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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024024910
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】センサ装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20240216BHJP
【FI】
A61B5/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022127893
(22)【出願日】2022-08-10
(71)【出願人】
【識別番号】000191238
【氏名又は名称】日清紡マイクロデバイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100160495
【弁理士】
【氏名又は名称】畑 雅明
(74)【代理人】
【識別番号】100173716
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 真理
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【弁理士】
【氏名又は名称】今下 勝博
(72)【発明者】
【氏名】坂田 大輔
【テーマコード(参考)】
4C117
【Fターム(参考)】
4C117XB01
4C117XC11
4C117XD10
4C117XD11
4C117XD22
4C117XD26
4C117XD31
4C117XE13
4C117XE15
4C117XE16
4C117XE17
4C117XE19
4C117XE23
4C117XE24
4C117XE26
4C117XE29
4C117XE37
4C117XE38
4C117XH11
(57)【要約】
【課題】本開示は、被験者の衣服にフィットする構成のセンサ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本開示は、生体情報を検出するバイタルセンサ部と、検出した前記生体情報を送信する信号処理部と、第1の挟み込み部と、を有する第1筐体、及び前記信号処理部からの前記生体情報を受信する信号受信部と、前記信号受信部からの前記生体情報を外部に送信する情報送信部と、前記第1の挟み込み部とで布地を挟み込む第2の挟み込み部と、を有する第2筐体を備えるセンサ装置である。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体情報を検出するバイタルセンサ部と、
検出した前記生体情報を送信する信号処理部と、
第1の挟み込み部と、
を有する第1筐体、及び
前記信号処理部からの前記生体情報を受信する信号受信部と、
前記信号受信部からの前記生体情報を外部に送信する情報送信部と、
前記第1の挟み込み部とで布地を挟み込む第2の挟み込み部と、
を有する第2筐体
を備えるセンサ装置。
【請求項2】
前記第1の挟み込み部及び前記第2の挟み込み部はそれぞれ磁石を有し、当該磁石の磁力で布地を挟み込むことを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項3】
前記第1の挟み込み部は非点対称の位置に複数の磁石を有し、前記第2の挟み込み部は前記第1の挟み込み部の磁石の対向する位置に複数の磁石を有することを特徴とする請求項2に記載のセンサ装置。
【請求項4】
前記第1の挟み込み部及び前記第2の挟み込み部はいずれかが凹部を有し、他が凸部を有し、凹部と凸部が嵌合して布地を挟み込むことを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項5】
前記第1の挟み込み部は非点対称の位置に複数の凹部又は凸部を有し、前記第2の挟み込み部は前記第1の挟み込み部の凹部又は凸部の対向する位置に、複数の凸部又は凹部を有することを特徴とする請求項4に記載のセンサ装置。
【請求項6】
前記第1の挟み込み部は非点対称の形状の凹部又は凸部を有し、前記第2の挟み込み部は前記第1の挟み込み部の凹部又は凸部に嵌合する形状を有することを特徴とする請求項4に記載のセンサ装置。
【請求項7】
前記信号処理部から前記信号受信部への前記生体情報は無線伝送されることを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項8】
前記第1筐体は、前記バイタルセンサ部及び前記信号処理部に給電する電源部をさらに有し、
前記第2筐体は、前記信号受信部、前記情報送信部及び前記電源部に給電する給電部をさらに有し、
前記給電部から前記電源部へはワイヤレス給電されることを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、人間の生体情報を検出するセンサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
関連する技術では、人間の体表面から生体情報を検出し、外部に備える記録装置に伝送するものには、衣服そのものにセンサ装置を埋め込むものや、衣服とセンサ装置を一体として形成するものがある(例えば、非特許文献1参照。)。また、センサ装置を粘着剤やテープで人間の体表面に張り付けるものもある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】インターネット<https://www.cocomi.toyobostc.com/>「検索日2022.07.27」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、センサ装置を埋め込むためのセンサ装置専用の衣服となったり、個人の体型の違いからオーダメイドの衣服となったり、また、その衣服を洗濯することが困難であるという課題があった。センサ装置を人間の体表面に張り付けると、粘着剤やテープによるかぶれが課題となっていた。
【0005】
そこで本開示は、被験者の衣服にフィットする構成のセンサ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のセンサ装置は、
生体情報を検出するバイタルセンサ部と、
検出した前記生体情報を送信する信号処理部と、
第1の挟み込み部と、
を有する第1筐体、及び
前記信号処理部からの前記生体情報を受信する信号受信部と、
前記信号受信部からの前記生体情報を外部に送信する情報送信部と、
前記第1の挟み込み部とで布地を挟み込む第2の挟み込み部と、
を有する第2筐体
を備える。
【0007】
本開示のセンサ装置は、
前記第1の挟み込み部及び前記第2の挟み込み部はそれぞれ磁石を有し、当該磁石の磁力で布地を挟み込むことを特徴とする。
【0008】
本開示のセンサ装置は、
前記第1の挟み込み部は非点対称の位置に複数の磁石を有し、前記第2の挟み込み部は前記第1の挟み込み部の磁石の対向する位置に複数の磁石を有することを特徴とする。
【0009】
本開示のセンサ装置は、
前記第1の挟み込み部及び前記第2の挟み込み部はいずれかが凹部を有し、他が凸部を有し、凹部と凸部が嵌合して布地を挟み込むことを特徴とする。
【0010】
本開示のセンサ装置は、
前記第1の挟み込み部は非点対称の位置に複数の凹部又は凸部を有し、前記第2の挟み込み部は前記第1の挟み込み部の凹部又は凸部の対向する位置に、複数の凸部又は凹部を有することを特徴とする。
【0011】
本開示のセンサ装置は、
前記第1の挟み込み部は非点対称の形状の凹部又は凸部を有し、前記第2の挟み込み部は前記第1の挟み込み部の凹部又は凸部に嵌合する形状を有することを特徴とする。
【0012】
本開示のセンサ装置は、
前記信号処理部から前記信号受信部への前記生体情報は無線伝送されることを特徴とする。
【0013】
本開示のセンサ装置は、
前記第1筐体は、前記バイタルセンサ部及び前記信号処理部に給電する電源部をさらに有し、
前記第2筐体は、前記信号受信部、前記情報送信部及び前記電源部に給電する給電部をさらに有し、
前記給電部から前記電源部へはワイヤレス給電されることを特徴とする。
【0014】
なお、上記各開示は、可能な限り組み合わせることができる。
【発明の効果】
【0015】
本開示は、被験者の衣服にフィットする構成のセンサ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示のセンサ装置の回路構成例を示す。
図2】本開示のセンサ装置の構造例を示す。
図3】本開示のセンサ装置の構造例を示す。
図4】本開示のセンサ装置の挟み込み部の配置例を示す。
図5】本開示のセンサ装置の挟み込み部の構造例を示す。
図6】本開示のセンサ装置の回路構成例を示す。
図7】本開示のセンサ装置の回路構成例を示す。
図8】本開示のセンサ装置のカップリングコイルの配置例を示す。
図9】本開示のセンサ装置の回路構成例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本開示は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0018】
本開示のセンサ装置の回路構成を図1に示す。センサ装置は第1筐体100及び第2筐体200を備える。第1筐体100は、生体情報を検出するバイタルセンサ部111と、検出した生体情報を送信する信号処理部112と、第1の挟み込み部(不図示)と、を有する。第2筐体200は、信号処理部112からの生体情報を受信する信号受信部211と、信号受信部211からの生体情報を外部に送信する情報送信部212と、第1の挟み込み部(不図示)とで布地を挟み込む第2の挟み込み部(不図示)と、を有する。
【0019】
バイタルセンサ部111は、生体情報、例えば、体温、脈拍、加速度、血中酸素濃度、血流、心音、呼吸音、内臓音、関節音、筋電及び/又は心電を生体から検出する。バイタルセンサ部111は、これらの生体情報を検出することに適したセンサを備える。
【0020】
信号処理部112は、バイタルセンサ部111の検出した生体情報を信号受信部211に送信する。信号処理部112は、検出した生体情報を加工することもある。例えば、検出した脈拍から脈拍数を算出したり、検出した加速度から歩数を算出したり、検出した血流から血圧を計算したり、検出した呼吸音から呼吸数を算出したり、算出した歩数から消費カロリーを計算したり、心音や心電から心拍数を計算したりする。
【0021】
信号受信部211は、信号処理部112からの生体情報を受信する。信号処理部112から信号受信部211への生体情報の伝送は無線伝送でも、有線伝送でもよい。第1筐体100と第2筐体200を、衣服などの布地を挟み込んで対峙して使用する場合は、後述する無線伝送が好ましい。
【0022】
情報送信部212は、信号受信部211からの生体情報を外部に送信する。情報送信部212は、信号受信部211から生体情報が入力されると、直ちに生体情報を送信してもよい。情報送信部212は、信号受信部211からの生体情報を記憶しておき、外部からの指示によって生体情報を外部に送信してもよい。情報送信部212は、信号受信部211からの生体情報を記憶しておき、一定時間ごとに生体情報を外部に送信してもよい。
【0023】
センサ装置の構造を図2に示す。センサ装置は第1筐体100及び第2筐体200を備える。第1筐体100は、バイタルセンサ部111と、第1の挟み込み部114と、信号処理部112と、を有する。信号処理部112は図示を省略している。第2筐体200は、信号受信部211と、情報送信部212と、第2の挟み込み部214と、を有する。信号受信部211と情報送信部212は図示を省略している。第2の挟み込み部214は、第1の挟み込み部114とで布地を挟み込む。301は衣服、302は生体の体表面部である。
【0024】
第1の挟み込み部114と第2の挟み込み部214で衣服等の布地を挟み込むので、市販の衣服にセンサ装置を取り付けることができる。センサ装置は自由に取り外しが可能なため、衣服を着替えたり、衣服を洗濯することができる。センサ装置は衣服のどこにでも装着できるので、衣服と体形に合わせてセンサ装置の位置を自由に変えることができる。生体情報の検出に適した胸部、腹部、腕部、足部、首部などの場所に装着することもできる。また、バイタルセンサ部111を第1筐体100の体表面部302の側に配置すれば、体表面部302からの生体情報の検出が容易になる。
【0025】
図2では、第1の挟み込み部114及び第2の挟み込み部214は、2対からなる構造を示しているが、1対以上であればよい。複数対からなれば、センサ装置の衣服301への取り付けが安定する。
【0026】
第1の挟み込み部114及び第2の挟み込み部214はそれぞれ磁石を有し、磁石の磁力で衣服301を挟み込んでもよい。磁石は衣服301の平面方向にN極とS極を持ち、第1の挟み込み部114と第2の挟み込み部214では、磁極が反対になっている構造でもよい。磁石は衣服301の側にN極かS極を持ち、衣服301と反対側に反対の磁極を持ち、第1の挟み込み部114と第2の挟み込み部214では、磁極が反対になっている構造でもよい。
【0027】
第1の挟み込み部114及び第2の挟み込み部214の他の構造を図3に示す。センサ装置は第1筐体100及び第2筐体200を備える。第1筐体100は、バイタルセンサ部111と、第1の挟み込み部114と、信号処理部112と、を有する。信号処理部112は図示を省略している。第2筐体200は、信号受信部211と、情報送信部212と、第2の挟み込み部214と、を有する。信号受信部211と情報送信部212は図示を省略している。第2の挟み込み部214は、第1の挟み込み部114とで布地を挟み込む。301は衣服、302は生体の体表面部である。
【0028】
図3において、第1の挟み込み部114は凸形状で、第2の挟み込み部214は凹形状で、凹部と凸部とが嵌合して、センサ装置を衣服301に固定する。第1の挟み込み部114が凹形状で、第2の挟み込み部214が凸形状であってもよい。凹部及び凸部としては、スナップボタンが例示できる。
【0029】
図3では、第1の挟み込み部114及び第2の挟み込み部214は2対からなる構造を示しているが、1対以上であればよい。複数対からなれば、センサ装置の衣服への取り付けが安定する。
【0030】
第1の挟み込み部及び第2の挟み込み部がそれぞれ複数の磁石を有するか、それぞれ複数の凹部又は凸部を有するかの場合の第1の挟み込み部及び第2の挟み込み部の配置の例を図4に示す。図4は、第1筐体100及び第2筐体200を、それぞれ衣服を挟み込む側から見た図である。図4において、100は第1筐体、114は第1の挟み込み部、200は第2筐体、214は第2の挟み込み部である。
【0031】
第1の挟み込み部114及び第2の挟み込み部214がそれぞれ複数の磁石を有する場合、第1の挟み込み部114は非点対称の位置に複数の磁石を有し、第2の挟み込み部214は第1の挟み込み部の磁石の対向する位置に複数の磁石を有する。第1筐体100と第2筐体200を対向させると、磁石の磁力で衣服(不図示)を挟み込む。また、複数の磁石が非点対称の位置に配置されているので、第1筐体100と第2筐体200の向きがずれることなく、所望の位置関係で衣服を挟み込むことができる。
【0032】
第1の挟み込み部114及び第2の挟み込み部214がそれぞれ複数の凹部又は凸部を有する場合、第1の挟み込み部114は非点対称の位置に複数の凹部又は凸部を有し、第2の挟み込み部214は、第1の挟み込み部114の凹部又は凸部の対向する位置に複数の凸部又は凹部を有する。第1の挟み込み部114と第2の挟み込み部214とでは、対向する位置で凸部と凹部が嵌合する関係になっている。第1筐体100と第2筐体200を対向させ、凹部と凸部で衣服(不図示)を挟み込んで嵌合させる。複数の凹部又は凸部が非点対称の位置に配置されているので、第1筐体100と第2筐体200の向きがずれることなく所望の位置関係で衣服を挟み込むことができる。
【0033】
第1筐体100と第2筐体200を所望の位置関係で対向させることができれば、例えば、第1筐体の信号処理部と第2筐体の信号受信部を近接させて、小電力の無線伝送が可能になる。
【0034】
第1の挟み込み部及び第2の挟み込み部の形状の例を図5に示す。図5は、第1筐体100及び第2筐体200を、それぞれ衣服を挟み込む側から見た図である。図5において、100は第1筐体、114は第1の挟み込み部、200は第2筐体、214は第2の挟み込み部である。
【0035】
第1の挟み込み部114は非点対称の形状の凹部又は凸部を有し、第2の挟み込み部214は第1の挟み込み部114の凹部又は凸部に勘合する形状の凸部又は凹部を有する。非点対称の形状の例としては、ティアドロップ形、ハート形、半月形、二等辺三角形、不等辺三角形、台形等が例示できる。
【0036】
第1の挟み込み部及び第2の挟み込み部が非点対称の形状であれば、1対の凹部又は凸部でも、第1筐体100と第2筐体200の向きがずれることなく所望の位置関係で衣服を挟み込むことができる。第1筐体100と第2筐体200を所望の位置関係で対向させることができれば、例えば、第1筐体の信号処理部と第2筐体の信号受信部を近接させて、小電力の無線伝送が可能になる。
【0037】
本開示のセンサ装置の他の回路構成を図6に示す。センサ装置は第1筐体100及び第2筐体200を備える。第1筐体100は、生体情報を検出するバイタルセンサ部111と、検出した生体情報を送信する信号処理部112と、バイタルセンサ部111及び信号処理部112に給電する電源部113と、第1の挟み込み部(不図示)と、を有する。第2筐体200は、信号処理部112からの生体情報を受信する信号受信部211と、信号受信部211からの生体情報を外部に送信する情報送信部212と、バッテリ(不図示)を備え、信号受信部211、情報送信部212及び電源部113に給電する給電部213と、第1の挟み込み部(不図示)とで布地を挟み込む第2の挟み込み部(不図示)と、を有する。
【0038】
信号処理部112から信号受信部211への生体情報は無線伝送される。第1筐体100と第2筐体200との間に、衣服が介在しても、生体情報を伝送することができる。給電部213から電源部113へはワイヤレス給電される。バッテリのある給電部213を第2筐体200に配置することができるので、第1筐体100を薄くすることができる。第1筐体100を衣服の内側に装着すれば、衣服と体表面の間を薄くでき、センサ装置の装着感を低減することができる。
【0039】
本開示のセンサ装置の回路構成例を図7に示す。図6の回路構成に対して、信号処理部112は第1カップリングコイル115を介して生体情報を無線送信し、信号受信部211は第2カップリングコイル215を介して生体情報を無線受信する。給電部213は第4カップリングコイル216を介してワイヤレス送電し、電源部113は第3カップリングコイル116を介してワイヤレス受電する。カップリングコイルによる結合としては、電磁誘導方式、磁界共鳴方式、電界結合方式が例示できる。
【0040】
図7の回路構成の場合の、センサ装置のカップリングコイルの配置例を図8に示す。図8は、第1筐体100及び第2筐体200を、それぞれ衣服を挟み込む側から見た図である。図4の構造に対して、第1カップリングコイル115、第3カップリングコイル116、第2カップリングコイル215及び第4カップリングコイル216の配置の例が追加されている。第1カップリングコイル115と第2カップリングコイル215とを、また第3カップリングコイル116と第4カップリングコイル216とをそれぞれ対向させる。第1筐体100と第2筐体200で衣服を挟み込んだときに、第1筐体100と第2筐体200とを所望の位置関係で対向させることができるので、衣服を挟んで生体情報の無線伝送及び電力のワイヤレス給電の結合を効率よく行うことができる。
【0041】
図5の構造に対しても、カップリングコイルを同様に配置することが可能であるので、第1カップリングコイル115と第2カップリングコイル215とを、また第3カップリングコイル116と第4カップリングコイル216とをそれぞれ対向させることができる。
【0042】
本開示のセンサ装置の回路構成例を図9に示す。図6の回路構成に対して、信号処理部112は第5カップリングコイル117を介して生体情報を無線送信し、信号受信部211は第6カップリングコイル217を介して生体情報を無線受信する。給電部213も第6カップリングコイル217を介してワイヤレス送電し、電源部113も第5カップリングコイル117を介してワイヤレス受電する。生体情報の無線伝送と電力のワイヤレス給電でカップリングコイルを共用するため、カップリングコイルの専有面積を小さくすることができる。
【0043】
図9の回路構成の場合の、図4又は図5の構造に対して、第5カップリングコイル117と第6カップリングコイル217とを対向させることができるので、衣服を挟んで生体情報の無線伝送及び電力のワイヤレス給電の結合を効率よく行うことができる。
【0044】
以上説明したように、本開示のセンサ装置は、被験者の衣服にフィットする構成のセンサ装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0045】
100:第1筐体
111:バイタルセンサ部
112:信号処理部
113:電源部
114:第1の挟み込み部
115:第1カップリングコイル
116:第3カップリングコイル
117:第5カップリングコイル
200:第2筐体
211:信号受信部
212:情報送信部
213:給電部
214:第2の挟み込み部
215:第2カップリングコイル
216:第4カップリングコイル
217:第6カップリングコイル
301:衣服
302:体表面部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9