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特開2024-17953画像投影装置及び画像投影装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024017953
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】画像投影装置及び画像投影装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   G02B 26/10 20060101AFI20240201BHJP
   G02B 26/08 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
G02B26/10 A
G02B26/08 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022120942
(22)【出願日】2022-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】直野 崇幸
【テーマコード(参考)】
2H045
2H141
【Fターム(参考)】
2H045AB00
2H045AB22
2H045AB44
2H045AB54
2H045AB73
2H045AB81
2H045BA14
2H045CA85
2H045CA86
2H045CA88
2H045CA98
2H045DA02
2H045DA04
2H141MA12
2H141MB23
2H141MB24
2H141MC09
2H141ME09
2H141ME24
2H141ME25
2H141MG06
2H141MZ12
2H141MZ16
(57)【要約】
【課題】広範囲に十分な解像度で画像を投影することを可能とする画像投影装置及び画像投影装置の制御方法を提供する。
【解決手段】画像投影装置は、光源と、可動ミラーの振れ角と回転角とを変更することにより光を偏向して走査することを可能とする光走査素子と、光走査素子により走査される光を周方向に偏向することにより光を投影する光学部材と、特定時刻もしくは特定期間の連続した時刻における振れ角及び回転角を検出するセンサと、プロセッサと、を備え、プロセッサは、目標の画像を投影するために必要な可動ミラーの目標走査軌道と、目標走査軌道内における目標発光タイミングとを決定し、目標走査軌道に基づいて光走査素子を駆動し、センサの検出値に基づいて可動ミラーの軌道を算出し、目標発光タイミングと可動ミラーの軌道とに基づいて発光タイミングを決定し、決定した発光タイミングに基づいて光源に光を出射させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を出射する光源と、
前記光が入射する可動ミラーを有し、前記可動ミラーの振れ角と回転角とを変更することにより前記光を偏向して走査することを可能とする光走査素子と、
前記光走査素子により走査される前記光を周方向に偏向することにより前記光を投影する光学部材と、
特定時刻もしくは特定期間の連続した時刻における前記振れ角及び前記回転角を検出するセンサと、
プロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
目標の画像を投影するために必要な前記可動ミラーの目標走査軌道と、前記目標走査軌道内における目標発光タイミングとを決定し、
前記目標走査軌道に基づいて前記光走査素子を駆動し、
前記センサの検出値に基づいて前記可動ミラーの軌道を算出し、
前記目標発光タイミングと前記可動ミラーの軌道とに基づいて発光タイミングを決定し、
決定した前記発光タイミングに基づいて前記光源に前記光を出射させる
画像投影装置。
【請求項2】
前記目標走査軌道は、前記画像を投影する1フレーム期間において、前記画像中の同じピクセルを複数回通過する軌道であり、
前記プロセッサは、前記可動ミラーの軌道が前記ピクセルを通過する際に前記光源に前記光を出射させる
請求項1に記載の画像投影装置。
【請求項3】
前記画像には、前記目標走査軌道の通過回数が異なる複数のピクセルが含まれる
請求項2に記載の画像投影装置。
【請求項4】
前記目標走査軌道は、前記振れ角と前記回転角とで表され、
前記プロセッサは、前記画像の縦方向の幅に応じて、前記振れ角の範囲を決定する
請求項1に記載の画像投影装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記画像の解像度に応じて、前記振れ角の方向への前記目標走査軌道の間隔を変化させる
請求項4に記載の画像投影装置。
【請求項6】
前記センサは、前記可動ミラーの裏面で反射された位置検出用の光を受光し、受光した光の位置を検出する位置検出センサである
請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の画像投影装置。
【請求項7】
光を出射する光源と、
前記光が入射する可動ミラーを有し、前記可動ミラーの振れ角と回転角とを変更することにより前記光を偏向して走査することを可能とする光走査素子と、
前記光走査素子により走査される前記光を周方向に偏向することにより前記光を投影する光学部材と、
特定時刻もしくは特定期間の連続した時刻における前記振れ角及び前記回転角を検出するセンサと、
を備える画像投影装置の制御方法であって、
目標の画像を投影するために必要な前記可動ミラーの目標走査軌道と、前記目標走査軌道内における目標発光タイミングとを決定し、
前記目標走査軌道に基づいて前記光走査素子を駆動し、
前記センサの検出値に基づいて前記可動ミラーの軌道を算出し、
前記目標発光タイミングと前記可動ミラーの軌道とに基づいて発光タイミングを決定し、
決定した前記発光タイミングに基づいて前記光源に前記光を出射させる
画像投影装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、画像投影装置及び画像投影装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
360度の全方位にレーザ光を走査(以下、全方位走査という。)する技術が知られており、LiDAR(Light Detection and Ranging)装置、業務用の画像投影装置などに用いられている。従来、全方位走査には、レーザ光源、又はレーザ光を偏向するプリズムなどの光偏向部材をモータで回転させることによりレーザ光を全方位に走査するメカニカルスキャン方式が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-170500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、メカニカルスキャン方式は、モータなどの機械的な機構を用いるので、装置が大型で重量が重く、また動作の信頼性などに問題がある。特に、画像投影装置においては、メカニカルスキャン方式では回転速度が低速であるため、広範囲に十分な解像度で画像を投影することができない。
【0005】
本開示の技術は、広範囲に十分な解像度で画像を投影することを可能とする画像投影装置及び画像投影装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の画像投影装置は、光を出射する光源と、光が入射する可動ミラーを有し、可動ミラーの振れ角と回転角とを変更することにより光を偏向して走査することを可能とする光走査素子と、光走査素子により走査される光を周方向に偏向することにより光を投影する光学部材と、特定時刻もしくは特定期間の連続した時刻における振れ角及び回転角を検出するセンサと、プロセッサと、を備え、プロセッサは、目標の画像を投影するために必要な可動ミラーの目標走査軌道と、目標走査軌道内における目標発光タイミングとを決定し、目標走査軌道に基づいて光走査素子を駆動し、センサの検出値に基づいて可動ミラーの軌道を算出し、目標発光タイミングと可動ミラーの軌道とに基づいて発光タイミングを決定し、決定した発光タイミングに基づいて光源に光を出射させる。
【0007】
目標走査軌道は、画像を投影する1フレーム期間において、画像中の同じピクセルを複数回通過する軌道であり、プロセッサは、可動ミラーの軌道がピクセルを通過する際に光源に光を出射させることが好ましい。
【0008】
画像には、目標走査軌道の通過回数が異なる複数のピクセルが含まれることが好ましい。
【0009】
目標走査軌道は、振れ角と回転角とで表され、プロセッサは、画像の縦方向の幅に応じて、振れ角の範囲を決定することが好ましい。
【0010】
プロセッサは、画像の解像度に応じて、振れ角の方向への目標走査軌道の間隔を変化させることが好ましい。
【0011】
センサは、可動ミラーの裏面で反射された位置検出用の光を受光し、受光した光の位置を検出する位置検出センサであることが好ましい。
【0012】
本開示の画像投影装置の制御方法は、光を出射する光源と、光が入射する可動ミラーを有し、可動ミラーの振れ角と回転角とを変更することにより光を偏向して走査することを可能とする光走査素子と、光走査素子により走査される光を周方向に偏向することにより光を投影する光学部材と、特定時刻もしくは特定期間の連続した時刻における振れ角及び回転角を検出するセンサと、を備える画像投影装置の制御方法であって、目標の画像を投影するために必要な可動ミラーの目標走査軌道と、目標走査軌道内における目標発光タイミングとを決定し、目標走査軌道に基づいて光走査素子を駆動し、センサの検出値に基づいて可動ミラーの軌道を算出し、目標発光タイミングと可動ミラーの軌道とに基づいて発光タイミングを決定し、決定した発光タイミングに基づいて光源に光を出射させる。
【0013】
本開示の技術によれば、広範囲に十分な解像度で画像を投影することを可能とする画像投影装置及び画像投影装置の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】画像投影装置を概略的に示す図である。
図2】全方位レンズを概略的に示す図である。
図3】駆動制御部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4】マイクロミラーデバイスを概略的に示す図である。
図5】第1アクチュエータ及び第2アクチュエータに与える駆動信号の一例を示す図であり、(A)は第1駆動信号を示し、(B)は第2駆動信号を示す。
図6】目標決定部、軌道演算部、及び発光タイミング決定部が実行する処理について説明する図である。
図7】目標の画像の一例を示す図である。
図8】目標走査軌道の一例を示す図である。
図9】目標発光タイミングの一例を示す図である。
図10】目標発光タイミングの一例を示す図である。
図11】駆動電圧波形の一例を示す図である。
図12】走査軌道演算値の一例を示す図である。
図13】実施例に係る画像を示す図である。
図14】実施例に係る目標走査軌道を概念的に示す図である。
図15】実施例に係る目標走査軌道と目標発光タイミングとの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
添付図面に従って本開示の技術に係る実施形態の一例について説明する。
【0016】
図1は、一実施形態に係る画像投影装置10を概略的に示す。画像投影装置10は、マイクロミラーデバイス(以下、MMD(Micro Mirror Device)という。)と、光源3と、駆動制御部4と、位置検出センサ5と、センサ用光源6とを有する。画像投影装置10は、駆動制御部4の制御に従って、光源3から出射されたレーザ光LaをMMD2で反射して全方位に走査することにより、画像を投影する。レーザ光Laは、本開示の技術に係る「光」の一例である。
【0017】
図1では図示を省略しているが、図2に示すように、光源3とMMD2との間には、MMD2で反射されたレーザ光Laを周方向に偏向する全方位レンズ8が配置されている。全方位レンズ8は、中空の円錐状のレンズである。全方位レンズ8の頂部には、開口8Aが設けられている。光源3から出射されたレーザ光Laは、開口8Aを通過してMMD2に入射する。全方位レンズ8は、本開示の技術に係る「光学部材」の一例である。
【0018】
本開示の光学部材は、図2に示す全方位レンズ8に限定されず、MMD2で反射されたレーザ光Laを周方向に偏向することを可能とするものであればよい。本開示の光学部材は、レンズ以外に、プリズム、又はミラー部材の組み合わせなどで構成されたものであってもよい。
【0019】
本開示では、光源3から出射されたレーザ光LaがMMD2に入射する方向をZ方向とし、Z方向に直交する1つの方向をX方向とし、Z方向及びX方向に直交する方向をY方向とする。
【0020】
MMD2は、可動ミラー20を有し、X方向に平行である第1軸aとY方向に平行である第2軸aとの周りに、可動ミラー20を揺動させることを可能とする圧電型2軸駆動方式のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー装置である。MMD2は、本開示の技術に係る「光走査素子」の一例である。
【0021】
光源3は、例えばレーザダイオードである。光源3は、MMD2の可動ミラー20が静止した状態において、可動ミラー20の反射面20Aに垂直にレーザ光Laを入射させる。MMD2は、可動ミラー20の振れ角Rと回転角θとを変更することによりレーザ光Laを偏向することを可能とする。振れ角Rとは、反射面20Aの法線Nと回転軸Cとがなす角度である。回転角θとは、法線Nの回転軸C周りの角度である。なお、回転軸Cは、Z方向に平行である。
【0022】
可動ミラー20に入射するレーザ光Laと可動ミラー20で反射されたレーザ光Laとのなす角度は2Rである。
【0023】
駆動制御部4は、目標の投影画像情報に基づいて光源3及びMMD2に駆動信号を出力する。光源3は、入力された駆動信号に基づいてレーザ光Laを発生してMMD2に入射させる。MMD2は、入力された駆動信号に基づいて、可動ミラー20を第1軸a及び第2軸aの周りに揺動させる。
【0024】
詳しくは後述するが、駆動制御部4は、可動ミラー20に、第1軸a周りの揺動振幅及び第2軸a周りの揺動振幅が線形的に変化する期間を含むスパイラル回転動作(すなわち、動径が線形的に変化するスパイラル回転動作)を行わせる。可動ミラー20が回転軸Cを中心としたスパイラル回転動作を行うことにより、レーザ光Laは、水平面(XY面)上においてスパイラル軌道Osを描くように走査される。スパイラル軌道Osとは、回転軸Cを中心とした渦巻き状の起動である。
【0025】
図2に示すように、全方位レンズ8は、可動ミラー20で反射されたレーザ光Laを周方向に偏向することにより、スパイラル軌道Osを、回転軸Cを中心としたヘリカル軌道Ohに変換する。周方向に偏向するとは、レーザ光Laの回転軸Cに対する角度を大きくする方向に変更することをいう。全方位レンズ8により、振れ角R及び回転角θは、角度Ra及び回転角θaに変換される。角度Raは、全方位レンズ8から出射されるレーザ光Laの水平面に対する角度を表す。回転角θaは、全方位レンズ8から出射されるレーザ光Laの回転軸C周りの角度を表す。
【0026】
全方位レンズ8は、角度Raの変化範囲が、光学振れ角2Rの変化範囲よりも大きくなるように振れ角方向に画角を拡大する変倍特性を有する。これにより、可動ミラー20の動作範囲よりも画角を大きくすることができ、広範囲に画像を投影することができる。角度Ra及び回転角θaは、画像が投影される投影領域における座標を表す。
【0027】
位置検出センサ5は、可動ミラー20の振れ角R及び回転角θを検出するためのセンサである。位置検出センサ5は、センサ用光源6から出射され、可動ミラー20の裏面で反射された位置検出用のレーザ光Lbを受光し、受光したレーザ光Lbの位置を検出する2次元PSD(Position Sensitive Detector)である。可動ミラー20の裏面とは、反射面20Aとは反対側の面である。
【0028】
具体的には、位置検出センサ5の受光面5Aの中央に光偏向部材7が設けられている。例えば、光偏向部材7は、円柱の基材を斜めに切断することにより形成された反射面7Aを有する。反射面7Aには、センサ用光源6から出射されたレーザ光Lbが入射する。反射面7Aは、レーザ光Lbを反射して可動ミラー20の裏面に入射させる。可動ミラー20の裏面に入射したレーザ光Lbは、反射して位置検出センサ5の受光面5Aに入射する。レーザ光Lbは、可動ミラー20が行うスパイラル回転動作によりスパイラル軌道を描きながら受光面5Aに入射する。受光面5Aにおけるレーザ光Lbの入射位置は、振れ角R及び回転角θで表される可動ミラー20の位置に対応する。位置検出センサ5は、受光面5Aにおけるレーザ光Lbの入射位置を表す信号(検出値)を駆動制御部4へ送信する。
【0029】
位置検出センサ5は、MMD2が動作している期間中のほぼ全時刻における可動ミラー20の位置をリアルタイムに検出することを可能とする。すなわち、特定期間の連続した時刻における振れ角R及び回転角θを検出することができる。位置検出センサ5は、本開示の技術に係る「センサ」の一例である。
【0030】
本開示のセンサは、図1に示す位置検出センサ5に限定されず、可動ミラー20の振れ角R及び回転角θを検出することを可能とするものであればよい。例えば、可動ミラー20の光入射側に配置され、スパイラル軌道Osの一部を検出するフォトダイオードを用いてもよい。すなわち、本開示のセンサは、MMD2が動作している期間中の特定時刻における可動ミラー20の位置を検出するものであってもよい。また、本開示のセンサは、MMD2に組み込まれた歪センサであってもよい。歪センサは、可動ミラー20が揺動することにより生じる応力に応じた電圧を発生する。このように、フォトダイオード、歪センサ等を用いることにより、位置検出センサ5を比較的安価に製造することができるという利点がある。
【0031】
図3は、駆動制御部4のハードウェア構成の一例を示す。駆動制御部4は、CPU(Central Processing Unit)40、ROM(Read Only Memory)41、RAM(Random Access Memory)42、光源ドライバ43、MMDドライバ44、及びセンサ用光源ドライバ45を有する。CPU40は、ROM41等の記憶装置からプログラム及びデータをRAM42に読み出して処理を実行することにより、駆動制御部4の全体の機能を実現する演算装置である。CPU40は、本開示の技術に係る「プロセッサ」の一例である。
【0032】
ROM41は、不揮発性の記憶装置であり、CPU40が処理を実行するためのプログラム、及び前述の画像情報等のデータを記憶している。RAM42は、プログラム及びデータを一時的に保持する不揮発性の記憶装置である。
【0033】
光源ドライバ43は、CPU40から供給される発光タイミングに基づいて、光源3にレーザ光Laを出射させる。
【0034】
MMDドライバ44は、CPU40の制御に従って、MMD2に駆動信号を出力する電気回路である。MMDドライバ44においては、駆動信号は、可動ミラー20を揺動させるタイミング、周期、及び振れ角を制御するための駆動電圧である。詳しくは後述するが、駆動信号には、第1駆動信号と第2駆動信号とが含まれる。
【0035】
例えば、MMDドライバ44において、駆動信号は、デジタル信号として作成され、DAC(Digital Analog Converter)及び増幅アンプを介して出力される。駆動信号は、デジタル信号源の解像ビット数に基づくステップ状の波形として出力されてもよい。また、駆動信号は、パルス信号とバンドパスフィルタ等から作成することも可能である。
【0036】
CPU40は、目標の画像情報に基づいて光源ドライバ43及びMMDドライバ44を制御する。詳しくは後述するが、CPU40は、目標決定部50、軌道演算部51、及び発光タイミング決定部52として機能する。
【0037】
センサ用光源ドライバ45は、CPU40の制御に従って、センサ用光源6にレーザ光Lbを出射させる。
【0038】
次に、図4を用いてMMD2の構成の一例を説明する。図4は、MMD2の概略図である。MMD2は、可動ミラー20、第1アクチュエータ21、第2アクチュエータ22、支持枠23、第1支持部24、第2支持部25、接続部26、及び固定部27を有する。MMD2は、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板をエッチング処理することにより形成されている。
【0039】
可動ミラー20は、入射光を反射する反射面20Aを有する。反射面20Aは、可動ミラー20の一面に設けられた、例えば、金(Au)又はアルミニウム(Al)等の金属薄膜で形成されている。反射面20Aは、例えば円形である。
【0040】
支持枠23は、可動ミラー20を囲うように配置されている。第2アクチュエータ22は、可動ミラー20及び支持枠23を囲うように配置されている。第1アクチュエータ21は、可動ミラー20、支持枠23、及び第2アクチュエータ22を囲うように配置されている。
【0041】
第1支持部24は、可動ミラー20と支持枠23とを、第1軸a上で接続し、かつ可動ミラー20を第1軸a周りに揺動可能に支持している。第1軸aは、可動ミラー20が静止している場合の反射面20Aを含む平面内にある。例えば、第1支持部24は、第1軸aに沿って延伸したトーションバーである。
【0042】
第2支持部25は、支持枠23と第2アクチュエータ22とを、第2軸a上で接続し、かつ可動ミラー20及び支持枠23を第2軸a周りに揺動可能に支持している。第2軸aは、可動ミラー20が静止している場合の反射面20Aを含む平面内において第1軸aと直交する。
【0043】
接続部26は、第1アクチュエータ21と第2アクチュエータ22とを第1軸a上で接続している。また、接続部26は、第1アクチュエータ21と固定部27とを第1軸a上で接続している。
【0044】
固定部27は外形が矩形状であり、第1アクチュエータ21を取り囲んでいる。固定部27のX方向及びY方向への長さは、それぞれ、例えば1mm~10mm程度である。固定部27のZ方向への厚みは、例えば5μm~0.2mm程度である。
【0045】
第1アクチュエータ21及び第2アクチュエータ22は、それぞれ圧電素子を備えた圧電アクチュエータである。第1アクチュエータ21は、可動ミラー20に第1軸a周りの回転トルクを与える。第2アクチュエータ22は、可動ミラー20に第2軸a周りの回転トルクを与える。これにより、可動ミラー20は、第1軸a周り及び第2軸a周りに揺動する。
【0046】
第1アクチュエータ21は、XY面内において可動ミラー20、支持枠23、及び第2アクチュエータ22を囲む環状の薄板部材である。第1アクチュエータ21は、一対の第1可動部21A及び第2可動部21Bで構成されている。第1可動部21A及び第2可動部21Bは、それぞれ半環状である。第1可動部21Aと第2可動部21Bとは、第1軸aに関して線対称となる形状であり、第1軸a上で接続されている。
【0047】
支持枠23は、XY面内において可動ミラー20を囲む環状の薄板部材である。
【0048】
第2アクチュエータ22は、XY面内において可動ミラー20及び支持枠23を囲む環状の薄板部材である。第2アクチュエータ22は、一対の第1可動部22A及び第2可動部22Bで構成されている。第1可動部22A及び第2可動部22Bは、それぞれ半環状である。第1可動部22Aと第2可動部22Bとは、第2軸aに関して線対称となる形状であり、第2軸a上で接続されている。
【0049】
第1アクチュエータ21において、第1可動部21A及び第2可動部21Bには、それぞれ圧電素子が設けられている。また、第2アクチュエータ22において、第1可動部22A及び第2可動部22Bには、それぞれ圧電素子が設けられている。
【0050】
なお、本例では第1アクチュエータ21と第2アクチュエータ22は、それぞれ別個の環状構造体として構成されているが、これに限らず、一つの構造体内に併存するように構成されていてもよい。例えば、一つの環状構造体の中に圧電体を分割して配置する。このように分割により個別化された二つの圧電体部分に対してそれぞれ第1駆動信号及び第2駆動信号を与えることにより、第1軸a周り及び第2軸a周りのミラー揺動を実現することができる。
【0051】
第1軸a周りのミラー揺動は、駆動制御部4が第1アクチュエータ21に与える駆動信号(以下、第1駆動信号という。)により制御される。第1駆動信号は、例えば正弦波の交流電圧である。第1駆動信号は、第1可動部21Aに印加される駆動電圧波形V1A(t)と、第2可動部21Bに印加される駆動電圧波形V1B(t)とを含む。駆動電圧波形V1A(t)と駆動電圧波形V1B(t)は、互いに逆位相(すなわち位相差180°)である。
【0052】
第2軸a周りのミラー揺動は、駆動制御部4が第2アクチュエータ22に与える駆動信号(以下、第2駆動信号という。)により制御される。第2駆動信号は、例えば正弦波の交流電圧である。第2駆動信号は、第1可動部22Aに印加される駆動電圧波形V2A(t)と、第2可動部22Bに印加される駆動電圧波形V2B(t)とを含む。駆動電圧波形V2A(t)と駆動電圧波形V2B(t)は、互いに逆位相(すなわち位相差180°)である。
【0053】
図5は、第1アクチュエータ21及び第2アクチュエータ22に与える駆動信号の一例を示す。図5(A)は、第1駆動信号に含まれる駆動電圧波形V1A(t)及びV1B(t)を示す。図5(B)は、第2駆動信号に含まれる駆動電圧波形V2A(t)及びV2B(t)を示す。
【0054】
駆動電圧波形V1A(t)及びV1B(t)は、それぞれ下式(1A)及び下式(1B)により表される。
【数1】

【数2】
【0055】
ここで、tは時間である。fは駆動周波数である。A(t)は、振幅であって時間tに応じて変化する。γ(t)は、位相であって時間tに応じて変化する。駆動電圧波形V1A(t)と駆動電圧波形V1B(t)との位相差は、π(すなわち180°)である。
【0056】
すなわち、第1駆動信号は、振幅及び位相が時間変化する周期電圧信号である。駆動電圧波形V1A(t)及びV1B(t)がそれぞれ第1可動部21A及び第2可動部21Bに印加されることにより、可動ミラー20が第1軸a周りに周期T(=1/f)で揺動する。
【0057】
駆動電圧波形V2A(t)及びV2B(t)は、それぞれ下式(2A)及び下式(2B)により表される。
【数3】

【数4】
【0058】
ここで、tは時間である。fは駆動周波数である。A(t)は、振幅であって時間tに応じて変化する。γ(t)は、位相であって時間tに応じて変化する。駆動電圧波形V2A(t)と駆動電圧波形V2B(t)との位相差は、π(すなわち180°)である。また、φは、駆動電圧波形V1A(t)及びV1B(t)と、駆動電圧波形V2A(t)及びV2B(t)との位相差である。本実施形態では、可動ミラー20に円形のスパイラル回転動作を行わせるために、φ=π/2(すなわち90°)とする。なお、φの値は、π/2以外に設定してもよい。φがπ/2以外の値である場合は、可動ミラー20は楕円形状のスパイラル回転動作を行う。
【0059】
すなわち、第2駆動信号は、振幅及び位相が時間変化する周期電圧信号である。駆動電圧波形V2A(t)及びV2B(t)がそれぞれ第1可動部22A及び第2可動部22Bに印加されることにより、可動ミラー20が第2軸a周りに周期T(=1/f)で揺動する。
【0060】
第1駆動信号の振幅A(t)及び位相γ(t)は、それぞれ下式(3)及び下式(4)に示す多項式で表される。第2駆動信号の振幅A(t)及び位相γ(t)は、それぞれ下式(5)及び下式(6)に示す多項式で表される。本実施形態では、多項式を2次関数としているが、3次以上の関数としてもよい。多項式の次数は、必要とされるスパイラル回転動作の精度とプロセッサの演算能力とに応じて決定される。mkp及びnkpは、係数である。ここで、kは0、1、又は2である。pはa又はbである。なお、本実施形態では、位相γ(t)については、位相差φを含めて多項式で表している。
【0061】
【数5】

【数6】

【数7】

【数8】
【0062】
係数mkp及びnkpは、可動ミラー20の第1軸a周りの揺動振幅及び第2軸a周りの揺動振幅が時間に対して線形的に変化(すなわち、スパイラル軌道の動径が等速で変化)するように決定されている。
【0063】
例えば、係数mkp及びnkpは、駆動制御部4により実際にMMD2に第1駆動信号及び第2駆動信号を入力し、可動ミラー20の振れ角Rをセンサ等で確認しながら調整を行う手法により決定される。
【0064】
図6は、目標決定部50、軌道演算部51、及び発光タイミング決定部52が実行する処理について説明する。まず、目標決定部50は、ROM41等に記憶された目標の画像情報を読み込み、目標の画像P1を投影するために必要な可動ミラー20の目標走査軌道Tsと、目標走査軌道Ts内における目標発光タイミングTtとを決定する。
【0065】
図7は、目標の画像P1の一例を示す。目標の画像P1は、全方位レンズ8により変換されたヘリカル軌道Ohにおいて、角度Ra及び回転角θaを座標として表される。図7に示すサイクルKは、ヘリカル軌道Ohにおける回転軸Cを中心とした1回転分の軌道を表す。1サイクルに要する時間は、上述の周期Tである。
【0066】
具体的には、目標決定部50は、全方位レンズ8の変倍特性に基づいて、目標の画像P1を投影するために必要な範囲を走査するための目標走査軌道Tsを決定する。
【0067】
図8は、目標走査軌道Tsの一例を示す。目標走査軌道Tsは、振れ角R及び回転角θで表される。目標決定部50は、画像P1の縦方向(すなわち角度Raの方向)の幅に応じて、振れ角Rの範囲を決定する。目標決定部50は、画像P1の縦方向の幅が大きいほど振れ角Rの範囲を大きくする。また、目標決定部50は、画像P1の解像度に応じて、振れ角Rの方向への目標走査軌道Tsの間隔を変化させる。目標決定部50は、画像P1の解像度が高いほど目標走査軌道Tsの間隔を小さくする。すなわち、画像P1の解像度が高いほど、目標走査軌道Tsを構成するサイクルKの数が多くなる。
【0068】
また、目標決定部50は、画像P1を、角度Ra及び回転角θaをパラメータとした発光のON/OFF情報に変換することにより、目標発光タイミングTtを決定する。
【0069】
図9及び図10は、目標発光タイミングTtの一例を示す。図9は、目標発光タイミングTtを1サイクルごとに示したものである。図10は、目標発光タイミングTtを時間に対して示したものである。
【0070】
目標決定部50は、決定した目標走査軌道TsをMMDドライバ44に供給することによりMMD2を駆動する。MMDドライバ44は、目標決定部50から供給された目標走査軌道Tsに基づいて演算を行うことにより、目標走査軌道Tsを実現するための第1駆動信号及び第2駆動信号を生成する。
【0071】
図11は、駆動電圧波形V1A(t)の一例を示す。図11は、画像P1を投影する1フレーム期間Tfにおける駆動電圧波形V1A(t)を示している。1フレーム期間Tfには、振れ角Rが増加する拡張期間TEと、振れ角Rが減少する収縮期間TSとが含まれる。
【0072】
MMD2の可動ミラー20は、MMDドライバ44から第1駆動信号及び第2駆動信号が入力されることにより、スパイラル回転動作を行う。位置検出センサ5は、可動ミラー20の振れ角R及び回転角θを検出して検出値を出力する。
【0073】
軌道演算部51は、位置検出センサ5から出力される検出値に基づいて可動ミラー20の実際の軌道を算出する。以下、軌道演算部51が算出した軌道を、走査軌道演算値Qという。図12は、走査軌道演算値Qの一例を示す。走査軌道演算値Qは、目標走査軌道Tsと同様に、振れ角R及び回転角θで表される。可動ミラー20が理想的なスパイラル回転動作を行っている場合には、走査軌道演算値Qは、目標走査軌道Tsと一致する。
【0074】
位置検出センサ5が特定時刻における可動ミラー20の位置を検出するフォトダイオード等のセンサである場合には、軌道演算部51は、特定時刻における検出値に基づいて連続的な軌道を推測することにより走査軌道演算値Qを生成する。なお、走査軌道演算値Qは、1フレーム期間の開始を表すトリガ信号を含んでいてもよい。
【0075】
発光タイミング決定部52は、目標決定部50により決定された目標発光タイミングTtと、軌道演算部51により算出された走査軌道演算値Qとに基づいて、発光タイミングTmを決定する。具体的には、発光タイミング決定部52は、目標発光タイミングTtと走査軌道演算値Qとを突き合わせて発光タイミングTmを決定する。走査軌道演算値Qが1フレーム期間の開始を表すトリガ信号を含む場合には、トリガ信号に合わせて発光タイミングTmを決定する。なお、発光タイミング決定部52は、目標走査軌道Tsと走査軌道演算値Qとの誤差を検出し、検出した誤差に基づいて目標発光タイミングTtを補正することにより発光タイミングTmを決定してもよい。
【0076】
発光タイミング決定部52は、決定した発光タイミングTmを光源ドライバ43に供給することにより、発光タイミングTmに基づいて光源3にレーザ光Laを出射させる。この結果、画像P1が投影される。
【0077】
以上のように、本実施形態によれば、変倍特性を有する全方位レンズ8を用いているので、広範囲に画像を投影することができる。また、高速に駆動が可能なMMD2でレーザ光Laを偏向するので、十分な解像度で画像を投影することができる。
【0078】
[実施例]
次に、画像投影装置10の実施例について説明する。本実施例では、画像投影装置10を作成し、画像投影装置10で全方位走査を行うことにより、図13に示す画像P2を投影した。画像P2は、全周方向に2本の明線と、その2本の明線の間に薄い暗帯を有する。
【0079】
光源3として赤色レーザを用いた。また、実施例に用いたMMD2は、第1軸a周りの共振周波数と第2軸a周りの共振周波数とが共に約1400Hzであったので、駆動周波数fを約1400Hzに設定した。共振現象を利用することにより、振れ角Rの変動幅が拡大されるので、画角を大きくすることができる。
【0080】
図14は、画像P2を投影するための目標走査軌道Tsを概念的に示す。本実施例では、1フレーム期間を60サイクルとした。2本の明線を投影するために、目標走査軌道Tsは、3≦K≦5及び8≦K≦10のサイクルでは振れ角Rを変化させず固定することを特徴としている。すなわち、図14に示す例では、目標走査軌道Tsは、画像P2を投影する1フレーム期間に、3≦K≦5及び8≦K≦10に含まれる各ピクセルを3回通過する。
【0081】
図15は、画像P2を投影するための目標走査軌道Tsと目標発光タイミングTtとの関係を示す。図15(A)は、目標走査軌道Tsを示す。図15(B)は、目標発光タイミングTtを示す。目標発光タイミングTtは、3≦K≦10のサイクルでは光源3をオンとし、その他のサイクルでは光源3をオフとすることを規定している。
【0082】
したがって、3≦K≦10のサイクルでは、可動ミラー20の軌道が各ピクセルを通過する際に光源3からレーザ光Laが出射される。3≦K≦5及び8≦K≦10のサイクルでは、各ピクセルにおいてレーザ光Laが3回出射される。6≦K≦7のサイクルでは、各ピクセルにおいてレーザ光Laが1回出射される。
【0083】
このような目標走査軌道Tsと目標発光タイミングTtとを用いて画像投影装置10を駆動し、画像投影装置10の周辺に投影面を設置して目視したところ、全周方向に2本の明線と、その2本の明線の間に薄い暗帯を有する投影画像を確認することができた。
【0084】
本実施例では、目標走査軌道Tsを、画像P2を投影する1フレーム期間において、画像P2中の同じピクセルを複数回通過するように設定している。また、可動ミラー20の軌道が当該ピクセルを通過する際に光源3にレーザ光Laを出射させている。これにより、当該ピクセルをその他のピクセルよりも明るく表示することができる。
【0085】
また、本実施例では、画像には、目標走査軌道Tsの通過回数が異なる複数のピクセルが含まれる。これにより、投影画像にコントラストを付けることができる。
【0086】
なお、上記実施形態で説明した駆動制御部4のハードウェア構成は、種々の変形が可能である。駆動制御部4の処理部は、1つのプロセッサで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA(Field Programmable Gate Array)の組み合わせ、及び/又は、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。
【0087】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【符号の説明】
【0088】
2 マイクロミラーデバイス(MMD)
3 光源
4 駆動制御部
5 位置検出センサ
5A 受光面
6 センサ用光源
7 光偏向部材
7A 反射面
8 全方位レンズ
8A 開口
10 画像投影装置
20 可動ミラー
20A 反射面
21 第1アクチュエータ
21A 第1可動部
21B 第2可動部
22 第2アクチュエータ
22A 第1可動部
22B 第2可動部
23 支持枠
24 第1支持部
25 第2支持部
26 接続部
27 固定部
40 CPU
41 ROM
42 RAM
43 光源ドライバ
44 MMDドライバ
45 センサ用光源ドライバ
50 目標決定部
51 軌道演算部
52 発光タイミング決定部
C 回転軸
La,Lb レーザ光
N 法線
Oh ヘリカル軌道
Os スパイラル軌道
P1,P2 画像
Q 走査軌道演算値
Tm 発光タイミング
Ts 目標走査軌道
Tt 目標発光タイミング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15