(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024176207
(43)【公開日】2024-12-19
(54)【発明の名称】アライメント方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/301 20060101AFI20241212BHJP
【FI】
H01L21/78 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023094582
(22)【出願日】2023-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山岡 久之
【テーマコード(参考)】
5F063
【Fターム(参考)】
5F063AA35
5F063AA48
5F063BA43
5F063BA45
5F063BA47
5F063DD01
5F063DD25
5F063DE02
5F063DE06
5F063DE33
(57)【要約】
【課題】アライメントエラーを防止することができるアライメント方法を提供すること。
【解決手段】アライメント方法1000は、第1ワークを撮像して取得された基準画像において、デバイス領域に形成された任意のパターンをターゲットとして記憶するターゲット記憶ステップ1100と、基準画像の輝度を基準輝度として記憶する基準輝度記憶ステップ1200と、ターゲット記憶ステップ1100が実施された第1ワークと異なる第2ワークを撮像してアライメント画像を取得するアライメント画像取得ステップ1300と、アライメント画像の輝度が基準輝度に近くなるように第2ワークを照射する光量を調整する光量調整ステップ1400と、再度、第2ワークを撮像し調整済アライメント画像を取得する調整済アライメント画像取得ステップ1500と、調整済アライメント画像から画像処理によってターゲットを検出するターゲット検出ステップ1600と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面に複数の分割予定ラインによって区画された複数のデバイス領域が形成されたワークのアライメント方法であって、
第1ワークを撮像して取得された基準画像において、該デバイス領域に形成された任意のパターンをターゲットとして記憶するターゲット記憶ステップと、
該基準画像の輝度を基準輝度として記憶する基準輝度記憶ステップと、
該ターゲット記憶ステップが実施された該第1ワークと異なる第2ワークを撮像してアライメント画像を取得するアライメント画像取得ステップと、
該アライメント画像の輝度が該基準輝度に近くなるように該第2ワークを照射する光量を調整する光量調整ステップと、
該光量調整ステップの後に、再度、該第2ワークを撮像し調整済アライメント画像を取得する調整済アライメント画像取得ステップと、
該調整済アライメント画像から画像処理によって該ターゲットを検出するターゲット検出ステップと、
を備えることを特徴とするアライメント方法。
【請求項2】
該アライメント画像の輝度と、該調整済アライメント画像を取得した際の光量条件と、を紐付けてデータベースに登録し、
該光量調整ステップは、
該データベースを参照して、該アライメント画像の輝度に応じた該光量条件に該光量を調整する請求項1に記載のアライメント方法。
【請求項3】
該ターゲットをもとに該分割予定ラインの位置を特定する分割予定ライン検出ステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアライメント方法。
【請求項4】
該ターゲット検出ステップは、X軸方向に移動する保持テーブルが保持する該ワークの複数の該デバイス領域のうちの少なくとも2箇所で該ターゲットを検出し、
少なくとも2箇所で検出された該ターゲットの角度がそろうよう該保持テーブルを回転させ、該保持テーブルをX方向に加工送りする加工送りユニットと該分割予定ラインとの向きをそろえる向き回転ステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のアライメント方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アライメント方法に関する。
【背景技術】
【0002】
切削装置やレーザ加工装置等の加工装置ではパターンマッチングを利用したアライメントを行い、被加工物の加工予定ラインと加工ユニットとを整列させている。特許文献1には、入力手段によって入力された加工条件および撮像手段によって撮像された切削溝の状態に基づいて切削溝が適正でないと判定した場合には、撮像手段の光照射器の光量を所定範囲において調整しつつ切削溝が適正か否かを判定し、切削溝が適正であると判定した場合には適正であると判定したときに撮像した光量を修正光量として変更する切削装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
被加工物(ワーク)のデバイスが形成されている側に膜が積層されている場合、膜の厚みが均一に形成されていないと、同一の光量条件でワークに光を照射しても撮像する箇所によって取得する画像の輝度が異なる。そのため、ワークの量産中のアライメント時に、画像の輝度の違いの為にターゲットを検出できず、アライメントエラーが発生することがある。従来は、アライメントエラーが発生すると、オペレータがマニュアル操作で光量を調整し、アライメント動作を行っている。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、アライメントエラーを防止することができるアライメント方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のアライメント方法は、一方の面に複数の分割予定ラインによって区画された複数のデバイス領域が形成されたワークのアライメント方法であって、第1ワークを撮像して取得された基準画像において、該デバイス領域に形成された任意のパターンをターゲットとして記憶するターゲット記憶ステップと、該基準画像の輝度を基準輝度として記憶する基準輝度記憶ステップと、該ターゲット記憶ステップが実施された該第1ワークと異なる第2ワークを撮像してアライメント画像を取得するアライメント画像取得ステップと、該アライメント画像の輝度が該基準輝度に近くなるように該第2ワークを照射する光量を調整する光量調整ステップと、該光量調整ステップの後に、再度、該第2ワークを撮像し調整済アライメント画像を取得する調整済アライメント画像取得ステップと、該調整済アライメント画像から画像処理によって該ターゲットを検出するターゲット検出ステップと、を備えることを特徴とする。
【0007】
前記アライメント方法において、該アライメント画像の輝度と、該調整済アライメント画像を取得した際の光量条件と、を紐付けてデータベースに登録し、該光量調整ステップは、該データベースを参照して、該アライメント画像の輝度に応じた該光量条件に該光量を調整してもよい。
【0008】
前記アライメント方法において、該ターゲットをもとに該分割予定ラインの位置を特定する分割予定ライン検出ステップをさらに備えてもよい。
【0009】
前記アライメント方法において、該ターゲット検出ステップは、X軸方向に移動する保持テーブルが保持する該ワークの複数の該デバイス領域のうちの少なくとも2箇所で該ターゲットを検出し、少なくとも2箇所で検出された該ターゲットの角度がそろうよう該保持テーブルを回転させ、該保持テーブルをX方向に加工送りする加工送りユニットと該分割予定ラインとの向きをそろえる向き回転ステップをさらに備えてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本願発明は、アライメントエラーを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、アライメント方法の処理手順を示すフローチャートである。
【
図2】
図2は、アライメント方法に用いるワークの一例を示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2に示すワークの課題の一例を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、撮像ユニットの光源の構成例を示す概略正面図である。
【
図6】
図6は、
図1に示すターゲット記憶ステップ及び基準輝度記憶ステップを説明するための図である。
【
図7】
図7は、
図1に示すアライメント画像取得ステップを説明するための図である。
【
図8】
図8は、アライメント画像の輝度と光量条件との関係例を示す図である。
【
図9】
図9は、
図1に示す調整済アライメント画像取得ステップを説明するための図である。
【
図10】
図10は、同じ種類のワークを同じ光量条件で撮像した画像例を説明するための図である。
【
図11】
図11は、アライメント方法の変形例に係る処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0013】
以下に説明する実施形態において、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の一方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向をZ軸方向とする。X軸及びY軸を含むXY平面は、水平面と平行である。XY平面と直交するZ軸方向は、鉛直方向である。
【0014】
[実施形態]
実施形態に係るアライメント方法を図面に基づいて説明する。
図1は、アライメント方法の処理手順を示すフローチャートである。
図2は、アライメント方法に用いるワークの一例を示す斜視図である。
図3は、
図2に示すワークの課題の一例を示す斜視図である。
図4は、実施形態に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。
図5は、撮像ユニットの光源の構成例を示す概略正面図である。
【0015】
図1に示すように、実施形態に係るアライメント方法1000は、ターゲット記憶ステップ1100と、基準輝度記憶ステップ1200と、アライメント画像取得ステップ1300と、光量調整ステップ1400と、調整済アライメント画像取得ステップ1500と、ターゲット検出ステップ1600と、分割予定ライン検出ステップ1700と、を備える。アライメント方法1000は、一方の面に複数の分割予定ラインによって区画された複数のデバイス領域が形成されたワークのアライメント方法であり、後述する加工装置1によって実現される。本実施形態では、アライメントは、後述する加工装置1が、ワークを撮像ユニットで撮像して、各分割予定ラインを検出することを含む。
【0016】
実施形態に係るアライメント方法1000のアライメント対象であるワークを図面に基づいて説明する。
図2及び
図3に示すように、ワーク200は、シリコン(Si)、サファイア(Al
2O
3)、ガリウムヒ素(GaAs)または炭化ケイ素(SiC)等を基板211とする円板状の半導体ワーク、光デバイスワーク等の被加工物であり、実施形態において、シリコンワークである。ワーク200は、基板211の表面212に格子状に設定された複数の分割予定ライン217と、分割予定ライン217によって区画された各領域に形成されたデバイス領域220と、を有している。ワーク200は、複数のデバイス領域220を有し、複数のデバイス領域220の各々には、デバイス218が形成されている。デバイス218は、表面に厚みのあるバンプやレンズなどを含む。本実施形態では、ワーク200は、基板211の表面212が一方の面であり、裏面213が他方の面である。
【0017】
ワーク200は、表面212の全面を覆う膜214が形成されている。膜214は、ワーク200の表面212の全体に非重合樹脂からなる保護膜剤を塗布して形成された保護膜である。例えば、ワーク200は、表面212に膜214を形成している場合、膜むら、膜214の厚み、成分にばらつきがあると、
図3に示すように、膜214の厚みが厚い領域241-1が生じる可能性がある。この場合、同じ種類の複数のワーク200は、同じ光量条件で光を照射して撮像されても、画像の輝度にばらつきが生じてしまう。従来のアライメント方法では、ワーク200の量産中のアライメント時に輝度の違いのために対象を検出できず、アライメントエラーが発生していた。そして、アライメントエラーが発生すると、従来のアライメント方法は、オペレータが装置をマニュアル操作で光量を調整し、アライメント動作を行う必要があった。本実施形態では、アライメントエラーを防止することができるアライメント方法1000を提供する。なお、画像の輝度は、画像の輝度値を意味する。
【0018】
(加工装置)
図4に示すように、加工装置1は、保持テーブル10と、加工ユニット20と、撮像ユニット30と、移動ユニット40と、制御ユニット100と、を備える。保持テーブル10は、ワーク200を保持面11で吸引保持する。加工ユニット20は、保持テーブル10で保持されたワーク200をスピンドル22に装着した切削ブレード21で切削加工する。撮像ユニット30は、保持テーブル10で保持されたワーク200を撮像する。移動ユニット40は、保持テーブル10と加工ユニット20とを相対的に移動させる。制御ユニット100は、加工装置1の各構成要素を制御する。制御ユニット100は、記憶部150と電気的に接続されている。
【0019】
移動ユニット40は、保持テーブル10を水平方向と平行なX軸方向に加工送りするX軸移動ユニット41と、加工ユニット20及び撮像ユニット30を水平方向と平行でかつX軸方向に直交するY軸方向に割り出し送りするY軸移動ユニット42と、加工ユニット20及び撮像ユニット30をZ軸方向に切り込み送りするZ軸移動ユニット43とを少なくとも備える。X軸移動ユニット41、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43は、例えば、ボールねじ、ナット、パルスモータ等からなる。
【0020】
X軸移動ユニット41は、保持テーブル10をX軸方向に移動させることで、保持テーブル10と加工ユニット20とを相対的にX軸方向に沿って加工送りする。Y軸移動ユニット42は、加工ユニット20を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、保持テーブル10と加工ユニット20とを相対的にY軸方向に沿って割り出し送りする。Z軸移動ユニット43は、加工ユニット20を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、保持テーブル10と加工ユニット20とを相対的にZ軸方向に沿って切り込み送りする。X軸移動ユニット41は、加工送りユニットである。
【0021】
保持テーブル10は、ワーク200を保持する保持面11がポーラスセラミック等から形成された円盤形状である。保持テーブル10は、X軸移動ユニット41によりX軸方向に移動自在で不図示の回転駆動源によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。保持テーブル10は、保持面11が不図示の真空吸引源と接続されている。保持テーブル10は、保持面11に環状のフレーム208に一体となったワーク200がシート207を介して載置され、保持面11が真空吸引源により吸引されることで、フレーム208に一体となったワーク200を吸引保持する。
【0022】
保持テーブル10は、回転ユニット13によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。回転ユニット13は、X軸方向移動プレート14に支持される。回転ユニット13及び保持テーブル10は、X軸方向移動プレート14を介して、移動ユニット40のX軸移動ユニット41によりX軸方向に移動される。
【0023】
加工ユニット20は、保持テーブル10に保持されたワーク200を切削する切削ブレード21を回転可能に装着したユニットである。加工ユニット20は、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43により、保持テーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。加工ユニット20は、切削ブレード21と、スピンドル22と、を備える。切削ブレード21は、スピンドル22の先端に固定され、スピンドル22の回転動作に伴い、Y軸方向と平行な軸心周りに回転する。スピンドル22は、スピンドルハウジングから先端を外部に露出させた状態で、スピンドルハウジングにY軸方向と平行な軸心回りに回転可能に支持されて、スピンドルハウジング内に収容されている。
【0024】
撮像ユニット30は、保持テーブル10の保持面11上に保持されたワーク200の表面を撮像するCCD(Charge-Coupled Device)カメラ等を搭載した電子顕微鏡であり、アライメント用およびカーフチェック用に共用される。ここで、加工装置1は、アライメント用の場合であれば、撮像ユニット30によって取得した画像情報を基に切削すべき領域部分を検出し、加工ユニット20による加工動作の位置付けを行う。また、加工装置1は、カーフチェック用の場合であれば、切削されたワーク200の切削溝を撮像ユニット30の撮像位置に位置付けることで該切削溝を撮像して画像情報を生成するとともに、画像処理による切削溝データを生成する。撮像ユニット30は、加工ユニット20と一体的に移動するように、加工ユニット20に固定されている。撮像ユニット30は、
図5に示すように、保持テーブル10の保持面11に保持されたワーク200の表面に照明光を照射する光源31を備える。光源31は、ワーク200を真上から照明する落射光源32と、斜め方向から照明する斜光光源33と、を有している。本実施形態では、光源31は、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子であるが、LED等の発光素子が発した光を伝搬する光ファイバでも良い。
【0025】
制御ユニット100は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置と、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、入出力インターフェース装置とを備える。制御ユニット100は、かかる装置を用いて、加工装置1が実施するアライメント、加工等に応じて、上述した各構成要素を制御するためのプログラムなどを実行可能なコンピュータである。
【0026】
制御ユニット100は、加工装置1を駆動する各機構(X軸移動ユニット41、Y軸移動ユニット42、Z軸移動ユニット43)、加工ユニット20、撮像ユニット30等の動作を制御する。制御ユニット100は、加工装置1の各部を制御し、加工装置1による加工処理を実現する。制御ユニット100は、例えば、プログラムを実行することにより、保持テーブル10、加工ユニット20、撮像ユニット30等を含む加工装置1の各部を制御し、ワーク200のアライメント、加工処理等を実現する。制御ユニット100は、加工ユニット20を制御することで、ワーク200を保持テーブル10の保持面11に保持した状態で、アライメント、ワーク200を切削する処理等を実行する。
【0027】
制御ユニット100は、プログラムを実行することで、ターゲット記憶ステップ1100、基準輝度記憶ステップ1200、アライメント画像取得ステップ1300、光量調整ステップ1400、調整済アライメント画像取得ステップ1500、ターゲット検出ステップ1600及び分割予定ライン検出ステップ1700(
図1参照)を実現する。本実施形態では、複数のワーク200は、アライメントターゲット設定モードが実施された第1ワークと、該第1ワークと異なる第2ワークと、を含む。制御ユニット100は、加工装置1のフルオートメーション加工を行う際のデータ設定中のアライメントターゲット設定モード時に操作パネルを表示装置に表示させる。制御ユニット100は、該操作パネルには、撮像ユニット30で撮像したワーク200の表面212の画像が全面またはほぼ全面または一部に亘って表示されるとともに、該画像が表示された画像表示領域内に当該モードの制御機能を実施するための複数の操作キーを重ねて表示させる。制御ユニット100は、表示させた基準画像において、デバイス領域220に形成されたデバイス218の任意のパターンをターゲットとして記憶する。任意のパターンは、デバイス218において、その周囲に類似のパターンを持たない個性的なキーパターンを含む。
【0028】
加工装置1は、記憶部150をさらに備える。記憶部150は、制御ユニット100により実行される各種処理等の機能を実現するプログラムや、該プログラムによる処理に用いられるデータなどを記憶する。記憶部150は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリ等により実現できる。記憶部150は、制御ユニット100が備えるプロセッサがプログラムに記述された命令を実行する際の一時的な作業領域としても利用されてもよい。記憶部150は、加工装置1の外部の記憶装置であってもよい。
【0029】
記憶部150は、ターゲット151、基準輝度152、アライメント画像153、調整済アライメント画像154、光量条件155等の各種データをワーク200に関連付けて記憶する。ターゲット151は、第1ワークを撮像して取得された基準画像500において、加工装置1のフルオートメーション加工を行う際のデータ設定中のアライメントターゲットに関する情報を含む。基準輝度152は、基準画像500の輝度を示す情報を含む。アライメント画像153は、第2ワークをアライメント用に撮像した画像を含む。調整済アライメント画像154は、基準画像500の基準輝度152に近くなるように第2ワークを照射する光量を調整して第2ワークを撮像した画像を含む。光量条件155は、画像を撮像した際の撮像ユニット30の光量等を示す情報を含む。本実施形態では、記憶部150は、アライメント画像153の輝度と光量条件155とが紐付けられており、データベースとして機能している。
【0030】
加工装置1は、X軸移動ユニット41、Y軸移動ユニット42及びZ軸移動ユニット43により、保持テーブル10と加工ユニット20とを相対移動させることで、保持テーブル10に保持されたワーク200のアライメント、加工等の位置及び向きを制御する。加工装置1は、ワーク200を保持テーブル10の保持面11に保持した状態で、アライメントを行ったり、液体を切削箇所に供給しながらワーク200を切削ブレード21で切削したりする。
【0031】
なお、加工装置1が備える加工ユニット20は、切削ブレードで基板211を切削加工する切削ユニットに限定されない。例えば、加工ユニット20は、研削砥石等で同様の基板211を研削加工する研削ユニットや、研磨パッド等で同様の基板211を研磨加工する研磨ユニットや、同様の基板211にレーザービームを照射してレーザ加工するレーザ加工ユニットなどでもよい。
【0032】
以上、実施形態に係る加工装置1の構成例について説明した。なお、
図4を用いて説明した上記の構成はあくまで一例であり、実施形態に係る加工装置1の構成は係る例に限定されない。実施形態に係る加工装置1の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
【0033】
(アライメント方法)
次に、実施形態に係る加工装置1が実行するアライメント方法1000を説明する。
図6は、
図1に示すターゲット記憶ステップ及び基準輝度記憶ステップを説明するための図である。
図7は、
図1に示すアライメント画像取得ステップを説明するための図である。
図8は、アライメント画像の輝度と光量条件との関係例を示す図である。
図9は、
図1に示す調整済アライメント画像取得ステップを説明するための図である。
図6、
図7及び
図9は、撮像ユニット30がワーク200の一部を撮像した画像を模式的に示している。
【0034】
本実施形態では、加工装置1は、ワーク200の表面212が上方を向いた状態で保持テーブル10の保持面11に載置され、保持テーブル10がワーク200を保持面11に吸引保持する。加工装置1は、撮像ユニット30が取得した画像に基づいて、ワーク200の分割予定ライン217と対応する領域と切削ブレード21との位置合わせを行うためのアライメントを遂行する。
図1に示したアライメント方法1000は、加工装置1の制御ユニット100がプログラムを実行することで実現される。
【0035】
まず、加工装置1は、ターゲット記憶ステップ1100を実行する。ターゲット記憶ステップ1100は、撮像ユニット30がワーク200(第1ワーク)を撮像して取得された基準画像において、デバイス領域220に形成された任意のパターンをターゲットとして記憶部150に記憶するステップである。
図6に示す一例では、加工装置1は、ワーク200の分割予定ライン217が交差する部分を示す基準画像500を撮像ユニット30で取得し、該基準画像500において、デバイス218のキーパターンと該デバイス218の角部を含むパターンをターゲット151として記憶部150に記憶する。なお、
図6に示す基準画像500は、輝度が180であり、撮像した際の光量条件155が落射光源32の光量を50%、斜光光源33の光量を50%になっている。加工装置1は、ターゲット151のサイズ、ターゲット151から分割予定ライン217までの距離、基準画像500等の情報をターゲット151に関連付ける。ターゲット151は、特徴的なシンボルのみの画像であってもよい。加工装置1は、ターゲット記憶ステップ1100が終了すると、ステップを
図1に示す次の基準輝度記憶ステップ1200に進める。
【0036】
加工装置1は、基準輝度記憶ステップ1200を実行する。基準輝度記憶ステップ1200は、ターゲット記憶ステップ1100で用いた基準画像500の輝度を基準輝度152として記憶部150に記憶するステップである。例えば、加工装置1は、基準画像500の各ピクセルの輝度(例えば0~256)の合計値または平均値に基づいて基準輝度152を求める。加工装置1は、基準輝度152を記憶部150に記憶し、基準画像500を撮像した際の光量条件155を基準輝度152に関連付ける。例えば、加工装置1は、基準画像500を撮像した際の光量条件155が落射50%、斜光50%であった場合、該光量条件155を示す情報を基準輝度152に関連付ける。加工装置1は、基準輝度記憶ステップ1200が終了すると、ステップを
図1に示す次のアライメント画像取得ステップ1300に進める。
【0037】
加工装置1は、アライメント画像取得ステップ1300を実行する。アライメント画像取得ステップ1300は、ターゲット記憶ステップ1100が実施されたワーク200(第1ワーク)と異なるワーク200(第2ワーク)を撮像して
図7に示すアライメント画像153を取得するステップである。例えば、加工装置1は、他のワーク200を保持テーブル10で保持した状態で、基準画像500と同じ光量条件155で当該ワーク200を撮像ユニット30で撮像してアライメント画像153を取得する。この場合、加工装置1は、基準画像500と同じ光量条件155でワーク200を撮像しても、ワーク200の個体差で基準画像500の輝度が基準輝度152に至らないケースがある。
図7に示す一例では、アライメント画像153は、輝度が基準輝度152よりも低輝度の150であり、撮像した際の光量条件155が基準画像500と同じ光量条件155になっている。加工装置1は、アライメント画像取得ステップ1300が終了すると、ステップを
図1に示す次の光量調整ステップ1400に進める。
【0038】
加工装置1は、光量調整ステップ1400を実行する。光量調整ステップ1400は、アライメント画像153の輝度が基準輝度152に近くなるようにワーク200(第2ワーク)を照射する光源31の光量を調整するステップである。アライメント画像153の輝度が低い場合、ワーク200の膜214の影響で輝度が低い可能性があり、より大きい光量でワーク200を照射しないと基準画像500の輝度が合わない。このため、加工装置1は、取得したアライメント画像153の輝度を求め、該輝度が基準輝度152に近付くように、落射光源32と斜光光源33の照明条件を求める。
【0039】
本実施形態では、加工装置1は、
図8に示すデータベース600を記憶部150に記憶している。データベース160は、アライメント画像153の輝度と調整済みアライメント画像を取得するための光量条件155との関係を識別可能になっている。データベース160は、光量条件155として、光源31の落射光源32及び斜光光源33の光量の割合を示している。データベース160は、アライメント画像153の輝度ごとに、実験、機械学習、シミュレーション等を用いて基準画像510の輝度に近付けるために調整した光量条件155が登録されている。例えば、加工装置1は、アライメント画像153の輝度が100である場合、落射光源32の光量を70%、斜光光源33の光量を25%増加させるように光量条件155を調整するための情報をデータベース160から抽出する。例えば、加工装置1は、アライメント画像153の輝度が180である場合、落射光源32の光量を30%、斜光光源33の光量を25%増加させるように光量条件155を調整するための情報をデータベース160から抽出する。
【0040】
例えば、加工装置1は、
図7に示すアライメント画像153を取得した場合、光量調整ステップ1400では、基準画像500の基準輝度152と撮像する画像の輝度が同じ180になるように、光源31の光量条件155を調整する。加工装置1は、基準画像500とアライメント画像153とを取得する際の光量条件155が落射光源32の光量を50%、斜光光源33の光量を25%であった場合、データベース160に基づいて、光量条件155の落射光源32の光量を80%、斜光光源33の光量を50%とする。すなわち、加工装置1は、調整済アライメント画像154を取得するための光量条件155として、落射光源32の光量を30%増加させ、斜光光源33の光量を25%増加させる調整を行う。加工装置1は、光量調整ステップ1400が終了すると、ステップを
図1に示す次の調整済アライメント画像取得ステップ1500に進める。
【0041】
加工装置1は、調整済アライメント画像取得ステップ1500を実行する。調整済アライメント画像取得ステップ1500は、光量調整ステップ1400で調整した光量でワーク200を照明した状態で、ワーク200(第2ワーク)を撮像して
図9に示す調整済アライメント画像154を取得するステップである。例えば、加工装置1は、他のワーク200を保持テーブル10で保持した状態で、光量調整ステップ1400で調整した光量条件155で当該ワーク200を撮像ユニット30で撮像して調整済アライメント画像154を取得する。
図9に示す一例では、加工装置1は、輝度が基準画像500の輝度の180と同じ調整済アライメント画像154を取得することで、基準画像500で設定したターゲット151を検出しやすくなる。加工装置1は、調整済アライメント画像取得ステップ1500が終了すると、ステップを
図1に示す次のターゲット検出ステップ1600に進める。
【0042】
加工装置1は、ターゲット検出ステップ1600を実行する。ターゲット検出ステップ1600は、調整済アライメント画像154から画像処理によってターゲット151を検出するステップである。例えば、加工装置1は、記憶部150に記憶しているターゲット151と調整済アライメント画像154とをパターンマッチングさせ、ワーク200の分割予定ライン217に対応したターゲット151を、調整済アライメント画像154から検出する。加工装置1は、検出したターゲット151を記憶部150に記憶すると、ステップを次の分割予定ライン検出ステップ1700に進める。
【0043】
加工装置1は、分割予定ライン検出ステップ1700を実行する。分割予定ライン検出ステップ1700は、ターゲット検出ステップ1600で検出したターゲットをもとにワーク200の分割予定ライン217の位置を特定するステップである。例えば、加工装置1は、ターゲット検出ステップ1600で検出した複数のターゲット151とターゲット151から分割予定ライン217までの距離とに基づいて、ワーク200の分割予定ライン217を検出する。加工装置1は、分割予定ライン検出ステップ1700が終了すると、
図1に示すアライメント方法1000を終了させる。
【0044】
図1に示すアライメント方法1000は、アライメント画像取得ステップ1300の後に、取得したアライメント画像153の輝度が光量調整を必要とする輝度であるか否かを判定するステップを追加してもよい。この場合、アライメント方法1000は、アライメント画像153の輝度が光量調整を必要とする輝度であると判定した場合に、ステップを光量調整ステップ1400に進める手順とする。そして、アライメント方法1000は、アライメント画像153の輝度が光量調整を必要とする輝度ではないと判定した場合に、ステップをターゲット検出ステップ1600に進める手順とする。
【0045】
(アライメント方法の動作例)
図10は、同じ種類のワークを同じ光量条件で撮像した画像例を説明するための図である。
図10に示す一例では、加工装置1は、基準画像500の基準輝度152が180でターゲット151を記憶し、光量条件155が落射光源32の光量を50%、斜光光源33の光量を50%であることを前提とする。
【0046】
加工装置1は、
図10の場面2001に示すようにワーク200の膜214の厚みによってアライメント画像153-1の輝度が160であった場合、当該輝度が基準画像500の基準輝度152と同じ180になるように、データベース600に基づいて光量条件155を調整する。また、
図10の場面2002に示すようにワーク200の膜214の厚みによってアライメント画像153-2の輝度が140であった場合、当該輝度が基準画像500の基準輝度152と同じ180になるように、データベース600に基づいて光量条件155を調整する。これにより、加工装置1によって実行されたアライメント方法1000は、基準輝度152とは異なる輝度のアライメント画像153を取得すると、当該輝度が基準輝度152に近付くように光源31の光量条件を調整することができるので、ワーク200の膜214の厚みにばらつきが生じても、調整済アライメント画像154からターゲット151を正確に検出することができる。その結果、アライメント方法1000は、加工装置1でワーク200の量産中のアライメント時に輝度の違いの為に、ターゲット151を検出できずにアライメントエラーが発生することを防止できる。
【0047】
アライメント方法1000は、光量調整ステップ1400で、アライメント画像153の輝度に応じた光量条件155に光源31の光量を調整することができる。これにより、アライメント方法1000は、アライメント画像153の輝度を基準輝度152に調整することができるので、ワーク200の膜214の厚みにばらつきが生じても、調整済アライメント画像154からターゲット151をより一層正確に検出することができる。
【0048】
アライメント方法1000は、検出したターゲット151をもとにワーク200の分割予定ラインの位置を特定することができる。これにより、アライメント方法1000は、ターゲット151を正確に検出できるので、該ターゲット151から分割予定ライン217を正確に検出することができる。
【0049】
(アライメント方法の変形例)
図11は、アライメント方法の変形例に係る処理手順を示すフローチャートである。
図12は、
図11に示すアライメント方法の変形例を説明するための図である。
【0050】
図11に示すように、実施形態の変形例に係るアライメント方法1000は、上述したターゲット記憶ステップ1100、基準輝度記憶ステップ1200、アライメント画像取得ステップ1300、光量調整ステップ1400、調整済アライメント画像取得ステップ1500及びターゲット検出ステップ1600と、向き回転ステップ1800と、を備える。なお、
図11に示すアライメント方法1000は、
図1に示したアライメント方法1000と同一のステップについては同一の符号を付して、説明を省略する。
【0051】
本実施形態では、加工装置1は、ワーク200の表面212が上方を向いた状態で保持テーブル10の保持面11に載置され、保持テーブル10がワーク200を保持面11に吸引保持する。加工装置1は、撮像ユニット30が取得した画像に基づいて、ワーク200の分割予定ライン217と対応する領域と切削ブレード21との位置合わせを行うためのアライメントを遂行する。
図11に示すアライメント方法1000は、加工装置1の制御ユニット100がプログラムを実行することで実現される。
【0052】
加工装置1は、上述したターゲット記憶ステップ1100、基準輝度記憶ステップ1200、アライメント画像取得ステップ1300、光量調整ステップ1400及び調整済アライメント画像取得ステップ1500を順次実行する。そして、加工装置1は、調整済アライメント画像取得ステップ1500が終了すると、ターゲット検出ステップ1600を実行する。ターゲット検出ステップ1600は、加工装置1でX軸方向に移動する保持テーブル10が保持するワーク200の複数のデバイス領域220のうちの少なくとも2箇所でターゲット151を検出する。加工装置1は、調整済アライメント画像154において、保持テーブル10が移動するX軸方向と平行な分割予定ライン217に沿った複数のデバイス領域220からターゲット151を検出する。加工装置1は、検出した複数のターゲット151を記憶部150に記憶すると、ステップを次の向き回転ステップ1800に進める。
【0053】
加工装置1は、向き回転ステップ1800を実行する。向き回転ステップ1800は、少なくとも2箇所で検出されたターゲット151の角度がそろうよう保持テーブル10を回転させ、保持テーブル10をX軸方向に加工送りするX軸移動ユニット41(加工送りユニット)とワーク200の分割予定ライン217との向きをそろえるステップである。例えば、
図12の場面2101に示すように、調整済アライメント画像154において、X軸動作方向3000と分割予定ライン217に沿った方向3100とがずれている場合、加工装置1は、相異なるデバイス領域220のターゲット151同士の角度がそろうように保持テーブル10を回転させる。X軸動作方向3000は、加工装置1で保持テーブル10をX軸方向に加工送りする方向である。方向3100は、2つのターゲット151をつないだストリート方向と平行になっている。加工装置1は、
図12の場面2102に示すように、X軸動作方向3000とX軸動作方向3000とが交わらず、平行になって沿うように保持テーブル10を回転させる。加工装置1は、向き回転ステップ1800が終了すると、
図11に示すアライメント方法1000を終了させる。
【0054】
加工装置1は、ワーク200の膜214の厚み等によってアライメント画像153ごとのの輝度が異なっても、当該輝度が基準画像500の基準輝度152と同じになるように、データベース600に基づいて光量条件155を調整することができる。これにより、加工装置1によって実行されたアライメント方法1000は、基準輝度152とは異なる輝度のアライメント画像153を取得すると、当該輝度が基準輝度152に近付くように光源31の光量条件を調整することができるので、ワーク200の膜214の厚みにばらつきが生じても、調整済アライメント画像154からターゲット151を正確に検出することができる。その結果、アライメント方法1000は、加工装置1でワーク200の量産中のアライメント時に輝度の違いの為に、ターゲット151を検出できずにアライメントエラーが発生することを防止できる。
【0055】
また、アライメント方法1000は、調整済アライメント画像154において、少なくとも2箇所で検出されたターゲット151の角度がそろうよう保持テーブル10を回転させ、保持テーブル10をX軸方向に加工送りするX軸移動ユニット41とワーク200の分割予定ライン217との向きをそろえることができる。これにより、アライメント方法1000は、複数のターゲット151を正確に検出できるので、複数のターゲット151に基づいてワーク200上のストリートを真っすぐカットできるように、ワーク200のθ度を調整する精度を向上させることができる。
【0056】
上記の本実施形態では、アライメント方法1000は、ターゲット記憶ステップ1100、基準輝度記憶ステップ1200、アライメント画像取得ステップ1300、光量調整ステップ1400、調整済アライメント画像取得ステップ1500及びターゲット検出ステップ1600と、分割予定ライン検出ステップ1700または向き回転ステップ1800と、を備える場合について説明したが、これに限定されない。例えば、アライメント方法1000は、ターゲット記憶ステップ1100、基準輝度記憶ステップ1200、アライメント画像取得ステップ1300、光量調整ステップ1400、調整済アライメント画像取得ステップ1500及びターゲット検出ステップ1600のみを備える構成としてもよい。例えば、アライメント方法1000は、ターゲット記憶ステップ1100、基準輝度記憶ステップ1200、アライメント画像取得ステップ1300、光量調整ステップ1400、調整済アライメント画像取得ステップ1500及びターゲット検出ステップ1600と、分割予定ライン検出ステップ1700と、向き回転ステップ1800と、を備える構成としてもよい。
【0057】
上記の本実施形態では、アライメント方法1000を実行する加工装置1は、ワーク200を切削する切削装置で実現する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、加工装置1は、アライメントを行うレーザ光線照射装置、研削装置、研磨装置、プラズマエッチング装置、バイト切削装置等の各種装置で実現してもよい。
【符号の説明】
【0058】
1 加工装置
10 保持テーブル
11 保持面
20 加工ユニット
21 切削ブレード
30 撮像ユニット
31 光源
32 落射光源
33 斜光光源
41 X軸移動ユニット
42 Y軸移動ユニット
43 Z軸移動ユニット
100 制御ユニット
150 記憶部
151 ターゲット
152 基準輝度
153 アライメント画像
154 調整済アライメント画像
155 光量条件
200 ワーク
207 シート
208 フレーム
211 基板
212 表面
213 裏面
214 膜
217 分割予定ライン
218 デバイス
220 デバイス領域
1000 アライメント方法
1100 ターゲット記憶ステップ
1200 基準輝度記憶ステップ
1300 アライメント画像取得ステップ
1400 光量調整ステップ
1500 調整済アライメント画像取得ステップ
1600 ターゲット検出ステップ
1700 分割予定ライン検出ステップ
1800 向き回転ステップ