(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024002729
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】発光モジュール
(51)【国際特許分類】
H01L 33/58 20100101AFI20231228BHJP
【FI】
H01L33/58
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022102116
(22)【出願日】2022-06-24
(71)【出願人】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【弁理士】
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(74)【代理人】
【識別番号】100168332
【弁理士】
【氏名又は名称】小崎 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100172188
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 敬人
(72)【発明者】
【氏名】山岡 賢介
【テーマコード(参考)】
5F142
【Fターム(参考)】
5F142AA02
5F142BA02
5F142BA32
5F142CA01
5F142CB23
5F142CD02
5F142CD15
5F142CG03
5F142CG27
5F142CG42
5F142CG45
5F142DB18
5F142FA50
5F142GA11
5F142GA28
(57)【要約】
【課題】輝度を向上可能な発光モジュールを提供する。
【解決手段】発光モジュールは、第1配線基板と、前記第1配線基板上に配置された複数の発光素子と、前記複数の発光素子を覆う第1透光層と、前記第1透光層上に配置されたスペーサと、前記スペーサ上に配置された第2透光層と、を備える。前記第1透光層と前記第2透光層との間には空気層が配置されている。平面視で、前記スペーサは前記複数の発光素子の少なくとも1つの発光素子と重ならない。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1配線基板と、
前記第1配線基板上に配置された複数の発光素子と、
前記複数の発光素子を覆う第1透光層と、
前記第1透光層上に配置されたスペーサと、
前記スペーサ上に配置された第2透光層と、
を備え、
前記第1透光層と前記第2透光層との間には空気層が配置されており、
平面視で、前記スペーサは前記複数の発光素子の少なくとも1つの発光素子と重ならない発光モジュール。
【請求項2】
平面視で、前記スペーサは前記複数の発光素子を囲む枠状である請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項3】
平面視で、前記スペーサの外縁は前記第2透光層の外縁と一致する請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項4】
前記スペーサは前記第1透光層に接している請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項5】
前記スペーサは樹脂を含み、前記第2透光層はガラスを含む請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項6】
前記第2透光層の側面の少なくとも一部及び前記スペーサの側面を覆う第1樹脂をさらに備えた請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項7】
第2配線基板をさらに備え、
前記第1配線基板は前記第2配線基板上に配置されており、
前記第1樹脂は、前記第1配線基板の上面の一部、及び、前記第2配線基板の上面の一部を覆う請求項6に記載の発光モジュール。
【請求項8】
前記第1樹脂内に配置され、前記第1配線基板と前記第2配線基板とを接続するワイヤをさらに備えた請求項7に記載の発光モジュール。
【請求項9】
前記第1樹脂の上端は、前記第2透光層の上面と同じ位置かそれよりも低い位置にある請求項6に記載の発光モジュール。
【請求項10】
前記第1透光層は、前記第1配線基板に接する請求項1に記載の発光モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、発光モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車載用の光源やプロジェクタの光源として、複数の発光素子を備える発光モジュールが用いられている。このような発光モジュールとして、複数の発光素子がサブマント上に配列され、さらにサブマウントを配線基板に搭載した構成が知られている。(例えば特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、輝度を向上可能な発光モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態に係る発光モジュールは、第1配線基板と、前記第1配線基板上に配置された複数の発光素子と、前記複数の発光素子を覆う第1透光層と、前記第1透光層上に配置されたスペーサと、前記スペーサ上に配置された第2透光層と、を備える。前記第1透光層と前記第2透光層との間には空気層が配置されている。平面視で、前記スペーサは前記複数の発光素子の少なくとも1つの発光素子と重ならない。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、輝度を向上可能な発光モジュールを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る発光モジュールを模式的に示す斜め上側から見た斜視図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係る発光モジュールを、その構成の一部を省略して模式的に示す斜め上側から見た斜視図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る発光モジュールを模式的に示す斜め下側から見た斜視図である。
【
図4】
図4は、
図2の領域IVを模式的に示す拡大平面図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態に係る発光モジュールを模式的に示す上面図である。
【
図7】
図7は、第1の実施形態における第2透光層及びスペーサを模式的に示す下面図である。
【
図8】
図8は、第1の実施形態における第2透光層及びスペーサを模式的に示す断面図である。
【
図9A】
図9Aは、第1の実施形態におけるスペーサ及び第2透光層の製造方法の一例を模式的に示す図である。
【
図9B】
図9Bは、第1の実施形態におけるスペーサ及び第2透光層の製造方法の一例を模式的に示す図である。
【
図9C】
図9Cは、第1の実施形態におけるスペーサ及び第2透光層の製造方法の一例を模式的に示す図である。
【
図9D】
図9Dは、第1の実施形態におけるスペーサ及び第2透光層の製造方法の一例を模式的に示す図である。
【
図9E】
図9Eは、第1の実施形態におけるスペーサ及び第2透光層の製造方法の一例を模式的に示す図である。
【
図10】
図10は、第1の実施形態におけるスペーサ及び第2透光層の製造方法の他の一例を模式的に示す図である。
【
図11】
図11は、第2の実施形態に係る発光モジュールを模式的に示す断面図である。
【
図12】
図12は、第2の実施形態における第2透光層を模式的に示す上面図である。
【
図13】
図13は、第3の実施形態に係る発光モジュールを模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図は模式的なものであり、適宜強調又は簡略化されている。例えば、いくつかの図においては、発光モジュールと比較して、発光素子は実際よりも大きく描かれている。また、図間において、各構成要素の寸法比は必ずしも整合していない。図面が過度に複雑になることを避けるために、一部の要素の図示を省略したり、断面図として切断面のみを示す端面図を用いたりすることがある。
【0009】
<第1の実施形態>
第1の実施形態に係る発光モジュール1は、平面視が長方形状であり、第1配線基板20と、第1配線基板20上に配置された複数の発光素子30と、複数の発光素子30を覆う第1透光層50と、第1透光層50上に配置されたスペーサ80と、スペーサ80上に配置された第2透光層90と、を備える。第1透光層50と第2透光層90との間には空気層100が配置されている。平面視で、スペーサ80は複数の発光素子30の少なくとも1つの発光素子30と重ならない。
【0010】
図1は、本実施形態に係る発光モジュールを模式的に示す斜め上側から見た斜視図である。
図2は、本実施形態に係る発光モジュールを、その構成の一部を省略して模式的に示す斜め上側から見た斜視図である。
図3は、本実施形態に係る発光モジュールを模式的に示す斜め下側から見た斜視図である。
図4は、
図2の領域IVを模式的に示す拡大平面図である。
図5は、
図2に示すV-V線における断面図である。
図6は、本実施形態に係る発光モジュールを模式的に示す上面図である。
図7は、本実施形態における第2透光層及びスペーサを模式的に示す下面図である。
図8は、本実施形態における第2透光層及びスペーサを模式的に示す断面図である。
図2及び
図4においては、第2透光層及びスペーサは図示を省略している。
【0011】
本明細書においては、説明の便宜上、XYZ直交座標系を採用する。第1配線基板20から第2透光層90に向かう方向を「Z方向」とする。発光モジュール1の長手方向を「X方向」とし、短手方向を「Y方向」とする。なお、Z方向を「上」ともいい、Z方向の反対方向を「下」ともいうが、この表現も便宜的なものであり、重力の方向とは無関係である。また、本明細書における「平面視」との表現は、Z方向から見た場合を意味している。
【0012】
図1~
図5に示すように、本実施形態の発光モジュール1は、第1配線基板20、第2配線基板10、複数の発光素子30、第2樹脂40、第1透光層50、複数のワイヤ60、第1樹脂70、スペーサ80、及び、第2透光層90を備える。なお、
図2においては、図示の便宜上、第2透光層90の全体、スペーサ80の全体、第1樹脂70の一部及び第1透光層50の一部を省略しており、ワイヤ60の一部及び発光素子30の一部等を可視化している。
【0013】
第1配線基板20は、例えば、集積回路が内蔵されたシリコン基板であり、例えば、特定用途向け集積回路基板(Application Specific Integrated Circuit基板:ASIC基板)である。第1配線基板20の下面は後述する第2配線基板10の上面に接合部材15を介して接合されている。接合部材15としては、銀ペースト、銀焼結体、はんだなどを用いることができる。接合部材15は、例えばシリコーン樹脂を含む銀ペーストである。第1配線基板20は、平面視長方形状であり、第1配線基板20の上面21の中央部は、発光素子30が載置される領域となっている。この領域には発光素子30に接続される上面パッドが配置されており、この領域の周辺部には、上面パッドと電気的に接続される第1端子22が配置されている。
【0014】
第2配線基板10は、例えば、平面視で長方形状であり、平板状の基体11と、基体11の少なくとも上面に配置された配線とを含む。第2配線基板10は、平板状のものを用いてもよく、上面に第1配線基板20を収納する凹部を備えるものを用いてもよい。基体11の材料には、放熱性が高い材料を用いることが好ましく、高い遮光性や強度を備える材料を用いることがより好ましい。具体的には、基体11の材料は、アルミニウム(Al)若しくは銅(Cu)等の金属、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、若しくはムライト等のセラミックス、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BTレジン(bismaleimide triazine resin)若しくはポリフタルアミド(PPA)等の樹脂、又は、樹脂と金属若しくはセラミックスとで構成される複合材等が挙げられる。配線の材料としては、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、チタン(Ti)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)、鉄(Fe)若しくはニッケル(Ni)等の金属、又はその合金等が挙げられる。
【0015】
一例として、第2配線基板10は、配線を構成するアルミニウム(Al)や銅(Cu)等の金属性部材と、基体11を構成するエポキシ樹脂等の絶縁性部材との積層基板である。第2配線基板10は、表面及び内部に配線が配置されている。配線の一部は、第2配線基板10の上面10aにおいて複数の第2端子12を構成し、配線の他の一部は第2配線基板10の下面10bにおいて複数の下面パッド13を構成している。
【0016】
また、第2配線基板10の上面10a及び下面10bには、金属性部材が絶縁性部材から露出して放熱部14を構成している。平面視で、放熱部14は第2配線基板10の中央部に配置されており、第2端子12及び下面パッド13は、それぞれ放熱部14を挟むように放熱部14の両側に複数ずつ配置されている。第1配線基板20は、第2配線基板10の上面10aの放熱部14上に配置されている。第2端子12及び下面パッド13は、例えば、第2配線基板10の長辺に沿って配列されている。
【0017】
ワイヤ60は、第2配線基板10と第1配線基板20とを電気的に接続するための部材である。ワイヤ60は、第2配線基板10の第2端子12と第1配線基板20の第1端子22とに接続されている。ワイヤ60の材料としては、例えば、金(Au)が挙げられる。例えば、ワイヤ60の数は第2端子12の数と同じである。複数のワイヤ60は、第1配線基板20の外縁に沿って列状に配置され、第1配線基板20の外縁を跨いで第2配線基板10に接続されている。
【0018】
複数の発光素子30は、第1配線基板20の上面21の中央部に載置されている。発光素子30は、平面視での形状が略矩形状である。複数の発光素子30は、例えば行列状に配列されている。一例では、上面が略正方形の発光素子30が64行256列に配列されており、発光素子30は合計で16,384個配置されている。一例では、発光素子30の配列ピッチ(例えばX方向及び/又はY方向に隣接する発光素子30の中心間の距離)は45μm~55μmであり、各発光素子30の一辺の長さは40μm~50μmである。したがって、隣り合う発光素子30間の距離は5μm~15μmである。また、一例では、発光素子30の厚みは5μm~10μmである。発光素子30は第1配線基板20の上面21の上面パッドに接続されている。発光素子30は、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)であり、例えば、青色の光を出射する。
【0019】
なお、発光素子30は、任意の波長の光を出射する素子を選択することができる。例えば、青色や緑色の光を出射する発光素子としては、ZnSe、窒化物半導体(InxAlyGa1-x-yN、0≦x、0≦y、x+y<1)、又はGaPを用いたものが選択できる。また、赤色の光を出射する発光素子30としては、GaAlAs又はAlInGaPで表される半導体を好適に用いることができる。更に、これら以外の材料からなる半導体発光素子を用いることもできる。発光素子30の組成や発光色は、目的に応じて適宜選択することができる。
【0020】
第2樹脂40は、光反射性を有する。第2樹脂40は、隣接する発光素子30間に配置されている。さらに、第2樹脂40は、第1配線基板20の上面21と発光素子30の下面との間に配置されていてもよい。つまり、第2樹脂40は、発光素子30の上面を露出し、発光素子30の側面と下面とを被覆してもよい。なお、第2樹脂40は、発光素子30の側面の全てを被覆して配置されていてもよく、発光素子30の上面21に連なる側面の上方の一部を露出して配置されていてもよい。発光素子30の側面が光反射性を有する第2樹脂40に被覆されることにより、発光素子30から出射される光のより多くを上面21から取り出すことができる。第2樹脂40は、透光性樹脂からなる母材と、母材に含有される光反射性物質とを含む。第2樹脂40に含まれる光反射性物質の含有量を多くすることで、発光素子30からの光取り出し効率を高めることができる。第2樹脂40における光反射性物質の濃度は、光取り出し効率の向上および樹脂の流動性の観点から、50質量%以上70質量%以下であることが好ましく、例えば、60質量%程度である。
【0021】
第2樹脂40の母材を構成する透光性樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、又はアクリル樹脂、また、これらの樹脂を少なくとも一種以上含むハイブリッド樹脂等の樹脂を用いることができる。なかでも耐熱性、耐光性に優れるシリコーン樹脂を用いることが好ましく、ジメチルシリコーン樹脂を用いることがより好ましい。ジメチルシリコーン樹脂は、より高温耐性等の信頼性に優れるため、車載用途の材料として好適に使用することができる。光反射性物質としては、例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、炭酸バリウム、硫酸バリウム、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、又はガラスフィラーなどを好適に用いることができる。一例として、母材はジメチルシリコーン樹脂であり、光反射性物質は酸化チタンである。第2樹脂40の外観色は例えば白色である。
【0022】
第1透光層50は、透光性を有し、発光素子30の上面及び第2樹脂40の上面を被覆している。第1透光層50は、発光素子30の上面、発光素子30の側面の上部、及び、第2樹脂40の上面に接している。また、発光素子30及び第2樹脂40が設けられていない領域において、第1透光層50は第1配線基板20の上面に接している。第1透光層50は、少なくとも透光性樹脂からなる母材を含み、その母材中に蛍光体を含んでいてもよい。一例では、発光素子30を被覆する第1透光層50の厚さ(つまり発光素子30の上面から第1透光層50の上面までの距離)は25μm~35μmである。第1透光層50の上面のうち、複数の発光素子30の直上に位置する第1透光層50の上面が発光モジュール1の発光面38を構成する。
【0023】
第1透光層50の母材としては、上述した第2樹脂40の母材と同様の材料を用いることができる。蛍光体としては、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、(Y,Gd)3(Al,Ga)5O12:Ce)、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Lu3(Al,Ga)5O12:Ce)、テルビウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Tb3(Al,Ga)5O12:Ce)、CCA系蛍光体(例えば、Ca10(PO4)6Cl2:Eu)、SAE系蛍光体(例えば、Sr4Al14O25:Eu)、クロロシリケート系蛍光体(例えば、Ca8MgSi4O16Cl2:Eu)、シリケート系蛍光体(例えば、(Ba,Sr,Ca,Mg)2SiO4:Eu)、βサイアロン系蛍光体(例えば、(Si,Al)3(O,N)4:Eu)若しくはαサイアロン系蛍光体(例えば、Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu)等の酸窒化物系蛍光体、LSN系蛍光体(例えば、(La,Y)3Si6N11:Ce)、BSESN系蛍光体(例えば、(Ba,Sr)2Si5N8:Eu)、SLA系蛍光体(例えば、SrLiAl3N4:Eu)、CASN系蛍光体(例えば、CaAlSiN3:Eu)若しくはSCASN系蛍光体(例えば、(Sr,Ca)AlSiN3:Eu)等の窒化物系蛍光体、KSF系蛍光体(例えば、K2SiF6:Mn)、KSAF系蛍光体(例えば、K2(Si1-xAlx)F6-x:Mn ここで、xは、0<x<1を満たす。)若しくはMGF系蛍光体(例えば、3.5MgO・0.5MgF2・GeO2:Mn)等のフッ化物系蛍光体、ペロブスカイト構造を有する量子ドット(例えば、(Cs,FA,MA)(Pb,Sn)(F,Cl,Br,I)3 ここで、FAとMAは、それぞれホルムアミジニウムとメチルアンモニウムを表す。)、II-VI族量子ドット(例えば、CdSe)、III-V族量子ドット(例えば、InP)、又はカルコパイライト構造を有する量子ドット(例えば、(Ag,Cu)(In,Ga)(S,Se)2)等を用いることができる。
【0024】
第1樹脂70は、第2配線基板10と第1配線基板20とを接続するワイヤ60を保護する。平面視で、第1樹脂70の形状は、第1配線基板20の外縁に沿った矩形の枠状である。第1樹脂70は、第2配線基板10の上面の一部、及び、第1配線基板20の上面の一部を覆う。ワイヤ60は第1樹脂70の内部に配置されている。すなわち、第1樹脂70は、第2配線基板10の第2端子12、ワイヤ60、及び、第1配線基板20の第1端子22を覆っている。一例では、第1配線基板20の上面から第1樹脂70の頂部までの高さは200μm~500μmである。ここで、第1樹脂70の頂部とは、発光面38を通る断面における第1樹脂の最も高い位置を意味する。
【0025】
第1樹脂70は、透光性を有していてもよく、遮光性を有していてもよい。なかでも、第1樹脂70は、遮光性を有することが好ましく、光反射性を有することがより好ましい。これにより、例えば、太陽光との外光が光学系を介して発光モジュール1付近に集光されたとしても、外光を吸収することによる第1樹脂70の劣化や焼損が抑制され、信頼性に優れる発光モジュール1とすることができる。例えば、第1樹脂70は、外光を吸収しにくい白色又は白色に近い色であることが好ましい。第1樹脂70は、少なくとも透光性樹脂からなる母材を含み、その母材中に光反射性物質を含むことが好ましい。母材としては、上述した第2樹脂40の母材と同様の材料を用いることができる。光反射性物質としては、上述した第2樹脂40の光反射性物質と同様の材料を用いることができる。第1樹脂70における光反射性物質の濃度は、光吸収率の低減および樹脂の流動性の観点から、15質量%以上30質量%以下であることが好ましく、例えば、23質量%程度である。一例として、母材はジメチルシリコーン樹脂であり、光反射性物質は酸化アルミニウムである。
【0026】
第1樹脂70は、上述したように外部からの光吸収を抑えるために、光反射性を有することが好ましいが、表面の光沢は抑えられていることが好ましい。表面が光沢面であると、発光面38から出射された光の多くを反射させやすくなり、迷光(つまり光学系において不必要な光の反射や散乱)を発生させやすい。第1樹脂70の表面の光沢を抑えるために、例えば、第1樹脂70は、表面に微細な凹凸を有していることが好ましい。微細な凹凸とは、例えば、第1樹脂の表面粗さRaが0.10μm以上3.0μm以下である。このような表面形状は、例えば母材の樹脂に含有させた光反射性物質が樹脂中で沈降する前に硬化することで形成することができる。また、第1樹脂70は、表面形状を調整するためのフィラーとして、樹脂中で浮きやすい中空粒子を含有してもよい。中空粒子としては、中空ガラス、中空シリカ、多孔質シリカ、フライアッシュバルーン、シラスバルーン、中空ポリマー粒子等が挙げられる。耐熱性、耐光性等の観点から、中空粒子は、中空シリカ、又は中空ガラスであることが好ましい。また、第1樹脂は光反射性を調整するためのフィラーとして光吸収性物質を含んでいてもよい。光吸収性物質としては、カーボンブラック等の黒色顔料、グラファイト等が挙げられる。
【0027】
なお、第2樹脂40、第1透光層50、第1樹脂70には、それぞれ、必要に応じて着色剤や光拡散材、粘度を調整するためのフィラー等が含有されていてもよく、それぞれの外観色は異なっていてもよい。
【0028】
図5に示すように、第1樹脂70は、外側樹脂枠71及び保護樹脂73を含む。外側樹脂枠71は第2配線基板10上に配置されている。保護樹脂73は第2配線基板10上及び第1配線基板20上であって外側樹脂枠71の内側に配置されている。ワイヤ60は保護樹脂73内に配置されている。これにより、保護樹脂73がワイヤ60を保護する。
【0029】
第1透光層50の上面のうち、第1樹脂70によって囲まれた領域は発光モジュール1の発光面38となる。言い換えると、第1樹脂70は、発光面38を囲むように配置されている。発光面38においては、第1透光層50の下に複数の発光素子30と第2樹脂40が配置されている。発光素子30から出射した光は、第2樹脂40によって反射され、第1透光層50に入射し、発光面38から出射される。
【0030】
図5~
図8に示すように、スペーサ80は第1透光層50上に配置されている。スペーサ80は、後述する第2透光層90を第1透光層50上に配置する際に、第1透光層50と離隔させるための部材である。スペーサ80の下面は第1透光層50の上面に接している。平面視で、スペーサ80は複数の発光素子30を囲む枠状である。平面視で、スペーサ80は複数の発光素子30の少なくとも1つの発光素子30と重ならない。本実施形態においては、スペーサ80は全ての発光素子30と重ならないように配置されている。すなわち、平面視で、スペーサ80は発光面38を囲んでいる。スペーサ80は例えば樹脂を含み、例えばシリコーン樹脂からなる。
【0031】
第2透光層90はスペーサ80上に配置されている。第2透光層90の形状は例えば長方形の板状である。第2透光層90の上面91と下面92は相互に平行である。第2透光層90はスペーサ80を介して第1透光層50から離れている。これにより、第1透光層50と第2透光層90との間には、空気層100が配置される。平面視で、空気層100はスペーサ80の内側に位置している。すなわち、空気層100は、第1透光層50、スペーサ80及び第2透光層90により囲まれている。空気層100は、第1透光層50、スペーサ80及び第2透光層90により、密閉されていてもよく、発光モジュール1の外部と連通していてもよい。空気層100と外部とを連通させる場合は、例えばスペーサ80及び/又は第2透光層の下面92に溝等の連通経路を設けることにより連通させることができる。
【0032】
第2透光層90は透光性を有する。第2透光層90は、第1透光層50上にスペーサ80を介して配置される。換言すると、第2透光層90は、第1透光層50上に、空気層100を介して配置される。第1透光層50から出射した光は、空気層100を介して第2透光層90に入射する。このため、第2透光層90としては、空気よりも屈折率の高い材料を用いることが好ましい。これにより、発光モジュール1から出射される光を光学系に向かって集光させることができる。第2透光層90の材料としては、例えばガラスや樹脂が挙げられる。なかでも、第2透光層90はガラス板を用いることが好ましい。ガラスとしては、例えばホウケイ酸ガラスや石英ガラスが挙げられる。発光モジュール1は、第2透光層90を備えることにより、発光素子30から放射される光や熱等で第2透光層90が劣化することを抑制できる。また、発光面38を、塵芥等の付着から保護することができる。
【0033】
図5に示すように、Z方向において、第1樹脂70の上端は第2透光層90の上面91と略同じ位置にある。これにより、第1樹脂70の上面と第2透光層90の上面は略連続した面を形成している。一例では、第2透光層90の厚さは200μm以上1mm以下であり、スペーサ80の厚さは100μm以上200μm以下である。
【0034】
図6に示すように、平面視で、第2透光層90は枠状の第1樹脂70の内側に配置されている。また、平面視で、スペーサ80の外縁は第2透光層90の外縁と一致している。一例として、スペーサ80の側面及び第2透光層90の側面は連続した平面を構成しており、この平面はZ方向に対して平行である。スペーサ80の側面及び第2透光層90の側面は第1樹脂70の保護樹脂73に接している。保護樹脂73は、外側樹脂枠71と、スペーサ80及び第2透光層90の間に配置され、外側樹脂枠71と、スペーサ80及び第2透光層90によって保持されている。つまり、第2透光層90の側面及びスペーサ80の側面は、外側樹脂枠71に対応する内側の枠(つまり、保護樹脂73を保持する部材)として機能することができる。
【0035】
本実施形態においては、平面視で、第2透光層90におけるスペーサ80の内側の領域は、空気層100、第1透光層50、及び、複数の発光素子30と重なっている。すなわち、第2透光層90は空気層100介して発光面38と対向している。また、平面視で、第2透光層90におけるスペーサ80と重なっている領域は、第1透光層50と重なっており、空気層100及び発光素子30とは重なっていない。第1透光層50は、発光面38の周囲において、第1配線基板20及びスペーサ80と接している。なお、本実施形態においては、第1配線基板20とスペーサ80との間には発光素子30は配置されていないが、発光面38を構成しない発光素子や受光素子等の電子部品が配置されていてもよい。
【0036】
次に、本実施形態におけるスペーサ80及び第2透光層90の製造方法の一例について説明する。
図9A~
図9Eは、本実施形態におけるスペーサ80及び第2透光層90の製造方法の一例を模式的に示す図である。
【0037】
先ず、
図9Aに示すように、円板状のガラス基板90aを準備する。そして、ガラス基板90aを回転させつつ、ノズル201から液体状の樹脂材料としてレジストをガラス基板90a上に吐出する。これにより、液体状の樹脂材料がガラス基板90aの上面上に拡がる。このようにして、ガラス基板90a上に樹脂膜80aが形成される。
【0038】
次に、
図9Bに示すように、格子状のマスク202を介して樹脂膜80aを露光する。
次に、
図9Cに示すように、樹脂膜80aを現像する。これにより、樹脂膜80aが選択的に除去されて、格子状の樹脂枠80bが形成される。
次に、
図9Dに示すように、樹脂枠80bに沿って樹脂枠80b及びガラス基板90aを切断する。
【0039】
これにより、
図9Eに示すように、ガラス基板90aから長方形の板状の第2透光層90が個片化され、樹脂枠80bから枠状のスペーサ80が個片化される。このようにして、スペーサ80及び第2透光層90が作製される。
【0040】
次に、本実施形態におけるスペーサ80及び第2透光層90の製造方法の他の一例について説明する。
図10は、本実施形態におけるスペーサ80及び第2透光層90の製造方法の他の一例を模式的に示す図である。
【0041】
図10に示すように、ノズル203をガラス基板90aに対して相対的に移動させながら、液体状の樹脂材料をノズル203から吐出させ、ガラス基板90a上に樹脂材料を格子状に配置する。次に、樹脂材料を固化させる。これにより、ガラス基板90a上に格子状の樹脂枠80bが形成される。以後の製造方法は、一例として説明した製造方法と同様である。すなわち、
図9D及び
図9Eに示すように、樹脂枠80b及びガラス基板90aを個片化する。
【0042】
本実施形態に係る発光モジュール1の製造方法について説明する。
図1~
図6に示すように、複数の発光素子30を搭載し、複数の発光素子30間に第2樹脂40が配置された第1配線基板20を準備する。
次に、第2配線基板10上に接合部材15を介して第1配線基板20を配置する。
次に、第2配線基板10の第2端子12と第1配線基板20の第1端子22とを、ワイヤ60によって接続する。
次に、複数の発光素子30及び第2樹脂40を覆うように、第1透光層50を形成する。
【0043】
次に、例えば上述の方法によって作製したスペーサ80及び第2透光層90からなる構造体を、第1透光層50上に配置する。このとき、未硬化の第1透光層50上にスペーサ80が接するように構造体を配置することが好ましい。これにより、第1透光層50を接着剤として、スペーサ80を第1配線基板20に接着することができる。
次に、第2配線基板10上に外側樹脂枠71を形成する。
次に、外側樹脂枠71と構造体との間に、液体状の樹脂材料を流し込み、硬化させる。これにより、保護樹脂73が形成される。
このようにして、発光モジュール1が得られる。
【0044】
次に、本実施形態に係る発光モジュール1の動作について説明する。
第2配線基板10、ワイヤ60及び第1配線基板20を介して発光素子30に電力を供給すると、発光素子30が発光する。例えば、発光素子30から青色の光が出射する。第1透光層50が蛍光体を含有する場合は、この蛍光体が発光素子30から出射した青色光を吸収し、例えば黄色光が放射される。これにより、第1透光層50から空気層100に向かって、例えば青色光と黄色光の混色光として白色光が出射される。
【0045】
第1透光層50から出射された光は空気層100から第2透光層90に入射する。このとき、第2透光層90を構成するガラスの屈折率は空気層100の屈折率よりも高いため、第2透光層90の下面92に斜めに入射した光は、下面92において屈折して、その進行方向が下面92に対して垂直に近くなる。この光が第2透光層90の上面91から発光モジュール1の外部に出射する。このように、第1透光層50と第2透光層90との間に空気層100が配置されていることにより、発光モジュール1から出射する光が発光モジュール1の正面(Z方向)に集光されやすくなる。この結果、発光モジュール1の輝度が向上する。
【0046】
次に、本実施形態の効果について説明する。
上述の如く、本実施形態に係る発光モジュール1は第2透光層90を備え、第1透光層50と第2透光層90との間に空気層100が配置されるため、輝度を向上させることができる。
【0047】
また、本実施形態においては、第2透光層90を、スペーサ80を介して第1透光層50と対向させているため、第1透光層50と第2透光層90との距離を均一にすることができる。これにより、発光させる発光素子30によらず、安定して輝度を向上できる。
【0048】
さらに、本実施形態においては、第2透光層90が第1透光層50及び複数の発光素子30を覆っているため、塵芥や水分等から第1透光層50や発光素子30を保護できる。また、第2透光層90の上面91に塵芥等の異物が付着した場合でも、Z方向において異物を光学系の焦点位置である発光面38から離すことができるため、光学系を通過した投影像に及ぼす影響を低減することができる。
【0049】
さらにまた、本実施形態においては、第1樹脂70の側面をスペーサ80及び第2透光層90によって略垂直に保持することで、第1透光層50から出射し、第1樹脂70の側面において反射した光が上方に反射しにくくなる。これにより、第1樹脂70の側面において反射した光が外部の光学系に入射しにくくなり、迷光を抑制できる。
【0050】
<第2の実施形態>
図11は、本実施形態に係る発光モジュールを模式的に示す断面図である。
図12は、本実施形態における第2透光層90を模式的に示す上面図である。
【0051】
図11及び
図12に示すように、本実施形態に係る発光モジュール2においては、第2透光層90は、上面91に、表面に凹凸構造を有する中央領域91aと、中央領域91aの周囲に配置され、中央領域91aよりも表面が平滑な外部領域91bと、を有する。また、第2透光層90の下面92は全体が平滑である。このような中央領域91aの表面凹凸は、ブラストやエッチング等の公知の方法を用いて形成することができる。また、表面凹凸はプリズム面としてもよい。
【0052】
平面視で、中央領域91aの外縁は第2透光層90の外縁より内側に位置しており、複数の発光素子30が配置された発光面38の外縁よりは外側に位置している。平面視で、中央領域91aの外縁はスペーサ80の内縁よりも外側に位置していてもよく、内側に位置していてもよい。
【0053】
本実施形態においては、第2透光層90の上面91の中央領域91aは表面に凹凸構造を有するため、第2透光層90からの光の取出効率が高い。一方、第2透光層90の上面91の外部領域91bは表面に凹凸構造が配置されていないため、第1樹脂70が外部領域91bを伝わって中央領域91aに浸入してくることを低減できる。本実施形態における上記以外の構成、製造方法、動作及び効果は、第1の実施形態と同様である。
【0054】
<第3の実施形態>
図13は、本実施形態に係る発光モジュールを模式的に示す断面図である。
【0055】
図13に示すように、本実施形態に係る発光モジュール3においては、第1実施形態の発光モジュール1よりも第2透光層90の厚さが厚い。このため、第2透光層90は、上部が第1樹脂70から上方に突出するように第1透光層70上に配置されている。本実施形態においては、第2透光層90の側面は、上面91に連なる厚さ方向の一部が第1樹脂70から露出していてもよく、上面91に連なる厚さ方向の全てが第1樹脂70により被覆されていてもよい。なかでも第2透光層90の側面は、厚さ方向のほぼ全てが第1樹脂70により被覆されていることが好ましい。第2透光層90の側面のほぼすべてを被覆する第1樹脂70は、外側樹脂枠71と構造体との間に配置された液体状の樹脂材料が第2透光層90の側面を這い上がることにより形成される。
【0056】
本実施形態においては、第2透光層90を厚くすることにより、発光素子30を保護する効果と、第2透光層90の上面91に異物が付着したときに、この異物を発光素子30から離す効果を増大させることができる。本実施形態における上記以外の構成、製造方法、動作及び効果は、第1の実施形態と同様である。
【0057】
前述の各実施形態は、本発明を具現化した例であり、本発明はこれらの実施形態には限定されない。例えば、前述の各実施形態において、いくつかの構成要素又は工程を追加、削除又は変更したものも本発明に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
【0058】
実施形態は、以下の態様を含む。
【0059】
(付記1)
第1配線基板と、
前記第1配線基板上に配置された複数の発光素子と、
前記複数の発光素子を覆う第1透光層と、
前記第1透光層上に配置されたスペーサと、
前記スペーサ上に配置された第2透光層と、
を備え、
前記第1透光層と前記第2透光層との間には空気層が配置されており、
平面視で、前記スペーサは前記複数の発光素子の少なくとも1つの発光素子と重ならない発光モジュール。
【0060】
(付記2)
平面視で、前記スペーサは前記複数の発光素子を囲む枠状である付記1に記載の発光モジュール。
【0061】
(付記3)
平面視で、前記スペーサの外縁は前記第2透光層の外縁と一致する付記1または2に記載の発光モジュール。
【0062】
(付記4)
前記スペーサは前記第1透光層に接している付記1~3のいずれか1つに記載の発光モジュール。
【0063】
(付記5)
前記スペーサは樹脂を含み、前記第2透光層はガラスを含む付記1~4のいずれか1つに記載の発光モジュール。
【0064】
(付記6)
前記第2透光層の側面の少なくとも一部及び前記スペーサの側面を覆う第1樹脂をさらに備えた付記1~5のいずれか1つに記載の発光モジュール。
【0065】
(付記7)
第2配線基板をさらに備え、
前記第1配線基板は前記第2配線基板上に配置されており、
前記第1樹脂は、前記第1配線基板の上面の一部、及び、前記第2配線基板の上面の一部を覆う付記6に記載の発光モジュール。
【0066】
(付記8)
前記第1樹脂内に配置され、前記第1配線基板と前記第2配線基板とを接続するワイヤをさらに備えた付記7に記載の発光モジュール。
【0067】
(付記9)
前記第1樹脂の上端は、前記第2透光層の上面と同じ位置かそれよりも低い位置にある付記6~8のいずれか1つに記載の発光モジュール。
【0068】
(付記10)
前記第1透光層は、前記第1配線基板に接する付記1~9のいずれか1つに記載の発光モジュール。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明の実施形態は、例えば、車両の前照灯又は表示装置等の光源に利用することができる。
【符号の説明】
【0070】
1、2、3:発光モジュール
10:第2配線基板
10a:上面
10b:下面
11:基体
12:第2端子
13:下面パッド
14:放熱部
15:接合部材
20:第1配線基板
21:上面
22:第1端子
30:発光素子
38:発光面
40:第2樹脂
50:第1透光層
60:ワイヤ
70:第1樹脂
71:外側樹脂枠
73:保護樹脂
80:スペーサ
80a:樹脂膜
80b:樹脂枠
90:第2透光層
90a:ガラス基板
91:上面
91a:中央領域
91b:外部領域
92:下面
100:空気層
201:ノズル
202:マスク
203:ノズル