(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024033262
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】検出装置及び検出方法
(51)【国際特許分類】
G01R 31/28 20060101AFI20240306BHJP
G01R 31/26 20200101ALI20240306BHJP
【FI】
G01R31/28 J
G01R31/26 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022136758
(22)【出願日】2022-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】308033711
【氏名又は名称】ラピスセミコンダクタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長沼 新
【テーマコード(参考)】
2G003
2G132
【Fターム(参考)】
2G003AG11
2G003AG16
2G132AE01
2G132AE04
2G132AE23
(57)【要約】
【課題】検査を行う被検査物の位置ずれを検出すること。
【解決手段】検出装置は、被検査物を供給する供給部22と前記被検査物を検査する検査部26との間にあるレーザセンサと、供給部22から検査部26に向かう搬送方向に沿って移動する前記被検査物に対して前記レーザセンサを用いて前記被検査物の状態を測定する測定部と、を備えている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査物を供給する供給部と前記被検査物を検査する検査部との間にあるレーザセンサと、
前記供給部から前記検査部に向かう搬送方向に沿って移動する前記被検査物に対して前記レーザセンサを用いて前記被検査物の状態を測定する測定部と、
を備える検出装置。
【請求項2】
前記測定部は、
前記搬送方向に沿って移動する前記被検査物に対して前記レーザセンサからレーザを照射して、所定位置に対する前記被検査物の各部の高さを測定する請求項1に記載の検出装置。
【請求項3】
前記レーザセンサは、上下方向に沿った高さよりも、幅及び奥行が広くなるように配置されている請求項1に記載の検出装置。
【請求項4】
前記レーザセンサに隣接し、前記レーザセンサから側方に照射されたレーザを前記被検査物に向けて反射するミラーを備える請求項3に記載の検出装置。
【請求項5】
前記測定部により測定された前記所定位置に対する前記被検査物の各部の位置関係が所定の条件を満たした場合、前記搬送方向への前記被検査物の移動を停止させる請求項2に記載の検出装置。
【請求項6】
被検査物を供給する供給部から前記被検査物を検査する検査部に向かう搬送方向に沿って前記被検査物を移動させ、
移動する前記被検査物に対して前記供給部と前記検査部との間に設けられたレーザセンサを用いて前記被検査物の状態を測定する、
処理をコンピュータが実行する検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、検出装置及び検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子部品の搬送装置であって、部品載置部にレーザ光を照射することで部品の有無を検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術においては、部品載置部に載置した電子部品の位置ずれまでは検知できない。
【0005】
本開示は、検査を行う被検査物の位置ずれを検出することを可能とする検出装置及び検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の検出装置は、被検査物を供給する供給部と前記被検査物を検査する検査部との間にあるレーザセンサと、前記供給部から前記検査部に向かう搬送方向に沿って移動する前記被検査物に対して前記レーザセンサを用いて前記被検査物の状態を測定する測定部と、を備えている。
【0007】
本開示の検出装置によれば、被検査物の検査に際し、被検査物を搬送させながら位置ずれを検出することができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、検査を行う被検査物の位置ずれを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態の検査装置及び検出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態の搬送装置の内部構成を説明する図である。
【
図3】実施形態の検査部における搬送容器とプッシャとの位置関係を示す図であって、(A)ICデバイスの位置ずれが無い場合、(B)ICデバイスの位置ずれが生じている場合、(C)位置ずれが生じているICデバイスがプッシャに押圧された場合の状態を示す図である。
【
図4】実施形態のセンサ部の取り付け状態を示す図である。
【
図5】実施形態の解析装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図6】実施形態の解析装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図8】実施形態の検査装置において実行される検出処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の検出装置と当該検出装置が組み込まれた検査装置について説明する。検査装置は、ICデバイスなどの電子部品の性能や機能を検査する装置である。検出装置は、検査装置内におけるICデバイスの位置ずれを検出する機能を有している。
以下、図を用いて本開示における実施形態について説明する。
【0011】
(全体構成)
図1に示されるように、本実施形態の検査装置10は、試験装置11と、搬送装置12と、制御部20と、を含んで構成されている。試験装置11は、被検査物であるICデバイス50(
図3(A)参照)の性能試験を行うための装置である。搬送装置12は、これから検査を行うICデバイス50を後述する検査部26に向けて搬送すると共に、検査が終了したICデバイス50を検査部26から搬出する機能を有している。本実施形態では、検査部26において、ICデバイス50が試験装置11と電気的に接続可能に構成されている。
【0012】
制御部20は、試験装置11及び搬送装置12をそれぞれ制御するための装置である。
また、検査装置10の内部には、センサ部42が設けられている。センサ部42は検査装置10の外部にある解析装置40と共に検出装置14を構成している。
【0013】
(搬送装置)
図2に本実施形態の搬送装置12の内部構造を示す。搬送装置12は、ICデバイス50が循環する経路として、供給部22、ワーク挿入部23、チャンバ24、検査部26、ワーク取出部28及び回収部29を含む。
【0014】
供給部22は、これから検査を行うICデバイス50が待機している場所である。供給部22においてICデバイス50は、図示しない格納容器に格納されている。
【0015】
ワーク挿入部23は、供給部22のICデバイス50を搬送容器30に挿入するための場所である。供給部22からワーク挿入部23に向けてICデバイス50は、ピックアンドプレース装置である供給ロボット32により搬送される。詳しくは、複数のICデバイス50が、供給部22の格納容器から取り出され、ワーク挿入部23に設置された搬送容器30の各収容部30A(
図3(A)参照)に挿入される。
【0016】
チャンバ24は、ICデバイス50を検査するために調温等がなされた部屋である。ワーク挿入部23からチャンバ24に向けてICデバイス50は、搬送容器30に収容された状態で搬送される。
【0017】
検査部26は、ICデバイス50を試験装置11にセットするためにチャンバ24内に設けられた場所である。ここで搬送容器30の収容部30Aは底面側が開口しており、ICデバイス50は開口の周囲で保持されると共に、開口からICデバイス50の端子が露出している。検査部26に搬送容器30が到達すると、収容部30A毎に設けられたプッシャ36(
図3(A)参照)が上方から降りてきて、ICデバイス50を押圧する。これにより、ICデバイス50の端子が収容部30Aの開口から突出し、試験装置11側の端子に接続される。これにより、ICデバイス50は試験装置11と電気的に接続されて性能試験が行われる。
【0018】
ところで、
図3(B)に示されるように、収容部30Aに対してICデバイス50が斜めに収容されている場合、そのまま、プッシャ36が下降してICデバイス50を押圧することで、
図3(C)に示されるように、ICデバイス50が破損する場合がある。そのため、本実施形態では、検査部26においてICデバイス50が破損しないように、ICデバイス50が搬送容器30に収容されてから検査部26に至るまでの間に位置ずれを検出するように構成されている。
【0019】
図2に示されるように、ワーク取出部28は、チャンバ24から搬出された搬送容器30からICデバイス50を取り出す場所である。ワーク取出部28は、後述する第一回収部29Aに対応する第一取出部28Aと、後述する第二回収部29Bに対応する第二取出部28Bと、を含む。
【0020】
回収部29は、搬送容器30から取り出されたICデバイス50を回収する場所である。回収部29は、良品のICデバイス50を回収する第一回収部29Aと不良品のICデバイス50を回収する第二回収部29Bとを含む。ワーク取出部28から各回収部29に向けてICデバイス50は、ピックアンドプレース装置である回収ロボット34により搬送される。詳しくは、良品のICデバイス50は第一取出部28Aにある搬送容器30から取り出され、第一回収部29Aに設置された格納容器に挿入される。また、不良品のICデバイス50は第二取出部28Bにある搬送容器30から取り出され、第二回収部29Bに設置された格納容器に挿入される。
【0021】
なお、ICデバイス50が取り出された後の空の搬送容器30は、ワーク取出部28からワーク挿入部23に移動して、再びICデバイス50が格納される。
【0022】
ところで、本実施形態では、ワーク挿入部23とチャンバ24との間に検出装置14を構成する一対のセンサ部42が設けられている。
図4に示されるように、一対のセンサ部42は搬送装置12の天井部12Aに設けられた開口部12Bから下方に延在するステー42Aによりそれぞれ固定されている。
【0023】
(検出装置)
図1に示されるように、検出装置14は、解析装置40とセンサ部42とを含む。
図4に示されるように、一対のセンサ部42は、それぞれ、ステー42Aにより搬送装置12の天井部12Aに対して固定されている。各センサ部42は、レーザセンサ44と、ミラー46と、を含む。レーザセンサ44は、ワーク挿入部23からチャンバ24に向けて搬送される搬送容器30をスキャニングするセンサである。レーザセンサ44は、レーザを照射する照射部44Aと、搬送容器30から反射されたレーザを受光する受光部44Bとを有している。本実施形態のレーザセンサ44は、直方体を呈しており、本体の側方に照射部44A及び受光部44Bが向くように、横倒しの状態で設置されている。
【0024】
ここで、照射部44A及び受光部44Bが搬送装置12の下方側に向くようにレーザセンサ44を設置すると、
図4のようなレーザセンサ44が横倒しの状態で設置されている場合に比べて、搬送装置12の天井部12Aからの張り出し量が大きくなる。そのため、供給ロボット32がレーザセンサ44に干渉する可能性が生じる。これに対して、本実施形態のようにレーザセンサ44を横倒しの状態に設置することで、供給ロボット32との干渉を回避することができる。
【0025】
一方、レーザセンサ44を横倒しの状態に設置することで、搬送容器30に対して直接レーザを照射することができない。そのため、本実施形態では、照射部44A及び受光部44Bと対向する側方側の位置にミラー46が設けられている。このミラー46は、ワーク挿入部23及びチャンバ24の床面に対して45度の角度となるようにステー42Aに対して固定されている。
【0026】
図5に示されるように、本実施形態の解析装置40は、CPU(Central Processing Unit)40A、ROM(Read Only Memory)40B、RAM(Random Access Memory)40C、ストレージ40D及び入出力I/F(Interface)40Eを含んで構成されている。CPU40A、ROM40B、RAM40C、ストレージ40D及び入出力I/F40Eは、内部バス40Gを介して相互に通信可能に接続されている。
【0027】
プロセッサであるCPU40Aは、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU40Aは、ROM40B及びストレージ40Dからプログラムを読み出し、RAM40Cを作業領域としてプログラムを実行する。
【0028】
ROM40Bは、各種プログラム及び各種データを記憶している。
RAM40Cは、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。
【0029】
ストレージ40Dは、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成されている。本実施形態のストレージ40Dには、測定プログラム100が格納されている。測定プログラム100は搬送容器30の各収容部30Aに収容されたICデバイス50の位置ずれを測定するためのプログラムである。なお、測定プログラム100は、ストレージ40Dではなく、ROM40Bに格納されていてもよい。
【0030】
入出力I/F40Eは、外部の装置と接続するためのインタフェースである。入出力I/F40Eは、レーザセンサ44、及び検査装置10の制御部20に対して接続されている。
【0031】
図6に示されるように、本実施形態の解析装置40では、CPU40Aが、測定プログラム100を実行することで、測定部200、判定部210及び指示部220として機能する。
【0032】
測定部200は、レーザセンサ44によるスキャニングの結果から搬送容器30に格納されているICデバイス50の状態を測定する機能を有している。特に、本実施形態の測定部200は、スキャニングした搬送容器30の走査画像において、基準高さに対する高さを色別に表示する。例えば、
図7に示されるように、基準高さを青色で表現し、基準高さよりも高くなる場所を赤で表現することで、収容部30AにおけるICデバイス50の状態である高さを測定することができる。ここで、「基準高さ」は「所定位置」の一例である。
【0033】
判定部210は、測定部200の測定結果を基に、搬送容器30に格納されているICデバイス50に位置ずれが生じているか否かの判定を行う。具体的に、判定部210は、ICデバイス50が基準高さ付近に位置している場合は、当該ICデバイス50に位置ずれは発生していないと判定する。一方、判定部210は、ICデバイス50が基準高さ付近に位置していない場合は、当該ICデバイス50に位置ずれが発生していると判定する。ここで、ICデバイス50が基準高さ付近に位置していない場合には、ICデバイス50が収容部30Aに納まりきらずに浮いている場合、収容部30Aに対して傾いて収容されている場合が例示される。
【0034】
指示部220は、判定部210がICデバイス50に位置ずれが生じていると判定した場合、搬送容器30の搬送を停止する機能を有している。具体的に、指示部220は、判定部210がICデバイス50に位置ずれが生じていると判定した場合に、検査装置10が備える制御部20に対して、停止コマンドを送信する。停止コマンドを受信した制御部20は、搬送装置12の動作を停止させる。なお、搬送容器30の搬送を停止する事に加えて、プッシャ36の動作を停止させてもよい。
【0035】
(制御の流れ)
本実施形態の検出装置14で実行される検出方法である検出処理の流れについて、
図8のフローチャートを用いて説明する。検出処理は、解析装置40のCPU40Aが、上述の測定部200、判定部210及び指示部220として機能することにより実行される。
【0036】
図8のステップS100において、CPU40Aは搬送容器30をスキャニングする。具体的に、レーザセンサ44は搬送装置12の幅方向(
図4の矢印W参照)に沿って走査をしており、搬送容器30が搬送方向(
図8の矢印T参照)に沿って搬送されることにより、CPU40Aは
図7に示すような走査画像を生成する。
【0037】
ステップS101において、CPU40Aは走査画像におけるICデバイス50の高さを測定する。すなわち、走査画像の色からICデバイス50の各部の基準高さに対する高さを測定する。
【0038】
ステップS102において、CPU40AはICデバイス50に位置ずれが生じているか否かを判定する。CPU40AはICデバイス50に位置ずれが生じていると判定した場合(ステップS102でYESの場合)、ステップS103に進む。一方、CPU40AはICデバイス50に位置ずれが生じていないと判定した場合(ステップS102でNOの場合)、ステップS100に戻る。
【0039】
ステップS103において、CPU40Aは搬送装置12の制御部20に向けて停止コマンドを送信する。これにより、搬送容器30の搬送が停止される。そして、CPU40Aは検出処理を終了する。
【0040】
(実施形態のまとめ)
本実施形態の検出装置14は、被検査物であるICデバイス50を供給する供給部22と検査部26との間、詳しくはワーク挿入部23とチャンバ24との間にあるレーザセンサ44と、供給部22からチャンバ24に向かう搬送方向Tに沿って移動するICデバイス50に対してレーザセンサ44を用いてICデバイス50の状態を測定する測定部200と、を備えている。
【0041】
本実施形態の検出装置14によれば、ICデバイス50の検査に際し、当該ICデバイス50を搬送させながら位置ずれを検出することができる。
【0042】
特に、本実施形態の測定部200は、搬送方向Tに沿って移動するICデバイス50に対してレーザセンサ44からレーザを照射して、基準高さに対するICデバイス50の各部の高さを測定する。
【0043】
そのため、本実施形態によれば、ICデバイス50が収容部30Aに収容しきれておらず浮いた状態である場合、ICデバイス50が収容部30Aに対して斜めに収容された状態である場合など、収容部30AにおけるICデバイス50の状態を把握することができる。
【0044】
本実施形態の検査装置10(搬送装置12)の内部において、レーザセンサ44は、上下方向に沿った高さよりも、幅及び奥行が広くなるように配置されている。特に本実施形態の検出装置14は、既存の装置として存在している検査装置10に対して後付けで設置可能に構成されている。搬送装置12の内部は、レーザセンサ44を設置するためのスペースが確保されにくい。そのため、本実施形態のように、レーザセンサ44を横倒しで配置することで、供給ロボット32との干渉を回避することができる。
【0045】
また、本実施形態は、レーザセンサ44に隣接し、レーザセンサ44から側方に照射されたレーザを反射してICデバイス50に向かわせるためのミラー46を備えている。本実施形態によれば、ミラー46を設けることにより、レーザセンサ44を横倒しにしてもレーザを下向きに照射することができる。
【0046】
さらに、本実施形態では測定部200により測定された基準高さに対するICデバイス50の各部の位置関係が所定の条件を満たした場合、搬送方向WへのICデバイス50の移動を停止させる。ここで、所定の条件とは、ICデバイス50の位置ずれが生じている場合であって、ICデバイス50が収容部30Aに収容しきれておらず浮いた状態である場合、ICデバイス50が収容部30Aに対して斜めに収容された状態である場合などが例示される。本実施形態によれば、ICデバイス50の位置ずれが生じた状態で検査部26に搬送されることを防ぎ、検査部26においてICデバイス50が破損することを防ぐことができる。
【0047】
上述のように本実施形態の検出装置14は、既存の装置として存在している検査装置10に対して後付けで設置可能に構成されている。検査装置10の製造元によるハードウェア及びソフトウェアの改造は困難な場合がある。しかし、本実施形態によれば、既存の装置の機能は保持したまま、検出装置14を後付けすることができる。そして、ICデバイス50の位置ずれを検出して搬送装置12を停止させることで、ICデバイス50の破壊を抑制することができる。
【0048】
[備考]
なお、上記実施形態では、ワーク挿入部23とチャンバ24との境界部に、検出装置14のセンサ部42を設けたがこの限りではなく、供給部22から検査部26に至る経路上であれば、センサ部42の設置場所は限定されない。センサ部42を設置する搬送装置12の構造に応じて設置場所を決めることができる。また、供給部22から検査部26に至る経路上で搬送容器30を照射できれば、センサ部42は搬送装置12の外部に設置してもよい。
【0049】
上記実施形態でCPU40Aがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した各種処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、上述した各処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
【0050】
また、上記実施形態において、各プログラムはコンピュータが読み取り可能な非一時的記録媒体に予め記憶(インストール)されている態様で説明した。例えば、解析装置40における測定プログラム100はストレージ40Dに予め記憶されている。しかしこれに限らず、各プログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の非一時的記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
【0051】
上記実施形態で説明した処理の流れは、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【符号の説明】
【0052】
14 検出装置
22 供給部
26 検査部
44 レーザセンサ
46 ミラー
50 ICデバイス(被検査物)
200 測定部
W 搬送方向