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特開2024-40885研磨装置におけるグラフの表示方法およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040885
(43)【公開日】2024-03-26
(54)【発明の名称】研磨装置におけるグラフの表示方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   B24B 37/013 20120101AFI20240318BHJP
   B24B 37/00 20120101ALI20240318BHJP
   B23Q 17/00 20060101ALI20240318BHJP
   B23Q 17/24 20060101ALI20240318BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20240318BHJP
   G06T 11/60 20060101ALI20240318BHJP
【FI】
B24B37/013
B24B37/00 Z
B23Q17/00 D
B23Q17/24 A
H01L21/304 621D
G06T11/60 100B
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022145526
(22)【出願日】2022-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100146710
【弁理士】
【氏名又は名称】鐘ヶ江 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100186613
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100138759
【弁理士】
【氏名又は名称】大房 直樹
(72)【発明者】
【氏名】清水 有子
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 博光
(72)【発明者】
【氏名】杉田 隆治
(72)【発明者】
【氏名】矢内 昭夫
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 大智
【テーマコード(参考)】
3C029
3C158
5B050
5F057
【Fターム(参考)】
3C029CC10
3C029FF00
3C158AA07
3C158AC02
3C158BA01
3C158BB02
3C158BB06
3C158BB08
3C158BB09
3C158BC03
3C158CB01
3C158CB03
3C158DA12
3C158EA11
3C158EB01
5B050AA04
5B050BA19
5B050EA19
5B050FA02
5B050FA17
5F057AA19
5F057CA12
5F057DA03
5F057FA46
5F057GB02
5F057GB05
5F057GB20
5F057GB21
(57)【要約】
【課題】研磨装置において多数の測定データの中から目的のデータを素早く探し出すことを可能にする。
【解決手段】研磨装置に関する測定データをグラフとして表示する方法が提供される。方法は、前記研磨装置から、前記研磨装置において測定された複数の系列の測定データを取得するステップと、前記複数の系列の測定データの各々に対応するグラフを作成するステップと、前記作成された複数のグラフを、グラフの形状の類似性に基づいて複数のグループに分類するステップと、前記複数のグラフを前記グループ毎の異なる表示態様で重ねて表示するステップと、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
研磨装置に関する測定データをグラフとして表示する方法であって、
前記研磨装置から、前記研磨装置において測定された複数の系列の測定データを取得するステップと、
前記複数の系列の測定データの各々に対応するグラフを作成するステップと、
前記作成された複数のグラフを、グラフの形状の類似性に基づいて複数のグループに分類するステップと、
前記複数のグラフを前記グループ毎の異なる表示態様で重ねて表示するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記グラフは、座標平面上にプロットされた複数の点を接続するように描かれた線を含む図形である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記表示するステップは、前記グラフの前記線を、前記グループ毎に異なる色、前記グループ毎に異なる線種、前記グループ毎に異なる線の幅、のうちの少なくとも1つを用いて表示することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記表示するステップは、同一のグループに属する複数のグラフを1つのグラフで代表して表示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記同一のグループに属する複数のグラフを代表する前記1つのグラフは、前記同一のグループに属する複数のグラフに対応する前記複数の系列の測定データの平均を表すグラフ、または前記同一のグループに属する複数のグラフから選択されたいずれか1つのグラフである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のグループのうちの1つのグループを指定する入力を受け取るステップと、
前記入力が受け取られたことに応じて、それぞれが各グループを代表する複数のグラフの表示から、前記指定されたグループに属する複数のグラフの表示へ表示を遷移するステップと、
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記指定されたグループに属する複数のグラフの表示において、各グラフは、各グラフの前記線が重ならないようにずらして表示される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のグラフを前記グループ毎に配列するステップと、
前記配列した複数のグラフをサムネイル表示するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のグラフを前記グループ毎に配列するステップと、
前記配列した複数のグラフをサムネイル表示するステップと、
前記遷移の後の前記サムネイル表示において、前記指定されたグループに属する複数のグラフをハイライトして表示するステップと、
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記各系列の測定データは、前記研磨装置の研磨対象物に対する研磨量を示すデータである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実施させるためのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、研磨装置におけるグラフの表示方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造装置のひとつに、CMP(Chemical Mechanical Polishing、化学機械研磨)装置がある。代表的なCMP装置は、研磨パッドが取り付けられた研磨テーブルと、研磨対象である基板が取り付けられた研磨ヘッドとを備える。代表的なCMP装置においては、研磨液を研磨パッドに供給し、研磨パッドと基板とを接触させた状態で研磨テーブルおよび研磨ヘッドの少なくとも一方を回転させることで基板が研磨される(例えば特許文献1参照)。
【0003】
CMP装置のような研磨装置において、研磨処理中に測定されたデータを事後的に表示して確認したいという要求がある。例えば、研磨装置のユーザは、研磨装置の内部または外部のデータベースに蓄積された多数の測定データの中から、測定データのファイル名をたよりに目的のデータと思しきものを探し出し、それをグラフとして表示させる。そして、表示されたグラフの形状からそのデータが探していた目的のものでないことが判明した場合は、再度、データベースから測定データを探さなければならない。なお、類似画像をグループ化して表示する技術に関して、例えば特許文献2に開示されたようなものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4739393号公報
【特許文献2】特開2005-196298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
研磨装置において多数の測定データの中から目的のデータを素早く探し出すことが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
研磨装置の一種であるCMP装置において、研磨対象である基板は、弾性のある研磨パッド上で研磨ヘッドに保持され、その一方の面(例えば回路印刷面)を研磨パッドに押し付けられて、化学的手段(研磨液との化学反応)及び物理的手段(研磨ヘッドと研磨パッド間の押圧および研磨砥粒による機械的摩擦力)により研磨される。基板は、研磨ヘッドの外周に設けられた基板外形より大きい内径を有するリテーナリングによって、研磨ヘッドから外に飛び出さないようにされている。また、研磨ヘッドの下面(すなわち基板と接する面)には、メンブレンと称する複数に分割された圧縮膨張する弾性部材が設けられており、これら複数のメンブレンのうち特定のメンブレンを膨張させることによって、基板の面の特定の部位が強い押圧力で研磨パッドに押し付けられる。研磨ヘッドは、研磨テーブル外周の外側にある軸を起点として揺動する揺動アームの先端に取り付けられており、さらに研磨ヘッド自体が基板面に垂直な軸を中心に回転するようになっている。こうして基板は、研磨ヘッドに保持された状態で研磨パッドに対して遊星運動をしながら研磨される。
【0007】
ところで、近年の半導体製造工程(FEOL、MOL、BEOL)では、CMP装置に
よる基板研磨後の膜厚の精度や面内均一性に対する要求はますます厳しくなり、その要求精度は数nm以下となりつつある。例えば、CMP装置で研磨する300mm基板の膜厚は、数十から数百nm、メモリ(3D NAND等)では数μmであり、このような膜が1nm程度の精度で平坦化される必要がある。これらの各種の膜の初期段差を解消するために行われる研磨の性能(膜厚の精度および面内均一性)は、基板の歩留まりや、基板の回路印刷面に多数(例えば数百個)形成されているチップの歩留まりに直結するため、非常に高い性能が要求されている。
【0008】
このようなCMP装置による基板研磨において重要な技術の1つは、基板の研磨終点を精度良く検出することである。基板の研磨終点検出方法は種々知られている。例えば、光学的手法を利用した研磨終点検出方法では、研磨パッドに削孔されたセンサ孔を通して光を基板に当て、その反射状態を観測する。より具体的には、前述したように基板は研磨パッドに対して遊星運動をしており、基板がセンサ孔の上部を通過する間に、基板からの反射光が光センサに検出される。すなわち、基板がセンサ孔の上に有るか無いかに応じて、光センサで検出される光量は変化する。また、基板からの反射光量は、基板の状態(膜厚等)に基づいて変化する。光センサでは、このような光量の変化が測定データとして得られることになる。
【0009】
前述のように、CMP装置は、直径に比べて非常に薄い厚さを有する膜を研磨するものであり、且つ、その研磨には高い性能が求められている。そして基板は、メンブレンと研磨パッドという2つの弾性物に挟まれることによって研磨を施されるので、基板への押圧力は時間的・場所的に一定の状態で研磨される訳ではなく、研磨テーブルとメンブレン間に研磨液を介して挟まれている基板と、研磨パッドとの接触の仕方(すなわち接触面積や圧力)は、場所によって、且つ時々刻々と変化する。したがって、工場内に設置されたCMP装置毎に、さらには各CMP装置内の複数の研磨テーブルと研磨ヘッドの組み合わせ毎に、研磨終点の検出に関わる測定データは異なったものとなる。また、研磨パッドの摩耗や、基板自体の研磨の進捗状況によっても、測定データは異なり、さらには、同じ研磨パッドとメンブレンの組み合わせであっても、基板毎に測定データは異なる。
【0010】
上記のような事情の下、発明者は、基板の研磨状態を正確に把握しようとするには、時々刻々と変化する研磨の状況に応じて極力短い時間間隔で測定データを取得する必要があり、そのように取得された多数の測定データから、各測定データの時間変化を示す曲線が、特定のグループ毎に似たような傾向を示すことを見出した。
【0011】
実際の運用においては、研磨状態に関する多数の測定データから目的とする曲線の傾向を持つデータを探し出し、その測定データを取得した際の研磨条件で次の研磨処理を実施するということが想定される。ただし、時間軸上で曲線のどの部分のどのような傾向に着目すべきであるのかを判断することは、その研磨条件を次の研磨処理に適用してみて良好な結果が得られるかどうかの検証作業にかかっているので、一定の経験を要し、また新規な種類の基板ともなれば、たとえ経験者であっても多大な時間がかかると予想される。一方、基板毎にフィードバック等の制御をしながら研磨を行うよりも、測定データの曲線の傾向に基づいて基板毎に若干の調整をする方が、大量の基板を処理するのには効率的である。本開示の方法を利用すれば、大量の基板の処理の効率化が可能である。
【0012】
[形態1]形態1によれば、研磨装置に関する測定データをグラフとして表示する方法であって、前記研磨装置から、前記研磨装置において測定された複数の系列の測定データを取得するステップと、前記複数の系列の測定データの各々に対応するグラフを作成するステップと、前記作成された複数のグラフを、グラフの形状の類似性に基づいて複数のグループに分類するステップと、前記複数のグラフを前記グループ毎の異なる表示態様で重ねて表示するステップと、を含む方法が提供される。
【0013】
[形態2]形態2によれば、形態1の方法において、前記グラフは、座標平面上にプロットされた複数の点を接続するように描かれた線を含む図形である。
【0014】
[形態3]形態3によれば、形態2の方法において、前記表示するステップは、前記グラフの前記線を、前記グループ毎に異なる色、前記グループ毎に異なる線種、前記グループ毎に異なる線の幅、のうちの少なくとも1つを用いて表示することを含む。
【0015】
[形態4]形態4によれば、形態1の方法において、前記表示するステップは、同一のグループに属する複数のグラフを1つのグラフで代表して表示することを含む。
【0016】
[形態5]形態5によれば、形態4の方法において、前記同一のグループに属する複数のグラフを代表する前記1つのグラフは、前記同一のグループに属する複数のグラフに対応する前記複数の系列の測定データの平均を表すグラフ、または前記同一のグループに属する複数のグラフから選択されたいずれか1つのグラフである。
【0017】
[形態6]形態6によれば、形態4の方法において、前記複数のグループのうちの1つのグループを指定する入力を受け取るステップと、前記入力が受け取られたことに応じて、それぞれが各グループを代表する複数のグラフの表示から、前記指定されたグループに属する複数のグラフの表示へ表示を遷移するステップと、をさらに含む。
【0018】
[形態7]形態7によれば、形態6の方法において、前記指定されたグループに属する複数のグラフの表示において、各グラフは、各グラフの前記線が重ならないようにずらして表示される。
【0019】
[形態8]形態8によれば、形態1の方法において、前記複数のグラフを前記グループ毎に配列するステップと、前記配列した複数のグラフをサムネイル表示するステップと、をさらに含む。
【0020】
[形態9]形態9によれば、形態6の方法において、前記複数のグラフを前記グループ毎に配列するステップと、前記配列した複数のグラフをサムネイル表示するステップと、前記遷移の後の前記サムネイル表示において、前記指定されたグループに属する複数のグラフをハイライトして表示するステップと、をさらに含む。
【0021】
[形態10]形態10によれば、形態1の方法において、前記各系列の測定データは、前記研磨装置の研磨対象物に対する研磨量を示すデータである。
【0022】
[形態11]形態11によれば、形態1から10のいずれか1の方法をコンピュータに実施させるためのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態に係る研磨装置の全体構成を示す概略図である。
図2】本発明の一実施形態に係る研磨装置の全体構成を示す概略図である。
図3】本実施形態によるコンピュータの動作を示すフローチャートである。
図4】ある特定の1つの系列の測定データから作成されたグラフの一例を示す。
図5】ステップ308におけるグラフの表示の一例を示す。
図6】本実施形態によるコンピュータの動作の別の態様を示すフローチャートである。
図7】ステップ310におけるグラフの表示の一例を示す。
図8】ステップ314におけるグラフの表示の一例を示す。
図9】ステップ314におけるグラフの表示の別の例を示す。
図10】ステップ314におけるグラフの表示のさらに別の例を示す。
図11】ステップ308における代替的な表示例を示す。
図12】ステップ314における代替的な表示例を示す。
図13】ステップ314における代替的な表示例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0025】
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る研磨装置10の全体構成を示す概略図である。図示されるように、研磨装置10は、研磨パッド31を保持するための研磨テーブル30と、研磨対象物(例えば図2に示される半導体ウェハ等の基板100)を研磨パッド31に対向するよう保持して研磨パッド31の研磨面に押圧するトップリング40(保持部)と、研磨テーブル30を回転させるためのテーブル駆動モータ33と、トップリング40を回転させるためのトップリング駆動モータ43と、テーブル駆動モータ33に駆動電流を供給するドライバ34と、トップリング駆動モータ43に駆動電流を供給するドライバ44を備える。
【0026】
研磨テーブル30は、テーブルシャフト32を介してその下方に配置されるテーブル駆動モータ33に連結されている。テーブル駆動モータ33が回転駆動することにより、研磨テーブル30は、テーブルシャフト32の軸周りに回転することが可能となっている。研磨テーブル30の上面には、研磨パッド31が貼付されている。研磨パッド31の表面311は、基板100を研磨する研磨面を構成する。研磨テーブル30の上方には不図示の研磨液供給ノズルが設置され、研磨テーブル30上の研磨パッド31に、研磨液供給ノズルから研磨液が供給される。
【0027】
トップリング40は、トップリングシャフト42を介してアーム50に支持されている。トップリングシャフト42は、図示しない上下動機構によりアーム50に対して上下動することが可能である。トップリングシャフト42の上下動により、アーム50に対してトップリング40を昇降させ位置決めすることができる。トップリング40は、その下面に半導体ウェハ等の基板100を保持できるように構成される。具体的に、トップリング40は、図2に示されるように、基板100の外周縁を保持して基板100がトップリング40から飛び出さないようにするリテーナリング41Aと、基板100を研磨面311に対して押圧するトップリング本体41Bとを備えている。
【0028】
トップリング40を支持するアーム50には、トップリング駆動モータ43が固定されている。また図2に示されるように、トップリングシャフト42は回転筒61に連結されており、この回転筒61の外周部に設けられたタイミングプーリ62は、タイミングベルト63を介して、トップリング駆動モータ43に設けられたタイミングプーリ64に接続されている。これにより、トップリング駆動モータ43が回転すると、タイミングプーリ64、タイミングベルト63、およびタイミングプーリ62を介して回転筒61およびトップリングシャフト42が一体に回転し、トップリング40が、トップリングシャフト42の軸周りに回転する。
【0029】
アーム50は、アームシャフト52に固定されたアーム駆動モータ53に連結されている。アーム駆動モータ53の駆動により、アーム50およびアーム50に支持されたトップリング40は、アームシャフト52の軸周りに旋回することが可能である。
【0030】
研磨装置10が動作を行う際、初めに、不図示の搬送機構(トランスポータ)によって搬送された基板100を、所定の受取位置においてトップリング40が受け取り、保持する。受取位置において基板100を受け取ったトップリング40は、アーム50の旋回により、受取位置から研磨テーブル30の上方に移動される。次いで、トップリングシャフト42およびトップリング40が下降し、基板100が研磨パッド31の研磨面311に押し付けられる。そして、テーブル駆動モータ33およびトップリング駆動モータ43が回転駆動することによって研磨テーブル30およびトップリング40がそれぞれ回転し、それと同時に、研磨テーブル30の上方に設けられた研磨液供給ノズルから研磨パッド31上に研磨液が供給される。これにより、基板100が研磨パッド31の研磨面311に摺接して、基板100の表面が研磨される。基板100の研磨中に、アーム駆動モータ53がアーム50を周期的に左右に旋回させることで、トップリング40を研磨パッド31に対して揺動させながら(すなわち研磨パッド31上で往復運動させながら)研磨を行ってもよい。
【0031】
研磨装置10は、さらに、各ドライバ34、44が出力する駆動電流を制御するための制御部20を備える。また、制御部20は、各ドライバ34、44または後述するセンサ80から提供される研磨の状態を示す信号に基づいて、研磨の終了を示す研磨終点を検出するように構成された終点検出部25を備える。
【0032】
ここで、研磨対象物である基板100(例えば半導体ウェハ)は、半導体、導体、絶縁体などの複数の異なる材質からなる積層構造を有しており、異材質層間で摩擦係数が異なる。このため、研磨が積層構造のある層から別の異材質層へ移行することによって、研磨対象物を研磨する際の研磨摩擦力に変化が生じる。研磨摩擦力は、研磨テーブル30またはトップリング40を回転駆動する各モータ33、43の駆動負荷として現れる。したがって、各モータ33、43に流れる電流や、各モータ33、43の回転数は、研磨摩擦力に応じて、すなわち研磨が行われている被研磨面の材質に応じて変化し、このことを用いて、研磨の終点を検出することができる。研磨終点の検出は、各モータ33、43の駆動電流と回転数のどちらか一方のみに基づいて行うこともできるし、その両方に基づいて行うこともできる。
【0033】
制御部20および終点検出部25は、例えば、プロセッサおよびメモリを備えたコンピュータとして構成されてよい。メモリには1または複数のコンピュータ実行可能命令を含むプログラム(ソフトウェア)が格納され、プロセッサがこのプログラムをメモリから読み出して実行することにより、制御部20および終点検出部25の各機能を実現する処理が行われるのであってよい。例えば、終点検出部25は、各ドライバ34、44からモータの駆動電流および/または回転数を示す信号を取得し、この信号を演算(データ処理)して研磨摩擦力の変化を識別し、識別結果に基づいて研磨終点を検出するように動作することができる。
【0034】
上記のように各モータの駆動電流と回転数は研磨対象物に対する研磨の状態(具体的には摩擦力)を表すが、駆動電流および/または回転数以外の信号を用いて研磨の終点を検出することも可能である。そのような実施形態において、研磨装置10は、研磨の状態を反映した物理量を検知するセンサ80を備えてよく、終点検出部25は、センサ80の出力信号に基づいて、研磨終点を検出するのであってもよい。センサ80は、例えば、光学式センサであってよい。光学式センサ80は、基板100に光を照射し、基板100からの反射光を受光して、反射光の強度またはスペクトルを示す信号を出力する。基板100からの反射光の強度およびスペクトルは基板100の被研磨面の状態(例えば、最表面の材質)に応じて変化するので、終点検出部25は、光学式センサ80からの出力信号に基づいて、研磨終点を検出することができる。
【0035】
研磨装置10は、基板100の研磨状態を検知するセンサ80として、上述の光学式センサの代わりに、他の方式のセンサを備えるのであってもよい。例えば、センサ80は、渦電流センサ、音響センサ、超音波センサ等、基板100の状態を検知することが可能な任意のタイプのセンサであってよい。渦電流センサ80は、基板100の表面の導電膜に渦電流を誘起し、当該渦電流により生じる磁界に起因するインピーダンスの変化を示す信号を出力する。終点検出部25は、このインピーダンスの変化に基づいて、基板100の表面の導電膜の厚さを識別し、研磨終点を検出することができる。また音響センサおよび超音波センサ80は、基板100から生じる研磨音を検知可能に構成される。上述したように、研磨の進行によって被研磨面の材質が変化すると研磨摩擦力に変化が生じ、このとき、研磨音にも変化が生じる。よって、終点検出部25は、音響センサまたは超音波センサ80からの出力信号を用いることでも、研磨終点を検出することができる。
【0036】
なお、図2ではセンサ80が研磨テーブル30内に埋設されているように描かれているが、センサ80の配置位置はこれに限られず、センサ80は、センサ80の種類に応じた適切な位置に設置されればよい。
【0037】
本実施形態において、研磨装置10は、研磨装置10に関する測定データを処理するように構成されたコンピュータ200と電気的または電子的に通信可能に接続される。例えば、コンピュータ200は、研磨装置10とは別の装置として研磨装置10から離れた場所に設けられたコンピュータであってよく、この場合、コンピュータ200は、ローカルエリアネットワークやインターネット等の通信ネットワークを介して研磨装置10と接続される。あるいは、コンピュータ200は、研磨装置10を構成する要素の1つとして研磨装置10に組み込まれたコンピュータであってもよい。
【0038】
図1に示されるように、コンピュータ200は、プロセッサ210、メモリ220、データベース230、およびディスプレイ240を備える。メモリ220には1または複数のコンピュータ実行可能命令を含むプログラム(ソフトウェア)が格納され、プロセッサ210がこのプログラムをメモリ220から読み出して実行することにより、コンピュータ200において、研磨装置10に関する測定データの処理が行われる。以下、コンピュータ200の動作の詳細について説明する。
【0039】
図3は、本実施形態によるコンピュータ200の動作を示すフローチャートである。ステップ302において、コンピュータ200は、研磨装置10から複数の測定データを取得して、データベース230に格納する。例えば、研磨装置10の制御部20は、ドライバ34からの出力信号に基づくテーブル駆動モータ33の駆動電流および/または回転数を示す測定データ、ドライバ44からの出力信号に基づくトップリング駆動モータ43の駆動電流および/または回転数を示す測定データ、およびセンサ80(例えば、異なる複数のタイプのセンサ)からの出力信号に基づく様々な種類の測定データを、コンピュータ200へ供給し、コンピュータ200はこれらの測定データをデータベース230に格納する。前述の説明から理解されるように、これらの各測定データはいずれも、研磨装置10における研磨の状態、より特定的には、研磨装置10の研磨対象物である基板100に対する研磨量(すなわち、基板100または基板100上の膜の厚さの研磨による減少量)に関連している。
【0040】
各々の測定データは、ある基板100についてある所定の長さの時間期間にわたって測定された、当該基板100の研磨の状態の時間的変化を示す一連の時系列データである。例えば、第1の基板100の研磨中に得られたテーブル駆動モータ33の駆動電流の測定データは、独立した1つの系列の測定データを構成する。同様に、第1の基板100の研磨中に得られたトップリング駆動モータ43の回転数の測定データは、別の1つの系列の測定データを構成し、第1の基板100の研磨中にセンサ80(光学式センサ、渦電流セ
ンサ等)から得られた基板反射光の強度や渦電流によるインピーダンス変化の測定データは、さらに別の1つの系列の測定データを構成する。また、第2の基板100の研磨中に得られた各測定データは、第1の基板100の研磨中に得られた各測定データとは独立したそれぞれ別個の系列の測定データを構成する(第3の基板100以降の基板100についても同様)。このように、研磨装置10からは複数の系列の測定データが供給され、それらがデータベース230に格納され蓄積されていく。
【0041】
ステップ304において、コンピュータ200は、データベース230に格納された各系列の測定データに対応するグラフを作成する。図4は、ある特定の1つの系列の測定データから作成されたグラフの一例を示す。図4のグラフにおいて、横軸は時間を表し、縦軸は、測定データの物理量に応じた単位(例えば、電流、回転数、光強度等)を表す。図4に示されるように、グラフは、横軸と縦軸によって規定される座標平面上に描かれた線402を含む。線402は、例えば、座標平面上にプロットされた測定データの各点を接続するように描かれた線であってよい。あるいは、線402は、測定データの各点に基づく、所定の数式による近似曲線であってもよい。データベース230に格納された複数の系列の測定データ(例えば全ての系列の測定データ)から、それぞれ、図4のようなグラフが作成される。これら各グラフの線402は、測定データの数値に応じた異なる形状を有している。
【0042】
次に、ステップ306において、コンピュータ200は、作成した複数のグラフを、各グラフの形状の類似性(より限定的には各グラフの線402の形状の類似性)に基づいて複数のグループに分類する。上述したようにグラフの線402の形状は測定データ毎に異なるが、研磨対象物である基板100の被研磨面の材質や基板100の形状、サイズ、あるいは研磨装置10が基板100を研磨する際の研磨条件(例えば、研磨テーブル30およびトップリング40の回転数、基板100を研磨パッド31に押し付ける押圧力、研磨液の種類、研磨中のトップリング40の揺動の有無、等)が類似している場合、テーブル駆動モータ33の駆動電流を示す測定データ(他の種類の測定データについても同様)は似たような傾向の時間的振る舞いを示し、グラフの線402の形状も比較的類似したものとなることが想定される。また、測定データの種類によってグラフの線402の形状は大きく変わり得る。例えば、テーブル駆動モータ33の駆動電流(または回転数)を示す測定データから作成されたグラフの線402は、光学式センサ80による測定に基づく基板反射光強度の測定データから作成されたグラフの線402とは異なる傾向の形状を有することが想定される。このように、作成された複数のグラフは形状の似たいくつかのグループを形成することが想定され、このことを用いて、複数のグラフを複数のグループに分類することが可能である。なお、ステップ306の処理は公知の機械学習の技術(例えば教師なし学習によるクラスタリング)を用いて実現することができる。
【0043】
次に、ステップ308において、コンピュータ200は、ステップ304で作成した複数のグラフを、ステップ306の分類に従ってディスプレイ240に表示する。図5は、ステップ308におけるグラフの表示の一例を示す。図5に示されるように、複数のグラフは、共通の横軸502と縦軸504を持つ座標平面上に、重ね合わせて表示される。また各グラフは、ステップ306で分類されたグループ毎に異なる表示態様で表示される。図5の例では、各グラフは、グループ毎に異なる線の種類と幅で表示されている(例えば、第1のグループのグラフは標準の幅の実線で、第2のグループのグラフは細い破線で、第3のグループのグラフは太い点線で、それぞれ表示されている)。グラフの表示方法は図5の例に限られない。例えば、各グラフは、グループ毎に異なる線の色で表示されるのであってもよい。また、グループ毎の表示態様は、図5の例のようにグラフの線の複数の属性の組み合わせ(例えば線の種類と幅の組み合わせ)で区別されるのでもよいし、単一の属性のみ(例えば線の種類のみ、線の幅のみ、線の色のみ)で区別されるのであってもよい。
【0044】
このように複数のグラフが重ね合わせて表示され、かつ形状の類似するグループ毎に異なる表示態様で表示されるので、目的の形状を有するグラフを多数のグラフの中から素早く探し出すことが可能となる。目的のグラフを発見した後、例えば、研磨装置10のオペレータは、そのグラフの測定データが取得された際の研磨処理で用いられた研磨レシピ情報(研磨条件の様々な項目に関する設定情報)をデータベース230から呼び出して、それを次回の研磨処理のために研磨装置10に設定することができる。
【0045】
図6は、本実施形態によるコンピュータ200の動作の別の態様を示すフローチャートである。この態様のフローチャートにおけるステップ302から306は、図3を参照して既に説明したものと同じである。ステップ306の後のステップ310において、コンピュータ200は、ステップ304で作成した複数のグラフを、ステップ306の分類に従ってディスプレイ240に表示するが、グラフの表示方法は前掲の図5と異なる。図7は、ステップ310におけるグラフの表示の一例を示す。図7に示されるように、各グループに属する複数のグラフは1つのグラフに集約されて、各グループについて、その集約された1つのグラフだけが表示される。例えば、図7におけるグラフの表示において、線702は第1のグループに対応し、線704は別の第2のグループに対応し、線706はさらに別の第3のグループに対応している。つまり、コンピュータ200は、同一のグループに属する複数のグラフを1つのグラフで代表して、ディスプレイ240に表示する。各グループを代表するグラフは、図5の例と同様に、共通の横軸と縦軸を持つ座標平面上に重ね合わせて表示され、かつグループ毎に異なる表示態様で表示される。
【0046】
各グループを代表するグラフは、例えば、そのグループに属する複数のグラフに対応する測定データを平均することによって得られたグラフであってよい。このようにして得られたグラフは、グループ毎に特徴的な形状を備えていると想定される。別の例として、各グループを代表するグラフは、そのグループに属する複数のグラフの中から適宜に選択された1つのグラフであってもよい。
【0047】
次に、ステップ312において、コンピュータ200は、複数のグループのうちの1つのグループを指定する入力を受け取る。例えば、コンピュータ200のユーザが、ステップ310でディスプレイ240に表示された複数のグラフ(図7)の中から1つのグラフを選択し、その選択されたグラフを示す入力が、例えばコンピュータ200の不図示の入力インターフェイス(キーボード、マウス、タッチパッド等)を介して、コンピュータ200へ供給される。
【0048】
前記入力を受け取ると、ステップ314において、コンピュータ200は、ステップ312で指定されたグループに属する複数のグラフをディスプレイ240に表示する。図8は、ステップ314におけるグラフの表示の一例を示す。図8のグラフ表示において、複数の線802は、例えば、図7に線702で示されたグラフと同じグループに属する複数のグラフを表している。このように、ステップ310(図7)で1つに集約して表示されていたグラフは、ステップ314(図8)で、その1つのグラフが内包している複数のグラフに“展開”して表示される。図9は、ステップ314におけるグラフの表示の別の例を示す。図8の例では図7の表示に追加して(上書きして)複数の線802が表示されたが、図9の例においては、ステップ312で指定されたグループに属する複数のグラフのみがディスプレイ240に表示される。つまり、図9の例のグラフ表示は、ステップ312で選択されたグラフ(例えば線702)と同じグループに属するグラフの線(複数の線902)を含むが、ステップ312で選択されなかったグラフの線(例えば線704、706等)は含まない。図10は、ステップ314におけるグラフの表示のさらに別の例である。図10に示されるように、ステップ312で指定されたグループに属する複数のグラフの線1002は、互いに重ならないようにずらして(例えば、各線が他の線から離間
するように所定距離だけグラフの縦軸方向に平行移動させて)表示されてもよい。
【0049】
このように、全てのグラフを重ね合わせて表示するのではなく、各グループを1つのグラフで代表しそれらのグラフを重ね合わせて表示することで、多数のグラフの線が過密に表示されてしまうことを防ぎ、目的の形状を有するグラフに対応するグループの判別を容易に行うことが可能となる。そして、グループの選択の後にそのグループに属するグラフが表示され、それら限定された数のグラフの中から目的のグラフを探し出せばよいので、目的のグラフを発見するのが容易となる。
【0050】
上述したステップ308および314におけるグラフの表示において、コンピュータ200は、同時に、複数のグラフのサムネイルをディスプレイ240に表示してもよい。図11は、ステップ308における代替的な表示例を示す。図11の表示は、図5に示されたのと同じ複数のグラフの表示1102に加えて、複数のグラフのサムネイル表示1104を含む。サムネイル表示1104における小さい各グラフは、グループ毎に配列されている。例えば、サムネイルの第1部分1104-1は第1のグループに属する小さいグラフから構成され、第2部分1104-2は第2のグループに属する小さいグラフから構成され、以下同様である。
【0051】
図12および13は、ステップ314における代替的な表示例を示す。図11と同様に、図12の表示は、図9に示されたのと同じ複数のグラフの表示1202と、複数のグラフのサムネイル表示1204とを含み、サムネイル表示1204における小さい各グラフは、グループ毎に配列されている。さらに、サムネイル表示1204において、グラフ表示1202に含まれるのと同じグラフ(すなわちステップ312で指定されたグループに属するグラフ)に対応する部分1204-1が、ハイライトされて表示される。ステップ312で指定されなかったグループに属するグラフは、例えばグレーアウトされて表示されるのであってよい。図13におけるグラフ表示1302は、図10と同じものであり、この例のように、サムネイル表示1304は、グラフ表示1302に含まれるグラフ(すなわちステップ312で指定されたグループに属するグラフ)に対応する小さいグラフのみを含むのであってもよい。
【0052】
以上、いくつかの例に基づいて本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明には、その均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
【符号の説明】
【0053】
10 研磨装置
20 制御部
25 終点検出部
30 研磨テーブル
31 研磨パッド
311 研磨面
32 テーブルシャフト
33 テーブル駆動モータ
34 ドライバ
40 トップリング
41A リテーナリング
41B トップリング本体
42 トップリングシャフト
43 トップリング駆動モータ
44 ドライバ
50 アーム
52 アームシャフト
53 アーム駆動モータ
61 回転筒
62 タイミングプーリ
63 タイミングベルト
64 タイミングプーリ
100 基板
200 コンピュータ
210 プロセッサ
220 メモリ
230 データベース
240 ディスプレイ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13