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特開2024-178658データ解析装置、データ解析システム、データ解析方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024178658
(43)【公開日】2024-12-25
(54)【発明の名称】データ解析装置、データ解析システム、データ解析方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20241218BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096965
(22)【出願日】2023-06-13
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLU―RAY DISC
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 悠葵
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA20
5L049AA20
(57)【要約】      (修正有)
【課題】データ解析装置、データ解析システム、データ解析方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】データ解析システム6において、データ解析装置7は、環境データに対応付けられた所定の環境条件を環境センサ状態感知DB7002設定するステップ、環境センサ2が検出した環境データを中継機3から取得するステップS24、取得した環境データが適正環境条件管理DB7001に記憶、管理されている所定の環境条件を満たさない場合に、所定の環境条件に係る通知を生成するステップS26を実行する。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出対象の環境データを検出するための検出手段の状態を表す状態情報を解析するデータ解析装置であって、
前記環境データに対応付けられた所定の環境条件を設定する設定手段と、
前記検出手段が検出した前記環境データを取得する取得手段と、
取得した前記環境データが前記所定の環境条件を満たさない場合に、前記所定の環境条件に係る通知を生成する生成手段と、
を有する、
ことを特徴とするデータ解析装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ解析装置であって、更に、
前記所定の環境条件に係る入力を受け付ける受付手段、
を有し、
前記設定手段は、
前記受付手段により受け付けられた前記所定の環境条件を示す環境条件情報に基づいて、前記所定の環境条件を設定する、
ことを特徴とするデータ解析装置。
【請求項3】
前記取得手段は、
前記検出手段により検出された前記環境データを中継する中継器を介して、前記検出手段で検出された前記環境データを取得する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ解析装置。
【請求項4】
前記検出手段は一以上の環境センサであって、前記生成手段は、
前記環境センサによって検出された前記検出対象に係る温度、湿度、照度、気圧、電池残量、電波強度を含む前記環境データが前記所定の環境条件を満たさない場合に、前記所定の環境条件に係る通知を生成する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ解析装置。
【請求項5】
請求項4に記載のデータ解析装置であって、更に、
温度センサ、湿度センサ、照度センサ、圧力センサを含む前記環境センサの状態を表す前記状態情報を解析する解析手段、
を有する、
ことを特徴とするデータ解析装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のデータ解析装置であって、更に、
前記通知を表示手段に表示させる表示制御手段、
を有する、
ことを特徴とするデータ解析装置。
【請求項7】
前記検出対象は、
生鮮食品、医薬品、加工食品を含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ解析装置。
【請求項8】
検出対象の環境データを検出するための検出手段の状態を表す状態情報を解析するデータ解析装置と、前記データ解析装置と通信可能な通信端末と、を有するデータ解析システムであって、
前記データ解析装置は、
前記環境データに対応付けられた所定の環境条件を設定する設定手段と、
前記検出手段が検出した前記環境データを取得する取得手段と、
取得した前記環境データが前記所定の環境条件を満たさない場合に、前記所定の環境条件に係る通知を生成する生成手段と、
生成した前記通知に係る通知情報を前記通信端末に対して送信する送信手段と、
を有し、
前記通信端末は、
前記データ解析装置が送信した前記通知情報を受信する受信手段と、
受信した前記通知情報で表される通知画面を表示手段に表示させる表示制御手段と、
を有する、
ことを特徴とするデータ解析システム。
【請求項9】
検出対象の環境データを検出するための検出手段の状態を表す状態情報を解析するデータ解析装置が実行するデータ解析方法であって、
前記環境データに対応付けられた所定の環境条件を設定する設定ステップと、
前記検出手段が検出した前記環境データを取得する取得ステップと、
取得した前記環境データが前記所定の環境条件を満たさない場合に、前記所定の環境条件に係る通知を生成する生成ステップと、
を実行する、
ことを特徴とするデータ解析方法。
【請求項10】
検出対象の環境データを検出するための検出手段の状態を表す状態情報を解析するデータ解析装置に実行させるプログラムであって、
前記環境データに対応付けられた所定の環境条件を設定する設定ステップと、
前記検出手段が検出した前記環境データを取得する取得ステップと、
取得した前記環境データが前記所定の環境条件を満たさない場合に、前記所定の環境条件に係る通知を生成する生成ステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ解析装置、データ解析システム、データ解析方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、食品等の衛生管理を行うためにさまざまな衛生管理データを用いた技術が普及している。
【0003】
例えば、低予算で、手軽にHACCP対応の衛生管理システムを導入できるようにすることを目的として、中継装置が複数の測定装置から測定データを含む測定情報を取得し、取得した測定情報から作成した衛生管理情報を管理サーバに送信する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、検出対象の環境データを検出する検出手段が所定の条件を満たさない場合、その状態を把握することが困難である、という課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、検出対象の環境データを検出するための検出手段の状態を表す状態情報を解析するデータ解析装置であって、前記環境データに対応付けられた所定の環境条件を設定する設定手段と、前記検出手段が検出した前記環境データを取得する取得手段と、取得した前記環境データが前記所定の環境条件を満たさない場合に、前記所定の環境条件に係る通知を生成する生成手段と、を有する、ことを特徴とするデータ解析装置を提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、検出対象の環境データを検出する検出手段が所定の条件を満たさない場合でも、その状態を把握することが可能になる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】電波強度と距離との関係を示す推測図の一例である。
図3】環境センサのハードウエア構成の一例を示す図である。
図4】子中継器及び親中継器のハードウエア構成の一例を示す図である。
図5】データ解析装置及び通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図6】情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。
図7】適正環境条件管理テーブルの一例を示す概念図である。
図8】環境センサ状態管理テーブルに係る所定の状態の一例を示す概念図である。
図9】適正環境条件の登録処理を含むシーケンス図の一例である。
図10】適正環境条件を含む各種情報設定画面の一例を示す図である。
図11】データ解析処理を含む全体シーケンス図の一例である。
図12】データ解析処理の一例を示すフローチャートである。
図13】データ解析異常時の通知画面の一例である。
図14】データ解析異常時の通知画面の他の一例である。
図15】データ解析異常時の通知画面の他の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があればその説明を省略する。
【0009】
〔第1の実施形態〕
<情報処理システム>
まず、本実施形態に係るデータ解析システムについて説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1に示す情報処理システム1(情報処理システムの一例)は、環境センサ2(検出手段の一例)と、中継器3と、データ解析システム6と、を含む。中継器3は、子中継器4と親中継器5とを含む。データ解析システム6は、データ解析装置7(データ解析装置の一例)と通信端末8(通信端末の一例)とを含む。なお、中継器3とデータ解析システム6とは、通信ネットワーク100を介して互いに接続されている。通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。これにより、中継器3(子中継器4、親中継器5)とデータ解析装置7とは、専用の有線ケーブルで直接接続されていてもよい。
【0010】
<環境センサ>
環境センサ2は、検出対象の環境データを検出するエッジデバイスである。また環境センサ2は、検出対象のそれぞれに設けられている。また、環境センサ2は、一般的な温度センサ、湿度センサ、照度センサ、圧力センサを含む。環境センサ2は更に、検出対象が保存、保管される冷蔵庫、冷凍庫等の本体、又は検出対象自身若しくは検出対象の周辺に設けられ、一定時間(所定期間)ごとに検出した環境データと、環境センサを駆動する電池の電池残量と、を、中継器3に送信する機能を有する。このとき、送信方式としては、Bluetooth(登録商標。以下省略)、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信が利用されてよく、Bluetoothで通信を行う場合は、例えば、アドバタイズパケットで送信する。
【0011】
<中継器>
中継器3は、環境センサ2により検出された各種環境データを、通信ネットワーク100を介してデータ解析システム6に中継する機器である。また中継域3は、子中継器4と親中継器5とを含み、子中継器3は、親中継器5に対してBluetoothで受信した環境データを、例えば、http(hypertext transfer protocol)通信方式に変換して親中継器に転送する。これにより、親中継器5は、環境センサ2で検出された各種環境データを取得し、取得した各環境データをデータ解析システム6(データ解析装置7)に対して送信することが可能になる。本実施形態において中継器3は、子中継器4及び親中継器5により構成されるが、一つの中継器により構成されてもよい。その場合は、中継器3に、上述したBluetoothからhttpの通信方式に変換する機能が含まれることになる。
【0012】
<データ解析装置>
データ解析装置7は、検出対象の環境データを検出するための環境センサ2の状態を表す状態情報を解析する装置である。また、データ解析装置7は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、データ解析システム6及びデータ解析システム6を構築する一つの構成要素である。また、データ解析装置7は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段にインストールして記憶している。なおデータ解析装置7は、通信ネットワーク100に接続されたクラウド上で提供されるクラウドサービスであってもよい。その場合、データ解析装置7の機能は、通信ネットワーク100に接続された通信端末8において起動されたWebブラウザ上で実現される構成であってもよい。
【0013】
なおデータ解析装置7では、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、データ解析装置7の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。また上述したように、データ解析装置7は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0014】
また、データ解析装置7は、データ解析システム6に含まれる他の通信端末8に対してプッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、データ解析装置7は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を介してプッシュ通知が行われるようにしてもよい。
【0015】
<通信端末>
通信端末8は、情報処理システム1又はデータ解析システム6を利用する利用者によって利用され、データ解析装置と通信可能な通信端末である。また、通信端末8は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理端末(コンピュータシステム)によって実現され、情報処理システム1又はデータ解析システム6を構築する一つの構成要素である。また、通信端末8は、一般的に利用されている外部サービスを提供する他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリ等を記憶手段にインストールして記憶している。
【0016】
なお、通信端末8は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。通信端末8は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリのソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0017】
●用語について●
本実施形態において「検出対象」とは、生鮮食品、医薬品、加工食品等を含み、環境センサにより環境データが検出される対象をいう。
【0018】
また本実施形態において「環境データ」とは、「検出対象」及び「検出対象」周辺の少なくとも一方の温度、湿度、照度、圧力(気圧)等に係るデータをいう。
【0019】
本実施形態において「状態情報」とは、環境センサ2(検出手段の一例)の状態、すなわち、上述した温度、湿度、照度、圧力(気圧)等に係る時間経過に伴う状態を示す情報(データ)をいう。すなわち、「状態情報」は「センサ状態データ」ともいう。
【0020】
〔電波強度と距離との関係〕
ここで、情報処理システム1における電波強度と距離との関係について説明する。図2は、電波強度と距離との関係を示す推測図の一例である。図2において、距離は、環境センサ2と子中継器4との間の距離を示している。図2では、例えば、環境センサ2と子中継器4との距離が離れるほど電波強度が弱くなる例が示されている。本実施形態では、例えば、電波強度が-90[dBm]以下(又は未満)になった場合に、環境センサ2からの環境データが届かず正常なデータの受け渡しが不可能となる閾値として設定される。但し、この閾値は任意に設定可能としてもよい。
【0021】
〔ハードウエア構成〕
続いて、図3乃至図5を用いて、実施形態に係る情報処理システムを構成する装置又は通信端末のハードウエア構成について説明する。なお、図3乃至図5に示されている各装置のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加又は削除されてもよい。
【0022】
<環境センサのハードウエア構成>
図3は、環境センサのハードウエア構成の一例を示す図である。図3に示されているように、環境センサ2は、一般的に利用される各種センサによって構成されており、CPU201、ROM202、RAM203、EEPROM204、近距離通信I/F208、温度センサ215、湿度センサ216、照度センサ217、圧力センサ218及びバスライン220を備えている。
【0023】
これらのうち、CPU201は、環境センサ2全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。EEPROM204は、CPU201の制御にしたがって、検出したセンサデータ(環境データ)を子中継器4に渡すためのアプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。近距離通信I/F208は、Bluetooth(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える中継器3(中継器4)とデータ通信を行うための通信回路である。
【0024】
温度センサ215は、検出対象及び検出対象周辺の温度の少なくとも一方の温度を検出する。湿度センサ216は、検出対象及び検出対象周辺の湿度の少なくとも一方の湿度を検出する。照度センサ217は、検出対象周辺の照度を検出する。圧力センサ218は、検出対象及び検出対象周辺の圧力の少なくとも一方の圧力(周辺の気圧)を検出する。但し、環境センサ2は、上述した各種センサに限らない。バスライン220は、CPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0025】
<子中継器及び親中継器のハードウエア構成>
図4は、子中継器及び親中継器のハードウエア構成の一例を示す図である。図4に示されているように、子中継器4は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、近距離通信I/F408、ネットワークI/F411、変換回路416及びバスライン420を備えている。
【0026】
これらのうち、CPU401は、中継器4全体の動作を制御する。ROM402は、CPU401の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。EEPROM404は、各種設定データ(情報)等を記憶する。ここで、中継器4は、EEPROM404に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。
【0027】
近距離通信I/F408は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。ネットワークI/F411は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。変換回路416は、親中継器5と通信を行うための通信回路であり、例えば、Bluetoothからhttpの通信方式変換する変換回路が含まれる。
【0028】
親中継器5は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、近距離通信I/F508、ネットワークI/F511及びバスライン520を備えている。これらのハードウエア資源は、中継器4のCPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、近距離通信I/F408、ネットワークI/F411及びバスライン420と同様であるため説明を省略する。
【0029】
<データ解析装置及び通信端末のハードウエア構成>
図5は、データ解析装置及び通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。図5に示されているように、データ解析装置7は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、HD(Hard Disk)705、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ706、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOSセンサ709、撮像素子I/F710を備えている。データ解析装置7は更に、ネットワークI/F711、キーボード712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F716、音入出力I/F717、マイク718、スピーカ719及びバスライン720を備えている。
【0030】
これらのうち、CPU701は、データ解析装置7全体の動作を制御する。ROM702は、CPU701の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。EEPROM704は、CPU701の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。HD705は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ706は、CPU701の制御にしたがってHD705に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ここで、データ解析装置7は、HD505及びHDDコントローラ706に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。ディスプレイ707は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。本実施形態において、ディスプレイ707は、表示手段の一例として機能する。近距離通信I/F708は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ709は、CPU701の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F710は、CMOSセンサ709の駆動を制御する回路である。
【0031】
ネットワークI/F711は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。キーボード712は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。なお、キーボード712に代えて又は加えて、所定のボタン、アイコン等を操作するタッチパネル等の入力手段を用いてもよい。ポインティングデバイス713は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F715は、フラッシュメモリ等の記録メディア714に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F716は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。なお、外部機器は、USB(Universal Serial Bus)メモリ等であってもよい。音入出力I/F717は、CPU701の制御にしたがってマイク718及びスピーカ719との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク718は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ719は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン720は、CPU701等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0032】
通信端末8は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU801、ROM802、RAM803、EEPROM804、HD(Hard Disk)805、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ806、ディスプレイ807、近距離通信I/F808、CMOSセンサ809、撮像素子I/F810、ネットワークI/F811、キーボード812、ポインティングデバイス813、メディアI/F815、外部機器接続I/F816、音入出力I/F817、マイク818、スピーカ819及びバスライン820を備えている。これらのハードウエア資源は、データ解析装置7のCPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、HD(Hard Disk)705、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ706、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOSセンサ709、撮像素子I/F710、ネットワークI/F711、キーボード712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F716、音入出力I/F717、マイク718、スピーカ719及びバスライン720と同様であるため説明を省略する。なお、本実施形態においてディスプレイ807は、表示手段の一例として機能する。
【0033】
なお、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標。以下省略)、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、データ解析システム6は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係るデータ解析方法を実現する。
【0034】
〔データ解析システムの機能構成〕
次に、図6乃至図8を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図6は、情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図6は、図1に示されている環境センサ2、子中継器4、親中継器5、データ解析装置7、通信端末8のうち、後述する処理又は動作に関連するものを示す。
【0035】
<環境センサの機能構成>
環境センサ2は、検出した各環境データ(センサ状態データ)を子中継器4に送信するための送受信部を備えている。この送受信部は、主に、近距離通信I/F208に対するCPU201の処理によって実現され、近距離通信I/F208を介して子中継器4との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。
【0036】
<子中継器の機能構成>
次に、子中継器の機能構成について説明する。図6に示されているように、子中継器4は、送受信部41、取得部43、変換部44、通信部46及び記憶読出部49を有する。これら各機能部は、図4に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM402及びEEPROM404のうち少なくとも一つからRAM403に展開された子中継器4用のプログラムに従ったCPU401からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、子中継器4は、図4に示されているROM402及びEEPROM404のうち少なくとも一つにより構築される記憶部4000を有している。更に、記憶部4000には、データ解析装置7と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)等が記憶されている。
【0037】
<<子中継器の各機能構成>>
次に、子中継器の各機能構成について詳細に説明する。図6に示されている子中継器4の送受信部41は、主に、ネットワークI/F411に対するCPU401の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介してデータ解析装置7との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部41は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0038】
取得部43は、主に、CPU401の処理によって実現され、環境センサ2によって検出された検出対象に係る各種センサデータ(環境データ)を取得する。本実施形態において取得部43は、取得手段の一例として機能する。
【0039】
変換部44は、主に、CPU401の処理によって実現され、取得した環境センサ2によって検出されBluetoothで送信された検出対象に係る各種センサデータ(環境データ)を、親中継器5で受信可能な通信方式(例えば、http方式)に変換する。本実施形態において変換部44は、変換手段の一例として機能する。
【0040】
通信部46は、主に、近距離通信I/F408に対するCPU401の処理によって実現され、環境センサ2が渡した検出対象に係る各種センサデータ(環境データ)を受信する。また通信部46は、変換部44によって変換されたhttpデータを親中継器5に対して送信する。なお、通信部46は、上述した送受信部41といずれか一方で兼用されてもよい。本実施形態において通信部46は、通信手段の一例として機能する。
【0041】
記憶読出部49は、主に、ROM402及びEEPROM404のうち少なくとも一つに対するCPU401の処理によって実現され、記憶部4000に各種データ(情報)を記憶したり、記憶部4000から各種データ(情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部49は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0042】
<親中継器の機能構成>
次に、親中継器の機能構成について説明する。図6に示されているように、親中継器5は、送受信部51、取得部53、通信部56及び記憶読出部59を有する。これら各機能部は、図4に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つからRAM503に展開された親中継器5用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、親中継器5は、図4に示されているROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つにより構築される記憶部5000を有している。更に、記憶部5000には、データ解析装置7と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)等が記憶されている。
【0043】
<<親中継器の各機能構成>>
次に、親中継器の各機能構成について詳細に説明する。図6に示されている親中継器5の送受信部51は、主に、ネットワークI/F511に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介してデータ解析装置7との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部51は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0044】
取得部53は、主に、CPU501の処理によって実現され、環境センサ2によって検出された検出対象に係る各種センサデータ(環境データ)を取得する。本実施形態において取得部53は、取得手段の一例として機能する。
【0045】
通信部56は、主に、近距離通信I/F508に対するCPU501の処理によって実現され、子中継器4が送信した検出対象に係る各種センサデータ(環境データ)を受信する。また通信部56は、子中継器4が送信したhttpデータを、通信ネットワーク100を介してデータ解析装置7に対して送信する。なお、通信部56は、上述した送受信部51といずれか一方で兼用されてもよい。本実施形態において通信部56は、通信手段の一例として機能する。
【0046】
記憶読出部59は、主に、ROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つに対するCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部59は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0047】
<データ解析装置の機能構成>
次に、データ解析装置の機能構成について説明する。図6に示されているように、データ解析装置7は、送受信部61、操作受付部62、取得部63、表示制御部64、解析判断部65、設定登録部76、生成部77及び記憶読出部79を有する。これら各機能部は、図5に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM702、EEPROM704、HD705及び記録メディア714のうち少なくとも一つからRAM703に展開されたデータ解析装置7用のプログラムに従ったCPU701からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、データ解析装置7は、図5に示されているROM702、EEPROM704、HD705及び記録メディア714のうち少なくとも一つにより構築される記憶部7000を有している。更に、記憶部7000には、中継器3(子中継器4及び親中継器5)並びに通信端末8と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、各機能アプリ、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0048】
<<データ解析装置の各機能構成>>
次に、データ解析装置7の各機能構成について詳細に説明する。図6に示されているデータ解析装置7の送受信部71は、主に、ネットワークI/F711及び近距離通信I/F708に対するCPU701の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して中継器3(子中継器4及び親中継器5)並びに通信端末8との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また送受信部71は、生成部77によって生成された各通知に係る通知情報を通信端末8に対して送信する。本実施形態において送受信部71は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0049】
操作受付部72は、主に、ディスプレイ707、キーボード712及びポインティングデバイス713のうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU701が処理することによって実現される。また操作受付部72は、環境センサ2に係る所定の環境条件に係る入力を受け付ける。なお、操作受付部72は、ディスプレイ707、キーボード712及びポインティングデバイス713に代えて、タッチパネル等の入力手段が受け付けた各種操作により生成された信号が用いられてもよい。本実施形態において操作受付部72は、受付手段の一例として機能する。
【0050】
なお、本実施形態において操作受付部72は、データ解析装置7に代えて、後述する通信端末8の操作受付部82が上述の各処理を実行するようにしてもよい。
【0051】
取得部73は、主に、CPU701の処理によって実現され、送受信部71によって受信された中継器3(子中継器4及び親中継器5)からの各種情報(環境データ)を取得する。また取得部73は、環境センサ2が検出した環境データを送受信部71を介して取得する。取得部73は更に、環境センサ2により検出された環境データを中継する中継器3(子中継器4、親中継器5)を介して、環境センサ2で検出された環境データを取得する。本実施形態において取得部73は、取得手段の一例として機能する。
【0052】
表示制御部74は、主に、データ解析装置7のディスプレイ707に対するCPU701の処理によって実現され、データ解析装置7における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また表示制御部74は、生成部77で生成された各通知を、ディスプレイ707又は通信端末8のディスプレイ807に表示させる。本実施形態において表示制御部74は、表示制御手段の一例として機能する。
【0053】
解析判断部75は、主に、CPU701の処理によって実現され、データ解析装置7における各種判断を行う。また解析判断部75は、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、圧力センサを含む環境センサの状態を表す状態情報を解析する。本実施形態において解析判断部75は、解析手段の一例、判断手段の一例として機能する。
【0054】
設定登録部76は、主に、CPU701の処理によって実現され、環境データに対応付けられた所定の環境条件を設定、登録する。また設定登録部76は、操作受付部72により受け付けられた所定の環境条件を示す環境条件情報に基づいて、所定の環境条件を設定する。なお、環境条件情報は、検出対象の環境データを検出するための環境センサ2の温度、湿度、気圧、電池残量、電波強度に係るそれぞれの適正値(適正条件、適正範囲)を表す情報である。設定登録部76は更に、操作受付部72により受け付けられた所定の環境条件を示す環境条件情報に基づいて、所定の環境条件を設定する。本実施形態において設定登録部76は、設定手段の一例、登録手段の一例として機能する。
【0055】
生成部77は、主に、CPU701の処理によって実現され、データ解析装置7のディスプレイ707又は通信端末8のディスプレイ807に表示させる各種画面情報(データ)等を生成する。また生成部77は、取得部73が取得した環境データが所定の環境条件を満たさない場合に、所定の環境条件に係る通知を生成する。生成部77は更に、環境センサ2によって検出された検出対象に係る温度、湿度、照度、気圧、電池残量、電波強度を含む環境データが所定の環境条件を満たさない場合に、所定の環境条件に係る通知を生成する。本実施形態において生成部77は、生成手段の一例として機能する。
【0056】
記憶読出部79は、主に、ROM702、EEPROM704、HD705及び記録メディア714のうち少なくとも一つにより構築される記憶部7000に対するCPU501の処理によって実現される。記憶読出部79は、記憶部7000に各種データ(情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部79は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0057】
●適正環境条件管理テーブル●
図7は、適正環境条件管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部7000には、図7に示されているような適正環境条件管理テーブルによって構成された適正環境条件管理DB7001が構築されている。適正環境条件管理テーブルでは、デバイスIDをタブとしたそれぞれのタブごとに、適正温度、適正湿度、適正照度、適正気圧、適正電池残量、適正電波強度を含む項目が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、デバイスIDは、環境センサを識別する識別情報である。適正温度、適正湿度、適正照度、適正気圧、適正電池残量、適正電波強度を含む項目は、検出対象及び検出対象の周辺に設けられた環境センサ2により検出される環境データを表す。
【0058】
本実施形態において適正環境条件管理テーブル(適正環境条件管理DB7001)は、適正環境条件管理手段の一例として機能する。
【0059】
●環境センサ状態管理テーブル●
図8は、環境センサ状態管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部7000には、図8に示されているような環境センサ状態管理テーブルによって構成された環境センサ状態管理DB7002が構築されている。環境センサ状態管理テーブルでは、デバイスIDをタブとしたそれぞれのタブごとに、計測日時、センサ動作保証温度、温度、湿度、照度、気圧、電池残量、電波受信強度を含む環境データが関連付けられて記憶、管理されている。
【0060】
これらのうち、センサ動作保証温度は、環境センサ2の動作を保証する温度(周辺温度[℃])である。電池残量は、各環境センサ2を駆動するための電池の残量を百分率で表したものである。電波受信強度は、図2で示したような環境センサ2と中継器3(中継器4)との間の通信における電波受信強度([dBm])である。
【0061】
本実施形態において環境センサ状態管理テーブル(環境センサ状態管理DB7002)は、環境センサ状態管理手段の一例として機能する。
【0062】
<通信端末の機能構成>
図6に戻り、通信端末の機能構成について説明する。図6に示されているように、通信端末8は、送受信部81、操作受付部82、取得部83、表示制御部84、生成部87及び記憶読出部89を有する。これら各機能部は、図5に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM802、EEPROM804、HD805及び記録メディア814のうち少なくとも一つからRAM803に展開された通信端末8用のプログラムに従ったCPU801からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、通信端末8は、図5に示されているROM802、EEPROM804、HD805及び記録メディア814のうち少なくとも一つにより構築される記憶部8000を有している。更に、記憶部8000には、データ解析装置7と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、各機能アプリ、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0063】
<<通信端末の各機能構成>>
次に、通信端末の各機能構成について詳細に説明する。図6に示されている通信端末8の送受信部81は、主に、ネットワークI/F811及び近距離通信I/F808に対するCPU801の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介してデータ解析装置7との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また送受信部81は、データ解析装置7が送信した各通知情報を受信する。本実施形態において送受信部81は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0064】
操作受付部82は、主に、ディスプレイ807、キーボード812及びポインティングデバイス813のうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU801が処理することによって実現される。なお、操作受付部82は、ディスプレイ807、キーボード812及びポインティングデバイス813に代えて、タッチパネル等の入力手段が受け付けた各種操作により生成された信号が用いられてもよい。本実施形態において操作受付部82は、受付手段の一例として機能する。
【0065】
取得部83は、主に、CPU801の処理によって実現され、送受信部81によって受信されたデータ解析装置7が送信した各種通知画面データを含むデータ(情報)を取得する。また取得部83は、データ解析装置7が送信した解析結果としての通知画面データを取得する。本実施形態において取得部83は、取得手段の一例として機能する。
【0066】
表示制御部84は、主に、通信端末8のディスプレイ807に対するCPU801の処理によって実現され、通信端末8における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また表示制御部84は、送受信部81によって受信された各通知情報(各通知画面データ)で表される各通知画面をディスプレイ807に表示させる。本実施形態において表示制御部84は、表示制御手段の一例として機能する。
【0067】
生成部87は、主に、CPU801の処理によって実現され、データ解析装置7が送信した通知画面情報に基づいて、ディスプレイ807に表示させる通知画面に係る画面データを生成する。本実施形態において生成部87は、生成手段の一例として機能する。
【0068】
記憶読出部89は、主に、ROM802、EEPROM804、HD805及び記録メディア814のうち少なくとも一つにより構築される記憶部8000に対するCPU801の処理によって実現される。記憶読出部89は、記憶部8000に各種データ(情報)を記憶したり、記憶部8000から各種データ(情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部89は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0069】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、図9乃至図15を用いて、実施形態に係るデータ解析システムにおける各処理又は動作を説明する。なお、以降に示すシーケンス図は、本実施形態を説明するための一例であり、これに限らない。
【0070】
<適正環境条件の登録処理>
図9は、適正環境条件の登録処理を含むシーケンス図の一例である。図9に示されているように、データ解析装置7の表示制御部74は、データ解析装置7のディスプレイ707に適正環境条件設定画面を表示させる(ステップS11)。
【0071】
●画面表示例●
図10は、適正環境条件を含む各種情報設定画面の一例を示す図である。図10に示されているように、データ解析装置7のディスプレイ707には、表示制御部74によって適正環境条件設定画面7111が表示される。適正環境条件設定画面7111には、情報処理システム1(データ解析システム6)に設けられた環境センサ2の名称、入力された環境センサが検出する各種環境データの一例である温度、湿度、照度、気圧、電池残量、電波強度を含む各種適正環境条件を入力する適正環境条件入力部、他の環境センサを追加するためのセンサ追加ボタン7151及び入力した値を設定するための設定ボタン7152が表示される。これにより、例えば、情報処理システム1(データ解析システム6)の管理者(利用者の一例)は、環境センサ名と対応する環境センサの各種適正環境条件とを入力した後、設定ボタン7152を操作することにより、各種の所望の適正環境条件を設定させることが可能になる。
【0072】
図9に戻り、データ解析装置7の操作受付部72は、適正環境条件入力を受け付ける(ステップS12)。この処理は、上述したとおりである。
【0073】
次に、設定登録部76は、適正環境条件を設定、登録する(ステップS13)。具体的には、設定登録部76は、ステップS12で入力を受け付けた適正環境条件としての各入力データを適正環境条件管理DB7001(図7参照)の対応する項目にそれぞれ登録する。
【0074】
以上の処理により、管理者が入力した所定の検出対象に係る各種適正環境条件の設定処理が行われる。
【0075】
<データ解析処理>
続いて、データ解析処理について説明する。図11は、データ解析処理を含む全体シーケンス図の一例である。なお、本実施形態において、子中継器4及び親中継器5とデータ解析装置7との間には所定の通信セッションが予め確立され、互いに通信が可能な状態になっていることを前提とする。
【0076】
まず、環境センサ2は、それぞれの検出対象のセンサ状態データを検出する(ステップS21)。具体的には、環境センサ2は、それぞれの検出対象に設けられた自身の環境センサに係る状態データ(センサ状態データ)を検出する。なお、センサ状態データは、環境データの一例である。
【0077】
次に、環境センサ2の送受信部は、子中継器3に対してセンサ状態データを送信する(ステップS22)。これにより、子中継器4の送受信部41は、環境センサ2が送信したセンサ状態データを受信する。
【0078】
続いて、子中継器4の通信部46は、変換部44を介して変換された変換後データを親中継器5に対して送信する(ステップS23)。これにより、親中継器5の通信部56は、子中継器4が送信した変換後データを受信する。このときの変換後データは、例えば、親中継器5が受信可能なhttp形式のセンサ状態データである。
【0079】
次に、親中継器5の送受信部51は、データ解析装置7に対してセンサデータを送信する(ステップS24)。これにより、データ解析装置7の送受信部71は、親中継器5が送信したセンサ状態データを受信し、取得部73は、受信したセンサ状態データを取得する。すなわち、取得部73は、環境センサ2が検出した環境データを、中継器3(子中継器4及び親中継器5)を介して取得する。
【0080】
なお、ステップS22、S23、S24において、子中継器4の通信部46及び送受信部41、親中継器5の通信部56及び送受信部51はそれぞれ、いずれか一方の機能部によりそれぞれのデータの送受信を行ってもよい。また、子中継器4及び親中継器5を統合した中継器3として、環境センサ2及びデータ解析装置7とそれぞれのデータの送受信を行ってもよい。
【0081】
次に、データ解析装置7の設定登録部76は、センサ状態データを登録する(ステップS25)。具体的には、設定登録部76は、ステップS24で受信したセンサ状態データを、環境センサ状態管理DB7002(図8参照)で管理されている各デバイスIDに関連付けられ、対応する各環境データ(温度、湿度、照度、気圧、電池残量、電波受信強度等)の項目に、環境センサ2が計測した計測日時情報とあわせて記憶、登録する。
【0082】
次に、データ解析装置7は、データ解析処理を実行する(ステップS26)。データ解析処理の詳細については、フローチャートを用いて後述する。
【0083】
本実施形態において情報処理システム1は、上述したステップS21乃至S26の処理を、各環境センサで検出された環境データ(センサ状態データ)のすべてに対して繰り返し実行(ループ処理を実行)する。なお、ステップS21乃至S25の処理を所定期間繰り返し実行(ループ処理を実行)した後、以下に示すステップS26のフローチャートによる処理を検出した検出対象全てに対して繰り返し実行するようにしてもよい。
【0084】
<データ解析処理>
ここで、ステップS26のデータ解析処理の詳細について説明する。図12は、データ解析処理の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、データ解析処理の詳細は、以下に示すフローチャートに限らない。
【0085】
まず、データ解析装置7の解析判断部75は、環境センサ2からのデータが途切れているかを判断する(ステップS26-1)。この判断処理において解析判断部75は、所定の時間間隔等により環境センサ2で検出されたセンサ状態データが、データ解析装置7に送信されているかを判断するようにしてもよい。
【0086】
環境センサ2からのデータが途切れていないと判断した場合(ステップS26-1:NO)、解析判断部75は、正常時の動作を実行して(ステップS26-2)、このフローを抜ける。
【0087】
他方、環境センサ2からのデータが途切れていると判断した場合(ステップS26-1:YES)、記憶読出部79は、直近の環境センサデータを読み出す(ステップS26-3)。具体的には、記憶読出部79は、ステップS25で登録した環境センサ状態管理DB7002の各環境センサに関連付けられたセンサ状態データ(温度、湿度、照度、気圧、電池残量、電波受信強度等)を読み出す。
【0088】
次に、解析判断部75は電波受信強度が閾値未満であるかを判断する(ステップS26-4)。具体的には、解析判断部75は記憶読出部79を介して、解析対象となっている環境センサ2のデバイスIDを検索キーとして適正環境条件管理DB7001(図7参照)を検索することにより、対応する適正電波強度[dBm](例えば、-90[dBm]以上-20[dBm]以下)を閾値(適正範囲)として読み出し、ステップS26-3で読み出したセンサ状態データと比較する。
【0089】
電波受信強度が閾値未満である(閾値を満たさない)と判断した場合(ステップS26-4:YES)、生成部77は、環境センサと中継器との間の電波強度に係る通知を生成して(ステップS26-5)、このフローを抜ける。
【0090】
他方、電波受信強度が閾値未満でない((閾値を満たす)と判断した場合(ステップS26-4:NO)、解析判断部75は環境センサ2と中継器3(子中継器4)との通信は良好と判断し(ステップS26-6)、引き続き環境センサが光充電方式であるかを判断する(ステップS26-7)。具体的には、解析判断部75は、現在判断対象となっている環境センサのデバイスID等に基づいて、対応する環境センサ2の駆動方式を確認する。この確認する方法は、予めデータ解析装置7が登録した各環境センサ2のデバイスIDに対応付けられたハードウエア仕様等から駆動方式のデータを読み出し、バッテリー方式、光充電方式、その他の駆動方式であるかを確認すればよい。
【0091】
環境センサが光充電方式であると判断した場合(ステップS26-7:YES)、解析判断部75は更に、環境センサの動作保証条件(温度)内であるかを判断する(ステップS26-8)。具体的には、解析判断部75は、記憶読出部79を介して環境センサ状態管理DB7002(図8参照)で管理されている解析対象の環境センサのセンサ動作保証温度の情報(例えば、上限:55[℃]、下限;-8[℃])を読み出し、ステップS26-3で世読み出した解析対象の環境センサ2の温度情報(温度データ)と比較する。
【0092】
環境センサの動作保証条件(温度)内でないと判断した場合(ステップS26-8:NO)、生成部77は、環境センサの動作保証外を表す通知を生成して(ステップS26-9)、このフローを抜ける。
【0093】
他方、環境センサの動作保証条件(温度)内であると判断した場合(ステップS26-8:YES)、解析判断部75は更に、電池残量が閾値未満かを判断する(ステップS26-10)。具体的には、解析判断部75は記憶読出部79を介して、解析対象となっている環境センサ2のデバイスIDを検索キーとして適正環境条件管理DB7001(図7参照)を検索することにより、対応する適正電池残量[%](例えば、8[$]以上100[%]以下)を閾値(適正範囲)として読み出し、ステップS26-3で読み出したセンサ状態データと比較する。
【0094】
電池残量が閾値未満であると判断した場合(ステップS26-10:YES)、生成部77は、環境センサの電池切れを表す通知を生成して(ステップS26-11)、このフローを抜ける。
【0095】
他方、電池残量が閾値未満でないと判断した場合(ステップS26-10:NO)、解析判断部75は、環境センサの電源状態は良好と判断する(ステップS26-12)。
【0096】
続いて解析判断部75は、他の環境条件の確認提案を実行して(ステップS26-13)、このフローを抜ける。
【0097】
なお、図12に示したデータ解析処理は、図11に示したシーケンス図のとおり、ステップS21乃至S26までの処理が繰り返し実行される過程(ループ処理の過程)において、各環境センサ2が各検出対象の環境データを検出している間、繰り返し実行される。
【0098】
図11に戻り、データ解析装置7の送受信部71は、通信端末8に対して解析結果を送信する(ステップS27)。これにより、通信端末8の送受信部81は、データ解析装置7が送信した解析結果を受信する。このとき、解析結果には、それぞれの処理において生成された通知画面データが含まれる。これにより更に、取得部83は、データ解析装置7が送信した解析結果としての通知画面データを取得する。
【0099】
<通知画面の表示>
次に、通信端末8の表示制御部84は、解析結果を表示する(ステップS28)。具体的には、表示制御部84は、ステップS27で受信した通知画面データに基づいて生成された通知画面をディスプレイ807に表示させる。
【0100】
●画面表示例●
図13は、データ解析異常時の通知画面の一例である。図13に示されているように、通信端末8のディスプレイ807には、表示制御部84によってデータ解析異常時の通知画面8111が表示される。通知画面8111では、ステップS26-5で生成された電波強度不足通知に係る画面が表示される。通知画面8111には、環境センサ2と中継器3との間の電波強度不足による異常を確認した旨のメッセージ、環境センサ名、計測日時、測定された電波強度、及び必要となる電波強度がそれぞれ表示される。また通知画面8111には、確認ボタン8151が表示される。これにより、利用者は確認ボタン8151を操作することを契機として、異常が検知された環境センサ(センサA)に対する適切な処理を行うことが可能になる。
【0101】
●画面表示例●
図14は、データ解析異常時の通知画面の他の一例である。図14に示されているように、通信端末8のディスプレイ807には、表示制御部84によってデータ解析異常時の通知画面8121が表示される。通知画面8121では、ステップS26-9で生成された動作保証外警告通知に係る画面が表示される。通知画面8121には、環境センサ2の動作保証外の環境での動作が確認された旨のメッセージ、環境センサ名、計測日時、測定された測定温度、及び必要となる温度がそれぞれ表示される。また通知画面8121には、確認ボタン8161が表示される。これにより、利用者は確認ボタン8161を操作することを契機として、異常が検知された環境センサ(センサB)に対する適切な処理を行うことが可能になる。
【0102】
●画面表示例●
図15は、データ解析異常時の通知画面の他の一例である。図15に示されているように、通信端末8のディスプレイ807には、表示制御部84によってデータ解析異常時の通知画面8131が表示される。通知画面8131では、ステップS26-11で生成された電池残量不足通知に係る画面が表示される。通知画面8131には、環境センサ2の電池残量不足による異常が確認された旨のメッセージ、環境センサ名、計測日時、電池残量、及び必要となる電池残量がそれぞれ表示される。また通知画面8131には、確認ボタン8171が表示される。これにより、利用者は確認ボタン8171を操作することを契機として、異常が検知された環境センサ(センサA)に対する適切な処理を行うことが可能になる。
【0103】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS24の処理が実行される場合、中継器3とデータ解析装置7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、中継器3とデータ解析装置7との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、中継器3とデータ解析装置7との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0104】
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、データ解析装置7は、環境データに対応付けられた所定の環境条件を設定し(ステップS13)、環境センサ2が検出した環境データを取得し(ステップS24)、取得した環境データが所定の環境条件を満たさない場合に、所定の環境条件に係る通知を生成する(ステップS26)。これにより、検出対象の環境データを検出する検出手段が所定の条件を満たさない場合でも、その状態を把握することが可能になる、という効果を奏する。
【0105】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【0106】
また、上述した実施形態において、データ解析装置7は、上述した各種処理を機械学習(人工知能:AIを利用した学習)によって学習させてもよい。データ解析装置7は、特に適正環境条件設定処理において、管理者が入力した検出対象ごとの各種データを学習し、学習した結果から予測される適正環境条件を管理者に提供するようなUIを提供するようにしてもよい。これにより、管理者が同様の検出対象に対して繰り返して入力する工程を削減する効果を期待することができる。
【0107】
これまで本発明の一実施形態に係るデータ解析装置、データ解析システム、データ解析方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。なお、上述した各構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。
【0108】
■まとめ■
本発明に係る態様は、例えば、以下のとおりである。
【0109】
<第1態様>
第1態様としてのデータ解析装置7(データ解析装置の一例。以下省略)は、検出対象の環境データを検出するための環境センサ2(検出手段の一例。以下省略)の状態を表す状態情報(センサ状態データの一例。以下省略)を解析するものであって、環境データに対応付けられた所定の環境条件(適正温度、適正湿度、適正照度、適正気圧、等)を設定する設定登録部76(設定手段の一例。以下省略)と、環境センサ2が検出した環境データ(温度、湿度、照度、気圧、等)を取得する取得部73(取得手段の一例。以下省略)と、取得した環境データが所定の環境条件を満たさない場合に、所定の環境条件に係る通知を生成する生成部77(生成手段の一例。以下省略)と、を有する。
【0110】
第1態様によれば、データ解析装置7は、検出対象の環境データを検出する検出手段が所定の条件を満たさない場合でも、その状態を把握させることが可能になる。
【0111】
<第2態様>
第2態様としてのデータ解析装置7は、第1態様において、所定の環境条件に係る入力を受け付ける操作受付部72(受付手段の一例。以下省略)を有し、設定登録部76は、操作受付部72により受け付けられた所定の環境条件を示す環境条件情報に基づいて、所定の環境条件を設定する。
【0112】
第2態様によれば、データ解析装置7は、第1態様による効果に加えて、利用者の入力により所定の環境条件を設定することが可能になる。
【0113】
<第3態様>
第3態様としてのデータ解析装置7は、第1態様又は第2態様において、取得部73は、環境センサ2により検出された環境データを中継する中継器3(子中継器4、親中継器5)を介して、環境センサ2で検出された環境データを取得する。
【0114】
第3態様によれば、第1態様及び第2態様による効果と同様の効果を得ることが可能になる。
【0115】
<第4態様>
第4態様としてのデータ解析装置7は、第1態様乃至第3態様のいずれかにおいて、環境センサ2は一以上の環境センサであって、一以上の環境センサ2によって検出された検出対象に係る温度、湿度、照度、気圧、電池残量、電波強度を含む環境データが所定の環境条件を満たさない場合に、生成部77は、所定の環境条件に係る通知を生成する。
【0116】
第4態様によれば、第1態様乃至第3態様による効果に加えて、データ解析装置7は、環境データごとに所定の環境条件に係る通知を生成することが可能になる。
【0117】
<第5態様>
第5態様としてのデータ解析装置7は、第4態様において、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、圧力センサを含む環境センサの状態を表す状態情報を解析する解析判断部75(解析手段の一例。以下省略)を有する。
【0118】
第5態様によれば、第1態様による効果と同様の効果を得ることが可能になる。
【0119】
<第6態様>
第6態様としてのデータ解析装置7は、第1態様乃至第5態様のいずれかにおいて、生成した通知をディスプレイ707(表示手段の一例。以下省略)又は通信端末8のディスプレイ807(表示手段の一例。以下省略)に表示させる表示制御部74(表示制御手段の一例。以下省略)を有する。
【0120】
第6態様によれば、第1態様と同様の効果を得ることが可能になる。
【0121】
<第7態様>
第7態様としてのデータ解析装置7は、第1態様乃至第6態様のいずれかにおいて、生鮮食品、医薬品、加工食品等を含む検出対象の環境データを検出するための環境センサ2の状態を表す状態情報を解析する。
【0122】
第7態様によれば、検出対象のうち、生鮮食品、医薬品、加工食品等の状態を容易に把握することが可能になる。
【0123】
<第8態様>
第8態様としてのデータ解析システム6(データ解析システムの一例。以下省略)は、検出対象の環境データを検出するための環境センサ2(検出手段の一例。以下省略)の状態を表す状態情報(センサ状態データの一例。以下省略)を解析するデータ解析装置7(データ解析装置の一例。以下省略)と、データ解析装置7と通信可能な通信端末8(通信端末の一例。以下省略)と、を有し、
データ解析装置7は、環境データに対応付けられた所定の環境条件(適正温度、適正湿度、適正照度、適正気圧、等)を設定する設定登録部76(設定手段の一例。以下省略)と、環境センサ2が検出した環境データ(温度、湿度、照度、気圧、等)を取得する取得部73(取得手段の一例。以下省略)と、取得した環境データが所定の環境条件を満たさない場合に、所定の環境条件に係る通知を生成する生成部77(生成手段の一例。以下省略)と、生成した通知に係る通知情報を通信端末8に対して送信する送受信部71(送信手段の一例。以下省略)と、を有し、
通信端末8は、データ解析装置7が送信した通知情報を受信する送受信部81(受信手段の一例。以下省略)と、受信した通知情報で表される通知画面をディスプレイ807(表示手段の一例。以下省略)に表示させる表示制御部84(表示制御手段の一例。以下省略)と、を有する。
【0124】
第8態様によれば、第1態様と同様に、検出対象の環境データを検出する検出手段が所定の条件を満たさない場合でも、その状態を把握することが可能になる。
【0125】
<第9態様>
第9態様としてのデータ解析装置7(データ解析装置の一例。以下省略)が実行するデータ解析方法は、検出対象の環境データを検出するための環境センサ2(検出手段の一例。以下省略)の状態を表す状態情報(センサ状態データの一例。以下省略)を解析するものであって、環境データに対応付けられた所定の環境条件(適正温度、適正湿度、適正照度、適正気圧、等)を設定する設定ステップと、環境センサ2が検出した環境データ(温度、湿度、照度、気圧、等)を取得する取得ステップと、取得した環境データが所定の環境条件を満たさない場合に、所定の環境条件に係る通知を生成する生成ステップと、を実行する。
【0126】
第9態様によれば、第1態様と同様に、検出対象の環境データを検出する検出手段が所定の条件を満たさない場合でも、その状態を把握することが可能になる。
【0127】
<第10態様>
第10態様としてのプログラムは、検出対象の環境データを検出するための環境センサ2(検出手段の一例。以下省略)の状態を表す状態情報(センサ状態データの一例。以下省略)を解析するデータ解析装置7(データ解析装置の一例。以下省略)に実行させるプログラムであって、環境データに対応付けられた所定の環境条件(適正温度、適正湿度、適正照度、適正気圧、等)を設定する設定ステップと、環境センサ2が検出した環境データ(温度、湿度、照度、気圧、等)を取得する取得ステップと、取得した環境データが所定の環境条件を満たさない場合に、所定の環境条件に係る通知を生成する生成ステップと、を実行させる。
【0128】
第10態様によれば、第1態様と同様に、検出対象の環境データを検出する検出手段が所定の条件を満たさない場合でも、その状態を把握することが可能になる。
【符号の説明】
【0129】
1 情報処理システム(情報処理システムの一例)
2 環境センサ(検出手段の一例)
3 中継器
4 子中継器
5 親中継器
6 データ解析システム(データ解析システムの一例)
7 データ解析装置(データ解析装置の一例)
8 通信端末(通信端末の一例)
71 送受信部(送信手段の一例)
72 操作受付部(受付手段の一例)
73 取得部(取得手段の一例)
74 表示制御部(表示制御手段の一例)
75 解析判断部(解析手段の一例、判断手段の一例)
76 設定登録部(設定手段の一例、登録手段の一例)
77 生成部(生成手段の一例)
79 記憶読出部(記憶読出手段の一例)
707 ディスプレイ(表示手段の一例)
81 送受信部(受信手段の一例)
84 表示制御部(表示制御手段の一例)
807 ディスプレイ(表示手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0130】
【特許文献1】特開2020-17174号公報
図1
図2
図3
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図5
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