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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024036755
(43)【公開日】2024-03-18
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
G03G21/16 180
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022141202
(22)【出願日】2022-09-06
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100098626
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 壽
(72)【発明者】
【氏名】須賀 智昭
【テーマコード(参考)】
2H171
【Fターム(参考)】
2H171FA02
2H171FA03
2H171FA10
2H171FA15
2H171GA12
2H171JA03
2H171JA08
2H171JA23
2H171KA06
2H171KA16
2H171KA22
2H171KA23
2H171KA25
2H171QA04
2H171QA24
2H171QB03
2H171QB15
2H171QB32
2H171QC03
2H171QC22
2H171QC36
2H171SA09
2H171SA12
2H171SA19
2H171SA22
2H171SA28
(57)【要約】
【課題】像担持体及び転写部材のうちの一方を装置本体から取り外す際の作業性を向上させる。
【解決手段】本画像形成装置は、像担持体31を支持する像担持体ユニット30と、転写部材を支持する転写ユニット40と、像担持体ユニット及び転写ユニットを記録材幅方向に沿って装置本体の着脱口を介して着脱可能に保持するユニット保持部20とを有し、ユニット保持部は、像担持体ユニット及び転写ユニットの着脱口側と着脱口の反対側のそれぞれの側で、記録材幅方向に対して直交する面に沿った方向における像担持体ユニットと転写ユニットとの相対位置を固定する位置固定部材201,202を備え、着脱口側の位置固定部材201は、像担持体ユニット及び転写ユニットのそれぞれに対して着脱可能に構成され、反対側の位置固定部材202は、像担持体ユニット及び転写ユニットを記録材幅方向に挿脱自在に保持する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体と転写部材とが互いに当接してなる転写ニップを通過する記録材上に、該像担持体上の画像を転写させる画像形成装置であって、
前記像担持体を支持する像担持体ユニットと、
前記転写部材を支持する転写ユニットと、
前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットを記録材幅方向に沿って装置本体の着脱口を介して着脱可能に保持するユニット保持部とを有し、
前記ユニット保持部は、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットの前記着脱口側と該着脱口の反対側のそれぞれの側で、前記記録材幅方向に対して直交する面に沿った方向における該像担持体ユニットと該転写ユニットとの相対位置を固定する位置固定部材を備え、
前記着脱口側の位置固定部材は、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットのそれぞれに対して着脱可能に構成され、
前記反対側の位置固定部材は、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットを前記記録材幅方向に挿脱自在に保持することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記ユニット保持部は、前記転写ユニットと前記像担持体ユニットのうちの一方を保持したまま、他方の取り外しが可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像形成装置において、
前記一方の保持は、前記反対側の位置固定部材による保持のみで行われることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記記録材幅方向に対して直交する面に沿った方向における前記像担持体と該像担持体に対して当接する当接部材との相対位置を前記反対側で固定する別の位置固定部材が装置本体に設けられており、
前記反対側の位置固定部材は、前記別の位置固定部材に対し、前記記録材幅方向に対して直交する面に沿って変位可能に支持されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記着脱口側の位置固定部材と前記反対側の位置固定部材のうちの少なくとも一方は、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットのうちの少なくとも一方の被係合部と係合する係合部が、位置固定部材本体よりも摩擦係数の小さい低摩擦材によって形成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記着脱口側の位置固定部材と前記反対側の位置固定部材のうちの少なくとも一方は、前記像担持体ユニットの被係合部及び前記転写ユニットの被係合部とそれぞれ係合する各係合部が同一の平板面部に形成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記像担持体は、潜像担持体上に形成される画像が中間転写される中間転写体であり、
前記中間転写体は、非弾性層よりも画像が担持される表層側に弾性層が積層された無端状ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、像担持体と転写部材とが互いに当接する転写ニップ部を通過する記録材上に、該像担持体上の画像を転写させる画像形成装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、中間転写ベルト(像担持体)との間に二次転写ニップを形成するニップ形成ローラ(転写部材)の回転軸両端部を回転自在に支持する二次転写ユニットを有する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、二次転写ユニットが加圧台に保持され、バネ部材によって加圧台を付勢することにより、加圧台に保持された二次転写ユニット内のニップ形成ローラが中間転写ベルトに当接する。この画像形成装置においては、二次転写ユニットを保持した状態の加圧台が、中間転写ベルトを支持する転写ユニット内に搭載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
装置本体に対して着脱可能な1つの着脱ユニット内に像担持体と転写部材の両方が備わっている従来の画像形成装置では、メンテナンス時等において、像担持体及び転写部材のうちの一方を装置本体から取り外す際の作業性が悪いという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、像担持体と転写部材とが互いに当接してなる転写ニップを通過する記録材上に、該像担持体上の画像を転写させる画像形成装置であって、前記像担持体を支持する像担持体ユニットと、前記転写部材を支持する転写ユニットと、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットを記録材幅方向に沿って装置本体の着脱口を介して着脱可能に保持するユニット保持部とを有し、前記ユニット保持部は、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットの前記着脱口側と該着脱口の反対側のそれぞれの側で、前記記録材幅方向に対して直交する面に沿った方向における該像担持体ユニットと該転写ユニットとの相対位置を固定する位置固定部材を備え、前記着脱口側の位置固定部材は、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットのそれぞれに対して着脱可能に構成され、前記反対側の位置固定部材は、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットを前記記録材幅方向に挿脱自在に保持することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、メンテナンス時等において、像担持体及び転写部材のうちの一方を装置本体から取り外す際の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態のプリンタの概略構成図。
図2】実施形態における中間転写ユニットの一部と二次転写ユニットとを画像形成装置の背面側から見たときの説明図。
図3】実施形態におけるユニット保持部を画像形成装置の横方向から見たときの説明図。
図4】二次転写ユニットに同ユニット保持部の前面板を装着したままの状態で、中間転写ユニットだけから前面板を取り外した状態を示す説明図。
図5】中間転写ユニットに同ユニット保持部の前面板を装着したままの状態で、二次転写ユニットだけから前面板を取り外した状態を示す説明図。
図6】中間転写ユニットと二次転写ユニットの両方から前面板を取り外した状態を示す説明図。
図7】実施形態における前面板の構成の一例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて説明する。
図1は実施形態に係る画像形成装置としての電子写真方式のカラープリンタ(以下、「プリンタ」という)の概略構成図である。
このプリンタ100は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を形成するための4つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kを備えている。また、像担持体ユニットとしての中間転写ユニット30、転写ユニットとしての二次転写ユニット40、記録材(記録媒体)としての用紙Pを収納するカセット60、定着装置90なども備えている。
【0009】
画像形成部となる4つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kは、粉体の現像剤として、互いに異なる色のY、M、C、Kのトナーを用いる。それ以外は同様の構成になっている。画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kは、潜像担持体であるドラム状の感光体2Y、2M、2C、2K、ドラムクリーニング装置3Y、3M、3C、3K、除電装置、帯電装置6Y、6M、6C、6K、現像装置8Y、8M、8C、8K等を備えている。
【0010】
感光体2Y、2M、2C、2Kの表面は、帯電装置6Y、6M、6C、6Kで一様帯電される。次に、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの上方に配設された光書込ユニット101から発せられるレーザー光などの露光光によって光走査されて各色用の静電潜像が形成される。この静電潜像は、各色のトナーを有する現像装置8Y、8M、8C、8Kによって現像されて各色の像としてのトナー像Tになる。感光体2Y、2M、2C、2Kのトナー像Tは、無端状ベルトからなる中間転写ベルト31の外周面(表層側の面)上に一次転写されて担持される。
【0011】
画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの下方には、中間転写ベルト31を張架しながら図中時計回り方向に無端移動(回転走行)せしめる中間転写ユニット30が配設されている。本実施形態では、中間転写ベルト31の表面移動方向をベルト移動方向aとする。
【0012】
中間転写ユニット30は、中間転写ベルト31のほかに、駆動ローラ32、二次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、4つの一次転写ローラ35Y、35M、35C、35K、転写前ローラ37などを備えている。中間転写ベルト31は、駆動ローラ32、二次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、一次転写ローラ35Y、35M、35C、35K及び転写前ローラ37に巻き掛けられて支持され張架されている。そして、中間転写ベルト31は、駆動モータなどの駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ32の回転力により、同方向に無端移動して搬送される。
【0013】
中間転写ベルト31のループ外側の下方には、転写部材としての無端状ベルトである二次転写ベルト406を備えた二次転写ユニット40が配置されている。二次転写ベルト406は、分離ローラ401と、従動ローラ402,403、駆動ローラ404、テンションローラ405、寄り止めローラ409、及び、二次転写ローラ407、の各ローラに巻き掛けられている。二次転写ユニット40は、クリーニング部材や潤滑剤塗布装置などを備えていてもよい。
【0014】
二次転写ユニット40の下方には、用紙Pを複数枚重ねた束の状態で収容可能な収容部となるカセット60が配設されている。このカセット60は、束の一番上の用紙Pにローラ60aを当接させており、これを所定のタイミングで回転駆動させることで、用紙Pをカセット60から二次転写ニップN2に向かう搬送路65に向けて送り出す。搬送路65に送り出された用紙Pは、レジストローラ対61によって二次転写ニップN2内で中間転写ベルト31の外周面上のトナー像に同期するタイミングで二次転写ニップN2に送り出される。
【0015】
中間転写ベルト31の外周面上のトナー像は、二次転写電界やニップ圧の作用によって二次転写ニップN2で用紙P上に一括二次転写され、用紙Pの白色と相まってフルカラートナー像となる。
【0016】
二次転写ニップN2よりも用紙搬送方向(記録材搬送方向)bの下流側には、定着装置90が配設されている。図1に示すように、定着装置90は、定着ベルト94の支持ローラとして、加熱ローラ91、定着ローラ93、支持ローラ96、テンションローラ95を備えている。定着装置90は、定着ベルト94を挟んで定着ローラ93に当接する加圧ローラ92も備えている。トナー像が転写された用紙Pは定着装置90に送り込まれ、定着ローラ93と加圧ローラ92とが接触する定着ニップに挟まれる。定着装置90は、ニップ部の加圧と熱源を内部に備えた加熱ローラ91から定着ベルト94によって熱を用紙Pに伝え、フルカラートナー像中のトナーを軟化させて定着する。定着後の用紙Pは、定着装置90内から排出されて機外へと排出される。
【0017】
図2は、本実施形態における中間転写ユニット30の一部と二次転写ユニット40とを画像形成装置の背面側から見たときの説明図である。
本実施形態の二次転写ユニット40は、二次転写ベルト406を中間転写ベルト31に当接させて二次転写ニップを形成して二次転写を行うベルト転写方式である。ベルト転写方式は、二次転写ローラ407を中間転写ベルト31に直接接触させて二次転写ニップを形成するローラ転写方式に比べて、次の利点がある。すなわち、レイアウトの自由度が高いというメリット、薄紙分離性が向上するというメリット、および寿命が長いというメリットである。
【0018】
二次転写ユニット40は、二次転写ベルト406をベルト内周面側で支える6本の張架ローラを有している。6本の張架ローラは、具体的には、二次転写ローラ407、分離ローラ401、2本の従動ローラ402,403、駆動ローラ404および寄り止めローラ409である。
【0019】
また、二次転写ユニット40は、二次転写ベルト406を外周面から加圧するテンションローラ405が設けられており、テンションローラ405は、バネ408によって二次転写ベルト406に付勢されることで二次転写ベルト406にテンションを付与する。このテンションローラ405により、二次転写ベルト406にテンションを加えることで、二次転写ベルト内の各張架ローラに対して密着した状態を維持する。テンションローラ405は二次転写ベルト406に対してスリップさせないこと、二次転写ベルト406の外周面に傷をつけないことが必要なため、ローラ表面は柔らかいスポンジなどで形成される。
【0020】
テンションローラ405は、二次転写ベルト406の駆動ローラ404と寄り止めローラ409とに張架された領域に配置され、その領域をバネ408の付勢力によりベルト内周面側へ向けて押圧している。このテンションローラ405の押圧により、二次転写ベルト406の駆動ローラ404と寄り止めローラ409とに張架された領域が二次転写ベルト406の内周面側へ凹む形で張架される。これにより、二次転写ベルト406の駆動ローラ404への巻き付き角度および寄り止めローラ409への巻き付き角度をそれぞれ90°以上にできる。
【0021】
駆動ローラ404は、外部の動力源とギア、カップリングなどの駆動伝達機構によって動力が伝達され、二次転写ベルト406を所定の方向、速度で駆動させる。二次転写ベルト406を狙いの速度で駆動させるため、駆動ローラ404は二次転写ベルト406に対してスリップせずに密着状態を維持することが求められる。そのため、二次転写ベルト406に対して十分な摩擦力を得るため、駆動ローラ404の表面は硬質のゴムなどで形成される。駆動ローラ404によって二次転写ベルト406は駆動され、二次転写ベルト406内の駆動ローラ以外の各張架ローラは二次転写ベルト406により従動回転する。
【0022】
二次転写ローラ407は、中間転写ベルト31の周方向における全域のうち、二次転写裏面ローラ33への巻き付き領域に二次転写ベルト406を当接させて、中間転写ベルト31との間で二次転写ニップを形成する。分離ローラ401は、分離ローラ401の曲率により二次転写ベルト406から用紙Pを分離する。二次転写ローラ407は、芯金となる金属シャフトの表面にスポンジ部材にて形成したスポンジ層を有している。
【0023】
本実施形態の二次転写ユニット40は、二次転写ユニット40のユニット本体を中間転写ユニット30側へ加圧するための加圧台410を備えている。加圧台410は、付勢手段としての加圧バネ411を備え、この加圧バネ411の付勢力により、二次転写ユニット40のユニット本体に備わったバネ受け部412を付勢することにより、当該ユニット本体を中間転写ユニット30側へ加圧する。この加圧により、当該ユニット本体に支持されている二次転写ローラ407が二次転写裏面ローラ33側へ加圧され、二次転写ベルト406が中間転写ベルト31に当接され、二次転写ニップN2が形成される。
【0024】
次に、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40を保持するユニット保持部20について説明する。
図3は、本実施形態におけるユニット保持部20を、画像形成装置の横方向から見たときの説明図である。
本実施形態において、像担持体ユニットとしての中間転写ユニット30と転写ユニットとしての二次転写ユニット40は、それぞれ、画像形成装置本体のユニット保持部20に着脱可能に保持されている。
【0025】
画像形成装置の装置本体の前面側には、ユニット保持部20に保持される中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40を取り外したり装着したりするためのユニット着脱口が設けられている。ユニット着脱口には開閉扉が設けられ、装置本体に対して中間転写ユニット30や二次転写ユニット40を着脱する際には、開閉扉を開けることで、ユニット着脱口が開放される。これにより、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40は、ユニット着脱口を介して、装置本体のユニット保持部20に対する着脱を行うことが可能になる。
【0026】
ユニット保持部20は、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40の着脱口側(装置本体の前面側)とその反対側(装置本体の背面側)のそれぞれの側で、これらのユニット30,40の相対位置を固定する位置固定部材として、前面板201及び背面板202を備えている。
【0027】
着脱口側の位置固定部材である前面板201には、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40の各々に備わっている被係合部としての位置固定ピン315,415が嵌合して係合する係合部としての位置固定孔203,204が形成されている。また、反対側の位置固定部材である背面板202には、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40の各々に備わっている被係合部としての位置固定ピン316,416が嵌合して係合する係合部としての位置固定孔205,206が形成されている。
【0028】
中間転写ユニット30の位置固定ピン315,316は、中間転写ユニット30の前後のフレームを貫通する一本のピンの両端部によって構成されている。一方、二次転写ユニット40の位置固定ピン415,416は、二次転写ユニット本体を加圧する加圧台410の前後のフレームにそれぞれ形成されている。
【0029】
ユニット保持部20は、前面板201及び背面板202の各位置固定孔203~206に、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40の各位置固定ピン315,415,316,416を嵌合させることで、記録材幅方向(装置前後方向)に対して直交する面(図2の紙面)に沿った方向における中間転写ユニット30と二次転写ユニット40との相対位置を固定した状態で、これらのユニット30,40を保持する。
【0030】
ユニット保持部20の背面板202は、図3に示すように、画像形成装置の装置本体の本体後側板102に支持されている。具体的には、ユニット保持部20に保持される中間転写ユニット30が装置本体に対して適切な位置をとるように、本体後側板102に対して中間転写ユニット30が位置決めされた状態で、ユニット保持部20の背面板202が本体後側板102に支持される。本体後側板102は、感光体2Y、2M、2C、2Kも位置決めして保持しているため、中間転写ユニット30の中間転写ベルト31と感光体2Y、2M、2C、2Kとの間の相対位置は、本体後側板102によって固定(規制)される。一方で、中間転写ユニット30を保持するユニット保持部20の背面板202は、本体後側板102に対し、記録材幅方向に対して直交する面に沿って変位可能(移動可能)に支持されている。これにより、ユニット保持部20に保持される中間転写ユニット30が本体後側板102に適切に位置決めされるように、ユニット保持部20の背面板202が本体後側板102に対して位置調整される。
【0031】
ユニット保持部20の背面板202には、本体後側板102のスタッドが嵌合する穴が形成されている。スタッドの軸直径は、背面板202の穴よりも小さく設定されおり、また、このスタッドの長さは背面板202の板厚よりも長く設定されている。そのため、このスタッドにネジを取り付けたとき、ネジの座面によってユニット保持部20が本体後側板102から脱落しないように支持されるが、ユニット保持部20の背面板202は本体後側板102に対して、記録材幅方向に対して直交する面に沿って変位可能(移動可能)である。
【0032】
仮に、ユニット保持部20の背面板202が、本体後側板102と一体構成であったり本体後側板102に固定されていたりしていると、背面板202は本体後側板102に対して記録材幅方向に対して直交する面に沿った方向への位置調整ができない。この場合、中間転写ユニット30に当接する感光体2Y、2M、2C、2Kと二次転写ベルト406とが、それぞれ別々の位置固定部材によって中間転写ユニット30に対する相対位置の固定(規制)がなされることになる。この場合、寸法誤差などの積み上がりによって中間転写ユニット30に過剰な固定力(規制力)が働いてしまい、中間転写ユニット30が変形したり、中間転写ユニット30を着脱する際の作業に要する力が過大になったりするなどの不具合が生じる。
【0033】
本実施形態においては、上述したとおり、記録材幅方向に対して直交する面に沿った方向におけるユニット保持部20の背面板202と本体後側板102との相対位置が調整可能に構成されている。そのため、中間転写ユニット30に対して過剰な固定力(規制力)が働くのを抑制し、上述した不具合の発生が抑制される。
【0034】
一方、ユニット保持部20の前面板201は、図3に示すように、画像形成装置の装置本体には支持されない状態で、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40の各位置固定ピン315,415に装着される。したがって、ユニット保持部20の前面板201は、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40の装置本体に対する位置決め機能も果たさず、中間転写ユニット30と二次転写ユニット40との相対位置を固定する機能を果たしている。
【0035】
本実施形態では、二次転写ニップN2で高い当接圧を得るために、中間転写ユニット30と二次転写ユニット40との相対位置を固定する前面板201及び背面板202には、各ユニットの位置固定ピン315,415,316,416から大きな押圧力を受けることになる。そのため、前面板201では、位置固定ピン315,415から押圧力を受ける位置固定孔203,204が、同一の平板面部に形成されるようにしている。これにより、前面板201における位置固定ピン315,415間の板部分には段差や曲げ部を存在させずに済むので、前面板201に曲げ応力が発生しにくい。したがって、位置固定ピン315,415からの押圧力は、主に前面板201の引っ張り応力で受け止められることになり、二次転写ニップN2に高い当接圧を加えても、前面板201の変形が抑えられる。
【0036】
同様に、背面板202についても、位置固定ピン316,416から押圧力を受ける位置固定孔205,206が、同一の平板面部に形成されるようにしている。これにより、背面板202における位置固定ピン316,416間の板部分には段差や曲げ部を存在させずに済むので、背面板202に曲げ応力が発生しにくい。したがって、位置固定ピン316,416からの押圧力は、主に背面板202の引っ張り応力で受け止められることになり、二次転写ニップN2に高い当接圧を加えても、背面板202の変形が抑えられる。
【0037】
ユニット保持部20の前面板201は、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40の各位置固定ピン315,415のそれぞれに対して個別に着脱可能に構成されている。これにより、ユニット保持部20の前面板201は、図4に示すように、二次転写ユニット40の位置固定ピン415に位置固定孔204を装着したままの状態で、中間転写ユニット30の位置固定ピン315だけから位置固定孔203を取り外すことができる。同様に、ユニット保持部20の前面板201は、図5に示すように、中間転写ユニット30の位置固定ピン315に位置固定孔203を装着したままの状態で、二次転写ユニット40の位置固定ピン415だけから位置固定孔204を取り外すことができる。
【0038】
従来の構成では、中間転写ユニット30と二次転写ユニット40の両方が装置本体から個別に着脱可能な構成にはなっていない。このような構成では、これらのユニットのいずれか一方だけを装置本体から取り外してメンテナンス等(用紙Pの詰まりによるジャム処理、部品交換や点検など)を行う場合、まずはその両方のユニットを装置本体から取り外す必要がある。そのため、メンテナンス等を行わない他方のユニットについても、装置本体から不必要に取り外さなければならず、無駄な作業が発生する。また、メンテナンス等を行う方のユニットに関しても、一旦は両方のユニットを装置本体から取り外した後に、メンテナンス等を行う方のユニットを他方のユニットから取り外すという2段階の作業が発生する。そのため、これらのユニットのメンテナンス時における作業性が悪かった。
【0039】
本実施形態においては、二次転写ユニット40を装置本体から取り外す場合、例えば、図4に示すように、装置本体から取り外さない中間転写ユニット30のみから前面板201を取り外した後、前面板201の把持部201aをユーザーが把持して、前面板201が取り付けられたままの二次転写ユニット40を装置本体から着脱口を介して引き出して取り外すことができる。
【0040】
また、中間転写ユニット30を装置本体から取り外す場合には、例えば、図5に示すように、装置本体から取り外さない二次転写ユニット40のみから前面板201を取り外した後、前面板201の把持部201aをユーザーが把持して、前面板201が取り付けられたままの中間転写ユニット30を装置本体から着脱口を介して引き出して取り外すことができる。
【0041】
本実施形態によれば、中間転写ユニット30と二次転写ユニット40のうち、装置本体から取り外す必要のないユニットについては、装置本体から取り外す必要がない。また、装置本体から取り外すユニットについては、前面板201を取り外すという簡単な作業を行うだけで、装置本体から取り外すことができる。よって、メンテナンス時等において、中間転写ユニット30と二次転写ユニット40のうちの一方を装置本体から取り外す際の作業性を向上させることができる。
【0042】
また、本実施形態において、中間転写ユニット30と二次転写ユニット40の両方を装置本体から取り外す場合には、例えば、図6に示すように、前面板201を中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40の両方から取り外した後、各ユニット30,40を装置本体から着脱口を介して個別に引き出して取り外すことができる。このとき、本実施形態では、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40のいずれのユニットを先に取り外す場合であっても、後に取り出す側のユニットが先に取り出すユニットの取り出しを阻害しない構成となっている。したがって、中間転写ユニット30と二次転写ユニット40を順不同で取り外すことができ、作業性の向上につながる。
【0043】
また、本実施形態におけるユニット保持部20は、前面板201を取り外した状態であっても、背面板202だけで中間転写ユニット30と二次転写ユニット40を保持することができる。したがって、前面板201を中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40の両方から取り外しても、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40が装置本体から脱落することはない。また、次回に中間転写ユニット30と二次転写ユニット40を装着する際には、元の状態で中間転写ユニットと二次転写ユニットをつなげる面板として機能することができる。
【0044】
図7は、本実施形態における前面板201の構成の一例を示す斜視図である。
本実施形態における前面板201は、少なくとも、中間転写ユニット30及び二次転写ユニット40の位置固定ピン315,415が嵌合する位置固定孔203,204が形成される平板面部が、曲げ加工のない形状であって、強度の高い鋼板で形成されている。ただし、位置固定孔203,204については、鋼板よりも摩擦係数の小さい低摩擦材である樹脂で形成された樹脂受け部207によって形成されている。これにより、中間転写ユニット30や二次転写ユニット40の着脱時において、位置固定ピン315,415との摺動による摩耗が低減され、繰り返しの着脱作業によるがたつきやカジリによる作業性悪化などを抑制することができる。
【0045】
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[第1態様]
第1態様は、像担持体(例えば中間転写ベルト31)と転写部材(例えば二次転写ベルト406)とが互いに当接してなる転写ニップ(例えば二次転写ニップN2)を通過する記録材(例えば用紙P)上に、該像担持体上の画像を転写させる画像形成装置(例えばプリンタ100)であって、前記像担持体を支持する像担持体ユニット(例えば中間転写ユニット30)と、前記転写部材を支持する転写ユニット(例えば二次転写ユニット40)と、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットを記録材幅方向に沿って装置本体の着脱口を介して着脱可能に保持するユニット保持部20とを有し、前記ユニット保持部は、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットの前記着脱口側と該着脱口の反対側のそれぞれの側で、前記記録材幅方向に対して直交する面に沿った方向における該像担持体ユニットと該転写ユニットとの相対位置を固定する位置固定部材(例えば前面板201及び背面板202)を備え、前記着脱口側の位置固定部材(例えば前面板201)は、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットのそれぞれに対して着脱可能に構成され、前記反対側の位置固定部材(例えば背面板202)は、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットを前記記録材幅方向に挿脱自在に保持することを特徴とするものである。
装置本体に対して着脱可能な1つの着脱ユニット内に像担持体と転写部材の両方が備わっている従来の画像形成装置では、像担持体と転写部材のいずれか一方だけを装置本体から取り外してメンテナンス等を行う場合、まずはその両方を装置本体から取り外す必要がある。そのため、像担持体と転写部材のうちのメンテナンス等を行わない他方についても、装置本体から不必要に取り外さなければならず、無駄な作業が発生する。また、像担持体と転写部材のうちのメンテナンス等を行う方に関しても、着脱ユニットを装置本体から取り外した後に、その着脱ユニットから取り外すという2段階の作業が発生する。そのため、像担持体や転写部材のメンテナンス時における作業性が悪いという課題があった。
本態様においては、装置本体のユニット保持部に対し、像担持体と転写部材とをそれぞれ別々の像担持体ユニット及び転写ユニットに支持させ、各ユニットを記録材幅方向(主走査方向)に沿って装置本体の着脱口を介して着脱可能に構成されている。具体的には、像担持体ユニット及び転写ユニットの相対位置を固定する着脱口側の位置固定部材と反対側の位置固定部材とで、像担持体ユニット及び転写ユニットの記録材幅方向両側(着脱口側とその反対側)を保持する。着脱口側の位置固定部材は、像担持体ユニット及び転写ユニットのそれぞれに対して着脱可能に構成されており、また、反対側の位置固定部材は、像担持体ユニット及び転写ユニットを記録材幅方向に挿脱自在に保持している。この構成により、像担持体ユニット及び転写ユニットのうちの一方のユニットを装置本体から取り外す場合、例えば、着脱口側の位置固定部材を像担持体ユニット及び転写ユニットの両方から取り外した後、当該一方のユニットを装置本体から着脱口を介して引き出して取り外すことができる。あるいは、例えば、着脱口側の位置固定部材を、像担持体ユニット及び転写ユニットのうちの他方のユニット(装置本体から取り外さない方のユニット)のみから取り外した後、当該一方のユニットを着脱口側の位置固定部材が取り付けられたままの状態で装置本体から着脱口を介して引き出して取り外すことができる。
したがって、本態様によれば、像担持体と転写部材のうち装置本体から取り外す必要のない方については、装置本体から取り外す必要がない。また、像担持体と転写部材のうちの取り外す方に関しても、着脱口側の位置固定部材を取り外すという簡単な作業を行うだけで、装置本体から取り外すことができる。よって、メンテナンス時等において、像担持体及び転写部材のうちの一方を装置本体から取り外す際の作業性を向上させることができる。
【0046】
[第2態様]
第2態様は、第1態様において、前記ユニット保持部は、前記転写ユニットと前記像担持体ユニットのうちの一方を保持したまま、他方の取り外しが可能に構成されていることを特徴とするものである。
これによれば、転写ユニットと像担持体ユニットのうちの一方を取り外すときの作業性が向上する。
【0047】
[第3態様]
第3態様は、第2態様において、前記一方の保持は、前記反対側の位置固定部材による保持のみで行われることを特徴とするものである。
これによれば、ユニット保持部を簡易な構成で実現することができる。
【0048】
[第4態様]
第4態様は、第1乃至第3態様のいずれかにおいて、前記記録材幅方向に対して直交する面に沿った方向における前記像担持体(例えば中間転写ベルト31)と該像担持体に対して当接する当接部材(例えば感光体2Y、2M、2C、2K)との相対位置を前記反対側で固定する別の位置固定部材(例えば本体後側板102)が装置本体に設けられており、前記反対側の位置固定部材は、前記別の位置固定部材に対し、前記記録材幅方向に対して直交する面に沿って変位可能に支持されていることを特徴とするものである。
本態様では、像担持体とこれに当接する当接部材との間の相対位置が、前記反対側において、装置本体側に設けられる別の位置固定部材によって固定(規制)される。一方で、この像担持体を支持する像担持体ユニットと転写ユニットとの間の相対位置は、前記反対側において、前記反対側の位置固定部材によって固定(規制)される。このとき、前記反対側の位置固定部材が、前記別の位置固定部材と一体構成であったり前記別の位置固定部材に固定されていたりして、前記別の位置固定部材に対し、前記記録材幅方向に対して直交する面に沿った方向への位置調整ができない構成であると、寸法誤差などの積み上がりによって、像担持体ユニットに対して過剰な固定力(規制力)が働いてしまう。この場合、像担持体ユニットが変形したり、像担持体ユニットを着脱する際の作業に要する力が過大になったりするなどの不具合が生じる。
本態様によれば、前記反対側の位置固定部材が、前記別の位置固定部材に対し、前記記録材幅方向に対して直交する面に沿って変位可能に支持されているため、像担持体ユニットに対して過剰な固定力(規制力)が働くのを抑制し、上述した不具合の発生が抑制される。
なお、仮に、像担持体ユニットと当接部材との間の相対位置も前記反対側の位置固定部材で固定する構成とする場合も、像担持体ユニットに対して過剰な固定力(規制力)が働くのを抑制でき、上述した不具合の発生が抑制される。しかしながら、この場合、前記反対側の位置固定部材において荷重による変形が起きやすく、相対位置の精度が悪化しやすくなるため、例えば像担持体と転写部材との間の転写ニップ圧がばらつきやすくなるという問題が生じる。
本態様によれば、このような問題を発生させることなく、像担持体ユニットに対して過剰な固定力(規制力)が働くのを抑制して、上述した不具合の発生を抑制することができる。
【0049】
[第5態様]
第5態様は、第1乃至第4態様のいずれかにおいて、前記着脱口側の位置固定部材と前記反対側の位置固定部材のうちの少なくとも一方は、前記像担持体ユニット及び前記転写ユニットのうちの少なくとも一方の被係合部(例えば位置固定ピン315,415,316,416)と係合する係合部(例えば位置固定孔203~206)が、位置固定部材本体よりも摩擦係数の小さい低摩擦材(例えば樹脂受け部207)によって形成されていることを特徴とするものである。
これによれば、像担持体ユニットや転写ユニットの着脱時における摺動による摩耗が低減され、繰り返しの着脱作業によるがたつきやカジリによる作業性悪化などを抑制することができる。
【0050】
[第6態様]
第6態様は、第1乃至第5態様のいずれかにおいて、前記着脱口側の位置固定部材と前記反対側の位置固定部材のうちの少なくとも一方は、前記像担持体ユニットの被係合部及び前記転写ユニットの被係合部とそれぞれ係合する各係合部が同一の平板面部に形成されていることを特徴とするものである。
これによれば、像担持体ユニットの像担持体と転写ユニットの転写部材とを当接させるにあたり、ユニット保持部の位置固定部材に曲げ応力が発生することを抑制して、主に引っ張り応力で受けることができる。よって、像担持体と転写部材との当接による位置固定部材の変形が抑えられる結果、像担持体と転写部材とを高い当接圧で当接させることができる。
【0051】
[第7態様]
第7態様は、第1乃至第6態様のいずれかにおいて、前記像担持体は、潜像担持体(例えば感光体2Y、2M、2C、2K)上に形成される画像が中間転写される中間転写体(例えば中間転写ベルト31)であり、前記中間転写体は、非弾性層よりも画像が担持される表層側に弾性層が積層された無端状ベルトであることを特徴とするものである。
これによれば、転写ニップ部において中間転写体の弾性層が変形して凹凸のある記録材にトナー像を均一に転写させることが容易になる。
【符号の説明】
【0052】
30 :転写ユニット
31 :中間転写ベルト
33 :二次転写裏面ローラ
40 :二次転写ユニット
100 :プリンタ
406 :二次転写ベルト
407 :二次転写ローラ
408 :バネ
410 :加圧台
411 :加圧バネ
412 :バネ受け部
N2 :二次転写ニップ
P :用紙
【先行技術文献】
【特許文献】
【0053】
【特許文献1】特許第6390950号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7