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特開2024-32739画像処理装置、画像処理方法、撮影装置及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024032739
(43)【公開日】2024-03-12
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理方法、撮影装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/60 20230101AFI20240305BHJP
   H04N 5/77 20060101ALI20240305BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20240305BHJP
   H04N 1/60 20060101ALI20240305BHJP
   H04N 1/407 20060101ALI20240305BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20240305BHJP
【FI】
H04N23/60 500
H04N5/77 200
H04N5/93
H04N1/60
H04N1/407
G06T1/00 510
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000746
(22)【出願日】2024-01-05
(62)【分割の表示】P 2021508871の分割
【原出願日】2020-03-02
(31)【優先権主張番号】P 2019054333
(32)【優先日】2019-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(74)【代理人】
【識別番号】100140992
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲政
(74)【代理人】
【識別番号】100170069
【弁理士】
【氏名又は名称】大原 一樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128635
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100153822
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 重之
(72)【発明者】
【氏名】藤野 リナ
(72)【発明者】
【氏名】長井 俊朗
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 恒夫
(57)【要約】
【課題】本発明は、経年変化する画像処理を行うことができる画像処理装置、画像処理方法、撮影装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】画像処理装置101は、撮影時を示す第1の日時情報を有する撮影画像が記憶された記憶部から、処理対象の撮影画像を取得する画像取得部100Aと、処理対象の撮影画像から第1の日時情報を取得し、画像取得部により記憶部から処理対象の撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得する日時情報取得部100Bと、日時情報取得部で取得された第1の日時情報と第2の日時情報とを比較して、撮影時からの経過日時を算出する経過日時算出部100Cと、経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、選択された画像処理を処理対象の撮影画像に行う画像処理部100Dと、を備える。
【選択図】 図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影時を示す第1の日時情報を有する撮影画像が記憶された記憶部から、処理対象の撮影画像を取得する画像取得部と、
前記処理対象の撮影画像から前記第1の日時情報を取得し、前記画像取得部により前記記憶部から前記処理対象の撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得する日時情報取得部と、
前記日時情報取得部で取得された前記第1の日時情報と前記第2の日時情報とを比較して、前記撮影時からの経過日時を算出する経過日時算出部と、
前記経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、前記経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、前記選択された画像処理を前記処理対象の撮影画像に行う画像処理部と、を備える画像処理装置を搭載する撮影装置であって、
複数の撮影モードのうちから一つの撮影モードを設定する撮影モード設定部を備え、
前記画像処理部は、前記撮影モード設定部で設定された前記撮影モードに応じて、前記経過日時の長さに応じて変化する前記複数の画像処理を変える撮影装置。
【請求項2】
前記画像処理部で画像処理が行われた前記処理対象の撮影画像を表示部に表示させる表示制御部を備える請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
前記画像処理部で画像処理が行われた前記処理対象の撮影画像を印刷部に印刷させる印刷制御部を備える請求項1又は2に記載の撮影装置。
【請求項4】
前記画像処理部により画像処理が行われた前記処理対象の撮影画像と、前記画像処理部により画像処理が行われる前の前記処理対象の撮影画像とが前記記憶部に記憶される請求項1から3のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記画像処理部により画像処理が行われた前記処理対象の撮影画像は、前記記憶部に記憶されない請求項1から3のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項6】
前記複数の画像処理と前記経過日時の長さとの時間軸における対応関係の入力を受け付ける関係入力部を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項7】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像の全体の色を前記経過日時の長さに応じて変化させる請求項1から6のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項8】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像の一部の被写体の色を前記経過日時の長さに応じて変化させる請求項1から6のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項9】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像の背景の色を前記経過日時の長さに応じて薄くする請求項8に記載の撮影装置。
【請求項10】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像の一部の色または一部の色相を前記経過日時の長さに応じて変化させる請求項1から9のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項11】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像の一部の領域のぼけ具合を前記経過日時の長さに応じて変化させる請求項1から10のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項12】
前記画像処理部は、前記撮影画像の人物の前景または背景の前記ぼけ具合を、前記経過日時の長さに応じて変化させる請求項11に記載の撮影装置。
【請求項13】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像に追加される装飾画像を前記経過日時に応じて変化させる請求項1から12のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項14】
撮影時を示す第1の日時情報を有する撮影画像が記憶された記憶部から、処理対象の撮影画像を取得するステップと、
前記処理対象の撮影画像から前記第1の日時情報を取得し、前記記憶部から前記処理対象の撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得するステップと、
前記第1の日時情報と前記第2の日時情報とを比較して、前記撮影時からの経過日時を算出するステップと、
前記経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、前記経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、前記選択された画像処理を前記処理対象の撮影画像に行うステップと、
複数の撮影モードのうちから一つの撮影モードを設定するステップと、を含む画像処理方法であって、
前記選択された画像処理を前記処理対象の撮影画像に行うステップでは、前記撮影モードを設定するステップで設定された前記撮影モードに応じて、前記経過日時の長さに応じて変化する前記複数の画像処理を変える、画像処理方法。
【請求項15】
撮影時を示す第1の日時情報を有する撮影画像が記憶された記憶部から、処理対象の撮影画像を取得するステップと、
前記処理対象の撮影画像から前記第1の日時情報を取得し、前記記憶部から前記処理対象の撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得するステップと、
前記第1の日時情報と前記第2の日時情報とを比較して、前記撮影時からの経過日時を算出するステップと、
前記経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、前記経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、前記選択された画像処理を前記処理対象の撮影画像に行うステップと、
複数の撮影モードのうちから一つの撮影モードを設定するステップと、を含む画像処理工程であって、
前記選択された画像処理を前記処理対象の撮影画像に行うステップでは、前記撮影モードを設定するステップで設定された前記撮影モードに応じて、前記経過日時の長さに応じて変化する前記複数の画像処理を変える、画像処理工程をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、撮影装置及びプログラムに関して、撮影時からの経過日時の長さに応じて画像処理を変化させる画像処理装置、画像処理方法、撮影装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像に対して所定の処理を行い、画像を見る人に対して、より興味を抱かせるための技術が提案されてきた。
【0003】
例えば、特許文献1では、複数の画像コンテンツを連続的に出力する際に、各画像コンテンツが有する属性情報に対応するエフェクトを挿入して画像コンテンツを連続的に出力する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-61032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、人に興味を抱かせる変化の一つとして経年変化がある。例えば、革製品は使用年数に応じて徐々に革の表面が変化し、その変化毎に異なる美観を与える。また例えば、酒の味は貯蔵期間に応じて徐々に変化し、酒を飲む人はその味の変化を楽しむことができる。
【0006】
上述した特許文献1では、コンテンツの記録日時と再生日時とを比較して、その値が閾値以上である場合にはセピアエフェクトが選択されるという技術が記載されているが(特許文献1:段落0055)、この変化は一度きりの変化であり、経過する時間に応じて徐々に変化する経年変化ではない。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、経年変化する画像処理を行うことができる画像処理装置、画像処理方法、撮影装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明の一の態様である画像処理装置は、撮影時を示す第1の日時情報を有する撮影画像が記憶された記憶部から、処理対象の撮影画像を取得する画像取得部と、処理対象の撮影画像から第1の日時情報を取得し、画像取得部により記憶部から処理対象の撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得する日時情報取得部と、日時情報取得部で取得された第1の日時情報と第2の日時情報とを比較して、撮影時からの経過日時を算出する経過日時算出部と、経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、選択された画像処理を処理対象の撮影画像に行う画像処理部と、を備える。
【0009】
本態様によれば、撮影時からの経過日時が算出され、経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、算出された経過日時の長さに基づいて画像処理が行われる。これにより、本態様は、経年変化する画像処理を撮影画像に行うことができる。
【0010】
好ましくは、画像処理装置は、画像処理部で画像処理が行われた処理対象の撮影画像を表示部に表示させる表示制御部を備える。
【0011】
好ましくは、画像処理装置は、画像処理部で画像処理が行われた処理対象の撮影画像を印刷部に印刷させる印刷制御部を備える。
【0012】
好ましくは、画像処理部により画像処理が行われた処理対象の撮影画像と、画像処理部により画像処理が行われる前の処理対象の撮影画像とが記憶部に記憶される。
【0013】
好ましくは、画像処理部により画像処理が行われた処理対象の撮影画像は、記憶部に記憶されない。
【0014】
好ましくは、画像処理装置は、複数の画像処理と経過日時の長さとの時間軸における対応関係の入力を受け付ける関係入力部を備える。
【0015】
好ましくは、画像処理部は、処理対象の撮影画像の全体の色を経過日時の長さに応じて変化させる。
【0016】
好ましくは、画像処理部は、処理対象の撮影画像の一部の被写体の色を経過日時の長さに応じて変化させる。
【0017】
好ましくは、画像処理部は、処理対象の撮影画像の背景の色を経過日時の長さに応じて薄くする。
【0018】
好ましくは、画像処理部は、処理対象の撮影画像の一部の色又は一部の色相を経過日時の長さに応じて変化させる。
【0019】
好ましくは、画像処理部は、処理対象の撮影画像の一部の領域のぼけ具合を経過日時の長さに応じて変化させる。
【0020】
好ましくは、画像処理部は、撮影画像の人物の前景または背景のぼけ具合を、経過日時の長さに応じて変化させる。
【0021】
好ましくは、画像処理部は、処理対象の撮影画像に追加される装飾画像を経過日時に応じて変化させる。
【0022】
本発明の他の態様である撮影装置は、上述の画像処理装置を搭載する。
【0023】
好ましくは、撮影装置は、複数の撮影モードのうちから一つの撮影モードを設定する撮影モード設定部を備え、画像処理部は、撮影モード設定部で設定された撮影モードに応じて、経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理を変える。
【0024】
本発明の他の態様である画像処理方法は、撮影時を示す第1の日時情報を有する撮影画像が記憶された記憶部から、処理対象の撮影画像を取得するステップと、処理対象の撮影画像から第1の日時情報を取得し、記憶部から処理対象の撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得するステップと、第1の日時情報と第2の日時情報とを比較して、撮影時からの経過日時を算出するステップと、経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、選択された画像処理を処理対象の撮影画像に行うステップと、を含む。
【0025】
本発明の他の態様であるプログラムは、撮影時を示す第1の日時情報を有する撮影画像が記憶された記憶部から、処理対象の撮影画像を取得するステップと、処理対象の撮影画像から第1の日時情報を取得し、記憶部から処理対象の撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得するステップと、第1の日時情報と第2の日時情報とを比較して、撮影時からの経過日時を算出するステップと、経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、選択された画像処理を処理対象の撮影画像に行うステップと、を含む画像処理工程をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、撮影時からの経過日時が算出され、経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、算出された経過日時の長さに基づいて画像処理が行われるので、経年変化する画像処理を撮影画像に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、プリンタ付きデジタルカメラの一例を示す正面斜視図である。
図2図2は、プリンタ付きデジタルカメラの背面斜視図である。
図3図3は、インスタントフィルムの正面図である。
図4図4は、インスタントフィルムの背面図である。
図5図5は、プリンタ付きデジタルカメラの電気的構成の主要部を示すブロック図である。
図6図6は、画像処理装置の機能構成例を示す図である。
図7図7は、画像処理部で行われる経年変化の画像処理に関して説明する概念図である。
図8図8は、画像処理方法を示すフローチャートである。
図9図9は、撮影画像の全体の色が経年変化する画像処理を説明する図である。
図10図10は、撮影画像の一部の被写体の色が経年変化する画像処理を説明する図である。
図11図11は、撮影画像の同一の色又は色相が経年変化する画像処理を説明する図である。
図12図12は、撮影画像の一部の領域のぼけ具合が経年変化する画像処理を説明する図である。
図13図13は、撮影画像に追加される装飾画像が経年変化する画像処理を説明する図である。
図14図14は、撮影環境の音を利用した画像処理の例を示す図である。
図15図15は、撮影場所の情報を利用した処理の例を示す図である。
図16図16は、感情設定画面の一例を示す図である。
図17図17は、感情に応じた画像処理の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付図面にしたがって、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法、撮影装置及びプログラムの好ましい実施の形態について説明する。
【0029】
<プリンタ付きデジタルカメラ>
本発明の画像処理装置101(図6を参照)を搭載するプリンタ付きデジタルカメラ(撮影装置)10は、プリンタを内蔵したデジタルカメラであり、撮影した画像(撮影画像)をその場でプリントする機能を有する。プリンタ付きデジタルカメラ10は、インスタントフィルムパックを使用して、インスタントフィルムにプリントする。また、本実施形態のプリンタ付きデジタルカメラ10は、録音機能を有し、撮影画像に関連付けて音声を記録することができる。
【0030】
[外観構成]
図1は、プリンタ付きデジタルカメラの一例を示す正面斜視図である。図2は、図1に示すプリンタ付きデジタルカメラの背面斜視図である。
【0031】
図1及び図2に示すように、プリンタ付きデジタルカメラ10は、携帯可能なカメラボディ12を有する。カメラボディ12は、前後方向の厚みが薄く、横方向の寸法に比して縦方向の寸法が長い、縦長の直方体形状を有する。
【0032】
カメラボディ12の正面側には、図1に示すように、撮影レンズ14、レリーズボタン16、録音ボタン18、ストロボ発光窓20等が備えられる。また、カメラボディ12の一方側の側面には、電源ボタン22a、メニューボタン22b、OKボタン22c、モード切替えボタン22d、マイク穴24、スピーカ穴26等が備えられる。レリーズボタン16は、撮影画像の記録を指示するボタンである。電源ボタン22aは、プリンタ付きデジタルカメラ10の電源をオン及びオフするボタンである。メニューボタン22bは、メニュー画面を呼び出すボタンである。OKボタン22Cは、OKを指示するボタンである。モード切替えボタン22dは、撮影モードにおいて、オートプリントモードとマニュアルプリントモードとを切り替えるボタンである。なお、メニューボタン22bでメニュー画面を呼び出し、撮影モード変更画面を表示させOKボタン22Cで決定することにより、撮影モードの変更を行うことができる。各撮影モードではそれぞれ適した撮影条件が設定されている。撮影モードには、例えばポートレートモードや風景モードがある。この場合メニューボタン22bおよびOKボタン22cは、撮影モード設定部を構成する。
【0033】
カメラボディ12の背面側には、図2に示すように、タッチパネル型のディスプレイ(表示部)28、フィルム蓋カバー30、各種操作ボタン類が備えられる。フィルム蓋カバー30は、フィルム装填室を開閉するカバーである。操作ボタン類には、ジョイスティック32a、プリントボタン32b、再生ボタン32c、キャンセルボタン32d等が含まれる。プリントボタン32bは、プリントを指示するボタンである。再生ボタン32cは、再生モードへの切り替えを指示するボタンである。キャンセルボタン32dは、操作のキャンセルを指示するボタンである。
【0034】
カメラボディ12の上面には、図1及び図2に示すように、フィルム排出口34が備えられる。プリントされたインスタントフィルムは、このフィルム排出口34から排出される。
【0035】
[プリンタ付きデジタルカメラのプリンタ部分の構成]
プリンタ付きデジタルカメラ10は、プリント部であるプリンタ部分の構成要素として、フィルム装填室(不図示)、フィルム送出機構52、フィルム搬送機構54、プリントヘッド56等を備える(図5を参照)。フィルム装填室には、複数枚のインスタントフィルムがケースに収容された構造のインスタントフィルムパックが装填される。図3はインスタントフィルム42の正面図であり、図4はインスタントフィルム42の背面図である。図3及び図4において、矢印Fで示す方向がインスタントフィルム42の使用方向であり、インスタントフィルム42は矢印Fで示す方向に搬送される。したがって、プリンタ付きデジタルカメラ10に装填した場合は、矢印Fで示す方向がインスタントフィルム42の排出方向となる。
【0036】
インスタントフィルム42は、矩形のカード形状を有する自己現像型インスタントフィルムである。インスタントフィルム42は、裏面側が露光面42a、正面側が観察面42bとして構成される。露光面42aは露光により像を記録する面であり、観察面42bは記録された像を観察する面である。
【0037】
図3に示すように、インスタントフィルム42の観察面42bには観察領域42hが備えられる。また、図4に示すように、インスタントフィルム42の露光面42aには露光領域42c、ポッド部42d、及び、トラップ部42fが備えられる。インスタントフィルム42は、露光後、ポッド部42dの現像処理液を露光領域42cに展開させることにより現像処理される。ポッド部42dには、現像処理液を内包した現像処理液ポッド42eが内蔵される。ポッド部42dの現像処理液は、インスタントフィルム42をローラ対の間に通すことでポッド部42dから絞り出され、露光領域42cに展開される。展開処理時に余った現像処理液が、トラップ部42fで捕捉される。トラップ部42fには、吸収材42gが内蔵される。
【0038】
インスタントプリントパックはカメラボディ12の内部に設けられた図示せぬフィルム装填室に装填される。プリントの際はフィルム送出機構52の図示せぬクロー(爪状部材)によりフィルムが1枚ずつ送出され、フィルム搬送機構54の図示せぬローラにより搬送される。また、搬送過程では図示せぬ展開ローラ対がインスタントフィルム42のポッド部42dを押しつぶして、現像処理液を展開処理する。プリントヘッド56はライン型の露光ヘッドで構成され、フィルム搬送機構54によって搬送されるインスタントフィルム42の露光面42aに1ラインずつプリント光を照射して、シングルパスでインスタントフィルム42に撮影画像を記録する。観察領域42hの周囲には枠42iが備えられ、撮影画像は枠42iの内側に表示される。
【0039】
[プリンタ付きデジタルカメラの電気的構成]
図5は、プリンタ付きデジタルカメラ10の電気的構成の主要部を示すブロック図である。
【0040】
同図に示すように、プリンタ付きデジタルカメラ10は、撮影レンズ14、レンズ駆動部62、イメージセンサ64、イメージセンサ駆動部66、アナログ信号処理部68、デジタル信号処理部70、メモリ(記憶部)72、メモリコントローラ74、ディスプレイ28、表示コントローラ76、通信部78、アンテナ80を備える。また、プリンタ付きデジタルカメラ10は、フィルム送出駆動部82、フィルム搬送駆動部84、ヘッド駆動部86、ストロボ88、ストロボ発光制御部90、マイクロフォン92、スピーカ94、音声信号処理部96、時計部97、操作部98、カメラ制御部100を備える。
【0041】
撮影レンズ14は、被写体の光学像をイメージセンサ64の受光面上に結像させる。撮影レンズ14は、焦点調節機能を有し、図示しない絞り及びシャッタを備える。レンズ駆動部62は、撮影レンズ14の焦点調節機能を駆動するモータ及びその駆動回路、絞りを駆動するモータ及びその駆動回路、並びに、シャッタを駆動するモータ及びその駆動回路を含み、カメラ制御部100からの指令に応じて、焦点調節機構、絞り及びシャッタを動作させる。
【0042】
イメージセンサ64は、例えばCCDイメージセンサ(CCD:Charge Coupled Device)、CMOSイメージセンサ(CMOS:Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の二次元の固体撮像素子で構成される。イメージセンサ64は、使用するインスタントフィルムのプリント可能領域に対応したアスペクト比の撮像領域を有する。イメージセンサ駆動部66は、イメージセンサ64の駆動回路を含み、カメラ制御部100からの指令に応じて、イメージセンサ64を動作させる。
【0043】
アナログ信号処理部68は、イメージセンサ64から出力される画素ごとのアナログの画像信号を取り込み、信号処理(例えば、相関二重サンプリング処理、増幅処理等)を施し、デジタル化して出力する。
【0044】
デジタル信号処理部70は、アナログ信号処理部68から出力されるデジタルの画像信号を取り込み、信号処理(例えば、階調変換処理、ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、同時化処理、YC変換処理等)を施して、画像データを生成する。
【0045】
メモリ72は、撮影により得られた画像データ(撮影画像)及び音声データを記憶する非一時的記録媒体であり、例えばメモリカード等が用いられる。メモリ72は、記憶部の一例である。メモリコントローラ74は、カメラ制御部100による制御の下、メモリ72にデータを読み書きする。
【0046】
ディスプレイ28は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(Organic Electro-Luminescence Display;OELD)等で構成される。この他、ディスプレイ28をプラズマディスプレイ、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display;FED)、電子ペーパ等で構成してもよい。表示コントローラ76は、カメラ制御部100による制御の下、ディスプレイ28に映像を表示させる。
【0047】
通信部78は、カメラ制御部100による制御の下、アンテナ80を介して他のプリンタ付きデジタルカメラ10(他機)と無線で通信する。通信部78は、例えば、NFC規格(NFC:Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、等の近距離無線通信により近距離で他機と直接通信することができる。また、通信部78は、Wi-Fiスポット(Wi-Fi:登録商標)等を介してインターネット等の情報通信ネットワークに接続し、他のプリンタ付きデジタルカメラ10(他機)と、距離を問わずに通信することができる。
【0048】
フィルム送出駆動部82は、フィルム送出機構52の図示せぬクロー(爪状部材)を駆動するモータ、及び、その駆動回路を含み、カメラ制御部100による制御の下、モータを駆動してクローを動作させる。
【0049】
フィルム搬送駆動部84は、フィルム搬送機構54の図示せぬ搬送ローラ対を駆動するモータ及びその駆動回路、並びに、図示せぬ展開ローラ対を駆動するモータ及びその駆動回路を含み、カメラ制御部100による制御の下、搬送ローラ対のモータ及び展開ローラ対のモータを駆動して、搬送ローラ対及び展開ローラ対を動作させる。
【0050】
ヘッド駆動部86は、プリントヘッド56の駆動回路を含み、カメラ制御部100の制御の下、プリントヘッド56を駆動する。
【0051】
ストロボ88は、光源として、例えばキセノン管、LED(Light Emitting Diode)等を備え、その光源を発光させて、被写体にストロボ光を照射する。ストロボ光は、カメラボディ12の正面に備えられたストロボ発光窓20(図1参照)から照射される。ストロボ発光制御部90は、ストロボ88の駆動回路を含み、カメラ制御部100からの指令に応じて、ストロボ88を発光させる。
【0052】
マイクロフォン92は、カメラボディ12に備えられたマイク穴24(図2参照)を介して外部の音声を集音する。スピーカ94は、カメラボディ12に備えられたスピーカ穴26から外部に音声を出力する。音声信号処理部96は、マイクロフォン92から入力される音声信号に信号処理を施し、デジタル化して出力する。また、音声信号処理部96は、カメラ制御部100から与えられる音声データに信号処理を施して、スピーカ94から出力させる。時計部97は日時の情報を保持し、カメラ制御部100はこの情報を参照して撮影時刻(日時)を設定する。
【0053】
操作部98は、レリーズボタン16、録音ボタン18、電源ボタン22a、メニューボタン22b、OKボタン22c、ジョイスティック32a、プリントボタン32b、再生ボタン32c、キャンセルボタン32d等の各種操作部材、及び、その信号処理回路を含み、各操作部材の操作に基づく信号をカメラ制御部100に出力する。
【0054】
カメラ制御部100は、プリンタ付きデジタルカメラ10の全体の動作を統括制御する制御部である。カメラ制御部100は、CPU(CPU:Central Processing Unit)、ROM(ROM:Read Only Memory)、RAM(RAM:Random Access Memory)、及びEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等を備える。カメラ制御部100はこれらCPU等により構成されるコンピュータであり、制御プログラムを実行することにより以下に説明する各種機能を実現する。
【0055】
<画像処理装置の機能構成>
プリンタ付きデジタルカメラ10は、画像処理装置101を搭載し、画像処理装置101の主な機能はカメラ制御部100に設けられる。
【0056】
図6は、カメラ制御部100に設けられる画像処理装置101の機能構成例を示す図である。画像処理装置101は、画像取得部100A、日時情報取得部100B、経過日時算出部100C、画像処理部100D、表示制御部100E及び印刷制御部100Fを備える。
【0057】
上述したカメラ制御部100(画像処理装置101)の各部の機能は、各種のプロセッサ(processor)及び記録媒体を用いて実現できる。各種のプロセッサには、例えばソフトウェア(プログラム)を実行して各種の機能を実現する汎用的なプロセッサであるCPUが含まれる。また、上述した各種のプロセッサには、画像処理に特化したプロセッサであるGPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)も含まれる。プログラマブルロジックデバイスは、製造後に回路構成を変更可能なプロセッサである。さらに、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路なども上述した各種のプロセッサに含まれる。
【0058】
各部の機能は1つのプロセッサにより実現されてもよいし、同種または異種の複数のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ、またはCPUとGPUの組み合わせ)で実現されてもよい。また、1つのプロセッサが複数の機能を備えていてもよい。複数の機能を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、コンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の機能として実現する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、システム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の機能は、ハードウェア的な構造として、上述した各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。これらの電気回路は、論理和、論理積、論理否定、排他的論理和、及びこれらを組み合わせた論理演算を用いて上述した機能を実現する電気回路であってもよい。
【0059】
上述したプロセッサあるいは電気回路がソフトウェア(プログラム)を実行する際は、実行するソフトウェアのコンピュータ(カメラ制御部100(画像処理装置101)を構成する各種のプロセッサや電気回路、及び/またはそれらの組み合わせ)で読み取り可能なコードをROM等の非一時的記録媒体に記憶しておき、コンピュータがそのソフトウェアを参照する。非一時的記録媒体に記憶しておくソフトウェアは、撮影画像の撮影や合成を実行するためのプログラム及び実行に際して用いられるデータを含む。コードを記録する非一時的記録媒体は、ROMではなく各種の光磁気記録装置、半導体メモリ等でもよい。ソフトウェアを用いた処理の際には例えばRAMが一時的記憶領域として用いられる。
【0060】
画像取得部100Aは、メモリ72に記憶されている撮影画像から処理対象の撮影画像を取得する。メモリ72には、プリンタ付きデジタルカメラ10で撮影された複数の撮影画像が記憶されている。撮影画像は、撮影時を示す第1の日時情報を有する。ここで、第1の日時情報とは、撮影画像が撮影された年、月、日及び時間のうち少なくとも一つを有する情報である。メモリ72に記憶される複数の撮影画像から、処理対象である撮影画像の選択は様々な態様で選択される。例えば、メモリ72に記憶されている複数の撮影画像がディスプレイ28に一覧表示され、ユーザは、一覧表示された撮影画像の中から処理対象の撮影画像を選択する。なお、処理対象の撮影画像は、単数又は複数選択されてもよいし、またメモリ72に記憶されている撮影画像の全てが選択されてもよい。
【0061】
日時情報取得部100Bは、画像取得部100Aで取得された撮影画像の第1の日時情報と第2の日時情報とを取得する。ここで第2の日時情報は、画像取得部100Aによりメモリ72から処理対象の撮影画像が取得された日時を示す情報である。画像取得部100Aにより撮影画像が取得されると、画像処理装置101は即座に画像処理を行うので、第2の日時情報は、画像処理が行われる日時を示す情報と略同一と考えることができる。
【0062】
経過日時算出部100Cは、日時情報取得部100Bで取得された第1の日時情報と第2の日時情報とを比較して、撮影時から画像取得部100Aが撮影画像を取得するまでの経過日時を算出する。例えば、第1の日時情報として、2018年12月20日9時04分であり、第2の日時情報が2018年12月21日9時06分である場合には、経過日時算出部100Cは、経過日時を1日と2分と算出する。
【0063】
画像処理部100Dは、経過日時の長さに応じて変化する画像処理を、処理対象として選択された撮影画像に行う。すなわち、画像処理部100Dは、経年変化する画像処理を撮影画像に行う。具体的には、画像処理部100Dは、経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、選択された画像処理を処理対象の撮影画像に行う。
【0064】
図7は、画像処理部100Dで行われる経年変化の画像処理に関して説明する概念図である。図7には、画像処理部100Dが行う予め設定された3つの画像処理(画像処理A、画像処理B、画像処理C)(符号105)と経過日時T(符号107)との関係の一例が示されている。経過日時TがTa~Tabまでの期間では画像処理Aが行われ、Tab~Tbcまでの期間では画像処理Bが行われ、Tbc~Tcまでの期間では画像処理Cが行われる。例えば、経過日時T1の場合には画像処理Aが選択され、経過日時T2の場合には画像処理Bが選択され、経過日時T3の場合には画像処理Cが選択される。なお、図7に示す場合では、画像処理Aの期間Ta~Tab、画像処理Bの期間Tab~Tbc、画像処理Cの期間Tbc~Tcは一定であるが、これに限定されるものではない。ユーザが任意に複数の画像処理と経過日時の長さとの時間軸における対応関係を決定してもよい。図7で示す場合では、ユーザは画像処理Aの期間Ta~Tab、画像処理Bの期間Tab~Tbc、画像処理Cの期間Tbc~Tcを任意に設定することができる。この場合ユーザは、操作部(関係入力部)98を介して、対応関係の入力を行う。なお、画像処理A、画像処理B及び画像処理Cは、相互に異なる画像処理であり、画像処理A、画像処理B、画像処理Cと処理内容が変化することにより、撮影画像を経年変化させる。また、予め設定される複数の画像処理は、撮影モードまたは撮影条件に応じてその処理内容を変えてもよい。例えば、撮影モード毎に画像処理A、画像処理B及び画像処理Cの処理内容を変えてもよいし、撮影条件毎に画像処理A、画像処理B及び画像処理Cの処理内容を変えてもよい。
【0065】
画像処理部100Dにより、画像処理が行われた処理対象の撮影画像は、メモリ72に記憶されてもよいし、また、画像処理された撮影画像はメモリ72には記憶させなくてもよい。画像処理後の撮影画像がメモリ72に記憶される場合には、ユーザは経年変化した撮影画像を一定の時間が経過した後でも楽しむことができる。また、画像処理後の撮影画像がメモリ72に記憶されない場合には、ユーザは画像処理後に撮影画像を印刷等して経年変化を楽しむ。なお、処理対象として選択された画像処理前の撮影画像についても、メモリ72に記憶されてもよいし、メモリ72に記憶されなくてもよい。
【0066】
図6に戻って、表示制御部100Eは、画像処理部100Dで画像処理が行われた処理対象の撮影画像をディスプレイ28に表示させる。ユーザは、表示された画像処理後の撮影画像を確認することにより、撮影画像の経年変化を楽しむことができる。
【0067】
印刷制御部100Fは、画像処理が行われた撮影画像の印刷を制御する。例えば、印刷制御部100Fは、自動的に、又はユーザの指示に応じて画像処理部100Dで画像処理が行われた処理対象の撮影画像を印刷部に印刷させる。ユーザは、印刷された画像処理後の撮影画像を確認することにより、撮影画像の経年変化を楽しむことができる。
【0068】
次に、画像処理装置101を使用した画像処理方法(画像処理工程)に関して説明する。図8は、画像処理方法を示すフローチャートである。
【0069】
先ず、画像取得部100Aにより、選択された処理対象の撮影画像が取得される(ステップS10)。その後、日時情報取得部100Bにより、画像取得部100Aで取得された撮影画像の第1の日時情報及び第2の日時情報が取得される(ステップS11)。次に、経過日時算出部100Cにより、第1の日時情報及び第2の日時情報から経過日時が算出される(ステップS12)。その後、画像処理部100Dにより、算出された経過日時の長さに基づいて画像処理が行われる(ステップS13)。
【0070】
上述の各構成及び機能は、任意のハードウェア、ソフトウェア、或いは両者の組み合わせによって適宜実現可能である。例えば、上述の処理ステップ(処理手順)をコンピュータに実行させるプログラム、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(非一時的記録媒体)、或いはそのようなプログラムをインストール可能なコンピュータに対しても本発明を適用することが可能である。
【0071】
以上説明したように、本実施態様によれば、撮影時からの経過日時が算出され、経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、算出された経過日時の長さに基づいて画像処理が行われるので、経年変化する画像処理を撮影画像に行うことができる。
【0072】
<経年変化の画像処理の例>
次に、画像処理部100Dで行われる経年変化の画像処理に関して説明する。画像処理部100Dで行われる経年変化の画像処理は、様々な態様が採用される。以下に、経年変化の画像処理の具体例を説明する。
【0073】
[第1の例]
第1の例では、画像処理部100Dは、処理対象の撮影画像の全体の色を経過日時の長さに応じて変化させる。例えば、画像処理部100Dは、経過日時の長さに応じて撮影画像の全体の色を薄くしたり、濃くしたり、変色させて変化させる。
【0074】
図9は、撮影画像の全体の色が経年変化する画像処理を説明する図である。
【0075】
符号201では経過日時がT1の場合の撮影画像P1を示し、符号203では経過日時がT2の場合の撮影画像P1を示し、符号205では経過日時がT3の場合の撮影画像P1が示されている。なお、経過日時の長さはT1<T2<T3である。
【0076】
図9に示すように、画像処理部100Dは、経過日時の長さに応じて撮影画像の全体の色を変えるように画像処理を行う。具体的には、符号201の撮影画像P1、符号203の撮影画像P1、符号205の撮影画像P1の順で、画像全体の色(例えばセピア色)を徐々に濃くしていく。このように、経過日時に応じて、撮影画像の全体の色を変える画像処理を行うことにより、撮影画像P1を経年変化させることができる。
【0077】
[第2の例]
第2の例では、画像処理部100Dは、処理対象の撮影画像の一部の被写体の色を経過日時の長さに応じて変化させる。例えば、画像処理部100Dは、処理対象の撮影画像の背景の色を経過日時の長さに応じて薄くしたり、濃くしたり、変色させて変化させる。
【0078】
図10は、撮影画像の一部の被写体の色が経年変化する画像処理を説明する図である。
【0079】
符号207では経過日時がT1の場合の撮影画像P2を示し、符号209では経過日時がT2の場合の撮影画像P2を示し、符号211では経過日時がT3の場合の撮影画像P2が示されている。
【0080】
図10に示すように、画像処理部100Dは、経過日時の長さに応じて、撮影画像P2の背景213の色を徐々に薄くする画像処理を行う。具体的には、符号207の撮影画像P2、符号209の撮影画像P2、符号211の撮影画像P2の順で、背景213の色を徐々に薄くしていく。このように、経過日時に応じて、背景213の色を薄くすることによって、撮影画像P2を経年変化させることができる。
【0081】
[第3の例]
第3の例では、画像処理部100Dは、処理対象の撮影画像の一部の色又は一部の色相を、経過日時の長さに応じて変化させる。ここで、一部の色とは撮影画像中の同一の色を示し、一部の色相とは撮影画像中の同一の色相を示す。なお、例えば同一の色とはRGBの信号値が等しい色であり、例えば同一の色相とは色相環を6等分した場合に同じグループに属する色相である。
【0082】
図11は、撮影画像の同一の色又は色相が経年変化する画像処理を説明する図である。
【0083】
符号215では経過日時がT1の場合の撮影画像P3を示し、符号217では経過日時がT2の場合の撮影画像P3を示し、符号219では経過日時がT3の場合の撮影画像P3が示されている。なお、撮影画像P3の木の葉221は同じ色を有する。
【0084】
図11に示すように、画像処理部100Dは、経過日時の長さに応じて、木の葉221の色を変える画像処理を行う。具体的には、符号215の撮影画像P3、符号217の撮影画像P3、符号219の撮影画像P3の順で、木の葉221の色を徐々に濃くしていく。このように、経過日時に応じて、木の葉221の色を変えることによって、撮影画像P3を経年変化させることができる。
【0085】
[第4の例]
第4の例では、画像処理部100Dは、処理対象の撮影画像の一部の領域のぼけ具合を経過日時の長さに応じて変化させる。例えば、画像処理部100Dは、撮影画像の人物の前景または背景のぼけ具合を経過日時の長さに応じて変化させる。このように、撮影画像の前景または背景のぼけ具合を変化させることにより、撮影画像の被写界深度を疑似的に変化させることができる。なお、画像処理部100Dは、ぼけ具合を変化させる一部の領域、または、ぼけ具合を変化させる一部の領域以外の領域を検出してぼけ処理を行う。例えば画像処理部100Dは、人物(顔)の領域を検出し、検出した人物の領域以外の領域(例えば背景)に対してぼけ処理をおこなう。
【0086】
図12は、撮影画像の背景のぼけ具合が経年変化する画像処理を説明する図である。
【0087】
符号223では経過日時がT1の場合の撮影画像P4を示し、符号225では経過日時がT2の場合の撮影画像P4を示し、符号227では経過日時がT3の場合の撮影画像P4が示されている。撮影画像P4は、主要被写体である人229、背景である山231を有する。
【0088】
経過日時T1の場合(符号223)には、撮影画像P4には画像処理による変化は加えられていなく、山231の領域にぼけが発生していない。経過日時T2の場合(符号225)には、人229にピントがあっているが、背景である山231は画像処理によりぼけが発生している。なお、図ではぼけを二重線で示し、二重線の間隔の大きさはぼけ具合の大きさを示している。経過日時T3の場合(符号227)には、人229にピントがあっているが、背景である山231は画像処理によりぼけが発生している。また、経過日時T3の場合(符号227)には、経過時間T2と比べてぼけ具合が大きくなるように画像処理が行われている。ここでぼけ具合とは、ぼけの程度を意味し画像処理により小さいぼけ具合から大きいぼけ具合に調節することができる。このように、経過日時に応じて、撮影画像P4の背景である山231のぼけ具合を大きくすると、疑似的に撮影画像P4の被写界深度を浅くすることができ、撮影画像P4を経年変化させることができる。
【0089】
[第5の例]
第5の例では、画像処理部100Dは、処理対象の撮影画像に追加される装飾画像を経過日時に応じて変化させる。ここで、装飾画像とは、撮影画像に画像処理で追加される画像であり、例えばヒビ、シネマ風の縦筋、及びシミなどである。
【0090】
図13は、撮影画像に追加される装飾画像が経年変化する画像処理を説明する図である。
【0091】
符号235では経過日時がT1の場合の撮影画像P5を示し、符号237では経過日時がT2の場合の撮影画像P5を示し、符号239では経過日時がT3の場合の撮影画像P5が示されている。
【0092】
経過日時T1の場合(符号235)には、未だ撮影画像P5には装飾画像であるヒビ241の追加はされていない。経過日時T2の場合(符号237)には、撮影画像P5にヒビ241が画像処理により追加される。経過日時T3の場合(符号239)には、撮影画像P5にヒビ241が画像処理により追加される。
【0093】
図13に示した場合では、経過日時T2(符号237)から経過日時T3(符号239)で、ヒビ241は変化している。具体的には、経過日時T2(符号237)から経過日時T3(符号239)で、ヒビ241が長くなっていたり、ヒビ241の本数が増えていたりする。このように、経過日時に応じて、撮影画像P5に追加するヒビ241を変化させることにより撮影画像P5を経年変化させることができる。
【0094】
以上、画像処理部100Dで行われる経年変化の画像処理の具体例について説明してきたが、画像処理部100Dで行われる経年変化の画像処理は、上述の具体例に限定されるものではない。
【0095】
<その他>
本実施形態では、撮影画像の撮影時からの経過日時に応じて、画像処理を変化させる態様について説明してきたが、画像を見る人に対して、興味を抱かせるような処理は他にもある。以下に他の例を説明する。
【0096】
[音を利用した処理]
撮影環境または撮影画像に関連する音を利用することによって、撮影画像に対して画像処理を行うことができる。プリンタ付きデジタルカメラ10には、マイクロフォン92が備えられており、撮影環境の音を集音することができる。したがって、撮影環境の音をマイクロフォン92により集音し、カメラ制御部100は、入力された撮影環境の音を撮影画像と共にメモリ72に記憶させる。画像処理部100Dは、メモリ72に記憶された撮影環境の音を利用して、撮影画像に対して画像処理を行う。
【0097】
図14は、撮影環境の音を利用した画像処理の例を示す図であり、コンサート会場で撮影された画像を示す図である。
【0098】
撮影画像P6は、コンサート会場で撮影された画像である。例えば、マイクロフォン92によりコンサート会場の音を集音して、撮影画像に画像処理を加える。撮影画像P6では、コンサート会場であることをマイクロフォン92で集音することにより認識して、撮影画像P6に音符250が加えられている。また、画像処理部100Dは、クラシックコンサートの撮影環境の音を集音した場合にはソフトな画像処理を行ったり、ヘビーやハードなコンサートの撮影環境の音の場合には、エッジ強調やコントラストの強い画像処理を行ったりする。また、画像処理部100Dは、撮影環境の音として人混みの音を集音した場合には、撮影画像に対してノイズを追加する画像処理を行う。
【0099】
[撮影場所の情報を利用した処理]
撮影場所の情報を利用することによって、撮影画像に撮影場所に応じた画像処理を行ったり、撮影画像に関連する情報を付加する。プリンタ付きデジタルカメラ10にGPS(Global Positioning System)機能を設けて、撮影場所を検知し、撮影場所に応じて撮影画像に対して様々な処理を行う。例えば、画像処理部100Dは、コンサート会場での撮影の場合には、ライブ感のある画像処理を撮影画像に対して行う。
【0100】
図15は、撮影場所の情報を利用した処理の例を示す図であり、ライオンを撮影した撮影画像を示す図である。
【0101】
撮影画像P7は、動物園のライオンの檻の前でライオンを撮影したものである。プリンタ付きデジタルカメラ10にGPS機能が備えられている場合には、そのGPS機能により、撮影画像P7の撮影が動物のライオンの檻の前で行われたことを検知する。そして、撮影画像P7と共にライオンの鳴き声がメモリ72に記憶されたり、撮影画像P7と共にライオンの説明(音声または文字)が記憶されたりする。
【0102】
[感情を利用した処理]
ユーザが自分の感情を入力し、それに応じた画像処理を撮影画像に行うことができる。例えば、プリンタ付きデジタルカメラ10のディスプレイ28に感情設定画面を表示し、ユーザが自分自身の感情の入力を感情設定画面を介して行う。入力された感情に応じて、画像処理部100Dは、撮影画像に対して画像処理を行う。
【0103】
図16は、プリンタ付きデジタルカメラ10のディスプレイ28に表示される感情設定画面の一例を示す図である。図16に示される感情設定画面は、円形であり、4つの感情(普通(H)、ラッキー(I)、悲しい(J)、ドッキリ(K)が示されている。ユーザは、感情設定画面におけるそれぞれのレバーLを操作することにより、感情の入力を行う。画像処理部100Dは、この入力された感情に応じて、撮影画像に対して画像処理を行う。
【0104】
図17は、感情に応じた画像処理の例を示す図である。
【0105】
図17に示すように、撮影画像P8は、ユーザが感情設定画面(図16)で入力した感情に応じて、画像処理が行われる。なお、図17には、感情設定画面における感情入力値表示252も撮影画像P8と共に表示されている。
【0106】
以上で本発明の例に関して説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0107】
10 :プリンタ付きデジタルカメラ
12 :カメラボディ
14 :撮影レンズ
16 :レリーズボタン
18 :録音ボタン
20 :ストロボ発光窓
22a :電源ボタン
22b :メニューボタン
22c :OKボタン
22d :モード切替えボタン
24 :マイク穴
26 :スピーカ穴
28 :ディスプレイ
30 :フィルム蓋カバー
32a :ジョイスティック
32b :プリントボタン
32c :再生ボタン
32d :キャンセルボタン
34 :フィルム排出口
42 :インスタントフィルム
42a :露光面
42b :観察面
42c :露光領域
42d :ポッド部
42e :現像処理液ポッド
42f :トラップ部
42g :吸収材
42h :観察領域
42i :枠
52 :フィルム送出機構
54 :フィルム搬送機構
56 :プリントヘッド
62 :レンズ駆動部
64 :イメージセンサ
66 :イメージセンサ駆動部
68 :アナログ信号処理部
70 :デジタル信号処理部
72 :メモリ
74 :メモリコントローラ
76 :表示コントローラ
78 :通信部
80 :アンテナ
82 :フィルム送出駆動部
84 :フィルム搬送駆動部
86 :ヘッド駆動部
88 :ストロボ
90 :ストロボ発光制御部
92 :マイクロフォン
94 :スピーカ
96 :音声信号処理部
97 :時計部
98 :操作部
100 :カメラ制御部
100A :画像取得部
100B :日時情報取得部
100C :経過日時算出部
100D :画像処理部
100E :表示制御部
100F :印刷制御部
101 :画像処理装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2024-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影時を示す第1の日時情報を有する撮影画像が記憶された記憶部から、処理対象の撮影画像を取得する画像取得部と、
前記処理対象の撮影画像から前記第1の日時情報を取得し、前記画像取得部により前記記憶部から前記処理対象の撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得する日時情報取得部と、
前記日時情報取得部で取得された前記第1の日時情報と前記第2の日時情報とを比較して、前記撮影時からの経過日時を算出する経過日時算出部と、
前記経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、前記経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、前記選択された画像処理を前記処理対象の撮影画像に行う画像処理部と、を備える画像処理装置であって、
前記画像処理部は、複数の撮影モードのうちから一つの撮影モードを設定した情報を取得し、前記情報に基づいて、前記経過日時の長さに応じて変化する前記複数の画像処理を変える画像処理装置。
【請求項2】
撮影時を示す第1の日時情報、及び記憶部から撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得する日時情報取得部と、
前記日時情報取得部で取得された前記第1の日時情報と前記第2の日時情報とを比較して、前記撮影時からの経過日時を算出する経過日時算出部と、
前記経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、前記経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、前記選択された画像処理を処理対象の撮影画像に行う画像処理部と、
を備える画像処理装置であって、
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像に関連する情報を取得し、前記関連する情報に基づいて、前記経過日時の長さに応じて変化する前記複数の画像処理を変える、画像処理装置。
【請求項3】
前記関連する情報は、前記撮影画像を撮影する際に設定された撮影モードの情報である請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記経過日時算出部は、前記第1の日時情報を第1の撮影画像から算出し、前記第2の日時情報を第2の撮影画像から算出し、
前記画像処理部は、前記第2の撮影画像を前記処理対象の撮影画像として、前記画像処理を行う請求項2又は3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像処理部で画像処理が行われた前記処理対象の撮影画像を表示部に表示させる表示制御部を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像処理部で画像処理が行われた前記処理対象の撮影画像を印刷部に印刷させる印刷制御部を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像処理部により画像処理が行われた前記処理対象の撮影画像と、前記画像処理部により画像処理が行われる前の前記処理対象の撮影画像とが前記記憶部に記憶される請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記画像処理部により画像処理が行われた前記処理対象の撮影画像は、前記記憶部に記憶されない請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記複数の画像処理と前記経過日時の長さとの時間軸における対応関係の入力を受け付ける関係入力部を備える請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像の全体の色を前記経過日時の長さに応じて変化させる請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像の一部の被写体の色を前記経過日時の長さに応じて変化させる請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像の背景の色を前記経過日時の長さに応じて薄くする請求項11に記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像の一部の色または一部の色相を前記経過日時の長さに応じて変化させる請求項1から12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像の一部の領域のぼけ具合を前記経過日時の長さに応じて変化させる請求項1から13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項15】
前記画像処理部は、前記撮影画像の人物の前景または背景の前記ぼけ具合を、前記経過日時の長さに応じて変化させる請求項14に記載の画像処理装置。
【請求項16】
前記画像処理部は、前記処理対象の撮影画像に追加される装飾画像を前記経過日時に応じて変化させる請求項1から15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項17】
前記画像処理部は、前記撮影画像が撮影された撮影環境の音を取得し、前記撮影環境の音を利用して、画像処理を行う請求項1から16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項18】
前記画像処理部は、前記撮影画像が撮影された撮影場所に関連する情報を取得し、前記撮影場所に関連する情報に基づいて、画像処理を行う請求項1から17のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項19】
前記画像処理部は、ユーザが入力した感情を取得し、前記感情に基づいて、画像処理を行う請求項1から18のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項20】
請求項1から19のいずれか1項に記載の画像処理装置を搭載する撮影装置。
【請求項21】
複数の撮影モードのうちから一つの撮影モードを設定する撮影モード設定部を備え、
前記画像処理部は、前記撮影モード設定部で設定された前記撮影モードに応じて、前記経過日時の長さに応じて変化する前記複数の画像処理を変える請求項20に記載の撮影装置。
【請求項22】
撮影時を示す第1の日時情報を有する撮影画像が記憶された記憶部から、処理対象の撮影画像を取得するステップと、
前記処理対象の撮影画像から前記第1の日時情報を取得し、前記記憶部から前記処理対象の撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得するステップと、
前記第1の日時情報と前記第2の日時情報とを比較して、前記撮影時からの経過日時を算出するステップと、
前記経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、前記経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、前記選択された画像処理を前記処理対象の撮影画像に行うステップと、
を含む画像処理方法であって、
前記選択された画像処理を前記処理対象の撮影画像に行うステップでは、複数の撮影モードのうちから一つの撮影モードを設定した情報を取得し、前記情報に基づいて、前記経過日時の長さに応じて変化する前記複数の画像処理を変える、画像処理方法。
【請求項23】
撮影時を示す第1の日時情報を有する撮影画像が記憶された記憶部から、処理対象の撮影画像を取得するステップと、
前記処理対象の撮影画像から前記第1の日時情報を取得し、前記記憶部から前記処理対象の撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得するステップと、
前記第1の日時情報と前記第2の日時情報とを比較して、前記撮影時からの経過日時を算出するステップと、
前記経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、前記経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、前記選択された画像処理を前記処理対象の撮影画像に行うステップと、
を含む画像処理工程であって、
前記選択された画像処理を前記処理対象の撮影画像に行うステップでは、複数の撮影モードのうちから一つの撮影モードを設定した情報を取得し、前記情報に基づいて、前記経過日時の長さに応じて変化する前記複数の画像処理を変える、画像処理工程をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項24】
撮影時を示す第1の日時情報、及び記憶部から撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得するステップと、
前記取得された第1の日時情報と第2の日時情報とを比較して、前記撮影時からの経過日時を算出するステップと、
前記経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、前記経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、前記選択された画像処理を処理対象の撮影画像に行うステップと、
を含む画像処理方法であって、
前記選択された画像処理を処理対象の撮影画像に行うステップでは、複数の撮影モードのうちから一つの撮影モードを設定した情報を取得し、前記情報に基づいて、前記経過日時の長さに応じて変化する前記複数の画像処理を変える、画像処理方法。
【請求項25】
撮影時を示す第1の日時情報、及び記憶部から撮影画像が取得された日時を示す第2の日時情報を取得するステップと、
前記取得された第1の日時情報と第2の日時情報とを比較して、前記撮影時からの経過日時を算出するステップと、
前記経過日時の長さに応じて変化する複数の画像処理のうちから、前記経過日時の長さに基づいて画像処理を選択し、前記選択された画像処理を処理対象の撮影画像に行うステップと、
を含む画像処理工程であって、
前記選択された画像処理を処理対象の撮影画像に行うステップでは、複数の撮影モードのうちから一つの撮影モードを設定した情報を取得し、前記情報に基づいて、前記経過日時の長さに応じて変化する前記複数の画像処理を変える、画像処理工程をコンピュータに実行させるプログラム。