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特開2024-30138情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024030138
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240229BHJP
   G06F 9/48 20060101ALI20240229BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240229BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240229BHJP
   G06Q 10/10 20230101ALI20240229BHJP
【FI】
H04N1/00 127A
G06F9/48 370
G06F3/12 303
G06F3/12 375
B41J29/38 401
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022132730
(22)【出願日】2022-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】篠原 健介
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
5L049
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061HJ08
2C061HK20
2C061HN04
2C061HN08
2C061HN15
2C061HP00
2C061HQ05
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB17
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC05
5C062AC22
5C062AC38
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】クラウドと通信する異なるローカルネットワーク間でワークフローを実行することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】第1ネットワークに属する情報処理装置であって、ロングポーリングに基づくリクエストをクラウドサーバへ送信する第1送信部と、第2ネットワークに属する機器により一連の処理が定義されたワークフローが実行された場合、少なくともワークフローの定義情報、およびワークフローの処理の実行により得られた情報を含むワークフロー情報を、クラウドサーバからリクエストに対するレスポンスとして受信する受信部と、ワークフロー情報に含まれている定義情報においてワークフローの処理の実行が規定されている、第1ネットワークに属するリソースサーバに送信する第2送信部と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ネットワークに属する情報処理装置であって、
ロングポーリングに基づくリクエストをクラウドサーバへ送信する第1送信部と、
第2ネットワークに属する機器により一連の処理が定義されたワークフローが実行された場合、少なくとも該ワークフローの定義情報、および該ワークフローの処理の実行により得られた情報を含むワークフロー情報を、前記クラウドサーバから前記リクエストに対するレスポンスとして受信する受信部と、
前記ワークフロー情報に含まれている前記定義情報において前記ワークフローの処理の実行が規定されている、前記第1ネットワークに属するリソースサーバに送信する第2送信部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記第1送信部は、前記受信部により前記レスポンスが受信された後に、前記ロングポーリングに基づく新たなリクエストを前記クラウドサーバへ送信する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報処理装置と、
前記クラウドサーバと、
前記リソースサーバと、
を有する情報処理システム。
【請求項4】
前記第1ネットワークは、複数であり、
それぞれの前記第1ネットワークに属する前記情報処理装置それぞれの前記第1送信部は、前記リクエストと共に、該情報処理装置自身が属する前記第1ネットワークを識別する第1識別情報を、前記クラウドサーバへ送信し、
前記クラウドサーバは、複数の前記第1ネットワークのうち、前記ワークフロー情報の前記ワークフローに対応する前記第1ネットワークの前記第1識別情報を用いて、該第1ネットワークに属する前記情報処理装置へ、該ワークフロー情報を前記レスポンスとして送信する請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記クラウドサーバは、
情報端末からの操作に応じて、ワークフローを識別する第2識別情報、該ワークフローの処理内容、および該ワークフローで使用するリソースサーバを識別する第3識別情報を設定し、前記第2識別情報、前記処理内容および前記第3識別情報を含むワークフロー定義情報を生成する設定部と、
前記設定部により生成された前記ワークフロー定義情報を記憶する第1記憶部と、
を備えた請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記機器は、
前記クラウドサーバから、前記第1記憶部に記憶された、前記機器が実行可能なワークフローが定義された前記ワークフロー定義情報を受信し、
受信した前記ワークフロー定義情報で定義されたワークフローを表示部に一覧表示し、
一覧表示されたワークフローから選択操作されたワークフローを実行する請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記クラウドサーバは、
情報端末からの操作に応じて、リソースサーバを識別する第4識別情報、該リソースサーバが属するネットワークを識別する第5識別情報、該リソースサーバが提供可能なリソース内容、該リソースサーバに接続するための接続情報を設定し、前記第4識別情報、前記第5識別情報、前記リソース内容および前記接続情報を含むリソースサーバ定義情報を生成する設定部と、
前記設定部により生成された前記リソースサーバ定義情報を記憶する第2記憶部と、
を備えた請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項8】
第1ネットワークに属する情報処理装置の情報処理方法であって、
ロングポーリングに基づくリクエストをクラウドサーバへ送信する第1送信ステップと、
第2ネットワークに属する機器により一連の処理が定義されたワークフローが実行された場合、少なくとも該ワークフローの定義情報、および該ワークフローの処理の実行により得られた情報を含むワークフロー情報を、前記クラウドサーバから前記リクエストに対するレスポンスとして受信する受信ステップと、
前記ワークフロー情報に含まれている前記定義情報において前記ワークフローの処理の実行が規定されている、前記第1ネットワークに属するリソースサーバに送信する第2送信ステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項9】
第1ネットワークに属するコンピュータに、
ロングポーリングに基づくリクエストをクラウドサーバへ送信する第1送信ステップと、
第2ネットワークに属する機器により一連の処理が定義されたワークフローが実行された場合、少なくとも該ワークフローの定義情報、および該ワークフローの処理の実行により得られた情報を含むワークフロー情報を、前記クラウドサーバから前記リクエストに対するレスポンスとして受信する受信ステップと、
前記ワークフロー情報に含まれている前記定義情報において前記ワークフローの処理の実行が規定されている、前記第1ネットワークに属するリソースサーバに送信する第2送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ローカルネットワークにあるMFP(Multifunction Peripheral:複合機)等の機器から、当該ローカルネットワークおよびクラウドのサーバ等のリソースを利用して各種の一連の処理を定義したワークフローを実行する技術が知られている。
【0003】
このようなワークフローを実行する技術として、クラウド上にある管理サーバへローカルネットワーク(オンプレミス)のMFPで利用するワークフロー情報を保持し、MFPへワークフロー情報を送信したり、ワークフローのログを送信したり、クラウドとローカルネットワークとの間でワークフロー情報を送受信する方法が開示されている(例えば特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、ローカルネットワークにおいて、クラウド上のサーバから直接アクセス可能なサーバが置かれることがセキュリティ上の観点から制限されることが通常である。したがって、クラウドと通信する異なるローカルネットワーク間において、一方のローカルネットワークにある機器からワークフローを実行した場合、当該ワークフローにより他のローカルネットワークに存在するリソースを用いて所定の処理を実行させることができないという問題があった。すなわち、クラウドを介した異なるローカルネットワーク間において、1つワークフローにより当該異なるローカルネットワークを跨いでデータ処理をさせることができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、クラウドと通信する異なるローカルネットワーク間でワークフローを実行することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1ネットワークに属する情報処理装置であって、ロングポーリングに基づくリクエストをクラウドサーバへ送信する第1送信部と、第2ネットワークに属する機器により一連の処理が定義されたワークフローが実行された場合、少なくとも該ワークフローの定義情報、および該ワークフローの処理の実行により得られた情報を含むワークフロー情報を、前記クラウドサーバから前記リクエストに対するレスポンスとして受信する受信部と、前記ワークフロー情報に含まれている前記定義情報において前記ワークフローの処理の実行が規定されている、前記第1ネットワークに属するリソースサーバに送信する第2送信部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、クラウドと通信する異なるローカルネットワーク間でワークフローを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係るクラウドサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るクラウドサーバが保持するネットワーク情報の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るクラウドサーバが保持するクライアント情報の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係るクラウドサーバが保持するリソースサーバ定義情報の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係るクラウドサーバが保持するワークフロー定義情報の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係るクラウドサーバが保持するユーザ情報の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理システムにおいて機器とリソースサーバとが異なるネットワークに配置されている場合のワークフローの実行処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図11図11は、実施形態に係る情報処理システムにおいて3拠点のネットワークがある場合のワークフローの実行処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図12図12は、実施形態に係る情報処理システムにおけるワークフローの定義設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図13図13は、リソース定義画面の一例を示す図である。
図14図14は、ワークフロー定義画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0010】
なお、コンピュータソフトウェアとは、コンピュータの動作に関するプログラム、その他コンピュータによる処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものをいう(以下、コンピュータソフトウェアは、ソフトウェアという)。アプリケーションソフトとは、ソフトウェアの分類のうち、特定の作業を行うために使用されるソフトウェアの総称である。一方、オペレーティングシステム(OS)とは、コンピュータを制御し、アプリケーションソフト等がコンピュータ資源を利用可能にするためのソフトウェアのことである。オペレーティングシステムは、入出力の制御、メモリやハードディスク等のハードウェアの管理、プロセスの管理といった、コンピュータの基本的な管理・制御を行っている。アプリケーションソフトウェアは、オペレーティングシステムが提供する機能を利用して動作する。プログラムとは、コンピュータに対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。また、プログラムに準ずるものとは、コンピュータに対する直接の指令ではないためプログラムとは呼べないが、コンピュータの処理を規定するという点でプログラムに類似する性質を有するものをいう。例えば、データ構造(データ要素間の相互関係で表される、データの有する論理的構造)がプログラムに準ずるものに該当する。
【0011】
(情報処理システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成について説明する。
【0012】
図1に示すように、情報処理システム1は、クラウドネットワークCNと、ローカルネットワークLN1と、ローカルネットワークLN2と、ローカルネットワークLN3と、を含む。
【0013】
クラウドネットワークCNは、ローカルネットワークとは別のクラウド上のネットワークである。クラウドネットワークCNは、パブリックネットワークであり、外部からインターネットINを介してアクセスすることができる。クラウドネットワークCNは、クラウドサーバ10を含む。
【0014】
クラウドサーバ10は、いずれかのローカルネットワークで実行されたワークフローの情報を受け付け、当該ワークフローで自身の処理が定義されていれば当該処理を実行し、他のローカルネットワークからのロングポーリングに基づくリクエストに応じて、当該処理を実行した後のワークフローの情報をレスポンスとして送信するサーバ装置である。クラウドサーバ10は、単一の情報処理装置または複数の情報処理装置によって構成されている。
【0015】
ローカルネットワークLN1は、例えば会社内等の閉鎖的なネットワークであり、LAN(Local Area Network)またはイントラネット等のネットワークである。ローカルネットワークLN1から、インターネットINを介してクラウドネットワークCNにアクセスすることは可能であるが、外部からインターネットINを介してローカルネットワークLN1に対して直接アクセスすることはできない。ローカルネットワークLN1は、図1に示すように、例えば、エージェント20aと、リソースサーバ30aと、MFP40aと、を含む。
【0016】
MFP40aは、いわゆる複合機であり、予め定義されたワークフローを実行することができる機器である。ここで、ワークフローとは、順次実行される一連の処理を定義したものであり、当該ワークフローを実行する機器、クラウドネットワークCN内のクラウドサーバ10、ならびに、当該機器が含まれるローカルネットワークとは異なるローカルネットワーク内の後述するエージェント、およびリソースサーバのうち、少なくともいずれかによってそれぞれの処理が実行されるものである。例えば、ワークフローにおいて、MFP40aによる原稿のスキャン動作が定義されている場合、MFP40aで当該ワークフローが実行された場合、MFP40aは、当該ワークフローの定義に従い、原稿に対するスキャン動作を行い、得られたスキャン画像をワークフローの情報に含めて、クラウドサーバ10へ送信する。
【0017】
エージェント20aは、クラウドネットワークCN内のクラウドサーバ10と、ローカルネットワークLN1内のリソースサーバ30aとの通信の仲介を行う情報処理装置である。エージェント20aは、クラウドサーバ10に対して、ロングポーリングに基づくリクエストを自身が属するローカルネットワークLN1のネットワーク名と共に送信することにより、クラウドサーバ10で発生するイベント(例えばワークフローによりクラウドサーバ10に割り当てられた処理の実行等)の監視を行う。次に、エージェント20aは、クラウドサーバ10においてワークフローで定義された処理の実行等のイベントが発生した際に、クラウドサーバ10から上述のリクエストに対するレスポンスとして、当該処理が実行されたワークフローの情報を受信する。そして、エージェント20aは、当該ワークフローで自身の処理が定義されていれば当該処理を実行し、当該処理を実行した後のワークフローの情報をリソースサーバ30aへ送信する。
【0018】
なお、エージェント20aは、独立した情報処理装置として配置されることに限定されず、例えば、MFP40a等の常時インターネットINに接続できる情報端末が、エージェント20aの機能を担うものとしてもよい。また、エージェント20aがクラウドサーバ10に対してリクエストと共に送信するネットワーク名は、例えばネットワークアドレス等の当該ネットワーク(ここではローカルネットワークLN1)を識別可能な情報であればよい。
【0019】
リソースサーバ30aは、ワークフローの処理を実行するためのリソースを提供するサーバ装置である。リソースサーバ30aは、例えば、FTP(File Transfer Protocol)によるデータ送受信・保存の機能を提供するファイルサーバ(FTPサーバ)、またはメール送信の機能を提供するメールサーバ等である。リソースサーバ30aは、ローカルネットワークLN1内の各種装置からアクセス可能であるが、外部には公開されず、外部からインターネットINを介して直接アクセスすることはできない。
【0020】
ローカルネットワークLN2は、クラウドネットワークCNに対して、上述のローカルネットワークLN1と同様の性質を有する。ローカルネットワークLN2は、図1に示すように、例えば、エージェント20bと、リソースサーバ30bと、MFP40bと、PC(Personal Computer)40cと、を含む。
【0021】
MFP40bは、いわゆる複合機であり、予め定義されたワークフローを実行することができる機器である。PC40cは、MFP40bと同様に、予め定義されたワークフローを実行することができ、当該ワークフローにPC40cでの処理が定義されている場合は、当該処理を実行した上で、当該処理の結果を含むワークフローの情報をクラウドサーバ10へ送信する。
【0022】
なお、エージェント20bおよびリソースサーバ30bの機能は、それぞれ上述のエージェント20aおよびリソースサーバ30aと同様である。
【0023】
ローカルネットワークLN3は、クラウドネットワークCNに対して、上述のローカルネットワークLN1と同様の性質を有するが、図1に示す例では、エージェントが配置されていないネットワークであるものとしている。ローカルネットワークLN3は、図1に示すように、MFP40dと、PC40eと、を含む。上述のようにローカルネットワークLN3には、エージェントが配置されていないため、ロングポーリングによりクラウドサーバ10からワークフローの情報を受信することができないが、MFP40dまたはPC40eによりワークフローの起点となる、すなわちワークフローの実行をかけることは可能である。
【0024】
なお、MFP40dの機能は、上述のMFP40a、40bと同様である。また、PC40eの機能は、上述のPC40cと同様である。
【0025】
なお、図1に示す情報処理システム1の例では、3つのローカルネットワークが含まれるものとしているが、ローカルネットワークの数はこれに限定されるものではない。また、各ローカルネットワークに含まれるMFP40a、MFP40b、PC40c、MFP40dおよびPC40eのうち、任意の機器を示す場合、または総称する場合、単に「機器40」と称するものとする。また、各ローカルネットワークに含まれる機器40の種類および数は、図1に示したものに限定されるものではない。
【0026】
また、エージェント20a、20bのうち、任意のエージェントを示す場合、または総称する場合、単に「エージェント20」と称するものとする。また、リソースサーバ30a、30bのうち、任意のリソースサーバを示す場合、または総称する場合、単に「リソースサーバ30」と称するものとする。
【0027】
(クラウドサーバ、エージェントおよびリソースサーバのハードウェア構成)
図2は、実施形態に係るクラウドサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、クラウドサーバ10、エージェント20およびリソースサーバ30のハードウェア構成について説明する。なお、以下では、クラウドサーバ10を例にして説明する。
【0028】
図2に示すように、クラウドサーバ10は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、HD(Hard Disk)504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505と、ディスプレイ506と、外部機器接続I/F508と、ネットワークI/F509と、キーボード511と、ポインティングデバイス512と、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514と、メディアI/F516と、を備えている。これらの各装置は、データ通信が可能となるようにアドレスバスおよびデータバス等のバスライン510で接続されている。
【0029】
CPU501は、クラウドサーバ10全体の動作を制御する演算装置である。ROM502は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する不揮発性記憶装置である。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。
【0030】
HD504は、プログラム等の各種データを記憶する不揮発性の補助記憶装置である。HDDコントローラ505は、CPU501の制御に従って、HD504に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御するコントローラである。なお、HD504およびHDDコントローラ505は、SSD(Solid State Drive)であってもよい。
【0031】
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示する表示装置である。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリまたはプリンタ等が挙げられる。ネットワークI/F509は、インターネットINを介してデータ通信をするためのインターフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、およびTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等に準拠した通信が可能なインターフェースである。
【0032】
キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力装置である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択、実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行うマウス等の入力装置である。
【0033】
DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-R(Digital Versatile Disk Recordable)またはDVD-RW等のDVD513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する装置である。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等のメディア515に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御するインターフェースである。
【0034】
なお、図2に示したクラウドサーバ10のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素をすべて含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。また、上述のように、エージェント20およびリソースサーバ30のハードウェア構成についても、図2に示したものに準じる。また、クラウドサーバ10、エージェント20およびリソースサーバ30が、同一のハードウェア構成を有する必要はないのは言うまでもない。
【0035】
(機器のハードウェア構成)
図3は、実施形態に係る機器のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、機器40のハードウェア構成について説明する。なお、図3では、機器40はMFPであるものとして説明する。
【0036】
図3に示すように、機器40は、コントローラ600と、操作表示部610と、FCU(Facsimile Control Unit)620と、プロッタ631と、スキャナ632とがPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続された構成となっている。
【0037】
コントローラ600は、機器40全体の制御、描画、通信および操作表示部610からの入力を制御する装置である。
【0038】
操作表示部610は、例えば、タッチパネル等であり、コントローラ600に対する入力を受け付ける(入力機能)と共に、機器40の状態等を表示(表示機能)する装置であり、後述するASIC(Application Specific Integrated Circuit)606に直接接続されている。
【0039】
FCU620は、ファックス機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。
【0040】
プロッタ631は、印刷機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。スキャナ632は、スキャナ機能を実現する機能であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。
【0041】
コントローラ600は、CPU(Central Processing Unit)601と、システムメモリ(MEM-P)602と、ノースブリッジ(NB)603と、サウスブリッジ(SB)604aと、ネットワークI/F604bと、USB(Universal Serial Bus) I/F604cと、セントロニクスI/F604dと、センサI/F604eと、ASIC606と、ローカルメモリ(MEM-C)607と、補助記憶装置608と、を有している。
【0042】
CPU601は、機器40の全体制御を行う演算装置であり、システムメモリ602、ノースブリッジ603およびサウスブリッジ604aからなるチップセットに接続され、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0043】
システムメモリ602は、プログラムおよびデータの格納用メモリ、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いるメモリであり、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを有している。このうち、ROMは、プログラムおよびデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAMは、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0044】
ノースブリッジ603は、CPU601と、システムメモリ602、サウスブリッジ604aおよびAGP(Accelerated Graphics Port)バス605とを接続するためのブリッジであり、システムメモリ602に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0045】
サウスブリッジ604aは、ノースブリッジ603と、PCIデバイスおよび周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。サウスブリッジ604aは、PCIバスを介してノースブリッジ603と接続されており、PCIバスには、ネットワークI/F604b、USB I/F604c、セントロニクスI/F604dおよびセンサI/F604e等が接続されている。
【0046】
AGPバス605は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインターフェースである。AGPバス605は、システムメモリ602に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするバスである。
【0047】
ASIC606は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス605、PCIバス、補助記憶装置608およびローカルメモリ607をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC606は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC606の中核をなすアービタ(ARB)と、ローカルメモリ607を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、プロッタ631およびスキャナ632との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとから構成される。ASIC606には、例えば、PCIバスを介してFCU620、プロッタ631およびスキャナ632が接続される。
【0048】
ローカルメモリ607は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるメモリである。
【0049】
補助記憶装置608は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SD(Secure Digital)カードまたはフラッシュメモリ等の記憶装置であり、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、およびフォームの蓄積等を行うためのストレージである。
【0050】
なお、図3に示す機器40のハードウェア構成は、一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。例えば、機器40は、ADF(Automatic Document Feeder)等を備えているものとしてもよい。
【0051】
(情報処理システムの機能ブロックの構成および動作)
図4は、実施形態に係る情報処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図5は、実施形態に係るクラウドサーバが保持するネットワーク情報の一例を示す図である。図6は、実施形態に係るクラウドサーバが保持するクライアント情報の一例を示す図である。図7は、実施形態に係るクラウドサーバが保持するリソースサーバ定義情報の一例を示す図である。図8は、実施形態に係るクラウドサーバが保持するワークフロー定義情報の一例を示す図である。図9は、実施形態に係るクラウドサーバが保持するユーザ情報の一例を示す図である。図4図9を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0052】
図4に示すように、クラウドネットワークCNのクラウドサーバ10は、通信部101と、認証部102と、ワークフロー処理部103と、セッション管理部104と、設定部105と、ワークフロー情報記憶部106(第1記憶部)と、ネットワーク情報記憶部107と、機器情報記憶部108と、リソースサーバ情報記憶部109(第2記憶部)と、エージェント情報記憶部110と、ユーザ情報記憶部111と、を有する。
【0053】
通信部101は、インターネットINを介して、各ローカルネットワーク(図4ではローカルネットワークLN1、LN3)の各種機器とデータの送受信を行う機能部である。通信部101は、図2に示したネットワークI/F509、およびCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0054】
認証部102は、機器40からのユーザ認証要求を受けて、認証処理を実行する機能部である。具体的には、認証部102は、後述する図9に示すユーザ情報を参照し、ユーザ認証要求と共に受信したユーザ名およびパスワードが含まれるか否かによって認証処理を実行する。
【0055】
ワークフロー処理部103は、特定のローカルネットワークにおける機器40において実行されたワークフローの情報を、通信部101を介して取得し、当該ワークフローにおいてクラウドサーバ10での処理が定義されている場合、当該処理を実行する機能部である。ここで、ワークフローの情報とは、少なくとも、当該ワークフローを定義した情報(ワークフロー定義情報)と、当該情報の送信元(ここでは機器40)において当該ワークフローに従って処理が実行されたたことにより得られた情報とを含む情報であり、以下、単に「ワークフロー情報」と称する場合がある。例えば、特定のローカルネットワークにおける機器40でワークフローが実行されたときに、当該ワークフローにおいて機器40によるスキャン動作が定義されている場合、当該スキャン動作により得られたスキャン画像が、上述の「ワークフローに従って処理が実行されたことにより得られた情報」としてワークフロー情報に含められる。
【0056】
なお、ワークフロー情報に含まれるワークフロー定義情報は、全体の定義情報を含んでいることは必ずしも必要ではなく、当該ワークフロー情報の送信元で当該ワークフローに従って実行された処理の定義部分を除いた残りの定義情報のみがワークフロー情報に含まれるものとしてもよい。例えば、機器40においてワークフローに従ってスキャン動作を行った場合、当該ワークフロー定義情報でスキャン動作を定義した部分を除いた定義情報を、ワークフロー情報に含めて、クラウドサーバ10に送信されるものとしてもよい。
【0057】
セッション管理部104は、特定のローカルネットワークのエージェント20からロングポーリングに基づくリクエストに基づくセッションを確立して管理する機能部である。具体的には、セッション管理部104は、エージェント20からロングポーリングに基づくリクエストを通信部101を介して受信した後、当該リクエストに対する応答を保留にしたままセッションを維持する。そして、セッション管理部104は、ワークフロー処理部103によるワークフローの処理により得られたワークフロー情報が送信可能になったタイミングで、当該リクエストに対するレスポンスとして当該ワークフロー情報を、通信部101を介してエージェント20へ送信する。
【0058】
設定部105は、例えば、後述する図13および図14に示すようなリソースサーバ定義情報(後述)およびワークフロー定義情報を設定するためのUI(User Interface)を設定用のPCに提供し、当該PCにおける操作に応じて、リソースサーバ定義情報およびワークフロー定義情報を設定する機能部である。設定部105は、設定したリソースサーバ定義情報をリソースサーバ情報記憶部109に記憶させ、設定したワークフロー定義情報をワークフロー情報記憶部106に記憶させる。
【0059】
ワークフロー情報記憶部106は、設定部105により設定されたワークフロー定義情報を記憶する機能部である。ワークフロー定義情報は、例えば、図8に示すように、ワークフローの名称であるワークフロー名と、当該ワークフローの処理内容を規定したワークフロー処理内容と、当該ワークフローで使用するリソースサーバ30の名称であるリソースサーバ名と、を関連付けた情報である。図8に示すワークフロー定義情報では、例えば、ワークフロー名「ワークフロー2-OnPre1」と、ワークフロー処理内容「スキャン処理(機器)→スキャン画像をPNG画像に変換・保存(エージェント)→メール送信(リソースサーバ)」と、リソースサーバ名「Mail Server OnPremise1」とが関連付けられている。ワークフロー情報記憶部106は、図2に示したHD504により実現される。
【0060】
なお、図8に示したワークフロー定義情報では、ワークフロー処理内容にすべて「スキャン処理」が含まれたものが例示されているが、これに限定されるものではなく、例えば、機器40がMFPではなくPC等である場合には、「スキャン処理」ではなく、PCで処理が可能な画像変換等のような処理をワークフロー処理内容に含めるものとしてもよい。また、機器40がMFPであっても、ワークフロー処理内容に必ず「スキャン処理」が含まれなければならないわけではないことは、言うまでもない。
【0061】
ネットワーク情報記憶部107は、クラウドサーバ10と通信する各ローカルネットワークの情報が規定されたネットワーク情報を記憶する機能部である。ネットワーク情報は、例えば、図5に示すように、各ローカルネットワークのネットワーク名と、当該ローカルネットワークの説明とを関連付けた情報である。ネットワーク情報記憶部107は、図2に示したHD504により実現される。
【0062】
機器情報記憶部108は、各ローカルネットワークに含まれるクライアント装置である機器40についての情報が規定されたクライアント情報を記憶する機能部である。クライアント情報は、例えば、図6に示すように、各機器40の識別情報である機器IDと、当該各機器40が属するローカルネットワークのネットワーク名とを関連付けた情報である。機器情報記憶部108は、図2に示したHD504により実現される。
【0063】
リソースサーバ情報記憶部109は、設定部105により設定されたリソースサーバ定義情報を記憶する機能部である。リソースサーバ定義情報は、例えば、図7に示すように、各リソースサーバ30の名称であるリソースサーバ名と、当該各リソースサーバ30が提供できるリソースと、当該各リソースサーバ30が属するローカルネットワークのネットワーク名と、当該各リソースサーバ30についてのリソースサーバ情報とを関連付けた情報である。ここで、リソースサーバ情報とは、例えば、リソースサーバ30のIPアドレス、当該リソースサーバ30に対する認証処理に必要となる接続クレデンシャル、およびリソースサーバ30がFTPサーバである場合の保存先となるパス等の情報である。リソースサーバ情報記憶部109は、図2に示したHD504により実現される。
【0064】
エージェント情報記憶部110は、各ローカルネットワークに配置されたエージェント20についてのエージェント情報を記憶する機能部である。エージェント情報記憶部110は、図2に示したHD504により実現される。
【0065】
ユーザ情報記憶部111は、各ローカルネットワークの機器40を利用するユーザおよび実行可能なワークフローが規定されたユーザ情報を記憶する機能部である。ユーザ情報は、例えば、図9に示すように、機器40を利用するユーザを識別するユーザ名と、クラウドサーバ10への認証処理に必要なパスワードと、当該ユーザが利用するローカルネットワークのネットワーク名と、当該ユーザが使用可能なワークフローのワークフロー名とを関連付けた情報である。ユーザ情報記憶部111は、図2に示したHD504により実現される。
【0066】
上述の認証部102、ワークフロー処理部103、セッション管理部104および設定部105は、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。なお、これらの機能部は、図2のCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られず、例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0067】
また、図4に示したクラウドサーバ10の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4においてクラウドサーバ10の独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4においてクラウドサーバ10の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0068】
図4に示すように、ローカルネットワークLN1のエージェント20は、通信部201(第1送信部の一例、受信部の一例)と、ワークフロー処理部202(第2送信部の一例)と、ワークフロー情報記憶部203と、ネットワーク情報記憶部204と、クラウドサーバ情報記憶部205と、リソースサーバ情報記憶部206と、を有する。
【0069】
通信部201は、インターネットINを介してクラウドサーバ10とデータの送受信を行う機能部である。例えば、通信部201は、ロングポーリングに基づくリクエストをクラウドサーバ10へ送信し、当該クラウドサーバ10によるタイミングで当該リクエストに対するレスポンスとしてワークフロー情報を受信する。また、通信部201は、レスポンスとしてワークフロー情報を受信した後、すぐに新たなリクエストをクラウドサーバ10へ送信する。また、通信部201は、同じローカルネットワークLN1内のリソースサーバ30とデータの送受信を行う。通信部201は、図2に示したネットワークI/F509、およびCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0070】
ワークフロー処理部202は、通信部201によりロングポーリングよるレスポンスとして受信されたワークフロー情報を取得し、当該ワークフローにおいて処理が定義されている同じローカルネットワーク(図4ではローカルネットワークLN1)内のリソースサーバ30へ転送する機能部である。また、ワークフロー処理部202は、当該ワークフローにおいてエージェント20での処理が定義されている場合、当該処理を実行する。例えば、当該ワークフローにおいてエージェント20によるスキャン画像のPNG画像への変換処理が定義されている場合、ワークフロー処理部202は、当該定義に従って、取得したワークフロー情報に含まれるスキャン画像をPNG画像に変換し、当該ワークフロー情報に新たに含める。ワークフロー処理部202は、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0071】
ワークフロー情報記憶部203は、クラウドサーバ10の設定部105により設定されたワークフロー定義情報を、通信部201を介して受信して記憶する機能部である。ワークフロー情報記憶部203は、図2に示したHD504により実現される。
【0072】
ネットワーク情報記憶部204は、エージェント20が含まれるローカルネットワーク(図4ではローカルネットワークLN1)の情報が規定されたネットワーク情報を記憶する機能部である。ネットワーク情報記憶部204は、図2に示したHD504により実現される。
【0073】
クラウドサーバ情報記憶部205は、エージェント20が通信するクラウドネットワークCN上のクラウドサーバ10の情報(クラウドサーバ情報)を記憶する機能部である。クラウドサーバ情報記憶部205は、図2に示したHD504により実現される。
【0074】
リソースサーバ情報記憶部206は、クラウドサーバ10の設定部105により設定されたリソースサーバ定義情報を、通信部201を介して受信して記憶する機能部である。リソースサーバ情報記憶部206は、図2に示したHD504により実現される。
【0075】
なお、ワークフロー処理部202は、図2のCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られず、例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0076】
また、図4に示したエージェント20の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4においてエージェント20の独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4においてエージェント20の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0077】
図4に示すように、ローカルネットワークLN1のリソースサーバ30は、通信部301と、ワークフロー処理部302と、を有する。
【0078】
通信部301は、エージェント20とデータの送受信を行う機能部である。例えば、通信部301は、ロングポーリングによりワークフロー情報を受信したエージェント20から当該ワークフロー情報を受信する。通信部301は、図2に示したネットワークI/F509、およびCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0079】
ワークフロー処理部302は、通信部301を介してワークフロー情報を取得し、当該ワークフローにおいてリソースサーバ30での処理として定義されている当該処理を実行する。ワークフロー処理部302は、当該ワークフローの定義に従って、例えば、対象となるデータ(上述のエージェント20で変換されたPNG画像等)についてファイル保存またはメール送信等を行う。ワークフロー処理部302は、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0080】
なお、ワークフロー処理部302は、図2のCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られず、例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0081】
また、図4に示したリソースサーバ30の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4においてリソースサーバ30の独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4においてリソースサーバ30の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0082】
図4に示すように、ローカルネットワークLN3の機器40は、通信部401と、認証要求部402と、ワークフロー処理部403と、クラウドサーバ情報記憶部404と、を有する。
【0083】
通信部401は、インターネットINを介してクラウドサーバ10とデータの送受信を行う機能部である。通信部401は、図3に示したネットワークI/F604b、およびCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0084】
認証要求部402は、ユーザにより操作表示部610を介して入力されたユーザ名(ユーザID等)およびパスワードに基づいて認証を要求するユーザ認証要求を、通信部401を介してクラウドサーバ10へ送信する機能部である。
【0085】
ワークフロー処理部403は、ユーザにより操作表示部610を介した選択・実行操作によりワークフローを実行し、当該ワークフローにおいて機器40での処理が定義されている場合、当該処理を実行する機能部である。例えば、当該ワークフローにおいて機器40によるスキャン処理が定義されている場合、ワークフロー処理部403は、当該定義に従って、機器40にセットされた原稿に対してスキャン処理を行ってスキャン画像を得、ワークフロー情報に含めて、通信部401を介して当該ワークフロー情報をクラウドサーバ10へ送信する。ワークフロー処理部403は、図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0086】
クラウドサーバ情報記憶部404は、機器40が通信するクラウドネットワークCN上のクラウドサーバ10の情報(クラウドサーバ情報)を記憶する機能部である。クラウドサーバ情報記憶部404は、図3に示した補助記憶装置608により実現される。
【0087】
なお、認証要求部402およびワークフロー処理部403は、図3のCPU601によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られず、例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0088】
また、図4に示した機器40の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4において機器40の独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4において機器40の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0089】
(機器とリソースサーバとが異なるネットワークに配置されている場合のワークフローの実行処理)
図10は、実施形態に係る情報処理システムにおいて機器とリソースサーバとが異なるネットワークに配置されている場合のワークフローの実行処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図10を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1において、機器40がローカルネットワークLN3(第2ネットワークの一例)に配置され、エージェント20およびリソースサーバ30がローカルネットワークLN1(第1ネットワークの一例)に配置されている場合のワークフローの実行処理の流れについて説明する。
【0090】
<ステップS11、S12>
ローカルネットワークLN1のエージェント20の通信部201は、クラウドサーバ10に対して、自身が属するローカルネットワークLN1のリソースサーバ(図10ではリソースサーバ30)についてのリソースサーバ情報を要求するリソースサーバ情報要求を送信する。クラウドサーバ10の通信部101は、エージェント20から当該リソースサーバ情報要求を受信すると、リソースサーバ情報記憶部206からローカルネットワークLN1に対応するリソースサーバ定義情報からリソースサーバ情報を抽出し、エージェント20へ送信する。そして、通信部201は、クラウドサーバ10から当該リソースサーバ情報を受信する。
【0091】
<ステップS13、S14>
ローカルネットワークLN3の機器40の通信部401は、機器40の起動時等に、クラウドサーバ10に対して、ワークフロー定義情報を要求するワークフロー定義情報要求を送信する。クラウドサーバ10の通信部101は、機器40からワークフロー定義情報要求を受信すると、ワークフロー情報記憶部106に記憶されているすべてのワークフロー定義情報を、機器40へ送信する。なお、通信部101は、受信したワークフロー定義情報要求に対応する機器40が実行すべきワークフロー定義情報(例えば、機器40での処理が定義されているワークフロー定義情報)のみを、機器40へ送信するものとしてもよい。そして、通信部401は、ワークフロー定義情報を受信する。
【0092】
<ステップS15>
エージェント20の通信部201は、クラウドサーバ10からリソースサーバ情報を受信すると、クラウドサーバ10で発生するイベントの監視を行うために、ロングポーリングに基づくリクエストを自身が属するローカルネットワークLN1のネットワーク名と共にクラウドサーバ10へ送信する。そして、クラウドサーバ10のセッション管理部104は、エージェント20から当該リクエストを通信部101を介して受信した後、当該リクエストに対する応答を保留にしたままセッションを維持する。
【0093】
<ステップS16>
次に、機器40の認証要求部402は、ユーザにより操作表示部610を介して入力されたユーザ名(ユーザID等)およびパスワードに基づいて認証を要求するユーザ認証要求を、通信部401を介してクラウドサーバ10へ送信する。
【0094】
<ステップS17>
クラウドサーバ10の認証部102は、機器40から通信部101を介してユーザ認証要求を受信すると、認証処理を実行する。具体的には、認証部102は、ユーザ情報記憶部111に記憶されたユーザ情報を参照し、ユーザ認証要求と共に受信したユーザ名およびパスワードが含まれるか否かによって認証処理を実行する。そして、認証部102は、認証処理に成功した場合、認証OKの旨、およびユーザ情報における当該ユーザ名に対応するワークフロー名を、通信部101を介して機器40へ送信する。そして、機器40の通信部401は、認証OKの旨およびワークフロー名を受信する。
【0095】
<ステップS18、S19>
機器40は、クラウドサーバ10から受信したワークフロー名を、機器40から実行可能なワークフローの一覧として操作表示部610に表示させる。ユーザは、操作表示部610を介して、ワークフローの一覧の中から所望のワークフローの選択をして実行操作を行う。ここでは、ワークフロー名が「ワークフロー1-OnPre2」であるワークフローの選択および実行が行われたものとして説明する。
【0096】
<ステップS20>
機器40のワークフロー処理部403は、ワークフロー名が「ワークフロー1-OnPre2」のワークフロー定義情報に基づいて、ワークフローを実行する。ワークフロー処理部403は、当該ワークフロー定義情報において機器40によるスキャン処理が定義されているため、機器40にセットされた原稿に対してスキャン処理(ワークフロー処理の一例)を行ってスキャン画像を得、ワークフロー情報に含めて、通信部401を介して当該ワークフロー情報をクラウドサーバ10へ送信する。
【0097】
<ステップS21>
クラウドサーバ10のワークフロー処理部103は、機器40から通信部101を介してワークフロー情報を取得すると、当該ワークフロー情報に含まれるワークフロー定義情報に従って、当該ワークフロー情報に含まれるスキャン画像をPNG画像に変換(ワークフロー処理の一例)する。
【0098】
<ステップS22>
そして、クラウドサーバ10のセッション管理部104は、ステップS15で受信したロングポーリングのリクエストに対するレスポンスとして、ワークフロー処理部103により変換されたPNG画像を含めたワークフロー情報を、通信部101を介してエージェント20へ送信する。そして、エージェント20のワークフロー処理部202は、通信部201によりロングポーリングよるレスポンスとして受信されたワークフロー情報を取得する。
【0099】
<ステップS23>
クラウドサーバ10の通信部101は、ステップS20でワークフロー情報を受信したことに対する応答を、機器40へ送信する。
【0100】
<ステップS24>
次に、エージェント20の通信部201は、ステップS12で受信したリソースサーバ情報に含まれるリソースサーバ30のIPアドレスおよび接続クレデンシャルに基づいて認証を要求する認証要求を、同じローカルネットワークLN1に配置されたリソースサーバ30へ送信する。
【0101】
<ステップS25>
リソースサーバ30は、エージェント20から通信部301を介して認証要求を受信すると、認証処理を実行する。そして、リソースサーバ30は、認証処理に成功した場合、認証OKの旨を、通信部301を介してエージェント20へ送信する。そして、エージェント20の通信部201は、認証OKの旨を受信する。
【0102】
<ステップS26>
ワークフロー処理部202は、取得したワークフロー情報を、当該ワークフローにおける定義(FTPサーバへ送信)に従って、同じローカルネットワーク(ローカルネットワークLN1)内のリソースサーバ30へ転送(ワークフロー処理の一例)する。なお、ワークフロー処理部202は、当該ワークフローにおいてエージェント20での処理が定義されている場合、当該処理を実行するものとすればよい。
【0103】
<ステップS27>
リソースサーバ30の通信部301は、エージェント20から当該ワークフロー情報を受信すると、FTPサーバとして当該ワークフロー情報に含まれるPNG画像をHD504に保存し、その旨を応答としてエージェント20へ送信する。
【0104】
<ステップS28、S29>
エージェント20のワークフロー処理部202は、ワークフローの一連の処理が完了した旨を、クラウドサーバ10へ送信する。クラウドサーバ10の通信部101は、当該完了した旨を受信すると、その応答をエージェント20へ送信する。
【0105】
<ステップS30>
エージェント20の通信部201は、ステップS22においてレスポンスとしてワークフロー情報を受信した後、新たなリクエストをクラウドサーバ10へ送信する。これによって、クラウドサーバ10のセッション管理部104は、新たなワークフローの処理に関する情報(ワークフロー情報等)を送信するべきタイミングで、レスポンスとしていつでも送信できる状態で待機することができる。
【0106】
以上のステップS11~S30の流れによって、情報処理システム1におけるワークフローの実行処理が行われる。
【0107】
(3拠点のネットワークがある場合のワークフローの実行処理)
図11は、実施形態に係る情報処理システムにおいて3拠点のネットワークがある場合のワークフローの実行処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図11を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1において、機器40がローカルネットワークLN3(第2ネットワークの一例)に配置され、エージェント20cおよびリソースサーバ30cがローカルネットワークLN1(第1ネットワークの一例)に配置され、エージェント20dおよびリソースサーバ30dがローカルネットワークLN2(第1ネットワークの一例)に配置されている場合のワークフローの実行処理の流れについて説明する。
【0108】
<ステップS41、S42>
ローカルネットワークLN1のエージェント20cの通信部201は、クラウドサーバ10に対して、自身が属するローカルネットワークLN1のリソースサーバ(図10ではリソースサーバ30c)についてのリソースサーバ情報を要求するリソースサーバ情報要求を送信する。クラウドサーバ10の通信部101は、エージェント20cから当該リソースサーバ情報要求を受信すると、リソースサーバ情報記憶部206からローカルネットワークLN1に対応するリソースサーバ定義情報からリソースサーバ情報を抽出し、エージェント20cへ送信する。そして、通信部201は、クラウドサーバ10から当該リソースサーバ情報を受信する。
【0109】
<ステップS43、S44>
ローカルネットワークLN2のエージェント20dの通信部201は、クラウドサーバ10に対して、自身が属するローカルネットワークLN2のリソースサーバ(図10ではリソースサーバ30d)についてのリソースサーバ情報を要求するリソースサーバ情報要求を送信する。クラウドサーバ10の通信部101は、エージェント20dから当該リソースサーバ情報要求を受信すると、リソースサーバ情報記憶部206からローカルネットワークLN2に対応するリソースサーバ定義情報からリソースサーバ情報を抽出し、エージェント20dへ送信する。そして、通信部201は、クラウドサーバ10から当該リソースサーバ情報を受信する。
【0110】
<ステップS45、S46>
ローカルネットワークLN3の機器40の通信部401は、機器40の起動時等に、クラウドサーバ10に対して、ワークフロー定義情報を要求するワークフロー定義情報要求を送信する。クラウドサーバ10の通信部101は、機器40からワークフロー定義情報要求を受信すると、ワークフロー情報記憶部106に記憶されているすべてのワークフロー定義情報を、機器40へ送信する。なお、通信部101は、受信したワークフロー定義情報要求に対応する機器40が実行すべきワークフロー定義情報(例えば、機器40での処理が定義されているワークフロー定義情報)のみを、機器40へ送信するものとしてもよい。そして、通信部401は、ワークフロー定義情報を受信する。
【0111】
<ステップS47>
エージェント20cの通信部201は、クラウドサーバ10からリソースサーバ情報を受信すると、クラウドサーバ10で発生するイベントの監視を行うために、ロングポーリングに基づくリクエストを自身が属するローカルネットワークLN1のネットワーク名(第1識別情報の一例)と共にクラウドサーバ10へ送信する。そして、クラウドサーバ10のセッション管理部104は、エージェント20cから当該リクエストを通信部101を介して受信した後、当該リクエストに対する応答を保留にしたままセッションを維持する。
【0112】
<ステップS48>
エージェント20dの通信部201は、クラウドサーバ10からリソースサーバ情報を受信すると、クラウドサーバ10で発生するイベントの監視を行うために、ロングポーリングに基づくリクエストを自身が属するローカルネットワークLN2のネットワーク名と共にクラウドサーバ10へ送信する。そして、クラウドサーバ10のセッション管理部104は、エージェント20dから当該リクエストを通信部101を介して受信した後、当該リクエストに対する応答を保留にしたままセッションを維持する。
【0113】
<ステップS49~S54>
ステップS49~S54の処理は、それぞれ図10のステップS16~S21の処理と同様である。
【0114】
<ステップS55>
クラウドサーバ10のセッション管理部104は、ワークフロー処理部103により処理が行われたワークフローに対応するローカルネットワークに対応するエージェント20を選択する。ここでは、セッション管理部104は、ワークフロー名が「ワークフロー1-OnPre2」であるワークフローに対応するローカルネットワークLN2のエージェント20dを選択する。例えば、セッション管理部104は、ワークフロー名「ワークフロー1-OnPre2」から、ワークフロー情報記憶部106のワークフロー定義情報からリソースサーバ名を特定し、リソースサーバ情報記憶部109のリソースサーバ定義情報から当該リソースサーバ名に対応するネットワーク名のローカルネットワークを特定することができる。
【0115】
<ステップS56>
そして、クラウドサーバ10のセッション管理部104は、ステップS47、S48で受信したロングポーリングのリクエストのうち、ステップS55で選択したエージェント20dに対するレスポンスとして、ワークフロー処理部103により変換されたPNG画像を含めたワークフロー情報を、通信部101を介してエージェント20dへ送信する。そして、エージェント20dのワークフロー処理部202は、通信部201によりロングポーリングよるレスポンスとして受信されたワークフロー情報を取得する。
【0116】
<ステップS57>
クラウドサーバ10の通信部101は、ステップS33でワークフロー情報を受信したことに対する応答を、機器40へ送信する。
【0117】
<ステップS58>
次に、エージェント20dのワークフロー処理部202は、取得したワークフロー情報の内容を確認する。
【0118】
<ステップS59>
ワークフロー処理部202は、ワークフロー情報を、当該ワークフローにおける定義(FTPサーバへ送信)に従って、同じローカルネットワーク(ローカルネットワークLN2)内のリソースサーバ30dへ転送(ワークフロー処理の一例)する。なお、ワークフロー処理部202は、当該ワークフローにおいてエージェント20dでの処理が定義されている場合、当該処理を実行するものとすればよい。
【0119】
<ステップS60>
リソースサーバ30dの通信部301は、エージェント20dから当該ワークフロー情報を受信すると、FTPサーバとして当該ワークフロー情報に含まれるPNG画像をHD504に保存し、その旨を応答としてエージェント20dへ送信する。
【0120】
<ステップS61~S63>
ステップS61~S63の処理は、それぞれ図10のステップS28~S30の処理と同様である。
【0121】
以上のステップS41~S63の流れによって、3拠点のローカルネットワークを含む情報処理システム1におけるワークフローの実行処理が行われる。
【0122】
(情報処理システムにおける定義設定処理)
図12は、実施形態に係る情報処理システムにおけるワークフローの定義設定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図13は、リソース定義画面の一例を示す図である。図14は、ワークフロー定義画面の一例を示す図である。図12図14を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1における各定義情報の設定処理の流れについて説明する。なお、本実施形態に係る情報処理システム1において、エージェント20cがローカルネットワークLN1に配置され、エージェント20dがローカルネットワークLN2に配置されているものとし、図12に示すPC50は設定用の管理PCであり、いずれかのローカルネットワークに属しているものとしてもよい。
【0123】
<ステップS71>
エージェント20cの通信部201は、クラウドサーバ10で発生するイベントの監視を行うために、ロングポーリングに基づくリクエストを自身が属するローカルネットワークLN1のネットワーク名と共にクラウドサーバ10へ送信する。そして、クラウドサーバ10のセッション管理部104は、エージェント20cから当該リクエストを通信部101を介して受信した後、当該リクエストに対する応答を保留にしたままセッションを維持する。
【0124】
<ステップS72>
エージェント20dの通信部201は、クラウドサーバ10で発生するイベントの監視を行うために、ロングポーリングに基づくリクエストを自身が属するローカルネットワークLN2のネットワーク名と共にクラウドサーバ10へ送信する。そして、クラウドサーバ10のセッション管理部104は、エージェント20dから当該リクエストを通信部101を介して受信した後、当該リクエストに対する応答を保留にしたままセッションを維持する。
【0125】
<ステップS73>
ユーザは、PC50を操作して、Webブラウザに図14に示すワークフロー定義画面1100を表示させる。この場合、PC50は、ユーザの操作に従って、クラウドサーバ10にアクセスし、ワークフロー定義画面1100の画面情報を取得してブラウザに表示させる。
【0126】
図14に示すワークフロー定義画面1100は、ワークフローを定義するための設定画面である。ワークフロー定義画面1100は、図14に示すように、定義済みワークフロー表示領域1110と、ワークフロー設定領域1120と、新規追加ボタン1131と、保存ボタン1132と、削除ボタン1133と、を含む。
【0127】
定義済みワークフロー表示領域1110は、既に定義されたワークフローの情報を表示する領域である。「ワークフロー名」(第2識別情報の一例)は、定義されたワークフローの名称である。「中間処理」は、定義されたワークフローで行われる各処理の内容および当該各処理の順番を規定したものである。「リソースサーバ名」(第3識別情報の一例)は、定義されたワークフローでの処理で使用するリソースサーバの名称である。ワークフロー定義画面1100で表示されたワークフローの内容が、ワークフロー設定領域1120に反映して表示され、編集および更新が可能となる。
【0128】
ワークフロー設定領域1120は、ワークフローの具体的な内容を定義するための設定領域である。ワークフロー設定領域1120は、ワークフロー名入力領域1121と、中間処理入力領域1122と、リソースサーバ名入力領域1123と、を含む。
【0129】
ワークフロー名入力領域1121は、定義しようとするワークフローの名称を設定入力するための領域である。中間処理入力領域1122は、定義しようとするワークフローの各処理(中間処理)を設定するための領域である。具体的には、中間処理入力領域1122には、中間処理および当該処理の実行主体を選択または入力する。また、例えば、中間処理入力領域1122で1つの中間処理を設定した後、別の中間処理入力領域1122が新たに表示され、次に行われる中間処理を設定できるものとしてもよい。リソースサーバ名入力領域1123は、定義しようとするワークフローでの処理で使用するリソースサーバの名称を入力するための領域である。
【0130】
新規追加ボタン1131は、新たにワークフローを定義して追加するためのボタンである。例えば、新規追加ボタン1131が押下されることによって、ワークフロー設定領域1120の表示がリセットされ、新たなワークフローの内容を設定できるようになる。
【0131】
保存ボタン1132は、ワークフロー設定領域1120で設定入力されたワークフローの定義内容を保存するためのボタンである。保存ボタン1132が押下されると、クラウドサーバ10の設定部105は、ワークフロー設定領域1120の内容に基づくワークフロー定義情報を生成し、ワークフロー情報記憶部106に保存すると共に、定義済みワークフロー表示領域1110に当該ワークフロー定義情報の内容が新たに追加して表示される。
【0132】
削除ボタン1133は、定義済みワークフロー表示領域1110に表示されたワークフローのうち選択されたワークフローを削除するためのボタンである。削除ボタン1133が押下されると、クラウドサーバ10の設定部105は、ワークフロー情報記憶部106に保存された、選択されたワークフローに対応するワークフロー定義情報を削除すると共に、定義済みワークフロー表示領域1110に表示されていた当該ワークフローが非表示となる。
【0133】
<ステップS74>
ユーザにより保存ボタン1132が押下されることによって、クラウドサーバ10の設定部105は、ワークフロー設定領域1120の内容に基づくワークフロー定義情報を生成し、ワークフロー情報記憶部106に保存または更新する。
【0134】
<ステップS75>
クラウドサーバ10のセッション管理部104は、リソースサーバ情報記憶部109のリソースサーバ定義情報を参照し、設定部105により保存または更新されたワークフロー定義情報に含まれるリソースサーバ名に対応するネットワーク名を確認する。
【0135】
<ステップS76>
セッション管理部104は、ステップS71、S72で受信したロングポーリングのリクエストのうち、ステップS75で確認したネットワーク名のローカルネットワーク(ここではローカルネットワークLN1)のエージェント20(ここではエージェント20c)に対するレスポンスとして、ステップS74で保存または更新したワークフロー定義情報を、通信部101を介してエージェント20cへ送信する。
【0136】
<ステップS77>
エージェント20cの通信部201は、ワークフロー定義情報を受信し、当該ワークフロー定義情報をワークフロー情報記憶部203に保存または更新する。
【0137】
<ステップS78>
設定部105は、ワークフロー定義情報のワークフロー情報記憶部106への保存または更新の完了を示す応答を、通信部101を介してPC50へ送信する。
【0138】
<ステップS79>
エージェント20cの通信部201は、ステップS76においてレスポンスとしてワークフロー定義情報を受信した後、新たなリクエストをクラウドサーバ10へ送信する。
【0139】
以上のステップS71~S79の流れによって、ワークフローの定義設定処理が行われる。また、同様の処理の流れによって、図13に示すリソース定義画面1000でのリソースサーバ定義情報について設定処理も行うことができる。
【0140】
図13に示すリソース定義画面1000は、リソースサーバを定義するための設定画面である。リソース定義画面1000は、図13に示すように、定義済みリソース表示領域1010と、リソース設定領域1020と、新規追加ボタン1031と、保存ボタン1032と、削除ボタン1033と、を含む。
【0141】
定義済みリソース表示領域1010は、既に定義されたリソースサーバの情報を表示する領域である。「リソースサーバ名」(第4識別情報の一例)は、定義されたリソースサーバの名称である。「ネットワーク名」(第5識別情報の一例)は、定義されたリソースサーバが配置されたローカルネットワークの名称である。「リソース」は、定義されたリソースサーバが提供可能なリソース(メール送信、FTP送信、ストレージ機能等)を示す。「接続情報」は、定義されたリソースサーバに接続するためのIPアドレス、認証するためのクレデンシャル、および保存先(配信先)を示すパス等である。
【0142】
リソース設定領域1020は、リソースサーバの具体的な内容を定義するための設定領域である。リソース設定領域1020は、リソースサーバ名入力領域1021と、ネットワーク名入力領域1022と、リソース入力領域1023と、接続先入力領域1024と、クレデンシャル入力領域1025と、配信先入力領域1026と、を含む。
【0143】
リソースサーバ名入力領域1021は、定義しようとするリソースサーバの名称を設定入力するための領域である。ネットワーク名入力領域1022は、定義しようとするリソースサーバが配置されるローカルネットワークの名称またはネットワークアドレス等を設定入力するための領域である。リソース入力領域1023は、定義しようとするリソースサーバが提供可能なリソースを入力する領域である。
【0144】
接続先入力領域1024は、定義しようとするリソースサーバのIPアドレスを設定入力するための領域である。クレデンシャル入力領域1025は、定義しようとするリソースサーバの認証が必要な場合に必要となるクレデンシャルを設定入力するための領域である。配信先入力領域1026は、定義しようとするリソースサーバがFTPサーバとしてのリソースを提供する場合にその保存先(配信先)のパスを設定入力するための領域である。
【0145】
新規追加ボタン1031は、新たにリソースサーバを定義して追加するためのボタンである。例えば、新規追加ボタン1031が押下されることによって、リソース設定領域1020の表示がリセットされ、新たなリソースサーバの内容を設定できるようになる。
【0146】
保存ボタン1032は、リソース設定領域1020で設定入力されたリソースサーバの定義内容を保存するためのボタンである。保存ボタン1032が押下されると、クラウドサーバ10の設定部105は、リソース設定領域1020の内容に基づくリソースサーバ定義情報を生成し、リソースサーバ情報記憶部109に保存すると共に、定義済みリソース表示領域1010に当該リソースサーバ定義情報の内容が新たに追加して表示される。
【0147】
削除ボタン1033は、定義済みリソース表示領域1010に表示されたリソースサーバのうち選択されたリソースサーバを削除するためのボタンである。削除ボタン1033が押下されると、クラウドサーバ10の設定部105は、リソースサーバ情報記憶部109に保存された、選択されたリソースサーバに対応するリソースサーバ定義情報を削除すると共に、定義済みリソース表示領域1010に表示されていた当該リソースサーバが非表示となる。
【0148】
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1では、所定のローカルネットワークに属するエージェント20において、通信部201は、ロングポーリングに基づくリクエストをクラウドサーバ10へ送信し、通信部201は、上述の所定のローカルネットワークとは異なるローカルネットワークに属する機器40により一連の処理が定義されたワークフローが実行された場合、少なくとも当該ワークフローの定義情報、および当該ワークフローの処理の実行により得られた情報(例えばスキャン画像、画像変換された画像等)を含むワークフロー情報を、クラウドサーバ10からリクエストに対するレスポンスとして受信し、ワークフロー処理部202は、ワークフロー情報に含まれているワークフロー定義情報においてワークフローの処理の実行が規定されている、上述の異なるローカルネットワークに属するリソースサーバ30に送信するものとしている。これによって、クラウド(すなわちクラウドサーバ10)と通信する異なるローカルネットワーク間でワークフローを実行することができる。
【0149】
また、本実施形態に係る情報処理システム1では、エージェント20が属するローカルネットワークが複数ある場合、各ローカルネットワークに属するエージェント20それぞれの通信部201は、リクエストと共に、当該エージェント20自身が属するローカルネットワークを識別するネットワーク名を、クラウドサーバ10へ送信し、クラウドサーバ10は、上述の複数のローカルネットワークのうち、ワークフロー情報のワークフローに対応するローカルネットワークのネットワーク名を用いて、当該ローカルネットワークに属するエージェント20へ、当該ワークフロー情報をレスポンスとして送信するものとしている。これによって、クラウドサーバ10がロングポーリングにより複数のローカルネットワークに属するエージェント20からリクエストを受信している場合でも、実行されているワークフローが処理されるべきローカルネットワークのエージェント20へワークフロー情報を送信することができる。
【0150】
なお、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0151】
また、上述の実施形態のクラウドサーバ10、エージェント20、リソースサーバ30および機器40で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供するように構成してもよい。
【0152】
また、上述の実施形態のクラウドサーバ10、エージェント20、リソースサーバ30および機器40で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
【0153】
また、上述の実施形態のクラウドサーバ10、エージェント20、リソースサーバ30および機器40で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態のクラウドサーバ10、エージェント20、リソースサーバ30および機器40で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0154】
また、上述の実施形態のクラウドサーバ10、エージェント20、リソースサーバ30および機器40で実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)がROMからプログラムを読み出して実行することにより上述の各機能部が主記憶装置上にロードされ、各機能部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0155】
本発明の態様は、例えば、以下の通りである。
<1>第1ネットワークに属する情報処理装置であって、
ロングポーリングに基づくリクエストをクラウドサーバへ送信する第1送信部と、
第2ネットワークに属する機器により一連の処理が定義されたワークフローが実行された場合、少なくとも該ワークフローの定義情報、および該ワークフローの処理の実行により得られた情報を含むワークフロー情報を、前記クラウドサーバから前記リクエストに対するレスポンスとして受信する受信部と、
前記ワークフロー情報に含まれている前記定義情報において前記ワークフローの処理の実行が規定されている、前記第1ネットワークに属するリソースサーバに送信する第2送信部と、
を備えた情報処理装置である。
<2>前記第1送信部は、前記受信部により前記レスポンスが受信された後に、前記ロングポーリングに基づく新たなリクエストを前記クラウドサーバへ送信する前記<1>に記載の情報処理装置である。
<3>前記<1>または<2>に記載の情報処理装置と、
前記クラウドサーバと、
前記リソースサーバと、
を有する情報処理システムである。
<4>前記第1ネットワークは、複数であり、
それぞれの前記第1ネットワークに属する前記情報処理装置それぞれの前記第1送信部は、前記リクエストと共に、該情報処理装置自身が属する前記第1ネットワークを識別する第1識別情報を、前記クラウドサーバへ送信し、
前記クラウドサーバは、複数の前記第1ネットワークのうち、前記ワークフロー情報の前記ワークフローに対応する前記第1ネットワークの前記第1識別情報を用いて、該第1ネットワークに属する前記情報処理装置へ、該ワークフロー情報を前記レスポンスとして送信する前記<3>に記載の情報処理システムである。
<5>前記クラウドサーバは、
情報端末からの操作に応じて、ワークフローを識別する第2識別情報、該ワークフローの処理内容、および該ワークフローで使用するリソースサーバを識別する第3識別情報を設定し、前記第2識別情報、前記処理内容および前記第3識別情報を含むワークフロー定義情報を生成する設定部と、
前記設定部により生成された前記ワークフロー定義情報を記憶する第1記憶部と、
を備えた前記<3>または<4>に記載の情報処理システムである。
<6>前記機器は、
前記クラウドサーバから、前記第1記憶部に記憶された、前記機器が実行可能なワークフローが定義された前記ワークフロー定義情報を受信し、
受信した前記ワークフロー定義情報で定義されたワークフローを表示部に一覧表示し、
一覧表示されたワークフローから選択操作されたワークフローを実行する前記<5>に記載の情報処理システムである。
<7>前記クラウドサーバは、
情報端末からの操作に応じて、リソースサーバを識別する第4識別情報、該リソースサーバが属するネットワークを識別する第5識別情報、該リソースサーバが提供可能なリソース内容、該リソースサーバに接続するための接続情報を設定し、前記第4識別情報、前記第5識別情報、前記リソース内容および前記接続情報を含むリソースサーバ定義情報を生成する設定部と、
前記設定部により生成された前記リソースサーバ定義情報を記憶する第2記憶部と、
を備えた前記<3>または<4>に記載の情報処理システムである。
<8>第1ネットワークに属する情報処理装置の情報処理方法であって、
ロングポーリングに基づくリクエストをクラウドサーバへ送信する第1送信ステップと、
第2ネットワークに属する機器により一連の処理が定義されたワークフローが実行された場合、少なくとも該ワークフローの定義情報、および該ワークフローの処理の実行により得られた情報を含むワークフロー情報を、前記クラウドサーバから前記リクエストに対するレスポンスとして受信する受信ステップと、
前記ワークフロー情報に含まれている前記定義情報において前記ワークフローの処理の実行が規定されている、前記第2ネットワークに属するリソースサーバに送信する第2送信ステップと、
を有する情報処理方法である。
<9>第1ネットワークに属するコンピュータに、
ロングポーリングに基づくリクエストをクラウドサーバへ送信する第1送信ステップと、
第2ネットワークに属する機器により一連の処理が定義されたワークフローが実行された場合、少なくとも該ワークフローの定義情報、および該ワークフローの処理の実行により得られた情報を含むワークフロー情報を、前記クラウドサーバから前記リクエストに対するレスポンスとして受信する受信ステップと、
前記ワークフロー情報に含まれている前記定義情報において前記ワークフローの処理の実行が規定されている、前記第2ネットワークに属するリソースサーバに送信する第2送信ステップと、
を実行させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0156】
1 情報処理システム
10 クラウドサーバ
20、20a~20d エージェント
30、30a~30d リソースサーバ
40 機器
40a、40b MFP
40c PC
40d MFP
40e PC
50 PC
101 通信部
102 認証部
103 ワークフロー処理部
104 セッション管理部
105 設定部
106 ワークフロー情報記憶部
107 ネットワーク情報記憶部
108 機器情報記憶部
109 リソースサーバ情報記憶部
110 エージェント情報記憶部
111 ユーザ情報記憶部
201 通信部
202 ワークフロー処理部
203 ワークフロー情報記憶部
204 ネットワーク情報記憶部
205 クラウドサーバ情報記憶部
206 リソースサーバ情報記憶部
301 通信部
302 ワークフロー処理部
401 通信部
402 認証要求部
403 ワークフロー処理部
404 クラウドサーバ情報記憶部
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 HD
505 HDDコントローラ
506 ディスプレイ
508 外部機器接続I/F
509 ネットワークI/F
510 バスライン
511 キーボード
512 ポインティングデバイス
513 DVD
514 DVD-RWドライブ
515 メディア
516 メディアI/F
600 コントローラ
601 CPU
602 システムメモリ(MEM-P)
603 ノースブリッジ(NB)
604a サウスブリッジ(SB)
604b ネットワークI/F
604c USB I/F
604d セントロニクスI/F
604e センサI/F
605 AGP
606 ASIC
607 ローカルメモリ(MEM-C)
608 補助記憶装置
610 操作表示部
620 FCU
631 プロッタ
632 スキャナ
1000 リソース定義画面
1010 定義済みリソース表示領域
1020 リソース設定領域
1021 リソースサーバ名入力領域
1022 ネットワーク名入力領域
1023 リソース入力領域
1024 接続先入力領域
1025 クレデンシャル入力領域
1026 配信先入力領域
1031 新規追加ボタン
1032 保存ボタン
1033 削除ボタン
1100 ワークフロー定義画面
1110 定義済みワークフロー表示領域
1120 ワークフロー設定領域
1121 ワークフロー名入力領域
1122 中間処理入力領域
1123 リソースサーバ名入力領域
1131 新規追加ボタン
1132 保存ボタン
1133 削除ボタン
CN クラウドネットワーク
IN インターネット
LN1~LN3 ローカルネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0157】
【特許文献1】特開2019-160278号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14