(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024175773
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】容器付着が改善された飲料及び飲料の容器付着の改善方法
(51)【国際特許分類】
A23L 2/02 20060101AFI20241212BHJP
A23L 2/52 20060101ALI20241212BHJP
【FI】
A23L2/02 Z
A23L2/52 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093765
(22)【出願日】2023-06-07
(71)【出願人】
【識別番号】000227009
【氏名又は名称】日清オイリオグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100196313
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 大輔
(72)【発明者】
【氏名】折原 由希子
【テーマコード(参考)】
4B117
【Fターム(参考)】
4B117LE10
4B117LG01
4B117LG03
4B117LG07
4B117LK10
4B117LL06
4B117LP17
(57)【要約】
【課題】容器付着が改善された新規な飲料及び飲料の容器付着の新規な改善方法を提供すること。
【解決手段】油脂を0.3~8質量%、野菜及び/又は果実を含む粉砕物を固形分として3~20質量%含有し、かつ、粘度が500~5000mPa・sである飲料。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
油脂を0.3~8質量%、野菜及び/又は果実を含む粉砕物を固形分として3~20質量%含有し、かつ、粘度が500~5000mPa・sである飲料。
【請求項2】
前記油脂がトリグリセリドの構成脂肪酸中に中鎖脂肪酸を含む油脂を含有する、請求項1に記載の飲料。
【請求項3】
前記飲料がスムージー様飲料である、請求項1又は2に記載の飲料。
【請求項4】
野菜及び/又は果実を含む粉砕物を含有する飲料に、油脂を配合し、
前記油脂の含有量が0.3~8質量%、
前記野菜及び/又は果実を含む粉砕物の含有量が3~20質量%、
粘度が500~5000mPa・sである飲料とする、飲料の容器付着の改善方法。
【請求項5】
前記油脂がトリグリセリドの構成脂肪酸中に中鎖脂肪酸を含む油脂を含有する、請求項4に記載の飲料の容器付着の改善方法。
【請求項6】
前記飲料がスムージー様飲料である、請求項4又は5に記載の飲料の容器付着の改善方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器付着が改善された飲料及び飲料の容器付着の改善方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スムージーは、氷や凍らせた野菜及び/又は果物を丸ごとミキサーにかけて砕き、牛乳やヨーグルトを加えることで製造される。近年では、健康志向から、凍っていない野菜や果物を用いて製造するスムージー様飲料が人気を博しており、スムージー様飲料が一般的にスムージーと呼ばれることもある。
スムージー様飲料は、野菜及び/又は果物を丸ごとミキサーにかけて製造されるため、粘性が高くドロドロしている。そのため、スムージー様飲料を飲み干した後の容器の内壁には、多量のスムージー様飲料が残存し、飲み残しや注ぎにくさが問題となっている。
【0003】
容器付着が抑制された飲料としては、特許文献1に、(A)非重合体カテキン類0.04~0.38質量%、及び(B)食物繊維を含有し、(A)非重合体カテキン類と(B)食物繊維との質量比[(B)/(A)]が2.8~27である、容器詰野菜飲料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の問題を鑑み、容器付着が改善された新規な飲料及び飲料の容器付着の新規な改善方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討を行った結果、油脂を0.3~8質量%、野菜及び/又は果実を含む粉砕物を固形分として3~20質量%含有し、かつ、粘度が500~5000mPa・sである飲料が、容器付着を改善できることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は、下記の[1]~[6]を提供する。
[1]油脂を0.3~8質量%、野菜及び/又は果実を含む粉砕物を固形分として3~20質量%含有し、かつ、粘度が500~5000mPa・sである飲料。
[2]前記油脂がトリグリセリドの構成脂肪酸中に中鎖脂肪酸を含む油脂を含有する、[1]に記載の飲料。
[3]前記飲料がスムージー様飲料である、[1]又は[2]に記載の飲料。
[4]野菜及び/又は果実を含む粉砕物を含有する飲料に、油脂を配合し、前記油脂の含有量が0.3~8質量%、前記野菜及び/又は果実を含む粉砕物の含有量が3~20質量%、粘度が500~5000mPa・sである飲料とする、飲料の容器付着の改善方法。
[5]前記油脂がトリグリセリドの構成脂肪酸中に中鎖脂肪酸を含む油脂を含有する、[4]に記載の飲料の容器付着の改善方法。
[6]前記飲料がスムージー様飲料である、[4]又は[5]に記載の飲料の容器付着の改善方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、容器付着が改善された新規な飲料及び飲料の容器付着の新規な改善方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に例示説明する。なお、本発明の実施形態において、A(数値)~B(数値)は、A以上B以下を意味する。また、数値範囲の記載は例示であって、各範囲の上限と下限並びに実施例の数値とを適宜組み合わせた範囲も好ましく使用することができる。さらに、「含有する」又は「含む」等の用語は、「本質的になる」や「のみからなる」と読み替えてもよい。本発明の飲料に関する説明は、適宜、後述する飲料の容器付着の改善方法においても援用することができる。
【0010】
[飲料]
本発明の飲料は、油脂を0.3~8質量%、及び、野菜及び/又は果実を含む粉砕物を固形分として3~20質量%含有し、粘度が500~5000mPa・sである飲料である。また、本発明の飲料は、油脂を含有するため、粘度が高い飲料であっても、容器付着を改善することができる。さらに、本発明の飲料は、容器付着が改善されているため、注ぎやすさの改善や、飲み残しの改善もされている。加えて、本発明の飲料は、のど越し及び/又は油性感の少なさも良好である。
【0011】
本発明における「容器付着を改善」とは、本発明の飲料から油脂を除いた構成の飲料の容器への付着量(重量)を100%としたときに、本発明の飲料の容器への付着量(重量)が、90%以下(好ましくは80%以下)に減少することをいう。
【0012】
本発明の飲料は、飲料全体に対して油脂を0.3質量%以上、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは1.5質量%以上、さらにより好ましくは2質量%、最も好ましくは3質量%以上含有する。
油脂の含有量が上記範囲にあると、容器付着が改善された飲料が得られる。
【0013】
また、本発明の飲料は、飲料全体に対して油脂を8質量%以下、好ましくは7質量%以下、より好ましくは6.5質量%以下、さらに好ましくは6質量%以下、さらにより好ましくは5.5質量%以下、最も好ましくは5質量%以下含有する。
油脂の含有量が上記範囲にあると、容器付着が改善された飲料が得られる。
【0014】
本発明の飲料は、のど越しの観点で、飲料全体に対して油脂を好ましくは0.7質量%以上、より好ましくは0.8質量%以上、さらに好ましくは0.9質量%以上、最も好ましくは1質量%以上含有する。
油脂の含有量が上記範囲にあると、のど越しがより良好な飲料が得られる。
【0015】
本発明の飲料は、容器付着性の改善と油性感の少なさの観点で、飲料全体に対して油脂を好ましくは4.5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、さらにより好ましくは3.5質量%以下、最も好ましくは3質量%以下含有する。
油脂の含有量が上記範囲にあると、容器付着がより改善され、かつ、油性感がより少ない飲料が得られる。
【0016】
本発明において、前記油脂は、食用として使用される油脂であれば特に限定されないが、例えば、大豆油、菜種油、ひまわり油、オリーブ油、サフラワー油、コーン油、綿実油、米油、牛脂、乳脂、魚油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、トリグリセリドの構成脂肪酸中に中鎖脂肪酸を含む油脂などが挙げられる。また、高オレイン酸の大豆油、菜種油、紅花油、ひまわり油、パーム油等のように、品種改良により構成脂肪酸の組成を変えた油脂を用いることもできる。上記油脂は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
【0017】
本発明の油脂は、好ましくはトリグリセリドの構成脂肪酸中に中鎖脂肪酸を含む油脂及び/又は菜種油を含有する。ここで、トリグリセリドの構成脂肪酸中に中鎖脂肪酸を含む油脂として、構成脂肪酸が中鎖脂肪酸のみからなる中鎖脂肪酸トリグリセリド(以下、MCTともいう。)を含有する油脂、構成脂肪酸が中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸(炭素数14~24の脂肪酸)からなる中長鎖脂肪酸トリグリセリド(以下、MLCTともいう。)を含有する油脂等が挙げられる。また、中鎖脂肪酸は、炭素数6~10の脂肪酸であり、好ましくは、n-オクタン酸(炭素数8)とn-デカン酸(炭素数10)から選ばれる1種以上である。
前記MCT及びMLCTは、ヤシ油やパーム核油由来の中鎖脂肪酸や長鎖脂肪酸とグリセリンとを原料として、エステル化反応させることにより得ることができる。エステル化反応の条件は、特に限定されるものではなく、無触媒且つ無溶剤にて加圧下で反応させてもよく、触媒や溶剤を用いて反応させてもよい。また、上記MLCTは、MCTとMCT以外の油脂とをエステル交換する方法によっても得ることができる。エステル交換する方法としては、特に限定されるものではなく、ナトリウムメトキシドを触媒とした化学的エステル交換や、リパーゼ製剤を触媒とした酵素的エステル交換など、通常行われる方法で行えばよい。
なお、本発明に用いる油脂中の構成脂肪酸を確認、定量する方法としては、例えば、トリグリセリドの構成脂肪酸をメチルエステル化し、ガスクロマトグラフィーにより定量分析する方法が挙げられる。
本発明の油脂は、最も好ましくはMCTを含有する。
【0018】
本発明の飲料は、油脂としてトリグリセリドの構成脂肪酸中に中鎖脂肪酸を含む油脂を含有することで、容器付着がより改善され、のど越し及び/又は油性感の少なさがより良好になる。
【0019】
本発明の飲料は、飲料全体に対して野菜及び/又は果実を含む粉砕物を固形分として3~20質量%、好ましくは4~18質量%、さらに好ましくは5~16%、最も好ましくは5~12質量%含有する。野菜及び/又は果実を含む粉砕物の量が上記範囲にあると、容器付着が改善された飲料が得られる。
本発明の飲料が含有する野菜及び/又は果実を含む粉砕物の固形分の質量を求める方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、油脂と混合する前の野菜及び/又は果実を含む粉砕物を乾燥機で105℃、4時間乾燥させたときの野菜及び/又は果実を含む粉砕物の質量を求める等、通常行われる方法で行えばよい。
【0020】
本発明の飲料が含有する野菜及び/又は果実を含む粉砕物の原料となる野菜としては、例えば、にんじん、ピーマン、赤ピーマン、小松菜、ケール、ほうれん草、アスパラガス、クレソン、パセリ、かぼちゃ、さつまいも、レタス、キャベツ、ビート、だいこん、はくさい、たまねぎ、セロリ、ブロッコリー、赤じそ、メキャベツ(プチヴェール)、ラディッシュ、みつば、紫キャベツ、とうもろこし、なす、あしたば、トマト、チンゲンサイ、赤パプリカ、ゴボウ、大豆等が挙げられる。
【0021】
本発明の飲料が含有する野菜及び/又は果実を含む粉砕物の原料となる果実としては、りんご、ぶどう、レモン、キウイフルーツ、バナナ、オレンジ、もも、マンゴー、いちご、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリー、パッションフルーツ、グァバ、アセロラ、カムカム、パインアップル、さくらんぼ、メロン、スイカ、梨等が挙げられる。
【0022】
野菜及び/又は果実を含む粉砕物を調製する方法としては、特に限定されるものではなく、野菜及び/又は果実をミキサー、ジューサー、ブレンダー、マスコロイダーなどにかけて粉砕する等、通常行われる方法で行えばよい。
また、本発明の飲料が含有する野菜及び/又は果実を含む粉砕物は、市販の野菜及び/又は果実のピューレや、野菜及び/又は果実のペーストを使用することができる。
【0023】
本発明の飲料は、市販のスムージー様飲料を用いて製造してもよく、例えば、野菜生活100 Smoothie(カゴメ社製)に油脂を混合することで製造することができる。
【0024】
本発明の飲料の品温20℃における粘度は、500~5000mPa・s、好ましくは600~4000mPa・s、より好ましくは650~3000mPa・s、最も好ましくは700~2500mPa・sである。粘度が上記範囲にあると、容器付着が改善された飲料が得られる。
なお、本発明の飲料の粘度は、BM型粘度計(ローターNo.3、12rpm、品温:20℃)を用いて、5回転時の値を測定することで求めることができる。
【0025】
本発明の飲料は、乳化剤を含有してもよい。本発明の飲料が乳化剤を含む場合、該乳化剤の含有量は好ましくは0.1~5.0質量%、より好ましくは0.2~2.0質量%、最も好ましくは0.3~1.0質量%である。
【0026】
本発明の飲料は、本発明の効果が阻害されない範囲で他の原料を含有してもよい。例えば、飲料として通常配合される着色料、甘味料、高甘味度甘味料、酸化防止剤、香料、苦味料等を含有することができる。
【0027】
本発明の飲料は、スムージー様飲料であることが好ましい。
本発明において、スムージー様飲料とは、野菜及び/又は果実を含む粉砕物を含有し、粘度が500~5000mPa・sである飲料のことを意味する。本発明のスムージー様飲料は、上記の油脂を含有する。また、本発明のスムージー様飲料は、上記の通り、乳化剤その他の成分を含有してもよい。
【0028】
本発明の飲料の製造方法は、特に限定されるものではなく、例えば、水に、野菜、果実及び油脂を混合したものをミキサーにかける等、通常行われる方法で行えばよい。
【0029】
本発明の飲料は、容器に収容された容器入り飲料であることが好ましい。
本発明において、容器の素材、形状は特に限定されるものではなく、例えば、金属缶、PET容器、紙容器等を挙げることができる。本発明の飲料は、好ましくは内壁がポリエチレン(PE)コーティングされている容器に収容された容器入り飲料であることが好ましい。
本発明の飲料は、内壁がPEコーティングされている容器への付着を最も好ましく改善できる。
【0030】
[飲料の容器付着の改善方法]
本発明の飲料の容器付着の改善方法は、野菜及び/又は果実を含む粉砕物を含有する飲料に、油脂を配合し、前記油脂の含有量が0.3~8質量%、前記野菜及び/又は果実を含む粉砕物の含有量が3~20質量%、粘度が500~5000mPa・sである飲料とすることを含む。これにより、前記飲料が容器に付着することを抑制できる。野菜及び/又は果実を含む粉砕物を含有する飲料に、油脂を配合する方法は、特に限定されるものではなく、飲料中に均一に混合して、分散するか乳化すればよい。
本発明の方法により、飲料の容器付着を改善することができる。
【実施例0031】
以下、実施例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれら実施例の記載に何ら限定されるものではない。
【0032】
[飲料の製造]
表1の配合に従い、野菜・果実ミックス飲料(及び果実ピューレ)に乳化剤を溶解後、ホモディスパー(18000rpm)で攪拌しながら、油脂(MCT又は菜種油)を徐々に添加し、油脂全量を投下後、3分間攪拌し、油脂を分散・乳化して本発明の飲料を得た。使用した原材料は以下の通り。
・MCT(商品名「O.D.O」(構成脂肪酸がn-オクタン酸(炭素数8)とn-デカン酸(炭素数10)であり、その質量比が75:25である中鎖脂肪酸トリグリセリド)、日清オイリオグループ(株)製)
・菜種油(商品名「日清キャノーラ油ヘルシーライト」、日清オイリオグループ(株)製)
・乳化剤(商品名「ポエムJ-0081HV」(HLB12.0)、理研ビタミン(株)製)
・野菜・果実ミックス飲料(商品名「野菜生活100 グリーンスムージー」、カゴメ(株)製、野菜及び果実を含む粉砕物の固形分7質量%)
・果実ピューレ(商品名「デルモンテ おろしリンゴキウイブレンド」、キッコーマン(株)製、と、商品名「デルモンテ おろしバナナ」、キッコーマン(株)製、とを質量比1:1で混合したもの、果実を含む粉砕物の固形分24.3質量%)
【0033】
[容器付着量の評価]
予め重量を測定した50mLのポリエチレン製の栓付き円筒容器(重量A)に、上記で製造した飲料30gを充填し密栓した。次に容器を10回上下転回し、ただちに開栓して開栓口を垂直下向きにした状態で、10秒間、飲料を自然落下させて容器から排出した。その後、開栓口を垂直上向きにし、栓も含めた重量を測定し(重量B)、下記の計算方法により、容器への付着量を求めた。
(計算方法)
付着量(g)=重量B-重量A
【0034】
[官能評価]
専門パネル5名が、各飲料を10mL試飲し、下記の評価基準に従って、専門パネル全員の合意により決めた。
(評価基準)
のど越しの評価(実施例1~5は対照例1、実施例6は対照例2との比較)
×:対照例と同等、又は対照例よりものど越しが悪い
○:対照例よりものど越しが良い
◎:○よりもさらにのど越しが良い
油性感の評価
×:油性感があり、飲料として許容できない
○:若干油性感があるが、飲料として許容できる
◎:油性感がない
【0035】
ここで、表1中の「固形分(質量%)」は、野菜及び/又は果実を含む粉砕物を含有する各原料の固形分含量より算出した、飲料中の固形分(質量%)である。また、「付着率(%)」は、実施例1~5は対照例1の付着量を100%としたときの付着量の相対値、実施例6は対照例2の付着量を100%としたときの相対値である(すなわち、数値が小さくなるほど、容器付着性が改善している)。
【0036】
【0037】
(考察)
表1に示す通り、油脂を0.3質量%以上かつ8質量%以下、野菜及び果実を含む粉砕物を固形分として3~20質量%含有し、かつ、粘度が500~5000mPa・sである飲料は、容器付着性が改善し、のど越しも良くゴクゴク飲めるものであり、また油性感が少ないことがわかった。特に、MCTを1又は3質量%含有する飲料(実施例2、実施例3、実施例6)は、容器付着性の改善、のど越しの良さ、油性感の少なさ、これら全てがより優れたものであった。
【0038】
また、実施例1~6の飲料の容器付着は、対照例と比べて、目視でも明らかに改善していることが確認された。