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特開2024-36176電気コネクタ、電気コネクタ組立体、および回転コネクタ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036176
(43)【公開日】2024-03-15
(54)【発明の名称】電気コネクタ、電気コネクタ組立体、および回転コネクタ装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/518 20060101AFI20240308BHJP
   H01R 13/46 20060101ALI20240308BHJP
   H01R 35/04 20060101ALI20240308BHJP
【FI】
H01R13/518
H01R13/46 Z
H01R35/04 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140944
(22)【出願日】2022-09-05
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142871
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 哲昌
(74)【代理人】
【識別番号】100094743
【弁理士】
【氏名又は名称】森 昌康
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 史織
(72)【発明者】
【氏名】喜多村 朋広
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE07
5E087FF02
5E087GG02
5E087GG22
5E087JJ08
5E087JJ09
5E087QQ04
5E087RR29
(57)【要約】
【課題】部品の共通化によるコストダウンを可能とする電気コネクタ、電気コネクタ組立体、および回転コネクタ装置を提供する。
【解決手段】電気コネクタ30は接続導電体31およびコネクタ本体32を含む。コネクタ本体32は、第1取付方向D1と、第1取付方向D1とは異なる第2取付方向D2と、を有する。コネクタ本体32は第1接触部33および第2接触部34を含む。第1接触部33はコネクタ本体32が第1取付方向D1でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対してコネクタ本体32が移動するのを制限するようにコネクタホルダ50と接触可能である。第2接触部34はコネクタ本体32が第2取付方向D2でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対してコネクタ本体32が移動するのを制限するようにコネクタホルダ50と接触可能である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性を有する接続導電体と、
電気絶縁性を有し前記接続導電体を部分的に覆うコネクタ本体と、を備え、
前記接続導電体は、第1導電体に電気的に接続されるように前記コネクタ本体から露出する第1露出部と、前記第1導電体とは異なる第2導電体に電気的に接続されるように前記コネクタ本体から露出する第2露出部と、を含み、
前記コネクタ本体は、第1取付方向と、前記第1取付方向とは異なる第2取付方向と、を有し、
前記コネクタ本体は、前記第1取付方向および前記第2取付方向でコネクタホルダに取り付け可能であり、
前記コネクタ本体は、
前記コネクタ本体が前記第1取付方向で前記コネクタホルダに取り付けられる状態で前記コネクタホルダに対して前記コネクタ本体が移動するのを制限するように前記コネクタホルダと接触可能な第1接触部と、
前記コネクタ本体が前記第2取付方向で前記コネクタホルダに取り付けられる状態で前記コネクタホルダに対して前記コネクタ本体が移動するのを制限するように前記コネクタホルダと接触可能な第2接触部と、を含む、
電気コネクタ。
【請求項2】
前記コネクタ本体は、前記接続導電体を部分的に覆う本体部を含み、
前記第1接触部および前記第2接触部の少なくとも1つは、前記本体部から突出する、
請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記第1接触部は、前記第1取付方向と非平行な第1突出方向に前記本体部から突出し、
前記第2接触部は、前記第2取付方向と非平行な第2突出方向に前記本体部から突出する、
請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記第1突出方向は、前記第1取付方向に垂直であり、
前記第2突出方向は、前記第2取付方向に垂直である、
請求項3に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記第1接触部および前記第2接触部は、互いに離れて配置される、
請求項1から4のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記第1接触部は、前記コネクタ本体が前記第1取付方向で前記コネクタホルダに取り付けられる状態で前記コネクタホルダと接触可能な第1接触面を含み、
前記第2接触部は、前記コネクタ本体が前記第2取付方向で前記コネクタホルダに取り付けられる状態で前記コネクタホルダと接触可能な第2接触面を含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記第1接触面は、前記第1取付方向に対して垂直な面を含み、
前記第2接触面は、前記第2取付方向に対して垂直な面を含む、
請求項6に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
前記第1接触面は、前記第1取付方向の反対方向を向くように配置され、
前記第2接触面は、前記第2取付方向の反対方向を向くように配置される、
請求項6に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
前記第2取付方向は、前記第1取付方向の反対方向であり、
前記第1接触面は、前記第2取付方向を向くように配置され、
前記第2接触面は、前記第1取付方向を向くように配置される、
請求項6に記載の電気コネクタ。
【請求項10】
前記第1接触面は、前記第2接触部の方を向くように配置され、
前記第2接触面は、前記第1接触部の方を向くように配置される、
請求項6に記載の電気コネクタ。
【請求項11】
前記第1接触面は、前記第2接触面の方を向くように配置され、
前記第2接触面は、前記第1接触面の方を向くように配置される、
請求項6に記載の電気コネクタ。
【請求項12】
前記第1接触部は、前記コネクタ本体が前記コネクタホルダに前記第1取付方向で取り付けられる際に前記コネクタホルダと摺動するように前記第1取付方向に対して傾斜する第1傾斜面を含む、
請求項6に記載の電気コネクタ。
【請求項13】
前記第1接触面は、前記第1取付方向において前記第2接触部と前記第1傾斜面との間に配置される、
請求項12に記載の電気コネクタ。
【請求項14】
前記第2接触部は、前記コネクタ本体が前記コネクタホルダに前記第2取付方向で取り付けられる際に前記コネクタホルダと摺動するように前記第2取付方向に対して傾斜する第2傾斜面を含む、
請求項6に記載の電気コネクタ。
【請求項15】
前記第2接触面は、前記第2取付方向において前記第1接触部と前記第2傾斜面との間に配置される、
請求項14に記載の電気コネクタ。
【請求項16】
前記第2取付方向は、前記第1取付方向に平行である、
請求項1から4のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項17】
前記第1露出部は、前記コネクタ本体から前記第1取付方向に突出する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項18】
前記コネクタホルダは、第1コネクタホルダと、前記第1コネクタホルダとは異なる第2コネクタホルダと、を含み、
前記コネクタ本体は、前記第1コネクタホルダに前記第1取付方向で取り付け可能であり、前記第2コネクタホルダに前記第2取付方向で取り付け可能であり、
前記第1接触部は、前記コネクタ本体が前記第1取付方向で前記第1コネクタホルダに取り付けられる状態で前記第1コネクタホルダに対して前記コネクタ本体が移動するのを制限するように前記第1コネクタホルダと接触可能であり、
前記第2接触部は、前記コネクタ本体が前記第2取付方向で前記第2コネクタホルダに取り付けられる状態で前記第2コネクタホルダに対して前記コネクタ本体が移動するのを制限するように前記第2コネクタホルダと接触可能である、
請求項1から4のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項19】
請求項1から4のいずれか一項に記載の前記電気コネクタと、
第2電気コネクタと、を備え、
前記第2電気コネクタは、
導電性を有する第2接続導電体と、
電気絶縁性を有し前記第2接続導電体を部分的に覆う第2コネクタ本体と、を備え、
前記第2接続導電体は、第3導電体に電気的に接続されるように前記第2コネクタ本体から露出する第3露出部と、前記第3導電体とは異なる第4導電体に電気的に接続されるように前記第2コネクタ本体から露出する第4露出部と、を含み、
前記第2コネクタ本体は、第3取付方向と、前記第3取付方向とは異なる第4取付方向と、を有し、
前記第2コネクタ本体は、前記第3取付方向および前記第4取付方向で前記コネクタホルダに取り付け可能であり、
前記第2コネクタ本体は、
前記第2コネクタ本体が前記第3取付方向で前記コネクタホルダに取り付けられる状態で前記コネクタホルダに対して前記第2コネクタ本体が移動するのを制限するように前記コネクタホルダと接触可能な第3接触部と、
前記第2コネクタ本体が前記第4取付方向で前記コネクタホルダに取り付けられる状態で前記コネクタホルダに対して前記第2コネクタ本体が移動するのを制限するように前記コネクタホルダと接触可能な第4接触部と、を含む、
電気コネクタ組立体。
【請求項20】
ステータと、
前記ステータに対して回転軸線回りに回転可能なロテータと、
請求項1から4のいずれか一項に記載の前記電気コネクタと、を備え、
前記ステータおよび前記ロテータの少なくとも1つは、前記コネクタホルダを含む、
回転コネクタ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願に開示される技術は、電気コネクタ、電気コネクタ組立体、および回転コネクタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許第6117395号公報に記載の回転コネクタは、固定側リードブロック(10)と、可動側リードブロック(20)と、を含む。固定側リードブロック(10)は、固定側ハウジング(1)に組み込まれる。可動側リードブロック(20)は、可動側ハウジング(2)に組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6117395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、固定側リードブロック(10)は、可動側リードブロック(20)とは異なる形状を有しており、固定側ハウジング(1)に一方向でのみ取り付けられる。可動側リードブロック(20)は、固定側リードブロック(10)とは異なる形状を有しており、可動側ハウジング(2)に一方向でのみ取り付けられる。したがって、特許第6117395号公報に記載の回転コネクタでは、異なる部分に搭載されるリードブロックの共通化が困難となっている。
【0005】
本願に開示される技術の課題は、部品の共通化によるコストダウンを可能とする電気コネクタ、電気コネクタ組立体、および回転コネクタ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の特徴によれば、電気コネクタは、接続導電体と、コネクタ本体と、を含む。接続導電体は、導電性を有する。コネクタ本体は、電気絶縁性を有し、接続導電体を部分的に覆う。接続導電体は、第1露出部と、第2露出部と、を含む。第1露出部は、第1導電体に電気的に接続されるようにコネクタ本体から露出する。第2露出部は、第1導電体とは異なる第2導電体に電気的に接続されるようにコネクタ本体から露出する。コネクタ本体は、第1取付方向と、第1取付方向とは異なる第2取付方向と、を有する。コネクタ本体は、第1取付方向および第2取付方向でコネクタホルダに取り付け可能である。コネクタ本体は、第1接触部と、第2接触部と、を含む。第1接触部は、コネクタ本体が第1取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態でコネクタホルダに対してコネクタ本体が移動するのを制限するようにコネクタホルダと接触可能である。第2接触部は、コネクタ本体が第2取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態でコネクタホルダに対してコネクタ本体が移動するのを制限するようにコネクタホルダと接触可能である。
【0007】
第1の特徴に係る電気コネクタでは、コネクタ本体が第1取付方向と第2取付方向とを有しており、コネクタ本体が、第1取付方向に対応する第1接触部と、第2取付方向に対応する第2接触部と、を含む。したがって、第1取付方向に対応するコネクタホルダと第2取付方向に対応するコネクタホルダとに電気コネクタを取り付け可能となり、部品の共通化によるコストダウンが可能となる。
【0008】
第2の特徴によれば、第1の特徴に係る電気コネクタにおいて、コネクタ本体は、接続導電体を部分的に覆う本体部を含む。第1接触部および第2接触部の少なくとも1つは、本体部から突出する。
【0009】
第2の特徴に係る電気コネクタでは、比較的簡素な構造により電気コネクタをコネクタホルダに第1取付方向および第2取付方向のそれぞれで取り付けできる。
【0010】
第3の特徴によれば、第2の特徴に係る電気コネクタにおいて、第1接触部は、第1取付方向と非平行な第1突出方向に本体部から突出する。第2接触部は、第2取付方向と非平行な第2突出方向に本体部から突出する。
【0011】
第3の特徴に係る電気コネクタでは、第1突出方向が第1取付方向と非平行である。第2突出方向が第2取付方向と非平行である。したがって、比較的簡素な構造によりコネクタ本体の移動を制限しやすくなる。
【0012】
第4の特徴によれば、第3の特徴に係る電気コネクタにおいて、第1突出方向は、第1取付方向に垂直である。第2突出方向は、第2取付方向に垂直である。
【0013】
第4の特徴に係る電気コネクタでは、コネクタ本体が第1取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、コネクタ本体が第2取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、で比較的簡素な構造によりコネクタ本体の移動をより制限しやすくなる。
【0014】
第5の特徴によれば、第1から第4の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタにおいて、第1接触部および第2接触部は、互いに離れて配置される。
【0015】
第5の特徴に係る電気コネクタでは、第1接触部と第2接触部とを第1取付方向と第2取付方向とで使い分けやすくなる。
【0016】
第6の特徴によれば、第1から第4の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタにおいて、第1接触部は、コネクタ本体が第1取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態でコネクタホルダと接触可能な第1接触面を含む。第2接触部は、コネクタ本体が第2取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態でコネクタホルダと接触可能な第2接触面を含む。
【0017】
第6の特徴に係る電気コネクタでは、比較的簡素な構造により電気コネクタをコネクタホルダに第1取付方向および第2取付方向のそれぞれで確実に取り付けできる。
【0018】
第7の特徴によれば、第6の特徴に係る電気コネクタにおいて、第1接触面は、第1取付方向に対して垂直な面を含む。第2接触面は、第2取付方向に対して垂直な面を含む。
【0019】
第7の特徴に係る電気コネクタでは、コネクタ本体が第1取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、コネクタ本体が第2取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、で比較的簡素な構造によりコネクタ本体の移動をより制限しやすくなる。
【0020】
第8の特徴によれば、第6または第7の特徴に係る電気コネクタにおいて、第1接触面は、第1取付方向の反対方向を向くように配置される。第2接触面は、第2取付方向の反対方向を向くように配置される。
【0021】
第8の特徴に係る電気コネクタでは、コネクタ本体が第1取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、コネクタ本体が第2取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、で比較的簡素な構造によりコネクタ本体の移動をより確実に制限しやすくなる。
【0022】
第9の特徴によれば、第6から第8の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタにおいて、第2取付方向は、第1取付方向の反対方向である。第1接触面は、第2取付方向を向くように配置される。第2接触面は、第1取付方向を向くように配置される。
【0023】
第9の特徴に係る電気コネクタでは、コネクタ本体が第1取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、コネクタ本体が第2取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、で比較的簡素な構造によりコネクタ本体の移動をより確実に制限しやすくなる。
【0024】
第10の特徴によれば、第6から第9の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタにおいて、第1接触面は、第2接触部の方を向くように配置される。第2接触面は、第1接触部の方を向くように配置される。
【0025】
第10の特徴に係る電気コネクタでは、コネクタ本体が第1取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、コネクタ本体が第2取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、で比較的簡素な構造によりコネクタ本体の移動をより確実に制限しやすくなる。
【0026】
第11の特徴によれば、第6から第10の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタにおいて、第1接触面は、第2接触面の方を向くように配置される。第2接触面は、第1接触面の方を向くように配置される。
【0027】
第11の特徴に係る電気コネクタでは、コネクタ本体が第1取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、コネクタ本体が第2取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態と、で比較的簡素な構造によりコネクタ本体の移動をより確実に制限しやすくなる。
【0028】
第12の特徴によれば、第6から第11の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタにおいて、第1接触部は、第1傾斜面を含む。第1傾斜面は、コネクタ本体がコネクタホルダに第1取付方向で取り付けられる際にコネクタホルダと摺動するように第1取付方向に対して傾斜する。
【0029】
第12の特徴に係る電気コネクタでは、第1傾斜面によりコネクタ本体をコネクタホルダに第1取付方向D1で円滑に取り付けできる。
【0030】
第13の特徴によれば、第12の特徴に係る電気コネクタにおいて、第1接触面は、第1取付方向において第2接触部と第1傾斜面との間に配置される。
【0031】
第13の特徴に係る電気コネクタでは、第1傾斜面によりコネクタ本体をコネクタホルダに第1取付方向D1で円滑に取り付けしつつ、取付完了後には第1接触面でコネクタ本体がコネクタホルダに対して移動するのを制限できる。
【0032】
第14の特徴によれば、第6から第13の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタにおいて、第2接触部は、コネクタ本体がコネクタホルダに第2取付方向で取り付けられる際にコネクタホルダと摺動するように第2取付方向に対して傾斜する第2傾斜面を含む。
【0033】
第14の特徴に係る電気コネクタでは、第2傾斜面によりコネクタ本体をコネクタホルダに第2取付方向D2で円滑に取り付けできる。
【0034】
第15の特徴によれば、第14の特徴に係る電気コネクタにおいて、第2接触面は、第2取付方向において第1接触部と第2傾斜面との間に配置される。
【0035】
第15の特徴に係る電気コネクタでは、第2傾斜面によりコネクタ本体をコネクタホルダに第2取付方向D2で円滑に取り付けしつつ、取付完了後には第2接触面でコネクタ本体がコネクタホルダに対して移動するのを制限できる。
【0036】
第16の特徴によれば、第1から第15の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタにおいて、第2取付方向は、第1取付方向に平行である。
【0037】
第16の特徴に係る電気コネクタでは、第1取付方向と第2取付方向とが平行であるので、第1接触部および第2接触部を含むコネクタ本体の構造を比較的簡素化できる。
【0038】
第17の特徴によれば、第1から第16の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタにおいて、第1露出部は、コネクタ本体から第1取付方向に突出する。
【0039】
第17の特徴に係る電気コネクタでは、コネクタ本体の取付方向を確認しやすくなり、誤組を抑制あるいは防止できる。
【0040】
第18の特徴によれば、第1から第17の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタにおいて、コネクタホルダは、第1コネクタホルダと、第1コネクタホルダとは異なる第2コネクタホルダと、を含む。コネクタ本体は、第1コネクタホルダに第1取付方向で取り付け可能である。第2コネクタホルダに第2取付方向で取り付け可能である。第1接触部は、コネクタ本体が第1取付方向で第1コネクタホルダに取り付けられる状態で第1コネクタホルダに対してコネクタ本体が移動するのを制限するように第1コネクタホルダと接触可能である。第2接触部は、コネクタ本体が第2取付方向で第2コネクタホルダに取り付けられる状態で第2コネクタホルダに対してコネクタ本体が移動するのを制限するように第2コネクタホルダと接触可能である。
【0041】
第18の特徴に係る電気コネクタでは、第1取付方向に対応する第1コネクタホルダと第2取付方向に対応する第2コネクタホルダとに電気コネクタを取り付け可能となり、部品の共通化によるコストダウンが確実に可能となる。
【0042】
第19の特徴によれば、電気コネクタ組立体は、第1から第18の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタと、第2電気コネクタと、を含む。第2電気コネクタは、第2接続導電体と、第2コネクタ本体と、を含む。第2接続導電体は、導電性を有する。第2コネクタ本体は、電気絶縁性を有し、第2接続導電体を部分的に覆う。第2接続導電体は、第3露出部と、第4露出部と、を含む。第3露出部は、第3導電体に電気的に接続されるように第2コネクタ本体から露出する。第4露出部は、第3導電体とは異なる第4導電体に電気的に接続されるように第2コネクタ本体から露出する。第2コネクタ本体は、第3取付方向と、第3取付方向とは異なる第4取付方向と、を有する。第2コネクタ本体は、第3取付方向および第4取付方向でコネクタホルダに取り付け可能である。第2コネクタ本体は、第3接触部と、第4接触部と、を含む。第3接触部は、第2コネクタ本体が第3取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態でコネクタホルダに対して第2コネクタ本体が移動するのを制限するようにコネクタホルダと接触可能である。第4接触部は、第2コネクタ本体が第4取付方向でコネクタホルダに取り付けられる状態でコネクタホルダに対して第2コネクタ本体が移動するのを制限するようにコネクタホルダと接触可能である。
【0043】
第19の特徴に係る電気コネクタ組立体では、部品の共通化によるコストダウンが可能となる。また、接続導電体と第2接続導電体とにより端子の総数が増え、電気的な経路の総数を増やすことができる。
【0044】
第20の特徴によれば、回転コネクタ装置は、ステータと、ロテータと、第1から第19の特徴のいずれか1つに係る電気コネクタと、を含む。ロテータは、ステータに対して回転軸線回りに回転可能である。ステータおよびロテータの少なくとも1つは、コネクタホルダを含む。
【0045】
第20の特徴に係る回転コネクタ装置では、部品の共通化による回転コネクタ装置のコストダウンが可能となる。
【発明の効果】
【0046】
本願に開示される技術であれば、部品の共通化によるコストダウンを可能とする電気コネクタ、電気コネクタ組立体、および回転コネクタ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1図1は、実施形態に係る回転コネクタ装置の上面である。
図2図2は、図1に示す回転コネクタ装置の断面図である。
図3図3は、図1に示す回転コネクタ装置の電気コネクタの斜視図である。
図4図4は、図1に示す回転コネクタ装置の電気コネクタの斜視図である。
図5図5は、図1のラインV-Vにおける回転コネクタ装置の断面図である。
図6図6は、図1のラインVI-VIにおける回転コネクタ装置の断面図である。
図7図7は、図1に示す回転コネクタ装置の部分斜視図である。
図8図8は、図1に示す回転コネクタ装置の部分斜視図である。
図9図9は、図1に示す回転コネクタ装置の部分斜視図である。
図10図10は、図1に示す回転コネクタ装置の部分斜視図である。
図11図11は、図3に示す電気コネクタの平面図である。
図12図12は、図3に示す電気コネクタの平面図である。
図13図13は、図1に示す回転コネクタ装置の第2電気コネクタの斜視図である。
図14図14は、図1に示す回転コネクタ装置の第2電気コネクタの斜視図である。
図15図15は、図1のラインXV-XVにおける回転コネクタ装置の断面図である。
図16図16は、図1のラインXVI-XVIにおける回転コネクタ装置の断面図である。
図17図17は、図13に示す第2電気コネクタの平面図である。
図18図18は、図13に示す第2電気コネクタの平面図である。
図19図19は、図1に示す回転コネクタ装置の電気コネクタ組立体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。図中において同じ符号は、対応するまたは同一の構成を示している。
【0049】
図1に示すように、回転コネクタ装置2は、ステータ10およびロテータ20を含む。ロテータ20は、ステータ10に対して回転軸線A1回りに回転可能である。ステータ10は、車体に取り付けられるように構成される。ロテータ20は、ステアリングホイールに連結されるように構成される。
【0050】
回転コネクタ装置2は、電気コネクタ30を含む。本実施形態では、回転コネクタ装置2は、複数の電気コネクタ30を含む。ステータ10に取り付けられる電気コネクタ30は、電気コネクタ30Aとも称し得る。ロテータ20に取り付けられる電気コネクタ30は、電気コネクタ30Bとも称し得る。電気コネクタ30は、第1電気コネクタ30とも称し得る。電気コネクタ30Aは、第1電気コネクタ30Aとも称し得る。電気コネクタ30Bは、第1電気コネクタ30Bとも称し得る。なお、電気コネクタ30の総数は、2つに限定されない。
【0051】
回転コネクタ装置2は、第2電気コネクタ40を含む。本実施形態では、回転コネクタ装置2は、複数の第2電気コネクタ40を含む。ステータ10に取り付けられる第2電気コネクタ40は、第2電気コネクタ40Aとも称し得る。ロテータ20に取り付けられる第2電気コネクタ40は、第2電気コネクタ40Bとも称し得る。なお、第2電気コネクタ40の総数は、2つに限定されない。第2電気コネクタ40は回転コネクタ装置2から省略されてもよい。
【0052】
回転コネクタ装置2は、電気コネクタ組立体ECを含む。本実施形態では、回転コネクタ装置2は、複数の電気コネクタ組立体ECを含む。電気コネクタ組立体ECは、電気コネクタ30および第2電気コネクタ40を含む。ステータ10に取り付けられる電気コネクタ組立体ECは、電気コネクタ組立体EC1とも称し得る。ロテータ20に取り付けられる電気コネクタ組立体ECは、電気コネクタ組立体EC2とも称し得る。すなわち、電気コネクタ組立体EC1は、電気コネクタ30Aおよび第2電気コネクタ40Aを含む。電気コネクタ組立体EC2は、電気コネクタ30Bおよび第2電気コネクタ40Bを含む。
【0053】
電気コネクタ30および第2電気コネクタ40は、互いに組み合わされるように構成される。例えば、電気コネクタ30Aおよび第2電気コネクタ40Aは、互いに組み合わされるように構成される。電気コネクタ30Bおよび第2電気コネクタ40Bは、互いに組み合わされるように構成される。しかし、第2電気コネクタ40Aおよび40Bの少なくとも1つが回転コネクタ装置2から省略されてもよい。また、電気コネクタ30Aおよび第2電気コネクタ40Aが1つの電気コネクタとして一体に設けられてもよい。電気コネクタ30Bおよび第2電気コネクタ40Bが1つの電気コネクタとして一体に設けられてもよい。
【0054】
本実施形態では、電気コネクタ30Aは、電気コネクタ30Bと同じ形状を有する。第2電気コネクタ40Aは、第2電気コネクタ40Bと同じ形状を有する。第2電気コネクタ40Aは、電気コネクタ30Aと同じ形状を有する。第2電気コネクタ40Bは、電気コネクタ30Bと同じ形状を有する。すなわち、電気コネクタ30Aおよび30Bおよび第2電気コネクタ40Aおよび40Bは、互いに同じ形状を有する。しかし、電気コネクタ30Aおよび30Bおよび第2電気コネクタ40Aおよび40Bの少なくとも1つが、電気コネクタ30Aおよび30Bおよび第2電気コネクタ40Aおよび40Bの他の電気コネクタと異なる形状を有していてもよい。
【0055】
ステータ10およびロテータ20の少なくとも1つは、コネクタホルダ50を含む。電気コネクタ30は、コネクタホルダ50に取り付け可能である。第2電気コネクタ40は、コネクタホルダ50に取り付け可能である。電気コネクタ組立体ECは、コネクタホルダ50に取り付け可能である。
【0056】
本実施形態では、コネクタホルダ50は、第1コネクタホルダ51と、第1コネクタホルダ51とは異なる第2コネクタホルダ52と、を含む。第2コネクタホルダ52は、第1コネクタホルダ51から離れて配置される。ステータ10は、第1コネクタホルダ51を含む。ロテータ20は、第2コネクタホルダ52を含む。電気コネクタ30(30A)は、第1コネクタホルダ51に取り付け可能である。電気コネクタ30(30B)は、第2コネクタホルダ52に取り付け可能である。第2電気コネクタ40Aは、第1コネクタホルダ51に取り付け可能である。第2電気コネクタ40Bは、第2コネクタホルダ52に取り付け可能である。電気コネクタ組立体EC1は、第1コネクタホルダ51に取り付け可能である。電気コネクタ組立体EC2は、第2コネクタホルダ52に取り付け可能である。
【0057】
回転コネクタ装置2は、第3電気コネクタ60を含む。本実施形態では、回転コネクタ装置2は、複数の第3電気コネクタ60を含む。ステータ10に取り付けられる第3電気コネクタ60は、第3電気コネクタ60Aとも称し得る。ロテータ20に取り付けられる第3電気コネクタ60は、第3電気コネクタ60Bとも称し得る。なお、第3電気コネクタ60の総数は、2つに限定されない。第3電気コネクタ60は回転コネクタ装置2から省略されてもよい。第3電気コネクタ60Aおよび60Bの少なくとも1つは回転コネクタ装置2から省略されてもよい。
【0058】
回転コネクタ装置2は、第4電気コネクタ62を含む。本実施形態では、回転コネクタ装置2は、複数の第4電気コネクタ62を含む。ステータ10に取り付けられる第4電気コネクタ62は、第4電気コネクタ62Aとも称し得る。ロテータ20に取り付けられる第4電気コネクタ62は、第4電気コネクタ62Bとも称し得る。なお、第4電気コネクタ62の総数は、2つに限定されない。第4電気コネクタ62は回転コネクタ装置2から省略されてもよい。第4電気コネクタ62Aおよび62Bの少なくとも1つは回転コネクタ装置2から省略されてもよい。
【0059】
ステータ10は、第3コネクタホルダ53を含む。第3電気コネクタ60Aは、第3コネクタホルダ53に取り付け可能である。第4電気コネクタ62Aは、第3コネクタホルダ53に取り付け可能である。
【0060】
ロテータ20は、第4コネクタホルダ54を含む。第3電気コネクタ60Bは、第4コネクタホルダ54に取り付け可能である。第4電気コネクタ62Bは、第4コネクタホルダ54に取り付け可能である。
【0061】
図2に示すように、ステータ10およびロテータ20は、回転軸線A1を取り囲むように設けられたケーブル収容空間70を形成する。例えば、ケーブル収容空間70は、環状であり、回転軸線A1に対して周方向D5に延びている。
【0062】
回転コネクタ装置2は、電気ケーブル71、72、73、および74を含む。電気ケーブル71、72、73、および74は、可撓性を有する。電気ケーブル71、72、73、および74の例は、フレキシブルフラットケーブルを含む。
【0063】
電気ケーブル71の第1端部は、電気コネクタ30A(図1参照)に電気的に接続される。電気ケーブル71の第2端部は、電気コネクタ30B(図1参照)に電気的に接続される。電気ケーブル71は、電気コネクタ30Aおよび30B(図1参照)を電気的に接続する。
【0064】
電気ケーブル72の第1端部は、第2電気コネクタ40A(図1参照)に電気的に接続される。電気ケーブル72の第2端部は、第2電気コネクタ40B(図1参照)に電気的に接続される。電気ケーブル72は、第2電気コネクタ40Aおよび40B(図1参照)を電気的に接続する。
【0065】
電気ケーブル73の第1端部は、第3電気コネクタ60A(図1参照)に電気的に接続される。電気ケーブル73の第2端部は、第3電気コネクタ60B(図1参照)に電気的に接続される。電気ケーブル73は、第3電気コネクタ60Aおよび60B(図1参照)を電気的に接続する。
【0066】
電気ケーブル74の第1端部は、第4電気コネクタ62A(図1参照)に電気的に接続される。電気ケーブル74の第2端部は、第4電気コネクタ62B(図1参照)に電気的に接続される。電気ケーブル74は、第4電気コネクタ62Aおよび62B(図1参照)を電気的に接続する。
【0067】
図3および図4に示すように、電気コネクタ30は、接続導電体31およびコネクタ本体32を含む。接続導電体31は導電性を有する。コネクタ本体32は、電気絶縁性を有し、接続導電体31を部分的に覆う。接続導電体31は、コネクタ本体32から部分的に露出する。接続導電体31は、部分的にコネクタ本体32に埋め込まれる。接続導電体31は、導電材料(例えば、銅などの導電性を有する金属)を含む。コネクタ本体32は、電気絶縁材料を含む。接続導電体31は、バスバー31とも称し得る。電気コネクタ30は、複数の接続導電体31を含んでいてもよい。
【0068】
図3に示すように、接続導電体31は、第1露出部31Aおよび第2露出部31Bを含む。第1露出部31Aは、第1導電体E1(図5および図6参照)に電気的に接続されるようにコネクタ本体32から露出する。第2露出部31Bは、第1導電体E1とは異なる第2導電体E2(図11参照)に電気的に接続されるようにコネクタ本体32から露出する。第1導電体E1は、例えば、車体側コネクタCN1(図5参照)の導電体E1A(例えば、端子)と、ステアリング側コネクタCN2(図6参照)の導電体E1B(例えば、端子)と、を含む。第2導電体E2は、電気ケーブル71(図11参照)の導電体71A(例えば、銅線)を含む。例えば、第2導電体E2は、第2露出部31Bに溶接により接続される。第1露出部31Aは、第2露出部31Bから離れて配置される。接続導電体31は、第1導電体E1と第2導電体E2とを電気的に接続するように構成される。
【0069】
本実施形態では、接続導電体31は、回転コネクタ装置2以外の外部装置と電気的に接続される第1導電体E1と、回転コネクタ装置2内に設けられる電気ケーブル71の導電体71Aなどの第2導電体E2と、を電気的に接続するように構成される。しかし、接続導電体31は、回転コネクタ装置2以外の第1外部装置と電気的に接続される第1導電体E1と、回転コネクタ装置2以外の第2外部装置と電気的に接続される第2導電体と、を電気的に接続するように構成されてもよい。
【0070】
図5および図6に示すように、コネクタ本体32は、第1取付方向D1と、第1取付方向D1とは異なる第2取付方向D2と、を有する。コネクタ本体32は、第1取付方向D1および第2取付方向D2でコネクタホルダ50に取り付け可能である。第1取付方向D1および第2取付方向D2は、コネクタ本体32に対して定義される。第1露出部31Aは、コネクタ本体32から第1取付方向D1に突出する。
【0071】
図5に示すように、コネクタ本体32は、第1コネクタホルダ51に第1取付方向D1で取り付け可能である。図6に示すように、コネクタ本体32は、第2コネクタホルダ52に第2取付方向D2で取り付け可能である。本実施形態では、第2取付方向D2は、第1取付方向D1に平行である。第2取付方向D2は、第1取付方向D1の反対方向である。しかし、第2取付方向D2は、第1取付方向D1と非平行であってもよい。
【0072】
図1に示すように、ステータ10は、ステータ本体11を含む。第3コネクタホルダ53は、ステータ本体11から径方向外側に突出する。第1コネクタホルダ51は、第3コネクタホルダ53に取り付けられる。第1コネクタホルダ51および第3コネクタホルダ53の位置関係は、図示される位置関係に限定されない。
【0073】
図5に示すように、第1コネクタホルダ51は、第1ホルダ本体51Aおよび第1コネクタサポート51Bを含む。第1ホルダ本体51Aは、第1内部空間51Cを含む。電気コネクタ30(30A)は、少なくとも部分的に第1内部空間51C内に設けられる。
【0074】
電気コネクタ30(30A)は、第1コネクタサポート51Bに第1取付方向D1で取り付けられる。第1コネクタサポート51Bは、第1取付部51Eおよび51Fを含む。第1取付部51Eは、第1開口51Gを含む。第1取付部51Fは、第1開口51Hを含む。
【0075】
図7および図8に示すように、第1取付部51Eおよび51Fは、第1ホルダ本体51Aから突出する。第1取付部51Eおよび51Fは、第1ホルダ本体51Aから第1取付方向D1の反対方向(例えば、第2取付方向D2)に突出する。図7に示すように、コネクタ本体32は、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第1取付方向D1で取り付けられる状態で第1取付部51Eの第1開口51G内に部分的に配置される。図8に示すように、コネクタ本体32は、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第1取付方向D1で取り付けられる状態で第1取付部51Fの第1開口51H内に部分的に配置される。本実施形態では、第1コネクタサポート51Bは、第1ホルダ本体51Aと1ピースの単一部材として一体に設けられる。しかし、第1コネクタサポート51Bは、第1ホルダ本体51Aとは別部材であってもよい。
【0076】
図1に示すように、ロテータ20は、円板部21を含む。図6に示すように、第2コネクタホルダ52は、第2ホルダ本体52Aおよび第2コネクタサポート52Bを含む。第2ホルダ本体52Aは、円板部21から軸方向ADに突出する。第2ホルダ本体52Aは、ケーブル収容空間70から離れるように円板部21から軸方向ADに突出する。軸方向ADは、回転軸線A1に平行に定義される。第2ホルダ本体52Aは、第2内部空間52Cを含む。電気コネクタ30(30B)は、少なくとも部分的に第2内部空間52C内に設けられる。本実施形態では、第2ホルダ本体52Aは、円板部21と1ピースの単一部材として一体に設けられる。しかし、第2ホルダ本体52Aは、円板部21とは別部材であってもよい。
【0077】
第2コネクタサポート52Bは、第2ホルダ本体52Aに取り付け可能である。第2コネクタサポート52Bは、第2コネクタサポート52Bが第2ホルダ本体52Aに取り付けられる状態で少なくとも部分的に第2ホルダ本体52Aの第2内部空間52C内に設けられる。本実施形態では、第2コネクタサポート52Bは、第2ホルダ本体52Aとは別部材である。しかし、第2コネクタサポート52Bは、第2ホルダ本体52Aと1ピースの単一部材として一体に設けられてもよい。
【0078】
電気コネクタ30(30B)は、第2コネクタサポート52Bに第2取付方向D2で取り付けられる。第2コネクタサポート52Bは、第2サポート本体52Dおよび第2取付部52Eおよび52Fを含む。第2取付部52Eは、第2開口52Gを含む。第2取付部52Fは、第2開口52Hを含む。
【0079】
図9および図10に示すように、第2取付部52Eおよび52Fは、第2サポート本体52Dから突出する。第2取付部52Eおよび52Fは、第2サポート本体52Dから第2取付方向D2の反対方向(例えば、第1取付方向D1)に突出する。図9に示すように、コネクタ本体32は、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第2取付方向D2で取り付けられる状態で第2取付部52Eの第2開口52G内に部分的に配置される。図10に示すように、コネクタ本体32は、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第2取付方向D2で取り付けられる状態で第2取付部52Fの第2開口52H内に部分的に配置される。本実施形態では、第2コネクタサポート52Bは、1ピースの単一部材として一体に設けられる。しかし、第2コネクタサポート52Bは、複数の別部材を含んでいてもよい。
【0080】
図5に示すように、コネクタ本体32は、第1接触部33を含む。第1接触部33は、コネクタ本体32が第1取付方向D1でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対してコネクタ本体32が移動するのを制限するようにコネクタホルダ50と接触可能である。第1接触部33は、コネクタ本体32が第1取付方向D1で第1コネクタホルダ51に取り付けられる状態で第1コネクタホルダ51に対してコネクタ本体32が移動するのを制限するように第1コネクタホルダ51と接触可能である。本実施形態では、コネクタ本体32は、複数の第1接触部33を含む。第1取付部51Eと接触可能な第1接触部33は、第1接触部33Xとも称し得る。第1取付部51Fと接触可能な第1接触部33は、第1接触部33Yとも称し得る。しかし、第1接触部33の総数は2つに限定されない。
【0081】
第1接触部33(33X)は、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第1取付方向D1で取り付けられる状態で第1取付部51Eの第1開口51G内に少なくとも部分的に配置される。第1接触部33(33Y)は、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第1取付方向D1で取り付けられる状態で第1取付部51Fの第1開口51H内に少なくとも部分的に配置される。第1接触部33(33X)が第1取付部51Eに引っかかることで、第1接触部33(33X)は、第1コネクタホルダ51に対してコネクタ本体32が第1取付方向D1の反対方向(例えば、第2取付方向D2)に移動するのを制限する。第1接触部33(33Y)が第1取付部51Fに引っかかることで、第1接触部33(33Y)は、第1コネクタホルダ51に対してコネクタ本体32が第1取付方向D1の反対方向(例えば、第2取付方向D2)に移動するのを制限する。
【0082】
図6に示すように、コネクタ本体32は、第2接触部34を含む。第2接触部34は、コネクタ本体32が第2取付方向D2でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対してコネクタ本体32が移動するのを制限するようにコネクタホルダ50と接触可能である。第2接触部34は、コネクタ本体32が第2取付方向D2で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52に対してコネクタ本体32が移動するのを制限するように第2コネクタホルダ52と接触可能である。本実施形態では、コネクタ本体32は、複数の第2接触部34を含む。第2取付部52Eと接触可能な第2接触部34は、第2接触部34Xとも称し得る。第2取付部52Fと接触可能な第2接触部34は、第2接触部34Yとも称し得る。しかし、第2接触部34の総数は2つに限定されない。
【0083】
第2接触部34(34X)は、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第2取付方向D2で取り付けられる状態で第2取付部52Eの第2開口52G内に少なくとも部分的に配置される。第2接触部34(34Y)は、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第2取付方向D2で取り付けられる状態で第2取付部52Fの第2開口52H内に少なくとも部分的に配置される。第2接触部34(34X)が第2取付部52Eに引っかかることで、第2接触部34(34X)は、第2コネクタホルダ52に対してコネクタ本体32が第2取付方向D2の反対方向(例えば、第1取付方向D1)に移動するのを制限する。第2接触部34(34Y)が第2取付部52Fに引っかかることで、第2接触部34(34Y)は、第2コネクタホルダ52に対してコネクタ本体32が第2取付方向D2の反対方向(例えば、第1取付方向D1)に移動するのを制限する。
【0084】
図5に示すように、第2接触部34は、コネクタ本体32が第1取付方向D1でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対してコネクタ本体32が移動するのを制限しないように構成される。第2接触部34は、コネクタ本体32が第1取付方向D1で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52に対してコネクタ本体32が移動するのを制限しないように構成される。
【0085】
図6に示すように、第1接触部33は、コネクタ本体32が第2取付方向D2でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対してコネクタ本体32が移動するのを制限しないように構成される。第1接触部33は、コネクタ本体32が第2取付方向D2で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52に対してコネクタ本体32が移動するのを制限しないように構成される。
【0086】
図11および図12に示すように、コネクタ本体32は、接続導電体31を部分的に覆う本体部35を含む。第1接触部33および第2接触部34の少なくとも1つは、本体部35から突出する。本実施形態では、第1接触部33および第2接触部34は、本体部35から突出する。しかし、第1接触部33および第2接触部34の少なくとも1つが本体部35から突出しない構造を有していてもよい。例えば、第1接触部33および第2接触部34の少なくとも1つが、凹部を含んでいてもよいし、突起および凹部を含んでいてもよい。
【0087】
第1接触部33(33X)は、第1取付方向D1と非平行な第1突出方向DP1Xに本体部35から突出する。第1接触部33(33Y)は、第1取付方向D1と非平行な第1突出方向DP1Yに本体部35から突出する。第2接触部34(34X)は、第2取付方向D2と非平行な第2突出方向DP2Xに本体部35から突出する。第2接触部34(34Y)は、第2取付方向D2と非平行な第2突出方向DP2Yに本体部35から突出する。
【0088】
本実施形態では、第1突出方向DP1Xは、第1取付方向D1に垂直である。第2突出方向DP2Xは、第2取付方向D2に垂直である。第1突出方向DP1Yは、第1取付方向D1に垂直である。第2突出方向DP2Yは、第2取付方向D2に垂直である。第2突出方向DP2Xは、第1突出方向DP1Xに平行であり、第1突出方向DP1Xと同じ方向である。第2突出方向DP2Yは、第1突出方向DP1Yに平行であり、第1突出方向DP1Yと同じ方向である。第1突出方向DP1Xは、第1突出方向DP1Yの反対方向である。第2突出方向DP2Xは、第2突出方向DP2Yの反対方向である。しかし、第1突出方向DP1XおよびDP1Yの少なくとも1つは、第1取付方向D1と非垂直であってもよい。第2突出方向DP2XおよびDP2Yの少なくとも1つは、第2取付方向D2と非垂直であってもよい。第2突出方向DP2Xは、第1突出方向DP1Xと異なる方向であってもよい。第2突出方向DP2Yは、第1突出方向DP1Yと異なる方向であってもよい。第2突出方向DP2Xは、第1突出方向DP1Xと非平行であってもよい。第2突出方向DP2Yは、第1突出方向DP1Yと非平行であってもよい。
【0089】
第1接触部33(33X)および第2接触部34(34X)は、互いに離れて配置される。第1接触部33(33Y)および第2接触部34(34Y)は、互いに離れて配置される。本実施形態では、第1接触部33(33X)は、第2接触部34(34X)から第1取付方向D1に離れて配置される。第1接触部33(33Y)は、第2接触部34(34Y)から第1取付方向D1に離れて配置される。第2接触部34(34X)は、第1接触部33(33X)から第2取付方向D2に離れて配置される。第2接触部34(34Y)は、第1接触部33(33Y)から第2取付方向D2に離れて配置される。しかし、第1接触部33(33X)および第2接触部34(34X)の位置関係は、図示される位置関係に限定されない。第1接触部33(33Y)および第2接触部34(34Y)の位置関係は、図示される位置関係に限定されない。第1接触部33(33X)および第2接触部34(34X)が互いに離れずに一体に設けられてもよい。第1接触部33(33Y)および第2接触部34(34Y)が互いに離れずに一体に設けられてもよい。
【0090】
図5に示すように、第1接触部33(33X)および第2接触部34(34X)は、本体部35と1ピースの単一部材として一体に設けられる。第1接触部33(33Y)および第2接触部34(34Y)は、本体部35と1ピースの単一部材として一体に設けられる。しかし、第1接触部33(33X)および第2接触部34(34X)の少なくとも1つは、本体部35と別部材であってもよい。第1接触部33(33Y)および第2接触部34(34Y)の少なくとも1つは、本体部35と別部材であってもよい。
【0091】
図5に示すように、第1接触部33は、第1接触面33Aを含む。第1接触面33Aは、コネクタ本体32が第1取付方向D1でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50と接触可能である。第1接触面33Aは、コネクタ本体32が第1取付方向D1で第1コネクタホルダ51に取り付けられる状態で第1コネクタホルダ51と接触可能である。
【0092】
第1接触面33Aは、第1取付方向D1に対して垂直な面を含む。第1接触面33Aは、第1取付方向D1の反対方向を向くように配置される。第1接触面33Aは、第2取付方向D2を向くように配置される。第1接触面33Aは、第2接触部34の方を向くように配置される。
【0093】
図6に示すように、第2接触部34は、第2接触面34Aを含む。第2接触面34Aは、コネクタ本体32が第2取付方向D2でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50と接触可能である。第2接触面34Aは、コネクタ本体32が第2取付方向D2で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52と接触可能である。
【0094】
第2接触面34Aは、第2取付方向D2に対して垂直な面を含む。第2接触面34Aは、第2取付方向D2の反対方向を向くように配置される。第2接触面34Aは、第1取付方向D1を向くように配置される。第2接触面34Aは、第1接触部33の方を向くように配置される。
【0095】
図5に示すように、第1接触面33Aは、第2接触面34Aの方を向くように配置される。第2接触面34Aは、第1接触面33Aの方を向くように配置される。第1接触面33Aは、第2接触面34Aから第1取付方向D1に離れて配置される。第2接触面34Aは、第1接触面33Aから第2取付方向D2に離れて配置される。
【0096】
図5に示すように、第1接触部33は、第1傾斜面33Bを含む。第1傾斜面33Bは、コネクタ本体32がコネクタホルダ50に第1取付方向D1で取り付けられる際にコネクタホルダ50と摺動するように第1取付方向D1に対して傾斜する。第1接触面33Aは、第1取付方向D1において第2接触部34と第1傾斜面33Bとの間に配置される。第1傾斜面33Bは、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第1取付方向D1で取り付けられる際に第1コネクタホルダ51と摺動するように第1取付方向D1に対して傾斜する。
【0097】
第1接触部33(33X)の第1傾斜面33Bは、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第1取付方向D1で取り付けられる際に第1コネクタホルダ51の第1取付部51Eと摺動する。第1接触部33(33X)の第1傾斜面33Bは、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第1取付方向D1で取り付けられる際に第1取付部51Eが本体部35から離れるように第1取付部51Eを押す。
【0098】
第1接触部33(33Y)の第1傾斜面33Bは、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第1取付方向D1で取り付けられる際に第1コネクタホルダ51の第1取付部51Fと摺動する。第1接触部33(33Y)の第1傾斜面33Bは、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第1取付方向D1で取り付けられる際に第1取付部51Fが本体部35から離れるように第1取付部51Fを押す。
【0099】
図6に示すように、第2接触部34は、第2傾斜面34Bを含む。第2傾斜面34Bは、コネクタ本体32がコネクタホルダ50に第2取付方向D2で取り付けられる際にコネクタホルダ50と摺動するように第2取付方向D2に対して傾斜する。第2接触面34Aは、第2取付方向D2において第1接触部33と第2傾斜面34Bとの間に配置される。第2傾斜面34Bは、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第2取付方向D2で取り付けられる際に第2コネクタホルダ52と摺動するように第2取付方向D2に対して傾斜する。
【0100】
第2接触部34(34X)の第2傾斜面34Bは、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第2取付方向D2で取り付けられる際に第2コネクタホルダ52の第2取付部52Eと摺動する。第2接触部34(34X)の第2傾斜面34Bは、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第2取付方向D2で取り付けられる際に第2取付部52Eが本体部35から離れるように第2取付部52Eを押す。
【0101】
第2接触部34(34Y)の第2傾斜面34Bは、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第2取付方向D2で取り付けられる際に第2コネクタホルダ52の第2取付部52Fと摺動する。第2接触部34(34Y)の第2傾斜面34Bは、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第2取付方向D2で取り付けられる際に第2取付部52Fが本体部35から離れるように第2取付部52Fを押す。
【0102】
図11および図12に示すように、コネクタ本体32の本体部35は、第1端面35A、第2端面35B、第3端面35C、および第4端面35Dを含む。第1端面35Aは、第1取付方向D1を向く。第2端面35Bは、第1端面35Aの裏側に配置され、第2取付方向D2を向く。第3端面35Cは、第1端面35Aから第2端面35Bまで延びる。第4端面35Dは、第3端面35Cの裏側に配置され、第1端面35Aから第2端面35Bまで延びる。
【0103】
第1端面35Aは、第2端面35Bよりも第1露出部31Aの近くに配置される。第2露出部31Bは、第1端面35Aと第2端面35Bとの間に配置される。第1接触部33(33X)は、第3端面35C上に設けられる。第2接触部34(34X)は、第3端面35C上に設けられる。第1接触部33(33X)は、第3端面35Cから突出する。第2接触部34(34X)は、第3端面35Cから突出する。第1接触部33(33Y)は、第4端面35D上に設けられる。第2接触部34(34Y)は、第4端面35D上に設けられる。第1接触部33(33Y)は、第4端面35Dから突出する。第2接触部34(34Y)は、第4端面35Dから突出する。
【0104】
図5に示すように、第1端面35Aは、コネクタ本体32が第1取付方向D1でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50と接触可能である。第1端面35Aは、コネクタ本体32が第1取付方向D1で第1コネクタホルダ51に取り付けられる状態で第1コネクタホルダ51と接触可能である。第1接触面33Aは、コネクタ本体32が第1取付方向D1で第1コネクタホルダ51に取り付けられる状態で第1コネクタホルダ51に対してコネクタ本体32が第1取付方向D1の反対方向に移動するのを制限する。第1端面35Aは、コネクタ本体32が第1取付方向D1で第1コネクタホルダ51に取り付けられる状態で第1コネクタホルダ51に対してコネクタ本体32が第1取付方向D1に移動するのを制限する。したがって、電気コネクタ30(30A)が第1コネクタホルダ51に第1取付方向D1で取り付けられる状態が保持される。
【0105】
図6に示すように、第2端面35Bは、コネクタ本体32が第2取付方向D2でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50と接触可能である。第2端面35Bは、コネクタ本体32が第2取付方向D2で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52と接触可能である。第1接触面33Aは、コネクタ本体32が第2取付方向D2で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52に対してコネクタ本体32が第2取付方向D2の反対方向に移動するのを制限する。第2端面35Bは、コネクタ本体32が第2取付方向D2で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52に対してコネクタ本体32が第2取付方向D2に移動するのを制限する。したがって、電気コネクタ30(30B)が第2コネクタホルダ52に第2取付方向D2で取り付けられる状態が保持される。
【0106】
図13および図14に示すように、第2電気コネクタ40Aは、第2接続導電体41および第2コネクタ本体42を含む。第2接続導電体41は導電性を有する。第2コネクタ本体42は、電気絶縁性を有し、第2接続導電体41を部分的に覆う。第2接続導電体41は、第2コネクタ本体42から部分的に露出する。第2接続導電体41は、部分的に第2コネクタ本体42に埋め込まれる。第2接続導電体41は、導電材料(例えば、銅などの導電性を有する金属)を含む。第2コネクタ本体42は、電気絶縁材料を含む。第2接続導電体41は、第2バスバー41とも称し得る。第2電気コネクタ40は、複数の第2接続導電体41を含んでいてもよい。
【0107】
図13に示すように、第2接続導電体41は、第3露出部41Aおよび第4露出部41Bを含む。第3露出部41Aは、第3導電体E3に電気的に接続されるように第2コネクタ本体42から露出する。第4露出部41Bと、第3導電体E3とは異なる第4導電体E4に電気的に接続されるように第2コネクタ本体42から露出する。第3導電体E3は、例えば、車体側コネクタCN1(図15参照)の導電体E3A(例えば、端子)と、ステアリング側コネクタCN2(図16参照)の導電体E3B(例えば、端子)と、を含む。第4導電体E4は、電気ケーブル72(図17参照)の導電体72A(例えば、銅線)を含む。例えば、第4導電体E4は、第2露出部31Bに溶接により接続される。第3露出部41Aは、第4露出部41Bから離れて配置される。第2接続導電体41は、第3導電体E3と第4導電体E4とを電気的に接続するように構成される。
【0108】
本実施形態では、第2接続導電体41は、回転コネクタ装置2以外の外部装置と電気的に接続される第3導電体E3と、回転コネクタ装置2内に設けられる電気ケーブル72の導電体72Aなどの第4導電体E4と、を電気的に接続するように構成される。しかし、第2接続導電体41は、回転コネクタ装置2以外の第1外部装置と電気的に接続される第3導電体E3と、回転コネクタ装置2以外の第2外部装置と電気的に接続される第4導電体と、を電気的に接続するように構成されてもよい。
【0109】
図15および図16に示すように、第2コネクタ本体42は、第3取付方向D3と、第3取付方向D3とは異なる第4取付方向D4と、を有する。第2コネクタ本体は、第3取付方向D3および第4取付方向D4でコネクタホルダに取り付け可能である。第3取付方向D3および第4取付方向D4は、第2コネクタ本体42に対して定義される。第3露出部41Aは、第2コネクタ本体42から第3取付方向D3に突出する。
【0110】
図15に示すように、第2コネクタ本体42は、第1コネクタホルダ51に第3取付方向D3で取り付け可能である。図16に示すように、第2コネクタ本体42は、第2コネクタホルダ52に第4取付方向D4で取り付け可能である。本実施形態では、第4取付方向D4は、第3取付方向D3に平行である。第4取付方向D4は、第3取付方向D3の反対方向である。しかし、第4取付方向D4は、第3取付方向D3と非平行であってもよい。
【0111】
本実施形態では、第2電気コネクタ40の第3取付方向D3は、電気コネクタ30の第1取付方向D1と同じである。第2電気コネクタ40の第4取付方向D4は、電気コネクタ30の第2取付方向D2と同じである。しかし、第2電気コネクタ40の第3取付方向D3は、電気コネクタ30の第1取付方向D1と異なっていてもよい。第2電気コネクタ40の第4取付方向D4は、電気コネクタ30の第2取付方向D2と異なっていてもよい。
【0112】
図15に示すように、第2コネクタ本体42は、第2コネクタ本体42が第1コネクタホルダ51に第3取付方向D3で取り付けられる状態で第1取付部51Eの第1開口51G内に部分的に配置される。第2コネクタ本体42は、第2コネクタ本体42が第1コネクタホルダ51に第3取付方向D3で取り付けられる状態で第1取付部51Fの第1開口51H内に部分的に配置される。
【0113】
図16に示すように、第2コネクタサポート52Bは、第2サポート本体52Dおよび第2取付部52Eおよび52Fを含む。第2コネクタ本体42は、第2コネクタ本体42が第2コネクタホルダ52に第4取付方向D4で取り付けられる状態で第2取付部52Eの第2開口52G内に部分的に配置される。第2コネクタ本体42は、第2コネクタ本体42が第2コネクタホルダ52に第4取付方向D4で取り付けられる状態で第2取付部52Fの第2開口52H内に部分的に配置される。
【0114】
図15に示すように、第2コネクタ本体42は、第3接触部43を含む。第3接触部43は、第2コネクタ本体42が第3取付方向D3でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対して第2コネクタ本体42が移動するのを制限するようにコネクタホルダ50と接触可能である。第3接触部43は、第2コネクタ本体42が第3取付方向D3で第1コネクタホルダ51に取り付けられる状態で第1コネクタホルダ51に対して第2コネクタ本体42が移動するのを制限するように第1コネクタホルダ51と接触可能である。本実施形態では、第2コネクタ本体42は、複数の第3接触部43を含む。第1取付部51Eと接触可能な第3接触部43は、第3接触部43Xとも称し得る。第1取付部51Fと接触可能な第3接触部43は、第3接触部43Yとも称し得る。しかし、第3接触部43の総数は2つに限定されない。
【0115】
第3接触部43(43X)は、第2コネクタ本体42が第1コネクタホルダ51に第3取付方向D3で取り付けられる状態で第1取付部51Eの第1開口51G内に少なくとも部分的に配置される。第3接触部43(43Y)は、第2コネクタ本体42が第1コネクタホルダ51に第3取付方向D3で取り付けられる状態で第1取付部51Fの第1開口51H内に少なくとも部分的に配置される。第3接触部43(43X)が第1取付部51Eに引っかかることで、第3接触部43(43X)は、第1コネクタホルダ51に対して第2コネクタ本体42が第3取付方向D3の反対方向(例えば、第4取付方向D4)に移動するのを制限する。第3接触部43(43Y)が第1取付部51Fに引っかかることで、第3接触部43(43Y)は、第1コネクタホルダ51に対して第2コネクタ本体42が第3取付方向D3の反対方向(例えば、第4取付方向D4)に移動するのを制限する。
【0116】
図16に示すように、第2コネクタ本体42は、第4接触部44を含む。第4接触部44は、第2コネクタ本体42が第4取付方向D4でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対して第2コネクタ本体42が移動するのを制限するようにコネクタホルダ50と接触可能である。第4接触部44は、第2コネクタ本体42が第4取付方向D4で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52に対して第2コネクタ本体42が移動するのを制限するように第2コネクタホルダ52と接触可能である。本実施形態では、第2コネクタ本体42は、複数の第4接触部44を含む。第2取付部52Eと接触可能な第4接触部44は、第4接触部44Xとも称し得る。第2取付部52Fと接触可能な第4接触部44は、第4接触部44Yとも称し得る。しかし、第4接触部44の総数は2つに限定されない。
【0117】
第4接触部44(44X)は、第2コネクタ本体42が第2コネクタホルダ52に第4取付方向D4で取り付けられる状態で第2取付部52Eの第2開口52G内に少なくとも部分的に配置される。第4接触部44(44Y)は、第2コネクタ本体42が第2コネクタホルダ52に第4取付方向D4で取り付けられる状態で第2取付部52Fの第2開口52H内に少なくとも部分的に配置される。第4接触部44(44X)が第2取付部52Eに引っかかることで、第4接触部44(44X)は、第2コネクタホルダ52に対して第2コネクタ本体42が第4取付方向D4の反対方向(例えば、第3取付方向D3)に移動するのを制限する。第4接触部44(44Y)が第2取付部52Fに引っかかることで、第4接触部44(44Y)は、第2コネクタホルダ52に対して第2コネクタ本体42が第4取付方向D4の反対方向(例えば、第3取付方向D3)に移動するのを制限する。
【0118】
図15に示すように、第4接触部44は、第2コネクタ本体42が第3取付方向D3でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対して第2コネクタ本体42が移動するのを制限しないように構成される。第4接触部44は、第2コネクタ本体42が第3取付方向D3で第1コネクタホルダ51に取り付けられる状態で第1コネクタホルダ51に対して第2コネクタ本体42が移動するのを制限しないように構成される。
【0119】
図16に示すように、第3接触部43は、第2コネクタ本体42が第4取付方向D4でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対して第2コネクタ本体42が移動するのを制限しないように構成される。第3接触部43は、第2コネクタ本体42が第4取付方向D4で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52に対して第2コネクタ本体42が移動するのを制限しないように構成される。
【0120】
図17および図18に示すように、第2コネクタ本体42は、第2接続導電体41を部分的に覆う第2本体部45を含む。第3接触部43および第4接触部44の少なくとも1つは、第2本体部45から突出する。本実施形態では、第3接触部43および第4接触部44は、第2本体部45から突出する。しかし、第3接触部43および第4接触部44の少なくとも1つが第2本体部45から突出しない構造を有していてもよい。例えば、第3接触部43および第4接触部44の少なくとも1つが、凹部を含んでいてもよいし、突起および凹部を含んでいてもよい。
【0121】
第3接触部43(43X)は、第3取付方向D3と非平行な第3突出方向DP3Xに第2本体部45から突出する。第3接触部43(43Y)は、第3取付方向D3と非平行な第3突出方向DP3Yに第2本体部45から突出する。第4接触部44(44X)は、第4取付方向D4と非平行な第4突出方向DP4Xに第2本体部45から突出する。第4接触部44(44Y)は、第4取付方向D4と非平行な第4突出方向DP4Yに第2本体部45から突出する。
【0122】
本実施形態では、第3突出方向DP3Xは、第3取付方向D3に垂直である。第4突出方向DP4Xは、第4取付方向D4に垂直である。第3突出方向DP3Yは、第3取付方向D3に垂直である。第4突出方向DP4Yは、第4取付方向D4に垂直である。第4突出方向DP4Xは、第3突出方向DP3Xに平行であり、第3突出方向DP3Xと同じ方向である。第4突出方向DP4Yは、第3突出方向DP3Yに平行であり、第3突出方向DP3Yと同じ方向である。第3突出方向DP3Xは、第3突出方向DP3Yの反対方向である。第4突出方向DP4Xは、第4突出方向DP4Yの反対方向である。しかし、第3突出方向DP3XおよびDP3Yの少なくとも1つは、第3取付方向D3と非垂直であってもよい。第4突出方向DP4XおよびDP4Yの少なくとも1つは、第4取付方向D4と非垂直であってもよい。第4突出方向DP4Xは、第3突出方向DP3Xと異なる方向であってもよい。第4突出方向DP4Yは、第3突出方向DP3Yと異なる方向であってもよい。第4突出方向DP4Xは、第3突出方向DP3Xと非平行であってもよい。第4突出方向DP4Yは、第3突出方向DP3Yと非平行であってもよい。
【0123】
第3接触部43(43X)および第4接触部44(44X)は、互いに離れて配置される。第3接触部43(43Y)および第4接触部44(44Y)は、互いに離れて配置される。本実施形態では、第3接触部43(43X)は、第4接触部44(44X)から第3取付方向D3に離れて配置される。第3接触部43(43Y)は、第4接触部44(44Y)から第3取付方向D3に離れて配置される。第4接触部44(44X)は、第3接触部43(43X)から第4取付方向D4に離れて配置される。第4接触部44(44Y)は、第3接触部43(43Y)から第4取付方向D4に離れて配置される。しかし、第3接触部43(43X)および第4接触部44(44X)の位置関係は、図示される位置関係に限定されない。第3接触部43(43Y)および第4接触部44(44Y)の位置関係は、図示される位置関係に限定されない。第3接触部43(43X)および第4接触部44(44X)が互いに離れずに一体に設けられてもよい。第3接触部43(43Y)および第4接触部44(44Y)が互いに離れずに一体に設けられてもよい。
【0124】
図15に示すように、第3接触部43(43X)および第4接触部44(44X)は、1ピースの単一部材として第2本体部45と一体に設けられる。第3接触部43(43Y)および第4接触部44(44Y)は、1ピースの単一部材として第2本体部45と一体に設けられる。しかし、第3接触部43(43X)および第4接触部44(44X)の少なくとも1つは、第2本体部45と別部材であってもよい。第3接触部43(43Y)および第4接触部44(44Y)の少なくとも1つは、第2本体部45と別部材であってもよい。
【0125】
図15に示すように、第3接触部43は、第3接触面43Aを含む。第3接触面43Aは、第2コネクタ本体42が第3取付方向D3でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50と接触可能である。第3接触面43Aは、第2コネクタ本体42が第3取付方向D3で第1コネクタホルダ51に取り付けられる状態で第1コネクタホルダ51と接触可能である。
【0126】
第3接触面43Aは、第3取付方向D3に対して垂直な面を含む。第3接触面43Aは、第3取付方向D3の反対方向を向くように配置される。第3接触面43Aは、第4取付方向D4を向くように配置される。第3接触面43Aは、第4接触部44の方を向くように配置される。
【0127】
図16に示すように、第4接触部44は、第4接触面44Aを含む。第4接触面44Aは、第2コネクタ本体42が第4取付方向D4でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50と接触可能である。第4接触面44Aは、第2コネクタ本体42が第4取付方向D4で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52と接触可能である。
【0128】
第4接触面44Aは、第4取付方向D4に対して垂直な面を含む。第4接触面44Aは、第4取付方向D4の反対方向を向くように配置される。第4接触面44Aは、第3取付方向D3を向くように配置される。第4接触面44Aは、第3接触部43の方を向くように配置される。
【0129】
図15に示すように、第3接触面43Aは、第4接触面44Aの方を向くように配置される。第4接触面44Aは、第3接触面43Aの方を向くように配置される。第3接触面43Aは、第4接触面44Aから第3取付方向D3に離れて配置される。第4接触面44Aは、第3接触面43Aから第4取付方向D4に離れて配置される。
【0130】
図15に示すように、第3接触部43は、第3傾斜面43Bを含む。第3傾斜面43Bは、コネクタ本体32がコネクタホルダ50に第3取付方向D3で取り付けられる際にコネクタホルダ50と摺動するように第3取付方向D3に対して傾斜する。第3接触面43Aは、第3取付方向D3において第4接触部44と第3傾斜面43Bとの間に配置される。第3傾斜面43Bは、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第3取付方向D3で取り付けられる際に第1コネクタホルダ51と摺動するように第3取付方向D3に対して傾斜する。
【0131】
第3接触部43(43X)の第3傾斜面43Bは、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第3取付方向D3で取り付けられる際に第1コネクタホルダ51の第1取付部51Eと摺動する。第3接触部43(43X)の第3傾斜面43Bは、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第3取付方向D3で取り付けられる際に第1取付部51Eが第2本体部45から離れるように第1取付部51Eを押す。
【0132】
第3接触部43(43Y)の第3傾斜面43Bは、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第3取付方向D3で取り付けられる際に第1コネクタホルダ51の第1取付部51Fと摺動する。第3接触部43(43Y)の第3傾斜面43Bは、コネクタ本体32が第1コネクタホルダ51に第3取付方向D3で取り付けられる際に第1取付部51Fが第2本体部45から離れるように第1取付部51Fを押す。
【0133】
図16に示すように、第4接触部44は、第4傾斜面44Bを含む。第4傾斜面44Bは、コネクタ本体32がコネクタホルダ50に第4取付方向D4で取り付けられる際にコネクタホルダ50と摺動するように第4取付方向D4に対して傾斜する。第4接触面44Aは、第4取付方向D4において第3接触部43と第4傾斜面44Bとの間に配置される。第4傾斜面44Bは、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第4取付方向D4で取り付けられる際に第2コネクタホルダ52と摺動するように第4取付方向D4に対して傾斜する。
【0134】
第4接触部44(44X)の第4傾斜面44Bは、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第4取付方向D4で取り付けられる際に第2コネクタホルダ52の第2取付部52Eと摺動する。第4接触部44(44X)の第4傾斜面44Bは、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第4取付方向D4で取り付けられる際に第2取付部52Eが第2本体部45から離れるように第2取付部52Eを押す。
【0135】
第4接触部44(44Y)の第4傾斜面44Bは、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第4取付方向D4で取り付けられる際に第2コネクタホルダ52の第2取付部52Fと摺動する。第4接触部44(44Y)の第4傾斜面44Bは、コネクタ本体32が第2コネクタホルダ52に第4取付方向D4で取り付けられる際に第2取付部52Fが第2本体部45から離れるように第2取付部52Fを押す。
【0136】
図17および図18に示すように、第2コネクタ本体42の第2本体部45は、第1端面45A、第2端面45B、第3端面45C、および第4端面45Dを含む。第1端面45Aは、第3取付方向D3を向く。第2端面45Bは、第1端面45Aの裏側に配置され、第4取付方向D4を向く。第3端面45Cは、第1端面45Aから第2端面45Bまで延びる。第4端面45Dは、第3端面45Cの裏側に配置され、第1端面45Aから第2端面45Bまで延びる。
【0137】
第1端面45Aは、第2端面45Bよりも第3露出部41Aの近くに配置される。第4露出部41Bは、第1端面45Aと第2端面45Bとの間に配置される。第3接触部43(43X)は、第3端面45C上に設けられる。第4接触部44(44X)は、第3端面45C上に設けられる。第3接触部43(43X)は、第3端面45Cから突出する。第4接触部44(44X)は、第3端面45Cから突出する。第3接触部43(43Y)は、第4端面45D上に設けられる。第4接触部44(44Y)は、第4端面45D上に設けられる。第3接触部43(43Y)は、第4端面45Dから突出する。第4接触部44(44Y)は、第4端面45Dから突出する。
【0138】
図15に示すように、第1端面45Aは、第2コネクタ本体42が第3取付方向D3でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50と接触可能である。第1端面45Aは、第2コネクタ本体42が第3取付方向D3で第1コネクタホルダ51に取り付けられる状態で第1コネクタホルダ51と接触可能である。第3接触面43Aは、第2コネクタ本体42が第3取付方向D3で第1コネクタホルダ51に取り付けられる状態で第1コネクタホルダ51に対して第2コネクタ本体42が第3取付方向D3の反対方向に移動するのを制限する。第1端面45Aは、第2コネクタ本体42が第3取付方向D3で第1コネクタホルダ51に取り付けられる状態で第1コネクタホルダ51に対して第2コネクタ本体42が第3取付方向D3に移動するのを制限する。したがって、第2電気コネクタ40(40A)が第1コネクタホルダ51に第3取付方向D3で取り付けられる状態が保持される。
【0139】
図16に示すように、第2端面45Bは、第2コネクタ本体42が第4取付方向D4でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50と接触可能である。第2端面45Bは、第2コネクタ本体42が第4取付方向D4で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52と接触可能である。第3接触面43Aは、第2コネクタ本体42が第4取付方向D4で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52に対して第2コネクタ本体42が第4取付方向D4の反対方向に移動するのを制限する。第2端面45Bは、第2コネクタ本体42が第4取付方向D4で第2コネクタホルダ52に取り付けられる状態で第2コネクタホルダ52に対して第2コネクタ本体42が第4取付方向D4に移動するのを制限する。したがって、第2電気コネクタ40(40B)が第2コネクタホルダ52に第4取付方向D4で取り付けられる状態が保持される。
【0140】
図19に示すように、電気コネクタ30および第2電気コネクタ40は、互いに組み合わされる。図4に示すように、コネクタ本体32は、第1位置決め突起38を含む。第1位置決め突起38は、本体部35から突出する。本体部35は、第1側面35Fおよび第1位置決め開口35Hを含む。第1位置決め開口35Hは、第1側面35F上に設けられる。第1位置決め突起38は、第1側面35Fから突出する。図13に示すように、第2コネクタ本体42は、第2位置決め突起48を含む。第2位置決め突起48は、第2本体部45から突出する。第2本体部45は、第2側面45Fおよび第2位置決め開口45Hを含む。第2位置決め開口45Hは、第2側面45F上に設けられる。第2位置決め突起48は、第2側面45Fから突出する。図19に示すように、電気コネクタ30の第1側面35Fと第2電気コネクタ40の第2側面45Fとが向かい合う状態で電気コネクタ30および第2電気コネクタ40が組み合わされる。
【0141】
図5および図6に示すように、第2電気コネクタ40の第2位置決め突起48は、電気コネクタ30および第2電気コネクタ40が組み合わされる状態で電気コネクタ30の第1位置決め開口35H内に配置される。図15および図16に示すように、電気コネクタ30の第1位置決め突起38は、電気コネクタ30および第2電気コネクタ40が組み合わされる状態で第2電気コネクタ40の第2位置決め開口45H内に配置される。こうして、電気コネクタ30と第2電気コネクタ40との位置決めが可能となる。
【0142】
以上に説明したように、電気コネクタ30は、接続導電体31と、コネクタ本体32と、を含む。接続導電体31は、導電性を有する。コネクタ本体32は、電気絶縁性を有し、接続導電体31を部分的に覆う。接続導電体31は、第1露出部31Aと、第2露出部31Bと、を含む。第1露出部31Aは、第1導電体E1に電気的に接続されるようにコネクタ本体32から露出する。第2露出部31Bは、第1導電体E1とは異なる第2導電体E2に電気的に接続されるようにコネクタ本体32から露出する。コネクタ本体32は、第1取付方向D1と、第1取付方向D1とは異なる第2取付方向D2と、を有する。コネクタ本体32は、第1取付方向D1および第2取付方向D2でコネクタホルダ50に取り付け可能である。コネクタ本体32は、第1接触部33と、第2接触部34と、を含む。第1接触部33は、コネクタ本体32が第1取付方向D1でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対してコネクタ本体32が移動するのを制限するようにコネクタホルダ50と接触可能である。第2接触部34は、コネクタ本体32が第2取付方向D2でコネクタホルダ50に取り付けられる状態でコネクタホルダ50に対してコネクタ本体32が移動するのを制限するようにコネクタホルダ50と接触可能である。
【0143】
電気コネクタ30では、コネクタ本体32が第1取付方向D1と第2取付方向D2とを有しており、コネクタ本体32が、第1取付方向D1に対応する第1接触部33と、第2取付方向D2に対応する第2接触部34と、を含む。したがって、比較的簡素な構造で、第1取付方向D1に対応するコネクタホルダ50と第2取付方向D2に対応するコネクタホルダ50とに電気コネクタ30を取り付け可能となり、部品の共通化によるコストダウンが可能となる。
【0144】
なお、前述の実施形態では、電気コネクタ30、第2電気コネクタ40、および電気コネクタ組立体ECは、回転コネクタ装置2に用いられている。しかし、電気コネクタ30、第2電気コネクタ40、および電気コネクタ組立体ECは、回転コネクタ装置2以外の装置にも使用可能である。例えば、電気コネクタ30、第2電気コネクタ40、および電気コネクタ組立体ECは、車両に搭載される車載装置に使用可能である。
【0145】
コネクタホルダ50の少なくとも一部は、1ピースの単一部材としてステータ10およびロテータ20の少なくとも一方と一体的に形成されてもよい。逆に、コネクタホルダ50の少なくとも一部は、ステータ10およびロテータ20の少なくとも一方とは別部材であってもよい。例えば、第1コネクタホルダ51の少なくとも一部は、1ピースの単一部材としてステータ本体11と一体的に形成されてもよいし、ステータ本体11とは別部材であってもよい。第2コネクタホルダ52の少なくとも一部は、1ピースの単一部材として円板部21と一体的に形成されてもよいし、円板部21とは別部材であってもよい。第2コネクタホルダ52の第2ホルダ本体52Aは、1ピースの単一部材として円板部21と一体的に形成されていてもよいし、円板部21とは別部材であってもよい。第2コネクタホルダ52の第2コネクタサポート52Bは、1ピースの単一部材として円板部21と一体的に形成されていてもよいし、円板部21とは別部材であってもよい。
【0146】
本願においては、「備える」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有する」、「含む」およびそれらの派生語にも適用される。
【0147】
本願において、「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在していることを暗に意味しているわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在していることを暗に意味しているわけではない。
【0148】
また、本開示における「平行」、「垂直」、および「一致」の表現は、厳密に解釈されるべきではなく、「実質的に平行」、「実質的に垂直」、および「実質的に一致」の意味をそれぞれ含む。また、その他の配置に関する表現も、厳密に解釈されるものではない。
【0149】
また、本開示における「AおよびBのうち少なくとも1つ」という表現は、例えば、(1)Aのみ、(2)Bのみ、および(3)AおよびBの両方、のいずれも包含している。「A、BおよびCのうち少なくとも1つ」という表現は、例えば、(1)Aのみ、(2)Bのみ、(3)Cのみ、(4)AおよびB、(5)BおよびC、(6)AおよびC、(7)A、BおよびCの全て、のいずれも包含している。本開示では、「AおよびBのうち少なくとも1つ」という表現は、「Aのうち少なくとも1つおよびBのうち少なくとも1つ」とは解釈されない。
【0150】
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。
【符号の説明】
【0151】
2 :回転コネクタ装置
10 :ステータ
20 :ロテータ
30、30A、30B:電気コネクタ
31 :接続導電体
31A :第1露出部
31B :第2露出部
32 :コネクタ本体
33 :第1接触部
33A :第1接触面
33B :第1傾斜面
34 :第2接触部
34A :第2接触面
34B :第2傾斜面
35 :本体部
40、40A、40B:第2電気コネクタ
41 :第2接続導電体
41A :第3露出部
41B :第4露出部
42 :第2コネクタ本体
43 :第3接触部
43A :第3接触面
43B :第3傾斜面
44 :第4接触部
44A :第4接触面
44B :第4傾斜面
45 :第2本体部
50 :コネクタホルダ
51 :第1コネクタホルダ
52 :第2コネクタホルダ
D1 :第1取付方向
D2 :第2取付方向
D3 :第3取付方向
D4 :第4取付方向
D5 :周方向
DP1X、DP1Y:第1突出方向
DP2X、DP2Y:第2突出方向
E1 :第1導電体
E2 :第2導電体
E3 :第3導電体
E4 :第4導電体
EC、EC1、EC2:電気コネクタ組立体
図1
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