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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024019860
(43)【公開日】2024-02-14
(54)【発明の名称】給送装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 3/48 20060101AFI20240206BHJP
   B65H 1/04 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
B65H3/48 320
B65H1/04 320A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122600
(22)【出願日】2022-08-01
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100098626
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 壽
(72)【発明者】
【氏名】大塚 嘉文
(72)【発明者】
【氏名】菅原 久芳
(72)【発明者】
【氏名】紺野 和法
(72)【発明者】
【氏名】橋本 正人
【テーマコード(参考)】
3F343
【Fターム(参考)】
3F343FA02
3F343FB01
3F343FC01
3F343GA01
3F343GB01
3F343GC01
3F343HE04
3F343HE11
3F343JD28
3F343KB04
3F343LD07
3F343MB04
3F343MB09
3F343MB13
3F343MC13
3F343MC22
(57)【要約】
【課題】シートの特性によらず良好にエアによりシートを分離することができる給送装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】給送装置は、シートを積載するシート積載部と、シート積載部に積載されたシートの幅方向の位置を規制するサイドフェンスと、シート積載部に積載されたシートの給送方向の先端側にエアを吹き付けるエア吹き付け手段とを備えている。そして、サイドフェンスを給送方向上流側に延長する補助サイドフェンスに、最上位シートと2番目のシートとの間に流し込まれたエアを排出する排出口113aが、給送方向に所定の間隔を開けて複数設けられている。また、補助サイドフェンス113には、排出口を開閉する開閉手段たるシャッター部材114が、排出口113a毎に設けられている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを積載するシート積載部と、
前記シート積載部に積載されたシートの幅方向の位置を規制するサイドフェンスと、
前記シート積載部に積載されたシートの給送方向の先端側にエアを吹き付けるエア吹き付け手段とを備えた給送装置において、
前記エア吹き付け手段により最上位シートと2番目のシートとの間に流し込まれた前記エアを排出する排出口を、前記サイドフェンスのシートの前記先端側に対向する部分よりも給送方向上流側に設け、
前記排出口を開閉する開閉手段を備えることを特徴とする給送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の給送装置において、
前記サイドフェンスは、給送方向上流側に延長可能に構成され、
前記サイドフェンスを給送方向上流側に延長するときに、取り付けられる補助サイドフェンスに前記排出口が設けられていることを特徴とする給送装置。
【請求項3】
請求項1に記載の給送装置において、
前記排出口は、給送方向に所定の間隔を開けて複数設けられており、
前記開閉手段は、各排出口に設けられていることを特徴とする給送装置。
【請求項4】
請求項3に記載の給送装置において、
給送方向下流側の排出口が、給送方向上流側の排出口よりも大きいことを特徴とする給送装置。
【請求項5】
請求項1に記載の給送装置において、
前記シート積載部に積載されたシートのシート給送方向の後端の位置を規制するエンドフェンスを備え、
前記エンドフェンスにエアを排出する排出口を設けたことを特徴とする給送装置。
【請求項6】
請求項1に記載の給送装置において、
前記シート積載部に積載されたシートのシート情報を取得し、取得したシート情報に基づいて前記開閉手段の開閉を行うことを特徴とする給送装置。
【請求項7】
請求項1に記載の給送装置において、
前記エアによる前記シート積載部に積載された最上位シートの浮き上がりを検知する浮上検知手段を有し、
前記浮上検知手段の検知結果に基づいて、前記開閉手段の開閉を行うことを特徴とする給送装置。
【請求項8】
給送装置によって給送されるシートに画像を形成する画像形成装置において、
上記給送装置として、請求項1に記載の給送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給送装置及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、シートを積載するシート積載部と、シート積載部に積載されたシートの幅方向の位置を規制するサイドフェンスと、シート積載部に積載されたシートの給送方向の先端側にエアを吹き付けるエア吹き付け手段とを備えた給送装置が知られている。
【0003】
特許文献1には、上記給送装置として、エア吹き付け手段により最上位シートと2番目のシートの間に流し込まれたエアを排出する複数の排出口をサイドフェンスに設けたものが記載されている。これら排出口は、サイドフェンスのシートの前記先端側に対向する部分よりも給送方向上流側に設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、シートの特性によっては、分離不良が発生するおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、シートを積載するシート積載部と、前記シート積載部に積載されたシートの幅方向の位置を規制するサイドフェンスと、前記シート積載部に積載されたシートの給送方向の先端側にエアを吹き付けるエア吹き付け手段とを備えた給送装置において、前記エア吹き付け手段により最上位シートと2番目のシートとの間に流し込まれた前記エアを排出する排出口を、前記サイドフェンスのシートの前記先端側に対向する部分よりも給送方向上流側に設け、前記排出口を開閉する開閉手段を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、シートの特性によらず良好にエアによりシートを分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る給送装置を備えた画像形成装置の概略構成図。
図2】給送装置の概略説明図。
図3】給送装置の一つの収容トレイについて概略構成を示す斜視図。
図4】(a)は、拡張カートリッジを取り付けていない給紙装置を示す斜視図であり、(b)は、拡張カートリッジを取り付けた給紙装置を示す斜視図。
図5】拡張カートリッジによりシート搬送方向長さを拡張した収容トレイの概略斜視図。
図6】排出口を有していない従来の補助サイドフェンスを用いた場合について説明する図。
図7】剥離し難く、浮上しやすい長尺シートが収容トレイにセットされたときのエアの流れを示す概略斜視図。
図8】剥離し難いが、浮上性は普通の長尺シートが収容トレイにセットされたときのエアの流れを示す概略斜視図。
図9】変形例1の補助サイドフェンスを取り付けた収容トレイの斜視図。
図10】変形例2の補助サイドフェンスを取り付けた収容トレイの斜視図。
図11】エンドフェンスにエアを排出する排出口を設けた実施形態の概略斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を適用した給送装置の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る給送装置を備えた画像形成装置1の概略構成図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、シートに画像を形成する画像形成手段としての画像形成装置本体100と、画像形成装置本体100にシートを給送する給送装置200とを備えている。給送装置200は、画像形成装置本体100の側面に設けられている。
【0009】
画像形成装置本体100の記録方式は特段の制限はなく、電子写真式やインクジェット式など任意の方式を採用し得る。画像形成装置本体100の図1において右側の側面には、給送装置200からのシート搬入部が設けられている。このシート搬入部には、シートを受け入れる開口と、シートを搬送する搬送手段が設けられている。
【0010】
図2は、給送装置200の概略説明図である。
図2に示すように、給送装置200は、上下2段の収容トレイ10を備える。各収容トレイ10は、シート束Pを積載するシート載置部としてのシート積載台11を備えている。各収容トレイ10は、例えば最大2500枚程度のシートを収納可能となっている。
【0011】
シートとしては、紙、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルム、プリプレグ等を含む。プリプレグは、主に積層板や多層プリント配線板の材料として使用される。例えば、ガラスクロス、紙、不織布、アラミドクロス等の長尺基材にエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を主材とする樹脂ワニスを連続的に含浸し、加熱乾燥してから切断することで、シート材に加工したものである。
【0012】
各収容トレイ10の上方には、収容トレイ10に積載されたシートを分離・給送する給送ユニット20がそれぞれ配置されている。この給送ユニット20は、搬送手段である吸着ベルト21及び吸引装置23を備えている。
【0013】
下側の収容トレイ10に積載されたシートは、下搬送路82を通って、出口ローラ対80によって、画像形成装置本体100へ搬送される。上側の収容トレイ10に積載されたシートは、上搬送路81を通って、出口ローラ対80によって、画像形成装置本体100へ搬送される。
【0014】
図3は、給送装置200の一つの収容トレイ10について概略構成を示す斜視図である。わかりやすいように、給送ユニット20について、本来の配置箇所から、図中矢印A方向にずらして表している。給送手段たる給送ユニット20の吸着ベルト21は、2本の張架ローラ22a,22bにより張架されている。吸着ベルト21には表面側から裏面側まで貫通する吸引孔が周方向の全域に設けられている。吸着ベルト21の内部には、吸引装置23が設けられている。
【0015】
吸引装置23は、空気の流路であるエアダクト通じて空気を吸引する吸引ファンに接続されており、吸引装置23により下方に負圧を発生させることで、吸着ベルト21の下面にシートを吸着させるように作用する。この吸引装置23に吸引される空気を吸引エアと呼ぶ。
【0016】
また、収容トレイ10は、シート束Pの上部のシートに対してエアを吹き付けるエア吹き付け手段である送風装置17を備える。この送風装置17は、フロント送風装置12とサイド送風装置14とを有している。
【0017】
フロント送風装置12は、シート束Pの上部の先端(給送方向下流側端部)に対して空気を送風するものである。このフロント送風装置12には、シート束Pを浮上させる方向にエアを案内する浮上ノズルと最上位の浮上シートと2番目の浮上シートとの間にエアを案内し分離する分離ノズルとが配置されている。また、フロント送風装置12には、浮上ノズルに空気を送り込む浮上ブロワ15と、分離ノズルに空気を送り込む分離ブロワ16とが配置されている。
【0018】
各ノズルのうち、浮上ノズルから送風される空気を浮上エア、分離ノズルから送風される空気を分離エアと呼ぶ。浮上エアは、シート束Pの上部の先端(給送方向下流側端部)と対向する箇所から図4の矢印a1方向に吹き出し、シート束Pの上部の先端(給送方向下流側端部)に吹き付けられる。分離エアは、シート束Pの上部の先端(給送方向下流側端部)と対向する箇所から図3の矢印a2方向に吹き出し、吸着ベルト21に吸着した最上位シートと浮上した2番目のシートとの間に吹き付けられる。
【0019】
サイド送風装置14は、シート束の幅方向の位置を規制する一対のサイドフェンス13に設けられ、シート束Pの上部の側面に対して図中矢印bで示す向きに空気を送風する。このサイド送風装置14には、シート束Pを捌き、浮上させる方向に空気を案内するサイド浮上ノズルが配置され、このノズルに空気を送り込むサイドブロワ14aを有している。このサイド浮上ノズルから図中矢印bで示す向きに送風される空気をサイドエアと呼ぶ。
【0020】
サイドエアは、各サイドフェンス13のシート束Pの上部と対向する箇所に設けられたサイドエア吹き出し口13aから吹き出され、シート束P上部の側面に吹き付けられる。フロント送風装置12と、一対のサイドフェンス13のサイドエア吹き出し口13aとから吹き付けられたエアにより、シート束の上部のシートが浮上する。
【0021】
また、収容トレイ10には、シート積載部たるシート積載台11に積載されたシート束Pの後端を揃えるエンドフェンス25を設けている。シート積載台11は、載置部移動手段たる昇降装置19により図中矢印B方向に昇降可能に構成されている。
【0022】
次に、給送動作について説明する。
画像形成装置本体100の上位コントローラからの給送開始の命令が来ると、昇降装置19を駆動して、シート積載台11を上昇させる。そして、シート検知センサがシート束の上面を検知したら、昇降装置19の駆動を停止する。次に、吸着ベルト21を停止した状態で送風装置17の送風を開始し、吹き付け制御を開始する。また、吸引装置23の吸引を開始し、吸引制御を開始する。送風装置17の送風を開始することで、浮上吹き出し口、分離吹き出し口およびサイドエア吹き出し口13aからシート束上部の前端部に浮上エア、分離エア、サイドエアが吹き付けられる。
【0023】
浮上エアおよびサイドエアの吹き付けにより、シート束上部の複数枚のシートの先端部が浮上し、吸引装置23の吸引により吸着ベルト21の下方に負圧が発生し、浮上した最上位シートが吸着ベルト21に吸着する。最上位シートが吸着ベルト21に吸着すると、最上位シートと、2番目のシートとの間に、分離エアが吹き付けられ、吸着した最上位シートと、2番目以降のシートとが分離される。
【0024】
次に、吸着ベルト21を回転させて最上位シートを給送する。このとき、2番目以降のシートが過剰に浮上したり挙動を乱したりして最上位シートに接触すると、最上位シートとともに搬送されるおそれがある。そこで、本給送装置200は、最上位シートの給送を開始するとき(吸着ベルト21を回転させるとき)は、フロント浮上エアと分離エアの吹き付けを停止する。一方、サイドエアについては、最上位シートを給送中も吹き付けを続けて、次に給送する2番目のシートを浮上させている。
【0025】
給送開始から所定時間が経過したら(最上位シートの先端が、吸着ベルト下流の所定の次工程(例えば、搬送ローラ対)へ給送されたら)、吸引装置23による吸引を停止し、吸着ベルト21に吸着している一枚目シート離す。また、給送モータの駆動を止めて吸着ベルト21の回転を停止する。
【0026】
次に給送するシートがあるときは、フロント浮上エアのおよび分離エアの吹き付けを再開する。次に、吸引装置23による吸着ベルト21へのシート吸着を再開する。以降は、上述と同様の給送処理を行なう。
【0027】
また、本実施形態の給送装置200は、拡張ユニットたる拡張カートリッジを取り付けることで、収容トレイ10のシート搬送方向長さを拡張して、A3縦(420mm)よりもシート長が長い長尺シートを搭載可能としている。
【0028】
図4(a)は、拡張カートリッジ210を取り付けていない給送装置200を示す斜視図であり、図4(b)は、拡張カートリッジ210を取り付けた給送装置200を示す斜視図である。
図4(a)に示すように、給送装置200の筐体200aは、フレームと、このフレームに取り付けられる複数のパネル201、202などから構成され、箱型形状となっている。収容トレイ10は、筐体200aに対して図中手前側に引き出し可能に構成されており、取っ手部10aをユーザーが握って図中の手前側に引っ張ることで、収容トレイ10を筐体200aから引き出すことができる。収容トレイ10を引き出すことで、シート束Pの積載や取り出しが可能となる。
【0029】
筐体200aの搬送方向上流側端部には上下にパネル201、202が取り付けられている。このうち上側のパネル201は、ネジによって筐体200aに着脱自在に取り付けられる。このパネル201を取り外して、図4(b)に示すように、拡張カートリッジ210が取り付けられる。
【0030】
図5は、拡張カートリッジによりシート搬送方向長さを拡張した収容トレイ10の概略斜視図である。
拡張カートリッジによりシート搬送方向長さを拡張したときは、各サイドフェンス13の給送方向上流側端部に補助サイドフェンス113が取り付けられ、サイドフェンスが給送方向上流側に延長される。
【0031】
補助サイドフェンス113の上部には、エアを排出する複数の排出口113aが、給送方向に所定の間隔を開けて設けられている。また、補助サイドフェンス113のシート対向側とは反対側(外側)の側面には、排出口113aを開閉する開閉手段としてのシャッター部材114が各排出口113aに対応して設けられている。また、各シャッター部材114の下方には、シャッター部材114を上下方向に駆動する駆動部115が設けられている。各駆動部115は、シャッター制御部116に接続されている。
【0032】
シャッター制御部116には、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶部117が接続されている。記憶部117には、シート情報(シートの厚み情報、コート紙、OHP等のシートの種類情報)と、シャッター部材の開閉情報とが関連づけられたデータテーブルなどが記憶されている。シャッター制御部116は、収容トレイ10にセットされたシート情報を取得可能となっている。例えば、ユーザーが、画像形成装置本体100の操作パネルを操作してシート情報を入力し、その入力したシート情報が、シャッター制御部116に送信されることで、シャッター制御部116は、シート情報を取得する。シャッター制御部116は、取得したシート情報と、記憶部117に記憶されているデータテーブルとから、収容トレイ10にセットされたシートに対応するシャッター部材114の開閉情報を取得する。そして、シャッター制御部116は、取得した開閉情報に基づいて、各駆動部115を制御して、シャッター部材114により排出口113aの開閉を行う。なお、シート情報として、シートの銘柄を用いてもよい。
【0033】
シャッター制御部116で実行される各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるCPUのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0034】
補助サイドフェンス113をサイドフェンス13に取り付け、サイドフェンスを給送方向に拡張することで、サイドフェンス13の延在しない給送方向の範囲でエア(主に分離エア)がシート幅方向から抜けるのを抑制できる。これにより、エアがシートの後端まで到達せず、分離不良が発生するのを抑制できる。
【0035】
図6は、排出口113aを有していない従来の補助サイドフェンスを用いた場合について説明する図である。
補助サイドフェンス113と周囲の部品との干渉の発生を回避するために、補助サイドフェンス113の高さが、サイドフェンス13の高さよりも低くなっている。そのため、シートによっては、図6に示すように、補助サイドフェンス113を超えて浮上する場合がある。シートが補助サイドフェンス113を超えて浮上する(以下、過剰浮上という)と、補助サイドフェンス113の頂部とシートが補助サイドフェンス113を超えた部分との隙間Sからシート幅方向にエアが抜ける(図中矢印D参照)。薄紙などの浮上しやすいシートの場合は、この補助サイドフェンス113の頂部とシートが補助サイドフェンス113を超えた部分との隙間Sが大きくなり、この隙間Sからエアが抜けすぎるおそれがある。その結果、シートの後端側において、エアの風量が低下し、シートの後端までエアが到達せず、分離不良が発生するおそれがあった。
【0036】
そこで、シートが過剰浮上(補助サイドフェンス113を超えて浮上)しないように、エアの風量を調整することが考えられる。しかしながら、例えば、剥離し難く浮上しやすい特性のシートなど、シートの特性によっては、エアの風量調整で過剰浮上を抑制できない場合がある。例えば、コート紙などの密着力が強く、剥離し難い特性のシートでは、分離するためにある程度強い風量が必要である。一方で、そのコート紙が薄紙などの浮上しやすい特性の場合は、分離可能な強い風量では、剥離後大きく浮き上がり過剰浮上が発生し、補助サイドフェンス113の頂部とシートが補助サイドフェンス113を超えた部分との間に大きな隙間Sが形成されてしまう。その結果、上述と同様、隙間Sからエアが抜けすぎ、シートの後端側において、エアの風量が低下し、シートの後端までエアが到達せず、分離不良が発生するおそれがある。
【0037】
また、別の過剰浮上対策として、補助サイドフェンス113にシートの浮上を押さえる浮上押さえ部を設けることも考えられる。しかしながら、補助サイドフェンス113の高さが、サイドフェンス13の高さよりも低くなっているおり、吸着ベルト21と補助サイドフェンス113に設けた浮上押さえ部の高さ方向の距離が離れてしまう。その結果、吸着ベルト21により最上位シートを給送する際に、最上位シートが浮上押さえ部に摺動し摺動抵抗が発生し、給送不良となるおそれがある。これに対し、本実施形態では、補助サイドフェンス113に排出口を設けて、過剰浮上を抑制している。
【0038】
図7は、薄紙コート紙など剥離し難く、浮上しやすい特性の長尺シートが収容トレイ10にセットされたときのエアの流れを示す概略斜視図である。
薄紙コート紙など剥離し難く、浮上しやすい特性の長尺シートが収容トレイ10にセットされたときは、シャッター制御部116は、すべてのシャッター部材114を降ろして、すべての排出口113aを開く。これにより、図中矢印に示すように、最上位シートを押し上げるエアが、排出口113aから適度に抜け、過剰浮上(補助サイドフェンスを超える浮上)を抑制することができる。このように、過剰浮上が抑制されることで、エアの抜けすぎを防止でき、エアをシートの後端まで流すことができる。これにより、分離不良の発生を抑制できる。
【0039】
図8は、例えば、通常厚さのコート紙など剥離し難いが、浮上性は普通の特性を有する長尺シートが収容トレイ10にセットされたときのエアの流れを示す概略斜視図である。
通常厚さのコート紙など剥離し難いが、浮上性は普通の特性を有する長尺シートについては、すべての排出口113aを開くと、エアが排出口113aから抜けすぎてしまい、後端側でシートを浮上させる風量(風圧)が得られなくなり、エアがシートの後端まで到達せず、分離不良が発生するおそれがある。一方で、すべての排出口113aを閉じてしまうと、補助サイドフェンスの給送方向上流側で過剰浮上が発生するおそれがある。
【0040】
そのため、剥離し難いが、浮上性は普通の長尺シートについては、例えば、シート後端側の2つの排出口113aはシャッター部材114により閉じて、空気が排出されないようにする。これにより、分離し難いが、浮上性は普通の長尺シートについても、過剰浮上による分離不良、排出口113aからのエアの抜けすぎによる分離不良の両方を抑制することができる。
【0041】
また、例えば、厚紙コート紙など剥離性、浮上性ともに悪く、最も分離がし難い特性の長尺シートが収容トレイ10にセットされたときは、シャッター部材114によりすべての排出口113aを閉じる。これにより、排出口113aからのエアの抜けによる分離不良を抑制することができる。また、送風装置17(主にフロント送風装置12)の風量を抑えることが可能となり、騒音の増大、消費電力の増大を抑えることができる。
なお、上記は一例であり、剥離性や浮上性などのシートの特性、設定されるエアの風量に基づいて、シャッター部材114により閉じられる排出口113aは、適宜決めればよい。
【0042】
本実施形態では、シャッター部材114を設け、排出口113aを開閉可能に構成することで、剥離性や浮上性などのシートの特性に応じて適切に排出口113aからエアを排出することができる。これにより、多種多様なシートについて過剰浮上による分離不良、排出口113aからのエアの抜けすぎによる分離不良の両方を抑制することができる。
【0043】
また、シャッター部材114による排出口113aの開閉制御とエアの風量調整とを組み合わせることで、排出口113aの開閉制御のみまたはエアの風量調整のみの場合に比べて、多種多様な長尺シートについて、良好に分離不良を抑制することができる。
【0044】
また、幅が狭いシートの方が、幅が広いシートに比べて、排出口113aからエアが抜けやすくなる。よって、厚み情報、シート種類情報およびシート幅サイズ情報の3つのシート情報に基づいて、シャッター部材114により閉じる排出口113aを決めてもよい。
【0045】
また、上述では、駆動部115を設け、ユーザーが入力したシート情報に基づいて、自動でシャッター部材の開閉を行っているが、手動でシャッター部材114の開閉を行うようにしてもよい。例えば、ユーザーマニュアルや補助サイドフェンス113に、シート情報と閉じる排出口とを表にしたものを記載する。そして、ユーザーは、セットするシート情報と、ユーザーマニュアルや補助サイドフェンス113に記載された表とから、閉じる排出口を把握し、シャッター部材114を手動で動かし、排出口113aの開閉を行う。
【0046】
[変形例1]
図9は、変形例1の補助サイドフェンスを取り付けた収容トレイ10の斜視図である。
この変形例1の補助サイドフェンス113は、給送方向下流側の排出口113aほど直径を大きくし、給送方向下流側の排出口113aほど排出可能なエアを多くしたものである。
例えば、薄紙コート紙など剥離し難く、浮上しやすい特性の長尺シートにおいて、補助サイドフェンス113の給送方向下流側端部付近では、風量が強いため分離時にシートが大きく浮上し、過剰浮上が発生するおそれが高い。従って、補助サイドフェンス113の給送方向下流側端部付近のエアの流れ方向(給送方向と逆方向)において、1番目の排出口113aについては、直径を大きくし、多くのエアを排出できるようにすることが好ましい。エアの流れ方向で2番目の排出口113aの直径を、1番目の排出口と同径とすると、エアが抜けすぎてしま、エアがシートの後端まで到達しないおそれがある。一方、この2番目の排出口をシャッター部材114で閉じてしまうと、過剰浮上が発生するおそれがある。しかし、図9に示すように、給送方向上流側の排出口113aほど直径を短くし、給送方向上流側の排出口113aほど排出可能なエアを少なくすることで、各排出口の直径を同一とした場合に比べて、各排出口から排出されるエアを適正にすることができる。
【0047】
また、例えば、シャッター部材114により排出口113aの上半分を開くなど、シャッター部材114により排出口113aの開口面積を変更するようにしてもよい。これにより、各排出口113aの直径が同一であっても、図9に示す変形例1と同様の効果を得ることができる。また、図9に示す構成に比べて、より細かに各排出口113aから排出されるエアの風量を制御することができ、より適正なエアの排出を行うことが可能となる。
【0048】
また、例えば、給送方向下流側に行くに従って、排出口113aの間隔を狭くするようにしてもよい。かかる構成としても、給送方向下流側では、排出口113aから抜けるエアの風量を多くでき、給送方向上流側では、排出口113aから抜けるエアの風量を少なくできる。
また、排出口113aの間隔を給送方向下流側に行くに従って狭くするとともに、排出口113aの直径を排出口113aの間隔を給送方向下流側に行くに従って大きくしてもよい。
【0049】
また、補助サイドフェンス113の給送方向の中央部よりも給送方向の下流側の領域にのみ、排出口113aを設ける構成でもよい。一方、補助サイドフェンス113の給送方向の下流側から上流側まで排出口113aを設けることで、より適正にエアの排出を行うことができるという利点がある。
【0050】
[変形例2]
図10は、変形例2の補助サイドフェンスを取り付けた収容トレイ10の斜視図である。
この変形例2では、最上位シートの浮き上がりを検知する浮上検知手段たる浮上検知センサ118を設け、この浮上検知センサ118の検知結果に基づいて、シャッター部材114を制御するものである。
図10に示すように、浮上検知センサ118は、補助サイドフェンス113の給送方向下流側端部側の上部に配置されている。
【0051】
シートへのエア吹き付け開始から規定時間経過したタイミングで、浮上検知センサ118により、最上位シートの浮上位置(高さ)を検知する。シャッター制御部116は、この浮上検知センサ118が検知した浮上位置に基づいて、シャッター部材114を制御する。例えば、複数の閾値を設け、浮上検知センサ118が検知した浮上位置が、複数の閾値のうち最大の閾値よりも高い場合は、すべてのシャッター部材114を下方へ移動させ、すべての排出口113aを開く。また、浮上検知センサ118が検知した浮上位置が、最大の閾値と2番目に大きい閾値の間のときは、給送方向最上流のシャッター部材以外のシャッター部材を下方へ移動させ、給送方向最上流の排出口以外の排出口を開く。そして、例えば、浮上検知センサ118がシートを検知しない場合は、すべての排出口113aをシャッター部材114で塞いだままとし、すべての排出口113aを閉じたままとする。
【0052】
この変形例2においても、排出口113aから適正にエアを排出することができ、過剰浮上による分離不良、および、排出口113aからのエアの抜けすぎによる分離不良を抑制できる。また、シート情報を取得せずに、シャッター部材114の開閉制御を行うことができ、ユーザーが収容トレイ10にセットした長尺シートのシート情報を入力する手間を無くすことができる。
【0053】
なお、上述では、補助サイドフェンス113に排出口113aとシャッター部材114とを設けているが、サイドフェンス13のシートの先端側に対向する部分よりも給送方向上流側に排出口113aとシャッター部材114とを設けてもよい。
【0054】
図11は、エンドフェンス25にエアを排出する排出口125を設けた実施形態の概略斜視図である。
図11に示すように、エンドフェンス25が、幅広の場合、シートの後端まで届いたエアがエンドフェンス25に堰き止められ、シートの後端部分で滞留する。その滞留したエアにより最上位シートの後端が過剰浮上(補助サイドフェンスを超えて浮上する)するおそれがある。最上位シートの後端が過剰浮上した状態で、吸着ベルト21により最上位シートの給送が開始されると、過剰浮上しているシートの後端部分が、収容トレイ10の上面に配置された部材に引っ掛かるおそれがある。その結果、給送不良や、シートにダメージが発生するおそれがある。
【0055】
そこで、図11に示すように、エンドフェンス25に排出口125を設けることで、シートの後端まで届いたエアを排出口125から排出することができる。これにより、シート後端側の過剰浮上を抑制でき、給送不良やシートへのダメージを抑制することができる。
【0056】
なお、図11では、補助サイドフェンス113の排出口113aおよびシャッター部材については、図示を省略している。
【0057】
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
シートを積載するシート積載台11などのシート積載部と、シート積載部に積載されたシートの幅方向の位置を規制するサイドフェンスと、シート積載部に積載されたシートの給送方向の先端側にエアを吹き付ける送風装置17などのエア吹き付け手段とを備えた給送装置において、エア吹き付け手段により最上位シートと2番目のシートとの間に流し込まれたエアを排出する排出口113aを、サイドフェンスのシートの先端側に対向する部分よりも給送方向上流側に設け、排出口113aを開閉するシャッター部材114などの開閉手段とを備える。
シート積載部には、多種多様なシートがセットされ、エア吹き付け手段のエアの風量調整だけでは、シート間分離ができないおそれがある。例えば、薄紙コート紙など、シート同士の密着性が強く剥離し難いが、浮上はしやすい特性のシートの場合は、最上位シートを2番目のシートから剥離させるには、ある程度の強い風量が必要である。しかし、この風量であると、剥離後に最上位シートがサイドフェンスを超えて過剰に浮上し、サイドフェンスの頂部とシートのサイドフェンスを超えた過剰浮上部分との間に大きな隙間が形成されるおそれがある。その結果、この大きな隙間から最上位シートと2番目のシートの間に流し込まれたエア吹き付け手段のエアが過剰に排出されてしまう。その結果、エアがシートの給送方向の後端まで流れず、最上位シートの後端が、2枚目のシートからエアにより分離せず、分離不良が発生するおそれがある。
特許文献1では、エア吹き付け手段により最上位シートと2番目のシートの間に流し込まれたエアを排出する排出口が、サイドフェンスのシートの給送方向先端側に対向する部分よりも給送方向上流側に設けられている。排出口を設けることで、サイドフェンスの排出口から適度に上記エアが排出され、剥離し難く浮上しやすい特性のシートの上記過剰浮上が抑制される。これにより、サイドフェンスの頂部とシートのサイドフェンスを超えた部分との隙間からの上記エアの抜けを抑制でき、シートの後端側でシート同士を剥離させることができる風量が得られなくなるのを抑制できる。これにより、剥離し難く浮上しやすい特性のシート分離不良が抑制される。
しかしながら、例えば、シート積載部に積載されたシートが厚紙など浮上し難い特性のシートの場合にシートの後端側で最上位シートが2番目のシートから分離できず、分離不良が発生するおそれがあった。これは、浮上し難い特性のシートの場合は、シートを浮上させるのに大きなエネルギーが必要となる。その結果、吹き付け手段により流し込まれたシートの後端へ向けて流れるエアで最上位シートの後端を浮上させて2番目のシートから分離するには、剥離し難く浮上しやすい特性のシートに比べて強い風量が必要となる。しかし、排出口から上記エアが排出されることで、上記エアの風量が低下し、シートの後端側において、シートを浮上させることができる風量未満となるおそれがあるためである。その結果、最上位シートの後端側を吹き付け手段のエアにより浮上させて2番目のシートから分離させることができず、分離不良が発生するおそれがある。
これに対し、態様1では、サイドフェンスの排出口を開閉するシャッター部材114などの開閉手段を設けることで、厚紙などの浮上し難い特性のシートがシート積載部にセットされたときは、開閉手段により排出口を閉じることで、吹き付け手段により最上位シートと2番目のシートとの間に流し込まれたエアが排出口から排出されない。これにより、吹き付け手段により最上位シートと2番目のシートとの間に流し込まれたエアの風量低下を抑制できる。よって、吹き付け手段により最上位シートと2番目のシートとの間に流し込まれたエアにより最上位シートの後端まで浮上させて、浮上し難い特性のシートの分離不良も抑制することができる。
【0058】
(態様2)
態様1において、サイドフェンス13は、給送方向上流側に延長可能に構成され、サイドフェンス13を給送方向上流側に延長するときに、取り付けられる補助サイドフェンス113に排出口113aが設けられている。
これによれば、実施形態で説明したように、給送方向の上流側でエアがシート幅方向から抜けるのを補助サイドフェンス113により抑制できる。これにより、エアがシートの後端まで到達せず、分離不良が発生するのを抑制できる。
また、補助サイドフェンス113に排出口113aを設けることで、シートを押し上げて浮上させるエアを排出口から排出することができ、補助サイドフェンス113を超えて浮上する過剰浮上するのを抑制することができる。これにより、補助サイドフェンス113の頂部とシートが補助サイドフェンス113を超えた部分との隙間からシート幅方向にエアが抜けるのを抑制することができる。これにより、風量の低下が抑えられ、シートの後端までエアを流すことができ、最上位シートを2番目のシートから良好に分離することができる。
【0059】
(態様3)
態様1または2において、排出口113aは、シート給送方向に所定の間隔を開けて複数設けられており、シャッター部材114などの開閉手段は、各排出口に設けられている。
これによれば、排出口113aが一つの場合に比べて、過剰なエアを良好に排出することができ、排出口113aがひとつの場合に比べてより最上位シートと2番目のシートとの間に流れるエアを適正にすることができる。
【0060】
(態様4)
態様3において、給送方向下流側の排出口が、給送方向上流側の排出口よりも大きい。
これによれば、図9を用いて説明したように、各排出口の直径を同一とした場合に比べて、各排出口から排出されるエアを適正にすることができ、過剰浮上による分離不良、および、給送方向上流側の排出口からのエアの抜けすぎによる分離不良の両方を抑制できる。
【0061】
(態様5)
態様1乃至4いずれかにおいて、シート積載台11などのシート積載部に積載されたシートのシート給送方向の後端の位置を規制するエンドフェンス25を備え、エンドフェンス25にエアを排出する排出口125を設けた。
これによれば、図11を用いて説明したように、シートの後端まで到達したエアが、シート後端側で滞留するのを抑制することができ、最上位シートの後端側が過剰に浮上するのを抑制することができる。
【0062】
(態様6)
態様1乃至5いずれかにおいて、シート積載台11などのシート積載部に積載されたシートのシート情報(厚み情報、種類情報等)を取得し、取得したシート情報に基づいてシャッター部材114などの開閉手段の開閉を行う。
これによれば、実施形態で説明したように、分離性や浮上性などのシートの特性に応じて、適切に排出口113aからエアを排出することができる。これにより、過剰浮上による分離不良、排出口113aからのエアの抜けすぎによる分離不良の両方を抑制することができ、シートを良好に給送することができる。
【0063】
(態様7)
態様1乃至5いずれかにおいて、エアによるシート積載台11などのシート積載部に積載された最上位シートの浮き上がりを検知する浮上検知センサ118などの浮上検知手段を有し、浮上検知手段の検知結果に基づいて、シャッター部材114などの開閉手段の開閉を行う。
これによれば、変形例2で説明したように、適切に排出口113aからエアを排出することができ、過剰浮上による分離不良、排出口113aからのエアの抜けすぎによる分離不良の両方を抑制することができ、シートを良好に給送することができる。
【0064】
(態様8)
給送装置によって給送されるシートに画像を形成する画像形成装置において、上記給送装置として、態様1乃至7いずれかの給送装置を用いた。
これによれば、シートの給送不良を抑制することができる。
【符号の説明】
【0065】
1 :画像形成装置
10 :収容トレイ
11 :シート積載台
12 :フロント送風装置
13 :サイドフェンス
14 :サイド送風装置
14a :サイドブロワ
15 :浮上ブロワ
16 :分離ブロワ
17 :送風装置
20 :給送ユニット
21 :吸着ベルト
23 :吸引装置
25 :エンドフェンス
100 :画像形成装置本体
113 :補助サイドフェンス
113a :排出口
114 :シャッター部材
115 :駆動部
116 :シャッター制御部
117 :記憶部
118 :浮上検知センサ
125 :排出口
200 :給送装置
210 :拡張カートリッジ
P :シート束
【先行技術文献】
【特許文献】
【0066】
【特許文献1】特開2009-280345号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11