(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025318
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、タスク管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240216BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20240216BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06F3/0484
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022128684
(22)【出願日】2022-08-12
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】吉田 拓人
(72)【発明者】
【氏名】大瀧 誉之
(72)【発明者】
【氏名】塩見 奈津美
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555AA76
5E555BA01
5E555BA06
5E555BB01
5E555BB06
5E555BC17
5E555BD07
5E555BD08
5E555CA12
5E555CB12
5E555CB42
5E555CC20
5E555DB41
5E555DD06
5E555EA02
5E555EA05
5E555EA07
5E555EA08
5E555FA00
5L049AA09
(57)【要約】
【課題】簡単にタスクを作成できるとともに、タスクと担当者とを関連付けて管理する。
【解決手段】ユーザが利用するユーザ端末とネットワークを介して通信可能な情報処理装置が、複数のユーザ間で相互にメッセージを送受信するための対話画面に対する操作に応じて送信された取得要求を受信すると、対話における少なくとも最終のメッセージを初期表示するとともに、タスク及び担当者を入力可能な登録画面を表示する画面データをユーザ端末に送信する画面送信部と、登録画面に対する操作に応じて送信された登録要求を受信すると、タスクと担当者とを関連付けて記憶部に記憶するタスク登録部と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用するユーザ端末とネットワークを介して通信可能な情報処理装置であって、
複数のユーザ間で相互にメッセージを送受信するための対話画面に対する操作に応じて送信された取得要求を受信すると、対話における少なくとも最終のメッセージを初期表示するとともに、タスク及び担当者を入力可能な登録画面を表示する画面データを前記ユーザ端末に送信する画面送信部と、
前記登録画面に対する操作に応じて送信された登録要求を受信すると、前記タスクと前記担当者とを関連付けて記憶部に記憶するタスク管理部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記登録画面は、さらに依頼者及び期限の少なくとも一方を入力可能である、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記対話画面は、複数のユーザを含むグループで前記メッセージを送受信し、
前記登録画面は、前記グループに含まれるユーザから前記担当者又は前記依頼者を選択可能である、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記対話画面は、複数のユーザを含むグループで前記メッセージを送受信し、
前記登録画面は、前記グループに含まれないユーザから前記担当者又は前記依頼者を選択可能である、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項2から4のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記画面送信部は、前記ユーザが前記依頼者として関連付けられている前記タスクに関する情報、又は前記ユーザが前記担当者として関連付けられている前記タスクに関する情報を表示するための確認画面を表示する画面データを、前記ユーザ端末に送信する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理装置であって、
前記タスク管理部は、前記取得要求を送信する操作で特定された前記メッセージを前記タスクと関連付けて前記記憶部に記憶する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記画面送信部は、前記確認画面に対する操作に応じて、前記タスクと関連付けられた前記メッセージを含む履歴情報を前記対話画面に表示するための画面データを前記ユーザ端末に送信する、
情報処理装置。
【請求項8】
ユーザが利用するユーザ端末と情報処理装置とがネットワークを介して通信可能な情報処理システムであって、
前記ユーザ端末は、
複数のユーザ間で相互にメッセージを送受信するための対話画面、並びに対話における少なくとも最終のメッセージを初期表示するとともに、タスク及び担当者を入力可能な登録画面を表示部に表示する表示制御部と、
前記対話画面に対する操作に応じて、取得要求を前記情報処理装置に送信する画面要求部と、
前記登録画面に対する操作に応じて、登録要求を前記情報処理装置に送信する登録要求部と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記取得要求を受信すると、前記登録画面を表示する画面データを前記ユーザ端末に送信する画面送信部と、
前記登録要求を受信すると、前記タスクと前記担当者とを関連付けて記憶部に記憶するタスク管理部と、
を備える情報処理システム。
【請求項9】
ユーザが利用するユーザ端末とネットワークを介して通信可能なコンピュータが、
複数のユーザ間で相互にメッセージを送受信するための対話画面に対する操作に応じて送信された取得要求を受信すると、対話における少なくとも最終のメッセージを初期表示するとともに、タスク及び担当者を入力可能な登録画面を表示する画面データを前記ユーザ端末に送信する手順と、
前記登録画面に対する操作に応じて送信された登録要求を受信すると、前記タスクと前記担当者とを関連付けて記憶部に記憶する手順と、
を実行するタスク管理方法。
【請求項10】
ユーザが利用するユーザ端末とネットワークを介して通信可能なコンピュータに、
複数のユーザ間で相互にメッセージを送受信するための対話画面に対する操作に応じて送信された取得要求を受信すると、対話における少なくとも最終のメッセージを初期表示するとともに、タスク及び担当者を入力可能な登録画面を表示する画面データを前記ユーザ端末に送信する手順と、
前記登録画面に対する操作に応じて送信された登録要求を受信すると、前記タスクと前記担当者とを関連付けて記憶部に記憶する手順と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、タスク管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業又はプライベートにおける情報共有又は意思疎通等を目的として、通信ネットワークを介してユーザ間で相互にメッセージを送受信する情報処理装置が利用されている。また、ユーザが実行すべき作業をタスクとして管理する情報処理装置が利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、端末のユーザ間でタスクの状態を共有し、管理する発明が開示されている。特許文献1に開示された発明では、情報処理装置が、第1の端末から受信したメッセージからタスクとして管理する内容を抽出し、抽出された内容に基づくタスクを第2の端末に送信し、第1の端末又は第2の端末から受信した情報に基づいてタスクの状態を更新する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、タスクを管理するために必要な情報が不明確なまま登録されることがある、という課題がある。例えば、ユーザ間の対話の中で依頼された作業は時系列で次々と追加されていくメッセージに埋没し、また、厳格に管理されていないことがあり、双方の認識の相違等により作業漏れや遅延等が発生することがある。
【0005】
さらに、対話がメインであることから、メッセージがタスクであると気が付いたときに、即座にタスクを簡単に作成できなければ、そのまま失念してしまうおそれがある。
【0006】
本発明の一実施形態は、上記のような技術的課題に鑑みて、簡単にタスクを作成できるとともに、タスクと担当者とを関連付けて管理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一実施形態である情報処理装置は、ユーザが利用するユーザ端末とネットワークを介して通信可能な情報処理装置であって、複数のユーザ間で相互にメッセージを送受信するための対話画面に対する操作に応じて送信された取得要求を受信すると、対話における少なくとも最終のメッセージを初期表示するとともに、タスク及び担当者を入力可能な登録画面を表示する画面データをユーザ端末に送信する画面送信部と、登録画面に対する操作に応じて送信された登録要求を受信すると、タスクと担当者とを関連付けて記憶部に記憶するタスク管理部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施形態によれば、簡単にタスクを作成できるとともに、タスクと担当者とを関連付けて管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】一実施形態における情報処理システムの全体構成を例示する図である。
【
図2】一実施形態におけるコンピュータのハードウェア構成を例示する図である。
【
図3】一実施形態におけるスマートフォンのハードウェア構成を例示する図である。
【
図4】一実施形態における情報処理システムの機能構成を例示する図である。
【
図5】一実施形態におけるタスク管理方法の処理手順を例示する図である。
【
図6】一実施形態におけるタスク管理方法の処理手順を例示する図である。
【
図7】一実施形態における対話画面を例示する図である。
【
図8】一実施形態における登録画面を例示する図である。
【
図9】一実施形態における確認画面を例示する図である。
【
図10】一実施形態における確認画面を例示する図である。
【
図11】一実施形態における詳細確認画面を例示する図である。
【
図12】一実施形態におけるメッセージ送信画面を例示する図である。
【
図13】一実施形態における対話画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、図面中において同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
【0011】
[実施形態]
<情報処理システムの全体構成>
本実施形態における情報処理システムの構成について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態における情報処理システムの全体構成の一例を示す概念図である。
【0012】
図1に示されているように、本実施形態における情報処理システム1は、通信管理サーバ10及び2台以上のユーザ端末20を含む。以降では、複数のユーザ端末20について、各々を区別するときは、「ユーザ端末20-1」、「ユーザ端末20-2」等と枝番を用いて表記する。
【0013】
通信管理サーバ10及びユーザ端末20は、それぞれ通信ネットワークN1に接続している。通信ネットワークN1は、接続されている各装置が相互に通信可能となるように構成されている。
【0014】
通信ネットワークN1は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、又はWAN(Wide Area Network)などの有線通信によるネットワークによって構築されている。通信ネットワークN1は、有線通信だけでなく、例えば、無線LAN、又は近距離無線通信等の無線通信、もしくはWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)、又は5G(5th Generation)等の移動体通信によるネットワークが含まれていてもよい。
【0015】
通信管理サーバ10は、複数のユーザ端末20が相互に通信する通信サービスを、通信ネットワークN1を介して提供する情報処理装置である。本実施形態における通信サービスは、対話管理機能とタスク管理機能とを連携させたサービスである。
【0016】
対話管理機能は、複数のユーザ間で行われる対話を管理する機能である。本実施形態における対話管理機能は、2人のユーザが一対一で対話を行うことも、3人以上のユーザを含むグループで対話を行うことも可能である。
【0017】
本実施形態における対話は、複数のユーザ間で相互にメッセージを送受信することで実現される。本実施形態におけるメッセージは、テキスト、画像、音声、動画、及びそれらの組み合わせ等で構成されてもよい。本実施形態における対話の一例は、テキストチャット、音声通話、又はビデオ会議等である。
【0018】
タスク管理機能は、ユーザが実行すべき作業をタスクとして登録し、その詳細情報及び進捗状況等を管理する機能である。本実施形態におけるタスクは、日常の業務を遂行する中でユーザ間の依頼により発生する独立した作業である。ただし、本実施形態におけるタスクはこれらに限定されず、例えば、1つの目的を達成するためのプロジェクトにおいて、各ユーザに割り当てられる細分化された作業であってもよい。
【0019】
本実施形態における通信サービスは、対話管理機能とタスク管理機能とを連携させることで、対話の中で発生したタスクを登録することができる。また、本実施形態における通信サービスは、登録されたタスクの詳細情報及び進捗状況をユーザ間で共有し、管理することができる。
【0020】
通信管理サーバ10は、1台の情報処理装置によって実現されてもよいし、複数台の情報処理装置によって実現される情報処理システムであってもよい。
【0021】
ユーザ端末20は、通信サービスのユーザが操作する情報処理端末である。ユーザ端末20-1は、第1のユーザが利用するユーザ端末である。ユーザ端末20-2は、第1のユーザとは異なる第2のユーザが利用するユーザ端末である。
【0022】
ユーザは、通信管理サーバ10が提供する対話画面に対して操作を行うことで、他のユーザと対話を行うことができる。また、ユーザは、対話画面に対して操作を行うことで登録画面を起動し、登録画面に対して操作を行うことでタスクを登録することができる。さらに、ユーザは、通信管理サーバ10が提供する確認画面を用いて、登録済みのタスクに関する情報を確認及び編集することができる。
【0023】
通信管理サーバ10及びユーザ端末20の一例は、コンピュータである。ユーザ端末20の他の例は、スマートフォンである。なお、通信管理サーバ10及びユーザ端末20は、通信機能を備えた装置であれば、情報処理装置に限られない。
【0024】
通信管理サーバ10及びユーザ端末20は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
【0025】
<情報処理システムのハードウェア構成>
本実施形態における情報処理システムに含まれる通信管理サーバ10及びユーザ端末20のハードウェア構成について、
図2及び
図3を参照しながら説明する。
【0026】
≪コンピュータのハードウェア構成≫
図2は、通信管理サーバ10又はユーザ端末20がコンピュータで実現される場合のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0027】
図2に示されているように、本実施形態におけるコンピュータは、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティング機器512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
【0028】
これらのうち、CPU501は、コンピュータ全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
【0029】
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワークN1を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、
図2に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0030】
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティング機器512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0031】
≪スマートフォンのハードウェア構成≫
図3は、ユーザ端末20がスマートフォンで実現される場合のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0032】
図3に示されているように、一実施形態におけるスマートフォンは、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、CMOSセンサ405、撮像素子I/F406、加速度・方位センサ407、メディアI/F409、GPS受信部411を備えている。
【0033】
これらのうち、CPU401は、スマートフォン全体の動作を制御する。ROM402は、CPU401やIPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ405は、CPU401の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。
【0034】
撮像素子I/F406は、CMOSセンサ405の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ407は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F409は、フラッシュメモリ等の記録メディア408に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部411は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
【0035】
また、スマートフォンは、遠距離通信回路412、CMOSセンサ413、撮像素子I/F414、マイク415、スピーカ416、音入出力I/F417、ディスプレイ418、外部機器接続I/F(Interface)419、近距離通信回路420、近距離通信回路420のアンテナ420a、及びタッチパネル421を備えている。
【0036】
これらのうち、遠距離通信回路412は、通信ネットワークN1を介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ413は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F414は、CMOSセンサ413の駆動を制御する回路である。マイク415は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ416は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F417は、CPU401の制御に従ってマイク415及びスピーカ416との間で音信号の入出力を処理する回路である。
【0037】
ディスプレイ418は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F419は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路420は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル421は、利用者がディスプレイ418を押下することで、スマートフォンを操作する入力手段の一種である。
【0038】
また、スマートフォンは、バスライン410を備えている。バスライン410は、
図3に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0039】
<情報処理システムの機能構成>
本実施形態における情報処理システムの機能構成の一例について、
図4を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態における情報処理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。
【0040】
≪通信管理サーバの機能構成≫
図4に示されているように、本実施形態における通信管理サーバ10は、対話管理部101、画面送信部102、タスク管理部103、対話履歴記憶部111、画面データ記憶部112及びタスク情報記憶部113を備える。
【0041】
通信管理サーバ10がコンピュータにより実現される場合、対話管理部101、画面送信部102及びタスク管理部103は、例えば、
図2に示されているHD504からRAM503上に展開されたプログラムがCPU501及びHDDコントローラ505又はネットワークI/F509に実行させる処理によって実現される。
【0042】
通信管理サーバ10がコンピュータにより実現される場合、対話履歴記憶部111、画面データ記憶部112及びタスク情報記憶部113は、例えば、
図2に示されているHD504を用いて実現される。HD504が記憶するデータの読み込み又は書き込みは、例えば、HDDコントローラ505を介して行われる。
【0043】
対話履歴記憶部111には、対話管理部101により管理される対話に関する履歴情報(以下、「対話履歴」とも呼ぶ)が記憶される。本実施形態における対話履歴は、例えば、当該対話を識別する識別情報(以下、「対話ID」とも呼ぶ)、当該対話に参加するユーザを識別する識別情報(以下、「ユーザID」とも呼ぶ)又はグループを識別する識別情報(以下、「グループID」とも呼ぶ)、当該対話内で送受信されたメッセージ、当該メッセージを識別する識別情報(以下、「メッセージID」とも呼ぶ)、当該メッセージを送信した日時を表す情報、及び当該メッセージを送信したユーザのユーザID等を含む。
【0044】
画面データ記憶部112には、画面送信部102によりユーザ端末20に送信される画面データが予め記憶されている。画面データ記憶部112に記憶された各画面データは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)等で記述された画面データであり、JavaScript(登録商標)等で記述されたアプリケーションを含んでもよい。
【0045】
本実施形態における画面データは、例えば、対話画面、登録画面又は確認画面を表示する画面データである。対話画面は、複数のユーザ間で対話を行うための画面である。登録画面は、タスクに関する情報(以下、「タスク情報」とも呼ぶ)を入力し、タスクを登録するための画面である。確認画面は、登録済みのタスク情報を確認及び編集するための画面である。
【0046】
タスク情報記憶部113には、タスク管理部103により管理されるタスク情報が記憶される。本実施形態におけるタスク情報は、例えば、当該タスクを識別する識別情報(以下、「タスクID」とも呼ぶ)、当該タスクの内容(件名、タグ情報及び詳細内容)、重要度、開始日、期限日、担当者を表すユーザID、依頼者を表すユーザID、当該タスクの依頼元となったメッセージ(以下、「依頼元メッセージ」とも呼ぶ)のメッセージID、完了状態(完了又は未完了)、既読状態(既読又は未読)等を含む。
【0047】
対話管理部101は、複数のユーザ間で行われる対話を管理する。対話管理部101は、例えば、第1のユーザと第2のユーザとの間で対話を行っているとき、ユーザ端末20-1から受信したメッセージをユーザ端末20-2に送信し、ユーザ端末20-2から受信したメッセージをユーザ端末20-1に送信する。また、対話管理部101は、対話内で送受信されたメッセージに関する対話履歴を対話履歴記憶部111に記憶する。
【0048】
画面送信部102は、ユーザ端末20からの要求に応じて、画面データ記憶部112に記憶されている画面データを読み出し、ユーザ端末20に送信する。画面送信部102が送信する画面データは、例えば、対話画面、登録画面及び確認画面等を表示する画面データである。
【0049】
タスク管理部103は、ユーザ端末20からの要求に応じて、タスク情報をタスク情報記憶部113に記憶する。タスク管理部103は、ユーザ端末20からの要求に応じて、タスク情報記憶部113からタスク情報を読み出し、ユーザ端末20に送信する。
【0050】
≪ユーザ端末の機能構成≫
図4に示されているように、本実施形態におけるユーザ端末20は、対話要求部201、画面要求部202、登録要求部203及び表示制御部204を備える。
【0051】
ユーザ端末20がスマートフォンにより実現される場合、対話要求部201、画面要求部202、登録要求部203及び表示制御部204は、例えば、
図3に示されているEEPROM404からRAM403上に展開されたプログラムがCPU401及び遠距離通信回路412に実行させる処理によって実現される。
【0052】
対話要求部201は、ユーザによる対話画面に対する操作に応じて、対話の開始要求を通信管理サーバ10に送信する。当該開始要求には、対話相手を識別する識別情報が含まれる。対話相手は、1人のユーザでもよいし、複数のユーザを含むグループでもよい。対話相手が1人のユーザである場合、開始要求にはユーザIDが含まれる。対話相手がグループである場合、開始要求にはグループIDが含まれる。
【0053】
画面要求部202は、ユーザによる操作に応じて、画面の取得要求を通信管理サーバ10に送信する。当該取得要求には、取得する画面を表す情報が含まれる。画面要求部202が要求する画面は、例えば、対話画面、登録画面及び確認画面等である。
【0054】
登録要求部203は、ユーザによる登録画面に対する操作に応じて、タスクの登録要求を通信管理サーバ10に送信する。当該登録要求には、ユーザにより登録画面に入力された情報に基づいて生成されたタスク情報が含まれる。
【0055】
表示制御部204は、通信管理サーバ10から受信した画面データに基づいて、ディスプレイ418等の表示部に画面を表示する。表示制御部204が表示する画面は、例えば、対話画面、登録画面及び確認画面等である。
【0056】
<タスク管理方法の処理手順>
本実施形態における情報処理システムが実行するタスク管理方法の処理手順の一例について、
図5及び
図6を参照しながら説明する。
図5及び
図6は、本実施形態におけるタスク管理方法の処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【0057】
ステップS1において、ユーザ端末20-1が備える表示制御部204は、対話画面を表示する画面データに基づいて、対話画面をディスプレイ418等の表示部に表示する。対話画面を表示する画面データは、予めユーザ端末20-1が備えるEEPROM404等の記憶部に記憶されていてもよいし、通信管理サーバ10から取得してもよい。
【0058】
記憶部に対話画面の画面データが記憶されている場合、表示制御部204は、記憶部から画面データを読み出す。次に、表示制御部204は、読み出した画面データに基づいて、対話画面を表示部に表示する。
【0059】
対話画面の画面データを通信管理サーバ10から取得する場合、画面要求部202が対話画面の取得要求を通信管理サーバ10に送信する。通信管理サーバ10では、画面送信部102が、画面データ記憶部112から対話画面の画面データを読み出し、ユーザ端末20-1に送信する。表示制御部204は、通信管理サーバ10から受信した画面データに基づいて、対話画面を表示部に表示する。
【0060】
ステップS2において、ユーザ端末20-1が備える対話要求部201は、第1のユーザによる対話画面に対する対話の開始操作を受け付ける。対話の開始操作は、対話相手を指定して行われる。次に、対話要求部201は、対話の開始操作に応じて、対話の開始要求を通信管理サーバ10に送信する。当該開始要求には、対話相手を識別するユーザID又はグループIDが含まれる。ここでは、対話相手として第2のユーザ又は第2のユーザが含まれるグループが指定されたものとする。
【0061】
ステップS3において、通信管理サーバ10が備える対話管理部101は、対話の開始要求をユーザ端末20-1から受信する。次に、対話管理部101は、開始要求に含まれる対話相手の識別情報に基づいて、対話相手が利用するユーザ端末20-2に対話の開始通知を送信する。
【0062】
ステップS4において、ユーザ端末20-2が備える表示制御部204は、対話の開始通知を通信管理サーバ10から受信する。次に、表示制御部204は、対話画面を表示する画面データに基づいて、対話画面を表示部に表示する。対話画面を表示する画面データは、ユーザ端末20-1と同様に、予め記憶部に記憶されていてもよいし、通信管理サーバ10から取得してもよい。
【0063】
ステップS5において、ユーザ端末20-1とユーザ端末20-2との間で対話が開始する。通信管理サーバ10が備える対話管理部101は、ユーザ端末20-1から受信したメッセージをユーザ端末20-2に送信し、ユーザ端末20-2から受信したメッセージをユーザ端末20-1に送信する。同時に、対話管理部101は、ユーザ端末20-1とユーザ端末20-2との間で送受信されるメッセージに関する対話履歴を対話履歴記憶部111に記憶する。
【0064】
≪対話画面≫
本実施形態における対話画面について、
図7を参照しながら説明する。
図7は、本実施形態における対話画面の一例を示す図である。
図7に示した対話画面は、テキストチャットにより対話を行う対話画面の例である。
【0065】
図7に示されているように、本実施形態における対話画面1000は、対話相手表示欄1001、メッセージ表示領域1002、メッセージ入力欄1003、及びタスク管理ボタン1004等を有する。メッセージ表示領域1002は、1以上のメッセージ表示欄1002-n(=1,2,・・・)を有する。
【0066】
対話相手表示欄1001には、対話相手を表す情報(名称等)が表示される。メッセージ表示領域1002には、対話相手との間で送受信されたメッセージが時系列に表示される。メッセージ表示領域1002には、各メッセージの内容を表示する1以上のメッセージ表示欄1002-n(=1,2,・・・)が表示される。本実施形態では、メッセージ表示欄1002-3に表示されたメッセージを当該対話における「最終のメッセージ」と呼ぶ。なお、もし、この後、メッセージが追加された場合には、その追加されたメッセージが、「最終のメッセージ」となる。
【0067】
対話相手との間で送受信されたすべてのメッセージに関するメッセージ表示欄1002-nをメッセージ表示領域1002に表示できない場合、新しく送受信されたメッセージから順に表示可能な数のメッセージ表示欄1002-nをメッセージ表示領域1002に表示すればよい。このとき、メッセージ表示欄1002をスクロールすることで、過去のメッセージに関するメッセージ表示欄1002-nが表示されるように構成してもよい。
【0068】
メッセージ入力欄1003には、対話相手に送信するメッセージが入力される。メッセージ入力欄1003に入力されたメッセージは、通信管理サーバ10を経由して対話相手が利用するユーザ端末20-2に送信される。同時に、送信されたメッセージの内容を表示するメッセージ表示欄1002-nが、メッセージ表示領域1002に追加される。
【0069】
ユーザがタスク管理ボタン1004を押下すると、タスクを管理するためのコンテキストメニューが表示される。コンテキストメニューには、タスクを登録するためのタスク登録メニューが含まれる。ユーザによりタスク登録メニューが選択されると、画面要求部202が、登録画面の起動操作を受け付ける。
【0070】
図5に戻って説明する。ステップS6において、ユーザ端末20-1が備える画面要求部202は、第1のユーザによる対話画面に対する登録画面の起動操作を受け付ける。登録画面の起動操作は、依頼元メッセージを指定して行われる。ユーザによる依頼元メッセージの指定が行われなかった場合、直前に送受信されたメッセージが依頼元メッセージとして指定される。次に、画面要求部202は、登録画面の起動操作に応じて、登録画面の取得要求を通信管理サーバ10に送信する。登録画面の取得要求には、当該対話の対話ID及び依頼元メッセージに関する情報が含まれる。
【0071】
ステップS7において、通信管理サーバ10が備える画面送信部102は、登録画面の取得要求をユーザ端末20-1から受信する。次に、画面送信部102は、登録画面の取得要求に含まれる対話IDに基づいて、対話履歴記憶部111から少なくとも当該対話における最終のメッセージを含む1以上のメッセージを取得する。
【0072】
ステップS8において、通信管理サーバ10が備える画面送信部102は、画面データ記憶部112から登録画面の画面データを読み出す。次に、画面送信部102は、登録画面の画面データに、少なくとも最終のメッセージを含む1以上のメッセージを埋め込む。そして、画面送信部102は、登録画面の画面データをユーザ端末20-1に送信する。
【0073】
ステップS9において、ユーザ端末20-1が備える画面要求部202は、登録画面の画面データを通信管理サーバ10から受信する。次に、表示制御部204は、登録画面の画面データに基づいて、登録画面を表示部に表示する。
【0074】
≪登録画面≫
本実施形態における登録画面について、
図8を参照しながら説明する。
図8は、本実施形態における登録画面の一例を示す図である。
【0075】
図8に示されているように、本実施形態における登録画面1100は、件名入力欄1101、重要度入力欄1102、開始日入力欄1103、期限日入力欄1104、担当者入力欄1105、タグ情報入力欄1106、詳細内容入力欄1107、依頼者入力欄1108及び登録ボタン1109を有する。
【0076】
件名入力欄1101には、タスクの件名が入力される。本実施形態では、件名入力欄1101には、取得要求に含まれる依頼元メッセージの一部が初期表示される。依頼元メッセージの一部は、例えば、先頭から所定の文字数でもよいし、依頼元メッセージを要約した内容でもよい。
【0077】
重要度入力欄1102には、タスクの重要度が入力される。本実施形態における重要度は、重要か否かを表す真理値とする。本実施形態における重要度入力欄1102は、重要か否かを選択可能なトグルボタンで構成する。ただし、本実施形態における重要度はこれに限定されず、重要性の度合いを表すスコアとしてもよい。この場合、重要度入力欄1102は、数値を入力可能なテキストボックス又はスライダーバー等で構成してもよい。
【0078】
開始日入力欄1103は、タスクの開始日が入力される。タスクの開始日は、タスクが発生した日付(すなわち、ユーザ間で作業を依頼するメッセージが送受信された日付)である。本実施形態では、開始日入力欄1103には、現在の日付が初期表示される。
【0079】
期限日入力欄1104は、タスクの期限日が入力される。タスクの期限日は、タスクを完了すべき納期を表す日付である。本実施形態では、空欄で初期表示される。ただし、期限日はこれに限定されず、現在の日付に予め定めた日数を加算した日付を初期表示してもよい。
【0080】
担当者入力欄1105は、タスクの担当者が入力される。担当者は、対話に参加しているユーザ(グループで対話を行っている場合、当該グループに含まれるすべてのユーザ)から選択してもよいし、対話に参加していないユーザから選択してもよい。担当者は、複数のユーザを設定してもよい。
【0081】
タグ情報入力欄1106は、タスクのタグ情報が入力される。タグ情報は、タスクの種類を表す情報である。タグ情報は、予め定められたタグ情報から選択してもよいし、任意の文字列を入力してもよいし、他のユーザが入力したタグ情報を選択してもよい。タグ情報は、複数設定してもよい。
【0082】
詳細内容入力欄1107は、タスクの詳細内容が入力される。詳細内容入力欄1107には、少なくとも取得要求に含まれる最終のメッセージが初期表示される。本実施形態では、取得要求に含まれる最終のメッセージ全体が初期表示される。
【0083】
依頼者入力欄1108は、タスクの依頼者が入力される。依頼者は、対話に参加しているユーザ(グループで対話を行っている場合、当該グループに含まれるすべてのユーザ)から選択する。依頼者は、1人のユーザを設定する。
【0084】
ユーザが登録ボタン1109を押下すると、登録要求部203が、タスクの登録操作を受け付ける。登録要求部203は、登録画面1100が有する各入力欄に入力された情報に基づいてタスク情報を生成し、生成したタスク情報を含むタスクの登録要求を、通信管理サーバ10に送信する。
【0085】
図5に戻って説明する。ステップS10において、ユーザ端末20-1が備える登録要求部203は、第1のユーザによる登録画面に対するタスクの登録操作を受け付ける。次に、登録要求部203は、タスクの登録操作に応じて、タスク情報を生成する。タスク情報は、登録画面1100に入力された情報に基づいて生成される。続いて、登録要求部203は、タスクの登録要求を通信管理サーバ10に送信する。当該登録要求には、タスク情報が含まれる。
【0086】
ステップS11において、通信管理サーバ10が備えるタスク管理部103は、タスクの登録要求をユーザ端末20-1から受信する。次に、タスク管理部103は、登録要求に含まれるタスク情報をタスク情報記憶部113に記憶する。タスク情報には、タスクの内容に関する情報(件名、重要度、タグ情報、詳細内容等)、及びタスクを管理するための情報(開始日、期限日、担当者及び依頼者)等が含まれる。すなわち、タスク情報記憶部113には、タスクの内容に関する情報とタスクを管理するための情報とが関連付けて記憶される。
【0087】
図6に進んで説明する。ステップS12において、ユーザ端末20-1が備える画面要求部202は、第1のユーザによる確認画面の起動操作を受け付ける。確認画面の起動操作は、例えば、通信管理サーバ10により提供されるメインメニューに対する操作である。次に、画面要求部202は、確認画面の起動操作に応じて、確認画面の取得要求を通信管理サーバ10に送信する。当該取得要求には、起動操作を行ったユーザ(ここでは、第1のユーザ)のユーザIDが含まれる。
【0088】
ステップS13において、通信管理サーバ10が備える画面送信部102は、確認画面の取得要求をユーザ端末20-1から受信する。次に、タスク管理部103が、取得要求に含まれるユーザIDに基づいて、当該ユーザに関するタスク情報を、タスク情報記憶部113から読み出す。ユーザに関するタスク情報には、当該ユーザが担当者として登録されているタスク(以下、「担当タスク」とも呼ぶ)に関するタスク情報、及び当該ユーザが依頼者として登録されているタスク(以下、「依頼タスク」とも呼ぶ)に関するタスク情報が含まれる。タスク管理部103は、読み出したタスク情報を画面送信部102に送る。
【0089】
ステップS14において、通信管理サーバ10が備える画面送信部102は、画面データ記憶部112から確認画面の画面データを読み出す。次に、画面送信部102は、タスク管理部103からタスク情報を受け取る。続いて、画面送信部102は、確認画面の画面データにタスク情報を埋め込む。そして、画面送信部102は、タスク情報が埋め込まれた確認画面の画面データをユーザ端末20-1に送信する。
【0090】
ステップS15において、ユーザ端末20-1が備える画面要求部202は、確認画面の画面データを通信管理サーバ10から受信する。次に、表示制御部204は、確認画面の画面データに基づいて、確認画面を表示部に表示する。
【0091】
≪確認画面≫
本実施形態における確認画面について、
図9及び
図10を参照しながら説明する。
図9は、本実施形態における確認画面の一例を示す図である。
図9に示した確認画面は、担当タスクを確認するときの確認画面の例である。
【0092】
図9に示されているように、本実施形態における確認画面1200は、担当タスクタブ1201、依頼タスクタブ1202、未完了タブ1203、完了タブ1204、検索ボタン1205及びタスク表示領域1206を有する。タスク表示領域1206は、1以上のタスク表示欄1206-n(=1,2,・・・)を有する。担当タスクを確認する場合、担当タスクタブ1201を表示すればよい。
【0093】
ユーザが未完了タブ1203を開くと、当該ユーザが担当者として登録されているタスクのうち、完了していないタスクに関する情報がタスク表示領域1206に表示される。ユーザが完了タブ1204を開くと、当該ユーザが担当者として登録されているタスクのうち、完了したタスクに関する情報がタスク表示領域1206に表示される。本実施形態では、確認画面1200は、未完了タブ1203を開いた状態で初期表示される。
【0094】
ユーザが検索ボタン1205を押下すると、検索条件を入力するための検索領域が確認画面1200内(例えば、画面下部)に表示される。検索領域に入力可能な検索条件は、例えば、件名、期限日(今週中、今月中、期限徒過等)、担当者、タグ情報、完了状態(完了又は未完了)、既読状態(既読又は未読)、重要度等である。
【0095】
ユーザが検索条件を入力すると、検索条件に合致するタスク情報が、タスク表示領域1206に表示される。検索条件のうち、件名、タグ情報及び担当者は、部分一致で検索が行われる。例えば、担当者が検索条件に指定された場合、複数の担当者が設定されているタスク情報のうち、指定されたユーザを担当者に含むタスク情報がタスク表示領域1206に表示される。
【0096】
タスク表示領域1206には、各タスクの内容を表示する1以上のタスク表示欄1206-n(=1,2,・・・)が表示される。タスク表示欄1206-nには、当該タスクの件名、期限日、重要度、タグ情報、依頼者等が表示される。また、タスク表示欄1206-nは、完了ボタン1210を有する。
【0097】
タスク表示欄1206-nには、新規に登録されてから初めて表示されたタスクについて、未読であることを示す表示1207が付加される。また、タスク表示欄1206-nには、期限日を徒過しているタスクについて、期限を徒過していることを示す表示1208が付加される。また、タスク表示欄1206-nには、重要として登録されたタスクについて、重要である旨を示す表示1209が付加される。
【0098】
ユーザがタスク表示欄1206-nに対して操作することで、タスクの状態が更新されてもよい。例えば、ユーザが完了ボタン1210を押下すると、タスク管理部103が、当該タスクの完了状態を完了に更新する。また、例えば、ユーザがタスク表示欄1206-nに対して所定の操作(例えば、画面外にスワイプする操作等)を行うと削除ボタンが表示され、ユーザが削除ボタンを押下すると、タスク管理部103が、当該タスクを削除してもよい。
【0099】
ユーザによりタスク表示欄1206-nを選択する操作(例えば、タップ、ダブルクリック等)が行われると、表示制御部204は、そのタスク表示欄1206-nに対応するタスクの内容を表示する詳細確認画面を表示する。
【0100】
図10は、本実施形態における確認画面の一例を示す図である。
図10に示した確認画面は、依頼タスクを確認するときの確認画面の一例である。
【0101】
図10に示されているように、依頼タスクを確認する場合、依頼タスクタブ1202を表示すればよい。
【0102】
依頼タスクを確認するときのタスク表示欄1206-nは、担当タスクを確認するときのタスク表示欄1206-nと比較して、未読を示す表示1207及び完了ボタン1210を有さず、削除ボタンを表示することができない点が異なる。依頼タスクを確認するときのタスク表示欄1206-nには、担当者に設定されたユーザが確認していないタスクについて、未読であることを示す表示1211が付加される。
【0103】
≪詳細確認画面≫
本実施形態における詳細確認画面について、
図11を参照しながら説明する。
図11は、本実施形態における詳細確認画面の一例を示す図である。
【0104】
図11に示されているように、本実施形態における詳細確認画面1400は、件名表示欄1401、完了状態入力欄1402、重要度表示欄1403、開始日表示欄1404、期限日表示欄1405、担当者表示欄1406、タグ情報表示欄1407、詳細内容表示欄1408、経緯表示欄1409、編集ボタン1410、作業日設定ボタン1411及び対話開始ボタン1412を有する。
【0105】
件名表示欄1401には、タスク情報の件名が表示される。完了状態入力欄1402には、タスク情報の完了状態が表示される。完了状態入力欄1402は、完了状態を入力可能に表示される。本実施形態における完了状態入力欄1402は、完了か未完了かを選択可能なトグルボタンである。
【0106】
重要度表示欄1403には、タスク情報の重要度が表示される。開始日表示欄1404には、タスク情報の開始日が表示される。期限日表示欄1405には、タスク情報の期限日が表示される。担当者表示欄1406には、タスク情報の担当者が表示される。タグ情報表示欄1407には、タスク情報のタグ情報が表示される。詳細内容表示欄1408、には、タスク情報の詳細内容が表示される。
【0107】
経緯表示欄1409には、依頼元メッセージを含む複数のメッセージが表示される。経緯表示欄1409は、依頼元メッセージを判別可能に表示する。例えば、経緯表示欄1409は、依頼元メッセージを、他のメッセージとは異なる背景色で表示する。
【0108】
ユーザが経緯表示欄1409に表示されたいずれかのメッセージを選択すると、表示制御部204は、選択されたメッセージを含む対話履歴を対話画面1000に表示する。対話画面1000では、選択されたメッセージの前後に続くメッセージを参照することが可能である。また、対話画面1000では、対話相手との対話を再開することが可能である。
【0109】
ユーザが編集ボタン1410を押下すると、登録要求部203が、タスクの編集操作を受け付ける。これにより、詳細確認画面1400において、件名表示欄1401、重要度表示欄1403、開始日表示欄1404、期限日表示欄1405、担当者表示欄1406、タグ情報表示欄1407及び詳細内容表示欄1408が編集可能に変化する。
【0110】
ユーザが作業日設定ボタン1411を押下すると、表示制御部204が、カレンダー画面を表示する。カレンダー画面において、ユーザが日付を選択する操作を行うと、登録要求部203が、当該タスクに作業日を設定する。作業日は、担当者が実際に当該タスクを実行する予定の日付である。
【0111】
ユーザが対話開始ボタン1412を押下すると、表示制御部204が、メッセージ送信画面を表示する。メッセージ送信画面において、ユーザがメッセージを送信する操作を行うと、当該タスクに関するメッセージを他のユーザに送信することができる。
【0112】
図6に戻って説明する。ステップS16において、ユーザ端末20-1が備える登録要求部203は、第1のユーザによる詳細確認画面に対するタスクの編集操作を受け付ける。次に、登録要求部203は、タスクの編集操作に応じて、編集後のタスク情報を生成する。編集後のタスク情報は、詳細確認画面1400で編集された情報に基づいて生成される。続いて、登録要求部203は、タスクの編集要求を通信管理サーバ10に送信する。当該編集要求には、編集後のタスク情報が含まれる。
【0113】
ステップS17において、通信管理サーバ10が備えるタスク管理部103は、タスクの編集要求をユーザ端末20-1から受信する。次に、タスク管理部103は、編集要求に含まれる編集後のタスク情報で、タスク情報記憶部113に記憶されているタスク情報を更新する。
【0114】
具体的には、タスク管理部103は、編集後のタスク情報に含まれるタスクIDに基づいて、タスク情報記憶部113に記憶されているタスク情報を特定する。次に、タスク管理部103は、特定されたタスク情報に含まれる各情報を、編集後のタスク情報に含まれる各情報で上書きする。
【0115】
≪メッセージ送信画面≫
図12は、本実施形態におけるメッセージ送信画面の一例を示す図である。
図12に示されているように、本実施形態におけるメッセージ送信画面1500は、スタンプ選択領域1501、メッセージ入力欄1502及び送信ボタン1503を有する。
【0116】
スタンプ選択領域1501には、ユーザが利用可能なスタンプ画像が表示される。スタンプ画像は、情報処理システム1の管理者等により予め登録されていてもよいし、ユーザが取得して登録した画像を選択してもよい。
【0117】
メッセージ入力欄1502には、メッセージが入力される。スタンプ選択領域1501においてスタンプ画像が選択された場合、又はメッセージ入力欄1502にメッセージが入力された場合、送信ボタン1503が押下可能となる。スタンプ画像の選択及びメッセージの入力は、いずれか一方のみが行われてもよいし、両方が行われてもよい。
【0118】
ユーザが送信ボタン1503を押下すると、対話要求部201が、対話の開始操作を受け付ける。当該開始操作は、スタンプ選択領域1501において選択されたスタンプ画像及びメッセージ入力欄1502に入力されたメッセージが含まれる。
【0119】
ステップS18において、ユーザ端末20-1が備える対話要求部201は、第1のユーザによるメッセージ送信画面に対する対話の開始操作を受け付ける。次に、対話要求部201は、対話の開始操作に応じて、対話の開始要求を通信管理サーバ10に送信する。当該開始要求には、対話相手を識別するユーザID又はグループIDが含まれる。
【0120】
メッセージ送信画面における対話の開始操作では、詳細確認画面に表示されたタスク情報に基づいて、対話相手が指定される。例えば、第1のユーザがタスク情報において担当者として登録されている場合、対話相手はタスク情報において依頼者として登録されているユーザが指定されてもよい。また、例えば、第1のユーザがタスク情報において依頼者として登録されている場合、対話相手はタスク情報において担当者として登録されているユーザが指定されてもよい。さらに、対話相手は依頼元メッセージが送受信された対話を行ったグループが指定されてもよい。
【0121】
ステップS19において、通信管理サーバ10が備える対話管理部101は、対話の開始要求をユーザ端末20-1から受信する。次に、対話管理部101は、開始要求に含まれる識別情報に基づいて、対話相手が利用するユーザ端末20-2に対話の開始通知を送信する。
【0122】
ステップS20において、ユーザ端末20-2が備える表示制御部204は、対話の開始通知を通信管理サーバ10から受信する。次に、表示制御部204は、対話画面を表示する画面データに基づいて、対話画面を表示部に表示する。
【0123】
ステップS21において、ユーザ端末20-1とユーザ端末20-2との間で対話が開始する。対話が開始すると、ユーザ端末20-1が備える対話要求部201は、メッセージ送信画面において入力されたスタンプ画像及びメッセージを通信管理サーバ10に送信する。
【0124】
通信管理サーバ10では、対話管理部101が、ユーザ端末20-1からスタンプ画像及びメッセージを受信する。対話管理部101は、スタンプ画像及びメッセージをユーザ端末20-2に送信する。
【0125】
≪対話画面≫
図13は、本実施形態における対話画面の一例を示す図である。
図13に示した対話画面は、
図12に示したメッセージ送信画面において入力されたスタンプ画像及びメッセージが送受信された後の対話画面の例である。
【0126】
図13に示されているように、本実施形態における対話画面1000は、対話相手表示欄1001、メッセージ表示領域1002、メッセージ入力欄1003及びタスク管理ボタン1004等を有する。
【0127】
図13に示した対話画面1000では、
図12に示したメッセージ送信画面1500において入力されたスタンプ画像及びメッセージに基づくメッセージ表示領域1002-4が、メッセージ表示領域1002に表示されている。
【0128】
<実施形態の効果>
本実施形態における通信管理サーバは、対話画面に対する操作に応じて、登録画面を表示する画面データをユーザ端末に送信する。本実施形態における対話画面は、複数のユーザが相互にメッセージを送受信する対話を行う。本実施形態における登録画面は、対話における少なくとも最終のメッセージを初期表示するとともに、タスク及び担当者を入力可能に構成されている。本実施形態における通信管理サーバは、登録画面に対する操作に応じて、タスクと担当者とを関連付けて記憶部に記憶する。したがって、本実施形態における通信管理サーバによれば、簡単にタスクを作成できるとともに、タスクと担当者とを関連付けて管理することができる。
【0129】
本実施形態における登録画面は、担当者に加えて、依頼者を入力可能に構成してもよい。したがって、本実施形態における通信管理サーバによれば、タスクと担当者及び依頼者とを関連付けて管理することができる。
【0130】
本実施形態における対話画面は、複数のユーザを含むグループでメッセージを送受信してもよい。本実施形態における登録画面は、グループに含まれるユーザを担当者又は依頼者として選択可能としてもよい。したがって、本実施形態における通信管理サーバによれば、対話に参加しているユーザ間で依頼されたタスクを管理することができる。
【0131】
本実施形態における対話画面は、複数のユーザを含むグループでメッセージを送受信してもよい。本実施形態における登録画面は、グループに含まれないユーザを担当者又は依頼者として選択可能としてもよい。したがって、本実施形態における通信管理サーバによれば、対話に参加していないユーザとの間で依頼されたタスクを管理することができる。
【0132】
本実施形態における通信管理サーバは、タスクに関する情報を表示するための確認画面を表示する画面データをユーザ端末に送信する。本実施形態における確認画面は、ユーザが依頼者として関連付けられているタスクに関する情報、又はユーザが担当者として関連付けられているタスクに関する情報を表示する。したがって、本実施形態における通信管理サーバによれば、ユーザは自身が依頼したタスクと自身に依頼されたタスクとを別々に確認することができる。
【0133】
本実施形態における通信管理サーバは、タスクを作成する操作で特定されたメッセージをタスクと関連付けて記憶し、確認画面に対する操作に応じて当該メッセージを含む対話の履歴情報を対話画面に表示するための画面データをユーザ端末に送信する。したがって、本実施形態における通信管理サーバによれば、タスクが依頼された経緯を容易に確認することができ、当該タスクに関係する他のユーザとの対話を容易に再開することができる。
【0134】
[補足]
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等の機器を含むものとする。
【0135】
実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、通信管理サーバ10は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
【0136】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
【符号の説明】
【0137】
1 情報処理システム
10 通信管理サーバ
101 対話管理部
102 画面送信部
103 タスク管理部
111 対話履歴記憶部
112 画面データ記憶部
113 タスク情報記憶部
20 ユーザ端末
201 対話要求部
202 画面要求部
203 登録要求部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0138】