(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024034815
(43)【公開日】2024-03-13
(54)【発明の名称】情報管理システム、情報管理装置、情報管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240306BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022139322
(22)【出願日】2022-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 直彦
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】管理対象で発生した事象を表す情報に対する情報管理の利便性を向上させる可能になる情報管理システム、情報管理装置、情報管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】利用者端末、情報管理装置及び利用者管理装置が、通信ネットワークを介してそれぞれ互いに接続されている情報処理システムにおいて、情報管理装置5は、管理者端末を介して登録された文書テンプレート情報及び文書テンプレート情報に対応する文書テンプレートの雛型管理情報と、管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、管理対象で事象が発生した特定の場所を示す場所情報を含む関連付情報(文書)の一例である報告文書に係る関連付文書情報を生成しS134、生成した関連付文書情報を利用者端末4に対して送信するS135。そして、利用者端末4は、情報管理装置5が送信した関連付文書情報を出力させるS143。
【選択図】
図27
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象で発生する事象に係る管理情報を管理する情報管理装置と、前記情報管理装置と通信可能な利用者端末と、を有する情報管理システムであって、
前記情報管理装置は、
前記管理情報と、前記管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、前記管理対象で前記事象が発生した場所を特定する場所情報を含む関連付情報を生成する生成手段と、
生成した前記関連付情報を、前記利用者端末に対して送信する送信手段と、
を有し、
前記利用者端末は、
前記情報管理装置が送信した前記関連付情報を取得する取得手段と、
取得した前記関連付情報を出力させる出力制御手段と、
を有する、
ことを特徴とする情報管理システム。
【請求項2】
前記生成手段は、
前記管理対象で前記事象が発生した場所と、前記管理対象の他の場所とを、判別可能な状態にして前記関連付情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項3】
前記生成手段は、
前記管理対象で前記事象が発生した際に、前記管理情報に含まれる前記管理対象の各部の場所を示す管理場所情報と、前記事象情報に含まれる前記事象が発生した場所を示す発生場所情報と、に基づいて、前記関連付情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報管理システム。
【請求項4】
前記生成手段は、
前記発生場所情報によって特定される特定の領域を前記管理対象で前記事象が発生した場所として、前記関連付情報を生成する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報管理システム。
【請求項5】
前記生成手段は、
前記管理対象で発生した事象に係る前記関連付情報を、速報版及び詳細版の文書種別を含む報告文書として生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項6】
前記送信手段は、
前記場所情報を特定できなかった場合に、前記管理情報を提供する管理者端末及び前記利用者端末の少なくとも一方に対して、前記場所情報を特定できなかった旨を示す通知を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報管理システムであって、
前記情報管理装置は更に、
前記利用者端末が送信した前記事象情報を取得する取得手段を有する、
ことを特徴とする情報管理システム。
【請求項8】
前記出力制御手段は、
前記情報管理装置が送信した前記関連付情報が含まれるプレビュー画面を表示手段に表示、又は、前記プレビュー画面を示すプレビュー画面情報を外部に送信させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項9】
前記出力制御手段は、
所定の記録媒体又は外部装置へ出力させるために前記表示手段に表示された出力選択部への操作に応じて、前記プレビュー画面に表示された前記関連付情報を、所定の記録媒体又は外部装置へ出力させる、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報管理システム。
【請求項10】
管理対象で発生する事象に係る管理情報を管理する情報管理装置であって、
前記管理情報と、前記管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、前記管理対象で前記事象が発生した場所を特定する場所情報を含む関連付情報を生成する生成手段と、
生成した前記関連付情報に係る関連付情報を、前記情報管理装置と通信可能な利用者端末に対して送信する送信手段と、
を有する、
ことを特徴とする情報管理装置。
【請求項11】
管理対象で発生する事象に係る管理情報を管理する情報管理装置が実行する情報管理方法であって、
前記管理情報と、前記管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、前記管理対象で前記事象が発生した場所を特定する場所情報を含む関連付情報を生成する生成ステップと、
生成した前記関連付情報に係る関連付情報を、前記情報管理装置と通信可能な利用者端末に対して送信する送信ステップと、
を含む処理を実行する、
ことを特徴とする文書管理方法。
【請求項12】
管理対象で発生する事象に係る管理情報を管理する情報管理装置に、
前記管理情報と、前記管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、前記管理対象で前記事象が発生した場所を特定する場所情報を含む関連付情報を生成する生成ステップと、
生成した前記関連付情報に係る関連付情報を、前記情報管理装置と通信可能な利用者端末に対して送信する送信ステップと、
を含む処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理システム、情報管理装置、情報管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療現場、製造現場等において行われた各種作業に関する報告内容を帳票化して管理する帳票管理システムが普及してきている。
【0003】
そのひとつとして、文書データを紙文書に印刷した後に修正・加筆等の所定の処理が行われた紙文書をスキャンし、スキャン画像とスキャン時の各種情報とを取得した結果に基づいて、紙文書に応じた所定の処理を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、管理対象で発生した事象を表す情報に対して追加で手作業による編集を行う必要があるなど、情報管理の利便性がよくないという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、管理対象で発生する事象に係る管理情報を管理する情報管理装置と、前記情報管理装置と通信可能な利用者端末と、を有する情報管理システムであって、前記情報管理装置は、前記管理情報と、前記管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、前記管理対象で前記事象が発生した場所を特定する場所情報を含む関連付情報を生成する生成手段と、生成した前記関連付情報を、前記利用者端末に対して送信する送信手段と、を有し、前記利用者端末は、前記情報管理装置が送信した前記関連付情報を取得する取得手段と、取得した前記関連付情報を出力させる出力制御手段と、を有する、ことを特徴とする情報管理システムを提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、管理対象で発生した事象を表す情報に対する情報管理の利便性を向上させることが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】管理者端末、利用者端末及び情報管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図3】出力装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図4】情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図5】ログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図6】テンプレート情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図7】イラスト情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図8】報告文書管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図9】管理者端末を介したログイン処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図10】管理者端末におけるログイン実行時の表示画面の一例を示す図である。
【
図11】文書テンプレートの登録処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図12】文書テンプレートの編集処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図13】管理者端末における管理サイトの表示画面の一例を示す図である。
【
図14】管理者端末における文書テンプレート作成時の表示画面の一例を示す図である。
【
図15】文書テンプレートの編集処理の他の一例を示すシーケンス図である。
【
図16】管理者端末における文書テンプレート作成時の表示画面の一例を示す図である。
【
図17】管理者端末における文書テンプレート作成時の他の表示画面の一例を示す図である。
【
図18】管理者端末における他の文書テンプレート作成時の表示画面の一例を示す図である。
【
図19】管理者端末における他の文書テンプレート作成時の表示画面の一例を示す図である。
【
図20】管理者端末における文書テンプレート中の事故の状況入力時の表示画面の一例を示す図である。
【
図21】管理者端末におけるイラスト種別入力時の表示画面の一例を示す図である。
【
図22】管理者端末におけるイラスト種別入力時の他の表示画面の一例を示す図である。
【
図23】利用者端末を介したログイン処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図24】利用者端末におけるログイン実行時の表示画面の一例を示す図である。
【
図25】文書(帳票)一覧取得処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図26】利用者端末におけるユーザサイトの表示画面の一例を示す図である。
【
図27】関連付情報の出力処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図28】利用者端末における帳票出力時の表示画面の一例を示す図である。
【
図29】利用者端末における帳票出力時の他の表示画面の一例を示す図である。
【
図30】利用者端末における帳票の文書種別選択時の表示画面の一例を示す図である。
【
図31】利用者端末における帳票の項目入力時の表示画面の一例を示す図である。
【
図32】報告文書(帳票)の出力処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図33】利用者端末における報告文書(帳票)のプレビュー表示画面の一例を示す図である。
【
図34】報告文書(帳票)のプレビュー表示画面の出力結果の一例を示す図である。
【
図35】利用者端末における報告文書(帳票)の他のプレビュー表示画面の一例を示す図である。
【
図36】報告文書(帳票)の他のプレビュー表示画面の出力結果の一例を示す図である。
【
図37】利用者端末における報告文書(帳票)中の補足情報の入力を促す表示画面の一例を示す図である。
【
図38】管理者端末における報告文書(帳票)中の補足情報の入力を促す表示画面の一例を示す図である。
【
図39】管理者端末における報告文書(帳票)中の補足情報の入力を促す他の表示画面の一例を示す図である。
【
図40】第2の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図41】第2の実施形態に係る管理者端末におけるイラスト種別入力時の表示画面の一例を示す図である。
【
図42】第2の実施形態に係る利用者端末における報告文書(帳票)のプレビュー表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があればその説明を省略する。
【0009】
〔第1の実施形態〕
〔情報処理システムの全体構成〕
図1は、情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示されているように、情報処理システム1は、管理者端末3、利用者端末4、情報管理装置5及び出力装置6を含む各装置及び端末を有している。また、情報処理システム1は、利用者端末4と情報管理装置5とを含む情報管理システム2を有している。更に、情報処理システム1では、利用者端末4、情報管理装置5及び利用者管理装置7は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。
【0010】
通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。なお、利用者端末4及び情報管理装置5は、専用の構内ネットワーク等で互いに接続されていてもよいし、通信ネットワーク100の内側に、ファイアウォール(Fire Wall)を介して互いに接続されていてもよい。
【0011】
<管理者端末>
管理者端末3は、情報処理システム1を利用する管理者によって利用される通信端末である。また、管理者端末3は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、情報処理システム1及び情報管理システム2を構築する一つの構成要素である。また、管理者端末3は、一般的に利用されている外部サービスを提供する他の装置やアプリ、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。
【0012】
なお、管理者端末3は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。管理者端末3は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ(自然文検索アプリ等)のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0013】
<利用者端末>
利用者端末4は、情報処理システム1を利用する利用者によって利用され、情報管理装置5と通信可能な通信端末である。また、利用者端末4は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、情報処理システム1及び情報管理システム2を構築する一つの構成要素である。また、利用者端末4は、一般的に利用されている外部サービスを提供する他の装置やアプリ、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。
【0014】
なお、利用者端末4は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。利用者端末4は更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ(自然文検索アプリ等)のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0015】
<情報管理装置>
情報管理装置5は、管理対象で発生する事象に係る管理情報を管理する装置である。また、情報管理装置5は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。また、情報管理装置5は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。
【0016】
なお、情報管理装置5は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の単一のコンピュータによって構築されてもよいし、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、情報管理装置5の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。情報管理装置5は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0017】
また、情報管理装置5は、利用者端末4に対してプッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、情報管理装置5は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を利用したプッシュ通知が可能である。
【0018】
<出力装置>
出力装置6は、情報管理装置5により生成された関連付情報を出力する機能を有する。また、出力装置6は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。また、出力装置6は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。
【0019】
出力装置6は、例えば、紙などの記録媒体上に関連付情報を印字する印字機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、ストレージ機能、メール配信機能等を有するMFP(Multi-Function-Peripheral)である。また、出力装置6は、文書(帳票)を構成する関連付情報を投影するプロジェクタシステム(PJS)、独立したファクシミリ装置、電子メール送受信装置、電子ホワイトボード等であってもよい。出力装置6は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0020】
上述したシステム構成に基づき、本実施形態では、福祉、医療、介護等の現場における「人」を主とした管理対象で発生した事象を表す情報に対する情報管理の利便性を向上させることを可能にする情報管理システムを提供する。
【0021】
●用語について●
本実施形態において管理対象とは、介護等の現場において介護管理対象となる被介護者、、医療等の現場において治療、手術、リハビリ等の医療管理対象となる患者等の人物をいう。管理対象とは更に、製造現場等で使用される計測機器、工具、治具等の物をいう。
【0022】
また本実施形態において事象とは、管理対象で発生した事故、怪我、故障、異常動作等を含む各種事象をいう。
【0023】
また本実施形態において管理情報とは、管理対象で発生した各種事象の発生場所(部位)を示す情報であり、管理者端末3を介して情報管理装置5で管理される情報をいう。
【0024】
また本実施形態において事象情報とは、管理対象で発生した事象に係る場所(部位)を示す場所情報を含む情報をいう。
【0025】
また本実施形態において関連付情報(文書)とは、各種報告文書、帳票(帳表)、帳簿、伝票、各種マニュアルを含む書面(ドキュメント)を構成する情報の総称である。また、関連付情報(文書)は、管理対象に係る各種情報を記載するための所定のフォーマットに各種情報が記載された状態の情報(文書)をいう。
【0026】
また、本実施形態においてユーザとは、管理者端末3を管理する管理者、及び利用者端末4を利用する利用者を含む。なお本実施形態では、説明の便宜上、これらをまとめて単に「利用者」と呼ぶ場合もある。
【0027】
〔ハードウエア構成〕
続いて、
図2及び
図3を用いて、実施形態に係る情報処理システムを構成する通信端末又は装置のハードウエア構成について説明する。なお、
図2及び
図3に示されている通信端末又は装置のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加又は削除されてもよい。
【0028】
<管理者端末、利用者端末、情報管理装置のハードウエア構成>
図2は、管理者端末、利用者端末及び情報管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図2に示されているように、管理者端末3は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310を備えている。管理者端末3は更に、ネットワークI/F311、タッチパネル312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320を備えている。
【0029】
これらのうち、CPU301は、管理者端末3全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の駆動に用いられるプログラム等を記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。ディスプレイ307は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。本実施形態において、ディスプレイ307は、表示手段の一例として機能する。近距離通信I/F308は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ309は、CPU301の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F310は、CMOSセンサ309の駆動を制御する回路である。
【0030】
ネットワークI/F311は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。タッチパネル312は、利用者がディスプレイ307上に配置された所定のボタン、アイコン等に対して押下、クリック又はタップ等の操作をすることで、管理者端末3を操作するための入力手段の一種である。ポインティングデバイス313は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。なお、管理者端末3は、タッチパネル312及びポインティングデバイス313に代えて又は加えて、キーボードによる入力手段を有するものであってもよい。メディアI/F315は、フラッシュメモリ等の記録メディア314に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F316は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F317は、CPU301の制御にしたがってマイク318及びスピーカ319との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク318は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ319は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン320は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0031】
利用者端末4は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、ディスプレイ407、近距離通信I/F408、CMOSセンサ409、撮像素子I/F410を備えている。利用者端末4は更に、ネットワークI/F411、タッチパネル412、ポインティングデバイス413、メディアI/F415、外部機器接続I/F416、音入出力I/F417、マイク418、スピーカ419及びバスライン420を備えている。これらのハードウエア資源は、管理者端末3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、タッチパネル312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
【0032】
情報管理装置5は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOSセンサ509、撮像素子I/F510を備えている。情報管理装置5は更に、ネットワークI/F511、タッチパネル512、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、外部機器接続I/F516、音入出力I/F517、マイク518、スピーカ519及びバスライン520を備えている。これらのハードウエア資源は、管理者端末3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、タッチパネル312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
【0033】
<出力装置のハードウエア構成>
図3は、出力装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図3に示されているように、出力装置6は、例えば、MFPであり、コントローラ610、近距離通信回路620、エンジン制御部630、操作パネル640、ネットワークI/F650を含むハードウエア資源を備えている。
【0034】
これらのうち、コントローラ610は、コンピュータの主要部であるCPU601、システムメモリ(MEM-P)602、ノースブリッジ(NB)603、サウスブリッジ(SB)604、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)605、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)606、HDDコントローラ607及び記憶部であるHD608を有し、NB603とASIC605との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス621で接続した構成となっている。
【0035】
これらのうち、CPU601は、出力装置6の全体制御を行う制御部である。NB603は、CPU601と、MEM-P602、SB604及びAGPバス621とを接続するためのブリッジであり、MEM-P602に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0036】
MEM-P602は、コントローラ610の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM602a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM602bとからなる。なお、RAM602bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読取り可能な記録媒体に記録して提供されるようにしてもよい。
【0037】
SB604は、NB603とPCIデバイス及び周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC605は、画像処理用のハードウエア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス621、PCIバス622、HD608及びMEM-C606をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC605は、PCIターゲット及びAGPマスタ、ASIC605において所定の優先順位に従って各信号の駆動タイミングの調停を行うアービタ(Arbiter)、MEM-C606を制御するメモリコントローラ、ハードウエアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部331及びプリンタ部632との間でPCIバス622を介したデータ転送を行うPCIユニットを含む。なお、ASIC605には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェイスや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェイスが接続されるようにしてもよい。
【0038】
MEM-C606は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD608は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD608は、CPU601の制御にしたがってHD608に対するデータの読出し又は書込みを制御する。AGPバス621は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインターフェイスであり、MEM-P602に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0039】
また、近距離通信回路620には、近距離通信回路用アンテナ320aが備わっている。近距離通信回路620は、NFC、Bluetooth(登録商標。以下省略)等の通信回路である。
【0040】
更に、エンジン制御部630は、スキャナ部631、プリンタ部632及び通信部633によって構成されている。また、操作パネル640は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部640a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に係る条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等を含む操作ボタン部640bを備えている。コントローラ610は、画像形成装置3全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル640からの入力等を制御する。スキャナ部631又はプリンタ部632には、誤差拡散やガンマ(γ)変換などの画像処理部分が含まれている。また、通信部633には、外部のファクシミリ通信機能を備えた装置との間をつなぐアナログ回線(公衆回線)を利用してファクシミリ通信を行なうためのアナログI/F、モデム(MODEM)、スピーカ等が含まれる。
【0041】
なお、出力装置6は、操作パネル640のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0042】
また、ネットワークI/F650は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。近距離通信回路620及びネットワークI/F650は、PCIバス622を介して、ASIC605に電気的に接続されている。
【0043】
なお、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標。以下省略)、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、情報管理装置5は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係る情報管理方法を実現する。
【0044】
〔情報処理システムの機能構成〕
次に、
図4乃至
図8を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。
図4は、情報処理システムの機能構成の一例を示す図である。なお、
図4は、
図1に示されている通信端末又は装置のうち、後述する処理又は動作に関連するものを示す。
【0045】
<管理者端末の機能構成>
まず、
図4を用いて、管理者端末3の機能構成について説明する。
図4に示されているように、管理者端末3は、送受信部31、操作受付部32、取得部33、表示制御部34、起動部36、生成部37、登録反映部38及び記憶読出部39を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM402、EEPROM404及び記録メディア414のうち少なくとも一つからRAM403に展開された利用者端末4用のプログラムに従ったCPU401からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、利用者端末4は、
図2に示されているROM402、EEPROM404及び記録メディア414のうち少なくとも一つにより構築される記憶部4000を有している。更に、記憶部4000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、文書を管理するための文書管理アプリ等が記憶されている。
【0046】
<<管理者端末の各機能構成>>
次に、管理者端末3の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている管理者端末3の送受信部31は、主に、ネットワークI/F311及び近距離通信I/F308に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各通信端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部31は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0047】
操作受付部32は、主に、タッチパネル312及びポインティングデバイス313のうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU301が処理することによって実現される。なお、操作受付部32は、タッチパネル312及びポインティングデバイス313に代えて、キーボード等の入力手段が受け付けた各種操作により生成された信号が用いられてもよい。また、操作受付部32は、利用者又は管理者による文書管理アプリ等に対する操作を受け付ける。本実施形態において操作受付部32は、受付手段の一例として機能する。
【0048】
取得部33は、主に、CPU301の処理によって実現され、送受信部31によって受信された各種情報を取得する。本実施形態において取得部33は、取得手段の一例として機能する。
【0049】
表示制御部34は、主に、ディスプレイ307に対するCPU301の処理によって実現され、管理者端末3における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部34は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により生成された表示画面を、ディスプレイ307に表示させる。本実施形態において表示制御部34は、表示制御手段の一例として機能する。
【0050】
起動部36は、主に、CPU301の処理によって実現され、管理者端末3における各種アプリ等の起動を行う。本実施形態において起動部36は、起動手段の一例として機能する。
【0051】
生成部37は、主に、CPU301の処理によって実現され、管理者端末3における文書管理サイトを含む各画面の画面データ、及び文書テンプレートを生成する。本実施形態において生成部37は、生成手段の一例として機能する。
【0052】
登録反映部38は、主に、CPU301の処理によって実現され、管理者端末3における各種情報等の登録を行う。本実施形態において登録反映部38は、登録手段の一例として機能する。
【0053】
記憶読出部39は、主に、ROM302、EEPROM304及び記録メディア314のうち少なくとも一つに対するCPU301の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部39は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0054】
<利用者端末の機能構成>
次に、
図4を用いて、利用者端末4の機能構成について説明する。
図4に示されているように、利用者端末4は、送受信部41、操作受付部42、取得部43、表示制御部44、判断部55、起動部46、生成部47及び記憶読出部49を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM402、EEPROM404及び記録メディア414のうち少なくとも一つからRAM403に展開された利用者端末4用のプログラムに従ったCPU401からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、利用者端末4は、
図2に示されているROM402、EEPROM404及び記録メディア414のうち少なくとも一つにより構築される記憶部4000を有している。更に、記憶部4000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、文書を管理するための文書管理アプリ等が記憶されている。
【0055】
<<利用者端末の各機能構成>>
次に、利用者端末4の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている利用者端末4の送受信部41は、主に、ネットワークI/F411及び近距離通信I/F408に対するCPU401の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各通信端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部41は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0056】
表示制御部44は、主に、ディスプレイ407に対するCPU401の処理によって実現され、利用者端末4における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部44は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により生成された表示画面を、ディスプレイ407に表示させる。本実施形態において表示制御部44は、表示制御手段の一例として機能する。
【0057】
また、利用者端末4では、送受信部41及び表示制御部44を合わせて出力制御部450が構成される。出力制御部450は、後述する取得部43が取得した関連付情報を出力させる。具体的には、出力制御部450は、情報管理装置5が送信した関連付情報が含まれるプレビュー画面をディスプレイ407に表示、又は、プレビュー画面を示すプレビュー画面情報を利用者端末4とネットワーク100を介して接続された外部装置(MFP等)に送信させる。出力制御部450は更に、ディスプレイ407に表示された紙出力選択ボタン4501及び外部装置出力選択ボタン4502のうち少なくとも一方により機能する出力選択部への操作に応じて、プレビュー画面に表示された関連付情報(文書)を、紙などの所定の記録媒体又は外部装置へ出力させる。本実施形態において出力制御部450は、出力制御手段の一例として機能する。
【0058】
操作受付部42は、主に、タッチパネル412及びポインティングデバイス413のうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU401が処理することによって実現される。なお、操作受付部42は、タッチパネル412及びポインティングデバイス413に代えて、キーボード等の入力手段が用いられてもよい。また、操作受付部42は、利用者又は管理者による文書管理アプリ等のアプリ起動操作を受け付ける。本実施形態において操作受付部42は、受付手段の一例として機能する。
【0059】
取得部43は、主に、CPU401の処理によって実現され、送受信部41によって受信された各種情報を取得する。また、取得部43は、情報管理装置5が送信した、管理対象で事象が発生した特定の場所を示す場所情報を含む関連付情報を取得する。本実施形態において取得部43は、取得手段の一例として機能する。
【0060】
判断部45は、主に、CPU401の処理によって実現され、利用者端末4における各種判断を行う。本実施形態において判断部45は、判断手段の一例として機能する。
【0061】
起動部46は、主に、CPU401の処理によって実現され、利用者端末4における各種アプリ等の起動を行う。本実施形態において起動部46は、起動手段の一例として機能する。
【0062】
生成部47は、主に、CPU401の処理によって実現され、利用者端末4における文書作成画面を含む各画面の画面データを生成する。本実施形態において生成部47は、生成手段の一例として機能する。
【0063】
登録反映部48は、主に、CPU401の処理によって実現され、利用者端末4における各種情報等の登録を行う。本実施形態において登録反映部48は、登録手段の一例として機能する。
【0064】
記憶読出部49は、主に、ROM402、EEPROM404及び記録メディア414のうち少なくとも一つに対するCPU401の処理によって実現され、記憶部4000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部4000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部49は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0065】
<情報管理装置の機能構成>
次に、
図4を用いて、情報管理装置5の機能構成について説明する。
図4に示されているように、情報管理装置5は、送受信部51、取得部53、表示制御部54、算出設定部56、生成部57、認証登録部58及び記憶読出部59を有する。これら各機能部は、
図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM502、EEPROM504及び記録メディア514のうち少なくとも一つからRAM503に展開された情報管理装置5用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、情報管理装置5は、
図3に示されているROM502、EEPROM504及び記録メディア514のうち少なくとも一つにより構築される記憶部5000を有している。更に、記憶部5000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、管理情報に基づいて生成される文書を管理するための文書管理アプリ等が記憶されている。
【0066】
<<情報管理装置の各機能構成>>
次に、情報管理装置5の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている情報管理装置5の送受信部51は、主に、ネットワークI/F511及び近距離通信I/F508に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部51は、管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて生成された、管理対象で事象が発生した場所を特定する場所情報を含む関連付情報を利用者端末4に対して送信する。また、送受信部51は、場所情報を特定できなかった場合に、管理情報を提供する管理者端末3及び利用者端末4の少なくとも一方に対して、場所情報を特定できなかった旨を示す通知を送信する。本実施形態において送受信部51は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0067】
取得部53は、主に、CPU501の処理によって実現され、例えば、後述する文書情報管理DBで管理されているファイル(文書)一覧を取得する。また、取得部53は、利用者端末4が送信した管理対象で発生した事象に係る事象情報を取得する。本実施形態において取得部53は、取得手段の一例として機能する。
【0068】
表示制御部54は、主に、ディスプレイ507に対するCPU501の処理によって実現され、管理者端末3又は利用者端末4に対する各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部54は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により生成された表示画面を、管理者端末3のディスプレイ307又は利用者端末4のディスプレイ407に表示させる。本実施形態において表示制御部54は、表示制御手段の一例として機能する。
【0069】
算出設定部56は、主に、CPU501の処理によって実現され、情報管理装置5における各種数値を算出する。本実施形態において算出設定部56は、算出手段の一例、設定手段の一例として機能する。
する。
【0070】
生成部57は、主に、CPU501の処理によって実現され、情報管理装置5で管理される文書テンプレートのデータを含む各種データを生成する。また、生成部57は、管理情報と、管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、管理対象で事象が発生した特定の場所を示す場所情報を含む関連付情報(文書)を生成する。また、生成部57は、管理対象で事象が発生した特定の場所(部位)と、管理対象における他の場所(部位)とを、判別可能な状態にして関連付情報(文書)を生成する。また、生成部57は、管理対象で事象が発生した際に、管理情報に含まれる管理対象の各部の場所(部位)を示す管理場所情報と、事象情報に含まれる事象が発生した場所(部位)を示す発生場所情報と、に基づいて、関連付情報(文書)を生成する。また、生成部57は、
発生場所情報によって特定される特定の領域を管理対象で事象が発生した場所(部位)として、関連付情報(文書)を生成する。また、生成部57は、管理対象で発生した事象に係る関連付情報(文書)を、速報版及び詳細版の文書種別を含む報告文書として生成する。生成部57は更に、各種表示画面に係る画面データを生成する。本実施形態において生成部57は、生成手段の一例として機能する。
【0071】
認証登録部58は、主に、CPU501の処理によって実現され、管理者端末3又は利用者端末4が送信した認証要求に対する認証処理、又は、情報管理装置5で管理する各種データテーブルにおける情報の登録を行う。本実施形態において認証登録部58は、認証手段の一例、登録手段の一例として機能する。
【0072】
記憶読出部59は、主に、ROM502、EEPROM504及び記録メディア514のうち少なくとも一つに対するCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部59は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0073】
●ログイン情報管理テーブル●
図5は、ログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部5000には、
図5に示されているようなログイン情報管理テーブルによって構成されたログイン情報管理DB5001が構築されている。ログイン情報管理テーブルでは、利用者(管理者)識別情報:ユーザIDごとに、パスワード及び利用者(管理者)名が関連付けられて記憶、管理されている。これらのうち、利用者(管理者)識別情報は、管理者端末3又は利用者端末4を利用する利用者のメールアドレス等が記憶、管理される。利用者(管理者)識別情報は、例えば、利用者(管理者)によって情報管理装置5に与えられたログイン情報に対する認証が成功すると、情報管理装置5によって、入力された利用者(管理者)識別情報が正しいものであると見なされる。パスワードは、情報管理システム2を含む情報処理システム1を利用する際のログイン時の利用者(管理者)識別情報と関連付けられた識別情報であり、初回の起動時(ログイン時)等に利用者が設定する。利用者(管理者)名は、利用者(管理者)識別情報に対応付けられた利用者又は管理者の名前である。なお、ログイン情報管理テーブルでは、上述した項目に加えて、セッションID、端末識別情報、参加した情報管理装置のIPアドレス等の項目を加えて、各装置間で確立したそれぞれのセッションを含めて管理するようにしてもよい。また本実施形態では、以降「ID」と記載した場合、「識別情報」としての意味を含めるものとする。
【0074】
本実施形態においてログイン情報管理テーブル(ログイン情報管理DB5001)は、ログイン情報管理手段の一例として機能する。
【0075】
●テンプレート情報管理テーブル●
図6は、テンプレート情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部5000には、
図6に示されているようなテンプレート情報管理テーブルによって構成されたテンプレート情報管理DB5002が構築されている。テンプレート情報管理テーブルでは、管理識別情報ごとに、管理項目名、サンプル文書テンプレート識別情報、サンプル文書テンプレート名、テンプレート識別情報、テンプレート名、テンプレートの構成要素(テンプレート構成情報)等の各項目が関連付けられて記憶、管理されている。なお、上述した項目はこれらに限らない。
【0076】
これらのうち、管理識別情報は、後述する文書管理アプリを実行中に管理者端末3に表示される管理サイト画面で選択可能な管理項目を識別する識別情報で表され、「M0001」、「M0101」等で示される。管理項目名は、管理サイト画面に表示され管理者によって選択可能な管理項目で表され、「グループ」、「マスターデータ」、「文書テンプレート」、「テナント情報」、「帳票出力テンプレート」等で示される。サンプル文書テンプレート識別情報は、各管理項目に対応付けて作成されたサンプル文書を構成するテンプレートの識別情報を表し、「ST0001」、「ST0101」等で示される。サンプル文書テンプレート名は、サンプル文書を構成するテンプレート名を表し、「管理グループ」、「マスターデータ」、「ヒヤリハット」、「事故報告書」等で示される。テンプレート識別情報は、文書(帳票)を構成するテンプレートを識別する識別情報であり、「T0001」、「T0101」等で示される。テンプレート名は、文書(帳票)を構成するテンプレートの名称であり、「○○報告書」、「安全衛生巡視書」、「ヒヤリハット」、「工程内検査」、「事故報告書_○○」等で示される。テンプレートの構成要素(テンプレート構成情報)では更に、施設名、サービス種別、状態、発生日時、作成(報告)者、利用者を含む項目が管理される。施設名は、管理対象に係る事象が発生した施設を表し、「○○ケアハウス」、「※※病院」、「□□製作所」等で示される。サービス種別は、管理対象に係るサービスの種別を示し、「介護業」、「医療サービス業」、「製造業」等で示される。状態は、管理対象に対して発生した事象に係る文書(帳票)の状態を表し、「完了」、「未着手」等で示される。発生日時は、管理対象に対する事象がいつ発生したかを表す日時情報である。作成(報告)者は、文書(帳票)を作成又は報告した者の氏名が示される。利用者は、管理対象である人物名を表す。
【0077】
本実施形態においてテンプレート情報管理テーブル(テンプレート情報管理DB5002)は、テンプレート情報管理手段の一例として機能する。
【0078】
●文書テンプレート●
文書テンプレートは、例えば、後述する
図18等で示されるような文書(帳票)を構成するテンプレートである。この文書テンプレートは、テンプレート情報管理テーブルで管理されるテンプレート名に対応し、記憶部5000の所定領域にそれぞれ記憶、管理される。
【0079】
●イラスト情報管理テーブル●
図7は、イラスト情報管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部5000には、
図7に示されているようなイラスト情報管理テーブルによって構成されたイラスト情報管理DB5003が構築されている。イラスト情報管理テーブルでは、イラスト種別識別情報をタブとしたそれぞれのタブごとに、イラスト部位識別情報、部位名、キーワード、関連付領域(前)、関連付領域(横)、関連付領域(後)、イラスト識別情報を含む各項目が関連付けられて記憶、管理されている。
【0080】
これらのうち、イラスト種別識別情報は、事象が発生した管理対象をイラストで与えた場合の管理対象の種類を表し、「人体」、「計測器」等で示される。イラスト部位識別情報は、イラスト部位を識別する識別情報であり、「IP0001」、「IP0002」等で示される。部位名は、管理対象をイラストで与えた場合の管理対象の部位(場所)を表し、「右目」、「左目」等で示される。キーワードは、管理対象で発生した事象に対して利用者が入力した管理対象の部位(場所)に対応する単語を表し、「“右目”」、「“目”」、「“左目”」等で示される。関連付領域(前)、関連付領域(横)及び関連付領域(後)はそれぞれ、所定のイラストで与えられた管理対象の各部位名を所定の記号、マーク等で表した場合の、記号、マーク等の位置及び記号、マーク等の大きさをX-Y座標の座標情報で与えたものである。イラスト識別情報は、所定の管理対象をイラストで表した場合の識別情報であり、「I0001」、「I0101」等で示される。なお、部位名、キーワード及び各関連付領域を示す座標情報は、後述する管理場所情報の一例である。
【0081】
本実施形態においてイラスト情報管理テーブル(イラスト情報管理DB5003)は、イラスト情報管理手段の一例として機能する。
【0082】
●報告文書管理テーブル●
図8は、文書管理テーブルの一例を示す概念図である。なお、以下に説明するデータテーブルは一例であり、これに限るものではない。記憶部5000には、
図8に示されているような報告文書管理テーブルによって構成された報告文書管理DB5004が構築されている。報告文書管理テーブルでは、文書種別識別情報ごとに、文書種別、テンプレート識別情報、イラスト識別情報、文書識別情報、報告文書(関連付情報)名を含む各項目が関連付けられて記憶、管理されている。
【0083】
これらのうち、文書種別識別情報は、報告文書(関連付情報)を識別する識別情報であり、「DS0001」、「DS0002」等で示される。文書種別は、報告文書(関連付情報)の種類を表し、「報告書」、「報告書(速報)」、「報告書(詳細)」等で示される。文書識別情報は、報告文書(関連付情報)を識別する識別情報であり、「D0001」、「D0002」等で示される。報告文書(関連付情報)名は、報告文書(関連付情報)を表す名称であり、pdf等のファイルで与えられる。
【0084】
本実施形態において報告文書管理テーブル(報告文書管理DB5004)は、報告文書管理手段の一例として機能する。
【0085】
●文書(帳票)●
文書(帳票)は、例えば、後述する
図33等で示されるような文書(帳票)を構成する内容である。この文書(帳票)は、報告文書管理テーブルで管理される報告文書(関連付情報)名に対応し、記憶部5000の所定領域にそれぞれ記憶、管理される。
【0086】
<出力装置の機能構成>
図4に戻り、出力装置6の機能構成について説明する。
図4に示されているように、出力装置6は、送受信部61、操作受付部62、表示制御部64、処理実行部66及び記憶読出部69を有する。これら各機能部は、
図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM602a及びHD608のうち少なくとも一つからRAM602bに展開された出力装置6用のプログラムに従ったCPU601からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、出力装置6は、
図3に示されているROM602a及びHD608のうち少なくとも一つにより構築される記憶部6000を有している。更に、記憶部6000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、管理情報に基づいて生成される文書を管理する文書管理アプリ等が記憶されている。
【0087】
<<出力装置の各機能構成>>
次に、出力装置6の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている出力装置6の送受信部61は、主に、ネットワークI/F650及び近距離通信回路620に対するCPU601の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において送受信部61は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0088】
操作受付部62は、主に、操作パネル640のパネル表示部640a及び操作ボタン部640bのうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU601が処理することによって実現される。具体的には、操作受付部62は、操作パネル640に対する利用者による各種アプリ等のアプリ起動操作、文書の出力操作等を受け付ける。本実施形態において操作受付部62は、受付手段の一例として機能する。
【0089】
表示制御部44は、主に、操作パネル640に対するCPU601の処理によって実現され、出力装置6における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部64は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により生成された表示画面を、操作パネル640のパネル表示部640aに表示させる。本実施形態において表示制御部64は、表示制御手段の一例として機能する。
【0090】
処理実行部66は、主に、CPU601の処理によって実現され、出力装置6における文書(帳票)等の出力処理を実行する。本実施形態において処理実行部66は、処理実行手段の一例として機能する。
【0091】
記憶読出部69は、主に、ROM602a及びHD608のうち少なくとも一つに対するCPU601の処理によって実現され、記憶部6000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部6000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において記憶読出部69は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0092】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、
図9乃至
図39を用いて、第1の実施形態に係る情報処理システムにおける各処理又は動作を説明する。
【0093】
<管理者によるログイン処理>
続いて、情報処理システム1を利用する管理者によるログイン処理について説明する。
図9は、管理者端末を介したログイン処理の一例を示すシーケンス図である。
図9に示されているように、情報処理システム1を利用する管理者は、管理者端末3を用いて文書管理アプリの起動、又はWebブラウザを起動する。これにより、管理者端末3の操作受付部32は、管理者によるアプリ起動操作又はWebブラウザの起動操作を受け付ける(ステップS11)。具体的には、管理者端末3の操作受付部32は、管理者端末3のディスプレイ307に表示された文書管理アプリの起動操作又はWebブラウザの起動操作を受け付ける。
【0094】
次に、起動部36は、文書管理アプリ又はWebブラウザを起動する(ステップS12)。具体的には、起動部36は、記憶読出部39を介して記憶部3000の所定領域から文書管理アプリを読み出して起動する。若しくは、起動部36は、送受信部31を介してディスプレイ307に表示された所定のURLで示される文書管理Webサイトにアクセスする。
【0095】
次に、操作受付部32は、ログイン操作を受け付ける(ステップS13)。具体的には、操作受付部32は、ディスプレイ307に表示されたログイン画面に対して管理者が操作したログイン操作(管理者識別情報及びパスワードの入力)を受け付ける。
【0096】
●画面表示例●
ここで、管理者端末3における表示画面例について説明する。
図10は、管理者端末におけるログイン実行時の表示画面の一例を示す図である。
図10に示されているように、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってログイン画面3101が表示される。ログイン画面3101には、ユーザID、パスワードをそれぞれ入力する入力領域と、ログインを行うためのログインボタンが表示される。これにより、利用者(管理者)は、自身のユーザID、パスワードを入力した後、ログインボタンを操作することにより、文書管理アプリを利用することができる。
【0097】
図9に戻り、送受信部31は、情報管理装置5に対してログイン要求を送信する(ステップS14)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、利用者端末4が送信したログイン要求を受信する。このとき、ログイン要求には、管理者識別情報及びパスワードが含まれる。ログイン要求には更に、管理者端末3と情報管理装置5との間で確立した通信セッションに係るセッションID、端末識別情報、参加した情報管理装置5のIPアドレス等が含まれていてもよい。
【0098】
次に、情報管理装置5の認証登録部58は、ログイン認証を実行する(ステップS15)。具体的には、認証登録部58は、ステップS14で受信した認証要求に含まれる管理者識別情報及びパスワードを検索キーとしてログイン情報管理DB5001(
図5参照)を検索することにより、対応する管理者識別情報及びパスワードを読み出して一致するかを判断する。これにより、管理者端末3に対する認証が成功すると、入力された管理者識別情報は正しいものであると見なされる。
【0099】
次に、情報管理装置5の送受信部51は、管理者端末3に対して、ログイン応答を送信する(ステップS16)。具体的には、送受信部51は、管理者端末3に対して、ステップS14で受信したログイン要求に対する応答としてのログイン応答を送信する。これにより、管理者端末3の送受信部31は、情報管理装置5が送信したログイン応答を受信する。このとき、ログイン応答には、ログイン認証結果(例えば、ログイン認証OK)を示す情報が含まれる。
【0100】
次に、管理者端末3の登録反映部38は、ログイン情報の登録を行う(ステップS17)。具体的には、登録反映部38は、ステップS14-ステップS16で送受信されたログイン情報として、管理者識別情報、パスワードを含む利用者に係る各種情報を記憶部3000の所定領域に記憶、登録する。
【0101】
なお、上述したステップS11-S17までの処理は、文書管理アプリ又は文書管理用のWebブラウザを起動した際の初回の処理に限られてもよい。そのため、管理者端末3は、以降に説明する他の装置との通信において、上述した手順によるログイン認証処理、セッション確立のための処理等が成功し、互いに通信可能な状態となっていることを前提とする。
【0102】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS14及びS16の処理が実行される場合、管理者端末3と情報管理装置5との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、管理者端末3と情報管理装置5との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、管理者端末3と情報管理装置5との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0103】
<文書テンプレートの登録処理>
次に、文書テンプレートの登録処理について説明する。
図11は、文書テンプレートの登録処理の一例を示すシーケンス図である。
図11では、管理者端末3において起動された文書管理アプリにより起動された文書管理アプリを用いて文書テンプレートを生成する処理について説明する。なお、本実施形態において、管理者端末3にインストールした文書管理アプリに代えて又は加えて、Webブラウザに対して各種処理を行う処理シーケンスが示されてもよい。
【0104】
ここで、管理者端末3によるステップS21及びステップS22の処理は、
図9で示したステップS11及びステップS12の処理と同様であるため、詳細の説明を省略する。
【0105】
次に、操作受付部32は、管理者ページアクセス操作を受け付ける(ステップS23)。具体的には、操作受付部32は、ディスプレイ307に表示された管理者ページに対する管理者の操作を受け付ける。
【0106】
次に、送受信部31は、情報管理装置5に対して管理者ページ(情報)アクセス要求を送信する(ステップS24)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、管理者端末3が送信した管理者ページ(情報)アクセス要求を受信する。このとき、管理者ページ(情報)アクセス要求には、管理者識別情報が含まれる。
【0107】
次に、情報管理装置5の取得部53は、管理者ページ情報を取得する(ステップS25)。具体的には、取得部53は、ステップS24で受信した管理者識別情報を検索キーとして、記憶部5000で管理されている管理者ページ情報を記憶読出部59を介して取得する。
【0108】
次に、送受信部51は、管理者端末3に対して管理者ページ(情報)アクセス応答を送信する(ステップS26)。具体的には、送受信部51は、管理者端末3に対して、ステップS24で受信した管理者ページ(情報)アクセス要求に対する応答としての管理者ページ(情報)アクセス応答を送信する。これにより、管理者端末3の送受信部31は、情報管理装置5が送信した管理者ページ(情報)アクセス応答を受信する。このとき、管理者ページ(情報)アクセス応答には、ステップS25で取得した管理者ページ情報を示す管理画面データが含まれる。
【0109】
次に、管理者端末3の取得部33は、テンプレート画像を取得する(ステップS27)。具体的には、取得部33は、外部からテンプレート画像をダウンロードする。
【0110】
続いて、送受信部31は、情報管理装置5に対してテンプレート画像の登録要求を送信する(ステップS28)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、管理者端末3が送信したテンプレート画像の登録要求を受信する。このとき、テンプレート画像の登録要求には、ステップS27でダウンロードしたテンプレートデータが含まれる。
【0111】
次に、情報管理装置5の認証登録部58は、文書テンプレートの登録を行う(ステップS29)。具体的には、認証登録部58は、ステップS28で受信したテンプレートデータを記憶部5000の所定領域にて管理されている文書テンプレート群に記憶させる。
【0112】
次に、送受信部51は、管理者端末3に対して、テンプレート画像の登録応答を送信する(ステップS30)。具体的には、送受信部51は、管理者端末3に対して、ステップS28で受信したテンプレート画像の登録要求に対する応答としてのテンプレート画像の登録応答を送信する。これにより、管理者端末3の送受信部31は、情報管理装置5が送信したテンプレート画像の登録応答を受信する。このとき、テンプレート画像の登録応答には、テンプレート画像の登録結果を示す情報が含まれる。
【0113】
<文書テンプレートの編集処理>
続いて、文書テンプレートの編集処理について説明する。
図12は、文書テンプレートの編集処理の一例を示すシーケンス図である。
図12では、管理者端末3において起動された文書管理アプリ又はWebブラウザに係る管理画面を表示させる(ステップS31)。
【0114】
●画面表示例●
図13は、管理者端末における管理サイトの表示画面の一例を示す図である。
図13に示されているように、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によって管理サイト画面3201が表示される。管理サイト画面3201には、各管理項目を選択可能な管理項目選択領域、新規でテンプレートを作成するかサンプル文書からテンプレートを作成するかに応じた各種テンプレート種別ボタン、ログアウトボタン、戻るボタンが含まれる。これにより、管理者は、任意の文書テンプレートを選択して作成を開始することができる。なお、管理者によって各管理項目が操作されると、後述するように、各管理項目に対応付けて与えられた管理識別情報が情報管理装置5に対して送信される。
【0115】
図12に戻り、操作受付部32は、登録済テンプレート一覧の取得操作を受け付ける(ステップS32)。ここで、登録済テンプレート一覧の取得操作には、例えば、上述した管理サイト画面3201に含まれる管理項目選択領域からの任意の管理項目の選択操作が含まれる。
【0116】
次に、送受信部31は、情報管理装置5に対して登録済テンプレート名一覧の取得要求を送信する(ステップS33)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、管理者端末3が送信した登録済テンプレート名一覧の取得要求を受信する。このとき、登録済テンプレート名一覧の取得要求には、管理識別情報が含まれる。
【0117】
次に、情報管理装置5の取得部53は、登録済文書テンプレート一覧を取得する(ステップS34)。具体的には、取得部53は、ステップS33で受信した管理識別情報を検索キーとしてテンプレート情報管理DB5002(
図6参照)を検索することにより、記憶読出部59を介して、対応する登録済文書テンプレートの一覧を取得する。登録済文書テンプレートの一覧には、管理識別情報に対応付けられたテンプレート識別情報及びテンプレート名が含まれる。あわせて取得部53は、記憶読出部59を介して記憶部5000の所定領域にて管理されている文書テンプレート群から、対応する登録済文書テンプレートの一覧を取得する。
【0118】
次に、送受信部51は、管理者端末3に対して、ステップS33で受信した登録済テンプレート名一覧の取得要求に対する応答としての登録済テンプレート名一覧の取得応答を送信する(ステップS35)。これにより、管理者端末3の送受信部31は、情報管理装置5が送信した登録済テンプレート名一覧の取得応答を受信する。このとき、登録済テンプレート名一覧の取得応答には、テンプレート名一覧画面を表すテンプレート名一覧画面データが含まれる。なお、上述したステップS33-S35までの処理は、文書テンプレートの数だけ繰り返し行われる(文書テンプレート数に応じたループ処理が実行される)。
【0119】
次に、管理者端末3の表示制御部34は、ディスプレイ307にテンプレート名一覧画面を表示させる(ステップS36)。
【0120】
●画面表示例●
図14は、管理者端末における文書テンプレート作成時の表示画面の一例を示す図である。
図14に示されているように、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってテンプレート名一覧画面3211が表示される。テンプレート名一覧画面3211には、テンプレート名、最終更新日時を含む項目が対応付けて表示される。また、テンプレート名一覧画面3211にはテンプレート作成ボタン3501が含まれる。これにより、管理者は、任意の文書テンプレート名を選択してテンプレート作成ボタン3501を操作することにより、選択した文書テンプレートの作成を開始することができる。
【0121】
図12に再び戻り、操作受付部32は、文書テンプレートの編集操作を受け付ける(ステップS37)。具体的には、
図14に示したテンプレート名一覧画面3211に対する管理者の編集操作を受け付ける。ここで、文書テンプレートの編集操作には、例えば、上述したテンプレート名一覧画面3211に含まれるサンプル文書テンプレートから選択された任意の文書テンプレートに対する操作が含まれる。文書テンプレートの編集操作は、より具体的には、任意の文書テンプレートを選択後にテンプレート作成ボタン3501を操作することが挙げられる。あるいは、文書テンプレートの編集操作は、テンプレート作成ボタン3501の操作を省略し、任意の文書テンプレート名をクリックする操作だけであってもよい。
【0122】
次に、送受信部31は、情報管理装置5に対して、文書テンプレートの取得要求を送信する(ステップS38)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、管理者端末3が送信した文書テンプレートの取得要求を受信する。このとき、文書テンプレートの取得要求には、テンプレート名、テンプレート作成ボタン情報が含まれる。
【0123】
次に、情報管理装置5の取得部53は、指定された文書テンプレートを取得する(ステップS39)。具体的には、取得部53は、ステップS38で受信したテンプレート名を検索キーとしてテンプレート情報管理DB5002(
図6参照)を検索することにより、記憶読出部59を介して対応する文書テンプレートを取得する。あわせて取得部53は、記憶読出部59を介して記憶部5000の所定領域にて管理されている文書テンプレート群から、対応する文書テンプレートを取得する。
【0124】
次に、送受信部51は、管理者端末3に対して、ステップS38で受信した文書テンプレートの取得要求に対する応答としての文書テンプレートの取得応答を送信する(ステップS40)。これにより、管理者端末3の送受信部31は、情報管理装置5が送信した文書テンプレートの取得応答を受信する。このとき、文書テンプレートの取得応答には、テンプレート編集画面を表すテンプレート編集画面データが含まれる。
【0125】
<文書テンプレートの編集処理>
次に、文書テンプレートの編集処理について説明する。
図15は、文書テンプレートの編集処理の他の一例を示すシーケンス図である。
図15ではまず、管理者端末3の表示制御部34は、ディスプレイ307にテンプレート編集画面を表示させる(ステップS51)。このときのテンプレート編集画面の表示は、上述した
図14の文書テンプレートの編集操作により、任意のテンプレートが表示される。
【0126】
●画面表示例●
図16は、管理者端末における文書テンプレート作成時の表示画面の一例を示す図である。
図16に示されているように、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってテンプレート作成画面3221が表示される。また、テンプレート作成画面3221には、報告書中の入力領域3222、フィールド選択領域3232、テキスト/イラスト選択ボタン3511が含まれる。テンプレート作成画面3221では、テキスト/イラスト選択ボタン3511のドロップダウン(プルダウン)キーによりテキスト入力が選択された状態が示されている。他方、イラストが選択された状態については後述する。また、管理者が報告書中のサービス種別の項目に対して入力領域を形成するようにカーソル3901を操作すると、フィールド選択領域3232の任意の項目に対応付けた名称を与えることができる。本実施形態において入力領域3222は、後述するデータ埋込領域の一例である。なお、管理者による入力領域の形成は、周知技術であるカーソル3901による領域指定操作等が行われてよい。また、テンプレート作成画面3221中の「saved」表示欄は、テンプレート作成画面3221における編集時の自動保存表示を示すものであり、定期的に自動保存が実行される。この「saved」表示欄については、以降の画面表示例では説明を省略する。
【0127】
●画面表示例●
図17は、管理者端末における文書テンプレート作成時の他の表示画面の一例を示す図である。
図17では、
図16で示したテンプレート作成画面3221に対する操作の続きが示されている。管理者がフィールド選択領域3232をクリックすると、表示制御部34は、フィールド選択領域3232の近傍に入力項目ダイアログ画面3233をポップアップ表示させる。
図17では、管理者は入力項目ダイアログ画面3233に表示された入力項目のうち「サービス種別」が選択された場合を示しており、表示制御部34は、報告書入力領域中の「サービス種別」の入力欄に対して管理者が入力した内容を表示させる。この場合、管理者は、「サービス種別」の項目に「介護業」と入力した場合が示されている。このように、表示制御部34は、フィールド選択領域3232で選択された項目に対応する入力項目ダイアログ画面3233をフィールド選択領域3232の近傍にポップアップ表示させる。そして表示制御部34は、入力項目ダイアログ画面3233で選択された任意の入力項目(例えば、「サービス種別」)に対応する項目で示される入力領域3234に入力された内容(例えば、介護業」)を表示させる。本実施形態において入力領域3234は、後述するデータ埋込領域の一例である。
【0128】
●画面表示例●
図18は、管理者端末における他の文書テンプレート作成時の表示画面の一例を示す図である。
図18も
図16、
図17と同様に、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってテンプレート作成画面3241が表示される。
図18で示したテンプレート作成画面3241は事故報告書に関するテンプレートであり、テンプレート作成画面3241にはページ情報選択領域3242が含まれる。表示制御部34は、管理者が事故報告書の「サービス種別」の項目をカーソル3901によって選択した領域に対して、ページ情報選択領域3242に入力された内容(ここでは「介護業」)を、反映させる。つまり、表示制御部34は、事故報告書のサービス種別に対応する入力領域3243に、ページ情報選択領域3242に対して入力されたテキスト内容(例えば、「介護業」)を反映させることができる。本実施形態において入力領域3243は、後述するデータ埋込領域の一例である。
【0129】
●画面表示例●
図19は、管理者端末における他の文書テンプレート作成時の表示画面の一例を示す図である。
図19は
図18と同様に、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってテンプレート作成画面3251が表示される。
図19で示したテンプレート作成画面3251は安全衛生巡視書に関するテンプレートであり、テンプレート作成画面3251にはページ情報選択領域3252が含まれる。表示制御部34は、管理者が安全衛生巡視書の「状態」の項目をカーソル3901によって選択した領域に対して、ページ情報選択領域3252に入力された内容(ここでは「状態」)を、反映させる。つまり、表示制御部34は、安全衛生巡視書の状態に対応する入力領域3253に、ページ情報選択領域3252に対して入力されたテキスト内容(例えば、「完了」、「未着手」)を反映させることができる。本実施形態において入力領域3253は、後述するデータ埋込領域の一例である。
【0130】
●画面表示例●
図20は、管理者端末における文書テンプレート中の事故の状況入力時の表示画面の一例を示す図である。
図20に示されているように、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってテンプレート作成画面3261が表示される。また、テンプレート作成画面3261には、報告書中の入力領域3262、サービス種別選択領域3263、テキスト/イラスト選択ボタン3511が含まれる。テンプレート作成画面3261では、テキスト/イラスト選択ボタン3511のドロップダウン(プルダウン)キーによりイラスト入力が選択された状態が示されている。この場合、表示制御部34は、介護保険事業者事故報告書の事故の状況に対応する入力領域3262に対して入力されたイラストの内容を説明する内容(例えば、「被介護者に関する情報(ケガの部位の設定)」を反映させることができる。本実施形態において入力領域3262は、後述するデータ埋込領域の一例である。
【0131】
●画面表示例●
図21は、管理者端末におけるイラスト種別入力時の表示画面の一例を示す図である。
図21に示されているように、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってイラスト種別入力設定画面3271が表示される。イラスト種別入力設定画面3271には、管理対象を示すイラスト(例えば、人体モデル)を含むイラスト表示領域3272が含まれる。イラスト種別入力設定画面3271には更に、表示制御部34によって、イラストの部位名、キーワード及び関連付領域の情報が対応付けて表示される。このとき、表示制御部44は、イラストにおける特定の部位を矩形(□)で表示しているが、これに限らず、丸(○)、三角(△)等の他の形状、模様を有する記号、マーク等で表示してもよい。なお、表示制御部34は、管理者が部位名、キーワード、関連付領域のいずれかをカーソル3901で翳したときに、カーソル3901で翳された部位名、キーワード、関連付領域のいずれかと、それに対応する特定の部位(□)とを線で結ぶようにして表示させてもよい。
【0132】
●画面表示例●
図22は、管理者端末におけるイラスト種別入力時の他の表示画面の一例を示す図である。
図22に示されているように、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってイラスト種別入力設定画面3281が表示される。
図22では、
図21に示したイラストの一例である人体モデルに対して、人体モデルの前だけでなく、横、後に対してもそれぞれ対応する部位が明示的に表示される例が示されている。
【0133】
上述した
図16乃至
図22に示したように、管理者端末3は、ディスプレイ307に表示された任意の文書テンプレートの所定のデータ埋込領域に対して管理者が入力した、テキスト情報及びイラスト情報を受け付ける。これにより、情報管理システム2は、以下の場合のような方法で、管理者が文書テンプレートの編集において、「イラスト表示領域」となる矩形を指定する。その指定方法には、例えば、以下の場合が考えられる。
1.「イラスト表示領域」について、文書テンプレート上に既にイラストの土台(例:人体モデルの模式図等)が存在する場合と、イラストの土台が存在しない背景だけの場合があり、そのどちらであるかを選択する。
2.「イラスト表示領域」について、それが何についてのイラストを記載する領域であるかの種別情報を、予め情報管理システム2が用意した文書テンプレートの中から選択する。
3.「イラスト表示領域」の種別情報を、管理者が追加して入力する。
【0134】
なお、管理者又は利用者が報告文書(帳票)を出力する場合、出力するデータに上述したイラスト表示領域に記載すべき項目がある場合、情報管理システム2は、イラスト及び記載項目を追記した状態で出力する。
【0135】
図15に戻り、管理者端末3の操作受付部32は、データ埋込領域の設定操作を受け付ける(ステップS52)。具体的には、操作受付部32は、
図16乃至
図20で説明したデータ埋込領域の一例である各入力領域に対する設定操作(入力)を受け付ける。
【0136】
続いて、登録反映部38は、データ埋込領域の設定(反映)を行う(ステップS53)。具体的には、登録反映部38は、ステップS52で受け付けたデータ埋込領域に対する内容を、情報管理装置5に保存するための処理を行う。なお、上述したステップS52及びS53の処理は、データ埋込項目の数だけ繰り返し行われる(データ埋込項目数に応じたループ処理が実行される)。
【0137】
次に、送受信部31は、情報管理装置5に対して、編集内容の保存要求を送信する(ステップS54)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、管理者端末3が送信した編集内容の保存要求を受信する。このとき、編集内容の保存要求には、テンプレート構成情報、入力されたテキスト情報、イラスト情報(部位名、キーワード)が含まれる。
【0138】
次に、情報管理装置5の算出設定部56は、記憶読出部59を介して報告文書管理テーブル及び文書テンプレートの保存を行う(ステップS55)。具体的には、算出設定部56は、ステップS54で受信した編集内容の保存要求に含まれるテンプレート構成情報、入力されたテキスト情報、イラスト情報(部位名、キーワード)を、記憶読出部59を介して、テンプレート情報管理DB5002(
図6参照)、イラスト情報管理DB5003(
図7参照)、報告文書管理DB5004(
図8参照)のそれぞれの対応する項目に保存(登録)する。
【0139】
ここで、算出設定部56は、受信したイラスト情報(部位名、キーワード)に対応付けられたイラスト識別情報を付与してイラスト情報管理DB5003を登録する際に、以下の処理を行う。例えば、算出設定部56は、
図21、
図22等で示した管理者端末3のイラスト表示領域3272中の管理対象(例えば、人体モデル)の各部位の座標情報と部位名又はキーワードとを対応付けて、関連付領域の場所(座標情報)及びその部位を示す関連付領域の大きさを算出する。このとき、情報管理装置5は、予め人体モデルにおける各部位の名称とその名称に対応する相対的な位置関係を示す位置情報とを対応付けて記憶させておいてもよい。このようにして、情報管理装置5は、ステップS35又はS40の処理において管理者端末から要求された文書テンプレートに対して、人体モデルの画像情報と部位名、キーワード、関連付領域をそれぞれ算出して対応付けた情報を管理者端末3に送信してもよい。その結果として、管理者端末3において、上述したステップS51におけるテンプレート編集が行われるようにしてもよい。他方、管理者端末3を利用する管理者が、
図21、
図22等に示したイラスト種別入力設定画面に対して、手入力でそれぞれの情報を入力するようにしてもよい。
【0140】
次に、送受信部51は、ステップS55の処理における保存が成功した場合に、ステップS54で受信した編集内容の保存要求に対する応答として、管理者端末3に対して編集内容の保存応答を送信する(ステップS56)。これにより、管理者端末3の送受信部31は、情報管理装置5が送信した編集内容の保存応答を受信する。このとき、編集内容の保存応答には保存成功を示すメッセージ等が含まれてよい。
【0141】
他方、ステップS55の処理における保存が失敗した場合に、ステップS54で受信した編集内容の保存要求に対する応答として、管理者端末3に対して編集内容の保存応答を送信する(ステップS57)。これにより、管理者端末3の送受信部31は、情報管理装置5が送信した編集内容の保存応答を受信する。このとき、編集内容の保存応答には保存失敗を示すメッセージ等が含まれてよい。なお、保存失敗となる要因には、例えば、ネットワークエラーなどがあるが、保存が失敗した場合は、再度ステップS54に対応する処理を実行すればよい。
【0142】
以上が、管理者端末3において管理者が所定の管理対象に対して予め各種設定を行うための処理の説明である。
【0143】
<利用者によるログイン処理>
続いて、情報処理システム1を利用する利用者によるログイン処理について説明する。
図23は、利用者端末を介したログイン処理の一例を示すシーケンス図である。
図23に示されているように、情報処理システム1を利用する利用者は、利用者端末4を用いて文書管理アプリの起動、又はWebブラウザを起動する。これにより、利用者端末4の操作受付部42は、利用者によるアプリ起動操作又はWebブラウザの起動操作を受け付ける(ステップS111)。具体的には、利用者端末4の操作受付部42は、利用者端末4のディスプレイ407に表示された文書管理アプリの起動操作又はWebブラウザの起動操作を受け付ける。
【0144】
次に、起動部46は、文書管理アプリ又はWebブラウザを起動する(ステップS112)。具体的には、起動部46は、記憶読出部49を介して記憶部4000の所定領域から文書管理アプリを読み出して起動する。若しくは、起動部46は、送受信部41を介してディスプレイ407に表示された所定のURLで示される文書管理Webサイトにアクセスする。
【0145】
次に、操作受付部42は、ログイン操作を受け付ける(ステップS113)。具体的には、操作受付部42は、ディスプレイ407に表示されたログイン画面に対して管理者が操作したログイン操作(管理者識別情報及びパスワードの入力)を受け付ける。
【0146】
●画面表示例●
ここで、利用者端末4における表示画面例について説明する。
図24は、利用者端末におけるログイン実行時の表示画面の一例を示す図である。
図24に示されているように、利用者端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によってログイン画面4101が表示される。ログイン画面4101には、ユーザID、パスワードをそれぞれ入力する入力領域と、ログインを行うためのログインボタンが表示される。これにより、利用者(管理者)は、自身のユーザID、パスワードを入力した後、ログインボタンを操作することにより、文書管理アプリを利用することができる。
【0147】
図23に戻り、送受信部41は、情報管理装置5に対してログイン要求を送信する(ステップS114)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、利用者端末4が送信したログイン要求を受信する。このとき、ログイン要求には、利用者識別情報及びパスワードが含まれる。ログイン要求には更に、利用者端末4と情報管理装置5との間で確立した通信セッションに係るセッションID、端末識別情報、参加した情報管理装置5のIPアドレス等が含まれていてもよい。
【0148】
次に、情報管理装置5の認証登録部58は、ログイン認証を実行する(ステップS115)。具体的には、認証登録部58は、ステップS114で受信した認証要求に含まれる利用者識別情報及びパスワードを検索キーとしてログイン情報管理DB5001(
図5参照)を検索することにより、対応する利用者識別情報及びパスワードを読み出して一致するかを判断する。これにより、利用者端末4に対する認証が成功すると、入力された利用者識別情報は正しいものであると見なされる。
【0149】
次に、情報管理装置5の送受信部51は、利用者端末4に対して、ログイン応答を送信する(ステップS116)。具体的には、送受信部51は、利用者端末4に対して、ステップS114で受信したログイン要求に対する応答としてのログイン応答を送信する。これにより、利用者端末4の送受信部41は、情報管理装置5が送信したログイン応答を受信する。このとき、ログイン応答には、ログイン認証結果(例えば、ログイン認証OK)を示す情報が含まれる。
【0150】
次に、利用者端末4の登録反映部48は、ログイン情報の登録を行う(ステップS117)。具体的には、登録反映部48は、ステップS114-ステップS116で送受信されたログイン情報として、利用者識別情報、パスワードを含む利用者に係る各種情報を記憶部4000の所定領域に記憶、登録する。
【0151】
なお、上述したステップS111-S117までの処理は、文書管理アプリ又は文書管理用のWebブラウザを起動した際の初回の処理に限られてもよい。そのため、利用者端末4は、以降に説明する他の装置との通信において、上述した手順によるログイン認証処理、セッション確立のための処理等が成功し、互いに通信可能な状態となっていることを前提とする。
【0152】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS114及びS116の処理が実行される場合、利用者端末4と情報管理装置5との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、利用者端末4と情報管理装置5との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、利用者端末4と情報管理装置5との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0153】
<文書(帳票)一覧取得処理>
次に、文書テンプレートの登録処理について説明する。
図25は、文書(帳票)一覧取得処理の一例を示すシーケンス図である。
図25では、利用者端末4において起動された文書管理アプリを用いて、文書(帳票)一覧を取得する処理について説明する。なお、本実施形態において、利用者端末4にインストールした文書管理アプリに代えて又は加えて、Webブラウザに対して各種処理を行う処理シーケンスが示されてもよい。
【0154】
ここで、利用者端末4によるステップS121及びステップS122の処理は、
図22で示したステップS111及びステップS112の処理と同様であるため、詳細の説明を省略する。
【0155】
次に、利用者端末4の表示制御部44は、出力可能な文書(帳票)一覧を表示させる(ステップS123)。
【0156】
●画面表示例●
図26は、利用者端末におけるユーザサイトの表示画面の一例を示す図である。
図26に示されているように、利用者端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によってユーザサイト画面4201が表示される。ユーザサイト画面4201には、報告文書の一例である安全衛生巡視に係る報告内容が、是正依頼投稿日時ごとに、是正依頼投稿者、是正画像、状態、区分、場所を含めた項目がそれぞれ対応付けられて表示されている。ここで、是正画像はサムネイル画像等でもよい。なお、報告文書は安全衛生巡視書に限らず、後述するような事故報告書であってもよい。ユーザサイト画面4201には更に、任意の文書を出力させるための出力マーク4203が表示され、利用者がカーソル4901を出力マーク4203に翳すと、後述する出力形式選択ダイアログ画面を表示させることができる。
【0157】
図25戻り、操作受付部42は、文書(帳票)一覧の取得操作を受け付ける(ステップS124)。文書(帳票)一覧の取得操作は、例えば、上述した出力マーク4203に対する操作であってもよい。
【0158】
次に、送受信部41は、情報管理装置5に対して文書(帳票)一覧取得要求を送信する(ステップS125)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、利用者端末4が送信した文書(帳票)一覧取得要求を受信する。このとき、文書(帳票)一覧取得要求には、文書(帳票)一覧取得要求を示す文書(帳票)一覧取得要求情報が含まれる。
【0159】
次に、情報管理装置5の取得部53は、文書(帳票)一覧情報を取得する(ステップS126)。具体的には、取得部53は、ステップS125で受信した文書(帳票)一覧取得要求情報に基づいて、記憶部5000の所定領域に記憶、管理されている文書(帳票)の一覧データを記憶読出部59を介して読み出して取得する。
【0160】
次に、送受信部51は、ステップS125で受信した文書(帳票)一覧取得要求に対する応答として、利用者端末4に対して文書(帳票)一覧取得応答を送信する(ステップS127)。これにより、利用者端末4の送受信部41は、情報管理装置5が送信したて文書(帳票)一覧取得応答を受信する。このとき、文書(帳票)一覧取得応答には、文書(帳票)一覧画面を表す文書(帳票)一覧画面データが含まれる。なお、文書(帳票)一覧画面データは、情報管理装置5において予め用意された所定のフォーマットに基づく画面データを用いてもよい。
【0161】
<関連付情報の出力処理>
次に、関連付情報の出力処理について説明する。
図27は、関連付情報の出力処理の一例を示すシーケンス図である。
図27では、利用者端末4において起動された文書管理アプリを用いて、任意の文書を出力する処理について説明する。まず、利用者端末4の操作受付部42は、出力操作を受け付ける(ステップS131)。具体的には、操作受付部42は、利用者が出力させたい報告書(文書)のいずれかの項目を選択することで、対応する報告書(文書)に係る出力操作を受け付ける。若しくは、操作受付部42は、各報告書(文書)に割り振られた選択用のチェックボックスに対する操作を起点として、対応する報告書(文書)に係る出力操作を受け付けるようにしてもよい。
【0162】
●画面表示例●
図28は、利用者端末における帳票出力時の表示画面の一例を示す図である。
図28に示されているように、利用者端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によってユーザサイト画面4201が表示される。ユーザサイト画面4201では、
図26で示した状態においてカーソル4901が出力マーク4203に翳され、出力方式選択ダイアログ画面4202が出力マーク4203の近傍にポップアップ表示されている状態が示されている。出力方式選択ダイアログ画面4202では、利用者は例えば、通常出力又は帳票出力のいずれかの出力方式を選択することが可能である。ここで、通常出力の出力方式が選択された場合は、例えば、Excel形式、csv形式等のファイル形式によるファイル出力が行われる。また、帳票出力の出力方式が選択された場合は、例えば、所定の帳票フォーマットに合わせた記録媒体への出力が行われる。但し、帳票出力が選択された場合であっても、必ずしも記録媒体への出力を行う必要はなく、所定の帳票フォーマットで示されるファイル(電子ファイル)として出力されてもよい。
【0163】
●画面表示例●
図29は、利用者端末における帳票出力時の他の表示画面の一例を示す図である。
図28に示されているように、利用者端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によってユーザサイト画面4211が表示される。ユーザサイト画面4211には、報告文書の他の一例である事故報告書に係る報告内容が、事故報告投稿日時ごとに、事故報告投稿者、是正画像、状態、区分、場所を含めた項目がそれぞれ対応付けられて表示されている。ユーザサイト画面4211には更に、
図26で示したような出力マーク4213が表示されている。
【0164】
●画面表示例●
図30は、利用者端末における帳票の文書種別選択時の表示画面の一例を示す図である。
図30に示されているように、利用者端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によってユーザサイト画面4211が表示される。ユーザサイト画面4211では、
図29で示した状態においてカーソル4901が出力マーク4213に翳され、文書種別選択ダイアログ画面4214が出力マーク4213の近傍にポップアップ表示されている状態が示されている。文書種別選択ダイアログ画面4214では更に、利用者のカーソル4901の操作によって、ヒヤリハット報告書、事故報告書(速報)、事故報告書、再発防止策報告書のうち、事故報告書(速報)の文書種別が選択された状態が示されている。
【0165】
●画面表示例●
図31は、利用者端末における帳票の項目入力時の表示画面の一例を示す図である。
図31に示されているように、利用者端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によって事故報告書(速報版)作成画面4221が表示される。利用者は、事故報告書(速報版)作成画面4221の任意の項目に対してカーソル4901を操作して、データ埋込領域の一例である入力領域を表示させて任意の報告内容を入力させることができる。事故報告書(速報版)作成画面4221では、「ケガ等の状況」の項目に対して入力領域4222を表示させ、入力領域4222に「左膝の打撲」と入力された状態が示されている。
【0166】
図27に戻り、利用者端末4の送受信部41は、関連付情報(文書)取得要求を情報管理装置5に対して送信する(ステップS132)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、利用者端末4が送信した関連付情報(文書)取得要求を受信する。このとき、関連付情報(文書)取得要求には、ユーザサイト画面4201、ユーザサイト画面4211、ユーザサイト画面4221等に表示された各項目、及び各ダイアログ画面に入力された情報が含まれる。具体的には、サービス種別情報、作成(報告)者情報等の各種情報と、
図31で入力領域4222に入力されたケガ等の状況(場所)を示す「左膝の打撲」のテキスト情報(関連付領域情報)と、が含まれる。つまり、情報管理装置5の取得部52は、送受信部51を介して、利用者端末4が送信した事象情報を取得する。この場合の事象情報には、管理対象で事象が発生した場所を示す場所情報が含まれる。
【0167】
次に、情報管理装置5の記憶読出部59は、文書テンプレートを読み出す(ステップS133)。具体的には、記憶読出部59は、ステップS132で受信した関連付情報(文書)取得要求に含まれるサービス種別情報、作成(報告)者情報等の各種情報、「左膝の打撲」のテキスト情報(関連付領域情報)等を検索キーとしてテンプレート情報管理DB5002(
図6参照)を検索する。これにより、記憶読出部59は、対応する文書テンプレート情報及び記憶部5000の所定領域に管理されている対応する文書テンプレートの雛型を読み出す。
【0168】
次に、生成部57は、関連付情報(文書)を生成する(ステップS134)。つまり、生成部57は、管理者端末3への操作により登録された管理情報と、管理対象の一例である被介護者で発生した怪我等の事象を示す事象情報と、に基づいて、管理対象で事象が発生した特定の場所を示す場所情報を含む関連付情報(文書)を生成する。より具体的には、生成部57は、ステップS133で読み出した管理情報を含む文書テンプレート情報及び対応する文書テンプレートの雛型と、取得したケガ等の状況(場所)を示すテキスト情報(関連付領域情報)に含まれるキーワード(この場合は「左膝」)とに基づいて、関連付情報(文書)の一例である報告文書を生成する。この場合の報告文書は、事故報告書(速報版)である。なお、登録された管理情報には、文書テンプレート情報と、文書テンプレート情報に対応する文書テンプレートの雛型が含まれる。
【0169】
なお、生成部57は、事故報告書(速報版)を生成する際に、テキスト情報(関連付領域情報)に含まれるキーワード(この場合は「左膝」)を検索キーとしてイラスト情報管理DB5003(
図7参照)を検索することにより対応する関連付領域(前、横、後)を読み出し、予め与えられた人体モデル等のイラストに対して関連付領域との対応付けを行う。この場合の対応付けは、人体モデルにおける各部位が示す座標情報と、関連付領域が示す座標情報とを対応付ける処理となる。
【0170】
生成部57は更に、関連付領域との対応付けを行う際に、管理対象で事象が発生した特定の場所(部位)と、管理対象の他の場所(部位)と、を判別可能な状態で関連付情報を生成する。具体的には、生成部57は、人体モデル等のイラスト中の対応する部位を四角(□)で囲うようにしてもよい。
【0171】
なお、ステップS134で行われる関連付情報(文書)の生成は、管理者端末3又は利用者端末4で行われてもよい。
【0172】
次に、関連付情報(文書)作成が成功した場合に、情報管理装置5の送受信部51は、ステップS132で受信した関連付情報(文書)取得要求に対する応答としての関連付情報(文書)取得応答を利用者端末4に対して送信する(ステップS135)。これにより、利用者端末4の送受信部41は、情報管理装置5が送信した関連付情報(文書)取得応答を受信する。このとき、関連付情報(文書)取得応答には、関連付文書情報(プレビュー画面データ)が含まれる。つまり、送受信部51は、生成部57が生成した関連付文書情報を、利用者端末4に対して送信する。そして、利用者端末4の取得部43は、情報管理装置5が送信した関連付文書情報を取得する。
【0173】
続いて、利用者端末4の表示制御部44は、ディスプレイ407にプレビュー画面を表示させる(ステップS136)。
【0174】
他方、文書作成(生成)が失敗した場合に、情報管理装置5の送受信部51は、ステップS132で受信した関連付情報(文書)取得要求に対する応答としての関連付情報(文書)取得応答を利用者端末4に対して送信する(ステップS137)。つまり、送受信部51は、事象が発生した場所を特定する場所情報を特定できなかった場合に、管理者端末3及び利用者端末4の少なくとも一方に対して、場所情報を特定できなかった旨を示す通知を送信する。これにより、利用者端末4の送受信部41は、情報管理装置5が送信した関連付情報(文書)取得応答を受信する。このとき、関連付情報(文書)取得応答には、関連付文書情報(部位特定失敗画面データ)が含まれる。
【0175】
続いて、利用者端末4の表示制御部44は、ディスプレイ407にプレビュー画面を表示させる(ステップS138)。
【0176】
上述したステップS136のプレビュー画面の表示及びステップS138の部位特定失敗画面の表示については、以降にて詳細に説明する。
【0177】
<報告文書(帳票)の出力処理>
続いて、報告文書(帳票)の出力処理について説明する。
図32は、報告文書(帳票)の出力処理の一例を示すシーケンス図である。
図32では、まず、利用者端末4の表示制御部44は、ディスプレイ407にプレビュー画面を表示させる(ステップS141)。このプレビュー画面は、上述したステップS136の処理で表示されるプレビュー画面と同様である。
【0178】
●画面表示例●
図33は、利用者端末における報告文書(帳票)のプレビュー表示画面の一例を示す図である。
図33に示されているように、利用者端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によって利用者提供プレビュー画面4301が表示される。利用者提供プレビュー画面4301には、報告文書(帳票)の一例である事故報告書(速報版)の内訳を示す事故状況表示領域4302、事故が発生した管理対象を模式的に示した人体モデルを含むイラスト表示領域4303、紙出力選択ボタン4501及び外部装置出力選択ボタン4502が含まれる。本実施形態において紙出力選択ボタン4501及び外部装置出力選択ボタン4502のうち少なくとも一方は、出力選択部の一例として機能する。なお、イラスト表示領域4303では、怪我の部位である被介護者の左膝の位置(前、横、後の3箇所)が、例えば、四角(□)で表示されている。更に、後の場合は、左膝の裏にあたるため、四角(□)が点線で表示されている。このようにして、利用者は、利用者提供プレビュー画面4301に表示された報告文書(帳票)の内容を紙に出力するか、電子データとして他の装置に出力(転送)するかを選択することができる。
【0179】
図34は、報告文書(帳票)のプレビュー表示画面の出力結果の一例を示す図である。
図34に示されているように、
図33で示した利用者提供プレビュー画面4301に表示された報告文書(帳票)の内容は、例えば、MFP等の出力装置6により、
図34のような形態で紙等の記憶媒体上に印刷される。このとき、出力装置6は、
図33で示されたイラスト表示領域4303中の特定の部位を示す四角(□)を、他の部位と色分けして印刷するようにしてもよい。
図34では、怪我の部位が被介護者の左膝であり、前、横、後の3箇所で示されている。
【0180】
●画面表示例●
図35は、利用者端末における報告文書(帳票)の他のプレビュー表示画面の一例を示す図である。
図35では、
図33で示したイラスト表示領域4303において、怪我の部位である被介護者の左膝の位置(前、後の2箇所)が、それぞれ四角(□)で示されている。更に、後の場合は、左膝の裏にあたるため、四角(□)を点線で表示されている。
【0181】
図36は、報告文書(帳票)の他のプレビュー表示画面の出力結果の一例を示す図である。
図36では、
図34で示されたイラスト表示領域4303中の特定の部位を示す四角(□)が、前、後の2箇所で示された結果が出力(印刷)されている。
【0182】
●画面表示例●
図37は、利用者端末における報告文書(帳票)中の補足情報の入力を促す表示画面の一例を示す図である。
図37に示されているように、利用者端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によって部位特定失敗プレビュー画面4401が表示される。この部位特定失敗プレビュー画面4401は、上述したステップS138の処理で表示されるプレビュー画面と同様である。部位特定失敗プレビュー画面4401には、被介護者の怪我の部位が特定できなかった旨のメッセージ、事故(怪我)が発生した被介護者を模式的に示した人体モデルを含むイラスト表示領域、事故が発生した体の部位情報、入力した部位の近くの部位を入力する近傍部位入力欄4602が含まれる。部位特定失敗プレビュー画面4401には更に、管理者に通知する管理者通知ボタン4651が含まれる。これにより利用者は、事故(怪我)が発生した被介護者の部位(例えば、右くるぶし)がイラスト上で特定できなかった場合に、代替となる部位(例えば、右かかと)を入力し、管理者に通知することができる。
【0183】
●画面表示例●
図38は、管理者端末における報告文書(帳票)中の補足情報の入力を促す表示画面の一例を示す図である。
図38に示されているように、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によって部位情報追加画面3301が表示される。この部位情報追加画面3301は、
図37で操作された管理者通知ボタン4651に対する利用者の操作を起点として管理者端末3に表示される表示画面である。部位情報追加画面3301には、事故(怪我)が発生した被介護者を模式的に示した人体モデルを含むイラスト表示領域、特定できなかった部位を入力する部位特定入力欄3601が含まれる。部位情報追加画面3301には更に、設定ボタン3602が含まれる。これにより管理者は、事故(怪我)が発生した被介護者の部位がイラスト上で特定できなかった場合に、新たな部位情報として例えば、「右くるぶし」を入力し、設定ボタン3602を操作することにより、情報管理装置5に対して、新たな部位情報を登録させることができる。具体的には、管理者端末3は、上述した「右くるぶし」のキーワードを設定ボタン3602の操作により情報管理装置5に対して送信する。これにより情報管理装置5は、イラスト情報管理DB5003(
図7参照)に新たなキーワードとして「右くるぶし」を追加登録することができる。
【0184】
●画面表示例●
図39は、管理者端末における報告文書(帳票)中の補足情報の入力を促す他の表示画面の一例を示す図である。
図38に示されているように、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によって部位情報追加画面3311が表示される。部位情報追加画面3311は
図38で示した部位情報追加画面3301の補足的な画面であってもよく、部位特定入力欄3601に入力された「右くるぶし」に対応する場所情報を、場所情報特定マーク3603(○印のマーク)をカーソル3901で操作することにより登録させることができる。具体的には、管理者は、場所情報特定マーク3603(○印のマーク)を人体モデルのイラスト上の所望の位置にドラッグアンドドロップする。これを、前、横、後の3箇所に対して繰り返し行い、設定ボタン3602を操作することが可能なUI(User Interface)が提供されている。これにより情報管理装置5は、イラスト情報管理DB5003(
図7参照)に追加登録されたキーワード「右くるぶし」に対応する関連付領域情報(前、横、後)を更に新たに登録することができる。
【0185】
<報告文書の出力処理>
図32に戻り、利用者端末4の送受信部41は、MFP等の出力装置6に対して報告文書(帳票)の出力要求を送信する(ステップS143)。これにより、出力装置6の送受信部61は、利用者端末4が送信した報告文書(帳票)の出力要求を受信する。このとき、報告文書(帳票)の出力要求には、
図33、
図35に示した紙出力選択ボタン4501又は外部装置出力選択ボタン4502のいずれかの出力ボタン情報、報告文書を示す報告文書データが含まれる。つまり、送受信部41は、ステップS135の処理で情報管理装置5から取得した関連付文書情報を出力装置6等に出力させる。
【0186】
次に、出力装置6の処理実行部66は、報告文書(帳票)を出力する(ステップS144)。具体的には、処理実行部66は、ステップS143で受信した報告文書を示す報告文書データに基づいて、出力装置6で実行される出力処理(MFPの印刷機能であれば、紙などの記録媒体への印刷)を実行する。
【0187】
続いて、送受信部61は、ステップS143で受信した報告文書(帳票)の出力要求に対する応答として、利用者端末4に対して、報告文書(帳票)の出力応答を送信する(ステップS145)。これにより、利用者端末4の送受信部41は、出力装置6が送信した報告文書(帳票)の出力応答を受信する。このとき、、報告文書(帳票)の出力応答には、出力が完了した旨を示す情報が含まれてよい。なお、ステップS145の処理は省略されてもよい。
【0188】
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、上述したステップS143及びS145の処理が実行される場合、利用者端末4と出力装置6との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、利用者端末4と出力装置6との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置等を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、利用者端末4と出力装置6との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0189】
〔第1の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、情報管理システム2における情報管理装置5は、管理者端末3を介して登録された文書テンプレート情報及び文書テンプレート情報に対応する文書テンプレートの雛型管理情報と、管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、管理対象で事象が発生した特定の場所を示す場所情報を含む関連付情報(文書)の一例である報告文書に係る関連付文書情報を生成し(ステップS134)、生成した関連付文書情報を利用者端末4に対して送信する(ステップS135)。そして、利用者端末4は、情報管理装置5が送信した関連付文書情報を出力させる(ステップS143)。これにより、管理対象で発生した事象を表す情報に対する情報管理の利便性を向上させることが可能になるという効果を奏する。
【0190】
更に、本実施形態によれば、情報管理装置5は、関連付情報(文書)の作成に失敗した場合に、利用者端末4に対して、部位特定失敗画面データを送信し(ステップS137)、利用者端末4は、管理者端末3で新たに部位を登録可能とするUIを含めた部位特定失敗画面をディスプレイ407に表示させる(ステップS138)。これにより、上述した効果に加えて、管理対象で発生した事象に係る場所(部位)が特定できない場合であっても、その場所(部位)を新たに追加登録して管理することにより、情報管理の利便性を更に向上させることが可能になるという効果を奏する。
【0191】
〔第2の実施形態〕
〔情報処理システムの全体構成〕
続いて、第2の実施形態について説明する。
図40は、第2の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。第1の実施形態との相違点は、管理対象が被介護者、患者等の人から、計測機器、工具、治具等の装置、機械等の物に変わった点である。つまり、第2の実施形態では、企業、工場の製造、検査、管理等の現場における「物」を主とした管理対象で発生した事象を表す情報に対する情報管理の利便性を向上させることを可能にする情報管理システムを提供する。
【0192】
そのため、第2の実施形態に係る情報処理システム1を構成する管理者端末3、利用者端末4、情報管理装置5及び出力装置6を実現するハードウエア構成及び機能構成、並びに各シーケンス図等の処理は、第1の実施形態に係るハードウエア構成及び機能構成、並びに各シーケンス図等と同様であり、流用可能である。そこで、第1の実施形態と画面表示内容が変わる管理者端末3におけるテンプレートの新規作成画面例、及び利用者端末4における利用者提供画面例についてそれぞれ説明する。
【0193】
●画面表示例●
図41は、第2の実施形態に係る管理者端末におけるイラスト種別入力時の表示画面の一例を示す図である。
図41に示された内容は、第1の実施形態に係る
図21又は
図22に対応する内容である。
図41に示されているように、管理者端末3のディスプレイ307には、表示制御部34によってイラスト種別入力設定画面3611が表示される。イラスト種別入力設定画面3611には、管理対象を示すイラスト(例えば、オシロスコープ)を含むイラスト表示領域3612が含まれる。イラスト種別入力設定画面3611には更に、表示制御部34によって、イラストの部位名、キーワード及び関連付領域の情報が対応付けて表示される。なお、表示制御部34は、部位名とイラストの対応する部位を対応付けて(線で結ぶ等により)表示させてもよい。更に、表示制御部34は、イラストにおける特定の部位を四角(□)等で明示してもよい。
【0194】
●画面表示例●
図42は、第2の実施形態に係る利用者端末における報告文書(帳票)のプレビュー表示画面の一例を示す図である。
図42に示された内容は、第1の実施形態に係る
図33又は
図35に対応する内容である。
図42に示されているように、利用者端末4のディスプレイ407には、表示制御部44によって利用者提供プレビュー画面4801が表示される。利用者提供プレビュー画面4801には、報告文書(帳票)の一例である検査報告書の内訳を示す検査状況表示領域4802、検査が実施された管理対象の写真を含むイラスト表示領域4803、紙出力選択ボタン4921及び外部装置出力選択ボタン4922が含まれる。本実施形態において紙出力選択ボタン4921及び外部装置出力選択ボタン4922のうち少なくとも一方は、出力選択部の一例として機能する。このようにして、利用者は、利用者提供プレビュー画面4801に表示された報告文書(帳票)の内容を紙に出力するか、電子データとして他の装置に出力(転送)するかを選択することができる。
【0195】
〔第2の実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、情報管理システム2における情報管理装置5は、管理対象が計測機器、工具、治具等の装置、機械等の物であっても、第1の実施形態と同様の構成により、管理対象で事象が発生した特定の場所を示す場所情報を含む関連付情報(文書)の一例である報告文書に係る関連付文書情報を生成し(ステップS134)、生成した関連付文書情報を利用者端末4に対して送信する(ステップS135)。そして、利用者端末4は、情報管理装置5が送信した関連付文書情報を出力させる(ステップS143)。これにより、管理対象で発生した事象を表す情報に対する情報管理の利便性を向上させることが可能になるという効果を奏する。
【0196】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【0197】
また、上述した実施形態において、管理対象で発生する事象に係る管理情報を、機械学習(人工知能:AIを利用した学習)によって管理させるような情報管理システムが構築されてもよい。この場合、例えば、管理対象で発生した事象に係る場所を機械学習に基づいて予め特定、登録し、管理者にリストとして表示させるようなUI(User Interface)を提供してもよい。
【0198】
これまで本発明の一実施形態に係る情報管理システム、情報管理装置、情報管理方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【0199】
■まとめ■
本発明に係る態様は、例えば、以下のとおりである。
【0200】
<第1態様>
第1態様としての情報管理システム2(情報管理システムの一例。以下省略)は、管理対象で発生する事象に係る管理情報を管理する情報管理装置5(情報管理装置の一例。以下省略)と、情報管理装置5と通信可能な利用者端末4(利用者端末の一例。以下省略)と、を有し、情報管理装置5は、管理情報と、管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、管理対象で事象が発生した場所を特定する場所情報を含む関連付情報を生成する生成部57と、生成した関連付情報を、利用者端末4に対して送信する送受信部51と、を有し、利用者端末4は、情報管理装置5が送信した関連付情報を取得する取得部43と、取得した関連付情報を出力させる出力制御部450と、を有する。
【0201】
第1態様によれば、管理対象で発生した事象に対する情報管理の利便性を向上させることが可能になる。
【0202】
<第2態様>
第2態様としての情報管理システム2は、第1態様において、情報管理装置5の生成部57が、管理対象で事象が発生した場所と、管理対象における他の場所とを、判別可能な状態にして関連付情報を生成する。
【0203】
第2態様によれば、第1態様による効果に加えて、利用者端末4にて表示される管理対象で発生した事象の場所の視認性を向上させることが可能になる。
【0204】
<第3態様>
第3態様としての情報管理システム2は、第1態様又は第2態様において、情報管理装置5の生成部57が、管理対象で事象が発生した際に、管理情報に含まれる管理対象の各部の場所を示す管理場所情報と、事象情報に含まれる事象が発生した場所を示す発生場所情報と、に基づいて、関連付情報を生成する。
【0205】
第3態様によれば、第1態様と同様に、管理対象で発生した事象に対する情報管理の利便性を向上させることが可能になる。
【0206】
<第4態様>
第4態様としての情報管理システム2は、第3態様において、情報管理装置5の生成部57が、発生場所情報によって特定される特定の領域を管理対象で事象が発生した場所として、関連付情報を生成する。
【0207】
第4態様によれば、第1態様と同様に、管理対象で発生した事象に対する情報管理の利便性を向上させることが可能になる。
【0208】
<第5態様>
第5態様としての情報管理システム2は、第1態様乃至第4態様において、情報管理装置5の生成部57が、管理対象で発生した事象に係る関連付情報を、速報版及び詳細版の文書種別を含む報告文書として生成する。
【0209】
第5態様によれば、第1態様による効果に加えて、利用者に対して提供する報告文書の種別のバリエーションを持たせることが可能になる。
【0210】
<第6態様>
第6態様としての情報管理システム2は、第1態様乃至第5態様において、情報管理装置5の送受信部51が、場所情報を特定できなかった場合に、管理情報を提供する管理者端末3(管理者端末の一例。以下省略)及び利用者端末4の少なくとも一方に対して、場所情報を特定できなかった旨を示す通知を送信する。
【0211】
第6態様によれば、第1態様による効果に加えて、利用者に対して管理対象で発生した事象の場所(部位)に係る情報管理の利便性をさらに向上させることが可能になる。
【0212】
<第7態様>
第7態様としての情報管理システム2は、第1態様乃至第6態様において、情報管理装置5の取得部52が、利用者端末4が送信した事象情報を取得する。
【0213】
第7態様によれば、第1態様と同様に、管理対象で発生した事象に対する情報管理の利便性を向上させることが可能になる。
【0214】
<第8態様>
第8態様としての情報管理システム2は、第1態様乃至第7態様において、利用者端末4の出力制御部450が、情報管理装置5が送信した関連付情報が含まれるプレビュー画面を表示手段に表示、又は、プレビュー画面を示すプレビュー画面情報を外部に送信させる。
【0215】
第8態様によれば、第1態様による効果に加えて、利用者に対して、管理対象で発生した事象と事象が発生した場所(部位)に係る情報を事前に提供させることが可能になる。
【0216】
<第9態様>
第9態様としての情報管理システム2は、第7態様において、利用者端末4の出力制御部450が、所定の記録媒体又は外部装置へ出力させるためにディスプレイ407(表示手段の一例)に表示された出力選択部への操作に応じて、プレビュー画面に表示された関連付情報(文書)を、所定の記録媒体又は出力装置6(外部装置の一例)へ出力させる。
【0217】
第9態様によれば、第1態様による効果に加えて、関連付情報(文書)を、利用者の選択に応じて任意の出力先に出力させることが可能になる。
【0218】
<第10態様>
第10態様としての管理対象で発生する事象に係る管理情報を管理する情報管理装置5は、管理情報と、管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、管理対象で事象が発生した場所を特定する場所情報を含む関連付情報を生成する生成部57と、生成した関連付情報に係る関連付情報を、情報管理装置5と通信可能な利用者端末4に対して送信する送受信部51と、を有する。
【0219】
第10態様によれば、第1態様と同様に、管理対象で発生した事象に対する情報管理の利便性を向上させることが可能になる。
【0220】
<第11態様>
第11態様としての管理対象で発生する事象に係る管理情報を管理する情報管理装置5が実行する情報管理方法は、管理情報と、管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、管理対象で事象が発生した場所を特定する場所情報を含む関連付情報を生成する生成ステップと、生成した関連付情報に係る関連付情報を、情報管理装置5と通信可能な利用者端末4に対して送信する送信ステップと、を含む処理を実行する。
【0221】
第11態様によれば、第1態様と同様に、管理対象で発生した事象に対する情報管理の利便性を向上させることが可能になる。
【0222】
<第12態様>
第12態様としてのプログラムは、管理対象で発生する事象に係る管理情報を管理する情報管理装置5に、管理情報と、管理対象で発生した事象を示す事象情報と、に基づいて、管理対象で事象が発生した場所を特定する場所情報を含む関連付情報を生成する生成ステップと、生成した関連付情報に係る関連付情報を、情報管理装置5と通信可能な利用者端末4に対して送信する送信ステップと、を含む処理を実行させる。
【0223】
第12態様によれば、第1態様と同様に、管理対象で発生した事象に対する情報管理の利便性を向上させることが可能になる。
【符号の説明】
【0224】
1 情報処理システム
2 情報管理システム
3 管理者端末
4 利用者端末
5 情報管理装置
6 出力装置(外部装置の一例)
41 送受信部(受信手段の一例)
42 操作受付部(受付手段の一例)
43 取得部(取得手段の一例)
44 表示制御部(表示制御手段の一例)
51 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
53 取得部(取得手段の一例)
54 表示制御部(表示制御手段の一例)
55 算出設定部(算出手段の一例、設定手段の一例)
57 生成部(生成手段の一例)
58 認証登録部(認証手段の一例、登録手段の一例)
61 送受信部(送信手段の一例)
66 処理実行部(処理実行手段の一例)
307 ディスプレイ(表示手段の一例)
407 ディスプレイ(表示手段の一例)
507 ディスプレイ(表示手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0225】