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特開2024-23180ファクトリインターフェース設置面積スペース中にロードロックを組み込むためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024023180
(43)【公開日】2024-02-21
(54)【発明の名称】ファクトリインターフェース設置面積スペース中にロードロックを組み込むためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20240214BHJP
【FI】
H01L21/68 A
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023180337
(22)【出願日】2023-10-19
(62)【分割の表示】P 2023504565の分割
【原出願日】2021-09-01
(31)【優先権主張番号】63/073,715
(32)【優先日】2020-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/392,392
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】3050 Bowers Avenue Santa Clara CA 95054 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ニューマン, ジェイコブ
(72)【発明者】
【氏名】コンスタント, アンドリュー ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】ライス, マイケル アール.
(72)【発明者】
【氏名】ロイター, ポール ビー.
(72)【発明者】
【氏名】アッサーフ, シェイ
(72)【発明者】
【氏名】コシティー, スシャント エス.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ファクトリインターフェース設置面積スペース中にロードロックを組み込むためのデバイス、システムおよび方法を提供する
【解決手段】電子デバイス製造システム100のためのファクトリインターフェース106は、底部と、上部と、複数の側面とによって画定された内側ボリュームと、ファクトリインターフェースの内側ボリューム内に配設された第1のロードロック120Aと、ファクトリインターフェースの内側ボリューム内に配設された第1のファクトリインターフェースロボット126Aと、を含み、第1のファクトリインターフェースロボットは、基板キャリア122A~Fのうちの1つまたは複数の第1のセットと第1のロードロックとの間で基板102を移送する。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイス製造システムのためのファクトリインターフェースであって、前記ファクトリインターフェースは、
底部と、上部と、複数の側面とによって画定された内側ボリュームと、
前記ファクトリインターフェースの前記内側ボリューム内に配設された第1のロードロックと、
前記ファクトリインターフェースの前記内側ボリューム内に配設された第1のファクトリインターフェースロボットと
を備え、
前記第1のファクトリインターフェースロボットが、基板キャリアの第1のセットと前記第1のロードロックとの間で基板を移送するように構成された、ファクトリインターフェース。
【請求項2】
前記ファクトリインターフェースの前記内側ボリューム内に配設された第2のロードロックと、
基板キャリアの第2のセットと前記第2のロードロックとの間で基板を移送するように構成された第2のファクトリインターフェースロボットと
をさらに備える、請求項1に記載のファクトリインターフェース。
【請求項3】
前記複数の側面が、前記電子デバイス製造システムの移送チャンバに面するように構成された背面と、前面と、右側面と、左側面とを含み、前記第1のファクトリインターフェースロボットが、前記内側ボリューム内に前記左側面に近接して配設され、前記第2のファクトリインターフェースロボットが、前記内側ボリューム内に前記右側面に近接して配設され、
前記第1のロードロックが前記第2のロードロックよりも前記第1のファクトリインターフェースロボットに近くなり、前記第2のロードロックが前記第1のロードロックよりも前記第2のファクトリインターフェースロボットに近くなるように、前記第1のロードロックおよび前記第2のロードロックが、前記背面に隣接して、前記第1のファクトリインターフェースロボットと前記第2のファクトリインターフェースロボットとの間に配設された、請求項2に記載のファクトリインターフェース。
【請求項4】
基板キャリアの前記第1のセットを受けるためのロードポートの第1のセットであって、ロードポートの前記第1のセットが、前記左側面に近接した前記前面の第1の部分に配置された、ロードポートの第1のセットと、
基板キャリアの前記第2のセットを受けるためのロードポートの第2のセットであって、ロードポートの前記第2のセットが、前記右側面に近接した前記前面の第2の部分に配置された、ロードポートの第2のセットと
をさらに備える、請求項3に記載のファクトリインターフェース。
【請求項5】
ロードポートの前記第1のセットのうちのロードポートの下方に配置された基板保管容器または計測機器のうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項4に記載のファクトリインターフェース。
【請求項6】
前記ファクトリインターフェースの前記内側ボリューム内に前記第1のロードロックの上方または下方に配設されたビアをさらに備え、前記第1のファクトリインターフェースロボットが、前記ビアを通して基板を前記第2のファクトリインターフェースロボットに移送するように構成された、請求項1に記載のファクトリインターフェース。
【請求項7】
前記複数の側面が、前記電子デバイス製造システムの移送チャンバに面するように構成された背面と、右側面と、左側面とを含み、前記第1のファクトリインターフェースロボットが、前記内側ボリューム内に前記左側面に近接して配設され、前記第1のロードロックが、前記背面に隣接して、前記第1のファクトリインターフェースロボットと前記右側面との間に配設された、請求項1に記載のファクトリインターフェース。
【請求項8】
前記第1のロードロックが、
前記背面にほぼ直角であり、前記第1のファクトリインターフェースロボットによってアクセス可能である第1のドアと、
前記背面にほぼ平行であり、移送チャンバロボットによってアクセス可能である第2のドアと
を備える、請求項6に記載のファクトリインターフェース。
【請求項9】
前記第1のロードロックがバッチロードロックである、請求項1に記載のファクトリインターフェース。
【請求項10】
前記ファクトリインターフェースの前記内側ボリューム内に前記第1のロードロックの下方に配設された第2のロードロック
をさらに備える、請求項1に記載のファクトリインターフェース。
【請求項11】
前記複数の側面が、前記電子デバイス製造システムの移送チャンバに面するように構成された背面と、前面と、右側面と、左側面とを含み、前記前面が、中心部分と、左前部分と、右前部分とを備え、前記中心部分が、前記左前部分と、前記右前部分と、前記背面とから離れて突出し、基板キャリアの前記第1のセットから第1の基板キャリアを受けるための第1のロードポートが前記左前部分上の第1の位置に配置され、基板キャリアの前記第1のセットから第2の基板キャリアを受けるための第2のロードポートが、前記右前部分上の第2の位置に配置された、請求項1に記載のファクトリインターフェース。
【請求項12】
前記ファクトリインターフェースの前記内側ボリューム内に、前記左前部分と、前記右前部分と、前記背面とから離れて突出する前記中心部分に配設されたビア
をさらに備え、前記第1のファクトリインターフェースロボットが、前記ビアを通して基板を前記第2のファクトリインターフェースロボットに移送するように構成された、請求項11に記載のファクトリインターフェース。
【請求項13】
電子デバイス製造システムであって、
移送チャンバと、
前記移送チャンバに接続された複数の処理チャンバと、
第1の側面と、第1のロードロックの前記第1の側面にほぼ直角である第2の側面とを有する第1のロードロックであって、前記第1のロードロックの前記第1の側面が前記移送チャンバに接続された、第1のロードロックと、
第1の側面と、第2のロードロックの前記第1の側面にほぼ直角である第2の側面とを有する第2のロードロックであって、前記第2のロードロックの前記第1の側面が前記移送チャンバに接続された、第2のロードロックと、
前記第1のロードロックの前記第2の側面に接続された第1のファクトリインターフェースと、
前記第2のロードロックの前記第2の側面に接続された第2のファクトリインターフェースと
を備える、電子デバイス製造システム。
【請求項14】
前記第1のファクトリインターフェースが第1の大気環境を含み、前記第2のファクトリインターフェースが第2の大気環境を含む、請求項13に記載の電子デバイス製造システム。
【請求項15】
前記第1のファクトリインターフェースの前記内側ボリューム内に配設された第1のファクトリインターフェースロボットであって、前記第1のファクトリインターフェースロボットが、基板キャリアの第1のセットと前記第1のロードロックとの間で基板を移送するように構成された、第1のファクトリインターフェースロボットと、
前記第2のファクトリインターフェースの前記内側ボリューム内に配設された第2のファクトリインターフェースロボットであって、前記第2のファクトリインターフェースロボットが、基板キャリアの第2のセットと第2の第1のロードロックとの間で基板を移送するように構成された、第2のファクトリインターフェースロボットと
をさらに備える、請求項13に記載の電子デバイス製造システム。
【請求項16】
前記第1のロードロックおよび前記第2のロードロックが、それぞれ、異なる垂直レベルに位置する上側内側チャンバのペアと下側内側チャンバのペアとを有する、積層されたロードロックであり、前記電子デバイス製造システムは、
上側内側チャンバの前記ペアと下側内側チャンバの前記ペアとの間の内に配設されたビアをさらに備え、
前記第1のファクトリインターフェースロボットが、前記ビアを通して基板を前記第2のファクトリインターフェースロボットに移送するように構成された、請求項15に記載の電子デバイス製造システム。
【請求項17】
前記第1のファクトリインターフェースが、基板キャリアの前記第1のセットを受けるためのロードポートの第1のセットを備え、前記第2のファクトリインターフェースがロードポートの第2のセットを備える、請求項15に記載の電子デバイス製造システム。
【請求項18】
基板を第1のファクトリインターフェースロボットから第2のファクトリインターフェースロボットに輸送するための方法であって、
第1のファクトリインターフェースロボットによって、基板キャリアから基板を取り出すことと、
前記基板を前記第1のファクトリインターフェースロボットから第2のファクトリインターフェースロボットに移送することであって、前記第1のファクトリインターフェースロボットおよび前記第2のファクトリインターフェースロボットがファクトリインターフェース内に配設された、移送することと、
前記第2のファクトリインターフェースロボットを介して、前記ファクトリインターフェース内に配設されたロードロックの内側に前記基板を配置することと
を含む、方法。
【請求項19】
前記第1のファクトリインターフェースロボットが前記ロードロックにアクセスすることができない、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記基板が、前記ファクトリインターフェースの内側ボリューム内に前記第1のロードロックの上方または下方に配設されたビアを通して移送される、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に、ファクトリインターフェース設置面積(footprint)スペース中にロードロック(load lock)を組み込むためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子デバイス製造システムは、基板を輸送し、製造するための1つまたは複数のツールまたは構成要素を含むことができる。そのようなツールまたは構成要素は、ロードロックおよび/または移送チャンバ(transfer chamber)に接続されたファクトリインターフェースを含むことができる。いくつかの事例では、ロードロックは、移送チャンバとファクトリインターフェースとの間に配置される。しかしながら、そのような構成は、製造システムが大きい動作設置面積を使用することにより非効率的になり得る。たとえば、この構成は、長い幅および/または長さ、ならびに未使用スペースの大きいセクションを有し得る。したがって、設置面積効率が高い、基板を輸送し、製造するための改善された電子デバイス製造システム、装置、および方法が求められる。
【発明の概要】
【0003】
説明する実施形態のうちのいくつかは電子デバイス製造システムのためのファクトリインターフェースをカバーする。ファクトリインターフェースは、底部と、上部と、複数の側面とによって画定された内側ボリュームを含む。ファクトリインターフェースは、ファクトリインターフェースの内側ボリューム内に配設された第1のロードロックをさらに含む。第1のファクトリインターフェースロボットがファクトリインターフェースの内側ボリューム内に配設される。第1のファクトリインターフェースロボットは、基板キャリアの第1のセットと第1のロードロックとの間で基板を移送するように構成される。
【0004】
いくつかの実施形態では、電子デバイス製造システムが、移送チャンバと、移送チャンバに接続された複数の処理チャンバとを含む。電子デバイス製造システムは、第1の側面と、第1のロードロックの第1の側面にほぼ直角である第2の側面とを有する第1のロードロックをさらに含む。第1のロードロックの第1の側面は移送チャンバに接続される。電子デバイス製造システムは、第1の側面と、第2のロードロックの第1の側面にほぼ直角である第2の側面とを有する第2のロードロックをさらに含む。第2のロードロックの第1の側面は移送チャンバに接続される。第1のファクトリインターフェースが第1のロードロックの第2の側面に接続され、第2のファクトリインターフェースが第2のロードロックの第2の側面に接続される。
【0005】
いくつかの実施形態では、基板を第1のファクトリインターフェースロボットから第2のファクトリインターフェースロボットに輸送するための方法が、第1のファクトリインターフェースロボットによって、基板キャリアから基板を取り出すことを含む。本方法は、基板を第1のファクトリインターフェースロボットから第2のファクトリインターフェースロボットに移送することをさらに含む。第1のファクトリインターフェースロボットおよび第2のファクトリインターフェースロボットはファクトリインターフェース内に配設される。本方法は、第2のファクトリインターフェースロボットを介して、ファクトリインターフェース内に配設されたロードロックの内側に基板を配置することをさらに含む。
【0006】
本開示は、同様の参照符号が同様の要素を示す添付の図面の図に、限定ではなく例として示されている。本開示における「一(an)」または「1つの(one)」実施形態への異なる言及は必ずしも同じ実施形態への言及であるとは限らず、そのような参照は少なくとも1つを意味することに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】本開示の態様による、例示的な電子デバイス製造システムの平面概略図である。
図1B】本開示の態様による、本開示の態様による、例示的な電子デバイス製造システムの正面概略図である。
図1C】本開示の態様による、例示的な電子デバイス製造システムの側面概略図である。
図1D】本開示の態様による、例示的な電子デバイス製造システムの別の側面概略図である。
図2A】本開示の態様による、別の例示的な電子デバイス製造システムの平面概略図である。
図2B】本開示の態様による、別の例示的な電子デバイス製造システムの側面概略図である。
図3A】本開示の態様による、また別の例示的な電子デバイス製造システムの平面概略図である。
図3B】本開示の態様による、また別の例示的な電子デバイス製造システムの正面概略図である。
図4】本開示の実施形態による、基板を第1のファクトリインターフェースロボットから第2のファクトリインターフェースロボットに輸送するための方法のための方法である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書で説明する実施形態は、ファクトリインターフェース設置面積スペース中にロードロックを組み込むためのシステムおよび方法に関する。実施形態は、電子デバイス製造システムの総設置面積を低減するファクトリインターフェースおよびロードロックについての複数の異なる設計をカバーする。いくつかの実施形態では、ロードロックがファクトリインターフェースの内側に組み込まれ、それにより、旧来ロードロック専用であったフロアスペースが縮小される。いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースが2つのより小さいファクトリインターフェース(たとえば、左側ファクトリインターフェースと右側ファクトリインターフェース)に分割され、1つまたは複数のロードロックがそれらの2つのより小さいファクトリインターフェース間に配置される。そのような構成では、旧来のロードロックおよびファクトリインターフェース構成と比較して、ロードロック+ファクトリインターフェースのスペースの総設置面積は低減される。電子デバイスのための製造施設(製造工場)におけるフロアスペースは極めてコストがかかり、電子デバイス製造システムの設置面積の低減はそれらの電子デバイス製造システムの所有コストを低減することができる。また、システムの設置面積を低減することにより、所有者は限られた製造工場スペース中により多いシステムを取り付けることが可能になり、それにより、より多いウエハの処理が可能になる。このようにして、本明細書で説明する実施形態は、電子デバイス製造システムの設置面積と全体的な所有コストとを低減するファクトリインターフェースおよびロードロックを提供する。
【0009】
実施形態では、電子デバイス製造システムのためのファクトリインターフェースが移送チャンバに接続される。ファクトリインターフェースは、底部と、上部と、複数の側面とによって画定された内側ボリュームを有する。第1のロードロックおよび第2のロードロックがファクトリインターフェースの内側ボリューム内に配設される。第1のファクトリインターフェースロボットおよび第2のファクトリインターフェースロボットもファクトリインターフェースの内側ボリューム内に配設され得る。第1のファクトリインターフェースロボットは、基板キャリアの第1のセットと第1のロードロックとの間で基板を移送するように構成され得、第2のファクトリインターフェースロボットは、基板キャリーの第2のセットと第2のロードロックとの間で基板を移送するように構成され得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、複数の側面は、電子デバイス製造システムの移送チャンバに面するように構成された背面と、前面と、右側面と、左側面とを含む。第1のファクトリインターフェースロボットは、内側ボリューム内に左側面に近接して配設され得、第2のファクトリインターフェースロボットは、内側ボリューム内に右側面に近接して配設され得る。第1のロードロックが第2のロードロックよりも第1のファクトリインターフェースロボットに近くなり、第2のロードロックが第1のロードロックよりも第2のファクトリインターフェースロボットに近くなるように、第1のロードロックおよび第2のロードロックは、背面に隣接して、第1のファクトリインターフェースロボットと第2のファクトリインターフェースロボットとの間に配設される。
【0011】
いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースは、基板キャリアの第1のセットを受けるためのロードポートの第1のセットと、基板キャリアの第2のセットを受けるためのロードポートの第2のセットとを含む。ロードポートの第1のセットは、左側面に近接した前面の第1の部分に配置され得る。ロードポートの第2のセットは、右側面に近接した前面の第2の部分に配置され得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースは、ファクトリインターフェースの内側ボリューム内に第1のロードロックおよび/または第2のロードロックの上方または下方に配設されたビアを含む。実施形態では、ビアは、第1のファクトリインターフェースロボットおよび第2のファクトリインターフェースロボットから等しい距離にある(たとえば、組み合わされた第1のロードロック本体と第2のロードロック本体との中心線に配置され得る)。実施形態では、ビアが第1のファクトリインターフェースロボットにより近くなるか、または第2のファクトリインターフェースロボットにより近くなるように、ビアはファクトリインターフェースの中心からオフセットされる。第1のファクトリインターフェースロボットは、ビアを通して基板を第2のファクトリインターフェースロボットに移送するように構成され得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースの側面は、電子デバイス製造システムの移送チャンバに面するように構成された背面と、右側面と、左側面とを含むことができる。第1のファクトリインターフェースロボットは、内側ボリューム内に左側面に近接して配設され得、第1のロードロックは、背面に隣接して、第1のファクトリインターフェースロボットと右側面との間に配設され得る。さらに、第2のファクトリインターフェースロボットは、内側ボリューム内に右側面に近接して配設され得、第2のロードロックは、背面に隣接して、第2のファクトリインターフェースロボットと左側面との間に配設され得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1のロードロックは、背面にほぼ直角であり、第1のファクトリインターフェースロボットによってアクセス可能である第1のドアを含むことができる。第1のロードロックは、背面にほぼ平行であり、移送チャンバロボットによってアクセス可能である第2のドアをさらに含むことができる。第2のロードロックは、背面にほぼ直角であり、第2のファクトリインターフェースロボットによってアクセス可能である第3のドアを含むことができる。第2のロードロックは、背面にほぼ平行であり、移送チャンバロボットによってアクセス可能である第4のドアをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、第1のロードロックおよび第2のロードロックはバッチロードロックを含むことができる。いくつかの実施形態では、さらなるロードロックがファクトリインターフェースの内側ボリューム内に第1のロードロックの下方に配設される。
【0015】
いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースの側面は、電子デバイス製造システムの移送チャンバに面するように構成された背面と、前面と、右側面と、左側面とを含むことができる。前面は、中心部分と、左前部分と、右前部分とを含むことができる。中心部分は、左前部分と、右前部分と、背面とから離れて突出し得、基板キャリアの第1のセットからの第1の基板キャリアを受けるための第1のロードポートが左前部分上の第1の位置に配置され、基板キャリーの第1のセットからの第2の基板キャリアを受けるための第2のロードポートが右前部分上の第2の位置に配置される。
【0016】
ロードロックとファクトリインターフェースとを単一のボリューム中に組み込むシステムを与えることによって、電子デバイス製造システムに向上した設置面積効率が与えられる。特に、従来の電子デバイス製造システム設計では、ロードロックが移送チャンバとファクトリインターフェースとの間に配置され、それにより製造システムに長いプロファイルが与えられる。本開示のいくつかの実施形態では、ロードロックおよびファクトリインターフェースは単一のボリューム中に組み込まれ、1つまたは複数のファクトリインターフェースロボットがボリューム内にロードロックの側面に配設される。それにより、製造システムは、たとえば、2.5フィートの縮小された奥行きを有する。したがって、これによりボリュームの1平方メートル当たりのスループットの追加が可能になり、それにより全体的なシステム歩留まりおよび/またはコストが改善され得る。
【0017】
図1A図1Dは、1つまたは複数のロードロック120A~Bがファクトリインターフェース106のボリューム中に組み込まれた電子デバイス製造システム100について説明する。図1Aは、本開示の態様による、例示的な電子デバイス製造システム100の平面概略図である。図1Bは、本開示の態様による、例示的な電子デバイス製造システム100の正面概略図である。図1Cおよび図1Dは、本開示の態様による、例示的な電子デバイス製造システム100の側面概略図である。図1A図1Dは例示的な目的のために使用されること、および異なる構成要素が各図に対して異なるロケーション中に配置され得ることに留意されたい。
【0018】
(エレクトロニクス処理システムとも呼ばれる)電子デバイス製造システム100は、基板102に対して1つまたは複数のプロセスを実行するように構成される。基板102は、たとえば、電子デバイスまたは回路部品をその上に製造するのに好適な、シリコン含有ディスクまたはウエハ、パターニングされたウエハ、ガラスプレートなど、任意の好適に剛性で固定寸法の平坦な物品であり得る。
【0019】
電子デバイス製造システム100は、プロセスツール(たとえばメインフレーム)104と、プロセスツール104に結合されたファクトリインターフェース106とを含む。プロセスツール104は、移送チャンバ110をその中に有するハウジング108を含む。移送チャンバ110は、それの周りに配設され、それに結合された(プロセスチャンバとも呼ばれる)1つまたは複数の処理チャンバ114、116、118を含む。処理チャンバ114、116、118は、スリットバルブなど、それぞれのポートを介して移送チャンバ110に結合され得る。
【0020】
処理チャンバ114、116、118は、基板102に対して任意の数のプロセスを実行するように適応され得る。同じまたは異なる基板プロセスが各処理チャンバ114、116、118中で行われ得る。基板プロセスの例としては、原子層堆積(ALD)、物理気相堆積(PVD)、化学気相堆積(CVD)、エッチング、アニーリング、硬化、プリクリーニング、金属または金属酸化物除去などがある。一例では、PVDプロセスがプロセスチャンバ114の一方または両方において実行され、エッチングプロセスがプロセスチャンバ116の一方または両方において実行され、アニーリングプロセスがプロセスチャンバ118の一方または両方において実行される。他のプロセスがその中で基板に対して実行され得る。処理チャンバ114、116、118はそれぞれ基板支持アセンブリを含むことができる。基板支持アセンブリは、基板プロセスが実行されている間に基板を所定の位置に保持するように構成され得る。
【0021】
移送チャンバ110はまた、移送チャンバロボット112を含む。移送チャンバロボット112は1つまたは複数のアームを含むことができ、各アームは各アームの端部に1つまたは複数のエンドエフェクタ(end effector)を含む。エンドエフェクタは、ウエハなど、特定の対象物を処理するように構成され得る。代替または追加として、エンドエフェクタは、プロセスキットリングなどの対象物を処理するように構成される。いくつかの実施形態では、移送チャンバロボット112は、2リンクSCARAロボット、3リンクSCARAロボット、4リンクSCARAロボットなど、選択的コンプライアンスアセンブリロボットアーム(SCARA)ロボットである。
【0022】
ロードロック120A~Bはハウジング108と移送チャンバ110とに結合され得る。ロードロック120A~Bは、ファクトリインターフェース106の内側ボリューム内に配設され得、移送チャンバ110およびファクトリインターフェース106とインターフェースするように構成され得る。ロードロック120A~Bは、いくつかの実施形態では、(基板が移送チャンバ110におよび移送チャンバ110から移送される)真空環境から、(基板がロードロックの外部にあるファクトリインターフェース106の内側ボリュームに、およびその内側ボリュームから移送される)大気圧または大気圧に近い不活性ガス環境に変化する、環境的に制御される大気を有することができる。いくつかの実施形態では、図1Bおよび図1Cに示されているように、ロードロック120A~Bは、それぞれ、異なる垂直レベルに位置する(たとえば、上下に重なり合う)1つまたは複数(たとえばペア)の上側内側チャンバと1つまたは複数(たとえばペア)の下側内側チャンバとを有する、積層されたロードロックである。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の上側内側チャンバは、プロセスツール104から除去するために、移送チャンバ110から処理された基板を受けるように構成されるが、1つまたは複数の下側内側チャンバは、プロセスツール104中で処理するために、ファクトリインターフェース106から基板を受けるように構成され、その逆も同様である。いくつかの実施形態では、図1Dに示されているように、ロードロック120A~Bは、それぞれ、複数の基板(たとえば、25個の基板)を保持および/または移送するように構成され得るバッチロードロックである。いくつかの実施形態では、ロードロック120A~Bは、その中で受けられた1つまたは複数の基板102に対して基板プロセス(たとえば、エッチまたはプリクリーン)を実行するように構成される。したがって、ロードロック120A~Bは、基板を加熱するための1つまたは複数の加熱要素、および/または基板を冷却するための冷却要素を含み得る。
【0023】
ファクトリインターフェース106は、たとえば、機器フロントエンドモジュール(EFEM)など、任意の好適なエンクロージャであり得る。ファクトリインターフェース106は、ファクトリインターフェース106の様々なロードポート124にドッキングされた基板キャリア122A~F(たとえば、前方開口型統一ポッド(Front Opening Unified Pod)(FOUP))からの基板102を受けるように構成され得る。第1の例では、図1Aに示されているように、ファクトリインターフェース106は、ファクトリインターフェース106の前面に1つまたは複数の高さに配置され得る4つのロードポート124を含むことができる。第2の例では、図1Bに示されているように、ファクトリインターフェース106は、ファクトリインターフェース106の前面に1つまたは複数の高さに配置され得る6つのロードポート124を含むことができる。ファクトリインターフェース106は、ファクトリインターフェース106の1つまたは複数の側面に同じまたは異なる高さに位置し得る任意の数のロードポート124とともに構成され得る。
【0024】
図1Bに示されているように、ロードポート124は、ファクトリインターフェース106の壁に沿って異なる高さに位置し得る。ロードポート124を上昇させることにより、ファクトリインターフェース106のベースへの1つまたは複数の補助構成要素150の配置が可能になる。補助構成要素150について以下でより詳細に説明する。いくつかの実施形態では、図1Bに示されているように、1つまたは複数のロードポート124がファクトリインターフェースベースにまたはその近くにファクトリインターフェース106の前面に位置し得るが、1つまたは複数のさらなるロードポート124がより高い高さ(たとえば、地面から約2メートル)に位置し得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の基板キャリアエレベータ113が基板キャリア122A~Fを引き上げるように構成され得る。いくつかの実施形態では、基板キャリアエレベータ113は1つまたは複数の基板キャリア122A~Fをオーバーヘッド自動化構成要素(図示せず)に引き上げることができる。オーバーヘッド自動化構成要素は1つまたは複数の基板キャリア122A~Fを1つまたは複数の上昇したロードポート124に送達することができる。さらに、オーバーヘッド自動化構成要素は1つまたは複数の上昇したロードポート124から1つまたは複数の基板キャリア112A~Fを取り外すことができる。一例では、ファクトリオペレータが、基板キャリアエレベータ113上に基板キャリア122A~Fをロードし、エレベータを係合させて基板キャリア122A~Fをオーバーヘッド自動化構成要素に引き上げ、オーバーヘッド自動化構成要素を係合させて基板キャリア122A~Fをロードポート124に送達し、次いでオーバーヘッド自動化構成要素を係合させてロードポートから基板キャリア122A~Fを取り外して一度空にし、エレベータを係合させて基板キャリア122A~Fを下げることができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、前記ロードポート124に1つまたは複数の基板キャリア112A~Fを手動でロードすることができるファクトリオペレータにとってアクセス可能であるより低い高さに少なくとも1つのロードポート124が配置され得る。1つまたは複数のさらなるロードポート124がより高い高さに配置され得、それにより、ファクトリオペレータは基板キャリアエレベータ113とオーバーヘッド自動化構成要素とを係合させて1つまたは複数の基板キャリア112A~Fを上昇したロードポート124にロードすることができる。そのような構成によりファクトリインターフェースの前面のベースへのスペースの追加が可能になり得、それにより、そのスペースに配置された構成要素が電子デバイス製造システム100の動作設置面積を増加させないであろう。たとえば、いくつかの実施形態では、補助構成要素150がロードポート124と置き換えられ得る。たとえば、4つのまたは6つのロードポート124が、ファクトリインターフェースベースにまたはファクトリインターフェースベースの近くにファクトリインターフェース106の前面に位置し得る。いくつかの他の実施形態では、1つまたは複数のロードポート124がファクトリインターフェース106の側壁上にロードされ得る。
【0026】
ファクトリインターフェースロボット126A~Bは、(容器とも呼ばれる)基板キャリア122A~Fとロードロック120A~Bとの間で基板102を移送するように構成され得る。一実施形態では、ファクトリインターフェース106は2つまたはそれ以上のファクトリインターフェースロボットを含む。たとえば、ファクトリインターフェース106は、ファクトリインターフェース内にファクトリインターフェース106の第1の側面(たとえば左側面)に配設された第1のファクトリインターフェースロボット126Aと、ファクトリインターフェース内にファクトリインターフェース106の第2の側面(たとえば右側面)に配設された第2のファクトリインターフェースロボット126Bとを含み得る。一実施形態では、ロードロック120Aがファクトリインターフェースロボット126Aにより近くなり、ロードロック120Bがファクトリインターフェースロボット126Bにより近くなる状態で、第1のロードロック120Aおよび第2のロードロック120Bはファクトリインターフェース106内に第1のファクトリインターフェースロボット126Aと第2のファクトリインターフェースロボット126Bとの間に配設される。
【0027】
一例では、ファクトリインターフェースロボット126Aは、基板キャリアの第1のセット(たとえば基板キャリア122A~B、122E)とロードロック120Aとの間で基板102を移送するように構成され得る。別の例では、ファクトリインターフェースロボット126Bは、基板キャリアの第2のセット(たとえば基板キャリア122C~D、122F)とロードロック120Bとの間で基板102を移送するように構成され得る。しかしながら、ファクトリインターフェースロボット126A~Bは、基板キャリア122A~Fのいずれかとロードロック120A~Bとの間で基板102を移送するように構成され得ることに留意されたい。他のおよび/または同様の実施形態では、ファクトリインターフェース106は、交換部品保管容器から交換部品を受けるように構成され、ファクトリインターフェースロボット126A~Bは、そのような交換部品をロードロック120A~Bのうちの1つまたは複数の中におよび外に輸送するように構成される。いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースロボット126Aはロードロック120Bにアクセスすることができず、ファクトリインターフェースロボット128Bはロードロック120Aにアクセスすることができない。
【0028】
ファクトリインターフェースロボット126A~Bは、1つまたは複数のロボットアームを含むことができ、それぞれSCARAロボットであるか、またはSCARAロボットを含み得る。いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースロボット126A~Bは、移送チャンバロボット112よりも多いリンクおよび/または大きい自由度を有する。ファクトリインターフェースロボット126A~Bの各々は、それぞれのファクトリインターフェースロボット126A~Bのロボットアームのうちの1つまたは複数の高さを調整することができるアクチュエータを含み得、それにより、ファクトリインターフェースロボット126A~Bは異なる高さにおいてロードポートに接続されたキャリアに到達することが可能になる。ファクトリインターフェースロボット126A~Bはそれぞれ各ロボットアームの端部上にエンドエフェクタを含むことができる。エンドエフェクタは、ウエハなど、特定の対象物をピックアップし、処理するように構成され得る。代替または追加として、エンドエフェクタは、プロセスキットリングなどの対象物を処理するように構成され得る。ファクトリインターフェースロボット126A~Bのために任意の従来のロボットタイプが使用され得る。移送は任意の順序でまたは任意の方向に実行され得る。
【0029】
ファクトリインターフェース106は、いくつかの実施形態では、たとえば、(非反応性ガスとしてたとえば窒素を使用した)わずかに正圧の非反応性ガス環境中に保持され得る。実施形態では、ファクトリインターフェース106は、1つまたは複数の不活性ガス供給ラインと、1つまたは複数の排気ラインと、湿度、O2レベル、温度、圧力、ガス流量、および/または他のパラメータのうちの1つまたは複数を測定するために使用可能な1つまたは複数のセンサーとをもつ環境制御システムを含む。環境制御システムは、1つまたは複数の測定されたパラメータに基づいて、ファクトリインターフェース中に流されるガスおよび/またはガス流量ならびに/あるいはファクトリインターフェースから排気されるガス流量を調整し得る。実施形態では、ファクトリインターフェースは、ファクトリインターフェースから排気されたガスをろ過し、ろ過されたガスを再循環させてファクトリインターフェースの内側に戻し得る再循環システムをさらに含む。
【0030】
ロードロック120A~Bの各々は、ファクトリインターフェースロボット126A~Bおよび移送チャンバロボット112へのおよび/またはそれらからの基板を受けるかまたは解放するときに開くように構成された1つまたは複数のスリットバルブおよび/またはドアを含むことができる。スリットバルブおよび/またはドアは、真空環境、クリーン環境、および/または温度制御された環境を維持するために使用され得る。たとえば、スリット値および/またはドアは、移送チャンバ110内の真空環境と、ファクトリインターフェース106内の不活性ガス環境とを維持するために使用され得る。ロードロック120Aは、ファクトリインターフェースロボット126Aへのアクセスを許可することができる(図1Dに示されているように)1つのまたは(図1Cに示されているように)複数のサイドドア128Aを含むことができる。ロードロック120Bは、ファクトリインターフェースロボット126Bへのアクセスを許可することができる1つまたは複数のサイドドア128Bを含むことができる。ロードロック120A~Bは、移送チャンバロボット112へのアクセスを許可する1つまたは複数のフロントドア(図示せず)を含むことができる。
【0031】
図示のように、一実施形態では、サイドドア128Aは、ファクトリインターフェース106の背面にほぼ直角であり、ドア130にもほぼ直角である。同様に、一実施形態では、サイドドア128Bは、ファクトリインターフェース106の背面にほぼ直角であり、ドア130にもほぼ直角である。サイドドア128Aはサイドドア128Bと反対の方向を向き得る。図示されていないが、1つまたは複数の追加のサイドドアがロードロック120A、120B中に含まれ得、1つまたは複数の追加のサイドドアは、ロードロック120Aとロードロック120Bとの間にあり、ロードロック120Aとロードロック120Bとを分離する。たとえば、ロードロック120Bの追加のサイドドアがサイドドア128Bの反対側にあり得、ファクトリインターフェースロボット126Bがロードロック120Aに基板を配置することを可能にし、ファクトリインターフェースロボット126Aがロードロック120Bに基板を配置することを可能にし、および/またはファクトリインターフェースロボット126Aとファクトリインターフェースロボット126Bとの間の基板のハンドオフを可能にするために、開かれ得る。
【0032】
実施形態では、ファクトリインターフェースロボット126A~Bは、容器122A~Fから基板を取り出すとき、および/または容器122A~Fに基板を配置するときに、ファクトリインターフェースの前面のほうに向けられ、ファクトリインターフェースの前面にほぼ直角である第1の方向に、エンドエフェクタを配向させ得る。実施形態では、ファクトリインターフェースロボット126Aは、ロードロック120Aから基板を取り出すとき、および/またはロードロック120Aに基板を配置するときに、第1の方向にほぼ直角であり得る第2の方向に1つまたは複数のエンドエフェクタを配向させ得る。同様に、ファクトリインターフェースロボット126Bは、ロードロック120Bから基板を取り出すとき、および/またはロードロック120Bに基板を配置するときに、第1の方向にほぼ直角であり得る第3の方向に1つまたは複数のエンドエフェクタを配向させ得る。第3の方向は、実施形態では、第2の方向から約180度であり得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、移送チャンバ110、プロセスチャンバ114、116、および118、ならびに/またはロードロック120A~Bが真空レベルに保持される。電子デバイス製造システム100は、電子デバイス製造システム100の1つまたは複数のステーションに結合された1つまたは複数の真空ポートを含むことができる。たとえば、真空ポート130がロードロック120A~Bに結合され、ロードロック120A~Bと移送チャンバ110との間に配設され得る。いくつかの実施形態では、追加の真空ポートが使用され得る。たとえば、さらなる真空ポート(図示せず)がファクトリインターフェース106をロードロック120A~Bに結合することができる。いくつかの実施形態では、ファクトリオペレータが、ファクトリインターフェース106を停止させることなしに保守または修復のためにロードロック120A~Bにアクセスすることができる。これについて以下でさらにより詳細に説明する。
【0034】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のユーティリティライン(図示せず)が、ファクトリインターフェース106へのユーティリティを与えるように構成される。ユーティリティラインは、ファクトリインターフェース106に電力を与えるように構成された電力ユーティリティライン、ファクトリインターフェース106に空気を与えるように構成された空気ユーティリティライン(たとえば清浄乾燥空気(CDA)ユーティリティライン)、真空ポート130におよび/またはファクトリインターフェース106の内側チャンバに真空を与えるように構成された真空ユーティリティライン、ならびに/あるいはファクトリインターフェース106に窒素を与えるように構成された窒素ユーティリティラインを含み得る。
【0035】
1つまたは複数のユーティリティケーブルが、1つまたは複数のユーティリティラインを保護するように構成され得る。たとえば、各ユーティリティラインがユーティリティケーブル内に封入され得る。複数のユーティリティラインが同じユーティリティケーブル内に封入され得、および/またはユーティリティラインが別個のユーティリティケーブル内に含まれ得る。各ユーティリティケーブルの第1の端部がユーティリティサプライ(たとえば、電力サプライ、空気サプライ、真空ポンプ、窒素サプライなど)の出口に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、ユーティリティサプライの出口は電子デバイス製造システム100の床(または壁)に接続される。したがって、各ユーティリティケーブルの第1の端部は製造工場の地面(たとえば、ファクトリインターフェース106がその上に設置される地面)に取り付けられ得る。各ユーティリティケーブルの第2の端部がファクトリインターフェース106の入口に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、入口はファクトリインターフェース106の底部に位置する。したがって、各ユーティリティケーブルの第2の端部はファクトリインターフェース106の底部に取り付けられる。
【0036】
電子デバイス製造システム100はまた、システムコントローラ140を含むことができる。システムコントローラ140は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、プログラマブル論理コントローラ(PLC)、マイクロコントローラなどの計算デバイスであり、および/またはそのような計算デバイスを含み得る。システムコントローラ140は、マイクロプロセッサ、中央処理ユニットなどの汎用処理デバイスであり得る1つまたは複数の処理デバイスを含むことができる。より詳細には、処理デバイスは、複雑命令セットコンピューティング(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロプロセッサ、または他の命令セットを実装するプロセッサ、または命令セットの組合せを実装するプロセッサであり得る。処理デバイスはまた、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサなどの1つまたは複数の専用処理デバイスであり得る。システムコントローラ140は、データ記憶デバイス(たとえば1つもしくは複数のディスクドライブおよび/または固体ドライブ)、メインメモリ、スタティックメモリ、ネットワークインターフェース、ならびに/あるいは他の構成要素を含むことができる。システムコントローラ128は、本明細書で説明する方法および/または実施形態のうちのいずれか1つまたは複数を実行するための命令を実行することができる。命令は、(命令の実行中に)メインメモリ、スタティックメモリ、2次ストレージおよび/または処理デバイスを含むことができるコンピュータ可読記憶媒体上に記憶され得る。システムコントローラ140は、ファクトリインターフェース106内の環境(たとえば、圧力、水分レベル、真空レベルなど)を制御するように構成された環境コントローラを含み得る。実施形態では、システムコントローラ140による命令の実行によりシステムコントローラは図4の1つまたは複数の方法を実行する。システムコントローラ140はまた、人間オペレータによるデータ、オペレーティングコマンドなどの入力および表示を許可するように構成され得る。
【0037】
次に図1A図1Bを参照すると、いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースロボット126Aが、通過エリア(pass through area)115A、115B、115Cを使用して、1つまたは複数の基板をファクトリインターフェースロボット126Bに移送するように構成され、その逆も同様である。第1の例では、図1Aに示されているように、ファクトリインターフェースの前面と、ロードロックの前向きの側面との間に通過エリア115Aが配設され得る。第2の例では、通過エリア115Bが、ファクトリインターフェース106の内側ボリューム内にロードロック120A~Bの上方に配設されたビアまたはオープンスペースであり得る。第3の例では、通過エリア115Cが、ファクトリインターフェース106の内側ボリューム内に、(たとえば、ロードロック120A~Bがそれぞれ積層されたロードロックである場合)ロードロック120A~Bの上側内側チャンバのペアと下側内側チャンバのペアとの間に配設されたオープンスペースまたはビアであり得る。第4の例では、通過エリア115Dが、ファクトリインターフェース106の内側ボリューム内にロードロック120A~Bの下方に配設されたオープンスペースまたはビアであり得る。ファクトリインターフェースロボット126Aは、実施形態では、通過エリア115A~Dのうちの1つまたは複数を通して1つまたは複数の基板をファクトリインターフェースロボット126Bに移送するように構成され得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースロボット126Aは基板をファクトリインターフェースロボット126Bにハンドオフすることができ、その逆も同様である。いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースロボット126Aは、ファクトリインターフェース中に含まれる通過エリア115A~Dのいずれか中の棚上に基板を配置することができ、ファクトリインターフェースロボット126Bは棚から基板を取り出すことができる。
【0039】
図1B図1Dを参照すると、ファクトリインターフェース106は、ファクトリインターフェースロボットによってアクセス可能であり、ファクトリインターフェースミニ環境の一部である、1つまたは複数の補助構成要素150を含むことができる。補助構成要素150は、基板ウエハ保管ステーション、計測ステーション、冷却ステーション、サーバなどを含むことができる。基板保管容器が、たとえば、基板および/または基板キャリア(たとえばFOUP)を保管することができる。電子デバイス製造システム100によって生成された生成物の特性データを決定するために、計測機器が使用され得る。いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェース106は、図1Bに見られるように、上側区画160を含むことができる。上側区画160は、電子システム(たとえば、サーバ、空調ユニットなど)、ユーティリティケーブル、システムコントローラ140、または他の構成要素を収納することができる。
【0040】
ファクトリインターフェース106は、ロードロック120A~B、ファクトリインターフェースロボット126A~B、または他の構成要素を検査するか、またはそれらに対して保守を実行するために使用され得る、1つまたは複数のアクセスドア134、136を含むことができる。いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースはサイドアクセスドア134を含むことができる。いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェース106はフロントアクセスドア136を含むことができる。ロードロック120A~Bは、サイドドア128A~Bを介してファクトリインターフェース106によって生成されるクリーン環境から隔離され得る。これにより、ファクトリオペレータは、ファクトリインターフェース106によって生成されたクリーン環境を閉鎖することなしにロードロック120A~Bにアクセスすることが可能になる。
【0041】
図1A図1C図1Dの図示の実施形態では、ファクトリインターフェースの前面とロードロック120A~Bの前面との間にオープンスペース(たとえば通過エリア115A)がある。代替実施形態では、ロードロック120A、120Bはファクトリインターフェース106の前面までずっと延び得る。そのような実施形態では、ロードロックは、ファクトリインターフェース106の内側ボリュームを外部環境にさらすことなしにアクセスされ得る。一実施形態では、ロードロック120A、120Bは、ロードロックの、ドア130と反対側にある追加のアクセスドア(図示せず)を含む。そのようなアクセスドアは、ファクトリインターフェース106の内側を外部環境にさらすことなしにロードロック120A~Bへの保守アクセスを可能にするために、ドア130、128A、128Bが閉じられている間、開かれ得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、図1Bに示されているように、ファクトリインターフェース106はアンダーアクセスエリア170を含むことができる。アンダーアクセスエリア170は、ファクトリオペレータが、ファクトリインターフェース106、ロードロック120A~B、ファクトリインターフェースロボット126A~B、移送チャンバ108、および/または電子デバイス製造システム100の他の構成要素のための保守を行うことを可能にするチャネルであり得る。ファクトリインターフェースがアンダーアクセスエリア170を含むいくつかの実施形態では、ロードロック120A、120Bは、アンダーアクセスエリア170から到達可能であるロードロック120A、120Bの下面に保守アクセスドアを含む。
【0043】
説明例では、ファクトリインターフェース106は、電子デバイス製造システム100の移送チャンバ110に面するように構成された背面と、前面と、右側面と、左側面とを含む複数の側面を含む。第1のファクトリインターフェースロボット(たとえばファクトリインターフェースロボット126A)が、内側ボリューム内に左側面に近接して配設され、第2のファクトリインターフェースロボット(たとえばファクトリインターフェースロボット126B)が、内側ボリューム内に右側面に近接して配設される。第1のロードロックが第2のロードロックよりも第1のファクトリインターフェースロボットに近くなり、第2のロードロックが第1のロードロックよりも第2のファクトリインターフェースロボットに近くなるように、第1のロードロック(たとえばロードロック120A)および第2のロードロック(たとえばロードロック120B)が、背面に隣接して、第1のファクトリインターフェースロボットと第2のファクトリインターフェースロボットとの間に配設される。ファクトリインターフェース106は、基板キャリア(たとえば基板キャリア122A~Fのうちの1つまたは複数)の第1のセットを受けるためのロードポート(たとえばロードポート122のうちの1つまたは複数)の第1のセットを含み、ロードポートの第1のセットは、左側面に近接した前面の第1の部分に配置される。ファクトリインターフェース106は、基板キャリア(たとえば基板キャリア122A~Fのうちの1つまたは複数)の第2のセットを受けるためのロードポート(たとえばロードポート122のうちの1つまたは複数)の第2のセットをも含み、ロードポートの第2のセットは、右側面に近接した前面の第2の部分に配置される。ファクトリインターフェース106は、ロードポートの第1のセットのうちのロードポート122の下方に配置された基板保管容器または計測機器のうちの少なくとも1つを含むことができる。複数の側面は、移送チャンバ110に面するように構成された背面と、右側面と、左側面とを含むことができ、第1のファクトリインターフェースロボットは、内側ボリューム内に左側面に近接して配設され、第1のロードロックは、背面に隣接して、第1のファクトリインターフェースロボットと右側面との間に配設される。第1のロードロックは、背面にほぼ直角であり、第1のファクトリインターフェースロボットによってアクセス可能である第1のドア(たとえば、サイドドア128A)と、背面にほぼ平行であり、移送チャンバロボット112によってアクセス可能である第2のドアとを含むことができる。
【0044】
図2Aは、本開示の一実施形態による、プロセスツール204と、プロセスツール204に結合されたファクトリインターフェース206とを含む電子デバイス製造システム200の平面概略図である。プロセスツール204およびファクトリインターフェース206の構成要素および機能は、それぞれプロセスツール104およびファクトリインターフェース206と同様であり得る。図2A図2Bは、図1A図1Dに関して説明したものと同様の例示的な電子デバイス製造システム200について説明するが、ファクトリインターフェース206はファクトリインターフェース106の前面に隆起(bulged)セクション210を含む。図2Aは、本開示の態様による、例示的な電子デバイス製造システム200の平面概略図である。図2Bは、本開示の態様による、例示的な電子デバイス製造システム200の側面概略図である。隆起セクション210はファクトリインターフェース206内に追加のスペースを与えることができる。隆起セクション210は、ロードロック120A~Bから任意の長さ離れて延びることができ、ファクトリインターフェース206の残りの高さから独立した高さをもつ上部セクション(たとえば、シーリング)を有することができる。たとえば、隆起セクション210の上部セクションの高さは、1メートル、2メートル、ファクトリインターフェース206の上部セクションと同じ高さ、ファクトリインターフェース206の上部セクションよりも高い高さ、または何らかの他の高さであり得る。いくつかの実施形態では、隆起セクション210は、ファクトリインターフェース206の動作設置面積を増加させないように、基板キャリア122A~Dの端部まで延び得る。したがって、実施形態では、隆起セクション210の前面がキャリア122A~Fの前面とほぼ同一平面であり得る。いくつかの実施形態では、隆起セクション210は、限定はしないが、基板保管容器、計測機器、サーバ、空調ユニットなど、様々な構成要素を収納するための追加のスペースをファクトリインターフェース206に与える。隆起セクション210はファクトリインターフェース206のクリーン環境を共有することができる。
【0045】
いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースロボット126Aは、隆起セクション210内に配設された通過エリア115を使用して、1つまたは複数の基板をファクトリインターフェースロボット126Bに移送するように構成され得、その逆も同様である。たとえば、ファクトリインターフェースロボット126Aは、隆起セクション210内に配設された通過エリアを使用して基板をファクトリインターフェースロボット126Bにハンドオフすることができる。別の例では、ファクトリインターフェースロボット126Aは、隆起セクション210内に配設された通過エリア中の棚上に基板を配置することができ、ファクトリインターフェースロボット126Bは棚から基板を取り出すことができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、ロードロックはファクトリインターフェース内に含まれない。そのような実施形態では、ファクトリインターフェースは2つまたはそれ以上のファクトリインターフェース(たとえば、左側ファクトリインターフェースと右側ファクトリインターフェース)に分割され得る。ロードロックは、その場合、左側ファクトリインターフェースと右側ファクトリインターフェースとの間に配置され得る。これにより、上記で説明した実施形態と同じ様式でファクトリインターフェースとロードロックとの合計設置面積が低減され得る。
【0047】
説明例では、ファクトリインターフェース206の前面が、中心部分(たとえば隆起セクション210)と、左前部分と、右前部分とを含むことができ、中心部分は、左前部分と、右前部分と、背面とから離れて突出し、第1のロードポート(たとえばロードポート122のうちの1つ)が左前部分上の第1の位置に配置され、第2のロードポート(たとえばロードポート122のうちの別の1つ)が右前部分上の第2の位置に配置される。ファクトリインターフェース206の内側ボリューム内に中心部分に配設されたビアが、そのビアを通して基板を第2のファクトリインターフェースロボット(たとえばファクトリインターフェースロボット126B)に移送するように構成された第1のファクトリインターフェースロボット(たとえばファクトリインターフェースロボット126A)によって使用され得る。
【0048】
図3A図3Bは、第1のロードロック(たとえばロードロック120A)が第1のファクトリインターフェース(たとえばファクトリインターフェース306A)に接続され、第2のロードロック(たとえばロードロック120B)が第2のファクトリインターフェース(たとえばファクトリインターフェース306B)に接続された、電子デバイス製造システム300について説明する。図3Aは、本開示の態様による、例示的な電子デバイス製造システム300の平面概略図である。図3Bは、本開示の態様による、例示的な電子デバイス製造システム300の正面概略図である。
【0049】
電子デバイス製造システム300は、プロセスツール304と、プロセスツール304に結合されたロードロック320A~Bと、ファクトリインターフェース306A~Bとを含み、ファクトリインターフェース306Aはロードロック320Aに結合され、ファクトリインターフェース306Bはロードロック320Bに結合される。プロセスツール304、ロードロック320A~B、およびファクトリインターフェース306A~Bの構成要素および機能は、それぞれプロセスツール104、ロードロック120A~B、およびファクトリインターフェース106と同様であり得る。
【0050】
ロードロック320A~Bはハウジング108と移送チャンバ110とに結合され得る。ロードロック320A~Bは、移送チャンバ110およびファクトリインターフェース306A~Bとインターフェースするように構成され得る。ロードロック320A~Bは、いくつかの実施形態では、(基板が移送チャンバ110におよび移送チャンバ110から移送される)真空環境から、(基板がファクトリインターフェース306A~Bにおよびファクトリインターフェース306A~Bから移送される)大気圧または大気圧に近い不活性ガス環境に変化する、環境的に制御される大気を有することができる。いくつかの実施形態では、ロードロック320A~Bは、それぞれ、異なる垂直レベルに位置する(たとえば、上下に重なり合う)上側内側チャンバのペアと下側内側チャンバのペアとを有する、積層されたロードロックである。いくつかの実施形態では、ロードロック320A~Bはそれぞれバッチロードロックである。示されている数よりも多いまたは少ないロードロックが使用され得る。
【0051】
ファクトリインターフェース106と同様に、ファクトリインターフェース306A~Bの各々は、たとえば、機器フロントエンドモジュール(EFEM)など、任意の好適なエンクロージャであり得る。ファクトリインターフェース306Aは、ファクトリインターフェース306Aの様々なロードポート124にドッキングされた基板キャリア122A~Bからの基板102を受けるように構成され得る。2つの基板キャリア122A~Bが示されているが、より多いまたはより少ない基板キャリアがファクトリインターフェース306Aに接続され得ることに留意されたい。ファクトリインターフェース306Bは、ファクトリインターフェース306Bの様々なロードポート124にドッキングされた基板キャリア122C~Dからの基板102を受けるように構成され得る。2つの基板キャリア122C~Dが示されているが、より多いまたはより少ない基板キャリアがファクトリインターフェース306Bに接続され得ることに留意されたい。ロードポート124および取り付けられた基板キャリアは、ファクトリインターフェース106の壁に沿って異なる高さに位置し得る。ロードポート124を上昇させることにより、ファクトリインターフェース106のベースへの1つまたは複数の補助構成要素(図示せず)の配置が可能になり、および/または複数の基板キャリアを垂直方向に積層することが可能になる。
【0052】
ファクトリインターフェースロボット326A~Bは、それぞれファクトリインターフェースロボット126A~Bと同様であり得、基板キャリア122A~Dとロードロック320A~Bとの間で基板102を移送するように構成され得る。たとえば、ファクトリインターフェースロボット326Aは、基板キャリア122A~Bとロードロック320Aとの間で基板102を移送するように構成され得、ファクトリインターフェースロボット326Bは、基板キャリア122C~Dとロードロック320Bとの間で基板102を移送するように構成され得る。一実施形態では、ファクトリインターフェース306Aは1つまたは複数のファクトリインターフェースロボットを含み、ファクトリインターフェース306Bは1つまたは複数のファクトリインターフェースロボットを含む。たとえば、ファクトリインターフェース306Aは、ファクトリインターフェース306A内に配設された第1のファクトリインターフェースロボット326Aを含み得、ファクトリインターフェース306Bは、ファクトリインターフェース306B内に配設された第2のファクトリインターフェースロボット326Bを含み得る。一実施形態では、ロードロック320Aがファクトリインターフェースロボット326Aにより近くなり、ロードロック320Bがファクトリインターフェースロボット326Bにより近くなる状態で、第1のロードロック320Aおよび第2のロードロック320Bは第1のファクトリインターフェースロボット326Aと第2のファクトリインターフェースロボット326Bとの間に配設される。
【0053】
第1の真空ポート(図示せず)がファクトリインターフェース306Aをロードロック320Aに結合することができ、第2の真空ポートがファクトリインターフェース306Bをロードロック320Bに結合することができる。各ロードロック320A~Bの大気は、他のロードロック320A~Bから独立して調整され得る。これにより、ファクトリオペレータは、一方のロードロックおよびファクトリインターフェースが動作状態のままである間に、保守または修復のために他方のロードロックおよびファクトリインターフェースにアクセスすることが可能になる。
【0054】
ファクトリインターフェース106は1つまたは複数の補助構成要素150を含むことができる。補助構成要素150は、基板保管容器、計測機器、サーバ、空調ユニットなどを含むことができる。基板保管容器は基板および/または基板キャリア(たとえばFOUP)を保管することができる。電子デバイス製造システム100によって生成された生成物の特性データを決定するために、計測機器が使用され得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェース306Aは、図3Bに見られるように、上側区画360Aを含むことができ、ファクトリインターフェース306Bは上側区画360Bを含むことができ、ロードロック320A~Bは中間区画380と下側区画370とを含み得る。これらの区画の各々は、電子システム(たとえば、サーバ、空調ユニットなど)、ユーティリティケーブル、システムコントローラ140、もしくは他の構成要素のうちの1つまたは複数を収納することができる。
【0056】
図示のように、一実施形態では、サイドドア128Aは、ファクトリインターフェース306Aの背面にほぼ直角であり、ドア130にもほぼ直角である。同様に、一実施形態では、サイドドア128Bは、ファクトリインターフェース306Bの背面にほぼ直角であり、ドア130にもほぼ直角である。サイドドア128Aはサイドドア128Bと反対の方向を向き得る。図示されていないが、1つまたは複数の追加のサイドドアがロードロック320A~B中に含まれ得、1つまたは複数の追加のサイドドアは、ロードロック320Aとロードロック320Bとの間にあり、ロードロック320Aとロードロック320Bとを分離する。たとえば、ロードロック320Bの追加のサイドドアがサイドドア328Bの反対側にあり得、ファクトリインターフェースロボット326Bがロードロック320Aに基板を配置することを可能にし、ファクトリインターフェースロボット326Aがロードロック320Bに基板を配置することを可能にし、および/またはファクトリインターフェースロボット326Aとファクトリインターフェースロボット326Bとの間の基板のハンドオフを可能にするために、開かれ得る。
【0057】
実施形態では、ファクトリインターフェースロボット326A~Bは、容器122A~Dから基板を取り出すとき、および/または容器122A~Dに基板を配置するときに、ファクトリインターフェースの前面のほうに向けられ、ファクトリインターフェースの前面にほぼ直角である第1の方向に、エンドエフェクタを配向させ得る。実施形態では、ファクトリインターフェースロボット326Aは、ロードロック320Aから基板を取り出すとき、および/またはロードロック320Aに基板を配置するときに、第1の方向にほぼ直角であり得る第2の方向に1つまたは複数のエンドエフェクタを配向させ得る。同様に、ファクトリインターフェースロボット326Bは、ロードロック320Bから基板を取り出すとき、および/またはロードロック320Bに基板を配置するときに、第1の方向にほぼ直角であり得る第3の方向に1つまたは複数のエンドエフェクタを配向させ得る。第3の方向は、実施形態では、第2の方向から約180度であり得る。
【0058】
ロードロック320A~320Bは、ファクトリインターフェース306A~Bの内側ボリュームを外部環境にさらすことなしにアクセスされ得る。一実施形態では、ロードロック320A、320Bは、ロードロックの、ドア130と反対側にある追加のアクセスドア(図示せず)を含む。そのようなアクセスドアは、ファクトリインターフェース306A~Bの内側を外部環境にさらすことなしにロードロック320A~Bへの保守アクセスを可能にするために、ドア130、128A、128Bが閉じられている間、開かれ得る。
【0059】
次に図3Bを参照すると、いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースロボット326Aは、通過エリア315を使用して、1つまたは複数の基板をファクトリインターフェースロボット326Bに移送するように構成され得、その逆も同様である。一例では、通過エリア315は、(たとえば、ロードロック120A~Bがそれぞれ積層されたロードロックである場合)ロードロック320A~Bの上側内側チャンバのペアと下側内側チャンバのペアとの間のビアであり得る。いくつかの実施形態では、通過エリア315は、(基板が移送チャンバ110におよび移送チャンバ110から移送される)真空環境から、(基板がロードロックの外部にあるファクトリインターフェース106の内側ボリュームに、およびその内側ボリュームから移送される)大気圧または大気圧に近い不活性ガス環境に変化する、環境的に制御される大気の一部であり得る。たとえば、通過エリア315は、ロードロックのうちの1つまたは複数の環境的に制御されるエリアの一部であり得るか、またはそれ自体の別個の環境的に制御されるエリアを有し得る。通過エリア315が上側内側チャンバと下側内側チャンバとの間にある一実施形態では、通過エリアは、ロードロックを収容するエンクロージャ内に含まれ、ファクトリインターフェースの環境から通過エリア315を密封するために使用され得るスリットバルブを含む。代替的に、通過エリア315はファクトリインターフェースの環境にさらされ得、および/またはファクトリインターフェースの環境の一部であり得る。代替または追加として、ビアがロードロックの上方および/または下方に配置され得、ファクトリインターフェース306Aとファクトリインターフェース306Bとの間に通過エリアを与え得る。いくつかの実施形態では、ロードロックの上方および/または下方に配置されたビアのいずれかまたは両方が、ロードロックのうちの1つまたは複数の環境的に制御される大気の一部であり得る。ファクトリインターフェースロボット326Aは、通過エリアのいずれかを通して1つまたは複数の基板をファクトリインターフェースロボット326Bに移送するように構成され得、その逆も同様である。いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースロボット326Aは基板をファクトリインターフェースロボット326Bにハンドオフすることができる。いくつかの実施形態では、ファクトリインターフェースロボット326Aは、通過エリア中の棚上に基板を配置することができ、ファクトリインターフェースロボット326Bは棚から基板を取り出すことができる。
【0060】
説明例では、電子デバイス製造システム300は、移送チャンバ110と、移送チャンバ114、116、118に接続された複数の処理チャンバと、第1の側面、および第1のロードロックの第1の側面にほぼ直角である第2の側面を有する第1のロードロック(たとえばロードロック320A)とを含み、第1のロードロックの第1の側面は移送チャンバ110に接続される。さらに、電子デバイス製造システム300は、第1の側面と、第2のロードロックの第1の側面にほぼ直角である第2の側面とを有する第2のロードロック(たとえばロードロック320B)を含み、第2のロードロックの第1の側面は移送チャンバ110に接続される。第1のファクトリインターフェース306Aが第1のロードロックの第2の側面に接続され、第2のファクトリインターフェース306Bが第2のロードロックの第2の側面に接続される。第1のファクトリインターフェース306Aは第1の大気環境を含むことができ、第2のファクトリインターフェース306Bは第2の大気環境を含むことができる。
【0061】
図4は、本開示の実施形態による、基板を第1のファクトリインターフェースロボットから第2のファクトリインターフェースロボットに輸送するための方法である。ブロック410において、第1のファクトリロボットが基板キャリアから基板を取り出す。一例では、基板キャリアはFOUPである。ブロック420において、第1のファクトリインターフェースロボットは基板を第2のファクトリロボットに移送する。一例では、第1のファクトリロボットおよび第2のファクトリロボットはファクトリインターフェース内に配設される。別の例では、第1のファクトリロボットは第1のファクトリインターフェース中に配設され、第2のファクトリロボットは第2のファクトリインターフェース中に配設される。第1のファクトリインターフェースロボットは、通過エリアを使用して基板を第2のファクトリインターフェースロボットに移送するように構成され得る。第1の例では、通過エリアは、ファクトリインターフェースの前面と、ロードロックの前向きの側面との間に配設され得る。第2の例では、通過エリアは、ファクトリインターフェースの内側ボリューム内に1つまたは複数のロードロックの上方に配設されたビアまたはオープンスペースであり得る。第3の例では、通過エリアは、(たとえば、ロードロックがそれぞれ積層されたロードロックである場合)ロードロックの上側内側チャンバのペアと下側内側チャンバのペアとの間に配設されたオープンスペースまたはビアであり得る。第4の例では、通過エリアは、1つまたは複数のロードロックの下方に配設されたオープンスペースまたはビアであり得る。第1のファクトリインターフェースロボットは、通過エリアを通して基板を第2のファクトリインターフェースロボットに移送するように構成され得る。
【0062】
ブロック430において、第2のファクトリインターフェースロボットは、ファクトリインターフェース内に配設されたロードロックの内側に基板を配置する。ロードロックは、第1のファクトリインターフェースロボットによってアクセスされることができない。一例では、第2のファクトリロボットは、ファクトリインターフェース内に配設されたロードロックの内側から基板を取り出すことができる。第2のファクトリロボットは、その場合、基板を第1のファクトリロボットに移送することができる。第2のファクトリインターフェースロボットは、通過エリアを使用して基板を第1のファクトリインターフェースロボットに移送するように構成され得る。第1のファクトリロボットは、その場合、基板キャリア内に基板を配置することができる。
【0063】
前述の説明は、本開示のいくつかの実施形態についての十分な理解を与えるために、特定のシステム、構成要素、方法などの例など、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、本開示の少なくともいくつかの実施形態はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者に明らかになろう。他の事例では、本開示を不必要に不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構成要素または方法については詳細に説明しないか、または簡単なブロック図形式で提示している。したがって、記載されている具体的な詳細は例にすぎない。特定の実装形態は、これらの例示的な詳細と異なるが、依然として本開示の範囲内に入ることが企図され得る。
【0064】
本明細書全体にわたる「1つの実施形態」または「一実施形態」への言及は、実施形態に関して説明した特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態中に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所における「一実施形態では」または「実施形態では」という句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく包括的な「または」を意味するものとする。「約」または「ほぼ」という用語が本明細書で使用されるとき、これは、提示された公称値が±10%以内で正確であることを意味するものとする。
【0065】
本明細書における方法の動作を特定の順序で図示し、説明したが、各方法の動作の順序は、いくつかの動作が他の動作と少なくとも部分的に同時に実行され得るように、いくつかの動作が逆の順序で実行され得るように変更され得る。別の実施形態では、別個の動作の命令またはサブ動作は断続的様式および/または交互様式であり得る。
【0066】
上記説明は例示的なものであり、限定的なものでないことを理解されたい。上記説明を読み、理解すると、多くの他の実施形態が当業者に明らかになろう。本開示の範囲は、したがって、添付の特許請求の範囲に権利が与えられる等価物の全範囲とともに、そのような特許請求の範囲を参照しながら決定されるべきである。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-12-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイス製造システムのためのファクトリインターフェースであって、前記ファクトリインターフェースは、
底部と、上部と、複数の側面とによって画定された内部空間と、
前記ファクトリインターフェースの前記内部空間内に配設されたロードロックと、
前記ファクトリインターフェースの前記内部空間内に配設されたファクトリインターフェースロボットと
を備え、
前記複数の側面が、電子デバイスの移送チャンバに面するように構成された背面と、右側面と、左側面とを含み、
前記ロードロックが、前記背面とほぼ直交する第1のドアと、前記背面とほぼ平行であり移送チャンバロボットによってアクセス可能である第2のドアとを備え、
記ファクトリインターフェースロボットが、基板キャリアのセットと前記ロードロックとの間で基板を移送するように構成された、ファクトリインターフェース。
【請求項2】
前記ファクトリインターフェースの前記内部空間内に配設された第2のロードロックと、
基板キャリアの第2のセットと前記第2のロードロックとの間で基板を移送するように構成された第2のファクトリインターフェースロボットと
をさらに備える、請求項1に記載のファクトリインターフェース。
【請求項3】
前記複数の側面が、前記電子デバイス製造システムの移送チャンバに面するように構成された背面と、前面と、右側面と、左側面とを含み、前記ファクトリインターフェースロボットが、前記内部空間内に前記左側面に近接して配設され、前記第2のファクトリインターフェースロボットが、前記内部空間内に前記右側面に近接して配設され、
記ロードロックが前記第2のロードロックよりも前記ファクトリインターフェースロボットに近くなり、前記第2のロードロックが前記ロードロックよりも前記第2のファクトリインターフェースロボットに近くなるように、前記ロードロックおよび前記第2のロードロックが、前記背面に隣接して、前記ファクトリインターフェースロボットと前記第2のファクトリインターフェースロボットとの間に配設された、請求項2に記載のファクトリインターフェース。
【請求項4】
基板キャリアの前記セットを受けるためのロードポートの第1のセットであって、ロードポートの前記第1のセットが、前記左側面に近接した前記前面の第1の部分に配置された、ロードポートの第1のセットと、
基板キャリアの前記第2のセットを受けるためのロードポートの第2のセットであって、ロードポートの前記第2のセットが、前記右側面に近接した前記前面の第2の部分に配置された、ロードポートの第2のセットと
をさらに備える、請求項3に記載のファクトリインターフェース。
【請求項5】
ロードポートの前記第1のセットのうちの1つのロードポートの下方に配置された基板保管容器または計測機器のうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項4に記載のファクトリインターフェース。
【請求項6】
前記ファクトリインターフェースの前記内部空間内に前記ロードロックの上方または下方に配設されたビアをさらに備え、前記ファクトリインターフェースロボットが、前記ビアを通して基板を前記第2のファクトリインターフェースロボットに移送するように構成された、請求項に記載のファクトリインターフェース。
【請求項7】
前記複数の側面が、前記電子デバイス製造システムの移送チャンバに面するように構成された背面と、右側面と、左側面とを含み、前記ファクトリインターフェースロボットが、前記内部空間内に前記左側面に近接して配設され、前記ロードロックが、前記背面に隣接して、前記ファクトリインターフェースロボットと前記右側面との間に配設された、請求項1に記載のファクトリインターフェース。
【請求項8】
記ロードロックがバッチロードロックである、請求項1に記載のファクトリインターフェース。
【請求項9】
前記ファクトリインターフェースの前記内部空間内に前記ロードロックの下方に配設された第2のロードロック
をさらに備える、請求項1に記載のファクトリインターフェース。
【請求項10】
前記複数の側面が、前記電子デバイス製造システムの移送チャンバに面するように構成された背面と、前面と、右側面と、左側面とを含み、前記前面が、中心部分と、左前部分と、右前部分とを備え、前記中心部分が、前記左前部分と、前記右前部分と、前記背面とから離れて突出し、基板キャリアの前記セットから第1の基板キャリアを受けるための第1のロードポートが前記左前部分上の第1の位置に配置され、基板キャリアの前記セットから第2の基板キャリアを受けるための第2のロードポートが、前記右前部分上の第2の位置に配置された、請求項1に記載のファクトリインターフェース。
【請求項11】
前記ファクトリインターフェースの前記内部空間内に、前記左前部分と、前記右前部分と、前記背面とから離れて突出する前記中心部分に配設されたビア
をさらに備え、前記ファクトリインターフェースロボットが、前記ビアを通して基板を第2のファクトリインターフェースロボットに移送するように構成された、請求項10に記載のファクトリインターフェース。
【請求項12】
電子デバイス製造システムであって、
移送チャンバと、
前記移送チャンバに接続された複数の処理チャンバと、
第1の側面と、ロードロックの前記第1の側面にほぼ直角である第2の側面とを有するロードロックと、
記ロードロックの前記第2の側面に接続されたファクトリインターフェースと、
前記ファクトリインターフェースの内部空間に配置されたファクトリインターフェースロボット
を備え
前記ロードロックの前記第1の側面が前記移送チャンバに接続され、前記ロードロックが、前記第1の側面とほぼ平行であり移送チャンバロボットによってアクセス可能である第1のドアと、前記第2の側面とほぼ平行である第2のドアとを備え、
前記ファクトリインターフェースロボットが、基板キャリアのセットと前記ロードロックとの間で基板を移送するように構成された、電子デバイス製造システム。
【請求項13】
第3の側面と、第2のロードロックの前記第3の側面にほぼ直角である第4の側面とを有する第2のロードロックと、
前記第2のロードロックの前記第4の側面に接続された第2のファクトリインターフェースと、
前記第2のファクトリインターフェースの内部空間に配置された第2のファクトリインターフェースロボットと
を備え、
前記第2のロードロックの前記第3の側面が前記移送チャンバに接続され、前記第2のロードロックが、前記第3の側面とほぼ平行であり前記移送チャンバロボットによってアクセス可能である第3のドアを備え、
前記第2のファクトリインターフェースロボットが、基板キャリアの第2のセットと前記第2のロードロックとの間で基板を移送するように構成された、請求項12に記載の電子デバイス製造システム。
【請求項14】
記ファクトリインターフェースが大気環境を含み、前記第2のファクトリインターフェースが第2の大気環境を含む、請求項13に記載の電子デバイス製造システム。
【請求項15】
記ロードロックおよび前記第2のロードロックが、それぞれ、異なる垂直レベルに位置する上側内側チャンバのペアと下側内側チャンバのペアとを有する、積層されたロードロックであり、前記電子デバイス製造システムは、
上側内側チャンバの前記ペアと下側内側チャンバの前記ペアとの間の内に配設されたビアをさらに備え、
記ファクトリインターフェースロボットが、前記ビアを通して基板を前記第2のファクトリインターフェースロボットに移送するように構成された、請求項13に記載の電子デバイス製造システム。
【請求項16】
記ファクトリインターフェースが、基板キャリアの前記セットを受けるためのロードポートのセットを備え、請求項12に記載の電子デバイス製造システム。
【請求項17】
基板を輸送するための方法であって、
ァクトリインターフェースロボットによって、基板キャリアから基板を取り出すことと、
記ファクトリインターフェースロボットを介して、ファクトリインターフェース内に配設されたロードロックの内側に前記基板を配置することと
を含み、
前記ロードロックが、前記ファクトリインターフェースの背面とほぼ直交する第1のドアと、前記背面とほぼ平行であり移送チャンバロボットによってアクセス可能である第2のドアとを備え、前記背面が移送チャンバに面するように構成された、方法。
【請求項18】
前記ファクトリインターフェースロボットによって、基板キャリアから第2の基板を取り出すことと、
前記第2の基板を前記ファクトリインターフェースロボットから第2のファクトリインターフェースロボットに移送することであって、前記ファクトリインターフェースロボットおよび前記第2のファクトリインターフェースロボットが前記ファクトリインターフェース内に配設された、移送することと、
前記第2のファクトリインターフェースロボットを介して、前記ファクトリインターフェース内に配設された第2のロードロックの内側に前記基板を配置することと
を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
記ファクトリインターフェースロボットが前記第2のロードロックにアクセスすることができない、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記基板が、前記ファクトリインターフェースの内部空間内に前記第のロードロックの上方または下方に配設されたビアを通して移送される、請求項18に記載の方法。
【外国語明細書】