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特開2024-37134積層型イメージセンサのための接合構造
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024037134
(43)【公開日】2024-03-18
(54)【発明の名称】積層型イメージセンサのための接合構造
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
H01L27/146 D
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023098847
(22)【出願日】2023-06-16
(31)【優先権主張番号】63/403,931
(32)【優先日】2022-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/431,380
(32)【優先日】2022-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/150,417
(32)【優先日】2023-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500262038
【氏名又は名称】台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8, Li-Hsin Rd.6, Hsinchu Science Park, Hsinchu, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100164448
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 雄輔
(72)【発明者】
【氏名】楊 皓麟
(72)【発明者】
【氏名】王 子睿
(72)【発明者】
【氏名】徐 偉誠
(72)【発明者】
【氏名】陳 宥均
(72)【発明者】
【氏名】王 銓中
(72)【発明者】
【氏名】楊 敦年
(72)【発明者】
【氏名】黄 冠傑
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA03
4M118DD04
4M118EA14
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118GB03
4M118GB07
4M118GC07
4M118GD04
4M118HA25
4M118HA30
4M118HA33
(57)【要約】
【課題】本発明の様々な実施形態は、第1チップと第2チップとを含むイメージセンサを対象とする。
【解決手段】第1チップは、第1基板と、第1基板に設けられる複数の受光素子と、第1基板の表側上に設けられる第1相互接続構造と、第1相互接続構造上に設けられる第1接合構造とを含む。第2チップは第1チップの下にある。第2チップは、第2基板と、第2基板上に設けられる複数の半導体素子と、第2基板の表側上に設けられる第2相互接続構造と、第2相互接続構造上に設けられる第2接合構造とを含む。第1接合界面は、第2接合構造と第1接合構造との間に設けられる。第2相互接続構造は、第1接合構造及び第2接合構造により第1相互接続構造と電気的に連結される。第1接合構造と第2接合構造のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合構造を含む。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、前記第1基板に設けられる複数の受光素子と、前記第1基板の表側上に設けられる第1相互接続構造と、前記第1相互接続構造上に設けられる第1接合構造とを含む、第1チップと、
前記第1チップの下にあって、第2基板と、前記第2基板上に設けられる複数の半導体素子と、前記第2基板の表側上に設けられる第2相互接続構造と、前記第2相互接続構造上に設けられる第2接合構造とを含む、第2チップと
を含み、
前記第2接合構造と前記第1接合構造との間に第1接合界面が設けられ、
前記第2相互接続構造は、前記第1接合構造及び前記第2接合構造により前記第1相互接続構造に電気的に連結され、
前記第1接合構造と前記第2接合構造のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合構造を含む、
イメージセンサ。
【請求項2】
前記第1接合構造は単一の導電性接合層を含み、前記第2接合構造は、複数の第2接合コンタクトの上にある複数の第2接合パッドを含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記単一の導電性接合層は、複数の第1接合パッド又は複数の第1接合コンタクトを含む、請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記第1接合構造は、前記第1相互接続構造中の導電ワイヤの最上層と直接接触し、前記第2接合構造は、前記第2相互接続構造中の導電ワイヤの最上層と直接接触する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
複数の転送トランジスタと複数の画素素子が前記第1基板の表側上に設けられ、
前記複数の画素素子は、リセットトランジスタ、ソースフォロアトランジスタ、及び選択トランジスタを含む、
請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記第1チップと前記第2チップとの間に設けられる第3チップ
を更に含み、
前記第3チップは、第3基板と、前記第3基板の表側上に設けられる複数の画素素子と、前記第3基板の前記表側上に設けられる第3相互接続構造と、前記第3相互接続構造上に設けられる第3接合構造と、前記第3基板の裏側上に設けられる第4接合構造とを含み、
前記第3接合構造は、前記第1接合界面で前記第1接合構造と面し、前記第4接合構造は、第2接合界面で前記第2接合構造と面する、
請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
前記第3基板に設けられる複数の基板貫通ビア(TSV)
を更に含み、
前記TSVは、前記第4接合構造を前記第3相互接続構造に電気的に連結する、
請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記第3接合構造と前記第4接合構造のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合層を含む、請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記第4接合構造は、単一の導電性接合層を含む、請求項8に記録のイメージセンサ。
【請求項10】
第1基板上に設けられる第1相互接続構造と、前記第1基板に設けられる複数の受光素子と、前記第1相互接続構造上の第1接合構造とを含む、第1チップと、
第2基板の表側上に設けられる第2相互接続構造と、前記第2基板の前記表側上に設けられる複数の画素素子と、前記第2相互接続構造上に設けられる第2接合構造と、前記第2基板の裏側上に設けられる第3接合構造とを含み、前記第1チップに接合される、第2チップと、
第3基板上に設けられる第3相互接続構造と、前記第3基板上の複数の半導体素子と、前記第3相互接続構造上に設けられる第4接合構造とを含み、前記第2チップに接合される、第3チップと
を含み、
前記第2接合構造と前記第3接合構造と前記第4接合構造のうちの少なくとも1つは、単一の導電性接合層を含む、
イメージセンサ。
【請求項11】
前記第1接合構造は、前記第2接合構造と物理的に接触する複数の第1接合パッドを含む、請求項10に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記第2接合構造は、複数の第2接合コンタクト上に設けられる複数の第2接合パッドを含み、
前記第1接合パッドは、前記第2接合パッドに直接接触する、
請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記第2接合構造は、前記第1接合パッドと直接接触する前記単一の導電性接合層を含む、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記第1相互接続構造は、前記第2接合構造の第1導電性接合フィーチャーと直接接触する導電ワイヤの最上層を含む、請求項10に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記第2基板に設けられ、前記第3接合構造から前記第2相互接続構造へ継続して延伸する、複数の基板貫通ビア(TSV)と、
前記第1基板に設けられる複数の上部接合パッドと
を更に含み、
前記上部接合パッドは、前記第1相互接続構造に電気的に連結され、前記TSVと横方向に位置合わせされている、
請求項10に記録のイメージセンサ。
【請求項16】
前記第3接合構造は、前記TSVに直接電気的に連結される複数の接合パッドを含む、請求項15に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
イメージセンサを形成するための方法であって、
第1基板内に複数の受光素子を形成することと、
前記第1基板上に第1相互接続構造を形成することと、
前記第1相互接続構造上に第1接合構造を形成することと、
第2基板上に複数の半導体素子を形成することと、
前記第2基板上に第2相互接続構造を形成することと、
前記第2相互接続構造上に第2接合構造を形成することであって、前記第1接合構造と前記第2接合構造のうちの少なくとも1つは単一の導電性接合層を含むことと、
前記第1接合構造と前記第2接合構造との間に接合界面が設けられるよう前記第1接合構造を前記第2接合構造に接合するため、第1接合プロセスを実行することと
を含む、方法。
【請求項18】
前記第3基板上の第3相互接続構造と、前記第3相互接続構造上の第3接合構造とを含む第3チップを形成することと、
前記第1接合プロセスを実行する前に、前記第3チップを前記第1基板に接合することであって、前記第3接合構造は前記第1接合構造に直接接触することと
を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第3基板の裏側に第1薄型化プロセスを実行することと、
前記第3基板に基板貫通ビア(TSV)を形成することと、
前記第3基板の前記裏側上に第4接合構造を形成することと
を更に含み、
前記第1接合プロセスは、前記第4接合構造が形成された後に実行され、
前記第2接合構造は、前記第4接合構造と直接接触する、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1基板の裏側に第2薄型化プロセスを実行することと、
前記第1基板に裏側隔離構造を形成することであって、前記裏側隔離構造は隣接する受光素子間に設けられることと、
前記第1基板の前記裏側の上方に複数の光フィルタを形成することと、
前記複数の光フィルタ上に複数のマイクロレンズを形成することと
を更に含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
現代の多くの電子装置(例えば、スマートフォン、デジタルカメラ、生体撮像装置、車両用撮像装置等)はイメージセンサを含んでいる。イメージセンサは、入射放射線を吸収して入射放射線に対応する電気信号を出力するよう構成される1つ以上の受光素子(例えば、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトレジスタ等)を含む。イメージセンサのいくつかの種類としては、電荷結合素子(CCD)イメージセンサや相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサが含まれる。CMOSイメージセンサは、CCDイメージセンサに比べて、低電力消費、小さなサイズ、高速データ処理、データの直接出力、そして低製造コストのため、益々好まれている。CMOSイメージセンサのいくつかの種類としては、表面照射型(FSI)イメージセンサや裏面照射型(BSI)イメージセンサが含まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
CMOSイメージセンサは、積層された撮像チップと論理チップとを含むことができる。撮像チップは、それぞれが受光素子を含む複数の画素センサと、蓄積された電荷の読み出しを容易にするよう構成される複数の画素素子とを含む。論理チップは、複数の論理素子を含む。複数の論理素子及び複数の画素素子は、撮像接合構造及び論理接合構造を介して互いに電気的に連結される。撮像接合構造及び論理接合構造はそれぞれ、論理チップと撮像チップとの間の良好な電気接続及び良好な接合接着を促進するよう構成される導電性接合層を含む。しかし、典型的に、撮像接合構造及び論理接合構造はそれぞれが2つ以上の導電性接合構造を含む。各接合構造に2つ以上の導電性接合構造を備えることは、撮像チップと論理チップとの間の抵抗率を増加させる可能性がある、及び/又は、積層型CMOSイメージセンサの製造コストを増加させる可能性がある。
【0003】
撮像チップ上に設けられる画素センサの数を増加させるため、CMOSイメージセンサは撮像チップと論理チップとの間に設けられる画素素子チップを更に含むことができ、複数の画素素子が撮像チップから画素素子チップへと移される。画素素子チップは、相互接続構造と、その上に設けられ、接合界面で論理接合構造と面する画素素子接合構造とを含んでよい。更に、画素素子チップの相互接続構造は、画素素子チップの相互接続構造から撮像チップのドープ領域へと継続して延伸する1つ以上の大きな導電性コンタクトを含んでよい。1つ以上の大きな導電性コンタクトは画素素子と画素センサとの間の良好な電気的結合を促進することができる一方で、1つ以上の大きな導電性コンタクトは積層型CMOSイメージセンサのデバイス領域に設けられ得る。1つ以上の大きな導電性コンタクトはデバイス領域の比較的広い面積を占有する可能性があり、これにより隣接する画素センサ間の距離を増加させ、デバイスのフィーチャーを微細化させる能力を低下させる。その結果、積層型CMOSイメージセンサの設計の複雑さが増し、複数の画素センサのための領域が減少し、これにより製造コストが増加してデバイス密度が減少する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、第1チップと、第1チップの下にある第2チップとを含むイメージセンサを提供する。第1チップは、第1基板と、第1基板に設けられる複数の受光素子と、第1基板の表側上に設けられる第1相互接続構造と、第1相互接続構造上に設けられる第1接合構造とを含む。第2チップは、第2基板と、第2基板上に設けられる複数の半導体素子と、第2基板の表側上に設けられる第2相互接続構造と、第2相互接続構造上に設けられる第2接合構造とを含む。第1接合界面は、第2接合構造と第1接合構造との間に設けられる。第2相互接続構造は、第1接合構造及び第2接合構造により第1相互接続構造と電気的に連結される。第1接合構造と第2接合構造のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合層を含む。
【0005】
本発明は、第1チップと、第1チップに接合される第2チップと、第2チップに接合される第3チップとを含むイメージセンサも提供する。第1チップは、第1基板上に設けられる第1相互接続構造と、第1基板に設けられる複数の受光素子と、第1相互接続構造上の第1接合構造とを含む。第2チップは、第2基板の表側上に設けられる第2相互接続構造と、第2基板の表側上に設けられる複数の画素素子と、第2相互接続構造上に設けられる第2接合構造と、第2基板の裏側上に設けられる第3接合構造とを含む。第3チップは、第3基板上に設けられる第3相互接続構造と、第3基板上の複数の半導体素子と、第3相互接続構造上に設けられる第4接合構造とを含む。第2接合構造と第3接合構造と第4接合構造のうちの少なくとも1つは、単一の導電性接合層を含む。
【0006】
本発明はイメージセンサを形成するための方法も提供し、該方法は、第1基板内に複数の受光素子を形成することと、第1基板上に第1相互接続構造を形成することと、第1相互接続構造上に第1接合構造を形成することと、第2基板上に複数の半導体素子を形成することと、第2基板上に第2相互接続構造を形成することと、第2相互接続構造上に第2接合構造を形成することと、接合界面が第1接合構造と第2接合構造との間に設けられるよう第1基板と第2基板とを接合するため第1接合プロセスを実行することと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
少なくとも1つの接合構造が1つ以下の導電性接合層を有することによって、積層されたチップ間の導電性構造の数が減少され、これにより積層されたチップ間の抵抗率が減少し、積層型CMOSイメージセンサの製造コストが低下する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の態様は、添付図面と共に以下の詳細な説明を読むことで最もよく理解される。本業界の標準的な慣行に従い、様々な機能は縮尺どおりに描かれていないことに注意されたい。実際、添付図面に示される様々な機能の寸法は、説明を明確にするために任意に拡大又は縮小されている可能性がある。
【0009】
図1A】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図1B】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図1C】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図2図1CのA-A’線に沿って得られる図1Cの積層体CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の上面図を表す。
図3】論理チップ上に積層された撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の回路図を表す。
図4】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図を表す。
図5A】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、および論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図を表す。
図5B図5Aの積層型CMOSイメージセンサの領域のいくつかの実施形態の断面図を表す。
図5C図5BのA-A’線に沿って得られる図5Bの断面図のいくつかの実施形態の様々な上面図を表す。
図5D図5BのA-A’線に沿って得られる図5Bの断面図のいくつかの実施形態の様々な上面図を表す。
図6A図5Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図を表す。
図6B図6Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々なレイアウト図を表す。
図6C図6Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々なレイアウト図を表す。
図6D図6Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々なレイアウト図を表す。
図6E図6Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々なレイアウト図を表す。
図6F図6Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々なレイアウト図を表す。
図6G図6Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々なレイアウト図を表す。
図7A図5Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図を表す。
図7B図7Aの積層型CMOSイメージセンサの領域のいくつかの実施形態の断面図を表す。
図7C図7BのA-A’線に沿って得られる図7Bの断面図のいくつかの実施形態の様々な上面図を表す。
図7D図7BのA-A’線に沿って得られる図7Bの断面図のいくつかの実施形態の様々な上面図を表す
図8A図7Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図を表す。
図8B図8Aの積層型CMOSイメージセンサの領域のいくつかの実施形態の断面図を表す。
図8C図8BのA-A’線に沿って得られる図8Bの断面図のいくつかの実施形態の様々な上面図を表す。
図8D図8BのA-A’線に沿って得られる図8Bの断面図のいくつかの実施形態の様々な上面図を表す。
図9A図5A図6A図7A、及び/又は図8Aの積層型CMOSイメージセンサの1つ以上の構造のいくつかのより詳細な実施形態の断面図を表す。
図9B図5A図6A図7A、及び/又は図8Aの積層型CMOSイメージセンサの1つ以上の構造のいくつかのより詳細な実施形態の断面図を表す。
図9C図5A図6A図7A、及び/又は図8Aの積層型CMOSイメージセンサの1つ以上の構造のいくつかのより詳細な実施形態の断面図を表す。
図9D図5A図6A図7A、及び/又は図8Aの積層型CMOSイメージセンサの1つ以上の構造のいくつかのより詳細な実施形態の断面図を表す。
図9E図5A図6A図7A、及び/又は図8Aの積層型CMOSイメージセンサの1つ以上の構造のいくつかのより詳細な実施形態の断面図を表す。
図9F図5A図6A図7A、及び/又は図8Aの積層型CMOSイメージセンサの1つ以上の構造のいくつかのより詳細な実施形態の断面図を表す。
図9G図5A図6A図7A、及び/又は図8Aの積層型CMOSイメージセンサの1つ以上の構造のいくつかのより詳細な実施形態の断面図を表す。
図9H図5A図6A図7A、及び/又は図8Aの積層型CMOSイメージセンサの1つ以上の構造のいくつかのより詳細な実施形態の断面図を表す。
図10A図5Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形部に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図を表す。
図10B図10Aの断面図のいくつかの実施形態の様々な上面図を表す。
図10C図10Aの断面図のいくつかの実施形態の様々な上面図を表す。
図11A図5Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージのいくつかの実施形態の断面図を表す。
図11B図11Aの断面図のいくつかの実施形態の様々な上面図を表す。
図11C図11Aの断面図のいくつかの実施形態の様々な上面図を表す。
図12A図10Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図12B図10Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図12C図10Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図12D図10Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図12E図10Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図13A図5A図6A図7A図8A図10A、及び/又は図12A図12Eの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の回路図を表す。
図13B図11Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の回路図を表す。
図14】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図15】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図16】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図17】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図18】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図19】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図20】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図21】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図22】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図23】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図24】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図25】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図26】論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態によるフロー図を表す。
図27】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図28】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図29】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図30】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図31】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図32】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図33】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図34】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図35】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図36】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図37】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図38】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図39】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図40】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図41】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図を表す。
図42】互いに垂直に積層された撮像チップ、画素素子チップ、論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態によるフロー図を表す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、本発明の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態又は実施例を提供する。本発明を単純化するため、要素及び配置の特定の実施例を以下に説明する。当然ながら、これらは例示であり、限定することを意図していない。例えば、以下の説明における、第2のフィーチャーの上方又は第2のフィーチャー上の第1のフィーチャーの形成は、第1及び第2のフィーチャーが直接的に接触して形成される実施形態を含んでよく、また第1及び第2のフィーチャーが直接的に接触しないように、第1と第2のフィーチャーの間に追加的なフィーチャーが形成された実施形態であってもよい。加えて、本発明は様々な実施例において参照符号及び/又は文字を繰り返す可能性がある。この繰り返しは単純化及び明確化を目的としたものであり、それ自体は言及される様々な実施形態及び/又は構成の間の関係性を規定するものではない。
【0011】
更に、「下」、「下方」、「下部」、「上方」、「上部」等といった空間的相対語は、図に表される1つの要素又は特徴の別の要素又は特徴に対する関係性を説明するための記述を容易にするために用いられ得る。空間的相対語は、図示された方向に加え、使用中又は動作中の装置の異なる方向を包含することを意図している。装置は他に方向付けられてもよく(90度又は他の方向に回転)、ここで使用される空間的相対記述語は同様にそのように解釈されてよい。
【0012】
積層型相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサは、積層された撮像チップと論理チップとを含むことができる。撮像チップは、それぞれが受光素子を含む複数の画素センサを含み、論理チップは、特定用途向け集積回路(ASIC)として構成される複数の論理素子を含む。受光素子は、入射放射線に応じて電荷を蓄積するよう構成される。複数の画素素子は撮像チップ上に設けられてよく、蓄積された電荷の読み出しを容易にするよう構成される。撮像チップは撮像接合構造を含み、論理チップは論理接合構造を含み、撮像接合構造と論理接合構造は接合界面で面する。更に、撮像チップと論理チップはそれぞれ、対応する基板上に設けられる相互接続構造を含む。撮像チップ及び論理チップの相互接続構造は、撮像接合構造及び論理接合構造に結合される。
【0013】
論理チップの複数の論理素子及び撮像チップの複数の画素素子は、撮像接合構造及び論理接合構造により互いに電気的に連結される。撮像接合構造及び論理接合構造はそれぞれ、論理チップと撮像チップとの間の良好な電気接続及び良好な接合接着を促進するよう構成される導電性接合層を含む。しかし、典型的に、撮像接合構造及び論理接合構造はそれぞれ2つ以上の導電性接合構造を含む。例えば、撮像接合構造及び論理接合構造はそれぞれ、接合ビア上に設けられる接合ワイヤを含む。各接合構造に2つ以上の導電性接合構造を有することは、撮像チップと論理チップとの間の抵抗率を増加させる可能性がある、及び/又は、積層型CMOSイメージセンサの製造コストを増加させる可能性がある。
【0014】
撮像チップ上に設けられる画素センサの数を増加させるため、積層型CMOSイメージセンサは撮像チップと論理チップとの間に設けられる画素素子チップを更に含んでよい。そのような実施形態において、複数の画素素子が撮像チップから画素素子チップへと移され、これにより撮像チップ上に設けられる受光素子の数を増加させる、及び/又は、受光素子の性能を向上させる(例えば、暗電流、電気的クロストーク等を減少させることによる)。画素素子チップは、相互接続構造と、相互接続構造上に設けられて、接合界面で論理接合構造と面する画素素子接合構造とを含んでよい。更に、画素素子チップの相互接続構造は、画素素子チップの相互接続構造から撮像チップのドープ領域(例えば、浮遊拡散ノード)へと継続して延伸する1つ以上の大きな導電性コンタクトを含んでよい。1つ以上の大きな導電性コンタクトは、画素素子と画素センサとの間の良好な電気的結合を促進する。例えば、1つ以上の大きな導電性コンタクトは、画素素子チップの第1画素素子(例えば、ソースフォロアトランジスタとして構成される)のゲートを、撮像チップの対応する第1浮遊拡散ノードに電気的に連結してよい。1つ以上の大きな導電性コンタクトが画素素子と画素センサとの間の良好な電気的結合を容易にすることができる一方で、1つ以上の大きな導電性コンタクトは積層型CMOSイメージセンサのデバイス領域に設けられる可能性がある(例えば、対応する浮遊拡散ノードと位置合わせされる)。1つ以上の大きな導電性コンタクトはデバイス領域の比較的広い面積を占有する可能性があり、これにより隣接する画素センサ間の距離を増加させ、デバイスのフィーチャーを微細化させる能力を低下させる。その結果、積層型CMOSイメージセンサの設計の複雑さが増し、複数の画素センサのための領域が減少し、これにより製造コストが増加してデバイス密度が減少する。
【0015】
本発明の様々な実施形態は、積層されたチップ間に設けられる接合構造を含む積層型CMOSイメージセンサを対象とする。積層型CMOSイメージセンサは、論理チップと積層される撮像チップを含む。撮像チップは、撮像基板に設けられる複数の受光素子と、撮像基板上の相互接続構造と、相互接続構造上の撮像接合構造とを含む。論理チップは、論理基板上に設けられる複数の論理素子と、論理基板上の相互接続構造と、相互接続構造上の論理接合構造とを含む。撮像接合構造と論理接合構造との間には接合界面が設けられる。更に、撮像接合構造及び/又は論理接合構造のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合層を含む。例えば、撮像接合構造は撮像接合パッドの単一の層を含み、論理接合構造は論理接合コンタクト上に設けられる論理接合パッドを含む。少なくとも1つの接合構造が1つ以下の導電性接合層を有することによって、積層されたチップ間の導電性構造の数が減少し、これにより積層されたチップ間の抵抗率が減少し、積層型CMOSイメージセンサの製造コストが低下する。
【0016】
更に、積層型CMOSイメージセンサは、撮像チップと論理チップとの間に設けられる画素素子チップを更に含む。画素素子チップは、画素素子基板上に設けられる複数の画素素子と、画素素子基板の表側上に設けられる第1画素素子接合構造と、画素素子基板の裏側上に設けられる第2画素素子接合構造とを含む。第1画素素子接合構造は第1接合界面で撮像接合構造と面し、第2画素素子接合構造は第2接合界面で論理接合構造と面する。第1画素素子接合構造及び/又は第2画素素子接合構造のうちの少なくとも1つは1つ以下の導電性接合層を含み、これにより積層型CMOSイメージセンサにおける導電性構造の数が減少する。更に、画素素子チップは、画素素子基板を貫通して延伸し且つ画素素子から横方向にオフセットされる周辺領域に設けられる、複数の基板貫通ビア(TSV)を含む。TSVは、第1画素素子接合構造を第2画素素子接合構造に電気的に連結する。第1画素素子接合構造及び第2画素素子接合構造とTSVとを利用することにより、1つ以上の大きな導電性ビアを積層型CMOSイメージセンサのデバイス領域から省くことができる。その結果、複数の受光素子のための領域が増加し、設計の複雑さが減り、これによりデバイス密度が増加して製造コストが低下する。
【0017】
図1Aは、論理接合構造120を備える論理チップ104上に積層された撮像接合構造118を備える撮像チップ102を含む積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図100aを表す。
【0018】
論理チップ104は、論理基板108と、論理基板108上に設けられる論理相互接続構造112と、論理相互接続構造112上に設けられる論理接合構造120とを含む。更に、複数の論理素子140が論理基板108の表側108f上に設けられる。いくつかの実施形態において、論理素子140は半導体素子を指してよく、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、論理ゲート、フリップフロップ、他の適切な論理素子等を含んでよい。論理相互接続構造112は、相互接続誘電体構造113と、複数の導電性ビア114と、複数の導電ワイヤ116とを含む。複数の導電性ビア114と複数の導電ワイヤ116は相互接続誘電体構造113内に設けられ、論理素子140と(例えば、撮像チップ102中の)他の素子との間の電気接続を容易にするよう構成される。論理接合構造120は、論理相互接続構造112上に設けられる。
【0019】
撮像チップ102は、撮像基板106と、撮像基板106の表側106f上に設けられる撮像相互接続構造110と、撮像相互接続構造110上に設けられる撮像接合構造118とを含む。撮像基板106は半導体ボディ(例えば、単結晶シリコン、CMOSバルク、シリコン・ゲルマニウム)を含み、第1のドープ型(例えば、p型)を有してよい。複数の受光素子132が撮像基板106内に設けられ、受光素子132は第1のドープ型とは逆の第2のドープ型(例えば、n型)を有してよい。浮遊拡散ノード131が撮像基板106に設けられ、第2のドープ型(例えば、n型)を有してよい。いくつかの実施形態において、第1のドープ型はp型であり第2のドープ型はn型である、又はその逆である。裏側隔離構造134が撮像基板106の裏側106b内に延伸し、隣接する受光素子132間に設けられる。裏側隔離構造134は、トレンチ充填層138と、撮像基板106とトレンチ充填層138との間に設けられるライナー層136とを含む。グリッド構造144が撮像基板106の裏側106bの上にあり、複数の光フィルタ142が受光素子132の上にある。更に、複数のマイクロレンズ146は複数の光フィルタ142上に設けられる。
【0020】
複数の画素素子129と複数の転送トランジスタ130が、撮像基板106の表側106f上に設けられる。画素素子129と転送トランジスタ130のそれぞれは、画素基板106上に設けられるゲート電極と、ゲート電極と撮像基板106との間に設けられるゲート誘電体層とを含む。いくつかの実施形態において、転送トランジスタ130は、それぞれ撮像基板106の表側106fから対応する受光素子132へ向かって延伸する突出部を含む。複数の画素素子129は、例えば、リセットトランジスタ、ソースフォロアトランジスタ、選択トランジスタ等を含んでよい。受光素子132は、入射放射線(例えば、光子)を吸収して、入射放射線に対応するそれぞれの電気信号を生成するよう構成される。例えば、受光素子132は、入射放射線から電子正孔対を生成してよい。いくつかの実施形態において、転送トランジスタ130は、浮遊拡散ノード131と対応する受光素子132との間の電流フローを制御するよう構成される。例えば、転送トランジスタ130は、受光素子132における蓄積された電荷を浮遊拡散ノード131へ転送するため、浮遊拡散ノード131と隣接する受光素子132との間に撮像基板106において選択的に導電性チャネルを形成するよう構成されてよい。画素素子129は、浮遊拡散ノード131からの転送蓄積電荷の読み出しを行うよう構成される。
【0021】
いくつかの実施形態において、撮像接合構造118は、撮像接合誘電体122と、複数の撮像接合パッド126とを含む。様々な実施形態において、論理接合構造120は、論理接合誘電体124と、複数の論理接合パッド128と、複数の論理接合コンタクト127とを含む。撮像接合構造118は、接合界面119で論理接合構造120に面し、接合界面119は導電体間接合、誘電体間接合等を含む。撮像接合構造118と論理接合構造120は、論理素子140と画素素子129及び/又は転送トランジスタ130との間の電気接続を容易にするよう構成される。様々な実施形態において、撮像接合構造118及び/又は論理接合構造120のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合層を含む。例えば、撮像接合構造118は単一の導電性接合層(例えば、撮像接合パッド126)を含んでよく、論理接合構造120は少なくとも2つの導電性接合層(例えば、論理接合パッド128と論理接合コンタクト127)を含んでよい。撮像接合構造118及び/又は論理接合構造120のうちの少なくとも1つが1つ以下の導電性接合層を含むことより、論理チップ104及び撮像チップ102の素子間の導電性構造が減少し、これにより積層されたチップ間の抵抗率及びRC遅延が減少する。更に、より少ない導電配線構造を有することは、積層されたチップにおける導電フィーチャー間のサイズ及び/又は間隔を減少させることを容易にし、デバイスのフィーチャーを微細化しつつ積層型CMOSイメージセンサの性能を向上させることができる。
【0022】
図1Bは、図1Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図100bを表し、論理接合構造120は単一の導電性接合層(例えば、複数の論理接合コンタクト127)を含む。従って、いくつかの実施形態において、論理接合構造120と撮像接合構造118のそれぞれは単一の導電性接合層を含み、これにより積層されたチップ間の抵抗率及びRC遅延を更に減少させる。そのような実施形態において、複数の撮像接合パッド126は接合界面119で論理接合コンタクト127と面し、撮像接合パッド126と論理接合コンタクト127との間の接合界面119で導電体間接合が存在する。様々な実施形態において、撮像接合パッド126の幅は対応する論理接合コンタクト127の幅よりも広く、撮像接合パッド126の下面の少なくとも一部が論理接合誘電体124に直接接触する。
【0023】
図1Cは、図1Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図100cを表し、撮像接合構造(図1Aの118)が省かれている。様々な実施形態において、撮像相互接続構造110は、複数の導電ワイヤ116の一部である導電ワイヤの最上層116tを含む。撮像相互接続構造110の導電ワイヤの最上層116tは、撮像基板106の表側106fからの最長距離を有する撮像相互接続構造110における導電ワイヤの層として定義される。様々な実施形態において、論理接合構造120の論理接合コンタクト127は、撮像相互接続構造110の導電ワイヤの最上層116tに直接接触し、これにより積層されたチップ間の抵抗率及びRC遅延を更に減少させる。従って、論理接合コンタクト127は接合界面119で導電ワイヤの最上層116tに面する。更に、撮像相互接続構造110の相互接続誘電体構造113は論理接合誘電体124に直接接触する。撮像相互接続構造110の導電ワイヤの最上層116tに直接接触する論理接合構造120により、デバイス微細化を高めて設計の複雑さを下げつつ、積層型CMOSイメージセンサの性能が向上する。
【0024】
いくつかの実施形態において、撮像チップ102は、撮像基板106の表側106f上に設けられる、第1画素素子129aと、第2画素素子129bと、第3画素素子129cとを含む。複数の転送トランジスタ130は、横方向で浮遊拡散ノード131と第1画素素子129a~第3画素素子129cとの間に設けられてよい。
【0025】
図2は、図1CのA-A’線に沿って得られる図1Cの積層体CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の上面図200を表す。図示し易くするため、撮像相互接続構造(図1Cの110)の相互接続誘電体構造(図1Cの113)と複数の導電性ビア(図1Cの114)を図2の上面図200から省略していることを理解されたい。
【0026】
図2に示すように、浮遊拡散ノード131が隣接する受光素子132の交点に設けられる。転送トランジスタ130は、対応する受光素子132の直上にある。第1画素素子129a~第3画素素子129cは受光素子132から横方向にオフセットされ、それぞれのゲート電極の対向する側に設けられる複数のソース/ドレイン領域204を含む。いくつかの実施形態において、第1画素素子129aはリセットトランジスタとして構成され、第2画素素子129bは選択トランジスタとして構成され、論理チップ(図1Cの104)の論理素子(例えば、図1Cの140)に直接電気的に連結される第1ソース/ドレイン領域204aを含んでよく、第3画素素子129cはソースフォロアトランジスタとして構成される。様々な実施形態において、ウェル領域202が第1画素素子129aに横方向に隣接する。ウェル領域202は、第1のドープ型(例えば、p型)を有してよい。
【0027】
図3は、積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の回路図300を表す。様々な実施形態において、回路図300図1A図1Cの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態に対応することができる。
【0028】
積層型CMOSイメージセンサは、論理チップ104に電気的に連結される撮像チップ102を含む。様々な実施形態において、撮像チップ102は、受光素子132と、第1画素素子129aと、第2画素素子129bと、第3画素素子129cとを含む。論理チップ104は、ASIC回路302を含む。いくつかの実施形態において、撮像チップ102は受光素子132の読み出しを行うよう構成され、入射放射線から受光素子132により蓄積された電荷は、対応する電気信号として読み出されることができる。電気信号は、下流の信号処理のためにASIC回路302に提供されてよい。例えば、ASIC回路302は、アナログ-デジタル変換(ADC)、イメージ処理、バッファリング等、又はそれらの任意の組合せを実行するよう構成されてよい。
【0029】
いくつかの実施形態において、受光素子132は、接地と転送トランジスタ130の第1ソース/ドレイン領域との間に連結される。転送トランジスタ130は転送信号TXによりゲートされ、受光素子132で蓄積された電荷を浮遊拡散ノード131へ選択的に転送するよう構成される。第1画素素子129aはリセットトランジスタとして構成されてよく、浮遊拡散ノード131とリセット電圧Vrstとの間に連結される。第1画素素子129aはリセット信号RSTによりゲートされ、浮遊拡散ノード131をリセット電圧Vrstにリセットするため、浮遊拡散ノード131をリセット電圧Vrstに選択的に電気的に連結するよう構成される。更に、第1画素素子129aは、転送トランジスタ130との連携により、受光素子132をリセット電圧Vrstに選択的に電気的に連結するよう構成されてよい。
【0030】
第3画素素子129cはソースフォロアトランジスタとして構成されてよく、浮遊拡散ノード131での電荷によりゲートされる。例えば、ソースフォロアトランジスタのゲートは浮遊拡散ノード131及び/又は第1画素素子129aのソース/ドレイン領域に電気的に連結される。第3画素素子129cは、供給電圧Vddと第2画素素子129bのソース/ドレイン領域との間に連結される。第2画素素子129bは選択トランジスタとして構成される。第3画素素子129cは、浮遊拡散ノード131での電圧を読み出すために該電圧をバッファリング及び/又は増幅するよう構成される。第2画素素子129bは、第3画素素子129cから撮像チップ102の出力へバッファリング及び/又は増幅された電圧を選択的に通過させるよう構成される。
【0031】
図4は、論理接合構造120を備える論理チップ104上に積層された撮像接合構造118を備える撮像チップ102を含む積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図400を表す。
【0032】
論理チップ104は、論理基板108と、論理相互接続構造112と、論理接合構造120とを含む。複数の論理素子140が論理基板108の表側108f上に設けられる。様々な実施形態において、各論理素子140は、ゲート誘電体の上方のゲート電極と、ゲート電極の対向する側に設けられる複数のソース/ドレイン領域と、論理基板108に設けられるウェル領域とを含む。更に、第1隔離構造402が論理基板108内に設けられ、論理素子140を互いに電気的に隔離するよう構成される。第1隔離構造402は、シャロートレンチアイソレーション(STI)構造として構成されてよく、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、他の誘電材料、又はそれらの任意の組合せであるか、それを含んでよい。
【0033】
撮像チップ102は、撮像基板106と、撮像相互接続構造110と、撮像接合構造118とを含む。論理基板108と撮像基板106は、例えば、それぞれ、シリコン、単結晶シリコン、CMOSバルク、シリコン・ゲルマニウム、エピタキシャルシリコン、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)基板、又は他の適切な種類の半導体基板であるか、それを含んでよい。撮像相互接続構造110はと論理相互接続構造112はそれぞれ、相互接続誘電体構造113と、複数の導電性ビア114と、複数の導電ワイヤ116とを含む。相互接続誘電体構造113はそれぞれ、例えば、二酸化ケイ素、低誘電率誘電材料、超低誘電率誘電材料、他の適切な誘電材料、又はそれらの任意の組合せであるかそれを含む、複数の誘電体層を含んでよい。ここで用いられるとき、低誘電率誘電材料は約3.9未満の誘電率を有する誘電体である。導電性ビア114及び導電ワイヤ116は、例えば、銅、アルミニウム、窒化チタン、窒化タンタル、タングステン、ルテニウム、他の適切な導電性材料、又はそれらの任意の組合せであるか、それを含んでよい。
【0034】
複数の受光素子132が撮像基板106内に設けられる。受光素子132は、受光素子132の複数の列と行からなるアレイに配置されてよい。複数の画素素子129(例えば、リセットトランジスタ、選択トランジスタ、ソースフォロアトランジスタ等)と複数の転送トランジスタ130は、撮像基板106の表側106f上に設けられる。複数の転送トランジスタ130における各転送トランジスタは、複数の受光素子132における対応する受光素子と位置合わせされる。画素素子129と転送トランジスタ130のそれぞれは、撮像基板106の表側106f上に設けられるゲート電極と、ゲート電極と撮像基板106との間に設けられるゲート誘電体とを含む。
【0035】
裏側隔離構造134は、撮像基板106の裏側106b内に延伸する。裏側隔離構造134は、トレンチ充填層(例えば、図1Aの138)と、撮像基板106とトレンチ充填層との間に設けられるライナー層(例えば、図1Aの136)とを含んでよい。いくつかの他の実施形態において、トレンチ充填層は、例えば、導電性材料(例えば、銅、アルミニウム、タングステン等)、誘電材料(例えば、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素等)、又は他の適切な材料であるか、それを含んでよい。様々な実施形態において、ライナー層は、例えば、高誘電率誘電材料、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ハフニウム、他の適切な誘電材料、又はそれらの任意の組合せであるか、それを含んでよい。ここで用いられるとき、高誘電率誘電材料は、約3.9よりも大きい誘電率を有する誘電体である。裏側隔離構造134は、上面視においてグリッド構造を有してよく、複数の受光素子132における各受光素子を横方向に囲む。裏側隔離構造134は、隣接する受光素子132間の電気的及び/又は光学的隔離を高めるよう構成される。
【0036】
更に、上部誘電体層408が撮像基板106の裏側106bに沿って設けられる。上部誘電体層408は、パッシベーション層として構成されてよい。上部誘電体層408は、例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素等であるか、それを含んでよい。グリッド構造144が上部誘電体層408の上にあり、受光素子132の上にある複数の開口を定義する側壁を含む。様々な実施形態において、グリッド構造144は、金属材料(例えば、銅、タングステン、アルミニウム等)及び/又は誘電材料(例えば、窒化ケイ素、炭化ケイ素、金属酸化物等)を含んでよく、隣接する受光素子132間のクロストークを減少させるよう構成される。上部誘電体構造410がグリッド構造144の上にあり、グリッド構造144の側壁により定義された開口を充填する。複数の光フィルタ142が上部誘電体構造410の上方に設けられる。様々な実施形態において、各光フィルタ142は、第2の範囲の波長を遮断しつつ第1の範囲の波長を通過させるよう構成される材料を含む。複数のマイクロレンズ146が光フィルタ142上に設けられ、入射光を下にある受光素子132へ導くよう構成される。
【0037】
複数の上部接合パッド406が、撮像相互接続構造110へ向かって撮像基板106の裏側106b内に延伸する。上部接合パッド406は、例えば、アルミニウム、銅、タングステン等を含んでよい。上部接合パッド406は、撮像基板106の周辺領域に設けられる。受光素子132は、撮像基板106のデバイス領域に設けられ、撮像基板106の周辺領域はデバイス領域を横方向に囲む。上部接合パッド406は、積層型CMOSイメージセンサの素子(例えば、画素素子129、転送トランジスタ130、論理素子140等)及び他の集積回路(IC)素子(未図示)への電気接続を提供するよう構成される。第2隔離構造404が撮像基板106内に設けられる。第2隔離構造404はSTI構造として構成されてよく、例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素等であるか、それを含んでよい。第2隔離構造404は、上部接合パッド406の側壁に沿って設けられてよく、上部接合パッド406と、撮像基板106上及び/又は内に設けられた他の素子(例えば、画素素子129、転送トランジスタ130、受光素子132)との間の電気的隔離を高めるよう構成される。
【0038】
いくつかの実施形態において、撮像接合構造118は、撮像接合誘電体122と、複数の撮像接合パッド126とを含む。様々な実施形態において、論理接合構造120は、論理接合誘電体124と、複数の論理接合パッド128と、複数の論理接合コンタクト127とを含む。撮像接合構造118は、接合界面119で論理接合構造120と面し、接合界面119は導電体間接合、誘電体間接合等を含む。撮像接合誘電体122と論理接合誘電体124はそれぞれ、例えば、酸化物(例えば、二酸化ケイ素)、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸窒化ケイ素等を含むことのできる1つ以上の誘電体層を有してよい。撮像接合パッド126、論理接合コンタクト127、論理接合パッド128のそれぞれは、例えば、銅、タングステン、チタン、タンタル、他の導電性材料、又はそれらの任意の組合せであるか、それを含んでよい。様々な実施形態において、撮像接合構造118は、単一の層の導電性接合構造(例えば、撮像接合パッド126)を含み、これにより論理チップ104と撮像チップ102との間の導電性構造の数が減少する。その結果、論理チップ104と撮像チップ102との間の抵抗率及びRC遅延が減少し、これにより設計コスト及び複雑さを低下させつつ積層型CMOSイメージセンサの性能が高まる。
【0039】
図5Aは、互いに垂直に積層された撮像チップ102、画素素子チップ502、および論理チップ104を含む積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図500aを表す。
【0040】
論理チップ104は、論理基板108と、論理相互接続構造112と、論理接合構造120とを含む。複数の論理素子140が論理基板108の表側108f上に設けられる。論理接合構造120は、論理相互接続構造112上に設けられ、論理接合構造112と電気的に連結される。
【0041】
撮像チップ102は、撮像基板106と、撮像相互接続構造110と、撮像接合構造118とを含む。撮像接合構造118は、撮像相互接続構造110上に設けられ、撮像相互接続構造110と電気的に連結される。撮像基板106は、第1のドープ型(例えば、p型)を有してよい。複数の受光素子132が撮像基板106に設けられ、受光素子132は第1のドープ型とは逆の第2のドープ型(例えば、n型)を有してよい。浮遊拡散ノード131は撮像基板106に設けられ、第2のドープ型(例えば、n型)を有してよい。複数のウェル領域503が浮遊拡散ノード131とは反対側で基板に設けられ、第1のドープ型(例えば、p型)を有する。
【0042】
裏側隔離構造134が、撮像基板106の裏側106b内に延伸する。裏側隔離構造134は、トレンチ充填層138と、撮像基板106とトレンチ充填層との間に設けられるライナー層とを含む。グリッド構造144が撮像基板106の裏側106bの上にあり、複数の光フィルタ142が受光素子132の上にある。複数のマイクロレンズ146が複数の光フィルタ142上に設けられる。更に、複数の転送トランジスタ130が撮像基板106の表側106f上に設けられ、転送トランジスタ130は浮遊拡散ノード131と対応する受光素子132との間の電流フローを制御するよう構成される。
【0043】
画素素子チップ502が、撮像チップ102と論理チップ104との間に設けられる。いくつかの実施形態において、画素素子チップ502は、画素素子基板504と、画素素子相互接続構造506と、第1画素素子接合構造510と、第2画素素子接合構造516とを含む。複数の画素素子129が、画素素子基板504の表側504f上に設けられる。様々な実施形態において、複数の画素素子129は、例えば、リセットトランジスタ、ソースフォロアトランジスタ、選択トランジスタ等を含んでよく、受光素子132から蓄積された電荷の読み出しを行うよう構成される。画素素子129を、例えば撮像チップ102ではなく、画素素子基板504上に設けることにより、受光素子132のための面積が増加し、撮像チップ102にわたって電気的クロストークが減少する。その結果、積層型CMOSイメージセンサに設けられる受光素子132の数を増やすことができる、及び/又は、積層型CMOSイメージセンサの性能が高まる(例えば、暗電流、電気的クロストークを低減させることによる)。
【0044】
複数の基板貫通ビア(TSV)508が、画素素子チップ502に設けられる。TSV508は、第2画素素子接合構造516から画素素子相互接続構造506へ継続して画素素子基板504を貫通して延伸する。TSV508は、第2画素素子接合構造516を画素素子相互接続構造506に電気的に連結するよう構成される。様々な実施形態において、画素素子129は画素素子基板504のデバイス領域(即ち、中央領域)内に設けられ、TVS508はデバイス領域を横方向に囲む画素素子基板504の周辺領域内に設けられる。TSV508を画素素子基板504の周辺領域にデバイス領域から離して設けることにより、画素素子129のための面積が増加し、これにより画素素子チップ502のデバイス密度が高まる。
【0045】
様々な実施形態において、撮像相互接続構造110、論理相互接続構造112、画素素子相互接続構造506のそれぞれは、相互接続誘電体構造113と、複数の導電性ビア114と、複数の導電ワイヤ116とを含む。撮像相互接続構造110は、導電ワイヤの最上層116tと、導電ワイヤの第1層116aとを含む。撮像相互接続構造110の導電ワイヤの最上層116tは、撮像基板106の表側106fから最も長い距離を有する撮像相互接続構造110中の導電ワイヤの層として定義される。撮像相互接続構造110の導電ワイヤの第1層116aは、撮像基板106の表側106fから最も短い距離を有する撮像相互接続構造110中の導電ワイヤの層として定義される。図5Aの各相互接続構造110、112、506は2つの層の導電ワイヤ116と2つの層の導電性ビア114を含んでいるが、これは非限定的な例示であり、各相互接続構造110、112、506は任意の数の層の導電ワイヤ116及び/又は導電性ビア114を含んでよいことを理解されたい。
【0046】
第1画素素子接合構造510は、画素素子相互接続構造506上に設けられ、撮像チップ102を画素素子チップ502及び/又は論理チップ104に電気的に連結するよう構成される。第2画素素子接合構造516は、画素素子基板504の裏側504b上に設けられ、画素素子チップ502を論理チップ104に電気的に連結するよう構成される。
【0047】
いくつかの実施形態において、撮像接合構造118は、撮像接合誘電体122と、複数の撮像接合パッド126と、複数の撮像接合コンタクト125とを含む。様々な実施形態において、第1画素素子接合構造510は、第1画素素子接合誘電体512と、複数の第1画素素子接合コンタクト514とを含む。撮像接合構造118は、第1接合界面で第1画素素子接合構造510と面し、これにより第1接合済み構造522を定義し、第1接合界面は導電体間接合及び誘電体間接合を含む。撮像接合構造118と第1画素素子接合構造510は、撮像チップ102と画素素子チップ502との間の良好な電気接続を促進するよう構成される。いくつかの実施形態において、撮像接合構造118及び/又は第1画素素子接合構造510のうちの少なくとも1つは、1つ未満の導電性接合層を有する。例えば、第1画素素子接合構造510は、単一の導電性接合層(例えば、第1画素素子接合コンタクト514)を含んでよい。撮像接合構造118及び/又は第1画素素子接合構造510のうちの少なくとも1つが1つ以下の導電性接合層を有することにより、撮像チップ102と画素素子チップ502の素子間の導電性構造の数が減少され、これにより積層されたチップ間の抵抗率及びRC遅延が低下する。更に、撮像チップ102と画素素子チップ502との間により少ない導電性構造を有することは、積層されたチップにおける導電性フィーチャー間のサイズ及び/又は間隔を減少させることを容易にし、これによりデバイス微細化及び製造コスト削減を促進しつつ積層型CMOSイメージセンサの性能を高める。加えて、第1画素素子接合コンタクト514は、積層型CMOSイメージセンサの領域526において、撮像チップ102の浮遊拡散ノード131に直接電気的に連結される。
【0048】
更なる実施形態において、論理接合構造120は、論理接合誘電体124と、複数の論理接合パッド128と、複数の論理接合コンタクト127とを含む。また更なる実施形態において、第2画素素子接合構造516は、第2画素素子接合誘電体518と、複数の第2画素素子接合コンタクト520とを含む。論理接合構造120は、第2接合界面で第2画素素子接合構造516と面し、これにより第2接合済み構造524を定義し、第2接合界面は導電体間接合及び誘電体間接合を含む。論理接合構造120と第2画素素子接合構造516は、論理チップ104と画素素子チップ502との間の良好な電気接続を促進するよう構成される。いくつかの実施形態において、論理接合構造120及び/又は第2画素素子接合構造516のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合構造を有する。例えば、第2画素素子接合構造516は、単一の導電性接合層(例えば、第2画素素子接合コンタクト520)を含む。論理接合構造120及び/又は第2画素素子接合構造516のうちの少なくとも1つが1つ以下の導電性接合構造を有することにより、論理チップ104と画素素子チップ502の素子間の導電性構造の数が減少し、これにより積層されたチップ間の抵抗率及びRC遅延が低下する。更に、撮像チップ102と画素素子チップ502との間により少ない導電性構造を有することは、積層されたチップにおける導電性フィーチャー間のサイズ及び/又は間隔を減少させることを容易にし、これによりデバイス微細化及び製造コスト削減を促進しつつ積層型CMOSイメージセンサの性能を更に高める。
【0049】
図5Bは、図5Aの積層型CMOSイメージセンサの1つの領域のいくつかの実施形態の断面図500bを表す。いくつかの実施形態において、図5Bの断面図500bは積層型CMOSイメージセンサの前記領域(図5Aの526)に対応し、領域(図5Aの526)は図5Bにおいて図示を容易にするため反転されている。
【0050】
図5Bに示すように、撮像相互接続構造110は、2つの隣接した最上ワイヤの間に設けられる第1最上ワイヤ530を含む。第1最上ワイヤ530は、例えば、約0.25マイクロメートル(um)、約0.2um~約0.3umの範囲内、又は他の適切な値であってよい幅531を有する。第1最上ワイヤ530は、第1の距離d1により2つの隣接した最上ワイヤから分離される。いくつかの実施形態において、第1の距離d1は、約0.27um、約0.25um~約0.29umの範囲内、又は他の適切な値である。更なる実施形態において、最上ワイヤ530の幅531は第1の距離d1未満である。
【0051】
撮像接合構造118は、第1撮像接合コンタクト125aと、第1撮像接合パッド126aとを含む。第1撮像接合コンタクト125aは幅532を有し、第1撮像接合パッド126aは幅534を有する。更なる実施形態において、幅532は、約0.2um、約0.15um~約0.25umの範囲内、又は他の適切な値である。また更なる実施形態において、幅534は、約0.3um、約0.4um、約0.3um~約0.4umの範囲内、又は他の適切な値である。第1画素素子接合構造510は、幅536を有する第1接合コンタクト514aを含む。様々な実施形態において、幅536は、約0.1um、約0.075um~約1.25umの範囲内、又は他の適切な値である。いくつかの実施形態において、第1接合コンタクト514aの高さは、第1撮像接合コンタクト125aの高さよりも高い。更なる実施形態において、第1接合コンタクト514aの高さは、撮像接合構造118の高さと等しくてよい。様々な実施形態において、第1接合コンタクト514aの幅536は、第1撮像接合コンタクト125aの幅532未満である。
【0052】
画素素子相互接続構造506は、第1対の最上ワイヤ542と第2対の最上ワイヤ544との間に設けられる第1最上ワイヤ538を含む。第1最上ワイヤ538の幅540は、例えば、約0.15um、約0.1um~約0.2umの範囲内、又は他の適切な値であってよい。よって、いくつかの実施形態において、画素素子相互接続構造506の第1最上ワイヤ538の幅540は、撮像相互接続構造110の第1最上ワイヤ530の幅531未満である。第1最上ワイヤ538は、第2の距離d2により最上ワイヤの第1対542から分離され、第1対の最上ワイヤ542は第3の距離d3により第2対の最上ワイヤ544から分離される。様々な実施形態において、第2の距離d2は、約0.15um、約0.1um~約0.2umの範囲内、又は他の適切な値である。第3の距離d3は、約0.1um、約0.075um~約1.25umの範囲内、又は他の適切な値である。撮像接合構造118及び/又は第1画素素子接合構造510のうちの少なくとも1つが1つ以下の導電性接合層を有することにより、撮像チップ102及び画素素子チップ502における導電性ルーティングフィーチャー間の幅及び/又は距離を比較的小さくする、及び/又は減少させることができる。これは、デバイス微細化及び製造コスト削減を促進しつつ、積層型CMOSイメージセンサの性能を高める(例えば、撮像チップ102及び/又は画素素子チップ502におけるRC遅延が低下することによる)。
【0053】
図5Cは、図5BのA-A’線に沿って得られる断面図500bのいくつかの実施形態の上面図500cを表し、第1撮像接合パッド126aと第1撮像接合コンタクト125aのそれぞれは上面視において円形を呈する。
【0054】
図5Dは、図5BのA-A’線に沿って得られる断面図500bのいくつかの実施形態の上面図500dを表し、第1撮像接合パッド126aと第1撮像接合コンタクト125aのそれぞれは上面視において矩形を呈する。
【0055】
図6Aは、図5Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図600aを表し、第1画素素子接合構造510と第2画素素子接合構造516のそれぞれは2つの導電性接合層を含み、撮像接合構造118と論理接合構造120のそれぞれは少なくとも1つの導電性接合層を含む。様々な実施形態において、第1画素素子接合構造510は、第1画素素子接合誘電体512と、複数の第1画素素子接合コンタクト514と、複数の第1画素素子接合パッド515とを含む。いくつかの実施形態において、撮像接合構造118は、撮像接合誘電体122と、複数の撮像接合コンタクト125とを含む。更なる実施形態において、第2画素素子接合構造516は、第2画素素子接合誘電体518と、複数の第2画素素子接合コンタクト520と、複数の第2画素素子接合パッド521とを含む。また更なる実施形態において、論理接合構造120は、論理接合誘電体124と、複数の論理接合コンタクト127とを含む。
【0056】
画素素子相互接続構造506は、画素素子基板504の表側504fから最長距離を有する画素素子相互接続構造506における導電ワイヤの層である、最上層の導電ワイヤ116tを含む。様々な実施形態において、第1画素素子接合コンタクト514は、画素素子相互接続構造506の最上層の導電ワイヤ116tに直接接触する。更に、画素素子相互接続構造506は、画素素子相互接続構造506の最上層の導電ワイヤ116tと画素素子基板504との間に設けられる第1層の導電ワイヤ116aを含む。様々な実施形態において、複数の画素素子129は、第1画素素子129aと、第2画素素子129bと、第3画素素子129cとを含む。いくつかの実施形態において、第1画素素子129aはリセットトランジスタとして構成され、第2画素素子129bは選択トランジスタとして構成され、第3画素素子129cはソースフォロアトランジスタとして構成される。
【0057】
図6Bは、図6Aの線602に沿って得られる図6Aの断面図600aのいくつかの実施形態のレイアウト図600bを表す。図6Bのレイアウト図600bは、撮像チップ(図6Aの102)の共有画素構造614のレイアウトのいくつかの実施形態を表す。
【0058】
いくつかの実施形態において、共有画素構造614は、4つの隣接する受光素子132の中心に設けられる浮遊拡散ノード131と、浮遊拡散ノード131の反対側に設けられるウェル領域とを含む。様々な実施形態において、共有画素構造614のピッチPは、約0.86um、約0.8um~約0.9umの範囲内、又は他の適切な値である。更なる実施形態において、共有画素構造614において横方向に隣接する転送トランジスタ130間の距離dsは、約0.11um、約0.09um~約0.13umの範囲内、又は他の適切な値である。また更なる実施形態において、共有画素構造614において対角に分離された転送トランジスタ130間の距離ddは、約0.26um、約0.2um~約0.32umの範囲内、又は他の適切な値である。いくつかの実施形態において、各導電性ビア114の幅616は、約0.06um、約0.04um~約0.08umの範囲内、又は他の適切な値である。
【0059】
図6Cは、図6Aの線604に沿って得られる図6Aの断面図600aのいくつかの実施形態のレイアウト図600cを表す。図6Cのレイアウト図600cは、共有画素構造614の上方の撮像相互接続構造(図6Aの110)の第1層の導電ワイヤ116aのレイアウトのいくつかの実施形態を表す。
【0060】
いくつかの実施形態において、導電ワイヤの第1層116a中の各導電ワイヤの幅618は、約0.07um、約0.05um~約0.09umの範囲内、又は他の適切な値である。様々な実施形態において、撮像相互接続構造(図6Aの110)の導電ワイヤの第1層116a中の隣接する導電ワイヤ間の距離620は、約0.1um、約0.105um、約0.08um~約0.12umの範囲内、又は他の適切な値である。
【0061】
図6Dは、図6Aの線606に沿って得られる図6Aの断面図600aのいくつかの実施形態のレイアウト図600dを表す。図6Dのレイアウト図600dは、共有画素構造614の上方の撮像相互接続構造(図6Aの110)の最上層の導電ワイヤ116tのレイアウトのいくつかの実施形態を表す。
【0062】
いくつかの実施形態において、撮像相互接続構造(図6Aの110)の導電ワイヤの中央最上層116tmの長さL1及び幅Wtのそれぞれは、約0.45um、約0.4um~約0.5umの範囲内、又は他の適切な値である。中央最上層の導電ワイヤ116tmは、浮遊拡散ノード131の直上にある。様々な実施形態において、撮像相互接続構造(図6Aの110)の最上層の導電ワイヤ166t中の隣接する最上導電ワイヤ間の距離622は、約0.17um、約0.12um~約0.22umの範囲内、又は他の適切な値である。
【0063】
図6Eは、図6Aの線608に沿って得られる図6Aの断面図600aのいくつかの実施形態のレイアウト図600eを表す。図6Eのレイアウト図600eは、画素素子チップ(図6Aの502)の複数の画素素子129のレイアウトのいくつかの実施形態を表す。
【0064】
複数の画素素子129は、画素素子基板504に設けられる複数のソース/ドレイン領域624を含む。更に、ウェル領域626が画素素子基板504に設けられ、基準電圧(例えば、接地)に電気的に連結されてよい。いくつかの実施形態において、ウェル領域626と複数の画素素子129における隣接する画素素子の隣接するソース/ドレイン領域624との間の距離628は、約0.1um、約0.08um~約0.12umの範囲内、又は他の適切な値である。更なる実施形態において、複数の画素素子129における隣接する画素素子のソース/ドレイン領域624間の距離630は、約0.12um、約0.1um~約0.14umの範囲内、又は他の適切な値である。また更なる実施形態において、複数の画素素子129における画素素子のソース/ドレイン領域624と第3画素素子129cの隣接するゲート電極との間の距離632は、約0.09um、約0.08um~約0.1umの範囲内、又は他の適切な値である。
【0065】
図6Fは、図6Aの線610に沿って得られる図6Aの断面図600aのいくつかの実施形態のレイアウト図600fを表す。図6Fのレイアウト図600fは、複数の画素素子129の上方の画素素子相互接続構造(図6Aの506)の第1層の導電ワイヤ116aのレイアウトのいくつかの実施形態を表す。
【0066】
様々な実施形態において、画素素子相互接続構造(図6Aの506)の第1層の導電ワイヤ116aにおける隣接する導電ワイヤ間の距離634は、約0.07um、約0.08um、約0.06um~約0.18umの範囲内、又は他の適切な値である。
【0067】
図6Gは、図6Aの線612に沿って得られる図6Aの断面図600aのいくつかの実施形態のレイアウト図600gを表す。図6Gのレイアウト図600gは、複数の画素素子129の上方の画素素子相互接続構造(図6Aの506)の最上層の導電ワイヤ116tのレイアウトのいくつかの実施形態を表す。
【0068】
いくつかの実施形態において、画素素子相互接続構造(図6Aの506)の最上層の導電ワイヤ116tの長さ及び幅のそれぞれは、約0.25um、約0.2um~約0.3umの範囲内、又は他の適切な値である。画素素子相互接続構造(図6Aの506)の中央最上導電ワイヤ116tmの中心は、撮像相互接続構造(図6Aの110)の中央最上導電ワイヤ(図6Dの116tm)の中心と横方向に位置合わせされてよい。様々な実施形態において、画素素子相互接続構造(図6Aの506)の導電ワイヤの最上層116tにおける隣接する最上導電ワイヤ間の距離636は、約0.1um、約0.08um~約0.12umの範囲内、又は他の適切な値である。
【0069】
図7Aは、図5Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図700aを表し、撮像接合構造118と論理接合構造120のそれぞれは、少なくとも1つの導電性接合層を含む(例えば、図5Aの撮像接合コンタクト125及び図5Aの論理接合コンタクト127は省かれる)。いくつかの実施形態において、1つ以下の導電性接合層を有する、論理接合構造120、第2画素素子接合構造516、第1画素素子接合構造510、及び撮像接合構造118により、論理チップ104、撮像チップ102、画素素子チップ502の素子間の導電性構造の数が減少し、これにより積層されたチップ間の低効率及びRC遅延が低下する。更に、より少ない導電配線構造を有することは、積層されたチップにおける導電性フィーチャー間のサイズ及び/又は間隔を減少させることを容易にし、デバイスのフィーチャーを微細化しつつ積層型CMOSイメージセンサの性能を向上させることができる。
【0070】
図7Bは、図7Aの積層型CMOSイメージセンサの1つの領域のいくつかの実施形態の断面図700bを表す。いくつかの実施形態において、図7Bの断面図700bは積層型CMOSイメージセンサの1つの領域(図7Aの702)に対応し、前記領域(図7Aの702)は図7Bにおいて図示を容易にするため反転されている。
【0071】
図7Bに示すように、撮像相互接続構造110は、2つの隣接した最上ワイヤ間に設けられる第1最上ワイヤ530を含む。第1最上ワイヤ530は、例えば、約0.35um、約0.3um~約0.4umの範囲内、又は他の適切な値であってよい幅531を有する。第1最上ワイヤ530は、第1の距離d1により2つの隣接した最上ワイヤから分離される。いくつかの実施形態において、第1の距離d1は、約0.22um、約0.2um~約0.24umの範囲内、又は他の適切な値である。更なる実施形態において、第1最上ワイヤ530の幅531は第1の距離d1よりも大きい。
【0072】
撮像接合構造118は、幅534を有する第1撮像接合パッド126aを含む。いくつかの実施形態において、幅534は、約0.3um、約0.25um~約0.35umの範囲内、又は他の適切な値である。第1画素素子接合構造510は、幅536を有する第1接合コンタクト514aを含む。様々な実施形態において、幅536は、約0.1um、約0.075um~約1.25umの範囲内、又は他の適切な値である。いくつかの実施形態において、第1接合コンタクト514aの高さは第1撮像接合パッド126aの高さに等しい。
【0073】
画素素子相互接続構造506は、第1対の最上ワイヤ542と第2対の最上ワイヤ544との間に設けられる第1最上ワイヤ538を含む。第1最上ワイヤ538の幅は、例えば、約0.15um、約0.1um~約0.2umの範囲内、又は他の適切な値であってよい。よって、いくつかの実施形態において、第1最上ワイヤ538の幅は、撮像相互接続構造110の第1最上ワイヤ530の幅531未満である。第1最上ワイヤ538は、第2の距離d2により第1対の最上ワイヤから分離され、第1対の最上ワイヤは、第3の距離d3により第2対の最上ワイヤから分離される。様々な実施形態において、第2の距離d2は、約0.15um、約0.1um~約0.2umの範囲内、又は他の適切な値である。更なる実施形態において、第3の距離d3は、約0.1um、約0.075um~約1.25umの範囲内、又は他の適切な値である。
【0074】
図7Cは、図7BのA-A’線に沿って得られる図7Bの断面図700bのいくつかの実施形態の上面図700cを表し、第1撮像接合パッド126aは上面視において円形を有する。
【0075】
図7Dは、図7BのA-A’線に沿って得られる図7Bの断面図700bのいくつかの実施形態の上面図700dを表し、第1撮像接合パッド126aは上面視において矩形を有する。
【0076】
図8Aは、図7Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図800aを表し、撮像接合構造118は複数の撮像接合コンタクト125を含み、第1画素素子接合構造510は複数の第1画素素子接合パッド515を含む。
【0077】
図8Bは、図8Aの積層型CMOSイメージセンサの1つの領域のいくつかの実施形態の断面図800bを表す。いくつかの実施形態において、図8Bの断面図800bは積層型CMOSイメージセンサの1つの領域(図8Aの801)に対応し、前記領域(図8Aの801)は図8Bにおいて図示を容易にするため反転されている。
【0078】
撮像接合構造118は、幅532を有する第1撮像接合コンタクト125aを含む。いくつかの実施形態において、幅532は、約0.1um、約0.08um~約0.12umの範囲内、又は他の適切な値である。第1画素素子接合構造510は、幅802を有する第1接合パッド515aを含む。様々な実施形態において、幅802は、約0.3um、約0.25um~約0.35umの範囲内、又は他の適切な値である。いくつかの実施形態において、第1撮像接合コンタクト125aの高さは、第1接合パッド515aの高さに等しい。
【0079】
図8Cは、図8BのA-A’線に沿って得られる断面図800bのいくつかの実施形態の上面図800cを表し、第1撮像接合コンタクト125aは上面視において円形を有する。
【0080】
図8Dは、図8BのA-A’線に沿って得られる断面図800bのいくつかの実施形態の上面図800dを表し、第1撮像接合コンタクト125aは上面視において矩形を有する。
【0081】
図9A図9Fは、図5A図6A図7A、及び/又は図8Aの、撮像相互接続構造110、撮像接合構造118、及び/又は第1画素素子接合構造510のいくつかの実施形態に対応する様々な断面図900a~900fを表す。いくつかの実施形態において、撮像相互接続構造110は、複数の誘電体層906、910、914と複数のエッチストップ層908、912とを含む相互接続誘電体構造(例えば、図5Aの113)を有する。更なる実施形態において、撮像接合構造118は、エッチストップ層912とパッシベーション層916と誘電体層914と誘電体ブロッキング層918とを含む撮像接合誘電体(図5Aの122)を有する。また更なる実施形態において、第1画素素子接合構造510は、エッチストップ層912とパッシベーション層916と誘電体層914と誘電体ブロッキング層918とを含む第1画素素子接合誘電体(例えば、図5Aの512)を有する。誘電体層906、910、914は、例えば、二酸化ケイ素といった酸化物、低誘電率誘電材料、又は他の適切な誘電材料であるか、それを含んでよい。エッチストップ層908、912は、例えば、窒化ケイ素、炭化ケイ素等であるか、それを含んでよい。パッシベーション層916は、例えば、窒化ケイ素又は他の誘電材料であるか、それを含んでよい。誘電体ブロッキング層918は、例えば、酸窒化ケイ素、酸炭化ケイ素等であるか、それを含んでよい。
【0082】
更に、撮像相互接続構造110の導電性ビア114及び導電ワイヤ116のそれぞれは、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む。導電性ライナー902は、例えば、窒化チタン、窒化タンタル等であるか、それを含んでよい。導電性ボディ904は、例えば、銅、アルミニウム、タングステン、ルテニウム、他の導電性材料、又はそれらの任意の組合せであるか、それを含んでよい。
【0083】
図9Aを参照し、撮像接合構造は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを有する撮像接合パッド126を含む。更に、第1画素素子接合構造510は、それぞれ導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む第1接合コンタクト514と第1接合パッド515とを含む。
【0084】
図9Bを参照し、撮像接合構造は、それぞれ導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む、撮像接合コンタクト125と撮像接合パッド126とを含む。更なる実施形態において、第1画素素子接合構造510は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む第1接合パッド515を含み、第1画素素子接合構造510は単一の導電性層を含む。
【0085】
図9Cを参照し、撮像接合構造118は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む撮像接合コンタクト125を有する。更に、第1画素素子接合構造510は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む第1接合パッド515を有する。よって、いくつかの実施形態において、撮像接合構造118と第1画素素子接合構造510のそれぞれは単一の導電性層を含む。
【0086】
図9Dを参照し、撮像接合構造は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを有する撮像接合パッド126を含む。更に、第1画素素子接合構造510は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む第1接合コンタクト514を有する。よって、いくつかの実施形態において、撮像接合構造118と第1画素素子接合構造510のそれぞれは単一の導電性層を含む。
【0087】
図9Eを参照し、第1画素素子接合構造510は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む第1接合パッド515を有し、第1接合パッド515は撮像相互接続構造110に直接接触する。
【0088】
図9Fを参照し、第1画素素子接合構造510は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む第1接合コンタクト514を有し、第1接合コンタクト514は撮像相互接続構造110に直接接触する。
【0089】
図9G図9Hは、図5A図6A図7A、及び/又は図8Aの、論理相互接続構造112、論理接合構造120、及び/又は第2画素素子接合構造516のいくつかの実施形態に対応する断面図900g~900hを表す。いくつかの実施形態において、論理相互接続構造112は、複数の誘電体層906、910、914と複数のエッチストップ層908、912とを含む相互接続誘電体構造(例えば、図5Aの113)を有する。更なる実施形態において、論理接合構造120は、エッチストップ層912とパッシベーション層91と誘電体層914と誘電体ブロッキング層918とを含む論理接合誘電体(例えば、図5Aの124)を有する。また更なる実施形態において、第2画素素子接合構造516は、エッチストップ層912とパッシベーション層916と誘電体層914と誘電体ブロッキング層918とを含む第2画素素子接合誘電体(例えば、図5Aの518)を有する。更に、論理相互接続構造112の導電性ビア114と導電ワイヤ116のそれぞれは、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む。
【0090】
図9Gを参照し、論理接合構造120は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む論理接合コンタクト127を有する。更に、第2画素素子接合構造516は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む第2接合パッド521を含む。よって、いくつかの実施形態において、論理接合構造120と第2画素素子接合構造516のそれぞれは単一の導電性層を含む。
【0091】
図9Hを参照し、論理接合構造120は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む論理接合パッド128を有する。更に、第2画素素子接合構造516は、導電性ライナー902と導電性ボディ904とを含む第2接合コンタクト520を含む。
【0092】
図10Aは、図5Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形部に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図1000aを表し、撮像接合構造118は複数の撮像接合パッド126を含み、論理接合構造120は複数の論理接合コンタクト127と複数の論理接合パッド128とを含み、第1画素素子接合構造510は複数の第1画素素子接合コンタクト514と複数の第1画素素子接合パッド515とを含み、第2画素素子接合構造516は複数の第2画素素子接合コンタクト520を含む。
【0093】
更に、第1隔離構造402が論理基板108内に設けられ、論理素子140を互いに電気的に隔離するよう構成される。複数の上部接合パッド406が、撮像相互接続構造110に向かって撮像基板106の裏側106b内に延伸する。複数の上部接合パッド406は、撮像基板106の周辺領域に設けられる。受光素子132が撮像基板106のデバイス領域に設けられ、撮像基板106の周辺領域はデバイス領域を横方向に囲む。上部接合パッド406は、積層型CMOSイメージセンサの素子(例えば、画素素子129、転送トランジスタ130、論理素子140等)及び他の集積回路(IC)素子(未図示)に電気接続を提供するよう構成される。第2隔離構造404が撮像基板106内に設けられてよい。第2隔離構造404は、上部接合パッド406の側壁に沿って設けられてよく、上部接合パッド406と撮像基板106上及び/又は撮像基板106内に設けられる他の素子(例えば、画素素子129、転送トランジスタ130、受光素子132)との間の電気的な隔離を高めるよう構成される。上部誘電体層408が、撮像基板106の裏側106bに沿って設けられる。上部誘電体構造410が、上部誘電体層408と複数の光フィルタ142との間に設けられる。加えて、第3隔離構造1002が画素素子基板504に設けられ、第3隔離構造1002は画素素子129を互いに電気的に隔離するよう構成される。
【0094】
図10Bは、図10Aの線1003に沿って得られる図10Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の上面図1000bを表す。図示を容易にするため、撮像相互接続構造(図10Aの110)の相互接続誘電体構造(図10Aの113)を図10Bの上面図1000bから省略していることを理解されたい。いくつかの実施形態において、浮遊拡散ノード131が隣接する受光素子132の交点に設けられ、転送トランジスタ130は対応する受光素子132の直上にある。
【0095】
図10Cは、図10Aの線1004に沿って得られる図10Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の上面図1000cを表す。図示を容易にするため、画素素子相互接続構造(図10Aの506)の相互接続誘電体構造(図10Aの113)と第3隔離構造(図10Aの1002)を図10Cの上面図1000cから省略していることを理解されたい。いくつかの実施形態において、第1画素素子129aが、横方向にてウェル領域202と第2画素素子129b及び第3画素素子129cとの間に設けられる。
【0096】
図11Aは、図10Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージのいくつかの実施形態の断面図1100aを表し、少なくとも1つの論理素子140が、複数の画素素子129に横方向に隣接して画素素子基板504上に設けられる。
【0097】
図11Bは、図11Aの線1102に沿って得られる図11Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の上面図1100bを表す。図示を容易にするため、撮像相互接続構造(図11Aの110)の相互接続誘電体構造(図11Aの113)は図11Bの上面図1100bから省略していることを理解されたい。いくつかの実施形態において、浮遊拡散ノード131が隣接する受光素子132の交点に設けられ、転送トランジスタ130は対応する受光素子132の直上にある。
【0098】
図11Cは、図11Aの線1104に沿って得られる図11Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の上面図1100bを表す。図示を容易にするため、画素素子相互接続構造(図11Aの506)の相互接続誘電体構造(図11Aの113)と第3隔離構造(図11Aの1002)は図11Cの上面図1100cから省略していることを理解されたい。いくつかの実施形態において、第1画素素子129aは、画素素子基板504上に設けられる少なくとも1つの論理素子140に横方向に隣接する。
【0099】
図12Aは、図10Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態による積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図1200aを表し、撮像接合構造118は複数の撮像接合コンタクト125と複数の撮像接合パッド126とを含み、論理接合構造120は複数の論理接合コンタクト127と複数の論理接合パッド128とを含み、第2画素素子接合構造516は複数の第2画素素子接合コンタクト520を含む。
【0100】
図12Bは、図12Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態による積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図1200bを表し、撮像接合構造118は複数撮像接合コンタクト125を含み、論理接合構造120は複数の論理接合コンタクト127を含む。
【0101】
図12Cは、図12Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態による積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図1200cを表し、撮像接合構造118は複数の撮像接合パッド126を含み、第1画素素子接合構造510は複数の第1画素素子接合コンタクト514を含む。
【0102】
図12Dは、図12Cの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態による積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図1200dを表し、撮像接合構造(図12Cの118)が省かれて、第1画素素子接合構造510は第1接合界面で撮像相互接続構造110に直接接触し、第2画素素子接合構造516は第2接合界面で論理相互接続構造112と直接接触する。
【0103】
図12Eは、図12Aの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの他の実施形態による積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の断面図1200eを表し、上部TSV1202が周辺領域において撮像基板106を貫通して延伸する。加えて、上部接合パッド1204が上部TSV1202の直上にあり、撮像相互接続構造110に電気的に連結される。
【0104】
図13Aは、積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の回路図1300aを表す。様々な実施形態において、回路図1300aは、図5A図6A図7A図8A図10A、及び/又は図12A図12Eの積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態に対応する。
【0105】
積層型CMOSイメージセンサは、画素素子チップ502に電気的に連結される撮像チップ102と、画素素子チップ502に連結される論理チップ104とを含む。いくつかの実施形態において、撮像チップ102は、複数の受光素子132と、少なくとも1つの転送トランジスタ130と、浮遊拡散ノード131とを含む。様々な実施形態において、画素素子チップ502は、第1画素素子129aと、第2画素素子129bと、第3画素素子129cとを含む。更なる実施形態において、論理チップ104は、ASIC回路302を含む。いくつかの実施形態において、複数の受光素子132は、入射放射線に応じて電荷を蓄積するよう構成され、少なくとも1つの転送トランジスタ130は、浮遊拡散ノード131に蓄積された電荷を提供するよう構成される。第1画素素子129a、第2画素素子129b、第3画素素子129cは、受光素子132の読み出しを行うよう構成され、受光素子132により蓄積された電荷は対応する電気信号として読み出されてよい。電気信号は、下流の信号処理のためASIC回路302へ提供されてよい。様々な実施形態において、第1画素素子129a、第2画素素子129b、第3画素素子129c、そしてASIC回路302は、図3に図示及び/又は説明されるように構成されてよい。
【0106】
図13Bは、図13Aの断面図1300aのいくつかの他の実施形態に対応する積層型CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態の回路図1300bを表し、画素内回路1302が画素素子チップ502上に設けられ、第2画素素子129bとASIC回路302との間に電気的に連結される。いくつかの実施形態において、画素内回路1302は、1つまたは複数の追加のトランジスタ(例えば、論理トランジスタ)を備え、電気信号をASIC回路302に渡す前に、第2の画素素子129bからの電気信号に対して追加の処理を実行するように構成されてよい。様々な実施形態において、回路図1300bは、図11Aの積層CMOSイメージセンサのいくつかの実施形態に対応し得る。
【0107】
図14図25は、論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の様々な断面図1400~2500を表す。図14図25に示す断面図1400~2500を方法を参照して説明するが、図14図25に示す構造は方法に限定されず、方法とは独立していることを理解されたい。更に、図14図25を一連の動作として説明するが、これら動作は限定されず、動作の順序は他の実施形態において変化してよく、説明する方法は他の構造にも適用可能であることを理解されたい。他の実施形態において、図示及び/又は説明されるいくつかの動作は、部分的又は全体的に省かれてよい。
【0108】
図1400の断面図1400に示すように、複数の受光素子132が撮像基板106内に形成される。撮像基板106は、例えば、シリコン、単結晶シリコン、エピタキシャルシリコン、シリコン・ゲルマニウム、他の半導体材料等であるか、それを含んでよく、第1のドープ型(例えば、p型)を有してよい。いくつかの実施形態において、受光素子132を形成するためのプロセスには、撮像基板106の表側106fの上方にマスキング層(未図示)を選択的に形成することと、マスキング層を配置して撮像基板106上で選択的イオン注入プロセスを実行し、これにより撮像基板106内に1つ以上のドーパントを注入することと、マスキング層を除去するため除去プロセスを実行することとを含んでよい。様々な実施形態において、受光素子132は第1のドープ型(例えば、p型)とは逆の第2のドープ型(例えば、n型)を有する。
【0109】
図15の断面図1500に示すように、浮遊拡散ノード131が撮像基板106内に形成される。浮遊拡散ノード131は第2のドープ型(例えば、n型)を有してよく、受光素子132よりも高いドープ濃度を有してよい。浮遊拡散ノード131は、選択的イオン注入プロセスにより形成されてよい。
【0110】
図16の断面図1600に示すように、複数の転送トランジスタ130と複数の画素素子129が撮像基板106の表側106f上に形成される。いくつかの実施形態において、複数の画素素子129を形成するプロセスには、撮像基板106の上方にゲート誘電体を堆積する(例えば、物理堆積(PVD)、化学堆積(CVD)、原子層堆積(ALD)等による)ことと、ゲート誘電体上にゲート電極を堆積する(例えば、PVD、CVD、スパッタリング、電気めっき等による)ことと、ゲート電極にパターニングプロセスを実行することと、撮像基板106における複数のソース/ドレイン領域(未図示)を形成するため選択的イオン注入プロセスを実行することとを含む。様々な実施形態において、複数の転送トランジスタ130を形成するためのプロセスには、撮像基板106の表側106f内に延伸するトレンチを形成するため撮像基板106を選択的にエッチングすることと、撮像基板106の上方に転送ゲート誘電体を堆積して(例えば、PVD、CVD、ALD等による)トレンチをライニングすることと、転送ゲート誘電体の上方及びトレンチに転送ゲート電極を堆積する(例えば、PVD、CVD、スパッタリング、電気めっき等による)ことと、転送ゲート電極及び転送ゲート誘電体にパターニングプロセスを実行することとを含む。
【0111】
図17の断面図1700に示すように、撮像相互接続構造110は撮像基板106の表側106f上に形成される。撮像相互接続構造110は、相互接続誘電体構造113と、複数の導電性ビア114と、複数の導電ワイヤ116とを含む。相互接続誘電体構造113は、PVDプロセス、CVDプロセス、ALDプロセス、他の適切な成長又は堆積プロセス、又はそれらの任意の組合せといった1つ以上の堆積プロセスにより形成されてよい。更なる実施形態において、複数の導電性ビア114と複数の導電ワイヤ116が、1つ以上の堆積プロセス、1つ以上のパターニングプロセス、1つ以上の平坦化プロセス、他の適切な作製プロセス、又はそれらの任意の組合せにより形成されてよい。例えば、複数の導電性ビア114と複数の導電ワイヤ116は、シングルダマシンプロセス、デュアルダマシンプロセス等により形成されてよい。
【0112】
図18の断面図1800に示すように、撮像接合構造118が撮像相互接続構造110上に形成され、これにより撮像チップ102を定義する。いくつかの実施形態において、撮像接合構造118は、撮像接合誘電体122と、複数の撮像接合コンタクト125と、複数の撮像接合パッド126とを含む。様々な実施形態において、撮像接合構造118は、撮像相互接続構造110上に1つ以上の誘電体層(例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸窒化ケイ素等を含む)を堆積する(例えば、PVD、CVD、ALD等による)ことと、1つ以上の誘電体層に1つ以上の接合コンタクトホール及び/又は1つ以上の接合パッドトレンチを形成するため1つ以上の誘電体層をエッチングすることと、導電性材料(例えば、銅、アルミニウム、タングステン等)で1つ以上の接合コンタクトホール及び/又は接合パッドトレンチを充填する(例えば、PVD、CVD、ALD、電気めっき、無電解めっき等による)ことと、導電性材料に平坦化プロセス(例えば、化学機械研磨(CMP)プロセス)を実行することとにより形成されてよい。いくつかの実施形態において、1つ以上の接合コンタクトホール及び/又は接合パッドトレンチは、導電性ライナー材料、続いて導電性ボディ材料で充填され、撮像接合コンタクト125と撮像接合パッド126は図9Bに図示及び/又は説明するように構成される。様々な実施形態において、平坦化プロセスの後、撮像接合誘電体122の頂面と撮像接合パッド126の頂面が面一で実質的に平坦となり、これにより後続の接合プロセスで非接合領域が低減されて良好な接合接着を促進する。
【0113】
更に、図18の撮像接合構造118は撮像接合コンタクト125と撮像接合パッド126を含んで形成されるが、撮像接合構造118は、例えば、図1A図1C及び/又は図4に図示した導電性接合層を有して形成されてよいことを理解されたい。例えば、撮像接合構造118は、図1A図1Bに表すように撮像接合コンタクト125なしに形成されてよい。
【0114】
図19の断面図1900に示すように、論理基板108が提供され、複数の論理素子140が論理基板108の表側108f上に形成される。いくつかの実施形態において、複数の論理素子140を形成するためのプロセスには、論理基板108の上方に論理ゲート誘電体を堆積する(例えば、PVD、CVD、ALD等による)ことと、論理ゲート誘電体上に論理ゲート電極を堆積する(例えば、PVD、CVD、スパッタリング、電気めっき等による)ことと、論理ゲート誘電体と論理ゲート電極にパターニングプロセスを実行することと、各論理ゲート電極の対向する側にソース/ドレイン領域を形成するため選択的イオン注入プロセスを実行することとを含む。
【0115】
図20の断面図2000に示すように、論理相互接続構造112が論理基板108の表側108f上に形成される。論理相互接続構造112は、相互接続誘電体構造113と、複数の導電性ビア114と、複数の導電ワイヤ116とを含む。相互接続誘電体構造113、複数の導電性ビア114、複数の導電ワイヤ116は、図17に図示及び/又は説明したように形成されてよい。
【0116】
図21の断面図2100に示すように、論理接合構造120が論理相互接続構造112の上方に形成され、これにより論理チップ104を定義する。いくつかの実施形態において、論理接合構造120は、論理接合誘電体124と複数の論理接合パッド128とを含む。様々な実施形態において、論理接合構造120は、論理相互接続構造112上に1つ以上の誘電体層(例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸窒化ケイ素等を含む)を堆積する(例えば、PVD、CVD、ALD等による)ことと、1つ以上の誘電体層をに1つ以上の接合パッドトレンチを形成するため1つ以上の誘電体層をエッチングすることと、導電性材料(例えば、銅、アルミニウム、タングステン等)で1つ以上の接合パッドトレンチを充填する(例えば、PVD、CVD、ALD、電気めっき等による)ことと、導電性材料に平坦化プロセス(例えば、CMPプロセス)を実行することととを含む。いくつかの実施形態において、1つ以上の接合パッドトレンチは、導電性ライナー材料、続いて導電性ボディ材料で充填され、論理接合パッド128が図9Hに図示/説明するように構成される。様々な実施形態において、平坦化プロセスの後、論理接合パッド128の頂面は面一で実質的に平坦となり、これにより後続の接合プロセスで非接合領域が低減されて良好な接合接着を促進する。
【0117】
更に、図21の論理接合構造120は複数の論理接合パッド128を含んで形成されるが、論理接合構造120は、例えば、図1A図1C及び/又は図4に表す導電性接合層を有して形成されてよいことを理解されたい。例えば、論理接合構造120は、図1Aに表すように論理接合コンタクト127なしに形成されてよい。
【0118】
図22の断面図2200に示すように、撮像チップ102は反転されて論理チップ104に接合され、撮像接合構造118と論理接合構造120は接合界面119で面する。いくつかの実施形態において、論理チップ104は、共晶接合プロセス、融着プロセス、誘電体間接合プロセス、金属間接合プロセス、他の適切な接合プロセス、又はそれらの任意の組合せにより、撮像チップ102と接合されてよい。様々な実施形態において、論理接合パッド128は撮像接合パッド126と接触させされ、撮像接合誘電体122は論理接合誘電体124と接触させられる。撮像接合構造118と論理接合構造120の温度は、接合界面119を形成するため上昇されてよい。
【0119】
撮像接合構造118及び/又は論理接合構造120のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合層を有する。例えば、論理接合構造120は単一の導電性接合層(例えば、論理接合パッド128)を含んでよい。その結果、論理基板108と撮像基板106との間に設けられる素子間の導電性構造の数が減少し、これにより積層されたチップにおける抵抗率及びRC遅延が低下する。更に、より少ない導電配線構造を有することは、積層されたチップにおける導電性フィーチャー間のサイズ及び/又は間隔を減少させることを容易にし、デバイスのフィーチャーを微細化しつつ積層型CMOSイメージセンサの性能を向上させることができる。
【0120】
更に、図22の断面図2200に示すように、撮像チップ102を論理チップ104に接合した後、撮像基板106の初期厚さTiを厚さTsに減少させるため、撮像基板106上で薄型化プロセスが実行されてよい。いくつかの実施形態において、薄型化プロセスは、機械研磨プロセス、CMPプロセス、エッチングプロセス、他の適切な薄型化プロセス、又はそれらの任意の組合せを実行することを含む。
【0121】
図23の断面図2300に示すように、裏側隔離構造134が撮像基板106の裏側106b内に延伸するよう形成される。裏側隔離構造134は、トレンチ充填層138と、撮像基板106とトレンチ充填層138との間に設けられるライナー層136とを含む。いくつかの実施形態において、裏側隔離構造134を形成するためのプロセスには、隣接する受光素子132間に設けられるトレンチを形成するため撮像基板106の裏側106bを選択的にエッチングすることと、トレンチ内及び撮像基板106上方にライナー材料を堆積する(例えば、CVD、PVD、ALD等による)ことと、ライナー材料の上方にトレンチ充填材料を堆積して(例えば、CVD、PVD、ALD等による)トレンチを充填することと、ライナー材料及びトレンチ充填材料に平坦化プロセス(例えば、CMPプロセス、エッチングプロセス等)を実行することとを含む。
【0122】
図24の断面図2400に示すように、グリッド構造144と複数の光フィルタ142が撮像基板106の裏側106b上に形成される。グリッド構造144は裏側隔離構造134の直上にあり、撮像基板106の上方にグリッド材料を堆積する(例えば、CVD、PVD、ALD等による)ことと、グリッド構造144を形成するためグリッド材料を選択的にパターニングすることとにより形成されてよい。複数の光フィルタ142は、それに対応するそれぞれのカラーフィルタ層を堆積してパターニングすることにより形成されてよい。
【0123】
図25の断面図2500に示すように、複数のマイクロレンズ146がグリッド構造144及び光フィルタ142の上方に形成される。マイクロレンズ146は、光フィルタ142の上方にマイクロレンズ材料を堆積し、複数のマイクロレンズ146を形成するためマイクロレンズ材料をパターニングすることにより形成されてよい。
【0124】
図26は、論理接合構造を備える論理チップ上に積層された撮像接合構造を備える撮像チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法2600のいくつかの実施形態を表す。によるフロー図を表す。方法2600を一連の動作又はイベントとして説明するが、方法は図示された順序又は動作に限定されないことを理解されたい。よって、いくつかの実施形態において、動作は図示されたものとは異なる順序で実行されてよい、及び/又は、同時に行われてよい。更に、いくつかの実施形態において、図示された動作又はイベントは複数の動作又はイベントに細分化されてよく、これらは他の動作又は副次的動作と異なる時間又は同時に行われてよい。いくつかの実施形態において、いくつかの図示された動作又はイベントは省略されてよく、他の図示していない動作又はイベントが含まれてよい。
【0125】
動作2602で、複数の受光素子が撮像基板に形成される。図14は、動作2602のいくつかの実施形態に対応する断面図1400を表す。
【0126】
動作2604で、複数の転送トランジスタと複数の画素素子が撮像基板の表側上に形成される。図16は、動作2604のいくつかの実施形態に対応する断面図1600を表す。
【0127】
動作2606で、撮像相互接続構造が撮像基板上に形成される。図17は、動作2606のいくつかの実施形態に対応する断面図1700を表す。
【0128】
動作2608で、撮像接合構造が撮像相互接続構造上に形成され、これにより撮像チップを定義する。図18は、動作2608のいくつかの実施形態に対応する断面図1800を表す。
【0129】
動作2610で、複数の論理素子と論理相互接続構造が論理基板の表側上に形成される。図19図20は、動作2610のいくつかの実施形態に対応する断面図1900と2000を表す。
【0130】
動作2612で、論理接合構造が論理相互接続構造上に形成され、これにより論理チップを定義する。図21は、動作2612のいくつかの実施形態に対応する断面図2100を表す。
【0131】
動作2614で、撮像接合構造が接合界面で論理接合構造と面するよう撮像チップが論理チップに接合される。図22は、動作2614のいくつかの実施形態に対応する断面図2200を表す。
【0132】
動作2616で、裏側隔離構造が撮像基板の裏側に形成される。図23は、動作2616のいくつかの実施形態に対応する断面図2300を表す。
【0133】
動作2618で、グリッド構造と、複数の光フィルタと、複数のマイクロレンズとが撮像基板の裏側上に形成される。図24図25は、動作2618のいくつかの実施形態に対応する断面図2400と2500を表す。
【0134】
図27図41は、互いに垂直に積層される撮像チップ、画素素子チップ、及び論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するための方法のいくつかの実施形態の断面図2700~4100を表す。図27図41に示す断面図2700~4100を方法を参照して説明するが、図27図41に示す構造は方法に限定されず、方法とは独立していることを理解されたい。更に、図27図41を一連の動作として説明するが、これら動作は限定されず、動作の順序は他の実施形態において変化してよく、説明する方法は他の構造にも適用可能であることを理解されたい。他の実施形態において、図示及び/又は説明されるいくつかの動作は、部分的又は全体的に省かれてよい。
【0135】
図27の断面図2700に示すように、複数の受光素子132は撮像基板106内に形成される。撮像基板106は第1のドープ型(例えば、p型)を有してよい。いくつかの実施形態において、受光素子132を形成するための方法には、撮像基板106の表側106fの上方にマスキング層(未図示)を選択的に形成することと、マスキング層を配置した撮像基板106上で選択的イオン注入プロセスを実行し、これにより撮像基板106内に1つ以上のドーパントを注入することと、マスキング層を除去するため除去プロセスを実行することとを含んでよい。様々な実施形態において、受光素子132は第1のドープ型(例えば、p型)とは逆の第2のドープ型(例えば、n型)を有する。
【0136】
図28の断面図2800に示すように、浮遊拡散ノード131と複数のウェル領域503が撮像基板106内に形成される。浮遊拡散ノード131は第2のドープ型(例えば、n型)を有してよく、受光素子132よりも高いドープ濃度を有してよい。ウェル領域503は第1のドープ型(例えば、p型)を有してよく、受光素子132よりも高いドープ濃度を有してよい。浮遊拡散ノード131と複数のウェル領域503は、個別のイオン注入プロセスにより形成されてよい。
【0137】
図29の断面図2900に示すように、複数の転送トランジスタ130と撮像相互接続構造110が撮像基板106の表側106f上に形成される。様々な実施形態において、複数の転送トランジスタ130を形成するプロセスには、撮像基板106の表側106f内に延伸するトレンチを形成するため撮像基板106を選択的にエッチングすることと、撮像基板106の上方に転送ゲート誘電体を堆積して(例えば、PVD、CVD、ALD等による)トレンチをライニングすることと、転送ゲート誘電体の上方及びトレンチに転送ゲート電極を堆積する(例えば、PVD、CVD、スパッタリング、電気めっき等による)ことと、転送ゲート電極及び転送ゲート誘電体にパターニングプロセスを実行することとを含む。撮像相互接続構造110は、相互接続誘電体構造113と、複数の導電性ビア114と、複数の導電ワイヤ116とを含む。相互接続誘電体構造113は、PVDプロセス、CVDプロセス、ALDプロセス、他の適切な成長又は堆積プロセス、又はそれらの任意の組合せといった1つ以上の堆積プロセスにより形成されてよい。更なる実施形態において、複数の導電性ビア114と複数の導電ワイヤ116が、1つ以上の堆積プロセス、1つ以上のパターニングプロセス、1つ以上の平坦化プロセス、他の適切な作製プロセス、又はそれらの任意の組合せにより形成されてよい。例えば、複数の導電性ビア114と複数の導電ワイヤ116は、シングルダマシンプロセス、デュアルダマシンプロセス等により形成されてよい。
【0138】
図30の断面図3000に示すように、撮像接合構造118が撮像相互接続構造110上に形成され、これにより撮像チップ102を定義する。いくつかの実施形態において、撮像接合構造118は、撮像接合誘電体122と、複数の撮像接合コンタクト125と、複数の撮像接合パッド126とを含む。様々な実施形態において、撮像接合構造118は、図18に図示及び/又は説明するように形成されてよい。更に、図30の撮像接合構造118は撮像接合コンタクト125と撮像接合パッド126とを含むよう形成されるが、撮像接合構造118は、例えば、図5A図5D図6A図7A図7D図8A図8D図9A図9F図10A図11A、及び/又は図12A図12Eに表す導電性接合層を有して形成されてよいことを理解されたい。例えば、撮像接合構造118は、図6Aに表すような撮像接合パッド126を有さずに形成されてよい。
【0139】
図31の断面図3100に示すように、画素素子基板504が提供され、複数の画素素子129が画素素子基板504の表側504f上に形成される。いくつかの実施形態において、複数の画素素子129を形成するためのプロセスには、画素素子基板504の上方にゲート誘電体を堆積する(例えば、PVD、CVD、ALD等による)ことと、ゲート誘電体上にゲート電極を堆積する(例えば、PVD、CVD、スパッタリング、電気めっき等による)ことと、転送ゲート電極及び転送ゲート誘電体にパターニングプロセスを実行することと、画素素子基板504に複数のソース/ドレイン領域を形成するため選択的イオン注入プロセスを実行することとを含む。
【0140】
図32の断面図3200に示すように、画素素子相互接続構造506は画素素子基板504の表側504f上に形成される。画素素子相互接続構造506は、相互接続誘電体構造113と、複数の導電性ビア114と、複数の導電ワイヤ116とを含む。相互接続誘電体構造113、複数の導電性ビア114、複数の導電ワイヤ116は、図29に図示及び/又は説明したように形成されてよい。
【0141】
図33の断面図3300に示すように、第1画素素子接合構造510が画素素子相互接続構造506の上方に形成され、これにより画素素子チップ502を定義する。いくつかの実施形態において、第1画素素子接合構造510は、画素素子相互接続構造506上に1つ以上の誘電体層(例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸窒化ケイ素等を含む)を堆積する(例えば、PVD、CVD、ALD等による)ことと、1つ以上の誘電体層に1つ以上の接合コンタクトホールを形成するため1つ以上の誘電体層をエッチングすることと、1つ以上の接合コンタクトホールを導電性材料(例えば、銅、アルミニウム、タングステン等)で充填して(例えば、PVD、CVD、スパッタリング、電気めっき等による)、導電性材料に平坦化プロセス(例えば、CMPプロセス)を実行することとにより形成されてよい。いくつかの実施形態において、1つ以上の接合コンタクトホールは導電体ライナー材料、続いて導電性ボディ材料で充填され、第1画素素子接合コンタクト514のそれぞれは導電性ライナーと導電性ボディとを含む。様々な実施形態において、平坦化プロセスの後、第1画素素子接合誘電体512の頂面と第1画素素子接合コンタクト514の頂面は面一で実質的に平坦であり、これにより後続の接合プロセスで非接合領域が低減されて良好な接合接着を促進する。
【0142】
更に、図33の第1画素素子接合構造510は複数の第1画素素子接合コンタクト514を含んで形成されるが、第1画素素子接合構造510は、例えば、図5A図5D図6A図7A図7D図8A図8D図9A図9F図10A図11A、及び/又は図12A図12Eに表す導電性接合層を有して形成されてよいことを理解されたい。例えば、第1画素素子接合構造510は、図6Aに表すように複数の第1画素素子接合コンタクト514と複数の第1画素素子接合パッド515を有して形成されてよい。
【0143】
図34の断面図3400に示すように、撮像チップ102を画素素子チップ502に接合するため第1接合プロセスが実行され、これにより撮像チップ102と画素素子チップ502との間の第1接合済み構造522を定義する。更に、第1接合プロセスの後、撮像接合構造118は第1接合界面で第1画素素子接合構造510に面する。いくつかの実施形態において、第1接合プロセスには、共晶接合プロセス、融着プロセス、誘電体間接合プロセス、金属間接合プロセス、他の適切な接合プロセス、又はそれらの任意の組合せを含む。様々な実施形態において、撮像接合パッド126は第1画素素子接合コンタクト512と接触させられ、撮像接合誘電体122は第1画素素子接合誘電体512と接触させられる。撮像接合構造118の温度は、第1接合済み構造522を形成するため上昇されてよい。
【0144】
撮像接合構造118及び/又は第1画素素子接合構造510のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合層を有する。例えば、第1画素素子接合構造510は単一の導電性接合層(例えば、第1画素素子接合コンタクト514)を含んでよい。その結果、画素素子基板504と撮像基板106との間に設けられる素子間の導電性構造の数が減少し、これにより積層されたチップにおける抵抗率及びRC遅延が低下する。更に、より少ない導電配線構造を有することは、積層されたチップにおける導電性フィーチャー間のサイズ及び/又は間隔を減少させることを容易にし、デバイスのフィーチャーを微細化しつつ積層型CMOSイメージセンサの性能を向上させることができる。
【0145】
更に、図34の断面図3400に示すように、第1接合プロセスを実行した後、画素素子基板504の初期厚さTidを厚さTsdに減少させるため、画素素子基板504上で薄型化プロセスが実行されてよい。いくつかの実施形態において、薄型化プロセスは、機械研磨プロセス、CMPプロセス、エッチングプロセス、他の適切な薄型化プロセス、又はそれらの任意の組合せを実行することを含む。
【0146】
図35の断面図3500に示すように、基板貫通ビア(TSV)508が、画素素子基板504に形成される。いくつかの実施形態において、TSV508を形成するためのプロセスには、画素素子基板504から画素素子相互接続構造506へ延伸するTSV開口を形成するため画素素子基板504を選択的にパターニングすることと、TSV開口を導電性材料で充填する(例えば、PVD、CVD、スパッタリング、電気めっき等による)ことと、導電性材料に平坦化プロセス(例えば、CMPプロセス、エッチングプロセス等)を実行することとを含む。
【0147】
図36の断面図3600に示すように、第2画素素子接合構造516は画素素子基板504の裏側504b上に形成される。いくつかの実施形態において、第2画素素子接合構造516は、第2画素素子接合誘電体518と、複数の第2画素素子接合コンタクト520と、複数の第2画素素子接合パッド521とを含む。様々な実施形態において、第2画素素子接合構造516は、画素素子基板504の裏側504b上に1つ以上の誘電体層(例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸窒化ケイ素等を含む)を堆積する(例えば、PVD、CVD、ALD等による)ことと、1つ以上の誘電体層に1つ以上の接合コンタクトホール及び/又は1つ以上の接合パッドトレンチを形成するため1つ以上の誘電体層をエッチングすることと、1つ以上の接合コンタクトホール及び/又は接合パッドトレンチを導電性材料(例えば、銅、アルミニウム、タングステン等)で充填して(例えば、PVD、CVD、スパッタリング、電気めっき等による)、導電性材料に平坦化プロセス(例えば、CMPプロセス)を実行することとにより形成されてよい。いくつかの実施形態において、1つ以上の接合コンタクトホール及び/又は接合パッドトレンチは導電体ライナー材料、続いて導電性ボディ材料で充填され、第2画素素子接合コンタクト520と第2画素素子接合パッド521のそれぞれは導電性ライナーと導電性ボディとを含む。様々な実施形態において、平坦化プロセスの後、第2画素素子接合誘電体518の頂面と第2画素素子接合パッド521の頂面は面一で実質的に平坦であり、これにより後続の接合プロセスで非接合領域が低減されて良好な接合接着を促進する。
【0148】
更に、図36の第2画素素子接合構造516は複数の第2画素素子接合コンタクト520と第2画素素子接合パッド521を含んで形成されるが、第2画素素子接合構造516は、例えば、図5A図6A図7A図8A図9G図9H図10A図11A、及び/又は図12A図12Eに表す導電性接合層を有して形成されてよいことを理解されたい。例えば、第2画素素子接合構造516は第2画素素子接合コンタクト520のみを有して形成されてよく、図7Aに表すように第2画素素子接合パッド521は省かれる。
【0149】
図37の断面図3700に示すように、複数の論理素子140と論理相互接続構造112が論理基板108の表側108f上に形成される。様々な実施形態において、複数の論理素子140は、図31に図示及び/又は説明したように複数の画素素子129を形成するためのプロセスと同一又は類似のプロセスで形成されてよい.。論理相互接続構造112は、相互接続誘電体構造113と、複数の導電性ビア114と、複数の導電ワイヤ116とを含む。相互接続誘電体構造113、複数の導電性ビア114、及び複数の導電ワイヤ116は、図29に図示及び/又は説明したように形成されてよい。
【0150】
図38の断面図3800に示すように、論理接合構造120が論理相互接続構造112上に形成され、これにより論理チップ104を定義する。いくつかの実施形態において、論理接合構造120は、論理接合誘電体124と、複数の論理接合コンタクト127とを含む。様々な実施形態において、論理接合構造120は、論理相互接続構造112上に1つ以上の誘電体層(例えば、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸窒化ケイ素等を含む)を堆積する(例えば、PVD、CVD、ALD等による)ことと、1つ以上の誘電体層に1つ以上の接合コンタクトホールを形成するため1つ以上の誘電体層をエッチングすることと、導電性材料(例えば、銅、アルミニウム、タングステン等)で1つ以上の接合コンタクトホールを充填する(例えば、PVD、CVD、ALD、電気めっき、無電解めっき等による)ことと、導電性材料に平坦化プロセス(例えば、CMPプロセス)を実行することとにより形成されてよい。
【0151】
更に、図38の論理接合構造120は複数の論理接合コンタクト127を含んで形成されるが、論理接合構造120は、例えば、図5A図6A図7A図8A図9G図9H図10A図11A、及び/又は図12A図12Eに表す導電性接合層を有して形成されてよいことを理解されたい。例えば、論理接合構造120、図5Aに表すように複数の論理子接合パッド128を有して形成されてよい。
【0152】
図39の断面図3900に示すように、画素素子チップ502を論理チップ104に接合するため第2接合プロセスが実行され、これにより画素素子チップ502と論理チップ104との間の第2接合済み構造524を定義する。第2接合プロセスの後、論理接合構造120は第2接合界面で第2画素素子接合構造516に面する。いくつかの実施形態において、第2接合プロセスには、共晶接合プロセス、融着プロセス、誘電体間接合プロセス、金属間接合プロセス、他の適切な接合プロセス、又はそれらの任意の組合せを含む。様々な実施形態において、論理接合コンタクト127は第2画素素子接合パッド521と接触させられ、論理接合誘電体124は第2画素素子接合誘電体518と接触させられる。論理接合構造120と第2画素素子接合構造516の温度は、第2接合済み構造524を形成するため上昇されてよい。
【0153】
論理接合構造120及び/又は第2画素素子接合構造516のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合層を有する。例えば、論理接合構造120は単一の導電性接合層(例えば、論理接合コンタクト127)を含んでよい。その結果、画素素子基板504と論理基板108との間に設けられる素子間の導電性構造の数が減少し、これにより積層されたチップにおける抵抗率及びRC遅延が低下する。更に、より少ない導電配線構造を有することは、積層されたチップにおける導電フィーチャー間のサイズ及び/又は間隔を減少させることを容易にし、デバイスのフィーチャーを微細化しつつ積層型CMOSイメージセンサの性能を向上させることができる。
【0154】
更に、図39の断面図3900に示すように、第2接合プロセスを実行した後、撮像基板106の初期厚さTiiを厚さTssに減少させるため、撮像基板106上で薄型化プロセスが実行されてよい。いくつかの実施形態において、薄型化プロセスは、機械研磨プロセス、CMPプロセス、エッチングプロセス、他の適切な薄型化プロセス、又はそれらの任意の組合せを実行することを含む。
【0155】
図40の断面図4000に示すように、裏側隔離構造134が撮像基板106の裏側106b内に延伸するよう形成される。裏側隔離構造134は、トレンチ充填層138と、ライナー層136とを含む。裏側隔離構造134は、図23に図示及び/又は説明したように形成されてよい。
【0156】
図41の断面図4100に示すように、グリッド構造144、複数の光フィルタ142、及び複数のマイクロレンズ146が撮像基板106の裏側106b上に形成される。グリッド構造144と複数の光フィルタ142は、図24に図示及び/又は説明したように形成されてよい。複数のマイクロレンズ146は、図25に図示及び/又は説明したように形成されてよい。
【0157】
図42は、互いに垂直に積層される撮像チップ、画素素子チップ、及び論理チップを含む積層型CMOSイメージセンサを形成するため方法4200のいくつかの実施形態を表す。方法4200を一連の動作又はイベントとして図示及び/又は説明するが、方法は図示された順序又は動作に限定されないことを理解されたい。よって、いくつかの実施形態において、動作は図示されたものとは異なる順序で実行されてよい、及び/又は、同時に行われてよい。更に、いくつかの実施形態において、図示された動作又はイベントは複数の動作又はイベントに細分化されてよく、これらは他の動作又は副次的動作と異なる時間又は同時に行われてよい。いくつかの実施形態において、いくつかの図示された動作又はイベントは省略されてよく、他の図示していない動作又はイベントが含まれてよい。
【0158】
動作4202で、複数の受光素子が撮像基板に形成される。図27は、動作4202のいくつかの実施形態に対応する断面図2700を表す。
【0159】
動作4204で、複数の転送トランジスタが撮像基板の表側上に形成される。図29は、動作4204のいくつかの実施形態に対応する断面図2900を表す。
【0160】
動作4206で、撮像相互接続構造が撮像基板の表側上に形成される。図29は、動作4206のいくつかの実施形態に対応する断面図2900を表す。
【0161】
動作4208で、撮像接合構造が撮像相互接続構造上に形成され、これにより撮像チップを定義する。図30は、動作4208のいくつかの実施形態に対応する断面図3000を表す。
【0162】
動作4210で、複数の画素素子と画素素子相互接続構造が画素素子基板の表側上に形成される。図31図32は、動作4210のいくつかの実施形態に対応する断面図3100と3200を表す。
【0163】
動作4212で、第1画素素子接合構造が画素素子相互接続構造上に形成され、これにより画素素子チップを定義する。図33は、動作4212のいくつかの実施形態に対応する断面図3300を表す。
【0164】
動作4214で、撮像接合構造が第1接合界面で第1画素素子接合構造と面するよう画素素子チップを撮像チップに接合するため第1接合プロセスが実行される。図34は、動作4214のいくつかの実施形態に対応する断面図3400を表す。
【0165】
動作4216で、TSVが画素素子基板を貫通して画素素子相互接続構造へ延伸するよう形成される。図35は、動作4216のいくつかの実施形態に対応する断面図3500を表す。
【0166】
動作4218で、第2画素素子接合構造が画素素子基板の裏側上に形成される。図36は、動作4218のいくつかの実施形態に対応する断面図3600を表す。
【0167】
動作4220で、複数の論理素子と論理相互接続構造が論理基板の表側上に形成される。図37は、動作4220のいくつかの実施形態に対応する断面図3700を表す。
【0168】
動作4222で、論理接合構造が論理相互接続構造上に形成され、これにより論理チップを定義する。図38は、動作4222のいくつかの実施形態に対応する断面図3800を表す。
【0169】
動作4224で、論理接合構造が第2接合界面で第2画素素子接合構造と面するよう論理チップを画素素子チップに接合するため第2接合プロセスが実行される。図39は、動作4224のいくつかの実施形態に対応する断面図3900を表す。
【0170】
動作4226で、裏側隔離構造が撮像基板の裏側に形成される。図40は、動作4226のいくつかの実施形態に対応する断面図4000を表す。
【0171】
動作4228で、グリッド構造と、複数の光フィルタと、複数のマイクロレンズとが撮像基板の裏側上に形成される。図41は、動作4228のいくつかの実施形態に対応する断面図4100を表す。
【0172】
従って、いくつかの実施形態において、本発明は、論理接合構造を備える論理チップの上にある撮像接合構造を備える撮像チップを含むイメージセンサに関するものである。撮像接合構造と論理接合構造のうちの少なくとも1つは、単一の導電性接合層を含む。
【0173】
いくつかの実施形態において、本願はイメージセンサを提供し、前記イメージセンサは、第1基板と、前記第1基板に設けられる複数の受光素子と、前記第1基板の表側上に設けられる第1相互接続構造と、前記第1相互接続構造上に設けられる第1接合構造とを含む、第1チップと、前記第1チップの下にあって、第2基板と、前記第2基板上に設けられる複数の半導体素子と、前記第2基板の表側上に設けられる第2相互接続構造と、前記第2相互接続構造上に設けられる第2接合構造とを含む、第2チップとを含み、前記第2接合構造と前記第1接合構造との間に第1接合界面が設けられ、前記第2相互接続構造は、前記第1接合構造及び前記第2接合構造により前記第1相互接続構造に電気的に連結され、前記第1接合構造と前記第2接合構造のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合構造を含む。1つの実施形態において、前記第1接合構造は単一の導電性接合層を含み、前記第2接合構造は、複数の第2接合コンタクトの上にある複数の第2接合パッドを含む。1つの実施形態において、前記単一の導電性接合層は、複数の第1接合パッド又は複数の第1接合コンタクトを含む。1つの実施形態において、前記第1接合構造は、前記第1相互接続構造中の最上層の導電ワイヤと直接接触し、前記第2接合構造は、前記第2相互接続構造中の最上層の導電ワイヤと直接接触する。1つの実施形態において、複数の転送トランジスタと複数の画素素子が前記第1基板の表側上に設けられ、複数の画素素子は、リセットトランジスタ、ソースフォロアトランジスタ、及び選択トランジスタを含む。1つの実施形態において、前記イメージセンサは、前記第1チップと前記第2チップとの間に設けられる第3チップを更に含み、前記第3チップは、第3基板と、前記第3基板の表側上に設けられる複数の画素素子と、前記第3基板の前記表側上に設けられる第3相互接続構造と、前記第3相互接続構造上に設けられる第3接合構造と、前記第3基板の裏側上に設けられる第4接合構造とを含み、前記第3接合構造は、前記第1接合界面で前記第1接合構造と面し、前記第4接合構造は、第2接合界面で前記第2接合構造と面する。1つの実施形態において、前記イメージセンサは、前記第3基板に設けられる複数の基板貫通ビア(TSV)を更に含み、前記TSVは、前記第4接合構造を前記第3相互接続構造に電気的に連結する。1つの実施形態において、前記第3接合構造と前記第4接合構造のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合層を含む。1つの実施形態において、前記第4接合構造は、単一の導電性接合層を含む。
【0174】
いくつかの実施形態において、本願はイメージセンサを提供し、前記イメージセンサは、第1基板上に設けられる第1相互接続構造と、前記第1基板に設けられる複数の受光素子と、前記第1相互接続構造上の第1接合構造とを含む、第1チップと、第2基板の表側上に設けられる第2相互接続構造と、前記第2基板の前記表側上に設けられる複数の画素素子と、前記第2相互接続構造上に設けられる第2接合構造と、前記第2基板の裏側上に設けられる第3接合構造とを含み、前記第1チップに接合される、第2チップと、第3基板上に設けられる第3相互接続構造と、前記第3基板上の複数の半導体素子と、前記第3相互接続構造上に設けられる第4接合構造とを含み、前記第2チップに接合される、第3チップとを含み、前記第2接合構造と前記第3接合構造と前記第4接合構造のうちの少なくとも1つは、単一の導電性接合層を含む。1つの実施形態において、前記第1接合構造は、前記第2接合構造と物理的に接触する複数の第1接合パッドを含む。1つの実施形態において、前記第2接合構造は、複数の第2接合コンタクト上に設けられる複数の第2接合パッドを含み、前記第1接合パッドは、前記第2接合パッドに直接接触する。1つの実施形態において、前記第2接合構造は、前記第1接合パッドと直接接触する前記単一の導電性接合層を含む。1つの実施形態において、前記第1相互接続構造は、前記第2接合構造の第1導電性接合フィーチャーと直接接触する最上層の導電ワイヤを含む。1つの実施形態において、前記イメージセンサは、前記第2基板に設けられ、前記第3接合構造から前記第2相互接続構造へ継続して延伸する、複数の基板貫通ビア(TSV)と、前記第1基板に設けられる複数の上部接合パッドとを更に含み、前記上部接合パッドは、前記第1相互接続構造に電気的に連結され、前記TSVと横方向に位置合わせされている。1つの実施形態において、前記第3接合構造は、前記TSVに直接電気的に連結される複数の接合パッドを含む。
【0175】
様々な実施形態において、本願はイメージセンサを形成するための方法を提供し、前記方法は、第1基板内に複数の受光素子を形成することと、前記第1基板上に第1相互接続構造を形成することと、前記第1相互接続構造上に第1接合構造を形成することと、第2基板上に複数の半導体素子を形成することと、前記第2基板上に第2相互接続構造を形成することと、前記第2相互接続構造上に第2接合構造を形成することであって、前記第1接合構造と前記第2接合構造のうちの少なくとも1つは単一の導電性接合層を含むことと、前記第1接合構造と前記第2接合構造との間に接合界面が設けられるよう前記第1接合構造を前記第2接合構造に接合するため、第1接合プロセスを実行することとを含む。1つの実施形態において、前記方法は、前記第3基板上の第3相互接続構造と、前記第3相互接続構造上の第3接合構造とを含む第3チップを形成することと、前記第1接合プロセスを実行する前に、前記第3チップを前記第1基板に接合することであって、前記第3接合構造は前記第1接合構造に直接接触することとを更に含む。1つの実施形態において、前記方法は、前記第3基板の裏側上で第1薄型化プロセスを実行することと、前記第3基板に基板貫通ビア(TSV)を形成することと、前記第3基板の前記裏側上に第4接合構造を形成することとを更に含み、前記第1接合プロセスは、前記第4接合構造が形成された後に実行され、前記第2接合構造は、前記第4接合構造と直接接触する。1つの実施形態において、前記方法は、前記第1基板の裏側上で第2薄型化プロセスを実行することと、前記第1基板に裏側隔離構造を形成することであって、前記裏側隔離構造は隣接する受光素子間に設けられることと、前記第1基板の前記裏側の上方に複数の光フィルタを形成することと、前記複数の光フィルタ上に複数のマイクロレンズを形成することとを更に含む。
【0176】
上記は、当業者が本発明の態様をより好ましく理解できるように、いくつかの実施形態の特徴を概説している。当業者は、ここで紹介した実施形態と同一の目的を実行するため、及び/又は同一の利点を達成するため、他の処理及び構造を設計又は改変するための基礎として、本開示を容易に用いることができることを理解すべきである。当業者はまた、そのような均等な構造は本発明の精神及び範囲から逸脱せず、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な改変、置き換え、及び変更を行うことができることを理解すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0177】
本発明のイメージセンサ及びイメージセンサを形成するための方法は、イメージセンシングにおける高性能を要する応用において使用することができる。
【符号の説明】
【0178】
100a、100b、100c、400、500a、500b、500c、500d、600a、700a、700b、800a、800b、900a-900h、1000a、1100a、1200a、1200b、1200d、1200e、1400-2500、2700-4100:断面図
102:撮像チップ
104:論理チップ
106:撮像基板
106f:106の表側
106b:106の裏側
108:論理基板
108f:108の表側
110:撮像相互接続構造
112:論理相互接続構造
113:相互接続誘電体構造
114:導電性ビア
116:導電ワイヤ
116a:導電ワイヤ116の第1層
116t:導電ワイヤ116の最上層
116tm:導電ワイヤの中央最上層
118:撮像接合構造
119:接合界面
120:論理接合構造
122:撮像接合誘電体
124:論理接合誘電体
125:撮像接合コンタクト
125a:第1撮像接合コンタクト
126:撮像接合パッド
126a:第1撮像接合パッド
127:論理接合コンタクト
128:論理接合パッド
129:画素素子
129a:第1画素素子
129b:第2画素素子
129c:第3画素素子
130:転送トランジスタ
131:浮遊拡散ノード
132:受光素子
134:裏側隔離構造
136:ライナー層
138:トレンチ充填層
140:論理素子
142:光フィルタ
144:グリッド構造
146:マイクロレンズ
200、700c、500d、800c、800d、1000b、1000c、1100b、1100c:上面図
202、503、626:ウェル領域
204:ソース/ドレイン領域
204a:第1ソース/ドレイン領域
300、1300a、1300b:回路図
302:ASIC回路
402:第1隔離構造
404:第2隔離構造
406、1204:上部接合パッド
408:上部誘電体層
410:上部誘電体構造
502:画素素子チップ
504:画素素子基板
504b:504の裏側
504f:504の表側
506:画素素子相互接続構造
508、1202:基板貫通ビア(TSV)
510:第1画素素子接合構造
512:第1画素素子接合誘電体
514:第1画素素子接合コンタクト
514a:第1接合コンタクト
515:第1画素素子接合パッド
515a:第1接合パッド
516:第2画素素子接合構造
518:第2画素素子接合誘電体
520:第2画素素子接合コンタクト
521:第2画素素子接合パッド
522:第1接合済み構造
524:第2接合済み構造
526、702、801:積層型CMOSイメージセンサの領域
530:第1最上ワイヤ
531:530の幅
532:125aの幅
534:126aの幅
536:514aの幅
538:第1最上ワイヤ
540:538の幅
542:第1対の最上ワイヤ
544:第2対の最上ワイヤ
600b、600c、600d、600e、600f、600g:レイアウト図
602、604、606、608、610、612、1003、1004、1102、1104:線
614:共有画素構造
616:各導電性ビア114の幅
618:導電ワイヤの第1層116a中の各導電ワイヤの幅
620、622、628、630、632、634、636:距離
624:ソース/ドレイン領域
802:515aの幅
902:導電性ライナー
904:導電性ボディ
906、910、914:誘電体層
908、912:エッチストップ層
916:パッシベーション層
918:誘電体ブロッキング層
1002:第3隔離構造
1302:画素内回路
2600、4200:方法
2602、2604、2606、2608、2610、2612、2614、2616、2618、4202、4204、4206、4208、4210、4212、4214、4216、4218、4220、4222、4224、4226、4228:動作
A-A’:線
d1:第1の距離
d2:第2の距離
d3:第3の距離
Lt:116tmの長さ
RST:リセット信号
Tid、Tii:初期厚さ
Tsd、Tss:厚さ
TX:転送信号
Vdd:供給電圧
Vrst:リセット電圧
Wt:116tmの幅
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図9G
図9H
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図13A
図13B
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
【手続補正書】
【提出日】2023-06-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、前記第1基板に設けられる複数の受光素子と、前記第1基板の表側上に設けられる第1相互接続構造と、前記第1相互接続構造上に設けられる第1接合構造とを含む、第1チップと、
前記第1チップの下にあって、第2基板と、前記第2基板上に設けられる複数の半導体素子と、前記第2基板の表側上に設けられる第2相互接続構造と、前記第2相互接続構造上に設けられる第2接合構造とを含む、第2チップと
を含み、
前記第2接合構造と前記第1接合構造との間に第1接合界面が設けられ、
前記第2相互接続構造は、前記第1接合構造及び前記第2接合構造により前記第1相互接続構造に電気的に連結され、
前記第1接合構造と前記第2接合構造のうちの少なくとも1つは、1つ以下の導電性接合構造を含む、
イメージセンサ。
【請求項2】
前記第1接合構造は単一の導電性接合層を含み、前記第2接合構造は、複数の第2接合コンタクトの上にある複数の第2接合パッドを含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記単一の導電性接合層は、複数の第1接合パッド又は複数の第1接合コンタクトを含む、請求項2に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記第1接合構造は、前記第1相互接続構造中の導電ワイヤの最上層と直接接触し、前記第2接合構造は、前記第2相互接続構造中の導電ワイヤの最上層と直接接触する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
複数の転送トランジスタと複数の画素素子が前記第1基板の表側上に設けられ、
前記複数の画素素子は、リセットトランジスタ、ソースフォロアトランジスタ、及び選択トランジスタを含む、
請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
第1基板上に設けられる第1相互接続構造と、前記第1基板に設けられる複数の受光素子と、前記第1相互接続構造上の第1接合構造とを含む、第1チップと、
第2基板の表側上に設けられる第2相互接続構造と、前記第2基板の前記表側上に設けられる複数の画素素子と、前記第2相互接続構造上に設けられる第2接合構造と、前記第2基板の裏側上に設けられる第3接合構造とを含み、前記第1チップに接合される、第2チップと、
第3基板上に設けられる第3相互接続構造と、前記第3基板上の複数の半導体素子と、前記第3相互接続構造上に設けられる第4接合構造とを含み、前記第2チップに接合される、第3チップと
を含み、
前記第2接合構造と前記第3接合構造と前記第4接合構造のうちの少なくとも1つは、単一の導電性接合層を含む、
イメージセンサ。
【請求項7】
前記第1接合構造は、前記第2接合構造と物理的に接触する複数の第1接合パッドを含む、請求項に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記第2基板に設けられ、前記第3接合構造から前記第2相互接続構造へ継続して延伸する、複数の基板貫通ビア(TSV)と、
前記第1基板に設けられる複数の上部接合パッドと
を更に含み、
前記上部接合パッドは、前記第1相互接続構造に電気的に連結され、前記TSVと横方向に位置合わせされている、
請求項に記録のイメージセンサ。
【請求項9】
イメージセンサを形成するための方法であって、
第1基板内に複数の受光素子を形成することと、
前記第1基板上に第1相互接続構造を形成することと、
前記第1相互接続構造上に第1接合構造を形成することと、
第2基板上に複数の半導体素子を形成することと、
前記第2基板上に第2相互接続構造を形成することと、
前記第2相互接続構造上に第2接合構造を形成することであって、前記第1接合構造と前記第2接合構造のうちの少なくとも1つは単一の導電性接合層を含むことと、
前記第1接合構造と前記第2接合構造との間に接合界面が設けられるよう前記第1接合構造を前記第2接合構造に接合するため、第1接合プロセスを実行することと
を含む、方法。
【請求項10】
前記第3基板上の第3相互接続構造と、前記第3相互接続構造上の第3接合構造とを含む第3チップを形成することと、
前記第1接合プロセスを実行する前に、前記第3チップを前記第1基板に接合することであって、前記第3接合構造は前記第1接合構造に直接接触することと
を更に含む、請求項に記載の方法。
【外国語明細書】