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  • 特開-使い捨てマスク 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024031639
(43)【公開日】2024-03-07
(54)【発明の名称】使い捨てマスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20240229BHJP
【FI】
A41D13/11 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022135310
(22)【出願日】2022-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003247
【氏名又は名称】弁理士法人小澤知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 誠人
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 和昌
(72)【発明者】
【氏名】若杉 慶
(72)【発明者】
【氏名】古屋 芳織
(72)【発明者】
【氏名】神之田 有紗
(57)【要約】
【課題】伸長可能な帯状の耳掛け部を有する使い捨てマスクにおいて、耳掛け部の伸長時の違和感を抑制する。
【解決手段】マスク(1)は、着用者の少なくとも鼻と口とを覆う通気性のマスク本体部(20)と、マスク本体部の両側部それぞれに接合された一対の耳掛け部(30)と、を備える。耳掛け部及びマスク本体部は、着色されている。耳掛け部は、帯状であり、伸長可能に構成されている。自然状態の耳掛け部と、自然状態に対して2.0倍に伸長させた伸長状態の耳掛け部と、の色差ΔE*は、2.36未満である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の少なくとも鼻と口を覆う通気性のマスク本体部と、前記マスク本体部の両側部それぞれに接合された一対の耳掛け部と、を備える、使い捨てのマスクであって、
前記耳掛け部及び前記マスク本体部は、着色されており、
前記耳掛け部は、帯状であり、伸長可能に構成されており、
自然状態の前記耳掛け部と、前記自然状態に対して2.0倍に伸長させた伸長状態の前記耳掛け部と、の色差ΔE*は、2.36未満である、使い捨てマスク。
【請求項2】
前記自然状態の前記耳掛け部と、前記伸長状態の前記耳掛け部と、の色差ΔE*は、1.14以下である、請求項1に記載の使い捨てマスク。
【請求項3】
前記自然状態の前記耳掛け部と、前記伸長状態の前記耳掛け部と、の明度差ΔL*は、1.05以下である、請求項1又は請求項2に記載の使い捨てマスク。
【請求項4】
前記自然状態の前記マスク本体部と、前記伸長状態の前記耳掛け部と、の色差ΔE*は、3.85未満である、請求項1又は請求項2に記載の使い捨てマスク。
【請求項5】
前記マスク本体部の明度L*は、85.00以下であり、
前記自然状態の前記マスク本体部と、前記伸長状態の前記耳掛け部と、の明度差ΔL*は、1.77以下である、請求項1又は請求項2に記載の使い捨てマスク。
【請求項6】
前記自然状態の耳掛け部の彩度及び前記伸長状態の耳掛け部の彩度は、いずれも前記マスク本体部の彩度以下である、請求項1又は請求項2に記載の使い捨てマスク。
【請求項7】
前記耳掛け部は、着色された繊維を含む伸縮不織布によって構成されている、請求項1又は請求項2に記載の使い捨てマスク。
【請求項8】
前記耳掛け部は、樹脂フィルムを備えず、繊維が積層された繊維層によって構成されている、請求項1又は請求項2に記載の使い捨てマスク。
【請求項9】
前記耳掛け部は、繊維が積層された1層の繊維層によって構成されている、請求項1又は請求項2に記載の使い捨てマスク。
【請求項10】
前記耳掛け部は、前記伸長状態から力を除去した際に、前記自然状態に対する歪み長さが23%以下である、請求項1又は請求項2に記載の使い捨てマスク。
【請求項11】
前記マスクは、前記着用者の上下方向に対応する縦方向、及び前記着用者の左右方向に対応する横方向を有し、
前記耳掛け部は、前記マスク本体部側の位置する前記横方向の内側端と、前記着用者の耳の裏側に配置される前記横方向の外側端と、に挟まれた領域を横方向に3等分した複数の領域を有し、
前記複数の領域は、前記内側端を含む内領域と、前記外側端を含む外領域と、前記内領域と前記外領域によって挟まれた中央領域と、を有し、
前記伸長状態において、前記中央領域の伸長率は、前記内領域の伸長率よりも高く、前記外領域の伸長率よりも高く、
前記伸長状態において、前記内領域と前記中央領域の色差ΔE*は、1.14以下であり、前記外領域と前記中央領域の色差ΔE*は、1.14以下である、請求項1又は請求項2に記載の使い捨てマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨てマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、着用者の少なくとも鼻と口とを覆う通気性のマスク本体部と、マスク本体部の両側部それぞれに接合された帯状の耳掛け部と、を備える使い捨てマスクが開示されている。耳掛け部は、第1面と、当該第1面と反対側の第2面と、を有する伸縮性部材を有している。伸縮性部材を所定方向に伸長させた状態で、第1面及び第2面に第1表面材及び第2表面材をそれぞれ重ね、伸縮性部材、第1表面材及び第2表面材を接合している。このように構成された耳掛け部は着用時に所定方向に伸長することでマスクのフィット性を向上できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-1671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、耳掛け部は、上述のように、着用時に所定方向に伸長することでマスクのフィット性を向上できるように構成されている。しかし、出願人が鋭意研究を行ったところ、使用者によっては、帯状の伸長可能な耳掛け部を有する使い捨てマスクにおいて、耳掛け部の違和感を得ることがわかった。より詳細には、帯状の耳掛け部は、紐状の耳掛け部と比較して目立ち易く、伸長前後の変化が目立ち易い。そのため、伸長前においては、耳掛け部がマスク本体部と一体化しているが、伸長時においては、耳掛け部がマスク本体部と一体化しないように感じ、マスク全体のバランスが悪くなることで違和感を得ることがわかった。特に、近年、白色以外の使い捨てマスクが提供されており、上述の違和感は、白色以外の使い捨てマスクにおいて顕著に得やすいことがわかった。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、伸長可能な帯状の耳掛け部を有する使い捨てマスクにおいて、耳掛け部の伸長時の違和感を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様に係る使い捨てマスクは、着用者の少なくとも鼻と口とを覆う通気性のマスク本体部と、前記マスク本体部の両側部それぞれに接合された一対の耳掛け部と、を備える。前記耳掛け部及び前記マスク本体部は、着色されている。前記耳掛け部は、帯状であり、伸長可能に構成されている。自然状態の前記耳掛け部と、前記自然状態に対して2.0倍に伸長させた伸長状態の前記耳掛け部と、の色差ΔE*は、2.36未満である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、マスクの内面側を示す平面図である。
図2図2は、一対の耳掛け部を横方向の外側に開いた状態を示した図である。図2(a)は、自然状態のマスクを示しており、図2(b)は、伸長状態を示している。
図3図3は、マスクにおける耳掛け部の伸長時の違和感の評価結果を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1に係る使い捨てマスクは、着用者の少なくとも鼻と口とを覆う通気性のマスク本体部と、前記マスク本体部の両側部それぞれに接合された一対の耳掛け部と、を備える。前記耳掛け部及び前記マスク本体部は、着色されている。前記耳掛け部は、帯状であり、伸長可能に構成されている。自然状態の前記耳掛け部と、前記自然状態に対して2.0倍に伸長させた伸長状態の前記耳掛け部と、の色差ΔE*は、2.36未満である。本態様の使い捨てマスクは、耳掛け部及びマスク本体部が着色されており、着色されていない(一般的な白色)構成と比較して伸長時の変化が目立ち易い。加えて、耳掛け部が帯状であり、耳掛け部が紐状の構成と比較して伸長時の変化が目立ち易い。しかし、自然状態の耳掛け部と伸長状態の耳掛け部の色差ΔE*が小さく、すなわち、伸長前後で耳掛け部の色の変化が小さい。耳掛け部の伸長前後で耳掛け部の見た目が変化し難く、耳掛け部の伸長時の違和感を抑制することができる。
【0009】
好ましい態様によれば、態様2に係る発明は、態様1に係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記自然状態の前記耳掛け部と、前記伸長状態の前記耳掛け部と、の色差ΔE*は、1.14以下である。本態様によれば、伸長前後で耳掛け部の色の変化がより小さく、耳掛け部の伸長時の違和感をより抑制することができる。
【0010】
好ましい態様によれば、態様3に係る発明は、態様1又は態様2に係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記自然状態の前記耳掛け部と、前記伸長状態の前記耳掛け部と、の明度差ΔL*は、1.05以下である。本態様によれば、伸長前後で耳掛け部の明度の変化が小さく、伸長前後で耳掛け部が色味のバランスを損ない難い。よって、耳掛け部の伸長時の違和感をより抑制することができる。
【0011】
好ましい態様によれば、態様4に係る発明は、態様1から態様3のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記自然状態の前記マスク本体部と、前記伸長状態の前記耳掛け部と、の色差ΔE*は、3.85未満である。一般的には、マスク本体部は、耳掛け部と比較して伸長し難く、耳掛け部の伸長前後において色味の変化が小さい。自然状態の前記マスク本体部と、前記伸長状態の前記耳掛け部と、の色差ΔE*が3.85未満であるため、伸長状態において耳掛け部とマスク本体部の色差ΔE*が小さい。使用者は、伸長状態において耳掛け部とマスク本体部を一体化して認識し易く、耳掛け部の伸長時の違和感を抑制することができる。
【0012】
好ましい態様によれば、態様5に係る発明は、態様1から態様4のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記マスク本体部の明度L*は、85.00以下である。前記自然状態の前記マスク本体部と、前記伸長状態の前記耳掛け部と、の明度差ΔL*は、1.77以下である。本出願人が鋭意研究した結果、明度L*が85.00の場合は、使用者が色を濃く感じ易いことがわかった。本態様によれば、マスク本体部の明度L*が85.00以下であり、使用者がその色を濃く感じ易いため、伸長時の変化が目立ち易い。しかし、自然状態の前記マスク本体部と、前記伸長状態の前記耳掛け部と、の明度差ΔL*は、1.77以下であり、伸長前後で耳掛け部が色味のバランスを損ない難い。よって、耳掛け部の伸長時の違和感をより抑制することができる。
【0013】
好ましい態様によれば、態様6に係る発明は、態様1ら態様5のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記自然状態の耳掛け部の彩度及び前記伸長状態の耳掛け部の彩度は、いずれも前記マスク本体部の彩度以下である。本態様によれば、伸長前後のいずれにおいても、耳掛け部の彩度がマスク本体部の彩度以下であるため、耳掛け部は、マスク本体部よりも目立ち難く、伸長前後の変化が目立ち難くなる。
【0014】
好ましい態様によれば、態様7に係る発明は、態様1から態様6いずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記耳掛け部は、着色された繊維を含む伸縮不織布によって構成されている。本態様によれば、繊維自体に着色されているため、不織布全体に亘って着色され易く、色むらが生じ難い。また、伸長時には、不織布全体が伸長し易く、局所的に伸長し難い。伸縮不織布によって耳掛け部を構成することで、伸長前後の色味の変化をより抑制できる。
【0015】
好ましい態様によれば、態様8に係る発明は、態様1から態様7のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記耳掛け部は、樹脂フィルムを備えず、繊維が積層された繊維層によって構成されている。例えば、樹脂フィルムと不織布の積層体からなる形態にあっては、不織布の伸長性が高く樹脂フィルムの伸長性が低いことで、伸長時に樹脂フィルムが目立ち易くなり、樹脂フィルムが目立つことで色味の変化が大きくなることがある。しかし、樹脂フィルムを備えないことで、樹脂フィルムが目立つことで色味の変化が大きくなることを抑制し、伸長前後の色味の変化をより抑制できる。
【0016】
好ましい態様によれば、態様9に係る発明は、態様1から態様8のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。繊維が積層された1層の繊維層によって構成されている。例えば、複数の層が積層された形態では、伸長時に層間剥離が局所的に生じ、層間剥離が生じた部分と層間剥離が生じない部分とで色味が変化することがある。しかし、1層の繊維層からなる形態によれば、層間剥離を抑制でき、また層全体が均一に伸長し易く、伸長前後の色味の変化をより抑制できる。
【0017】
好ましい態様によれば、態様10に係る発明は、態様1から態様9のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記耳掛け部は、前記伸長状態から力を除去した際に、前記自然状態に対する歪み長さが23%以下である。本態様によれば、耳掛け部は、伸長状態から自然状態の近くまで戻りやすいため、耳に対して馴染みやすい。耳に対して耳掛け部が馴染みにくいと、耳掛け部が浮き上がったり顔に沿わなかったりして、耳掛け部に対する違和感が生じ易い。しかし、耳掛け部が耳に馴染みやすいため、耳掛け部に対する違和感をより抑制できる。
【0018】
好ましい態様によれば、態様11に係る発明は、態様1から態様10のいずれかに係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記耳掛け部は、前記マスク本体部側の位置する前記横方向の内側端と、前記着用者の耳の裏側に配置される前記横方向の外側端と、に挟まれた領域を横方向に3等分した複数の領域を有する。前記複数の領域は、前記内側端を含む内領域と、前記外側端を含む外領域と、前記内領域と前記外領域によって挟まれた中央領域と、を有する。前記伸長状態において、前記中央領域の伸長率は、前記内領域の伸長率よりも高く、前記外領域の伸長率よりも高い。前記伸長状態において、前記内領域と前記中央領域の色差ΔE*は、1.14以下であり、前記外領域と前記中央領域の色差ΔE*は、1.14以下である。本態様によれば、中央領域の伸長率が内領域及び外領域と比較して高いため、マスク本体部に連なる内領域と耳に掛けられる外領域の変形を抑えつつ、マスク全体を顔にフィットさせることができる。また、耳掛け部の伸長率が異なっていても、各領域の色差ΔE*が、1.14であり、伸長前後で耳掛け部の色の変化がより小さく、耳掛け部の伸長時の違和感をより抑制することができる。
【0019】
(2)実施形態に係る吸収性物品
以下、図面を参照して、実施形態に係る使い捨てマスク(以下、マスクとする)1について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。図1は、マスク1の内面側から見た平面図である。図2は、一対の耳掛け部を横方向の外側に開いた状態を示した図である。図2(a)は、自然状態のマスクを示しており、図2(b)は、伸長状態を示している。マスク1は、使い捨てのものであって、病原体を含む飛沫や花粉、粉塵等から着用者を保護するために着用されてよい。マスク1は、マスク本体部20と、一対の耳掛け部30と、を有する。マスクは、着用者の顔面と向かい合う内面側、その反対面である外面側、着用者の上下方向に対応する縦方向Y、及び着用者の左右方向に対応する横方向Xを有する。マスク本体部20は、横方向Xに長い矩形のものであってよく、1枚または重なり合う複数枚の不織布によって形成されてよい。マスク本体部20は、横方向Xに延びる両端縁部22と、縦方向Yに延びる両側部21と、を有してよい。マスク本体部20は、横方向Xに延びる襞が複数形成され、着用時に縦方向Yに展開可能に構成されていてよい。なお、本実施の形態に係るマスク本体は、図1に示すように複数の襞が形成された形態であってもよいし、2枚のシートをマスク本体の横方向の中央で接合し、2枚のシートを展開することで立体的に形成されるマスク本体(例えば、特開2019-183345号、特開2017-197886号)であってもよい。
【0020】
本実施の形態のマスク本体は、外層(ポリプロピレン繊維を含むスパンボンド不織布)、中層(ポリプロピレン繊維を含むメルトブローン不織布)、及び内層(ポリプロピレン繊維を含むスパンボンド不織布)が積層されて構成されている。また、他の形態としてのマスク本体は、外層(ポリプロピレン繊維を含むスパンボンド不織布)、中層(ポリプロピレン繊維を含むメルトブローン不織布)、及び内層(ポリプロピレン繊維及びポリエチレン繊維を含むスパンボンド不織布)が積層されて構成されていてもよい。また、耳掛け部30は、ポリプロピレン繊維と熱可塑性ポリウレタンエラストマーを含む不織布であってよく、ポリプロピレン繊維と熱可塑性ポリウレタンエラストマーの比率は、50%ずつが好ましい。
【0021】
耳掛け部30は、マスク本体部20と別体で形成されており、マスク本体部20の両側部21それぞれに接合されている。耳掛け部30は、着用時に着用者の耳に掛けられる。耳掛け部30は、マスク本体部20の内面側に接合されていてもよいし、マスク本体部20の外面側に接合されていてもよい。マスク本体部20と耳掛け部30は、接合部40によって接合されてよい。本実施の形態の接合部40は、縦方向Yに間隔を空けて複数形成されている。耳掛け部30は、図1に示すように、使用前に折り畳まれており、図2に示すように、使用時に横方向Xの外側に展開するように構成されてよい。耳掛け部30は、帯状である。本実施の形態における帯状とは、一定幅を有する形状であり、例えば、5mm以上の幅を有する形状である。また、帯状は、幅方向の寸法が厚み方向の寸法よりも長い形状であってよい。耳掛け部30が帯状であるため、耳に対する当たりが和らぎ装着感を向上できる。その一方で、帯状の耳掛け部30は、紐状の耳掛け部30と比較して目立ち易く、伸長前後の変化が目立ち易い。使用者が耳掛け部30の違和感を得ことがある。そのため、本実施の形態のマスク1は、耳掛け部30の伸長時の違和感を抑制するように構成されている。耳掛け部30の伸長時の違和感を抑制するための構成については、後述にて詳細に説明する。
【0022】
耳掛け部30は、伸長可能に構成されている。耳掛け部30は、伸長かつ収縮するように伸縮可能に構成されていてもよい。耳掛け部30の伸長率は、特に制限されないが、2.0倍以上に伸長可能であってよい。本実施の形態では、耳掛け部30を自然状態に対して2倍に伸ばした2.0倍に伸長した状態を伸長状態(例えば、自然状態から50mmである場合には、100mmまで伸ばした状態が伸長状態)とする。また、自然状態とは、また、パッケージに収容されているマスクにあっては、マスクを取り出し、20℃±2℃、相対湿度60%±5%RHの雰囲気下において24時間放置した状態である。また、図2(a)に示す耳掛け部30を開いた形状の自然状態は、耳掛け部が伸長しない程度に横方向に引っ張って展開した後に、引っ張る力を除去し、20℃±2℃、相対湿度60%±5%RHの雰囲気下において24時間放置した状態である。
【0023】
なお、耳掛け部30は、少なくとも横方向Xに伸長可能に構成されていればよいが、好適には、横方向X及び縦方向Yに伸長可能に構成されてよい。横方向X及び縦方向Yの両方に伸長することにより、耳掛け部30が顔に対してよりフィットし、顔に対して馴染みやすい。顔に対して耳掛け部30が馴染み難いと、耳掛け部30が浮き上がったり顔に沿わなかったりして、耳掛け部30に対する違和感が生じ易い。しかし、耳掛け部30が耳に馴染みやすいため、耳掛け部30に対する違和感をより抑制できる。耳掛け部30がより顔に馴染みやすくするため、耳掛け部30には、任意の方向(例えば、縦方向Y)に沿う畝溝部が形成されていないことが好ましい。畝溝部が形成された形態にあっては、当該畝溝部に沿う変形基点が形成され易い一方で、畝溝部と直交する方向の変形基点が形成され難くなる。そのため、耳掛け部30が浮き上がったり顔に沿わなかったりして、耳掛け部30に対する違和感が生じ易い。しかし、畝溝部が形成されていないことにより、耳掛け部30全体がより顔に馴染み易くなる。
【0024】
耳掛け部30の伸長方向(本実施の形態の横方向X)と交差する非伸長方向(本実施の形態の縦方向Y)の平均トルクは、0.20以下であってよく、より好適には、0.14以下であってよい。非伸長方向の耳掛け部30のトルクが低いことにより、顔の膨らみに沿って耳掛け部が沿いやすく、また、顔の動きにも追従し易く、耳掛け部30が耳及び頬により馴染みやすくなる。なお、平均トルクは、以下の方法によって測定できる。
・測定機器:株式会社イマダ MX-500N
・測定サンプル:非伸長方向15mm×伸長方向30mmにて耳掛け部からサンプルを切断し、好適には、中央領域を中心にサンプルを切り出す。
上記の条件でトルクを測定する。測定条件は、以下の通りとする。
・トルクネジ:15mN
・テンション:1N
・回転速度:50rpm
・回転角度:90°
・測定角度:60°
【0025】
耳掛け部30及びマスク本体部20は、着色されている。なお、本明細書において、「着色されている」とは、マンセル表色系(100色相)において、明度が9以下の色であり、好ましくは8以下の色である。もしくは、CIE1976(L*a*b*)色空間においてL*が90以下、好ましくは85以下の色のことを言う。もしくは、「白色」をL*=100、a*=0、b*=0と規定した場合、Δ*Eが13以上である色も「着色されている」に含まれるものとする。このようなマスク1によれば、マスク1のデザイン性を向上できる。その一方で、耳掛け部30の伸長前後の変化が目立ち易く、使用者が耳掛け部30の違和感を得ことがある。そのため、本実施の形態のマスク1は、耳掛け部30の伸長時の違和感を抑制するように構成されている。なお、耳掛け部30は、伸長状態においても着色されており(例えば、上記のL*を満たし)、自然状態においても着色されていることが好ましい。
【0026】
次いで、耳掛け部30の伸長時の違和感を抑制するための構成について詳細に説明する。出願人が鋭意研究を行ったところ、使用者によっては、帯状の耳掛け部30を有する使い捨てマスクにおいて、耳掛け部30の違和感を得ることがわかった。この違和感は、伸長時には、耳掛け部30がマスク本体部20と一体化せず、マスク全体のバランスが悪くなることが要因であり、更に調査研究を重ねたところ、その違和感は、耳掛け部30の色味の変化が起因していることがわかった。そこで本実施の形態のマスク1は、自然状態の耳掛け部30と、伸長状態の耳掛け部30と、の色差ΔE*を2.36未満にすることを特徴としている。マスク本体部20及び耳掛け部30が着色されており、着色されていない構成と比較して伸長時の変化が目立ち易い。加えて、耳掛け部30が帯状であり、耳掛け部30が紐状の構成と比較して伸長時の変化が目立ち易い。しかし、自然状態の耳掛け部30と伸長状態の耳掛け部30の色差ΔE*が小さく、すなわち、伸長前後で耳掛け部30の色の変化が小さい。耳掛け部30の伸長前後で耳掛け部30の見た目が変化し難く、耳掛け部30の伸長時の違和感を抑制することができる。また、好適には、自然状態の耳掛け部30と、伸長状態の耳掛け部30と、の色差ΔE*は、1.14以下であってよい。本態様によれば、伸長前後で耳掛け部30の色の変化がより小さく、耳掛け部30の伸長時の違和感をより抑制することができる。
【0027】
また、出願人が鋭意研究したところ、伸長前後における明度の変化が、使用者の色味の変化に繋がり易いことがわかった。そこで、好適には、自然状態の耳掛け部30と、伸長状態の耳掛け部30と、の明度差ΔL*を一定以下とすることが好ましい。具体的には、自然状態の耳掛け部30と、伸長状態の耳掛け部30と、の明度差ΔL*は、2.24未満であってよく、より好適には、1.05以下であってよい。本態様によれば、伸長前後で耳掛け部30の明度の変化が小さく、伸長前後で耳掛け部30が色味のバランスを損ない難い。よって、耳掛け部30の伸長時の違和感をより抑制することができる。
【0028】
自然状態のマスク本体部20と、伸長状態の耳掛け部30と、の色差ΔE*は、3.85未満であってよく、好適には、2.28以下であってよい。一般的には、マスク本体部20は、耳掛け部30と比較して伸長し難く、耳掛け部30の伸長前後において色味の変化が小さい。伸長状態において耳掛け部30とマスク本体部20の色差ΔE*が小さいことにより、使用者は、伸長状態において耳掛け部30とマスク本体部20を一体化して認識し易く、耳掛け部30の伸長時の違和感を抑制することができる。
【0029】
マスク本体部20の明度L*は、85.00以下であり、自然状態のマスク本体部20と、伸長状態の耳掛け部30と、の明度差ΔL*は、1.77以下であってよい。本態様によれば、マスク本体部20の明度L*が85.00以下であり、使用者がその色を濃く感じ易いため、伸長時の変化が目立ち易い。しかし、自然状態のマスク本体部20と、伸長状態の耳掛け部30と、の明度差ΔL*は、1.77以下であり、伸長前後で耳掛け部30が色味のバランスを損ない難い。よって、耳掛け部30の伸長時の違和感をより抑制することができる。
【0030】
マスク本体部20と自然状態の耳掛け部30は、同系色であり、マスク本体部20と伸長状態自然状態の耳掛け部30は、同系色であってよい。ここで、「同系色」とは、マンセル表色系(100色相)において、色相が5未満、明度が1未満、又は、彩度が1未満の離れていることをいい、色が同一の場合を含むものである。伸長前後のいずれにおいても、マスク本体部20と耳掛け部30が同系色であるため、使用者は、自然状態においても伸長状態においてもマスク本体部20と耳掛け部30を一体化して認識し易い。そのため、耳掛け部30の伸長時の違和感をより抑制することができる。
【0031】
自然状態の耳掛け部30の彩度及び伸長状態の耳掛け部30の彩度Cは、いずれもマスク本体部20の彩度以下であってよい。伸長前後のいずれにおいても、耳掛け部30の彩度Cがマスク本体部20の彩度C以下であるため、耳掛け部30は、マスク本体部20よりも目立ち難く、伸長前後の変化が目立ち難くなる。また、自然状態の耳掛け部30の彩度と、伸長状態の耳掛け部30の彩度と、の彩度差ΔCは、0.10以下であってよく、好適には、0.02以下であってよい。伸長前後で耳掛け部30が色味のバランスを損ない難い。よって、耳掛け部30の伸長時の違和感をより抑制することができる。なお、彩度差ΔCは、自然状態の耳掛け部の彩度と、伸長状態の耳掛け部の彩度と、の差の絶対値である。
【0032】
自然状態の耳掛け部30と、伸長状態の耳掛け部30と、の色相差ΔHは、0.16以下であってよく、好適には、0.02以下であってよい。また、自然状態のマスク本体部20と、伸長状態の耳掛け部30と、の色相差ΔHは、4.80以下であってよく、好適には、1.72以下であってよい。自然状態のマスク本体部20と、伸長状態の耳掛け部30と、の明度差ΔVは、0.14以下であってよく、好適には、0.10以下であってよい。
【0033】
耳掛け部30の材質は、特に制限されないが、好適には、着色された繊維を含む伸縮不織布によって構成されてよい。繊維自体に着色されているため、不織布全体に亘って着色され易く、色むらが生じ難い。また、伸長時には、不織布全体が伸長し易く、局所的に伸長し難い。伸縮不織布によって耳掛け部30を構成することで、伸長前後の色味の変化をより抑制できる。なお、着色された繊維を含む伸縮不織布は、各繊維を着色した後に不織布に成形されたものであってもよいし、不織布に成形された後に繊維を着色したものであってもよい。耳掛け部30は、伸縮不織布を有していればよく、伸縮不織布と他の層の積層体であってもよい。しかし、好適には、耳掛け部30は、繊維が積層された1層の繊維層によって構成されてよい。例えば、複数の層が積層された形態では、伸長時に層間剥離が局所的に生じ、層間剥離が生じた部分と層間剥離が生じない部分とで色味が変化することがある。しかし、1層の繊維層からなる形態によれば、層間剥離を抑制でき、また層全体が均一に伸長し易く、伸長前後の色味の変化をより抑制できる。
【0034】
耳掛け部30は、樹脂フィルムを備えず、繊維が積層された繊維層によって構成されてよい。例えば、樹脂フィルムと不織布の積層体からなる形態にあっては、不織布の伸長性が高く樹脂フィルムの伸長性が低いことで、伸長時に樹脂フィルムが目立ち易くなり、樹脂フィルムが目立つことで色味の変化が大きくなることがある。しかし、樹脂フィルムを備えないことで、樹脂フィルムが目立つことで色味の変化が大きくなることを抑制し、伸長前後の色味の変化をより抑制できる。本実施の形態の耳掛け部30は、樹脂フィルムを備えず、着色された繊維を含む1層の繊維層からなる伸縮不織布によって構成されている。繊維層を構成する繊維は、無着色のウレタン繊維と、着色されたポリプロピレン繊維の混繊である。本態様によれば、複数の色を含む混繊不織布であるため、単色の着色不織布と比較して、目付のばらつきが目立ち難く、耳掛け部30が色味のバランスを損ない難い。よって、耳掛け部30の伸長時の違和感をより抑制することができる。
【0035】
耳掛け部30は、伸長状態から力を除去した際に、自然状態に対する歪み長さが23%以下であってよい。ここで、歪み長さは、自然状態から伸長状態(2.0倍に伸長した状態)に伸長させ、その後に力を除去する。(除去した後の長さ-自然状態の長さ)/自然状態の長さによって算出した比率である。歪み長さが23%以下であるため、耳掛け部30は、伸長した後に伸長した長さの70%以上戻り、自然状態近くまで戻りやすい。耳掛け部30が伸長し易く(2.0倍までは少なくとも伸長し)、かつ戻りやすいため、顔に対して馴染みやすい。顔に対して耳掛け部30が馴染みにくいと、耳掛け部30が浮き上がったり顔に沿わなかったりして、耳掛け部30に対する違和感が生じ易い。しかし、耳掛け部30が耳に馴染みやすいため、耳掛け部30に対する違和感をより抑制できる。
【0036】
図2に示すように、耳掛け部30は、マスク本体部20側の位置する横方向の内側端と、着用者の耳の裏側に配置される横方向の外側端と、に挟まれた領域を横方向に3等分した複数の領域を有する。複数の領域は、内側端を含む内領域R1と、外側端を含む外領域R2と、内領域R1と外領域R2によって挟まれた中央領域R3と、を有する。なお、複数の領域は、自然状態における紐掛け部の長さを3等分した領域である。紐掛け部の長さは、本実施の形態のように耳掛け部30が接合された形態にあっては、接合部40の内側縁と、耳掛け部の横方向の外側に位置する先端と、の長さである。また、耳掛け部30が折り目を基点に展開する形態にあっては、折り目と、耳掛け部の横方向の外側に位置する先端と、の長さである。伸長状態において、中央領域R3の伸長率は、内領域R1の伸長率よりも高く、外領域R2の伸長率よりも高くてよい。当該伸長率は、耳掛け部30を着用時に伸ばす方向の伸長率であり、本実施の形態においては、横方向Xの伸長率である。中央領域R3が内領域R1及び外領域R2と比較して伸びやすい、マスク本体部20に連なる内領域R1と耳に掛けられる外領域R2の変形を抑えつつ、中央領域R3の伸長によってマスク1全体を顔にフィットさせることができる。また、耳掛け部30の伸長率が異なっていても、各領域の色差ΔE*が、1.14であり、伸長前後で耳掛け部30の色の変化がより小さく、耳掛け部30の伸長時の違和感をより抑制することができる。なお、中央領域R3の縦方向の平均長さは、内領域R1の縦方向の平均長さよりも短く、外領域R2の縦方向の平均長さよりも短くてよい。平均長さは、一定間隔(例えば、5mm間隔)で縦方向の長さを測定した値の平均長さである。当該構成によれば、マスク本体部20に連なる内領域R1と耳に掛けられる外領域R2における過度な変形を抑制できる。そのため、外領域R2が伸長し過ぎて耳に対する当たりが強くなる違和感を抑制し、かつ内領域R1が伸長し過ぎてマスク本体部20と部分的に分離する不具合を抑制しつつ、中央領域R3が伸長することでマスク全体を顔にフィットさせることができる。
【0037】
ここで、色差ΔE*は、測定対象となる2点(2つの領域)について市販の測色器を用いて測色を行い、JIS Z 8729に規定されるCIE1976(L*a*b*)色空間に基づいて数値化した値を比較することによって求めることができる。具体的に、測定対象たる2点間のL*値の差がΔL*、a*の差がΔa*、b*値の差がΔb*であるときに、色差ΔE*=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2]1/2によって求められる。本実施の形態の測定方法としては、以下によって測定できる。
・測定機器:KONICA・MIONLTA社 色彩色差計 CR-400。L*a*b*表色系で測定する。
・測定環境:恒温室(20℃、60%)
・測定サンプル:製品から25mm×30mmの寸法で切り出す。当該寸法が難しい場合には、20mm×20mmとする。
上記の条件で色差を測定する。測定は、サンプルを5枚重ねた状態で、白色基準板(Y93, x0.3114, y0.3202)を背面に置いた状態で測定する。なお、伸長状態の色差を測定する際は、非伸長方向が25mm、伸長方向が30mmとなるようにサンプルを切り出し、伸長方向(本実施の形態では、X方向)の長さを2倍である60mmに伸ばした状態として測定する。L*a*b*の測定は、n=5で測定し、その平均値とする。
【0038】
また、色相差ΔHは、色相環において2つの色が離れている程度を示しており、測定対象となる2点(2つの領域)について市販の測色器を用いて測色を行い、JIS Z 8721に規定されるマンセル色相環に基づいて数値化した値を比較することによって求めることができ、各色はその色相環の中に配置され、色相環内2点の差を算出することで表される。
【0039】
次いで、マスクにおける耳掛け部の伸長時の違和感の評価について説明する。耳掛け部の伸長時の違和感の評価は、実施例1から実施例4及び比較例1から比較例3に係るマスクを用いた。伸長時の違和感の評価試験は、各サンプルの耳掛け部を自然状態から伸長状態に伸長させ、伸長前後における耳掛け部が変化していて違和感を感じるか否かについて評価した。評価サンプルは、伸長状態の色差を測定する際は、非伸長方向が25mm、伸長方向が30mmとなるように切り出すものとする。評価の際には、伸長方向(本実施の形態では、X方向)の長さを2倍である60mmに伸ばした状態と、自然状態のサンプルを比較して評価を行うものとする。評価環境は、24℃±2℃、相対湿度56%±5%RHの雰囲気下において、サンプルを24時間放置した状態で行う。評価者は、10人であり、違和感を感じない評価者が90%以上の場合を「◎」とし、違和感を感じない評価者が80%以上の場合を「○」とし、違和感を感じない評価者が70%以下の場合を「×」とした。評価結果を図3に示す。
【0040】
図3に示すように、実施例1から4は、伸長前後における違和感が生じ難く、好適な結果を得た。当該結果によれば、伸長前後における耳掛け部の色差ΔE*は、1.14以下であることが好ましく、伸長前後における耳掛け部の明度差ΔL*は、1.05以下であることが好ましい。また、自然状態のマスク本体と伸長状態の耳掛け部の色差ΔE*は、2.28以下であることが好ましく、自然状態のマスク本体と伸長状態の耳掛け部の明度差ΔL*は、1.77以下であることが好ましい。自然状態のマスク本体と自然状態の耳掛け部の色差ΔE*は、2.02以下であることが好ましく、自然状態のマスク本体と自然状態の耳掛け部の明度差ΔL*は、0.72以下であることが好ましい。
【0041】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0042】
1 :マスク
20 :マスク本体部
21 :両側部
30 :耳掛け部
R1 :内領域
R2 :外領域
R3 :中央領域
X :横方向
Y :縦方向
図1
図2
図3