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  • 特開-バーの処理設備 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026939
(43)【公開日】2024-02-29
(54)【発明の名称】バーの処理設備
(51)【国際特許分類】
   B21B 39/14 20060101AFI20240221BHJP
   B21B 39/00 20060101ALI20240221BHJP
【FI】
B21B39/14 A
B21B39/00 B
B21B39/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129502
(22)【出願日】2022-08-16
(71)【出願人】
【識別番号】000180070
【氏名又は名称】山陽特殊製鋼株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岸田 泰典
(57)【要約】
【課題】バーの処理効率を向上しうる処理設備の提供
【解決手段】この矯正設備2は、
棒鋼18を連続的に矯正する多ロール矯正機4、
多ロール矯正機4が矯正した棒鋼18をストックしうるトランスファ8、
それぞれがトランスファ8から棒鋼18を受け取りうる複数の区画10Eを有する第二コンベヤ10、
及び
第二コンベヤ10が払い出した棒鋼18を、多ロール矯正機4の処理速度より大きい処理速度で連続的に矯正するツーロール矯正機14を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーを連続的に処理する第一処理機、
前記第一処理機が処理した前記バーをストックしうるトランスファ、
それぞれが前記トランスファから前記バーを受け取りうる複数の区画を有するコンベヤ、
及び
前記コンベヤが払い出した前記バーを、前記第一処理機の処理速度より大きい処理速度で連続的に処理する第二処理機
を備える、バーの処理設備。
【請求項2】
前記第一処理機が第一矯正機であり、
前記第二処理機が第二矯正機である、請求項1に記載のバーの処理設備。
【請求項3】
前記第二処理機に供給される前に前記バーを整列させる整列機を更に備える、請求項1又は2に記載のバーの処理設備。
【請求項4】
前記コンベヤのいずれかの区画に、前記第一処理機を経ない他のバーを供給する補充機を更に備える、請求項1又は2に記載のバーの処理設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、棒鋼、鋼管等のバーのための処理設備を開示する。
【背景技術】
【0002】
棒鋼、鋼管等のバーの重量は大きい。バーの処理設備では、バーは搬送機で搬送される。例えば、特許第2733043号公報には、形鋼を切断する設備が開示されている。この設備では、形鋼がローラコンベヤで搬送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2733043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バーの処理設備で、第一処理機及び第二処理機が、搬送機を間にして、バーを連続的に処理する場合がある。この場合に、第一処理機の処理能力より第二処理機の処理能力が大きいときには、処理設備の処理能力は、第一処理機の処理能力に制限される。この処理設備は、第二処理機の処理能力に余裕があっても、第一処理機の処理能力を越えて、バーを処理できない。
【0005】
本出願人の意図するところは、バーの処理効率を向上しうる処理設備の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示するバーの処理設備は、
バーを連続的に処理する第一処理機、
前記第一処理機が処理した前記バーをストックしうるトランスファ、
それぞれが前記トランスファから前記バーを受け取りうる複数の区画を有するコンベヤ、
及び
前記コンベヤが払い出した前記バーを、前記第一処理機の処理速度より大きい処理速度で連続的に処理する第二処理機
を備える。
【0007】
好ましくは、前記第一処理機は、第一矯正機である。前記第二処理機は、第二矯正機である。
【0008】
好ましくは、バーの処理設備は、前記第二処理機に供給される前に前記バーを整列させる整列機を更に備える。
【0009】
好ましくは、バーの処理設備は、前記コンベヤのいずれかの区画に、前記第一処理機を経ない他のバーを供給する補充機を更に備える。
【発明の効果】
【0010】
このバーの処理設備は、第一処理機の処理能力に制限されることなく、バーを処理しうる。このバーの処理設備は、バーを処理効率的に処理しうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施形態に係るバーの処理設備の使用状態が示された正面図である。
図2図2は、図1の処理設備の使用状態の一部が拡大された説明図である。
図3図3は、図1の処理設備の使用状態の他の一部が拡大された説明図である。
図4図4は、図1の処理設備の使用状態の更に他の一部が拡大された説明図である。
図5図5は、図1の処理設備の使用状態の更に他の一部が拡大された説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態が詳細に説明される。
【0013】
図1に、バーの処理設備の一例として、矯正設備2が示されている。この矯正設備2は、多ロール矯正機4、第一コンベヤ6、トランスファ8、第二コンベヤ10、第三コンベヤ12、ツーロール矯正機14及びクレーン16を備える。
【0014】
図1には、バーの一例として、棒鋼18aが示されている。この棒鋼18aは中実丸棒鋼である。なお、この棒鋼18aはバーの一例であって、バーはこれに限定されない。
【0015】
この矯正設備2では、棒鋼18aが図1の右から左に向かって搬送される。ここでは、図1の左右方向を矯正設備2の前後方向として、説明がされる。
【0016】
多ロール矯正機4は、複数のロールを備える。この複数のロールに棒鋼18aが通される。これにより、多ロール矯正機4は棒鋼18aを矯正可能である。この多ロール矯正機4は、処理設備の第一処理機(第一矯正機)として機能する。
【0017】
第一コンベヤ6は、駆動輪6A、従動輪6B、ベルト6C及びストッパ6Dを備える。ベルト6Cは、駆動輪6Aと従動輪6Bとに架け渡されている。ベルト6Cに棒鋼18aが載置されている。図1では、ストッパ6Dは、閉姿勢にある。閉姿勢にあるストッパ6Dは、棒鋼18aを堰き止めている。図示されないが、ストッパ6Dは、棒鋼18aを堰き止めない開姿勢に姿勢変化可能である。ストッパ6Dは、閉姿勢と開姿勢との間で姿勢変化可能である。
【0018】
トランスファ8は、レシーバ8A、昇降機8B及び前後移動機8Cを備える。レシーバ8Aに、棒鋼18aが載置されている。トランスファ8は、棒鋼18aをストックしている。図示されないが、昇降機8Bは、レシーバ8Aを上下方向に移動させうる。前後移動機8Cは、レシーバ8Aを前後方向に移動させうる。
【0019】
第二コンベヤ10は、駆動ギヤ10A、従動ギヤ10B、チェーン10C及び複数のストッパ10Dを備える。チェーン10Cは駆動ギヤ10Aと従動ギヤ10Bとに架け渡されている。それぞれのストッパ10Dは、チェーン10Cに取り付けられている。複数のストッパ10Dは、互いに前後方向に間隔を空けて配置されている。区画10Eは、前後をストッパ10Dに仕切られて形成されている。いくつかの区画10Eに棒鋼18aが載置されている。
【0020】
第三コンベヤ12は、駆動輪12A、従動輪12B、ベルト12C及びストッパ12Dを備える。ベルト12Cは駆動輪12Aと従動輪12Bとに架け渡されている。ベルト12Cに棒鋼18aが載置されている。図1では、ストッパ12Dは閉姿勢にある。閉姿勢にあるストッパ12Dは棒鋼18aを堰き止めている。図示されないが、ストッパ12Dは棒鋼18aを堰き止めない開姿勢に姿勢変化可能である。ストッパ12Dは、この閉姿勢と開姿勢の間で姿勢変化可能である。
【0021】
ツーロール矯正機14は、対向する一対のロールを備える。ツーロール矯正機14は、一対のロールに棒鋼18aが通される。これにより、ツーロール矯正機14は、棒鋼18aを矯正可能である。このツーロール矯正機14は、処理設備の第二処理機(第二矯正機)として機能する。
【0022】
クレーン16は、第二コンベヤ10の上方に位置している。ここでは、クレーン16は、天井から吊り下げられている。図1には、バーの他の例として、棒鋼18bが示されている。この棒鋼18bは中実丸棒鋼である。クレーン16は、棒鋼18bを保持している。
【0023】
以下、図1の部分拡大図である図2から図5を参照しつつ、この矯正設備2が用いられた、棒鋼18(棒鋼18a及び棒鋼18b)の矯正方法が説明される。
【0024】
図2に示される様に、棒鋼18aは、多ロール矯正機4によって矯正される。この多ロール矯正機4は、棒鋼18aの大きな曲がりを矯正する。この多ロール矯正機4は、複数の棒鋼18aを連続的に矯正する。この多ロール矯正機4は、棒鋼18aを第一コンベヤ6に払い出す。
【0025】
第一コンベヤ6は、多ロール矯正機4から棒鋼18aを受け取る。図2では、第一コンベヤ6では、閉姿勢のストッパ6Dが棒鋼18aを堰き止めている。図示されないが、このストッパ6Dが閉姿勢から開姿勢に姿勢変化する。これにより、第一コンベヤ6は、棒鋼18aをトランスファ8に払い出す。
【0026】
トランスファ8は、第一コンベヤ6から棒鋼18aを受け取る。トランスファ8は、レシーバ8Aに棒鋼18aをストックする。トランスファ8は、棒鋼18aをロット単位でストックする。図2の両矢印Wtは、トランスファ8のレシーバ8Aの積載幅を表している。
【0027】
図3の二点鎖線で示されるように、トランスファ8は、昇降機8B及び前後移動機8Cによって、レシーバ8Aを、第二コンベヤ10の上方に移動させる。図示されないが、トランスファ8は、昇降機8Bでレシーバ8Aを下降させる。トランスファ8は、第二コンベヤ10のいずれかの区画10Eに、棒鋼18aを払い出す。棒鋼18aを払い出したトランスファ8は、第一コンベヤ6から棒鋼18aを受け取る位置に戻る(図2参照)。
【0028】
第二コンベヤ10では、複数の区画10Eのいくつかに、棒鋼18aが載置されている。それぞれの区画10Eに、ロット単位で棒鋼18aが載置されている。それぞれの区画10Eで、棒鋼18aが上下方向に重ねられた多段積みにされている。図3の両矢印Wsは、区画10Eの積載幅を表している。両矢印Hsは、区画10Eの深さを表している。この第二コンベヤ10は、棒鋼18aを第三コンベヤ12に向かって搬送する。第二コンベヤ10は、棒鋼18aを第三コンベヤ12に払い出す。
【0029】
図4に示される様に、第三コンベヤ12は、第二コンベヤ10から棒鋼18aを受け取る。ベルト12Cに棒鋼18aが載置される。閉姿勢のストッパ12Dは、棒鋼18aを堰き止めている。ベルト12Cは前進と後進とを繰り返す。これにより、図4に示されるように、棒鋼18aは単段の一列に整列させられる。この第三コンベヤ12は、棒鋼18aの整列機として機能している。図示されないが、ストッパ12Dが開姿勢に姿勢変化する。整列した棒鋼18aは一本ずつツーロール矯正機14に供給される。
【0030】
ツーロール矯正機14は棒鋼18aを矯正する。このツーロール矯正機14は、複数の棒鋼18aを連続的に矯正する。
【0031】
図5には、矯正設備2の他の使用状態が示されている。この矯正設備2では、トランスファ8による棒鋼18aの供給だけでは、第二コンベヤ10の区画10Eに空きが生じている。
【0032】
図5では、クレーン16が保持する棒鋼18bが示されている。図示されないが、クレーン16は、空いている区画10Eに、棒鋼18bを払い出す。棒鋼18bを払い出したクレーン16は、棒鋼18bを受け取る位置に戻る。この棒鋼18bは、前述の棒鋼18aと同様に、第三コンベヤ12(図4参照)を経て、ツーロール矯正機14(図4参照)で矯正される。この棒鋼18bは、多ロール矯正機4を経ないで、ツーロール矯正機14で矯正される。
【0033】
この矯正設備2では、棒鋼18は、多ロール矯正機4を経る棒鋼18aと、多ロール矯正機4を経ない棒鋼18bとを含む。多ロール矯正機4は、棒鋼18の粗矯正をする。ツーロール矯正機14は、棒鋼18の仕上げ矯正をする。この棒鋼18aは、粗矯正と仕上げ矯正とをされる。棒鋼18bは、粗矯正をせずに仕上げ矯正をされる。
【0034】
この矯正設備2では、ツーロール矯正機14の矯正能力(単位時間当たりの棒鋼18(棒鋼18a及び棒鋼18b)の最大矯正本数)は、多ロール矯正機4の矯正能力(単位時間当たりの棒鋼18aの最大矯正本数)より大きい。また、第二コンベヤ10の搬送能力(単位時間当たりの棒鋼18(棒鋼18a及び棒鋼18b)の最大搬送本数)は、多ロール矯正機4の矯正能力(単位時間当たりの棒鋼18aの最大矯正本数)より大きい。
【0035】
この矯正設備2では、ツーロール矯正機14の矯正速度(単位時間当たりの棒鋼18の矯正本数)が、多ロール矯正機4の矯正速度(単位時間当たりの棒鋼18の矯正本数)より大きくされている。また、第二コンベヤ10の搬送速度(単位時間当たりの棒鋼18の搬送本数)が、多ロール矯正機4の矯正速度(単位時間当たりの棒鋼18の矯正本数)より大きくされている。
【0036】
この矯正設備2は、
棒鋼18を連続的に矯正する多ロール矯正機4、
多ロール矯正機4が矯正した棒鋼18をストックしうるトランスファ8、
それぞれがトランスファ8から棒鋼18を受け取りうる複数の区画10Eを有する第二コンベヤ10、
及び
第二コンベヤ10が払い出した棒鋼18を、多ロール矯正機4の処理速度より大きい処理速度で連続的に矯正するツーロール矯正機14を備える。
【0037】
この矯正設備2は、多ロール矯正機4が矯正した棒鋼18をストックしうるトランスファ8を備える。これにより、第二コンベヤ10は、多ロール矯正機4の矯正速度に制限されることなく、棒鋼18の搬送速度を設定できる。これにより、第二コンベヤ10は、多ロール矯正機4の矯正速度より大きい搬送速度で棒鋼18を搬送しうる。第二コンベヤ10は、棒鋼18aを搬送しつつ、棒鋼18bを搬送しうる。この第二コンベヤ10は、ツーロール矯正機14の稼働率の向上に寄与しうる。
【0038】
この第二コンベヤ10は、複数の区画10Eを有するので、棒鋼18a及び棒鋼18bをロット単位で搬送しうる。この矯正設備2は、棒鋼18a及び棒鋼18bのロット管理を容易にしうる。
【0039】
それぞれの区画10Eは、棒鋼18a又は棒鋼18bを多段積み状態にして搬送しうる。これにより、第二コンベヤ10は、それぞれの区画10Eで、多くの棒鋼18を搬送しうる。
【0040】
また、第二コンベヤ10では、区画10Eの積載幅Wsを小さくして、多くの区画10Eが形成されている。区画10Eの積載幅Wsが小さいので、第二コンベヤ10は前後方向の長さを短くしうる。この第二コンベヤ10は、矯正設備2の省スペース化に寄与しうる。
【0041】
区画10Eに棒鋼18を多段積み状態にする観点から、区画10Eの深さHs(図3参照)は、深くされることが好ましい。棒鋼18を多段積み状態にする観点から、この深さHsは、好ましくは棒鋼18の直径の2倍以上であり、更に好ましくは3倍以上であり、特に好ましくは5倍以上である。また、この深さHsの上限は特にないが、例えば、棒鋼18の直径の10倍以下である。
【0042】
また、この矯正設備2は、棒鋼18aをトランスファ8で供給することで、第二コンベヤ10の区画10Eに棒鋼18aが容易に多段積みしうる。この矯正設備2では、好ましくは、トランスファ8のレシーバ8Aの積載幅Wtが、第二コンベヤ10の区画10Eの積載幅Wsより小さい。これにより、トランスファ8は第二コンベヤ10に棒鋼18aを容易に供給しうる。
【0043】
この矯正設備2では、ツーロール矯正機14に供給される前に、第三コンベヤ12が、棒鋼18を前後進させる。これにより、第三コンベヤ12は、多段積み状態で搬送された棒鋼18を、単段の一列に整列させる。第三コンベヤ12は、棒鋼18の整列機として機能している。これにより、第三コンベヤ12は、ツーロール矯正機14に棒鋼18を円滑に供給しうる。第三コンベヤ12は、棒鋼18を整列させればよく、棒鋼18を揺動させ又は振動させてもよい。また、第三コンベヤ12は、前後進、揺動、振動を組み合わせて、棒鋼18を整列させてもよい。
【0044】
この矯正設備2は、第二コンベヤ10のいずれかの区画10Eに、多ロール矯正機4を経ない棒鋼18bを供給するクレーン16を、更に備える。このクレーン16は、第二コンベヤ10に棒鋼18bを容易に供給できる。このクレーン16は、ツーロール矯正機14の稼働率の向上に寄与しうる。このクレーン16は、第二コンベヤ10に、棒鋼18bを供給する補充機として機能する。
【0045】
この処理設備は、多ロール矯正機4とツーロール矯正機14とを備える矯正設備2に限定されない。この処理設備は、上工程で連続的に処理する第一処理機と、下工程で第一処理機の処理速度より大きい処理速度で連続的に処理する第二処理機とを備えていればよい。例えば、処理設備は、棒鋼18を矯正する矯正機と切断する切断機とを備えてもよい。また、処理設備は、棒鋼18を矯正する矯正機と検査する検査機とを備えてもよい。
【0046】
また、ここでは、バーの例として、丸棒材である棒鋼18(棒鋼18a及び棒鋼18b)を例に説明がされた。この矯正設備2では、第二コンベヤ10で棒鋼18を多段積み状態で搬送し、第三コンベヤ12で単段積み状態で搬送している。輪郭形状が円形の棒鋼18は、多段積み状態と単段積み状態との間で積載状態を容易に変更しうる。この矯正装置2の様に積載状態を変更する処理設備は、中実丸棒及び中空配管など、輪郭形状が円形のバーの処理に適している。
【0047】
ただし、処理されるバーの輪郭形状は円形に限定されない。このバーは、例えば、形鋼など輪郭形状が非円形のバーの処理にも適用できる。また、バーの材質は鋼に限定されず、例えば、銅合金やアルミニウム合金等他の金属材料であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上説明された処理設備は、様々なバーの処理に広く適用できる。
【符号の説明】
【0049】
2・・・矯正設備(処理設備)
4・・・多ロール矯正機(第一処理機)
8・・・トランスファ
8A・・・レシーバ
10・・・第二コンベヤ(コンベヤ)
10E・・・区画
12・・・第三コンベヤ(整列機)
14・・・ツーロール矯正機(第二処理機)
16・・・クレーン(補充機)
18(18a、18b)・・・棒鋼(バー)
図1
図2
図3
図4
図5