(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024018925
(43)【公開日】2024-02-08
(54)【発明の名称】稼働分析システム、稼働分析装置、稼働分析方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/04 20120101AFI20240201BHJP
【FI】
G06Q50/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023063710
(22)【出願日】2023-04-10
(31)【優先権主張番号】P 2022121278
(32)【優先日】2022-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 亮乃輔
(72)【発明者】
【氏名】山村 宏樹
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC03
(57)【要約】
【課題】印刷機器の印刷に関する情報に基づいて、当該印刷機器の稼働率の向上が可能なシステムを提示することができる稼働分析システム、稼働分析装置、稼働分析方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】印刷機器から印刷に関する情報を取得する取得部と、前記印刷に関する情報から前記印刷機器の稼働率を算出する分析部と、前記稼働率が第1所定値以下であるか否かを判定する第1判定部と、前記第1所定値以下の前記印刷機器の特性に基づいて、該印刷機器の前記稼働率を向上させるシステム構成のモデルを特定する特定部と、前記モデルを提示するための提示画面の画面情報を生成する生成部と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷機器から印刷に関する情報を取得する取得部と、
前記印刷に関する情報から前記印刷機器の稼働率を算出する分析部と、
前記稼働率が第1所定値以下であるか否かを判定する第1判定部と、
前記第1所定値以下の前記印刷機器の特性に基づいて、該印刷機器の前記稼働率を向上させるシステム構成のモデルを特定する特定部と、
前記モデルを提示するための提示画面の画面情報を生成する生成部と、
を備えた稼働分析システム。
【請求項2】
前記分析部は、前記印刷に関する情報からジョブ種別情報を求め、
前記ジョブ種別情報に基づいて、前記稼働率が前記第1所定値以下の前記印刷機器の印刷能力が所定の条件を満たすか否かを判定する第2判定部を、さらに備え、
前記特定部は、前記所定の条件を満たす前記印刷機器の前記特性および前記印刷能力に対応したシステム構成の前記モデルを特定する請求項1に記載の稼働分析システム。
【請求項3】
前記第2判定部は、前記所定の条件として、金または銀のトナーによる印刷量が第2所定値以下であり、かつ金または銀のトナー以外の特殊色のトナーによる印刷量が第3所定値以上であるか否かを判定する請求項2に記載の稼働分析システム。
【請求項4】
前記印刷に関する情報は、前記印刷機器の切替品の切り替えに関する情報を含み、
前記分析部は、前記切り替えに関する情報から前記切替品の切替回数を求め、
前記第1判定部は、前記稼働率が前記第1所定値以下の前記印刷機器について、前記切替回数が第2所定値以上であるか否かを判定し、
前記特定部は、前記切替回数が前記第2所定値以上の前記印刷機器の前記特性に基づいて、該印刷機器の業務効率を向上させるシステム構成の前記モデルを特定する請求項1に記載の稼働分析システム。
【請求項5】
管理装置からの操作に応じて、分析の対象期間を設定する設定部を、さらに備え、
前記分析部は、前記対象期間内の前記印刷に関する情報から前記稼働率を算出する請求項1~4のいずれか一項に記載の稼働分析システム。
【請求項6】
前記印刷機器の機種ごとの特性を示す特性情報を管理する第1管理部を、さらに備え、
前記特定部は、前記特性情報が示す、前記第1所定値以下の前記印刷機器の機種に対応する前記特性に基づいて、該印刷機器の前記モデルを特定する請求項1~4のいずれか一項に記載の稼働分析システム。
【請求項7】
前記印刷機器の特性ごとに応じたモデルを示すモデル管理情報を管理する第2管理部を、さらに備え、
前記特定部は、前記モデル管理情報が示す、前記第1所定値以下の前記印刷機器の前記特性に応じたモデルを、該印刷機器の前記稼働率を向上させる前記モデルとして特定する請求項1~4のいずれか一項に記載の稼働分析システム。
【請求項8】
前記特定部は、前記印刷機器の前記稼働率を向上させ、かつ所定の印刷サービスを実現する前記モデルを特定する請求項1~4のいずれか一項に記載の稼働分析システム。
【請求項9】
前記印刷機器は、商用印刷機器であり、
前記特定部は、工場に設置された前記商用印刷機器の印刷の稼働率を向上させる前記システム構成のモデルを特定する請求項1~4のいずれか一項に記載の稼働分析システム。
【請求項10】
少なくとも、前記特定部により特定された前記モデルと、該モデルが特定された理由と、該モデルの提案に対する顧客の反応に関する反応情報と、該モデルの提案状況を示すステータスとを関連付けた提案候補情報を管理する第3管理部を、さらに備え、
前記生成部は、サービス用端末で表示させるために、少なくとも前記提案候補情報の前記特定された理由を表示する第1画面の画面情報を生成する請求項1~4のいずれか一項に記載の稼働分析システム。
【請求項11】
前記生成部は、前記サービス用端末に表示させるために、少なくとも前記反応情報、および前記特定部により特定された前記モデルである対象モデルの提案結果を入力可能とする第2画面の画面情報を生成し、
前記第3管理部は、前記サービス用端末で表示された前記第2画面を介して入力された前記反応情報および前記提案結果を、それぞれ前記提案候補情報の前記対象モデルに対応する前記反応情報および前記ステータスに登録する請求項10に記載の稼働分析システム。
【請求項12】
前記生成部は、前記サービス用端末に表示させるために、少なくとも、前記特定部により特定された前記モデルに関する情報と、該モデルの提案状況を示すステータスとを表示する第3画面の画面情報を生成する請求項10に記載の稼働分析システム。
【請求項13】
前記特定部は、
前記印刷に関する情報のうち少なくともいずれかの情報を学習モデルに入力し、該学習モデルからの出力に基づいて前記モデルを特定し、
前記第2画面を介して入力された反応情報を用いて、前記学習モデルを再学習させる請求項11に記載の稼働分析システム。
【請求項14】
印刷機器から印刷に関する情報を取得する取得部と、
前記印刷に関する情報から前記印刷機器の稼働率を算出する分析部と、
前記稼働率が第1所定値以下であるか否かを判定する第1判定部と、
前記第1所定値以下の前記印刷機器の特性に基づいて、該印刷機器の前記稼働率を向上させるシステム構成のモデルを特定する特定部と、
前記モデルを提示するための提示画面の画面情報を生成する生成部と、
を備えた稼働分析装置。
【請求項15】
印刷機器から印刷に関する情報を取得する取得ステップと、
前記印刷に関する情報から前記印刷機器の稼働率を算出する分析ステップと、
前記稼働率が第1所定値以下であるか否かを判定する判定ステップと、
前記第1所定値以下の前記印刷機器の特性に基づいて、該印刷機器の前記稼働率を向上させるシステム構成のモデルを特定する特定ステップと、
前記モデルを提示するための提示画面の画面情報を生成する生成ステップと、
を有する稼働分析方法。
【請求項16】
コンピュータに、
印刷機器から印刷に関する情報を取得する取得ステップと、
前記印刷に関する情報から前記印刷機器の稼働率を算出する分析ステップと、
前記稼働率が第1所定値以下であるか否かを判定する判定ステップと、
前記第1所定値以下の前記印刷機器の特性に基づいて、該印刷機器の前記稼働率を向上させるシステム構成のモデルを特定する特定ステップと、
前記モデルを提示するための提示画面の画面情報を生成する生成ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、稼働分析システム、稼働分析装置、稼働分析方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの保有する印刷機器の利用状況等に基づいて、そのユーザに追加購入すべきアプリケーション等の推奨商品を提案するシステムが知られている。
【0003】
例えば、オフィス機器の企業等のユーザが保有する機器の情報を取得し、取得した保有機器情報に基づいて対象機器で利用するアプリケーション等の推奨商品をユーザに提示する技術が開示されている(例えば特許文献1)。また、ユーザが保有する機器の稼動情報を取得し、保有する機器のうち実際に稼動している機器の台数に基づいたアプリケーションおよびサービス等の推奨商品を提示することが開示されている(例えば特許文献2)。また、印刷機器の利用状況を把握して、快適に出力できる印刷機器を選んで出力できる構成が開示されている(例えば特許文献3)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、商用印刷または産業印刷等の分野における印刷工場では、購入した印刷機器を最大限活用するという観点から、印刷機器の稼動時間を最大化することが望まれている。しかしながら、従来技術では、ユーザが保有する印刷機器において利用できる商品または利便性を向上する商品等を推奨するものの、印刷工場が有する印刷機器の稼動率を向上させるシステムを推奨することができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷機器の印刷に関する情報に基づいて、当該印刷機器の稼働率の向上が可能なシステムを提示することができる稼働分析システム、稼働分析装置、稼働分析方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、印刷機器から印刷に関する情報を取得する取得部と、前記印刷に関する情報から前記印刷機器の稼働率を算出する分析部と、前記稼働率が第1所定値以下であるか否かを判定する第1判定部と、前記第1所定値以下の前記印刷機器の特性に基づいて、該印刷機器の前記稼働率を向上させるシステム構成のモデルを特定する特定部と、前記モデルを提示するための提示画面の画面情報を生成する生成部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、印刷機器の印刷に関する情報に基づいて、当該印刷機器の稼働率の向上が可能なシステムを提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る稼働分析システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る印刷機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態に係る稼働分析システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、保有機器情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、印刷機器の特性情報の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、オファリングモデル管理情報の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、印刷機器の稼働率情報の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、機器状態画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、オファリングモデル提示画面の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、第1の実施形態に係る印刷機器の機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、第1の実施形態に係る稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、第2の実施形態に係る稼働分析システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【
図16】
図16は、印刷機器の稼働率情報の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、オファリングモデル管理情報の一例を示す図である。
【
図18】
図18は、第2の実施形態に係る稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図19】
図19は、印刷機器の稼働率情報の一例を示す図である。
【
図20】
図20は、第3の実施形態に係る稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図21】
図21は、第4の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図22】
図22は、第4の実施形態に係る稼働分析システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【
図26】
図26は、オファリングモデル管理情報の一例を示す図である。
【
図27】
図27は、印刷機器の稼働率情報の一例を示す図である。
【
図28】
図28は、提案ソリューショントップ画面の一例を示す図である。
【
図30】
図30は、提案ソリューション候補一覧画面の一例を示す図である。
【
図31】
図31は、提案ソリューション詳細情報画面の一例を示す図である。
【
図34】
図34は、第4の実施形態に係る稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る稼働分析システム、稼働分析装置、稼働分析方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0010】
なお、コンピュータソフトウェアとは、コンピュータの動作に関するプログラム、その他コンピュータによる処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものをいう(以下、コンピュータソフトウェアは、ソフトウェアという)。アプリケーションソフトとは、ソフトウェアの分類のうち、特定の作業を行うために使用されるソフトウェアの総称である。一方、オペレーティングシステム(OS)とは、コンピュータを制御し、アプリケーションソフト等がコンピュータ資源を利用可能にするためのソフトウェアのことである。オペレーティングシステムは、入出力の制御、メモリやハードディスク等のハードウェアの管理、プロセスの管理といった、コンピュータの基本的な管理・制御を行っている。アプリケーションソフトウェアは、オペレーティングシステムが提供する機能を利用して動作する。プログラムとは、コンピュータに対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。また、プログラムに準ずるものとは、コンピュータに対する直接の指令ではないためプログラムとは呼べないが、コンピュータの処理を規定するという点でプログラムに類似する性質を有するものをいう。例えば、データ構造(データ要素間の相互関係で表される、データの有する論理的構造)がプログラムに準ずるものに該当する。
【0011】
[第1の実施形態]
(情報処理システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成について説明する。
【0012】
図1に示す情報処理システム1は、企業等のユーザが保有している印刷機器の稼働状況を分析し、印刷機器の稼働率の向上が可能なシステム構成をオファリングモデルとして提示するシステムである。
図1に示すように、情報処理システム1は、稼働分析システム10と、印刷機器20a、20bと、クライアントPC(Personal Computer)30(管理装置の一例)と、を含む。これらのシステムおよび装置は、ネットワークNを介して互いに通信可能となっている。ネットワークNは、例えば、インターネット等であり、有線ネットワークまたは無線ネットワークのいずれを含んでいてもよい。
【0013】
稼働分析システム10は、企業等のユーザが保有している印刷機器の稼働状況を分析し、印刷機器の稼働率の向上が可能なシステム構成をオファリングモデルとして提示するクラウド上に構成されたWebベースのシステムである。稼働分析システム10は、単一の情報処理装置または複数の情報処理装置によって構成されている。
【0014】
印刷機器20a、20bは、特定の企業等のユーザが保有している印刷機器である。なお、印刷機器20a、20bは、商用印刷または産業印刷等で使用される印刷機器であってもよく、またはオフィス機器として使用される印刷機器であってもよい。本実施形態では、印刷機器20a、20bは、MFP(Multifunction Peripheral:複合機)を例にして説明するが、DFE(Digital Front End)等により制御される商用印刷機器等であってもよい。商用印刷機器は、商用印刷機器や産業用印刷機器を含み、印刷業者等の印刷工場や、物品の生産工場等に設置される印刷機器である。商用印刷機器のうち、商用向け印刷機器は例えばポスター、冊子、広告、ダイレクトメール等の印刷物を印刷する、高画質・高生産の印刷機器である。また、産業用向け印刷機器はプラスチックの商品パッケージや、Tシャツなどの布地、あるいは陶器や金属等、紙以外を含む様々な媒体に印刷する印刷機器である。これらの商用印刷機器は保有者の収益向上のためより稼働率を向上することが望まれる。また、
図1に示す例では、印刷機器20a、20bの2台の印刷機器が示されているが、台数に制限はない。また、印刷機器20a、20bについて、任意の印刷機器を示す場合、または総称する場合、単に「印刷機器20」と称するものとする。また、印刷機器20a、20bは、特定のユーザが保有する印刷機器が保有している印刷機器として図示しているが、複数のユーザが保有する各印刷機器がネットワークNに接続し、稼働分析システム10と通信可能となっているものとしてもよいのは言うまでもない。
【0015】
クライアントPC30は、例えば印刷機器20a、20bを保有するユーザが所有するPC(Personal Computer)、スマートフォンまたはタブレット端末等の情報処理装置である。なお、クライアントPC30は、ユーザが所有する情報処理装置であることに限定されず、印刷機器20に関する営業および上述のオファリングモデルを提示する営業マン等が所有する情報処理装置であってもよい。
【0016】
(稼働分析システムのハードウェア構成)
図2は、第1の実施形態に係る稼働分析システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
図2を参照しながら、本実施形態に係る稼働分析システム10のハードウェア構成について説明する。
【0017】
図2に示すように、稼働分析システム10は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、HD(Hard Disk)504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505と、ディスプレイ506と、外部機器接続I/F508と、ネットワークI/F509と、キーボード511と、ポインティングデバイス512と、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514と、メディアI/F516と、を備えている。これらの各装置は、データ通信が可能となるようにアドレスバスおよびデータバス等のバスライン510で接続されている。
【0018】
CPU501は、稼働分析システム10全体の動作を制御する演算装置である。ROM502は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する不揮発性記憶装置である。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。
【0019】
HD504は、プログラム等の各種データを記憶する不揮発性の補助記憶装置である。HDDコントローラ505は、CPU501の制御に従って、HD504に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御するコントローラである。なお、HD504およびHDDコントローラ505は、SSD(Solid State Drive)等であってもよい。
【0020】
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示する表示装置である。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等が挙げられる。ネットワークI/F509は、ネットワークNを介してデータ通信をするためのインターフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、およびTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等に準拠した通信が可能なインターフェースである。
【0021】
キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力装置である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択、実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行うマウス等の入力装置である。
【0022】
DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-R(Digital Versatile Disk Recordable)またはDVD-RW等のDVD513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する装置である。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等のメディア515に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御するインターフェースである。
【0023】
なお、
図2に示した稼働分析システム10のハードウェア構成は一例を示すものであり、
図2に示した構成要素をすべて含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。また、上述のように、クライアントPC30のハードウェア構成についても、
図2に示したものに準じる。また、稼働分析システム10およびクライアントPC30が、同一のハードウェア構成を有する必要はないのは言うまでもない。
【0024】
(印刷機器のハードウェア構成)
図3は、第1の実施形態に係る印刷機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3を参照しながら、印刷機器20のハードウェア構成について説明する。
【0025】
図3に示すように、印刷機器20は、コントローラ600と、操作表示部610と、FCU(Facsimile Control Unit)620と、プロッタ631と、スキャナ632とがPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続された構成となっている。
【0026】
コントローラ600は、印刷機器20全体の制御、描画、通信および操作表示部610からの入力を制御する装置である。
【0027】
操作表示部610は、例えば、タッチパネル等であり、コントローラ600に対する入力を受け付ける(入力機能)と共に、印刷機器20の状態等を表示(表示機能)する装置であり、後述するASIC(Application Specific Integrated Circuit)606に直接接続されている。
【0028】
FCU620は、ファックス機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。
【0029】
プロッタ631は、印刷機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。スキャナ632は、スキャナ機能を実現する機能であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。
【0030】
コントローラ600は、CPU(Central Processing Unit)601と、システムメモリ(MEM-P)602と、ノースブリッジ(NB)603と、サウスブリッジ(SB)604aと、ネットワークI/F604bと、USB(Universal Serial Bus) I/F604cと、セントロニクスI/F604dと、センサI/F604eと、ASIC606と、ローカルメモリ(MEM-C)607と、補助記憶装置608と、を有している。
【0031】
CPU601は、印刷機器20の全体制御を行う演算装置であり、システムメモリ602、ノースブリッジ603およびサウスブリッジ604aからなるチップセットに接続され、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0032】
システムメモリ602は、プログラムおよびデータの格納用メモリ、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いるメモリであり、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを有している。このうち、ROMは、プログラムおよびデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAMは、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0033】
ノースブリッジ603は、CPU601と、システムメモリ602、サウスブリッジ604aおよびAGP(Accelerated Graphics Port)バス605とを接続するためのブリッジであり、システムメモリ602に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0034】
サウスブリッジ604aは、ノースブリッジ603と、PCIデバイスおよび周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。サウスブリッジ604aは、PCIバスを介してノースブリッジ603と接続されており、PCIバスには、ネットワークI/F604b、USB I/F604c、セントロニクスI/F604dおよびセンサI/F604e等が接続されている。
【0035】
AGPバス605は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインターフェースである。AGPバス605は、システムメモリ602に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするバスである。
【0036】
ASIC606は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス605、PCIバス、補助記憶装置608およびローカルメモリ607をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC606は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC606の中核をなすアービタ(ARB)と、ローカルメモリ607を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、プロッタ631およびスキャナ632との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとから構成される。ASIC606には、例えば、PCIバスを介してFCU620、プロッタ631およびスキャナ632が接続される。
【0037】
ローカルメモリ607は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるメモリである。
【0038】
補助記憶装置608は、HDD、SSD、SD(Secure Digital)カードまたはフラッシュメモリ等の記憶装置であり、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、およびフォームの蓄積等を行うためのストレージである。
【0039】
なお、
図3に示す印刷機器20のハードウェア構成は、一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。例えば、印刷機器20は、ADF(Automatic Document Feeder)等を備えているものとしてもよい。
【0040】
(稼働分析システムの機能ブロックの構成および動作)
図4は、第1の実施形態に係る稼働分析システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図5は、保有機器情報の一例を示す図である。
図6は、印刷機器の特性情報の一例を示す図である。
図7は、オファリングモデル管理情報の一例を示す図である。
図8は、印刷機器の稼働率情報の一例を示す図である。
図9は、機器状態画面の一例を示す図である。
図10は、印刷時間集計画面の一例を示す図である。
図11は、オファリングモデル提示画面の一例を示す図である。
図12は、表示期間設定画面の一例を示す図である。
図4~
図12を参照しながら、本実施形態に係る稼働分析システム10の機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0041】
図4に示すように、稼働分析システム10は、通信部101と、ユーザ管理部102と、特性情報管理部103(第1管理部)と、モデル管理部104(第2管理部)と、印刷情報取得部105(取得部)と、分析部106と、稼働率判定部107(第1判定部)と、特定部108と、UI(User Interface)生成部109(生成部)と、設定部110と、記憶部111と、を有する。
【0042】
通信部101は、ネットワークNを介して印刷機器20およびクライアントPC30とデータ通信を行う機能部である。通信部101は、
図2に示すネットワークI/F509、およびCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0043】
ユーザ管理部102は、企業等のユーザが保有する印刷機器20のIDおよび機種を、当該印刷機器20ごとに関連付けて管理する機能部である。例えば、ユーザ管理部102は、
図5に示すように、ユーザの識別情報である顧客IDと、当該ユーザが保有する印刷機器20の識別情報である機器IDと、当該印刷機器20の機種とを関連付けた保有機器情報を、記憶部111に記憶して管理する。ユーザ管理部102は、保有機器情報に対して登録、変更および削除の処理を行う。なお、ユーザ管理部102による保有機器情報に対する登録は、管理者によるキーボード511およびポインティングデバイス512の操作に応じて行われてもよく、または、印刷機器20から送信される情報に基づいて行われるものとしてもよい。
図5に示す保有機器情報では、例えば、顧客ID「AAA」と、機器ID「A02」と、機種「機種B」とが関連付けられている。
【0044】
特性情報管理部103は、印刷機器20の機種と、当該機種が各特性に対応するか否かの情報とを関連付けて管理する機能部である。例えば、特性情報管理部103は、
図6に示すように、印刷機器20の機種と、各特性に対応するか否かの情報とを関連付けた特性情報を、記憶部111に記憶して管理する。特性情報管理部103は、特性情報に対して登録、変更および削除の処理を行う。ここで、印刷機器20の機種が有する特性とは、例えば、写真印刷、特殊紙印刷、特殊色印刷または紙種混在印刷等に対応しているか否かをいうものとする。
図6に示す特性情報では、例えば、機種「機種B」は、特性「写真」の印刷にある程度対応し、特性「特殊紙」の印刷に非対応であり、特性「特殊色」の印刷に対応していることを示している。
【0045】
モデル管理部104は、
図7に示すように、印刷機器20の特性(機器特性)と、当該特性に対応した印刷サービスと、当該印刷サービスを実現するシステム構成であるオファリングモデルと、を関連付けたオファリングモデル管理情報(モデル管理情報)を、記憶部111に記憶して管理する機能部である。例えば、写真の印刷対応が可能な特性を有する印刷機器20を保有している場合、ユーザはその印刷機器20を使ってフォトブックの印刷サービスを展開することが可能である。ただし、フォトブックの印刷サービスを実現するには、既存の印刷機器20だけでなく、その印刷データを作るためのソフトウェア、および印刷機器20で印刷した後に製本するための機器等を導入する必要があり、それら必要なソフトウェアツールおよび機器等をワンセットにしたシステム構成がオファリングモデルである。
図7に示すオファリングモデル管理情報では、例えば、特性(機器特性)「特殊紙」と、印刷サービス「冊子印刷」と、オファリングモデル「システム構成c」とが関連付けられている。
【0046】
印刷情報取得部105は、各印刷機器20から、ネットワークおよび通信部101を介して、当該各印刷機器20の印刷に関する情報、および当該各印刷機器20の状態情報(印刷機器20の機器状態、電源状態およびエラーの発生有無等の情報)等を印刷機器情報として取得する機能部である。印刷情報取得部105は、取得した印刷機器情報を、記憶部111に蓄積させる。ここで、印刷に関する情報とは、例えば、各トナーまたはインクのジョブの実行における当該トナーまたはインクの種類・残量、用紙の種類・残量、印刷枚数、および実行時間(開始時刻、終了時刻)等の情報をいう。印刷情報取得部105は、例えば、各印刷機器20でジョブが実行されるごとに、または所定間隔(例えば1日に1回)で、当該各印刷機器20から印刷機器情報を取得する。
【0047】
分析部106は、印刷情報取得部105により取得された印刷機器情報に対して種々の分析を行う機能部である。分析部106は、例えば、当該分析の一例として、印刷機器情報に基づいて、トナーまたはインクの色別および用紙別の印刷時間を集計し、稼働していない待機時間を集計し、印刷時間および待機時間の合計時間(例えば企業活動が行われる規定時間である8時間等)に対する印刷時間の割合である稼働率を算出する。また、分析部106は、印刷時間、待機時間および稼働率を、例えば、特定期間において日ごとに集計および算出する。
【0048】
そして、分析部106は、
図8に示すように、印刷機器20の機器IDと、集計および算出した日時と、集計した印刷時間と、集計した待機時間と、算出した稼働率とを関連付けた稼働率情報を生成して、記憶部111に記憶する。
図8に示す稼働率情報では、機器ID「A02」と、日時「2022/4/2」と、印刷時間「1.6」と、待機時間「6.4」と、稼働率「20」とが関連付けられている。
【0049】
稼働率判定部107は、各印刷機器20について分析部106により算出された稼働率が所定値(第1所定値)以下であるか否かを判定する機能部である。これによって、稼働率が所定値以下の印刷機器20を、稼働率を向上させるためのオファリングモデルを提示する対象として特定することができる。
【0050】
特定部108は、稼働率判定部107により印刷機器20の稼働率が所定値以下であると判定された場合、当該印刷機器20の稼働率を向上させるために、特性情報で管理される当該印刷機器20の特性に応じた印刷サービスおよびオファリングモデルを、オファリングモデル管理情報から特定する機能部である。
【0051】
UI生成部109は、クライアントPC30で表示させるための各種画面の画面情報を生成する機能部である。UI生成部109は、クライアントPC30からの要求(例えばURL(Uniform Resource Locator)の指定等)に応じて、各種画面の画面情報を、通信部101を介してクライアントPC30へ送信する。なお、UI生成部109による各種画面の画面情報の送信は、クライアントPC30のログイン操作により稼働分析システム10による認証処理が行われた後に行われるものとしてもよい。
【0052】
例えば、UI生成部109は、印刷情報取得部105により取得された印刷機器情報に含まれる状態情報に基づいて、特性のユーザが保有している各印刷機器20の電源状態、エラーの発生有無、および機器状態を表示する、
図9に示す機器状態画面1000の画面情報を生成する。機器状態画面1000は、
図9に示すように、印刷機器ボタン1001a~1001dと、設定ボタン1002と、を含む。
【0053】
印刷機器ボタン1001a~1001dは、特定のユーザが保有する各印刷機器20(
図9では印刷機器(1)~印刷機器(4))の電源状態、エラーの発生有無、および機器状態を表示するボタンである。なお、印刷機器ボタン1001a~1001dは、
図9に示すように、印刷時間のグラフを表示させてもよい。印刷機器ボタン1001a~1001dが押下されることによって、対応する印刷機器20の印刷時間の集計結果を示す
図10に示す印刷時間集計画面1100の表示要求が、クライアントPC30から稼働分析システム10へ送信される。
【0054】
設定ボタン1002は、
図12に示す表示期間設定画面1300を表示させるボタンである。なお、表示期間設定画面1300については、後述する。
【0055】
また、UI生成部109は、クライアントPC30に表示された機器状態画面1000の印刷機器ボタン1001a~1001dのいずれかが押下されると、押下されたボタンに対応する印刷機器20の稼働率情報に基づいて、
図10に示す印刷時間集計画面1100の画面情報を生成する。
【0056】
図10に示す印刷時間集計画面1100は、機器状態画面1000で選択された印刷機器20の色別および用紙別の印刷時間のグラフを表示する画面である。印刷時間集計画面1100は、
図10に示すように、色別印刷時間グラフ1101と、色選択チェックボックス1102と、用紙別印刷時間グラフ1103と、用紙選択ボタン1104と、稼働率向上ボタン1105と、戻るボタン1106と、を含む。
【0057】
色別印刷時間グラフ1101は、色選択チェックボックス1102で選択されたトナー(またはインク)の色を用いたジョブの実行時間(印刷時間)を集計したグラフである。例えば、色別印刷時間グラフ1101は、横軸を時刻、縦軸を印刷時間とし、各時刻(または所定時間ごと)の印刷時間の合計値を棒グラフ等で示す。
【0058】
色選択チェックボックス1102は、色別印刷時間グラフ1101での印刷時間に含めるトナー(またはインク)の色を選択するチェックボックスである。
図10に示す例では、色選択チェックボックス1102には、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)、ブラック(Black)、特殊色(Special)が選択できるようになっている。
【0059】
用紙別印刷時間グラフ1103は、用紙選択ボタン1104で選択された用紙を用いたジョブの実行時間(印刷時間)を集計したグラフである。例えば、用紙別印刷時間グラフ1103は、横軸を時刻、縦軸を印刷時間とし、各時刻(または所定時間ごと)の印刷時間の合計値を棒グラフ等で示す。
【0060】
用紙選択ボタン1104は、用紙別印刷時間グラフ1103での印刷時間に含める用紙を選択するためのボタンである。
図10に示す例では、「厚紙1」が選択された状態となっている。
【0061】
稼働率向上ボタン1105は、特定部108により特定された印刷サービスおよびオファリングモデルに基づいた、
図11に示すオファリングモデル提示画面1200(提示画面の一例)を表示させるためのボタンである。稼働率向上ボタン1105が押下されることによって、印刷時間集計画面1100で印刷時間が表示されている印刷機器20についてのオファリングモデル提示画面1200の表示要求が、クライアントPC30から稼働分析システム10へ送信される。
【0062】
また、UI生成部109は、クライアントPC30に表示された印刷時間集計画面1100の稼働率向上ボタン1105が押下されると、特定部108により特定された印刷サービスおよびオファリングモデル、すなわち対象となる印刷機器20の稼働率を向上させるための印刷サービスおよびオファリングモデルを提案するための
図11に示すようなオファリングモデル提示画面1200の画面情報を生成する。
【0063】
図11に示すように、オファリングモデル提示画面1200は、対象となる印刷機器20の稼働率を向上させるための印刷サービスおよびオファリングモデルを提案する画面である。具体的には、
図11に示すオファリングモデル提示画面1200の例では、提案する印刷サービスが「名刺印刷」であり、提案を受けたユーザが保有する既存の印刷機器20(
図11の例では印刷機器(1)および印刷機器(2))を利用した当該印刷サービスを実現するシステム構成としてのオファリングモデルを表示している。当該システム構成としては、新たに名刺印刷を出力するために用いるフォーマットデータであるバリアブルフォーマット、および、バリアブルデータを生成するツールの導入が必要である旨が提案されている。なお、オファリングモデル提示画面1200に示す印刷サービスおよびオファリングモデルの提案内容は一例であり、データおよびソフトウェア以外にも、例えば、ステープル機能を有したフィニッシャ等のハードウェアの新たな導入の提案も可能である。
【0064】
図11に示すように、オファリングモデル提示画面1200は、次へボタン1201と、キャンセルボタン1202と、を含む。次へボタン1201は、例えば、特定部108により特定された印刷サービスおよびオファリングモデルが複数組特定され、UI生成部109により各組に応じたオファリングモデルを提案する画面の画面情報が生成された場合、別のオファリングモデルを提案する画面に切り替えるためのボタンである。キャンセルボタン1202は、印刷時間集計画面1100へ戻るためのボタンである。
【0065】
設定部110は、機器状態画面1000における設定ボタン1002の押下によりクライアントPC30で表示された
図12に示す表示期間設定画面1300での操作に応じて、印刷時間集計画面1100で表示される印刷時間のグラフの表示期間(対象期間)を設定する機能部である。設定部110は、設定した表示期間の設定情報を記憶部111に記憶させる。この場合、UI生成部109は、設定部110により設定された表示期間の設定情報に基づいて、印刷時間集計画面1100の画面情報を生成する。
【0066】
表示期間設定画面1300は、
図12に示すように、開始日変更ボタン1301と、終了日変更ボタン1302と、を含む。開始日変更ボタン1301は、印刷時間集計画面1100で表示される印刷時間のグラフの表示期間の開始日を設定するためのボタンである。終了日変更ボタン1302は、印刷時間集計画面1100で表示される印刷時間のグラフの表示期間の終了日を設定するためのボタンである。
【0067】
また、分析部106は、設定部110により設定された表示期間内の印刷機器情報に基づき、トナーまたはインクの色別および用紙別の印刷時間を集計し、稼働していない待機時間を集計し、稼働率を算出する。
【0068】
記憶部111は、保有機器情報、特性情報、オファリングモデル管理情報、印刷機器情報、および稼働率情報等の各種情報を記憶する機能部である。記憶部111は、
図2に示すHD504によって実現される。
【0069】
上述のユーザ管理部102、特性情報管理部103、モデル管理部104、印刷情報取得部105、分析部106、稼働率判定部107、特定部108、UI生成部109および設定部110は、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。なお、これらの機能部は、
図2のCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られず、例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0070】
なお、
図4に示した稼働分析システム10の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4において稼働分析システム10の独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4において稼働分析システム10の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0071】
また、上述の機器状態画面1000、印刷時間集計画面1100、オファリングモデル提示画面1200および表示期間設定画面1300の画面情報は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)等により構成されたWebページ情報である。
【0072】
(印刷機器の機能ブロックの構成および動作)
図13は、第1の実施形態に係る印刷機器の機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図13を参照しながら、本実施形態に係る印刷機器20の機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0073】
図13に示すように、印刷機器20は、通信部201と、UI部202と、設定部203と、ジョブ制御部204と、印刷制御部205と、機器情報送信部206と、を有する。
【0074】
通信部201は、ネットワークNを介して稼働分析システム10およびクライアントPC30とデータ通信を行う機能部である。通信部201は、例えば、機器情報送信部206に指令に応じて、印刷機器20の印刷機器情報を、ジョブが実行されるごとに、または所定間隔で、ネットワークNを介して稼働分析システム10へ送信する。また、通信部201は、クライアントPC30から、ネットワークNを介して印刷データのジョブ情報を受信する。通信部201は、
図3に示すネットワークI/F604b、およびCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0075】
UI部202は、操作表示部610に印刷機器20の状態画面、ジョブ実行画面、および設定画面等の各種画面を表示する機能部である。
【0076】
設定部203は、操作表示部610に表示された設定画面に対する操作により、用紙トレイの用紙の設定、搭載したトナーボトルまたはインクカートリッジの設定等の各種設定を行う機能部である。設定部203は、設定した設定情報を補助記憶装置608に記憶させる。
【0077】
ジョブ制御部204は、UI部202により表示されたジョブ実行画面に対する操作に応じて、ジョブの実行、中断および再開等の制御を行う機能部である。
【0078】
印刷制御部205は、ジョブ制御部204によるジョブの制御に従って、印刷機器20の各種ユニット(プロッタ631およびスキャナ632、または現像ユニット、転写ユニットおよび排紙ユニット等)の制御を行う機能部である。
【0079】
機器情報送信部206は、当該印刷機器20の印刷に関する情報および状態情報を印刷機器情報として収集し、所定間隔で、通信部201を介して稼働分析システム10へ送信する機能部である。
【0080】
上述のUI部202、設定部203、ジョブ制御部204、印刷制御部205および機器情報送信部206は、
図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。なお、これらの機能部は、
図3のCPU601によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られず、例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0081】
なお、
図13に示した印刷機器20の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図13において印刷機器20の独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図13において印刷機器20の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0082】
(稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れ)
図14は、第1の実施形態に係る稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図14を参照しながら、本実施形態に係る稼働分析システム10のオファリングモデル提示処理の流れについて説明する。
【0083】
<ステップS11>
稼働分析システム10の印刷情報取得部105は、各印刷機器20でジョブが実行されるごとに、または所定間隔(例えば1日に1回)で、当該各印刷機器20から印刷機器情報を取得する。稼働分析システム10の分析部106は、印刷情報取得部105により取得された印刷機器情報に対して種々の分析を行う。分析部106は、例えば、当該分析の一例として、印刷機器情報に基づいて、トナーまたはインクの色別および用紙別の印刷時間を集計し、稼働していない待機時間を集計し、印刷時間および待機時間に基づく稼働率を算出する。また、分析部106は、印刷時間、待機時間および稼働率を、例えば、特定期間において日ごとに集計および算出する。そして、分析部106は、印刷機器20の機器IDと、集計および算出した日時と、集計した印刷時間と、集計した待機時間と、算出した稼働率とを関連付けた稼働率情報を生成して、記憶部111に記憶する。そして、ステップS12へ移行する。
【0084】
<ステップS12>
稼働分析システム10の稼働率判定部107は、各印刷機器20について分析部106により算出された稼働率が所定値以下であるか否かを判定する。稼働率が所定値以下の場合(ステップS12:Yes)、当該印刷機器20が稼働率を向上させるためのオファリングモデルを提示する対象として特定され、ステップS13へ移行する。一方、稼働率が所定値以下でない場合(ステップS12:No)、ステップS11へ戻る。
【0085】
<ステップS13>
稼働分析システム10の特定部108は、稼働率判定部107により印刷機器20の稼働率が所定値以下であると判定された印刷機器20の稼働率を向上させるために、特性情報で管理される当該印刷機器20の特性に応じた印刷サービスおよびオファリングモデルを、オファリングモデル管理情報から特定する。そして、ステップS14へ移行する。
【0086】
<ステップS14>
稼働分析システム10のUI生成部109は、クライアントPC30に表示された印刷時間集計画面1100の稼働率向上ボタン1105が押下されると、特定部108により特定された印刷サービスおよびオファリングモデル、すなわち対象となる印刷機器20の稼働率を向上させるための印刷サービスおよびオファリングモデルを提案するためのオファリングモデル提示画面1200の画面情報を生成し、当該画面情報を、通信部101を介してクライアントPC30へ送信する。クライアントPC30は、当該画面情報によりオファリングモデル提示画面1200を表示する。
【0087】
以上のステップS11~S14の流れによって、稼働分析システム10のオファリングモデル提示処理が実行される。
【0088】
以上のように、本実施形態に係る稼働分析システム10では、印刷情報取得部105は、印刷機器20から印刷に関する情報を取得し、分析部106は、印刷に関する情報から印刷機器20の稼働率を算出し、稼働率判定部107は、稼働率が所定値以下であるか否かを判定し、特定部108は、所定値以下の印刷機器20の特性に基づいて、当該印刷機器20の稼働率を向上させるシステム構成のオファリングモデルを特定し、UI生成部109は、オファリングモデルを提示するためのオファリングモデル提示画面1200の画面情報を生成するものとしている。これによって、印刷機器20の印刷に関する情報に基づいて、当該印刷機器20の稼働率の向上が可能なシステムであるオファリングモデルを提示することができる。
【0089】
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る情報処理システム1について、第1の実施形態に係る情報処理システム1と相違する点を中心に説明する。本実施形態では、稼働率情報にジョブ種別割合を含め、当該ジョブ種別割合に関するオペレータ条件により印刷サービスおよびオファリングモデルを特定する動作について説明する。なお、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成、および稼働分析システム10a、印刷機器20およびクライアントPC30のハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
【0090】
(稼働分析システムの機能ブロックの構成および動作)
図15は、第2の実施形態に係る稼働分析システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図16は、印刷機器の稼働率情報の一例を示す図である。
図17は、オファリングモデル管理情報の一例を示す図である。
図15~
図17を参照しながら、本実施形態に係る稼働分析システム10aの機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0091】
図15に示すように、稼働分析システム10aは、通信部101と、ユーザ管理部102と、特性情報管理部103と、モデル管理部104と、印刷情報取得部105と、分析部106と、稼働率判定部107と、オペレータ条件判定部112(第2判定部)と、特定部108と、UI生成部109と、設定部110と、記憶部111と、を有する。
【0092】
モデル管理部104は、
図17に示すように、印刷機器20の特性(機器特性)と、当該特性を明確に備えるか否かを判定するためのオペレータ条件と、当該特性に対応した印刷サービスと、当該印刷サービスを実現するシステム構成であるオファリングモデルと、を関連付けたオファリングモデル管理情報を、記憶部111に記憶して管理する。例えば、写真の印刷対応が可能な特性を有する印刷機器20を保有している場合、ユーザはその印刷機器20を使ってフォトブックの印刷サービスを展開することが可能である。この場合、印刷機器20が上述の特性情報により写真印刷の対応が可能であるという特性を有するものだとしても、フォトブックの印刷サービスを実現するためには、当該印刷機器20が有する印刷能力が所定の条件(オペレータ条件)を満たすことが望ましい場合もある。そこで、本実施形態のオファリングモデル管理情報には、
図17に示すように、印刷サービスをより確実に実現するために、印刷機器20の印刷能力についてのオペレータ条件の登録が可能となっている。
図17に示すオファリングモデル管理情報では、例えば、特性(機器特性)「写真」と、オペレータ条件「カラー割合が所定値以上」と、印刷サービス「フォトブック」と、オファリングモデル「システム構成b」とが関連付けられている。
【0093】
分析部106は、印刷情報取得部105により取得された印刷機器情報に対して種々の分析を行う。分析部106は、例えば、当該分析の一例として、印刷機器情報に基づいて、トナーまたはインクの色別および用紙別の印刷時間を集計し、稼働していない待機時間を集計し、印刷時間および待機時間の合計時間(例えば企業活動が行われる規定時間である8時間等)に対する印刷時間の割合である稼働率を算出する。さらに、分析部106は、印刷機器情報に基づいて、印刷機器20で実行されたジョブの種別の割合(ジョブ種別割合)を算出する。具体的には、分析部106は、印刷機器20で実行されたジョブのうち、カラートナー(CMYK)で印刷処理されたジョブの割合をカラー割合として算出し、特殊色で印刷処理されたジョブの割合を特殊色割合として算出する。ここで、カラー割合とは、印刷処理されたジョブのうち、モノクロ印刷ではないカラー(CMYK)印刷されたジョブの割合である。また、特殊色割合とは、印刷処理されたジョブのうち、特殊色印刷されたジョブの割合である。すなわち、カラー割合が高いユーザは、カラーマネジメントの技術が高いと考えられ、また、特殊色割合が高いユーザは、特殊色の印刷に慣れていると推定することができる。また、分析部106は、印刷時間、待機時間、稼働率およびジョブ種別割合を、例えば、特定期間において日ごとに集計および算出する。ここで、特殊色とは、例えば、金(ゴールド)、銀(シルバー)、ホワイト、透明(クリア)、UV、蛍光、淡色等のCMYK以外のトナーまたはインク(色材)をいうものとする。なお、金(ゴールド)、銀(シルバー)、銅(ブロンズ)等は、メタリックトナー・インク(色材)の色の例である。
【0094】
そして、分析部106は、
図16に示すように、印刷機器20の機器IDと、集計および算出した日時と、集計した印刷時間と、集計した待機時間と、算出した稼働率と、カラー割合と、特殊色割合と、を関連付けた稼働率情報を生成して、記憶部111に記憶する。
【0095】
オペレータ条件判定部112は、稼働率判定部107により稼働率が所定値以下であると判定された印刷機器20について、オファリングモデル管理情報における、当該印刷機器20の特性(機器特性)に対応するオペレータ条件を満たすか否かを判定する機能部である。
【0096】
特定部108は、オペレータ条件判定部112により印刷機器20がオペレータ条件を満たすと判定された場合、当該印刷機器20の稼働率を向上させ、かつ良質な印刷サービスを実現するために、特性情報で管理される当該印刷機器20の特性、および当該オペレータ条件に対応した印刷サービスおよびオファリングモデルを、オファリングモデル管理情報から特定する。
【0097】
なお、その他の機能部の動作は、上述の第1の実施形態と同様である。
【0098】
上述のユーザ管理部102、特性情報管理部103、モデル管理部104、印刷情報取得部105、分析部106、稼働率判定部107、オペレータ条件判定部112、特定部108、UI生成部109および設定部110は、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。なお、これらの機能部は、
図2のCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られず、例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0099】
なお、
図15に示した稼働分析システム10aの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図15において稼働分析システム10aの独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図15において稼働分析システム10aの1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0100】
(稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れ)
図18は、第2の実施形態に係る稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図18を参照しながら、本実施形態に係る稼働分析システム10aのオファリングモデル提示処理の流れについて説明する。
【0101】
<ステップS21>
稼働分析システム10aの印刷情報取得部105は、各印刷機器20でジョブが実行されるごとに、または所定間隔(例えば1日に1回)で、当該各印刷機器20から印刷機器情報を取得する。稼働分析システム10aの分析部106は、印刷情報取得部105により取得された印刷機器情報に対して種々の分析を行う。分析部106は、例えば、当該分析の一例として、印刷機器情報に基づいて、トナーまたはインクの色別および用紙別の印刷時間を集計し、稼働していない待機時間を集計し、印刷時間および待機時間の合計時間(例えば企業活動が行われる規定時間である8時間等)に対する印刷時間の割合である稼働率を算出する。さらに、分析部106は、印刷機器情報に基づいて、印刷機器20で実行されたジョブの種別の割合(ジョブ種別割合)(ジョブ種別情報の一例)を算出する。具体的には、分析部106は、印刷機器20で実行されたジョブのうち、カラートナー(CMYK)で印刷処理されたジョブの割合をカラー割合として算出し、特殊色で印刷処理されたジョブの割合を特殊色割合として算出する。また、分析部106は、印刷時間、待機時間、稼働率およびジョブ種別割合を、例えば、特定期間において日ごとに集計および算出する。そして、分析部106は、印刷機器20の機器IDと、集計および算出した日時と、集計した印刷時間と、集計した待機時間と、算出した稼働率と、カラー割合と、特殊色割合と、を関連付けた稼働率情報を生成して、記憶部111に記憶する。そして、ステップS22へ移行する。
【0102】
<ステップS22>
稼働分析システム10aの稼働率判定部107は、各印刷機器20について分析部106により算出された稼働率が所定値以下であるか否かを判定する。稼働率が所定値以下の場合(ステップS22:Yes)、当該印刷機器20が稼働率を向上させるためのオファリングモデルを提示する対象として特定され、ステップS23へ移行する。一方、稼働率が所定値以下でない場合(ステップS22:No)、ステップS21へ戻る。
【0103】
<ステップS23>
稼働分析システム10aのオペレータ条件判定部112は、稼働率判定部107により稼働率が所定値以下であると判定された印刷機器20について、オファリングモデル管理情報における、当該印刷機器20の特性(機器特性)に対応するオペレータ条件を満たすか否かを判定する。ここでは、オペレータ条件が、カラー割合が所定値以上であるか否かという条件であるものとする。オペレータ条件を満たす場合、すなわちカラー割合が所定値以上である場合(ステップS23:Yes)、当該印刷機器20を保有するユーザはカラーマネジメントのスキルが高いと判断され、ステップS24へ移行する。一方、オペレータ条件を満たさない場合、すなわちカラー割合が所定値未満である場合(ステップS23:No)、ステップS26へ移行する。
【0104】
<ステップS24>
稼働分析システム10aの特定部108は、オペレータ条件判定部112により印刷機器20がオペレータ条件を満たすと判定された当該印刷機器20の稼働率を向上させ、かつ良質な印刷サービスを実現するために、特性情報で管理される当該印刷機器20の特性、および当該オペレータ条件に対応した印刷サービスおよびオファリングモデルを、オファリングモデル管理情報から特定する。そして、ステップS25へ移行する。
【0105】
<ステップS25>
稼働分析システム10aのUI生成部109は、クライアントPC30に表示された印刷時間集計画面1100の稼働率向上ボタン1105が押下されると、特定部108により特定された印刷サービスおよびオファリングモデル、すなわち対象となる印刷機器20の稼働率を向上させ、かつ良質な印刷サービスを実現するための印刷サービスおよびオファリングモデルを提案するためのオファリングモデル提示画面1200の画面情報を生成し、当該画面情報を、通信部101を介してクライアントPC30へ送信する。クライアントPC30は、当該画面情報によりオファリングモデル提示画面1200を表示する。
【0106】
<ステップS26>
特定部108は、稼働率判定部107により印刷機器20の稼働率が所定値以下であると判定された印刷機器20の稼働率を向上させるために、特性情報で管理される当該印刷機器20の特性に応じた印刷サービスおよびオファリングモデルを、オファリングモデル管理情報から特定する。そして、ステップS27へ移行する。
【0107】
<ステップS27>
UI生成部109は、クライアントPC30に表示された印刷時間集計画面1100の稼働率向上ボタン1105が押下されると、特定部108により特定された印刷サービスおよびオファリングモデル、すなわち対象となる印刷機器20の稼働率を向上させるための印刷サービスおよびオファリングモデルを提案するためのオファリングモデル提示画面1200の画面情報を生成し、当該画面情報を、通信部101を介してクライアントPC30へ送信する。クライアントPC30は、当該画面情報によりオファリングモデル提示画面1200を表示する。
【0108】
以上のステップS21~S27の流れによって、稼働分析システム10aのオファリングモデル提示処理が実行される。
【0109】
以上のように、本実施形態に係る稼働分析システム10aでは、分析部106は、印刷に関する情報からジョブ種別割合を求め、オペレータ条件判定部112は、ジョブ種別割合に基づいて、稼働率が所定値以下の印刷機器20の印刷能力がオペレータ条件を満たすか否かを判定し、特定部108は、オペレータ条件を満たす印刷機器20の特性および印刷能力に対応したシステム構成のオファリングモデルを特定するものとしている。これによって、提供可能なオファリングモデルをよりいっそうユーザのスキル(印刷能力)に合ったとすることができる。
【0110】
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る情報処理システム1について、第1の実施形態に係る情報処理システム1と相違する点を中心に説明する。本実施形態では、稼働率に加え、サプライ品(消耗品)等の切替部品の切り替え回数に基づいて、印刷サービスおよびオファリングモデルを特定する動作について説明する。なお、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成、および稼働分析システム10、印刷機器20およびクライアントPC30のハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
【0111】
(稼働分析システムの機能ブロックの構成および動作)
図19は、印刷機器の稼働率情報の一例を示す図である。上述の
図4および
図19を参照しながら、本実施形態に係る稼働分析システム10の機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0112】
印刷情報取得部105は、各印刷機器20から、ネットワークおよび通信部101を介して、当該各印刷機器20の印刷に関する情報、および当該各印刷機器20の状態情報等を印刷機器情報として取得する。印刷情報取得部105は、取得した印刷機器情報を、記憶部111に蓄積させる。ここで、印刷に関する情報には、上述の情報の他、印刷機器20で給紙トレイの用紙、またはCMYK以外の5本目のトナーボトル等の切替部品が切り替えられた旨の情報が含まれる。トナーボトル等の切り替えとは、印刷装置で用いる色材やモジュールを変更したり、追加や取り外しを行ったりすることである。例えば、印刷する内容によって作業者等がCMYK以外の特殊色トナーを交換(例えばクリアトナーをメタリックトナーに変更)したり、色材の追加や取り外し、配置順変更を行ったりすることである。切替部品が切り替えられた旨の情報は、印刷機器20において当該切替部品が交換された際に行われる設定操作によって発生し、当該印刷機器20から稼働分析システム10へ送信される。
【0113】
分析部106は、印刷情報取得部105により取得された印刷機器情報に対して種々の分析を行う。分析部106は、例えば、当該分析の一例として、印刷機器情報に基づいて、トナーまたはインクの色別および用紙別の印刷時間を集計し、稼働していない待機時間を集計し、印刷時間および待機時間の合計時間(例えば企業活動が行われる規定時間である8時間等)に対する印刷時間の割合である稼働率を算出する。さらに、分析部106は、印刷機器情報に含まれる切替部品が切り替えられた旨の情報(切り替えに関する情報の一例)に基づいて、当該切替部品が切り替えられた回数(サプライ切替回数)をカウントする。また、分析部106は、印刷時間、待機時間、稼働率およびサプライ切替回数を、例えば、特定期間において日ごとに集計および算出する。
【0114】
そして、分析部106は、
図19に示すように、印刷機器20の機器IDと、集計および算出した日時と、集計した印刷時間と、集計した待機時間と、算出した稼働率と、カウントしたサプライ切替回数とを関連付けた稼働率情報を生成して、記憶部111に記憶する。
図19に示す稼働率情報では、機器ID「A02」と、日時「2022/4/1」と、印刷時間「4.0」と、待機時間「4.0」と、稼働率「50」と、サプライ切替回数「10」とが関連付けられている。
【0115】
稼働率判定部107は、各印刷機器20について分析部106により算出された稼働率が所定値以下であるか否かを判定する。これによって、稼働率が所定値以下の印刷機器20を、稼働率を向上させるためのオファリングモデルを提示する対象の候補として特定することができる。
【0116】
さらに、稼働率判定部107は、印刷機器20について分析部106によりカウントされたサプライ切替回数が所定値(第2所定値)以上であるか否かを判定する。これによって、サプライ切替回数が所定値以上の印刷機器20が、切替部品の交換が頻発していることにより業務効率が低下していると判断できる。
【0117】
特定部108は、稼働率判定部107により印刷機器20のサプライ回数が所定値以上であると判定された場合、当該印刷機器20の稼働率を向上させ、かつ業務効率を向上させるために、特性情報で管理される当該印刷機器20の特性に対応し、かつ業務効率を向上させることができる印刷サービスおよびオファリングモデルを、オファリングモデル管理情報から特定する。業務効率を向上させるオファリングモデルとは、例えば、サプライ切替回数を低減させ、切替品の切り替える作業時間を低減させるようなオファリングモデルをいう。例えば外付けや後処理ユニットで提供する追加装置や、色材やモジュールが現在の装置より多く装着できる装置、あるいは現在の装置以降に発売された新型の装置を、オファリングモデルに含めてもよい。
【0118】
(稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れ)
図20は、第3の実施形態に係る稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図20を参照しながら、本実施形態に係る稼働分析システム10のオファリングモデル提示処理の流れについて説明する。
【0119】
<ステップS31>
稼働分析システム10の印刷情報取得部105は、各印刷機器20でジョブが実行されるごとに、または所定間隔(例えば1日に1回)で、当該各印刷機器20から印刷機器情報を取得する。稼働分析システム10の分析部106は、印刷情報取得部105により取得された印刷機器情報に対して種々の分析を行う。分析部106は、例えば、当該分析の一例として、印刷機器情報に基づいて、トナーまたはインクの色別および用紙別の印刷時間を集計し、稼働していない待機時間を集計し、印刷時間および待機時間の合計時間(例えば企業活動が行われる規定時間である8時間等)に対する印刷時間の割合である稼働率を算出する。さらに、分析部106は、印刷機器情報に含まれる切替部品が切り替えられた旨の情報に基づいて、当該切替部品が切り替えられた回数(サプライ切替回数)をカウントする。また、分析部106は、印刷時間、待機時間、稼働率およびサプライ切替回数を、例えば、特定期間において日ごとに集計および算出する。そして、分析部106は、印刷機器20の機器IDと、集計および算出した日時と、集計した印刷時間と、集計した待機時間と、算出した稼働率と、カウントしたサプライ切替回数とを関連付けた稼働率情報を生成して、記憶部111に記憶する。そして、ステップS32へ移行する。
【0120】
<ステップS32>
稼働分析システム10の稼働率判定部107は、各印刷機器20について分析部106により算出された稼働率が所定値以下であるか否かを判定する。稼働率が所定値以下の場合(ステップS32:Yes)、当該印刷機器20が稼働率を向上させるためのオファリングモデルを提示する対象として特定され、ステップS33へ移行する。一方、稼働率が所定値以下でない場合(ステップS32:No)、ステップS31へ戻る。
【0121】
<ステップS33>
さらに、稼働率判定部107は、印刷機器20について分析部106によりカウントされたサプライ切替回数が所定値以上であるか否かを判定する。これによって、サプライ切替回数が所定値以上の印刷機器20が、切替部品の交換が頻発していることにより業務効率が低下していると判断できる。サプライ切替回数が所定値以上である場合(ステップS33:Yes)、ステップS34へ移行し、所定値未満である場合(ステップS33:No)、ステップS36へ移行する。
【0122】
<ステップS34>
稼働分析システム10の特定部108は、稼働率判定部107により印刷機器20のサプライ回数が所定値以上であると判定された当該印刷機器20の稼働率を向上させ、かつ業務効率を向上させるために、特性情報で管理される当該印刷機器20の特性に対応し、かつ業務効率を向上させることができる印刷サービスおよびオファリングモデルを、オファリングモデル管理情報から特定する。そして、ステップS35へ移行する。
【0123】
<ステップS35>
稼働分析システム10のUI生成部109は、クライアントPC30に表示された印刷時間集計画面1100の稼働率向上ボタン1105が押下されると、特定部108により特定された印刷サービスおよびオファリングモデル、すなわち対象となる印刷機器20の稼働率を向上させ、かつ業務効率を向上させることができる印刷サービスおよびオファリングモデルを提案するためのオファリングモデル提示画面1200の画面情報を生成し、当該画面情報を、通信部101を介してクライアントPC30へ送信する。クライアントPC30は、当該画面情報によりオファリングモデル提示画面1200を表示する。
【0124】
<ステップS36>
特定部108は、稼働率判定部107により印刷機器20の稼働率が所定値以下であると判定された印刷機器20の稼働率を向上させるために、特性情報で管理される当該印刷機器20の特性に応じた印刷サービスおよびオファリングモデルを、オファリングモデル管理情報から特定する。そして、ステップS37へ移行する。
【0125】
<ステップS37>
UI生成部109は、クライアントPC30に表示された印刷時間集計画面1100の稼働率向上ボタン1105が押下されると、特定部108により特定された印刷サービスおよびオファリングモデル、すなわち対象となる印刷機器20の稼働率を向上させるための印刷サービスおよびオファリングモデルを提案するためのオファリングモデル提示画面1200の画面情報を生成し、当該画面情報を、通信部101を介してクライアントPC30へ送信する。クライアントPC30は、当該画面情報によりオファリングモデル提示画面1200を表示する。
【0126】
以上のステップS31~S37の流れによって、稼働分析システム10のオファリングモデル提示処理が実行される。
【0127】
以上のように、本実施形態に係る稼働分析システム10では、印刷に関する情報は、印刷機器20の切替品の切り替えに関する情報を含み、分析部106は、切り替えに関する情報から切替品の切替回数を求め、稼働率判定部107は、稼働率が所定値(第1所定値)以下の印刷機器20について、切替回数が所定値(第2所定値)以上であるか否かを判定し、特定部108は、切替回数が所定値(第2所定値)以上の印刷機器20の特性に基づいて、当該印刷機器20の業務効率を向上させるシステム構成のオファリングモデルを特定するものとしている。これによって、ユーザが保有する印刷機器20について稼働率を向上させると共に、業務効率を向上させることができる。
【0128】
[第4の実施形態]
第2の実施形態に係る情報処理システム1について、第2の実施形態に係る情報処理システム1と相違する点を中心に説明する。上述の第1の実施形態~第3の実施形態では、主に顧客としてのユーザが利用するクライアントPC30を介して、稼働分析システム10、10aにより特定されたオファリングモデルがレコメンドされる動作について説明した。本実施形態では、営業マン等の立場からユーザに対してオファリングモデルを効果的イに提案するために、稼働分析システムによりオファリングモデルが特定された理由を確認し、提案状況を管理するための動作について説明する。なお、本実施形態に係る稼働分析システム、印刷機器20およびクライアントPC30のハードウェア構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
【0129】
(情報処理システムの全体構成)
図21は、第4の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図21を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1bの全体構成について説明する。
【0130】
図21に示す情報処理システム1bは、企業等のユーザが保有している印刷機器の稼働状況を分析し、印刷機器の稼働率の向上が可能なシステム構成をオファリングモデルとして提示するシステムである。
図21に示すように、情報処理システム1bは、稼働分析システム10bと、印刷機器20a、20bと、クライアントPC30(管理装置の一例)と、サービス用PC40(管理装置の一例、サービス用端末)と、を含む。これらのシステムおよび装置は、ネットワークNを介して互いに通信可能となっている。なお、印刷機器20a、20b、およびクライアントPC30の動作は、上述の第1の実施形態で説明した通りである。
【0131】
稼働分析システム10bは、企業等のユーザが保有している印刷機器の稼働状況を分析し、印刷機器の稼働率の向上が可能なシステム構成をオファリングモデルとして提示するクラウド上に構成されたWebベースのシステムである。また、稼働分析システム10bは、営業マン等が利用するサービス用PC40に対して、ユーザに対するオファリングモデルの提案状況等を管理するための各種UI情報を提供する。なお、稼働分析システム10bは、単一の情報処理装置または複数の情報処理装置によって構成されている。
【0132】
サービス用PC40は、例えば印刷機器20a、20bを保有するユーザに対して、稼働分析システム10bにより印刷機器20a、20bの稼働率等に基づいて特定されたオファリングモデルを提案するために、営業マン等が所有するPC、スマートフォンまたはタブレット端末等の情報処理装置である。なお、サービス用PC40のハードウェア構成については、上述の
図2に示した構成に準じたものとすればよい。
【0133】
(稼働分析システムの機能ブロックの構成および動作)
図22は、第4の実施形態に係る稼働分析システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図23は、保有機器情報の一例を示す図である。
図24は、提案候補情報の一例を示す図である。
図25は、提案履歴情報の一例を示す図である。
図26は、オファリングモデル管理情報の一例を示す図である。
図27は、印刷機器の稼働率情報の一例を示す図である。
図28は、提案ソリューショントップ画面の一例を示す図である。
図29は、お客様別詳細画面の一例を示す図である。
図30は、提案ソリューション候補一覧画面の一例を示す図である。
図31は、提案ソリューション詳細情報画面の一例を示す図である。
図32は、提案結果報告画面の一例を示す図である。
図33は、提案履歴画面の一例を示す図である。
図22~
図33を参照しながら、本実施形態に係る稼働分析システム10の機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0134】
図22に示すように、稼働分析システム10bは、通信部101と、ユーザ管理部102と、特性情報管理部103(第1管理部)と、モデル管理部104(第2管理部)と、印刷情報取得部105(取得部)と、分析部106と、稼働率判定部107(第1判定部)と、特定部108と、UI生成部109(生成部)と、設定部110と、記憶部111と、オペレータ条件判定部112(第2判定部)と、提案候補管理部113(第3管理部)と、提案履歴管理部114と、を有する。なお、上記の通信部101、特性情報管理部103、印刷情報取得部105および稼働率判定部107の動作は、上述の第1の実施形態で説明した動作と同様である。
【0135】
ユーザ管理部102は、企業等のユーザが保有する印刷機器20のIDおよび機種を、当該印刷機器20ごとに関連付けて管理する。例えば、ユーザ管理部102は、
図23に示すように、ユーザの識別情報である顧客IDと、当該ユーザが保有する印刷機器20の識別情報である機器IDと、当該印刷機器20の機種と、当該印刷機器20を利用した印刷サービスを実現するオファリングモデルとして特定されたものを識別する提案候補IDと、当該特定されたオファリングモデルについての提案状況の情報を識別する提案履歴IDと、を関連付けた保有機器情報を、記憶部111に記憶して管理する。
図23に示す保有機器情報では、例えば、顧客ID「CCC」と、機器ID「C01」と、機種「機種C」と、提案候補ID「8、9」と、提案履歴ID「9」とが関連付けられている。
【0136】
モデル管理部104は、
図26に示すように、印刷機器20の特性(機器特性)と、当該特性を明確に備えるか否かを判定するためのオペレータ条件と、当該特性に対応した印刷サービスと、当該印刷サービスを実現するシステム構成であるオファリングモデルと、を関連付けたオファリングモデル管理情報を、記憶部111に記憶して管理する。
図26に示すオファリングモデル管理情報では、例えば、特性(機器特性)「特殊色」と、オペレータ条件「金または銀トナー印刷の回数が所定値以下、かつ他の特殊色トナー印刷の回数が所定値以上」と、印刷サービス「ABCトナー」と、オファリングモデル「システム構成f」とが関連付けられている。なお、上記のオペレータ条件のうち、金または銀トナー印刷の回数と比較する所定値は、本発明の「第2所定値」に相当し、他の特殊色トナー印刷の回数と比較する所定値は、本発明の「第3所定値」に相当する。また、上記のオペレータ条件では、印刷量の一例として印刷の回数を所定値と比較しているが、これに限定されるものではなく、印刷量としては他にも全体の印刷量に対する印刷割合等を所定値と比較するものとしてもよい。
【0137】
分析部106は、印刷情報取得部105により取得された印刷機器情報に対して種々の分析を行う。分析部106は、例えば、当該分析の一例として、印刷機器情報に基づいて、トナーまたはインクの色別および用紙別の印刷時間を集計し、稼働していない待機時間を集計し、印刷時間および待機時間の合計時間に対する印刷時間の割合である稼働率を算出する。さらに、分析部106は、印刷機器情報に基づいて、カラー印刷のジョブが実行された回数、モノクロ印刷のジョブが実行された回数、および各特殊色トナーによる印刷のジョブが実行された回数を集計する。ここで、特殊色トナーとしては、例えば
図27に示す例では、クリア、ホワイト、金、銀のトナーが示されている。また、分析部106は、印刷時間、待機時間、稼働率、カラー印刷回数、モノクロ印刷回数、および、特殊色トナーとしてクリア、ホワイト、金、銀の各トナーによる印刷回数を、例えば特定期間において日ごとに集計および算出する。
【0138】
そして、分析部106は、
図27に示すように、印刷機器20の機器IDと、集計および算出した日時と、集計した印刷時間と、集計した待機時間と、算出した稼働率と、集計したカラー印刷回数、モノクロ印刷回数および各特殊色トナーによる印刷回数と、を関連付けた稼働率情報を生成して、記憶部111に記憶する。
図27に示す稼働率情報では、機器ID「A01」と、日時「2022/4/1」と、印刷時間「4.0」と、待機時間「4.0」と、稼働率「50」と、カラー印刷回数「1000」と、モノクロ印刷回数「2000」と、特殊色(クリア)トナー印刷回数「500」と、特殊色(ホワイト)トナー印刷回数「100」と、特殊色(金)トナー印刷回数「10」と、特殊色(銀)トナー印刷回数「10」とが関連付けられている。
【0139】
特定部108は、オペレータ条件判定部112により印刷機器20がオペレータ条件を満たすと判定された場合、当該印刷機器20の稼働率を向上させ、かつ良質な印刷サービスを実現するために、特性情報で管理される当該印刷機器20の特性、および当該オペレータ条件に対応した印刷サービスおよびオファリングモデルを、オファリングモデル管理情報から特定する。
【0140】
なお、特定部108は、オペレータ条件判定部112によりオペレータ条件を満たすか否か、すなわち、
図27に示す稼働率情報における印刷機器20に対応する情報がオペレータ条件を満たすか否かの判定結果に基づいて、オファリングモデルを特定しているわけであるが、この場合、当該稼働率情報を入力として印刷サービスおよびオファリングモデルを出力するような学習モデルを利用するものとしてもよい。この場合、稼働率情報に含まれる情報のうち稼働率については、稼働率判定部107により判定が行われるため、学習モデルに入力するのは、例えば稼働率情報に含まれる稼働率以外の情報であってもよい。さらに、特定の稼働率情報に基づいて学習モデルにより特定されたオファリングモデルについて、後述するように、営業マンが顧客であるユーザに対して提案結果報告として入力したオファリングモデルに対するユーザの反応、および当該営業マンが記載したユーザの反応の詳細内容に基づいて、特定部108が当該学習モデルを再学習するものとしてもよい。この場合、営業マンが記載したユーザの反応の詳細内容としてのテキストデータは、例えば、テキストマイニングまたは自然言語処理等による処理結果を用いて再学習に用いるものとしてもよい。また、このように特定部108により学習モデルを利用する場合、オファリングモデルに対するユーザの反応(後述する
図32に示す反応選択ラジオボタン1442の選択結果)、または当該オファリングモデルの提案についての最終結果(後述する
図32に示す結果選択ラジオボタン1444の選択結果)の少なくともいずれかに基づいて、当該学習モデルの評価を行うものとしてもよい。例えば、ユーザの反応が所定値以上(反応が良い)の学習モデルは、他の印刷機器20についてのオファリングモデルの特定に用いたり、所定値未満(反応が悪い)の学習モデルについては、改善したり、運用を一時停止したりするものとしてもよい。また、オファリングモデルの提案の最終結果の導入決定率が所定値以上の学習モデルは、他の印刷機器20についてのオファリングモデルの特定に用いたり、所定値未満の学習モデルは、改善したり、運用を一時停止したりするものとしてもよい。また、上記のように、学習モデルに対する評価が行われた場合、特定部108によって稼働分析システム10bの管理者等に通知されるものとしてもよい。そして、管理者は、この通知を受けると、当該学習モデルの他の印刷機器20への展開、改善または運用停止等の措置を採ることが可能となる。
【0141】
提案候補管理部113は、特定部108により特定されたオファリングモデルを、ユーザに対する提案候補として管理する機能部である。具体的には、提案候補管理部113は、特定の印刷機器20について特定部108によりオファリングモデルが特定されたタイミングで、当該オファリングモデルについて提案候補IDを発行し、
図24に示す提案候補情報のレコードを新規作成する。提案候補管理部113は、
図24に示すように、当該提案候補IDと、当該オファリングモデルと、日時(追加日時)と、特定部108により特定された理由と、ユーザの反応(お客様の反応)と、反応詳細と、当該オファリングモデルについての提案状況を示すステータスと、を関連付けた提案候補情報を、記憶部111に記憶して管理する。ここで、「追加日時」とは、提案候補管理部113により提案候補情報にレコードが追加された日時である。また、「特定された理由」とは、例えば、オペレータ条件判定部112によりオペレータ条件を満たしている旨等、当該オファリングモデルが特定された理由を示すテキスト情報であり、後述する
図31に示す提案ソリューション詳細情報画面1430の特定理由表示領域1433に表示される内容である。なお、提案候補情報の「特定された理由」は、提案候補管理部113によりレコードが追加される際に、オファリングモデルおよびオペレータ条件に対応する固定のテキスト情報として追加されるものとすればよい。また、「お客様の反応」とは、特定部108により特定されたオファリングモデルについてユーザへ提案した場合の当該ユーザの反応を数値化したものであり、後述する
図32に示す提案結果報告画面1440の反応選択ラジオボタン1442で選択された数値に対応する。また、「反応詳細」とは、特定部108により特定されたオファリングモデルについてユーザへ提案した場合に営業マンによって入力されたユーザの反応記録であり、後述する
図32に示す提案結果報告画面1440の詳細入力領域1443で入力された内容に対応する。また、「ステータス」とは、特定部108により特定されたオファリングモデルのユーザへの提案状況を示すものであり、例えば、未だ提案していないものであれば「提案中」、提案した結果ユーザが検討中であれば「提案中」、提案した結果、導入が決定された場合には「導入決定」、見送りが決定した場合には「見送り」が入力される。
【0142】
提案履歴管理部114は、特定部108により特定されたオファリングモデルについて、営業マンによりユーザに対してなされた提案の履歴を管理する機能部である。具体的には、提案履歴管理部114は、特定の印刷機器20について特定部108によりオファリングモデルが特定され、営業マンによりユーザに対して当該オファリングモデルを提案し、後述する
図32に示す提案結果報告画面1440に提案結果が入力されて送信ボタン1445が押下されたタイミングで、当該オファリングモデルについて提案履歴IDを発行し、
図25に示す提案履歴情報のレコードを新規作成する。提案履歴管理部114は、
図25に示すように、当該提案履歴IDと、当該オファリングモデルと、日時(追加日時)と、当該オファリングモデルについての提案状況を示すステータスと、当該ステータスが更新された日時(ステータス更新日時)と、を関連付けた提案履歴情報を、記憶部111に記憶して管理する。ここで、「追加日時」とは、提案履歴管理部114により提案履歴情報にレコードが追加された日時である。また、「ステータス」は、上述の
図24で説明した「ステータス」と同様である。
【0143】
なお、
図25に示す提案履歴情報には、
図24に示した提案候補情報に含まれている、例えば「お客様の反応」、「反応詳細」等を含むものとしてもよい。
【0144】
UI生成部109は、クライアントPC30およびサービス用PC40で表示させるための各種画面の画面情報を生成する。UI生成部109は、クライアントPC30またはサービス用PC40からの要求(例えばURLの指定等)に応じて、各種画面の画面情報を、通信部101を介してクライアントPC30またはサービス用PC40へ送信する。なお、UI生成部109による各種画面の画面情報の送信は、クライアントPC30またはサービス用PC40のログイン操作により稼働分析システム10bによる認証処理が行われた後に行われるものとしてもよい。また、UI生成部109によるクライアントPC30で表示させるために生成する各画面については、上述の第1の実施形態で説明した通りである。
【0145】
例えば、UI生成部109は、サービス用PC40に表示させる画面として、各ユーザに対する提案ソリューションの候補数等の一覧を表示する、
図28に示す提案ソリューショントップ画面1400の画面情報を生成する。提案ソリューショントップ画面1400は、
図28に示すように、各ユーザ(顧客)、提案ソリューションの候補数、および更新日時を一覧として表示し、ラジオボタン1401と、表示ボタン1402と、を含む。ここで、提案ソリューションとは、特定部108により特定された印刷サービスおよびオファリングモデルをいうものとする。提案ソリューショントップ画面1400における提案ソリューションの候補数は、「お客様名」で表示されるユーザ(顧客)が保有する1以上の印刷機器20について特定部108により特定された提案ソリューションの数を示す。提案ソリューショントップ画面1400における更新日時は、各ユーザに関連付けられた提案ソリューションの内容、または提案状況等に更新があった場合における当該更新の日時を示す。また、UI生成部109は、営業マンによる前回の提案ソリューショントップ画面1400の閲覧時と比べて、各ユーザに関連付けられた提案ソリューションの内容、または提案状況等に更新があった場合、
図28に示すように、更新された情報に対応する一覧のリストを強調表示(例えば太線表示またはハイライト表示等)する。
【0146】
ラジオボタン1401は、提案ソリューショントップ画面1400で表示された各ユーザについての提案ソリューションに関する情報のリストのいずれかを選択するためのラジオボタンである。
【0147】
表示ボタン1402は、ラジオボタン1401により選択されたユーザについての提案ソリューションについての詳細を確認するための
図29に示すお客様別詳細画面1410を表示させるためのボタンである。表示ボタン1402が押下されることによって、ラジオボタン1401により選択されたユーザについての提案ソリューションについての詳細を確認するためのお客様別詳細画面1410の表示要求が、サービス用PC40から稼働分析システム10bへ送信される。
【0148】
UI生成部109は、提案ソリューショントップ画面1400の表示ボタン1402が押下されると、
図29に示すお客様別詳細画面1410の画面情報を生成し、サービス用PC40で表示させる。
【0149】
図29に示すお客様別詳細画面1410は、提案ソリューション候補ボタン1411と、提案履歴ボタン1412と、戻るボタン1413と、を含む。
【0150】
提案ソリューション候補ボタン1411は、当該ユーザに対応する提案ソリューションの候補の一覧を表示する
図30に示す提案ソリューション候補一覧画面1420を表示するためのボタンである。提案ソリューション候補ボタン1411が押下されることによって、提案ソリューション候補一覧画面1420の表示要求が、サービス用PC40から稼働分析システム10bへ送信される。
【0151】
提案履歴ボタン1412は、当該ユーザに対応する提案ソリューションの提案履歴の一覧を表示する
図33に示す提案履歴画面1450を表示するためのボタンである。提案履歴ボタン1412が押下されることによって、提案履歴画面1450の表示要求が、サービス用PC40から稼働分析システム10bへ送信される。
【0152】
戻るボタン1413は、提案ソリューショントップ画面1400に戻るためのボタンである。
【0153】
UI生成部109は、お客様別詳細画面1410の提案ソリューション候補ボタン1411が押下されると、
図30に示す提案ソリューション候補一覧画面1420の画面情報を生成し、サービス用PC40で表示させる。
【0154】
図30に示す提案ソリューション候補一覧画面1420は、
図24に示した提案候補情報に基づいて、提案ソリューショントップ画面1400で選択されたユーザに対応する提案ソリューションの候補の一覧を表示する画面である。提案ソリューション候補一覧画面1420は、
図30に示すように、提案ソリューション名リンク1421と、詳細情報リンク1422と、提案結果リンク1423と、戻るボタン1424と、を含む。
【0155】
提案ソリューション名リンク1421は、クリック操作(またはタップ操作)することによって、対応する提案ソリューションのオファリングモデルの具体的な構成を示す画面を表示するためのリンクである。提案ソリューションのオファリングモデルの具体的な構成を示す画面としては、例えば、上述した
図11に示したオファリングモデル提示画面1200に準じた画面とすればよい。提案ソリューション名リンク1421がクリック操作(またはタップ操作)されることによって、提案ソリューションのオファリングモデルの具体的な構成を示す画面の表示要求が、サービス用PC40から稼働分析システム10bへ送信される。
【0156】
詳細情報リンク1422は、クリック操作(またはタップ操作)することによって、対応する提案ソリューションの詳細情報を表示する
図31に示す提案ソリューション詳細情報画面1430を表示するためのリンクである。詳細情報リンク1422がクリック操作(またはタップ操作)されることによって、提案ソリューション詳細情報画面1430の表示要求が、サービス用PC40から稼働分析システム10bへ送信される。
【0157】
提案結果リンク1423は、クリック操作(またはタップ操作)することによって、対応する提案ソリューションの提案結果を報告するための
図32に示す提案結果報告画面1440を表示するためのリンクである。提案結果リンク1423がクリック操作(タップ操作)されることによって、提案結果報告画面1440の表示要求が、サービス用PC40から稼働分析システム10bへ送信される。
【0158】
戻るボタン1424は、お客様別詳細画面1410に戻るためのボタンである。
【0159】
UI生成部109は、提案ソリューション候補一覧画面1420の詳細情報リンク1422が押下されると、
図31に示す提案ソリューション詳細情報画面1430(第1画面の一例)の画面情報を生成し、サービス用PC40で表示させる。
【0160】
図31に示す提案ソリューション詳細情報画面1430は、
図24に示した提案候補情報に基づいて、提案ソリューション候補一覧画面1420で選択された提案ソリューションの詳細を表示する画面である。提案ソリューション詳細情報画面1430は、
図31に示すように、商品リンク1431と、関連データリンク1432と、特定理由表示領域1433と、戻るボタン1434と、を含む。
【0161】
商品リンク1431は、クリック操作(またはタップ操作)することによって、対応する提案ソリューションのオファリングモデルの具体的な構成を示す画面を表示するためのリンクである。提案ソリューションのオファリングモデルの具体的な構成を示す画面としては、例えば、上述した
図11に示したオファリングモデル提示画面1200に準じた画面とすればよい。商品リンク1431がクリック操作(またはタップ操作)されることによって、提案ソリューションのオファリングモデルの具体的な構成を示す画面の表示要求が、サービス用PC40から稼働分析システム10bへ送信される。
【0162】
関連データリンク1432は、クリック操作(またはタップ操作)することによって、提案ソリューション候補一覧画面1420で選択した提案ソリューション(
図31の例では「ABCトナー」)を利用した画像サンプル、または社内カタログ等をダウンロードするためのリンクである。
【0163】
特定理由表示領域1433は、特定部108によって特定された提案ソリューションについてその特定された理由を表示する表示領域である。具体的には、UI生成部109は、提案ソリューション詳細情報画面1430の画面情報を生成する際に、
図24に示す提案候補情報を参照し、該当する提案ソリューションに対応する「特定された理由」を抽出して、特定理由表示領域1433に表示させる。
図31に示す例では、
図26に示すオファリングモデル管理情報においてオペレータ条件「金または銀トナー印刷の回数が所定値以下、かつ他の特殊色トナー印刷の回数が所定値以上」が満たされたことによりオファリングモデル「システム構成f」が特定された結果として、
図31に示す特定理由表示領域1433に示す内容が表示されている。
【0164】
戻るボタン1434は、提案ソリューション候補一覧画面1420に戻るためのボタンである。
【0165】
UI生成部109は、提案ソリューション候補一覧画面1420の提案結果リンク1423が押下されると、
図32に示す提案結果報告画面1440(第2画面の一例)の画面情報を生成し、サービス用PC40で表示させる。
【0166】
図32に示す提案結果報告画面1440は、提案ソリューション候補一覧画面1420で選択された提案ソリューションについてユーザへの提案結果を稼働分析システム10bへ送信するための画面である。提案結果報告画面1440は、
図32に示すように、提案日入力領域1441と、反応選択ラジオボタン1442と、詳細入力領域1443と、結果選択ラジオボタン1444と、送信ボタン1445と、一時保存ボタン1446と、戻るボタン1447と、を含む。なお、反応選択ラジオボタン1442の選択内容、および詳細入力領域1443の入力内容は、本発明の「反応情報」の一例である。
【0167】
提案日入力領域1441は、対象の提案ソリューションをユーザに対して提案した日付を入力するための領域である。
【0168】
反応選択ラジオボタン1442は、対象の提案ソリューションをユーザに対して提案した際の当該ユーザの反応を選択するためのラジオボタンである。
図32に示す例では、1(悪い)~5(良い)の5段階でユーザの反応を選択することが可能となっている。
【0169】
詳細入力領域1443は、対象の提案ソリューションをユーザに対して提案した際に営業マンによりユーザの反応記録として自由形式で入力するための領域である。
【0170】
結果選択ラジオボタン1444は、対象の提案ソリューションをユーザに対して提案した際の結果を選択するためのラジオボタンである。
図32に示す例では、「購入決定」、「提案中」および「見送り」のいずれかから選択が可能となっている。
【0171】
送信ボタン1445は、対象の提案ソリューションについて、提案日入力領域1441、反応選択ラジオボタン1442、詳細入力領域1443および結果選択ラジオボタン1444で入力および選択された内容を提案結果として稼働分析システム10bへ送信するためのボタンである。送信ボタン1445が営業マンにより押下されることにより、上記の提案結果が稼働分析システム10b(通信部101)で受信されると、提案履歴管理部114は、対象の提案ソリューションについて提案履歴IDを発行し、
図25に示す提案履歴情報のレコードを新規作成する。そして、提案履歴管理部114は、当該提案履歴IDに関連付けて、対象のオファリングモデル、レコードの追加日時、結果選択ラジオボタン1444で選択された結果(ステータス)、および当該結果が更新された日時を登録する。
【0172】
また、提案候補管理部113は、通信部101により受信された提案結果において結果選択ラジオボタン1444で選択された結果が「導入決定」または「見送り」である場合、
図24に示す提案候補情報から対象のオファリングモデルのレコードを削除する。これによって、提案ソリューション候補一覧画面1420においても、提案候補情報から削除されたオファリングモデルに対応する提案ソリューションの情報は表示されなくなる。一方、提案候補管理部113は、通信部101により受信された提案結果において結果選択ラジオボタン1444で選択された結果が「提案中」である場合、
図24に示す提案候補情報における対象のオファリングモデルに対応する「お客様の反応」および「反応詳細」に対して、それぞれ反応選択ラジオボタン1442で選択された内容、および詳細入力領域1443に入力された内容を登録し、「ステータス」を「提案中」に更新する。これによって、
図24に示す提案候補情報から対象のオファリングモデルのレコードは残存し、提案ソリューション候補一覧画面1420においても対象のオファリングモデルに対応する提案ソリューションの情報は引き続き表示される。
【0173】
一時保存ボタン1446は、提案日入力領域1441、反応選択ラジオボタン1442、詳細入力領域1443および結果選択ラジオボタン1444で入力および選択された内容を一時的に記憶部111に記憶させるためのボタンである。
【0174】
戻るボタン1447は、提案ソリューション候補一覧画面1420に戻るためのボタンである。
【0175】
UI生成部109は、お客様別詳細画面1410の提案履歴ボタン1412が押下されると、
図33に示す提案履歴画面1450(第3画面の一例)の画面情報を生成し、サービス用PC40で表示させる。
【0176】
図33に示す提案履歴画面1450は、
図25に示した提案履歴情報に基づいて、提案ソリューショントップ画面1400で選択されたユーザに対応する提案ソリューションの提案履歴(提案ソリューション名、追加日時、詳細情報、ステータス、ステータス更新日時)を表示する画面である。提案履歴画面1450は、
図33に示すように、提案ソリューション名リンク1451と、詳細情報リンク1452と、戻るボタン1453と、を含む。
【0177】
提案ソリューション名リンク1451は、クリック操作(またはタップ操作)することによって、対応する提案ソリューションのオファリングモデルの具体的な構成を示す画面を表示するためのリンクである。提案ソリューションのオファリングモデルの具体的な構成を示す画面としては、例えば、上述した
図11に示したオファリングモデル提示画面1200に準じた画面とすればよい。提案ソリューション名リンク1451がクリック操作(またはタップ操作)されることによって、提案ソリューションのオファリングモデルの具体的な構成を示す画面の表示要求が、サービス用PC40から稼働分析システム10bへ送信される。
【0178】
詳細情報リンク1452は、クリック操作(またはタップ操作)することによって、対応する提案ソリューションの詳細情報を表示する
図31に示す提案ソリューション詳細情報画面1430を表示するためのリンクである。詳細情報リンク1452がクリック操作(またはタップ操作)されることによって、提案ソリューション詳細情報画面1430の表示要求が、サービス用PC40から稼働分析システム10bへ送信される。
【0179】
戻るボタン1453は、お客様別詳細画面1410に戻るためのボタンである。
【0180】
なお、サービス用PC40で表示される各提案ソリューションのオファリングモデルは、上述の第2の実施形態で説明したクライアントPC30で表示される画面と同様の手順によって特定部108によって特定されるものとすればよい。
【0181】
上述のユーザ管理部102、特性情報管理部103、モデル管理部104、印刷情報取得部105、分析部106、稼働率判定部107、オペレータ条件判定部112、特定部108、UI生成部109、設定部110、提案候補管理部113および提案履歴管理部114は、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。なお、これらの機能部は、
図2のCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られず、例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0182】
なお、
図22に示した稼働分析システム10bの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図22において稼働分析システム10bの独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図22において稼働分析システム10bの1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0183】
(稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れ)
図34は、第4の実施形態に係る稼働分析システムのオファリングモデル提示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図34を参照しながら、本実施形態に係る稼働分析システム10bのオファリングモデル提示処理の流れについて説明する。
【0184】
<ステップS41>
稼働分析システム10bの印刷情報取得部105は、各印刷機器20でジョブが実行されるごとに、または所定間隔(例えば1日に1回)で、当該各印刷機器20から印刷機器情報を取得する。稼働分析システム10bの分析部106は、印刷情報取得部105により取得された印刷機器情報に対して種々の分析を行う。分析部106は、例えば、当該分析の一例として、印刷機器情報に基づいて、トナーまたはインクの色別および用紙別の印刷時間を集計し、稼働していない待機時間を集計し、印刷時間および待機時間の合計時間に対する印刷時間の割合である稼働率を算出する。さらに、分析部106は、印刷機器情報に基づいて、カラー印刷のジョブが実行された回数、モノクロ印刷のジョブが実行された回数、および各特殊色トナーによる印刷のジョブが実行された回数を集計する。また、分析部106は、印刷時間、待機時間、稼働率、カラー印刷回数、モノクロ印刷回数、および、特殊色トナーとしてクリア、ホワイト、金、銀の各トナーによる印刷回数を、例えば特定期間において日ごとに集計および算出する。そして、分析部106は、
図27に示すように、印刷機器20の機器IDと、集計および算出した日時と、集計した印刷時間と、集計した待機時間と、算出した稼働率と、集計したカラー印刷回数、モノクロ印刷回数および各特殊色トナーによる印刷回数と、を関連付けた稼働率情報を生成して、記憶部111に記憶する。そして、ステップS42へ移行する。
【0185】
<ステップS42>
稼働分析システム10bの稼働率判定部107は、各印刷機器20について分析部106により算出された稼働率が所定値以下であるか否かを判定する。稼働率が所定値以下の場合(ステップS42:Yes)、当該印刷機器20が稼働率を向上させるためのオファリングモデルを提示する対象として特定され、ステップS43へ移行する。一方、稼働率が所定値以下でない場合(ステップS42:No)、ステップS41へ戻る。
【0186】
<ステップS43>
稼働分析システム10bのオペレータ条件判定部112は、稼働率判定部107により稼働率が所定値以下であると判定された印刷機器20について、オファリングモデル管理情報における、当該印刷機器20の特性(機器特性)に対応するオペレータ条件を満たすか否かを判定する。ここでは、オペレータ条件が、
図26に示すオファリングモデル管理情報に示した、金または銀トナー印刷の回数が所定値以下、かつ他の特殊色トナー印刷の回数が所定値以上であるか否かという条件であるものとする。まず、オペレータ条件のうち金または銀トナー印刷の回数が所定値以下である場合(ステップS43:Yes)、ステップS44へ移行し、所定値を超える場合(ステップS43:No)、ステップS47へ移行する。
【0187】
<ステップS44>
さらに、オペレータ条件のうち他の特殊色トナー印刷の回数が所定値以上である場合(ステップS44:Yes)、ステップS45へ移行し、所定値未満である場合(ステップS44:No)、ステップS47へ移行する。
【0188】
<ステップS45>
稼働分析システム10bの特定部108は、オペレータ条件判定部112により印刷機器20がオペレータ条件を満たすと判定された当該印刷機器20の稼働率を向上させ、かつ良質な印刷サービスを実現するために、特性情報で管理される当該印刷機器20の特性、および金または銀トナーに対応した印刷サービスおよびオファリングモデルを、オファリングモデル管理情報から特定する。すなわち、特殊色である金または銀のトナーをある程度使用しているものの、他の特殊色(例えばクリア、ホワイト等)のトナーを多く使用して印刷を行っているユーザにおいては、金または銀のトナーを使用する印刷サービス(
図26に示す「ABCトナー」)およびオファリングモデル(
図26に示す「システム構成f」)が採用される可能性が高いという目論見の基で上述のオペレータ条件が設定されている。そして、ステップS46へ移行する。
【0189】
<ステップS46>
稼働分析システム10bのUI生成部109は、クライアントPC30(またはサービス用PC40)に表示された印刷時間集計画面1100の稼働率向上ボタン1105が押下されると、特定部108により特定された印刷サービスおよびオファリングモデル、すなわち対象となる印刷機器20の稼働率を向上させ、かつ良質な印刷サービスを実現するための印刷サービスおよびオファリングモデルを提案するためのオファリングモデル提示画面1200の画面情報を生成し、当該画面情報を、通信部101を介してクライアントPC30(またはサービス用PC40)へ送信する。クライアントPC30またはサービス用PC40は、当該画面情報によりオファリングモデル提示画面1200を表示する。
【0190】
<ステップS47>
特定部108は、稼働率判定部107により印刷機器20の稼働率が所定値以下であると判定された印刷機器20の稼働率を向上させるために、特性情報で管理される当該印刷機器20の特性に応じた印刷サービスおよびオファリングモデルを、オファリングモデル管理情報から特定する。そして、ステップS48へ移行する。
【0191】
<ステップS48>
UI生成部109は、クライアントPC30またはサービス用PC40に表示された印刷時間集計画面1100の稼働率向上ボタン1105が押下されると、特定部108により特定された印刷サービスおよびオファリングモデル、すなわち対象となる印刷機器20の稼働率を向上させるための印刷サービスおよびオファリングモデルを提案するためのオファリングモデル提示画面1200の画面情報を生成し、当該画面情報を、通信部101を介してクライアントPC30またはサービス用PC40へ送信する。クライアントPC30またはサービス用PC40は、当該画面情報によりオファリングモデル提示画面1200を表示する。
【0192】
以上のステップS41~S48の流れによって、稼働分析システム10bのオファリングモデル提示処理が実行される。
【0193】
以上のように、本実施形態に係る稼働分析システム10bでは、オペレータ条件判定部112は、オペレータ条件として、金または銀トナー印刷の回数が所定値以下、かつ他の特殊色トナー印刷の回数が所定値以上であるか否かを判定するものとしている。これによって、特殊色である金または銀のトナーをある程度使用しているものの、他の特殊色(例えばクリア、ホワイト等)のトナーを多く使用して印刷を行っているユーザにおいては、金または銀のトナーを使用する印刷サービスおよびオファリングモデルが採用される可能性が高いため、適切な提案をすることが可能となる。
【0194】
また、本実施形態に係る稼働分析システム10bでは、提案候補管理部113は、少なくとも、特定部108により特定されたオファリングモデルと、当該オファリングモデルが特定された理由と、当該オファリングモデルの提案に対するユーザの反応に関する反応情報(例えば「お客様の反応」および「反応詳細」)と、当該オファリングモデルの提案状況を示すステータスとを関連付けた提案候補情報を管理し、UI生成部109は、サービス用PC40で表示させるために、少なくとも提案候補情報の特定部108により特定された理由を表示する提案ソリューション詳細情報画面1430の画面情報を生成するものとしている。これによって、営業マンはサービス用PC40で、提案ソリューションのオファリングモデルが特定部108により特定された理由を確認してうえで、ユーザ(顧客)に対して当該提案ソリューションに関する説明を行うことができ、提案効果を向上させることができる。
【0195】
また、本実施形態に係る稼働分析システム10bでは、UI生成部109は、サービス用PC40に表示させるために、少なくとも反応情報(例えば「お客様の反応」および「反応詳細」)、および特定部108により特定されたオファリングモデルの提案結果を入力可能とする提案結果報告画面1440の画面情報を生成し、提案候補管理部113は、サービス用PC40で表示された提案結果報告画面1440を介して入力された反応情報および提案結果を、それぞれ提案候補情報の当該オファリングモデルに対応する反応情報およびステータスに登録するものとしている。これによって、提案中のユーザについての提案に対する反応を記録および確認することができ、次回の提案の際にこれを活かして提案効果を向上させることができる。
【0196】
また、本実施形態に係る稼働分析システム10bでは、特定部108は、印刷に関する情報のうち少なくともいずれかの情報を学習モデルに入力し、当該学習モデルからの出力に基づいてオファリングモデルを特定し、提案結果報告画面1440を介して入力された反応情報を用いて、当該学習モデルを再学習させるものとしている。これによって、ユーザが保有する印刷機器20の印刷状況に応じた適切なオファリングモデルを特定する精度を高めることができる。
【0197】
なお、上記で説明した各実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0198】
また、上述の各実施形態の稼働分析システム10、印刷機器20およびクライアントPC30で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供するように構成してもよい。
【0199】
また、上述の各実施形態の稼働分析システム10、10a、10b、印刷機器20、クライアントPC30およびサービス用PC40で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
【0200】
また、上述の各実施形態の稼働分析システム10、10a、10b、印刷機器20、クライアントPC30およびサービス用PC40で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態の稼働分析システム10、10a、10b、印刷機器20、クライアントPC30およびサービス用PC40で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0201】
また、上述の各実施形態の稼働分析システム10、10a、10b、印刷機器20、クライアントPC30およびサービス用PC40で実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)がROMからプログラムを読み出して実行することにより上述の各機能部が主記憶装置上にロードされ、各機能部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0202】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1>印刷機器から印刷に関する情報を取得する取得部と、
前記印刷に関する情報から前記印刷機器の稼働率を算出する分析部と、
前記稼働率が第1所定値以下であるか否かを判定する第1判定部と、
前記第1所定値以下の前記印刷機器の特性に基づいて、該印刷機器の前記稼働率を向上させるシステム構成のモデルを特定する特定部と、
前記モデルを提示するための提示画面の画面情報を生成する生成部と、
を備えた稼働分析システムである。
<2>前記分析部は、前記印刷に関する情報からジョブ種別情報を求め、
前記ジョブ種別情報に基づいて、前記稼働率が前記第1所定値以下の前記印刷機器の印刷能力が所定の条件を満たすか否かを判定する第2判定部を、さらに備え、
前記特定部は、前記所定の条件を満たす前記印刷機器の前記特性および前記印刷能力に対応したシステム構成の前記モデルを特定する前記<1>に記載の稼働分析システムである。
<3>前記第2判定部は、前記所定の条件として、金または銀のトナーによる印刷量が第2所定値以下であり、かつ金または銀のトナー以外の特殊色のトナーによる印刷量が第3所定値以上であるか否かを判定する前記<2>に記載の稼働分析システムである。
<4>前記印刷に関する情報は、前記印刷機器の切替品の切り替えに関する情報を含み、
前記分析部は、前記切り替えに関する情報から前記切替品の切替回数を求め、
前記第1判定部は、前記稼働率が前記第1所定値以下の前記印刷機器について、前記切替回数が第2所定値以上であるか否かを判定し、
前記特定部は、前記切替回数が前記第2所定値以上の前記印刷機器の前記特性に基づいて、該印刷機器の業務効率を向上させるシステム構成の前記モデルを特定する前記<1>に記載の稼働分析システムである。
<5>管理装置からの操作に応じて、分析の対象期間を設定する設定部を、さらに備え、
前記分析部は、前記対象期間内の前記印刷に関する情報から前記稼働率を算出する前記<1>~<4>のいずれか一項に記載の稼働分析システムである。
<6>前記印刷機器の機種ごとの特性を示す特性情報を管理する第1管理部を、さらに備え、
前記特定部は、前記特性情報が示す、前記第1所定値以下の前記印刷機器の機種に対応する前記特性に基づいて、該印刷機器の前記モデルを特定する前記<1>~<5>のいずれか一項に記載の稼働分析システムである。
<7>前記印刷機器の特性ごとに応じたモデルを示すモデル管理情報を管理する第2管理部を、さらに備え、
前記特定部は、前記モデル管理情報が示す、前記第1所定値以下の前記印刷機器の前記特性に応じたモデルを、該印刷機器の前記稼働率を向上させる前記モデルとして特定する前記<1>~<6>のいずれか一項に記載の稼働分析システムである。
<8>前記特定部は、前記印刷機器の前記稼働率を向上させ、かつ所定の印刷サービスを実現する前記モデルを特定する前記<1>~<7>のいずれか一項に記載の稼働分析システムである。
<9>前記印刷機器は、商用印刷機器であり、
前記特定部は、工場に設置された前記商用印刷機器の印刷の稼働率を向上させる前記システム構成のモデルを特定する前記<1>~<8>のいずれか一項に記載の稼働分析システムである。
<10>少なくとも、前記特定部により特定された前記モデルと、該モデルが特定された理由と、該モデルの提案に対する顧客の反応に関する反応情報と、該モデルの提案状況を示すステータスとを関連付けた提案候補情報を管理する第3管理部を、さらに備え、
前記生成部は、サービス用端末で表示させるために、少なくとも前記提案候補情報の前記特定された理由を表示する第1画面の画面情報を生成する前記<1>~<9>のいずれか一項に記載の稼働分析システムである。
<11>前記生成部は、前記サービス用端末に表示させるために、少なくとも前記反応情報、および前記特定部により特定された前記モデルである対象モデルの提案結果を入力可能とする第2画面の画面情報を生成し、
前記第3管理部は、前記サービス用端末で表示された前記第2画面を介して入力された前記反応情報および前記提案結果を、それぞれ前記提案候補情報の前記対象モデルに対応する前記反応情報および前記ステータスに登録する前記<10>に記載の稼働分析システムである。
<12>前記生成部は、前記サービス用端末に表示させるために、少なくとも、前記特定部により特定された前記モデルに関する情報と、該モデルの提案状況を示すステータスとを表示する第3画面の画面情報を生成する前記<10>に記載の稼働分析システムである。
<13>前記特定部は、
前記印刷に関する情報のうち少なくともいずれかの情報を学習モデルに入力し、該学習モデルからの出力に基づいて前記モデルを特定し、
前記第2画面を介して入力された反応情報を用いて、前記学習モデルを再学習させる前記<11>に記載の稼働分析システムである。
<14>印刷機器から印刷に関する情報を取得する取得部と、
前記印刷に関する情報から前記印刷機器の稼働率を算出する分析部と、
前記稼働率が第1所定値以下であるか否かを判定する第1判定部と、
前記第1所定値以下の前記印刷機器の特性に基づいて、該印刷機器の前記稼働率を向上させるシステム構成のモデルを特定する特定部と、
前記モデルを提示するための提示画面の画面情報を生成する生成部と、
を備えた稼働分析装置である。
<15>印刷機器から印刷に関する情報を取得する取得ステップと、
前記印刷に関する情報から前記印刷機器の稼働率を算出する分析ステップと、
前記稼働率が第1所定値以下であるか否かを判定する判定ステップと、
前記第1所定値以下の前記印刷機器の特性に基づいて、該印刷機器の前記稼働率を向上させるシステム構成のモデルを特定する特定ステップと、
前記モデルを提示するための提示画面の画面情報を生成する生成ステップと、
を有する稼働分析方法である。
<16>コンピュータに、
印刷機器から印刷に関する情報を取得する取得ステップと、
前記印刷に関する情報から前記印刷機器の稼働率を算出する分析ステップと、
前記稼働率が第1所定値以下であるか否かを判定する判定ステップと、
前記第1所定値以下の前記印刷機器の特性に基づいて、該印刷機器の前記稼働率を向上させるシステム構成のモデルを特定する特定ステップと、
前記モデルを提示するための提示画面の画面情報を生成する生成ステップと、
を実行させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0203】
1、1b 情報処理システム
10、10a、10b 稼働分析システム
20、20a、20b 印刷機器
30 クライアントPC
40 サービス用PC
101 通信部
102 ユーザ管理部
103 特性情報管理部
104 モデル管理部
105 印刷情報取得部
106 分析部
107 稼働率判定部
108 特定部
109 UI生成部
110 設定部
111 記憶部
112 オペレータ条件判定部
113 提案候補管理部
114 提案履歴管理部
201 通信部
202 UI部
203 設定部
204 ジョブ制御部
205 印刷制御部
206 機器情報送信部
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 HD
505 HDDコントローラ
506 ディスプレイ
508 外部機器接続I/F
509 ネットワークI/F
510 バスライン
511 キーボード
512 ポインティングデバイス
513 DVD
514 DVD-RWドライブ
515 メディア
516 メディアI/F
600 コントローラ
601 CPU
602 システムメモリ(MEM-P)
603 ノースブリッジ(NB)
604a サウスブリッジ(SB)
604b ネットワークI/F
604c USB I/F
604d セントロニクスI/F
604e センサI/F
605 AGP
606 ASIC
607 ローカルメモリ(MEM-C)
608 補助記憶装置
610 操作表示部
620 FCU
631 プロッタ
632 スキャナ
1000 機器状態画面
1001a~1001d 印刷機器ボタン
1002 設定ボタン
1100 印刷時間集計画面
1101 色別印刷時間グラフ
1102 色選択チェックボックス
1103 用紙別印刷時間グラフ
1104 用紙選択ボタン
1105 稼働率向上ボタン
1106 戻るボタン
1200 オファリングモデル提示画面
1201 次へボタン
1202 キャンセルボタン
1300 表示期間設定画面
1301 開始日変更ボタン
1302 終了日変更ボタン
1400 提案ソリューショントップ画面
1401 ラジオボタン
1402 表示ボタン
1410 お客様別詳細画面
1411 提案ソリューション候補ボタン
1412 提案履歴ボタン
1413 戻るボタン
1420 提案ソリューション候補一覧画面
1421 提案ソリューション名リンク
1422 詳細情報リンク
1423 提案結果リンク
1424 戻るボタン
1430 提案ソリューション詳細情報画面
1431 商品リンク
1432 関連データリンク
1433 特定理由表示領域
1434 戻るボタン
1440 提案結果報告画面
1441 提案日入力領域
1442 反応選択ラジオボタン
1443 詳細入力領域
1444 結果選択ラジオボタン
1445 送信ボタン
1446 一時保存ボタン
1447 戻るボタン
1450 提案履歴画面
1451 提案ソリューション名リンク
1452 詳細情報リンク
1453 戻るボタン
N ネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0204】
【特許文献1】特開2018-022464号公報
【特許文献2】特開2020-086953号公報
【特許文献3】特開2020-190839号公報