IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ディスコの特許一覧

<>
  • 特開-搬送装置 図1
  • 特開-搬送装置 図2
  • 特開-搬送装置 図3
  • 特開-搬送装置 図4
  • 特開-搬送装置 図5
  • 特開-搬送装置 図6
  • 特開-搬送装置 図7
  • 特開-搬送装置 図8
  • 特開-搬送装置 図9
  • 特開-搬送装置 図10
  • 特開-搬送装置 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024179129
(43)【公開日】2024-12-26
(54)【発明の名称】搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/00 20060101AFI20241219BHJP
   H01L 21/677 20060101ALI20241219BHJP
   B66D 1/36 20060101ALI20241219BHJP
【FI】
B65G1/00 501C
H01L21/68 A
B66D1/36 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023097714
(22)【出願日】2023-06-14
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 貴也
【テーマコード(参考)】
3F022
5F131
【Fターム(参考)】
3F022BB09
3F022CC02
3F022EE05
3F022LL12
5F131CA18
5F131DB92
5F131DC06
5F131DC26
(57)【要約】
【課題】ベルトの横ずれを防いでリールに巻き取らせることが可能な搬送装置を提供する。
【解決手段】荷物を載せた荷台(11)を移動させる搬送装置(10)であって、荷台に一方の端を接続するベルト(12)と、ベルトの他方の端側を巻き取るリール(13)と、リールを回転させる駆動部(14)と、リールと荷台との間に配置しベルトがリールの回転軸方向にずれないようにベルトの幅方向の両端を中央に向かって折り曲げることによって両端を補強しリールに対してベルトをガイドするガイド部(19)と、を備え、ガイド部によって折り曲げた部分が平坦に戻されたベルトをリールに巻き取らせ荷台を移動させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を載せた荷台を移動させる搬送装置であって、
該荷台に一方の端を接続するベルトと、該ベルトの他方の端側を巻き取るリールと、該リールを回転させる駆動部と、該リールと該荷台との間に配置し該ベルトが該リールの回転軸方向にずれないように該ベルトの幅方向の両端を中央に向かって折り曲げることによって該両端を補強し該リールに対して該ベルトをガイドするガイド部と、を備え、
該ガイド部によって折り曲げた部分が平坦に戻された該ベルトを該リールに巻き取らせ該荷台を移動させる、搬送装置。
【請求項2】
該荷台の上方に該リールを配置し、
該リールを正方向に回転させ該ベルトを巻き取ることによって該荷台を上昇させ、
該リールを逆方向に回転させ該ベルトを巻き戻すことによって該荷台を下降させる、
請求項1記載の搬送装置。
【請求項3】
該荷台から上方向に鉛直方向に延在する該ベルトを水平方向に曲げる方向切り換え軸を備え、
水平方向に延在する該ベルトの他方の端側を該リールが巻き取りまたは巻き戻すことによって、該荷台を昇降させる搬送装置であって、
該荷台と該方向切り換え軸との間の鉛直方向に延在する該ベルト、または該方向切り換え軸と該リールとの間の水平方向に延在する該ベルトに対し該ガイド部を配置する、
請求項2記載の搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷台を移動させる搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ベルトが接続されて吊り下げられた荷台を昇降させる搬送装置は、荷台の上方でベルトを巻き取って荷台を上昇させ、巻き取られたベルトを巻き戻して(送り出して)荷台を下降させている。
【0003】
特許文献1、2および3に開示されている搬送装置は、例えば、昇降する荷台(容器)が4本のベルトによって吊り下げられており、4本のベルトを支持する並行する2本のガイド軸と、2本のガイド軸の間に配置されるベルトを巻き取る2つのリールを配置した回転軸と、回転軸を回転させる駆動部と、を備えている。回転軸を正方向に回転させ2つのリールが各2本のベルトを巻き取ることで荷台を上昇させて、回転軸を逆方向に回転させ2つのリールが各2本のベルトを送り出すことで荷台を下降させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-178108号公報
【特許文献2】特開2021-082091号公報
【特許文献3】特開2022-093157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなベルトを介して荷台を移動させる搬送装置では、ベルトの厚みを薄くして軽くすることで、駆動部の負荷を低減し、駆動部を構成するモータの小型化を図ることができる。しかし、ベルトを薄く構成すると、ベルトをリールに巻き取る際に、回転軸の軸方向にベルトが横ずれしやすくなる。
【0006】
したがって、動力伝達部としてベルトを用いる搬送装置は、ベルトの横ずれを防いでリールに巻き取らせる、という課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、荷物を載せた荷台を移動させる搬送装置であって、該荷台に一方の端を接続するベルトと、該ベルトの他方の端側を巻き取るリールと、該リールを回転させる駆動部と、該リールと該荷台との間に配置し該ベルトが該リールの回転軸方向にずれないように該ベルトの幅方向の両端を中央に向かって折り曲げることによって該両端を補強し該リールに対して該ベルトをガイドするガイド部と、を備え、該ガイド部によって折り曲げた部分が平坦に戻された該ベルトを該リールに巻き取らせ該荷台を移動させる。
【0008】
例えば、該荷台の上方に該リールを配置し、該リールを正方向に回転させ該ベルトを巻き取ることによって該荷台を上昇させ、該リールを逆方向に回転させ該ベルトを巻き戻すことによって該荷台を下降させる構成の搬送装置に適用が可能である。
【0009】
また、該荷台から上方向に鉛直方向に延在する該ベルトを水平方向に曲げる方向切り換え軸を備え、水平方向に延在する該ベルトの他方の端側を該リールが巻き取りまたは巻き戻すことによって、該荷台を昇降させる搬送装置において、該荷台と該方向切り換え軸との間の鉛直方向に延在する該ベルト、または該方向切り換え軸と該リールとの間の水平方向に延在する該ベルトに対し該ガイド部を配置してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の搬送装置によれば、ベルトがリールの回転軸方向にずれないように、ベルトの幅方向の両端を中央に向かって折り曲げることによって両端を補強した状態でベルトを通過させるガイド部を備えたことによって、ベルトの横ずれを防いでリールに巻き取らせて、安定性に優れた確実な搬送動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施形態の搬送装置を示す斜視図である。
図2】第2の実施形態の搬送装置を示す側面図である。
図3】第3の実施形態の搬送装置を示す側面図である。
図4】第4の実施形態の搬送装置を示す平面図である。
図5】第4の実施形態の搬送装置を示す側面図である。
図6】第4の実施形態の搬送装置を示す斜視図である。
図7】第4の実施形態の搬送装置の一部を示す斜視図である。
図8】第5の実施形態の搬送装置を示す平面図である。
図9】第5の実施形態の搬送装置を示す側面図である。
図10】搬送装置を備えた搬送車の斜視図である。
図11】搬送車によって搬送される荷台の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。各図に示す、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、互いに垂直な方向であり、X軸方向とY軸方向が水平方向、Z軸方向が鉛直方向(上下方向)である。
【0013】
図1は、第1の実施形態の搬送装置10を示している。搬送装置10は、搬送される対象物(荷物)を収容する荷台11を昇降させる装置であり、荷台11に一方の端を接続する帯状のベルト12と、ベルト12の他方の端側を巻き取る円筒状のリール13と、リール13を回転させる駆動部14と、を備えている。引き上げる前の荷台11は、搬送装置10が備える荷台支持部15に載置される。リール13と駆動部14は、荷台支持部15から上方に突出する立壁部16に取り付けられて、荷台支持部15の上方に配置されている。駆動部14は、リール13を回転駆動させる駆動力を発生するモータを備えている。
【0014】
リール13は、X軸方向に延在する回転軸17によって支持されている。回転軸17は、立壁部16からY軸方向に突出する一対の軸支持部18に対して回転可能に支持されている。回転軸17の一方の端は駆動部14に接続しており、駆動部14が備えるモータによって回転軸17が回転され、回転軸17と共にリール13が回転する。リール13が正方向Raに回転すると、ベルト12がリール13に巻き取られて、ベルト12の一方の端が接続している荷台11が上方に引き上げられる。リール13が逆方向Rbに回転すると、リール13に巻き取られたベルト12が巻き戻されて(送り出されて)、荷台11が下方に移動する。
【0015】
なお、リール13を支持する構造の変形例として、回転軸17を回転しない固定軸とし、この固定軸を挿通する軸穴をリール13の中心に設け、リール13の軸穴の内周面が固定軸に対して回転可能に支持されるようにしてもよい。この場合、リール13にギヤやプーリーなどの回転伝達部を備え、駆動部からリール13の回転伝達部に回転力を伝達することによって、リール13を回転させることができる。
【0016】
ベルト12を介して荷台11を移動させる搬送装置10においては、ベルト12が薄く軽量であるほど、ベルト12をリール13に巻き取る際に駆動部14にかかる負担が少なくなり、駆動部14を構成するモータを小型なものにすることができる。その一方で、ベルト12が薄くなると、ベルト12の進行の安定性や形状の維持性が低くなり、リール13に巻き取る際やリール13から送り出す際に、ベルト12が回転軸17の軸方向(X軸方向)に横ずれしやすくなる。すると、ベルト12がZ軸方向に直進せずにX軸方向に斜行したり、ベルト12が不規則な形状でリール13に巻き取られたりして、各リール13に巻き取られたベルト12の直径が異なると荷台11が水平ではなくなり、荷台11の昇降動作が不安定になるおそれがある。
【0017】
このような問題を防ぐために、搬送装置10は、ガイド部19を備えている。ガイド部19は、Z軸方向においてリール13と荷台支持部15との間に設けられており、立壁部16からY軸方向に突出する一対の円柱形状の突起191によって構成されている。一対の突起191は、X軸方向に間隔を空けて配置されており、ベルト12が一対の突起191の間を通されている。X軸方向における一対の突起191の間隔Waは、折り曲げられていない平坦な状態のベルト12の幅Wbよりも小さい。
【0018】
従って、ガイド部19をベルト12が通る際には、一対の突起191に接触したベルト12の幅方向の両端が中央に向かって折り曲げられる。このような形状の変化によって、ベルト12の幅方向の両端が補強され、ガイド部19によってガイドされたベルト12は、回転軸17の軸方向に横ずれせずに上方に進むことができる。ガイド部19を通過してリール13に達するまでの間に、ベルト12は、ガイド部19によって折り曲げられた形状から平坦な形状に戻る。そして、平坦に戻ったベルト12がリール13に巻き取られる。
【0019】
ガイド部19を構成する一対の突起191はY軸方向に突出する円柱形状であり、ガイド部19を通るベルト12は一対の突起191の円筒形状の外周面に沿って湾曲する形で折り曲げられる。従って、ベルト12に形状回復不能な折りぐせが生じることがなく、ガイド部19を通過したベルト12は、ベルト12自体が備える可撓性によって、元の平坦な形状に戻ることができる。
【0020】
ガイド部19は、ベルト12が移動する経路の途中に位置して、ベルト12を適切な方向に進行させるガイドとして機能する。さらに、ガイド部19は、単にベルト12の進行方向を定めるだけではなく、ベルト12の形状を変化させてベルト12の幅方向の両端を補強させた状態でガイド部19を通過させることによって、回転軸17の軸方向にベルト12が横ずれすることを抑制させている。
【0021】
例えば、本実施形態のガイド部19とは異なり、X軸方向における一対の突起の間隔がベルト12の幅Wb以上である構成のガイド部や、ベルト12を厚み方向であるY軸方向に挟み込む構成のガイド部の場合、ベルト12の幅方向の両端を中央に向かって折り曲げて補強する効果を得られないので、本実施形態のガイド部19に比べて、回転軸17の軸方向にベルト12が横ずれする可能性が高くなる。
【0022】
これに対して、本実施形態のガイド部19は、ベルト12の幅方向の両端の形状変更を行い補強しながらベルト12を通過させて、横ずれを効果的に防いでいる。従って、搬送装置10は、ガイド部19を備えることによって、ベルト12の厚みを薄くして軽くした場合でも、ベルト12を横ずれさせずにリール13に巻き取らせることができる。そして、ベルト12を軽量にすることで、駆動系の負荷が低減され、出力を抑えた小型のモータを備えた駆動部14の採用が可能になる。
【0023】
なお、ガイド部19からリール13までの距離が短すぎると、ベルト12が、ガイド部19によって幅方向の両端が折り曲げられた状態から十分に復元せずに、平坦ではない形状のままリール13に巻き取られてしまう可能性がある。このような状態になることを防止するために、ガイド部19を通過したベルト12が平坦な形状に戻ってからリール13に巻き取られるように、ガイド部19はリール13に対して所定の距離をおいて配置されている。
【0024】
図2は、第2の実施形態の搬送装置20を示している。搬送装置20は、荷台11から上方向に鉛直方向(Z軸方向)に延在するベルト12を、水平方向(Y軸方向)に曲げる方向切り換え軸21を備えている。方向切り換え軸21に対してY軸方向に離れた位置に、リール22が配置されている。方向切り換え軸21によって水平方向に曲げられたベルト12が、水平方向(Y軸方向)に延在してリール22に巻き取られる。ベルト12のうち、荷台11から方向切り換え軸21までの鉛直方向に延在する領域を鉛直領域121とし、方向切り換え軸21からリール22までの水平方向に延在する領域を水平領域122とする。
【0025】
リール22は、モータを備えた駆動部23によって、X軸方向に延在する回転軸を中心として回転駆動される。リール22と方向切り換え軸21は、搬送装置20の本体部(図示略)に対して回転可能に支持されている。なお、方向切り換え軸21は、搬送装置20の本体部に対して回転せずに固定された固定軸であってもよい。
【0026】
搬送装置20は、方向切り換え軸21の下方にガイド部24を備えている。ガイド部24は、上記の搬送装置10におけるガイド部19と同様の構成であり、搬送装置20の本体部(図示略)からY軸方向に突出する一対の円柱形状の突起241を備えている(図2では一対の突起241が重なって見えている)。一対の突起241は、X軸方向に間隔を空けて配置されており、一対の突起241の間隔は、ベルト12の幅よりも狭い。
【0027】
一対の突起241の間を、ベルト12の鉛直領域121が通されている。ベルト12の鉛直領域121は、一対の突起241に接触して、幅方向の両端が中央に向かって折り曲げられる。この変形によって、ベルト12の幅方向の両端が補強される。ガイド部24を通過したベルト12は、ガイド部24によって幅方向の両端が折り曲げられた形状から平坦な形状に戻り、方向切り換え軸21によって水平方向(Y軸方向)に曲げられ、水平方向に延在する水平領域122がリール22に巻き取られる。
【0028】
ガイド部24から方向切り換え軸21までの距離が短い場合、ガイド部24を通過したベルト12が、幅方向の両端が折り曲げられた形状を残しながら、方向切り換え軸21に達する可能性がある。この場合、方向切り換え軸21の周面に沿ってベルト12が進行すると、ベルト12が平坦な形状に戻ることが促進される。つまり、方向切り換え軸21は、ベルト12を平坦な形状に戻すことをサポートする平坦戻し部として機能させることができる。
【0029】
図3は、第3の実施形態の搬送装置25を示している。搬送装置25は、搬送装置20と同様に、ベルト12の延在方向を鉛直方向(Z軸方向)から水平方向(Y軸方向)に曲げる方向切り換え軸21を備えており、方向切り換え軸21に対してY軸方向に離れた位置に設けたリール22によってベルト12を巻き取る構造である。
【0030】
搬送装置25は、Y軸方向におけるリール13と方向切り換え軸21との間に、ガイド部26を備えている。ガイド部26は、X軸方向に間隔を空けて、搬送装置20の本体部(図示略)からZ軸方向に突出する一対の円柱形状の突起261を備えている(図3では一対の突起261が重なって見えている)。X軸方向における一対の突起261の間隔は、ベルト12の幅よりも狭い。
【0031】
一対の突起261の間を、ベルト12の水平領域122が通されている。ベルト12の水平領域122は、一対の突起261に接触して、幅方向の両端が中央に向かって折り曲げられる。この変形によって、ベルト12の幅方向の両端が補強される。ガイド部26を通過したベルト12は、ガイド部26によって幅方向の両端が折り曲げられた形状から平坦な形状に戻り、リール22に巻き取られる。
【0032】
ガイド部26からリール22までのY軸方向の距離を十分に確保することで、ガイド部26を通過したベルト12の水平領域122を、リール22に到達する前に平坦な形状に戻すことができる。従って、ガイド部26とリール22との間に、方向切り換え軸21のような平坦戻し部を備えていなくても、ベルト12を支障なくリール22に巻き取らせることができる。
【0033】
図2の搬送装置20におけるガイド部24と、図3の搬送装置25におけるガイド部26は、上記の搬送装置10におけるガイド部19と同様に、リール22に巻き取られるベルト12がリール22の回転軸の軸方向(X軸方向)に横ずれすることを防ぐ効果を有する。つまり、搬送装置20のようにベルト12の鉛直領域121に作用するガイド部24を設ける形態と、搬送装置25のようにベルト12の水平領域122に作用するガイド部26を設ける形態は、どちらもベルト12の横ずれ防止に有用である。なお、1つの搬送装置に、ベルト12の鉛直領域121をガイドするガイド部24と、ベルト12の水平領域122をガイドするガイド部26との両方を備えることも可能である。
【0034】
上記の搬送装置10、20、25は、1本のベルト12によって荷台11を吊り下げているが、複数本のベルトによって荷台を吊り下げるタイプの搬送装置に本発明を適用することもできる。
【0035】
図4から図7に示す第4の実施形態の搬送装置30は、荷台31(図5)を4本のベルト32、33、34、35によって吊り下げる構成である。各ベルト32、33、34、35は、X軸方向に所定の幅を有する帯状のベルトであり、一方の端部が荷台31の上面に接続している。
【0036】
図6に示すように、搬送装置30は、X軸方向に間隔を空けて配置した一対の側板36、37と、一対の側板36、37を支持するベース板38と、を備えている。ベース板38は、水平方向に延在する平板形状であり、X軸方向に延びる一対の縁部とY軸方向に延びる一対の縁部とによって囲まれた矩形状の開口39を有している。開口39のうちY軸方向に延びる一対の縁部に沿って、ベース板38から上方向に突出する形状の一対の側板36、37が設けられている。
【0037】
X軸方向に延在する回転軸40と一対の方向切り換え軸41、42とが、一対の側板36、37に対して回転可能に支持されている。一対の方向切り換え軸41、42は、Y軸方向に離間して設けられており、回転軸40は、Y軸方向で一対の方向切り換え軸41、42の中間に位置している。なお、方向切り換え軸41、42は、一対の側板36、37に対して回転せずに固定された固定軸であってもよい。
【0038】
回転軸40には、X軸方向に離間した位置にリール43とリール44が固定されている。リール43とリール44はそれぞれ、X軸方向に延びる軸線を中心とする円柱形状である。図4に示すように、回転軸40の一端にはプーリー45が固定されている。モータを内蔵した駆動部46が側板36に支持されており、駆動部46のモータの出力軸47がX軸方向に突出している。出力軸47の先端にはプーリー48が固定されている。プーリー45とプーリー48には、ループ形状の無端ベルト49が架け渡されており、モータを駆動して出力軸47が回転すると、プーリー45、無端ベルト49、プーリー48を介して回転軸40に回転が伝達される。
【0039】
4本のベルト32、33、34、35はそれぞれ、荷台31に接続する一方の端部から上方向に鉛直方向(Z軸方向)に延在し、ベース板38の開口39を通って、方向切り換え軸41、42に沿って水平方向(Y軸方向)に曲げられる。
【0040】
詳しくは、ベルト32は、X軸方向で側板36寄りの位置に配されており、荷台31から鉛直領域321が上方向に延在し、方向切り換え軸41によって回転軸40側に向けて曲げられて、水平領域322が水平方向に延びて、他方の端部がリール43に接続する。
【0041】
ベルト33は、X軸方向で側板36寄りの位置に配されており、荷台31から鉛直領域331が上方向に延在し、方向切り換え軸42によって回転軸40側に向けて曲げられて、水平領域332が水平方向に延びて、他方の端部がリール43に接続する。
【0042】
ベルト34は、X軸方向で側板37寄りの位置に配されており、荷台31から鉛直領域341が上方向に延在し、方向切り換え軸41によって回転軸40側に向けて曲げられて、水平領域342が水平方向に延びて、他方の端部がリール44に接続する。
【0043】
ベルト35は、X軸方向で側板37寄りの位置に配されており、荷台31から鉛直領域351が上方向に延在し、方向切り換え軸42によって回転軸40側に向けて曲げられて、水平領域352が水平方向に延びて、他方の端部がリール44に接続する。
【0044】
このように、リール43に一対のベルト32、33が接続し、リール44に一対のベルト34、35が接続している。図5に示すように、ベルト32とベルト33はリール43に対する接続位置が異なっており、ベルト32の水平領域322が、方向切り換え軸41からリール43にかけてZ軸方向にほとんど傾くことなく水平に延在しているのに対し、ベルト33の水平領域332は、Z軸方向の高さを変えながら方向切り換え軸42からリール43の間に延在している。また、ベルト34とベルト35はリール44に対する接続位置が異なっており、ベルト34の水平領域342が、方向切り換え軸41からリール44にかけてZ軸方向にほとんど傾くことなく水平に延在しているのに対し、ベルト35の水平領域352は、Z軸方向の高さを変えながら方向切り換え軸42からリール44の間に延在している。
【0045】
本発明において、ベルトが水平方向に延在することは、ベルト32の水平領域322やベルト34の水平領域342のように、鉛直方向(Z軸方向)の位置を一定に保ちながら水平に延在する形態に限定されるものではなく、ベルト33の水平領域332やベルト35の水平領域352のように、鉛直方向(Z軸方向)に位置を多少変化させる傾きを有しつつ概ね水平に延在する形態を含む概念である。
【0046】
駆動部46が備えるモータの駆動力によって回転軸40が正方向Ra(図5)に回転すると、ベルト32とベルト33がリール43に巻き取られ、ベルト34とベルト35がリール44に巻き取られ、4本のベルトが接続している荷台31が上方に引き上げられる。駆動部46が備えるモータの駆動力によって回転軸40が逆方向Rb(図5)に回転すると、リール43に巻き取られたベルト32とベルト33が巻き戻され(送り出され)、リール44に巻き取られたベルト34とベルト35が巻き戻され(送り出され)、4本のベルトが接続している荷台31が下方に移動する。
【0047】
搬送装置30は、4本のベルト32、33、34、35をそれぞれガイドする4箇所のガイド部50、51、52、53を備えている。ガイド部50、51、52、53は、上記の各実施形態におけるガイド部19、24、26と同様の役割を持っている。
【0048】
図7は、ガイド部50とその周辺を拡大して示した図である。図7に示すように、ガイド部50は、X軸方向に間隔を空けて配置されてY軸方向に延在する一対の円柱形状の突起501を備えている。一対の突起501は、ベース板38上に設けたL字形状のブラケット502により支持されており、ブラケット502からY軸方向に突出している。X軸方向における一対の突起501の間隔は、ベルト32の幅よりも小さい。一対の突起501の間をベルト32の鉛直領域321が通され、一対の突起501に接触してベルト32(鉛直領域321)の幅方向の両端が中央に向かって折り曲げられて、ベルト32の幅方向の両端が補強される。ガイド部50を通過したベルト32は、幅方向の両端が折り曲げられた形状から平坦な形状に戻って、方向切り換え軸41によって水平方向に曲げられ、水平方向に延在する水平領域322がリール43に巻き取られる。
【0049】
ガイド部51は、X軸方向に間隔を空けて配置されてY軸方向に延在する一対の円柱形状の突起511を備えている。一対の突起511は、ベース板38上に設けたL字形状のブラケット512により支持されており、ブラケット512からY軸方向に突出している。X軸方向における一対の突起511の間隔は、ベルト33の幅よりも小さい。一対の突起511の間をベルト33の鉛直領域331が通され、一対の突起511に接触してベルト33(鉛直領域331)の幅方向の両端が中央に向かって折り曲げられて、ベルト33の幅方向の両端が補強される。ガイド部51を通過したベルト33は、幅方向の両端が折り曲げられた形状から平坦な形状に戻って、方向切り換え軸42によって水平方向に曲げられ、水平方向に延在する水平領域332がリール43に巻き取られる。
【0050】
ガイド部52は、X軸方向に間隔を空けて配置されてY軸方向に延在する一対の円柱形状の突起521を備えている。一対の突起521は、ベース板38上に設けたL字形状のブラケット522により支持されており、ブラケット522からY軸方向に突出している。X軸方向における一対の突起521の間隔は、ベルト34の幅よりも小さい。一対の突起521の間をベルト34の鉛直領域341が通され、一対の突起521に接触してベルト34(鉛直領域341)の幅方向の両端が中央に向かって折り曲げられて、ベルト34の幅方向の両端が補強される。ガイド部52を通過したベルト34は、幅方向の両端が折り曲げられた形状から平坦な形状に戻って、方向切り換え軸41によって水平方向に曲げられ、水平方向に延在する水平領域342がリール44に巻き取られる。
【0051】
ガイド部53は、X軸方向に間隔を空けて配置されてY軸方向に延在する一対の円柱形状の突起531を備えている。一対の突起531は、ベース板38上に設けたL字形状のブラケット532により支持されており、ブラケット532からY軸方向に突出している。X軸方向における一対の突起531の間隔は、ベルト35の幅よりも小さい。一対の突起531の間をベルト35の鉛直領域351が通され、一対の突起531に接触してベルト35(鉛直領域351)の幅方向の両端が中央に向かって折り曲げられて、ベルト35の幅方向の両端が補強される。ガイド部53を通過したベルト35は、幅方向の両端が折り曲げられた形状から平坦な形状に戻って、方向切り換え軸42によって水平方向に曲げられ、水平方向に延在する水平領域352がリール44に巻き取られる。
【0052】
ガイド部50、52から方向切り換え軸41までの距離が短く、ガイド部50、52を通過したベルト32、34が、幅方向の両端が折り曲げられた形状を残しながら、方向切り換え軸41に達する場合には、方向切り換え軸41を、ベルト32、34を平坦な形状に戻すことをサポートする平坦戻し部として機能させることができる。
【0053】
同様に、ガイド部51、53から方向切り換え軸42までの距離が短く、ガイド部51、53を通過したベルト33、35が、幅方向の両端が折り曲げられた形状を残しながら、方向切り換え軸42に達する場合には、方向切り換え軸42を、ベルト33、35を平坦な形状に戻すことをサポートする平坦戻し部として機能させることができる。
【0054】
以上のように、搬送装置30では、4本のベルト32、33、34、35のうち、鉛直方向(Z軸方向)に延在する鉛直領域321、331、341、351がそれぞれ、ガイド部50、51、52、53によって幅方向の両端を補強する形状に変形される。これにより、リール43に巻き取られる一対のベルト32、33と、リール44に巻き取られる一対のベルト34、35とが、回転軸40の軸方向に横ずれすることを防止できる。
【0055】
図8および図9に示す第5の実施形態の搬送装置60は、ガイド部の配置を除いて、上記の搬送装置30と共通しており、荷台31を4本のベルト32、33、34、35によって吊り下げている。回転軸40が正方向Ra(図9)に回転すると、ベルト32とベルト33がリール43に巻き取られ、ベルト34とベルト35がリール44に巻き取られて、荷台31が上方に引き上げられる。回転軸40が逆方向Rb(図9)に回転すると、リール43に巻き取られたベルト32とベルト33が巻き戻され(送り出され)、リール44に巻き取られたベルト34とベルト35が巻き戻され(送り出され)、荷台31が下方に移動する。
【0056】
搬送装置60は、4本のベルト32、33、34、35をそれぞれガイドする4箇所のガイド部61、62、63、64を備えている。
【0057】
ガイド部61は、X軸方向に間隔を空けて配置されてZ軸方向に延在する一対の円柱形状の突起611を備えている。一対の突起611は、側板36からX軸方向に突出する板形状のブラケット612により支持されており、ブラケット612から下方向に突出している。X軸方向における一対の突起611の間隔は、ベルト32の幅よりも小さい。一対の突起611の間をベルト32の水平領域322が通され、一対の突起611に接触してベルト32(水平領域322)の幅方向の両端が中央に向かって折り曲げられて、ベルト32の幅方向の両端が補強される。ガイド部61を通過したベルト32の水平領域322は、幅方向の両端が折り曲げられた形状から平坦な形状に戻って、リール43に巻き取られる。
【0058】
ガイド部62は、X軸方向に間隔を空けて配置されてZ軸方向に延在する一対の円柱形状の突起621を備えている。一対の突起621は、側板36からX軸方向に突出する板形状のブラケット622により支持されており、ブラケット622から下方向に突出している。X軸方向における一対の突起621の間隔は、ベルト33の幅よりも小さい。一対の突起621の間をベルト33の水平領域332が通され、一対の突起621に接触してベルト33(水平領域332)の幅方向の両端が中央に向かって折り曲げられて、ベルト33の幅方向の両端が補強される。ガイド部62を通過したベルト33の水平領域332は、幅方向の両端が折り曲げられた形状から平坦な形状に戻って、リール43に巻き取られる。
【0059】
ガイド部63は、X軸方向に間隔を空けて配置されてZ軸方向に延在する一対の円柱形状の突起631を備えている。一対の突起631は、側板37からX軸方向に突出する板形状のブラケット632により支持されており、ブラケット632から下方向に突出している。X軸方向における一対の突起631の間隔は、ベルト34の幅よりも小さい。一対の突起631の間をベルト34の水平領域342が通され、一対の突起631に接触してベルト34(水平領域342)の幅方向の両端が中央に向かって折り曲げられて、ベルト34の幅方向の両端が補強される。ガイド部63を通過したベルト34の水平領域342は、幅方向の両端が折り曲げられた形状から平坦な形状に戻って、リール44に巻き取られる。
【0060】
ガイド部64は、X軸方向に間隔を空けて配置されてZ軸方向に延在する一対の円柱形状の突起641を備えている。一対の突起641は、側板37からX軸方向に突出する板形状のブラケット642により支持されており、ブラケット642から下方向に突出している。X軸方向における一対の突起641の間隔は、ベルト35の幅よりも小さい。一対の突起641の間をベルト35の水平領域352が通され、一対の突起641に接触してベルト35(水平領域352)の幅方向の両端が中央に向かって折り曲げられて、ベルト35の幅方向の両端が補強される。ガイド部64を通過したベルト35の水平領域352は、幅方向の両端が折り曲げられた形状から平坦な形状に戻って、リール44に巻き取られる。
【0061】
以上のように構成された搬送装置60では、4本のベルト32、33、34、35のうち、水平方向(Y軸方向)に延在する水平領域322、332、342、352がそれぞれ、ガイド部61、62、63、64によって幅方向の両端を補強する形状に変形される。これにより、リール43に巻き取られる一対のベルト32、33と、リール44に巻き取られる一対のベルト34、35とが、回転軸40の軸方向に横ずれすることを防止できる。
【0062】
図10は、上記の搬送装置30または搬送装置60を搭載した搬送車70を示している。搬送車70は、搬送装置30と搬送装置60のいずれも搭載可能であり、以下の説明では「搬送装置30(60)」と包括的に記載する。搬送車70において、先に説明した搬送装置30(60)の構成要素に対応する箇所については、搬送装置30(60)の構成要素と同じ符号で示して説明を省略する。
【0063】
搬送車70は、荷台71にウェーハなどの被加工物を収容して、搬送システムにおける搬送路を移動する。詳しくは、搬送車70は、ローダー・アンローダーから加工前の被加工物を受け取って荷台71に収容し、搬送路を走行して加工装置へ被加工物を搬送する。また、搬送車70は、加工装置から加工後の被加工物を受け取って荷台71に収容し、搬送路を走行して、加工後の被加工物をローダー・アンローダーへ搬送する。
【0064】
搬送車70は、ベース板38の下面側に複数の車輪72を備えている。複数の車輪72の少なくとも一部は、走行用モータ73によって回転される動輪であり、走行用モータ73を駆動することによって車輪72に動力が伝達されて搬送車70が走行する。バッテリー74から走行用モータ73に電力が供給される。
【0065】
ベース板38の下面側には、複数の車輪72の設置箇所に囲まれる領域に、荷台71を格納可能な格納空間75が形成されている。搬送装置30(60)において4本のベルト32、33、34、35を巻き取ると、荷台71が上昇して格納空間75に格納される。格納空間75に格納された荷台71の下面は、車輪72の接地面よりも上方に位置しており、格納された荷台71は搬送車70の走行を妨げない。搬送装置30(60)において4本のベルト32、33、34、35を巻き戻す(送り出す)と、荷台71が格納空間75から下方へ下降する。図10は、荷台71を下降させて載置面76に載置した状態を示している。載置面76は、例えば、ローダー・アンローダーの載置台の上面である。
【0066】
荷台71は、内部に被加工物を収容する収容室77を有している。収容室77の一つの側面には開口78が形成されており、開口78を通して被加工物を収容室77に出し入れすることができる。図11に示すように、収容室77には、大きさが異なる2つの被加工物79、80を収容可能である。
【0067】
搬送車70のベース板38上には、X軸方向に間隔を空けて配置した一対の側板36、37と、Y軸方向に間隔を空けて配置した一対の側板81、82と、ベース板38の開口39(図6)の上方を覆う天板83と、が設けられている。4つの側板36、37、81、82と天板83とによって、図4から図9に示す搬送装置30(60)の構成要素が覆われている。
【0068】
搬送車70は、走行用モータ73を駆動させて搬送路を走行するので、バッテリー74の電力消費を抑制して効率的に運用するためには、できるだけ小型で軽量な構成にすることが望ましい。上記のように、本発明を適用した搬送装置30(60)は、4本のベルト32、33、34、35を薄く軽量にしながら回転軸に沿う方向の横ずれを防ぐことができるので、搬送車70に搭載する荷台昇降用ユニットとして非常に好適である。
【0069】
上記の各実施形態では、荷台を支持するベルトを1本または4本としたが、ベルトの数はこれに限定されない。例えば、3本のベルトによって荷台を吊り下げる構成でもよい。
【0070】
また、上記の各実施形態では、荷台を鉛直方向に昇降させているが、これに限定するものではない。例えば、車輪を配置した荷台を斜面に沿って昇降させるときに利用してもよい。また、荷台を水平方向に移動させるときに利用してもよい。
【0071】
上記の各実施形態では、搬送装置のガイド部が、ベルトの幅方向に間隔を空けて配置した一対の円柱形状の突起を備えている。ガイド部の突起を円柱形状にすると、ベルトの幅方向の両端が突起に接触したときに形状回復不能な折りぐせを生じさせず、ガイド部を通過した後にベルトをスムーズに平坦な形状に戻すことができる。また、円柱形状の突起は、製造しやすく、強度を確保しやすいという利点がある。
【0072】
しかし、ガイド部を構成する突起は円柱形状に限定されるものではない。例えば、ベルトが接触する領域が滑らかな円筒面で、それ以外の領域が非円形形状(一例として、平面)である一対の突起によってガイド部を構成してもよい。
【0073】
上記の各実施形態では、搬送装置のガイド部が、ベルトの幅方向に離間した一対の突起を備えている。この構成によれば、一対の突起は先端側で接続せずに互いの間が開放されているので、搬送装置の組み立て時に一対の突起の間にベルトを通す作業や、搬送装置のメンテナンス時に一対の突起の間からベルトを離脱させる作業を行いやすい。しかし、ガイド部は当該構成に限定されるものではなく、例えば、一対の突起が先端側で接続している(先端側が開放せずに閉じている)U字構造のガイド部などを適用することも可能である。
【0074】
別の変形例として、一対の突起ではなく、溝形状のガイド部を採用し、溝の両側面によってベルトの幅方向の両端を狭めるように変形させてもよい。
【0075】
なお、本発明の実施の形態は上記の実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。従って、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
【産業上の利用可能性】
【0076】
以上に説明したように、本発明の搬送装置は、ベルトを薄くして軽量化した場合でも、ベルトの横ずれを防いでリールに巻き取らせることができ、搬送装置における駆動系の軽量化の要求が高い搬送システムなどにおいて非常に有用である。
【符号の説明】
【0077】
10 :搬送装置
11 :荷台
12 :ベルト
13 :リール
14 :駆動部
17 :回転軸
19 :ガイド部
191 :突起
20 :搬送装置
21 :方向切り換え軸
22 :リール
23 :駆動部
24 :ガイド部
241 :突起
25 :搬送装置
26 :ガイド部
261 :突起
30 :搬送装置
31 :荷台
32~35 :ベルト
39 :開口
40 :回転軸
41、42 :方向切り換え軸
43、44 :リール
46 :駆動部
50~53 :ガイド部
501 :突起
511 :突起
521 :突起
531 :突起
60 :搬送装置
61~64 :ガイド部
611 :突起
621 :突起
631 :突起
641 :突起
70 :搬送車
71 :荷台
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11