマッピングすることを開始する。バイトレベルインタリーブは、2つのチャネルの間で行われる。
【0103】
図5Dは、シグナルフロー552のより多くの信号を示す。より具体的には、シグナルフロー552は、図5Dに示されるようなRecovery.RcvrLock、Recovery.RcvrCfg、Recovery.Speed、Recovery.EQおよびRecovery.Idleなど、信号および/またはメッセージのセットを利用するバイパス等化手順のための信号および/またはメッセージのセットを示す。
【0104】
シグナルフロー552では、続いて、ダウンストリームポート402が信号5-138をTS0として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号5-140を等化のためのTS0として第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号5-142をTS0としてアップストリームポート412へ送信する。アップストリームポート412は、信号5-144をTS0として第2のEIC318へ送信する。第2のEIC318は、信号5-146を等化のためのTS0として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318は、信号5-148をTS0としてダウンストリームポート402へ送信する。ブロック5-150において、光リタイマ216を用いて送信されたTS1および受信されたE2Eは、その等化要求をオーバーライドする。ダウンストリームポート402および第1のEIC318は、信号5-152をTS1として交換し、第1のEIC318および第2のEIC318は、信号5-154をTS1として等化およびレシーバロックと共に交換し、第2のEIC318およびアップストリームポート412は、信号5-156をTS1として交換する。
【0105】
ダウンストリームポート402は、信号5-158をTS2として第1のEIC318へ送信する。第1のEIC318および第2のEIC318は、信号5-160をTS2として交換する。第1のEIC318は、信号5-166をTS2としてダウンストリームポート402へ送信する。第2のEIC318は、信号5-162をTS2としてアップストリームポート412へ送信する。アップストリームポート412は、信号5-164をTS2として第2のEIC318へ送信する。この時点で、ダウンストリームポート402および第1のEIC318は、信号5-168をIDL FLITとして交換し、第1のEIC318および第2のEIC318は、信号5-170をIDL FLITとして交換し、第2のEIC318およびアップストリームポート412は、信号5-172をIDL FLITとして交換する。
【0106】
ブロック5-174において、訓練は、電気相互接続314については64Gにおける、光相互接続328については32GにおけるL0状態での正常なトラフィック交換を伴うチャネルマッピングを用いた最高データレートへ進行している。
ダウンストリームポート402および第1のEIC318は、信号5-176を交換し、第1のEIC318および第2のEIC318は、信号5-178を交換し、第2のEIC318およびアップストリームポート412は、信号5-180を交換する。信号5-176、信号5-178および信号5-180は、NOPおよびペイロードFLITを周期的SKP OSと共に搬送する。
【0107】
サイドバンドリンク332および/またはサイドバンドリンク336からのサイドバンド信号のマッピングについて、各サイドバンドの別個の光チャネルを用いる代わりに、光リタイマ216は、SKP OSを用いる。以下の表1で分かるように、実施形態は、ローカルに対処され得るサイドバンドが一切なくても、リンクを動作させることができる。しかしながら、サイドバンドが用いられる必要がある場合、光リタイマ216は、以下のとおりSKP OSにおけるマージンコマンドフィールドを用いて(例えば、128b/130bおよび1b/1bの両方で)、必要とされる場合にサイドバンドを伝達する。
【0108】
サイドバンドは、「マージンペイロード[7:0]」として送信される。マージンペイロード[7:0]={RSVD - 6 bits, CLK_REQ#, WAKE#}である。上位ビットは、インターリタイマ通信に用いられ得る。
【0109】
反映された値を用いてマージンタイプ:001b-コマンド、010b-ACKを設定する。送信された正確なサイドバンドを反映したACKをピアリタイマが送り返すまで、サイドバンド信号は、連続するSKP OSで送信される。レシーバは、受信したサイドバンドコマンドをローカルに反映する前に、CRC、および同じサイドバンドを示す少なくとも2つのSKP OSをチェックする。
【0110】
フィールド:「使用モデル」=1bおよびレシーバ番号=000bは、光リタイマ216の内部の構成アクセスに用いられる。適切なレシーバ番号および使用モデル=0bは、サイドバンドとして構成アクセスに用いられ得る。リタイマレジスタのセットは、リンクにわたるサイドバンドアクセスを可能にするためのメールボックスとして定義され得る。リンクがダウンした場合、周期的SKP OSと共にP1のみが入った1つの光チャネルが依然としてアクティブであり得る。
【0111】
リンクが8b/10bモデムで動作する必要がある場合、2つのSKP OSが、連続で送信され、第2のSKP OSにおける最後の2つのSKPを用いてサイドバンド情報を上述のように通信し得る。
【0112】
表1は、Card Electromechanical(CEM)におけるサイドバンド信号を示す。CEMは、PCIeスロットへ挿入され得る拡張カードについてPCI-SIGにより定義される機械的および電気的仕様を指す。CEM仕様は、PCIeカードがマザーボードスロットとの互換性を有するのに必要とされる物理的寸法、コネクタタイプおよびピン割り当てを概説する。この仕様は、フォームファクタおよびインタフェース特性を定義することにより、異なるPCIeデバイスの間の相互運用性を保証する。いくつかの実施形態においてサイドバンド信号のサブセットのみが、光相互接続328にわたって送信される必要がある。
【0113】
[表1]
【表1】
【0114】
L0状態からの状態移行では、リンク訓練およびステータスステートマシン(LTSSM)が回復へ移行した場合、光リタイマ216は、単にTS OSを転送し、正常動作中にするのと同じ態様でSKPに対処する。速度変化が伴う場合、これは、リンク訓練と同じメカニズムに従う。リンクは、何らかの理由(例えば、セカンダリバスリセット、サプライズホットプラグおよび/または同様のもの)に起因して検出を入力した場合、ステータスをそのローカルポートに反映する。リンクは、低電力状態に入った(例えば、電気アイドルオーダーセット(EIOS)が送信/受信された)場合、周期的P1の送信へと戻る。ローカルポートは、起動した場合、EIOS/TSをリモート光リタイマ216へ送信し、次にリモート光リタイマ216がそのポートを起動する。保護レベル(LOP)さえ、同じ態様でサポートされ得る。しかしながら、簡略化のために、LOPは、オフにされてよく、および、任意の自動アクティブ状態電力管理(ASPM)L1状態が移行する。
【0115】
FLITマッピングに関して、前に説明された第1のシナリオでは、光相互接続328は、PCIe電気相互接続314と帯域幅が一致しており、電気相互接続314よりも良いBER特性を有する場合、バイトインタリーブを用いて、FLITが利用可能な光チャネルへ直接マッピングされる。例えば、2つの光チャネルが各電気物理レーンへマッピングされる必要がある場合、レーンの全ての奇数のバイトが奇数の光チャネルへ、偶数のバイトが偶数の光チャネルへ移動する。例えば、レーン7が光チャネル14および15へマッピングされる場合。FLITのバイト7、13、39…は、光チャネル#14へマッピングされ、バイト15、31、47…は、光チャネル#15へマッピングされる。
【0116】
図6は、レイアウト602を示す。レイアウト602は、X8PCIeリンク上にマッピングされた256バイトFLITの一例を提供する。光相互接続328の帯域幅が電気相互接続314と不一致である、前に説明された第1の光学モード1では、3の倍数個の光チャネルがマッピングされる場合を除き、光学モード1と同様のタイプのバイトレベルインタリーブが実行される。n個の光チャネルが存在する場合において、nが3の倍数でないときは、バイトiが光チャネルへマッピングされる(i mod n)。レイアウト602は、8個のチャネルが存在する場合を示す。8個のチャネルが存在する場合、光リタイマ216は、バイト0、8、16…crc6をチャネル0へ;バイト1、9、17…crc7をチャネル1へ;バイト2、10、18…ecc0をチャネル2へ、そして以降同様に、マッピングする。
【0117】
図7は、レイアウト702、レイアウト704およびレイアウト706を示しており、各々は、光チャネルの数がそれぞれ5、6または3である場合のFLITにおけるバイトの例示的なマッピングである。n個の光チャネルが存在する場合において、nが3の倍数でないときは、バイトiが光チャネルへマッピングされる(i mod n)。
【0118】
レイアウト702は、5個のチャネルが存在する場合を示す。5個のチャネルが存在する場合、光リタイマ216は、例えば、バイトB0、B5、B10…B25をチャネル0へ;バイトB1、B6、B11…B26をチャネル1へ、そして以降同様に、マッピングする。そうすれば、3つのFECグループを有する最大で3つの連続するバイトのバースト誤り訂正が維持される。
【0119】
nが3の倍数である場合、レイアウト704およびレイアウト706に示されるように、これらのバイトは、チャネル内のバーストエラー検出を維持するために交代でシフトされる。レイアウト704は、6個のチャネルが存在する場合を示す。6個のチャネルが存在する場合、光リタイマ216は、例えば、バイトB0、B11、B16…B47をチャネル0へ;バイトB1、B6、B17…B42をチャネル1へ、そして以降同様に、マッピングする。レイアウト706は、3個のチャネルが存在する場合を示す。3個のチャネルが存在する場合、光リタイマ216は、例えば、バイトB0、B5、B7…B16をチャネル0へ;バイトB1、B3、B8…B17をチャネル1へ、そして以降同様に、マッピングする。追加的に、または代替的に、光リタイマ216は、独自のFECグループを形成し、有しているチャネルの数に基づく光リンクにわたって送信できる。
【0120】
光相互接続328の特性が電気相互接続314よりも悪い場合、光リタイマ216は、そのプロプライエタリFECを展開して、FLIT再生速度がFEC訂正後に3×10-5よりも良いことを保証する。可能性が最も高いCRCが任意のタイプのリンクを保持するが、光リタイマ216の特定の設計は、それを特定の光相互接続328のエラー特性に応じて考慮し得る。
【0121】
光学モード2では、光リタイマ216は、PHY層クレジットでローカルポートを絞る。いくつかの例において、1つの非IDLE FLIT毎に1つのクレジットが、ローカルリタイマトラフィックへのポートに用いられる。このクレジットは、PCIeデータリンク層パケット(DLLP)と同様に、クレジット損失が許容され得るように、インクリメントポリシーに従う。ローカル光リタイマ216方向へのポート内のクレジットがない、または、ローカルポート方向への光リタイマ216内のトラフィックがない場合、例えば、全てのビットが0であり、PCIe規格において許容されるNOP2 DLLPがないなど、IDLE FLITが送信される。ローカルポート方向への光リタイマ216において、光リタイマ216は、FEC/CRCを用いてPHYクレジット(4B)でFEC/CRCを再計算する。各ローカルポートは、追加のデータ幅(DW)ペイロードに対処する必要がある。図8を参照して、例示的なレイアウトを説明する。
【0122】
図8は、レイアウト802を示す。レイアウト802は、X8PCIeリンク上にマッピングされた256バイトFLITの一例を提供する。ローカルポート方向への光リタイマ216において、光リタイマ216は、FEC/CRCを用いてPHYクレジット(4B)でFEC/CRCを再計算する。各ローカルポートは、追加のデータ幅(DW)ペイロードに対処する必要がある。レイアウト802は、236バイト(B)トランザクション層パケット(TLP)、6Bデータリンク層パケット(DLP)、3B PHYクレジット、8B CRCおよび6B FECが存在する一例を提供する。レイアウト802は、8個のチャネルが存在する場合を示す。8個のチャネルが存在する場合、光リタイマ216は、バイト0、8、16…ecc1をチャネル0へ;バイト1、9、17…ecc2をチャネル1へ;バイト2、10、18…ecc2をチャネル2へ、そして以降同様に、マッピングする。追加のまたは代替的なアプローチは、追加のバイトを有し、FLITサイズ260B(またはさらに264B)を作り得る。EIC318方向への光リタイマ216において、光リタイマ216は、光接続のBER特性に基づいて、必要とされるFEC/CRCを再生成する。
【0123】
図9は、FLIT910を示す。FLIT910は、光学モード2の修正されたFLITの一例である。図9に示されるように、FLIT910は、TLP902、DLP904、CRC906およびFEC908を含む。一実施形態において、TLP902は236Bのサイズを、DLP904は6Bのサイズを、CRC906はxBのサイズを、FEC908はyBのサイズを有してよく、xおよびyは、プロプライエタリFECおよびCRCバイトを表す。PCIe FLITが用いられる場合、x=8かつy=6であり、CRC906には8Bのサイズが、FEC908には6Bのサイズが与えられる。光学モード1では、光リタイマ216は、所与の実装に必要とされる場合、xおよびyのプロプライエタリ値を用いる。実施形態は、この文脈に限定されない。
【0124】
以下の図を参照して、開示されている実施形態の動作がさらに説明され得る。図のうちのいくつかは、ロジックフローを含み得る。本明細書において示されるそのような図は、特定のロジックフローを含み得るが、このロジックフローは、本明細書において説明される一般的機能がどのように実装され得るかの一例を提供するに過ぎないことが理解され得る。さらに、別段の記載がない限り、所与のロジックフローは、必ずしも、示されている順序で実行される必要はない。また、いくつかの実施形態において、ロジックフローに示されている動作の全てが必要とされるわけではないことがある。加えて、所与のロジックフローは、ハードウェア要素、プロセッサによって実行されるソフトウェア要素、またはそれらの任意の組み合わせによって実装され得る。実施形態は、この文脈において限定されない。
【0125】
図10は、ロジックフロー1000を示す。ロジックフロー1000は、システム204またはシステム344のための動作の一例である。一実施形態において、ロジックフロー1000は、光リタイマ216のための動作の一例である。実施形態は、この例に限定されない。
【0126】
ブロック1002において、ロジックフロー1000は、定義された光学モードを光相互接続がサポートしている、と判断する。ブロック1004において、ロジックフロー1000は、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続からの電気信号をデコードする。ブロック1006において、ロジックフロー1000は、光相互接続のために電気信号を光信号へ変換する。ブロック1008において、ロジックフロー1000は、デコードされたビットを光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0127】
例として、システム344に関連して、光リタイマ216の論理回路350は、PCIe、CXLまたは代替的なプロトコルなど、基礎となるプロトコルを考慮して通信のために必要とみなされる1つまたは複数の定義されたモードを電気相互接続314、光相互接続328または光リタイマ216がサポートしているかどうかを判断する。定義されたモードの例は、FLITモード、SRISモード、光学モード1および光学モード2等を含み得る。定義されたノードがサポートされている、と論理回路350が判断した場合、光リタイマ216のEIC318は、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続314からの電気信号をデコードする。メッセージの例は、FLITメッセージ、サイドバンドメッセージおよびインターリタイマメッセージ等を含む。光リタイマ216のPIC320は、光相互接続328を介したトランスポートのために電気信号を光信号へ変換する。光相互接続328を介してピア光リタイマ216との訓練をオーケストレーションした後、光リタイマ216は、デコードされたビットを光相互接続328の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0128】
一実施形態において、例えば、光相互接続328は、光ファイバケーブル、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)、シングルモードファイバ、マルチモードファイバ、導波路、自由空間光相互接続、光プリント回路基板(PCB)、並列光相互接続、コヒーレント光相互接続またはシリコンフォトニクス部品を含む。
【0129】
一実施形態において、例えば、メッセージは、フロー制御ユニット(FLIT)メッセージを含んでよく、デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含む。
【0130】
一実施形態において、例えば、論理回路350は、P1オーダードセットを用いて、光相互接続328を通じ、リンク訓練をオーケストレーションまたは実行し得る。一実施形態において、P1オーダードセットは、P1オーダードセットであることを示すために1bに設定された予約ビットを有する訓練シーケンス1(TS1)オーダードセットを含む。論理回路350は、光相互接続328を通じてリンク訓練をオーケストレーションし得る。例えば、光リタイマ216のうちの1つまたは複数が、2.5GT/sから最高データレートまでリンク訓練をオーケストレーションする。他方の側の訓練の準備がまだできていない場合、光リタイマ216は、そのローカルポートに検出を強制する。これは、特別オーダードセットP1 OSで示される。P1 OSは、光リタイマ216による使用のために予約される。P1 OSは、PCIe規格において定義される。例えば、P1 OSは、P1 OSであることを示すために1bに設定された予約ビットのうちの1つを有するTS1 OSであり得る。P1 OSは、インターリタイマメッセージなど、2つの光リタイマ216の間の情報を搬送するためのいくつかのフィールドを有し得る。一実施形態において、論理回路350は、これらのポートが異なる周波数で動作する場合でも、光相互接続328が32Gまたは64Gなどの同じ周波数で動作する、と仮定する。
【0131】
一実施形態において、これらのメッセージは、サイドバンドメッセージまたはインターリタイマメッセージを含む。光リタイマ216がサイドバンドリンク332またはサイドバンドリンク336からのサイドバンドメッセージまたは光リタイマ216およびピア光リタイマ216の間のインターリタイマメッセージを受信した場合、論理回路350は、サイドバンドメッセージまたはインターリタイマメッセージからのデコードされたビットを表すように、スキップ(SKP)オーダードセット(OS)のマージンコマンドフィールドを修正する。表1において提供される例に示されるように、論理回路350は、SKP OSを光相互接続328の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0132】
図11は、ロジックフロー1100を示す。ロジックフロー1100は、システム204またはシステム344のための動作の一例である。一実施形態において、ロジックフロー1100は、光リタイマ216のための動作の一例である。実施形態は、この例に限定されない。
【0133】
ブロック1102において、ロジックフロー1100は、定義された光学モードを光相互接続がサポートしている、と判断する。ブロック1104において、ロジックフロー1100は、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続からの電気信号をデコードする。ブロック1106において、ロジックフロー1100は、光相互接続のために電気信号を光信号へ変換する。ブロック1108において、ロジックフロー1100は、デコードされたビットを光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。ブロック1110において、ロジックフロー1100は、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビット。ブロック1112において、ロジックフロー1100は、電気相互接続の帯域幅が光相互接続の帯域幅と一致している、と判断する。ブロック1114において、ロジックフロー1100は、電気相互接続のビットエラー率(BER)が光相互接続のBERよりも高い、と判断する。ブロック1116において、ロジックフロー1100は、バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、デコードされたビットのデータビット、FECビットおよびCRCビットを光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0134】
例として、システム344に関連して、光リタイマ216の論理回路350は、PCIe、CXLまたは代替的なプロトコルなど、基礎となるプロトコルを考慮して通信のために必要とみなされる1つまたは複数の定義されたモードを電気相互接続314、光相互接続328または光リタイマ216がサポートしているかどうかを判断する。定義されたモードの例は、FLITモード、SRISモード、光学モード1および光学モード2等を含み得る。定義されたノードがサポートされている、と論理回路350が判断した場合、光リタイマ216のEIC318は、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続314からの電気信号をデコードする。メッセージの例は、FLITメッセージ、サイドバンドメッセージおよびインターリタイマメッセージ等を含む。光リタイマ216のPIC320は、光相互接続328を介したトランスポートのために電気信号を光信号へ変換する。光相互接続328を介してピア光リタイマ216との訓練をオーケストレーションした後、光リタイマ216は、デコードされたビットを光相互接続328の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0135】
一実施形態において、デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含み得る。光学モード1では、光リタイマ216の論理回路350は、電気相互接続314の帯域幅が光相互接続328の帯域幅と一致している、と判断する。また、論理回路350は、電気相互接続314のビットエラー率(BER)が光相互接続328のBERよりも高い(これは、より効果的ではないデータレートを有していることを意味する)、と判断する。論理回路350は、バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、デコードされたビットのデータビット、FECビットおよびCRCビットを光相互接続328の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。例えば、レイアウト602に示されるように、2つの光チャネルが各電気物理レーンへマッピングされる必要がある場合、レーンの全ての奇数のバイトが奇数の光チャネルへ、偶数のバイトが偶数の光チャネルへ移動する。例えば、レーン7が光チャネル14および15へマッピングされる場合。FLIT910のバイト7、13、39…は、光チャネル#14へマッピングされ、バイト15、31、47…は、光チャネル#15へマッピングされる。
【0136】
図12は、ロジックフロー1200を示す。ロジックフロー1200は、システム204またはシステム344のための動作の一例である。一実施形態において、ロジックフロー1200は、光リタイマ216のための動作の一例である。実施形態は、この例に限定されない。
【0137】
ブロック1202において、ロジックフロー1200は、定義された光学モードを光相互接続がサポートしている、と判断する。ブロック1204において、ロジックフロー1200は、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続からの電気信号をデコードする。ブロック1206において、ロジックフロー1200は、光相互接続のために電気信号を光信号へ変換する。ブロック1208において、ロジックフロー1200は、デコードされたビットを光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。ブロック1210において、ロジックフロー1200は、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビット。ブロック1212において、ロジックフロー1200は、電気相互接続の帯域幅が光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する。ブロック1214において、ロジックフロー1200は、光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルではない、と判断する。ブロック1216において、ロジックフロー1200は、バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、デコードされたビットのデータビット、FECビットおよびCRCビットを光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0138】
例として、システム344に関連して、光リタイマ216の論理回路350は、PCIe、CXLまたは代替的なプロトコルなど、基礎となるプロトコルを考慮して通信のために必要とみなされる1つまたは複数の定義されたモードを電気相互接続314、光相互接続328または光リタイマ216がサポートしているかどうかを判断する。定義されたモードの例は、FLITモード、SRISモード、光学モード1および光学モード2等を含み得る。定義されたノードがサポートされている、と論理回路350が判断した場合、光リタイマ216のEIC318は、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続314からの電気信号をデコードする。メッセージの例は、FLITメッセージ、サイドバンドメッセージおよびインターリタイマメッセージ等を含む。光リタイマ216のPIC320は、光相互接続328を介したトランスポートのために電気信号を光信号へ変換する。光相互接続328を介してピア光リタイマ216との訓練をオーケストレーションした後、光リタイマ216は、デコードされたビットを光相互接続328の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0139】
一実施形態において、デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含み得る。光学モード2では、論理回路350は、電気相互接続314の帯域幅が光相互接続328の帯域幅と一致していない、と判断する。論理回路350は、光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルではない、と判断する。レイアウト602およびレイアウト702に示されるように、論理回路350は、バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、デコードされたビットのデータビット、FECビットおよびCRCビットを光相互接続328の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0140】
図13は、ロジックフロー1300を示す。ロジックフロー1300は、システム204またはシステム344のための動作の一例である。一実施形態において、ロジックフロー1300は、光リタイマ216のための動作の一例である。実施形態は、この例に限定されない。
【0141】
ブロック1302において、ロジックフロー1300は、定義された光学モードを光相互接続がサポートしている、と判断する。ブロック1304において、ロジックフロー1300は、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続からの電気信号をデコードする。ブロック1306において、ロジックフロー1300は、光相互接続のために電気信号を光信号へ変換する。ブロック1308において、ロジックフロー1300は、デコードされたビットを光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。ブロック1310において、ロジックフロー1300は、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビット。ブロック1312において、ロジックフロー1300は、電気相互接続の帯域幅が光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する。ブロック1314において、ロジックフロー1300は、光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルである、と判断する。ブロック1316において、ロジックフロー1300は、バイトオーダの修正をしてバイトインタリーブを用いて、デコードされたビットのデータビット、FECビットおよびCRCビットを光相互接続の3の倍数個の光チャネルへマッピングする。
【0142】
例として、システム344に関連して、光リタイマ216の論理回路350は、PCIe、CXLまたは代替的なプロトコルなど、基礎となるプロトコルを考慮して通信のために必要とみなされる1つまたは複数の定義されたモードを電気相互接続314、光相互接続328または光リタイマ216がサポートしているかどうかを判断する。定義されたモードの例は、FLITモード、SRISモード、光学モード1および光学モード2等を含み得る。定義されたノードがサポートされている、と論理回路350が判断した場合、光リタイマ216のEIC318は、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続314からの電気信号をデコードする。メッセージの例は、FLITメッセージ、サイドバンドメッセージおよびインターリタイマメッセージ等を含む。光リタイマ216のPIC320は、光相互接続328を介したトランスポートのために電気信号を光信号へ変換する。光相互接続328を介してピア光リタイマ216との訓練をオーケストレーションした後、光リタイマ216は、デコードされたビットを光相互接続328の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0143】
一実施形態において、デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含み得る。光学モード2では、論理回路350は、電気相互接続314の帯域幅が光相互接続328の帯域幅と一致していない、と判断する。論理回路350は、光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルである、と判断する。レイアウト704(×6)およびレイアウト706(×3)に示されるように、論理回路350は、バイトオーダの修正をしてバイトインタリーブを用いて、デコードされたビットのデータビット、FECビットおよびCRCビットを光相互接続328の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0144】
図14は、ロジックフロー1400を示す。ロジックフロー1400は、システム204またはシステム344のための動作の一例である。一実施形態において、ロジックフロー1400は、光リタイマ216のための動作の一例である。実施形態は、この例に限定されない。
【0145】
ブロック1402において、ロジックフロー1400は、定義された光学モードを光相互接続がサポートしている、と判断する。ブロック1404において、ロジックフロー1400は、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続からの電気信号をデコードする。ブロック1406において、ロジックフロー1400は、光相互接続のために電気信号を光信号へ変換する。ブロック1408において、ロジックフロー1400は、デコードされたビットを光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。ブロック1410において、ロジックフロー1400は、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビット。ブロック1412において、ロジックフロー1400は、電気相互接続の帯域幅が光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する。ブロック1414において、ロジックフロー1400は、電気相互接続のビットエラー率(BER)が光相互接続のBERよりも低い、と判断する。ブロック1416において、ロジックフロー1400は、物理層クレジットを含むようにFECビットおよびCRCビットを再計算する。
【0146】
例として、システム344に関連して、光リタイマ216の論理回路350は、PCIe、CXLまたは代替的なプロトコルなど、基礎となるプロトコルを考慮して通信のために必要とみなされる1つまたは複数の定義されたモードを電気相互接続314、光相互接続328または光リタイマ216がサポートしているかどうかを判断する。定義されたモードの例は、FLITモード、SRISモード、光学モード1および光学モード2等を含み得る。定義されたノードがサポートされている、と論理回路350が判断した場合、光リタイマ216のEIC318は、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続314からの電気信号をデコードする。メッセージの例は、FLITメッセージ、サイドバンドメッセージおよびインターリタイマメッセージ等を含む。光リタイマ216のPIC320は、光相互接続328を介したトランスポートのために電気信号を光信号へ変換する。光相互接続328を介してピア光リタイマ216との訓練をオーケストレーションした後、光リタイマ216は、デコードされたビットを光相互接続328の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする。
【0147】
一実施形態において、デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含む。光学モード2では、論理回路350は、電気相互接続314の帯域幅が光相互接続328の帯域幅と一致していない、と判断する。さらに、論理回路350は、電気相互接続314のビットエラー率(BER)が光相互接続328のBERよりも低い、と判断する。この場合、論理回路350は、物理層クレジットを含むようにFECビットおよびCRCビットを再計算する。
【0148】
光相互接続328の電気特性が電気相互接続314よりも悪い場合、光リタイマ216は、そのプロプライエタリFECを展開して、FLIT再生速度がFEC訂正後に3×10-5よりも良いことを保証する必要がある。可能性が最も高いCRCが任意のタイプのリンクを保持するが、光リタイマ216の設計は、それを所与の光相互接続328のエラー特性に応じて考慮し得る。
【0149】
光学モード2では、光リタイマ216は、PHY層クレジットでローカルポートを絞る必要がある。典型的には、1つの非IDLE FLIT毎に1つのクレジットが、ローカルリタイマトラフィックへのポートに必要とされる。このクレジットは、クレジット損失が許容され得る(PCIe DLLPにおいて行われる)ように、インクリメントポリシーに従う。ローカルリタイマ方向へのポート内のクレジットがない、または、ローカルポート方向へのリタイマ内のトラフィックがない場合、例えば、全てのビットが0であり、PCIe規格において許容されるNOP2 DLLPがないなど、IDLE FLITが送信される。ローカルポート方向へのリタイマにおいて、光リタイマ216は、PCIe FEC/CRCを用いる場合、PHYクレジット(例えば、4B)でFECおよびCRCを再計算する。図8および図9に示されるように、各ローカルポートは、追加のデータ幅ペイロード、例えば、236B TLP+6B DLP+3B PHYクレジット+8B CRC+6B FECを処理する。代替的なアプローチは、追加のバイトを有し、FLITサイズ260Bまたはさえ264Bを作り得る。EIC方向へのリタイマにおいて、光リタイマ216は、光相互接続328のBER特性に基づいて、必要とされるFECおよびCRCを再生成する。
【0150】
システム204およびシステム344など、本明細書において説明される実施形態は、HPC、データセンタおよびクラウドストレージシステム等における実装に適している。一実施形態において、例えば、システム204およびシステム344は、データセンタにおける実装に特に適している。データセンタは、例えば、計算サーバ、ストレージサーバおよび機械学習(ML)サーバを含み得る。計算サーバは、1つまたは複数のCPUおよびネットワークインタフェースコントローラ(NIC)を含み得る。ストレージサーバは、CPU、NICおよび1つまたは複数のソリッドステートドライブ(SSD)を含み得る。MLサーバは、CPU、NICおよび1つまたは複数のGPUを含み得る。ワークロード実行が、サーバのCPUおよびGPU上で、またはこれらにより、提供される。データセンタは、個々のCPU内のセキュリティおよび信頼を供給するセキュリティ制御ポイント(SCP)を含み得る。データセンタは、計算サーバ、ストレージサーバ、MLサーバ、推論サーバ、フレキシブルサーバおよびマルチアクセラレーションサーバをさらに含み得る。計算サーバは、1つまたは複数のCPUおよびインフラストラクチャ処理ユニット(IPU)を含み得る。ストレージサーバは、ASIC、IPUおよび1つまたは複数のSSDを含み得る。MLサーバは、1つまたは複数のGPUおよびIPUを含む。推論サーバは、IPUおよび1つまたは複数の推論アクセラレータを含む。フレキシブルサーバは、IPUおよび1つまたは複数のFPGAを含む。マルチアクセラレーションサーバは、IPU、1つまたは複数のFPGAおよび1つまたは複数の推論アクセラレータを含む。データセンタは、クラウドサービスプロバイダ(CSP)がインフラストラクチャワークロードf03を吸収するときにSCPをリバランスし得る。データセンタは、SCPをCPUからIPUへリバランスして、CSPによりワークロード実行を処理し得る。追加的に、インフラストラクチャセキュリティおよびSCPは、IPUへ移動し、SCPは、エンドツーエンドセキュリティを提供する。IPUの様々な要素が、例えば、セキュアなリソース管理(SRM)回路および/またはセキュリティおよびルートオブトラスト(SRT)回路など、SCPを提供するために用いられ得る。
【0151】
図15は、コンピューティングアーキテクチャ1500の実施形態を示す。コンピューティングアーキテクチャ1500は、分散コンピューティングシステム、スーパーコンピュータ、高性能コンピューティングシステム、計算クラスタ、メインフレームコンピュータ。ミニコンピュータ、クライアントサーバシステム、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション、サーバ、ポータブルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA(登録商標))のようなハンドヘルドデバイス、または、情報を処理、表示または伝送するための他のデバイスなど、複数のプロセッサコアを有するコンピュータシステムである。同様の実施形態が、例えば、ポータブル音楽プレーヤまたはポータブルビデオプレーヤ、スマートフォンまたは他の携帯電話、電話、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラまたは外部ストレージデバイスなど、エンタテインメントデバイスを含み得る。さらなる実施形態が、より大規模なサーバ構成を実装する。他の実施形態において、コンピューティングアーキテクチャ1500は、1つのコアを有する単一のプロセッサ、または1つよりも多くのプロセッサを有する。なお、「プロセッサ」という用語は、単一のコアを有するプロセッサ、または複数のプロセッサコアを有するプロセッサパッケージを指す。少なくとも1つの実施形態において、コンピューティングアーキテクチャ1500は、システム2100のコンポーネントを表す。より一般的には、コンピューティングアーキテクチャ1500は、前の各図を参照して本明細書において説明される全てのロジック、システム、ロジックフロー、方法、装置および機能を実装するように構成される。
【0152】
本願において用いられる場合、「システム」および「コンポーネント」および「モジュール」という用語は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェアまたは実行中のソフトウェアのいずれかを指すように意図されており、これらのものの例は、例示的なコンピューティングアーキテクチャ1500により提供される。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行される処理、プロセッサ、ハードディスクドライブ、(光および/または磁気記憶媒体の)複数のストレージドライブ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラムおよび/またはコンピュータであるが、これらに限定されない。例示として、あるサーバ上で動作するアプリケーションおよびこのサーバの両方がコンポーネントである。1つまたは複数のコンポーネントが、実行の処理および/またはスレッド内に存在し、コンポーネントは、1つのコンピュータに局在し、および/または2つまたはそれよりも多くのコンピュータの間で分散される。さらに、コンポーネントは、動作を調整するために様々なタイプの通信媒体により互いに通信可能に結合される。この調整は、情報の単方向または双方向の交換を伴う。例えば、コンポーネントは、通信媒体を介して通信される信号の形態で情報を通信する。情報は、様々な信号線に割り当てられる信号として実装される。そのような割り当てにおいて、各メッセージは信号である。しかしながら、さらに、実施形態は、代替的に、データメッセージを使用する。そのようなデータメッセージは、様々な接続を経て送信されてよい。例示的な接続は、パラレルインタフェース、シリアルインタフェース、およびバスインタフェースを含む。
【0153】
図15に示されるように、コンピューティングアーキテクチャ1500は、プラットフォームコンポーネントを搭載するためのシステムオンチップ(SoC)1502を備える。システムオンチップ(SoC)1502は、ポイントツーポイント(P2P)相互接続プラットフォームであり、Ultra Path Interconnect(UPI)のようなポイントツーポイント相互接続1570を介して結合された第1のプロセッサ1504および第2のプロセッサ1506を含む。他の実施形態において、コンピューティングアーキテクチャ1500は、マルチドロップバスなど、別のバスアーキテクチャである。さらに、プロセッサ1504およびプロセッサ1506の各々は、コア1508およびコア1510をそれぞれ含む複数のプロセッサコアを有するプロセッサパッケージである。コンピューティングアーキテクチャ1500は、2ソケット(2S)プラットフォームの一例であり、一方、他の実施形態は、2つよりも多くのソケットまたは1つのソケットを含む。例えば、いくつかの実施形態は、4ソケット(4S)プラットフォームまたは8ソケット(8S)プラットフォームを含む。各ソケットは、プロセッサ用のマウントであり、ソケット識別子を有し得る。プラットフォームという用語は、プロセッサ1504およびチップセット1532のような搭載された特定のコンポーネントを有するマザーボードを指すことに留意されたい。プロセッサおよび/またはチップセットを搭載するために、いくつかのプラットフォームは、追加のコンポーネントを含み、いくつかのプラットフォームは、ソケットを含む。さらに、いくつかのプラットフォームは、ソケット(例えば、SoC等)を有しない。SoC1502として示されているが、SoC1502のコンポーネントのうちの1つまたは複数は、シングルダイパッケージ、マルチチップモジュール(MCM)、マルチダイパッケージ、チップレット、ブリッジおよび/またはインタポーザに含まれる。したがって、実施形態は、SoCに限定されない。
【0154】
プロセッサ1504およびプロセッサ1506は、Intel(登録商標) Celeron(登録商標)、Core(登録商標)、Core(2)Duo(登録商標)、Itanium(登録商標)、Pentium(登録商標)、Xeon(登録商標)およびXScale(登録商標)プロセッサ;AMD(登録商標) Athlon(登録商標)、Duron(登録商標)およびOpteron(登録商標)プロセッサ;ARM(登録商標)アプリケーション、埋め込み型およびセキュアプロセッサ;IBM(登録商標)およびMotorola(登録商標) DragonBall(登録商標)およびPowerPC(登録商標)プロセッサ;IBMおよびSony(登録商標)Cellプロセッサ;および同様のプロセッサを含む任意の市販のプロセッサであるが、これらに限定されるわけではない。デュアルマイクロプロセッサ、マルチコアプロセッサおよび他のマルチプロセッサアーキテクチャも、プロセッサ1504および/またはプロセッサ1506として使用される。追加的に、プロセッサ1504は、プロセッサ1506と同一である必要はない。
【0155】
プロセッサ1504は、集積メモリコントローラ(IMC)1520、および、ポイントツーポイント(P2P)インタフェース1524およびP2Pインタフェース1528を含む。同様に、プロセッサ1506は、IMC1522、および、P2Pインタフェース1526およびP2Pインタフェース1530を含む。IMC1520およびIMC1522はそれぞれ、プロセッサ1504およびプロセッサ1506をそれぞれのメモリ(例えば、メモリ1516およびメモリ1518)に結合させる。メモリ1516およびメモリ1518は、ダブルデータレートタイプ4(DDR4)またはタイプ5(DDR5)シンクロナスDRAM(SDRAM)など、プラットフォームのメインメモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM))の部分である。本実施形態において、メモリ1516およびメモリ1518は、それぞれのプロセッサ(すなわち、プロセッサ1504およびプロセッサ1506)へローカルにアタッチされている。他の実施形態において、メインメモリは、バスおよび共有メモリハブを介してプロセッサと結合する。プロセッサ1504は、レジスタ1512を含み、プロセッサ1506は、レジスタ1514を含む。
【0156】
コンピューティングアーキテクチャ1500は、プロセッサ1504およびプロセッサ1506に結合されたチップセット1532を含む。さらに、チップセット1532は、例えば、インタフェース(I/F)1538を介して、ストレージデバイス1550に結合される。I/F1538は、例えば、ペリフェラルコンポーネントインターコネクトエンハンスト(PCIe)インタフェース、コンピュートエクスプレスリンク(登録商標)(CXL)インタフェースまたはユニバーサルチップレットインターコネクトエクスプレス(UCIe)インタフェースであってよい。ストレージデバイス1550は、コンピューティングアーキテクチャ1500の回路(例えば、プロセッサ1504、プロセッサ1506、GPU1548、アクセラレータ1554または視覚処理ユニット1556等)により実行可能な命令を格納する。例えば、ストレージデバイス1550は、クライアントデバイス2102、クライアントデバイス2106、推論デバイス2104または訓練デバイス2214等についての命令を格納できる。
【0157】
プロセッサ1504は、P2Pインタフェース1528およびP2P1534を介してチップセット1532に結合しており、一方、プロセッサ1506は、P2Pインタフェース1530およびP2P1536を介してチップセット1532に結合している。ダイレクトメディアインタフェース(DMI)1576およびDMI1578はそれぞれ、P2Pインタフェース1528およびP2P1534、および、P2Pインタフェース1530およびP2P1536に結合している。DMI1576およびDMI1578は、例えばDMI3.0のような8ギガ転送毎秒(GT/s)を容易にする高速相互接続である。他の実施形態において、プロセッサ1504およびプロセッサ1506は、バスを介して相互接続する。
【0158】
チップセット1532は、プラットフォームコントローラハブ(PCH)など、コントローラハブを備える。チップセット1532は、クロック機能を実行するためのシステムクロックを含み、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)、CXL相互接続、UCIe相互接続、インタフェースシリアルペリフェラルインターコネクト(SPI)および集積相互接続(I2C)等、プラットフォーム上の周辺デバイスの接続を容易にするためのI/Oバスのインタフェースを含む。他の実施形態において、チップセット1532は、メモリコントローラハブ、グラフィックコントローラハブおよび入力/出力(I/O)コントローラハブを有するチップセットなど、1つよりも多くのコントローラハブを備える。
【0159】
図示される例において、チップセット1532は、I/F1542を介して、トラステッドプラットフォームモジュール(TPM)1544およびUEFI、BIOS、フラッシュ回路1546と結合する。TPM1544は、暗号鍵をデバイスに統合することによりハードウェアをセキュリティ保護するように設計された専用マイクロコントローラである。UEFI、BIOS、フラッシュ回路1546は、プレブートコードを提供し得る。また、I/F1542は、接続オフチップのためのネットワークインタフェース回路(NIC)1580に結合され得る。
【0160】
さらに、チップセット1532は、グラフィック処理回路またはグラフィック処理ユニット(GPU)1548などの高性能グラフィックエンジンにチップセット1532を結合させるためのI/F1538を含む。他の実施形態において、コンピューティングアーキテクチャ1500は、プロセッサ1504および/またはプロセッサ1506およびチップセット1532の間のフレキシブルディスプレイインタフェース(FDI)(不図示)を含む。FDIは、プロセッサ1504および/またはプロセッサ1506のうちの一方または両方におけるグラフィックプロセッサコアをチップセット1532と相互接続する。
【0161】
コンピューティングアーキテクチャ1500は、IEEE802規格ファミリを用いて、ネットワークインタフェース(NIC)180を介して、無線通信(例えば、IEEE 802.11無線変調技術)内に動作可能に配置された無線デバイスなど、有線および無線デバイスまたはエンティティと通信するように動作可能である。これは少なくとも、とりわけ、Wi-Fi(登録商標)(またはワイヤレスフィディリティ)、WiMax(登録商標)およびBluetooth(登録商標)無線技術、3G、4G、LTE無線技術を含む。したがって、この通信は、従来のネットワークと同様に予め定義された構造、または単に、少なくとも2つのデバイスの間のアドホック通信である。Wi-Fi(登録商標)ネットワークは、IEEE802.11x(a、b、g、n、ac、ax等)と呼ばれる無線技術を用いて、セキュアで信頼できる高速無線接続を提供する。Wi-Fi(登録商標)ネットワークは、コンピュータを互いに、インターネットに、また、(IEEE802.3関連の媒体および機能を用いる)有線ネットワークに接続するために用いられる。
【0162】
追加的に、アクセラレータ1554および/または視覚処理ユニット1556は、I/F1538を介してチップセット1532に結合される。アクセラレータ1554は、任意のタイプのアクセラレータデバイス(例えば、データストリーミングアクセラレータ、暗号化アクセラレータ、暗号コプロセッサ、オフロードエンジン等)を表す。アクセラレータ1554の1つの例が、Intel(登録商標)データストリーミングアクセラレータ(DSA)である。アクセラレータ1554は、コピー動作、データ暗号化、ハッシュ値計算、データ比較演算(メモリ1516および/またはメモリ1518)内のデータの比較を含む)および/またはデータ圧縮を加速させるための回路を含むデバイスである。アクセラレータ1554の例は、USBデバイス、PCIデバイス、PCIeデバイス、CXLデバイス、UCIeデバイスおよび/またはSPIデバイスを含む。アクセラレータ1554は、MLモデルについて機械学習(ML)関連動作(例えば、訓練、推論等)を実行するために配置された回路も含む。概して、アクセラレータ1554は、ハッシュ値計算、比較演算、暗号化演算および/または圧縮演算など、計算集約的動作を、プロセッサ1504またはプロセッサ1506により実行される場合よりも効率的な方式で実行するように、特別に設計される。コンピューティングアーキテクチャ1500のロードがハッシュ値計算、比較演算、暗号化演算および/または圧縮演算を含むので、アクセラレータ1554は、これらの演算についてのコンピューティングアーキテクチャ1500の性能を大幅に上げる。
【0163】
アクセラレータ1554は、1つまたは複数の専用動作キューおよび1つまたは複数の共有ワークキュー(各々図示されていない)を含む。概して、共有ワークキューは、複数のソフトウェアエンティティにより提出される記述子を格納するように構成されている。ソフトウェアは、例えば、処理、スレッド、アプリケーション、仮想マシン、コンテナ、マイクロサービス等、アクセラレータ1554を共有する任意のタイプの実行可能コードである。例えば、アクセラレータ1554は、単一ルートI/O仮想化(SR-IOV)アーキテクチャおよび/またはスケーラブルI/O仮想化(S-IOV)アーキテクチャに従って共有される。実施形態は、これらの文脈において限定されない。いくつかの実施形態において、ソフトウェアは、命令を用いて、ノンポステッド書き込み(例えば、遅延メモリ書き込み(DMWr))を介して記述子をアクセラレータ1554へアトミックに提出する。ワーク記述子をアクセラレータ1554の共有ワークキューへアトミックに提出する命令の1つの例が、Intel(登録商標) Instruction Set Architecture(ISA)によりサポートされるENQCMDコマンドまたは命令(本明細書において、「ENQCMD」と称され得る)である。しかしながら、実行される動作のインジケーションを含む記述子を有する任意の命令、この記述子のソース仮想アドレス、共有ワークキューのデバイス固有レジスタの宛先仮想アドレス、パラメータの仮想アドレス、完了記録の仮想アドレス、提出処理のアドレス空間の識別子は、ワーク記述子をアクセラレータ1554の共有ワークキューへアトミックに提出する命令を表す。専用動作キューは、movdir64b命令のようなコマンドを介してジョブの提出を受け入れ得る。
【0164】
様々なI/Oデバイス1560およびディスプレイ1552がバス1572に結合し、バスブリッジ1558がバス1572を第2のバス1574に結合し、I/F1540がバス1572をチップセット1532と接続する。一実施形態において、第2のバス1574は、ローピンカウント(LPC)バスである。様々な入力出力(I/O)デバイスが、例えば、キーボード1562、マウス1564および通信デバイス1566を含む第2のバス1574に結合する。
【0165】
さらに、オーディオI/O1568が第2のバス1574に結合する。I/Oデバイス1560および通信デバイス1566の多くがシステムオンチップ(SoC)1502上に存在するが、キーボード1562およびマウス1564は、アドオン周辺機器である。他の実施形態において、I/Oデバイス1560および通信デバイス1566のいくつかまたは全ては、アドオン周辺機器であり、システムオンチップ(SoC)1502上には存在しない。
【0166】
[用語]
【0167】
本明細書の目的で、以下の用語および定義は、本明細書において説明される例および実施形態に適用可能である。本明細書において用いられる場合、単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈上明らかに別の記載がない限り、複数形も含むように意図されている。本明細書において用いられる場合、「備える(comprises)」および/または「備える(comprising)」という用語は、記載される機能、整数、段階、動作、要素および/またはコンポーネントの存在を特定するが、1つまたは複数の他の機能、整数、段階、動作、要素、コンポーネントおよび/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことが、さらに理解されるであろう。「Aおよび/またはB」という文言は、(A)、(B)、または(AおよびB)を意味する。本開示の目的で、「A、Bおよび/またはC」という文言は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)または(A、BおよびC)を意味する。「X(s)」という文言は、1つまたは複数のX、またはXのセットを意味する。本明細書では、「一実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「1つの実装において」、「いくつかの実装において」および「いくつかの例において」等の文言を用いることがあり、これらの各々は、同じまたは異なる実施形態、実装および/または例のうちの1つまたは複数を指し得る。さらに、「備える(comprising)」、「含む(including)」および「有する(having)」等の用語は、本開示に関して用いられる場合、同義である。
【0168】
「マスタ」および「スレーブ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つのデバイス、処理、要素またはエンティティ(「マスタ」)が1つまたは複数の他のデバイス、処理、要素またはエンティティ(「スレーブ」)を制御する非対称な通信または制御のモデルを指す。本開示において、「マスタ」および「スレーブ」という用語は、それらの技術的な意味でのみ用いられる。「マスタ」または「グランドマスタ」という用語は、「メイン」、「ソース」、「プライマリ」、「イニシエータ」、「リクエスタ」、「トランスミッタ」、「ホスト」、「マエストロ」、「コントローラ」、「プロバイダ」、「プロデューサ」、「クライアント」、「ソース」、「相互接続」、「親」、「チーフ」、「マネージャ」、「基準」(例えば、「基準クロック」等のように)という用語および/または同様のもののいずれでも代替され得る。追加的に、「スレーブ」という用語は、「レシーバ」、「セカンダリ」、「従属」、「レプリカ」、「ターゲット」、「レスポンダ」、「デバイス」、「パフォーマ」、「エージェント」、「スタンバイ」、「消費者」、「ペリフェラル」、「フォロワ」、「サーバ」、「子」、「ヘルパ」、「ワーカ」、「ノード」という用語および/または同様のもののいずれでも代替され得る。
【0169】
「結合され」、「通信可能に結合され」という用語は、それらの派生語と共に本明細書において用いられる。「結合され」という用語は、2つまたはそれよりも多くの要素が互いに直接、物理的にまたは電気的に接触していることを意味してよく、2つまたはそれよりも多くの要素が互いに間接的に接触しているが依然として互いに協働または相互作用していることを意味してよく、および/または、互いに結合されているとされている要素の間に1つまたは複数の他の要素が結合または接続されていることを意味してよい。「直接的に結合」という用語は、2つまたはそれよりも多くの要素が互いに直接接触していることを意味してよい。「通信可能に結合され」という用語は、2つまたはそれよりも多くの要素がワイヤまたは他の相互接続での接続を通じたもの、無線通信チャネルまたはリンクを通じたものおよび/または同様のものを含む通信により互いに接触していてよいことを意味し得る。
【0170】
「確立する(establish)」または「確立(establishment)」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、(部分的に、または完全に、)何かの存在を能動的または受動的にもたらすことまたはその準備に関連する動作(act)、タスクおよび動作(operation)等(例えば、デバイスアイデンティティまたはエンティティアイデンティティを公開すること)を指す。追加的に、または代替的に、「確立する(establish)」または「確立(establishment)」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、(部分的に、または完全に、)通信の始動、開始またはウォーミング、または、2つのエンティティまたは要素の間の関係の始動、開始またはウォーミングに関連する動作(act)、タスクおよび動作(operation)等(例えば、セッションの確立等)を指す。追加的に、または代替的に、「確立する(establish)」または「確立(establishment)」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、(部分的に、または完全に、)何かを始動させて動作準備完了の状態にすることを指す。「確立され(established)」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、使用のために動作可能または準備完了している状態(例えば、完全な確立)を指す。さらに、任意の仕様または規格において定義される「確立する(establish)」または「確立(establishment)」という用語についての任意の定義が、本開示の目的で用いられてよく、そのような定義は、前述の定義のいずれによっても否定されない。
【0171】
「取得」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、(部分的に、または完全に、)元のパケットストリームに対する、またはパケットストリームのコピー(例えば、新しいインスタンス)に対する、(例えば、メモリ、インタフェースまたはバッファからの)インターセプト、移動、コピー、取り出しまたは取得の動作(act)、タスクおよび動作(operation)等を指す。他の態様の取得または受信は、パケット(または以下のパラメータおよびテンプレートまたはテンプレート値)のストリームを取得または受信する能力のインスタンス化、有効化または制御を伴い得る。
【0172】
「受信」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、オブジェクト、データおよびデータユニット等の受信または取得および/またはオブジェクト、データおよびデータユニット等の受信の事実に関連する任意のアクション(またはアクションのセットを指す。「受信」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、オブジェクト、データおよびデータユニット等がデバイス、システムおよび要素等へプッシュされること(例えば、プッシュモデルと称されることが多い)、デバイス、システムおよび要素等によりプルされること(例えば、プルモデルと称されることが多い)および/または同様のことを指す。
【0173】
「要素」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、所与の抽象化レベルでは分割できず、かつ、明確に定義された境界を有するユニットを指す。要素は、例えば、1つまたは複数のデバイス、システム、コントローラ、ネットワーク要素、モジュール、エンジンおよびコンポーネント等またはそれらの組み合わせを含む任意のタイプのエンティティであってよい。追加的に、または代替的に、「システム要素」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、別個のルールセットに従って動作する定義されたデバイスまたはデバイスの集合を指す(例として、PCIeは、ルートコンプレックス(RC)、エンドポイント(EP)スイッチおよびブリッジというシステム要素を定義している)。「エンティティ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンポーネント、アーキテクチャ、プラットフォーム、デバイスおよび/またはシステムの別個の要素を指す。追加的に、または代替的に、「エンティティ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ペイロードとして転送される情報を指す。
【0174】
「測定」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、オブジェクト、イベントまたは現象の属性の観測および/または定量化を指す。追加的に、または代替的に、「測定」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、測定値または測定結果を決定する目的を有する動作のセット、および/または、測定値につながる動作の実際のインスタンスまたは実行を指す。追加的に、または代替的に、「測定」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、試験中にデータが記録されることを指す。
【0175】
「メトリック」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、測定値の評価において生成される量を指す。追加的に、または代替的に、「メトリック」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、測定値のセットから導出されるデータを指す。追加的に、または代替的に、「メトリック」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数の値へと組み合わされ、またはそうでなければグループ化されたイベントのセットを指す。追加的に、または代替的に、「メトリック」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、測定値の組み合わせ、または収集されたデータポイントのセットを指す。追加的に、または代替的に、「メトリック」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワークの性能および/または信頼性の評価において生成される量の標準的な定義を指し、これは、意図された有用性を有しており、測定値の正確な意味を伝達するために慎重に指定される。
【0176】
「信号」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、品質および/または量における観測可能な変化を指す。追加的に、または代替的に、「信号」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、オブジェクト、イベントまたは現象についての情報を伝達する機能を指す。追加的に、または代替的に、「信号」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、情報を搬送してよく、またはしなくてよい、任意の経時的に変化する電圧、電流または電磁波を指す。「デジタル信号」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、一連の別個の値を表すように物理量の波形の別個のセットから構築された信号を指す。
【0177】
(例えば、「エゴデバイス」におけるような)「エゴ」および(例えば、「データ対象」におけるような)「対象」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、考慮される、または考慮されているエンティティ、要素、デバイスおよびシステム等を指す。「隣接」および(例えば、「近接デバイス」におけるような)「近接」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、エゴデバイスまたは対象デバイス以外のエンティティ、要素、デバイスおよびシステム等を指す。
【0178】
「識別子」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、特定の範囲においてアイデンティティを一意に識別する値または値のセットを指す。追加的に、または代替的に、「識別子」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、一意のオブジェクト、要素またはエンティティまたは一意のクラスのオブジェクト、要素またはエンティティのアイデンティティを識別し、またはそうでなければ示す一連の文字を指す。追加的に、または代替的に、「識別子」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、アプリケーション、プログラム、セッション、オブジェクト、要素、エンティティ、変数およびデータセットおよび/または同様のものを識別し、またはこれらに言及するために用いられる一連の文字を指す。前述の「一連の文字」は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数の名前、ラベル、語、数、文字、シンボル、および/またはそれらの任意の組み合わせを指す。追加的に、または代替的に、「識別子」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、名前、アドレス、ラベル、区別用インデックス、および/または属性を指す。追加的に、または代替的に、「識別子」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、識別情報のインスタンスを指す。「永続的識別子」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、無期限に同じ人または人々のグループに関連付けられたあるデバイスまたは別のデバイスにより再使用される識別子を指す。「識別情報」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、識別子を処理してアイデンティティデータベース内のアイデンティティを参照することを伴い得る、特定の範囲または文脈においてあるアイデンティティを他のアイデンティティとは別個のものとして認識する処理を指す。「」アプリケーション識別子、「アプリケーションID」または「app ID」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、特定のアプリケーション、アプリケーションインスタンスまたはアプリケーションインスタンスへマッピングされ得る識別子を指す。3GPP(登録商標) 5G/NRの文脈において、「アプリケーション識別子」は、少なくとも、いくつかの例において、特定のアプリケーショントラフィック検出ルールへマッピングされ得る識別子を指す。
【0179】
「回路」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、電子デバイスにおいて特定の機能を実行するように構成された回路または複数の回路のシステムを指す。回路または回路のシステムは、例えば、説明された機能を提供するように構成されたロジック回路、プロセッサ(共有型、専用型またはグループ型)および/またはメモリ(共有型、専用型またはグループ型)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、シングルボードコンピュータ(SBC)、システムオンチップ(SoC)、システムインパッケージ(SiP)、マルチチップパッケージ(MCP)およびデジタル信号プロセッサ(DSP)等、1つまたは複数のハードウェアコンポーネントの一部であってよく、またはこれらを含んでよい。加えて、「回路」という用語は、1つまたは複数のハードウェア要素とプログラムコードとの組み合わせであって、そのプログラムコードの機能を実行するために用いられる、組み合わせも指し得る。いくつかのタイプの回路は、1つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行して、説明された機能のうちの少なくともいくつかを提供し得る。ハードウェア要素およびプログラムコードのそのような組み合わせは、特定のタイプの回路と称され得る。
【0180】
「プロセッサ回路」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、順次かつ自動的に、一連の算術または論理演算を実行でき、またはデジタルデータを記録、格納および/または転送できる回路を指し、この回路の一部であり、またはこの回路を含む。「プロセッサ回路」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のアプリケーションプロセッサ、1つまたは複数のベースバンドプロセッサ、物理CPU、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クアッドコアプロセッサ、および/または、プログラムコード、ソフトウェアモジュールおよび/または機能処理などのコンピュータ実行可能命令を実行でき、またはそうでなければ動作させることができる任意の他のデバイスを指す。「アプリケーション回路」および/または「ベースバンド回路」という用語は、「プロセッサ回路」と同義とみなされてよく、「プロセッサ回路」と称されてよい。
【0181】
「メモリ」および/または「メモリ回路」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ランダムアクセスメモリ(RAM)、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、磁気抵抗RAM(MRAM)、導電性ブリッジランダムアクセスメモリ(CB-RAM)、スピントランスファトルク(STT)MRAM、相変化RAM(PRAM)、コアメモリ、リードオンリメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的EPROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、不揮発性RAM(NVRAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイスを含む、データを格納するための1つまたは複数のハードウェアデバイス、または、データを格納するための他の機械可読媒体を指す。「コンピュータ可読媒体」という用語は、限定されるわけではないが、メモリ、ポータブルまたは相互接続ストレージデバイス、光学ストレージデバイス、および、命令またはデータを格納、含有または搬送できる様々な他の媒体を含み得る。
【0182】
「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械による実行のための命令を格納、エンコードまたは搬送でき、かつ、本開示の方法のいずれか1つまたは複数を機械に実行させる、または、そのような命令により利用され、またはそのような命令に関連付けられたデータ構造を格納、エンコードまたは搬送できる、有形の媒体を指す。「機械可読媒体」は、限定されるわけではないが、ソリッドステートメモリ、および、光および磁気媒体を含み得る。機械可読媒体の具体的な例は、限定されるわけではないが、半導体メモリデバイス(例えば、電気的プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)およびフラッシュメモリデバイスを含む不揮発性メモリ;、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気ディスク;、光磁気ディスク;および、CD-ROMディスクおよびDVD-ROMディスクを例として含む。機械可読媒体により具現化される命令はさらに、複数の転送プロトコルのいずれか1つ(例えば、HTTP)を利用してネットワークインタフェースデバイスを介して、伝送媒体を用いて通信ネットワークを介して伝送または受信され得る。機械可読媒体は、データを非一時的フォーマットでホストできるストレージデバイスまたは他の装置により提供され得る。
一例において、機械可読媒体に格納され、またはそうでなければ提供される情報は、命令を表してよく、命令は、命令自体、または命令が導出され得るフォーマットなどである。命令が導出され得るこのフォーマットは、ソースコード、(例えば、圧縮または暗号化された形式の)エンコードされた命令、または(例えば、複数のパッケージへ分割された)パッケージ化された命令等を含み得る。機械可読媒体内の命令を表す情報は、本明細書において説明された動作のいずれかを実装するために、処理回路により処理されて命令になり得る。例えば、この情報から命令を導出すること(例えば、処理回路による処理)は、この情報を命令へコンパイル(例えば、ソースコード、オブジェクトコードおよび/または同様のものから)、解釈、ロード、編成(例えば、動的にまたは静的にリンク)、エンコード、デコード、暗号化、暗号解除、パッケージング、アンパッケージングまたはそうでなければ操作することを含み得る。
一例において、命令の導出は、機械可読媒体により提供されるある中間フォーマットまたは前処理されたフォーマットから命令を生成するための、情報の(例えば、処理回路による)アセンブリ、コンパイルまたは解釈を含み得る。情報は、複数の部分で提供される場合、命令を生成するために組み合わされ、アンパックされ、修正され得る。例えば、情報は、1つまたはいくつかのリモートサーバ上の複数の圧縮されたソースコードパッケージ(またはオブジェクトコードまたはバイナリ実行可能コードおよび/または同様のもの)であってよい。ソースコードパッケージは、ネットワークを介して送信されているときに暗号化されてよく、必要な場合には、復号され、圧縮解除され、アセンブルされ(例えば、リンクされ)、ローカルマシンにおいて(例えば、ライブラリ、スタンドアロン実行ファイルおよび/または同様のものへ)コンパイルまたは解釈され、ローカルマシンにより実行されてよい。「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、本開示の目的で、交換可能であってよい。「非一時的コンピュータ可読媒体」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、任意のタイプのメモリ、コンピュータ可読ストレージデバイスおよび/またはストレージディスクを指し、伝搬信号および伝送媒体を排除し得る。
【0183】
「インタフェース回路」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、2つまたはそれよりも多くのコンポーネントまたはデバイスの間の情報の交換を可能にする回路を指し、この回路の一部であり、またはこの回路を含む。「インタフェース回路」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のハードウェアインタフェース、例えば、バス、I/Oインタフェース、周辺コンポーネントインタフェース、ネットワークインタフェースカードおよび/または同様のものを指す。
【0184】
「SmartNIC」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、サーバ、アプリケーションプロセッサおよび/または同様のもののような他の計算ノードまたは計算プラットフォームから様々なタスクまたはワークロードをオフロードし、それらのタスクまたはワークロードを加速させることができるプログラマブルハードウェアアクセラレータおよびネットワーク接続(例えば、イーサネット(登録商標)等)を有するネットワークインタフェースコントローラ(NIC)、ネットワークアダプタまたはプログラマブルネットワークアダプタカードを指す。SmartNICは、IPUと同様のネットワークおよびオフロード機能を有するが、周辺デバイスとしてホストの制御下に留まる。
【0185】
「ファブリック」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、プロセッサの異なる機能コンポーネントの間のオンチップ通信を搬送する相互接続技術を指す。追加的に、または代替的に、「ファブリック」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンピューティングデバイス、システムおよび/またはネットワークの異なる機能コンポーネントの間の通信を搬送する相互接続技術を指す。
【0186】
「インフラストラクチャ処理ユニット」または「IPU」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、強固に結合された専用プログラマブルコアを用いてインフラストラクチャ機能を加速および管理する硬化アクセラレータおよびネットワーク接続(例えば、イーサネット(登録商標)等)を有する先進的ネットワーキングデバイスを指す。いくつかの実装において、IPUは、完全なインフラストラクチャオフロードを提供し、インフラストラクチャアプリケーションを実行するためのホストの制御ポイントとして機能することによりセキュリティの追加の層を提供する。IPUは、ホストからインフラストラクチャスタック全体をオフロードでき、ホストがこのインフラストラクチャにどのようにアタッチするかを制御できる。これにより、IPUによりハードウェア内で実行されるセキュリティおよび制御の追加の層が、サービスプロバイダに与えられる。
【0187】
「デバイス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、近傍の別の物理エンティティの内部に埋め込まれ、または近傍の別の物理エンティティにアタッチされた、その物理エンティティとの間でデジタル情報を伝達する機能を有する物理エンティティを指す。
【0188】
「コントローラ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例えば、状態を変化させることにより、または物理エンティティを移動させることによりこの物理エンティティに影響を及ぼす機能を有する要素またはエンティティを指す。
【0189】
「スケジューラ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、タスクを実行するためのリソース(例えば、プロセッサ時間、ネットワークリンク、メモリ空間および/または同様のもの)を割り当てるエンティティまたは要素を指す。「ネットワークスケジューラ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワークアクセス回路(例えば、ネットワークインタフェースコントローラ(NIC)およびベースバンドプロセッサ等)の1つまたは複数のプロトコルスタックの伝送および/または受信キュー内のネットワークパケットを管理するノード、要素またはエンティティを指す。「ネットワークスケジューラ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、「パケットスケジューラ」、「キューイング規則」または「qdisc」および/または「キューイングアルゴリズム」という用語と交換可能に用いられ得る。
【0190】
「端末」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンポーネント、デバイスまたはネットワークからの導体が終わるポイントを指す。追加的に、または代替的に、「端末」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、導体へのインタフェースとして動作する、外部回路が接続され得るポイントを生成する電気コネクタを指す。いくつかの例において、端末は、電気リード、電気コネクタ、電気コネクタ、はんだカップまたはバケットおよび/または同様のものを含み得る。
【0191】
「計算ノード」または「計算デバイス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、より大きいシステム、複数のシステムの分散集合、またはスタンドアロン装置のうちのいずれの一部であるかを問わず、計算動作の一態様を実装する識別可能なエンティティを指す。いくつかの例において、計算ノードは、クライアント、サーバまたは中間エンティティのいずれとして動作しているかを問わず、「コンピューティングデバイス」または「コンピューティングシステム」等と称され得る。計算ノードの特定の実装は、サーバ、基地局、ゲートウェイ、路側ユニット、オンプレミスユニット。ユーザ機器、エンド消費デバイスまたはアプライアンス等へ組み込まれ得る。本開示の目的で、「ノード」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、「デバイス」、「コンポーネント」、「サブシステム」という用語、および/または同様のものを指し、および/または、これらと交換可能である。
【0192】
「コンピュータシステム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、任意のタイプの相互接続された電子デバイス、コンピュータデバイスまたはそれらのコンポーネントを指す。追加的に、「コンピュータシステム」および/または「システム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、互いに通信可能に結合された、コンピュータの様々なコンポーネントを指す。さらに、「コンピュータシステム」および/または「システム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、互いに通信可能に結合されており、かつ、計算および/またはネットワークリソースを共有するように構成された複数のコンピュータデバイスおよび/または複数のコンピューティングシステムを指す。
【0193】
「サーバ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、処理ハードウェアおよび/または処理空間、関連付けられた記憶媒体(メモリデバイスまたはデータベースなど)およびいくつかの例では当技術分野において既知の適切なアプリケーションを含む、コンピューティングデバイスまたはシステムを指す。「サーバシステム」および「サーバ」という用語は、本明細書において交換可能に用いられてよく、これらの用語は、少なくとも、いくつかの例において、物理および/または仮想リソースのプールへのアクセスを提供する1つまたは複数のコンピューティングシステムを指す。本明細書において説明される様々なサーバは、ラックコンピューティングアーキテクチャコンポーネント、タワーコンピューティングアーキテクチャコンポーネント、ブレードコンピューティングアーキテクチャコンポーネントおよび/または同様のものを有するコンピュータデバイスを含む。これらのサーバは、1つまたは複数のデータセンタ内に位置し得る、サーバのクラスタ、サーバファーム、クラウドコンピューティングサービス、またはサーバの他のグループまたはプールを表し得る。また、これらのサーバは、1つまたは複数のデータストレージデバイス(不図示)に接続され、またはそうでなければこれらに関連付けられ得る。また、これらのサーバは、個々のサーバコンピュータデバイスの一般的な管理および動作についての実行可能なプログラム命令を提供するオペレーティングシステム(OS)を含んでよく、これらのサーバのプロセッサにより実行された場合にこれらのサーバが意図された機能を実行することを可能にし得る命令を格納したコンピュータ可読媒体を含んでよい。これらのサーバのOSおよび一般的な機能の適切な実装は、既知であり、または市販されており、かつ、当業者により容易に実装される。
【0194】
「プラットフォーム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、命令、プログラムコードおよびソフトウェア要素等が実行され得る、またはそうでなければ動作し得る環境を指し、そのような環境の例は、アーキテクチャ(例えば、マザーボード、コンピューティングシステムおよび/または同様のもの)、1つまたは複数のハードウェア要素(例えば、埋め込みシステム等)、計算ノードのクラスタ、分散計算ノードのセットまたはネットワーク、オペレーティングシステム、仮想マシン(VM)、仮想化コンテナ、ソフトウェアフレームワーク、クライアントアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ等)および関連付けられたアプリケーションプログラミングインタフェース、クラウドコンピューティングサービス(例えば、プラットフォームアズアサービス(PaaS))、または、命令、プログラムコードおよびソフトウェア要素等を用いて実行される他の基礎となるソフトウェアを含む。
【0195】
「アーキテクチャ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンピュータアーキテクチャまたはネットワークアーキテクチャを指す。「コンピュータアーキテクチャ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンピューティングシステムまたはプラットフォーム内のソフトウェアおよび/またはハードウェア要素の物理および論理設計または配置を指し、それらの間のインタラクトについての技術規格を含む。「ネットワークアーキテクチャ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワーク内のソフトウェアおよび/またはハードウェア要素の物理および論理設計または配置を指し、通信プロトコル、インタフェースおよび媒体伝送を含む。
【0196】
「アプライアンス」および「コンピュータアプライアンス」等の用語は、少なくとも、いくつかの例において、具体的には特定の計算リソースを提供するように設計されたプログラムコード(例えば、ソフトウェアまたはファームウェア)を有するコンピュータデバイスまたはコンピュータシステムを指す。「仮想アプライアンス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンピュータアプライアンスを仮想化またはエミュレートし、またはそうでなければ専ら特定の計算リソースを提供するハイパーバイザ搭載デバイスにより実装される仮想マシンイメージを指す。「セキュリティ」、「アプライアンス」および「ファイアウォール」等の用語は、少なくとも、いくつかの例において、望ましくないトラフィックおよび/または悪意ある攻撃からコンピュータネットワークを保護するように設計されたコンピュータアプライアンスを指す。「ポリシーアプライアンス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ポリシールール(情報使用ルール)を実行または調整し、情報システムにおけるアカウンタビリティを保証するための技術的制御およびログメカニズムを指す。
【0197】
「ゲートウェイ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、データが1つのネットワークから別のネットワークへ流れることを可能にするネットワークアプライアンス、または、そのようなタスクを実行するように構成されたコンピューティングシステムまたはアプリケーションを指す。ゲートウェイの例は、IPゲートウェイ、インターネットツーオービット(I2O)ゲートウェイ、IoTゲートウェイ、クラウドストレージゲートウェイおよび/または同様のものを含む。
【0198】
「ユーザ機器」または「UE」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、無線通信機能を有するデバイスを指し、通信ネットワーク内のネットワークリソースのリモートユーザを説明し得る。「ユーザ機器」または「UE」という用語は、と同義であるとみなされてよく、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、ステーション、モバイルステーション、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、リモートステーション、アクセスエージェント。ユーザエージェント、レシーバ、無線機器、再構成可能無線機器、再構成可能モバイルデバイス等と称されることがある。さらに、「ユーザ機器」または「UE」という用語は、任意のタイプの無線/有線デバイス、または無線通信インタフェースを含む任意のコンピューティングデバイスを含み得る。UEおよびクライアントデバイス等の例は、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、ラップトップコンピュータ、モバイルデータ端末、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、マシンツーマシン(M2M)デバイス、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、埋め込みシステム、センサ、自律車両、ドローン、ロボット、車載インフォテイメントシステム、計器群、搭載型診断デバイス、ダッシュトップモバイル機器、電子エンジン管理システム、電子/エンジン制御ユニット/モジュール、マイクロコントローラ、制御モジュール、サーバデバイス、ネットワークアプライアンス、ヘッドアップディスプレイ(HUD)デバイス、ヘルメット搭載式ディスプレイデバイス、拡張現実(AR)デバイス、仮想現実(VR)デバイス、相互接続現実(MR)デバイスおよび/または他の同様のシステムまたはデバイスを含む。
【0199】
「ステーション」または「STA」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、無線媒体(WM)への媒体アクセス制御(MAC)および物理層(PHY)インタフェースの個々にアドレス指定可能なインスタンスである論理エンティティを指す。「無線媒体」または「WM」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)のピア物理層(PHY)エンティティの間のプロトコルデータユニット(PDU)の転送を実装するために用いられる媒体を指す。
【0200】
「ネットワーク要素」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、有線または無線通信ネットワークサービスを提供するために用いられる物理または仮想化機器および/またはインフラストラクチャを指す。「ネットワーク要素」という用語は、ネットワーク接続されたコンピュータ、ネットワークハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード、ルータ、スイッチ、ハブ、ブリッジ、無線ネットワークコントローラ、ネットワークアクセスノード(NAN)、基地局、アクセスポイント(AP)、RANデバイス、RANノード、ゲートウェイ、サーバ、ネットワークアプライアンス、ネットワーク機能(NF)、仮想化NF(VNF)および/または同様のものと同義であるとみなされ、および/またはそのように称されてよい。
【0201】
「ネットワークコントローラ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワークドメインの制御および管理機能のいくつかまたは全てを集中化しており、かつ、インタフェースを介して他の機能ブロックにネットワークドメインの抽象的ビューを提供し得る機能ブロックを指す。
【0202】
「ネットワークアクセスノード」または「NAN」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、UEまたはステーションとの間の1つまたは複数のセルまたはカバレッジエリア内での無線信号の伝送および受信を担う無線アクセスネットワーク(RAN)内のネットワーク要素を指す。「ネットワークアクセスノード」または「NAN」は、統合型アンテナを有してよく、または、フィーダケーブルによりアンテナアレイに接続されてよい。追加的に、または代替的に、「ネットワークアクセスノード」または「NAN」は、計算ノードとして動作するための専用デジタル信号処理、ネットワーク機能ハードウェアおよび/またはコンピュータハードウェアを含み得る。いくつかの例において、「ネットワークアクセスノード」または「NAN」は、柔軟性、コストおよび性能のために、ソフトウェア内で動作する複数の機能ブロックへ分割され得る。いくつかの例において、「ネットワークアクセスノード」または「NAN」は、基地局(例えば、進化型ノードB(eNB))または次世代ノードB(gNB)、アクセスポイントおよび/または無線ネットワークアクセスポイント、ルータ、スイッチ、ハブ、無線ユニットまたはリモート無線ヘッド、送受信ポイント(TRP)、ゲートウェイデバイス(例えば、住居用ゲートウェイ、有線5Gアクセスネットワーク。有線5Gケーブルアクセスネットワークおよび有線BBFアクセスネットワーク等)、ネットワークアプライアンスおよび/またはいくつかの他のネットワークアクセスハードウェアであってよい。
【0203】
「アクセスポイント」または「AP」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つのステーション(STA)を含み、かつ、関連付けられたSTAのために無線媒体(WM)を介して配信サービスへのアクセスを提供するエンティティを指す。APは、STAおよび配信システムアクセス機能(DSAF)を備える。
【0204】
「セル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワークアクセスノード(NAN)から地理的エリアを介してブロードキャストされる識別子(例えば、セルID)からUEにより一意に識別され得る無線ネットワークオブジェクトを指す。追加的に。または代替的に、「セル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、NANによりカバーされる地理的エリアを指す。
【0205】
「サービングセル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、接続モードまたは状態(例えば、RRC_CONNECTED)にあり、かつ、キャリアアグリゲーション(CA)および/またはデュアルコネクティビティ(DC)を用いて構成されていないUEのためのプライマリセル(PCell)を指す。追加的に、または代替的に、「サービングセル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、接続モードまたは状態(例えば、RRC_CONNECTED)にあり、かつ、CAを用いて構成されているUEのための、ゼロまたはそれよりも多くの特別セルおよび1つまたは複数のセカンダリセルを含むセルのセットを指す。
【0206】
「プライマリセル」または「PCell」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、UEが初期接続確立手順を実行し、または接続再確立手順を開始するプライマリ周波数で動作するマスタセルグループ(MCG)セルを指す。「セカンダリセル」または「SCell」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、CAを用いて構成されたUEのための特別セル(SpCell)の上に追加の無線リソースを提供するセルを指す。「特別セル」または「SpCell」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、非DC動作のためのPCellを指し、またはDC動作のためのMCGのPCellまたはSCGのPSCellを指す。
【0207】
「マスタセルグループ」または「MCG」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、SpCell(PCell)および任意選択的に1つまたは複数のSCellを含むマスタノードに関連付けられたサービングセルのグループを指す。「セカンダリセルグループ」または「SCG」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、DCを用いて構成されたUEのためのプライマリSCell(PSCell)およびゼロまたはそれよりも多くのSCellを含むサービングセルのサブセットを指す。「プライマリSCGセル」という用語は、UEがDC動作のための同期手順を用いて再構成を実行する場合にランダムアクセスを実行するSCGセルを指す。
【0208】
「マスタノード」または「MN」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コアネットワークへの制御プレーン接続を提供するNANを指す。「セカンダリノード」または「SN」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、MNにより提供されるリソースに加え複数のリソースをUEに提供するNAN、および/または、コアネットワークへの制御プレーン接続がないNANを指す。
【0209】
「E-UTEAN NodeB」、「eNodeB」または「eNB」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、E-UTRAユーザプレーン(PDCP)/RLC/MAC/PHYおよび制御プレーン(RRC)プロトコル終了をUEに向かって提供し、かつ、S1インタフェースを介して進化型パケットコア(EPC)に接続されているRANノードを指す。2つまたはそれよりも多くのeNBが、X2インタフェースにより互いに(および/または1つまたは複数のen-gNBと)相互接続される。
【0210】
「次世代eNB」または「ng-eNB」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、E-UTRAユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終了をUEに向かってを提供し、かつ、NGインタフェースを介して5GCに接続されているRANノードを指す。2つまたはそれよりも多くのng-eNBが、Xnインタフェースにより互いに(および/または1つまたは複数のgNBと)相互接続される。
【0211】
「次世代NodeB」、「gNodeB」または「gNB」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、NRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終了をUEに向かってを提供し、かつ、NGインタフェースを介して5GCに接続されているRANノードを指す。2つまたはそれよりも多くのgNBが、Xnインタフェースにより互いに(および/または1つまたは複数のng-eNBと)相互接続される。
【0212】
「E-UTRA-NR gNB」または「en-gNB」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、NRユーザプレーンおよび制御プレーンプロトコル終了をUEに向かって提供し、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)シナリオ(例えば、3GPP(登録商標) TS37.340 v17.0.0(2022年4月15日)(「[TS37340]」)を参照されたい)においてセカンダリノードとして動作するRANノードを指す。2つまたはそれよりも多くのgNBが、X2インタフェースにより互いに(および/または1つまたは複数のeNBと)相互接続される。
【0213】
「次世代RANノード」または「NG-RANノード」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、gNBまたはng-eNBのいずれかを指す。
【0214】
「IABノード」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ユーザ機器(UE)への新無線(NR)アクセスリンク、および親ノードおよび子ノードへのNRバックホールリンクをサポートするRANノードを指す。「IABドナー」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、バックホールおよびアクセスリンクのネットワークを介してネットワークアクセスをUEに提供するRANノード(例えば、gNB)を指す。
【0215】
「送受信ポイント」または「TRP」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、特定のエリアの特定の地理的位置に位置するネットワークが利用可能な1つまたは複数のアンテナ要素を有するアンテナアレイを指す。
【0216】
「中央ユニット」または「CU」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、無線リソース制御(RRC)サービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP)、および/またはNG-RANノードのパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコル/層、または1つまたは複数のDUの動作を制御するen-gNBのRRCおよびPDCPプロトコルをホストする論理ノードを指す;CUは、DUとのF1インタフェース接続を終了させ、複数のDUと接続され得る。
【0217】
「分散型ユニット」または「DU」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、NG-RANノードまたはen-gNBのバックホールアダプテーションプロトコル(BAP)、F1アプリケーションプロトコル(F1AP)、無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)および物理(PHY)層をホストする論理ノードを指し、その動作は、CUにより部分的に制御され;1つのDUが1つまたは複数のセルをサポートし、1つのセルが1つのDUのみによりサポートされ;DUがCUとのF1インタフェース接続を終了させる。
【0218】
「無線ユニット」または「RU」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、PHY層または低PHY層と、下位層の機能分割に基づく無線周波数(RF)処理とをホストする論理ノードを指す。
【0219】
「分割されたアーキテクチャ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、CU、DUおよび/またはRUが互いに物理的に分離されているアーキテクチャを指す。追加的に、または代替的に、「分割されたアーキテクチャ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、3GPP(登録商標) TS38.401 v17.2.0(2022年9月23日) (「[TS38401]」)および/または3GPP(登録商標) TS38.410 v 17.1.0 (2022年6月23日)(「[TS38410]」)(これらの各々の内容は、ここに、参照により、その全体が組み込まれる)において説明されるものなど、RANアーキテクチャを指す。「統合されたアーキテクチャ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、RUおよびDUが1つのプラットフォーム上に実装されるアーキテクチャ、および/またはDUおよびCUが1つのプラットフォーム上に実装されるアーキテクチャを指す。
【0220】
「住居用ゲートウェイ」または「RG」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例えば音声、データ、ブロードキャストビデオ、ビデオオンデマンドを顧客プレミス内の他のデバイスに提供するデバイスを指す。「有線5Gアクセスネットワーク」または「W-5GAN」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、N2およびN3基準ポイントを介して5GCに接続する有線ANを指す。W-5GANは、W-5GBANまたはW-5GCANのいずれかであり得る。「有線5Gケーブルアクセスネットワーク」または「W-5GCAN」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、CableLabs内で/CableLabsにより定義されるアクセスネットワークを指す。「有線BBFアクセスネットワーク」または「W-5GBAN」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、Broadband Forum(BBF)内で/BBFにより定義されるアクセスネットワークを指す。「有線アクセスゲートウェイ機能」または「W-AGF」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、3GPP(登録商標)5Gコアネットワーク(5GC)への接続を5G-RGおよび/またはFN-RGに提供するW-5GAN内のネットワーク機能を指す。「5G-RG」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、5GCに関連してユーザ機器の役割を果たす5GCに接続できるRGを指す;これは、セキュア要素をサポートし、5GCとN1シグナリングを交換する。5G-RGは、5G-BRGまたは5G-CRGのいずれかであり得る。
【0221】
「エッジコンピューティング」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、エンドポイントユーザ(例えば、クライアントデバイスおよびユーザ機器等)のためにレイテンシを低減させてスループットを上げようと、ネットワークの「エッジ」に向かって処理アクティビティおよびリソース(例えば、計算、ストレージ、アクセラレーションおよび/またはネットワークリソース)を移動させる分散された計算要素の実装または配置を指す。追加的に、または代替的に、「エッジコンピューティング」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、トランスポートネットワーク上の低減されたエンドツーエンドレイテンシおよび/またはロードを通じて比較的効率的なサービス提供を実現するためにネットワークへのアタッチメントのクライアント/UEのアクセスポイントの比較的近くでホストされるサービスのセットを指す。いくつかの例において、エッジコンピューティングの実装は、クラウドのようなシステム、機能、アプリケーションおよびサブシステムにおいてサービスおよび/またはリソースを、無線ネットワークを介してアクセス可能な1つまたは複数の位置から提供することを伴う。
【0222】
「エッジ計算ノード」または「エッジ計算デバイス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、より大きいシステム、複数のシステムの分散集合、またはスタンドアロン装置のうちのいずれの一部であるかを問わず、エッジコンピューティング動作の一態様を実装する識別可能なエンティティを指す。いくつかの例において、計算ノードは、クライアント、サーバまたは中間エンティティのいずれとして動作しているかを問わず、「エッジノード」、「エッジデバイス」、「エッジシステム」と称され得る。追加的に、または代替的に、「エッジ計算ノード」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、サーバ、クライアント、エンドポイントまたはピアモードのいずれで動作しているか、および、ネットワークの「エッジ」またはネットワークのさらに内部の接続位置のいずれに位置しているかを問わず、デバイス、ゲートウェイ、ブリッジ、システムまたはサブシステム、コンポーネントの形態の計算実行可能要素の現実世界、論理または仮想化実装を指す。しかしながら、「エッジコンピューティングシステム」への言及は概して、複数のノードおよびデバイスの分散型のアーキテクチャ、組織または集合を指し、これらは、エッジコンピューティング設定におけるサービスまたはリソースの何らかの態様を実現または提供するように編成される。
【0223】
「エッジコンピューティングプラットフォーム」または「エッジプラットフォーム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、特定のエッジ計算ノード(例えば、仮想化インフラストラクチャおよび/または同様のもの)上でエッジアプリケーションをインスタンス化し、実行し、または動作させるために、そのようなエッジアプリケーションを有効化してエッジサービスを提供および/または消費するために、および/またはそうでなければ、1つまたは複数のエッジサービスを提供するために用いられる機能の集合を指す。
【0224】
「エッジアプリケーション」または「エッジapp」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、エッジコンピューティングネットワーク、システムまたはフレームワーク内のエッジ計算ノード上でインスタンス化でき、またはこのエッジ計算ノードが実行でき、かつ、エッジコンピューティングサービスを潜在的に提供および/または消費できるアプリケーションを指す。
【0225】
「エッジサービス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、エッジプラットフォーム自体により、および/またはエッジアプリケーションによりエッジ計算ノードおよび/またはエッジプラットフォームを介して提供されるサービスを指す。
【0226】
「同じ場所に位置する(colocated)」または「同じ場所に位置する(co-located)」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、2つまたはそれよりも多くの要素が、同じ場所または位置にある、または、互いに比較的近く(例えば、互いに、ある予め定められた距離内に)にあるを指す。追加的に、または代替的に、「同じ場所に位置する(colocated)」または「同じ場所に位置する(co-located)」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、2つまたはそれよりも多くの計算要素または計算ノードの配置または展開が共に、セキュアな専用ストレージファシリティ内または同じエンクロージャまたはハウジング内にあることを指す。
【0227】
「中央局」または「CO」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、電気通信サービスプロバイダが1つまたは複数のタイプのアクセスネットワークのためのスイッチング機器を従来配置していることが多い、アクセス可能なまたは定義された地理的エリア内の電気通信インフラストラクチャのアグリゲーションポイントを指す。いくつかの例において、COは、電気通信インフラストラクチャ機器を収容するように、またはデータストレージおよびネットワークリソースを計算するように物理的に設計され得る。しかしながら、COは、電気通信サービスプロバイダによる指定位置にある必要はない。COは、エッジアプリケーションおよびサービスのための、またはさらには、クラウドのようなサービスのローカル実装のための任意の数の計算デバイスをホストし得る。
【0228】
「クラウドコンピューティング」または「クラウド」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、セルフサービスプロビジョニングおよびオンデマンド式管理が行われ、かつ、ユーザによる能動的な管理が行われない、共有可能な計算リソースのスケーラブルかつ伸縮性のプールへのネットワークアクセスを可能にするためのパラダイムを指す。クラウドコンピューティングは、定義されたインタフェース(例えば、API等)を用いて呼び出されるクラウドコンピューティングを介して提供される1つまたは複数の機能であるクラウドコンピューティングサービス(またはクラウドサービス)を提供する。
【0229】
「クラスタ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、物理エンティティ(例えば、異なるコンピューティングシステム、ネットワーク要素、ネットワークおよび/またはネットワークグループ)および論理エンティティ(例えば、アプリケーション、機能、セキュリティ構築物、仮想マシンおよび仮想化コンテナ等)等の形態の、クラウドコンピューティングサービスおよび/またはエッジコンピューティングシステム(またはシステム)の一部としてのエンティティのセットまたはグループを指す。いくつかの例において、「クラスタ」は、「グループ」または「ドメイン」とも称される。クラスタのメンバーシップは、動的なまたは特性ベースのメンバーシップからのもの、ネットワークまたはシステム管理シナリオからのものおよび/または同様のものを含む、条件、パラメータ、基準、構成、機能および/または他の態様に基づき、修正され、または影響を受け得る。
【0230】
「計算リソース」または単に「リソース」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、あるタイプのオブジェクト、関連付けられたデータ、それに関して作用する方法のセット、および、適用可能である場合、他のリソースとの関係を指す。追加的に、または代替的に、「計算リソース」または「リソース」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、任意の物理または仮想コンポーネント、または、コンピュータシステムまたはネットワーク内での可用性が限定されているそのようなコンポーネントの使用を指す。計算リソースの例は、サーバ、プロセッサ、ストレージ機器、メモリデバイス、メモリエリア、ネットワーク、電力、入力/出力(ペリフェラル)デバイス、機械デバイス、ネットワーク接続(例えば、チャネル/リンク、ポートおよびネットワークソケット等)、オペレーティングシステム、仮想マシン(VM)、ソフトウェア/アプリケーション、コンピュータファイルおよび/または同様のものをある期間にわたって使用すること/ある期間にわたってこれらにアクセスすることを含む。「ハードウェアリソース」は、少なくとも、いくつかの例において、物理ハードウェア要素により提供される計算、ストレージおよび/またはネットワークリソースを指す。「仮想化リソース」は、少なくとも、いくつかの例において、仮想化インフラストラクチャによりアプリケーション、デバイスおよびシステム等に提供される計算、ストレージおよび/またはネットワークリソースを指す。「ネットワークリソース」または「通信リソース」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによりアクセス可能であるリソースを指す。「システムリソース」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、サービスを提供するための任意の種類の共有エンティティを指し、計算および/またはネットワークリソースを含み得る。システムリソースは、そのようなシステムリソースが単一のホストまたは複数のホストに存在し、明確に識別可能であるサーバを通じてアクセス可能な、コヒーレント関数、ネットワークデータオブジェクトまたはサービスのセットとみなされてよい。
【0231】
「ワークロード」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ある期間中の、または特定の時刻における、ソフトウェアまたはハードウェア要素により実行される動作の量を指す。追加的に、または代替的に、「ワークロード」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例えば、入力の受信、計算の実行および出力の生成など、何らかの計算動作を実行するソフトウェアまたはハードウェア要素を指す。いくつかの例において、「ワークロード」は、ベンチマーク(例えば、応答時間、スループット(例えば、ある期間にわたってどれだけの動作が実現されるか)および/または同様のもの)、メモリワークロード(例えば、一時的または永続的データの格納および中間計算の実行のためのプログラム実行に必要とされるメモリ空間の量)、プロセッサワークロード(例えば、所与の期間中、または特定の時刻においてプロセッサにより実行されている命令の数)、I/Oワークロード(例えば、所与の期間中の、または特定の時刻における入力および出力またはシステムアクセスの回数)、データベースワークロード(例えば、ある期間中のデータベースクエリの回数)、ネットワーク関連ワークロード(例えば、ネットワークアタッチメントの回数、モビリティ更新の回数、無線リンク失敗の回数、ハンドオーバの回数およびエアインタフェースを介して転送されるデータの量等)および/または同様のものとして表される。様々な例において、前述のワークロードタイプのいずれかに基づき得るワークロードおよび/またはワークロード特性を決定するために、様々なアルゴリズムが用いられ得る。
【0232】
「ベストエフォートワークロード」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、厳格な期限を有しないが、最も実現可能なサービス品質で提供され、かつ、全てのリアルタイムタスクが完了された後もリソースが残る、ソフトウェアまたはハードウェア要素を指す。「期限」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ある計算またはデータが完了または到達しなければならない時を指す。
【0233】
「アイソクロナスサイクリックワークロード」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、繰り返し実行され(例えば、サイクリックワークロード)、各サイクルが満たさなければならない期限を有する(例えば、「アイソクロナス」)コードシーケンスを指す。
【0234】
「クラウドサービスプロバイダ」または「CSP」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、クラウドリソースを動作させ、またはそうでなければ提供する組織を指し、例えば、集中型、地域型および/またはエッジデータセンタおよび/または同様のものを含む。いくつかの例において、「クラウドコンピューティング」という用語は、CSPにより提供される計算リソースおよびサービスを指す。
【0235】
「データセンタ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、大量の計算、データストレージおよびネットワークリソースが単一の位置に存在するように複数の高性能計算およびデータストレージノードを収容するよう意図されている、目的に合うように設計された構造を指す。これは、専用ラックおよびエンクロージャシステム、適切な暖房、冷房、換気、セキュリティ、消火および電力供給システムを伴うことが多い。この用語は、いくつかの文脈において、計算およびデータストレージノードも指し得る。データセンタの規模は、集中型またはクラウドデータセンタ(例えば、最大)、地域データセンタおよびエッジデータセンタ(例えば、最小)の間で変わり得る。
【0236】
「ネットワーク機能」または「NF」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数の外部インタフェースおよび定義された機能挙動を有するネットワークインフラストラクチャ内の機能ブロックを指す。「RAN機能」または「RANF」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、RANまたはRANノードの動作に関連する1つまたは複数の外部インタフェースおよび定義された挙動を有するRANアーキテクチャ内の機能ブロックを指す。追加的に、または代替的に、「RAN機能」または「RANF」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、RANの一部である機能および/またはNFのセットを指す。「アプリケーション機能」または「AF」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、サービスを提供すべく3GPP(登録商標)コアネットワークとインタラクトする要素またはエンティティを指す。追加的に、または代替的に、「アプリケーション機能」または「AF」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、5Gコアネットワークの観点からのエッジ計算ノードまたはECTフレームワークを指す。「エッジ計算機能」または「ECF」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、エッジコンピューティング技術(ECT)の一態様、エッジネットワーク技術(ENT)の一態様を実行し、または、ECTまたはENTを介して動作する1つまたは複数のエッジコンピューティングサービスの一態様を実行する要素またはエンティティを指す。「管理機能」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、サービス消費者および/またはサービスプロデューサの役割を果たす論理エンティティを指す。「管理サービス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、提供される管理機能のセットを指す。
【0237】
「ネットワーク機能仮想化」または「NFV」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ハードウェアからネットワーク機能を分離する原理であって、仮想化技術および/または仮想化技術を用いることによりこれらのネットワーク機能が実行される、原理を指す。「仮想化ネットワーク機能」または「VNF」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワーク機能仮想化インフラストラクチャ(NFVI)上に展開され得るNFの実装を指す。「ネットワーク機能」、「仮想化インフラストラクチャマネージャ」または「NFVI」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、VNFが展開される環境を構築する全てのハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントの全体を指す。「仮想化インフラストラクチャマネージャ」または「VIM」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、NFVIの計算、ストレージおよびネットワークリソースの制御および管理を通常は1つの事業者のインフラストラクチャドメイン内で担う機能ブロックを指す。
【0238】
「サービス消費者」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のサービスを消費するエンティティを指す。「サービスプロデューサ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のサービスを供給、供与またはそうでなければ提供するエンティティを指す。「サービスプロバイダ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のサービスを少なくとも1つのサービス消費者に提供する組織またはエンティティを指す。本開示の目的で、「サービスプロバイダ」および「サービスプロデューサ」という用語は、これらの用語が異なる概念を指し得るとしても交換可能に用いられ得る。サービスプロバイダの例は、クラウドサービスプロバイダ(CSP)、ネットワークサービスプロバイダ(NSP)、アプリケーションサービスプロバイダ(ASP)(例えば、サービス指向型アーキテクチャ(ASSP)内のアプリケーションソフトウェアサービスプロバイダ)、インターネットサービスプロバイダ(ISP)、電気通信サービスプロバイダ(TSP)、オンラインサービスプロバイダ(OSP)、決済サービスプロバイダ(PSP)、管理サービスプロバイダ(MSP)、ストレージサービスプロバイダ(SSP)、SAMLサービスプロバイダおよび/または同様のものを含む。少なくとも、いくつかの例において、SLAは、例えば、品質、可用性、役割、サービスが測定されるメトリック、および、合意済みのサービスレベルが実現されない場合の救済またはペナルティを含む、提供されるサービスの特定の態様を指定し得る。「SAMLサービスプロバイダ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、セキュリティアサーションマークアップ言語(SAML)および/または何らかの他のセキュリティメカニズムのシングルサインオン(SSO)プロファイルと併せて認証アサーションを受信して受け入れるシステムおよび/またはエンティティを指す。
【0239】
「仮想化コンテナ」、「実行コンテナ」または「コンテナ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、分離された仮想化計算環境を提供する計算ノードのパーティションを指す。「OSコンテナ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、そのホストの共有オペレーティングシステム(OS)カーネルを利用する仮想化コンテナを指し、ここでは、共有OSカーネルを提供するホストが物理計算ノードまたは別の仮想化コンテナであり得る。追加的に、または代替的に、「コンテナ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コードおよびその関連する依存性を含むソフトウェア(またはパッケージ)の標準ユニット、および/またはコードおよび依存性を共にパッケージ化するアプリケーション層における抽象化を指す。追加的に、または代替的に、「コンテナ」または「コンテナイメージ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例えば、コード、ランタイム環境、システムツール。システムライブラリおよび設定など、アプリケーションを実行するために必要とされる全てのものを含む、軽量でスタンドアロン型の実行可能なソフトウェアパッケージを指す。
【0240】
「仮想マシン」または「VM」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、物理コンピュータおよび/またはサーバと同じまたは同様の方式で挙動する仮想化計算環境を指す。「ハイパーバイザ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、計算ノードの基礎となる物理リソースをパーティション化し、VMを生成し。VMのリソースを管理し、個々のVMを互いに分離させるソフトウェア要素を指す。
【0241】
「データネットワーク」または「DN」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例えば、事業者サービス、インターネット、サードパーティサービスまたは企業ネットワークのようなデータセントリックサービスをホストするネットワークを指す。追加的に、または代替的に、DNは、少なくとも、いくつかの例において、クライアントまたはユーザ機器(UE)へのサービスとして提供される、事業者またはサードパーティに属するサービスネットワークを指す。DNは、「パケットデータネットワーク」または「PDN」と称されることがある。「ローカルエリアデータネットワーク」または「LADN」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、特定の位置でのみUEによりアクセス可能であり、特定のDNNへの接続を提供し、かつ、可用性がUEに提供されるDNを指す。
【0242】
「モノのインターネット」または「IoT」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ヒューマンインタラクションがほとんどなくても、または全くなくてもデータを転送できる相互に関連するコンピューティングデバイス、機械およびデジタル機械のシステムを指し、例えば、リアルタイム分析、機械学習および/またはAI、埋め込みシステム、無線センサネットワーク、制御システム、自動化(例えば、スマートホーム、スマートビルディングおよび/またはスマートシティ技術)等の技術を伴い得る。IoTデバイスは通常、重い計算または記憶機能がない低電力デバイスである。「エッジIoTデバイス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワークのエッジに展開される任意の種類のIoTデバイスを指す。
【0243】
「プロトコル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数の動作を実行する予め定義された手順または方法を指す。追加的に、または代替的に、「プロトコル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、無関係の複数のオブジェクトが互いに通信するための共通手段(インタフェースと呼ばれることもある)を指す。「通信プロトコル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、データをパケット化/非パケット化し、信号を変調/復調するための命令、プロトコルスタックの実装、および/または同様のものを含む、他のデバイスおよび/またはシステムと通信するための通信デバイスおよび/またはシステムにより実装される標準化されたルールまたは命令のセットを指す。いくつかの例において、「プロトコル」および/または「通信プロトコル」は、プロトコルスタック、有限ステートマシン(FSM)および/または任意の他の適切なデータ構造を用いて表され得る。「標準プロトコル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、仕様が、公表されており、公知であり、かつ、標準化団体により制御されているプロトコルを指す。「プロトコルスタック」または「ネットワークスタック」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、プロトコルスイートまたはプロトコルファミリの実装を指す。様々な実装において、プロトコルスタックは、最下位プロトコルがハードウェアおよび/または通信インタフェースとの低レベルインタラクションに対処し、かつ、各上位層が追加の機能を追加するプロトコル層のセットを含む。
【0244】
「アプリケーション層」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、通信ネットワーク内のホストにより用いられる共有通信プロトコルおよびインタフェースを指定する抽象化層を指す。追加的に、または代替的に、「アプリケーション層」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、通信コンポーネントを実装したソフトウェアアプリケーションとインタラクトする抽象化層を指し、通信パートナの識別、リソース可用性の決定および通信の同期を含み得る。アプリケーション層プロトコルの例は、HTTP、HTTP、ファイル転送プロトコル(FTP)、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)、軽量ディレクトリアクセスプロトコル(LDAP)、MQTT(MQテレメトリトランスポート)、リモート認証ダイアルインユーザサービス(RADIUS)、Diameterプロトコル、拡張可能認証プロトコル(EAP)、RDMAオーバーコンバージドイーサネット(登録商標)バージョン2(RoCEv2)、リアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)、RTP制御プロトコル(RTCP)、リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)、SBMVプロトコル、スキニークライアント制御プロトコル(SCCP)、セッション開始プロトコル(SiP)、セッション記述プロトコル(SDP)、シンプルメールトランスファープロトコル(SMTP)、シンプルネットワーク管理プロトコル(SNMP)、シンプルサービス発見プロトコル(SSDP)、スモールコンピュータシステムインタフェース(SCSI)、インターネットSCSI(iSCSI)、iSCSIエクステンションズフォーRDMA(iSER)、トランスポート層セキュリティ(TLS)、ボイスオーバーIP(VoIP)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、エクステンシブルメッセージングアンドプレゼンスプロトコル(XMPP)および/または同様のものを含む。
【0245】
「セッション層」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、エンティティまたは要素の間のダイアログおよび/または接続を制御する抽象化層を指し、エンティティまたは要素の間の接続の確立、管理および終了を含み得る。
【0246】
「トランスポート層」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例えば、接続指向通信、信頼性、フロー制御および多重化などのエンドツーエンド(e2e)通信サービスを提供するプロトコル層を指す。トランスポート層プロトコルの例は、データグラム輻輳制御プロトコル(DCCP)、ファイバチャネルプロトコル(FBC)、汎用ルーティングカプセル化(GRE)、GPRSトンネリング(GTP)、マイクロトランスポートプロトコル(μTP)、マルチパスTCP(MPTCP)、マルチパスQUIC(MPQUIC)、マルチパスUDP(MPUDP)、クイックUDPインターネット接続(QUIC)、リモートダイレクトメモリアクセス(RDMA)、リソース予約プロトコル(RSVP)、ストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)および/または同様のものを含む。
【0247】
「ネットワーク層」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のネットワークを介してネットワークパケットをソースから宛先へ転送するための手段を含むプロトコル層を指す。追加的に、または代替的に、「ネットワーク層」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、中間ノードを通じたパケット転送および/またはルーティングを担うプロトコル層を指す。追加的に、または代替的に、「ネットワーク層」または「インターネット層」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワークにわたってネットワークパケットをトランスポートするために用いられるインターワーキング方法、プロトコルおよび仕様を含むプロトコル層を指す。例として、ネットワーク層プロトコルは、インターネットプロトコル(IP)、IPセキュリティ(IPsec)、インターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)、インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)、オープンショーテストパスファーストプロトコル(OSPF)、ルーティング情報プロトコル(RIP)、RDMAオーバーコンバージドイーサネット(登録商標)バージョン2(RoCEv2)、サブネットワークアクセスプロトコル(SNAP)、および/または何らかの他のインターネットまたはネットワークプロトコル層を含む。
【0248】
「リンク層」または「データリンク層」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、物理層にわたるネットワークセグメント上のノードの間でデータを転送するプロトコル層を指す。リンク層プロトコルの例は、論理リンク制御(LLC)、媒体アクセス制御(MAC)、イーサネット(登録商標)、RDMAオーバーコンバージドイーサネット(登録商標)バージョン1(RoCEv1)および/または同様のものを含む。
【0249】
「トランザクション層」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例えば、読み取り、書き込みおよび/または他のトランザクションなどのトランザクションのレベルで動作するプロトコル層を指す。いくつかの例において、トランザクション層の主要な役割は、トランザクション層パケット(TLP)のアセンブリおよびディスアセンブリである。TLPは、読み取りおよび書き込みなどのトランザクション、および特定のタイプのイベントを通信するために用いられる。いくつかの例において、トランザクション層は、TLPのためのクレジットベースのフロー制御の管理を担う。いくつかの例において、応答パケットを必要とする全ての要求パケットが、分割トランザクションとして実装される。いくつかの例において、各パケットは、応答パケットが正確な発信者に向けられることを可能にする一意IDを有する。パケットフォーマットは、トランザクションのタイプに応じて、異なる形式のアドレス指定をサポートする(例えば、メモリ、I/O、構成およびメッセージ)。追加的に、または代替的に、いくつかのパケットは、No Snoop、リラックスドオーダリング、IDベースオーダリング(IDO)など、属性も有し得る。いくつかの例において、トランザクション層は、4つのアドレス空間をサポートし、3つのPCIアドレス空間(メモリ、I/Oおよび構成)を含み、メッセージ空間を追加する。いくつかの例において、メッセージ空間は、例えば割り込みおよび電力管理要求等、様々なサイドバンド信号を帯域内メッセージトランザクションとしてサポートするために用いられる。いくつかの例において、PCIeメッセージトランザクションは、その効果がプラットフォーム実装において現在用いられている多様なサイドバンド信号を排除することなので、「仮想ワイヤ」であるとみなされ得る。
【0250】
「無線リソース制御」、「RRC層」または「RRC」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、システム情報処理;ページング;RRC接続の確立、メンテナンスおよびリリース;セキュリティ機能;シグナリング無線ベアラ(SRB)およびデータ無線ベアラ(DRB)の確立、構成、メンテナンスおよびリリース;モビリティ機能/サービス;QoS管理;いくつかのサイドリンク固有のサービスおよび機能を、Uuインタフェースを介して実行するプロトコル層またはサブ層を指す(例えば、3GPP(登録商標) TS36.331 v17.3.0(2023年1月13日)(「[TS36331]」)および/または3GPP(登録商標) TS38.331 v17.3.0(2023年1月16日)(「[TS38331]」)を参照されたい)。
【0251】
「サービスデータアダプテーションプロトコル」、「SDAP層」または「SDAP」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、QoSフローおよびデータ無線ベアラ(DRB)の間のマッピング、および、DLおよびULパケットの両方におけるQoSフローID(QFI)の作成を実行するプロトコル層またはサブ層を指す(例えば、3GPP(登録商標) TS37.324 v17.0.0 (2022年4月13日)を参照されたい)。
【0252】
「パケットデータコンバージェンスプロトコル」、「PDCP層」または「PDCP」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ユーザプレーンまたは制御プレーンデータの転送を実行し;PDCPシーケンス番号(SN)を維持し;ロバストヘッダ圧縮(ROHC)および/またはイーサネット(登録商標)ヘッダ圧縮(EHC)プロトコルを用いたヘッダ圧縮および圧縮解除;暗号化および解読;完全性保護および完全性検証;タイマベースのSDU破棄;分割ベアラのためのルーティング;複製および複製破棄;リオーダリングおよびインオーダ供給;および/またはアウトオブオーダ供給を提供するプロトコル層またはサブ層を指す(例えば、3GPP(登録商標) TS36.323 v17.3.0(2023年1月13日)および/または3GPP(登録商標) TS38.323 v17.3.0(2023年1月13日)を参照されたい)。
【0253】
「無線リンク制御層」、「RLC層」または「RLC」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、上位層PDUの転送;PDCPにおけるものとは無関係なシーケンス付番;ARQを通じた誤り訂正;RLC SDUのセグメンテーションおよび/または再セグメンテーション;SDUのリアセンブリ;複製検出;RLC SDU破棄;RLC再確立;および/またはプロトコルエラー検出を実行するプロトコル層またはサブ層を指す(例えば、3GPP(登録商標) TS38.322 v17.2.0(2023年1月13日)および3GPP(登録商標) TS36.322 v17.0.0(2022年4月15日)を参照されたい)。
【0254】
「媒体アクセス制御」プロトコル、「MACプロトコル」または「MAC」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワーク内の伝送媒体へのアクセスを統制してネットワーク内のステーションの間のデータの交換を可能にするプロトコルを指す。追加的に、または代替的に、「媒体アクセス制御層」、「MAC層」または「MAC」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、機能を実行してステーションまたはデバイスの間のフレームベースコネクションレスモード(例えば、データグラムスタイル)データ転送を提供するプロトコル層またはサブ層を指す。追加的に、または代替的に、「媒体アクセス制御層」、「MAC層」または「MAC」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、論理チャネルおよびトランスポートチャネルの間のマッピング;トランスポートチャネル上の物理層との間で供給されるトランスポートブロック(TB)との間の、1つまたは異なる論理チャネルに属するMAC SDUの多重化/逆多重化;情報報告のスケジューリング;HARQ(CAの場合には、セル毎に1つのHARQエンティティ)を通じた誤り訂正;動的スケジューリングによる複数のUEの間の優先度処理;論理チャネル優先順位付けによる1つのUEの複数の論理チャネルの間の優先度処理;1つのUEの複数の重複リソースの間の優先度処理;および/またはパディングを実行するプロトコル層またはサブ層を指す(例えば、[IEEE802]、3GPP(登録商標) TS38.321 v17.2.0(2022年10月1日)および3GPP(登録商標) TS36.321 v17.2.0(2022年10月3日)を参照されたい)。
【0255】
「物理層」、「PHY層」または「PHY」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、通信ネットワークにおける通信のための変調された信号を伝送および受信する機能を含むプロトコル層またはサブ層を指す(例えば、IEEE802.3GPP(登録商標) TS38.201 v17.3.0(2023年1月13日)および3GPP(登録商標) TS36.201 v17.3.0(2023年1月13日)を参照されたい)。
【0256】
「アクセス技術」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、通信ネットワークへの基礎となる物理接続に用いられる技術を指す。「無線アクセス技術」または「RAT」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、無線ベースの通信ネットワークへの基礎となる物理接続に用いられる技術を指す。「無線技術」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、情報転送の電磁放射の無線伝送および/または受信のための技術を指す。「RATタイプ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、アクセスネットワークにおいて用いられる伝送技術および/または通信プロトコルを識別し得る。アクセス技術の例は、無線アクセス技術/RAT、有線、有線ケーブル、有線ブロードバンドフォーラム(有線BBF)、イーサネット(登録商標)(例えば、イーサネット(登録商標)用IEEE規格、IEEE規格802.3-2018(2018年8月31日)(「[IEEE8023]」)およびその変形)を参照されたい)、光ファイバネットワーク(例えば、ITU-T G.651、ITU-T G.652、光伝送ネットワーク(OTN)、同期光ネットワーキング(SONET)および同期デジタルハイアラーキ(SDH)等)、デジタル加入者線(DSL)およびその変形、データオーバーケーブルサービスインタフェース規格(DOCSIS)技術、ハイブリッドファイバ同軸(HFC)技術および/または同様のものを含む。RAT(またはRATタイプ)および/または通信プロトコルの例は、高度携帯電話システム(AMPS)技術(例えば、デジタルAMPS(D-AMPS)、トータルアクセス通信システム(TACS)およびその変形、例えば、拡張TACS(ETACS)等);グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))技術(例えば、回路交換データ(CSD)、高速CSD(HSCSD)、汎用パケット無線サービス(GPRS)およびGSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE));第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))技術(例えば、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)およびその変形)(例えば、UMTS地上無線アクセス(UTRA)、広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)、)フリーダムオブマルチメディアアクセス(FOMA)、時分割符号分割多元接続(TD-CDMA)および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)等)、汎用アクセスネットワーク(GAN)/アンライセンスドモバイルアクセス(UMA)、高速パケットアクセス(HSPA)およびその変形(例えば、HSPAプラス(HSPA+))、ロングタームエボリューション(LTE)およびその変形(例えば、LTEアドバンスト(LTE-A)、進化型UTRA(E-UTRA)、LTEエキストラ、LTE-A Pro、LTE LAAおよびMuLTEfire等)、第5世代(5G)または新無線(NR)、ナローバンドIoT(NB-IoT)、3GPP(登録商標)近接サービス(ProSe)および/または同様のもの;ETSI RAT(例えば、高性能無線都市エリアネットワーク(HiperMAN)、インテリジェントトランスポートシステム(ITS)(例えば、ITS-G5、ITS-G5BおよびITS-G5C等)等;米国電気電子技術者協会(IEEE)の技術および/またはWiFi(例えば、地方および都市エリアネットワーク用IEEE規格:概要およびアーキテクチャ、IEEE規格802-2014,pp.1-74(2014年6月30日))(「IEEE802」)、イーサネット(登録商標)用IEEE規格、IEEE規格802.3-2018(2018年8月31日)(「IEEE802.3」)、情報技術-電気通信およびシステム間情報交換用IEEE規格-地方および都市エリアネットワーク-固有要件-パート11)、Wireless LAN Medium Access Control(MAC)および物理層(PHY)仕様、IEEE規格802.11-2020,pp.1-4379(2021年2月26日)(「IEEE80211」)、ネットワーク接続された測定および制御システム向け精密クロック同期プロトコル用IEEE規格、IEEE規格1588-2019(2020年6月16日)(「[IEEE1588]」)、地方および都市エリアネットワーク用IEEE規格-タイムセンシティブ用途向けタイミングおよび同期、IEEE規格802.1AS)(登録商標)-2020(2020年6月19日)(「[IEEE802.1AS]」)、IEEE802.15技術(例えば、低レート無線ネットワーク用IEEE規格、IEEE規格802.15.4-2020,pp.1-800(2020年7月23日)(「[IEEE802154]」)およびその変形)(例えば、ZigBee(登録商標)、WirelessHART、MiWi、ISA100.11a、スレッド、および低電力WPAN上IPv6(6LoWPAN)等))、地方および都市エリアネットワーク用IEEE規格-パート15.6:無線ボディエリアネットワークおよびIEEE規格802.15.6-2012,pp.1-271(2012年2月29日)等)、WLAN V2X RAT(例えば、情報技術用IEEE規格-地方および都市エリアネットワーク-固有要件-パート11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC)および物理層(PHY)仕様修正6:車両環境内無線アクセス、IEEE規格802.11p-2010, pp.1-51(2010年7月15日)(「[IEEE80211p]」)(現在、IEEE80211の一部である)、車両環境内無線アクセス(WAVE)アーキテクチャ用IEEEガイド)、IEEE規格協会、IEEE1609.0-2019(2019年4月10日)([IEEE16090])、IEEE802.11bdおよび専用短距離通信(DSRC)および/または同様のもの、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMax(登録商標))(例えば、)モバイルブロードバンド無線アクセス(MBWA)/iBurst(例えば、IEEE802.20およびその変形)、無線ギガビットアライアンス(WiGig)規格(例えば、)IEEE802.11adおよびIEEE802.11ay等)等;統合デジタル拡張ネットワーク(iDEN)およびその変形(例えば、高帯域統合デジタル拡張ネットワーク(WiDEN);ミリ波(mmWave)技術/規格(例えば、3GPP(登録商標)5G上で10-300GHzで動作する無線システム);短距離および/または無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)技術/規格(例えば、IEEE802.15技術)(例えば、前述のもの);Bluetoothおよびその変形(例えば、Bluetooth5.3およびBluetooth Low Energy(BLE)等)、WiFi-direct、Miracast、ANT/ANT+、Z-Wave(登録商標)、ユニバーサルプラグアンドプレイ(UPnP)、低電力ワイドエリアネットワーク(LPWAN)および長距離ワイドエリアネットワーク(LoRAまたはLoRaWAN(登録商標)等);光および/または可視光通信(VLC)技術/規格(例えば、地方および都市エリアネットワーク用IEEE規格-パート15.7:短距離光無線通信およびIEEE規格802.15.7-2018, pp.1-407(2019年4月23日)等);Sigfox、Mobitex、3GPP(登録商標)2技術(例えば、cdmaOne(2G)、符号分割多重接続2000(CDMA2000))およびエボリューションデータオプティマイズドまたはエボリューションデータオンリ(EV-DO));プッシュツートーク(PTT)、移動電話システム(MTS)およびその変形(例えば、改良MTS(IMTS)および高度MTS(AMTS)等);パーソナルデジタルセルラ(PDC);パーソナルハンディフォンステム(PHS(登録商標))、セルラデジタルパケットデータ(CDPD);セルラデジタルパケットデータ(CDPD);DataTAC;デジタル強化コードレス電気通信(DECT)およびその変形(例えば、DECT超低エネルギー(DECT ULE)、DECT-2000およびDECT-5G等);超高周波数(UHF)通信;超短波(VHF)通信;および/または任意の他の適切なRATまたはプロトコルを含む。前述のRAT/規格に加え、例えば、とりわけ、国際電気通信連合(ITU)またはETSIにより発行される規格に準拠した無線端末を含む任意の数の衛星アップリンク技術が、本開示の目的で用いられ得る。したがって、本明細書において提供される例は、既存のものおよびまだ定式化されていないものの両方を含む、様々な他の通信技術に適用可能であると理解される。
【0257】
「チャネル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、有形または無形のいずれであるかを問わず、データまたはデータストリームを通信するために用いられる任意の伝送媒体を指す。「チャネル」という用語は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「伝送チャネル」、「データ伝送チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「無線周波数キャリア」、および/または、データが通信されるパスまたは媒体を意味する任意の他の同様の用語と同義であってよく、および/またはそれらと均等であってよい。追加的に、「リンク」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、情報の伝送および受信を目的とした、RATを通じて2つのデバイスの間の接続を指す。
【0258】
「フロー」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ソースエンティティ/要素から宛先エンティティ/要素への一連のデータおよび/またはデータユニット(例えば、データグラムまたはパケット等)を指す。追加的に、または代替的に、「フロー」または「トラフィックフロー」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コール、接続またはリンクの人工的および/または論理的な均等物を指す。追加的に、または代替的に、「フロー」または「トラフィックフロー」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、フローとラベル付けすることをソースが望んでいる、特定のソースから特定のユニキャスト、エニキャストまたはマルチキャスト宛先へ送信される一連のパケットを指す;上位層の視点から、フローは、特定のトランスポート接続またはメディアストリームにおける全てのパケットを含み得るが、フローは、必ずしも、トランスポート接続へ1:1でマッピングされるわけではない。追加的に、または代替的に、「フロー」または「トラフィックフロー」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、特定の時間間隔中にネットワーク内の観測点を通過するデータおよび/またはデータユニット(例えば、データグラムまたはパケット等)のセットを指す。追加的に、または代替的に、「フロー」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、関連対象にアタッチされるユーザプレーンデータリンクを指す。例は、回路切り替え通話、ボイスオーバーIPコール、SMSの受信、連絡先カードの送信、インターネットアクセス用のPDPコンテキスト、チャネル多重化からのテレビチャネルの逆多重化および地理的測位衛星信号からの位置座標の計算等である。本開示の目的で、「トラフィックフロー」、「データフロー」、「データフロー」、「パケットフロー」、「ネットワークフロー」および/または「フロー」という用語は、これらの用語が、少なくとも、いくつかの例において、異なる概念を指しているとしても、交換可能に用いられ得る。「データフロー」または「データフロー」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ソフトウェア要素、ハードウェア要素、またはソフトウェアおよびハードウェア要素の両方の組み合わせを含むシステムを通じたデータの移動を指す。追加的に、または代替的に、「データフロー」または「データフロー」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、データのセットが経る出発地またはソースから宛先へのパスであって、データのセットが通過する全てのノードを含む、パスを指す。
【0259】
「フロー制御」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のノードが過剰または過負荷になることを防ぐために2つのノードの間のデータ通信/伝送のレートを管理する処理、方法または技術を指す。追加的に、または代替的に、「フロー制御」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、受信バッファステータスをレシーバからトランスミッタへ通信して受信バッファオーバーフローを防ぐことで、トランスミッタによるオーダリングルールへの準拠を可能にするための処理、方法または技術を指す。
【0260】
「ストリーム」または「データストリーム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、経時的に利用可能にされる一連のデータ要素を指す。追加的に、または代替的に、「ストリーム」、「データストリーム」または「ストリーミング」という用語は、データの一方向の流れを指す。追加的に、または代替的に、「ストリーム」、「データストリーム」または「ストリーミング」という用語は、オブジェクトが、このオブジェクトのサイズに比例するメモリを占有しているノードの完全なデータ構造によって表されないが、一連のイベントとして「オンザフライ」で処理される、処理の方式を指す。少なくとも、いくつかの例において、別のストリームを生成し得るストリーム上で動作する機能は、「フィルタ」と称され、機能組成に類似してパイプラインにおいて接続され得る;フィルタは、一度にストリームの1つのアイテムに対して作用してよく、または、例えば移動平均等、複数の入力アイテムに対する出力のアイテムに基づいてよい。
【0261】
「サービス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、システムおよび/または環境内での別個の機能の提供を指す。追加的に、または代替的に、「サービス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、再使用され得る1つの機能または複数の機能のセットを指す。
【0262】
「セッション」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、2つまたはそれよりも多くの通信デバイスの間、2つまたはそれよりも多くのアプリケーションインスタンスの間、コンピュータおよびユーザの間、および/または任意の2つまたはそれよりも多くのエンティティまたは要素の間の一時的かつインタラクティブな情報交換を指す。追加的に、または代替的に、「セッション」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、2つのエンティティまたは要素の間のデータの交換を提供し、または可能にする接続サービスまたは他のサービスを指す。「ネットワークセッション」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワークを介して通信する2つまたはそれよりも多くのデバイスの間のセッションを指す。「ウェブセッション」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、インターネットまたは何らかの他のネットワークを介して通信する2つまたはそれよりも多くのデバイスの間のセッションを指す。「セッション識別子」、「セッションID」または「セッショントークン」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、あるセッションおよび/または一連のメッセージ交換を識別するためにネットワーク通信において用いられる1個のデータを指す。
【0263】
「キュー」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、格納および保持されて後に処理されることになり、かつ、シーケンスにおいて維持され、このシーケンスの一端でのエンティティの追加およびこのシーケンスの他端からのエンティティの除去により修正され得るエンティティ(例えば、データ、オブジェクトおよびイベント等)の集合を指す;要素が追加されるシーケンスの端は、キューの「バック」、「テイル」または「リア」と称されることがあり、要素が除去される端は、キューの「ヘッド」または「フロント」と称されることがある。追加的に、キューは、バッファの機能を実行してよく、「キュー」および「バッファ」という用語は、本開示の全体を通じて交換可能に用いられてよい。「エンキュー」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ある要素をキューのリアに追加する1つまたは複数の動作を指す。「デキュー」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ある要素をキューのフロントから除去する1つまたは複数の動作を指す。
【0264】
「チャネルコーディング」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、メッセージまたはパケットに冗長性を追加して、それらのメッセージまたはパケットをノイズ、チャネル干渉、限定されたチャネル帯域幅および/または他のエラーに対してより強固なものにするための処理および/または技術を指す。本開示の目的で、「チャネルコーディング」という用語は、「前方誤り訂正」または「FEC」;「誤り訂正コーディング」、「誤り訂正符号」または「ECC」;および/または「ネットワークコーディング」または「NC」という用語と交換可能に用いられ得る。「ネットワークコーディング」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、伝送されたデータがネットワーク性能を改善するためにエンコードおよびデコードされる処理および/または技術を指す。「コードレート」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、有用または非冗長なデータストリームまたはフローの割合を指す(例えば、k/nというコードレートでは、有用な情報の全てのkビットについて、(エン)コーダは、合計でnビットのデータ(nからkは冗長である)を生成する)。「システマティックコード」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、エンコードされた出力に入力データが埋め込まれる任意の誤り訂正符号を指す。「非システマティックコード」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、エンコードされた出力に入力データが埋め込まれない任意の誤り訂正符号を指す。「インタリーブ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ECCにより補正され得る複数のコードワードを介してエラーのバーストを拡散すべくコードシンボルを再配置するための処理を指す。「コードワード(code word)」または「コードワード(codeword)」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コードまたはプロトコルの要素であって、このコードまたはプロトコルの特定のルールに従ってアセンブルされる、要素を指す。
【0265】
「前方誤り訂正」または「FEC」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、実際には元のメッセージの一部ではないデータへトランスミッタが追加のビットを追加する誤り訂正技術を指し、レシーバが信号/メッセージを受信した場合、レシーバは、その独自の追加のビットのセットを生成し;追加のビットの2つのセットが一致している場合、レシーバは、エラーがほとんどなしで、または全くなしで、元のメッセージが受信されたことを確信できる。いくつかの例において、追加のビットは、推測または予測が非常に困難であるように設計された数学アルゴリズムを用いて生成される。
【0266】
「ネットワークパス」または「パス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のパケットが訪れたシステムコンポーネントのシーケンスおよびアイデンティティを記述した通信システムのデータ通信機能を指し、パスのコンポーネントは、論理または物理のいずれでもよい。「ネットワーク転送パス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、NFおよび/またはノードのチェーンを形成する接続点のオーダードリスト、およびこのリストに関連付けられたポリシーを指す。
【0267】
「トラフィックシェーピング」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、サービスの所望のトラフィックプロファイルまたはクラスに準拠するためにデータ伝送を管理する帯域幅管理技術を指す。トラフィックシェーピングは、ポリシールール、データ分類、キューイング、QoSおよび他の技術を用いて、タイムセンシティブかつ重要なアプリケーションのための十分なネットワーク帯域幅を保証する。「スロットル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワークの内部または外部への、または特定のデバイスまたは要素の内部または外部へのフローの調整を指す。
【0268】
「ネットワークアドレス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンピュータネットワーク内のノードまたはホストの識別子を指し、ネットワークにわたる一意識別子であってよく、および/または、ネットワークのローカルに管理される部分に一意であってよい。識別子および/またはネットワークアドレスの例は、アプリケーション識別子、Bluetoothハードウェアデバイスアドレス(BD_ADDR)、セルラネットワークアドレス(例えば、アクセスポイント名(APN)、AMF識別子(ID)、AFサービス識別子、エッジアプリケーションサーバ(EAS)ID、データネットワークアクセス識別子(DNAI)、データネットワーク名(DNN)、EPSベアラアイデンティティ(EBI)、機器識別レジスタ(EIR)および/または5G-EIR、拡張一意識別子(EUI)、ネットワーク選択用グループID(GIN)、汎用公開加入識別子(GPSI)、グローバル一意AMF識別子(GUAMI)、グローバル一意一時的識別子(GUTI)および/または5G-GUTI、無線ネットワーク一時的識別子(RNTI)およびその変形(例えば、3GPP(登録商標) TS38.300 v17.3.0(2023年1月13日)(「[TS38300]」)の第8.1条を参照されたい)、国際移動体機器識別番号(IMEI)、IMEIタイプ割り当てコード(IMEA/TAC)、国際移動体加入者識別番号(IMSI)、IMSIソフトウェアバージョン(IMSISV)、永久機器識別子(PEI)、ローカルエリアデータネットワーク(LADN) DNN、移動体加入者識別番号(MSIN)、移動体加入者/ステーションISDN(登録商標)番号(MSISDN)、ネットワーク識別子(NID)、ネットワークスライスインスタンス(NSI)ID、永久機器識別子(PEI)、公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)ID、QoSフローID(QFI)および/または5G QoS識別子(5QI)、RAN ID、ルーティングインジケータ、SMS機能(SMSF)ID、スタンドアロン非公共ネットワーク(SNPN)ID、加入秘匿化識別子(SUCI)、加入永続的識別子(SUPI)、一時的移動体加入者識別番号(TMSI)およびその変形、UEアクセスカテゴリおよびアイデンティティおよび/または他のセルラネットワーク関連識別子)、クローズドアクセスグループ識別子(CAG-ID)、運転免許証番号、グローバルトレードアイテム番号(GTIN)(例えば、オーストラリア製品番号(APN)、EPC、欧州統一商品番号(EAN)およびユニバーサルプロダクトコード(UPC)等)、電子メールアドレス、Enterprise Application Server(EAS)ID、エンドポイントアドレス、EPCglobalタグデータ規格により定義される電子製品コード(EPC)、完全修飾ドメイン名(FQDN)、フローIDおよび/またはフローハッシュ、ハッシュ値、インデックス、IPネットワーク内のインターネットプロトコル(IP)(例えば、IPバージョン4(IPv4)およびIPバージョン6(IPv6)等)アドレス、インターネットパケット交換(IPX)アドレス、LAN ID、MACアドレス、パーソナルエリアネットワーク(PAN)ID、ポート番号(例えば、TCPポート番号およびUDPポート番号等)、価格ルックアップコード(PLC)、プロダクトキー、QUIC接続ID、RFIDタグ、シーケンス番号、サービスセット識別子(SSID)およびその変形、スクリーン名、シリアル番号、在庫管理単位(SKU)、ソケットアドレス、社会保障番号(SSN)、電話番号(例えば、公衆交換電話網(PTSN)におけるもの)、一意識別子(UID)(例えば、グローバルUID、汎用一意識別子(UUID)(例えば、ISO/IEC 11578:1996年において指定されるもの)等を含む)、ユニバーサルリソースロケータ(URL)および/またはユニバーサルリソース識別子(URI)、ユーザ名(例えば、ソーシャルネットワークおよび/または何らかの他のサービスのようなサービスプロバイダプラットフォームにログインするためのID)、車両識別情報番号(VIN)、仮想LAN(VLAN)ID、X.21アドレス、X.25アドレス、ZigBee(登録商標)ID、ZigBee(登録商標)デバイスネットワークID、および/または任意の他の適切なネットワークアドレスおよびその構成要素を含み得る。「エンドポイントアドレス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ターゲットURIのホスト/権限部分を決定するために用いられるアドレスを指し、ターゲットURIは、(例えば、サービスオペレーションを呼び出すために)NFサービスプロデューサのNFサービスにアクセスするために、または、NFサービス消費者への通知のために用いられる。「汎用一意識別子」または「UUID」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンピュータシステム内の情報を識別するために用いられる番号を指す。いくつかの例において、UUIDは、128ビットの番号を含み、および/または、4ビットMおよび1~3ビットNフィールドがUUID自体のフォーマットをコーディングする「xxxxxxxx-xxxx-Mxxx-Nxxx-xxxxxxxxxxxx」というフォーマットでハイフンにより分離される5つのグループで表示される32個の16進数字として表される。追加的に、または代替的に、「汎用一意識別子」または「UUID」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、「グローバル一意識別子」および/または「GUID」を指す。
【0269】
「ポート」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、通信エンドポイント、2つまたはそれよりも多くのエンティティの間の仮想データ接続、および/または、ネットワーク接続が開始および終了する仮想ポイントを指す。追加的に、または代替的に、「ポート」は、少なくとも、いくつかの例において、特定の処理またはサービスに関連付けられる。追加的に、または代替的に、「ポート」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンポーネントおよびPCIeリンクの間の物理または論理インタフェースを指す。追加的に、または代替的に、「ポート」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、リンクを定義する同じチップ上に位置し、またはこのチップ上に配置されるトランスミッタおよびレシーバのグループを指す。
【0270】
「外部ゲートウェイプロトコル」または「EGP」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、自律システムの間でルーティング情報を交換するために用いられるルーティングプロトコルのタイプを指す。いくつかの例において、EGPは、自律システム内のルートを解決するためにIGPに依存する。EGPの例は、外部ゲートウェイプロトコル(EGP)および境界ゲートウェイプロトコル(BGP)を含む。
【0271】
「転送テーブル」、「転送情報ベース」または「FIB」という用語はm少なくとも、いくつかの例において、ネットワークノード(またはネットワークインタフェース回路)がパケットをどこへ転送すべきかを示すテーブルまたは他のデータ構造を指す。追加的に、または代替的に、「転送テーブル」、「転送情報ベース」または「FIB」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ネットワークアドレス(例えば、MACアドレスおよび/または同様のもの)をポートへマッピングする動的テーブルまたは他のデータ構造を指す。
【0272】
「転送処理」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、特定のデータフローに属するパケットが他のデータフローの他のトラフィックに関連して受信する優先順位、優先度および/または優先順位付けを指す。追加的に、または代替的に、「転送処理」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、データフローに属するパケットを転送のために処理する場合にこれらのパケットに適用される1つまたは複数のパラメータ、特性および/または構成を指す。そのような特性の例は、リソースタイプ(例えば、非保証ビットレート(GBR)、GBRおよび遅延クリティカルGBR等);優先度レベル;クラスまたは分類;パケット遅延バジェット;パケットエラーレート;平均ウィンドウ;最大データバーストボリューム;最小データバーストボリューム;スケジューリングポリシー/重み; キュー管理ポリシー;レートシェーピングポリシー;リンク層プロトコルおよび/またはRLC構成;承認閾値;および同様のものを含み得る。いくつかの実装において、「転送処理」という用語は、「ホップ単位挙動」または「PHB」と称され得る。
【0273】
「ハッシュテーブル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、鍵を値へマッピングするデータ構造であって、所望の値が見出され得るバケットまたはスロットのアレイへとインデックス(ハッシュコードとも呼ばれる)を計算するためにハッシュ関数が用いられ、ルックアップ中、鍵がハッシュされ、結果として生じるハッシュが、対応する値が格納される場所を示す、データ構造を指す。いくつかの例において、例えば、完全ハッシュスキーム、コアレッセントハッシュ化、カッコウハッシュ化、ホプスコッチハッシュ化、ロビンフッドハッシュ化およびjHashおよび/または同様のものなど、ハッシュテーブルを構造化または構築するための任意の適切なハッシュスキームが用いられ得る。
【0274】
「内部ゲートウェイプロトコル」または「IGP」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、自律システム内のゲートウェイ、ルータおよび/または他のネットワークノードの間でルーティングテーブル情報を交換するために用いられるルーティングプロトコルのタイプを指し、ルーティング情報は、ルーティングネットワーク層パケット(例えば、IPおよび/または同様のもの)をルーティングするために用いられ得る。IGPの例は、距離ベクトルルーティングプロトコル(例えば、ルーティング情報プロトコル(RIP)、RIPバージョン2(RIPv2)、RIP next generation(RIPng)および内部ゲートウェイルーティングプロトコル(IGRP)等)、高度距離ベクトルルーティングプロトコル(例えば、拡張内部ゲートウェイルーティングプロトコル(EIGRP))、リンクステート型ルーティングプロトコル(例えば、オープンショーテストパスファースト(OSPF)および中間システム間連携(IS-IS)等)を含む。
【0275】
「ルックアップテーブル」または「LUT」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、比較的より単純なインデックス演算でランタイム計算を置き換えるデータ構造を指す。追加的に、または代替的に、「ルックアップテーブル」または「LUT」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、入力値を出力値へマッピングするデータ構造(例えば、アレイ等)を指す。いくつかの例において、LUTは、鍵値ペアのセットとして配置され、鍵は、検索(例えば、ルックアップ)されているデータアイテムであり、値は、実際のデータ、またはこのデータが位置している場所へのポインタ、のいずれかである。他の例において、LUTは、テーブル内の位置および鍵が同義である場合にのみ、データアイテムのセットとして配置される。いくつかの例において、LUT内のデータアイテムの位置を計算するために、適切な関数が近似または推定され得る。ハッシュテーブルは、鍵kを用いて値vを取り出すために、ハッシュテーブルが値vをスロットh(k)(hはハッシュ関数である)に格納し(例えば、鍵kは、スロットを計算するために用いられる)、一方、LUTでは、値vはスロットkに格納され得るという点において、LUTとは幾分異なる。「ルックアップ動作」または「LUT動作」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、入力値のセットについてLUTから出力値を取り出す動作、処理、手順、方法、機能、アルゴリズムおよび/または他の手段を指す。
【0276】
「ネットワークパス」または「パス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のパケットが訪れたシステムコンポーネントのシーケンスおよびアイデンティティを記述した通信システムのデータ通信機能を指し、パスのコンポーネントは、論理または物理のいずれでもよい。「ネットワーク転送パス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、NFおよび/またはノードのチェーンを形成する接続点のオーダードリスト、およびこのリストに関連付けられたポリシーを指す。
【0277】
「パケットルーティング」または「ルーティング」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、あるネットワーク内の、および/または複数のネットワーク間の、または複数のネットワークにわたるトラフィックのパスを選択するメカニズム、技術、アルゴリズム、方法および/または処理を指す。追加的に、または代替的に、「パケットルーティング」または「ルーティング」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、中間ノードのセットを通じてネットワーク/データパケットをソースノードからデスティネーションノードへ向けるパケット転送メカニズム、技術、アルゴリズム、方法および/または意思決定プロセスを指す。追加的に、または代替的に、「パケットルーティング」または「ルーティング」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、あるネットワーク内の、および/または複数のネットワークにわたるトラフィックのネットワークパスを選択するメカニズム、技術、アルゴリズム、方法および/または処理を指す。
【0278】
「パス選択」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のパケットがルーティングされるネットワークパスを選択するためのメカニズム、技術、アルゴリズム、方法および/または処理を指す。追加的に、または代替的に、「パス選択」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ルートまたはネットワークパスのセットにルーティングメトリックを適用して、ルート/ネットワークパスのセットの中で最適なルートまたはネットワークパスを選択および/または予測するメカニズム、技術または処理を指す。いくつかの例において、「ルーティングアルゴリズム」という用語は、パス選択を実行するために用いられるアルゴリズムを指す。
【0279】
「信頼性」、「転送処理」または「信頼性処理」という用語は、データフローに属するパケットがそのデータフローに特定のレベルの信頼性(例えば、パケット配信成功確率、ある期間(または時間単位)にわたるQoSまたは体感品質(QoE)、承認制御機能、特定のコーディングスキームおよび/または到達データバーストのコーディングレートを含む)を提供するために処理される方式を指す。
【0280】
「ルーティングメトリック」または「ルータメトリック」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ルータまたは他のネットワークノードによりルーティングおよび/または転送決定を行うために用いられる構成値を指す。いくつかの例において、「ルーティングメトリック」または「ルータメトリック」は、ルーティングテーブル内のフィールドであり得る。追加的に、または代替的に、「ルーティングメトリック」または「ルータメトリック」は、ルーティングアルゴリズムにより計算され、例えば、帯域幅、遅延、ホップカウント、パスコスト、ロード、MTUサイズ、信頼性、通信コスト、および/または、本明細書において説明されるもののいずれかのような任意の他の測定値またはメトリックなど、様々なタイプのデータ/情報および/またはメトリックを含み得る。
【0281】
「ルーティングプロトコル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、情報を配信するためにルータおよび/または他のネットワークノードが互いにどのように通信するかを指定するメカニズム、技術、アルゴリズム、方法および/または処理を指す。追加的に、または代替的に、「ルーティングプロトコル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンピュータネットワーク内のノードの間のルートを選択するためのメカニズム、技術、方法および/または処理を指す。
【0282】
「ルーティングテーブル」、「ルーティング情報ベース」または「RIB」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のネットワークノード(例えば、デスティネーションノード)へのルートを列挙した、ルータまたは他のネットワークノード内のテーブルまたは他のデータ構造を指し、それぞれのルーティングに関連付けられたメトリック(例えば、距離および/または同様のもの)を含み得る。いくつかの例において、ルーティングテーブルは、ネットワークノードの直近のネットワークのトポロジについての情報を含む。
【0283】
「生存時間」(または「TTL」)または「ホップリミット」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンピュータまたはネットワーク内のデータの寿命または耐用期間を制限するメカニズムを指す。TTLは、データにアタッチされ、または埋め込まれたカウンタまたはタイムスタンプとして実装され得る。規定されたイベントカウントまたはタイムスパンがひとたび経過すると、データは、破棄され、または再び妥当性検証される。
【0284】
「アプリケーション」または「app」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コンピュータ自体の動作に関連するもの以外の特定のタスクを実行するように設計されたコンピュータプログラムを指す。追加的に、または代替的に、「アプリケーション」または「app」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、動作環境において特定の機能を実現するための完全かつ展開可能なパッケージ、環境を指す。
【0285】
「処理」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のスレッドにより実行されているコンピュータプログラムのインスタンスを指す。いくつかの実装において、処理は、複数の命令を同時に実行する複数の実行スレッドで構成され得る。
【0286】
「実行スレッド」または「スレッド」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、スケジューラにより独立して管理され得るプログラミングされた命令の最小シーケンスを指す。「軽量スレッド」または「軽量スレッド」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数の他のスレッドとアドレス空間およびリソースを共有して、実行中の文脈切り替え時間を低減できるコンピュータプログラム処理および/またはスレッドを指す。いくつかの実装において、「軽量スレッド」または「軽量スレッド」という用語は、「ピコスレッド」、「ストランド」、「タスクレット」、「ファイバ」、「タスク」または「ワークアイテム」という用語が異なる概念を指し得るとしても、これらのように称されてよく、または、これらの用語と交換可能に用いられてよい。「ファイバ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、他のファイバとアドレス空間を共有し、かつ、協調マルチタスキングを用いる軽量スレッドを指す(一方、スレッドは、典型的には、プリエンプティブマルチタスキングを用いる)。
【0287】
「例外」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、現在実行されているプログラムを中断させ得るイベントを指す。追加的に、または代替的に、「例外」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例外が、典型的には命令がエラーを引き起こした場合に行われるイベントであることを指す。追加的に、または代替的に、「例外」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、コードの実行により正常な動作が終了する、あるイベントまたは複数の状況のセットを指す。「例外」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、「割り込み」とも称され得る。
【0288】
「割り込み」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、(許可されている場合に)イベントがタイムリーに処理され得るように、現在実行されているコードに割り込みをするための信号または要求を指す。割り込みが受け入れられた場合、プロセッサは、現在のアクティビティを中断してその状態を保存し、割り込みハンドラ(または割り込みサービスルーチン(ISR))を実行してイベントに対処する。「割り込みのマスクキング」または「マスクキングされた割り込み」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、割り込みの無効化を指し、「割り込みのアンマスクキング」または「アンマスクキングされた割り込み」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、割り込みの有効化を指す。いくつかの実装において、プロセッサは、指定された割り込みを有効化または無効化するための内部割り込みマスクレジスタを有し得る。
【0289】
「アルゴリズム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、計算、入力/出力動作、データ処理、自動化された理由付けタスクおよび/または同様のものを実行することによりある問題またはあるクラスの複数の問題をどのように解決するかについての明確な仕様を指す。
【0290】
「アプリケーションプログラミングインタフェース」または「API」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ソフトウェアを構築するためのサブルーチン定義、通信プロトコルおよびツールのセットを指す。追加的に、または代替的に、「アプリケーションプログラミングインタフェース」または「API」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、様々なコンポーネントの間の通信についての明確に定義された方法のセットを指す。いくつかの例において、APIは、ウェブベースのシステム、オペレーティングシステム、データベースシステム、コンピュータハードウェア、ソフトウェアライブラリおよび/または同様のものについて、定義され、またはそうでなければ用いられ得る。
【0291】
「ソフトウェアコンポーネント」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ソフトウェアパッケージ、ウェブサービス、ウェブリソース、モジュール、アプリケーション、アルゴリズム、および/または、関連する機能(またはデータ)のセットをカプセル化した複数の要素の別の集合またはそれらの組み合わせを指す。
【0292】
「フィルタ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ストリーム、データフローまたは他のデータ集合を処理して別のストリームを生成できるコンピュータプログラム、サブルーチンまたは他のソフトウェア要素を指す。いくつかの実装において、パイプラインを形成するために、複数のフィルタが、共につなぎ合わされ、またはそうでなければ接続され得る。
【0293】
「インスタンス化する(instantiate)」および「インスタンス化(instantiation)」等の用語は、少なくとも、いくつかの例において、インスタンスの生成を指す。また、「インスタンス」は、少なくとも、いくつかの例において、例えばプログラムコードの実行中に生じ得る、オブジェクトの具体的な発生を指す。
【0294】
「メモリアドレス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、一連の桁および/または文字として表され得る特定のメモリ位置への言及を指す。「物理アドレス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、メインメモリおよび/またはプライマリストレージデバイス内の特定のメモリセルまたはブロック、またはメモリマップドI/Oデバイス内の特定のレジスタであってよい、メモリ位置を指す。いくつかの例において、「物理アドレス」は、2進数の形式で表されてよく、いくつかの場合において、「物理アドレス」は、「バイナリアドレス」または「リアルアドレス」と称されてよい。「論理アドレス」または「仮想アドレス」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、あるアイテム(例えば、メモリセル、ストレージ要素ネットワークホストおよび/または同様のもの)がアクセスエージェントまたはリクエスタの観点から存在しているように思われるアドレスを指す。本開示の目的で、「メモリアドレス」という用語は、文脈上別の意味が記載されていない限り、物理アドレス、論理アドレスおよび/または仮想アドレスを指す。「アドレス空間」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、別個の複数のアドレスの範囲を指し、アドレス空間内の各アドレスは、ネットワークホスト、周辺デバイス、ディスクセクタ、メモリセルおよび/または他の論理または物理エンティティに対応する。「仮想アドレス空間」または「VAS」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、アプリケーション、処理、サービス、オペレーティングシステム、デバイス、システムまたは他のエンティティが利用可能になっている複数の仮想アドレスの範囲のセットを指す。「仮想メモリ」または「仮想ストレージ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、所与の機械上で実際に利用可能であるメモリ/ストレージリソースの抽象化を提供するメモリ管理技術を指し、非常に大きい(主な)メモリがあるとユーザに錯覚させる。追加的に、または代替的に、「仮想メモリ」または「仮想ストレージ」は、少なくとも、いくつかの例において、アプリケーションおよびハードウェアメモリの間のアドレスマッピングを指す。
【0295】
「ポインタ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、メモリアドレスを格納したオブジェクトを指す。これは、コンピュータメモリ内に位置する別の値のもの、または、いくつかの場合において、メモリマップドコンピュータハードウェアのものであり得る。いくつかの例において、ポインタは、メモリ内の位置を参照し、その位置に格納された値を取得することは、ポインタのデリファレンスとして知られている。
【0296】
「サイクル時間」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、サイクリックワークロードを完了させるために割り当てられる時間の量を指す。「命令毎サイクル」または「CPI」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、平均的な命令を実行するために必要とされるクロックサイクルの数を指す。いくつかの例において、「命令毎サイクル」または「CPI」は、スループットまたはサイクル毎命令(IPC)の逆数または乗法的逆元である。「サイクル毎命令」または「IPC」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、プロセッサまたはコントローラのクロックサイクルのようなクロックサイクル中に実行される命令の平均数を指す。いくつかの例において、「サイクル毎命令」または「IPC」は、命令毎サイクル(CPI)の逆数または乗法的逆元である。「クロック」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、時間の経過の測定を提供できる物理デバイスを指す。「デューティサイクル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、信号またはシステムがアクティブである1つの期間のうちのごく一部を指す。「トランザクション毎サイクル」または「CPT」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、平均的なトランザクションを実行するために必要とされるクロックサイクルの数を指す。いくつかの例において、「トランザクション毎サイクル」または「CPT」は、スループットまたはサイクル毎トランザクション(TPC)の逆数または乗法的逆元である。「サイクル毎トランザクション」または「TPC」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、クロックサイクルまたはデューティサイクル中に実行されるトランザクションの平均数を指す。いくつかの例において、「サイクル毎トランザクション」または「TPC」は、トランザクション毎サイクル(CPT)の逆数または乗法的逆元である。「トランザクション」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、メモリ(サブ)システム、データベース管理システムおよび/またはいくつかの他のシステムまたはモデルに対して、またはこれらの内部で実行されるロジックまたは動作の単位を指す。いくつかの例において、個々の「トランザクション」は、1つまたは複数の動作を伴い得る。「トランザクショナルメモリ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、メモリ(共有メモリを含む)への同時メモリアクセスを制御するためのモデルを指す。「最悪の場合の実行時間」または「WCET」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、タスクの多数回の反復にわたって測定される、アプリケーションの計算部分の最大測定レイテンシを指す。いくつかの例において、WCETは、所望の実行時間イベントの数または「9の数」に対するWCETイベントの数を表現することにより、タスクの決定的信頼性に関連し得る(例えば、3つの9の決定的信頼性は、所望の実行期限1000回のうち999回またはこの期限の99.9%を満たすことに相当する)。
【0297】
「データアクセスストライド」または「ストライド」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例えばバイト等の適切なデータユニットで測定される、連続するストレージ要素の開始箇所の間のメモリ内の位置の数を指す。いくつかの例において、「データアクセスストライド」または「ストライド」という用語は、「ユニットストライド」、「インクリメント」、「ピッチ」または「ステップサイズ」とも称され得る。追加的に、または代替的に、「ストライド」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、CNNの畳み込みまたはプーリング演算における各演算の後にウィンドウが移動するピクセル数を指す。「メモリアクセスパターン」または「アクセスパターン」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、メモリデバイス、またはメモリまたはストレージデバイスの位置との間でシステムまたはプログラムがデータを読み取り書き込むパターンを指す。メモリアクセスパターンの例は、シーケンシャル、ストライド、線形、最近傍隣接、空間的にコヒーレント、散乱、収集、収集および散乱、およびランダムを含む。
【0298】
「構成」、「ポリシー」、「ルールセット」および/または「動作パラメータ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、デバイス、システムまたは他の要素/エンティティに関連する命令、条件、パラメータおよび/または基準を含む機械可読情報オブジェクトを指す。
【0299】
「データグラム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、パケット交換型ネットワークに関連付けられた基本転送単位を指す;データグラムは、ヘッダおよびペイロードセクションを有するように構造化され得る。「データグラム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、「データユニット」、「プロトコルデータユニット」または「PDU」、「サービスデータユニット」または「SDU」、「フレーム」、「パケット」、「ネットワークパケット」、「セグメント」、「ブロック」、「セル」、「チャンク」、「タイプ長値」または「TLV」、「トランザクション層パケット」または「TLP」、「メッセージ」という用語および/または同様のものが異なる態様を指し得るとしても、これらの用語のいずれとも同義であってよい。データグラムおよびネットワークパケット等の例は、インターネットプロトコル(IP)パケット、インターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)パケット、UDPパケット、TCPパケット、SCTPパケット、ICMPパケット、イーサネット(登録商標)フレーム、RRCメッセージ/パケット、SDAP PDU、SDAP SDU、PDCP PDU、PDCP SDU、MAC PDU、MAC SDU、BAP PDU、BAP SDU、RLC PDU、RLC SDU、[IEEE802]プロトコル/規格(例えば、[IEEE80211]等)において説明されるWiFiフレーム、タイプ長値(TLV)および/または他の同様のデータ構造を含む。追加的に、または代替的に、「パケット」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例えば、ヘッダが後に続く、そしていくつかの場合にはデータペイロードが後に続くTLPプレフィックスを含む、情報転送の基本的単位を指す。追加的に、または代替的に、「トランザクション層パケット」または「TLP」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、要求または完了を伝達するためにトランザクション層内で生成されるパケットを指す。追加的に、または代替的に、「メッセージ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、情報をメモリ、I/Oおよび構成空間の外部へ通信するために用いられるTLPを指す。
【0300】
「情報要素」または「IE」という用語はm少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数のフィールドを含む構造要素を指す。追加的に、または代替的に、「情報要素」または「IE」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、データおよび/またはプロトコル情報を伝達するために用いられる規格または仕様において定義されるフィールドまたはフィールドのセットを指す。
【0301】
「フィールド」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、情報要素の個々のコンテンツ、または、コンテンツを含むデータ要素を指す。「データフレーム」、「データフィールド」または「DF」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、予め定義された順序で1つよりも多くのデータ要素を含むデータタイプを指す。「データ要素」または「DE」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、単一のデータを含むデータタイプを指す。追加的に、または代替的に、「データ要素」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、特定の時点における少なくとも1つの特定の特性を有する特定のオブジェクトのアトミック状態を指し、データ要素名または識別子、データ要素定義、1つまたは複数の表現用語、列挙された値またはコード(例えば、メタデータ)および/または他のメタデータレジストリ内のデータ要素の同義語のリストのうちの1つまたは複数を含み得る。追加的に、または代替的に、「データ要素」は、少なくとも、いくつかの例において、単一のデータを含むデータタイプを指す。データ要素は、データ要素のコンテンツ(または「コンテンツアイテム」)と称され得るデータを格納し得る。コンテンツアイテムは、テキストコンテンツ、属性、特性、および/または、「子要素」と称される他の要素を含み得る。追加的に、または代替的に、データ要素は、ゼロまたはそれよりも多くの特性および/またはゼロまたはそれよりも多くの属性を含んでよく、これらの各々は、データベースオブジェクト(例えば、フィールドおよび記録等)、オブジェクトインスタンスおよび/または他のデータ要素として定義され得る。「属性」は、少なくとも、いくつかの例において、開始タグまたは空要素タグ内に存在する名前-値ペアを含むマークアップ構造を指す。属性は、その要素に関連するデータを含み、および/または、要素の挙動を制御する。
【0302】
「参照」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、他のデータの位置を特定するために使用可能なデータを指し、様々な態様(例えば、ポインタ、インデックス、処理、鍵、識別子、ハイパーリンクおよび/または同様のもの)で実装され得る。
【0303】
「データベース」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、電子的に格納およびアクセスされるデータの編成された集合を指す。データベースは、少なくとも、いくつかの例において、リレーショナル、ノンリレーショナル(「スキーマレス」および「NoSQL」とも称される)、グラフ、カラム(拡張可能記録とも称される)、オブジェクト、テーブラ、タプルストアおよびマルチモデルなど、様々な異なるデータベースモデルに従って実装され得る。ノンリレーショナルデータベースモデルの例は、鍵-値ストアおよびドキュメントストア(これらは、半構造データとしても知られるドキュメント指向情報を格納するので、ドキュメント指向とも称される)を含む。データベースは、データベース管理システム(DBMS)により管理される1つまたは複数のデータベースオブジェクトを含み得る。「データベースオブジェクト」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、オブジェクト、属性-値ペア(AVP)、鍵-値ペア(KVP)およびタプル等の形式の情報の任意の表現を指し、変数、データ構造、機能、方法、クラス、データベース記録、データベースフィールド。データベースエンティティ、データおよび/またはデータベースエンティティの間の関連付け(「関係」とも称される)、ブロックチェーン実装におけるブロック、およびブロックチェーン実装におけるブロックの間のリンクを含み得る。さらに、データベースオブジェクトは、複数の記録を含んでよく、各記録は、フィールドのセットを含んでよい。データベースオブジェクトは、構造化されていないものであってよく、または、DBMS(標準データベースオブジェクト)により定義され、および/またはユーザ(カスタムデータベースオブジェクト)により定義される構造を有してよい。いくつかの実装において、記録は、用いられているデータベースモデル、および/または属している特定のデータベースオブジェクトに基づいて、異なる形式を取り得る。例えば、記録は、1)リレーショナルデータベースのテーブル内の行;2)JavaScript Object Notation(JSON)オブジェクト;3拡張可能マークアップ言語(XML)ドキュメント;4)KVP;および同様のものであってよい。
【0304】
「データセット」または「データセット」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、データの集合を指す;「データセット(data set)」または「データセット(dataset)」は、任意のタイプのデータ構造内に形成または配置され得る。いくつかの例において、1つまたは複数の特性は、属性および/または変数の数およびタイプ、および、様々な統計測定値(例えば、標準偏差、尖度および/または同様のもの)など、データセットの構造および/または特性を定義し、またはこれらに影響を及ぼし得る。「データ構造」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、データ組織、管理および/またはストレージフォーマットを指す。追加的に、または代替的に、「データ構造」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、データ値の集合、それらのデータ値の間の関係、および/または、データに適用され得る機能、動作およびタスク等を指す。データ構造の例は、プリミティブ(例えば、ブーリアン、文字、浮動小数点数、固定小数点数、整数、参照またはポインタ、列挙されたタイプおよび/または同様のもの)、複合体(例えば、アレイ、記録、ストリング、ユニオン、タグユニオンおよび/または同様のもの)、抽象データ型(例えば、データコンテナ、リスト、タプル、連想アレイ、マップ、辞書、セット(またはデータセット)、マルチセットまたはバッグ、スタック、キュー、グラフ(例えば、ツリーおよびヒープ等)および/または同様のもの、ルーティングテーブル、シンボルテーブル、クアッドエッジ、ブロックチェーン、純粋関数型データ構造(例えば、スタック、キュー、(マルチ)セット、ランダムアクセスリスト、ハッシュコンシング、ジッパーデータ構造および/または同様のもの)を含む。
【0305】
「許可」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、特定の挙動が妨げられないものとする旨の指示を指す。「認証」という用語は、少なくとも、いくつかの実施形態において、アイデンティティを証明または検証する処理を指す。追加的に、または代替的に、「認証」という用語は、少なくとも、いくつかの実施形態において、ユーザまたはエンティティが本当に主張されているユーザまたはエンティティであることをコンピュータシステムがチェックまたは検証するメカニズムを指す。認証および/または許可技術の例は、API鍵、基本アクセス認証(Basic Auth)、オープン許可(OAuth)、ハッシュベースのメッセージ認証コード(HMAC)、ケルベロスプロトコル、OpenID、WebIDおよび/または他の認証および/または許可技術の使用を含む。
【0306】
「暗号メカニズム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、任意の暗号プロトコルおよび/または暗号アルゴリズムを指す。暗号メカニズムの例は、セキュアハッシュアルゴリズム(SHA)2暗号ハッシュアルゴリズムセット(例えば、SHA-226、SHA-256およびSHA-512等)およびSHA3等における関数、または任意のタイプの鍵付きまたは鍵なし暗号化ハッシュ関数、および/または本明細書において説明される任意の他の関数など、暗号ハッシュアルゴリズム;楕円曲線暗号(ECC)アルゴリズム(例えば、楕円曲線暗号鍵共有アルゴリズム(ECKA)アルゴリズム、楕円曲線暗号デジタル署名アルゴリズム(ECDSA)、レンストラ楕円曲線分解または楕円曲線分解法(ECM)、Menezes-Qu-Vanstone(MQV)または楕円曲線MQV(ECMQV)、楕円曲線ディフィー-ヘルマン(ECDH)、鍵共有、楕円曲線例統合暗号化スキーム(ECIES)または楕円曲線拡張暗号化スキーム、エドワーズ曲線デジタル署名アルゴリズム(EdDSA)および/または同様のもの);Rivest-Shamir-Adleman(RSA)暗号;マークル署名スキーム、高度暗号化方式(AES)アルゴリズム;トリプルデータ暗号化アルゴリズム(3DES);量子暗号アルゴリズム;および/または同様のものを含む。追加的に、または代替的に、「暗号プロトコル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、2つまたはそれよりも多くのエンティティが特定のセキュリティ目的(例えば、鍵共有の暗号プロトコル)を実現するために必要とされるアクションを正確に指定する一連の段階を指す。追加的に、または代替的に、「暗号アルゴリズム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、特定のセキュリティ目的(例えば、対称鍵暗号化の暗号アルゴリズム)を実現するために単一のエンティティが従う段階を指定するアルゴリズムを指す。
【0307】
「暗号化ハッシュ関数」、「ハッシュ関数」または「ハッシュ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、任意のサイズのデータ(「メッセージ」と称されることがある)を固定サイズのビットアレイ(「ハッシュ値」、「ハッシュ」または「メッセージダイジェスト」と称されることがある)へマッピングする数学アルゴリズムを指す。暗号化ハッシュ関数は通常、一方向関数であり、反転が実際には実行不可能な関数である。
【0308】
暗号における「暗号鍵」または「鍵」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、通常はファイルに格納された数または文字のストリングである1個の情報であって、暗号アルゴリズムを通じて処理された場合に暗号データをエンコードまたはデコードできる、情報を指す。「対称鍵アルゴリズム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、平文の暗号化および暗号化テキストの復号の両方に同じ暗号鍵を用いる暗号アルゴリズムを指す;これらの鍵は、同一であってよく、または、これら2つの鍵の間で単純な変換が行われてよい。
【0309】
「暗号化」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、情報をエンコードする処理であって、情報の元の表現(「平文」と称される)を代替的な形式(「暗号化テキスト」と称される)へと変換する、処理を指す。いくつかの例において、暗号化スキームは、平文を暗号化および/または復号するために用いられ得る暗号化鍵を生成すべく暗号メカニズムまたは何らかの他のアルゴリズムにより生成される疑似ランダム暗号化鍵の使用を含む。
【0310】
「完全性」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、承認されていない態様でデータが変更されていないことを保証するメカニズムを指す。完全性保護に用いられ得る暗号メカニズムの例は、デジタル署名メッセージ認証コード(MAC)およびセキュアハッシュを含む。
【0311】
「公開鍵暗号」または「非対称暗号」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例えば、暗号化テキストを生成するために用いられる公開鍵および暗号化テキストを復号して元のメッセージ(例えば、平文)を取得するための対応する秘密鍵を含む関連する鍵のペアを用いる暗号システムを指す;いくつかの例において、これらの鍵ペアは、一方向関数に基づき暗号アルゴリズムを用いて生成される。
【0312】
「署名」または「デジタル署名」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、デジタルメッセージまたは情報オブジェクト(例えば、電子ドキュメントまたは他のデータ構造)の真正性を検証するための数学的なスキーム、処理または方法を指す。
【0313】
「検証」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、情報またはデータの正確性を確立する処理、方法、機能または任意の他の手段を指す。
【0314】
「人工知能」または「AI」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、人間および他の動物により示される自然知能とは対照的に機械により示される任意の知能を指す。追加的に、または代替的に、「人工知能」または「AI」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、その環境を知覚し、目標を成功裏に実現する可能性を最大化するアクションを取る知的エージェントおよび/または任意のデバイスの研究を指す。
【0315】
「人工ニューラルネットワーク」、「ニューラルネットワーク」または「NN」という用語は、生物学的な脳におけるニューロンを(大まかに)モデル化した接続されている人工ニューロンまたはノードの集合を含むML技術であって、人工ニューロンまたはノードの間の接続(またはエッジ)が生物学的な脳のシナプスで(大まかに)モデル化されている他の主要なニューロンまたはノードへ信号を伝送できる、ML技術を指す。人工ニューロンおよびエッジは、典型的には、学習が進むと調節される重みを有する。この重みは、接続における信号の強度を上げ、または下げる。集合信号が閾値に達した場合にのみ信号が送信されるように、ニューロンは、閾値を有し得る。人工ニューロンは、異なる層がそれらの入力に対して異なる変換を実行し得る1つまたは複数の層へと集約またはグループ化され得る。信号は、最初の層(入力層)から最後の層(出力層)へ、場合によってはこれらの層を複数回横断した後に、進む。NNは、通常は教師あり学習に用いられるが、教師なし学習にも用いられ得る。NNの例は、ディープNN(DNN)、フィードフォワードNN(FFN)、ディープFNN(DFF)、畳み込みNN(CNN)、ディープCNN(DCN)、逆畳み込みNN(DNN)、ディープビリーフNN、知覚NN、再帰型NN(RNN)(例えば、長短期記憶(LSTM)アルゴリズム、ゲート付き再帰型ユニット(GRU)およびエコステートネットワーク(ESN)等を含む)、スパイキングNN(SNN)、ディープスタッキングネットワーク(DSN)、マルコフ連鎖、知覚NN、敵対的生成ネットワーク(GAN)、トランスフォーマ、確率的NN(例えば、ベイジアンネットワーク(BN)、ベイジアンビリーフネットワーク(BBN)、ベイジアンNN(BNN)、ディープBNN(DBNN)、動的BN(DBN)、確率的グラフィカルモデル(PGM)、ボルツマンマシン、制限ボルツマンマシン(RBM)、ホップフィールドネットワークまたはホップフィールドNNおよび畳み込みディープビリーフネットワーク(CDBN)等)、線形力学系(LDS)、スイッチングLDS(SLDS)、光NN(ONN)、強化学習(RL)および/またはディープRL(DRL)用NN、および/または同様のものを含む。
【0316】
「数学モデル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、エンティティまたは状況の数学的説明として提示される公準、データおよび推論のシステムを指し、支配方程式、仮定および制約を含む。「統計モデル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、母集団からのサンプルデータおよび/または同様のデータの生成に関する統計的な仮定のセットを具現化した数学モデルを指す;いくつかの例において、「統計モデル」は、データ生成処理を表す。「機械学習」または「ML」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、例示的な(訓練)データおよび/または過去の経験を用いて性能基準を最適化するためのコンピュータシステムの使用を指す。MLは、特定のタスクを実行するための明示的な命令を用いることなく、および/または、パターン、予測および/または推論に依存することなく特定のタスクを実行するためのアルゴリズムを用いることを伴う。MLは、サンプルデータ(例えば、訓練データ)に基づき予測または決定を行うべく、統計を用いて、MLモデル(「モデル」とも称される)を構築する。「機械学習モデル」または「MLモデル」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、入力データセットに基づいて予測、推論または決定を行うことができる、および/または入力データセットに基づいてパターンを検出できるアプリケーション、プログラム、処理、アルゴリズムおよび/または機能を指す。いくつかの例において、「機械学習モデル」または「MLモデル」は、パターンを検出するための、および/または、予測、推論および/または決定を行うための訓練データに対する訓練である。いくつかの例において、「機械学習モデル」または「MLモデル」は、数学および/または統計モデルに基づく。本開示の目的で、「MLモデル」、「AIモデル」および「AI/MLモデル」等の用語は、交換可能に用いられ得る。「機械学習アルゴリズム」または「MLアルゴリズム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、サンプルデータまたは訓練データに基づいてMLモデルを構築または推定するアプリケーション、プログラム、処理、アルゴリズムおよび/または機能を指す。追加的に、または代替的に、「機械学習アルゴリズム」または「MLアルゴリズム」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、何らかのタスクおよび何らかの性能測定値/メトリックに関して経験から学習するプログラム、処理、アルゴリズムおよび/または機能を指し、MLモデルは、訓練データを用いてMLアルゴリズムが訓練された後に生成されるオブジェクトまたはデータ構造である。本開示の目的で、「MLアルゴリズム」、「AIアルゴリズム」および「AI/MLアルゴリズム」等の用語は、交換可能に用いられ得る。追加的に、「MLアルゴリズム」という用語は、「MLモデル」という用語とは異なる概念を指し得るが、これらの用語は、本開示の目的で、交換可能に用いられ得る。「機械学習アプリケーション」または「MLアプリケーション」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、何らかのAI/MLモデルおよびアプリケーションレベルの記述を含むアプリケーション、プログラム、処理、アルゴリズムおよび/または機能を指す。追加的に、または代替的に、「機械学習アプリケーション」または「MLアプリケーション」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、ある動作環境で、特定の機能を実現でき、および/またはアクションまたはタスクのセットを実行できる少なくとも1つのMLモデルおよび/または他のデータを含む完全かつ展開可能なアプリケーションおよび/またはパッケージを指す。本開示の目的で、「MLアプリケーション」、「AIアプリケーション」および「AI/MLアプリケーション」等の用語は、交換可能に用いられ得る。
【0317】
「製造」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、製造手段を用いて金属構造を生成することを指す。本明細書において用いられる「製造手段」という用語は、製造処理中に用いられる任意の適切な道具または機械を指し、切断のための道具または機械(例えば、手動または電動ののこぎり、せん断機、チゼル、ルータ、トーチ(酸素燃料トーチまたはプラズマトーチのような手持ち式トーチを含む)、および/または、レーザ、ミリビット、トーチ、ウォータージェットおよびルータ等を含むコンピュータ数値制御(CNC)カッタを用いたもの)、屈曲のための道具または機械(例えば、手動、電動またはCNCのハンマ、パンブレーキ、プレスブレーキ、チューブベンダ、ロールベンダおよび専用機械プレス等)、組み立てのための道具または機械(例えば、溶接、はんだ付け、ロウ付け、圧着、接着剤での結合、リベット締め、締結具の使用等によるもの)、成形または鋳造のための道具または機械(例えば、ダイ鋳造、遠心鋳造、射出成形、押出成形、マトリックス成形、3次元(3D)印刷技術(熱溶解積層法、積層造形法、粉末焼結積層造形法、複合フィラメント製造法、熱溶解フィラメント製造法、光造形法、指向性エネルギー堆積および電子ビームフリーフォーム製造等を含む))およびPCBおよび/または半導体製造技術(例えば、シルクスクリーン印刷、フォトリソグラフィ、フォトエングレービング、PCB粉砕、レーザレジストアブレーション、レーザエッチング、プラズマ曝露、原子層堆積(ALD)、分子層堆積(MLD)、化学気相成長(CVD)、高速熱アニール(RTP)および/または同様のもの)を含み得る。
【0318】
「エッチングする(etch)」または「エッチング(etching)」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、材料の制御された量または厚さが化学反応、電気分解または他の手段により表面から(多くの場合、選択的に)除去される処理を指す。「プラズマエッチング」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、グロー放電におけるイオン衝撃により生成される化学活性基との反応により材料が除去される処理を指す。いくつかの場合において、選択されたエリアのみを除去すべく、通常、マスクが用いられる。
【0319】
「マスク」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、選択されたパターンを再現すべく、遮蔽されていないエリアがさらに処理され得るように、半導体、感光層または基板の選択されたエリアを処理中に放射から遮蔽する際に用いられるいくつかの材料およびタイプのいずれかのパターン化されたスクリーンを指す。マスクのタイプは、タイプ(例えば、酸化膜マスクまたは金属マスク)または機能(例えば、拡散マスクまたは.蒸着マスク)のいずれかで指定され得る。
【0320】
「締結具」または「締結手段」等の用語は、少なくとも、いくつかの例において、2つまたはそれよりも多くの物体に共に機械的に接合または固着するデバイスを指し、ねじ山がある締結具(例えば、ボルト、ねじ、ナットおよびねじ山があるロッド等)、ピン、輪止めピン、rクリップ、クリップ、ペグ、クランプ、ドエル、カムロック、ラッチ、キャッチャ、タイ、フック、磁石、成形されまたは組み立てられたジョイナリおよび/または同様のものを含み得る。
【0321】
「柔軟」、「柔軟性」および/または「可撓性」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、加えられた力に応答して屈曲または変形する、物体または材料の能力を指す;「柔軟」という用語は、「剛性」と相補的である。「剛性」および/または「剛性」という用語は、加えられた力に応答して変形することに抵抗する、物体の能力を指す。「弾性」という用語は、歪みの影響または応力に抵抗し、応力が除去された場合に元のサイズおよび形状へ戻る、物体または材料の能力を指す。弾性率(弾性の測定値)は、材料の特性であり、一方、柔軟性または剛性は、構造のまたは構造の構成要素の特性であり、その構造または構成要素を説明する様々な物理的寸法に依存する。
【0322】
「基板」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、半導体デバイスの要素が上部または内部に製造されまたは取り付けられた支持材料を指す。追加的に、または代替的に、「膜集積回路の基板」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、膜回路要素の、および場合によっては追加の構成要素の支持基部を形成する1個の材料を指す。追加的に、または代替的に、「フリップチップダイの基板」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つまたは複数の半導体フリップチップダイが上部に取り付けられた支持材料を指す。追加的に、または代替的に、「元の基板」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、処理中の元の半導体材料を指す。原材料は、単結晶から切断された半導体材料の層、支持基部に堆積した半導体材料の層または支持基部自体であってよい。追加的に、または代替的に、「残りの基板」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、原材料の上部または内部にデバイス要素が形成された場合にも本質的に不変のままである、原材料の部分を指す。
【0323】
「ウェハ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、1つよりも多くのデバイスが存在する場合に、回路またはデバイスが同時に処理されてその後にチップへと分離された基板に堆積した半導体材料またはそのような材料のいずれかの、スライスまたは平坦ディスクを指す。追加的に、または代替的に、「ウェハレベルパッケージ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、サイズが含有している半導体デバイスのサイズとおおむね等しく、かつ、個々のデバイス上ではなく完全ウェハ上での処理により形成されたパッケージを指す。いくつかの場合において、ウェハレベル処理が原因で、ウェハレベルパッケージのサイズは、同様の非ウェハレベルパッケージのものよりも細かい次元および厳しい許容誤差により定義され得る。さらに、パッケージサイズは、ダイのサイズが変化すると、変化し得る。
【0324】
半導体製造および処理の文脈における「インサイチュ」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、処理段階の間の空気にウェハをさらすことなくいくつかの処理が順番に実行される技術を指す。これらの処理は、例えば、高速熱アニール(RTP)、酸化、化学気相成長(CVD)、原子層堆積(ALD)、分子層堆積(MLD)、表面洗浄、急速熱酸化、窒化およびポリシリコン堆積等の異なる堆積および/またはアニーリング処理の組み合わせであり得る。「インサイチュ走査型トンネル顕微鏡法」または「STM」という用語は、少なくとも、いくつかの例において、製造された構造を酸化および汚染から保護しつつ、超高真空(UHV)条件下の原子分解能での座標空間内の表面の構造および電子特性を直接研究するための高解像度技術を指す。
【0325】
前の例の多くが、4G/5G 3GPP(登録商標)ネットワークコンポーネント(または期待されるテラヘルツベース6G/6G+技術)を含む特定のセルラ/モバイルネットワーク用語を用いて提供されているが、これらの例は、ワイドエリアおよびローカル無線ネットワークならびに有線ネットワークの統合(光ネットワーク、関連付けられたファイバ、トランシーバおよび/または同様のものを含む)の多くの他の展開に適用され得ることが理解されるであろう。さらに、様々な規格(例えば、3GPP(登録商標)、ETSIおよび/または同様のもの)は、様々なメッセージフォーマット、PDU、コンテナ、フレームおよび/または同様のものを、一連の任選択的なまたは必須のデータ要素(DE)、データフレーム(DF)、情報要素(IE)および/または同様のものを含むものとして定義し得る。しかしながら、任意の特定の規格の要件は、本明細書において説明された例を限定すべきではなく、したがって、そのような規格に、または、強く推奨される、および/または任選択的な要素の存在/不存在下で用いられるコンテナ、フレーム、DF、DE、IE、値、アクションおよび/または機能の任意の組み合わせに準拠すべく従うことが厳密に必要とされるコンテナ、DF、DE、値、アクションおよび/または機能の任意の組み合わせを含む、コンテナ、フレーム、DF、DE、IE、値、アクションおよび/または機能の任意の組み合わせが様々な例において可能であることを理解されたい。
【0326】
発明の主題の態様は、本明細書において、便宜のためにのみ、かつ、1つよりも多くが実際に開示される場合において本願の範囲を任意の単一の態様または発明概念へ自発的に限定する意図なしに、個々に称され、および/または総称され得るに過ぎない。したがって、特定の態様が本明細書において図示および説明されてきたが、同じ目的を実現するように計算された任意の構成が特定の示された態様に代替され得ることを理解されたい。本開示は、様々な態様の適合または変形のいずれかおよび全てを包含するように意図されている。上記説明を考察すれば、上記態様および本明細書において具体的に説明されていない他の態様の組み合わせが、当業者には明らかになるであろう。
【0327】
本明細書において説明されているここに記載された方法、デバイス、システムおよびネットワークの追加の例は、以下の非限定的な実装を含む。以下の非限定的な例の各々は、単独で成立してよく、または、任意の並べ替えで組み合わされ、または以下のまたは本開示の全体にわたって提供される他の例のいずれか1つまたは複数と組み合わされてよい。
【0328】
[例の第1のセット]
【0329】
例1は、段階1つまたは複数のメッセージに含まれるビットをキャプチャする段階;およびキャプチャされたビットの光変換を実行する段階を備える、リタイマを動作させる方法を含む。
【0330】
例2は、例1および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、方法は、サイドバンドメッセージおよびローカル管理制御メッセージをピアリタイマと通信する段階を含む。
【0331】
例3は、例1から2および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、方法は、ポートのセットの間のリンク訓練をオーケストレーションする段階を含む。
【0332】
例4は、例2から3および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、リタイマは、光IXの光リンクを介してピアリタイマに接続されている。
【0333】
例5は、例1から4および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、リタイマは、相互接続(IX)技術の電気リンクを介してデバイスに接続されており、デバイスは、ポートのセットのうちの少なくとも1つのポートを含む。
【0334】
例6は、例5および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、光リンクは、帯域幅(BW)が電気リンクと一致しており、電気リンクよりもが低いブロック誤り率(BER)を有する。
【0335】
例7は、例6および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、光リンクは、10-6よりも低い第1のバーストエラー率(FBER)を有し、前方誤り訂正(FEC)後の1つまたは複数のメッセージのうちのあるメッセージの再試行確率は、3×10-5未満である。
【0336】
例8は、例6から7および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、方法は、1つまたは複数のメッセージの各メッセージをそのまま渡す段階;および各メッセージの前方誤り訂正(FEC)および巡回冗長検査(CRC)ビットを再使用する段階を含む。
【0337】
例9は、例6から8および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、フロー制御がポートのセットおよびリタイマにより必要とされない。
【0338】
例10は、例5および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、光リンクは、BWが電気リンクと不一致であり、および/または電気リンクよりも高いBERを有する。
【0339】
例11は、例10および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、方法は、トランスミッタポートおよびリタイマの間のローカルPHYレベルフロー制御を実装する段階を含む。
【0340】
例12は、例10から11および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、方法は、1つまたは複数のメッセージの各メッセージのFECおよびCRCビットを生成または決定する段階を含む。
【0341】
例13は、例12および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、FECおよびCRCビットを生成または決定する段階は、PHYレベルフローのFECおよびCRCビットを再計算する段階を含む。
【0342】
例14は、例12から13および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、FECおよびCRCビットを生成または決定する段階は、光リンクのBER特性に基づいてFECおよびCRCビットを再生成する段階を含む。
【0343】
例15は、例3から14および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、リンク訓練は、データレートを初期データレートから実現可能性が最も高いデータレートへ上げることを含む。
【0344】
例16は、例15および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、リンク訓練は、ピアリタイマの別のポートが訓練の準備ができていない場合にリタイマのローカルポートを強制的に検出モードにすることを含む。
【0345】
例17は、例16および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、ローカルポートを強制的に検出モードにすることは、特別オーダードセットP1をピアリタイマへ送信することを含む。
【0346】
例18は、例17および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、P1は、P1オーダードセットであることを示すために1bに設定された予約ビットを有するTS1オーダードセットである。
【0347】
例19は、例17から18および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、方法は、用いられる光チャネルのセットを決定する段階;および、光リンクの特性をポートがサポートしていることを1つまたは複数の初期TS1が示した後にポーリング状態を初期化する段階を含む。
【0348】
例20は、例19および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、方法は、電気リンクの各レーンを対応する光チャネルへマッピングする段階を含む。
【0349】
例21は、例20および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、マッピングする段階は、バイトインタリーブを用いて、1つまたは複数のメッセージの各メッセージを光チャネルのセットのうちの利用可能な光チャネルへ直接マッピングする段階を含む。
【0350】
例22は、例20および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、マッピングする段階は、nが3の倍数ではない場合、バイトiを光チャネルi mod(n)へマッピングする段階であって、nは、光チャネルのセットのうちの複数の光チャネルである、マッピングする段階を含む。
【0351】
例23は、例22および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、マッピングする段階は、nが3の倍数である場合、シフト係数だけバイトをシフトさせてチャネルにおけるバーストエラー検出を維持する段階を含む。
【0352】
例24は、例2から23および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、方法は、SKPオーダードセットにおけるマージンコマンドフィールドを用いてサイドバンドメッセージをシグナリングする段階を含む。
【0353】
例25は、例1から24および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、デバイスは、ルートポート(RP)、ルートコンプレックス(RC)、スイッチ、ブリッジまたはエンドポイント(EP)である。
【0354】
例26は、例1から25および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、デバイスは、チップ、システムオンチップ(SoC)、パッケージ、システムインパッケージ(SiP)または集積回路(IC)である。
【0355】
例27は、例1から26および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、1つまたは複数のメッセージは、パケットおよび/またはFLITである。
【0356】
例28は、例1から27および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、リタイマは、デバイスとは別個のチップ、SoC、パッケージ、SiPまたはICである。
【0357】
例29は、例1から27および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、リタイマは、デバイスと同じチップ、SoC、パッケージ、SiPまたはICの一部である。
【0358】
例30は、例1から29および/または本明細書における何らかの他の例に記載の方法を含み、リタイマおよびピアリタイマは、同じまたは異なるチップ、SoC、パッケージ、SiPまたはICの一部である。
【0359】
[例の第2のセット]
【0360】
1つの態様において、方法は、定義された光学モードを光相互接続がサポートしている、と判断する段階、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続からの電気信号をデコードする段階、前記光相互接続のために前記電気信号を光信号へ変換する段階、およびデコードされた前記ビットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階を含む。
【0361】
方法は、前記電気相互接続が、複数のレーンを含むシステム内の2つのコンポーネントの間のデュアルシンプレックス通信チャネルであり、各レーンが、低電圧差動駆動信号ペアのセットを表し、各信号ペアが、伝送用の1つのペアおよび受信用の1つのペアを含む場合も含み得る。
【0362】
方法は、前記光相互接続が、光ファイバケーブル、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)、シングルモードファイバ、マルチモードファイバ、導波路、自由空間光相互接続、光プリント回路基板(PCB)、並列光相互接続、コヒーレント光相互接続またはシリコンフォトニクス部品を含む場合も含み得る。
【0363】
方法は、前記メッセージが、フロー制御ユニット(FLIT)を含み、前記デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含む場合も含み得る。
【0364】
方法は、P1オーダードセットを用いて前記光相互接続を通じてリンク訓練を実行する段階であって、前記P1オーダードセットは、前記P1オーダードセットであることを示すために1bに設定された予約ビットを有する訓練シーケンス1(TS1)オーダードセットを含む、実行する段階も含み得る。
【0365】
方法は、前記メッセージが、サイドバンドメッセージまたはインターリタイマメッセージを含み、前記方法が、前記サイドバンドメッセージまたは前記インターリタイマメッセージからのデコードされたビットを表すようにスキップオーダードセットのマージンコマンドフィールドを修正する段階、および前記スキップオーダードセットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階を含む場合も含み得る。以下の図、説明および特許請求の範囲から、当業者には、他の技術的特徴が容易に明らかになり得る。
【0366】
1つの態様において、光リタイマは、電気相互接続のために電気信号を処理するための電子集積回路(EIC)を含む。前記光リタイマは、光相互接続のために光信号を処理するための、EICに通信可能に結合されたフォトニクス集積回路(PIC)も含む。前記光リタイマは、定義された光学モードを光相互接続がサポートしている、と判断すること、1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続からの電気信号をデコードすること、および前記光相互接続のために前記電気信号を光信号へ変換し、デコードされた前記ビットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングするよう、EICおよびPICに命令することを行う、EICおよびPICに通信可能に結合された論理回路も含む。
【0367】
前記光リタイマは、前記メッセージが、フロー制御ユニット(FLIT)を含み、前記デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含む場合も含み得る。
【0368】
前記光リタイマは、前記論理回路が、P1オーダードセットを用いて前記光相互接続を通じてリンク訓練を実行することであって、前記P1オーダードセットは、前記P1オーダードセットであることを示すために1bに設定された予約ビットを有する訓練シーケンス1(TS1)オーダードセットを含む、実行することを行う場合も含み得る。
【0369】
前記光リタイマは、前記メッセージが、サイドバンドメッセージまたはインターリタイマメッセージを含み、前記論理回路が、前記サイドバンドメッセージまたは前記インターリタイマメッセージからのデコードされたビットを表すようにスキップオーダードセットのマージンコマンドフィールドを修正すること、および前記スキップオーダードセットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングすることを行う場合も含み得る。以下の図、説明および特許請求の範囲から、当業者には、他の技術的特徴が容易に明らかになり得る。
【0370】
1つの態様において、システムは、第1のシステムオンチップ(SoC)、前記第1のSoCに通信可能に結合された第1の電気相互接続、光相互接続、および前記第1の電気相互接続および前記光相互接続に通信可能に結合された第1の光リタイマを含み、前記光リタイマは、定義された光学モードを前記光相互接続がサポートしている、と判断すること、前記第1のSoCからの1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、前記電気相互接続からの電気信号をデコードすること、前記光相互接続のために前記電気信号を光信号へ変換すること、および前記第1の電気相互接続からのデコードされた前記ビットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングすることを行う。
【0371】
前記システムは、第2のシステムオンチップ(SoC)、前記第2のSoCに通信可能に結合された第2の電気相互接続、および前記第2の電気相互接続および前記光相互接続に通信可能に結合された第2の光リタイマも含んでよく、前記第2の光リタイマは、前記光相互接続を介してトランスポートされる、前記第1の光リタイマからの光信号をデコードすることであって、前記光信号は、前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングされた、前記第1の電気相互接続からの前記1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、デコードすること、前記第2の電気相互接続のために前記光信号を電気信号へ変換すること、および、前記第2のSoCへのトランスポートのために前記デコードされたビットを前記光相互接続から前記第2の電気相互接続の1つまたは複数のレーンへマッピングすることを行う。以下の図、説明および特許請求の範囲から、当業者には、他の技術的特徴が容易に明らかになり得る。
【0372】
前記方法は、前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致している、と判断する段階、前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも高い、と判断する段階、およびバイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階も含み得る。
【0373】
前記方法は、前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する段階、前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルではない、と判断する段階、およびバイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階も含み得る。
【0374】
前記方法は、前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する段階、前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルである、と判断する段階、およびバイトオーダの修正をしてバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記3の倍数個の光チャネルへマッピングする段階も含み得る。
【0375】
前記方法は、前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する段階、前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも低い、と判断する段階、および物理層クレジットを含むように前記FECビットおよび前記CRCビットを再計算する段階も含み得る。
【0376】
前記光リタイマは、前記論理回路が、前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致している、と判断すること、前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも高い、と判断すること、およびバイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングすることを行う場合も含み得る。
【0377】
前記光リタイマは、前記論理回路が、前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断すること、前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルではない、と判断すること、およびバイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングすることを行う場合も含み得る。
【0378】
前記光リタイマは、前記論理回路が、前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断すること、前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルである、と判断すること、およびバイトオーダの修正をしてバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記3の倍数個の光チャネルへマッピングすることを行う場合も含み得る。
【0379】
前記光リタイマは、前記論理回路が、前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断すること、前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも低い、と判断すること、および物理層クレジットを含むように前記FECビットおよび前記CRCビットを再計算することを行う場合も含み得る。以下の図、説明および特許請求の範囲から、当業者には、他の技術的特徴が容易に明らかになり得る。
[他の考えられる項目]
[項目1]
定義された光学モードを光相互接続がサポートしている、と判断する段階;
1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、電気相互接続からの電気信号をデコードする段階;
前記光相互接続のために前記電気信号を光信号へ変換する段階;および
デコードされた前記ビットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階
を備える方法。
[項目2]
前記電気相互接続は、複数のレーンを含むシステム内の2つのコンポーネントの間のデュアルシンプレックス通信チャネルであり、各レーンは、低電圧差動駆動信号ペアのセットを表し、各信号ペアは、伝送用の1つのペアおよび受信用の1つのペアを含む、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記光相互接続は、光ファイバケーブル、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)、シングルモードファイバ、マルチモードファイバ、導波路、自由空間光相互接続、光プリント回路基板(PCB)、並列光相互接続、コヒーレント光相互接続またはシリコンフォトニクス部品を含む、項目1に記載の方法。
[項目4]
前記メッセージは、フロー制御ユニット(FLIT)を含み、前記デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含む、項目1に記載の方法。
[項目5]
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致している、と判断する段階;
前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも高い、と判断する段階;および
バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階
を備える、項目4に記載の方法。
[項目6]
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する段階;
前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルではない、と判断する段階;および
バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階
を備える、項目4に記載の方法。
[項目7]
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する段階;
前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルである、と判断する段階;および
バイトオーダの修正をしてバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記3の倍数個の光チャネルへマッピングする段階
を備える、項目4に記載の方法。
[項目8]
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断する段階;
前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも低い、と判断する段階;および
物理層クレジットを含むように前記FECビットおよび前記CRCビットを再計算する段階
を備える、項目4に記載の方法。
[項目9]
P1オーダードセットを用いて前記光相互接続を通じてリンク訓練を実行する段階であって、前記P1オーダードセットは、前記P1オーダードセットであることを示すために1bに設定された予約ビットを有する訓練シーケンス1(TS1)オーダードセットを含む、実行する段階を備える、項目1に記載の方法。
[項目10]
前記メッセージは、サイドバンドメッセージまたはインターリタイマメッセージを含み、前記方法は、
前記サイドバンドメッセージまたは前記インターリタイマメッセージからのデコードされたビットを表すようにスキップオーダードセットのマージンコマンドフィールドを修正する段階;および
前記スキップオーダードセットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングする段階
を備える、項目1に記載の方法。
[項目11]
電気相互接続のために電気信号を処理するための電子集積回路(EIC);
前記EICに通信可能に結合され、光相互接続のために光信号を処理するフォトニクス集積回路(PIC);および
前記EICおよび前記PICに通信可能に結合された論理回路
を備え、
前記論理回路は、
定義された光学モードを前記光相互接続がサポートしている、と判断すること;
1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、前記電気相互接続からの電気信号をデコードすること;および
前記光相互接続のために前記電気信号を光信号へ変換し、デコードされた前記ビットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングするよう、前記EICおよび前記PICに命令すること
を行う、
光リタイマ。
[項目12]
前記メッセージは、フロー制御ユニット(FLIT)を含み、前記デコードされたビットは、データビット、前方誤り訂正(FEC)ビットおよび巡回冗長検査(CRC)ビットを含む、項目11に記載の光リタイマ。
[項目13]
前記論理回路は、
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致している、と判断すること;
前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも高い、と判断すること;および
バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングすること
を行う、
項目12に記載の光リタイマ。
[項目14]
前記論理回路は、
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断すること;
前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルではない、と判断すること;および
バイトオーダの修正をしないでバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングすること
を行う、
項目12に記載の光リタイマ。
[項目15]
前記論理回路は、
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断すること;
前記光相互接続の複数の光チャネルが3の倍数個の光チャネルである、と判断すること;および
バイトオーダの修正をしてバイトインタリーブを用いて、前記デコードされたビットの前記データビット、FECビットおよび前記CRCビットを前記光相互接続の前記3の倍数個の光チャネルへマッピングすること
を行う、
項目12に記載の光リタイマ。
[項目16]
前記論理回路は、
前記電気相互接続の帯域幅が前記光相互接続の帯域幅と一致していない、と判断すること;
前記電気相互接続のビットエラー率(BER)が前記光相互接続のBERよりも低い、と判断すること;および
物理層クレジットを含むように前記FECビットおよび前記CRCビットを再計算すること
を行う、
項目12に記載の光リタイマ。
[項目17]
前記論理回路は、P1オーダードセットを用いて前記光相互接続を通じてリンク訓練を実行することであって、前記P1オーダードセットは、前記P1オーダードセットであることを示すために1bに設定された予約ビットを有する訓練シーケンス1(TS1)オーダードセットを含む、実行することを行う、項目11に記載の光リタイマ。
[項目18]
前記メッセージは、サイドバンドメッセージまたはインターリタイマメッセージを含み、前記論理回路は、
前記サイドバンドメッセージまたは前記インターリタイマメッセージからのデコードされたビットを表すようにスキップオーダードセットのマージンコマンドフィールドを修正すること;および
前記スキップオーダードセットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングすること
を行う、
項目11に記載の光リタイマ。
[項目19]
第1のシステムオンチップ(SoC);
前記第1のSoCに通信可能に結合された第1の電気相互接続;
光相互接続;および
前記第1の電気相互接続および前記光相互接続に通信可能に結合された第1の光リタイマ
を備え、
前記光リタイマは、定義された光学モードを前記光相互接続がサポートしている、と判断すること、前記第1のSoCからの1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、前記電気相互接続からの電気信号をデコードすること、前記光相互接続のために前記電気信号を光信号へ変換すること、および前記第1の電気相互接続からのデコードされた前記ビットを前記光相互接続の1つまたは複数の光チャネルへマッピングすることを行う、
システム。
[項目20]
第2のシステムオンチップ(SoC);
前記第2のSoCに通信可能に結合された第2の電気相互接続;および
前記第2の電気相互接続および前記光相互接続に通信可能に結合された第2の光リタイマ
を備え、
前記第2の光リタイマは、前記光相互接続を介してトランスポートされる、前記第1の光リタイマからの光信号をデコードすることであって、前記光信号は、前記光相互接続の前記1つまたは複数の光チャネルへマッピングされた、前記第1の電気相互接続からの前記1つまたは複数のメッセージからのビットの数を表す、デコードすること、前記第2の電気相互接続のために前記光信号を電気信号へ変換すること、および、前記第2のSoCへのトランスポートのために前記デコードされたビットを前記光相互接続から前記第2の電気相互接続の1つまたは複数のレーンへマッピングすることを行う、
項目19に記載のシステム。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【外国語明細書】