(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034193
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】シート搬送装置、自動原稿搬送装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B65H 5/06 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
B65H5/06 H
B65H5/06 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022138279
(22)【出願日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100098626
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 壽
(72)【発明者】
【氏名】河本 康太
(72)【発明者】
【氏名】養田 泰信
【テーマコード(参考)】
3F049
【Fターム(参考)】
3F049AA02
3F049CA05
3F049DA12
3F049DB02
3F049LA01
3F049LA11
3F049LB02
3F049LB03
(57)【要約】
【課題】安定したシート搬送を行うことができるシート搬送装置、自動原稿搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】従動回転体たる読取出口従動ローラ32bは、装置本体に対して開閉可能な開閉部材たる開閉ガイドユニットに設けられている。この読取出口従動ローラ32b軸方向の両側と、軸方向の中央側とに従動ローラ部材たる出口従動ローラ部材132a~132dを有している。そして、軸方向中央側に配置された出口従動ローラ部材132b,132cの外径d2が、軸方向の両側に配置された出口従動ローラ部材132a,132bの外径d1よりも大きくなっている(d2>d1)。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動回転体と従動回転体とでシートを挟持搬送する搬送回転体対を有するシート搬送装置において、
前記従動回転体は、装置本体に対して開閉可能な開閉部材に設けられており、
前記従動回転体は、少なくとも、軸方向の両側と、軸方向の中央側とに従動ローラ部材を有し、
軸方向の中央側に配置された従動ローラ部材の外径が、軸方向の両側に配置された従動ローラ部材の外径よりも大きいことを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記駆動回転体は、前記従動回転体のローラ部材に対応して設けられた複数の駆動ローラ部材を有し、
複数の駆動ローラ部材の外径は、同一であることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項3】
請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記従動回転体は、付勢部材により前記駆動回転体側に付勢されており、
前記開閉部材は、搬送シートをガイドするガイド部を有することを特徴とするシート搬送装置。
【請求項4】
請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記シートの搬送基準は、軸方向中央であることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項5】
請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記従動回転体の複数の従動ローラ部材は、一本の従動軸に設けられていることを特徴とするシート搬送装置。
【請求項6】
原稿シートを搬送する原稿シート搬送部を備え、
前記原稿シート搬送部によって原稿シートを画像読取部へ搬送する自動原稿搬送装置において、
前記原稿シート搬送部として、請求項1に記載のシート搬送装置を用いたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
【請求項7】
請求項6に記載の自動原稿搬送装置において、
前記画像読取部が読み取る原稿面と反対側である裏面の画像を読み取る裏面画像読取部を備え、
前記開閉部材は、開くことで、前記裏面画像読取部に向けて原稿シートを搬送する裏面画像読取部前の搬送経路から前記裏面画像読取部を通過した原稿シートを搬送する裏面画像読取部後の搬送経路までを開放するものであることを特徴とする自動原稿搬送装置。
【請求項8】
請求項7に記載の自動原稿搬送装置において、
前記開閉部材は、前記裏面画像読取部へ前記原稿シートを搬送する搬送回転体対の従動回転体および前記裏面画像読取部を通過後の前記原稿シートを搬送する搬送回転体対の従動回転体を保持し、
前記裏面画像読取部へ前記原稿シートを搬送する搬送回転体対の従動回転体および前記裏面画像読取部を通過後の前記原稿シートを搬送する搬送回転体対の従動回転体の少なくとも一方の従動回転体の軸方向の中央側に配置された従動ローラ部材の外径が、軸方向の両側に配置された従動ローラ部材の外径よりも大きいことを特徴とする自動原稿搬送装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載の自動原稿搬送装置において、
前記裏面画像読取部は、密着型イメージセンサであることを特徴とする自動原稿搬送装置。
【請求項10】
請求項9に記載の自動原稿搬送装置において、
前記原稿シートが、前記裏面画像読取部に接触するように前記原稿シートを搬送することを特徴とする自動原稿搬送装置。
【請求項11】
シート搬送部によって搬送されるシートに画像を形成する画像形成装置において、
前記シート搬送部として請求項1に記載のシート搬送装置を備える、または、請求項6に記載の自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート搬送装置、自動原稿搬送装置及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、駆動回転体と従動回転体とでシートを挟持搬送する搬送回転体対を有するシート搬送装置が知られている。
【0003】
特許文献1には、上記シート搬送装置として、従動回転体たる従動ローラが、原稿シートの裏面画像を読み取る裏面読取部に対向配置された開閉部材たる開閉ガイドユニットに設けられたものが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、開閉ガイドユニットなどの開閉部材の撓みにより、安定したシート搬送が行えないおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、駆動回転体と従動回転体とでシートを挟持搬送する搬送回転体対を有するシート搬送装置において、前記従動回転体は、装置本体に対して開閉可能な開閉部材に設けられており、前記従動回転体は、少なくとも、軸方向の両側と、軸方向中央側とに従動ローラ部材とを有し、軸方向中央側の従動ローラ部材の外径を、軸方向両側の従動ローラ部材の外径よりも大きくしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、安定したシート搬送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図5】装置の奥側のロックレバーにより開閉ガイドユニットが閉位置にロックされている状態を示す概略図。
【
図6】開閉ガイドユニットの開閉について説明する図。
【
図8】従来の読取出口ローラ対について説明する図。
【
図9】本実施形態の読取出口ローラ対について説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を、画像読取装置を備えた画像形成装置に適用した実施形態について説明する。
図1は一例に係る画像形成装置1の斜視図である。
図1に示す画像形成装置1は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、スキャナ等の機能を併有しており、読取り画像データ等の入力データを基にフルカラー画像やモノクロ画像を記録紙に記録出力したり所定のデータ形式で出力したりすることができる。
【0009】
図1に示すように、画像形成装置1は、図外の給紙部、スキャナ部4および画像形成部15の上方側に、自動原稿搬送装置であるADF20を備えている。スキャナ部4とADF20とは、これら全体として、画像読取装置5を構成している。
画像形成部15の給紙部は、例えばそれぞれカットシート状の記録紙を収納する複数段の給紙カセットと、それらのうち任意の給紙カセットから記録紙をピックアップして給紙する複数組の給紙ローラとを有している。また、給紙部は、給紙ローラのいずれかから給紙された記録紙を画像形成部の所定の画像形成位置まで搬送する各種ローラ等を含む給紙経路を有している。
【0010】
画像形成部15は、例えば露光ユニットと、複数の感光体ドラムと、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーを用いる現像装置と、転写ベルト、二次転写部および定着部等とを備えている。
この画像形成部15は、画像読取装置5で読み取った読取画像に基づき、例えば露光ユニットにより各色の感光体ドラムを露光して各感光体ドラム上に静電潜像を形成し、現像装置の各色の現像ユニットで各感光体ドラムの潜像上にトナーを供給して現像する。また、画像形成部15は、各色の感光体ドラム上のトナー像を転写ベルトに一次転写し、二次転写部で記録紙上に重ねて二次転写した後、定着部により記録紙上のトナー像を加熱および加圧して定着させ、カラー画像を形成できるようになっている。さらに、画像形成部15は、スキャナ部4かまたは後述する裏面画像読取モジュール35(第二画像読取部)での読取り画像を基に、外部に出力可能な画像ファイルやデータ等の外部出力画像を形成できるようになっている。以上のような電子写真方式の画像形成部15に代えインクジェット方式などの他の記録方式を採用した画像形成部を用いてもよい。
【0011】
次に、画像読取装置5について説明する。
図2は、画像読取装置5の要部構成を示す拡大構成図である。
画像読取装置5は、フラットベッドスキャナモード(載置原稿読取りモード)と、DFスキャナモード(搬送原稿読取りモード)とに切替え可能に構成されている。
フラットベッドスキャナモードは、スキャナ部4の上部のフラットベッドコンタクトガラス13上に原稿が載置された状態で、コピー開始ボタン押下等の読取り開始要求操作がなされときに実行され、載置原稿の画像を読み取る動作モードである。フラットベッドコンタクトガラス13直下の移動読取領域11で画像読取部16を移動させながら、原稿の画像面に対して、光を照射する。そして、その原稿の画像面からの反射光を画像信号に変換することにより、原稿の画像を読み取るようになっている。
【0012】
また、DFスキャナモードは、画像読取部16を、DFコンタクトガラス14直下の停止読取領域12で停止させ、搬送原稿画像を読み取る動作モードである。
【0013】
ADF20は、DFスキャナモードで、原稿載置トレイ21(原稿載置台)上に積載された原稿シート束から原稿シートを1枚ずつ分離して原稿搬送路22内に搬入し、原稿搬送路22に沿って搬送する。そして、その搬送中、原稿シートが、搬送方向の上流側部分から順次部分的にDFコンタクトガラス14の上面に対面するようになっている。
【0014】
ADF20は、スキャナ部4の上面側の後部(背面側の部分)にヒンジ等の開閉機構を介して取り付けられている。また、ADF20は、スキャナ部4に対してフラットベッドコンタクトガラス13上を開放する開位置と、フラットベッドコンタクトガラス13上の原稿を押付け可能な閉位置とを採り得るようになっている。
【0015】
画像読取部16は、CCDモジュールもしくはCISモジュールなどのコンタクトガラス13、14上の所定の画像読取位置で、原稿の表面側の画像を繰り返しライン走査して、読み取りができるものであればよい。また、停止読取領域12に固定した固定画像読取部と、移動読取領域11でフラットベッドコンタクトガラス13に沿って移動する移動読取部とをそれぞれ設けてもよい。
【0016】
原稿載置トレイ21には、ADF20にセットされた原稿シートをその給紙方向と直交するシート幅方向で位置決めする幅方向に可動の一対のサイドフェンス23が装着されている。これらサイドフェンス23は、原稿載置トレイ21と原稿シートの幅方向の中心を一致させるように相対的に接近および離隔可能である。
【0017】
ADF20は、少なくともその上方を開閉可能としたカバー38により覆われている。さらに、ADF20の原稿搬送路22を形成する主要なガイド部分は、カバー38に形成されたリブ等によって形成されている。一方、ADF20は、原稿載置トレイ21上にセットされた原稿を給紙方向に呼び出す呼出ローラ24と、呼出ローラ24で給紙方向に呼び出された原稿を原稿搬送路22に向けて送るためのフィードローラ25および分離パッド43を備えている。
【0018】
また、ADF20は、フィードローラ25によって原稿搬送路22内に給紙された原稿をDFコンタクトガラス14上に画像読取り可能な姿勢で搬送し、画像読取り後の原稿を排出口36まで搬送する搬送部27を備えている。
【0019】
この搬送部27は、フィードローラ25等により分離・搬入された原稿シートを原稿搬送路22に沿って反転させるとともに、DFコンタクトガラス14の上面の所定の読取位置を通過するように、原稿シートを搬送する。そのような原稿搬送のために、原稿搬送路22のうちDFコンタクトガラス14より上流側には、第一搬送ローラ28、第二搬送ローラ29と、原稿シートの搬送方向の先端を検知するレジストセンサ31とが設けられている。
【0020】
フィードローラ25等により分離された原稿シートは、第一搬送ローラ28、第二搬送ローラ29によりDFコンタクトガラス14上を通るように搬送される。そして、レジストセンサ31による原稿シートの先端検知タイミングを基に、画像読取部16により適時に原稿表面画像が読み取られる。
【0021】
例えば、原稿シートの先端がレジストセンサ31により検知されると、駆動源である給紙モータのパルスカウントで検出可能な原稿シートの先端位置がDFコンタクトガラス14上の読取位置に達するタイミングが特定される。原稿シートの表面の副走査方向での有効画像領域を示すゲート信号が送信され始め、その原稿シートの後端位置が読取位置を通過するまでゲート信号が送信され続ける。
【0022】
原稿シートの裏面画像の読取りが要求される場合、裏面画像は、裏面読取用の密着型イメージセンサからなる裏面画像読取モジュール35(第二画像読取部)によって読み取られる。
【0023】
裏面画像読取モジュール35は、制御部からの点灯信号に基づいて原稿シートに光を照射する光源部と、原稿シートからの反射光を受光する複数のセンサチップと、各センサチップから出力された信号を増幅する複数の増幅部とを備えている。裏面画像読取モジュール35は、また、増幅部で増幅された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換部と、デジタル変換された信号に画像処理を施す画像処理部とを備えている。さらに、この裏面画像読取モジュール35は、制御部からのタイミング信号に基づいてフレームメモリに記憶された信号の出力制御を行う出力制御回路や、出力制御回路からの信号を装置本体側に出力するインターフェース回路等を有している。この裏面画像読取モジュール35による裏面画像読取りのタイミングも、表面側の画像読取りタイミングと略同様に制御され、読取り後の原稿は、排紙トレイ39に排紙されるようになっている。
【0024】
原稿搬送路22のうちDFコンタクトガラス14より下流側には、表面側の画像読取済み原稿を裏面画像読取モジュール35側に搬送する搬送回転体対たる読取出口ローラ対32が設けられている。読取出口ローラ対32の下流側には、裏面画像読取モジュール35に対面するガイド部たる白色ガイド部材33が設けられている。さらに、裏面画像読取モジュール35および白色ガイド部材33より下流側には、搬送回転体対たる排紙ローラ対37が設けられている。
【0025】
白色ガイド部材33は、搬送原稿を裏面画像読取モジュール35に沿って移動させるガイド機能を有するとともに、裏面画像読取モジュール35に主走査方向全域で対向するように配置されたシェーディング補正用の白基準面を有している。
【0026】
これら搬送および排紙用のローラ群の配置数や配置場所は、原稿搬送路22の経路設定条件や、最小サイズの原稿の搬送方向の長さ等に応じて任意に設定可能である。
【0027】
裏面画像読取モジュール35は、焦点深度の浅い密着型イメージセンサを用いており、原稿シートの裏面を、裏面画像読取モジュール35のガラス面に接触させながら搬送している。そのため、裏面画像読取モジュール35のガラス面に原稿シートの紙粉やトナー等が付着し、ガラス面が汚れやすい。そのため、ガラス面の汚れによって裏面画像読取モジュール35で読み取った画像に黒スジなどの異常が発生するおそれがある。従って、定期的なガラス面の清掃が必要となってくる。本実施形態では、ガラス面の清掃が可能なように、ADF20の本体に開閉可能に設けられ、DFコンタクトガラス14から排出口までの原稿搬送路22を露出させる開閉ガイドユニットを設けている。
【0028】
図3は、開閉ガイドユニット100を上から見た図であり、
図4は、開閉ガイドユニット100を下から見た図である。
開閉部材たる開閉ガイドユニット100は、3つのガイド部を有している。具体的には、DFコンタクトガラス14を通過した原稿シートを裏面画像読取モジュール35へガイドする出口下ガイド板101と、白色ガイド部材33と、排紙下ガイド板102の3つである。また、開閉ガイドユニット100は、読取出口ローラ対32の従動回転体たる読取出口従動ローラ32b、および、排紙ローラ対37の従動回転体たる排紙従動ローラ37bも備えている。
【0029】
読取出口ローラ対32の読取出口従動ローラ32bは、
図4に示すように、従動軸131と、従動軸131に取り付けられた複数の従動ローラ部材たる出口従動ローラ部材132a~132dとで構成され、出口下ガイド板101に回動自在に保持されている。読取出口従動ローラ32bは、複数の加圧部110a~110fにより読取出口駆動ローラ32aに向けて付勢されている。
【0030】
排紙ローラ対37の排紙従動ローラ37bも、読取出口従動ローラ32bと同様の構成をしており、従動軸と、従動軸に取り付けられた複数の排紙従動ローラ部材137a~137dとで構成されている。排紙従動ローラ37bは、排紙下ガイド板102に回動自在に保持されている。
【0031】
図3に示すように、読取出口従動ローラ32bの各出口従動ローラ部材132a~132dは、出口下ガイド板101のガイド面に設けられたローラ逃げ孔から一部が突き出ている。これにより、読取出口駆動ローラ32aの出口駆動ローラ部材134a~134d(
図7参照)に読取出口従動ローラ32bの出口従動ローラ部材132a~132dを当接させることができる。同様に、排紙従動ローラ37bの排紙従動ローラ部材137a~137dは、排紙下ガイド板102ガイド面に設けられたローラ逃げ孔から一部が突き出て、排紙駆動ローラ37aの駆動ローラ部材に当接可能となっている。
【0032】
開閉ガイドユニット100の軸方向両端の原稿シートの搬送方向下流側端部には、支持軸107が設けられている。これら支持軸107は、ADF20の各フレーム20a,20bに回転自在に嵌合しており、開閉ガイドユニット100は、支持軸107を支点にして回動可能にADF20に取り付けられている。
【0033】
また、開閉ガイドユニット100には、開閉ガイドユニット100を閉位置でロックするロック機構が設けられている。ロック機構は、出口下ガイド板101に回動自在に支持された回動軸と、この回動軸の両端に固定されたロックレバー108a,108bとを有している。各ロックレバー108a,108bの基本構成は、同一であるが、軸方向一端側である装置の手前側に設けられたロックレバー108bには、
図4に示すように、使用者が操作するための操作部118が設けられている。
【0034】
図5は、装置の奥側のロックレバー108aにより開閉ガイドユニット100が閉位置にロックされている状態を示す概略図である。
ADF20の奥側フレーム20aには、装置の内側に向けて延び出した引っ掛け凸部20dが設けられている。ロックレバー108aのフック部を、この引っ掛け凸部20dに引っ掛けることで、開閉ガイドユニット100が閉位置でロックされる。ロックレバー108aが取り付けられた回転軸は、ロックレバー108aのフック部と引っ掛け凸部20dとの係合が外れないように、トーションスプリングにより付勢されている。なお、装置の手前側のロックレバー108bについても同様の構成である。
【0035】
開閉ガイドユニット100のロックを解除するときは、装置の手前側のロックレバー108bの操作部118(
図4参照)をユーザーが操作して、トーションスプリングの付勢方向とは逆方向にロック機構を回動させる。これにより、各ロックレバー108a,108bのフック部と引っ掛け凸部20dとの係合が解除され、開閉ガイドユニット100が、開位置へ回動可能となる。
【0036】
図6(a)は、開閉ガイドユニット100が閉位置にある状態を示しており、
図6(b)は、開閉ガイドユニット100が開位置にある状態を示している。
図6(a)に示すように、開閉ガイドユニット100が閉位置に位置しているときは、開閉ガイドユニット100は、ADF20内に収納されている。開閉ガイドユニット100が閉位置にあるときは、読取出口従動ローラ32b(のローラ部材)が読取出口駆動ローラ32a(のローラ部材)に当接して、搬送ニップを形成している。また、排紙従動ローラ37b(のローラ部材)が排紙駆動ローラ37a(のローラ部材)に当接して、搬送ニップを形成している。
【0037】
裏面画像読取モジュール35のガラス面を清掃するとき、また、DFコンタクトガラス14から排出口36までの原稿搬送路でジャムした原稿シートを取り除くときは、開閉ガイドユニット100を開位置へ移動させる。
開閉ガイドユニット100を、開位置を移動するときは、まず、ADF20を、フラットベッドコンタクトガラス13上を開放する開位置へ移動させる。次に、ロック機構の装置手前側のロックレバー108bの操作部118(
図4参照)を操作して、開閉ガイドユニット100のロックを解除する。そして、開閉ガイドユニット100を、支持軸107を支点にして図中反時計回りに回動させることで、開閉ガイドユニット100が
図6(b)に示す開位置へ移動する。
【0038】
図6(b)に示すように、開閉ガイドユニット100が開位置に位置することで、DFコンタクトガラス14から排出口までの原稿搬送路が開放され、裏面画像読取モジュール35のガラス面が露出する。これにより、裏面画像読取モジュール35のガラス面を清掃することができる。
【0039】
また、
図6(b)に示すように、開閉ガイドユニット100が開位置に位置することで、読取出口従動ローラ32bが読取出口駆動ローラ32aから離間し、排紙従動ローラ37bが、排紙駆動ローラ37aから離間する。これにより、DFコンタクトガラス14から排出口までの原稿搬送路でジャムした原稿シートを傷つけることなく、容易に取り出すことができる。
【0040】
図7は、読取出口ローラ対32の斜視図である。
読取出口ローラ対32の駆動回転体たる読取出口駆動ローラ32aは、駆動軸133と、駆動軸133に取り付けられた複数の駆動ローラ部材たる出口駆動ローラ部材134a~134dとを有している。本実施形態では、出口駆動ローラ部材は、軸方向両側に一つずつ、軸方向中央側に2つ設けており、軸方向の中央を基点にして、対称に配置されている。各出口駆動ローラ部材134a~134dの周速度が同一となるように、各出口駆動ローラ部材134a~134dの外径は同一としている。これにより、軸方向で均一な搬送速度で原稿シートを搬送でき、原稿シートにしわなどが発生するのを抑制することができ、安定的に原稿シートを搬送することができる。
【0041】
読取出口従動ローラ32bは、従動軸131と、従動軸131に取り付けられ、出口駆動ローラ部材134a~134dに対応して設けられた4つの出口従動ローラ部材132a~132dとを有している。具体的には、出口従動ローラ部材は、軸方向両側に一つずつ、軸方向中央側に2つ設けており、軸方向の中央を基点にして、対称に配置されている。
【0042】
読取出口駆動ローラ32aおよび読取出口従動ローラ32bを、複数のローラ部材が軸方向に所定の間隔を開けて複数設けた構成とすることで、搬送負荷等の外的要因によるスキューの発生を抑制することができる。
【0043】
従動軸131は、加圧部110a~110fの付勢部材たるバネ111a~111f(例えば、圧縮バネ)により読取出口駆動ローラ32aに向けて付勢されている。この付勢により、各出口従動ローラ部材132a~132dは、対応する出口駆動ローラ部材134a~134dに押し当たり、搬送ニップが形成される。この搬送ニップに送り込まれた原稿シートが、出口従動ローラ部材132a~132dにより出口駆動ローラ部材134a~134dに押し当てられる。これにより、原稿シートと出口駆動ローラ部材134a~134dとの間に狙いの摩擦力(以下、搬送力という)が生じ、原稿シートが搬送される。
【0044】
搬送力の狙いとしては中央側のローラ部材≧端部側のローラ部材となるのが好ましい。これは、搬送力が、中央側のローラ部材<端部側のローラ部材の場合は、一端側の搬送力と、他端側の搬送力との僅かな差でスキューが発生するおそれがあるからである。本実施形態では、中央側の搬送力:端部側の搬送力=2:1となるように、各加圧部110a~110fの従動軸131への付勢力を設定している。
【0045】
図8は、従来の読取出口ローラ対32について説明する図であり、
図8(a)従来の読取出口ローラ対32の読取出口従動ローラ32bの概略図であり、
図8(b)は、従来の読取出口ローラ対32の不具合について、説明する図である。
図8(a)に示すように、従来の読取出口ローラ対32は、読取出口従動ローラ32bの各出口従動ローラ部材132a~132dの外径dが同一であった。
【0046】
開閉ガイドユニット100は、開閉可能な構成とするため、ADF20に対して、軸方向両側で保持される構成となり、軸方向中央側が、下方に撓みやすい。開閉ガイドユニット100が撓むことで、
図8(b)に示すように、開閉ガイドユニット100に設けられた読取出口従動ローラ32bの従動軸131が撓んでしまう。その結果、軸方向中央側の出口従動ローラ部材132b,132cが、軸方向端部側の出口従動ローラ部材132a,132dも読取出口駆動ローラ32aからδ離れた側に位置する。これにより、軸方向中央側の出口従動ローラ部材132b,132cの出口駆動ローラ部材134b,134cへの当接圧が低下する。その結果、搬送力が、中央側のローラ部材<端部側のローラ部材となり、スキューが発生しやすくなり、安定して原稿シートの搬送ができないおそれがある。
【0047】
開閉ガイドユニット100に設けられた排紙従動ローラ37bについても同様に、開閉ガイドユニット100の撓みの影響で従動軸が撓んでしまう。その結果、搬送力が、中央側のローラ部材<端部側のローラ部材となり、スキューが発生しやすくなり、安定して原稿シートの搬送ができないおそれがある。
【0048】
そこで、開閉ガイドユニット100の剛性を高め、開閉ガイドユニット100を撓みにくくすることが考えられる。しかし、開閉ガイドユニット100の剛性を高めることで、開閉ガイドユニット100の厚み(上下方向長さ)が増し、ADF20のサイズアップにつながってしまう。
【0049】
また、例えば、従動軸を、少なくとも中央と、端部とに3つに分割するとともに各従動軸に対応してバネの付勢力を調整する調整機構を設けることも考えられる。開閉ガイドユニットの撓みに応じて、調整機構により付勢力を調整することで、搬送力を狙いの搬送力に維持することが可能となる。しかしながら、かかる構成においては、部品点数の増加によるコストアップ、ADFのサイズアップにつながるおそれがある。
【0050】
そこで、本実施形態では、開閉ガイドユニット100に設けられた読取出口従動ローラ32bおよび排紙従動ローラ37bについて、軸方向中央側の従動ローラ部材の外径を、軸方向端部側の従動ローラ部材の外径よりも大きくした。なお、以下の説明では、読取出口従動ローラ32bについて説明するが、排紙従動ローラ37bについても同様である。
【0051】
図9(a)は、本実施形態の読取出口従動ローラ32bの概略図であり、
図9(b)は、本実施形態における開閉ガイドユニット撓み時の読取出口従動ローラ32bと読取出口駆動ローラ32aとの当接について説明する図である。
図9(a)に示すように、本実施形態の読取出口従動ローラ32bは、軸方向中央側の出口従動ローラ部材132b,132cの外径d2が、軸方向端部側の出口従動ローラ部材132a,132dの外径d1よりも大きくなっている。そのため、従動軸131が撓んでない状態で、軸方向中央側の出口従動ローラ部材132b,132cが、軸方向端部側の出口従動ローラ部材132a,132dに比べて、Δd=(d2-d1)/2だけ読取出口駆動ローラ32a側に飛び出している。
【0052】
軸方向中央側の出口従動ローラ部材132b,132cの外径d2と、軸方向端部側の出口従動ローラ部材132a,132dの外径d1は、上記Δdが、従動軸131の撓み量δとなるように設定する。かかる設定とすることで、
図9(b)に示すように、開閉ガイドユニット100の撓みにより従動軸131が撓み量δ撓んでも、軸方向中央側の出口従動ローラ部材132b,132cの出口駆動ローラ部材134b,134cへの当接圧の低下を抑制できる。その結果、中央側のローラ部材の搬送力≧端部側のローラ部材の搬送力を維持するできる。これにより、スキューの発生を抑制でき、安定的に原稿シートを搬送することができる。また、調整機構により付勢力を調整することで、搬送力を中央側のローラ部材の搬送力≧端部側のローラ部材の搬送力に維持するものに比べて、安価な構成で搬送力を狙いの搬送力に維持することができる。
【0053】
例えば、搬送可能な最大原稿幅が、297mm(A3幅)となる構成において、軸方向中央側の出口従動ローラ部材132b,132cの外径d2をφ13mmとする。また、端部側の出口従動ローラ部材132a,132dの外径d1をφ11mmとし、端部に対して中央の径を約20%増加する。これにより、従動軸131が撓んだ状態で、中央側の搬送力:端部側の搬送力=2:1を実現できた。なお、これは一例であり、軸方向中央側の出口従動ローラ部材132b,132cの外径d2、端部側の出口従動ローラ部材132a,132dの外径d1、端部と中央の搬送力の比は、装置の構成によって適宜決めればよい。
【0054】
上述では、開閉ガイドユニット100の従動ローラが当接する駆動回転体を、複数の駆動ローラ部材が所定の間隔を開けて設けたローラとしているが、駆動回転体をベルト部材としてもよい。この場合は、駆動張架ローラと従動張架ローラに張架されたベルト部材の張架ローラ間の領域に、従動ローラを当接させて搬送ニップを形成する。駆動回転体をベルト部材にすることで、搬送ニップ幅を大きくすることができ、開閉ガイドユニット100の撓みによる中央側の搬送力の低下を抑えることができる。これにより、より安定的に原稿シートの搬送を行うことができる。
【0055】
上述では、ADF20に本発明を適用した例について説明したが、画像形成部15の記録紙を搬送する搬送装置に本発明を適用することもできる。
【0056】
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
読取出口駆動ローラ32aなどの駆動回転体と読取出口従動ローラ32bなどの従動回転体とで原稿シートなどのシートを挟持搬送する読取出口ローラ対32などの搬送回転体対を有する搬送部27などのシート搬送装置において、従動回転体は、装置本体に対して開閉可能な開閉ガイドユニット100などの開閉部材に設けられており、従動回転体は、少なくとも、軸方向の両側と、軸方向の中央側とに出口従動ローラ部材132a~132dなどの従動ローラ部材を有し、軸方向中央側に配置されたの従動ローラ部材の外径が、軸方向の両側に配置された従動ローラ部材の外径よりも大きい。
軸方向の搬送負荷偏差によってスキューが生じないよう、従動回転体は、従動軸に複数のローラ部材を、所定の間隔を開けて複数設けた分割ローラとするのが一般的である。
開閉部材は、装置本体に対して開閉可能に構成するため、一般的に軸方向両側の2箇所のみ装置本体に保持される形となり、軸方向中央が駆動回転体に対して離れる方向に撓むおそれがある。この開閉部材の撓みにより、開閉部材に設けられた従動回転体の軸方向中央が、駆動回転体に対して離れる方向に撓むおそれがある。その結果、軸方向中央の従動回転体の駆動回転体に対する加圧力が低下し、軸方向中央側の駆動回転体とシートとの摩擦力(以下、搬送力という)が軸方向両側の搬送力よりも低くなるおそれがある。このように、従動回転体の軸方向中央側の搬送力が軸方向両側の搬送力よりも低くなると、軸方向一端側の搬送力と他端側の搬送力とに僅かに差が生じるだけで、シートスキューが生じるおそれがあり、安定した搬送が行えないおそれがある。
態様1では、軸方向中央側の従動ローラ部材の外径を、軸方向両側の従動ローラ部材の外径よりも大きくしているので、開閉部材が撓んでも、従動回転体の軸方向中央の搬送力が、軸方向両側の搬送力よりも低くなるのを抑制することができ、安定してシートを搬送することができる。
【0057】
(態様2)
態様1において、読取出口駆動ローラ32aなどの駆動回転体は、読取出口従動ローラ32bなどの従動回転体の出口従動ローラ部材132a~132dなどのローラ部材に対応して設けられた複数の出口駆動ローラ部材134a~134d駆動ローラ部材を有し、複数の駆動ローラ部材の外径は、同一である。
これによれば、実施形態で説明したように、各駆動ローラ部材の周速度を同一にでき、原稿シートなどのシートの搬送速度を、軸方向で均一にすることができる。これにより、シートにしわなどの発生や、シートスキューの発生を良好に抑制でき、安定的にシートの搬送を行うことができる。
【0058】
(態様3)
態様1または2において、読取出口従動ローラ32bなどの従動回転体は、バネ111a~111fなどの付勢部材により読取出口駆動ローラ32aなどの駆動回転体側に付勢されており、開閉ガイドユニット100などの開閉部材は、搬送シートをガイドする出口下ガイド板101などのガイド部を有する。
これによれば、実施形態で説明したように、読取出口駆動ローラ32aなどの駆動回転体により、シートを読取出口駆動ローラ32aに押し付けることができ、狙いの搬送力を得ることができる。
また、開閉部材を開くことで、ガイド部および従動回転体が退避し、シートの搬送経路を露出することができ、ジャムしたシートを容易に取り除くことが可能となる。
【0059】
(態様4)
態様1乃至3いずれかにおいて、シートの搬送基準は、軸方向中央である。
これによれば、軸方向の中央を基点して、ローラ部材を対称配置することで、小サイズ~大サイズまでの安定的にシートを搬送することができる。
【0060】
(態様5)
態様1乃至4いずれかにおいて、読取出口従動ローラ32bなどの従動回転体の複数の出口従動ローラ部材などの従動ローラ部材は、一本の従動軸に設けられている。
これによれば、従動軸が複数に分割されたものに比べ、部品点数を削減することができ、装置のコストダウンを図ることができる。また、複数の出口従動ローラ部材などの従動ローラ部材は、一本の従動軸に設けた構成では、従動軸が、軸方向に長くなるため、開閉ガイドユニット100などの開閉部材の撓みで撓みやすくなるが、態様1の構成を備えることで、効果的にスキューなどの搬送の乱れを抑制できる。
【0061】
(態様6)
原稿シートを搬送する原稿シート搬送部を備え、原稿シート搬送部によって原稿シートを画像読取部16へ搬送する自動原稿搬送装置において、原稿シート搬送部として、態様1乃至5いずれかのシート搬送装置を用いた。
これによれば、原稿シートを安定的に搬送することができる。
【0062】
(態様7)
態様6において、画像読取部16が読み取る原稿面と反対側である裏面の画像を読み取る裏面画像読取モジュール35などの裏面画像読取部を備え、開閉ガイドユニット100などの開閉部材は、開くことで、裏面画像読取部に向けて原稿シートを搬送する裏面画像読取部前の搬送経路から裏面画像読取部を通過した原稿シートを搬送する裏面画像読取部後の搬送経路までを開放するものである。
これによれば、実施形態で説明したように、開閉ガイドユニット100などの開閉部材を開くことで、裏面画像読取モジュール35などの裏面画像読取部のガラス面を清掃することができる。また、裏面画像読取部前後の搬送経路でジャムした原稿シートを容易に取り出すことができる。
【0063】
(態様8)
態様7において、開閉ガイドユニット100などの開閉部材は、裏面画像読取モジュール35などの裏面画像読取部へ原稿シートを搬送する読取出口ローラ対32などの搬送回転体対の読取出口従動ローラ32bなどの従動回転体および裏面画像読取部を通過後の原稿シートを搬送する排紙ローラ対37などの搬送回転体対の排紙従動ローラ37bなどの従動回転体を保持し、裏面画像読取部へ原稿シートを搬送する搬送回転体対の従動回転体および裏面画像読取部を通過後の前記原稿シートを搬送する搬送回転体対の従動回転体の少なくとも一方の従動回転体の軸方向の中央側に配置された従動ローラ部材の外径を、軸方向の両側に配置された従動ローラ部材の外径よりも大きくした。
これによれば、裏面画像読取モジュール35などの裏面画像読取部の前後で原稿シートを安定的に搬送することができ、裏面画像読取部で精度よく原稿シートの裏面の画像を読み取ることができる。
【0064】
(態様9)
態様7または8において、裏面画像読取モジュール35などの裏面画像読取部は、密着型イメージセンサである。
これによれば、実施形態で説明したように、裏面画像読取モジュール35などの裏面画像読取部として、密着型イメージセンサを用いることで、裏面画像読取部のガラス面に紙紛やトナーが付着し、ガラス面が汚れるおそれが高い。開閉部材を開くことで裏面画像読取部のガラス面が露出し、裏面画像読取部のガラス面を清掃することができる。これにより、経時にわたり、裏面画像読取部で良好に原稿シートの裏面の画像を読み取ることができる。
【0065】
(態様10)
態様9において、原稿シートが、裏面画像読取モジュール35などの裏面画像読取部に接触するように原稿シートを搬送する。
これによれば、密着型イメージセンサで良好に原稿シートの裏面の画像を読み取ることができる。
【0066】
(態様11)
シート搬送部によって搬送されるシートに画像を形成する画像形成装置において、シート搬送部として態様1乃至5いずれかのシート搬送装置を備える、または、態様6乃至10いずれかの自動原稿搬送装置を備える。
これによれば、シートを安定的に搬送することができる。
【符号の説明】
【0067】
1 :画像形成装置
4 :スキャナ部
5 :画像読取装置
15 :画像形成部
16 :画像読取部
20 :ADF
20a :奥側フレーム
20b :手前側フレーム
20d :引っ掛け凸部
27 :搬送部
32 :読取出口ローラ対
32a :読取出口駆動ローラ
32b :読取出口従動ローラ
33 :白色ガイド部材
35 :裏面画像読取モジュール
36 :排出口
37 :排紙ローラ対
37a :排紙駆動ローラ
37b :排紙従動ローラ
39 :排紙トレイ
100 :開閉ガイドユニット
101 :出口下ガイド板
102 :排紙下ガイド板
107 :支持軸
108a :奥側のロックレバー
108b :手前側のロックレバー
110a~110d :加圧部
111a~111f :バネ
118 :操作部
131 :従動軸
132a~132d :出口従動ローラ部材
133 :駆動軸
134a~134d :出口駆動ローラ部材
137a~137b :排紙従動ローラ部材
d1 :端部側の出口従動ローラ部材の外径
d2 :中央側の出口従動ローラ部材の外径
δ :従動軸の撓み量
【先行技術文献】
【特許文献】
【0068】